JP2005127118A - 光触媒をコーティングしたフレキシブルシート並びにその使用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】部屋の壁面または、天井に施行した光触媒セラミックスコーティング面に、ガスが沈着しても、光触媒がその性能を維持することを可能とする。
また、弱光下での使用を可能とする。
【解決手段】 TiO2等の光触媒セラミックスをコーティングして成る屈曲自在なクロス状や薄板状のものの裏側に、オスメス甘合方式樹脂糸織込テープのメス側を接着剤等により一体化し、メス側に相対するように接着剤等により同織込テープのオス側を壁面に固定し、同テープのメス側を着脱自在にして構成する。
【選択図】 図1
また、弱光下での使用を可能とする。
【解決手段】 TiO2等の光触媒セラミックスをコーティングして成る屈曲自在なクロス状や薄板状のものの裏側に、オスメス甘合方式樹脂糸織込テープのメス側を接着剤等により一体化し、メス側に相対するように接着剤等により同織込テープのオス側を壁面に固定し、同テープのメス側を着脱自在にして構成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、オスメス甘合方式樹脂糸織込テープ(以下「甘合方式テープ」という)を利用して、着脱を可能にした光触媒シートに関するものである。
臭気等の環境を悪化させるガスは、空間の3次元の体積内に発生する場合が多く、TiO2等の光触媒セラミックスは、この2次元の表面に吸着したこれらのガスを光分解する作用をもつ。従って、時間当たりの発生量が多い場合には、光触媒セラミックスをコーティングして施行するシートの表面積を大きくする事が必要となる。
これらの用途に用いられるコーティング剤としては、多孔質シリカの中にTiO2光触媒を封入した光触媒マイクロカプセルに、有機系又は無機系のバインダーを混入したものを、壁面に塗布する方法等が用いられている。
この光触媒マイクロカプセルは、光があたらないときにはガスを吸着し、光があたると吸着したガスを分解できるという特徴をもつ。
これらの用途に用いられるコーティング剤としては、多孔質シリカの中にTiO2光触媒を封入した光触媒マイクロカプセルに、有機系又は無機系のバインダーを混入したものを、壁面に塗布する方法等が用いられている。
この光触媒マイクロカプセルは、光があたらないときにはガスを吸着し、光があたると吸着したガスを分解できるという特徴をもつ。
2次元の壁面から発生してくるシックハウス症候群をおこすアルデヒド等のガスは、長い時間が経過すれば出なくなるが、それまでの間は壁面から徐々に出てくる。
コーティングで処理しようとしても、ガスがコーティングの隙間をすりぬけてしまうという欠点がある。また、壁面へのコーティングは、壁の色が変化してしまうという問題点もある。
また、一時的にでも空間の体積内に光触媒が処理不能になる程大量にガスが発生したときは、部分的にコーティングした光触媒面に、これらのガスは沈着し、光触媒はその作用を失い、そのあとは蓄積する一方になるという欠点がある。また、ガス以外の有機物のよごれが付着したときも同様である。
部屋の空気を脱臭装置内に吸引循環して処理する方式も、部屋の空気をすべて循環できないため、ガスの濃度が薄くなってくると効果が小さくなるという欠点がある。
特開2003−96399号公報 藤嶋昭共著「光触媒のしくみ」
コーティングで処理しようとしても、ガスがコーティングの隙間をすりぬけてしまうという欠点がある。また、壁面へのコーティングは、壁の色が変化してしまうという問題点もある。
また、一時的にでも空間の体積内に光触媒が処理不能になる程大量にガスが発生したときは、部分的にコーティングした光触媒面に、これらのガスは沈着し、光触媒はその作用を失い、そのあとは蓄積する一方になるという欠点がある。また、ガス以外の有機物のよごれが付着したときも同様である。
部屋の空気を脱臭装置内に吸引循環して処理する方式も、部屋の空気をすべて循環できないため、ガスの濃度が薄くなってくると効果が小さくなるという欠点がある。
解決しようとする問題点は、光触媒面に、ガスが沈着し、光触媒がその作用を発揮できない点である。また、弱光下でその性能が十分に発揮できない点である。
また、壁面から発生するシックハウス症候群を起こすアルデヒド等のガスは、コーティングの隙間をすり抜けてしまう点と、壁面へのコーティングの場合は、壁の色が変色してしまう点であり、また、あらゆる壁面等の材質にコーティングできない点である。
また、壁面から発生するシックハウス症候群を起こすアルデヒド等のガスは、コーティングの隙間をすり抜けてしまう点と、壁面へのコーティングの場合は、壁の色が変色してしまう点であり、また、あらゆる壁面等の材質にコーティングできない点である。
本発明は、甘合方式テープを使用し、甘合方式テープのオス側を壁面に固定し、それに相対する位置に、メス側の甘合方式テープがくるように、光触媒セラミックスをコーティングした光触媒フレキシブルシートの裏面にメス側の甘合方式テープを固定して着脱自在とすべく、構成したものであるが、光触媒が十分性能を発揮するには大きな面積が必要なため、大面積に取り付けることが基本となる技術である。
本発明は、部分的に光触媒作用を失ったところは切り取って捨て、新しいものと交換できる点にある。また、光不足の環境下での使用、例えば、1年でいえば、夏は強い太陽光が入るが、冬は弱い光しか入らない場合、また、夏でも雨の日とか曇りの日が続いたときには、ガスが沈着して、光触媒がその作用を失うようなときには、全体を取り外して、強い太陽光下に哂して天日干しするか、又は、UV光の照射下で再生することができる。壁面にコーティングする方法では、この様な用途での使用は不可能である。
切り取ったものも、光触媒シートの材質によっては、洗浄又は再コーティングにより再生も可能である。
壁面からでるガスについては、光触媒シートを厚みを持つ多孔質のクロス(例えば不織布)とすることにより、甘合方式テープのオスの厚みの分の隙間が壁面との間にできて、ここに発生してくるガスが多孔質な光触媒シートを通過する間に分解することができる。
また、本発明のシートは、不要になったら取り外すこともできる。
また、シートをカラーにすることにより、インテリヤとしての効果をもたせることができる。文字、絵等を書くことによっても同様の効果が期待できる。
切り取ったものも、光触媒シートの材質によっては、洗浄又は再コーティングにより再生も可能である。
壁面からでるガスについては、光触媒シートを厚みを持つ多孔質のクロス(例えば不織布)とすることにより、甘合方式テープのオスの厚みの分の隙間が壁面との間にできて、ここに発生してくるガスが多孔質な光触媒シートを通過する間に分解することができる。
また、本発明のシートは、不要になったら取り外すこともできる。
また、シートをカラーにすることにより、インテリヤとしての効果をもたせることができる。文字、絵等を書くことによっても同様の効果が期待できる。
光触媒セラミックスをコーティングしたシートは、フレキシブルで、多孔質な不織布や障子紙のように軽く、安く、大量生産できるものが望ましい。
軽ければ、これを保持するための甘合方式テープの取り付け面積を小さくでき、コストを安くおさえられる。また、光触媒シートの裏面の端面には、甘合方式テープを隙間なく全面にはりつけてあることが望ましい。
このことにより、端面がきちんと固定できる。
耐久力からいえば、必ずしも多孔質な物でなくても、薄いフレキシブルな金属、非金属、板等も用途によっては、利用可能である。また、巻きとる方向に対しては、甘合方式テープは、切れ目のない形で長手に使うことが望ましい。
軽ければ、これを保持するための甘合方式テープの取り付け面積を小さくでき、コストを安くおさえられる。また、光触媒シートの裏面の端面には、甘合方式テープを隙間なく全面にはりつけてあることが望ましい。
このことにより、端面がきちんと固定できる。
耐久力からいえば、必ずしも多孔質な物でなくても、薄いフレキシブルな金属、非金属、板等も用途によっては、利用可能である。また、巻きとる方向に対しては、甘合方式テープは、切れ目のない形で長手に使うことが望ましい。
図1は、光触媒マイクロカプセルをコーティングした上に、更に、性能を向上すべく可視光応答光触媒セラミックスをうすく重ねてコーティングした光触媒シートを壁面に固定する方法で、光触媒シートの裏側の端面には、メス甘合方式テープを隙間のないようにはりつけ、壁面には、オス甘合方式テープを隙間なくはることが必要である。不織布で作った光触媒シートを壁面に大きな面積で取り付けることにより、UV光から可視光までの光を利用して壁からでるアルデヒド等のガスを効果的に処理することができる。
図2は、シートに予めアンダーコートで、耐水性、屈曲性をもつアクリル系合成樹脂ゴム(水系)を高圧噴霧ノズルで霧化して薄くコーティングし、生かわきの状態で本発明の光触媒マイクロカプセルをコーティングし、薄く均一に接着硬化せしめた光触媒シートを、自動車の天井に甘合方式テープを用いて装着する方法で、光触媒シートの裏面の端面には、メス甘合方式テープを隙間のないようにはりつけ、天井面には、オス甘合方式テープを隙間なくはることが必要である。この場合も可視光応答光触媒の重ね塗りが好適である。光触媒シートに、人体の一部が触れることにより、フロントガラス側が脱落する恐れがあるときには、フロントガラス側のみに、ホック又はビスを併用して脱落を防止することが考えられる。
自動車を駐車して置くときは、この光触媒シートの三方を天井から取り外し、残ったフロントガラス側の一方を天井に取り付けたままで、光触媒シートが天井から垂れ下がるようにし、光触媒セラミックスをコーティングした光触媒シートの面に、光が当たるようにすると脱臭の効果は大きくなる。また、光触媒シートを天井に取り付けたままで、アルミシートの反射板を利用して光を光触媒シートにあてる方法も考えられる。
自動車を駐車して置くときは、この光触媒シートの三方を天井から取り外し、残ったフロントガラス側の一方を天井に取り付けたままで、光触媒シートが天井から垂れ下がるようにし、光触媒セラミックスをコーティングした光触媒シートの面に、光が当たるようにすると脱臭の効果は大きくなる。また、光触媒シートを天井に取り付けたままで、アルミシートの反射板を利用して光を光触媒シートにあてる方法も考えられる。
自動車のサンバイザに光触媒セラミックスをコーティングした光触媒シートを、甘合方式テープを用いて取り付けて使用し、サンバイザを下ろすと、光触媒シートをはりつけた面が日光に当たるようになり、光触媒シートに沈着したガスはより効果的に光分解作用により脱臭される。また、自動車の天井にこのサンバイザ方式と同様のものを取り付け、光触媒シートを本発明の方式に従ってとりつけて用いることも考えられる。この場合は、甘合方式テープは光触媒シートの脱落を防止する程度に着ければよい。
図3は、室内の空気を浄化するため、本発明の光触媒セラミックスをコーティングした光触媒シートを木の葉の形に切り抜いたものを、植木鉢に植えた鑑賞用工芸植物の枝に甘合方式テープにより装着する方法で、切り抜いた木の葉形の光触媒シートの裏面にメス甘合方式テープをはりつけ、木の枝にオス甘合方式テープをはりつける。
また、前述のような光触媒シートを用いることなく、接着剤のついていない種類のカラーのメス甘合方式テープを木の葉形に切り抜いて、その裏面に、直接、光触媒セラミックスをコーティングしてもよい。なお、木の葉形に切り抜いた甘合方式テープの半分を別のカラーの甘合方式テープにすることも考えられ。また、木の葉の裏表両面に光触媒セラミックスをコーティングして利用することも考えられる。
また、前述のような光触媒シートを用いることなく、接着剤のついていない種類のカラーのメス甘合方式テープを木の葉形に切り抜いて、その裏面に、直接、光触媒セラミックスをコーティングしてもよい。なお、木の葉形に切り抜いた甘合方式テープの半分を別のカラーの甘合方式テープにすることも考えられ。また、木の葉の裏表両面に光触媒セラミックスをコーティングして利用することも考えられる。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができることは勿論である。
部屋等の広さに対応した大きさの光触媒セラミックスをコーティングした光触媒シートを容易に選択することができるとともに、弱光下での使用にまでその用途を広げたものであり、また、可視光応答光触媒との重ね塗りにより、弱光の利用をより効果的にする事ができ、環境を悪化させるガスを吸着、光分解することにより、不快臭や悪臭、更には有毒ガス等の除去に大きな効果をもたらすもので、今後、その用途は益々拡大してゆく。
1 オス甘合方式テープ
2 接着剤
3 壁面
4 壁
5 メス甘合方式テープ
6 光触媒シート
7 光触媒シートの端面
8 光触媒セラミックスをコーティングした面
9 車の天井
10 ホック
11 鑑賞用工芸植物
12 枝
13 木の葉
2 接着剤
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9 車の天井
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11 鑑賞用工芸植物
12 枝
13 木の葉
Claims (5)
- オスメス甘合方式樹脂糸織込テープ(以下「甘合方式テープ」という)のオス側を壁面に固定し、表面にTiO2等の光触媒作用を持つ物質をコーティングした平面状の屈曲自在なシート(クロス状又は薄板状の物体)の裏面に、オス側の甘合方式テープとかみ合うよう相対する位置に、メス側の甘合方式テープを固定し、光触媒シートを着脱自在に構成してなることを特徴とする光触媒シート
- 多孔質シリカでできたマイクロカプセル内に、光触媒作用をもつ物質としてTiO2粉末を封入した「光触媒マイクロカプセル」を水系バインダーでコーティングした光触媒シート
- 請求項2のコーティングの上に可視光応答特殊ブルッカイト型TiO2光触媒を重ね塗りしたことを特徴とする光触媒シート
- クロスの表面にアンダーコートで、予め、耐水性、屈曲性をもつアクリル系合成樹脂ゴム等の水系コート剤を塗ってから、請求項2の光触媒作用を持つ物質をコーティングした光触媒シート
- 鑑賞用工芸植物等に用いる、シートの表面に請求項2の光触媒作用を持つ光触媒セラミックスをコーティングした光触媒シート
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003400670A JP2005127118A (ja) | 2003-10-24 | 2003-10-24 | 光触媒をコーティングしたフレキシブルシート並びにその使用方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008163593A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Earth Chem Corp Ltd | トイレの消臭方法 |
KR101409449B1 (ko) | 2012-10-29 | 2014-06-24 | 정해권 | 공기정화용 가시광선 등기구 |
CN115851097A (zh) * | 2022-12-21 | 2023-03-28 | 浙江大学 | 一种多孔液体注入的光响应超润滑防污涂料的制备方法 |
-
2003
- 2003-10-24 JP JP2003400670A patent/JP2005127118A/ja active Pending
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CN115851097B (zh) * | 2022-12-21 | 2023-08-15 | 浙江大学 | 一种多孔液体注入的光响应超润滑防污涂料的制备方法 |
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