JP2005129483A - プラズマ処理装置 - Google Patents

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端生 鈴木
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Abstract

【課題】大型化をおさえて、誘電体窓を効率よく冷却することで、誘電体窓の消耗を抑制できるプラズマ処理装置を提供する。
【解決手段】真空チャンバ1と、真空チャンバ1の上部の気密を維持しつつ、高周波を透過導入する誘電体窓2と、高周波を供給するRFプラズマ源3及びRF電源4を備える。真空チャンバ1に、その内部の圧力を測定する真空計5を設ける。誘電体窓2を板状とし、直線状の貫通穴を水平方向に複数本形成することにより、内部に冷却用の液体を流すための冷却流路2aを構成する。冷却用の液体として、水のように高周波を吸収しない液体を流す。冷却流路2aに、流量計8,9及び遮断弁10,11を備えた導入側配管6、排出側配管7を接続する。真空計5及び流量計8,9による検出値に基づいて、異常と判断した場合に、遮断弁10,11を閉じる制御装置を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマにより被処理物を処理するプラズマ処理装置に係り、特に、プラズマ励起源としてのRF(高周波)やマイクロ波などを透過させる誘電体窓に改良を施したプラズマ処理装置、及び冷却液により直接冷却されるプラズマ生成用の放電管を備えたプラズマ処理装置に関するものである。
プラズマ処理装置は、減圧雰囲気下で励起されたプラズマを利用して、ドライエッチング、アッシング、薄膜堆積、プラズマドーピングあるいは表面改質などの処理を行うものであり、半導体装置や液晶ディスプレイ装置をはじめとした各種の製品の製造工程において広く利用されている。このようなプラズマ処理装置として、例えば、被処理物を収容した真空チャンバ内に、誘電体窓を介して高周波(RF)、マイクロ波などを導入し、これを励起源としてプラズマを生成させ、所望の処理を行うものが知られている。
ところで、誘電体窓としては、従来から、石英などの1枚の板状の部材が利用されているが、プラズマからのイオンによるスパッタ効果、プロセスガスとの化学反応等によって消耗する。このうち、後者に関しては、一般に、化学反応は温度が高くなるほど促進されるため、プラズマからの輻射などにより高温に加熱される誘電体窓を、冷却することが好ましい。
このように、誘電体を冷却する技術として、特許文献1〜6には、誘電体に冷却手段を密着させたものが開示されている。このうち特許文献3及び5、6には、誘電体からなる放電管を備えたプラズマ処理装置において、放電管を冷却液によって直接冷却する技術が記載されている。また、特許文献4には、誘電体からなる高周波の導入部を、2重殻構造として、その内部に冷却流体を通過させることにより冷却する技術が開示されている。そして、冷却流体としては、水、オイル、フロン、窒素ガス、SF6ガスなどを用いることができ、誘電体の形状としては、平板型、円筒型、ベルジャー型などでもよいことが開示されている。さらに、特許文献7にはプラズマ励起源に連結されるアンテナ部材に冷却手段を設けた技術が開示されている。
特開平8−222397号公報 特開平10−340892号公報 特開平11−135485号公報 特開2001−15298号公報 特開平6−256958号公報 特開平5−85703号公報 特表2000−511701号公報
ところで、上記のような従来技術においては、誘電体の冷却のために、装置全体が大型化することになる。例えば、特許文献1〜3では、冷却手段が誘電体とは別体であり、そのために所要スペースが増大する。また、特許文献4のように、誘電体窓を2重殻構造とすると、誘電体窓自体が大きくなるため、やはり所要スペースが増大する。誘電体窓は、一般的には、石英等の1枚の板状部材で済むため、かかる誘電体窓であって冷却手段を設けていない装置に比べると、上記のような冷却手段を設けることは、かなりの大型化となる。また、特許文献7は誘電体を冷却する冷却手段とは別に、アンテナ部材専用の冷却手段を必要している。このため、装置の複雑化や設置面積の増大化を招くことになり、コストがかかって経済的に不利であった。アンテナ部材に関しては自然空冷を行っている装置もあるが、アンテナ部材の発熱量が大きくなると、空冷では冷却能力が不足する不安があった。
さらに、特許文献3、5、6では、放電管を冷却液で直接冷却する技術が述べられているが、このようなプラズマ処理装置においては、放電管が破損した場合、破損箇所から冷却液が放電管の内部に流れ込むおそれがある。放電管内に冷却液が流れ込むと、ここを通って真空チャンバにまで冷却液が到達し、被処理物を濡らす可能性がある。この場合、冷却液の除去作業を行うために処理工程を長期間停止しなくてはならない。したがって、放電管の冷却系としては、空冷や、伝熱シートやブロックを用いた間接的な冷却系が主流を占めており、放電管を冷却液で直接冷却するプラズマ処理装置においてそのメンテナンス性及び信頼性の向上が待たれていた。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、大型化を抑えて、誘電体窓や放電管を効率よく冷却することで、誘電体窓や放電管の消耗を抑制できるプラズマ処理装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、放電管を冷却液で直接冷却する場合に、放電管が破損した時でも冷却液の装置内への流入を回避可能な、メンテナンス性及び信頼性の高いプラズマ処理装置を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、放電管とアンテナ部材に対する冷却手段を共有化して構成の簡略化を図ると共に、アンテナ部材の冷却効率を高めたプラズマ処理装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、大気よりも減圧された雰囲気を維持可能な真空チャンバと、前記真空チャンバ内にプラズマを励起させるプラズマ励起源を導入する誘電体窓とを備えたプラズマ処理装置において、前記誘電体窓内部に直接形成された穴により、冷却液が流通可能な冷却流路が構成されていることを特徴とする。
以上のような請求項1記載の発明では、プラズマ励起源を透過させる誘電体窓内に、直接形成した穴を冷却液の流路として用いることにより、誘電体窓の大型化を抑えつつ、効率良く冷却し、プロセスガスとの化学反応による誘電体窓の消耗を抑制することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のプラズマ処理装置において、前記誘電体窓内部に直接形成された容器部により、冷却液が流通可能な冷却流路が構成されていることを特徴とする。
以上のような請求項2記載の発明では、比較的広い容器部を冷却流路とすることにより、誘電体窓を均一に冷却でき、消耗のムラを防止できる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のプラズマ処理装置において、前記冷却流路における冷却液の流通を遮断する遮断弁が設けられていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のプラズマ処理装置において、前記冷却流路における冷却液の流量、前記冷却流路内の圧力、前記冷却流路内の温度、前記真空チャンバ内の圧力、前記真空チャンバ内の温度の少なくとも一つを検出する検出部と、前記検出部による検出値に基づいて、前記誘電体窓の異常を判定する異常判定部と、前記異常判定部により異常と判定された場合に、前記遮断弁に遮断動作を指示する遮断指示部とを有することを特徴とする。
以上のような請求項3及び4記載の発明では、誘電体窓に異常が発生した場合には、遮断弁によって冷却液の循環を停止させることができるので、冷却液が真空チャンバ内に浸入してしまうことを、最小限に抑えることができ、装置の信頼性が向上する。
請求項5の発明は、プラズマ励起源及びプロセスガスを導入してプラズマを生成する放電管が設けられ、前記放電管に冷却液が流通可能な冷却流路が形成されたプラズマ処理装置において、前記冷却流路における冷却液の流通を遮断する遮断弁が設けられていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5記載のプラズマ処理装置において、前記遮断弁は前記放電管の両端部に配置されていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5又は請求項6記載のプラズマ処理装置において、前記冷却流路における冷却液の流量、前記冷却流路内の圧力、前記冷却流路内の温度、前記放電管内の圧力、前記放電管内の温度の少なくとも一つを検出する検出部と、前記検出部による検出値に基づいて、前記放電管の異常を判定する異常判定部と、前記異常判定部により異常と判定された場合に、前記遮断弁に遮断動作を指示する遮断指示部とを有することを特徴とする。
以上のような請求項5、6、7の発明では、破損など放電管に異常が発生した場合、遮断弁によって冷却液の循環を停止させることで、放電管内への冷却液の流入を阻止することができる。これにより、放電管の破損箇所を通って冷却液が装置内に浸入するおそれがなくなり、装置のメンテナンス性及び信頼性が大幅に向上する。
請求項8の発明は、請求項3〜7のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置において、前記遮断弁が遮断動作を行った場合に、前記冷却流路内に残った前記冷却液を強制的に排出する強制排出ポンプが設けられていることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項5〜8のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置において、前記遮断弁が遮断動作を行った場合に、前記放電管への前記プロセスガスの導入を停止するプロセスガス停止手段が設けられていることを特徴とする。
以上のような請求項8、9の発明では、冷却流路に残存した冷却液の強制排出や、プロセスガスの導入停止を実施することにより、破損した放電管を容易に交換することができ、迅速な対処が可能となる。
請求項10の発明は、請求項3〜9のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置において、前記遮断弁はマニュアル操作により動作可能に構成されていることを特徴とする。
このような請求項10の発明では、誘電体窓や放電管が破損した場合に限らず、マニュアル操作にて遮断弁を動作させることにより、誘電体窓や放電管のメンテナンス作業を効率よく行うことができる。また、検出部や異常判定部が故障した場合にも遮断弁の動作が可能となる。
請求項11の発明は、プラズマ励起源及びプロセスガスを導入してプラズマを生成する放電管が設けられ、前記放電管に冷却液が流通可能な冷却流路が形成されたプラズマ処理装置において、前記放電管の冷却流路に密着して平板状のアンテナ部材が設置されていることを特徴とする。
以上のような請求項11の発明では、アンテナ部材を放電管に形成した冷却流路に密着して設置させることで、放電管とアンテナ部材を共通の冷却手段で冷やすことができる。このため、アンテナ部材専用の冷却手段を放電管の冷却流路とは別に設ける必要がなく、構成の簡略化を進めることができる。しかも、アンテナ部材は平板状なので、冷却流路との接触面積を大きく確保でき、効率的な冷却が可能である。
請求項12の発明は、請求項11記載のプラズマ処理装置において、前記放電管には不活性ガスがパージされており、この不活性ガスを前記アンテナ部材に直接吹き付けるガス噴射部が設けられていることを特徴とする。
このような請求項12の発明では、オゾン発生対策として放電管に不活性ガスがパージされているとき、不活性ガスをアンテナ部材に直接吹き付けることで、特別な設備を追加することなく、液冷と空冷を合わせた冷却系を用いることが可能となる。これにより、アンテナ部材の冷却効率をさらに高めることができる。
以上の通り、本発明によれば、大型化を抑えて、誘電体窓や放電管を効率よく冷却することで、誘電体窓や放電管の消耗を抑制できるプラズマ処理装置を提供することができる。
また、本発明によれば、冷却液で直接冷却する誘電体窓や放電管が破損した時でも冷却液の装置内への流入を回避可能な、メンテナンス性及び信頼性の高いプラズマ処理装置を提供することができる。
さらに、本発明によれば、放電管とアンテナ部材の冷却手段を共有化して構成の簡略化を進めると同時に、アンテナ部材を効率よく冷却できるといった効果がある。
本発明を実施するための最良の形態(実施形態)を図面を参照して以下に説明する。
[第1の実施形態]
[構成]
第1の実施形態は、本発明をRF(高周波)プラズマ源を用いたアッシング装置として構成した一例であり、請求項1〜4の発明を包含している。すなわち、本実施形態は、図1に示すように、大気よりも減圧した雰囲気を維持可能な真空チャンバ1と、真空チャンバ1の上部の気密を維持しつつ、高周波を透過導入する誘電体窓2と、誘電体窓2の上部に配設され、高周波を供給するRFプラズマ源3と、RFプラズマ源3に接続されたRF電源4を備えている。
真空チャンバ1は、プロセスガスを導入するためのガス導入口Gと、排気するための排気口Hを有しており、ガス導入口Gは図示しないプロセスガス供給源に接続され、排気口Hは図示しない真空源に接続されている。また、真空チャンバ1の中には、被処理物Wが、図示しない保持機構に保持されて載置される載置台Tが設けられている。さらに、真空チャンバ1には、その内部の圧力を測定する真空計5が設けられている。この真空計5は、真空チャンバ1内の圧力を測定できるものであればよく、例えば、イオンに基づいて圧力を測定する電離真空計などを用いることができるが、これに限定されるものではない。
誘電体窓2としては、プラズマ励起源である高周波を透過するものであればよく、例えば、石英、アルミナ(Al2O3)、窒化アルミニウム(AlN)などの1枚の板状の誘電体を用いることができるが、これに限定されるものではない。そして、誘電体窓2には、図2及び図3に示すように、直線状の貫通穴が水平方向に複数本形成されており、この貫通穴が、内部に冷却用の液体を流すための冷却流路2aとなっている。冷却用の液体としては、例えば、水のように高周波を吸収しない液体を流すことが考えられる。冷却流路2aの上流側には、冷却液を導入するための導入側配管6が接続され、下流側には、冷却液を排出するための排出側配管7が接続されている。なお、導入側配管6には、冷却液の供給源が接続されている。排出側配管7には、冷却液を濾過、再冷して供給源に循環させる装置、冷却流路2a内に残った冷却液を除去するための排液手段等が接続されているが、図示を省略する。
導入側配管6、排出側配管7には、それぞれの冷却液の流量を測定する流量計8,9と、冷却液の流通を遮断する遮断弁10,11が設けられている。このうち、冷却液排出側の遮断弁11にはバイパスバルブ36が設けられており、ここにバイパスライン29に接続されている。パイパスライン29には誘電体窓2の冷却流路2aから冷却液を強制的に排出する強制排出ポンプ30が設けられている。そして、流量計8,9及び遮断弁10,11は、図4に示すように、上述の真空計5とともに、制御装置100に接続されている。この制御装置100は、真空計5及び流量計8,9の測定値に基づいて、遮断弁10,11の開閉を制御するものである。制御装置100は、典型的には、所定のプログラムによって動作するコンピュータにより実現されるものであり、図4に示す機能ブロックを有することにより、後述する手順に従って処理を行うように構成されている。
すなわち、制御装置100には、流量計8からの入力信号に基づいて、冷却流路2aに流入する冷却液の流量を検出する導入側流量検出部101と、流量計9からの入力信号に基づいて、冷却流路2aから流出する冷却液の流量を検出する排出側流量検出部102と、真空計5からの入力信号に基づいて、真空チャンバ1内の圧力を検出する圧力検出部103と、導入側流量検出部101、排出側流量検出部102、圧力検出部103における検出値に基づいて、異常の発生の有無を判定する異常判定部104と、異常判定部104において異常が判定された場合に、遮断弁10,11に遮断指示を出力する遮断指示部105とを有している。
異常判定部104による異常判定の手法には、種々のものが考えられる。例えば、導入側の流量、排出側の流量、導入側と排出側の流量の差、チャンバ内圧力のいずれかが所定の閾値を逸脱した場合に、異常と判定してもよい。これらの流量変化、圧力変化のいずれかが所定の範囲外若しくは範囲内となった場合に、異常と判定してもよい。流量、圧力、流量変化、圧力変化のいずれを基準とするかは自由であり、これらの組み合せにより判定してもよい。なお、制御装置100における演算に必要な数値や判定結果等の記憶領域については、レジスタ、メモリ等、常識的なもので実現可能であるため、図示及び説明は省略する。
[作用]
以上のような本実施形態の作用は、以下の通りである。すなわち、図示しない保持機構により真空チャンバ1内に搬入された被処理物Wは、載置台T上に載置される。真空チャンバ1内は、排気口Hに連通した真空源により減圧雰囲気とされ、ガス導入口Gから、プロセスガスが供給される。そして、RFプラズマ源3からの高周波が、誘電体窓2を透過して真空チャンバ1内に導入されると、プラズマ化したプロセスガスにより、被処理物Wの表面が処理される。例えば、典型的なアッシングでは、高周波により酸素ガスに励起された酸素プラズマにレジストが反応し、ウェーハのレジストが気化して除去される。
このような処理の過程で、誘電体窓2の冷却流路2aには、冷却液の供給源から供給される冷却液を流通させることにより、誘電体窓2が直接冷却されるので、加熱による劣化が防止される。そして、例えば、誘電体窓2を構成する石英板が破損した場合、冷却液や外気の進入により、真空チャンバ1内の圧力は急激に上昇する。このとき、圧力検出部103において検出された圧力に基づいて、異常判定部104は異常と判定するので、遮断指示部105が遮断指示を出力する。これにより、遮断弁10,11が作動し、冷却液の循環を遮断する。
また、通常、導入側と排出側の流量は同じであるが、誘電体窓2の破損や冷却流路2aの目詰まりなどが起きた場合には、導入側と排出側の流量に差が現れる。このような現象が生じた場合にも、異常判定部104は異常と判定するので、遮断指示部105からの遮断指示により、遮断弁10,11は遮断する。さらには、遮断指示部105が遮断弁10,11に遮断を指示したとき、強制排出ポンプ30が動作して誘電体窓2の冷却流路2aから強制的に冷却液を排出させる。
[効果]
以上のような本実施形態によれば、一体的に形成された誘電体窓2に冷却流路2aが直接形成されているので、複数の部材により構成する場合に比べて、小型でありながら、高い強度が得られる。また、冷却流路2aに流通する冷却液は、誘電体窓2の材料そのものに直接接して冷却することになるので、冷却効率が高い。また、水は高周波をほとんど吸収しないため、水冷部分による高周波のパワーロスは少なく、プロセス性能に影響はない。また、温度分布に起因する誘電体窓2の削れムラを抑えることができ、誘電体の局所的な肉厚変化によるプラズマの不均一を改善し、安定したプラズマを得ることができる。また、誘電体窓2を直接冷却することで、プロセスガスと誘電体の化学反応による消耗を抑えることが可能となるので、誘電体窓2の寿命を伸ばすことができ、メンテナンス頻度を下げることができる。
そして、誘電体窓2が破損した時など、異常が発生した場合においても、これを自動的に判断して、冷却液の循環を停止させることができるので、冷却液が真空チャンバ1内に進入してしまうことを、最小限に抑えることができ、装置の信頼性が向上する。
また、遮断弁10,11が遮断動作をする時、強制排出ポンプ30の働きにより誘電体窓2の冷却流路2a内に残存した冷却液を強制的に排出することができる。この時、プロセスガスの導入停止を実施すれば、破損した誘電体窓2の交換作業をより迅速に行うことが可能である。しかも、マニュアル操作によって遮断弁10,11を動作させることで、誘電体窓2に異常を生じた場合だけではなく、誘電体窓2のメンテナンス作業を行う際の効率を高めることができる。また、検出部101〜103や異常判定部104が故障した場合にも遮断弁10,11の動作が可能となる。さらに、複数の冷却流路2aの数、径を変えることにより、冷却液との接触面積をコントロールすることができる。
[第2の実施形態]
[構成]
第2の実施形態は、図5に示すように、誘電体窓12が下部誘電体13、上部誘電体14、Oリング15及び固定用具16によって構成されたものである。下部誘電体13は、図6に示すように、内部がプール状に削られた有底円筒形状の誘電体であり、その側面に、冷却液の導入口13a及び排出口13bが形成されている。なお、導入口13a及び排出口13bの数は、複数でもかまわない。上部誘電体14は、図7に示すように、平坦な円板形状の誘電体である。
そして、図5に示すように、下部誘電体13には、接合面がOリング15でシールされるように上部誘電体14が被せられ、固定用具16によって両者が密着固定されている。固定用具16による締付は、ねじ等により行うことが考えられる。これにより、誘電体窓12内には、冷却液が流通可能な円筒形の容器が構成される。そして、上記の第1の実施形態と同様に、導入口13a及び排出口13bには、それぞれ導入側配管6及び排出側配管7が接続されている。なお、その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
[作用効果]
以上のような本実施形態によれば、誘電体窓2の広い面積を冷却液に接触させることができるので、誘電体窓2の全体を一様に冷却することが可能となる。従って、温度分布の均一化による効果が、より一層期待できる。なお、図5における下部誘電体13と上部誘電体14は、天地が逆でも良い。この場合、プラズマに面する側が消耗するが、上部誘電体14は単なる板状体であるので、製造コストを節約でき、メンテナンス、修理、交換等も容易となる。
[第3の実施形態]
[構成]
第3の実施形態は、ICPプラズマ源を用いたダウンフロー型エッチング装置に本発明を適用した一例であり、請求項5〜11の発明を包含している。本実施形態は、図8及び図9に示すように、石英やアルミナ(Al2O3)等の誘電体からなる円筒状の放電管22が配置されており、その内部には冷却液路21が設けられ、ここに冷却液が流れるようになっている。放電管22の冷却液導入部側及び冷却液排出側の端部にはそれぞれの冷却液の流量を測定する流量計38、39が配置されている。
放電管22内部にはプラズマ励起源及びプロセスガスが導入され、後述する真空ポンプ33により減圧されている。また、放電管22には内部の圧力を測定する真空計35が設けられている。
さらに、放電管22の外周には平板状のアンテナ部材23(ここでは銅製)が密着して巻かれている。アンテナ部材23にはRF電源24が接続されており、放電管22にプラズマ励起源である電磁波を照射するように構成されている。放電管22内の冷却液はアンテナ部材23からの電磁波を吸収することの少ない液体が用いられている。具体的には13.56MHzの電磁波を使用している場合、冷却液としては水が用いられている。
放電管22のプロセスガス排気側には輸送管31が接続されており、放電管22で生成したエッチャントをプロセスチャンバ32にまで運ぶようになっている。プロセスチャンバ32の中には被処理物Wが図示しない保持機構により保持されている。なお、プロセスチャンバ32には真空ポンプ33が設置されており、大気よりも減圧した雰囲気が維持されている。
本実施形態における構成上の特徴は次の点にある。すなわち、放電管22の冷却液導入部側の端部と冷却液排出側の端部にはそれぞれ、冷却液の流通を遮断する遮断弁25,26が配置されている。また、放電管22の両端部にもプロセスガスの流通を遮断する遮断弁27,28が配置されている。このうち、冷却液排出側の遮断弁26にはバイパスバルブが設けられており、ここにバイパスライン29に接続されている。パイパスライン29には冷却液を強制的に排出する強制排出ポンプ30が設けられている。
さらに、図10に示すように、遮断弁25〜28は制御装置200に接続されている。制御装置200は、真空計35及び流量計38,39のうち少なくとも1つの測定値に基づいて、遮断弁25〜28の開閉を制御するもので、前述した制御装置100と同様、典型的には所定のプログラムによって動作するコンピュータにより実現されている。この制御装置200は、図10に示す機能ブロックを有し、後述する手順に従って処理を行うようになっている。
すなわち、制御装置200には、流量計38からの入力信号に基づいて、放電管22に流入する冷却液の流量を検出する導入側流量検出部201と、流量計39からの入力信号に基づいて、放電管22から流出する冷却液の流量を検出する排出側流量検出部202と、真空計35からの入力信号に基づいて、放電管22内の圧力を検出する圧力検出部203と、導入側流量検出部201、排出側流量検出部202、圧力検出部203における検出値に基づいて、放電管22における異常発生の有無を判定する異常判定部204と、異常判定部204において異常が判定された場合に、遮断弁25〜28に遮断指示を出力する遮断指示部205と、遮断指示部205が遮断弁25〜28に遮断指示を出力したとき強制排出ポンプ30の動作を指示する強制排出ポンプ指示部206と、同じく遮断指示部205が遮断弁25〜28に遮断指示を出力したときに放電管21へのプロセスガスの導入停止を指示するプロセスガス停止指示部207と、遮断弁25〜28をマニュアル操作により動作させるマニュアル操作部208とを有している。
異常判定部204による放電管22の異常判定の手法には、種々のものが考えられる。例えば、導入側の流量、排出側の流量、導入側と排出側の流量の差、放電管21内圧力のいずれかが所定の閾値を逸脱した場合に、異常と判定してもよい。これらの流量変化、圧力変化のいずれかが所定の範囲外若しくは範囲内となった場合に、異常と判定してもよい。流量、圧力、流量変化、圧力変化のいずれを基準とするかは自由であり、これらの組み合せにより判定してもよい。なお、制御装置200における演算に必要な数値や判定結果等の記憶領域については、レジスタ、メモリ等、常識的なもので実現可能であるため、図示及び説明は省略する。
[作用]
以上のような本実施形態の作用は、以下の通りである。すなわち、放電管22内は減圧雰囲気とされ、プロセスガスが供給されており、アンテナ部材23からの電磁波の照射を受けると、放電管22内にプラズマが発生してラジカルなどのエッチャントを生成する。このエッチャントは輸送管31を介してプロセスチャンバ32に運ばれ、被処理物Wの表面にエッチングがなされる。このような処理の過程で、放電管22には冷却液が流れているため、放電管22を直接冷却することができ、加熱による劣化を防ぐことができる。図11では遮断弁25〜28が開いており、冷却液及びプロセスガスが正常に流れている場合を示している。
以上のような正常な状態から、放電管22を構成する石英板が破損するなど、異常事態が起きた場合、冷却液が放電管22内に浸入して放電管22内の圧力は急激に上昇する。このとき、制御装置200の圧力検出部203において検出された圧力計35からの測定値に基づいて、異常判定部204は異常と判定する。その後、遮断指示部205が遮断指示を遮断弁25〜28に出力する。これにより、遮断弁25〜28が作動して、放電管22に流れる冷却液の循環を遮断する。
また、通常、導入側と排出側の流量は同じであるが、放電管22の破損や目詰まりなどが起きた場合には、導入側と排出側の流量に差が現れる。このような現象が生じた場合にも、異常判定部204は異常と判定し、遮断指示部205からの遮断指示により、遮断弁25〜28は遮断する。さらには、遮断指示部205が遮断弁25〜28に遮断を指示したとき、強制排出ポンプ指示部206は強制排出ポンプ30に動作指令を出力して放電管22から強制的に冷却液を排出させる。と同時に、プロセスガス停止指示部207の指示により放電管22へのプロセスガスの導入を停止する(図12参照)。なお、マニュアル操作部208のマニュアル操作によって遮断弁25〜28の遮断動作を実施した場合も図10に示すような状態となる。
[効果]
以上のような本実施形態によれば、放電管22が破損して異常が発生した場合、遮断弁25〜28の遮断により放電管22中の冷却液の循環、プロセスガスの導入及び排出を停止させることができる。このため、放電管22内へ冷却液が流入することがない。また、放電管22の破損箇所を通って冷却液が輸送管31からプロセスチャンバ32内に浸入することや、プロセスガスがプロセスチェンバ内に進入することを回避でき、被処理物Wやプロセスチェンバが汚染されることがない。これにより装置のメンテナンス性及び信頼性が大幅に向上する。なお、本実施形態では放電管22を直接液冷することで、プロセスガスと誘電体の化学反応による消耗を抑えることも可能となる。その結果、放電管22の寿命が伸び、メンテナンス作業の頻度を下げることができ、経済的である。
また、遮断弁25〜28が遮断動作をする時、強制排出ポンプ30の働きにより放電管22内に残存した冷却液を強制的に排出している。と同時に、プロセスガスの導入停止を実施することで、破損した放電管22の交換作業を効率よく迅速に行うことが可能である。しかも、遮断弁25〜28はマニュアル操作によっても動作するので、放電管21に異常を発見した場合のみならず、放電管22のメンテナンスの作業効率を高めることができる。また、検出部201〜203や異常判定部204が故障した場合にも遮断弁25〜28の動作が可能となる。
さらに、本実施形態においては、放電管22に密着して平板状のアンテナ部材23を設置させているため、放電管22とアンテナ部材23を同時に冷やすことができる。したがって、アンテナ部材23専用の冷却手段を別途に設ける必要がなくなり、構成の簡略化を図ることができる。しかも、アンテナ部材23は平板状なので、放電管22と大きな面積で接触でき、優れた冷却能力を確保することができる。
[第4の実施形態]
[構成]
第4の実施形態は、請求項12の発明に対応している。図13に示すように、放電管22は電磁波防止のための金属製の箱34に収納されており、箱34の中は不活性ガスでパージされている。第4の実施形態の特徴は、この不活性ガスをアンテナ部材23に直接吹き付けるガス噴射部35が設けられている点にある。
[作用効果]
このような本実施形態では、オゾン発生対策として箱34内で放電管22が不活性ガスでパージされているとき、ガス噴射部35からアンテナ部材23に不活性ガスを直接吹き付けることで、アンテナ部材23を冷却することができる。
このような本実施形態によれば、ガス噴射部35の位置を調節するだけで、特別な設備を追加することなく、アンテナ部材23に対する冷却系として、液冷と空冷の両方を備えることができる。したがって、アンテナ部材23に対する冷却能力をさらに高めることが可能である。なお、ガス噴射部35は複数設けることもできる。
[他の実施形態]
本発明は、上記のような実施形態に限定されるものではない。例えば、一体型の誘電体窓に形成する冷却流路あるいは放電管を直接冷却する冷却流路に関して、その大きさ、形状、数、位置等は自由である。例えば、冷却流路を、直線状とするのではなく、蛇行形状、クランク形状、らせん形状等としてもよい。冷却液の導入から排出まで一本の流路としてもよい。なお、上記の各実施形態においては、真空引きによる誘電体窓の破壊等が生じないように、最低限、冷却流路の下部の厚さを確保する必要はある。
また、誘電体窓や放電体の異常を判定する手法としては、特定のものには限定されない。上記の実施形態で述べた閾値や範囲の設定も自由であり、ユーザが所望の値を設定できるようにしても、別途算出された最適値が自動的に設定されるようにしてもよい。冷却液の温度や圧力、真空チャンバ内の温度等に基づいて、異常を判定してもよい。例えば、プラズマの発光を分光器で測定することにより、プラズマ温度を検出し、これにより異常を判定してもよい。つまり、異常判定に用いるパラメータは特定のものには限定されない。このパラメータを取得するための手段も、現在又は将来において利用可能なあらゆる種類を適用可能であり、その数や設置位置も自由である。
遮断弁の遮断動作は、冷却液の導入側と排出側の遮断のタイミングをずらすことによって、後から遮断される側から残留冷却液を排出させることができる。状況に応じて、導入側と排出側の一方のみの遮断動作を行い、遮断しない側から残留冷却液を排出してもよい。遮断弁の配置箇所や配置数なども適宜変更可能であり、例えば、導入側と排出側のいずれか一方のみに遮断弁を設け、遮断弁を設けていない側から残留冷却液が排出されるようにしてもよい。ここで、冷却液の導入側と排出側に遮断弁を設け、導入側遮断弁と排出側遮断弁で閉鎖される冷却路にバイパスライン29を接続するものとすれば、両遮断弁間に残った冷却液のみを強制的に排出すればよいので、冷却液の排出量が少なくて済み、より迅速な対応することができる。
プラズマ励起源としては、高周波には限定されず、他の電磁波、例えば、マイクロ波であってもよい。なお、誘電体窓内に流す液体は、冷却以外の目的に使用するものであってもよい。例えば、高周波、マイクロ波等を吸収する液体を流し、これらの電磁波を遮断するのぞき窓などにも応用可能である。また、制御装置において、検出値や判定結果の履歴をハードディスク等に保存することにより、装置の性能や動作傾向の把握、点検や分析、運転方法の検討、設計や改良の検討等に役立てることができる。さらに、本発明は、上記のような手順による異常判定処理及び冷却液遮断処理を、コンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム及びこれを記録した記録媒体として把握することもできる。
本発明の第1の実施形態を示す簡略構成図である。 図1の実施形態における誘電体窓の水路パターン例を示す側面図である。 図2の平面図である。 図1の実施形態における制御装置の機能ブロック図である。 本発明の第2の実施形態における誘電体窓を示す縦断面図である。 図5の誘電体窓の内部構成を示す平面図である。 図5の誘電体窓の平面図である。 本発明の第3の実施形態を示す簡略構成図である。 図8の実施形態における要部の縦断面図である。 図8の実施形態における制御装置の機能ブロック図である。 図8の実施形態において遮断弁が開いた状態の冷却液及びプロセスガスの流れを示す説明図である。 図8の実施形態において遮断弁が閉じた状態の冷却液及びプロセスガスの流れを示す説明図である。 本発明の第4の実施形態を示す簡略構成図である。
符号の説明
1…真空チャンバ
2…誘電体窓
2a…冷却流路
3…RFプラズマ源
4,24…RF電源
5,35…真空計
6…導入側配管
7…排出側配管
8,9,38,39…流量計
10,25,26,27,28…遮断弁
12…誘電体窓
13…下部誘電体
13a…導入口
13b…排出口
14…上部誘電体
15…Oリング
16…固定用具
21…冷却液路
22…放電管
23…アンテナ部材
29…バイパスライン
30…強制排出ポンプ
31…輸送管
32…プロセスチャンバ
33…真空ポンプ
34…金属製の箱
35…ガス噴射部
100,200…制御装置
101,201…導入側流量検出部
102,202…排出側流量検出部
103,203…圧力検出部
104,204…異常判定部
105,205…遮断指示部
206…強制排出ポンプ指示部
207…プロセスガス停止指示部
208…マニュアル操作部

Claims (12)

  1. 大気よりも減圧された雰囲気を維持可能な真空チャンバと、前記真空チャンバ内にプラズマを励起させるプラズマ励起源を導入する誘電体窓とを備えたプラズマ処理装置において、
    前記誘電体窓内部に直接形成された穴により、冷却液が流通可能な冷却流路が構成されていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記誘電体窓内部に直接形成された容器部により、冷却液が流通可能な冷却流路が構成されていることを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記冷却流路における冷却液の流通を遮断する遮断弁が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記冷却流路における冷却液の流量、前記冷却流路内の圧力、前記冷却流路内の温度、前記真空チャンバ内の圧力、前記真空チャンバ内の温度の少なくとも一つを検出する検出部と、
    前記検出部による検出値に基づいて、前記誘電体窓の異常を判定する異常判定部と、
    前記異常判定部により異常と判定された場合に、前記遮断弁に遮断動作を指示する遮断指示部とを有することを特徴とする請求項3記載のプラズマ処理装置。
  5. プラズマ励起源及びプロセスガスを導入してプラズマを生成する放電管が設けられ、前記放電管に冷却液が流通可能な冷却流路が形成されたプラズマ処理装置において、
    前記冷却流路における冷却液の流通を遮断する遮断弁が設けられていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  6. 前記遮断弁は前記放電管の両端部に配置されていることを特徴とする請求項5記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記冷却流路における冷却液の流量、前記冷却流路内の圧力、前記冷却流路内の温度、前記放電管内の圧力、前記放電管内の温度の少なくとも一つを検出する検出部と、
    前記検出部による検出値に基づいて、前記放電管の異常を判定する異常判定部と、
    前記異常判定部により異常と判定された場合に、前記遮断弁に遮断動作を指示する遮断指示部とを有することを特徴とする請求項5又は請求項6記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記遮断弁が遮断動作を行った場合に、前記冷却流路内に残った前記冷却液を強制的に排出する強制排出ポンプが設けられていることを特徴とする請求項3〜7のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記遮断弁が遮断動作を行った場合に、前記放電管への前記プロセスガスの導入を停止するプロセスガス停止手段が設けられていることを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記遮断弁はマニュアル操作により動作可能に構成されていることを特徴とする請求項3〜9のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  11. プラズマ励起源及びプロセスガスを導入してプラズマを生成する放電管が設けられ、前記放電管に冷却液が流通可能な冷却流路が形成されたプラズマ処理装置において、
    前記放電管の冷却流路に密着して平板状のアンテナ部材が設置されていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  12. 前記放電管には不活性ガスがパージされており、この不活性ガスを前記アンテナ部材に直接吹き付けるガス噴射部が設けられていることを特徴とする請求項11記載のプラズマ処理装置。
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