JP2005117432A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複写装置の画像処理機能を簡易化し、内蔵される電子部品を簡略化することにより、低コストかつ簡単に操作できる記録装置を提供することにある。
【解決手段】 読取部によって読取られる画像を、媒体に記録する記録装置であって、画像に関する大きさ情報を取得し、読取部によって読取られた画像に関する情報に基づいて、画像の画像領域に関する画像領域情報を取得し、画像に関する大きさ情報と画像領域情報に基づいて記録すべき画像を決定して、当該画像の読取領域を算出し、決定した画像が複数の場合、各画像における読取領域に表された画像を、別々の媒体に記録する。これにより、従来は画像領域に関する画像領域情報に基づいて、すべての画像を回転及び移動処理した後に印刷していたが、画像に関する大きさ情報と画像領域情報に基づいて記録すべき画像を決定して、決定された画像を、媒体に記録することができる。
【選択図】 図18

Description

本発明は、画像を読み取るための読取部を有し、前記読取部によって読み取られた前記画像を、媒体に記録する記録装置に関する。
記録装置の一つである、一部の複写装置は、原稿台ガラス上に載置された原稿の位置やサイズを自動的に検知して、最適なサイズの用紙を自動的に選択する機能や、選択された用紙に合わせて自動的に変倍する機能が搭載されている。また、原稿台ガラス上に載置された複数枚の原稿を検出し、原稿ガラス上に載置された複数枚の原稿のそれぞれに対して異なる処理を行う機能を有する複写装置もある。
原稿台ガラス上に載置された複数枚の原稿を検出し、原稿ガラス上に載置された複数枚の原稿のそれぞれに対して異なる処理を行う機能を有する複写装置は、原稿の原稿枚数を検出する枚数検出手段と、各原稿の位置座標を検出する座標検出手段と、枚数検出手段により検出された枚数分の処理を座標検出手段により検出された位置座標に従って処理を行う。すなわち、当該複写装置は原稿ガラス上に複数の原稿が雑然と載置されていても、各画像の位置座標を回転及び移動処理することで、印刷用紙に方向精度良く印刷することができる機能を有している。
特開平4−150560号公報
上述した複写装置は、原稿ガラス上に複数の原稿が雑然と載置されていても、各画像の位置座標を回転及び移動処理することで、印刷用紙に方向精度良く印刷することができる。しかし、この様な処理を実現させる複写装置は、夫々の複雑な処理を迅速に実現するための高度なプログラム、高速のCPU、大きな容量のメモリ等が必要となり、実用化にあたりコストがかかる一方で、ユーザーの操作方法も複雑となる。また、この様な機能を持たない低コストの複写装置の場合には、ユーザーがそれぞれの原稿写真ごとに複写の作業を繰り返し行う必要がある。
本発明は、上述した事情からなされたものであり、本発明の目的は、複写装置の画像処理機能を簡易化し、内蔵される電子部品を簡略化することにより、低コストを実現しながら、ユーザーが簡単に操作できる記録装置を提供することにある。
上記目的達成のため、1又は複数の画像を読み取る読取部を有し、前記読取部によって読み取られる前記画像を、媒体に記録する記録装置であって、前記画像に関する大きさ情報を取得し、前記読取部によって読み取られた前記画像に関する情報に基づいて、前記画像の画像領域に関する画像領域情報を取得し、前記画像に関する大きさ情報と前記画像領域情報に基づいて、記録すべき画像を決定して、当該画像の読取領域を算出し、決定した画像が複数の場合、各画像における前記読取領域に表された画像を、別々の前記媒体に記録することを特徴としている。これにより、従来は画像領域に関する画像領域情報に基づいて、すべての画像を、回転及び移動処理した後に印刷していたが、画像に関する大きさ情報と画像領域情報に基づいて、記録すべき画像を決定して、決定された画像について、画像の読取領域を算出後、当該読取領域に表された画像を、媒体に記録することができる。
また、前記読取領域に表された画像を、前記画像に関する大きさ情報に基づき拡大することを特徴としている。これにより、読取領域に表された画像を、読取部に載置した画像と同じ大きさに拡大することにより、当該画像と同じ大きさの媒体に、余白を作らず記録することができる。
また、前記画像領域情報が、前記画像に関する大きさ情報に基づく一定の大きさ以内であれば、当該画像を記録すべき画像として決定することを特徴としている。これにより、所定の方向に正しく載置された画像のみを記録すべき画像として決定することができる。
また、前記画像領域情報が、前記画像に関する大きさ情報に基づく一定の大きさを超える場合、当該画像を記録すべき画像として決定されないことを特徴としている。これにより、所定の方向に正しく載置されていない画像は、記録すべき画像として決定されない。
また、前記読取部の第1の読取動作によって読み取られた、第1の画像に関する情報に基づいて、前記画像領域情報を取得し、前記読取部の第2の読取動作によって読み取られた、第2の画像に関する情報に基づいて、記録すべきと決定された画像を記録することを特徴としている。これにより、読取部の第1の読取動作によって読み取られた、第1の画像に関する情報に基づいて画像領域情報を取得し、読取部の第2の読取動作によって読み取られた、第2の画像に関する情報に基づいて、当該画像を媒体に記録する。
また、前記第1の画像に関する情報の解像度は、前記第2の画像に関する情報の解像度よりも小さい。これにより、前記プレスキャン動作を速く行うことができる。また、前記第1の画像に関する情報は、単一色による画像に関する情報であり、前記第2の画像に関する情報は、複数色による画像に関する情報である。これにより、同様に前記プレスキャン動作を速く行うことができる。
また、前記第1の画像に関する情報を回転させ、回転された前記第1の画像に関する情報に基づいて、記録すべき画像を決定することを特徴としている。これにより、第1の画像に関する情報を回転させ、回転された画像に関する情報に基づき、記録すべき画像であるかの決定をすることができる。
また、記録すべき画像として決定された記録画像の数を報知することを特徴としている。これにより、ユーザーは、画像が正しく載置されなかったために、記録すべき画像として決定されなかった画像の有無と、その数を知ることができる。
また、前記報知の後、記録すべき画像を記録する前記媒体の数を、任意設定可能であることを特徴としている。これにより、ユーザーは、記録すべき画像として決定された画像の数を知った後に、当該画像を記録する媒体の数を任意に設定可能であり、必要な記録媒体の数を容易に確認することができる。また、記録すべき画像として決定されなかった画像があった場合には、記録の作業を中止することができる。
<<記録装置の概略構成>>
図1〜図4を参照して本実施の形態に係る記録装置の概略構成について説明する。図1は本実施の形態に係る記録装置の概略構成を示した斜視図、図2はスキャナ部10のカバーを開いた状態を示す斜視図、図3は記録装置の内部構成を示す説明図、図4はプリンタ部の内部を露出させた状態を示す斜視図である。本実施形態の記録装置は、原稿画像を入力するためのスキャナ機能、画像データに基づいて画像を用紙等の媒体に記録するプリンタ機能、スキャナ機能により入力した画像を用紙等に記録するローカルコピー機能を有するスキャナ・プリンタ・コピー複合装置(以下、SPC複合装置という)である。
SPC複合装置1は、原稿5の画像を読み取って画像データとして入力するためのスキャナ部10と、画像データに基づいて画像を用紙等の媒体に記録するプリンタ部30と、SPC複合装置1全体の制御を司る制御回路50と、入力手段をなす操作パネル部70とを有している。そして制御回路50の制御により、スキャナ機能、プリンタ機能、及び、スキャナ部10から入力されたデータをプリンタ部30にて記録するローカルコピー機能を実現する。
スキャナ部10はプリンタ部30の上に配置され、スキャナ部10の上部に、読み取る原稿5を載置するための原稿台ガラス12と、シート状の原稿5を読み取る際や、不使用時に原稿台ガラス12を覆う原稿台カバー14が設けられている。原稿台カバー14は、開閉可能に形成され、閉止した際には原稿台ガラス12上に載置された原稿を原稿台ガラス12側に押圧する機能も有している。また、SPC複合装置1の背面側にはプリンタ部30へ用紙7を供給するための用紙供給部32が設けられ、前面側には下側に、印刷された用紙7が排紙される排紙部34、上側に入力手段としての操作パネル部70が設けられており、プリンタ部30に制御回路50が内蔵されている。
排紙部34には、不使用時に排紙口を塞ぐことが可能な排紙トレー341が備えられ、用紙供給部32には、カット紙(図示しない)を保持する給紙トレー321が備えられている。印刷に用いる媒体としては、カット紙など単票状印刷用紙のみならず、ロール紙などの連続した印刷用紙でも構わず、SPC複合装置1がロール紙への印刷を可能とする給紙構造を備えていてもよい。
図4に示すように、プリンタ部30とスキャナ部10とは、背面側にてヒンジ機構41により結合されており、ヒンジ機構41の回動部を中心としてユニット化されたスキャナ部10が手前側から持ち上げられる。スキャナ部10を持ち上げた状態では、プリンタ部30を覆うカバーの上部に設けられた開口301からプリンタ部30の内部が露出される構成となっている。このようにプリンタ部30の内部を露出させることにより、インクカートリッジ等の交換や、用紙詰まりの処理等を容易に行える構成としている。
また、本SPC複合装置1への電源部はプリンタ部30側に設けられており、前記ヒンジ機構41の近傍にスキャナ部10へ電源を供給するための給電ケーブル43が設けられている。
<<操作パネル部70の構成>>
図5は、SPC複合装置1の操作パネル部70の構成の一例を示す図である。図5に示すように、操作パネル部70はそのほぼ中央に表示部としての液晶ディスプレイ72と、報知ランプ74とが設けられている。液晶ディスプレイ72は、設定項目や設定状態、動作状態等を文字にて表示することが可能である。液晶ディスプレイ72の脇に設けられた報知ランプ74は、エラー発生時に点灯してユーザーにエラー発生を報知する。液晶ディスプレイ72の右側には、カラーコピーボタン84と、モノクロコピーボタン86と、ストップボタン88と、コピー枚数設定ボタン90とが設けられている。
カラーコピーボタン84は、カラーコピーを開始させるためのボタンであり、モノクロボタン86はモノクロコピーを開始させるためのボタンである。コピー枚数・設定変更ボタン90は、表面に「+」又は「−」が表記された2つのボタン901,902で構成され、「+」ボタン901を押すことにより設定枚数が増加され、「−」ボタン902を押すことにより設定枚数が減少される。また、前記ボタン901,902は、液晶ディスプレイ72に表示された設定項目を変更する機能も有する。液晶ディスプレイ72の手前側には、液晶ディスプレイ72に表示される設定項目を切り替えるメニューボタン92が設けられている。メニューボタン92は、左右に配置された2つのボタンで構成され、それぞれ左向きの矢印又は右向きの矢印が表記されている。左右いずれかのメニューボタン92が押される毎に、表示される設定項目が決められた順に順次切り替わる。
<<スキャナ部10の構成>>
スキャナ部10は、原稿5が載置される原稿台ガラス12と、原稿台ガラス12に載置された原稿5の読み取り面を原稿台ガラス12側に押圧するための原稿台カバー14と、原稿台ガラス12を介して対向し原稿5と一定の間隔を保ちながら原稿5に沿って走査する読取キャリッジ16と、読取キャリッジ16を走査するための駆動手段18と、読取キャリッジ16を安定した状態にて走査させるための規制ガイド20とで構成されている。
読取キャリッジ16は、原稿台ガラス12を介して原稿5に光を照射するための光源としての露光ランプ22と、原稿5による反射光を集光させるレンズ24と、原稿5による反射光をレンズ24に導くための4枚のミラー26と、レンズを透過した反射光を受光するCCDセンサ28と、前記規制ガイド20と係合するガイド受け部29とで構成されている。
CCDセンサ28は、光信号を電気信号に変換するフォトダイオードが列状に配置された3本のリニアセンサで構成され、これら3本のリニアセンサは平行に配置されている。CCDセンサ28は、図示しないR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3つのフィルタを備え、リニアセンサ毎に異なる色のフィルタが設けられている。各リニアセンサはフィルタの色に対応した成分の光をそれぞれ検出する。例えば、Rのフィルタを備えたリニアセンサは赤色成分の光の強弱を検出する。3本のリニアセンサは、読取キャリッジ16の移動方向(以下、「副走査方向」という)にほぼ直交する方向(以下、「主走査方向」という)に沿わされて配置される。
CCDセンサ28の長さは、読み取り可能な原稿5の幅(主走査方向の長さ)より十分に短いため、原稿5の反射光による像は、レンズ24によって縮小させてCCDセンサ28上に結像させることになる。すなわち、原稿5とCCDセンサ28との間に介在されるレンズ24は、CCDセンサ28側に近づけて配置するとともに、原稿5とレンズ24との距離を長く設定する必要があり長い光路長が要求される。このため、走査する読取キャリッジ16の限られたスペースの中で原稿5とレンズ24との距離を確保すべく4枚のミラー26にて反射させて長い光路長を確保している。
また、原稿5による反射光は、4枚のミラー26によって反射されレンズ24を透過してCCDセンサ28に至るが、3本のリニアセンサは平行に配置されているため、各リニアセンサに同時に結像する反射光の原稿に対する反射位置は、リニアセンサの間隔分だけ副走査方向にズレが生じることになる。このため、制御回路50のスキャナコントロールユニット58(図10)では、このズレを補正するためのライン間補正処理が行われる。ライン間補正処理については後述する。
前記規制ガイド20は、副走査方向に沿って設けられ、ステンレス製の円筒材で形成されている。この規制ガイド20は、読取キャリッジ16に設けられ、スラスト軸受けでなる2カ所のガイド受け部29を貫通している。読取キャリッジ16に設けられた2カ所のガイド受け部29の副走査方向における間隔を広げることにより、読取キャリッジ16を安定させて走査させることが可能となる。
駆動手段18は、読取キャリッジ16に固定された環状のタイミングベルト181と、このタイミングベルト181と噛み合うプーリ182を備え、副走査方向の一方の端部側に配置されたパルスモータ183と、他方の端部側に配置されてタイミングベルト181に張力を付与するアイドラプーリー184とで構成されている。このパルスモータ183は、制御回路50のスキャナコントロールユニット58(図10)により駆動されるが、パルスモータ183の速度に応じて変更される読取キャリッジ16の走査速度により、読み取った画像を副走査方向に拡大及び縮小することが可能となる。
そして、スキャナ部10では、露光ランプ22の光を原稿5に照射し、その反射光をCCDセンサ28上に結像させつつ、読取キャリッジ16を原稿5に沿って移動させる。このとき、CCDセンサ28が受光した光量を示す電圧値として所定の周期で読み込むことにより、1周期の間に読み取りキャリッジ16が移動した距離分の画像を、出力する画像の1ライン分のデータとして取り込んでいく。このとき、1ライン分のデータとして、R成分、G成分、B成分の3つのデータが取り込まれる。
<<プリンタ部30の構成>>
図6は印刷ヘッド周辺の配置を示した説明図、図7は印刷用紙搬送機構の駆動部を説明するための説明図である。次に、図3、図6、図7を参照してプリンタ部30について説明する。
プリンタ部30は、カラー画像の出力が可能な構成であり、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)の4色の色インクを、印刷用紙等の媒体上に吐出してドットを形成することによって画像を形成するインクジェット方式を採用している。なお、色インクとして、上記4色に加えて、ライトシアン(薄いシアン、LC)、ライトマゼンタ(薄いマゼンタ、LM)、ダークイエロ(暗いイエロ、DY)を用いてもよい。
プリンタ部30は、図示するように、書込キャリッジ36に搭載された印刷ヘッド38を駆動してインクの吐出及びドット形成を行う機構と、この書込キャリッジ36をキャリッジモータ40によって用紙7の搬送方向と直交する方向に往復動させる機構と、紙送りモータ(以下、PFモータともいう)42によって給紙トレー321(図1参照)から供給される用紙7を搬送する機構とを有している。
インクの吐出及びドット形成を行う機構は、インク吐出部としての複数のノズルを備えた印刷ヘッド38を備え、印刷指令信号に基づいて所定のノズルからインクを吐出させる。印刷ヘッド38の下面381には、用紙7の搬送方向に沿って、複数のノズルが列をなし、用紙7の搬送方向と直交する方向に複数列設けられている。印刷ヘッド38及びノズル配列の詳細は後述する。印刷ヘッド38には各ノズルに対応させて16ビットのメモリを備えており、後述するヘッドコントロールユニット68(図10)からは、各ノズルに16ビット単位でデータが転送される。
書込キャリッジ36を往復動させる機構は、書込キャリッジ36を駆動するキャリッジモータ(以下、CRモータともいう)40と、用紙7の搬送方向と直交する方向に設けられ、書込キャリッジ36を摺動可能に保持する摺動軸44と、書込キャリッジ36に固定されたリニア式エンコーダ46と、所定の間隔にスリットが形成されたリニア式エンコーダ用符号板461と、キャリッジモータ40の回転軸に取付けられたプーリ48と、プーリ48によって駆動されるタイミングベルト49から構成されている。
書込キャリッジ36には、印刷ヘッド38と、この印刷ヘッド38と一体に設けられたカートリッジ装着部が固定され、このカートリッジ装着部には、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)等のインクが収容されたインクカートリッジが装着される。
給紙トレー321から供給される用紙7を搬送する機構は、前記印刷ヘッド38と対向して配置され、用紙7と印刷ヘッド38とが適切な距離となるように用紙7を案内する案内部材としてのプラテン35と、このプラテン35に対し用紙7の搬送方向の上流側に設けられ、供給された用紙7をプラテン35に所定の角度にて接触するように搬送する搬送ローラ37と、プラテン35に対し用紙7の搬送方向の下流側に設けられ、搬送ローラ37から外れた用紙7を搬送して排紙するための排紙ローラ39と、搬送ローラ37及び排紙ローラ39を駆動するためのPFモータ42と、用紙7の搬送量を検出するためのロータリ式エンコーダ47と、用紙7の有無及び用紙7の先端・後端を検出するための用紙検出センサ45とを有している。
搬送ローラ37は用紙7の搬送経路下側に設けられており、その上側には搬送ローラ37と対向させて用紙7を保持するための従動ローラ371が設けられている。排紙ローラ39も用紙7の搬送経路下側に設けられて、その上側に排紙ローラ39と対向させて用紙7を保持するための従動ローラ391が設けられているが、排紙ローラ39と対向する従動ローラ391は薄板でなり外周部に細かな歯が設けられたローラであり、印刷後の用紙7の表面と接触してもインクが擦れないように構成されている。
また、搬送ローラ37と用紙7との接触位置は、プラテン35と用紙7との接触位置より高くなるように配置されている。すなわち搬送ローラ37から搬送された用紙7はプラテン35と所定の角度にて接触し、さらに搬送される。これにより、用紙7はプラテン35の後述する案内面351に押し付けられるように沿わされて搬送される。このため、プラテン35によって用紙7をノズルから適正な位置に維持させて良好な画像を得ることが可能となる。
また、搬送ローラ37と排紙ローラ39とは、ギア列31により繋げられ、PFモータ42の回転が伝達されて回動され、両ローラ37,39による用紙7の搬送速度は一致している。
プラテン35は、印刷ヘッド38の下面381、即ちノズルが設けられている面と対向し、用紙7を接触させて案内する案内面351を有している。この案内面351は、印刷ヘッド38下面381のノズルが設けられている領域より狭く形成され、用紙7の搬送方向における最上流側および最下流側に位置するノズルの幾つかはプラテン35と対向していない。これにより、用紙7の先端及び後端を印刷する際に、用紙7の外側に吐出したインクがプラテン35に付着することを防止し、その後搬送される用紙7の裏面が汚れることを防止している。すなわち、上流側端及び下流側端のノズルと対向する位置にはプラテン35を設けることなく空間としている。そしてこの空間部分には、プラテン35の案内面351より低い位置にインク受けを備え、不要なインクを回収してプリンタ内が汚れな
いようにしている。
用紙検知センサ45は、搬送ローラ37より搬送方向の上流側に設けられ、用紙7の搬送経路より高い位置に回動中心を持つレバー451とその上方に設けられ、発光部と受光部とを有する透過型光センサ452とを有している。レバー451は、自重によって搬送経路に垂れ下がるように配置され給紙トレー321から供給された用紙7によって回動される作用部453と、この作用部453と回動中心を挟んで反対側に位置し、発光部と受光部との間を通過するように設けられた遮光部454とで構成されている。そして、用紙検知センサ45は、供給された用紙7によりレバー451が押され、用紙7が所定位置に達すると遮光部454は発光部が発した光を遮るため、用紙7が所定の位置に達したことが検出される。その後、搬送ローラ7により用紙7が搬送されて、用紙7の後端が通過す
ると、レバー451は自重によって垂れ下がり、遮光部454が発光部と受光部との間から外れ、発光部の光が受光部に受光され、用紙7の後端が所定の位置に到達することを検出する。したがって、遮光部454が発光部の光を遮っている間は、少なくとも搬送経路内に用紙7が存在することが検出される。
<<ノズルの構成について>>
図8は、印刷ヘッド38の下面381におけるノズルの配列を示す説明図である。
印刷ヘッド38の下面381には、ブラックインクノズル列33(K)と、シアンインクノズル列33(C)と、マゼンタインクノズル列33(M)と、イエローインクノズル列33(Y)が形成されている。各ノズル列33は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個(本実施形態では10個)備えている。
各ノズル列33の複数のノズルは、紙搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、紙搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、用紙32に形成されるドットの最高解像度での間隔)であり、例えば、解像度が720dpiであれば1/720インチ(約35.3μm)である。また、kは、1以上の整数である。
また、各ノズル列33のノズルは、下流側のノズルほど小さい番号が付され、それぞれ第1ノズルN1〜第10ノズルN10とする。各ノズルには、各ノズルを駆動してインク滴を吐出させるための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。
なお、印刷時には、用紙7が搬送ローラ37及び排紙ローラ39によって間欠的に所定の搬送量Fで搬送され、その間欠的な搬送の間に書込キャリッジ36が走査方向に移動して各ノズルからインク滴が吐出される。
<<印刷ヘッドの駆動>>
図9は、ヘッドコントロールユニット68(図10)内に設けられた駆動信号発生部の構成を示すブロック図である。次に、印刷ヘッド38の駆動について、図9を参照しつつ説明する。
図10は、制御回路50の一例を示すブロック図であり、駆動信号発生部は、複数のマスク回路204と、原駆動信号発生部206と、駆動信号補正部230とを備えている。マスク回路204は、印刷ヘッド38のノズルN1〜N10をそれぞれ駆動するための複数のピエゾ素子に対応して設けられている。なお、図8において、各信号名の最後に付されたかっこ内の数字は、その信号が供給されるノズルの番号を示している。原駆動信号発生部206は、ノズルN1〜N10に共通に用いられる原駆動信号ODRVを生成する。この原駆動信号ODRVは、一画素分の主走査期間内に、第1パルスW1と第2パルスW2の2つのパルスを含む信号である。駆動信号補正部230は、マスク回路204が整形した駆動信号波形のタイミングを復路全体で前後にずらし、補正を行う。この駆動信号波形のタイミングの補正によって、往路と復路におけるインク滴の着弾位置のズレが補正される、すなわち、往路と復路におけるドットの形成位置のズレが補正される。
図9に示すように、入力されたシリアル印刷信号PRT(i)は、原駆動信号発生部206から出力される原駆動信号ODRVとともにマスク回路204に入力される。このシリアル印刷信号PRT(i)は、一画素当たり2ビットのシリアル信号であり、その各ビットは、第1パルスW1と第2パルスW2とにそれぞれ対応している。
そして、マスク回路204は、シリアル印刷信号PRT(i)のレベルに応じて原駆動信号ODRVをマスクするためのゲートである。すなわち、マスク回路204は、シリアル印刷信号PRT(i)が1レベルのときには原駆動信号ODRVの対応するパルスをそのまま通過させて駆動信号DRVとしてピエゾ素子に供給し、一方、シリアル印刷信号PRT(i)が0レベルのときには原駆動信号ODRVの対応するパルスを遮断する。
<<制御回路50の内部構造>>
図10は、制御回路50の一例を示すブロック図である。
SPC複合装置1の制御回路50は、SPC複合装置1全体の制御を司るCPU54と、制御のためのプログラムを記憶したROM55と、スキャナ機能、プリント機能、ローカルコピー機能の各制御を司る制御ASIC51と、CPU54から直接データを読み書き可能なSDRAM56と、入力手段としての操作パネル部70とがバスによって繋がっている。制御ASIC51には、スキャナユニット10、印刷ヘッド38、および制御ASIC51から直接データを読み書き可能なASIC用SDRAM69などが繋げられている。
制御ASIC51は、スキャナコントロールユニット58と、2値化処理ユニット60と、インターレース処理ユニット62と、イメージバッファユニット64と、CPUインターフェイスユニット(以下、CPUIFユニットという)66と、ヘッドコントロールユニット68と、外部のホストコンピュータ3との入出力手段としてのUSBインターフェイス(以下、USBIFという)52と、スキャナ部10及びプリンタ部30が備える各モータやランプ等のドライバを備えている。また、制御ASIC用SDRAM69には、ラインバッファ691、インターレースバッファ692、イメージバッファ693がそれぞれ割り当てられている。制御ASIC51とASIC用SDRAM69との間では、データ転送の高速化を図るためにデータの転送単位を64bitとする所謂バースト転送
が行われる。
スキャナコントロールユニット58は、スキャナ部10が備える露光ランプ22、CCDセンサ28、読取キャリッジ駆動モータとしてのパルスモータ183等の各制御や、CCDセンサ28を介して読み込んだデータを、ラインバッファ691を介して2値化処理ユニット60に送出する機能を有する。
2値化処理ユニット60は、送出された多階調のRGBデータをCMYKの2値データに変換し、インターレース処理ユニット62に送出する機能を有する。
インターレース処理ユニット62は、1ラスタライン(印刷画像における主走査方向の1ライン)を複数回の書込キャリッジ36の走査にて印刷する所謂オーバーラップ印刷する際には、1ラスタラインのCMYKのデータを書込キャリッジ36の走査毎に印刷するデータに振り分けてオーバーラップ印刷対応データ(以下、「OL対応データ」という)を生成する機能を有する。生成されたOL対応データは、ASIC用SDRAM69のインターレースバッファ692に記憶される。
また、インターレース処理ユニット62では、インターレースバッファ692に記憶されたデータを、インターレース処理ユニット62内のSRAM621に所定のサイズ毎に読み出して、SRAM621上で、ノズル配列に対応させるべく並び替えてイメージバッファユニット64に送出する機能を有する。
イメージバッファユニット64では、インターレース処理ユニット62から送出されたデータを、書込キャリッジ36の走査毎の各ノズルにインクを吐出させるためのヘッド駆動データを生成する機能を有する。
CPUIFユニット66は、制御ASIC51に接続された制御ASIC用SDRAM69へのCPU54からのアクセスを可能とする機能を有している。本制御回路50においては、イメージバッファユニット64により生成されたヘッド駆動データに基づいてヘッドコントロールユニット68を駆動する際に用いられる。
ヘッドコントロールユニット68は、CPU54の制御によりヘッド駆動データに基づいて印刷ヘッド38を駆動しノズルからインクを吐出させる機能を有する。
<<制御回路50内のデータの流れ>>
(1)スキャナ機能時について
制御ASIC51のUSBIF52に接続されたホストコンピュータ3から、スキャナユニット10による画像読み取り指令信号と、読み取り解像度、読み取り領域等の読み取り情報データとが制御回路50に送信される。制御回路50では、CPU54により画像読み取り指令信号と読み取り情報データとに基づいて、スキャナコントロールユニット58が制御され、スキャナユニット10による原稿5の読み取りが開始される。このとき、スキャナコントロールユニット58では、ランプ駆動ユニット、CCD駆動ユニット、読取キャリッジ走査駆動ユニット等が駆動され、所定の周期にてCCDセンサ28からRGBデータが読み込まれる。読み込まれたRGBデータは、ASIC用SDRAM69に割り振られたラインバッファ691に一旦蓄えられ、R、G、Bの各データのライン間補正
処理が施され、USBIF52を介してホストコンピュータ3に送出される。ライン間補正処理とは、スキャナ部10の構造上発生するR、G、Bの各リニアセンサ間の読み取り位置のズレを補正する処理である。詳述すると、スキャナユニット10が有するCCDセンサ28は、カラーセンサでありR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3色に対し色毎に1ラインずつのリニアセンサを有している。これら3本のリニアセンサは、主走査方向に平行に並べられているため、原稿5の同一ラインに照射された反射光を同時に受光することができない。すなわち、原稿5の同一ラインに照射された反射光が各リニアセンサに受光される際には、時間的なズレが生じることになる。このため、リニアセンサの配列に伴う遅延時間分だけ遅れて送られてくるデータを同期させるための処理である。
(2)プリンタ機能時について
プリンタ機能時には、制御ASIC51のUSBIF52に接続されたホストコンピュータ3のプリンタドライバにて、印刷すべき画像データをSPC複合装置1のプリンタ部30にて印刷することが可能なヘッド駆動データに変換されてUSBIF52から入力される。このヘッド駆動データは、例えば、インターレース方式の印刷をする場合には、印刷する画像の解像度と書込キャリッジ36のノズル列33が有するノズルのピッチ及び数に対応させたラスタデータを抽出し、書込キャリッジ36の走査毎に印刷する順に並び換え、印刷ヘッド38を駆動するための信号となるデータである。
ヘッド駆動データはCPU54が直接読み取り可能なSDRAM56に割り付けられたイメージバッファ57に記憶される。イメージバッファ57は書込キャリッジ36の1回の走査により印刷するためのヘッド駆動データを記憶することができる容量を有するメモリ領域を2つ分備えている。そして、一方のイメージバッファ571に1回の走査分のデータが書き込まれると、ヘッドコントロールユニット68に転送される。このとき、一方のイメージバッファ571のイメージデータがヘッドコントロールユニット68に転送されると、他方のイメージバッファ572には次の走査の際に印刷するためのヘッド駆動データが記憶される。そして他方のイメージバッファ572に1回の走査分のデータが書き込まれると、ヘッドコントロールユニット68に転送され、前記一方のイメージバッファ571にイメージデータが書き込まれる。このように、2つのイメージバッファ571,572を用いて、ヘッド駆動データの書き込み、読み出しを交互に行いながらヘッドコントロールユニット68にて印刷ヘッド38が駆動されて印刷が実行される。
(3)コピー機能時について
次に、コピー機能時におけるデータの流れを説明する。スキャナユニット10により読み込まれたデータは、スキャナコントロールユニット58を介してラインバッファ691に取り込まれる。ラインバッファ691に取り込まれたRGBデータは、前述したRGBのライン間補正処理が順次施され、同一ラインに対するRGBデータがスキャナコントロールユニット58から2値化処理ユニット60に送り込まれる。
2値化処理ユニット60に送り込まれたRGBデータは、ハーフトーン処理された後、制御ASIC用SDRAM69内に格納されているルックアップテーブル(LUT)695が参照されて、CMYKの色毎の2値データに変換され、インターレース処理ユニット62に送り込まれる。
インターレース処理ユニット62に送り込まれたCMYKの2値データは、指定されたインターレース方式に基づいて、各ラスタラインの全データから書込キャリッジ36の1回の走査毎に印刷されるデータに振り分けられる。例えば、1ラスタラインを書込キャリッジ36の2回の走査にて形成する場合には、ラスタラインの端から奇数番目のドットを形成するデータと、偶数番目のドットを形成するデータとに振り分けられてOL対応データが生成される。このOL対応データは、インターレースバッファ692に64bitずつバースト転送されて記憶される。
また、インターレース処理ユニット62では、インターレースバッファ692に記憶されたデータを所定サイズ毎に読み出して、インターレース処理ユニット62内のSRAM621にバースト転送する。このとき、インターレースバッファ692からは、印刷する画像解像度とノズルピッチとに基づいて印刷ヘッド38のノズル配列に対応させてOL対応データが読み出される。例えば、印刷する画像の解像度が720dpiであり、ノズルピッチが1/180inchの場合には、隣接するノズルにて印刷した2本のラスタライン間に3本のラスタラインが印刷されることになる。このため、OL対応データからは3ラスタラインずつ間隔を空けたデータが書込キャリッジ36の走査に対応したデータとして読み出されることになる。
転送されたデータはSRAM621上で、ノズル配列に対応させるべく並び替えられてイメージバッファユニット64に送出される。
イメージバッファユニット64では、SRAM621の容量により細かくブロック化された画像データをイメージバッファ693にバースト転送し、書込キャリッジ36の走査毎の各ノズルにインクを吐出させるためのヘッド駆動データとなるように整列させて記憶する。ここでイメージバッファ693,694は、書込キャリッジ36の2回の走査分のヘッド駆動データを記憶するメモリ領域が割り当てられており、1回の走査分のヘッド駆動データが蓄積される毎に、CPU54によりヘッドコントロールユニット68に送出されると共に、残りの1回の走査分のメモリ領域に次の走査に対応したヘッド駆動データの書き込みが開始される。この処理は、プリンタ機能の説明にて前述したイメージバッファの処理と同様である。
イメージバッファ693,694に記憶された走査毎のヘッド駆動データは、CPU54に制御されてCPUIFユニット66を介してCPU54に読み込まれ、CPU54によりヘッドコントロールユニット68に転送される。ヘッドコントロールユニット68によりヘッド駆動データに基づいて印刷ヘッド38が駆動され画像が印刷される。
以下、このコピー機能時における、本発明の特徴的な記録方式について詳細に説明する。
SPC複合装置1は、同一サイズの複数の写真画像(例えば、表面に画像「A」、「B」、「C」がそれぞれ表されている。以下、「画像A」、「画像B」、「画像C」という)を同時に読み取った後に、所定の傾き以内に載置された画像を決定して、当該画像(例えば、画像A、画像B及び画像C)のそれぞれを、原稿(写真画像)と同一サイズの用紙7に、余白を生じることなく、所望の数だけ印刷する。SPC複合装置1の行う記録方式は、主にL版もしくは2L版の銀塩写真を焼増し感覚でコピーすることを主目的としているので、当該記録方式を写真コピー方式と呼ぶ。
(1)写真コピー方式の処理動作について
図11は、本実施形態の簡単写真コピーの処理動作の手順を説明するためのフロー図である。図12は、スキャナ部10のカバーを開き、3枚の原稿5が原稿台ガラス12上に載置された状態を示す斜視図である。図13は、原稿台ガラス12上に載置された3枚の画像を示している。図14は、画像B及び画像Cが傾いて載置されたことを示す図である。図15は、操作パネル70の表示部72に印刷すべき画像は3枚であることを表示している状態を示す。図16は、原稿5(画像A)がθ(ラジアン)傾いて原稿台ガラス12上に載置された状態を示す図である。図17は印刷された状態を示す図である。図18は、原稿5がθだけ傾いて載置された状態を示す図である。図19は、印刷された状態を示す図である。以下、図11〜19を用いて、本実施形態の記録装置の行う写真コピー方式について、説明する。なお、この写真コピーの処理動作手順に関するプログラムは、ROM55に格納されている。
まず、ユーザーは、SPC複合装置Aの給紙トレーに用紙7(本実施形態ではL版写真用紙を使用)をセットする(S101)。また、ユーザーは、操作パネル部70の各種のボタンを操作し、用紙7に関する情報を入力する。すなわち、まず、ユーザーは、図5に示すメニューボタン92によって、表示される設定項目を順次切り替え、設定項目である「印刷用紙」の表示画面にする。そして、ユーザーは、2つのボタン901,902を押して、設定値を「L版用紙」に設定する。これにより、SPC複合装置は、用紙に関する情報を取得する。ただし、ユーザーが操作パネル部70によって用紙の大きさを設定しない場合、用紙に関する設定値として、予め定められたデフォルト値(L版用紙)が用いられる。以下の説明では、L版サイズの単票状印刷用紙が複数枚セットされているものとする。
次に、ユーザーは、操作パネル部70の各種のボタンを操作し、複数の印刷方式の中から「写真コピー」を選択する(S102)。すなわち、ユーザーは、メニューボタン92によって表示される設定項目を順次切り替え、設定項目である「コピーモード」の表示画面にする。次に、ユーザーは、2つのボタン901,902を押すことによって、設定値を「写真コピー」に設定する。これにより、SPC複合装置1の印刷方式が「写真コピー」に選択される(S102)。
次に、ユーザーは、SPC複合装置1のスキャナ部10に複数のL版写真画像(原稿5)をセットする(S103)。原稿5のセットの様子を、図12及び図13を用いて説明する。まず、ユーザーは、原稿台カバー14を開き、複数の原稿5を原稿台ガラス12に載置する(図12)。この時ユーザーは、1枚目の原稿(画像A)を、画像「A」が表された側を下面にし、原稿台ガラス12の左奥の原点マーク122に原稿5の角を合わせる(図13)。次に、2枚目の原稿(画像B)を、同様に画像「B」が表された側を下面にし、1枚目の原稿の右隣にすきまを取って載置する。同様に3枚目の原稿(画像C)を、2枚目の原稿の右隣にすきまを取って載置する(図13)。この時、原稿台ガラスの淵や記載されていないガイドを利用して、それぞれの原稿が正しい方向に載置されるようにする。そして、ユーザーは、原稿台カバー14を閉め、原稿台ガラス12上の原稿5を原稿台カバー14によって原稿台ガラス12側に押圧させる。
次に、ユーザーは、原稿台ガラス12上に載置した原稿5のサイズを設定する(S104)。すなわち、ユーザーは、操作パネル部70の各種のボタンを操作し、原稿5のサイズを設定することにより、SPC複合装置は、画像に関する大きさ情報を取得する。ただし、ユーザーが操作パネル部70によって原稿5のサイズを設定しない場合、原稿5に関する設定値として、予め定められたデフォルト値「L版サイズ」が用いられる。
次に、ユーザーは、写真コピーの実行を指示する(S105)。写真コピーの実行は、既に写真コピーを行うことが設定されているので、ユーザーが操作パネル部70のカラーコピーボタン84又はモノクロボタン86を押すことによって、開始される。
次に、SPC複合装置1のスキャナ部10が、プレスキャンを開始する(S106)。プレスキャンは、印刷を行うためのスキャン動作に先立って行われる、画像領域情報を取得するための動作である。このプレスキャンでは、印刷を行う際のスキャン動作の解像度と比較して、低い解像度で画像の読み取りが行われる。また、このプレスキャンでは、RGBのリニアセンサのうちのG(グリーン)のリニアセンサのみのデータを取得する。プレスキャンは、画像読み取り時の解像度が低く(解像度が粗く)、単一色のデータのみを取得するため、読み取られた画像のデータ量が小さいので、印刷を行う際のスキャン動作と比較して、速く画像を読み取ることができる。
次に、SPC複合装置1は、各原稿の画像領域情報を取得する(S107)。各原稿の画像領域を判別する処理方法について、図14を使用して説明する。画像領域情報は、各画像が占める領域のX方向のそれぞれの最小座標(X11、X21、X31)と最大座標(X12、X22、X32)と、各画像が占める領域のY方向のそれぞれの最小座標(Y11、Y21、Y31)と最大座標(Y12、Y22、Y32)に基づく情報である(図14)。すなわち、図14の画像Aのように原稿5がまっすぐセットされていれば、原稿の4角の点A1(X11,Y11)、点A2(X12,Y11)、点A3(X12,Y12)、点A4(X11,Y12)により囲まれる範囲が画像領域であり、この画像領域に係る座標情報が画像領域情報である。ただし、図14の画像B及び画像Cのように、原稿5が斜めにセットされた場合、各画像の外接矩形(点線で示される長方形)が画像領域となり、画像の存在しない外側部分(図14の斜線部分)を含む。すなわち、画像の傾きが大きくなるにしたがい、当該画像領域も大きくなり、画像が存在しない部分を多く含むことになる。そこで、本実施形態においては、後述するとおり、ある一定の傾き(スキュー値)を超えた場合には、もはやその画像は印刷されない。なお、X方向は読取キャリッジ16の走査移動方向なので、X方向の画像領域の座標は、読取キャリッジ16の駆動に関連づけられている。一方、Y方向はCCDセンサの走査方向なので、Y方向の画像領域の座標は、CCDセンサの素子列に関連づけられている。以下の説明では、画像Aの画像領域情報に係る領域の縦横の大きさは、X12−X11(mm)、Y12−Y11(mm)であり、画像B及び画像Cも同様である。
次に、SPC複合装置1は、印刷すべき画像の枚数を決定し(S108)、操作パネル70の表示部72にその数を表示する(S109)。ここで、読み取られた原稿が、印刷すべき画像に該当するかいなかは、S104にて設定した原稿5のサイズ(画像に関する大きさ情報)と、S107にて判別された画像領域情報を対比して、CPU54が決定する。すなわち、画像領域情報に係る領域の縦横の大きさ(図14の画像Bであれば、X22−X21、Y22−Y21)と、あらかじめ設定された原稿5の縦横の大きさを対比して、画像領域情報に係る領域の縦横の大きさが原稿5の縦横の大きさの一定以内であるか否かを判断する。一定以内である原稿を、印刷すべき画像と決定し、当該決定された画像の枚数を操作パネル70の表示部72に表示する(図15)。
この処理方法について、図16に基づき説明する。画像領域情報に係る領域の縦横の大きさをL1、H1とすると、幾何学的関係よりL1、H1は次式(1)、(2)の通り算出される。なお、画像に関する大きさ情報に基づく画像Aの縦横の大きさをL、Hとする。
L1=Lcosθ+Hsinθ・・・(1)
H1=Lsinθ+Hcosθ・・・(2)
ここで、原稿5の傾きを変更した場合を考えると、傾きがθ以内であれば、L≦X22−X21≦L1かつH≦Y22−Y21≦H1の条件式を満足する。原稿台ガラス12に載置された各画像がこの条件式をみたすかいなかの判断をCPU54が行い、所定の傾き(θ)以内に載置された画像のみを印刷すべき画像として決定する。すなわち、画像の傾きが大きいものは、画像領域の中に画像の存在しない外側部分を多く含むので、これらは印刷すべき画像から除外される。こうして、所定の傾き以内に、原稿台ガラス12上に載置された画像の枚数を決定して、当該枚数を印刷すべき画像の数として操作パネル70の表示部72に表示する(S109)。ユーザーは、この表示された枚数により、傾いて載置されたために決定されなかった原稿の存在の有無を知ることができる。ユーザーは、印刷すべきと決定されなかった原稿の有無に関わらず以降の動作を行うことができ、その場合には、印刷すべきと決定された原稿のみを印刷することができる。また、印刷すべきと決定されなかった原稿があった場合に、以降の動作をいったん中止して、再度原稿をセットする動作(S103)に戻ることができる。
次に、SPC複合装置1は、SPC複合装置のスキャン部10が、印刷を行うためのスキャンを行う読取領域を、前述した画像領域情報に基づき決定する(S110)。図14に示す、原稿台ガラス12上にまっすぐに載置された画像Aは、図17(A)の様に印刷されるので、画像Aと同一サイズのL版写真用紙に印刷することにより、焼増し感覚で簡単にコピーすることが実現される。しかし、図14に示す傾いた画像Bを読取った後に印刷を行えば、通常は図17(B)の様に印刷される。また、この傾いた画像の部分を抜き取り、傾き補正をすることにより図17(A)の様に印刷する一般的な方法としては、SPC複合装置にホストコンピュータを接続して、ホストコンピュータよりSPC複合装置のスキャン部を操作し、その後ホストコンピュータよりSPC複合装置のプリンタ部を操作する。しかし、この様な方法ではホストコンピュータが必要となり、これらの煩雑な処理がユーザーの負担となる。そこで、本実施形態では、ホストコンピュータを使用せず、ユーザーの負担もなしに、簡単に写真画像を焼増し感覚でコピーすることを実現する処理方法を行う。当該処理方法について説明する。
原稿台ガラス12上に載置した画像が傾いていた場合、画像領域情報に係る領域には画像の存在しない外側部分(図14の斜線部分)を含むので、読取領域は、画像領域情報に係る領域の中で画像の存在しない部分を含まない最大領域とする。以下、図18(A)に基づいて説明する。図18(A)の画像領域情報に係る領域は点A1'(X11,Y11)、点A2'(X12,Y11)、点A3'(X12,Y12)、点A4'(X11,Y12)で囲まれる領域(外側の一点破線の長方形)で、画像Aの存在しない部分を含む。そこで、画像A(点A1、A2、A3、A4を実線で結んだ長方形)の内側に、長辺がX方向と平行に短辺がY方向と並行になる様に、画像Aと相似の長方形を描く。この描かれた最大の長方形(画像Aと2点で接する内接矩形)を読取領域と決定する。当該読取領域には、画像の存在しない領域はないので、この領域を印刷すれば図19(A)のように印刷される。なお、この読取領域と画像領域には一定の関係式が成立する。
この関係式について説明する。読取領域(一番内側の長方形)のX方向の長さ(l)とY方向の長さを(h)は、それぞれl=x12−x11、h=y12−y11である。読取領域と画像Aは相似形なので、
L:H=l:h・・・(3)
の関係式が成立する。図18(B)は図18(A)の点A2と点A2’’の付近を拡大した図である。点Pは読取領域の境界線上にあり、点A2より読取領域の境界線に垂直におろした垂線と読取領域の境界線との交点である。ここで、三角形A2A2’’Pに関して、底辺PA2の長さをa、高さA2’’Pをbとすると、図18(A)上の幾何学的関係より、
a=(L1−l)/2・・・(4)
b=Lsinθ−(H1−h)/2・・・(5)
と算出される。角A2’’A2Pはθであるから、
a:b=cosθ:sinθ・・・(6)
の関係式が成立する。
次に、ユーザーは、操作パネル部70の2つのボタン901,902を押すことによって、「写真コピー」を行う際の印刷枚数を設定することができる(S111)。このとき、ユーザーは、操作パネル70の表示部72に表示される枚数より、印刷に必要な用紙の総数を直ちに確認することができる。
次に、SPC複合装置1のスキャン部10が、印刷を行うためのスキャンを行う(S112)。この読取動作は、ユーザーが操作パネル部70のカラーコピーボタン84又はモノクロボタン86を押すことによって、開始される。このときのスキャン部10の読取領域は、例えば図18(A)の画像Aであれば、点A1’’(x11,y11)、点A2’’(x12,y11)、点A3’’(x12,y12)、点A4’’(x11,y12)によって囲まれる領域になる。なお、この読取動作の解像度は、前述のプレスキャンの際の解像度よりも高い。また、前述のプレスキャンでは単一色のデータのみを取得していたが、この読取動作では、RGBの各データを取得している。
次に、SPC複合装置のプリンタ部が、印刷すべきと決定した画像の印刷を開始する(S113)。読取領域は画像Aの相似形であるが、画像Aより小さいので、画像Aと同じサイズの用紙に印刷すれば、余白が生じてしまう。そこで、前期読取領域を画像Aの大きさに拡大して印刷を実行する(図19(B))。ここで、印刷された図19(B)の画像Aは、図18(A)の画像Aと対比した場合、画像が傾いていて、図18(A)の画像Aの一部分(図18(A)の斜線部分)は印刷されていない。しかし、画像の傾きが2度以内程度であれば、画像の傾きや印刷されない部分があっても実用上支障がない。本実施形態の記録装置であれば、原稿台カバー14の押圧等により、原稿台ガラス12上でわずかに傾いて載置された原稿5でも、図17(B)の様に印刷されることはなく、図19(B)のように印刷される。このように、わずかに傾いて載置された原稿5(写真画像)であっても、原稿5と同一サイズのL版写真用紙に印刷することにより、簡単に写真画像を焼増し感覚でコピーすることが実現できる。
(2)写真コピーを選択時の制御回路50内でのデータの流れについて
写真コピーを選択時の制御回路50内でのデータの流れについて、図10を用いて説明する。
まず、CPU54では、S104の動作にて取得した原稿サイズの情報(画像大きさ情報)が、CPU54が直接読み取り可能なSDRAM56に送り込まれる。
次に、プレスキャン開始から印刷すべきと決定された画像数の表示までの間の制御回路50内でのデータの流れについて説明する。CPU54は、操作パネル部70から「写真コピー」の設定後にカラーコピーボタン84又はモノクロボタン86の入力信号を受けて、スキャナコントロールユニット58に制御信号を送信する。スキャナコントロールユニット58は、CPU54からの制御信号に基づいて、スキャナ部10を制御し、プレスキャン動作による原稿5の各画像の読み取りを開始する。
プレスキャン動作は、RGBのリニアセンサのうちのGのリニアセンサのみのデータが、スキャナコントロールユニット58を介してラインバッファ691に取り込まれる。前述の通り、プレスキャン動作では、画像読み取り時の解像度が低く(解像度が粗く)、単一色のデータのみを取得する。これにより、プレスキャン動作時にラインバッファ691に取り込まれるデータ量を小さくできるので、データの処理の負担を軽減でき、プレスキャンでは画像の読取動作を速く行うことができる。
そして、プレスキャン動作によって取り込まれたラインバッファ691のデータは、各画像の画像領域情報を得るため、2値データに変換される前に、CPUインターフェイスユニット66を通じて、CPU54が直接読み取り可能なSDRAM56に送り込まれる。
CPU54は、SDRAM56に送り込まれたデータを解析することによって、各画像の画像領域を判別する。本実施形態では、読取キャリッジ16の移動方向(副走査方向)をX方向、CCDセンサ28を構成するリニアセンサに平行な方向(主走査方向)をY方向とし、各画像の画像領域のX方向およびY方向の最小値と最大値を解析する。その結果、例えば図14の画像Bであれば、CPU54は、画像領域情報(X21,Y21)、(X22,Y21)、(X22,Y22)、(X21,Y22)を取得する。
次に、CPU54は、各画像の画像領域情報に係る領域の縦横の大きさ(ここでは、図14の画像Bについて説明する)X22−X21、Y22−Y21が、前述した条件式をみたすか否か判断する。まず、SDRAM56に送り込まれた原稿サイズの情報(画像大きさ情報)に基づき、所定の傾きをθとした場合のX方向の長さL1、とY方向の長さH1が、前述した式(1)及び式(2)により算出される。次に、条件式L≦X22−X21≦L1かつH≦Y22−Y21≦H1をみたすか、CPU54が判断する。条件式をみたせば、印刷すべき画像として、その画像領域情報がSDRAM56に送り込まれる。条件式をみたさない場合は、印刷すべき画像として決定されないので、その画像領域情報はSDRAM56に送り込まれない。
次に、読取領域の決定の動作に関するデータの流れについて説明を行う。すなわち、SPC複合装置1のスキャン部10が、印刷をするためのスキャンを開始する(S112)にあたり、CPU54は、SDRAM56に送り込まれたデータを解析することによって、記録すべきと決定された画像について、読取領域を決定する。すなわち、読取領域は前述した画像領域情報(例えば図18(A)の画像Aであれば(X11,Y11)、(X12,Y11)、(X12,Y12)、(X11,Y12))に基づき、前述した式(3)〜(6)をみたす、読取領域(図18(A)の点A1’’、A2’’、A3’’、A4’’で囲まれる領域)が決定される。そして、決定された読取領域に係る情報はSDRAM56に送り込まれる。
次に、スキャン開始から印刷開始までの間の制御回路50内でのデータの流れについて、説明する。CPU54は、操作パネル部70のカラーコピーボタン84又はモノクロボタン86の入力信号を受けて、スキャナコントロールユニット58に制御信号を送信する。当該制御信号には、スキャナ部が読取作業を行う範囲を示す、読取領域に係る情報が含まれている。そして、スキャナコントロールユニット58は、CPU54からの制御信号に基づいて、スキャナ部10を制御し、印刷すべきと決定された画像の読取領域に係る情報によって指定された範囲の読み取りを開始する。
スキャナコントロールユニット58は、スキャナ部10を制御し、所定の周期にてCCDセンサから出力されるRGBデータを、各画像別に、ラインバッファ691に取り込む。そして、以降の処理は画像別におこなわれ、各画像の印刷が行われる。
スキャナコントロールユニット58は、ラインバッファ691に一旦取り込まれたRGBデータに対してRGBのライン間補正処理(前述)し、同一ラインに対するRGBデータを2値化処理ユニット60に送り込む。
2値化処理ユニット60は、送り込まれたRGBデータをハーフトーン処理する。そして、2値化処理ユニット60は、制御ASIC用SDRAM69内に格納されているルックアップテーブル(LUT)695を参照し、ハーフトーン処理されたデータをCMYKの色毎の2値データに変換する。2値化ユニット60は、CMYKの色毎の2値データをインターレース処理ユニット62に送り込む。
インターレース処理ユニット62は、2値化処理ユニット60から送り込まれたCMYKの色毎の2値データを、インターレースバッファ692に取り込む。そして、インターレースバッファ692に取り込まれた2値データは、CPUインターフェイスユニット66を介して、CPU54が直接読み取り可能なSDRAM56内のレイアウトバッファ573に送り込まれる。
インターレース処理ユニット62では、インターレースバッファ692に記憶されたデータを所定サイズ毎に読み出して、インターレース処理ユニット62内のSRAM621にバースト転送する。このとき、インターレースバッファ692からは、印刷する画像解像度とノズルピッチとに基づいて印刷ヘッド38のノズル配列に対応させて2値データが読み出される。例えば、印刷する画像の解像度が720dpiであり、ノズルピッチが1/180inchの場合には、隣接するノズルにて印刷した2本のラスタライン間に3本のラスタラインが印刷されることになる。このため、2値データからは3ラスタラインずつ間隔を空けたデータが書込キャリッジ36の走査に対応したデータとして読み出されることになる。転送されたデータはSRAM621上で、ノズル配列に対応させるべく並び替えられてイメージバッファユニット64に送出される。
イメージバッファユニット64では、SRAM621の容量により細かくブロック化された画像データをイメージバッファ693にバースト転送し、書込キャリッジ36の走査毎の各ノズルにインクを吐出させるためのヘッド駆動データとなるように整列させて記憶する。イメージバッファ693,694に記憶された走査毎のヘッド駆動データは、CPU54に制御されてCPUIFユニット66を介してCPU54に読み込まれ、CPU54によりヘッドコントロールユニット68に転送される。
次に、本実施形態では、読取領域に係る情報に基づいて読取られた画像を、原稿5と同じサイズに拡大して印刷する。すなわち、CPU54は、読取領域の縦又は横の大きさ(図18(A)のl、h)と大きさ情報に基づく原稿5の縦又は横の大きさ(L、H)を対比して、拡大倍率を算出する。ここで、読取領域と原稿サイズは相似形なので、X方向とY方向の拡大倍率は一致する。この拡大倍率に関するデータはいったんSDRAM56に書き込まれた後、CPU54によりヘッドコントロールユニット68に転送される。
そして、ヘッドコントロールユニット68により、駆動データと、拡大倍率のデータに基づいて、印刷ヘッド38が駆動され画像が印刷される。複数の印刷を行う場合には、当該データに基づいて、印刷ヘッド38の駆動を複数回繰り返すことによって複数の印刷を行う。
以上のデータの流れが、印刷すべきと決定された各画像について繰り返し行われることにより、同一サイズの複数の原稿を同時に読み取った後に、それぞれの原稿を、原稿と同一サイズの用紙7に所望の数だけ印刷することが実現される。
上述の説明では、図13に示すように原稿5を横向きに載置したが、90度回転させて立て向きに載置してもよい。
また、上述の説明では、画像と相似の最大の長方形(画像Aと2点で接する内接矩形)を、読取領域と決定したが、画像Aと1点もしくは3点〜4点で接する内接矩形、又はまったく接しない単なる相似の長方形であっても、同様に適用可能である。
記録装置として、インクジェット方式のSPC複合装置を例に説明したが、読取部を有する記録装置であれば、適用することができる。
本実施の形態に係る記録装置の概略構成を示した斜視図である。 スキャナ部のカバーを開いた状態を示す斜視図である。 記録装置の内部構成を示す説明図である。 プリンタ部の内部を露出させた状態を示す斜視図である。 操作パネル部の一例を示す図である。 印刷ヘッド周辺の配置を示した説明図である。 印刷用紙搬送機構の駆動部を説明するための説明図である。 ノズルの配列を示す説明図である。 駆動信号発生部の構成を示すブロック図である。 制御回路の一例を示すブロック図である。 本実施形態の写真コピーのフロー図である。 スキャナ部に原稿がセットされた状態を示す斜視図である。 原稿台ガラス上に複数の原稿が載置された状態を示す説明図である。 傾いて載置された原稿を含む状態を示す説明図である。 操作パネルの表示部が画像の数を表示している状態を示す図である。 傾いて載置された原稿を示す説明図である。 用紙に印刷された状態を示す図である。 傾いて載置された原稿の読取領域を示す説明図である。 用紙に印刷された状態を示す図である。
符号の説明
1 SPC複合装置、3 ホストコンピュータ、5 原稿、7 用紙、10 スキャナ部、12 原稿台ガラス、14 原稿台カバー、16 読取キャリッジ、18 駆動手段、181 タイミングベルト、182 プーリ、183 パルスモータ、184 アイドラプーリー、20 規制ガイド、22 露光ランプ、24 レンズ、26 ミラー、28 CCDセンサ、29 ガイド受け部、30 プリンタ部、301 開口、31 ギア列、32 用紙供給部、33 ノズル列、34 排紙部、341 排紙トレー、35 プラテン、36 書込キャリッジ、37 搬送ローラ、38 印刷ヘッド、39 排紙ローラ、391 従動ローラ、40 キャリッジモータ、41 ヒンジ機構、42 紙送りモータ(PFモータ)、45 用紙検出センサ、451 レバー、452 透過型光センサ、453 作用部、454 遮光部、46 リニア式エンコーダ、461 リニア式エンコーダ用符号板、47 ロータリ式エンコーダ、48 プーリ、49 タイミングベルト、50 制御回路、51 制御用ASIC、54 CPU、55 ROM、56 SDRAM、58 スキャナコントロールユニット、60 2値化処理ユニット、62 インターレース処理ユニット、64 イメージバッファユニット、66 CPUインターフェイスユニット(CPUIFユニット)、68 ヘッドコントロールユニット、69 ASIC用SDRAM、691 ラインバッファ、692 インターレースバッファ、693 イメージバッファ、70 操作パネル部、72 液晶ディスプレイ、74 報知ランプ、76 電源ボタン、78 スキャンスタートボタン、80 設定表示ボタン、82 クリアボタン、84 カラーコピーボタン、86 モノクロコピーボタン、88 ストップボタン、90 コピー枚数設定ボタン、92 メニューボタン

Claims (10)

  1. 1又は複数の画像を読み取る読取部を有し、前記読取部によって読み取られる前記画像を、媒体に記録する記録装置であって、
    前記画像に関する大きさ情報を取得し、
    前記読取部によって読み取られた前記画像に関する情報に基づいて、前記画像の画像領域に関する画像領域情報を取得し、
    前記画像に関する大きさ情報と前記画像領域情報に基づいて、記録すべき画像を決定して、当該画像の読取領域を算出し、
    決定した画像が複数の場合、各画像における前記読取領域に表された画像を、別々の前記媒体に記録することを特徴とする記録装置。
  2. 前記読取領域に表された画像を、前記画像に関する大きさ情報に基づき拡大することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記画像領域情報が、前記画像に関する大きさ情報に基づく一定の大きさ以内であれば、当該画像を記録すべき画像として決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記画像領域情報が、前記画像に関する大きさ情報に基づく一定の大きさを超える場合、当該画像を記録すべき画像として決定されないことを特徴とする請求項1〜3に記載の記録装置。
  5. 前記読取部の第1の読取動作によって読み取られた、第1の画像に関する情報に基づいて、前記画像領域情報を取得し、前記読取部の第2の読取動作によって読み取られた、第2の画像に関する情報に基づいて、記録すべきと決定された画像を記録することを特徴とする請求項1〜4に記載の記録装置。
  6. 前記第1の画像に関する情報の解像度は、前記第2の画像に関する情報の解像度よりも小さいことを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 前記第1の画像に関する情報は、単一色による画像に関する情報であり、前記第2の画像に関する情報は、複数色による画像に関する情報であることを特徴とする請求項5又は6に記載の記録装置。
  8. 前記第1の画像に関する情報を回転させ、回転された前記第1の画像に関する情報に基づいて、記録すべき画像を決定することを特徴とする請求項5〜7に記載の記録装置。
  9. 記録すべき画像として決定された記録画像の数を報知することを特徴とする請求項1〜8に記載の記録装置。
  10. 前記報知の後、記録すべき画像を記録する前記媒体の数を、任意設定可能であることを特徴とする請求項9に記載の記録装置
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