JP2005126858A - ポリプロピレン系繊維 - Google Patents

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理子 矢田
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Abstract

【課題】 延伸性および紡糸性に優れたポリプロピレン系繊維を提供すること。
【解決手段】 成分(A)と成分(B)の合計量100重量%として、成分(A)の含有量が10〜90重量%であり、成分(B)の含有量が90〜10重量%である樹脂組成物からなる層を有する繊維。
(A)結晶性プロピレン系樹脂
(B)エチレン、プロピレン及び炭素原子数4〜20のα−オレフィンからなる群から選ばれた二種以上のオレフィンから誘導された単量体単位を有し、下記要件(b1)及び(b2)を充足する非晶性α−オレフィン系重合体
(b1):下記式(1)を充足すること
0 ≦[x/(x+y)] < 0.7 (1)
xは該重合体中のエチレンから誘導された単量体単位の含有量(モル%)を、yは該重合体中の炭素原子数4〜20のα−オレフィンから誘導された単量体単位の含有量(モル%)を表す。
(b2):極限粘度[η]が0.5〜10dl/gであること
【選択図】 なし

Description

本発明は、紡糸性、延伸性に優れたポリプロピレン系繊維に関するものである。
ポリプロピレン系繊維は、ロープ、ネット、カーペットなどのパイルヤーン、不織布の原糸等に広く用いられている。該繊維には、紡糸時に糸切れが生じにくいこと(紡糸性)や、一旦得られた繊維を更に延伸した時に糸切れが生じにくいこと(延伸性)が求められており、例えば、メタロセン触媒を用いて製造されたポリプロピレン樹脂からなる繊維が、延伸性に優れる繊維として、また、ポリプロピレン樹脂と高密度ポリエチレンとを含有する樹脂組成物からなる繊維が、紡糸性および延伸性に優れる繊維として提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
特開平10−195714号公報 特開2000−110024号公報
しかしながら、上記のポリプロピレン系繊維を延伸した場合、延伸切れが生じやすいことがあり、該ポリプロピレン系繊維の延伸性は十分満足のいくものではなかった。
かかる状況のもと本発明が解決しようとする課題は、延伸性および紡糸性に優れたポリプロピレン系繊維を提供することにある。
すなわち、本発明は、下記成分(A)および成分(B)を含有し、成分(A)と成分(B)の合計量を100重量%として、成分(A)の含有量が10〜95重量%であり、成分(B)の含有量が90〜5重量%である樹脂組成物からなる層を有する繊維に係るものである。
(A)結晶性プロピレン系樹脂
(B)エチレン、プロピレン及び炭素原子数4〜20のα−オレフィンからなる群から選ばれた二種以上のオレフィンから誘導された単量体単位を有し、下記要件(b1)及び(b2)を充足する非晶性α−オレフィン系重合体
(b1):下記式(1)を充足すること。
0 ≦[x/(x+y)] < 0.7 (1)
xは非晶性α−オレフィン系重合体中のエチレンから誘導された単量体単位の含有量(モル%)を表し、yは非晶性α−オレフィン系重合体中の炭素原子数4〜20のα−オレフィンから誘導された単量体単位の含有量(モル%)を表す。ただし、非晶性α−オレフィン系重合体中に含まれる単量体単位の総量を100モル%とする。
(b2):極限粘度[η]が0.5〜10dl/gであること。
本発明により、延伸性および紡糸性に優れたポリプロピレン系繊維を提供することができる。
本発明の成分(A)の結晶性プロピレン系樹脂は、プロピレンから誘導された単量体単位を50重量%以上含有する重合体である。
成分(A)の結晶性プロピレン系樹脂は、プロピレンの単独重合体あるいはプロピレンと少量の炭素原子数4〜20のα−オレフィンおよび/またはエチレンとのランダム又はブロック共重合体である。該α−オレフィンとしては、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−へプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、1−ナノデセン、1−エイコセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、2−エチル−1−ヘキセン、2,2,4−トリメチル−1−ペンテン等のα−オレフィンがあげられ、これらは1種で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、好ましくはプロピレン単独重合体、エチレン−プロピレンランダム共重合体、エチレン−プロピレン−1−ブテンランダム共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体であり、より好ましくはプロピレン単独重合体である。
成分(A)のポリプロピレン系樹脂がランダム共重合体の場合、該共重合体中のエチレンから誘導された単量体単位と炭素原子数4〜20のα−オレフィンから誘導された単量体単位との総量は、一般に30重量%以下であり、好ましくは0.1〜25重量%であり、ブロック共重合体の場合、該共重合体中のエチレンから誘導された単量体単位と炭素原子数4〜20のα−オレフィンから誘導された単量体単位との総量は、一般に1〜40重量%であり、好ましくは1〜25重量%である。ただし、各々の共重合体中に含まれる単量体単位の総量を夫々100重量%とする。
成分(A)の結晶性プロピレン系樹脂の結晶性としては、耐熱性を高める観点から、融点が100℃〜170℃であり、結晶融解熱量が20J/g〜150J/gであることが好ましい。
成分(A)の結晶性プロピレン系樹脂のメルトフローレートとしては、紡糸性を高める観点から、好ましくは0.1〜1000g/10分であり、より好ましくは1〜500g/10分であり、更に好ましくは1〜200g/10分である。なお、該メルトフローレートは、JIS K7210に従い、荷重21.18N、温度230℃の条件で測定される。
成分(A)の結晶性プロピレン系樹脂を製造する方法としては、公知のオレフィン重合用触媒を用いた公知の重合方法が用いられる。例えば、いわゆるチタン含有固体状遷移金属成分と有機金属成分を組み合わせて用いるチーグラー・ナッタ型触媒、特には遷移金属成分がチタン、マグネシウム及びハロゲンを必須成分とし、電子供与性化合物を任意成分とする固体成分又は三塩化チタンとし、有機金属成分がアルミニウム化合物である触媒を用いて、スラリー重合、気相重合、バルク重合、塊状重合法、溶液重合等又はこれらを組み合わせた重合法をあげることができる。また、市販の該当品を用いてもよい。
成分(B)の非晶性α−オレフィン系重合体は、エチレン、プロピレン及び炭素原子数4〜20のα−オレフィンからなる群から選ばれた二種以上のオレフィンから誘導された単量体単位を有する非晶性α−オレフィン系重合体である。
炭素原子数4〜20のα−オレフィンとしては、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−へプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、1−ナノデセン、1−エイコセン等の直鎖状のα−オレフィン;3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、2−エチル−1−ヘキセン、2,2,4−トリメチル−1−ペンテン等の分岐状のα−オレフィンなどが例示される。
本発明の成分(B)の非晶性α−オレフィン系重合体は、下記式(1)を充足する重合体であり、延伸性の観点から、下記式(2)を充足することがより好ましい。
0 ≦[x/(x+y)] < 0.7 (1)
0 ≦[x/(x+y)] < 0.6 (2)
ここで、xは非晶性α−オレフィン系重合体中のエチレンから誘導された単量体単位の含有量(モル%)を表し、yは非晶性α−オレフィン系重合体中の炭素原子数4〜20のα−オレフィンから誘導された単量体単位の含有量(モル%)を表す。ただし、非晶性α−オレフィン系重合体中に含まれる単量体単位の総量を100モル%とする。
成分(B)の非晶性α−オレフィン系重合体には、エチレン、プロピレン及び炭素原子数4〜20のα−オレフィンからなる群から選ばれたオレフィン以外に、任意の単量体が共重合されていてもよく、該任意の単量体の一例としてポリエン化合物、環状オレフィン、ビニル芳香族化合物等があげられる。
上記ポリエン化合物としては、共役ポリエン化合物、非共役ポリエン化合物などをあげることができる。共役ポリエン化合物としては、脂肪族共役ポリエン化合物および脂環族共役ポリエン化合物などがあげられ、非共役ポリエン化合物としては、脂肪族非共役ポリエン化合物、脂環族非共役ポリエン化合物、芳香族非共役ポリエン化合物等があげられる。これらは、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アラルキル基、アラルキルオキシ基などを有していてもよい。
上記環状オレフィンとしては、たとえば、ノルボルネン、5−メチルノルボルネン、5−エチルノルボルネン、5−プロピルノルボルネン、5,6−ジメチルノルボルネン、1−メチルノルボルネン、7−メチルノルボルネン、5,5,6−トリメチルノルボルネン、5−フェニルノルボルネン、5−ベンジルノルボルネン、5−エチリデンノルボルネン、5−ビニルノルボルネン、1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−メチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−エチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2,3−ジメチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−ヘキシル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−エチリデン−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−フルオロ−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、1,5−ジメチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−シクロへキシル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2,3−ジクロロ−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−イソブチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、1,2−ジヒドロジシクロペンタジエン、5−クロロノルボルネン、5,5−ジクロロノルボルネン、5−フルオロノルボルネン、5,5,6−トリフルオロ−6−トリフルオロメチルノルボルネン、5−クロロメチルノルボルネン、5−メトキシノルボルネン、5,6−ジカルボキシルノルボルネンアンハイドレート、5−ジメチルアミノノルボルネン、5−シアノノルボルネン、シクロペンテン、3−メチルシクロペンテン、4−メチルシクロペンテン、3,4−ジメチルシクロペンテン、3,5−ジメチルシクロペンテン、3−クロロシクロペンテン、シクロへキセン、3−メチルシクロへキセン、4−メチルシクロヘキセン、3,4−ジメチルシクロヘキセン、3−クロロシクロヘキセン、シクロへプテン等があげられる。
上記ビニル芳香族化合物としては、たとえば、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルキシレン、モノクロルスチレン、ジクロルスチレン、モノブロムスチレン、ジブロムスチレン、フルオロスチレン、p−tert−ブチルスチレン、エチルスチレン、ビニルナフタレン等があげられる。
成分(B)の非晶性α−オレフィン系重合体としては、プロピレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−ヘキセン共重合体、プロピレン−1−オクテン共重合体、プロピレン−1−へプテン共重合体、プロピレン−1−オクテン共重合体、プロピレン−1−ノネン共重合体、プロピレン−1−デセン共重合体、プロピレン−1−ウンデセン共重合体、プロピレン−1−ドデセン共重合体、プロピレン−1−トリデセン共重合体、プロピレン−1−テトラデセン共重合体、プロピレン−1−ペンタデセン共重合体、プロピレン−1−ヘキサデセン共重合体、プロピレン−1−ヘプタデセン共重合体、プロピレン−1−オクタデセン共重合体、プロピレン−1−ナノデセン共重合体、プロピレン−1−エイコセン共重合体、エチレン−プロピレン−1−ブテン共重合体、エチレン−プロピレン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−プロピレン−1−オクテン共重合体、エチレン−1−ブテン−1−ヘキセン共重合体などをあげることができる。好ましくは、プロピレンから誘導された単量体単位を含有する重合体であり、より好ましくは、プロピレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−ヘキセン共重合体、プロピレン−1−オクテン共重合体、エチレン−プロピレン−1−ブテン共重合体、エチレン−プロピレン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−プロピレン−1−オクテン共重合体であり、更に好ましくは、プロピレン−1−ブテン共重合体、エチレン−プロピレン−1−ブテン共重合体である。上記重合体は、1種で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
成分(B)の非晶性α−オレフィン系重合体のプロピレンから誘導された単量体単位の含有量は、延伸性の観点から、好ましくは5モル%以上であり、より好ましくは20モル%以上であり、更に好ましくは50モル%以上であり、最も好ましくは80モル%以上である。ただし、非晶性α−オレフィン系重合体中に含まれる単量体単位の総量を100モル%とする。
成分(B)の非晶性α−オレフィン系重合体の非晶性としては、延伸性を高める観点から、示差走査熱量測定(DSC)により、−100〜200℃に結晶の融解熱量が1J/g以上の融解ピークおよび結晶化熱量が1J/g以上の結晶化ピークのいずれもが観測されないことが好ましい。
成分(B)の非晶性α−オレフィン系重合体の極限粘度[η]は、0.5〜10dl/gであり、好ましくは0.9〜5dl/gであり、更に好ましくは1.2〜3dl/gである。極限粘度[η]が小さ過ぎると、紡糸性、延伸性に劣ることがあり、大きすぎると紡糸性に劣ることがある。なお、極限粘度[η]は135℃のテトラリン溶媒中で測定される。
成分(B)の非晶性α−オレフィン系重合体の分子量分布は、紡糸性、延伸性を高める観点から、好ましくは1〜3である。なお、該分子量分布は、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)であり、ゲルパーミエイションクロマトグラフ(GPC)により、標準ポリスチレンを分子量標準物質として測定される。
成分(B)の非晶性α−オレフィン系重合体は、スラリー重合法、溶液重合法、塊状重合法、気相重合法等を採用し、メタロセン系触媒を用いて所定のモノマーを重合することにより製造できる。該触媒としては、たとえば特開昭58−19309号公報、特開昭60−35005号公報、特開昭60−35006号公報、特開昭60−35007号公報、特開昭60−35008号公報、特開昭61−130314号公報、特開平3−163088号公報、特開平4−268307号公報、特開平9−12790号公報、特開平9−87313号公報、特開平11−80233号公報、特表平10−508055号公報などに記載のメタロセン系触媒を例示することが出来る。また、メタロセン系触媒を用いた非晶性α−オレフィン系重合体の製造方法として特に好ましくは、欧州特許出願公開第1211287号明細書の方法を例示することができる。
本発明のポリプロピレン系繊維の少なくとも一層を構成する樹脂組成物において、成分(A)と成分(B)の含有量としては、成分(A)の含有量は10〜95重量%であり、成分(B)の含有量は90〜5重量%である。成分(A)の含有量が少なすぎる(成分(B)の含有量が多すぎる)と紡糸性に劣ることがあり、成分(A)の含有量が多すぎる(成分(B)の含有量が少なすぎる)と延伸性に劣ることがある。好ましくは、成分(A)の含有量は10〜90重量%、成分(B)の含有量は90〜10重量%であり、より好ましくは、成分(A)の含有量は20〜80重量%、成分(B)の含有量は80〜20重量%である。更に好ましくは、成分(A)の含有量は70〜30重量%、成分(B)の含有量30〜70重量%である。ただし、成分(A)と成分(B)の合計量を100重量%とする。
本発明のポリプロピレン系繊維には、必要に応じて、芳香族炭化水素系ブロック共重合体(水添物を含む)、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、耐熱安定剤、紫外線安定剤、紫外線吸収剤、オゾン劣化防止剤、耐候性安定剤、結晶核剤、透明化剤、発泡剤、発泡助剤、防曇剤、防錆剤、イオントラップ剤、難燃剤、難燃助剤、無機充填剤、帯電防止剤、内部剥離剤、着色剤、分散剤、アンチブロッキング剤、滑剤、抗菌剤、石油樹脂、高周波加工助剤、有機顔料、無機顔料、潤滑油等の各種改質剤樹脂や添加剤を加えることができる。
本発明のポリプロピレン系繊維は、成分(A)と成分(B)と、必要に応じて他の成分とを、公知の方法、例えば、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、タンブラブレンダー、一軸押出機、二軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサー等で混合して成分(A)と成分(B)とを含有する樹脂組成物を得た後、該樹脂組成物に公知の紡糸方法を適用することにより製造される。公知の紡糸方法としては、マルチフィラメント溶融紡糸装置やモノフィラメント溶融紡糸装置を用いて未延伸糸を得る方法や、未延伸糸を紡糸した後、次いで、延伸装置で延伸することにより延伸糸を得る方法があげられる。該延伸は溶融紡糸した未延伸糸を沸騰水で満たしたバスあるいはスチームバス中で加熱延伸する湿熱延伸方法や、乾熱延伸ロールを用いて予熱し、乾燥プレートヒータ上に延伸点がくるように配置された装置を用い、フィードロールの速度とドローロールの速度の違いで延伸する感熱延伸方法などの方法により行なうことができる。また、紡糸および延伸工程は1段階で行なうこともできる。
本発明のポリプロピレン系繊維は、上記成分(A)および成分(B)からなる樹脂組成物からなる層を少なくとも一層有していればよく、単層繊維であっても、多層繊維であってもよい。多層繊維(例えばシェルコア構造の繊維)の場合、他の層を構成する樹脂としては、エチレン単独重合体、プロピレン単独重合体、ブテン単独重合体、4−メチル−1−ペンテン単独重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体、4−メチル−1−ペンテンと他のオレフィン(例えば、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン)との共重合体等のポリオレフィン系重合体;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル;ポリアミド−6、ポリアミド−6,6、ポリアミド11、ポリアミド12等のポリアミドを例示できる。
ポリプロピレン系繊維を加工する際の溶融紡糸押出温度は、紡糸性、延伸性、繊維の外観を高める観点から、好ましくは160〜310℃である。
本発明のポリプロピレン系繊維は、モノフィラメント、マルチフィラメント、ステープルファイバー(スフ)、トウ、ハイバルクスフ、ハイバルクトウ、紡績糸、混紡糸、加工糸、仮撚糸、異形断面糸、中空糸、コンジュゲート糸、POY(部分配向糸)、DTY(延伸加工糸)、POY−DTY、スライバー等をも包含する。
本発明のポリプロピレン系繊維は、織布、編物、不織布、紐や縄を含む組物、綿状ハイバルクスフ、スライバー、多孔質スポンジ、フェルト、紙、網等の繊維構造体にも加工して用いられる。
本発明のポリプロピレン系繊維を用いた製品としては、一般衣料用又は医療用衣料用の外衣、作業衣、手術着、ねまき、下着、肌着、裏地、帽子、マスク、包帯、三角巾、ソックス、婦人用ストッキング、婦人用ファウンデーション(ブラジャー、ショーツ等)、パンスト、タイツ、靴下、軍足、手袋、軍手、タオル、掃除用不織布、ガーゼ、手拭い、カーペット、マット、カーテン、壁紙、衣服芯材、自動車用内装材、マットレス、袋、風呂敷、寝具、布団綿、枕カバー、毛布、シーツ、防寒着用断熱材、レース、テープ、合成又は人工の人造皮革、合成又は人工の人造ファー、合成又は人工の人造スウェード、合成又は人工の人造レザー、網状パイプ等をあげることができる。
また、本発明のポリプロピレン系繊維を用いた製品は、医療用又は衛生用にも用いることができる。たとえば、外科手術用縫合糸、包帯、三角巾、絆創膏、タオル、使い捨てタオル、使い捨て濡れタオル、営業用ロールタオル、おしぼり、雑巾、ティッシュー、清浄用・消毒用ぬれティッシュー、あかちゃんのおしりふき用ぬれティッシュー、使い捨ておむつ、消毒綿、生理用・おりもの用ナプキン、生理用タンポン、アンダーパッド、手術用・出産用血液吸収用タンポン、衛生用カバーストック材、滅菌バッグ、生ゴミ用ネット、ゴミ袋等をあげることができる。
これら医療用又は衛生用の製品は、加熱や蒸気による滅菌、エチレンオキサイドガスによる滅菌、過酸化水素水やオゾンによる滅菌、紫外線や電磁波の照射による滅菌、ガンマー線等の放射線の照射による滅菌、エタノールや塩化ベンザルコニウム等の殺菌剤を用いた殺菌など、公知・公用の方法による滅菌又は殺菌あるいは消毒のうえ、無菌包装をすることができる。また、HEPAフィルターにより超清浄空気を層流で供給できるクリーンベンチやクリーンルームの中に、包装工程を設置することにより、無菌状態及び/又はエンドトキシン・フリーの状態で製品を製造、包装することもできる。
また、本発明のポリプロピレン系繊維を用いた製品は、農業、漁業、林業、工業、建設土木業、運輸交通業を包含する一般産業用途、及びレジャー、スポーツを包含するレクリエーション用途に好適に用いることができる。たとえば、農業用寒冷紗、防虫防鳥網、ふるい、釣り糸、漁網、投網、延縄、オイル吸収材、網、ロープ、ザイル、セイル(帆布)、幌、ターポリン、タイコン、コンテナバッグ、産業用通い袋、セメント袋、肥料袋、濾過材、埋立工事用透水布、軟弱地盤補強用布、人工皮革、製紙用フェルト、フレキシブルディスクの裏地、テント、土嚢用袋、植林用ネット、断熱材、防音材、遮光材、衝撃緩衝材、クッション材、結束材、ぬかるみ・雪道用滑り止め材、ネット状パイプ、土木建築用水抜きパイプ等をあげることができる。
以下の実施例により本発明を更に具体的に説明する。
[I]測定方法
物性測定は、下記のとおり行った。
(1)結晶性プロピレン系樹脂中の各単量体単位の含有量
高分子ハンドブック(1995年、紀伊国屋書店発行)の619ページに記載されているIRスペクトル測定法に従って行った。
(2)非晶性α−オレフィン系重合体中の各単量体単位の含有量
核磁気共鳴装置(Bruker社製 商品名AC−250)を用いて、13C−NMRスペクトルの測定結果に基づき求めた。具体的には、13C−NMRスペクトルのプロピレン単量体単位由来のメチル炭素スペクトル強度と1−ブテン単量体単位由来のメチル炭素スペクトル強度の比からプロピレン単量体単位と1−ブテン単量体単位の含有量を算出した。
(3)融解ピークおよび結晶化ピーク
JIS K7121に従い、示差走査熱量計(DSC)により測定を行った。具体的には、状態調整として、室温から200℃まで30℃/分で昇温し、200℃で5分間保持した。次に、10℃/分で−100℃まで降温し、結晶化ピークの測定を行った。次に、−100℃で5分間保持した後、−100℃から200℃まで10℃/分で昇温し、融解ピークの測定を行った。
(4)極限粘度[η]
135℃において、ウベローデ粘度計を用いて行った。テトラリン単位体積あたりの非晶性重合体の濃度cが、0.6、1.0、1.5mg/mlである非晶性α−オレフィン系重合体のテトラリン溶液を調整し、135℃における極限粘度を測定した。それぞれの濃度で3回繰り返し測定し、得られた3回の値の平均値をその濃度での比粘度(ηsp)とし、ηsp/cのcをゼロ外挿した値を極限粘度[η]として求めた。
(5)分子量分布
ゲルパーミエイションクロマトグラフ(GPC)法により測定した。測定装置はWaters社製150C/GPC、使用カラムは昭和電工社製Sodex Packed ColumnA−80M(2本)、分子量標準物質はポリスチレン(東ソー社製、分子量68〜8,400,000)を用い、溶出温度140℃、溶出溶媒流速1.0ml/minの条件で、重合体約5mgを5mlのo−ジクロロベンゼンに溶解したものを400μlインジェクションし、示差屈折検出器にてポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)を測定し、この比である分子量分布(Mw/Mn)を求めた。
(6)MFR(メルトフロ−レート)
JIS K7210に従い、荷重21.18N、温度230℃の条件で測定した。
(7)延伸性
東洋精機社製メルトテンションテスターMT−501D3を用いて、温度230℃および剪断速度60sec−1の条件で、オリフィス(ノズル直径2mm、ノズル長さ8mm)から樹脂組成物を押し出し、ローラーで引き取ることにより、直径300μmの繊維を成形した。次に、該繊維を、温度23℃、試験繊維全長115mm、つかみ間距離20mm、引張速度200mm/分の条件で引張試験し、該繊維の破壊伸びを測定した。この値が大きいほど、延伸性に優れる。
(8)紡糸性
東洋精機社製メルトテンションテスターMT−501D3を用いて、温度230℃および剪断速度60sec−1の条件で、オリフィス(ノズル直径2mm、ノズル長さ8mm)から樹脂組成物を押し出し、温度23℃下、直径50mmのローラーで、引取速度を120rpm/分の引き取り上昇速度で引き取った際に、繊維が破断するときの引き取り速度を求めた。この値がおおきいほど、紡糸性に優れる。
(9)耐熱性
東洋精機社製メルトテンションテスターMT−501D3を用いて、温度230℃および剪断速度60sec−1の条件で、オリフィス(ノズル直径2mm、ノズル長さ8mm)から樹脂組成物を押し出し、ローラーで引き取ることにより、直径300μmの繊維を成形した。成形した50mm長の繊維に50gの錘を付け、120℃のオーブン内に吊るし、24時間後の糸切れについて観察し、2段階の評価を行った。
○:糸切れ無し
×:糸切れ有り
実施例1
[非晶性α−オレフィン系重合体の製造]
攪拌機を備えた100LのSUS製重合器中で、プロピレンと1−ブテンとを、分子量調節として水素を用い、以下の方法で連続的に共重合させて、本発明の成分(B)に相当するプロピレン−1−ブテン共重合体を得た。
重合器の下部から、重合溶媒としてのヘキサンを100L/時間の供給速度で、プロピレンを24.00Kg/時間の供給速度で、1−ブテンを1.81Kg/時間の供給速度で、それぞれ連続的に供給した。
重合器の上部から、重合器中の反応混合物が100Lの量を保持するように、反応混合物を連続的に抜き出した。
重合器の下部から、重合触媒の成分として、ジメチルシリル(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライドを0.005g/時間の供給速度で、トリフェニルメチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートを0.298g/時間の供給速度で、トリイソブチルアルミニウムを2.315g/時間の供給速度で、それぞれ連続的に供給した。
共重合反応は、重合器の外部に取り付けられたジャケットに冷却水を循環させることによって、45℃で行った。
重合器の上部から連続的に抜き出された反応混合物に少量のエタノールを添加して重合反応を停止させた後、脱モノマー及び水洗浄し、次いで、大量の水中でスチームによって溶媒を除去することによって、プロピレン−1−ブテン共重合体(以下、重合体Bと称する。)を得、これを80℃で1昼夜減圧乾燥した。重合体Bの生成速度は7.10Kg/時間であった。重合体B中のプロピレン単量体単位含有量は94.5重量%、1−ブテン単量体単位含有量は5.5重量%であった。また、重合体Bの[η]値は2.3dl/gであり、Mw/Mn値は2.2であり、融解ピークは観測されなかった。
[ポリプロピレン系繊維の製造]
結晶性プロピレン系樹脂(住友化学工業(株)製 ノーブレンY101(MFR=12g/分))を57gと、重合体Bを3gと、ヒンダードフェノール系酸化防止剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製 Irganox1010)を0.12gと、芳香族フォスファイト系酸化防止剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製 Irgafos168)を0.12gとを配合した後、2軸のバッチ式混練機ブラベンダープラスチコーダー(ブラベンダー社製)を用いて、温度220℃、スクリュー回転数100rpm、混練時間7分の条件で溶融混練を行い、ポリプロピレン系樹脂組成物を得た。次に、東洋精機社製メルトテンションテスターMT−501D3を用いて、温度230℃および剪断速度60sec−1の条件で、オリフィス(ノズル直径2mm、ノズル長さ8mm)から該樹脂組成物を押し出し、ローラーで引き取ることにより、直径300μmの繊維を成形した。得られた繊維の延伸性、樹脂組成物の紡糸性の評価結果を表1に示した。
実施例2
ポリプロピレン系繊維の製造において、結晶性プロピレン系樹脂(住友化学工業(株)製 ノーブレンY101)を57gに代えて42gとし、重合体Bを3gに代えて18gとした以外は、実施例1と同様の方法で、ポリプロピレン系樹脂組成物を製造し、ポリプロピレン系繊維の成形を行った。得られた繊維の延伸性、樹脂組成物の紡糸性の評価結果を表1に示した。
実施例3
ポリプロピレン系繊維の製造において、結晶性プロピレン系樹脂(住友化学工業(株)製 ノーブレンY101)を57gに代えて30gとし、重合体Bを3gに代えて30gとした以外は、実施例1と同様の方法で、ポリプロピレン系樹脂組成物を製造し、ポリプロピレン系繊維の成形を行った。得られた繊維の延伸性、樹脂組成物の紡糸性の評価結果を表1に示した。
実施例4
ポリプロピレン系繊維の製造において、結晶性プロピレン系樹脂(住友化学工業(株)製 ノーブレンY101)を57gに代えて18gとし、重合体Bを3gに代えて42gとした以外は、実施例1と同様の方法で、ポリプロピレン系樹脂組成物を製造し、ポリプロピレン系繊維の成形を行った。得られた繊維の延伸性、樹脂組成物の紡糸性の評価結果を表1に示した。
比較例1
ポリプロピレン系繊維の製造において、結晶性プロピレン系樹脂(住友化学工業(株)製 ノーブレンY101)を57gに代えて0gとし、重合体Bを3gに代えて60gとした以外は、実施例1と同様の方法で、ポリプロピレン系樹脂組成物を製造し、ポリプロピレン系繊維の成形を行った。得られた繊維の延伸性、樹脂組成物の紡糸性の評価結果を表2に示した。
比較例2
ポリプロピレン系繊維の製造において、結晶性プロピレン系樹脂(住友化学工業(株)製 ノーブレンY101)を57gに代えて60gとし、重合体Bを用いなかった以外は、実施例1と同様の方法で、ポリプロピレン系樹脂組成物を製造し、ポリプロピレン系繊維の成形を行った。得られた繊維の延伸性、樹脂組成物の紡糸性の評価結果を表2に示した。
比較例3
結晶性プロピレン系樹脂として、住友化学工業(株)製 ノーブレンY101に代えて、住友化学工業(株)製 ノーブレンU501E1(MFR=120g/分)を用いた以外は、比較例2と同様の方法で、ポリプロピレン系樹脂組成物を製造し、ポリプロピレン系繊維の成形を行った。得られた繊維の延伸性、樹脂組成物の紡糸性の評価結果を表2に示した。
Figure 2005126858
Figure 2005126858

Claims (1)

  1. 下記成分(A)および成分(B)を含有し、成分(A)と成分(B)の合計量100重量%として、成分(A)の含有量が10〜95重量%であり、成分(B)の含有量が90〜5重量%である重合体組成物からなる層を有する繊維。
    (A)結晶性プロピレン系重合体
    (B)エチレン、プロピレン及び炭素数4〜20のα−オレフィンからなる群から選ばれた二種以上のオレフィンから誘導された単量体単位を有し、下記要件(b1)及び(b2)を充足する非晶性α−オレフィン系重合体
    (b1):下記式(1)を充足すること。
    0 ≦[x/(x+y)] < 0.7 (1)
    xは、非晶性α−オレフィン系重合体中のエチレンから誘導された単量体単位の含有量(モル%)を表し、yは、非晶性α−オレフィン系重合体中の炭素原子数4〜20のα−オレフィンから誘導された単量体単位の含有量(モル%)を表す。ただし、非晶性α−オレフィン系重合体中に含まれる単量体単位の総量を100モル%とする。
    (b2):極限粘度[η]が0.5〜10dl/gであること。
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