JP2005118893A - Cover device for machine tool - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、工作機械における加工領域から切粉、切削油等が飛散することを防止する工作機械のカバー装置に関する。 The present invention relates to a machine tool cover device that prevents chips, cutting oil, and the like from scattering from a machining area of a machine tool.
従来、工作機械、例えばNC旋盤では、主軸台に主軸を回転駆動可能に軸承し、該主軸に工作物をチャックによって把持し、工具台が装着されたサドルを主軸軸線方向に移動可能に装架し、工具が工作物を加工する加工点に切削油を供給しながら工具台に取付けられた工具を工作物に切込み、主軸軸線方向に送って工作物を加工している。このとき、切粉及び切削油等が機械の内部に侵入することを防止するために特許文献1に記載された工作機械の内部カバー装置においては、主軸台が位置する側部領域を工具が工作物を加工する加工領域から遮蔽するために、主軸台の前面に側部カバーを固定し、サドルと主軸台との間のサドルより後方の機械内部を加工領域から遮蔽するために、前記側部カバーと摺接して側部領域内に主軸軸線方向に延在する後部カバーをサドルの主軸側の側面に固定している。そして、サドルを挟んで主軸と反対側のサドルより後方の機械内部を加工領域から遮蔽するために、サドルの主軸と反対側の側部に主軸軸線方向に延在する固定カバーを固定すると、この固定カバーがサドルの軸線方向移動により機械の主軸と反対側の側面から突出して機械が長くなるので、複数の金属ピースを巻取可能に連結したカバー本体をサドルの主軸と反対側の側部に固定し、このカバー本体を巻き取る巻取機構を内蔵した収容ケースを機械の主軸と反対側の側端固定部に取付けている。
上記従来装置では、複数の金属ピースをゴム製の連結部材で連結してカバー本体を構成し、カバー本体の端部が固定されて収容ケースに回転可能に支承された円筒体をねじりコイルバネで巻取り方向に付勢して巻取機構を構成しているので、サドルを挟んで主軸と反対側のサドルより後方の機械内部を加工領域から遮蔽するためのカバー装置がコスト高になっていた。また、サドルを挟んで主軸と反対側の加工領域は、工具が工作物を加工する加工点から離れており、加工点との間にサドル及び刃物台も存在するので、切粉及び切削油が飛来することは稀であるので、たまに飛来する切粉及び切削油等が機械内部に侵入することを防止する安価なカバー装置が求められていた。 In the above-described conventional apparatus, a plurality of metal pieces are connected by a rubber connecting member to form a cover body, and a cylindrical body that is rotatably supported on the housing case with the end of the cover body fixed is wound by a torsion coil spring. Since the winding mechanism is configured by urging in the take-up direction, a cover device for shielding the inside of the machine behind the saddle opposite to the main shaft from the machining area with the saddle interposed therebetween is expensive. In addition, the machining area on the opposite side of the spindle with respect to the saddle is away from the machining point where the tool works the workpiece, and there is also a saddle and a tool post between the machining points. Since it rarely flies, there has been a demand for an inexpensive cover device that prevents chips, cutting oil, and the like that occasionally fly from entering the inside of the machine.
本発明は係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、工作機械の切粉及び切削油等が飛散するのを防止するための構成が簡単で、安価なカバー装置を提供することである。 The present invention has been made in view of the above-described conventional problems, and it is an object of the present invention to provide an inexpensive cover device that has a simple structure for preventing chips and cutting oil of a machine tool from scattering. .
上述した課題を解決するために、請求項1に係る工作機械のカバー装置は、同一長さの2枚の板状矩形部材の各中央側縦縁部を僅少隙間で並置し、この両中央側縦縁部を弾性部材により開閉可能に密封的に連結し、一方の板状矩形部材の外側縦縁部を工作機械の移動体に蝶番により取付け、他方の板状矩形部材の外側縦縁部を前記工作機械の固定部に蝶番により取付け、前記可動体の移動により開閉する前記2枚の板状矩形部材の両端の横縁部を両端閉鎖部材と夫々僅少隙間で対向させたことである。
In order to solve the above-described problem, a cover device for a machine tool according to
請求項2に係る工作機械のカバー装置は、工作物が装着される主軸を回転駆動可能に軸承された主軸台を基台に固定し、前記工作物を旋削加工する工具が取付けられる工具台を装備されたサドルを前記基台に前記主軸の軸線方向に移動可能に装架した旋盤において、前記主軸台と前記サドルの前記主軸台と反対側の端部との間の主軸台側加工領域を囲繞する主軸台側カバーを設け、同一長さの2枚の板状矩形部材の各中央側縦縁部を僅少隙間で並置し、この両中央側縦縁部を弾性部材により開閉可能に密封的に連結し、前記2枚の中の一方の板状矩形部材の外側縦縁部を前記主軸台側カバーの側壁に蝶番で取付け、前記基台の主軸台と反対側の端部に固定された側端固定部に他方の板状矩形部材の外側縦縁部を蝶番で取付け、前記サドルの移動により開閉する前記2枚の板状矩形部材の下端横縁部を前記スライド面と僅少隙間で対向させて、上端横縁部を固定部に取付けた閉鎖部材と僅少隙間で対向させ、前記サドルの前記主軸台と反対側の端部と前記側端固定部との間の端部側加工領域を囲繞することである。 According to a second aspect of the present invention, there is provided a machine tool cover device comprising: a tool mount on which a spindle on which a workpiece is mounted is fixed to a base and a tool for turning the workpiece is mounted; In a lathe in which a mounted saddle is mounted on the base so as to be movable in the axial direction of the spindle, a machining area on the spindle base side between the spindle base and an end portion of the saddle opposite to the spindle base is provided. A surrounding headstock cover is provided, and the center-side vertical edges of two plate-shaped rectangular members of the same length are juxtaposed with a slight gap, and both center-side vertical edges can be opened and closed by an elastic member. The outer vertical edge of one of the two plate-shaped rectangular members of the two sheets is hinged to the side wall of the headstock side cover, and is fixed to the end of the base opposite to the headstock. The outer vertical edge of the other plate-shaped rectangular member is attached to the side end fixing portion with a hinge, and the saddle is moved. The lower edge of the two plate-shaped rectangular members that are opened and closed by the front face are opposed to the slide surface with a slight gap, and the upper edge of the lateral edge is made to face the closing member attached to the fixed portion with a slight gap. It is surrounding the edge part side process area | region between the edge part on the opposite side to the said headstock, and the said side edge fixing | fixed part.
請求項3に係る工作機械のカバー装置は、請求項1又は2において、前記弾性部材が耐油性樹脂であることである。 A cover device for a machine tool according to a third aspect is the cover device according to the first or second aspect, wherein the elastic member is an oil-resistant resin.
請求項1に係る工作機械のカバー装置においては、開閉可能に密封的に連結された2枚の板状矩形部材の各外側の縦縁部を工作機械の移動体および固定部に夫々蝶番により取付け、移動体の移動により開閉する2枚の板状矩形部材の両端の横縁部を両端閉鎖部材と僅少隙間で対向させるようにしたので、切粉および切削油等が飛散することを防止する工作機械のカバー装置を簡単な構成で安価に提供することができる。
In the machine tool cover device according to
請求項2に係る工作機械のカバー装置においては、開閉可能に密封的に連結された2枚の板状矩形部材の一方の矩形部材の外側縦縁部を主軸台側カバーの側壁に蝶番で取付け、他方の矩形部材の外側縦縁部を基台の主軸台と反対側の端部に固定された側端固定部に蝶番で取付け、サドルの移動により開閉する2枚の板状矩形部材の下端横縁部をサドルが移動可能に装架されたスライド面と僅少隙間で対向させ、上端横縁部を側端固定部に取付けた閉鎖部材と僅少隙間で対向させて、旋盤の主軸台から離れた端部側加工領域を囲繞するようにしたので、工具が工作物を加工する加工点から離れており、切粉および切削油が飛来することが稀である後部側加工領域を囲繞する構成が簡単で安価なカバー装置を提供することができる。
In the machine tool cover device according to
請求項3に係る工作機械のカバー装置においては、2枚の板状矩形部材を開閉可能に密封的に連結する弾性部材を耐油性樹脂としたので、切削油が付着しても劣化することがない、構造が簡単で安価なカバー装置を提供することができる。 In the machine tool cover device according to the third aspect, since the elastic member for sealingly connecting the two plate-like rectangular members so as to be openable and closable is made of an oil-resistant resin, it may be deteriorated even if the cutting oil adheres. It is possible to provide a cover device that has a simple structure and is inexpensive.
本発明に係る工作機械のカバー装置の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。図1はNC旋盤の基台であるベッド1上面に形成された傾斜面2に沿って正面から見た図であり、図2は図1のA‐A線に沿って切断した部分断面図である。ベッド1上面には水平面と該水平面の後端から30度上方に傾斜した傾斜面2とが左右のZ軸方向に平行に延在して形成されている。傾斜面2にはスライド面3が形成され、スライド面3にサドル4がZ軸方向に移動可能に装架されている。サドル4上面には案内面5が形成され、案内面5に刃物台6が前後のX軸方向に移動可能に装架されている。刃物台6には複数の工具取付け位置7が等角度間隔に形成されたタレット8が割出回転可能に支承され、複数の工具取付け位置に取付けられた工具としてのバイト9が加工位置に順次割出されるようになっている。ベッド1上面の水平面には主軸台10が固定され、主軸台10に対向して心押台11がZ軸方向に位置調整可能に固定されている。主軸台10には主軸12が回転駆動可能に軸承され、主軸12の先端には工作物Wを把持して回転駆動するためのチャック13が装備されている。心押台11にはラム14が主軸軸線方向に摺動可能に嵌合され、ラム14の先端にセンタ15が嵌着され、ラム14が前進されてセンタ15が工作物Wのセンタ穴に嵌合し工作物Wの後端を支持するようになっている。16はバイト9が工作物Wを切削する加工点に切削油を供給するノズルである。
An embodiment of a machine tool cover device according to the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 is a front view along an
主軸台10が位置する側部領域17をバイト9が工作物Wを加工する加工領域18から遮蔽するために、主軸台10の前面に側部カバー19が固定されている。サドル4及び工具台6の主軸台10と反対側の端部、後側部及び上側部を囲繞するとともに、スライド面3を加工領域18から遮蔽する包囲カバー20がサドル5に固定され、該包囲カバー20の主軸台10側の開放端は主軸軸線方向に延在され、側部カバー19の外周縁とシール部材21を介して摺接し側部領域17内に入り込んでいる。側部カバー19及び包囲カバー20によって加工領域18のサドル4より主軸台10側の主軸台側加工領域18aを囲繞する主軸台側カバー31が構成されている。
A
サドル4及び工具台6の主軸台10と反対側の端部と機械の主軸台10と反対側の側端固定部22との間の端部側加工領域18bをサドル4及び工具台6より後側及び上側領域23並びにスライド面3の下側領域から遮蔽するために、屈伸カバー23が包囲カバー20の主軸台10と反対側の側壁20aと側端固定部22との間に設けられている。32はベッド1上に固定されて機械全体を被う全体カバーで、全体カバー32の主軸台10と反対側の側端壁が側端固定部22をなしている。
An end side machining area 18b between the end of the saddle 4 and the tool rest 6 on the side opposite to the
図2に示すように、屈伸カバー24は、同一長さの2枚の板状矩形部材25,26の各中央側縦縁部が僅少隙間で並置され、この両中央側縦縁部が耐油性樹脂等の弾性部材27により開閉可能に密封的に連結されて構成され、一方の板状矩形部材25の外側縦縁部が2個の蝶番28により包囲カバー20の側壁20aに取付けられ、他方の板状矩形部材26の外側縦縁部が2個の蝶番29により側端固定部22に取付けられている。サドル4のZ軸方向移動により開閉する2枚の板状矩形部材25,26の下端横縁部はスライド面3と僅少隙間で対向され、上端横縁部は全体カバー32の上部に取付けられスライド面3と平行に延在する閉鎖部材30と僅少隙間で対向されている。
As shown in FIG. 2, in the bending / extending
上記のように構成した実施形態の作動を説明する。工作物Wはチャック13により主軸12に装着され、後端のセンタ穴に心押台11のセンタ15が嵌合された状態で回転駆動される。ノズル16から切削油がバイト9先端部に供給され、工具台6がX方向に前進されてバイト9が工作物Wに対して切り込まれ、サドル4がZ軸方向に送り移動されて工作物Wがバイト9により旋削加工される。このとき、主軸側加工領域18aは、包囲カバー20が側部カバー19に摺接する主軸台側カバー31よって確実に囲繞されるので、切粉及び切削油等が飛散して機械内部に侵入することが防止される。端部側加工領域18bは、サドル4の移動につれて屈伸カバー24が開閉され、屈伸カバー24、閉鎖部材30及びスライド面3によって囲繞されるので、切粉及び切削油等が飛散して機械内部に侵入することがない。端部側加工領域18bはバイト9が工作物Wを加工する加工点から離れており、切粉及び切削油等の飛来が稀であるので、簡単な構成の屈伸カバー24、閉鎖部材30等により切粉及び切削油等の機械内部への侵入を防止することができる。また、屈伸カバー24はサドル4の移動につれて屈伸し、側端固定部22から突出することがない。
The operation of the embodiment configured as described above will be described. The workpiece W is mounted on the
1…ベッド(基台)、3…スライド面、4…サドル(移動体)、6…工具台、9…バイト(工具)、10…主軸台、11…心押台、12…主軸、13…チャック、16…ノズル、17…側部領域、18…加工領域、18a…主軸台側加工領域、18b…端部側加工領域、19…側部カバー、20…包囲カバー、20a…側壁、22…側端固定部、23…後側及び上側領域、24…屈伸カバー、25,26…2枚の板状矩形部材、27…弾性部材、28,29…蝶番、30…閉鎖部材、31…主軸台側カバー、32…全体カバー、W…工作物。
DESCRIPTION OF
Claims (3)
3. The machine tool cover device according to claim 1, wherein the elastic member is an oil-resistant resin.
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JP2003353209A JP2005118893A (en) | 2003-10-14 | 2003-10-14 | Cover device for machine tool |
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CN110586971A (en) * | 2019-07-29 | 2019-12-20 | 方国亮 | Horizontal lathe |
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2003
- 2003-10-14 JP JP2003353209A patent/JP2005118893A/en not_active Withdrawn
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