JP2005126365A - 減感作療法用剤 - Google Patents

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Abstract

【課 題】 本発明は、副作用の少ない安全なアレルギーに対する減感作療法用剤を提供することを目的とする。
【解決手段】 IgG産生を抑制せずIgEの産生を選択的に抑制するビフィドバクテリウム属に属する菌を含むことを特徴とする減感作療法用剤。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ビフィズス菌を使用する減感作療法用剤に関する。
免疫は、自己に対する異物、例えばウィルスや病原細菌などを排除する生体防御システムであり、この免疫機構により様々な外界異物に対し影響を受けずに動物は生存している。しかし、本来生体防御を目的としている免疫が生体に危害を及ぼす場合にアレルギーと呼ばれている。空気中の塵、ダニ、花粉または食物など一般には害がないと考えられるものに対して免疫が異常反応し、花粉症や喘息、アトピー性皮膚炎などが発症する。例えば、花粉が体内(鼻)に侵入すると、これを異物(いわゆる抗原)とみなし、抗原提示細胞さらにTリンパ球が働き、最終的にBリンパ球がこの花粉抗原に対して抗体(Ig;免疫グロブリン)を作る。その抗体のタイプはIgG、IgA、IgMで、これらが抗体のほとんどを占めることがわかっている。これらの抗体は、感染・生体防御に関わる重要な抗体であるが、種々の要因で鼻に侵入した花粉に対し、Bリンパ球がアレルギーの原因となるIgEというタイプの抗体を産生することがある。このIgEが肥満細胞の表面に結合した状態(肥満細胞が花粉抗原に感作された状態:感作肥満細胞ともいう。)となり、この状態で再度花粉が鼻に侵入すると、鼻組織にある感作肥満細胞上で花粉抗原とIgEが結合し、肥満細胞はヒスタミンやロイコトリエンなどのケミカルメディエーターを細胞外に放出し、血管や他の組織で炎症を誘発する。この炎症がくしゃみ、鼻水および鼻づまりのような鼻炎症状を呈することになる。
花粉症や喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患は今や増加の一途をたどり、国民病ともいわれ、遺伝的要因(アレルギーの家族暦)以外に環境要因、食生活の変化も複雑に絡み合い、低年齢化や難治療化が進んでいるといわれている。
現在アレルギー疾患の治療は、対症療法、すなわちアレルギー症状を軽減するものであり、例えば花粉症であれば花粉を吸入することにより発現するくしゃみ、鼻水、鼻づまり、喘息であれば呼吸困難などの症状に種々の薬剤が使用され、ある程度アレルギー疾患をコントロールすることが可能となってきている。しかし、これらはあくまでも対症療法であって、アレルギー疾患そのものを治癒させる根治療法ではない。このため花粉症の場合、花粉飛散時期には毎年薬剤を使用し続ける必要があり、アレルギー発症の低年齢化を考慮するときわめて長期間の薬剤療法を受けることになりかねない。このため、根治療法が望まれる。上記したように、アレルギーの発症にはIgEが深く関与し、上述のアレルギー疾患の根治療法としては、IgEを産生させないか、その働きを抑制することが必要である。
現在アレルギー疾患の根治療法としては、減感作療法がある。減感作療法には抗原に依存した特異的減感作療法と非特異的減感作療法とがある。特異的減感作療法は、アレルギーをおこさない程度の微量のアレルゲン(抗原)もしくは抗原の一部を注射し、その抗原に対して寛容できる生体に変調を与えるものである。より具体的に、例えば花粉症の特異的減感作療法について説明すると、原因物質(花粉)が体内に入ることにより、抗原特異的IgE産生低下、抗原特異的IgEの免疫細胞への結合を遮断する抗体の産生、肥満細胞の特異抗原に対する反応性の低下、Th2サイトカイン産生の低下、局所Th1タイプのサイトカインの増加などが生じるとされている。しかし、根本の作用反応部位や機構については不明であり、何らかの免疫寛容が関与しているとされている。
一方、非特異的減感作療法は、抗原が特定されない場合、複数の抗原に感作されている場合に有効な減感作療法と考えられている。古くより、ヒスタグロブリン製剤や金製剤が使用されているが、アレルギー疾患はヘルパーTリンパ球のうちTh2細胞の応答が異常亢進している状態であることから、それを制御するためTh2細胞と拮抗関係にあるTh1細胞の応答を強化することにより、そのバランス(一般にTh1/Th2バランスと呼ばれている。)を調整する治療が近年試みられている。例えばTh1型反応を強く誘導するBCGやTh1サイトカインであるインターフェロンγやインターロイキン12など投与することによる治療が試みられている(副作用などの問題より好ましいものではないと考えられている。)。一方、抗原非特異的ヒト化抗IgE(オマリズマブ)は非特異的IgEを減少させることにより、ある程度の効果が示されている。
近年フィンランドの医師グループが、遺伝的にアレルギー疾患の可能性のある妊婦に乳酸菌を投与し、さらに出産した乳児にも乳酸菌を投与すると、その乳幼児のアレルギー疾患の発症率が50%程度抑制されたと報告している(非特許文献1参照。)。
また、アレルギー疾患を発症している乳幼児の糞便の菌叢を調べると、ビフィズス菌などの乳酸菌が減少しているとの報告があり、アレルギー疾患の発症に乳酸菌の関連が指摘されている(非特許文献2参照。)。
ビフィドバクテリウム属に属する菌とアレルギーとの関係についても報告があり、例えば、ビフィドバクテリウム・インファンティスおよびビフィドバクテリウム・ブレーベが、IgEおよびIgG産生を抑制することから抗アレルギー剤および醗酵食品として有用であることが記載されている(特許文献1参照。)。
エンテロコッカス・フェカーリスおよびラクトバチルス・ロイテリーは、ヒスタミン遊離抑制効果を示し、PCA反応においても抑制効果を示し、さらに遅延型過敏反応である接触皮膚炎反応において炎症を抑制したことから、I型アレルギーおよびIV型アレルギーに有用であることが記載されている(特許文献2参照。)。
また、ビフィズス菌にアシドフィルス菌を配合したものを内服するとアレルギーの予防と改善治療において有用であることも報告されている(特許文献3参照。)。
しかし、上記乳酸菌については、IgG産生を抑制することなくIgE産生を選択的に抑制する旨の記載は認められない。
特開平10−309178号公報 特開2000−95697号公報 特開2000−86524号公報 カリオマキ エム(Kalliomaki M)他5名、ランセット(Lancet)2001年4月、7;357(9262)、p.1076−1079 オーウェハンド エーシー(Ouwehand AC)他4名、ザ ジャーナル オブ アレルギー アンド クリニカル イムノロジー(The Journal of allergy and clinical immunology)、2001年7月、第108巻(1)、p.144−145
本発明は、アレルギーに対する減感作療法用剤、特に非特異的減感作療法用剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく、数十種類の乳酸菌株についてその免疫細胞に対する作用を指標にスクリーニングした。すなわち、従来のTh1/Th2バランスを指標としたスクリーニング法により、ヘルパーT細胞のバランスをTh1型に傾ける作用がある乳酸菌株のスクリーニングを行った。その結果、Th1細胞への刺激が強いと考えられるエンテロコッカス・フェカーリスを得た。一方、エンテロコッカス・フェカーリスとは異なり、Th1細胞への刺激が非常に弱かったビフィドバクテリウム属に属するある種の株にも非常に興味がもたれた。そこで、これら2菌株について動物のIgE並びにIgG産生に及ぼす影響を検討したところ、ビフィドバクテリウム属に属するある種の株が感染防御に関わるIgGの産生を抑制することなく、IgE産生を抑制するとの知見を得た。本発明者らは、さらに研究を重ねた結果、このビフィドバクテリウム属に属するある種の株は、経口投与によってもIgGの産生を抑制することなく、IgE産生を選択的に抑制することを明らかにし、アレルゲンの種類に関係なく、アレルギー現象を抑制する作用があることを見出した。この菌はビフィドバクテリウム属に属することから、非常に安全性が高い菌と考えられ、医薬としてのみでなく、食品としても日常的に摂取することができる。本発明は、これら知見に基づき完成されたものである。
すなわち、本発明は、
(1) IgG産生を抑制せずIgEの産生を選択的に抑制するビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属に属する菌を含むことを特徴とするアレルギー疾患に対する減感作療法用剤、
(2) ビフィドバクテリウム属に属する菌がビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)である上記(1)に記載の減感作療法用剤、
(3) ビフィドバクテリウム・ビフィダムがビフィドバクテリウム・ビフィダムG9−1であることを特徴とする上記(2)に記載の減感作療法用剤、
(4) 減感作療法が非特異的減感作療法である上記(1)または(2)に記載の減感作療法用剤、および
(5) アレルギー疾患がアレルギー性鼻炎、花粉症、気管支喘息、アレルギー性皮膚炎、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎および食物アレルギーから選択される疾患である上記(1)〜(4)のいずれかに記載の減感作療法用剤、
に関する。
本発明の減感作療法用剤は、IgG産生を抑制しないので本発明の減感作療法用剤を摂取してもIgGが減少することもなく、IgE産生を選択的に抑制することができる。このため、本発明の減感作療法用剤の摂取を継続することによりアレルギー既往のある患者は減感作状態に置かれることになり、スギ花粉などの抗原の侵入により発現する花粉症、並びにアレルギー性鼻炎、気管支喘息、アレルギー性皮膚炎(接触性皮膚炎を含む。)、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎および食物アレルギーなどの発症を抑制できる。
また、本発明の減感作療法用剤は、アレルゲンを特定できないアレルギー患者の減感作にも有用である。そのため、種々のアレルゲンに基づくアレルギー疾患の予防・治療のために摂取することができる。
さらに、新たなアレルゲンに対するアレルギー反応も予防できる。本発明の減感作療法用剤は安全で副作用もなく、健康の維持増進を目的として長期間にわたり、安全に摂取することができる。
上記「IgG産生を抑制せずIgEの産生を選択的に抑制する」とは、生体中のIgGの産生を抑制することなく、またIgGサブクラスの産生比率、特にIgG1やIgG2aの産生比率に影響を与えることなく、IgEの産生を選択的に抑制することをいうが、IgE産生を選択的に抑制することに留まらず、さらに細胞(特に肥満細胞)がIgEと細胞表面で結合、すなわち感作されることを抑制することも包含するものである。
本発明において用いるビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属に属する菌としては、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)が好ましく、特にビフィドバクテリウム・ビフィダムG9−1株が好ましい。これらの菌体は、例えばATCCもしくはIFOなどの機関や財団法人日本ビフィズス菌センターなどから容易に入手することができる。また、市販されているものを適宜使用することもできる。
また、本発明に用いるビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属に属する菌には、IgE産生抑制活性を喪失していない限りにおいて、これらの菌の処理物も包含される。これら菌の処理物とは、ビフィドバクテリウム属に属する菌に何らかの処理を加えたものをいい、その処理は特に限定されない。該処理物として具体的には、該菌体の超音波などによる破砕液、該菌体の培養液もしくは培養上清、それらを濾過ないし遠心分離など固液分離手段によって分離した固体残渣などが挙げられる。また、細胞壁を酵素もしくは機械的手段により除去した処理液、トリクロロ酢酸処理もしくは塩析処理などして得られるタンパク質複合体(タンパク質、リポタンパク質、糖タンパク質など)やペプチド複合体(ペプチド、糖ペプチド等)なども該処理物として挙げられる。さらに、これらの濃縮物、これらの希釈物またはこれらの乾燥物なども該処理物に含まれる。また、該菌体の超音波などによる破砕液、該細胞の培養液もしくは培養上清などに対し、例えば各種クロマトグラフィーによる分離などの処理をさらに加えたものも本発明における該処理物に含まれる。ビフィドバクテリウム属に属する菌は生菌体のみならず死菌体も本発明における該処理物に含まれる。前記死菌体は、例えば、酵素処理、約100℃程度の熱をかける加熱処理、抗生物質などの薬物による処理、ホルマリンなどの化学物質による処理、γ線などの放射線による処理などにより得ることができる。処理方法は、従来充分に確立されているので、本発明においてもそれに従ってよい。
本発明の減感作療法用剤に含まれるビフィドバクテリウム属に属する菌の含有量は、菌の種類や処理の方法により異なるので、一概には言えないが、例えば、ビフィドバクテリウム属に属する菌がビフィドバクテリウム・ビフィダムG9−1である場合、本発明にかかる減感作療法用剤は当該菌を0.01mg〜10g/day程度含有することが好ましい。
本発明にかかる減感作療法用剤は、医薬として用いることができる。医薬として用いる場合には、ビフィドバクテリウム属に属する菌をそのまま投与してもよいが、一般的には、ビフィドバクテリウム属に属する菌と製剤用添加物を含む医薬組成物の形態で投与することが望ましい。前記医薬組成物は、例えば、カプセル剤、錠剤(糖衣錠もしくは腸溶錠などのコーティング錠または多層錠を含む。)、散剤もしくは顆粒剤などの経口固形製剤の形態をとっていてもよいし、経口液体製剤の形態をとっていてもよいし、注射剤や点滴剤、坐剤、噴霧剤もしくは外用剤などの非経口製剤の形態をとっていてもよい。これら製剤は、公知の方法に従って製造することが可能である。
具体的には、経口投与に適する液体製剤の製造には、例えば、ショ糖、ソルビット、果糖などの糖類;ポリエチレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコール類;ゴマ油、オリーブ油、大豆油などの油類;p−ヒドロキシ安息香酸エステル類などの防腐剤などを用いることができる。溶媒または分散媒としては、例えば、水もしくはアルコール、またはそれらの混合物など、公知の経口投与可能な媒体が用いられる。
また、カプセル剤、錠剤、散剤または顆粒剤などの経口固形製剤の製造には、例えば、乳糖、ブドウ糖、ショ糖、マンニットなどの賦形剤;澱粉、アルギン酸ナトリウムなどの崩壊剤;ステアリン酸マグネシウム、タルクなどの滑沢剤;ポリビニールアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチンなどの結合剤;脂肪酸エステルなどの界面活性剤;グリセリンなどの可塑剤などを用いることができる。
非経口投与に適する製剤のうち注射剤や点滴剤などの血管内投与用製剤は、好ましくは体液と等張の水性媒体を用いて調製することができる。例えば、注射剤は、注射用蒸留水、塩溶液、ブドウ糖溶液または塩溶液とブドウ糖溶液の混合物から選ばれる水性媒体を用い、常法に従って適当な助剤とともに溶液、懸濁液または分散液として調製することができる。腸内投与のための坐剤は、例えばカカオ脂、水素化脂肪または水素化カルボン酸などの担体を用いて調製することができる。噴霧剤は、口腔および気道粘膜を刺激せず、かつ本発明の医薬の有効成分を微細な粒子として分散させて吸収を促進することのできる担体を用いて調製することができる。このような担体として、例えば、乳糖またはグリセリンなどを用いることができる。その他、エアロゾルやドライパウダーなどの形態の製剤に調製することもできる。
上述のような非経口用製剤の製造には、例えば、希釈剤、香料、防腐剤、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、界面活性剤、可塑剤などから選択される1または2以上の製剤用添加物を用いることができる。
また、本発明の減感作療法用剤は、本発明の目的に反しない限り他の薬効成分を含有させることもできる。
本発明の減感作療法用剤の投与経路、投与量および投与頻度は特に限定されず、患者の年齢および体重、症状などの種々の条件に応じて適宜選択することが可能である。なかでも、投与経路としては経口投与が好ましい。また、例えば、本発明に係る医薬の投与量は、経口投与の場合、ビフィドバクテリウム属に属する菌の投与量が成人一日あたり約0.01mg〜10g程度となるように選択することが好ましい。また、本発明に係る医薬を皮内もしくは皮下投与する場合は、ビフィドバクテリウム属に属する菌が約0.01μg〜10mg程度となるように選択することが好ましい。しかし、投与量はこれらに限定されることはない。
本発明に係る減感作療法用剤は、医薬のみならず、例えば、栄養食品、機能性食品、特定保健用食品、育児用粉乳またはドリンク剤などの飲食品として使用してもよい。食品として用いられる場合には、顆粒、錠菓、ガム、キャンディ、ゼリーまたは飲料等の形で提供されうる。本発明に係る減感作療法用剤を食品として用いる場合、ビフィドバクテリウム属に属する菌の含有量は、食品の形態などに応じて適宜選択することが可能である。本発明にかかる食品が、例えばビフィドバクテリウム・ビフィダムG9−1を含有する食品の場合、ビフィドバクテリウム・ビフィダムG9−1が菌数で約1.0×10個/g以上、好ましくは約1.0×10〜1.0×1012個/g程度含有されていることが好ましい。
本発明に係る減感作療法用剤は、ヒトのみならずヒト以外の哺乳動物(例えば、ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジもしくはヤギ等の家畜、イヌやネコ等のペット動物、その他マウス、ラット、ウサギ、サル等)に対しても適用できる。すなわち、本発明に係る減感作療法用剤は、動物薬として用いることもできるし、また飼料などに混合して用いることもできる。
以下に実験例および製剤例を用いて本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例で使用する各略号の意味は、次のとおりである。
EF−JCM:エンテロコッカス・フェカーリスJCM8726株
BBG9−1:ビフィドバクテリウム・ビフィダムG9−1株
OVA:卵白アルブミン
IL−12:インターロイキン−12
IFN−γ:インターフェロンガンマ
VF:ビフィズス菌試験用液状培地(1)(日本薬局方外医薬品規格)
2−ME:2−メルカプトエタノール
PBS:リン酸緩衝化生理食塩水
RPMI1640:RPMI−1640 メディウム
FCS:ウシ胎児血清
BSA:ウシ血清アルブミン
HRP:horseradish peroxidase(西洋ワサビ由来ペルオキシダーゼ)
ELISA:酵素免疫測定法
TMB:3,3’5,5’−テトラメチルベンジディン
PCA:受動的感作皮膚アナフィラキシー
%は特にことわりのない限り質量%である。
BBG9−1の凍結保存菌株を37℃で24時間静置培養後、VFにこの培養菌液をVF100に対し1の割合(容量比)で接種し、37℃で18時間静置培養した。培養菌液を遠心分離(2500rpm×20分間)し、得られた菌体を精製水で3回洗浄後、適量の精製水を加えて10分間沸騰水浴中で加熱処理し、死菌体を調製した。この溶液を精製水で2回洗浄後、凍結乾燥を行った。得られた乾燥菌体をRPMI1640(10%FCS、55μM 2−MEおよび100U/mLペニシリン−ストレプトマイシンを含む。)を用いて種々の濃度に再懸濁し、試料溶液Aとした。
EF−JCMの凍結保存菌株を37℃で24時間静置培養後、VFにこの培養菌液をVF100に対し1の割合(容量比)で接種し、37℃で18時間静置培養した。ついで、上記と同一の方法で乾燥菌体を得た。得られた乾燥菌体を上記RPMI1640を用いて種々の濃度に再懸濁し、試料溶液Bとした。
動物への免疫は、4週齢BALB/c系雄性マウスを用い、1μgのOVAおよび2mgのAl(OH)を腹腔内投与することにより1次免疫し、さらに1週間後に同様の方法で2次免疫した。2次免疫の2週間後に、マウスをエーテル麻酔下、頚動脈より放血致死させ脾臓を摘出した。摘出した脾臓をすりつきガラスで軽く圧迫しながら脾臓細胞を押し出し、ナイロンメッシュ(200メッシュ)で濾過後、遠心分離した。得られた細胞に、溶血液(塩化アンモニウム0.747g、トリスアミノメタン0.206g、蒸留水100mL、pH7.4)を加えて2分間氷中にて溶血させた。ハンクス液で3回洗浄後、RPMI1640(10%FCS、55μM 2−MEおよび100U/mLペニシリン−ストレプトマイシンを含む。)を加えて8×10細胞/mLになるように細胞浮遊液を調製した。この細胞浮遊液100μLと試料溶液Aまたは試料溶液B100μLを96ウェルマイクロプレートで混合し、37℃、5%CO存在下24時間培養後にIL−12産生量を、72時間培養後にIFN−γ産生量を測定した。なお、IL−12はMouse Total IL−12 ELISA Kit(ENDOGEN社)を、IFN−γはMouse IFN−γ immunoassay kit(R&D system社)を用いて測定した。
その結果を図1および2に示す。EF−JCMは濃度に依存してIL−12およびIFN−γの産生を増強するのに対し、BBG9−1はこれらの産生にほとんど影響を及ぼさないことがわかった。
動物への免疫は、実施例1と同様に行った。実験群はBBG9−1投与群、EF−JCM投与群および対照群の3群とし、各群の動物数は8匹とした。
また、BBG9−1菌液およびEF−JCM菌液の調製は以下のように行った。すなわち、BBG9−1およびEF−JCMの凍結保存菌株を37℃で24時間静置培養後、VFにこの培養菌液をVF100に対して1の割合(容量比)で接種し、37℃で18時間静置培養した。得られた培養菌液を遠心分離し、生理食塩水で3回洗浄後、液中の生存菌数が1mLあたり5×1010個となるよう生理食塩水に懸濁し、これをBBG9−1菌液あるいはEF−JCM菌液とした。
上記で得られた各菌液は1次免疫の1週間前から2次免疫まで1日1回14日間連続強制経口投与した。投与液量は0.2mL/動物とした。対照群には同じスケジュールで菌液のかわりに同量の生理食塩水を強制経口投与した。採血は2次免疫終了3週間後に頚動脈より行い、得られた血液から遠心分離により血清を分取した。この血清中の総IgEをマウスIgE測定キット(森永生化学研究所)により測定した。また、OVA特異的IgEおよびIgGの測定を以下のように行った。
(OVA特異的IgEの測定)
100μg/mLに調製したOVAを96ウェル・イムノプレートに100μL添加し、4℃で一晩静置することによりOVAを固相化した。0.05%Tween20を含むPBS(以下、洗浄溶液という。)で各ウェルを3回洗浄した後、1%BSAを含むPBSを200μL加え、37℃で1時間放置した。各ウェルを洗浄溶液で3回洗浄した後、血清を50μL添加攪拌後、37℃で1時間放置した。各ウェルを洗浄溶液で4回洗浄した後、1μg/mLのビオチン標識ラット抗−マウスIgEを100μL添加し、37℃で1時間放置した。各ウェルを洗浄溶液で4回洗浄した後、1000倍希釈したアビジン−HRPを100μL添加し、37℃で1時間放置した。各ウェルを洗浄溶液で4回洗浄した後、TMB Microwell Peroxidase Substrate Systemを100μL添加し、室温で30分放置した。1N硫酸溶液を100μL加えて反応を停止し、450nmでの吸光度を測定し、OVA特異的IgE量を求めた。
(OVA特異的IgGの測定)
100μg/mLに調製したOVAを96ウェル・イムノプレートに100μL添加し、4℃で一晩静置することによりOVAを固相化した。洗浄溶液で各ウェルを3回洗浄した後、1%BSAを含むPBSを200μL加え、37℃で1時間放置した。各ウェルを洗浄溶液で3回洗浄した後、血清を50μL添加攪拌後、37℃で1時間放置した。各ウェルを洗浄溶液で4回洗浄した後、500倍希釈したHRP標識ラット抗−マウスIgGを100μL添加し、37℃で1時間放置した。各ウェルを洗浄溶液で4回洗浄した後、TMB Microwell Peroxidase Substrate Systemを100μL添加し、室温で30分放置した。1N硫酸溶液を100μL加えて反応を停止し、450nmでの吸光度を測定し、OVA特異的IgG量を求めた。
その結果を図3〜5に示す。EF−JCMはIgE産生を抑制する傾向にあるのに対し、BBG9−1はIgE産生を有意に抑制することがわかった。また、EF−JCMはOVA特異的IgE産生およびOVA特異的IgG産生をともに抑制するのに対し、BBG9−1はOVA特異的IgG産生を抑制することなく、OVA特異的IgE産生を選択的に有意に抑制することが分かった。
動物への免疫、試料の投与および血清の分取は実施例2と同様に行った。OVA特異的IgG1の測定およびOVA特異的IgG2aの測定は以下のように行った。
(OVA特異的IgG1の測定)
100μg/mLに調製したOVAを96ウェル・イムノプレートに100μL添加し、4℃で一晩静置することによりOVAを固相化した。洗浄溶液で各ウェルを3回洗浄した後、1%BSAを含むPBSを200μL加え、37℃で1時間放置した。各ウェルを洗浄溶液で3回洗浄した後、血清を50μL添加攪拌後、37℃で1時間放置した。各ウェルを洗浄溶液で4回洗浄した後、500倍希釈したHRP標識ラット抗マウスIgG1を100μL添加し、37℃で1時間放置した。各ウェルを洗浄溶液で4回洗浄した後、TMB Microwell Peroxidase Substrate Systemを100μL添加し、室温で30分放置した。1N硫酸溶液を100μL加えて反応を停止し、450nmでの吸光度を測定し、OVA特異的IgG1量を求めた。
(OVA特異的IgG2aの測定)
100μg/mLに調製したOVAを96ウェル・イムノプレートに100μL添加し、4℃で一晩静置することによりOVAを固相化した。洗浄溶液で各ウェルを3回洗浄した後、1%BSAを含むPBSを200μL加え、37℃で1時間放置した。各ウェルを洗浄溶液で3回洗浄した後、血清を50μL添加攪拌後、37℃で1時間放置した。各ウェルを洗浄溶液で4回洗浄した後、50000倍希釈したHRP標識ヤギ抗マウスIgG2aを100μL添加し、37℃で1時間放置した。各ウェルを洗浄溶液で4回洗浄した後、TMB Microwell Peroxidase Substrate Systemを100μL添加し、室温で30分放置した。1N硫酸溶液を100μL加えて反応を停止し、450nmでの吸光度を測定し、OVA特異的IgG2a量を求めた。得られたOVA特異的IgG1量をOVA特異的IgG2a量で除したものをOVA特異的IgG1/IgG2a比とした。
その結果を表1に示す。EF−JCMはOVA特異的IgG1/IgG2a比を低下させるのに対し、BBG9−1はOVA特異的IgG1/IgG2a比に影響しないことが分かった。
Figure 2005126365
本発明の減感作療法用剤は、IgG産生を抑制することなく、IgEの産生を抑制することがわかった。
本発明の減感作療法用剤は、IgG産生を抑制しないので本発明の減感作療法用剤を摂取してもIgGが減少することもなく、IgE産生を選択的に抑制することができるので、長期間にわたり、安全に摂取することによりアレルギー既往のある患者を減感作状態におくことができ、アレルゲンが特定できる患者のみならず、アレルゲンを特定できないアレルギー患者の減感作にも有用である。
実施例1において測定されたインターロイキン12(IL−12)の産生量を示す。 実施例1において測定されたインターフェロン−γ(IFN−γ)の産生量を示す。 実施例2において測定されたマウス血清中の総IgE量を示す。図中、**はコントロールに対する有意差(p>0.01)を示す。 実施例2において測定されたマウス血清中のOVA特異的IgE量を示す。図中、*はコントロールに対する有意差(p>0.05)を示す。 実施例2において測定されたマウス血清中のOVA特異的IgG量を示す。

Claims (5)

  1. IgG産生を抑制せずIgEの産生を選択的に抑制するビフィドバクテリウム属に属する菌を含むことを特徴とするアレルギー疾患に対する減感作療法用剤。
  2. ビフィドバクテリウム属に属する菌がビフィドバクテリウム・ビフィダムである請求項1に記載の減感作療法用剤。
  3. ビフィドバクテリウム・ビフィダムがビフィドバクテリウム・ビフィダム G9−1株であることを特徴とする請求項2に記載の減感作療法用剤。
  4. 減感作療法が非特異的減感作療法である請求項1または2に記載の減感作療法用剤。
  5. アレルギー疾患がアレルギー性鼻炎、花粉症、気管支喘息、アレルギー性皮膚炎、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎および食物アレルギーから選択される疾患である請求項1〜4のいずれかに記載の減感作療法用剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007077812A1 (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 The University Of Tokushima 抗ヒスタミン作用を有する医薬
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