JP2005126026A

JP2005126026A - 自動車用ウエザーストリップ

Info

Publication number: JP2005126026A
Application number: JP2003400645A
Authority: JP
Inventors: Tsuyoshi Konobu; 豪甲信; Toshinari Tenou; 俊成天王
Original assignee: Nishikawa Rubber Co Ltd
Current assignee: Nishikawa Rubber Co Ltd
Priority date: 2003-10-23
Filing date: 2003-10-23
Publication date: 2005-05-19
Anticipated expiration: 2023-10-23
Also published as: JP3932289B2

Abstract

【課題】ＥＰＤＭ製のウエザーストリップで、融着を起こし難くしてコア間の窪みを縮小し、湾曲部への追従性の改善及び外観の改善等を図った自動車用ウエザーストリップを提供する。
【解決手段】ＥＰＤＭ製のウエザーストリップ２に埋設される芯材１が、その溶解度指数（以下ＳＰ値と記す）において、ＥＰＤＭのＳＰ値１６（ＭＰａ）^１／２よりも２（ＭＰａ）^１／２以上好ましくは６（ＭＰａ）^１／２以上多い合成樹脂により形成されたものである。また芯材４が、ＳＰ値においてＥＰＤＭのＳＰ値１６（ＭＰａ）^１／２よりも２（ＭＰａ）^１／２以上好ましくは６（ＭＰａ）^１／２以上多いポリアミド（ナイロン）樹脂により形成されたものである。
【選択図】図１

Description

本発明は、自動車用ウエザーストリップ、詳しくはその芯材に関するものである。

自動車ドアや車体開口縁部に装着される図３及び図４に示すウエザーストリップ７の断面略Ｕ字状のトリム部やオープニングトリムには、図１に展開して示す芯材６が押出し成形により埋設されている。この芯材６の材質として既に提案されている塩化ビニル樹脂、ＡＢＳ樹脂等、或いはポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性合成樹脂がある。
〔参考文献１：特公平２−４２３４５号，参考文献２：特開２０００−１４２２６７号〕

ところが、ＥＰＤＭ製のウエザーストリップ７やオープニングトリムに埋設される前記熱可塑性合成樹脂製の芯材６、特にオレフィン系のポリプロピレン樹脂製の芯材６は、ＥＰＤＭと極めて相溶性がよく押出し加硫工程の溶融時、芯材６を被覆するＥＰＤＭとの間に強い融着を起こし易い。そのため、押出し成形後前記断面略Ｕ字状のトリ厶部７やオープニングトリムにおいて、芯材６の各コア６ａ間の切欠き部６ｂに当たる部分に広い窪み８を生じ、この広い窪み８のため前記ドアや開口縁部の湾曲部への組み付け時に追従し難くなるという問題があった。また、上記広い窪み８のため外観を悪くする問題もあった。
そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて、ＥＰＤＭ製のウエザーストリップの溶解度指数（以下ＳＰ値と記す）よりも所定値多いＳＰ値を有する材質の芯材を用いることで、融着を起こし難くしてコア間の窪みを縮小し、湾曲部への追従性の改善及び外観の改善等を図った自動車用ウエザーストリップを提供することを目的とする。

課題を解決しようとする手段

かかる目的を達成するために本発明は、図１及び図２に示す如く、ＥＰＤＭ製のウエザーストリップ２に埋設される芯材１が、その溶解度指数（以下ＳＰ値と記す）において、ＥＰＤＭのＳＰ値１６（ＭＰａ）^１／２よりも２（ＭＰａ）^１／２以上好ましくは６（ＭＰａ）^１／２以上多い合成樹脂により形成されたものである。
また芯材４が、ＳＰ値においてＥＰＤＭのＳＰ値１６（ＭＰａ）^１／２よりも２（ＭＰａ）^１／２以上好ましくは６（ＭＰａ）^１／２以上多いポリアミド（ナイロン）樹脂により形成されたものである。

発明の効果

本発明の自動車用ウエザーストリップは、埋設される芯材１、４がＳＰ値をＥＰＤＭのＳＰ値１６（ＭＰａ）^１／２よりも２（ＭＰａ）^１／２以上好ましくは６（ＭＰａ）^１／２以上多い樹脂により形成されているため、従来のように加硫時にＥＰＤＭ製のウエザーストリップ２との間に融着を起こさず追従性並びに可撓性を向上すると共に、組み付け後コア１ａ間の窪み３が小さくなり外観も向上するという特長がある。

以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に説明する。図１及び図２において、１はＥＰＤＭ製のウエザーストリップ２に押出し成形により埋設される芯材で、このＳＰ値が、ＥＰＤＭのＳＰ値１６（ＭＰａ）^１／２よりも所定値多い即ち２（ＭＰａ）^１／２以上好ましくは６（ＭＰａ）^１／２以上多い合成樹脂により形成されたものである。
つまり、芯材１のＳＰ値が、これを被覆する前記ＥＰＤＭ製のウエザーストリップ２のＳＰ値１６（ＭＰａ）^１／２よりも前記所定値以上離れた即ちＥＰＤＭとの相溶性少なくさせた材質の芯材１を用いることで、ＥＰＤＭ製のウエザーストリップ２との間に融着を起き難くしたものである。
従って、押出し成形後、前記断面略Ｕ字状のトリム部やオープニングトリムにおいて、芯材１はウエザーストリップ２との融着が強くないため、従来と異なり前記ドアや開口縁部の湾曲部への組み付け時の追従性が良くなる。また、組み付け後前記窪み３が狭まり外観が向上する。

他の実施例として、芯材４は、ＳＰ値においてＥＰＤＭのＳＰ値１６（ＭＰａ）^１／２よりも２（ＭＰａ）^１／２以上好ましくは６（ＭＰａ）^１／２以上多いポリアミド（ナイロン）樹脂により形成されたものである。この芯材４の作用効果は前記実施例と同様である。
次に、芯材のＳＰ値による融着の有無や芯材コア間の跡（窪み）について

に示す。

本発明の自動車用ウエザーストリップにおける芯材の平面図である。同上のＡ−Ａ線に沿う断面図である。自動車の側面図である。同上のＢ−Ｂ断面図である。

符号の説明

１芯材
１ａコア間
１ｂ切欠き部
２ウエザーストリップ
３窪み
４芯材

Claims

ＥＰＤＭ製のウエザーストリップ２に埋設される芯材１が、その溶解度指数（以下ＳＰ値と記す）において、ＥＰＤＭのＳＰ値１６（ＭＰａ）^１／２よりも２（ＭＰａ）^１／２以上好ましくは６（ＭＰａ）^１／２以上多い合成樹脂であることを特徴とする自動車用ウエザーストリップ。
芯材４が、ＳＰ値においてＥＰＤＭのＳＰ値１６（ＭＰａ）^１／２よりも２（ＭＰａ）^１／２以上好ましくは６（ＭＰａ）^１／２以上多いポリアミド（ナイロン）樹脂であることを特徴とする請求項１記載の自動車用ウエザーストリップ。