JP2005128439A - マルチビーム走査装置の主走査倍率誤差調整方法、マルチビーム走査装置、画像形成装置、コンピュータプログラム及び記録媒体 - Google Patents

マルチビーム走査装置の主走査倍率誤差調整方法、マルチビーム走査装置、画像形成装置、コンピュータプログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract


【課題】 従来の光学素子を使用しながら複数の走査線の倍率誤差が発生しても異常画像の発生を抑制できるようにする。
【解決手段】 画像信号に応じて複数の光ビームを発する独立に変調駆動可能な第1及び第2のLD12,13と、これら第1及び第2LD12,13からの前記複数のビームを各々等角速度的に変更する回転多面鏡7と、この回転多面鏡7により偏向された偏向ビームを被走査面に向けて集光し、被走査面上を等速に走査するための走査結像レンズ8〜10とを備えたマルチビーム走査装置において、第1及び第2のLD12,13のうちの後行する第2のLD13の発光タイミングを先行する第1のLD12の発光タイミングを基準として所定の主走査ピッチ内に納まるように補正し、色収差によるドット位置ズレ、前記走査結像レンズ手段等の組付け誤差による主走査倍率誤差を低減させる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、画像信号に応じて変調された複数の光ビームを偏向し、各偏向ビームを被走査面上に光スポットとして集光させるマルチビーム走査装置、このマルチビーム走査装置を備えた画像形成装置、マルチビーム走査装置の主走査倍率誤差調整方法、この主走査倍率誤差調整方法をコンピュータで実行するためのコンピュータプログラム及びこのコンピュータプログラムを記録した記録媒体に関する。
像信号に応じて独立に変調駆動可能な複数の光源からの複数の光ビームを、これら光ビームに共通の偏向器により夫々等角度的に偏向し、各偏向ビームを共通の走査結像レンズにより像担持体である被走査面上に副走査方向に互いに分離した光スポットとして集光させ、被走査面上の複数ラインを同時的に略等速に走査するマルチビーム走査装置が提案され、このような走査装置を備えたレーザビームプリンター等の光学式プリンタ、ディジタル複写機、普通紙ファクシミリ等の画像形成装置に用いることも提案されている。このようなマルチビーム走査装置にあっては、光源として用いられるレーザダイオードに代表される半導体レーザやLEDから放射される光ビームの波長は、製造上の公差で光源単品ごとに発光波長が異なる場合がある。このような光源を複数個マルチビーム走査装置に用いた場合、各光源の波長は厳密には同一にならないため、走査結像レンズ装置の色収差による倍率誤差や、光源の波長差による倍率誤差が生じてしまう。
このような走査結像レンズ装置の色収差や光源の波長差等による倍率誤差を低減する方法として、例えば特許文献1には、光源の波長選別や、色収差補正レンズを搭載するなどの方法が提案されている。
また、特許文献2には、複数のレーザを感光体上に同時に走査可能な複数のマルチビーム走査光学系を有し、画像情報入力手段と、画像情報処理手段と、画像情報に応じて複数のレーザ発光素子を独立に駆動・変調する複数のレーザ変調手段と、走査光学系の走査位置を検出する同期検知手段と、前記マルチビーム走査光学系の各書込変調速度を調整する複数の書込CLK発生手段とからなり、前記書込CLK発生手段は、各走査ビーム毎に独立してCLK周波数を設定可能とすることが開示されている。
特開2000−111820号公報 特開2000−199868号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、波長選別をすることになると工数増大や、歩留まり悪化等によるコストアップが懸念される。また、色収差補正レンズの搭載についても、新規部品の発生によるコストアップが懸念される。
また、特許文献2に記載されているように、レーザの書き込み変調速度を変えて倍率誤差調整を行う手法はよく知られているが、調整の自由度が小さく、手法自体も簡単と言えるものではない。
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、従来の光学素子を使用しながら複数の走査線の倍率誤差が発生しても異常画像の発生を抑制することができるようにすることにある。
また、他の目的は、特許文献2に記載の手法に比べて、光源の発光タイミングの調整の自由度が大きく、発光タイミングの調整を容易に行うことができるようにすることにある。
前記目的を達成するため、第1の手段は、画像信号に応じて複数の光ビームを発する独立に変調駆動可能な複数の光源と、この光源からの前記複数のビームを偏向し、等角速度走査せる偏向器と、この偏向器により偏向された光ビームを被走査面に向けて集光し、等線速度走査に変換して被走査面上を走査させる走査結像レンズとを備えたマルチビーム走査装置において、前記複数光源のうち所定の光源の発光タイミングを調整する調整手段を備え、前記調整手段は、時間的に先行する光ビームを基準として後行する光源の発光タイミングを調整することを特徴とする。
第2の手段は、前記光ビームの書き終わりのタイミングを検出する検出手段を備え、前記調整手段は前記検出手段により検出された前記先行する光ビームの検出タイミングと前記後行する光ビームの検出タイミングとから前記先行する光ビームを基準とする後行する光ビームの光源の発光タイミングを設定することを特徴とする。
第3の手段は、第2の手段において、前記検出手段が像担持体の走査方向の下流側の書き込み有効領域外の、被走査面と等価な位置に設けられた光ビーム検出部からなることを特徴とする。
第4の手段は、第3の手段において、前記光ビーム検出部が前記像担持体を収容する着脱自在なカートリッジ内に設けられていることを特徴とする。
第5の手段は、第1または第2の手段において、前記調整手段は、書き終り側の端部像高における複数の発光素子間の主走査ピッチをL2(μm)としたとき、L2>+60(μm)の場合において、L2≦+60(μm)となるように前記発光タイミングを調整することを特徴とする。
第6の手段は、第1または第2の手段において、前記調整手段は、書き終り側の端部像高における複数の発光素子間の主走査ピッチをL2(μm)としたとき、L2<−60(μm)の場合において、L2≧−60(μm)となるように前記発光タイミングを調整することを特徴とする。
第7の手段は、第1または第2の手段において、前記調整手段は、書き始め側の端部像高における複数の発光素子間の主走査ピッチをL1(μm)とし、書き終り側の端部像高における複数の発光素子間の主走査ピッチをL2(μm)としたとき、│L1−L2│>60(μm)の場合において、│L1−L2│≦60(μm)となるように前記発光タイミングを調整することを特徴とする。
第8の手段は、第1ないし第7の手段に係るマルチビーム走査装置と、前記マルチビーム走査装置によって像担持体上に書き込まれた画像を記録媒体に可視画像として出力する画像形成手段とを備えていることを特徴とする。
第9の手段は、画像信号に応じて複数の光ビームを発する独立に変調駆動可能な複数の光源と、この光源からの前記複数のビームを偏向し、等角速度走査させる偏向器と、この偏向器により偏向された光ビームを被走査面に向けて集光し、等線速度走査に変換して被走査面上を走査させる走査結像レンズとを備え、マルチビーム走査時の主走査方向の倍率の誤差を調整するマルチビームの倍率誤差調整方法において、前記複数の光源のうち少なくとも1つの前記光源の発光タイミングを、先行する光ビームと後行する光ビームの書き始め側の像高と書き終わり側の像高の差の絶対値が予め設定した範囲内に納まるように時間的に先行する光ビームを基準に調整し、主走査倍率誤差を低減させることを特徴とする。
第10の手段は、第9の手段において、前記調整は工場組立時及び/又はプロセスカートリッジ交換時に行われることを特徴とする。
第11の手段は、第9の手段に係る主走査倍率誤差調整方法をコンピュータで実施するための手順をコンピュータプログラムが備えていることを特徴とする。
第12の手段は、第11の手段に係るコンピュータプログラムがコンピュータによって読み取られ、実行可能に記録媒体に記録されていることを特徴とする。
後述の実施例において、複数の光源は第1及び第2のLD11,12、先行する光ビームは第1のLDにより出射される光ビームに、後行する光ビームは第2のLDにより出射される光ビームに、偏向器はポリゴンミラー1、被走査面は感光体ドラム16の表面に、走査結像レンズは18,19,20に、マルチビーム走査装置は符号100に、調整手段はシステム制御部71に、検出手段は光ビーム後端検知センサ17b、画像形成装置は複写機本体30にそれぞれ対応する。
本発明によれば、時間的に先行する光ビームを基準として後行する光源の発光タイミングを調整するので、走査結像レンズの色収差によって発生する倍率誤差、複数の光源の波長差によって生ずる倍率誤差、色収差によるドット位置ズレ、各光学素子の組付け誤差による主走査倍率誤差を低減し、これにより異常画像の発生を抑制することができる。
また、本発明によれば、画像上でずれが問題にならない範囲が設けられるので、光源の発光タイミングの調整の自由度が大きくなるとともに、発光タイミングの調整を容易に行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図8は、マルチビーム走査装置が搭載された画像形成装置としてのデジタル複写機全体の概略構成を示す図である。
デジタル複写機は、複写機本体30と、自動原稿給送装置(以下「ADF」と称する)50と、給紙ユニット60とによって構成されている。ADF50は、原稿台51上に積載された原稿を1枚ずつ自動給送して複写機本体30のコンタクトガラス52上に給送し、スキャナによる画像情報の読み取り後に、その原稿を原稿排出トレイ53上に排出する。複写機本体30内には、その上部にコンタクトガラス52上にセットされた原稿の画像情報を読み取るスキャナ部70と、マルチビーム走査装置100と、潜像担持体である感光体ドラム8を有する作像部(図7−符号76に対応)等が設けられている。スキャナ部70は、露光ランプと複数のミラーとレンズとCCD等からなる光学走査系を有している。
作像部76の感光体ドラム8の回りには、帯電装置31と現像装置32と、転写部を形成する転写ベルト33と、クリーニング装置34等がそれぞれ配設されている。そして、その感光体ドラム8の転写紙搬送下流側(図6においては左方側)には定着装置55が、その下流側には反転・排紙部56がそれぞれ設けられている。また、定着装置55の下方には、転写紙の両面に画像を形成する場合に転写紙を反転させて再度感光体ドラム8に搬送するための両面ユニット40が設けられている。
スキャナ部70の光学走査系は、コンタクトガラス52上にセットされた原稿の画像を光学的に走査し、その画像情報をレンズによりCCDの受光面に結像させて光電変換する。その画像信号(画像情報)は、図示しない画像処理回路によりA/D変換等の処理が施された後、画像処理部74(図7)により各種の画像処理が施され、次いで画像形成時に後述するマルチビーム走査装置100により、その画像信号に基づく画像が、帯電装置31により表面が一様に帯電された感光体ドラム8の帯電面にレーザビームにより書き込まれ、そこに潜像が形成される。その潜像は、感光体ドラム8が図8で時計回り方向に回転することにより現像装置32が配設された位置まで回転移動すると、その現像装置32により現像されてトナー像(可視像)となる。
一方、給紙ユニット60に設けられているタンデム式の大量給紙装置61、ユニバーサルトレイ62,63のいずれかの給紙段から、そこに収納されている転写紙Pが複写機本体30内に向けて給紙される。その転写紙Pは、複写機本体30内を上方に向けて搬送され、その先端がレジストローラ54に突き当たって一旦停止した後に、感光体ドラム8上に形成されているトナー像と一致する正確なタイミングでレジストローラ54により再搬送され、転写紙P上に感光体ドラム8上のトナー像が転写される。
転写紙Pは感光体ドラム8から分離された後、転写ベルト33により定着装置55に搬送され、そこで定着ローラによりトナー画像が定着される。そして、その定着後の転写紙Pは、片面画像形成時には反転・排紙部56により直進方向に搬送されて排紙ローラ57により排紙トレイ58上に排紙される。
また、両面画像形成時には、表面に画像が形成された転写紙Pが、反転・排紙部56により表裏が反転された状態で両面ユニット40側に搬送され、その転写紙Pが再給紙されて再び感光体ドラム8が設けられている作像部76に搬送され、今度は裏面側に画像が形成される。そして、その画像が定着装置55で定着された後に、反転・排紙部56により直進方向に搬送されて排紙ローラ57により排紙トレイ58上に排紙される。
なお、像担持体である感光体ドラム8は、光導電性の感光体が用いられているが、銀塩写真フィルムを用いてもよい。銀塩写真フィルムの場合は、マルチビーム走査装置による潜像を通常の銀塩写真プロセスで現像することにより、所望の画像を得ることができる。このような画像形成装置は具体的には光製版機として実施することができる。更に、像担持体としては、酸化亜鉛紙のようなシート状のものを用いても良く、この場合には潜像担持体自体を記録媒体としてトナー画像を定着することができる。また、潜像担持体に形成された静電潜像を現像して得られるトナー画像をシート状の記録媒体(転写紙やOHPシートフィルム等)に転写して定着することもできるし、静電潜像を上記シート状の記録媒体に転写してから現像し、得られるトナー画像を記録媒体上に定着してもよい。トナー画像のシート状の記録媒体への転写は、潜像担持体から記録媒体へ直接行なっても良いし、中間転写ベルト等の中間転写媒体を介しておこなっても良い。
図9は本実施例に係る画像形成装置の制御回路の概略を示すブロック図である。同図において、ADF50、マルチビーム走査装置100、作像部76、定着部55、給紙部60、スキャナ部70の制御をシステム制御部71が司り、また、操作表示部72、画像メモリ73、画像処理部74、不揮発メモリ75、同期検知センサ17a及び光ビーム後端検知センサ17bがそれぞれシステム制御部71に接続されている。システム制御部71は、操作表示部72からの指示入力によりユーザが所望する制御を実行し、スキャナ部70で読み取った画像データを一旦画像メモリ73に格納した上で、所定のあるいはユーザが所望する画像処理を画像処理部74で行ってマルチビーム走査部101に出力し、作像部76で作像し、給紙部60から給紙された転写紙Pに転写し、定着して前記排紙ローラ57から排紙する。これらの制御プログラムは不揮発メモリ75に格納され、システム制御部71はこの制御プログラムに従って所定の制御を実行する。
なお、制御プログラムは予め不揮発メモリ75に格納しておいて使用する場合の他に、図示しないネットワークを介してサーバから、あるいは図示しない媒体駆動装置にロードされたCD−ROM、SDカードなどの記録媒体に記録されたプログラムデータをダウンロードして使用し、あるいはバージョンアップを行うこともできる。
図1は本発明の実施例に係るマルチビーム走査装置100の全体構成を示す平面図、図2は図1のマルチビーム走査装置の主要構成の位置関係を示す斜視図である。
これらの図において、マルチビーム走査装置100は、光源装置3、光源装置3からのレーザビームを整形するアパーチャ4、シリンダレンズ6、回転多面鏡(ポリゴンミラー)7、走査結像レンズ8,9,10、走査結像レンズ10からのレーザビームを装置外に導く反射板11から構成される。これらの部品は、ハウジング2内に納められ、各部品の固定には、板バネ、接着等の方法がとられる。光源装置3は、第1及び第2のレーザダイオードアレイ(以下、LDと称する)12,13とカップリングレンズ14,15(図2参照)と備え、平行光束化されたビームを送り出す。光源装置3からの平行光束化されたビームは、所望のスポット径を得るための開口が形成されたアパーチャ4でビーム整形を行い、シリンダレンズ6で副走査方向に絞られる。この結像位置近傍には回転多面鏡7が位置しており、各鏡面で反射されたビームは走査結像レンズ8,9,10を通過する。
走査結像レンズ8,9,10は、主走査方向には被走査面上を等速に走査するような光学素子と、副走査方向にはシリンダレンズ6による結像点と像面が共役な位置関係にあり、面倒れ補正効果を持つ光学素子を含む。また、第1及び第2のLD12,13から出射されたレーザ光束は、光源装置3では主走査方向に所定の間隔を持っており、偏向点近傍ではその間隔は0mmになる。その後、走査結像素子8,9,10を通過し、反射板11により走査装置1の下方に位置する感光体ドラム16上照射される。ビームは、感光体ドラム16上では主走査方向にXの間隔をおいて照射される。感光体ドラム16は、着脱自在なプロセスカートリッジ(図示しない)内に納められている。走査方向の下流側(書き終り側)であるビームの終端を検知するセンサ17bは、走査方向の下流側の書き込み有効領域外の被走査面と等価な位置にある光センサであり、このセンサ17bは上述のプロセスカートリッジに固定されている。一方、走査方向の上流側の書き込み有効領域外の被走査面と等価な位置には前記センサ17bと同様に光センサからなる同期検知センサ17aが設けられており、この同期検知センサ17aの検出タイミングに基づいて第1及び第2のLD12,13の書き込みタイミングを設定する。なお、同期検知センサ17aもプロセスカートリッジ側に設けても良いが、前記センサ17bとともに複写機30の本体側に設けることもできる。
図3は走査方向両端の像高における第1及び第2LD間の主走査ピッチを示す表であり、予め波長が分かっているLD12,13を組み込んだレーザダイオードアレイユニット(以下、LDUと称する)3を2種類用意し、書き始め側の像高(−150.5mm)、書き終わり側の像高(+150.5mm)の2点における各レーザの主走査ビームピッチを測定したデータである。図3におけるLDU1はLD12の波長の方がLD13よりも約5nm短く、LDU2はこの逆の波長の組合せで組まれたLDUである。書き始め側の像高は、同期検知センサ17aから非常に近い像高に位置しているので、色収差等による主走査方向の倍率ずれは非常に少なく、レーザ12,13間の主走査ビームピッチは0に近い。しかし、同期検知センサ17aから離れるにしたがって色収差の影響は顕著に現れてくる。
図5は、図3の主走査ビームピッチをプロットしたグラフである。なお、図3の像高0の主走査ビームピッチは、図5のグラフから算出したデータであり、これは実測値との誤差内である。LDU1あるいはLDU2が、図3に示すような補正前の主走査ピッチをもっていると、LD12,13間の主走査方向の倍率誤差が画像に影響を及ぼしてしまい、1ドット幅の1本の縦線をある像高ピッチ毎に出力しようとしても、走査方向の下流側(書き終り側)に行くにつれて2重線になってしまう。
そこで、図5に示した主走査ピッチ±30μmの範囲内に入るように(グラフをシフトするように)意図的に主走査ピッチを補正する。補正の方法としては、時間的に遅れているレーザの点灯タイミングを、基準となる先行している方のレーザの点灯タイミングに基づいて補正する。これにより、LD12,13間の波長差による主走査方向の倍率誤差による画像への影響を低減することが可能になる。
すなわち、図5に示した主走査ピッチ±30μmの範囲から外れたときには、時間的に遅れているレーザの点灯タイミングを、基準となる先行している方のレーザの点灯タイミングに基づいて補正するが、その際、先行するレーザビームと後行するレーザビームの書き終わり側の端部を通過したときのタイミングをセンサ17bで検知し、両ビームの検知タイミングの差から前記主走査ピッチが±30μmの範囲内に入る後行のレーザビームの点灯タイミングをシステム制御部71の図示しないCPUで演算し、この演算結果に基づいて後行のレーザビームの点灯タイミングをCPUで設定し、マルチビーム走査装置100に出力する。マルチビーム走査装置100は前記タイミングに従って後行のレーザビーム(第2のLD13)の点灯制御を実行する。すなわち、点灯タイミングの設定は、前記センサ17により検出し、システム制御部71で演算された第1及び第2のLD12,13の主走査ビームピッチに基づいて行う。なお、後行のレーザビームの点灯タイミングを設定する際には、予めテーブルを用意して例えば不揮発メモリ75に記憶させておき、タイミングの差が検出できたときに、テーブルを参照して直ちに補正量を設定できるようにしておけば、簡単かつ迅速な制御が可能となる。
第1及び第2のLD12,13の発光タイミングの調整範囲は、例えば書き終り側の端部像高におけるLD12,13間の主走査ピッチをL2(μm)としたとき、L2≧+60(μm)の場合、L2≦−60(μm)の場合に行うようにすると良い。また、書き始め側の端部像高における第1及び第2のLD12,13間の主走査ピッチをL1(μm)とし、書き終り側の端部像高における複数の発光素子間の主走査ピッチをL2(μm)としたとき、│L1−L2│≦60(μm)の場合に行うようにしてもよい。このようにして補正した後の主走査ピッチを図4に示す。
図6はタイミング補正前の第1及び第2LDの点灯のタイミングを模式的に示す図、図7はタイミング補正後の第1及び第2LDの点灯のタイミングを模式的に示す図である。図6に示すように、タイミング補正前の第1及び第2LD12,13の点灯のタイミングにおいては、同期側となる書き始め側では主走査ピッチP1は0に近い値であるが、書き込み領域の中心部P2では主走査ピッチは広がり、非同期側となる書き終り側P3ではLD12,13の主走査ピッチはかなり広くなっている。そこで書き終わり端側でセンサ17bによってレーザビームを検知し、両レーザビームのタイミングのずれ量が分かれば、図7に示すように書き込み領域の中心P2’で第1及び第2のLD12,13の主走査ピッチが略一致するように後行する第2のLD13の点灯タイミングを補正すれば、主走査ピッチはほとんど0となり、図7に示すように、書き込み領域の中心P2’でLD12,13の主走査ピッチが0に近い値になる。一方、書き始め側P1’、書き終わり側P2’では補正された分のピッチが振り分けられ、書き始め側P1’では補正前より広くなるが、このピッチが±30μm以内であれば形成された画像を視覚的に認識する上での問題はない。
本発明に係るマルチビーム走査装置の一実施の形態の全体構成を示す平面図である。 図1のマルチビーム走査装置の主要構成の位置関係を示す斜視図である。 主走査方向両端の像高における第1及び第2LD間の主走査ピッチを示す表である。 タイミング補正後の走査方向両端の像高における第1及び第2LD間の主走査ピッチを示す表である。 図3の主走査ビームピッチをプロットしたグラフである。 タイミング補正前の第1及び第2LDの点灯のタイミングを模式的に示す図である。 タイミング補正後の第1及び第2LDの点灯のタイミングを模式的に示す図である。 本発明の実施例に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施例に係る画像形成装置の制御回路の概略を示すブロック図である。
符号の説明
1 回転多面鏡(ポリゴンミラー)
3 光源装置(レーザダイオードアレイユニット)
6 シリンダレンズ
7 偏光器
8〜10 走査結像レンズ
11、12 第1及び第2LD(レーザダイオードアレイ)
17a 同期検知センサ
17b 光ビーム後端検知センサ
100 光走査装置
101 感光体ドラム
102 帯電装置
104 現像装置
105 転写紙
106 転写装置

Claims (12)

  1. 画像信号に応じて複数の光ビームを発する独立に変調駆動可能な複数の光源と、この光源からの前記複数のビームを偏向し、等角速度走査させる偏向器と、この偏向器により偏向された光ビームを被走査面に向けて集光し、等線速度走査に変換して被走査面上を走査させる走査結像レンズとを備えたマルチビーム走査装置において、
    前記複数光源のうち所定の光源の発光タイミングを調整する調整手段を備え、前記調整手段は、時間的に先行する光ビームを基準として後行する光源の発光タイミングを調整することを特徴とするマルチビーム走査装置。
  2. 前記光ビームの書き終わりのタイミングを検出する検出手段を備え、
    前記調整手段は前記検出手段により検出された前記先行する光ビームの検出タイミングと前記後行する光ビームの検出タイミングとから前記先行する光ビームを基準とする後行する光ビームの光源の発光タイミングを設定することを特徴とする請求項1記載のマルチビーム走査装置。
  3. 前記検出手段が像担持体の走査方向の下流側の書き込み有効領域外の、被走査面と等価な位置に設けられた光ビーム検出部からなることを特徴とする請求項2記載のマルチビーム走査装置。
  4. 前記光ビーム検出部が前記像担持体を収容する着脱自在なカートリッジ内に設けられていることを特徴とする請求項3記載のマルチビーム走査装置。
  5. 前記調整手段は、書き終り側の端部像高における複数の発光素子間の主走査ピッチをL2(μm)としたとき、L2>+60(μm)の場合において、L2≦+60(μm)となるように前記発光タイミングを調整することを特徴とする請求項1または2記載のマルチビーム走査装置。
  6. 前記調整手段は、書き終り側の端部像高における複数の発光素子間の主走査ピッチをL2(μm)としたとき、L2<−60(μm)の場合において、L2≧−60(μm)となるように前記発光タイミングを調整することを特徴とする請求項1または2記載のマルチビーム走査装置。
  7. 前記調整手段は、書き始め側の端部像高における複数の発光素子間の主走査ピッチをL1(μm)とし、書き終り側の端部像高における複数の発光素子間の主走査ピッチをL2(μm)としたとき、│L1−L2│>60(μm)の場合において、│L1−L2│≦60(μm)となるように前記発光タイミングを調整することを特徴とする請求項1または2記載のマルチビーム走査装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のマルチビーム走査装置と、
    前記マルチビーム走査装置によって像担持体上に書き込まれた画像を記録媒体に可視画像として出力する画像形成手段と、
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  9. 画像信号に応じて複数の光ビームを発する独立に変調駆動可能な複数の光源と、この光源からの前記複数のビームを偏向し、等角速度走査させる偏向器と、この偏向器により偏向された光ビームを被走査面に向けて集光し、等線速度走査に変換して被走査面上を走査させる走査結像レンズとを備え、マルチビーム走査時の主走査方向の倍率の誤差を調整するマルチビームの倍率誤差調整方法において、
    前記複数の光源のうち少なくとも1つの前記光源の発光タイミングを、先行する光ビームと後行する光ビームの書き始め側の像高と書き終わり側の像高の差の絶対値が予め設定した範囲内に納まるように時間的に先行する光ビームを基準に調整し、主走査倍率誤差を低減させることを特徴とするマルチビーム走査装置の主走査倍率誤差調整方法。
  10. 前記調整は、工場組立時及び/又はプロセスカートリッジ交換時に行われることを特徴とする請求項9記載のマルチビーム走査装置の主走査倍率誤差調整方法。
  11. 請求項9記載のマルチビーム走査装置の主走査倍率誤差調整方法をコンピュータで実施するための手順を備えていることを特徴とするコンピュータプログラム。
  12. 請求項11記載のコンピュータプログラムがコンピュータによって読み取られ、実行可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112213853A (zh) * 2019-07-10 2021-01-12 度逢株式会社 光扫描装置、物体检测装置、光扫描方法、物体检测方法及程序

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