JP2005131391A - 歯および/または口内の粘膜組織を治療するための装置および方法 - Google Patents

歯および/または口内の粘膜組織を治療するための装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電解により歯および/または口内の粘膜組織を治療するための方法および装置を提供する。
【解決手段】上記の方法は陽極および陰極を有する一定の歯科装置を供給する工程および一定の導電性の組成物をその歯科装置に供給する工程を含む。この導電性の組成物は水および一定の電解質を含有しており、好ましくは増粘されている形態である。上記の陽極および陰極は離間しており、好ましくは上記歯科装置の一定の前方の部分および後方の部分にそれぞれ配置されている。上記導電性の組成物は上記の陽極および陰極の間において上記装置の中に配置されている。電力が活性化されると、一定の電流が上記の各電極に送られて、上記導電性の組成物が1種類以上の酸化性の物質を発生し、これらの物質がその使用者の歯を白色化する。加えて、上記酸化性の物質は上記の歯の近くにおける領域内の有害な細菌を排除する。
【選択図】図1

Description

本特許出願は歯を治療し、口内の粘膜組織を治療するための一定の装置に関連している。
白色化した歯に対する要望が一定の消費者が歯科医院の外で行なうことができる治療システムの開発を促している。
一般的な白色化の方法は一定のデンタル・トレー(dental tray)またはスプリント(splint)を装着する処理を含み、このデンタル・トレーまたはスプリントはこれらの装着時に歯を化学的に白色化する一定の組成物を備えている。これまでに、一定の消費者または歯科の患者は通常的に一定の白色化用の組成物を受容することに適合している選択的に拡大されている歯の治療用の区画部分を有する一定の誂え式のデンタル・トレーを備えている。このデンタル・トレーは、その白色化用の組成物と共に、数時間または一晩にわたり、おそらくは患者が眠っている間にその患者により邪魔にならないように好都合に装着される。この治療は歯の漂白および白色化の過程を行なうために十分な時間の期間にわたり繰り返される。上記の方法と共に用いられる白色化用の組成物は過酸化カルバミド(過酸化尿素)および過酸化水素を含む種々の過酸化物を含むことができる。例えば、米国特許第5,290,566号、5,098,303号、5,165,424号、5,234,342号、5,376,006号、5,409,631号および5,718,886号を参照されたく、これらのそれぞれの開示はその全体において本明細書に参考文献として含まれる。この白色化用の組成物は一定の溶液、ゲルまたはジェル、ペースト、または白色化用の組成物が歯に対して接触することを可能にする任意の別の形態にすることができる。しかしながら、これらの化学的な白色化の方法における欠陥は多く挙げることができる。例えば、歯肉縁を上記の化学的な組成物に対して曝さないように注意する必要がある。別の欠陥は上記のデンタル・トレーが装着において快適でなく不具合になる可能性があることである。加えて、上記の白色化用の組成物は周期的に交換することが必要になる場合が有り、上記のトレーも延長された時間の期間にわたり装着することが必要になる場合が有り得る。
歯を白色化する別の一般的な方法は上記の白色化用の薬剤が上部に配置されている一定の材料の薄片を装着することを含む。米国特許第5,879,691号および米国特許出願第2002/0006387号は歯を白色化するための一定の方法を開示しており、この方法は一定の材料片を供給する工程、および種々の過酸化物、金属亜塩素酸塩、過ホウ酸塩、過炭酸塩、過オキシ酸、次亜塩素酸塩、およびこれらの組み合わせ物から成る群から選択される一定の白色化用の活性物質を含む一定の歯の白色化用の物質の薄層を複数の歯の前面に供給する工程を含む。上記の材料片は目立たず、任意の時間において装着することができる。なお、上記の米国特許第5,879,691号および公開米国特許出願第2002/0006387号のそれぞれの開示はその全体において本明細書に参考文献として含まれる。
また、歯は電気化学的に発生する酸化剤または酸化性の物質により白色化することもできる。例えば、米国特許第5,921,251号および6,135,126号は一定の口内表面の局所的な治療のために一定の酸化性の物質を供給するための一定の歯ブラシを開示している。この歯ブラシは一定の酸化性の物質をその歯ブラシの毛に供給して一定の口内表面に対して供給するためにその歯ブラシのステム部の中に組み込まれている一定の酸化性の物質の発生手段を有している。この酸化性の物質の発生手段は電気化学的に酸素、過酸化水素、オゾン、またはこれらの混合物を発生する。このブラシはまた望ましくない流体(例えば、水素ガス等)を換気するための一定の換気口またはポートを含むことができる。しかしながら、これらの発明は一定時間においてわずかな数の歯だけを磨いて治療することができ、この結果、全体の組の歯を治療するために必要とされる合計の時間が極めて長くなる可能性があると言う制限を有している。加えて、ブラッシングの動作による口腔内における種々の酸化性の物質の広範囲な使用はその口内の粘膜の刺激を生じる可能性がある。なお、上記の米国特許第5,921,251号および6,135,126号のそれぞれの開示は本明細書に参考文献として含まれる。
さらに、一定の歯を漂白する方法の別の例が特願平第05−164633号(JP05164633)において開示されており、この開示は本明細書に参考文献として含まれる。この開示されている方法において、一定の歯の表面がその歯に対して一定の漂白剤としての電解または電気分解により酸化されている水をそのまま、あるいは、一定のペーストの形態で供給することにより漂白されている。この電解により酸化されている水は水に対して一定の電圧を供給することにより作られている。この白色化の処理は歯を洗浄した後に、歯肉を防水して、エッチング処理を行ない、その歯を水洗浄および乾燥することにより行なわれている。その後、この漂白した歯は加熱処理を受けて、漂白剤および防水剤を除去し、洗浄および研磨処理を受ける。上記の電解により酸化されている水が一定の吸水性の物質の中に含浸されている形態で用いられる場合に、この水はその漂白効率を改善するために一定の長期間にわたりその歯の表面に留まる。しかしながら、この方法は幾つかの工程を含み、特に家庭における個々の消費者において、使用するために過度に複雑で手間がかかるように思える。
歯を白色化する別の方法は熱および上記の既に開示されている種々の過酸化物型の白色化剤の適用を含む。熱が種々の過酸化物の溶液を活性化して、白色化剤としてのそれぞれの効果を高めて白色化を達成するために必要とされる時間を短縮することが当業界において広く知られている。このような方法が米国特許第6,340,301号(「‘301号特許」)および6,422,868号(「‘868号特許」)において開示されている。この‘301号特許は一定のスプリント、当該スプリントに取り付けられている一定の加熱要素、およびこの加熱要素の温度を高めるための手段を有する一定の歯科用装置を開示している。さらに、一定の活性な白色化剤が上記のスプリントの中に配置されている。一方、‘868号特許は一定の特別に調製された患者の歯型を約110°F乃至130°F(43.3℃乃至54.4℃)の範囲内の一定温度に加熱して、白色化する歯の表面に対応しているその歯型の表面部分を一定の歯の白色化剤により被覆し、その加熱および被覆処理した患者の歯型をその患者の口の中に適当に配置して、その配置した患者の歯型の位置を約5乃至20分の範囲内における一定の合計の時間の期間にわたり保持する処理を開示している。この処置は上記患者の歯型のマイクロ波による加熱、電気抵抗による加熱および高温流体による加熱に適合できる。さらに、上記の両方の特許化されている方法は使用者の不快感を生じないために上記温度を調整する処理を含む。なお、これらの米国特許第6,340,301号および6,422,868号は本明細書に参考文献として含まれる。
米国特許第5,290,566号明細書 米国特許第5,098,303号明細書 米国特許第5,165,424号明細書 米国特許第5,234,342号明細書 米国特許第5,376,006号明細書 米国特許第5,409,631号明細書 米国特許第5,718,886号明細書 米国特許第5,879,691号明細書 米国特許出願第2002/0006387号明細書 米国特許第5,921,251号明細書 米国特許第6,135,126号明細書 特願平05−164633号明細書 米国特許第6,340,301号明細書 米国特許第6,422,868号明細書
本発明は歯を治療し、口内の粘膜組織を治療するための一定の改善された装置を提供することを目的としている。
本発明の一例の態様によれば、口内において配置されて歯を浄化するための一定の口内装置が提供されており、この装置は少なくとも1個の陽極、当該陽極に接触していない少なくとも1個の陰極、一定の電力供給源、および歯と上記の両方の電極とに接触している状態で一定の導電性の媒体を保持するための手段を有しており、この場合に、上記電力供給源が上記の各電極に操作可能に接続する。
本発明の別の態様によれば、従来技術の歯の白色化方法における処理時間の制限に対処している一定の新規な歯の白色化方法が提供されている。本発明は上記の電力供給源として一定の直流(DC)電流を利用している。この直流電流の使用は上記従来技術の方法に優る白色化における高められた速度を立証している。
本発明は白色化剤の性能を損なうことなく白色化剤としての一定の低下した濃度の過酸化物化合物の使用を可能にしている。高濃度の過酸化物化合物の使用が改善された白色化の結果を生じることが既に示されているが、このような高濃度の過酸化物化合物は、例えば、歯の過敏症等のような種々の副作用を生じることが既に知られている。本発明は比較的に少量の過酸化物化合物を使用しているので、良好な白色化の結果を保ちながら種々の望ましくない副作用を減少している。
本発明はまた歯に対する供給の前に全く過酸化物化合物を含まない一定の歯の白色化用の組成物の使用も可能にしている。この過酸化物化合物を全く含まない(しかしながら、水および電解質を含む)歯の白色化用の組成物は、例えば、一定のデンタル・トレーのトラフの中に装填されており、その白色化用の組成物が処理を受ける歯に対して接触するようにそのトレーが口内に配置される。その後、一定の電流がその白色化用の組成物に供給されることにより、その組成物中に含まれている電解質およびその他の成分に応じて1種類以上の酸化性の種または物質が電解により発生する。さらに、これらの1種類以上の酸化性の種は歯を白色化してその領域内における有害な細菌を排除することに役立つ。
本発明の別の態様によれば、一定の治療プログラムが提供されており、このプログラムにおいて、一定の歯の白色化用の装置を1週間において合計で約30分間にわたり1日に1回の割合で用いた後に、歯の白色化を維持するために1ヶ月に1回の割合でこの処置を繰り返す。
従って、本発明によれば、口内において配置されて歯を浄化するための一定の改善された口内装置および方法が提供できる。
本発明は浄化またはその他の歯の処理または治療のための一定の口内装置および方法を提供している。この口内装置は、例えば、少なくとも1個の陽極および少なくとも1個の陰極を有する一定の概ねU字形状のトレーまたは一定の概ね長方形状の材料片を含むことができる。この口内装置が一定のU字形状のトレーの形態である場合に、その少なくとも1個の陽極はそのデンタル・トレーの一定の前方の部分に配置されており、その少なくとも1個の陰極はそのデンタル・トレーの一定の後方の部分に配置されていて、これら2個の電極が物理的に分離していて互いに接触しないようになっている。このデンタル・トレーは一定の床部分および一対の上方に延出していて離間している壁部により定められている一定のトラフを含む。使用において、導電性を有する一定の組成物がこのトレーのトラフの中に配置されて、このトレーが使用者の口の中に配置されることにより、その導電性の組成物が処理する歯に対して接触して上記の陽極と陰極との間に電気的な接続が行なわれる。さらに、電気的なエネルギーがこの導電性の組成物に接触しているそれぞれの電極に供給されると、1種類以上の酸化性の物質が発生してその使用者の歯がこれにより白色化する。加えて、このように発生した一部の酸化性の物質がその歯に近接している口内の領域における有害な細菌を排除する。
本明細書において用いられているように、用語の「口内装置(oral device)」は上記のU字形状のデンタル・トレーならびに浄化する歯の表面に適用される一定の材料片を含む。このトレーは誂え式にすることができ、使用者の一組の歯に対して一致してその特定の成形された形状を保持する一定の可塑性の高い材料により作成することができる。また、上記のトレーは一般用の品種とすることも可能であり、一般的に運動用品店または百貨店により供給されていて、一定のマウス・ガードまたはナイト・ガードとして呼ばれている。このような口内装置は、以下においてさらに詳述されているように、一定の電力供給源、陰極および陽極およびこの電力供給源を各電極に接続している導電線またはリード線を含む。
本明細書において用いられているように、用語の「導電性の組成物(conductive composition)」は電解による導電性を示し電解質を生じることを可能にするあらゆる組成物を意味している。さらに、この導電性の組成物は、例えば、一定のペースト、液体、発泡体、半固形物等の形態にすることができる。
本明細書において用いられているように、用語の「浄化(cleaning)」は白色化または漂白のいずれかを意味し、用語の「歯の浄化(cleaning of the teeth)」は歯の表面の白色化または漂白を意味する。
歯の構造
一定の哺乳類動物の歯は4種類の主な成分、すなわち、「セメント質」、「歯髄」、「ぞうけ質」、および「エナメル質」により主に構成されている。この内の「セメント質」は歯根の外表面部を形成している骨様組織である。「歯髄」は種々の動脈、静脈、およびリンパ組織および神経組織を含む感応組織により構成されている。この歯髄を囲っている「ぞうげ質」は歯の主要部分を形成している。このぞうげ質は緻密な骨様の石灰質の組織である。さらに、この歯の外側に、一定の天然の不透明な白色または灰白色の色を有するヒドロキシアパタイトの鉱物質の結晶により構成されている一定の硬質な多孔質の層が存在している。この外側の多孔質の層が「エナメル質」と呼ばれている。
歯の変色
歯の変色は種々の内因性および/または外因性の影響により生じると考えられる。一般に、変色は2種類の主なカテゴリー、すなわち、外因性の変色および内因性の変色に分けられる。
外因性の変色は口を通過する種々の食物および飲み物、および/またはタバコ製品の使用等のような日々の種々の物質の摂取により主に生じる。これらの物質はエナメル質のヒドロキシアパタイト構造に付着して歯を変色し、さらに/またはその歯の白色度を低下する傾向がある。さらに、数年の期間にわたり、これらの外因性の変色がエナメル質の層に浸透して、徐々に内因性の変色を生じるようになる。
内因性の変色は歯の構造に既に浸透している変色(すなわち、歯の基質の中における変色)に対して用いられる用語である。このような変色は上記のように生じると考えられ、あるいは、血液学的な物質および特定の薬物を含む種々の物質により生じると考えられ、あるいは、歯髄の壊死または発達性の異常によると考えられる。例えば、体内からの種々の分解産物が変色を生じる可能性がある。また、長期の疾患の間におけるテトラサイクリンまたはフッ化物の過度の摂取が歯のエナメル質の発育中にそのぞうげ細管の中に種々の分解産物を放出して、ある程度の変色を生じることが知られている。このような変色の深刻さはその薬物の摂取の時間および持続期間に応じて決まる。さらに、歯髄の壊死は出血性の変色を必然的に伴い、血液の分解を生じる。例えば、この歯髄の壊死がタンパク質のカリエス分解により生じる場合に、その1本以上の歯は灰色がかった茶色になる。また、外傷性の歯髄の壊死の場合には、その歯は黄色がかった茶色になる。このような変色は上記のぞうげ細管の中に入る赤血球の溶血により生じると考えられる。
歯の漂白
歯の漂白を行なう前に、異なる種類の変色が異なる手法および/または漂白剤を必要とするので、変色の種類を評定することが重要である。歯の表面または表面の下において生じる特定の外因性の変色は種々の研磨剤および表面活性剤を含有している浄化剤と伴う歯の規則的な強めの機械的なブラッシングにより除去できる。しかしながら、全ての外因性の変色がこのようにして除去できるとは限らず、非酵素的な褐色化反応を妨げる種々の漂白剤を必要とする場合が有り得る。また、内因性の変色は歯の基質の中に存在しており、歯の強い機械的なブラッシングにより除去または阻止することはできない。従って、このような変色の除去はその歯の構造の中に浸透できる種々の漂白剤を必要とする。過酸化水素はこのような物質の一例であり、この物質は外因性および内因性の両方の変色に対して使用できる。
過酸化水素は、例えば、テトラサイクリンにより生じる変色等のような、ぞうげ質内に存在する変色等の多くの種類の変色に対して使用できる。また、塩酸は一定の漂白剤であると考えられていないが、歯の表面を溶解するので、フッ素沈着により生じる変色を除去できることが知られている。しかしながら、このような薬剤の使用は深刻な歯の損傷または少なくとも口腔内に刺激を生じる可能性がある。従って、これらの薬剤は安全性の理由から個人の消費者による「家庭用(home-use)」として適しておらず、専門家のみにより慎重に用いられる必要がある。
漂白技法
漂白技法は通常的に2種類の主なカテゴリー、すなわち、非生体性の漂白技法、および生体性の漂白技法に分けられる。この内の非生体性の技法は最も効果的な結果を生じるが
、潜在的な有害性が最も大きい。一例の非生体性の漂白技法は活性成分として過ホウ酸ナトリウムおよび35%の過酸化水素を使用している。また、生体性の漂白技法として販売されている製品は3種類の主なグループ、すなわち、「社内用(in-office)」の漂白製品、歯科医により処方された家庭供給型の漂白製品、および店頭販売用の漂白キットに分けることができる。この内の最も一般的に用いられている「社内用」の技法の一例は酸化反応(すなわち、変色の除去)を速めるために熱および光の処理と30%の過酸化水素の使用とを組み合わせている。
また、一定の「歯科医により処方された家庭供給型」の漂白製品の使用は10%の過酸化尿素(過酸化カルバミド)の使用を含む。この場合に、歯はその患者の歯に配置されている上記の漂白剤を含有する一定のマウス・トレーの中において漂白される。また、歯の漂白のために使用可能な店頭販売用のキットは3%乃至6%の過酸化水素を含有している歯磨き粉および口内洗浄剤等のような製品を含み、一定の歯科医による処方を伴わずに、消費者に直接的に販売されている。
次に、添付の図1乃至図4において、口内歯科装置20が一定のU字形状のトレー22の形態で示されている。このトレー22は一定の床部分24を含み、この床部分24の両側に一対の直立していて離間している壁部25,26が連結して一定のトラフ23を形成している。前方の壁部25の内側に向いている表面部分25aはそれぞれ符号27a,27b,27c,27d,27eおよび27fにより図1において示されている6個の数の第1の複数の電極を担持している。これらの電極27a乃至27fのそれぞれの面積は約40mm2 乃至約100mm2 、好ましくは約65mm2 乃至約91mm2 の範囲である。さらに好ましくは、これらの電極のそれぞれの面積は約70mm2 乃至約82mm2 の範囲である。一方、後方の壁部26の内側に向いている表面部分26aはそれぞれ符号28a,28b,28c,28d,28eおよび28fにより図1において示されている6個の数の第2の複数の電極を有している。これらの電極28a乃至28fのそれぞれの面積は厳密に決定されていないが、一般的に、これらの電極28a乃至28fのそれぞれの面積は40mm2 乃至約100mm2 の範囲にできる。さらに、これらの電極は不活性であり、導電性である。また、これらの電極は金めっき処理した銅、プラチナ被覆処理した銅、ステンレス・スチール、グラファイト、またはこれらに類似の材料により作成できる。なお、例えば、前方の壁部25により担持されている電極27b等のような各電極が一定の「相手側(mating)」の電極、この場合には、後方の壁部26において担持されている電極28bを有していることが理解されると考える。さらに、これら全ての電極の外表面部は好ましくはこれらを担持しているそれぞれの壁部の表面部分の凹みの中に設けられている(特に、図2を参照されたい)。また、この凹みの量は約0.01mm乃至約5mm、好ましくは約0.2mm乃至約1mmの範囲である。本発明者の調査によれば、白色化の効果を最大にするためには、処理する歯の表面部分を妥当に可能な限りそれぞれの陽極に近づける必要があり、これと共に、これらの陽極と処理する歯の外表面部との間においてその歯の白色化用の組成物(以下において論じられている)が存在するための十分な空間部分を設けることが必要である。
以下の説明における実施形態において、さらに、図3および図4を参照することにより最良に理解できるように、それぞれの電極対、例えば、電極27b/電極28b等、はそれぞれの独自のDC(直流)電力供給源に接続している。例えば、電極対27b/28bは電力供給源35bに接続していて、この電力供給源35bの陽極端子からの一定の電気的なリード線36(例えば、一定の細い導線)が電極27bに接続しており、この電力供給源35bの陰極端子からの一定の電気的なリード線37が電極28bに接続している。
図3において仮想線により示されている個々の電力供給源35a乃至35fは図2において分かるように装置20の床部分24の中に埋め込まれている。さらに、図2において分かるように、電気的なリード線36,37がそれぞれ床部分24がその側壁部25および側壁部26と連結している領域を通過しており、この場合に、これらはそれぞれ陽極27cおよび陰極28cに接続している。また、望まれる場合に、電力供給源35a乃至35fは床部分24の下面部に近接して配置されている一定のU字形状の区画部分の中にそれぞれ配置できる。このような場合に、それぞれの電気的なリード線36,37はそれぞれの電極27a乃至27fおよび28a乃至28fに到達するために床部分24および/または各壁部25/26を通過することが必要になる。
図1乃至図4の口内歯科装置は以下の様式で上側の歯を白色化するために使用できる。一定の歯の白色化用の組成物を口内歯科装置20のトラフ23の中に配置する。以下において説明されているように、一定の適当な歯の白色化用の組成物(ゲルの形態)は水、一定の高分子増粘剤、および約0.9重量%の組成の塩化ナトリウムを含有している。この組成物はその中における塩化ナトリウムの存在により導電性である。次に、この白色化用の組成物を装填した歯科装置20を口内に挿入して、浄化する上側の歯がトラフ23の中に延在するようにする。なお、この歯科装置20を配置する場合に、その第1の複数の電極27a乃至27fはその使用者の6本の前歯、すなわち、その口内における上部左側の最初の3本の歯および上部右側の最初の3本の歯のそれぞれの外表面部に近接して配置される。また、上記の増粘した導電性の歯の白色化用の組成物をトラフ23の中に配置してそれぞれの陽極27a乃至27fおよび陰極28a乃至28fに接触させる時に、一定の電気回路がそれぞれの陽極/陰極の対とその付随している電力供給源との間において設定される。この結果として生じる電流の流れが上記組成物中の水を電解により分解する。その後、この水の分解による生成物の一部が塩素イオンと反応して酸化性の物質、例えば、亜塩素酸イオン等を生じる。このようにして生じる種々の酸化性の物質が上記の歯を白色化するために作用する。
上記の口内装置20が要望に対応できる数の陽極(および「相手側」の陰極)を備えることができることが理解されると考える。好ましくは、処理するそれぞれの歯に対応する一定の陽極(および一定の「相手側」の陰極)を有している。これらの陽極および陰極の両方は電解による分解を生じるために上記の導電性の組成物に接触する必要がある。
また、当業界において知られている任意のデンタル・トレーが本発明と共に使用可能であることが理解されると考える。特に、ムンロ(Munro)(米国特許登録番号第34,196号)、ダーネル(Darnell)(米国特許第4,968,251号)、およびダーネル(Darnell)(米国特許第5,575,655号)により開示されている誂え式のトレーの任意のものが本発明の実施において利用可能である。なお、これらの米国特許登録番号第34,196号、米国特許第4,968,251号および米国特許第5,575,655号のそれぞれの開示はその全体が本明細書に参考文献として含まれる。なお、一定の誂え式のトレーは比較的に良好な適合および比較的に良好な歯型の形状を提供することができ、それゆえ、快適であるが、運動用品店において販売されているような一般用の品種または店頭販売用のトレーを使用することも可能である。
上記のトレーは当業界において知られている任意の高分子材料により作成できる。このような適当な材料の例は種々のエチレン−ビニル・アセテート・コポリマー、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン・ターポリマー、ポリプロピレン、ポリエチレン・テレフタレート等のようなポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネートおよびポリスチレンを含む。
また、上記トレー20はゴム質または歯肉の種々の表面がその内部におけるそれぞれの電極に対して曝されないように整形できる。当業界において知られているように、このトレー20は歯肉組織に重ならないようにする必要があり、歯肉組織に対する可能な傷害または刺激を減少するために、そのトレーを過酸化物の薬剤/溶液と共に使用する場合に、その歯の頸部の領域における歯肉にトレーの材料が触れないようにする必要がある。
次に、図5および図6において、本発明の一定の方法に従って歯を白色化する場合に使用するための一定の歯の白色化用の材料片50が示されている。図示のように、この歯の白色化用の材料片50は一定の支持要素52およびこの支持要素52に塗布されている一定の歯の白色化用の組成物53を含む。適当な歯の白色化用の材料片が当業界において知られており、たとえば、米国特許第5,891,453号、米国特許第5,879,691号および米国特許第6,277,458号において開示されている歯の白色化用の材料片を含む。また、上記の歯の白色化用の組成物53における歯の白色化剤は過酸化水素、過酸化カルシウムおよび過酸化カルバミドを含むがこれらに限定されない一定の過酸化物化合物とすることができる。あるいは、本発明の一例の態様によれば、上記歯の白色化剤は電解による分解を生じて歯を漂白または白色化できる一定の化学的な部分を生じることのできる一定の物質とすることができる。また、上記支持材料52は、例えば、薄い高分子フィルム(例えば、一定のポリエチレン・フィルム)、紙、織り状または不織状の布地および発泡材料により作成できる。なお、上記歯の白色化用の材料片50が図5および図6において示されている2層構造を必ずしも有する必要がないことが理解されると考える。あるいは、この歯の白色化用の材料片50は一定の歯の白色化用の組成物により含浸されている、例えば、一定の不織状の布地または発泡体等のような、一定のキャリア層を含むことができる。
図7,8A,8Bおよび9は本発明の実施において使用するための一定の直流(DC)の電力供給源65をそれぞれ示している。このDC電力供給源は米国特許第5,652,043号、米国特許第5,811,204号および米国特許第5,897,522号において概略的に開示されている種類の一定の柔軟な薄層の開口状の電気化学電池(一定の「ペーパー(paper)」電池と呼ばれる場合もある)である。さらに、このDC電力供給源65は概ね長方形の形態であり、一定の長手軸L−Lを有している。また、この電力供給源65はその長手軸L−Lの一方の側に複数の陽極端子67a,67b,67c,67d,67eおよび67fおよびその長手軸L−Lの別の側に複数の陰極端子68a,68b,68c,68d,68eおよび68fを有している。
図8A,8Bおよび9において最も容易に分かるように、上記の電力供給源65は一定の不溶性の陰極を含む第1の層76、一定の電解質を含む第2の層72、および一定の不溶性の陽極を含む第3の層74を含む。この電力供給源65における各層72,74,76は米国特許第5,811,204号の図1において示されている各層12,14および16にそれぞれ相当しており、この特許において記載されている、例えば、実施例1を含む、種々の実施例において開示されているように作成および配列することができる。しかしながら、本明細書において開示されているこの電力供給源65における特定の別の構造の特徴部分は上記の米国特許第5,811,204号において開示されていない。すなわち、添付の図7および図8Aを参照することにより分かるように、それぞれの端子67a乃至67fは長手軸L−Lの第1の側において層74の上面部74aにそれぞれ接触している。これらの端子67a乃至67fはこれらが一定の不溶性の陽極を含む層74にそれぞれ接触していると言う事実により陽極端子として作用している。また、図7,8Bおよび9を参照することにより分かるように、一定の絶縁性の材料77が長手軸L−Lと各端子67a乃至67fから最も離れている電力供給源65の横方向のエッジ部分79との間の層74に固定されてこれを被覆している。さらに、図7および図9において分かるように、絶縁性の材料77は上記横方向のエッジ部分の上に折り重ねられて下方に延在していて、層72および層74の長手方向に沿う側面のエッジ部分を被覆してこれらを電気的に絶縁している。
さらに、図7および図8Bにおいて分かるように、端子68a乃至68fが長手軸L−Lの第2の側において上記絶縁材料77の上面部にそれぞれ固定されている。従って、上記の各端子67a乃至67fは長手軸L−Lの一方の側に配置されているが、各端子68a乃至67fはこの軸の別の側において配置されている。
さらに、図7および図9において、各電極68a乃至68fは伸長部分80を有しており、これらの伸長部分80は電力供給源の横方向のエッジ部分79の上に下方に延在していて各層72および74の長手方向に沿う側面のエッジ部分の近くにおける絶縁材料77の折り重ね部分に下方に重なっている。さらに、個々の伸長部分の端部は層76の下面部76aに固定されて電気的に接触している(特に、図9の右側を参照されたい)。この結果、上記の各層72,74との接触から絶縁されているそれぞれの端末68a乃至68fはこれらが一定の不溶性の陰極を含む層76に対して接触していると言う事実により陰極端子として作用する。
本発明はまた歯を白色化する場合に使用するための一定のキットの提供も考慮している。このキットの構成部品は一定の歯の白色化用のシステムを構成するためにその最終消費者により組み立てることができる。このキットの一例の構成部品は任意の適当な包装材料により作成できる独自の個々の包装材料により包装されている一定の歯の白色化用の材料片を含む。また、このキットの別の構成部品は、例えば、図7において示されている部品等のような、一定のDC電力供給源である。これら2種類の部品、すなわち、包装されている歯の白色化用の材料片およびDC電力供給源が上記のキットを構成する。さらに、これら2種類の部品は一定の容器、例えば、一定の小形の厚紙の箱または販売用の一定の密封型のプラスチック・バッグ等の中に包装できる。あるいは、上記のDC電力供給源を包装して、上記の包装した歯の白色化用の材料片およびこの包装した電力供給源を、例えば、一定のホット・メルト型接着剤により、互いに接着することができる。
図5において示されている歯の白色化用の材料片および図7において示されているDC電力供給源は歯を白色化する場合に使用するための一定の歯の白色化用のシステムを構成するためにその最終消費者により組み立てることができる。このような歯の白色化用のシステム85が図10Aおよび図10Bにおいて断面で示されており、上記歯の白色化用の材料片50(図5)をDC電力供給源65(図7)の上部に配置してこれらの材料片および電力供給源を互いに接触させて加圧することにより形成されている。このように上記の材料片を電力供給源に接触させる場合に、それぞれの端子67a乃至67fおよび68a乃至68fがその歯の白色化用の材料片における支持要素52の中に侵入してその電力供給源における全ての端子を導電性の歯の白色化用の組成物53に対して接触させることが重要である。使用において、このように形成した歯の白色化用のシステムをその長手軸に沿って半分に折り重ねて、その導電性の歯の白色化用の組成物が内側に向くようにする。次に、この折り重ねた歯の白色化用のシステムを処理する歯の上に配置して、それぞれの陽極端子67a乃至67fに接触している導電性の歯の白色化用の組成物の部分をその処理する歯の外表面部に接触させて、それぞれの陰極端子68a乃至68fに接触している導電性の歯の白色化用の組成物の部分をその処理する歯の内表面部に接触させる。さらに、望まれる場合に、使用中に上記の折り重ねた白色化用のシステムと歯との間の接触を維持するために一定の小形のクリップが使用できる。
上記導電性の組成物はこの組成物にイオンを伝導する能力を与えるように一定の電解質を含有している。本発明の導電性の組成物は一定の液体(例えば、一定の溶液、一定の懸濁液、または一定のエマルジョン)、一定の半固体(例えば、一定のゲル、一定のクリーム、一定のローション、マイクロエマルジョン、またはヒドロゲル)、または使用中に電気を伝導できる一定の液体と混合した一定の固体とすることができる。一般的に、この導電性の組成物は1種類以上の電解質および水を含む。
上記電解質の例は種々の無機および有機の塩類および緩衝液を含むがこれらに限定されない。さらに、これらの塩類の例は種々の塩化物の塩類(塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチウム、塩化カルシウム、塩化ストロンチウム、塩化マグネシウムまたはその他の塩化物の塩類)、ならびにナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウムの種々の塩類、フッ化物、ヨウ化物、臭化物を含むがこれらに限定されない。また、緩衝液の例は種々のリン酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、およびホウ酸塩を含むがこれらに限定されない。
一例の実施形態において、上記の電解質は一定の活性物質であり、あるいは、上記導電性の組成物の中における電流の通過後に一定の活性物質になる。このような電解質の活性物質の例はサリチル酸、サリチル酸塩、およびその他の弱酸性または弱塩基性の活性物質を含むがこれらに限定されない。一例の実施形態において、上記のキャリアは水を含む。さらに別の実施形態において、上記導電性の組成物はまた口内における使用の安全性のための1種類以上の有機性の溶媒も含むことができる。これらの有機性の溶媒の例はカチオン性、アニオン性および非イオン性の種々の界面活性剤、植物油、鉱物油、蝋質、ゴム、合成および天然のゲル化剤、アルコール、グリセロール、グリコール、およびポリオール等を含むがこれらに限定されない。
本発明の実施において使用可能な一定の導電性の組成物の一例の実施形態は0.9重量%のNaClの組成物を含有している。また、別の実施形態において、塩化ナトリウムが一定の改善された導電性の組成物を形成するために一定の過酸化物を含有している一定の白色化用の組成物に添加されている。
上記の導電性の組成物はまた歯、ゴム、または口内の粘膜の治療のための種々の活性物質も含有できる。あるいは、種々の活性物質を上記の導電性の組成物の中に存在している種々の前駆体物質から電気化学的に発生させることも可能である。
上記の導電性の組成物はまた種々の保存薬(クレゾール、クロロクレゾール、ベンジル・アルコール、メチル・p−ヒドロキシベンゾエート、プロピル・p−ヒドロキシベンゾエート、フェノール、塩化ベンズアルコニウム、および塩化ベンゼトニウム等)、安定化剤または酸化防止剤(アスコルビン酸、アスコルビン酸エステル、ブチル・ヒドロキシ・アニソール、ブチル・ヒドロキシ・トルエン、システイン、N−アセチルシステイン、亜硫酸水素ナトリウム、二亜硫酸水素ナトリウム、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム、アセトン亜硫酸ナトリウム、トコフェロール、およびノルジヒドログアヤク酸等)、キレート化剤(エチレンジアミン四酢酸およびその塩類等)、緩衝液(酢酸、クエン酸、リン酸、グルタミン酸、およびこれらの塩類等)、および緊張調節剤(塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、デキストロースおよびグリセリン等)も含むことができる。
本発明による導電性の組成物における電気化学的に反応性の物質の例は水および第VIB族および第VIIB族の周期表の元素(酸素、イオウ、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素等)から選択される種々の元素を含む化合物を含むがこれらに限定されない。
一例の実施形態において、一定の反応性の物質が不活性な陽極において反応して一定の酸化性の物質を形成する。このようにして形成される酸化性の物質の例はHOBr、HOI、HOCl、OBR- 、OI- 、OCl- を含むがこれらに限定されない。従って、本発明の装置は新生の酸素O2 、O- 、O3 - 等のような酸化性の物質の発生を可能にしており、これらは従来の局所用の製品において形成することが困難である。
一例の実施形態において、上記反応性の物質は不活性な陰極に対して反応して一定の還元性の物質を形成する。このような反応性の物質の例は1個以上のスルフヒドリル官能基を有する種々のチオ化合物の酸化されたまたはジスルフィドの形態、チオ含有アミノ酸およびこれらの塩類またはエステル、およびスルフィドを含むがこれらに限定されない。さらに、このようなチオ化合物の例はカルシウム、ナトリウム、ストロンチウム、カリウム、アンモニウム、リチウム、マグネシウムのチオグリコレート、およびその他の金属の塩類等のようなチオグリコール酸およびその塩類、チオエチレン・グリコール、チオグリセロール、チオエタノール、チオアクチック酸(tioactic acid)、およびチオサリチル酸、およびこれらの塩類を含むがこれらに限定されない。また、上記チオ含有アミノ酸の例はL−システイン、D−システイン、DL−システイン、N−アセチル−L−システイン、DL−ホモシステイン、L−システイン・メチル・エステル、L−システイン・エチル・エステル、N−カルバモイル・システイン、グルタチオン、およびシステアミンを含むがこれらに限定されない。また、上記スルフィドの例はカルシウム、ナトリウム、カリウム、リチウムおよびストロンチウムの種々のスルフィドおよびグルタチオン・ジスルフィドを含むがこれらに限定されない。すなわち、上記の不活性な陰極は上述した反応性の酸化したまたはジスルフィドの形態の一定のイオウ含有化合物を一定のチオ含有化合物または一定のスルフヒドリル含有化合物に変換する。このような変換の例はシスチンのシステインへの変換およびグルタチオンの酸化した形態のグルタチオンへの変換である。
一例の実施形態において、上記導電性の組成物における反応性の物質の濃度は上記キャリアの約0.01乃至約25重量%、例えば、約0.1乃至約10重量%の範囲である。また、上記キャリアのpH値は約pH1.5乃至約pH9、好ましくは約pH2乃至pH7、最も好ましくは約pH3乃至pH5の範囲にできる。
一例の実施形態において、上記導電性の組成物は過酸化ベンゾイル、レゾルシノール、イオウ、スルファセタミド、尿素、テトラサイクリン等のような抗生物質、メトロニダゾール、およびエリスロマイシン、コルチコステロイド(例えば、ヒドロコルチゾン)、イブプロフェン、ナプロキセン、およびヘトプロフェン等のような抗炎症剤、およびケトコナゾールおよびエルビオール等のようなイミダゾール、およびこれらの塩類、エステル、およびその他の誘導体等のような少なくとも1種類の活性物質を含む。また、別の活性物質の例は種々のエッセンシャル・オイル、アルファ−ビスアボロール、グリシルリチン酸二カリウム、樟脳、β−グルカン、アラントイン、ナツシロギク、ダイズ・イソフラボン等のようなフラボノイド、ノコギリパルメット、EDTA等のようなキレート化剤、銀および銅のイオン等のようなリパーゼ抑制因子、加水分解した植物タンパク質、塩化物、ヨウ化物、フッ化物の無機イオン、およびこれらの非イオン性の誘導体、塩素、ヨウ素、フッ素、およびその他の原子価の元素、アルラシルク(Arlasilk)(商標)リン脂質のCDM、SV、EFA、PLN、およびGLA(英国、ウイルトンのユニケマ,ICIグループ・オブ・カンパニー社(Uniqema, ICI Group of Companies))等のような合成リン脂質および天然リン脂質を含む。
一例の実施形態において、上記導電性の組成物は種々の金属イオンまたは微粉末等のような金属を含有している。このような金属の例は金、銀、銅、亜鉛等を含むがこれらに限定されない。
さらに別の活性物質は種々の傷に対する局所的な抗生物質および局所的な抗真菌薬等のような種々の粘膜の傷害および状況の治療用として一般的に用いられている活性物質を含む。
上記抗真菌薬の例はミコナゾール、エコナゾール、ケトコナゾール、セルタコナゾール、イトラコナゾール、フルコナゾール、ボリコナゾール、クリオキノール、ビフォコナゾール、テルコナゾール、ブトコナゾール、チオコナゾール、オキシコナゾール、スルコナゾール、サペルコナゾール、クロトリマゾール、ウンデシレン酸、ハロプロジン、ブテナフィン、トルナフテート、ナイスタチン、シクロピロクス・オラミン、テルビナフィン、アモロルフィン、ナフチフィン、エルビオール、グリセオフルビン、およびこれらの薬剤として許容可能な塩類を含むがこれらに限定されない。一例の実施形態において、上記抗真菌薬は一定のアゾール、一定のアリルアミン、またはこれらの一定の混合物である。
また、上記抗生物質(防腐薬)の例はムピロシン、硫酸ネオマイシン、バシトラシン、ポリミキシンB、1−オフロキサシン、テトラサイクリン(塩酸クロルテトラサイクリン、塩酸オキシテトラサイクリン−10および塩酸テトラサイクリン)、リン酸クリンダマイシン、硫酸ゲンタマイシン、メトロニダゾール、ヘキシルレゾルシノール、塩化メチルベンゼトニウム、フェノール、第四級アンモニウム化合物、チャノキ油、およびこれらの薬剤として許容可能な塩類を含むがこれらに限定されない。
また、抗菌剤の例はロドプロピニル・ブチルカルバメート、ジアゾリジニル尿素、クロルヘキシデン・ジグルコネート、クロルヘキシデン・アセテート、クロルヘキシデン・イセチオネート、およびクロルヘキシデン・ヒドロクロリド等のようなクロルヘキシジンの塩類を含むがこれらに限定されない。さらに、塩化ベンズアルコニウム、塩化ベンゼトニウム、トリクロカーボン、ポリヘキサメチレン・ビグアニド、塩化セチルピリジウム、メチルおよびベンゼトニウムの塩化物等のような別のカチオン性の抗菌剤も使用可能である。さらに、別の抗菌剤は2,4,4’−トリクロロ−2−ヒドロキシ・ジフェニル・エーテル(トリクロサン(Triclosan))等のような種々のハロゲン化フェノール化合物、パラクロロメタ・キシレノール(PCMX)、およびエタノール、プロパノール等のような種々の短鎖アルコールを含むがこれらに限定されない。一例の実施形態において、上記のアルコールは好ましくは粘膜組織の過度の乾燥を生じない程度に低い濃度(例えば、上記キャリアの約10重量%以下、例えば、上記キャリアの5重量%以下)である。
また、抗炎症剤の例はヒドロコルチゾン、ヒドロキシルトリアムシノロン・アルファメチル・デキサメタゾン、デキサメタゾン−ホスフェート、ベクロメタゾン・ジプロピオネート、クロベタゾル・バレレート、デソニド、デソキシメタゾン、デソキシクロツコステロン・アセテート、デキサメタゾン、ジクロリゾン、ジフロラゾン・ジアセテート、ジフルコルトロン・バレレート、フルアドレノロン、フルクラロロン・アセトニド、フルドロコルチゾン、フルメタゾン・ピバレート、フルオシノロン・アセトニド、フルオシノニド、フルコルチン・ブチルエステル、フルオコルトロン、フルプレドニデン(フルプレドニリデン)アセテート、フルランドレノロン、ハルシノニド、ヒドロコルチゾン・アセテート、ヒドロコルチゾン・ブチレート、メチルプレドニソロン、トリアムシノロン・アセトニド、コルチゾン、コルトドキソン、フルセトニド、フルドコルチゾン、ジフルオロゾン・ジアセテート、フルラドレナロン・アセトニド、メドリゾン、アムシアフェル、アムシナフィド、ベタメタゾンおよびそのエステルの平衡物、クロルプレドニソン、クロルプレドニソン・アセテート、クロコルテロン、クレスシノロン、ジクロリゾン、ジフルプレドネート、フルクロロニド、フルニソリド、フルオロメタロン、フルプレロロン、フルプレドニソロン、ヒドロコルチゾン・バレレート、ヒドロコルチゾン・シクロペンチルプロプリオネート、ヒドロコルタメート、メプレドニソン、パラメタゾン、プレドニソロン、プレドニソン、ベクロメタゾン・ジプロピオネート、ベタメタゾン・ジプロピオネート、およびトリアムシノロン等のような種々のコルチコステロイドを含む適当なステロイド系の抗炎症剤を含むがこれらに限定されない。さらに、本発明において使用するための好ましいステロイド系の抗炎症剤はヒドロコルチゾンである。また、本発明の上記の組成物において有用な別の種類の抗炎症剤は種々の非ステロイド系の抗炎症剤を含む。
さらに、別の活性物質は種々の傷治癒促進剤、瘢痕減少剤、鎮痛薬、麻酔薬、抗高血圧薬、種々の冠動脈疾患を治療するための薬物、抗癌剤、内分泌および代謝系の薬物、神経系の薬物、薬品嗜癖の中止のための薬物、酔い止め薬、および種々のタンパク質およびペプチドの薬物を含むがこれらに限定されない。
上記導電性の組成物における活性物質の量はその活性物質および/またはその装置の目的用途に応じて決まる。一例の実施形態において、上記導電性の組成物は、例えば、上記キャリアの約0.001乃至約20重量%、例えば、約0.01乃至約5重量%の一定の安全で有効な量の活性物質を含有している。
上記電力供給源65は上記の各電極に対してそれぞれ連絡して上記導電性の組成物の電解を可能にするために十分なエネルギーを供給できる任意の電力供給源とすることができる。この電力供給源は一定の一次電池、二次電池、従来の直流(DC)またはパルス化したDCとすることができるがこれらに限定されない。なお、電力のパルス化は特定の時間の間隔で上記装置の各電極に電力を供給することを意味する。このような電気的な様式の利点は比較的に高い電流密度を電池から取り出すことができること、比較的に簡潔な電池の大きさを使用できること、および電池の寿命を延ばせることである。また、それぞれの電極の間の極性を逆にすることも可能である。さらに、種々のA型、AA型、C型、Dセル型の電池、カメラ用電池、聴取装置、薄膜型または厚膜型の電池および燃料電池等のような種々の一次電池または二次電池を含むがこれらに限定されない携帯用電池等の種々の直流の電力供給源が使用可能である。一例の実施形態において、この電力供給源は一定の電池である(例えば、再充電式電池または使い捨て式電池)。また、一例の実施形態において、上記電池は一定の装着可能なパッチまたは顔面用のマスク型接着装置に適している小形の使い捨て式の電池である。適当な電池の例は酸化銀、リチウム、および亜鉛空気型(zinc air)の電池等のようなボタン型またはコイン型の電池(これらは一般的に小形の電子装置内において用いられている)を含むがこれらに限定されない。さらに、一定の亜鉛空気型の電池はその小形の寸法および高いエネルギー密度、ならびに環境に対する適合性の理由により好ましいと考えられる。さらに、この亜鉛空気型の電池の例はエナージャイザー(ENERGIZER)(商標)AC5、CR391およびAC10/230(ミズーリ−州、セントルイス、イブレディ・バッテリー社(Eveready Battery Co. Inc.))を含むがこれらに限定されない。上記装置に対応する別の好ましい電池は開示内容が本明細書に参考文献として含まれる米国特許第5,897,522号において開示されている電池等のような一定の柔軟で薄層型の開口式の電気化学電池である。上記電力供給源35は初期的に使用する電池の大きさおよび処理の長さに応じて再充電可能であり、あるいは各処理の後に交換することができる。この電力供給源は1乃至15mAの一定の電流を配給可能であることが必要であり、この電流は口内において使用する場合に一定の快適な範囲である。一例の実施形態において、低いレジスタを取り付けた充電型のコンデンサを使用することも可能である。加えて、上記の電力供給は所定の時間間隔にわたり上記のそれぞれの導線を活性化および不活性化することができる。
上記の導線は任意の導電性の材料により作成できる。例えば、ニクロム、銅またはアルミニウムが使用可能である。
本発明の導電性の電極は反応性の導電性の電極または不活性な導電性の電極のいずれでもよい。この用語の「反応性の導電性の電極(reactive conductive electrode)」はその導電性の電極自体がその電極の化学反応の間にその化学的な組成に一定の変化を生じてその過程の間にその電極の中を流れる電流を生じる。一例の実施形態において、上記反応性の導電性の電極は種々の金属ハロゲン化物(例えば、銀−塩化銀(Ag/AgCl)、銀−臭化銀および銀−ヨウ化銀)等のような反応性の物質により作成されている。この場合に、その陰極表面における一次的な電気化学反応は陽極により発生される酸化性の物質の望ましくない消費をほとんど伴わずに固形の銀ハロゲン化物を金属の銀に変換することである。この結果として放出されるハロゲン化物のイオンはその後において、塩化物イオンの塩素(Cl2 )、次亜塩素酸(HClO)、および次亜塩素酸イオン(ClO- )への変換、およびヨウ素イオンのヨウ素への変換等のように、酸化性の物質に酸化される。
上記用語の「不活性な導電性の電極(inert conductive electrode)」は上記導電性の電極自体がその化学的な組成において一定の変化を生じないことを意味する。一例の実施形態において、上記陽極は一定の不活性な導電性の電極により作成されていて、この陽極の表面における電気化学的な過程が新生の酸素(例えば、水の電解)等のような種々の酸化性の物質、および/または、塩素、次亜塩素酸、塩素酸塩および過塩素酸塩、および二酸化塩素等のような塩素含有の酸化性の物質を生じる。なお、新生の酸素は一定の酸化性の物質である。また、塩素含有の酸化性の物質は殺菌作用を有する有効な抗菌剤である。
一例の実施形態において、上記の不活性な導電性の電極はDSA(二次元の安定な陽極)により作成されているか、一定の貴金属(例えば、金、プラチナ、チタン−プラチナめっき処理型または金被覆処理型の種々の導電性の金属等)、導電性カーボン(例えば、ガラス状カーボンまたはグラファイト)、カーボン埋込型ポリマー(例えば、カーボン・シリコーン・ゴム)、導電性カーボンまたはグラファイト・ポリマーの発泡体またはスポンジ材、銀ハロゲン化物−被覆型の銀(例えば、塩化銀被覆型の銀、臭化銀被覆型の銀、およびヨウ化銀被覆型の銀)、および耐腐食性の合金等のような一定の不活性な材料により表面が被覆されている。
上記2個の導電性の電極は一定の電解質を含有している上記導電性の組成物に対してイオンを介して連絡している。この用語の「イオンを介する連絡(ionic communication)」は上記導電性の組成物における1種類以上の電解質のイオンが上記導電性の電極に対して接触していることを意味する。
さらに、使用者が上記電力供給源を停止および始動することを可能にする一定のスイッチを備えることができる。また、上記電力を所定の間隔で停止および起動することを可能にする一定のタイマーを備えることができる。
図12は一定の試験電池110を示しており、図13はこの試験電池110を含む試験リグを示している。この試験電池110は実質的に円筒形の形態であり、具体的に一定の低密度のポリエチレン等のような一定の電気的に絶縁性の材料により作成されている。さらに、この試験電池110は一定の概ね円筒形の壁部160、一定の閉鎖型の上端部112および一定の開口状の下端部114を有している。この壁部160は一対の直径方向に対向している長方形の開口部118および119を有している。上記の試験電池110はさらにオレゴン州のESPI社(ESPI)から購入したプラチナ片(3N5、ロット番号:Q6814)により作成されている一対の電極120,122を有している。これらのプラチナ片は約4mmの幅および0.150mmの厚さである。さらに、電極122は40mmの長さであり、電極120は約43mmの長さである。これらの電極は試験電池110の外表面部に互いに対向して固定されている。図12および図13において示されているように、各電極120および122の端部部分は直角に曲げられていて長方形の開口部118および119の中にそれぞれ挿入されている。なお、電極120の屈曲部分が対応している電極120の屈曲部分よりも長いことに注目されたい。これらの2個の電極の先端部分は約3.0mmの一定の距離(図13において「X」で示されている)だけ分離している。さらに、図13において記号または符号「Y」により示されているように、上記の電極120,122の下面部から試験電池110の下部までの距離は約0.2mmである。人工的に変色してエポキシ樹脂の一定のブロック150の中に埋め込まれている一定の雌ウシの歯の小片140を含む一定の雌ウシの歯のスラブ材130をインディアナ州のパーデュー大学(ヘルス・アンド・サイエンス・リサーチ社(Health & Science Research)の公共部門)から入手した。この雌ウシの歯の小片140は約3mmの長さ、3mmの幅および約2mmの厚さであった。また、樹脂のブロック150は約15mmの長さ、15mmの幅および6mmの厚さを有していた。また、一定の直流の電力供給源180であるフォレサーPM700(Phoresor PM700)を米国、ユタ州のイオメド社(Iomed)から購入した。電極120は導線126により電力供給源180の陽極端子に接続されており、電極122は導線127により電力供給源180の陰極端子に接続されている。この電力供給源180により供給される電流は0乃至8mAの範囲で変更できる。
一定のミノルタ(Minolta)比色計CR−321(ニュージャージー州、ミノルタ・コーポレーション社(Minolta Corporation))をそれぞれの実験の前後における変色した雌ウシの歯のL,a,bの色強度を読み取るために用いた。すなわち、上記の比色計は色強度を決定するサンプルの明るさの成分L、「a」成分(緑色−赤色軸)、および「b」成分(青色−黄色軸)に対応するそれぞれの読取値を与える。その後、この色の値すなわちΔEが以下の式を用いて計算する。
(数1)
ΔE=0.23((Lf −Li )^2+(af −ai )^2+(bf −bi )^2)1/2
この場合に、下付き文字「f」は一定の最終的な読取値を示しており、下付き文字「i」は一定の初期的な読取値を示していて、0.23は一定の人間の歯の代わりに一定の雌ウシの歯を使用することに対応する一定の補正係数である。
上記の色の値ΔEは「歯の色合(tooth shades)」に変換される。この変換は広く用いられている「トゥース・ガイド(tooth guide)」基準システム、すなわち、ビタパン3D−マスター(Vitapan 3D-Master)(ドイツ国、ビタザーンファブリクH.ルエトル社(VitaZahnfabrik H. Rouetr GmbH&Co))においてそれぞれの歯について上記のL,aおよびbを読み取ることにより行なわれる。この場合に、ゼロのΔEの値は上記の「歯の色合」において全く変化が無いことを示す。また、12の歯の色合の値は上記のトゥース・ガイド・システムにおける最も暗い色と最も明るい色との間の差に相当する。さらに、エネルギー供給源の各端子の間の電圧をモニターするためにその電圧モードにおける一定のフルケ(Fluke)オシロスコープを用いた。また、上記ホルダーを跨ぐ電流をモニターするためにオハイオ州、デジタル・マルチメーター社(Digital Multimeter)からの一定のキースリー(Keithly)179TRMSミリアンペアメーターを用いた。
大抵の消費者が2ΔEよりも小さい色の変化を検出できないことが分かっている。それゆえ、消費者が一定の歯の白色化用の製品を視覚的に評価する場合に、その歯が少なくとも2ΔEだけ白色化する必要がある。
上記の説明により、当該技術分野における熟練者は本発明の本質的な特徴を確かめることができ、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、種々の変更および変形を行なうことができるようになる。従って、例示を目的として説明されているそれぞれの実施形態は本発明を実施することにおいて可能な種々の変更についてのそれぞれの限定として考えられていない。
実施例1
トリス(ヒドロキシメチル)アミノ・メタン(「トリス(TRIS)」)(カリホルニア州、スペクトラム・ケミカル・マニュファクチュアリング・カンパニー社(Spectrum Chemical Manufacturing Company)から入手可能)、ウルトレツ−10(Ultrez-10)(ニュージャージー州、ノベオン社(Noveon)から入手可能)、蒸留水、および塩化ナトリウム(カリホルニア州、スペクトラム・ケミカル・マニュファクチュアリング・カンパニー社から入手可能)を用いて一連のゲルを調製した。
所定量の脱イオン化した蒸留水を一定のビーカーの中に入れた。次に、塩化ナトリウムを攪拌しながら加えた。この塩化ナトリウムを溶解した後に、一定の高分子増粘剤である上記のウルトレツ−10を徐々に加えて、このウルトレツが溶解するまで攪拌を続けた。その後、トリスを徐々に加えて、一定のゲルが形成されるまで攪拌を続けた。この結果として得られたゲルは約7.98の一定のpH値を有していた。攪拌を止めて、上記のゲルを1時間にわたり放置した。以下の表1は上記の手順によりそれぞれ調製した4種類のゲルの組成を示している。
Figure 2005131391
実施例2
実施例1の各ゲルおよび市場において入手可能な製品A(クレスト・ホワイトストリップス(Crest Whitestrips)(商標)デンタル・ホワイテニング・システム)を上記の試験電池110および雌ウシの歯のスラブ材150を用いて試験して、それぞれの白色化の能力を決定した。購入時に、上記の市場において入手可能な製品Aは片面に純水、グリセリン、過酸化水素、カルボポル(Carbopol)956、水酸化ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、およびスズ酸ナトリウムから作成されている一定の歯の白色化用のゲルが塗布されている一定のプラスチック片を含む。このゲルをそのプラスチックの支持体から注意深く削り落として、これにより得たゲルをこの実施例2において用いた。このゲル(「製品Aのゲル」)の1グラムを集合状態で用いた。さらに、0.1グラムの9重量%の塩化ナトリウム水溶液を0.9グラムの上記ゲルに加えて、このゲルおよび塩化ナトリウムの全重量に基づいて0.9重量%の塩化ナトリウムの濃度にした。この結果として得られた塩化ナトリウム含有のゲルは以下において「改質した製品Aのゲル」と呼ばれている。
試験するそれぞれのゲルを上記雌ウシの歯のスラブ材における雌ウシの歯の小片の上面部の上に配置した。その後、試験電池110を試験するゲルの上に配置して、ゲルがそれぞれの電極120および122の下面部に接触するようにした。電力供給源180を用いて、種々の電流(ミリアンペア(mA))を種々の時間の期間(分)にわたりそれぞれの試験ゲルに供給した。その後、それぞれの試験した雌ウシの歯の色の強度を上記のミノルタ比色計を用いて3個の異なる場所において測定した。さらに、ΔEの値をこの比色計により読み取った3個の位置のそれぞれについて計算して、得られたΔEの値を平均化した。その後、これらの平均のΔEの値をそれぞれの歯の色合に変換した。これらの歯の色合が表2において記載されている。
Figure 2005131391
上記表2におけるデータは市場において入手可能な白色化用の各組成物(すなわち、表2における製品Aおよび改質した製品A)を本発明の教示に従って電解による分解処理にかけることが別の場合においてこれらの製品により歯を白色化するために必要とされる時間を短縮することを示している。これらのデータはまた電流を増加することが別の場合において歯を白色化するために必要とされる時間をさらに短縮することも示している。
実施例3
実施例1のゲル2Bを調製して雌ウシの歯の小片140に接触させた状態で雌ウシの歯のスラブ材150の上に配置した。その後、試験電池110を上記のゲルにより被覆されている雌ウシの歯の小片140の上に配置した。さらに、この試験するゲルを試験電池110の各電極に接触させて配置した。2mAの一定の電流を供給して、以下の表3において記載されているそれぞれの時間間隔において比色計の読取値を測定した。
さらに、製品B(レンブラント(Rembrandt)(登録商標)プラス・ホワイテニング・ゲル)を雌ウシの歯のスラブ材150における雌ウシの歯の小片140に供給した。30分および60分においてそれぞれ比色計の読取値を測定した。その後、それぞれのΔEの値を計算し、これらが表3において記載されている。
Figure 2005131391
表3において記載されているそれぞれのΔEの値は塩化ナトリウムを含有している一定のゲル(すなわち、ゲル2B)について電解を行なう場合に塩化ナトリウムを含まない一定の市場において入手可能な製品(製品B)を用いて電解を行なわずに得られる結果よりも良好な白色化の結果が比較的に短い時間において得られることを示している。
本発明者の調査は上記の歯の白色化用の組成物に含まれている電解質の量が増加すると、それぞれの匹敵する結果を得るために比較的に少量の電力が必要になることを示している。加えて、本発明者は図1の口内装置により最良の白色化の結果を達成するために、それぞれの陽極(およびその「相手側」の陰極)をその独自の別の電力供給源により電力供給することが好ましいことを見出している。
本発明は口内において配置されて歯を浄化するための一定の口内装置に適用でき、この装置は少なくとも1個の陽極、当該陽極に接触していない少なくとも1個の陰極、一定の電力供給源、および歯と上記の両方の電極とに接触している状態で一定の導電性の媒体を保持するための手段を有しており、この場合に、上記電力供給源が上記の各電極に操作可能に接続する。また、本発明は従来技術の歯の白色化方法における処理時間の制限に対処している一定の新規な歯の白色化方法に適用でき、上記の電力供給源として一定の直流(DC)電流を利用している。この直流電流の使用は従来技術の方法に優る白色化における高められた速度を立証している。
本発明の具体的な実施態様は以下のとおりである。
(1)前記導電性の媒体が一定の緩衝剤を含む請求項5に記載の口内装置。
(2)前記導電性の媒体がさらに一定の酸化性の物質を含む請求項5に記載の口内装置。
(3)前記導電性の媒体が前記電極の間における電気分解を活性化する請求項5に記載の口内装置。
(4)前記電力供給源が一定の直流の一次電池である請求項1に記載の口内装置。
(5)前記電力供給源が前記装置に取り付けられている一定のペーパー電池である請求項1に記載の口内装置。
(6)前記電力供給源が一定のパルス化した直流型の電池である実施態様(4)に記載の口内装置。
(7)前記電力供給源が一定の1乃至15mAの直流型の電池である請求項1に記載の口内装置。
(8)前記トレーが一定のポリマー材料により作成されている請求項1に記載の口内装置。
(9)前記支持材料が高分子フィルム、織り状の材料、不織状の材料、紙、ゴムおよびこれらの組み合わせ物から成る群から選択される請求項6に記載の口内装置。
(10)前記支持材料がその内部に配置されている一定の歯の白色化用の物質および一定のイオン伝導性の組成物を有している一定の材料の薄片である請求項6に記載の口内装置。
(11)前記歯の白色化用の物質が過酸化水素である実施態様(10)に記載の口内装置。
(12)前記イオン伝導性の組成物が一定の塩化ナトリウムの溶液である実施態様(10)に記載の口内装置。
(13)前記電力供給源が一定の直流の電池である請求項6に記載の口内装置。
(14)前記直流の電池が一定の電子装置により活性化された一定のパルス化した電力の出力を配給する実施態様(13)に記載の口内装置。
(15)前記電力供給源が一定の直流の二次電池である請求項6に記載の口内装置。
(16)前記電力供給源が一定の1乃至15mAの直流の電池を含む請求項6に記載の口内装置。
(17)前記電力供給源が一定のスイッチを有しており、前記導電性の媒体を含む装置が前記使用者の口内に挿入された後に、そのスイッチが活性化される請求項8に記載の方法。
(18)前記電力供給源が一定のスイッチを有しており、前記導電性の媒体を含む装置が前記使用者の口内に挿入される前に、そのスイッチが活性化される請求項8に記載の方法。
(19)前記歯を治療する処理がその歯を白色化して細菌を排除する処理を含む請求項8に記載の方法。
(20)前記白色化して前記細菌を排除する処理が前記導電性の媒体の電解を通して少なくとも1種類の酸化性の物質および気体の形成する処理により構成されている実施態様(19)に記載の方法。
(21)前記電力供給源が一定のスイッチを有しており、前記歯の白色化用の物質および前記イオン伝導性の組成物が上部に配置されている前記装置が一定の使用者の歯の上に配置された後に、そのスイッチが活性化される請求項9に記載の方法。
(22)前記電力供給源が一定のスイッチを有しており、前記歯の白色化用の物質および前記イオン伝導性の組成物が上部に配置されている前記装置が一定の使用者の歯の上に配置される前に、そのスイッチが活性化される請求項9に記載の方法。
(23)前記歯を治療する処理がその歯を白色化して細菌を排除する処理を含む請求項9に記載の方法。
(24)前記白色化して前記細菌を排除する処理が前記白色化用の物質および前記イオン伝導性の組成物の電解を通して少なくとも1種類の酸化性の物質および気体の形成する処理により構成されている実施態様(23)に記載の方法。
(25)前記第1の壁部の内側に向いている表面部分が複数の第1の電極を含み、前記第2の壁部の内側に向いている表面部分が複数の第2の電極を含む請求項10に記載の口内装置。
(26)前記第1の電極の全ての外表面部が前記第1の壁部の内表面部の凹みの中に置かれており、前記第2の電極の全ての外表面部が前記第2の壁部の内表面部の凹みの中に置かれている実施態様(25)に記載の口内装置。
(27)前記床部分および前記一対の直立していて離間している壁部が一定のトラフを定めており、このトラフが一定の導電性の組成物を収容している実施態様(25)に記載の口内装置。
(28)柔軟な薄層型の開口状の電気化学電池において、
一定の不溶性の陰極を含む第1の層、
一定の電解質を含む第2の層を備えており、この第2の層が前記第1の層の上面部に接触しており、さらに
一定の不溶性の陽極を含む第3の層を備えており、この第3の層が前記第2の層の上面部に接触しており、第1の導電性の要素がこの第3の層の上面部に接触しており、さらに
前記第3の層の一定の横方向のエッジ部分の近くにおける上面部の一部分を被覆していてこの第3の層および前記電解質の層の側面の各エッジ部分の上に延在している一定の電気的に絶縁性の層、および
前記第3の層の上面部を被覆している前記絶縁性の層の一部分に固定されている第2の導電性の要素を備えており、この第2の導電性の要素が前記第3の層および前記電解質の層の側面の各エッジ部分を被覆している前記絶縁性の層の一部分の上に延在しており、この第2の導電性の要素の端部部分が前記第1の層に接触している電気化学電池。
(29)一定の包装材料の中に収容されている少なくとも1個の歯の白色化用の材料片、および少なくとも1個のDC電力供給源を含む歯を白色化することにおいて使用するためのキット。
(30)一定の容器の中に包装されている実施態様(29)に記載のキット。
本発明は以下の添付図面を参照することによりさらに明瞭に理解できる。
本発明に従って歯を治療するための一定の口内装置の一例の実施形態の斜視図である。 図1の線2−2に沿う断面図である。 図1の装置の上面図である。 図1の装置を構成している一定の電極対に接続している一定の直流電力供給源を示している拡大された斜視図である。 本発明の実施において使用するための一定の歯の白色化用の材料片の斜視図である。 図5の線6−6に沿う長手方向の断面図である。 図5の歯の白色化用の材料片と共に使用するための一定の直流(DC)電力供給源を示しており、この電力供給源および白色化用の材料片は一体になって歯を白色化するための一定のシステムを構成している。 図7の線8A−8Aに沿う長手方向の断面図である。 図7の線8B−8Bに沿う長手方向の断面図である。 図9の線9−9に沿う横方向の断面図である。 (A)は図7のDC電力供給源に操作可能に接続している図5の白色化用の材料片を示している断面図であり、(B)は図7のDC電力供給源に操作可能に接続している図5の白色化用の材料片を示している断面図である。 本発明の教示に従って白色化されている過程における単一の歯を示している断面図である。 一定の試験電池を示している概略図である。 図12の試験電池を含む一定の試験リグを示している部分断面図である。
符号の説明
20 歯科用装置
22 U字形トレー
23 トラフ
24 床部分
25 前壁部
26 後壁部
27 第1の電極
28 第2の電極
35 電力供給源
36,37 電気リード線
50 歯の白色化用の材料片
52 支持要素
53 歯の白色化用の組成物
65 直流電力供給源
67 陽極端子
68 陰極端子
72 第2の層
74 第3の層
76 第1の層
77 絶縁材料
79 横方向のエッジ部分
80 伸長部分
85 歯の白色化用のシステム
110 試験電池
118,119 開口部
120,122 電極
126,127 導電線
130 雌ウシの歯のスラブ材
140 雌ウシの歯の小片
150 ブロック
160 壁部
180 電力供給源
L−L 長手軸
X,Y 距離

Claims (10)

  1. 口内に配置して歯を浄化するための口内装置において、
    少なくとも1個の陽極、
    前記陽極に接触していない少なくとも1個の陰極、
    一定の電力供給源、および
    前記歯および両方の電極に接触して保持されている一定の導電性の媒体を備えており、
    前記電力供給源が導電性のリード線により前記各電極にそれぞれ接続している口内装置。
  2. 前記口内装置が一定のトレーを含む請求項1に記載の口内装置。
  3. 前記トレーが一定の前方の部分、一定の後方の部分および一定のトラフ部分を含み、前記少なくとも1個の陽極が前記前方の部分に連結していて、前記少なくとも1個の陰極が前記後方の部分に連結している請求項2に記載の口内装置。
  4. 前記トラフがその内部に配置されている前記導電性の媒体を収容している請求項3に記載の口内装置。
  5. 前記導電性の媒体が一定のゲル化剤および一定の導電性の物質を含有している請求項1に記載の口内装置。
  6. 歯を浄化して歯の上に配置するための口内装置において、
    一定の支持材料、および
    一定の陽極端子および一定の陰極端子を有する一定の電力供給源を備えており、
    前記陽極端子および陰極端子のそれぞれが前記支持材料に接続している口内装置。
  7. 第1の電極および第2の電極が前記支持材料に固定されており、この第1の電極が前記電力供給源の陽極端子に接続していて、第2の電極が前記電力供給源の陰極端子に接続している請求項6に記載の口内装置。
  8. 歯を治療する方法において、
    一定の口内装置を供給する工程を含み、この口内装置が一定のデンタル・トレーを含み、このデンタル・トレーが一定の歯の受容用のトラフ、第1の電極および第2の電極を含み、これらの電極のそれぞれが前記デンタル・トレーに固定されており、さらにこのトレーが一定の陽極端子および一定の陰極端子を有する一定の電力供給源を含み、前記第1の電極が前記電力供給源の陽極端子に電気的に接続していて、前記第2の電極が前記電力供給源の陰極端子に電気的に接続しており、前記第1の電極が前記第2の電極から物理的に分離しており、さらに
    一定の導電性の媒体を前記口内装置のトラフの中に配置する工程、
    前記導電性の媒体を収容している口内装置を一定の使用者の口の中に挿入する工程、
    前記口内装置を一定期間の時間にわたり前記使用者の口の中に保持することを可能にする工程、および
    前記口内装置を前記使用者の口から除去する工程を含む方法。
  9. 歯を治療する方法において、
    一定の口内装置を供給する工程を含み、この口内装置が第1の電極および第2の電極を有する一定の支持材料を含み、これらの電極のそれぞれが前記支持材料に固定されており、さらに前記口内装置が一定の陽極端子および一定の陰極端子を有する一定の電力供給源を含み、前記第1の電極が前記電力供給源の陽極端子に電気的に接続していて、前記第2の電極が前記電力供給源の陰極端子に電気的に接続しており、さらに一定の歯の白色化用の物質および一定のイオン伝導性の組成物が前記口内装置の上部に配置されており、さらに
    前記口内装置を一定の使用者の歯の上に配置する工程、
    前記口内装置を一定期間の時間にわたり前記使用者の歯の上に保持することを可能にする工程、および
    前記口内装置を前記使用者の歯から除去する工程を含む方法。
  10. 歯の治療において使用するための口内装置において、
    一対の直立していて離間している壁部に連結しているそれぞれの側面を有する一定の床部分を含む一定の概ねU字形状のトレーを備えており、前記壁部の一方が一定の前方の壁部を構成していて前記壁部の他方が一定の後方の壁部を構成しており、これらの壁部のそれぞれが一定の内側に向いている表面部分を有しており、
    前記前方の壁部の前記内側に向いている表面部分が第1の電極を含み、
    前記後方の壁部の前記内側に向いている表面部分が第2の電極を含み、
    前記口内装置がさらに一定の陽極端子および一定の陰極端子を有する一定の電力供給源を備えており、
    前記電力供給源の陽極端子が前記第1の電極に電気的に接続しており、
    前記電力供給源の陰極端子が前記第2の電極に電気的に接続している口内装置。
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