JP2005115685A - 分散計算システムおよびその負荷分散方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 分散計算システムにおける負荷分散技術を提供すること。
【解決手段】 ユーザ端末200と、性能(通信性能,計算性能)に関わる情報を計測しデータファイル名とともにデータサーバへ送信する計測部を有する計算サーバ400と、性能に関わる情報を計測情報テーブルとして管理る計測情報管理部,計測情報テーブルを用いて性能を評価する性能評価部,性能低下検出時にレプリカ対象のデータファイルを選択するデータファイル選択部,およびレプリカ配置データサーバへレプリカを作成するレプリカ作成部を有するデータサーバ300と、レプリカ配置サーバ選択部を有するシステム制御サーバ500とから構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ネットワークに分散して接続された複数の計算サーバおよびデータサーバを統合して、ネットワークに分散して接続された複数のユーザ端末から共有できる仕組みを提供する分散計算システムに係り、特に、分散計算システムの負荷分散技術に関するものである。
ネットワークに分散して接続された複数の計算サーバ・データサーバを統合して、ネットワークに分散して接続された複数のユーザ端末から共有できる仕組みを提供するグリッド(Grid)と呼ばれる分散計算システムがある(例えば、"特集グリッドコンピューティング",情報処理,pp576〜614,Vol.44,No6,June,2003(非特許文献1)参照)。この分散計算システムは、ネットワーク上に分散したユーザ端末からリクエストを受けた計算処理を、ネットワーク上の任意の計算サーバで実行させるものである。
ユーザからリクエストされる計算処理の中には、分散接続されているデータサーバに蓄積されたデータファイルを用いる計算処理がある。その場合、計算サーバは、計算処理を開始する前に、ユーザが指定したデータファイルを、該データファイルを蓄積している任意のデータサーバからネットワーク経由でダウンロードする必要がある。
分散計算システムにおける計算サーバの計算負荷やネットワークの通信負荷は刻々変動するため、分散計算システムでは、ユーザから計算処理リクエストを受ける度に、現在の各計算サーバの計算負荷やネットワーク通信負荷を考慮して、計算処理リクエストに対する応答時間(データサーバからのデータファイルダウンロード時間と計算サーバにおける計算時間の和)が短くなるデータサーバおよび計算サーバを選択し、該計算サーバが該データサーバから該データファイルをダウンロードした後、計算処理を開始する。
計算サーバでの計算処理は、データファイルのダウンロードが完了した後に開始されるため、データファイル容量、あるいは、ネットワークの通信負荷状況によってデータファイルのダウンロード時間が計算時間よりも支配的(ボトルネック)となることがある。
特に、あるデータサーバに置かれている大容量データファイルを扱った計算処理が頻繁に発生すると、該データサーバ周辺のネットワークの通信負荷およびデータファイルダウンロード時間が増大し、その結果、分散計算システムの計算サーバの稼動率が低下し、分散計算システムの性能が十分発揮できなくなる問題が指摘されている。ここで「データサーバ周辺」とあるのは、データサーバからデータファイルをダウンロードする際に生じるトラヒックが流れるエリアを指している。以下、同様の意味で「周辺」というものとする。
この問題に対して、ネットワーク上に分散したデータサーバにデータファイルのレプリカを配置することによって、通信負荷、計算負荷を分散させ、分散計算システム全体の平均応答時間の短縮を図るデータファイルのレプリカ作成法が検討されている(竹房,建部,松岡,森田, "Grid Datafarmにおけるスケジューリング・複製手法の性能評価",情処研報, HPC-91,pp137〜142,Aug,2002(非特許文献2)およびK.Ranganathan,I.Foster, "Decoupling Computation and Data Scheduling in Distributed Data-Intensive Applications", 11th IEEE international Symposium on High Performance Distributed Computing(HDPC-11),2002(非特許文献3)参照)。
以下、従来の分散計算システムの負荷分散方法について具体的に説明する。
図10は、従来の分散計算システムの構成例を示す図である。
図10に示した従来の分散計算システムは、複数のユーザ端末と、複数のデータサーバと、複数の計算サーバと、システム制御サーバ1500とを有する。
本構成例では、複数のユーザ端末,複数のデータサーバおよび複数の計算サーバがネットワーク上に分散して接続されている。図10に示す分散計算システムでは、複数のユーザ端末,複数のデータサーバ,および複数の計算サーバのうち、ひとつのユーザ端末,ひとつのデータサーバ,ひとつの計算サーバにだけに代表させて参照符号1200,1300,および1400を付すとともに、システム制御サーバに参照符号1500を付している。
図10におけるユーザ端末1200は、データファイル名と計算処理方法を含んだ計算処理リクエストのメッセージをシステム制御サーバ1500へ送信する機能を有する。
図10におけるデータサーバ1300は、複数のデータファイルを蓄積しており、蓄積されている任意のデータファイルに対してダウンロード要求を任意の計算サーバから受けると、該計算サーバへ該データファイルをダウンロードする機能,およびデータファイルのダウンロードが完了する度に、データファイルのアクセス回数を1つ加算して、アクセス回数計測開始時刻からの該データファイルのアクセス回数合計値を求め、計測開始時刻から現在時刻までの経過時刻で割ることによって、単位時間当たりのアクセス率を算出する機能を有する。
図10における計算サーバ1400は、システム制御サーバ1500より計算処理リクエストとダウンロードするデータサーバ名を受信すると、該データサーバより計算処理リクエストに含まれるデータファイルをダウンロードした後に計算処理を実行する機能を有する。
図10におけるシステム制御サーバ1500は、任意のユーザ端末から計算処理リクエストのメッセージを受けると、現在の各計算サーバの計算負荷およびネットワーク通信負荷を考慮して、リクエストに対する応答時間(データサーバからのデータファイルダウンロード時間と計算サーバにおける計算時間の和)が短くなるように、計算処理リクエストのメッセージに含まれるデータファイルをダウンロードするデータサーバおよび計算処理を実行する計算サーバを選択する機能,ユーザ端末からの計算処理リクエストのメッセージと選択したデータサーバ名を選択した計算機サーバへ送信する機能,および分散計算システム内の各データサーバに蓄積されているデータファイル毎のアクセス率を監視し、アクセス率がある閾値を超えたデータファイルあるいはアクセス率が最も高いデータファイルのレプリカを作成する機能を有する。
図11は、図10に示した従来の分散計算システムにおける計算処理リクエストの計測・集計処理のフローを示す図である。
分散計算システムのデータサーバ1300において、計算処理リクエストの計測・集計処理を開始すると(ステップS1100)、ネットワークを介して任意のユーザ端末からデータファイル名と計算処理方法を含んだ計算処理リクエストのメッセージを受けたシステム制御サーバ1500は、現在の計算負荷・ネットワーク通信負荷を考慮し、ネットワークに接続された複数の計算サーバと該データファイルを蓄積する複数のデータサーバから、計算処理を実行する計算サーバと該データファイルを該計算サーバへダウンロードするデータサーバを計算処理リクエストに対する応答時間(ネットワークにおけるデータファイルの転送時間と計算サーバでの計算時間の和)が短くなるように選択し、ネットワークを介して、該計算処理リクエストに該データサーバ名(データサーバ1300とする)と該計算処理リクエストのメッセージを該計算サーバへ送信する(ステップS1110)。
該データサーバ名と該計算処理リクエストのメッセージを受信した該計算サーバは、該データサーバ1300より該計算処理リクエストに含まれている該データファイルのダウンロードを開始する(ステップS1120)。
該データサーバ1300では、該データファイルのダウンロードが完了すると(ステップS1130)、該データファイルのアクセス回数を1つ加算し、アクセス率計測処理開始時刻からの該データファイルのアクセス回数合計値を求め、計測開始時刻からの経過時刻で割ることによって、単位時間当たりのアクセス率を算出し一時記憶する(ステップS1140)。
また、該計算サーバでは、ダウンロード完了後、計算処理を開始し(ステップS1150)、計算処理を実行した後、計算処理を完了する(ステップS1170)。
ステップS1140において、アクセス率を算出したデータサーバは、予め設定した本処理の終了条件の成否を評価し(ステップS1180)、成立しない場合は(ステップS1180:N)、ステップS1110からステップS1170の処理を繰り返す。本処理の終了条件の成否を評価して、成立する場合は(ステップS1180:Y)、本処理を終了する(ステップS1190)。
図12は、図10に示す従来の分散計算システムにおけるデータファイルのレプリカ対象データファイル選択処理のフローを示す図である。
レプリカ対象データファイル選択処理を開始すると(ステップS1300)、システム制御サーバ1500は、定期的に各データサーバ内の各データファイルのアクセス率を予め定めた閾値と比較する(ステップS1310)。データファイルのアクセス率が閾値を超えていたデータファイルをレプリカ対象データファイルに選択する(ステップS1320)。
ステップS1320においてレプリカ対象データファイルを選択したシステム制御サーバは、予め設定した処理終了条件を評価し(ステップS1330)、処理終了条件が一致しない場合は(ステップS1330:N)、ステップS1310からステップS1330の処理を繰り返す。ステップS1330において、処理終了条件が一致した場合は(ステップS1330:Y)、本処理を終了する(ステップS1340)。
"特集グリッドコンピューティング",情報処理,pp576〜614,Vol.44,No6,June,2003 竹房,建部,松岡,森田, "Grid Datafarmにおけるスケジューリング・複製手法の性能評価",情処研報, HPC-91,pp137〜142,Aug,2002. K.Ranganathan,I.Foster, "Decoupling Computation and Data Scheduling in Distributed Data-Intensive Applications", 11th IEEE international Symposium on High Performance Distributed Computing(HDPC-11),2002.
ネットワークに分散して接続された複数の計算サーバおよびデータサーバを統合し、ネットワークに分散して接続された複数のユーザ端末で共有し、ユーザ端末から計算処理リクエストをネットワークに接続されたシステム制御サーバが受ける度に、計算処理を実行する計算サーバと、該計算サーバが計算処理に用いるデータファイルをダウンロードするデータサーバを選択し、該計算サーバに該データサーバからデータファイルをダウンロードさせた後に該計算サーバで計算処理を実行させる分散計算システムにおいて発生する通信負荷・計算負荷をネットワーク上に分散したデータサーバへデータファイルのレプリカ配置することによって分散させる従来の広域分散システムにおける負荷分散方法には、次のような課題がある。
(課題1)
上記の如き従来技術では、ネットワーク上に分散した他のデータサーバへのデータファイルのレプリカ作成契機の条件を、各データサーバに蓄積されている各データファイルのアクセス率が閾値を超えた場合としていた。しかしながら、ネットワークの通信性能、計算サーバの計算性能は不均質・可変であり、データファイルのアクセス率のみからレプリカ作成が必要なほど、該データファイルを蓄積するデータサーバ周辺の通信性能・計算性能が低下した(あるいは、通信負荷・計算負荷が高い)と判断するには十分でない。
例えば、あるデータファイルのアクセス率が高いから該データファイルを蓄積するデータサーバ周辺の通信負荷・計算負荷が高く(あるいは通信性能・計算性能が低下し)、該データファイルのレプリカ作成による負荷分散の必要であるとは言えない。
逆に、あるデータサーバ周辺の通信負荷・計算負荷が高く(あるいは通信性能・計算性能が低下し)、レプリカ作成による通信負荷、計算負荷の分散が必要であっても、該データサーバにあるデータファイルのアクセス率が低いためにレプリカが作成されないことが有り得る。よって、各データサーバ周辺の通信性能・計算性能の計測法と、該計測に基づく性能低下検出法が必要である。
そこで本発明の目的は、各データサーバ周辺の通信性能・計算性能の通信性能あるいは計算性能を評価し、その能閾値・計算性能閾値と通信性能評価値・計算性能評価値と比較することで、各データサーバ周辺の通信性能・計算性能の通信性能あるいは計算性能の低下を検出することが可能な負荷分散技術を提供することである。
(課題2)
また、上記従来技術では、アクセス率の高いデータファイルをレプリカすべきデータファイルを選択するとして選択していた。しかしながら、アクセス率の高いデータファイルが通信負荷あるいは計算負荷を分散させるために効果的なデータファイルとは判断するには十分ではない。
例えば、アクセス率の高いデータファイルであっても、データサイズが小さければ、通信負荷を分散させるには効果的とは言えず、同様にアクセス率の高いデータファイルであっても、そのデータを使用した計算処理の計算量が小さければ、計算負荷を分散させるために効果的とは言えず、レプリカを作成するに適したデータファイルが他に在り得る。従って、レプリカの対象となるデータファイルの選択法が必要となる。
そこで本発明の他の目的は、性能低下と検出された性能(通信性能 または 計算性能)に応じて、レプリカ作成による負荷分散効果の高いデータファイルを選択することが可能な負荷分散技術を提供することである。
(課題3)
更に、課題1において指摘した通信性能・計算性能の計測法による通信性能値・計算性能値を応用して、より効果的な負荷分散を実現するレプリカを配置するデータサーバの選択法が必要である。
そこで本発明の更に他の目的は、レプリカ対象データファイルを蓄積していないデータサーバの中から評価値が最も高いデータサーバをレプリカ配置データサーバに選択し、レプリカを作成するようにした負荷分散技術を提供することである。
(a)上記課題1を解決するために、本発明に係る分散計算システムにおいて以下の手段を講じている。
データサーバ周辺の通信性能・計算性能を計測する方法として、各データサーバにあるデータファイルを利用した計算処理リクエストが実行される度に通信性能あるいは計算性能に関わる情報を計測・集計した値を基に各データサーバにおいて、自データサーバ周辺の通信性能あるいは計算性能を評価する。具体的には、以下の通りである。
計算サーバは、データサーバからデータファイルをダウンロードして、計算処理を実行する度に、ダウンロードに要したダウンロード時間・該データファイルを利用した計算に要した計算量と計算時間を計測し、該データファイル名とともに該データサーバへ送信する。
データサーバは、データファイル名毎に、データサイズ・アクセス回数合計値・ダウンロード時間合計値・計算量合計値・計算時間合計値を計測情報テーブルとして管理しており、計算サーバからデータファイル名・ダウンロード時間・計算量・計算時間をデータファイル名毎を受信する度に、該データファイル名のダウンロード時間合計値・計算量合計値・計算時間合計値に加算するとともに、該データファイルのアクセス回数を1つ加算する。
また、データサーバは、定期的に、計測情報テーブルにあるデータファイルi毎のデータサイズ(Si)、アクセス回数合計値(Ai)、ダウンロード合計時間(Ti)を利用して、該データサーバ内のデータファイルを用いた計算処理リクエストにおけるデータファイルダウンロード時の平均スループットであるネットワークの通信性能評価値(Ecomm)を、以下の式で評価する。
Figure 2005115685
それと同時に、計測情報テーブルにあるデータファイルi毎の計算量合計値(Ji)、計算時間合計値(ti)を利用して、該データサーバ内のデータファイルを用いた計算処理リクエストにおける計算処理時の平均スループットである計算サーバの計算性能評価値(Ecal)を以下の式で評価する。
Figure 2005115685
このように、各データサーバで求めた通信性能評価値(Ecomm)・計算性能評価値(Ecal)を各データサーバ周辺の通信性能・計算性能とする。
更に、データサーバは、予め設定されている分散計算システムに要求される通信性能閾値・・計算性能閾値を通信性能評価値(Ecomm)・計算性能評価値(Ecal)と比較し、いずれかが閾値以下である場合、通信性能あるいは計算性能が低下していると判断し、データサーバはレプリカ対象データ選択処理およびレプリカ作成処理を開始する。
(b)また、上記課題2を解決するために、本発明に係る分散計算システムにおいて以下の手段を講じている。
自データサーバ周辺の通信性能あるいは計算性能の低下を検出した該データサーバは、性能低下と検出した性能が通信性能である場合、課題1を解決する手段にある計測情報テーブルの各データファイルiのデータサイズ(Si)、アクセス回数合計値(Ai)を用いて、各データファイルiの総ダウンロードデータ量(Di)を下式で求める。
Di=Si×Ai
そして、最も総ダウンロードデータ量(Di)が多いデータファイルをレプリカの対象データに選択する。また性能低下と検出した性能が計算性能である場合、計測情報テーブルにおける各データファイルiの計算量合計値(Ji)から計算量合計値(Ji)の最も多いデータファイルをレプリカの対象のデータに選択する。
このように、性能低下と検出された性能名(通信性能 または 計算性能)に応じて、レプリカ作成効果の高いデータファイルを選択している。
(c)上記課題3を解決するために、本発明に係る分散計算システムにおいて以下の手段を講じている。
自データサーバ周辺の通信性能あるいは計算性能の低下を検出した該データサーバは、性能低下と検出した性能名(通信性能または計算性能)・該性能評価値(通信性能評価値または計算性能評価値)・レプリカ対象データファイルを含むレプリカ配置サーバ選択依頼のメッセージをシステム制御サーバへ送信する。
該システム制御サーバは、レプリカ配置サーバ選択依頼のメッセージを受けると、該メッセージの中にある性能名が通信性能である場合、各データサーバが一時記憶している通信性能値を収集・比較し、該レプリカ対象データファイルを蓄積していないデータサーバの中から、通信性能値が最も高いデータサーバをレプリカ配置データサーバに選択し、該レプリカ配置データサーバ名を該データサーバへ応答する。
また、該メッセージの中にある性能名が計算性能である場合、各データサーバが一時記憶している計算性能値を収集・比較し、該レプリカ対象データファイルを蓄積していないデータサーバの中から、計算性能値が最も高いデータサーバをレプリカ配置データサーバに選択し、該レプリカ配置データサーバ名を該データサーバへ応答する。
該レプリカ配置データサーバ名を受信した該データサーバは該レプリカ配置データサーバにレプリカを作成する。
このように各データサーバで計測している通信性能値・計算性能値を利用して、性能低下と検出された性能(通信性能 または 計算性能)が最も高い性能値を持つデータサーバをレプリカ配置データサーバとして、負荷分散を図る。
本発明は、上記の如き手段を採用することにより、次のような効果を有する。
(a)分散計算システムの各データサーバにおいて、自データサーバ内のデータファイルi毎のデータサイズ(Si)および該データファイルへのアクセス回数合計値(Ai)・該データファイルを利用した計算処理リクエストを実行した際のダウンロード時間合計値(Ti)・計算量合計値(Ji)・計算時間合計値(ti)を管理し、これらの値を利用して、各データサーバ周辺の通信性能・計算性能の通信性能あるいは計算性能を評価することが可能となり、各データサーバは、予め設定されている分散計算システムに要求される通信性能閾値・計算性能閾値と通信性能評価値・計算性能評価値と比較することで、各データサーバ周辺の通信性能・計算性能の通信性能あるいは計算性能の低下を検出することが可能になった。
(b)また、分散計算システムの各データサーバにおいて通信性能劣化を検出した時、データファイルi毎のデータサイズ(Si)にアクセス回数合計値(Ai)乗じた値である総ダウンロードデータ量(Di)の最も多いデータファイルをレプリカ対象データファイルに選択することが可能となり、また、データサーバにおいて計算性能低下を検出した時、計算量合計値(Ji)の最も多いデータファイルをレプリカ対象のデータファイルに選択することにより、性能低下と検出された性能(通信性能 または 計算性能)に応じて、レプリカ作成による負荷分散効果の高いデータファイルを選択することが可能になった。
(c)更に、分散計算システムの各データサーバで通信性能あるいは計算性能低下検出時、検出された性能について各データサーバの性能評価値を収集・比較し、該レプリカ対象データファイルを蓄積していないデータサーバの中から評価値が最も高いデータサーバをレプリカ配置データサーバに選択し、レプリカを作成することによって負荷分散を図ることが可能になった。
(A)まず、本発明における基本動作を説明する。
(a)ユーザ端末が計算するとき、システム制御サーバに要求を出す。
(b)システム制御サーバは、計算サーバとデータサーバを選択し、計算サーバはデータサーバからデータファイルをダウンロードする。
(c)計算サーバで計算されたダウンロード時間をデータサーバへ送信し、アクセス回数やダウンロード合計時間を記憶する。
(d)計算サーバは計算を開始し、同時に計算時間とファイル名をデータサーバへ送信する。
(e)データサーバへ送信されたダウンロード時間や計算時間などの情報を計測情報テーブルに記憶する。
(B)次に、本発明における性能評価処理について説明する。
(a)データサーバは定期的に計測テーブルの情報を基に、通信性能と計算性能の状態を計算する。
(b)もし、通信性能と計算性能の何れか一方でも予め設定してある閾値以下になった場合、選択したデータファイルのレプリカ作成をレプリカ作成部へ依頼する。
以下、本発明の実施例を、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る分散計算システムの構成例を示す図である。
図1に示した本発明に係る分散計算システムでは、複数のユーザ端末と、複数のデータサーバと、複数の計算サーバと、システム制御サーバとを有する。
本構成例では、複数のユーザ端末,複数のデータサーバおよび複数の計算サーバがネットワーク上に分散して接続されている。図1に示す分散計算システムでは、複数のユーザ端末,複数のデータサーバ,および複数の計算サーバのうち、ひとつのユーザ端末,ひとつのデータサーバ,ひとつの計算サーバにだけに代表させて参照符号200,300,および400を付すとともに、システム制御サーバに参照符号500を付している。
また、図1では、1つのサイト(サイト網)に1つのデータサーバを設けているが、一つのサイトに複数のデータサーバを設けることも可能である。
図1におけるユーザ端末200は、図10に示した従来技術のユーザ端末1200と同じ機能であるため説明を割愛する。
図2は、図1におけるデータサーバ300の構成図を示す図である。
図2に示すように、データサーバ300は、複数のデータファイルを蓄積し、蓄積している任意のデータファイルのダウンロード要求を計算サーバから受けると該計算サーバへ該データファイルをダウンロードする機能に加えて、以下に説明する計測情報管理部310、実行性能評価部320、データファイル選択部330、レプリカ作成部340を具備する。
図2のデータサーバ300における計測情報管理部310は、計測情報テーブル311を有している。
図3は、計測情報テーブル311の具体的な例を示す図である。
図3に示すように、計測情報テーブル311は、データファイル毎に、データファイル名3111、データサイズ3112、アクセス回数合計値3113、ダウンロード時間合計値(データ転送時間合計値)3114、計算量合計値3115、計算時間合計値3116の項目をもつ行からなる。同図は、データファイル名が「A」、データサイズが「100Gbyte」、アクセス回数合計値が「256回」、ダウンロード時間合計値が「51200秒」、計算量合計値(演算回数)が「49400×10」、計算時間合計値が「41200秒」の場合を示している。
図2の計測情報管理部310は、データサーバ300から任意の計算サーバへのデータファイルのダウンロードが完了する度に計測情報テーブル311の該データファイルのアクセス回数合計値を1つ加算してアクセス回数合計値を計測する機能を有し、該データファイルのダウンロード完了する度に該データファイルのダウンロード時間を取得し、計算サーバで該データファイルを用いた計算が終了する度に計算時間・計算量を取得し、取得した該ダウンロード時間、該計算時間・該計算量を該計測情報テーブル311の該データファイルのダウンロード時間合計値・計算量合計値・計算量合計値の欄の値に加算して、ダウンロード時間合計値・計算量合計値・計算量合計値を計測する機能を有する。なお、計算サーバにおける計算量とは演算回数であり、例えば、MIPS(Million Instructions Per Second)あるいはFLOPS(FLoating point Operations Per Second)で表される計算サーバのCPUの演算処理性能値にCPU専有時間を乗じて計測される。また計算サーバにおける計算時間とは、データファイルのダウンロードが完了した時刻から計算が終了した時刻迄の経過時間で計測される。
図2のデータサーバ300における性能評価部320は、計測情報管理部310の計測情報テーブル311にあるデータファイルi毎のデータサイズ(Si)、アクセス回数合計値(Ai)、ダウンロード合計時間(Ti)を利用して、該データサーバ周辺(先に述べたように、「データサーバ周辺」とは、データサーバからデータファイルをダウンロードする際に生じるトラヒックが流れるエリアを指しており、図1において複数のサイト間をまたがってデータサーバ周辺となることもある)のネットワークの通信性能評価値(Ecomm)を以下の式で評価する通信性能評価部321を有する。
Figure 2005115685
性能評価部320は、さらに、計測情報管理部310の計測情報テーブル311にあるデータファイルi毎の計算量合計値(Ji)、計算時間合計値(ti)を利用して、データサーバ300周辺の計算サーバの計算性能評価値(Ecal)を以下の式で評価する計算性能評価部322を有する。
Figure 2005115685
性能評価部320は、さらに、上記通信性能評価部321および計算性能評価部322での通信性能評価値(Ecomm)・計算性能評価値(Ecal)を一時記憶し、予め設定した通信性能閾値、・計算性能閾値と通信性能評価値(Ecomm)・計算性能評価値(Ecal)を各々比較し、通信性能評価値(Ecomm)・計算性能評価値(Ecal)が閾値以下の場合、該データサーバ周辺の通信性能・計算性能が低いと判断し、閾値以下の性能名(通信性能または計算性能)、該性能評価値(通信性能評価値または計算性能評価値)とともに、レプリカ対象データファイル選択の依頼をデータファイル選択部330へ行う性能値管理部323を有する。
図2のデータサーバ300におけるデータファイル選択部330は、上記性能値管理部323より閾値以下の性能名(通信性能または計算性能)、該性能評価値(通信性能評価値または計算性能評価値)とともに、レプリカ対象データファイル選択の依頼を受けると、閾値以下の性能名が通信性能である場合、計測情報テーブル311の各データファイルiのデータサイズ(Si)、アクセス回数合計値(Ai)を用いて、各データファイルiの総ダウンロードデータ量(Di)を以下のように求める。
Di=Si×Ai
そして、最も総ダウンロードデータ量(Di)が最も多いデータファイルをレプリカの対象データに選択し、あるいは、閾値以下となった性能名が計算性能である場合、計測情報テーブルにおける各データファイルiの計算量合計値(Ji)から計算量合計値(Ji)の最も多いデータファイルをレプリカの対象のデータに選択し、閾値以下の性能名(通信性能または計算性能)・該性能評価値(通信性能評価値または計算性能評価値)・選択したデータファイル名とともに選択したデータファイルのレプリカ作成の依頼をレプリカ作成部340へ行う機能を有する。
図2のデータサーバ300におけるレプリカ作成部340は、データファイル選択部330より受けた閾値以下となった性能名(通信性能または計算性能)・該性能評価値(通信性能評価値または計算性能評価値)・選択したデータファイル名とともにレプリカ配置データサーバ選択依頼のメッセージをシステム制御サーバ500へ送信し、該システム制御サーバ500よりシステム制御サーバ500が選択したレプリカ配置データサーバ名を受信する機能を有し、受信したレプリカ配置データサーバへ該データファイルのレプリカを作成する機能を有する。
図4は、図1の計算サーバ400の構成例を示す図である。
図4に示すように、計算サーバ400は、システム制御サーバより計算処理内容、データファイル名および該データファイルをダウンロードするデータサーバ名を受信し、該データサーバより該データファイルをダウンロードした後に計算処理を実行する機能に加えて、該データファイルのダウンロード開始時刻、ダウンロード完了時刻を計測し、ダウンロードに要したダウンロード時間を求め、ダウンロード完了時に、該ダウンロード時間を該データサーバへ送信するとともに、ダウンロード完了後に開始する該データファイルを用いて行う計算の開始時刻および計算終了時刻および計算量を計測し、該データファイルを用いた計算に要した計算時間および計算量を、計算完了時に該データファイル名とともに該データサーバへ送信する計測部410を有する。
図5は、図1のシステム制御サーバ500の構成例を示す図である。
図5に示すように、システム制御サーバ500は、任意のユーザ端末から計算処理リクエストのメッセージを受けると、各計算サーバの計算負荷やネットワーク通信負荷を考慮して、リクエストに対する応答時間(データサーバからのデータファイルダウンロード時間と計算サーバにおける計算時間の和)が短くなるように、計算処理リクエストのメッセージに含まれるデータファイルをダウンロードするデータサーバおよび計算処理を実行する計算サーバを選択する機能を有し、選択したデータサーバ名とユーザ端末から受信した計算処理リクエストメッセージを選択した計算機サーバへ送信する機能を有する他に、データサーバより受信したレプリカ作成依頼のメッセージの中にある性能名(通信性能または計算性能)・該性能評価値(通信性能評価値または計算性能評価値)・データファイル名から、該データファイルを蓄積していないデータサーバの中から、受信した性能名(通信性能または計算性能)の性能値が最もよいデータサーバを選択し、レプリカ作成依頼のメッセージを送信したデータサーバへ応答するレプリカ配置サーバ選択部510を有する。
図6は、本発明の分散計算システムにおける計算処理リクエストの計測・集計処理のフローを示す図である。
分散計算システムにおけるデータサーバ300の計測情報管理部310および計算サーバ400の計測部410において計測処理を開始すると(ステップS100)、ネットワークを介して任意のユーザ端末からデータファイル名と計算処理方法を含んだ計算処理リクエストのメッセージを受けたシステム制御サーバ500は、現在の計算負荷・ネットワーク通信負荷を考慮し、ネットワークに接続された複数の計算サーバと該データファイルを蓄積する複数のデータサーバから、計算処理を実行する計算サーバと該データファイルを該計算サーバへダウンロードするデータサーバを計算処理リクエストに対する応答時間(ネットワークにおけるデータファイルの転送時間と計算サーバでの計算時間の和)が短くなるように選択し、ネットワークを介して、該計算処理リクエストに選択したデータサーバ名(以下、データサーバ300とする)と該計算処理リクエストのメッセージを選択した計算サーバ(以下、計算サーバ400とする)へ送信する(ステップS110)。
該データサーバ300と該計算処理リクエストのメッセージを受信した該計算サーバ400は、該データサーバ300より該計算処理リクエストに含まれている該データファイルのダウンロードを開始するとともに、該計算サーバ400の計測部410はダウンロード開始時刻を一時記憶する(ステップS120)。
該計算サーバ410において該データサーバ300より該データファイルのダウンロードが完了すると、該計算サーバ400の計測部410は、ダウンロード完了時刻を一時記憶し、該データファイルのダウンロード完了時刻とステップS110で一時記憶したダウンロード開始時刻からダウンロード時間を求め、該データサーバ300へ送信する(ステップS130)。
該データファイル名とともにダウンロード時間を受信した該データサーバ300は、計測情報テーブル311内の該データファイル名のアクセス回数合計値を1つ加算するととともに、該データファイルのダウンロード時間合計値に受信したダウンロード時間を加算する(ステップS140)。
ステップS130において該データファイルのダウンロードを完了した該計算サーバ400は、ステップS110で受信した該計算処理リクエストにある計算処理方法に従い、計算処理を開始するとともに、該計算サーバ400の計測部410は、該計算処理の計算量の計測を開始する(ステップS150)。
該計算サーバ400においてステップS150で開始した計算処理が完了すると、該計算サーバ400の計測部410は、ステップS130において一時記憶した該データファイルのダウンロード完了時刻から計算処理完了時刻までの経過時間(即ち、計算時間)を求め、該計算時間と計測した計算量と該データファイル名を該データファイルをダウンロードした該データサーバ300へ送信する(ステップS160)。
ステップS160において該計算サーバ400から該データファイル名とともに計算時間・計算量を受信した該データサーバ300の計測情報管理部310は、計測情報テーブル311内の該データファイル名の行の計算時間合計、計算量合計の各欄の値に、受信した計算時間・計算量を加算する(ステップS170)。
ステップS180で計算処理を完了した該計算サーバ400の計測部410、あるいは、ステップS170で計測情報テーブル311の値を更新した該ファイルサーバ300の計測情報管理部310は、予め設定した本処理終了条件が成立するかどうかを評価し(ステップS180)、成立しない場合は、本処理を継続し、ステップS110からステップS180までを繰り返す。本処理終了条件が成立する場合は、本処理を終了する(ステップS190)。
図7は、本発明の分散計算システムにおける性能評価処理のフローを示す図である。
分散計算システムにおけるデータサーバ300の性能評価部320おいて性能評価処理を開始する(ステップS200)と、性能評価部320の通信性能評価部321は、計測情報管理部310の計測情報テーブル311にあるデータファイルi毎のデータサイズ(Si)、アクセス回数合計値(Ai)、ダウンロード合計時間(Ti)を利用して、該データサーバ300周辺のネットワークの通信性能評価値(Ecomm)を以下の式で評価し、性能値管理部323へ一時記憶する(ステップS210)。
Figure 2005115685
また、性能評価部320の計算性能評価部322は、計測情報管理部310の計測情報テーブル311にあるデータファイルi毎の計算量合計値(Ji)、計算時間合計値(ti)を利用して、該データサーバ300周辺の計算サーバの計算性能評価値(Ecal)を以下の式で評価し、性能値管理部323へ一時記憶する(ステップS220)。
Figure 2005115685
通信性能評価値(Ecomm)・計算性能評価値(Ecal)を一時記憶した性能値管理部323は、予め設定されている通信性能閾値、・計算性能閾値と一時記憶された通信性能評価値(Ecomm)・計算性能評価値(Ecal)を比較し、通信性能評価値(Ecomm)が通信性能閾値であるか、あるいは計算性能評価値(Ecal)が計算性能閾値以下であるかを評価する(ステップS230)。
上記いずれも成立しない場合は、本処理を終了する(ステップS250)が、いずれかが成立した場合、通信性能あるいは計算性能が十分でないと判断し、閾値以下となった性能名(通信性能または計算性能)と、その評価値(通信性能評価値 または計算性能評価値)とともに、レプリカ対象データファイルの選択依頼をレプリカ対象データファイル選択部330へ行い(ステップS240)、本処理を終了する(ステップS250)。
図8は、本発明の分散計算システムにおけるレプリカ対象データファイル選択処理のフローを示す図である。
分散計算システムにおけるデータファイルサーバ300のデータファイル選択部330は、図5に示した性能評価処理のステップS240において、性能評価部より、閾値以下となった性能名(通信性能または計算性能)と、その評価値(通信性能評価値 または計算性能評価値)とともに、レプリカ対象データファイルの選択依頼を受けると、データファイル選択処理を開始する(ステップS300)。
まず、性能評価部320より受けた性能名を識別し(ステップS310)、該閾値以下となった性能名が通信性能である場合、計測情報テーブル311の各データファイルiのデータサイズ(Si)、アクセス回数合計値(Ai)を用いて、各データファイルiの総ダウンロードデータ量(Di)を下式で求める。
Di=Si×Ai
そして、最も総ダウンロードデータ量(Di)が多いデータファイルをレプリカの対象データに選択する (ステップS320)。
また、ステップS310において性能評価部よる受けた閾値以下となった性能名が通信性能でない(即ち、計算性能である)場合、計測情報テーブル311における各データファイルiの計算量合計値(Ji)から計算量合計値(Ji)の最も多いデータファイルをレプリカの対象のデータに選択する(ステップS330)。
上記ステップS320あるいはステップS330で選択したデータファイルのレプリカ作成依頼を、閾値以下である性能名(通信性能または計算性能)・該性能評価値(通信性能評価値または計算性能評価値とともにレプリカ作成部340へ行い(ステップS340)、本処理を終了する(ステップS350)。
図9は、本発明の分散計算システムにおけるレプリカ配置サーバ選択処理・レプリカ配置処理のフローを示す図である。
分散計算システムにおけるデータサーバ300のレプリカ作成部340は、図8に示したレプリカ対象データファイル選択処理のフローのステップS340において、レプリカの対象であるデータファイル名と閾値以下である性能名(通信性能または計算性能)・該性能評価値(通信性能評価値または計算性能評価値)とともに、レプリカ作成依頼を該データファイルサーバ300におけるデータファイル選択部330より受けると、レプリカ作成の処理を開始する(ステップS400)。
レプリカ作成依頼を受けたレプリカ作成部340は、レプリカ対象データファイル名と閾値以下である性能名(通信性能または計算性能)・該性能評価値(通信性能評価値または計算性能評価値)を含むレプリカ配置サーバ選択依頼のメッセージをシステム制御サーバ500へ送信する(ステップS410)。
レプリカ配置サーバ選択依頼のメッセージを受けたシステム制御サーバ500のレプリカ配置サーバ選択部510は、受信したメッセージから閾値以下である性能名(通信性能または計算性能)を識別する(ステップS420)。
閾値以下である性能名が通信性能であると識別した場合、レプリカ配置サーバ選択部510は、各データサーバの性能値管理部に一時記憶されている通信性能値を収集・比較し、該レプリカ対象データファイルを蓄積していないデータサーバの中から、通信性能値が最も高いデータサーバをレプリカ配置データサーバに選択する(ステップS430)。
ステップS420において、閾値以下である性能名が計算性能であると識別したレプリカ配置サーバ選択部510は、各データサーバの性能値管理部に一時記憶されている計算性能値を収集・比較し、該レプリカ対象データファイルを蓄積していないデータサーバの中から、計算性能値が最も高いデータサーバをレプリカ配置データサーバに選択する(ステップS440)。
システム制御サーバ500のレプリカ配置サーバ選択部510は、ステップS430あるいはステップS440において、レプリカ配置データサーバを選択すると、ステップS410においてレプリカ配置サーバ選択依頼のメッセージを送信したデータサーバ300へ該レプリカ配置データサーバ名を応答する(ステップS450)。
該レプリカ配置データサーバ名を受信した該データサーバ300は、該データファイルのレプリカを受信した該レプリカ配置データサーバにレプリカを作成し(ステップS460)、本処理を終了する(ステップS470)。
なお、上記分散計算システムが行なう処理(図6〜9の処理)は、プログラムコード化して、例えばCD−ROM,DVD,FDなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することにより市場に頒布したり、インターネットなどのネットワークを介してユーザのコンピュータにダウンロードさせて配布することができる。
本発明の分散計算システムの構成例を示す図である。 本発明の分散計算システムにおけるデータサーバの構成例を示す図である。 本発明の分散計算システムにおける計測情報テーブルの具体的な例を示す図である。 本発明の分散計算システムにおける計算サーバの機能構成図である。 本発明の分散計算システムにおけるシステム制御サーバの機能構成図である。 本発明の分散計算システムにおける計算処理リクエストの計測・集計処理のフローを示す図である。 本発明の分散計算システムにおける性能評価処理のフローを示す図である。 本発明の分散計算システムにおけるレプリカ対象データファイル選択処理のフローを示す図である。 本発明の分散計算システムにおけるレプリカ配置サーバ選択処理・レプリカ配置処理のフローを示す図である。 従来の分散計算システムの構成例を示す図である。 従来の分散計算システムにおける計算処理リクエストの計測・集計処理のフローを示す図である。 従来の分散計算システムにおけるレプリカ対象データファイル選択処理のフローを示す図である。
符号の説明
200,1200:ユーザ端末
300,1300:データサーバ
310:計測情報管理部
311:計測情報テーブル
320:性能評価部
321:通信性能評価部
322:計算性能評価部
323:性能値管理部
330:データファイル選択部
340:レプリカ作成部
400,1400:計算サーバ
410:計測部
500,1500:システム制御サーバ
510:レプリカ配置サーバ選択部

Claims (6)

  1. ネットワークに分散して接続された複数の計算サーバ,データサーバおよびユーザ端末と、システム制御サーバとを有し、前記ユーザ端末からネットワークを介して計算処理リクエストを前記システム制御サーバが受ける度に計算処理を実行する計算サーバと計算処理に用いるデータファイルをダウンロードするデータサーバを選択し、前記選択された計算サーバに前記選択されたデータサーバからデータファイルをダウンロードさせた後に該計算サーバで計算処理を実行させるようにした分散計算システムにおける負荷分散方法であって、
    前記計算サーバからデータファイルをダウンロードする通信性能あるいは計算サーバがダウンロードしたデータファイルを用いて計算処理を実施する際の計算性能に関わる情報の計測・集計を行った結果を計測情報テーブルとして管理し、通信性能あるいは計算性能の性能評価を行い、いずれかの性能低下を検出した際に、レプリカ作成による負荷分散効果の高いデータファイルをレプリカ対象データに選択し、負荷分散効果の高いレプリカ配置データサーバを選択し、レプリカを該レプリカ配置データサーバへ配置することを特徴とする負荷分散方法。
  2. 前記選択された計算サーバが前記選択されたデータサーバからデータファイルをダウンロードして計算処理を実行する度に、該データサーバあるいは該計算サーバで計測したデータファイルのダウンロードに要したダウンロード時間を該データサーバが収集し、
    前記データサーバでは、データファイルi毎に、データファイル名,データサイズ(Si),アクセス回数合計値(Ai),およびダウンロード時間合計値(Ti)を前記計測情報テーブル内に管理し、自データサーバ内にあるデータファイルiを用いた計算処理が実行される度に、収集した前記データファイルiのダウンロード時間を計測情報テーブル内にある該データファイルiのダウンロード時間合計値(Ti)に加算するとともに、前記データファイルiのアクセス回数合計値(Ai)を1つ加算し、予め設定したイベント発生の度に、あるいは一定時間間隔で、前記計測情報テーブルにある各データファイルiのデータサイズ(Si),アクセス回数合計値(Ai),ダウンロード合計時間(Ti)を用いて、前記データサーバ内のデータファイルを用いた計算処理リクエストにおけるデータファイルダウンロード時の平均スループットであるネットワークの通信性能評価値(Ecomm)を以下の式で評価し、
    Figure 2005115685
    予め設定した通信性能閾値と比較して、通信性能低下の有無を評価することを特徴とする請求項1に記載の負荷分散方法。
  3. 前記選択された計算サーバがデータサーバからデータファイルをダウンロードして、計算処理を実行する度に、前記計算サーバで計測した該データファイルを利用した計算に要した計算量(演算回数)および計算時間を前記データサーバへ送信し、前記データサーバでは、データファイルi毎にデータファイル名・計算量合計値(Ji)、計算時間合計値(ti)を計測情報テーブル内に管理し、自データサーバ内にあるデータファイルiを用いた計算処理が実行される度に計算サーバより受信した該データファイルiの計算量,計算時間を計測情報テーブル内にある該データファイルiの計算量合計値(Ji),計算時間合計値(ti)に加算し、予め設定したイベント発生の度に、あるいは一定時間間隔で、前記計測情報テーブルにある各データファイルiの計算量合計値(Ji),計算時間合計値(ti)を利用して、前記データサーバ内のデータファイルを用いた計算処理リクエストにおける計算処理時の平均スループットである計算サーバの計算性能評価値(Ecal)を以下の式で評価し、
    Figure 2005115685
    予め設定した計算性能閾値と比較して、計算性能低下の有無を評価することを特徴とする請求項1に記載の負荷分散方法。
  4. 任意のデータサーバ周辺の通信性能あるいは計算性能の低下が検出されたとき、
    検出された性能が通信性能である場合、計測情報テーブル内にある該データサーバ内の各データファイルiのデータサイズ(Si),アクセス回数合計値(Ai)を用いて、各データファイルiの総ダウンロードデータ量(Di)を下式で求め、
    Di=Si×Ai
    最も総ダウンロードデータ量(Di)が多いデータファイルをレプリカの対象データに選択し、
    また、検出された性能が計算性能である場合、計測情報テーブルにおける該データサーバ内の各データファイルiの計算量合計値(Ji)から計算量合計値(Ji)の最も多いデータファイルをレプリカの対象のデータに選択することを特徴とする請求項1に記載の負荷分散方法。
  5. 任意のデータサーバ周辺の通信性能あるいは計算性能の低下が検出されたとき、
    該検出された性能が通信性能である場合、レプリカ対象のデータファイルを蓄積していないデータサーバの中から、計算性能値が最も高いデータサーバをレプリカ配置データサーバに選択し、
    また、前記検出された性能が計算性能である場合、レプリカ対象のデータファイルを蓄積していないデータサーバの中から、計算性能が最も高いデータサーバをレプリカ配置データサーバに選択することを特徴とする請求項1に記載の負荷分散法。
  6. ネットワークに分散して接続された複数の計算サーバ,データサーバおよびユーザ端末と、システム制御サーバとを有し、前記ユーザ端末からネットワークを介して計算処理リクエストを前記システム制御サーバが受ける度に計算処理を実行する計算サーバと計算処理に用いるデータファイルをダウンロードするデータサーバを選択し、前記選択された計算サーバに前記選択されたデータサーバからデータファイルをダウンロードさせた後に該計算サーバで計算処理を実行させるようにした分散計算システムであって、
    前記計算サーバは、前記データサーバからデータファイルをダウンロードして、計算処理を実行する度に、通信性能あるいは計算性能に関わる情報を計測し該データファイル名とともに該データサーバへ送信する計測部を有し、
    前記データサーバは、データファイル名毎に通信性能あるいは計算性能に関わる情報を計測情報テーブルとして管理し、前記計算サーバから計測情報を受信する度に前記計測情報テーブルを更新・管理する計測情報管理部,定期的に前記計測情報テーブルを用いて自データサーバ周辺の通信性能あるいは計算性能の性能評価を行い性能低下の有無を評価する性能評価部,性能低下検出時にレプリカ作成による負荷分散効果の高いレプリカ対象のデータファイルを選択するデータファイル選択部,およびレプリカ配置データサーバへレプリカを作成するレプリカ作成部を有し、
    前記システム制御サーバは、負荷分散効果の高いレプリカ配置データサーバを選択するレプリカ配置サーバ選択部を有する
    ことを特徴とする分散計算システム。
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