JP2005133386A - 排水管洗浄装置 - Google Patents

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憲男 岡田
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Abstract

【課題】 排水管の入り口から遠い部位の詰まりをも容易に解消することができる排水管洗浄装置を提供する。
【解決手段】 詰まりを生じた排水管Pの内部に挿入されるメインパイプ1の先端に、加圧流体により膨らんで排水管Pの内部を封鎖する風船状部材2と、この風船状部材2を貫通してその奥側の排水管内に加圧流体を供給する洗浄ノズル8とを設ける。風船状部材2に供給される加圧流体と洗浄ノズル8に供給される加圧流体とを同一流体としても、あるいは別流体としてもよい。風船状部材2を膨張させて排水管Pの内部を封鎖したうえ、洗浄ノズル8から加圧流体を供給して詰まりを水とともに押し流し解消する。
【選択図】 図1


Description

本発明は、公衆トイレや洗面所、あるいは台所などの排水管の詰まりを除去するために用いられる排水管洗浄装置に関するものである。
公衆トイレやその洗面所などにおいて、使用禁止の張り紙が貼られていることがあり、それが何日も続くと不潔で感じの悪いものである。しかし、そのほとんどは清掃員によっては復旧できない排水管内部の頑固な詰まりが原因であり、専門業者を呼んで復旧作業を行わねばならないため、復旧に時間を要することとなり勝ちである。
排水管の詰まりを除去するための排水管洗浄装置としては、家庭のトイレで使用されている吸盤式の器具がある。しかしこの器具は排水管の入り口付近の詰まりにしか効果がない。しかもバキューム式であるため、ゲージ圧で−1気圧以上の圧力を加えることができず、上記した頑固な詰まりには効果がない。
また特許文献1には、排水管の入り口を封鎖するゴム盤にホースを貫通させ、排水管の内部に水圧を加えて内部の詰まりを押し流すようにした排水管洗浄器具が開示されている。しかしこの排水管洗浄器具も、排水管の入り口付近から排水管内部を加圧する方式であるため、詰まりの位置が排水管の入り口から遠いと詰まり解消の効果が小さい。またゴム盤は摩擦により排水管の入り口を封鎖しているだけであるから、洗浄水圧を高めると突然ゴム盤が外れて水が逆流するおそれがある。
実用新案登録第3036278号公報
本発明は上記した従来の問題点を解決して、排水管の入り口から遠い部位の詰まりをも容易に解消することができる排水管洗浄装置を提供するためになされたものである。
上記の課題を解決するためになされた本発明の排水管洗浄装置は、排水管の内部に挿入されるメインパイプの先端に、加圧流体により膨らんで排水管の内部を封鎖する風船状部材と、この風船状部材を貫通してその奥側の排水管内に加圧流体を供給する洗浄ノズルとを設けたことを特徴とするものである。なお以下の実施形態に示すように、風船状部材に供給される加圧流体と、洗浄ノズルに供給される加圧流体とを同一流体としても、あるいは別流体としてもよい。
本発明の排水管洗浄装置は、排水管の内部にメインパイプを挿入し、その先端に設けた風船状部材を加圧流体により膨らませて排水管の内部を封鎖したうえ、この風船状部材を貫通する洗浄ノズルを通じて風船状部材の奥側の排水管内に加圧流体を供給することができる。このため排水管内の詰まりが生じた部位に近い位置で詰まりに対して有効に圧力を加えることができ、排水管の入り口から遠い部位の詰まりを容易に解消することができる。また風船状部材を用いて排水管の内部を封鎖するので、排水管の内部形状に左右されることなく、確実に排水管を密封することができる。しかも風船状部材により排水管の内部を封鎖するため、加圧流体の圧力を高めても入り口側に逆流するおそれがない。
以下に本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1と図2は本発明の第1の実施形態を示す図であり、1は詰まりを生じた排水管Pの内部に挿入されるフレキシブルなメインパイプ、2はその先端部に設けられた耐圧ゴムチューブ製の風船状部材である。風船状部材2はその内部に加圧流体が供給されていない状態では排水管Pの内部を通過させることができるが、加圧流体により膨らむと図2のように排水管Pの内部に密着し、排水管Pの内部を封鎖することができる。
この第1の実施形態では加圧流体は圧縮空気である。メインパイプ1の基部には操作レバー3を備えた取手4が設けられており、取手4から延びるホース5の先端はカプラ6を介して移動可能なコンプレッサ7あるいは図示しない圧縮エアタンクに接続できるようになっている。またこの第1の実施形態では、メインパイプ1は風船状部材2の中心を貫通しており、その先端部は風船状部材2の奥側の排水管P内に加圧流体を供給する洗浄ノズル8となっている。
図1に示すように、メインパイプ1が風船状部材2の内部を貫通する部分には、2個の小孔9、10が形成されているとともに、それらの中間には密閉体11が設けられている。このため、メインパイプ1の内部に加圧流体である圧縮空気を供給すると、圧縮空気は密閉体11の手前側の小孔9から風船状部材2の内部に流入して風船状部材2を膨張させるとともに、風船状部材2を通じて小孔10から洗浄ノズル8の内部に流入する。
このように構成された排水管洗浄装置を用いて排水管P内部の詰まりを除去するには、メインパイプ1に加圧流体を供給しない状態でその先端を排水管Pの内部に挿入する。このときできるだけ深く挿入することが好ましい。次にメインパイプ1に加圧流体である圧縮空気を供給して風船状部材2を膨張させ、排水管Pの内部に密着させる。これと同時に洗浄ノズル8にも圧縮空気が供給され、排水管Pの風船状部材2により密封された部位よりも奥側、すなわち詰まり側に加圧流体である圧縮空気を導入する。排水管Pの手前側は風船状部材2により密封されているので、加圧流体の圧力は排水管Pの内部に滞留している水とともに密閉空間内部で詰まりに対して有効に作用し、詰まりは水と一緒に押し出されて除去される。
このように、本発明によれば風船状部材2による密封部位を詰まりの近傍とすることができるため、加圧流体の圧力を有効に詰まりに作用させることができる。また詰まりを除去できるまで加圧流体の圧力を高めると、それに連れて風船状部材2による密封力を高まるため、圧力が洩れたり、排水管Pから水が逆流してくるおそれもない。この実施形態によれば、風船状部材2に供給される加圧流体と、洗浄ノズル8に供給される加圧流体とを同一流体とし、圧縮空気のみによって詰まりを容易に除去することができる。
図3は本発明の第2の実施形態を示すものである。この第2の実施形態では、メインパイプ1の先端は風船状部材2をそのまま貫通して洗浄ノズル8となっているが、風船状部材2を膨張させるための圧縮空気は別のパイプ12を通じて風船状部材2内に供給されるようになっている。なお、各パイプ1,12に基部にはそれぞれバルブ13,14が設けられている。
この第2の実施形態の排水管洗浄装置も、第1の実施形態と同様に使用されるものであり、まずメインパイプ1の先端を排水管Pの内部に挿入したうえで、バルブ14を操作して別のパイプ12を通じて加圧流体である圧縮空気を供給して風船状部材2を膨張させ、その後にバルブ13を操作してメインパイプ1を通じて加圧流体である圧縮空気を洗浄ノズル8から排水管P内に供給し、詰まりを除去することができる。
図4は本発明の第3の実施形態を示すものである。この第3の実施形態では、加圧流体として加圧水と圧縮空気とを使用している。すなわち、メインパイプ1には加圧水が供給され、風船状部材2を貫通して洗浄ノズル8に達する。一方、風船状部材2を膨張させるための圧縮空気は別のパイプ12を通じて風船状部材2内に供給される。なお図4では圧縮空気の供給源として空気ポンプ15が、加圧水の供給源として水道16が用いられている。
この第3の実施形態では、加圧流体として加圧水を用いて詰まりを押し流す点が、他の実施形態とは相違している。また上記の各実施形態では何れも、風船状部材2を膨張させるための加圧流体として圧縮空気を用いたが、加圧水を用いて風船状部材2を膨張させることもできる。
以上に述べたように、本発明の排水管洗浄装置を用いれば、排水管Pの入り口から遠い部位の頑固な詰まりをも容易に解消することができるため、従来は専門業者に依頼しなければならなかった公衆トイレや洗面所、台所などの排水管の詰まりを、清掃員などによって容易に除去することが可能となる。
第1の実施形態を示す説明図である。 第1の実施形態の使用状態を示す断面図である。 第2の実施形態の使用状態を示す断面図である。 第3の実施形態の使用状態を示す断面図である。
符号の説明
1 メインパイプ
2 風船状部材
3 操作レバー
4 取手
5 ホース
6 カプラ
7 コンプレッサ
8 洗浄ノズル
9 小孔
10 小孔
11 密閉体
12 別のパイプ
13 バルブ
14 バルブ
15 空気ポンプ
16 水道

Claims (3)

  1. 排水管の内部に挿入されるメインパイプの先端に、加圧流体により膨らんで排水管の内部を封鎖する風船状部材と、この風船状部材を貫通してその奥側の排水管内に加圧流体を供給する洗浄ノズルとを設けたことを特徴とする排水管洗浄装置。
  2. 風船状部材に供給される加圧流体と、洗浄ノズルに供給される加圧流体とを同一流体としたことを特徴とする請求項1記載の排水管洗浄装置。
  3. 風船状部材に供給される加圧流体と、洗浄ノズルに供給される加圧流体とを別流体としたことを特徴とする請求項1記載の排水管洗浄装置。
JP2003369191A 2003-10-29 2003-10-29 排水管洗浄装置 Withdrawn JP2005133386A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008174954A (ja) * 2007-01-18 2008-07-31 Berutekkusu:Kk 排水管の内部洗浄方法
KR101071283B1 (ko) 2011-03-24 2011-10-07 (주)종합건축사사무소 온고당 공동주택의 막힘 방지형 배수라인
KR101071276B1 (ko) 2011-01-19 2011-10-07 주식회사 건축연합종합건축사사무소 공동주택의 드레인 환경 개선용 배관라인

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