JP2005125613A - フローオン抄造装置およびフローオン抄造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の摩耗、損傷を回避することができ、かつ品質の良い繊維補強セメント板を製造することが可能なフローオン抄造装置およびフローオン抄造方法を提供する。
【解決手段】フローボックス4から透水性シート3上にスラリー2をシート状に供給し、シートの幅をスラリーシート幅規制装置5により調整しながら透水性シート3によりスラリー2を搬送しつつ脱水し繊維補強セメント板を製造するフローオン抄造装置1であって、前記幅規制装置5が透水性シート3から所定距離だけ上方に離隔した状態で配置され、前記幅規制装置5の内部が中空であり、下面にスリット6が形成され、上部にエアー注入口7が設けられて、該注入口7からエアーを前記幅規制装置5内部に注入しスリット6から透水性シート3に向かってエアーを噴出することで前記幅規制装置5と透水性シート3の間にエアーカーテンが形成されるフローオン抄造装置とそれを用いたフローオン抄造方法。
【選択図】図1
【解決手段】フローボックス4から透水性シート3上にスラリー2をシート状に供給し、シートの幅をスラリーシート幅規制装置5により調整しながら透水性シート3によりスラリー2を搬送しつつ脱水し繊維補強セメント板を製造するフローオン抄造装置1であって、前記幅規制装置5が透水性シート3から所定距離だけ上方に離隔した状態で配置され、前記幅規制装置5の内部が中空であり、下面にスリット6が形成され、上部にエアー注入口7が設けられて、該注入口7からエアーを前記幅規制装置5内部に注入しスリット6から透水性シート3に向かってエアーを噴出することで前記幅規制装置5と透水性シート3の間にエアーカーテンが形成されるフローオン抄造装置とそれを用いたフローオン抄造方法。
【選択図】図1
Description
この出願の発明は、フローオン抄造装置およびフローオン抄造方法に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、装置の摩耗、損傷を回避することができ、かつ品質の良い繊維補強セメント板を製造することが可能なフローオン抄造装置およびフローオン抄造方法に関するものである。
従来より、外壁材、屋根材等の外装材に広く用いられている繊維補強セメント板は、たとえば図5に示すようなフローオン抄造装置(61)を用いて製造され、繊維とセメントを主たる材料成分とするスラリー(62)を周回移動する透水性シート(63)上にシート状に供給して減圧脱水して製造される。
より具体的には、まず繊維とセメントを主たる材料成分とするスラリー(62)をフローボックス(64)から透水性シート(63)上に供給する。透水性シート(63)は、たとえば織布またはフェルトなどの不織布からなり、透水性を有しており、無端状の連続体に形成され、駆動ロール(65)および従動ロール(66)に懸架されて周回移動する。そして透水性シート(63)上に供給されたスラリー(62)は、シート状に展開し、透水性シート(63)に載って搬送されつつ脱水される。このとき脱水は自然脱水、減圧脱水の順に行われ、自然脱水が行われる自然脱水ゾーン(67)には透水性シート(63)の直下に脱水後の固形分を含む水を排水するための自然脱水ボックス(68)が配設されるとともに、透水性シート(63)の上で展開したスラリー(62)の厚みを均一にするために振動レベリング装置(69)が配設されており、振動レベリング装置(69)にて表面側よりスラリー(62)に振動が加えられ、レベリングが行われる。
次いでスラリー(62)は、減圧脱水ゾーン(70)に搬送され、減圧脱水が行われるる。この減圧脱水ゾーン(70)には減圧および排水のための減圧脱水ボックス(71)が配設されている。以上の工程を経てスラリー(62)は透水性シート(63)上で所定厚みで所定含水率のシート状の繊維補強セメント板として抄き上げられる。
しかしながら、その場合透水性シート(63)上に供給されシート状に展開したスラリー(62)は、自然脱水ゾーン(67)において振動レベリング装置(69)によりレベリングされるが、その時点でのスラリー(62)は流動性があり、表面側の振動レベリング装置(69)から加えられる振動により両側方に広がり幅方向の寸法が定まらないため、それを解消する手段として図6の上面図、図7の断面図および図8の正面図に示すように両側方に広がろうとするスラリー(62)の幅を規制する板状のスラリーシート幅規制装置(72)をフローボックス(64)の両側端部からスラリー(62)の搬送方向に延設することが考案されている(特許文献1および2)。なおこのスラリーシート幅規制装置(72)では仮の成形が行われ、この工程の後に最終成形が行われる。
さらに、スラリーシート幅規制装置(72)を配設して自然脱水ゾーン(67)においてレベリングを試行した場合、スラリー(62)の両側端部にスラリーシート幅規制装置(72)に沿って材料のせり上がりが生じてしまうことが確認されたため、そのせり上がりを解消するために、図9に示すように振動レベリング装置(69)が加える振動よりも弱い振動をスラリー(62)に加える補助振動レベリング装置(73)を減圧脱水ゾーン(70)に配設し、この補助振動レベリング装置(73)により表面側から弱い振動を加え、透水性シート(63)上に展開したシート状のスラリー(62)の両側端部のせり上がり部分を矯正するといったことも行われている(特許文献3)。
特開平10−193318
特開2001−38712
特開2003−001616
しかしながら、上記のようにスラリーシート幅規制装置(72)を配設した場合、スラリーシート幅規制装置(72)と透水性シート(63)の間からスラリーシート幅規制装置(72)の外側へのスラリー(62)の漏れを確実に防止するため、それらスラリーシート幅規制装置(72)と透水性シート(63)の両者のクリアランスを狭めて設置せざるを得ず、透水性シート(63)が進行方向に移動することにより両者の接触部位が摩耗し設備トラブルを生ずるといった問題を抱えていた。
そこで、この出願の発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、従来技術の問題点を解消し、装置の摩耗、損傷を回避することができ、かつ品質の良い繊維補強セメント板を製造するフローオン抄造装置およびフローオン抄造方法を提供することを課題としている。
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、まず第1には、少なくとも、周回移動しながらセメントおよび繊維を主成分とするシート状のスラリーを搬送しつつ脱水する透水性シートと、透水性シートの下方でスラリーからの水を受ける脱水ボックスと、スラリーを透水性シートに供給するフローボックスと、フローボックスからスラリー搬送方向に沿って透水性シートの両側端部にスラリーの幅を調整するための側壁としての板状のスラリーシート幅規制装置とを有し、フローボックスから透水性シート上にスラリーをシート状に供給し、シート状のスラリーの幅をスラリーシート幅規制装置により調整しながら透水性シートによりスラリーを搬送しつつ脱水し繊維補強セメント板を製造するフローオン抄造装置であって、スラリーシート幅規制装置が透水性シートから所定距離だけ上方に離隔した状態で配置され、スラリーシート幅規制装置の内部が中空であり、スラリーシート幅規制装置の下面にスリットが形成され上部にエアー注入口が設けられており、エアー注入口からエアーをスラリーシート幅規制装置内部に注入しスリットから透水性シートに向かってエアーを噴出することでスラリーシート幅規制装置と透水性シートの間にエアーカーテンが形成されることを特徴とするフローオン抄造装置を提供する。
第2には、この出願の発明は、第1の発明において、透水性シートとスラリーシート幅規制装置の間の距離が3mm以上5mm以下であることを特徴とするフローオン抄造装置を提供する。
第3には、第1または2の発明において、スリットから噴出するエアーの圧力が、透水性シート上のシート状のスラリーのスラリー比重Gとスラリー厚みTより、以下の式、
スラリー漏れ圧力P=スラリー比重G×スラリー厚みT/1000(kgf/cm2)
で得られるスラリー漏れ圧力Pに拮抗する圧力であることを特徴とするフローオン抄造装置を提供する。
スラリー漏れ圧力P=スラリー比重G×スラリー厚みT/1000(kgf/cm2)
で得られるスラリー漏れ圧力Pに拮抗する圧力であることを特徴とするフローオン抄造装置を提供する。
第4には、セメントおよび繊維を主成分とするスラリーを、フローボックスから、周回移動している透水性シート上にシート状に供給し、透水性シートの両側端部にスラリーの幅を調整するための側壁として配置されたスラリーシート幅規制装置によりシート状スラリーの幅調整を行いつつ脱水して繊維補強セメントを製造するフローオン抄造方法であって、スラリーシート幅規制装置を透水性シートから所定距離だけ上方に離隔した状態で配置し、スラリーシート幅規制装置内部にエアーを注入しスラリーシート幅規制装置の下面から透水性シートに向かってエアーを噴出することでスラリーシート幅規制装置と透水性シートの間にエアーカーテンを形成してシート状スラリーの幅を調整することを特徴とするフローオン抄造方法を提供する。
上記第1のフローオン抄造装置によれば、スラリーがスラリーシート幅規制装置よりも外側に漏出するのを防止することができ、かつスラリーのシート幅を決めるスラリーシート幅規制装置と透水性シートの接触部位を減らすことができ、スラリーシート幅規制装置と透水性シートの接触による装置の摩耗、損傷を防止することができるのである。
第2のフローオン抄造装置によれば、上記第1のフローオン抄造装置と同様の効果が得られ、さらに、効率的に適度の圧力のエアーを透水性シートに噴出することができる。
第3のフローオン抄造装置によれば、上記第1または2のフローオン抄造装置と同様の効果が得られ、さらにスラリーのスラリーシート幅規制装置の外側への漏出をより確実に防ぐことのできるエアーカーテンを形成することが可能となる。
また第4のフローオン抄造方法によれば、スラリーのスラリーシート幅規制装置の外側への漏出を防止することが可能となり、かつスラリーシート幅規制装置と透水性シートの接触による装置の摩耗、損傷を防止することができるのである。
この出願の発明は上記のとおりの特徴をもつものであるが、以下にその実施の形態について説明する。もちろん、この発明は以下の例に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることは言うまでもない。
図1、図2および図3はこの出願の発明のフローオン抄造装置の一実施形態の要部を示す斜視図、断面図および正面図である。たとえば図1〜図3に示すフローオン抄造装置(1)は、周回移動しながらセメントおよび繊維を主成分とするシート状のスラリー(2)を搬送しつつ脱水する透水性シート(3)と、透水性シート(3)の下方でスラリー(2)からの水を受ける自然脱水ボックス(11)と減圧脱水ボックス(13)と、スラリー(2)を透水性シート(3)に供給するフローボックス(4)と、フローボックス(4)からスラリー(2)の搬送方向に沿って透水性シート(3)の両側端部にスラリー(2)の幅を調整するための側壁としての2枚の板状のスラリーシート幅規制装置(5)とを有し、フローボックス(4)から透水性シート(3)上にスラリー(2)をシート状に供給し、シート状のスラリー(2)の幅をスラリーシート幅規制装置(5)により調整しながら透水性シート(3)によりスラリー(2)を脱水しつつ搬送し繊維補強セメント板を製造するものであって、スラリーシート幅規制装置(5)が透水性シート(3)から所定距離だけ上方に離隔した状態で配置され、スラリーシート幅規制装置(5)の内部が中空であり、スラリーシート幅規制装置(5)の下面(5A)にスリット(6)(図4参照)が形成され、上面(5B)にエアー注入口(7)が設けられており、エアー注入口(7)からエアーをスラリーシート幅規制装置(5)内部に注入しスリット(6)から透水性シート(3)に向かってエアーを噴出することでスラリーシート幅規制装置(5)と透水性シート(3)の間にエアーカーテンが形成されることを大きな特徴としている。
このようにすることによって、スラリー(2)がスラリーシート幅規制装置(5)よりも外側に漏出するのを防止することができ、かつスラリー(2)のシート幅を決めるスラリーシート幅規制装置(5)と透水性シート(3)の接触部位を減らすことができ、スラリーシート幅規制装置(5)と透水性シート(3)の接触による装置の摩耗、損傷を防止することができるのである。
なおフローオン抄造装置(1)の透水性シート(3)は、従来のフローオン抄造装置(61)の透水性シート(63)と同様に、たとえば織布またはフェルトなどの不織布からなり、透水性を有しており、無端状の連続体に形成され、駆動ロール(8)および従動ロール(9)に懸架されて周回移動し、また、透水性シート(3)上に供給されたスラリー(2)は、シート状に展開し、透水性シート(3)に載って搬送されつつ自然脱水、減圧脱水の順に脱水が行われ、自然脱水が行われる自然脱水ゾーン(10)には透水性シート(3)の直下に脱水後の固形分を含む水を排水するための自然脱水ボックス(11)が配設されるとともに、透水性シート(3)の上で展開したスラリー(2)の厚みを均一にするために振動レベリング装置(12)が配設されており、振動レベリング装置(12)にて表面側よりスラリー(2)に振動が加えられ、レベリングが行われ、続いて減圧および排水のための減圧脱水ボックス(13)が配設されている減圧脱水ゾーン(14)に搬送され減圧脱水が行われる。
また図1には示されていないが、フローオン抄造装置(1)に、スラリーシート幅規制装置(5)を配設したことにより発生するスラリー(2)の両側端部のせり上がりを解消するために、振動レベリング装置(12)が加える振動よりも弱い振動をスラリー(2)に加える補助振動レベリング装置を減圧脱水ゾーン(14)に配設し、この補助振動レベリング装置により表面側から弱い振動を加え、透水性シート(3)上に展開したシート状のスラリー(2)の両側端部のせり上がり部分を矯正するといったことを行ってもよい。
このとき、透水性シート(3)とスラリーシート幅規制装置(5)の間の距離は透水性シートおよびスラリーの材質や厚さなどにもよるが、通常3mm以上5mm以下とするのが望ましく、間隔が3mm未満の場合にはエアー圧力により透水性シートの位置が変動してしまったり、あるいは透水性シート(3)とスラリーシート幅規制装置(5)が接触する恐れがあり、一方間隔が5mmよりも大きい場合には、エアー圧力、風量を高いものとする必要が出てくるため効率的でなくなる。
また、スリット(6)から噴出するエアー圧力を、透水性シート(3)上のシート状のスラリー(2)のスラリー比重Gとスラリー厚みTより、
スラリー漏れ圧力P=スラリー比重G×スラリー厚みT/1000(kgf/cm2)
の式で得られるスラリー漏れ圧力Pに拮抗する程度のものとすることで、スラリー(2)のスラリーシート幅規制装置(5)の外側への漏出を確実に防ぐことのできるエアーカーテンを形成することが可能となるのである。
スラリー漏れ圧力P=スラリー比重G×スラリー厚みT/1000(kgf/cm2)
の式で得られるスラリー漏れ圧力Pに拮抗する程度のものとすることで、スラリー(2)のスラリーシート幅規制装置(5)の外側への漏出を確実に防ぐことのできるエアーカーテンを形成することが可能となるのである。
このとき、スラリーシート幅規制装置(5)の下面(5A)に形成されたスリット(6)は任意の形状とすることができるが、たとえば図4に示すようにスラリーシート幅規制装置(5)の下面(5A)の長手方向の略全長に亘って長方形状に形成されたスリット(6)を好適に用いることができる。なお、図4に示すようにスリット(6)の幅cは、たとえばスラリーシート幅規制装置(5)の下面(5A)の短手方向において全長aとし、スリット(6)の周囲の部分の幅bとdとした場合、a=10mmの場合、bおよびd=4mmとし、c=2mmとすることで適切な強さの圧力のエアーを噴出させることができ、過度のエアー圧によりシート状のスラリー(2)が損傷してしまうといったことを防ぐことができる。
また、この出願のフローオン抄造装置(1)を用いたフローオン抄造方法は、セメントおよび繊維を主成分とするスラリー(2)をフローボックス(4)から、周回移動している透水性シート(3)上にシート状に供給し、透水性シート(3)の両側端部にスラリー(2)の幅を調整するための側壁としてのスラリーシート幅規制装置(5)によりシート状のスラリー(2)の幅調整を行いながら繊維補強セメントを製造するフローオン抄造方法であって、スラリーシート幅規制装置(5)を透水性シート(3)から所定距離だけ上方に離隔した状態で配置し、スラリーシート幅規制装置(5)から透水性シート(3)に向かってエアーを噴出することでスラリーシート幅規制装置(5)と透水性シート(3)の間にエアーカーテンを形成するものであり、このフローオン抄造方法により、スラリー(2)のスラリーシート幅規制装置(5)の外側への漏出を防止することが可能となり、かつスラリーシート幅規制装置(5)と透水性シート(3)の接触による装置の摩耗、損傷を防止することができるのである。
以上詳しく説明したとおり、この出願の発明によって、装置の摩耗、損傷を回避することができ、かつ品質の良い繊維補強セメント板を製造するフローオン抄造装置およびフローオン抄造方法が提供される。
1 フローオン抄造装置
2 スラリー
3 透水性シート
4 フローボックス
5 スラリーシート幅規制装置
5A (スラリーシート幅規制装置の)下面
5B (スラリーシート幅規制装置の)上面
6 スリット
7 エアー注入口
8 駆動ロール
9 従動ロール
10 自然脱水ゾーン
11 自然脱水ボックス
12 振動レベリング装置
13 減圧脱水ボックス
14 減圧脱水ゾーン
2 スラリー
3 透水性シート
4 フローボックス
5 スラリーシート幅規制装置
5A (スラリーシート幅規制装置の)下面
5B (スラリーシート幅規制装置の)上面
6 スリット
7 エアー注入口
8 駆動ロール
9 従動ロール
10 自然脱水ゾーン
11 自然脱水ボックス
12 振動レベリング装置
13 減圧脱水ボックス
14 減圧脱水ゾーン
Claims (4)
- 少なくとも、周回移動しながらセメントおよび繊維を主成分とするシート状のスラリーを搬送しつつ脱水する透水性シートと、透水性シートの下方でスラリーからの水を受ける脱水ボックスと、スラリーを透水性シートに供給するフローボックスと、フローボックスからスラリー搬送方向に沿って透水性シートの両側端部にスラリーの幅を調整するための側壁としての板状のスラリーシート幅規制装置とを有し、フローボックスから透水性シート上にスラリーをシート状に供給し、シート状のスラリーの幅をスラリーシート幅規制装置により調整しながら透水性シートによりスラリーを搬送しつつ脱水し繊維補強セメント板を製造するフローオン抄造装置であって、スラリーシート幅規制装置が透水性シートから所定距離だけ上方に離隔した状態で配置され、スラリーシート幅規制装置の内部が中空であり、スラリーシート幅規制装置の下面にスリットが形成され上部にエアー注入口が設けられており、エアー注入口からエアーをスラリーシート幅規制装置内部に注入しスリットから透水性シートに向かってエアーを噴出することでスラリーシート幅規制装置と透水性シートの間にエアーカーテンが形成されることを特徴とするフローオン抄造装置。
- 透水性シートとスラリーシート幅規制装置の間の距離が3mm以上5mm以下であることを特徴とする請求項1記載のフローオン抄造装置。
- スリットから噴出するエアーの圧力が、透水性シート上のシート状のスラリーのスラリー比重Gとスラリー厚みTより、以下の式、
スラリー漏れ圧力P=スラリー比重G×スラリー厚みT/1000(kgf/cm2)
で得られるスラリー漏れ圧力Pに拮抗する圧力であることを特徴とする請求項1または2記載のフローオン抄造装置。 - セメントおよび繊維を主成分とするスラリーを、フローボックスから、周回移動している透水性シート上にシート状に供給し、透水性シートの両側端部にスラリーの幅を調整するための側壁として配置された板状のスラリーシート幅規制装置によりシート状スラリーの幅調整を行いつつ脱水して繊維補強セメントを製造するフローオン抄造方法であって、スラリーシート幅規制装置を透水性シートから所定距離だけ上方に離隔した状態で配置し、スラリーシート幅規制装置内部にエアーを注入しスラリーシート幅規制装置の下面から透水性シートに向かってエアーを噴出することでスラリーシート幅規制装置と透水性シートの間にエアーカーテンを形成してシート状スラリーの幅を調整することを特徴とするフローオン抄造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003363797A JP2005125613A (ja) | 2003-10-23 | 2003-10-23 | フローオン抄造装置およびフローオン抄造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003363797A JP2005125613A (ja) | 2003-10-23 | 2003-10-23 | フローオン抄造装置およびフローオン抄造方法 |
Publications (1)
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JP2005125613A true JP2005125613A (ja) | 2005-05-19 |
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ID=34643011
Family Applications (1)
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JP2003363797A Pending JP2005125613A (ja) | 2003-10-23 | 2003-10-23 | フローオン抄造装置およびフローオン抄造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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2003
- 2003-10-23 JP JP2003363797A patent/JP2005125613A/ja active Pending
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