JP2005117432A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 読取部によって読取られる画像を、媒体に記録する記録装置であって、画像に関する大きさ情報を取得し、読取部によって読取られた画像に関する情報に基づいて、画像の画像領域に関する画像領域情報を取得し、画像に関する大きさ情報と画像領域情報に基づいて記録すべき画像を決定して、当該画像の読取領域を算出し、決定した画像が複数の場合、各画像における読取領域に表された画像を、別々の媒体に記録する。これにより、従来は画像領域に関する画像領域情報に基づいて、すべての画像を回転及び移動処理した後に印刷していたが、画像に関する大きさ情報と画像領域情報に基づいて記録すべき画像を決定して、決定された画像を、媒体に記録することができる。
【選択図】 図18
Description
原稿台ガラス上に載置された複数枚の原稿を検出し、原稿ガラス上に載置された複数枚の原稿のそれぞれに対して異なる処理を行う機能を有する複写装置は、原稿の原稿枚数を検出する枚数検出手段と、各原稿の位置座標を検出する座標検出手段と、枚数検出手段により検出された枚数分の処理を座標検出手段により検出された位置座標に従って処理を行う。すなわち、当該複写装置は原稿ガラス上に複数の原稿が雑然と載置されていても、各画像の位置座標を回転及び移動処理することで、印刷用紙に方向精度良く印刷することができる機能を有している。
また、前記読取領域に表された画像を、前記画像に関する大きさ情報に基づき拡大することを特徴としている。これにより、読取領域に表された画像を、読取部に載置した画像と同じ大きさに拡大することにより、当該画像と同じ大きさの媒体に、余白を作らず記録することができる。
また、前記画像領域情報が、前記画像に関する大きさ情報に基づく一定の大きさ以内であれば、当該画像を記録すべき画像として決定することを特徴としている。これにより、所定の方向に正しく載置された画像のみを記録すべき画像として決定することができる。
また、前記画像領域情報が、前記画像に関する大きさ情報に基づく一定の大きさを超える場合、当該画像を記録すべき画像として決定されないことを特徴としている。これにより、所定の方向に正しく載置されていない画像は、記録すべき画像として決定されない。
また、前記読取部の第1の読取動作によって読み取られた、第1の画像に関する情報に基づいて、前記画像領域情報を取得し、前記読取部の第2の読取動作によって読み取られた、第2の画像に関する情報に基づいて、記録すべきと決定された画像を記録することを特徴としている。これにより、読取部の第1の読取動作によって読み取られた、第1の画像に関する情報に基づいて画像領域情報を取得し、読取部の第2の読取動作によって読み取られた、第2の画像に関する情報に基づいて、当該画像を媒体に記録する。
また、前記報知の後、記録すべき画像を記録する前記媒体の数を、任意設定可能であることを特徴としている。これにより、ユーザーは、記録すべき画像として決定された画像の数を知った後に、当該画像を記録する媒体の数を任意に設定可能であり、必要な記録媒体の数を容易に確認することができる。また、記録すべき画像として決定されなかった画像があった場合には、記録の作業を中止することができる。
図1〜図4を参照して本実施の形態に係る記録装置の概略構成について説明する。図1は本実施の形態に係る記録装置の概略構成を示した斜視図、図2はスキャナ部10のカバーを開いた状態を示す斜視図、図3は記録装置の内部構成を示す説明図、図4はプリンタ部の内部を露出させた状態を示す斜視図である。本実施形態の記録装置は、原稿画像を入力するためのスキャナ機能、画像データに基づいて画像を用紙等の媒体に記録するプリンタ機能、スキャナ機能により入力した画像を用紙等に記録するローカルコピー機能を有するスキャナ・プリンタ・コピー複合装置(以下、SPC複合装置という)である。
<<操作パネル部70の構成>>
図5は、SPC複合装置1の操作パネル部70の構成の一例を示す図である。図5に示すように、操作パネル部70はそのほぼ中央に表示部としての液晶ディスプレイ72と、報知ランプ74とが設けられている。液晶ディスプレイ72は、設定項目や設定状態、動作状態等を文字にて表示することが可能である。液晶ディスプレイ72の脇に設けられた報知ランプ74は、エラー発生時に点灯してユーザーにエラー発生を報知する。液晶ディスプレイ72の右側には、カラーコピーボタン84と、モノクロコピーボタン86と、ストップボタン88と、コピー枚数設定ボタン90とが設けられている。
<<スキャナ部10の構成>>
スキャナ部10は、原稿5が載置される原稿台ガラス12と、原稿台ガラス12に載置された原稿5の読み取り面を原稿台ガラス12側に押圧するための原稿台カバー14と、原稿台ガラス12を介して対向し原稿5と一定の間隔を保ちながら原稿5に沿って走査する読取キャリッジ16と、読取キャリッジ16を走査するための駆動手段18と、読取キャリッジ16を安定した状態にて走査させるための規制ガイド20とで構成されている。
<<プリンタ部30の構成>>
図6は印刷ヘッド周辺の配置を示した説明図、図7は印刷用紙搬送機構の駆動部を説明するための説明図である。次に、図3、図6、図7を参照してプリンタ部30について説明する。
プリンタ部30は、カラー画像の出力が可能な構成であり、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)の4色の色インクを、印刷用紙等の媒体上に吐出してドットを形成することによって画像を形成するインクジェット方式を採用している。なお、色インクとして、上記4色に加えて、ライトシアン(薄いシアン、LC)、ライトマゼンタ(薄いマゼンタ、LM)、ダークイエロ(暗いイエロ、DY)を用いてもよい。
プリンタ部30は、図示するように、書込キャリッジ36に搭載された印刷ヘッド38を駆動してインクの吐出及びドット形成を行う機構と、この書込キャリッジ36をキャリッジモータ40によって用紙7の搬送方向と直交する方向に往復動させる機構と、紙送りモータ(以下、PFモータともいう)42によって給紙トレー321(図1参照)から供給される用紙7を搬送する機構とを有している。
いようにしている。
ると、レバー451は自重によって垂れ下がり、遮光部454が発光部と受光部との間から外れ、発光部の光が受光部に受光され、用紙7の後端が所定の位置に到達することを検出する。したがって、遮光部454が発光部の光を遮っている間は、少なくとも搬送経路内に用紙7が存在することが検出される。
<<ノズルの構成について>>
図8は、印刷ヘッド38の下面381におけるノズルの配列を示す説明図である。
印刷ヘッド38の下面381には、ブラックインクノズル列33(K)と、シアンインクノズル列33(C)と、マゼンタインクノズル列33(M)と、イエローインクノズル列33(Y)が形成されている。各ノズル列33は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個(本実施形態では10個)備えている。
また、各ノズル列33のノズルは、下流側のノズルほど小さい番号が付され、それぞれ第1ノズルN1〜第10ノズルN10とする。各ノズルには、各ノズルを駆動してインク滴を吐出させるための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。
<<印刷ヘッドの駆動>>
図9は、ヘッドコントロールユニット68(図10)内に設けられた駆動信号発生部の構成を示すブロック図である。次に、印刷ヘッド38の駆動について、図9を参照しつつ説明する。
<<制御回路50の内部構造>>
図10は、制御回路50の一例を示すブロック図である。
SPC複合装置1の制御回路50は、SPC複合装置1全体の制御を司るCPU54と、制御のためのプログラムを記憶したROM55と、スキャナ機能、プリント機能、ローカルコピー機能の各制御を司る制御ASIC51と、CPU54から直接データを読み書き可能なSDRAM56と、入力手段としての操作パネル部70とがバスによって繋がっている。制御ASIC51には、スキャナユニット10、印刷ヘッド38、および制御ASIC51から直接データを読み書き可能なASIC用SDRAM69などが繋げられている。
が行われる。
<<制御回路50内のデータの流れ>>
(1)スキャナ機能時について
制御ASIC51のUSBIF52に接続されたホストコンピュータ3から、スキャナユニット10による画像読み取り指令信号と、読み取り解像度、読み取り領域等の読み取り情報データとが制御回路50に送信される。制御回路50では、CPU54により画像読み取り指令信号と読み取り情報データとに基づいて、スキャナコントロールユニット58が制御され、スキャナユニット10による原稿5の読み取りが開始される。このとき、スキャナコントロールユニット58では、ランプ駆動ユニット、CCD駆動ユニット、読取キャリッジ走査駆動ユニット等が駆動され、所定の周期にてCCDセンサ28からRGBデータが読み込まれる。読み込まれたRGBデータは、ASIC用SDRAM69に割り振られたラインバッファ691に一旦蓄えられ、R、G、Bの各データのライン間補正
処理が施され、USBIF52を介してホストコンピュータ3に送出される。ライン間補正処理とは、スキャナ部10の構造上発生するR、G、Bの各リニアセンサ間の読み取り位置のズレを補正する処理である。詳述すると、スキャナユニット10が有するCCDセンサ28は、カラーセンサでありR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3色に対し色毎に1ラインずつのリニアセンサを有している。これら3本のリニアセンサは、主走査方向に平行に並べられているため、原稿5の同一ラインに照射された反射光を同時に受光することができない。すなわち、原稿5の同一ラインに照射された反射光が各リニアセンサに受光される際には、時間的なズレが生じることになる。このため、リニアセンサの配列に伴う遅延時間分だけ遅れて送られてくるデータを同期させるための処理である。
(2)プリンタ機能時について
プリンタ機能時には、制御ASIC51のUSBIF52に接続されたホストコンピュータ3のプリンタドライバにて、印刷すべき画像データをSPC複合装置1のプリンタ部30にて印刷することが可能なヘッド駆動データに変換されてUSBIF52から入力される。このヘッド駆動データは、例えば、インターレース方式の印刷をする場合には、印刷する画像の解像度と書込キャリッジ36のノズル列33が有するノズルのピッチ及び数に対応させたラスタデータを抽出し、書込キャリッジ36の走査毎に印刷する順に並び換え、印刷ヘッド38を駆動するための信号となるデータである。
(3)コピー機能時について
次に、コピー機能時におけるデータの流れを説明する。スキャナユニット10により読み込まれたデータは、スキャナコントロールユニット58を介してラインバッファ691に取り込まれる。ラインバッファ691に取り込まれたRGBデータは、前述したRGBのライン間補正処理が順次施され、同一ラインに対するRGBデータがスキャナコントロールユニット58から2値化処理ユニット60に送り込まれる。
以下、このコピー機能時における、本発明の特徴的な記録方式について詳細に説明する。
(1)写真コピー方式の処理動作について
図11は、本実施形態の簡単写真コピーの処理動作の手順を説明するためのフロー図である。図12は、スキャナ部10のカバーを開き、3枚の原稿5が原稿台ガラス12上に載置された状態を示す斜視図である。図13は、原稿台ガラス12上に載置された3枚の画像を示している。図14は、画像B及び画像Cが傾いて載置されたことを示す図である。図15は、操作パネル70の表示部72に印刷すべき画像は3枚であることを表示している状態を示す。図16は、原稿5(画像A)がθ(ラジアン)傾いて原稿台ガラス12上に載置された状態を示す図である。図17は印刷された状態を示す図である。図18は、原稿5がθだけ傾いて載置された状態を示す図である。図19は、印刷された状態を示す図である。以下、図11〜19を用いて、本実施形態の記録装置の行う写真コピー方式について、説明する。なお、この写真コピーの処理動作手順に関するプログラムは、ROM55に格納されている。
次に、SPC複合装置1は、印刷すべき画像の枚数を決定し(S108)、操作パネル70の表示部72にその数を表示する(S109)。ここで、読み取られた原稿が、印刷すべき画像に該当するかいなかは、S104にて設定した原稿5のサイズ(画像に関する大きさ情報)と、S107にて判別された画像領域情報を対比して、CPU54が決定する。すなわち、画像領域情報に係る領域の縦横の大きさ(図14の画像Bであれば、X22−X21、Y22−Y21)と、あらかじめ設定された原稿5の縦横の大きさを対比して、画像領域情報に係る領域の縦横の大きさが原稿5の縦横の大きさの一定以内であるか否かを判断する。一定以内である原稿を、印刷すべき画像と決定し、当該決定された画像の枚数を操作パネル70の表示部72に表示する(図15)。
この処理方法について、図16に基づき説明する。画像領域情報に係る領域の縦横の大きさをL1、H1とすると、幾何学的関係よりL1、H1は次式(1)、(2)の通り算出される。なお、画像に関する大きさ情報に基づく画像Aの縦横の大きさをL、Hとする。
L1=Lcosθ+Hsinθ・・・(1)
H1=Lsinθ+Hcosθ・・・(2)
ここで、原稿5の傾きを変更した場合を考えると、傾きがθ以内であれば、L≦X22−X21≦L1かつH≦Y22−Y21≦H1の条件式を満足する。原稿台ガラス12に載置された各画像がこの条件式をみたすかいなかの判断をCPU54が行い、所定の傾き(θ)以内に載置された画像のみを印刷すべき画像として決定する。すなわち、画像の傾きが大きいものは、画像領域の中に画像の存在しない外側部分を多く含むので、これらは印刷すべき画像から除外される。こうして、所定の傾き以内に、原稿台ガラス12上に載置された画像の枚数を決定して、当該枚数を印刷すべき画像の数として操作パネル70の表示部72に表示する(S109)。ユーザーは、この表示された枚数により、傾いて載置されたために決定されなかった原稿の存在の有無を知ることができる。ユーザーは、印刷すべきと決定されなかった原稿の有無に関わらず以降の動作を行うことができ、その場合には、印刷すべきと決定された原稿のみを印刷することができる。また、印刷すべきと決定されなかった原稿があった場合に、以降の動作をいったん中止して、再度原稿をセットする動作(S103)に戻ることができる。
次に、SPC複合装置1は、SPC複合装置のスキャン部10が、印刷を行うためのスキャンを行う読取領域を、前述した画像領域情報に基づき決定する(S110)。図14に示す、原稿台ガラス12上にまっすぐに載置された画像Aは、図17(A)の様に印刷されるので、画像Aと同一サイズのL版写真用紙に印刷することにより、焼増し感覚で簡単にコピーすることが実現される。しかし、図14に示す傾いた画像Bを読取った後に印刷を行えば、通常は図17(B)の様に印刷される。また、この傾いた画像の部分を抜き取り、傾き補正をすることにより図17(A)の様に印刷する一般的な方法としては、SPC複合装置にホストコンピュータを接続して、ホストコンピュータよりSPC複合装置のスキャン部を操作し、その後ホストコンピュータよりSPC複合装置のプリンタ部を操作する。しかし、この様な方法ではホストコンピュータが必要となり、これらの煩雑な処理がユーザーの負担となる。そこで、本実施形態では、ホストコンピュータを使用せず、ユーザーの負担もなしに、簡単に写真画像を焼増し感覚でコピーすることを実現する処理方法を行う。当該処理方法について説明する。
この関係式について説明する。読取領域(一番内側の長方形)のX方向の長さ(l)とY方向の長さを(h)は、それぞれl=x12−x11、h=y12−y11である。読取領域と画像Aは相似形なので、
L:H=l:h・・・(3)
の関係式が成立する。図18(B)は図18(A)の点A2と点A2’’の付近を拡大した図である。点Pは読取領域の境界線上にあり、点A2より読取領域の境界線に垂直におろした垂線と読取領域の境界線との交点である。ここで、三角形A2A2’’Pに関して、底辺PA2の長さをa、高さA2’’Pをbとすると、図18(A)上の幾何学的関係より、
a=(L1−l)/2・・・(4)
b=Lsinθ−(H1−h)/2・・・(5)
と算出される。角A2’’A2Pはθであるから、
a:b=cosθ:sinθ・・・(6)
の関係式が成立する。
次に、ユーザーは、操作パネル部70の2つのボタン901,902を押すことによって、「写真コピー」を行う際の印刷枚数を設定することができる(S111)。このとき、ユーザーは、操作パネル70の表示部72に表示される枚数より、印刷に必要な用紙の総数を直ちに確認することができる。
次に、SPC複合装置1のスキャン部10が、印刷を行うためのスキャンを行う(S112)。この読取動作は、ユーザーが操作パネル部70のカラーコピーボタン84又はモノクロボタン86を押すことによって、開始される。このときのスキャン部10の読取領域は、例えば図18(A)の画像Aであれば、点A1’’(x11,y11)、点A2’’(x12,y11)、点A3’’(x12,y12)、点A4’’(x11,y12)によって囲まれる領域になる。なお、この読取動作の解像度は、前述のプレスキャンの際の解像度よりも高い。また、前述のプレスキャンでは単一色のデータのみを取得していたが、この読取動作では、RGBの各データを取得している。
(2)写真コピーを選択時の制御回路50内でのデータの流れについて
写真コピーを選択時の制御回路50内でのデータの流れについて、図10を用いて説明する。
まず、CPU54では、S104の動作にて取得した原稿サイズの情報(画像大きさ情報)が、CPU54が直接読み取り可能なSDRAM56に送り込まれる。
次に、プレスキャン開始から印刷すべきと決定された画像数の表示までの間の制御回路50内でのデータの流れについて説明する。CPU54は、操作パネル部70から「写真コピー」の設定後にカラーコピーボタン84又はモノクロボタン86の入力信号を受けて、スキャナコントロールユニット58に制御信号を送信する。スキャナコントロールユニット58は、CPU54からの制御信号に基づいて、スキャナ部10を制御し、プレスキャン動作による原稿5の各画像の読み取りを開始する。
次に、読取領域の決定の動作に関するデータの流れについて説明を行う。すなわち、SPC複合装置1のスキャン部10が、印刷をするためのスキャンを開始する(S112)にあたり、CPU54は、SDRAM56に送り込まれたデータを解析することによって、記録すべきと決定された画像について、読取領域を決定する。すなわち、読取領域は前述した画像領域情報(例えば図18(A)の画像Aであれば(X11,Y11)、(X12,Y11)、(X12,Y12)、(X11,Y12))に基づき、前述した式(3)〜(6)をみたす、読取領域(図18(A)の点A1’’、A2’’、A3’’、A4’’で囲まれる領域)が決定される。そして、決定された読取領域に係る情報はSDRAM56に送り込まれる。
次に、スキャン開始から印刷開始までの間の制御回路50内でのデータの流れについて、説明する。CPU54は、操作パネル部70のカラーコピーボタン84又はモノクロボタン86の入力信号を受けて、スキャナコントロールユニット58に制御信号を送信する。当該制御信号には、スキャナ部が読取作業を行う範囲を示す、読取領域に係る情報が含まれている。そして、スキャナコントロールユニット58は、CPU54からの制御信号に基づいて、スキャナ部10を制御し、印刷すべきと決定された画像の読取領域に係る情報によって指定された範囲の読み取りを開始する。
スキャナコントロールユニット58は、ラインバッファ691に一旦取り込まれたRGBデータに対してRGBのライン間補正処理(前述)し、同一ラインに対するRGBデータを2値化処理ユニット60に送り込む。
インターレース処理ユニット62では、インターレースバッファ692に記憶されたデータを所定サイズ毎に読み出して、インターレース処理ユニット62内のSRAM621にバースト転送する。このとき、インターレースバッファ692からは、印刷する画像解像度とノズルピッチとに基づいて印刷ヘッド38のノズル配列に対応させて2値データが読み出される。例えば、印刷する画像の解像度が720dpiであり、ノズルピッチが1/180inchの場合には、隣接するノズルにて印刷した2本のラスタライン間に3本のラスタラインが印刷されることになる。このため、2値データからは3ラスタラインずつ間隔を空けたデータが書込キャリッジ36の走査に対応したデータとして読み出されることになる。転送されたデータはSRAM621上で、ノズル配列に対応させるべく並び替えられてイメージバッファユニット64に送出される。
イメージバッファユニット64では、SRAM621の容量により細かくブロック化された画像データをイメージバッファ693にバースト転送し、書込キャリッジ36の走査毎の各ノズルにインクを吐出させるためのヘッド駆動データとなるように整列させて記憶する。イメージバッファ693,694に記憶された走査毎のヘッド駆動データは、CPU54に制御されてCPUIFユニット66を介してCPU54に読み込まれ、CPU54によりヘッドコントロールユニット68に転送される。
次に、本実施形態では、読取領域に係る情報に基づいて読取られた画像を、原稿5と同じサイズに拡大して印刷する。すなわち、CPU54は、読取領域の縦又は横の大きさ(図18(A)のl、h)と大きさ情報に基づく原稿5の縦又は横の大きさ(L、H)を対比して、拡大倍率を算出する。ここで、読取領域と原稿サイズは相似形なので、X方向とY方向の拡大倍率は一致する。この拡大倍率に関するデータはいったんSDRAM56に書き込まれた後、CPU54によりヘッドコントロールユニット68に転送される。
以上のデータの流れが、印刷すべきと決定された各画像について繰り返し行われることにより、同一サイズの複数の原稿を同時に読み取った後に、それぞれの原稿を、原稿と同一サイズの用紙7に所望の数だけ印刷することが実現される。
上述の説明では、図13に示すように原稿5を横向きに載置したが、90度回転させて立て向きに載置してもよい。
また、上述の説明では、画像と相似の最大の長方形(画像Aと2点で接する内接矩形)を、読取領域と決定したが、画像Aと1点もしくは3点〜4点で接する内接矩形、又はまったく接しない単なる相似の長方形であっても、同様に適用可能である。
Claims (10)
- 1又は複数の画像を読み取る読取部を有し、前記読取部によって読み取られる前記画像を、媒体に記録する記録装置であって、
前記画像に関する大きさ情報を取得し、
前記読取部によって読み取られた前記画像に関する情報に基づいて、前記画像の画像領域に関する画像領域情報を取得し、
前記画像に関する大きさ情報と前記画像領域情報に基づいて、記録すべき画像を決定して、当該画像の読取領域を算出し、
決定した画像が複数の場合、各画像における前記読取領域に表された画像を、別々の前記媒体に記録することを特徴とする記録装置。 - 前記読取領域に表された画像を、前記画像に関する大きさ情報に基づき拡大することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記画像領域情報が、前記画像に関する大きさ情報に基づく一定の大きさ以内であれば、当該画像を記録すべき画像として決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
- 前記画像領域情報が、前記画像に関する大きさ情報に基づく一定の大きさを超える場合、当該画像を記録すべき画像として決定されないことを特徴とする請求項1〜3に記載の記録装置。
- 前記読取部の第1の読取動作によって読み取られた、第1の画像に関する情報に基づいて、前記画像領域情報を取得し、前記読取部の第2の読取動作によって読み取られた、第2の画像に関する情報に基づいて、記録すべきと決定された画像を記録することを特徴とする請求項1〜4に記載の記録装置。
- 前記第1の画像に関する情報の解像度は、前記第2の画像に関する情報の解像度よりも小さいことを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
- 前記第1の画像に関する情報は、単一色による画像に関する情報であり、前記第2の画像に関する情報は、複数色による画像に関する情報であることを特徴とする請求項5又は6に記載の記録装置。
- 前記第1の画像に関する情報を回転させ、回転された前記第1の画像に関する情報に基づいて、記録すべき画像を決定することを特徴とする請求項5〜7に記載の記録装置。
- 記録すべき画像として決定された記録画像の数を報知することを特徴とする請求項1〜8に記載の記録装置。
- 前記報知の後、記録すべき画像を記録する前記媒体の数を、任意設定可能であることを特徴とする請求項9に記載の記録装置
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