JP2005114846A - 仮表示シート及び表示体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 外観上の問題、及び剥離時の破断が生じない仮表示シート、及び該仮表示シートを貼付した表示体を提供する。
【解決手段】 仮表記用シート101に、第1接着剤102及び第2接着剤103を設け、かつミシン目104を設けた。よって仮表記用シートの全面ではなく一部分にのみ接着剤が存在し、従来に比べて接着力が小さく、仮表示シート110を表示体2から剥がす際に仮表示シートの破断等が発生することはなくなる。又、ミシン目により、仮表示シートを複数回に分けて剥離させることが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】 仮表記用シート101に、第1接着剤102及び第2接着剤103を設け、かつミシン目104を設けた。よって仮表記用シートの全面ではなく一部分にのみ接着剤が存在し、従来に比べて接着力が小さく、仮表示シート110を表示体2から剥がす際に仮表示シートの破断等が発生することはなくなる。又、ミシン目により、仮表示シートを複数回に分けて剥離させることが可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、看板、壁面等の表示用部材の表面に一定期間配置される仮表示シート、及び該仮表示シートが貼付される表示体に関する。
従来から、屋内外の看板等の表示体に、所定の内容が表示された表示シートを貼り付け、表示内容の変更をする際には上記表示シートを上記表示体から剥離して別の内容を表示させるという手法が採用されている。
上記表示体は、人の目に触れやすいよう一般的に高所に設置されているため、上記表示シートの剥離には、高所作業用の特別の装置が必要である等、その作業性、安全性の面における困難性が指摘されており、該困難さを克服する対策として以下の様な対策が採られている。
例えば、高所の看板や壁面等の表示体に貼り付けられ表示内容を印刷した接着シートに対して、該接着シートの剥離開始部分から離れた場所から、上記接着シートに装着した剥離用紐状部材を引っ張ることによって、容易に、作業性良く、さらに安全に、上記表示体から上記接着シートを剥離可能な表示部材が提案されている。即ち、上記剥離用紐状部材は、その一端を上記接着シートの上端に装着し、他端を下方に垂下した状態として、上記接着シートは上記表示体に貼り付けられている。よって、上記接着シートが剥がれる方向に上記剥離用紐状部材を引っ張ることで、上記表示体から接着シートを容易に剥がすことができる。従って表示体が高所に設置されていても、その高さにあわせて上記剥離用紐状部材の長さを調整して垂下させておけば、高所作業用の特別の装置を用いるまでもなく簡単に上記接着シートの剥離が可能となる(例えば、特許文献1参照。)。
上記表示体は、人の目に触れやすいよう一般的に高所に設置されているため、上記表示シートの剥離には、高所作業用の特別の装置が必要である等、その作業性、安全性の面における困難性が指摘されており、該困難さを克服する対策として以下の様な対策が採られている。
例えば、高所の看板や壁面等の表示体に貼り付けられ表示内容を印刷した接着シートに対して、該接着シートの剥離開始部分から離れた場所から、上記接着シートに装着した剥離用紐状部材を引っ張ることによって、容易に、作業性良く、さらに安全に、上記表示体から上記接着シートを剥離可能な表示部材が提案されている。即ち、上記剥離用紐状部材は、その一端を上記接着シートの上端に装着し、他端を下方に垂下した状態として、上記接着シートは上記表示体に貼り付けられている。よって、上記接着シートが剥がれる方向に上記剥離用紐状部材を引っ張ることで、上記表示体から接着シートを容易に剥がすことができる。従って表示体が高所に設置されていても、その高さにあわせて上記剥離用紐状部材の長さを調整して垂下させておけば、高所作業用の特別の装置を用いるまでもなく簡単に上記接着シートの剥離が可能となる(例えば、特許文献1参照。)。
又、企業の社名変更等に伴い、看板等の社名やシンボルマーク、商標を変更する際にも、上記接着シートと同様のフィルム状被覆材を使用する旨の提案もある。即ち、企業の社名等を変更するときは、一斉に多数の看板等の表示を変更する必要があるため、社名等の新しい表示をした看板表面に、旧表示を印刷した上記被覆材を貼り付ける。該被覆材には、剥離用の紐状部材を垂下しておき、指定期日に上記紐状部材を引っ張ることで上記被覆材を剥離する(例えば、特許文献2参照。)。
上記特許文献1及び特許文献2によれば、紐状部材を上記接着シート及び被覆材に設けたことで、特殊な設備を用いることなく、表示体から上記接着シート等を剥離することができる。
特許第2841244号公報
特開2002−287641号公報
上記特許文献1及び特許文献2によれば、紐状部材を上記接着シート及び被覆材に設けたことで、特殊な設備を用いることなく、表示体から上記接着シート等を剥離することができる。
しかしながら、看板等の表示体は一般に大面積であり、表示体の表面に貼り付けられた仮接着シートの幅が広く接着面積が大きいことから、接着力も大きくなるため、該仮接着シートを剥離する際に、仮接着シートの破断等が発生するという問題があった。一方、仮接着シートの破断を避けるため、仮接着シートに用いる接着剤を調整して接着力を下げると、仮接着シートが表示体から浮いたり、剥がれたりし、外観上の問題が生じる。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、上記外観上の問題、及び剥離時の破断が生じない仮表示シート、及び該仮表示シートを貼付した表示体を提供することを目的とする。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、上記外観上の問題、及び剥離時の破断が生じない仮表示シート、及び該仮表示シートを貼付した表示体を提供することを目的とする。
本発明の第1態様の仮表示シートは、表示体に表された表記に代わる仮表記が記され上記表示体の上記表記を覆い上記表示体に剥離可能に貼付される仮表示シートであって、
当該仮表示シートを構成する一部分であり、上記表示体の上記表記を覆い隠す上記仮表記を記した仮表記用シートと、
当該仮表示シートを構成する一部分で上記仮表記用シートを上記表示体に貼付するため上記仮表記用シートに設けられる接着部材であり、上記表示体に対して剥離可能に接着し上記仮表記用シートを上記表示体から剥がすため最初に上記表示体から剥がされる第1接着部材と、
当該仮表示シートを構成する一部分で上記仮表記用シートを上記表示体に貼付するため上記仮表記用シートに設けられる接着部材であり、上記表示体に対して剥離可能に接着し、上記第1接着部材が上記表示体から剥がされた後、上記仮表記用シートを上記表示体に保持し上記仮表記用シートと共に上記表示体から剥離される第2接着部材と、
上記第1接着部材を上記表示体から剥離するとき該第1接着部材が接着された上記仮表記用シートと上記第2接着部材が接着された上記仮表記用シートとの切り離しを容易にし仮表記用シートに形成された切り離し手段と、
上記第1接着部材及び上記第2接着部材に接続され上記第1接着部材及び上記第2接着部材を上記表示体から剥離するために引っ張る剥離用部材と、
上記第1接着部材及び上記第2接着部材の端部に設けられ、第1接着部材及び上記第2接着部材と上記剥離用部材とを連結する端部補強部材と、
を備えたことを特徴とする。
当該仮表示シートを構成する一部分であり、上記表示体の上記表記を覆い隠す上記仮表記を記した仮表記用シートと、
当該仮表示シートを構成する一部分で上記仮表記用シートを上記表示体に貼付するため上記仮表記用シートに設けられる接着部材であり、上記表示体に対して剥離可能に接着し上記仮表記用シートを上記表示体から剥がすため最初に上記表示体から剥がされる第1接着部材と、
当該仮表示シートを構成する一部分で上記仮表記用シートを上記表示体に貼付するため上記仮表記用シートに設けられる接着部材であり、上記表示体に対して剥離可能に接着し、上記第1接着部材が上記表示体から剥がされた後、上記仮表記用シートを上記表示体に保持し上記仮表記用シートと共に上記表示体から剥離される第2接着部材と、
上記第1接着部材を上記表示体から剥離するとき該第1接着部材が接着された上記仮表記用シートと上記第2接着部材が接着された上記仮表記用シートとの切り離しを容易にし仮表記用シートに形成された切り離し手段と、
上記第1接着部材及び上記第2接着部材に接続され上記第1接着部材及び上記第2接着部材を上記表示体から剥離するために引っ張る剥離用部材と、
上記第1接着部材及び上記第2接着部材の端部に設けられ、第1接着部材及び上記第2接着部材と上記剥離用部材とを連結する端部補強部材と、
を備えたことを特徴とする。
又、上記第1接着部材及び上記第2接着部材は、上記仮表記用シートの両端部分にて上記仮表記用シートにおける上記表示体との接触面に設けられ上記仮表記用シートに対しては剥離不可にて接着し上記表示体には剥離可能に接着する接着剤にて構成してもよい。
又、上記第1接着部材及び上記第2接着部材は、上記仮表記用シートの両端部分にて上記仮表記用シート及び上記表示体を覆って設けられ、上記仮表記用シートに対しては剥離不可にて接着し上記表示体には剥離可能に接着する接着テープにて構成してもよい。
又、上記切り離し手段は、上記第1接着部材の延在方向に沿って上記仮表記用シートに設けたミシン目にて構成してもよい。
又、上記ミシン目は、上記第1接着部材と上記仮表記用シートとの境界部に設けるように構成してもよい。
又、上記表示体が箱状体にてなり、上記第1接着部材及び上記第2接着部材、並びに上記第1接着部材及び上記第2接着部材に隣接する上記仮表記用シートの一部が上記箱状体において上記延在方向に沿って延在する第1面に配置され、上記延在方向に沿って延在し上記第1面に直交する第2面、上記第1面に対向し上記延在方向に沿って延在する第3面、及び上記第2面に対向し上記延在方向に沿って延在する第4面を覆い上記仮表記用シートが配置されるとき、上記ミシン目は、上記第1面、又は上記第1面と上記第2面との境界に沿って設けるように構成してもよい。
又、上記仮表記用シートが上記第1接着部材の延在方向に沿って裂ける特性を有するとき、上記切り離し手段は、上記第1接着部材の剥離開始箇所の近傍で上記仮表記用シートに設けた切目にて構成してもよい。
又、上記第1態様において、上記仮表記用シートが上記表示体の一面にのみ貼付されるとき、上記ミシン目は、上記延在方向に直交する直交方向において上記仮表記用シートの中央部に設けるように構成してもよい。
さらに本発明の第2態様における表示体は、上述の第1態様における仮表示シートが貼付されたことを特徴とする。
上記第1態様の仮表示シート、及び上記第2態様の表示体によれば、仮表記用シートに、第1接着部材及び第2接着部材を設け、かつ切り離し手段を設けたことで、仮表記用シートの全面ではなく一部分にのみ第1接着部材及び第2接着部材が存在する。よって、従来に比べて仮表示シートを剥離するときに要する力は小さく、仮表示シートを表示体から剥がす際に仮表示シートの破断等が発生する可能性を低減させることができる。又、切り離し手段を設けたことで、仮表示シートの全体を一度に表示体から剥がすのではなく、仮表示シートを複数回に分けて剥離させることが可能となる。よって、上述のように従来に比べて剥離に要する力は小さくなっているが、従来以上の接着力を有する接着部材を用いることで接着力は十分確保されており、仮表示シートが表示体から浮いたり、剥がれたりして、外観上の問題が生じることもない。
上記接着部材を、予め仮表記用シートに接着剤として設けておくことで、表示体への仮表示シートの貼付作業を容易に行うことができる。
又、上記接着部材を接着テープとすることで、仮表示シートを表示体に設置するとき、例えば、該接着テープと表示体との接触面積を調整可能であり、仮表示シートを剥離するときに要する力を調整することができる。
又、切り離し手段をミシン目や切目にすることで、仮表記用シートの剥離に伴い仮表示用シートの分割が行え、剥離作業を容易にし作業性を向上させることができる。
又、ミシン目を接着部材と仮表記用シートとの境界部分に設けることで、ほぼ接着部材部分のみを剥離させることができるので、剥離作業が容易になるとともに、仮表記用シート表面に仮表記を形成したとき、仮表記がミシン目で分断されることもない。
又、上記接着部材を接着テープとすることで、仮表示シートを表示体に設置するとき、例えば、該接着テープと表示体との接触面積を調整可能であり、仮表示シートを剥離するときに要する力を調整することができる。
又、切り離し手段をミシン目や切目にすることで、仮表記用シートの剥離に伴い仮表示用シートの分割が行え、剥離作業を容易にし作業性を向上させることができる。
又、ミシン目を接着部材と仮表記用シートとの境界部分に設けることで、ほぼ接着部材部分のみを剥離させることができるので、剥離作業が容易になるとともに、仮表記用シート表面に仮表記を形成したとき、仮表記がミシン目で分断されることもない。
本発明の実施形態である仮表示シート、及び該仮表示シートを貼付した表示体について、図を参照しながら以下に説明する。尚、各図において同じ構成部分については同じ符号を付している。
第1実施形態;
本発明の第1実施形態である仮表示シートについて図1〜図5を参照して説明する。
本実施形態の仮表示シート110は、図3に示すように、建物1等に設置されている例えば袖看板等の表示体2に対して剥離可能に貼付されるシートであり、表示体2の一面2aに記された文字、模様等の表記3に代わる仮表記107が記され上記表記3を覆う仮表示シートである。
該仮表示シート110は、基本的に、仮表記用シート101と、第1接着部材の一例としての第1接着剤102と、第2接着部材の一例としての第2接着剤103と、切り離し手段の一例としてのミシン目104と、端部補強部材105と、剥離用部材106とを有する。
第1実施形態;
本発明の第1実施形態である仮表示シートについて図1〜図5を参照して説明する。
本実施形態の仮表示シート110は、図3に示すように、建物1等に設置されている例えば袖看板等の表示体2に対して剥離可能に貼付されるシートであり、表示体2の一面2aに記された文字、模様等の表記3に代わる仮表記107が記され上記表記3を覆う仮表示シートである。
該仮表示シート110は、基本的に、仮表記用シート101と、第1接着部材の一例としての第1接着剤102と、第2接着部材の一例としての第2接着剤103と、切り離し手段の一例としてのミシン目104と、端部補強部材105と、剥離用部材106とを有する。
上記仮表記用シート101は、図1及び図2に示すように、仮表示シート110を構成する一部分であり、上記表記3を覆い隠す上記仮表記107を記したシートである。仮表記用シート101は、特にその材料を限定されるものではないが、従来周知のポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル―酢酸ビニル共重合樹脂、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂等を用いて作製したフィルムを使用することができる。ポリ塩化ビニル樹脂には、柔軟性を付与するために可塑剤が添加される。可塑剤としては、フタル酸エステル系、アジピン酸エステル系、ポリエステル系が使用可能であるが、これらに限定されるものではない。又、これらの樹脂は混合して使用することもでき、更に、着色剤、可塑剤、充填材、ガラス繊維などの強化材、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの添加剤を、所定の目的に応じて配合して使用することもできる。仮表記用シート101の厚さは、10μm以上200μm以下が好ましく、さらに好適には50μm以上150μm以下が好ましい。200μmより厚いと、仮表記用シート101の柔軟性が低下し仮表記用シート101の剥離性が悪くなるという問題が生じ、一方、10μm未満の厚さでは、仮表記用シート101が破断しやすい、又、上記表記3の隠蔽性が劣り表示体2表面の色や模様が透けて見える、という問題が生じるからである。
このように構成される仮表記用シート101は、一例として、幅寸法が約1〜2m、長さ寸法が約10m程度の大きさである。
このように構成される仮表記用シート101は、一例として、幅寸法が約1〜2m、長さ寸法が約10m程度の大きさである。
仮表記用シート101の表面101aには、例えば静電トナー印刷を用い画像等の仮表記107を形成することができる。又、印刷面を保護する必要がある場合は、その印刷面を保護フィルムで被覆してもよい。保護フィルムとしては、仮表記107が透視可能な透明性を有するポリマーフィルム、例えばフッ素系ポリマー、アクリル系ポリマー、フタレート系ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート等)などから形成されたフィルムが使用可能である。
図1及び図2に示すように、上記第1接着剤102は、仮表示シート110を構成する一部分で仮表記用シート101を表示体2に貼付するため仮表記用シート101に設けられる接着部材であり、表示体2に対して剥離可能に接着し仮表記用シート101を表示体2から剥がすため最初に表示体2から剥がされる部分である。上記第2接着剤103は、仮表示シート110を構成する一部分で仮表記用シート101を表示体2に貼付するため仮表記用シート101において上記第1接着剤102に対向して設けられる接着部材であり、表示体2に対して剥離可能に接着し、第1接着剤102が表示体2から剥がされた後、仮表記用シート101を表示体2に保持し仮表記用シート101と共に表示体2から剥離される部材である。第1接着剤102及び第2接着剤103は、当該仮表示シート110の幅方向、つまり第1接着剤102及び第2接着剤103の延在方向108aに直交する直交方向108bにおける両端部分101bにて、上記表示体2と対向し接触する仮表記用シート101の接触面101cに接着される。尚、本実施形態では、上記延在方向108aは、仮表示シート110の長手方向に対応する。又、上述のように第1接着剤102及び第2接着剤103は、表示体2に対しては剥離可能であるが、仮表記用シート101に対しては剥離不能である。
これは、仮表記用シート101において接着剤102、103が取り付けられる部分には、仮表記用シート101と接着剤102、103との接着力を増す特殊処理を施しているからである。該特殊処理としては、例えば、仮表記用シート101の接着剤付着面に、接着剤102,103との密着性を向上させる樹脂を塗布する例えばプライマー処理や、上記接着剤付着面へのコロナ処理が挙げられる。又、接着剤の種類の選定によっても表示体2への接着力が小さくなるように設定することができる。さらに、接着剤102、103における表示体2との接着面に、凹凸構造を形成したり、弾性を有する微小球を含有させたり、又は上記凹凸構造の凸部に上記弾性微小球を含有させる等の手法によっても、上記接着剤102,103の表示体2への接着力を小さくすることができる。よって、接着剤102、103の接着力は、表示体2に比べて仮表記用シート101の方が大きくなる。
又、上記凹凸構造を付与する等の手法によれば、仮表示シート110を表示体2に貼り付けるときに、仮表示シート110と表示体2との間に気泡を巻き込んでしまった場合でも、該気泡は抜け出ることができる。よって、表示体2に貼付された仮表示シート110に膨れ等の形成を防止でき、外観に優れるという効果もある。
尚、図1及び図2では、図の視認性を良くするため、仮表示シート110、並びに第1接着剤102及び第2接着剤103の厚さは、誇張して図示している。
又、上記凹凸構造を付与する等の手法によれば、仮表示シート110を表示体2に貼り付けるときに、仮表示シート110と表示体2との間に気泡を巻き込んでしまった場合でも、該気泡は抜け出ることができる。よって、表示体2に貼付された仮表示シート110に膨れ等の形成を防止でき、外観に優れるという効果もある。
尚、図1及び図2では、図の視認性を良くするため、仮表示シート110、並びに第1接着剤102及び第2接着剤103の厚さは、誇張して図示している。
上記第1接着剤102及び第2接着剤103は、その材質を限定するものではないが、アクリル系、シリコーン系、合成ゴム系、又は天然ゴム系の感圧接着剤を用いることができる。耐候性の面から特にアクリル系の感圧接着剤が好ましい。接着剤102、103の厚さは、通常約5μm〜約100μm、好ましくは約20μm〜約75μmである。又、接着剤102、103の接着力は、JIS Z 0237に準拠した測定方法において、15N/m以上、1200N/m以下であることが好ましく、さらに20N/m以上、500N/m以下が好ましい。接着力が1200N/m以上であると、仮表示シート110を表示体2から剥がすときに、仮表示シート110の破断や、接着剤102、103の一部が表示体2の表面に残ってしまう等の問題点があり、一方、接着力が15N/m以下であると、仮表示シート110の浮きや、剥がれが生じるからである。
上記ミシン目104は、第1接着剤102の表示体2との剥離を行うとき、仮表記用シート101において第1接着剤102が接着された第1接着部分101dと、仮表記用シート101との切り離しを容易にするもので、直交方向108bにおいて仮表記用シート101の中央部101fにて、延在方向108aに沿って形成されている。
尚、上記切り離しを容易する機能を果たす手段であれば、ミシン目104に限定されるものではない。
尚、上記切り離しを容易する機能を果たす手段であれば、ミシン目104に限定されるものではない。
上記端部補強部材105は、上記延在方向108aにおいて仮表記用シート101の一端又は両端部にて、仮表記用シート101の第1接着部分101d及び第2接着部分101eに対応して設けられ、上記剥離用部材106を仮表記用シート101に接続する部材であり、端部補強部材105には剥離用部材106が接続される。よって、端部補強部材105は、剥離用部材106を剥離方向に引張って仮表示シート110を表示体2から剥離するとき、端部補強部材105と仮表記用シート101との接続部で破断を防止するものであれば、その形状等は特に限定されるものではないが、例えば、紙やプラスチック等にてなる筒状、棒状の部材が好ましい。この場合、仮表記用シート101の端部に接着剤を塗布し、端部補強部材105の外周方向に仮表記用シート101を巻きつけ接着させることにより形成することができる。尚、延在方向108aが重力方向に一致するとき、端部補強部材105は、仮表記用シート101の上端又は下端のいずれに設けてもよい。
剥離用部材106は、ロープ等の紐状部材が好ましい。端部補強部材105に一端が固定され、他端を持って引張ることで仮表示シート110が表示体2から剥離されるように、例えば表示体2の下方へ垂下される。
剥離用部材106は、ロープ等の紐状部材が好ましい。端部補強部材105に一端が固定され、他端を持って引張ることで仮表示シート110が表示体2から剥離されるように、例えば表示体2の下方へ垂下される。
以上のように構成される仮表示シート110は、図4に示すように、表示体2の一面2aに、第1接着剤102及び第2接着剤103にて仮貼付される。そして、仮表記107を表示体2の表記3に変更するときには、図5に示すように、仮表記用シート101において第1接着剤102が接着されている第1接着部分101dに端部補強部材105を介して設けられている剥離用部材106を剥離方向150に引っ張ることで、第1接着剤102が仮表記用シート101とは剥がれず表示体2から剥がれて、第1接着部分101dが剥離方向150へ引っ張られる。これに伴い、仮表記用シート101がミシン目104部分にて破断し、まず、第1接着部分101dを有する仮表記用シート101が表示体2から剥離される。同様にして、第2接着剤103が接着されている仮表記用シート101の第2接着部分101e部分が剥離用部材106を剥離方向150に引っ張ることで表示体2から剥がされる。これにて、表示体2の一面2aから、仮表示シート110が完全に剥がされ、仮表記107に代えて表示体2の表記3が表示される。
上述したような仮表示シート110によれば、仮表示シート110の全面ではなく一部分にのみ第1接着剤102及び第2接着剤103を設けているので、従来に比べて仮表示シート110を剥離するときに要する力が小さく、仮表示シート110を表示体2から剥がす際に仮表示シート110の破断等が発生することはなくなる。又、仮表示シート110の全体を一度に表示体2から剥がすのではなく、仮表示シート110を複数回に分けて剥離可能なように、切り離し手段を設けた。よって、仮表示シート110の表示体2への接着領域が従来に比べて減っているが、従来以上の接着力を有する接着剤102、103を用いることで接着力は十分確保されており、仮表示シート110が表示体2から浮いたり、剥がれたりして、外観上の問題が生じることもない。
又、上記実施形態では、第1接着部分101d及び第2接着部分101eに対応して、剥離用部材106をそれぞれ別々に垂下したが、第1接着部分101dに接続される剥離用部材106に、第2接着部分101eに接続される剥離用部材106を接続しておくことで、第1接着部分101dに接続される剥離用部材106を引っ張るだけで、第1接着部分101d、さらに第2接着部分101eを連続して剥離させることが可能となる。よって、剥離時間の短縮、作業の簡略化を図ることができる。
上述の実施形態では、第1接着部材及び第2接着部材として、仮表記用シート101の両端部101bにおける接触面101cに、第1接着剤102及び第2接着剤103を接着させた。しかしながら、仮表記用シート101の表示体2への貼付方法は、上記方法に限定されるものではない。例えば、図6に示すように、仮表記用シート101の両端部101bに、仮表記用シート101の表面101aにおける両端部101b及び上記表示体2の一面2aを覆って設けられ、仮表記用シート101に対しては剥離不可にて接着し表示体2には剥離可能に接着する接着テープ111、111を使用することもできる。
該接着テープ111を用いた構成においても、上述した剥離動作により、仮表記用シート101を半分ずつ表示体2から順次剥離することができ、又、上述した効果を奏することができる。
該接着テープ111を用いた構成においても、上述した剥離動作により、仮表記用シート101を半分ずつ表示体2から順次剥離することができ、又、上述した効果を奏することができる。
又、上述の実施形態では、ミシン目104は、仮表記用シート101の中央部101fに設けているが、図7に示すように、仮表記用シート101における第1接着部分101dと、接着部材を設けていない仮表記用シート101の非接着部分101gとの境界部101hに形成してもよい。さらには、図示するように、第2接着部分101eと、非接着部分101gとの境界部101hにも形成してもよい。
このように境界部101hにミシン目104を設けた構成においても、上述した剥離動作により、仮表記用シート101を表示体2から剥離することができ、又、上述した効果を奏することができる。但し、第1接着部分101d及び第2接着部分101eの両方の境界部101h、101hにミシン目104を設けた場合、ミシン目104にて、まず第1接着部分101dが表示体2から剥がされ、非接着部分101gは、次に第2接着部分101eが表示体2から剥がされるときに第2接着部分101eと共に表示体2から除去されるか、又は、第2接着部分101eが単独でミシン目104にて表示体2から剥がされ、残った非接着部分101gは自然に落下するかの動作となる。
このように境界部101hにミシン目104を設けた構成においても、上述した剥離動作により、仮表記用シート101を表示体2から剥離することができ、又、上述した効果を奏することができる。但し、第1接着部分101d及び第2接着部分101eの両方の境界部101h、101hにミシン目104を設けた場合、ミシン目104にて、まず第1接着部分101dが表示体2から剥がされ、非接着部分101gは、次に第2接着部分101eが表示体2から剥がされるときに第2接着部分101eと共に表示体2から除去されるか、又は、第2接着部分101eが単独でミシン目104にて表示体2から剥がされ、残った非接着部分101gは自然に落下するかの動作となる。
尚、上述したように本実施形態では、仮表示シート110は、ミシン目104により、2分割又は3分割されるが、分割数は、これに限定されるものではなく、4分割以上とすることもできる。又、延在方向108aは、重力方向に限定するものではなく、仮表示シート110の剥離作業が容易となり、又、表示体2に対して仮表示シート110がめくれ等なく貼付される限り、その方向を問うものではない。又、上記分割数、及び延在方向については、以下に説明する各実施形態においても同様に適用される。
第2実施形態;
本発明の第2実施形態である仮表示シートについて図8〜図12を参照して説明する。
本実施形態の仮表示シート120は、図8から図10に示すように、表示体2に対して剥離可能に貼付されるシートであり、表示体2において、上記表記3が記されている第2面2a、該第2面に対向する第4面2b、第2面2a及び第4面2bに直交し互いに対向する第1面2c、並びに第3面2dを覆い、表記3に代わる仮表記107が記され上記表記3を覆う仮表示シートである。
上述の仮表示シート110と同様に、仮表示シート120についても、基本的に、仮表記用シート121と、第1接着部材の一例としての第1接着剤122と、第2接着部材の一例としての第2接着剤123と、切り離し手段の一例としてのミシン目124と、端部補強部材125と、剥離用部材126とを有する。尚、第1接着剤122、第2接着剤123、端部補強部材125、及び剥離用部材126は、上述した仮表示シート110における、第1接着剤102、第2接着剤103、端部補強部材105、及び剥離用部材106にそれぞれ対応するものであり、ここでの詳しい説明は省略する。
又、仮表記用シート121についても、表示体2を覆う面積が相違するのみであり、材料等について、上述した仮表示シート110と変わるところはない。よって、ここでの詳しい説明は省略する。
本発明の第2実施形態である仮表示シートについて図8〜図12を参照して説明する。
本実施形態の仮表示シート120は、図8から図10に示すように、表示体2に対して剥離可能に貼付されるシートであり、表示体2において、上記表記3が記されている第2面2a、該第2面に対向する第4面2b、第2面2a及び第4面2bに直交し互いに対向する第1面2c、並びに第3面2dを覆い、表記3に代わる仮表記107が記され上記表記3を覆う仮表示シートである。
上述の仮表示シート110と同様に、仮表示シート120についても、基本的に、仮表記用シート121と、第1接着部材の一例としての第1接着剤122と、第2接着部材の一例としての第2接着剤123と、切り離し手段の一例としてのミシン目124と、端部補強部材125と、剥離用部材126とを有する。尚、第1接着剤122、第2接着剤123、端部補強部材125、及び剥離用部材126は、上述した仮表示シート110における、第1接着剤102、第2接着剤103、端部補強部材105、及び剥離用部材106にそれぞれ対応するものであり、ここでの詳しい説明は省略する。
又、仮表記用シート121についても、表示体2を覆う面積が相違するのみであり、材料等について、上述した仮表示シート110と変わるところはない。よって、ここでの詳しい説明は省略する。
ミシン目124は、当該仮表示シート120では、図10に示すように、表示体2の第1面2cと、第2面2aとの境界部分127において延在方向108aに沿って仮表記用シート121に形成されている。
又、第1接着剤122及び第2接着剤123は、直交方向108bにおいて仮表記用シート121の両端部121bにて、仮表記用シート121の表示体2との接触面121cに、それぞれ延在方向108aに沿って接着されている。仮表記用シート121は、表示体2の第2面2a、第3面2d、第4面2b、及び第1面2cの一部を覆って表示体2に巻かれ、第1面2cにて、第1接着剤122及び第2接着剤123によって表示体2に貼付される。
又、第1接着剤122及び第2接着剤123は、直交方向108bにおいて仮表記用シート121の両端部121bにて、仮表記用シート121の表示体2との接触面121cに、それぞれ延在方向108aに沿って接着されている。仮表記用シート121は、表示体2の第2面2a、第3面2d、第4面2b、及び第1面2cの一部を覆って表示体2に巻かれ、第1面2cにて、第1接着剤122及び第2接着剤123によって表示体2に貼付される。
このように構成される仮表示シート120では、図11及び図12に示すように、表示体2から仮表示シート120を剥離することができる。即ち、図11に示すように、まず、第1接着剤122が設けられている仮表記用シート121の第1接着部分121dに端部補強部材125を介して設けられている剥離用部材126を剥離方向150に引っ張ることで、第1接着剤122が仮表記用シート121とは剥がれず表示体2から剥がれて、第1接着部分121dが剥離方向150へ引っ張られる。これに伴い、仮表記用シート121がミシン目124部分にて破断し、まず、第1接着部分121dを有する仮表記用シート121が表示体2から剥離される。該剥離動作により、図12に示すように、仮表記用シート121における非接着部分121gは、自重で表示体2から離れ垂れ下がる。次に、同様にして、第2接着剤123が接着されている仮表記用シート121の第2接着部分121e部分が剥離用部材126を剥離方向150へ引っ張ることで表示体2から剥がされる。これにて、表示体2の第1面2c、第2面2a、第3面2d、及び第4面2bから、仮表示シート120が完全に剥がされ、仮表記107に代えて表示体2の表記3が表示される。
上述したような仮表示シート120によっても、仮表示シート110の場合と同様の効果を得ることができる。即ち、仮表示シート120の全面ではなく一部分にのみ第1接着剤122及び第2接着剤123を設けているので、従来に比べて仮表示シート120の剥離に要する力が小さく、仮表示シート120を表示体2から剥がす際に仮表示シート120の破断等が発生することはなくなる。又、仮表示シート120の全体を一度に表示体2から剥がすのではなく、仮表示シート120を複数回に分けて剥離可能なように、切り離し手段を設けた。よって、仮表示シート120の表示体2への接着領域が従来に比べて減っているが、従来以上の接着力を有する接着剤122、123を用いることで接着力は十分確保されており、仮表示シート120が表示体2から浮いたり、剥がれたりして、外観上の問題が生じることもない。
又、上述の実施形態では、ミシン目124は、上記境界部分127に設けているが、図13に示すように、仮表記用シート121における第1接着部分121dと、接着部材を設けていない仮表記用シート121の非接着部分121gとの境界部121hに、延在方向108aに沿って形成してもよい。さらに又、図示するように、第2接着部分121eと、非接着部分121gとの境界部121hにもミシン目124を形成してもよい。
このように境界部121hにミシン目124を設けた構成においても、上述した剥離動作により、仮表記用シート121を表示体2から剥離することができ、又、上述した効果を奏することができる。但し、第1接着部分121d及び第2接着部分121eの両方の境界部121h、121hにミシン目124を設けた場合、ミシン目124にて、まず第1接着部分121dが表示体2から剥がされ、仮表記用シート121の非接着部分121gは、次に第2接着部分121eが表示体2から剥がされるときに第2接着部分121eと共に表示体2から除去されるか、又は、第2接着部分121eが単独でミシン目124にて表示体2から剥がされ、残った非接着部分121gは自然に落下するかの動作となる。
このように境界部121hにミシン目124を設けた構成においても、上述した剥離動作により、仮表記用シート121を表示体2から剥離することができ、又、上述した効果を奏することができる。但し、第1接着部分121d及び第2接着部分121eの両方の境界部121h、121hにミシン目124を設けた場合、ミシン目124にて、まず第1接着部分121dが表示体2から剥がされ、仮表記用シート121の非接着部分121gは、次に第2接着部分121eが表示体2から剥がされるときに第2接着部分121eと共に表示体2から除去されるか、又は、第2接着部分121eが単独でミシン目124にて表示体2から剥がされ、残った非接着部分121gは自然に落下するかの動作となる。
尚、仮表示シート120を設置しているとき、当該仮表示シート120が自然落下するのを防止するため、図14に示すように、表示体2の上端にて、例えば直交方向108bに沿って、非接着部分121gを表示体2に仮止めする接着テープ130を設けることもできる。
又、切り離し手段として、ミシン目124に代えて図15に示すように、切目128を仮表記用シート121に設けても良い。但し、この場合、図11に示すように仮表記用シート121が剥離されるとき、仮表記用シート121を容易に破断させるため、切目128は、第1接着剤122が表示体2から剥がされ始める剥離開始箇所128aの近傍に設けられる。又、切目128は、図示するように、延在方向108aにおいて、仮表記用シート121の下端部分にのみ設けられることから、仮表記用シート121が上記延在方向108aに沿って裂ける特性を有する場合に設けられるのが好ましい。尚、切目128の長さは、例えば10〜15mm程度でよい。
このような切目128を設けることで、剥離用部材126にて第1接着部分121dを引っ張り剥離動作が開始されたとき、上記特性を有する仮表記用シート121は、切目128をきっかけとして延在方向108aに沿って裂けて行き、図11に示すミシン目124を施している場合と同様に、剥離が進む。尚、切目128に引き続いてミシン目を形成してもよい。
よって、切目128を設けた構成においても、仮表記用シート121を表示体2から剥離することができ、又、上述した効果を奏することができる。
このような切目128を設けることで、剥離用部材126にて第1接着部分121dを引っ張り剥離動作が開始されたとき、上記特性を有する仮表記用シート121は、切目128をきっかけとして延在方向108aに沿って裂けて行き、図11に示すミシン目124を施している場合と同様に、剥離が進む。尚、切目128に引き続いてミシン目を形成してもよい。
よって、切目128を設けた構成においても、仮表記用シート121を表示体2から剥離することができ、又、上述した効果を奏することができる。
さらに又、ミシン目124や、切目128を設けない場合において、図11に示すように仮表記用シート121が剥離されるとき、仮表記用シート121を容易に破断させるため、上記切り離し手段の一例に相当し図16に示す捲れ上がり防止部材129を設けることもできる。即ち、図11に示すように、剥離用部材126にて第1接着部分121dを引っ張り剥離動作を開始したとき、ミシン目124及び切目128が設けられていない場合には、図17に示すように、第1接着部分121dの剥離に伴い、表示体2の第2面2aに位置する仮表記用シート121も捲れ上がってしまい、仮表記用シート121全体の剥離動作が困難になる可能性がある。そこで、第1接着部分121dの剥離を開始したとき、表示体2の第2面2aに位置する仮表記用シート121が捲れ上がるのを防止するため、図16に示すように、表示体2の第1面2cと第2面2aとの境界部分に近接する第2面2aの下端部分に対応して、仮表記用シート121の接触面121cに捲れ上がり防止部材129を設ける。捲れ上がり防止部材129は、例えば15〜20mm×150〜200mm×1mm程度の大きさの板状体、又は図16に示すL字型部材にてなり、上記捲れ上がりを防止する程度の硬度を有する材料、例えばプラスチックや、金属等にてなる。
捲れ上がり防止部材129を設けることで、ミシン目124や、切目128を設けない場合において、第1接着部分121dの剥離を開始しても表示体2の第2面2aに位置する仮表記用シート121の捲れ上がりを防止できる。尚、捲れ上がり防止部材129を設ける場合、仮表記用シート121は、上記延在方向108aに沿って裂ける特性を有するのが好ましい。該特性を有することで、捲れ上がり防止部材129の作用により、第1接着部分121dの剥離開始に伴い、仮表記用シート121は、表示体2の第1面2cと第2面2aとの境界部分に沿って延在方向108aに裂けていく。よって、仮表記用シート121全体の剥離動作は、容易に行うことができる。又、捲れ上がり防止部材129を設ける場合でも、ミシン目124、好ましくは切目128を、表示体2の第1面2cと第2面2aとの境界部分に沿って形成するのが好ましい。このとき、仮表記用シート121は、上記特性の有無を問わない。
尚、捲れ上がり防止部材129は、仮表記用シート121の内、最初に剥離が開始される部分の近傍、上記例では第1接着部分121dの近傍に設けられるもので、設置場所を、常に上述の第2面2aの下端部分に限定するものではない。
尚、捲れ上がり防止部材129は、仮表記用シート121の内、最初に剥離が開始される部分の近傍、上記例では第1接着部分121dの近傍に設けられるもので、設置場所を、常に上述の第2面2aの下端部分に限定するものではない。
さらに又、上記捲れ上がりを防止するため、図18に示すように、表示体2の底面2eで、最初に剥離が開始される第1接着部分121dの近傍部分であって表示体2の第1面2cと第2面2aとの境界における角部に、仮表記用シート121を底面2eに固定する補強シート131を設けても良い。
又、上述の仮表示シート120では、第1接着部材及び第2接着部材として、仮表記用シート121の両端部121bにおける接触面121cに、第1接着剤122及び第2接着剤123を接着させた。しかしながら、仮表記用シート121の表示体2への貼付方法は、上記方法に限定されるものではない。例えば、図19に示すように、仮表記用シート121の両端部121bに、仮表記用シート121の表面121aにおける両端部121b及び上記表示体2の第1面2cを覆って設けられ、仮表記用シート121に対しては剥離不可にて接着し表示体2には剥離可能に接着する接着テープ132、132を使用することもできる。尚、接着テープ132の幅寸法は、約30〜50mm程度である。
該接着テープ132を用いた構成においても、上述した剥離動作により、仮表記用シート121を表示体2から順次剥離することができ、又、上述した効果を奏することができる。
該接着テープ132を用いた構成においても、上述した剥離動作により、仮表記用シート121を表示体2から順次剥離することができ、又、上述した効果を奏することができる。
上記接着テープ132を用いる場合、剥離用部材126を引っ張り接着テープ132と表示体2の第1面2cとを剥離させるとき、接着テープ132の強度が弱いと接着テープ132自体が破断する可能性がある。このようなときには、図20に示すように、接着テープ132に、さらに補強用テープ133を接着してもよい。該補強用テープ133により、接着テープ132の強度を増し接着テープ132が破断したり、伸びたりするのを防止することができる。
第3実施形態;
図21及び図22を参照して本発明の第3実施形態の仮表示シート140について説明する。
仮表示シート140は、上述した仮表示シート110の変形例に相当する。仮表示シート110では、第1接着剤102及び第2接着剤103を、仮表記用シート101の両端部分にのみ設けているが、当該仮表示シート140では、仮表記用シート101の接触面101cの全面に接着剤を設けている。尚、仮表記用シート101の中央部101fには、延在方向108aに沿ってミシン目104を設けており、仮表記用シート101は、ミシン目104にて、第1接着部分101dと第2接着部分101eとに分割される。よって、第1接着部分101dの接触面101cには、第1接着剤142が、第2接着部分101eの接触面101cには、第2接着剤143がそれぞれ設けられる。その他の構成は、仮表示シート110の場合と同様であり、ここでの説明は省略する。
図21及び図22を参照して本発明の第3実施形態の仮表示シート140について説明する。
仮表示シート140は、上述した仮表示シート110の変形例に相当する。仮表示シート110では、第1接着剤102及び第2接着剤103を、仮表記用シート101の両端部分にのみ設けているが、当該仮表示シート140では、仮表記用シート101の接触面101cの全面に接着剤を設けている。尚、仮表記用シート101の中央部101fには、延在方向108aに沿ってミシン目104を設けており、仮表記用シート101は、ミシン目104にて、第1接着部分101dと第2接着部分101eとに分割される。よって、第1接着部分101dの接触面101cには、第1接着剤142が、第2接着部分101eの接触面101cには、第2接着剤143がそれぞれ設けられる。その他の構成は、仮表示シート110の場合と同様であり、ここでの説明は省略する。
このように構成される仮表示シート140は、仮表示シート110の場合と同様で図22に示すように、まず、第1接着部分101dの剥離用部材106を引っ張ることで、ミシン目104を境にして第1接着部分101dが表示体2から剥がされ始め、次に、第2接着部分101eの剥離用部材106を引っ張ることで、第2接着部分101eが表示体2から剥がされ、表示体2から仮表示シート140が剥がされる。
このように仮表示シート140においても、仮表示シート140の全体を一度に表示体2から剥がすのではなく、仮表示シート140を複数回に分けて剥離可能なように、切り離し手段を設けた。よって、従来に比べて接着力が小さく、仮表示シート140を表示体2から剥がす際に仮表示シート140の破断等が発生することはなくなる。又、接触面101cの全面にて貼付が行われることから、接着力は十分確保されており、仮表示シート140が表示体2から浮いたり、剥がれたりして、外観上の問題が生じることもない。
上述の仮表示シート140を例に、一実施例を以下に示す。
表示体として、住友スリーエム(株)社製 商品名スコッチカルJS1000(厚さ:85μmの軟質塩ビフィルム)をステンレス板の表面全面に貼付し、幅1m、長さ10mの看板面を作製した。
仮表記用シートは、住友スリーエム(株)社製 商品名スコッチカルSTR-1002(厚さ:90μmの軟質塩ビフィルム)であり、幅は1m、長さは5m15cmである。当該仮表記用シートの幅方向における中心部には、長さ方向にミシン目を設け、2分割可能にした。該仮表記用シートは、上記看板面に貼付される。又、ミシン目にて分割される各仮表記用シートの長さ方向における上端部には、直径40mm、肉厚1.5mmの紙管を巻き付け、接着剤で固定し端部補強部材とした。各端部補強部材には、剥離用部材としてロープを接続した。
表示体として、住友スリーエム(株)社製 商品名スコッチカルJS1000(厚さ:85μmの軟質塩ビフィルム)をステンレス板の表面全面に貼付し、幅1m、長さ10mの看板面を作製した。
仮表記用シートは、住友スリーエム(株)社製 商品名スコッチカルSTR-1002(厚さ:90μmの軟質塩ビフィルム)であり、幅は1m、長さは5m15cmである。当該仮表記用シートの幅方向における中心部には、長さ方向にミシン目を設け、2分割可能にした。該仮表記用シートは、上記看板面に貼付される。又、ミシン目にて分割される各仮表記用シートの長さ方向における上端部には、直径40mm、肉厚1.5mmの紙管を巻き付け、接着剤で固定し端部補強部材とした。各端部補強部材には、剥離用部材としてロープを接続した。
比較例1
上記実施例と同じ表示体、仮表記用シート、端部補強部材、及び剥離用部材を用いた。但し、仮表記用シートには、ミシン目を設けていない。
比較例2
上記実施例と同じ表示体、仮表記用シート、端部補強部材、及び剥離用部材を用いた。但し、仮表記用シートには0.5N/25mmの剥離力を有する接着剤を塗布した。
上記実施例と同じ表示体、仮表記用シート、端部補強部材、及び剥離用部材を用いた。但し、仮表記用シートには、ミシン目を設けていない。
比較例2
上記実施例と同じ表示体、仮表記用シート、端部補強部材、及び剥離用部材を用いた。但し、仮表記用シートには0.5N/25mmの剥離力を有する接着剤を塗布した。
上記実施例、比較例1、及び比較例2とも、仮表記用シートを貼付した表示体を約3週間、屋外に設置した。その後、剥離用部材を引っ張り、各仮表記用シートの剥離状態を確認した。又、各仮表記用シートの一部を25mm幅、100mm長さに切断後、上記表示体に貼付し、JIS Z 0237に準拠して接着力を測定した。それぞれの結果を表1に示す。
表1から明らかなように、上記実施例では、短時間かつ省労力にて仮表記用シートの剥離が可能であった。一方、比較例1では、剥離に大きな力を要し、剥離途中で仮表記用シートが破れ、作業不可能となった。比較例2では、接着力が弱いため、剥離作業前において仮表記用シートには、既に部分的な剥離が見られた。
2…表示体、2a…第2面、2b…第4面、2c…第1面、2d…第3面、3…表記、
101…仮表記用シート、101c…接触面、101d…第1接着部分、
101f…中央部、101g…非接着部分、101h…境界部、
102…第1接着剤、103…第2接着剤、104…ミシン目、107…仮表記、
108a…延在方向、108b…直交方向、110…仮表示シート、
111…接着テープ、120…仮表示シート、121…仮表記用シート、
121c…接触面、121d…第1接着部分、121e…第2接着部分、
121h…境界部、122…第1接着剤、123…第2接着剤、124…ミシン目、
128…切目、128a…剥離開始箇所、129…捲れ上がり防止部材、
132…接着テープ、140…仮表示シート、142…第1接着剤、
143…第2接着剤。
101…仮表記用シート、101c…接触面、101d…第1接着部分、
101f…中央部、101g…非接着部分、101h…境界部、
102…第1接着剤、103…第2接着剤、104…ミシン目、107…仮表記、
108a…延在方向、108b…直交方向、110…仮表示シート、
111…接着テープ、120…仮表示シート、121…仮表記用シート、
121c…接触面、121d…第1接着部分、121e…第2接着部分、
121h…境界部、122…第1接着剤、123…第2接着剤、124…ミシン目、
128…切目、128a…剥離開始箇所、129…捲れ上がり防止部材、
132…接着テープ、140…仮表示シート、142…第1接着剤、
143…第2接着剤。
Claims (8)
- 表示体(2)に表された表記(3)に代わる仮表記(107)が記され上記表示体の上記表記を覆い上記表示体に剥離可能に貼付される仮表示シートであって、
当該仮表示シートを構成する一部分であり、上記表示体の上記表記を覆い隠す上記仮表記を記した仮表記用シート(101、121)と、
当該仮表示シートを構成する一部分で上記仮表記用シートを上記表示体に貼付するため上記仮表記用シートに設けられる接着部材であり、上記表示体に対して剥離可能に接着し上記仮表記用シートを上記表示体から剥がすため最初に上記表示体から剥がされる第1接着部材(102、122、111)と、
当該仮表示シートを構成する一部分で上記仮表記用シートを上記表示体に貼付するため上記仮表記用シートに設けられる接着部材であり、上記表示体に対して剥離可能に接着し、上記第1接着部材が上記表示体から剥がされた後、上記仮表記用シートを上記表示体に保持し上記仮表記用シートと共に上記表示体から剥離される第2接着部材(103、123、111)と、
上記第1接着部材を上記表示体から剥離するとき該第1接着部材が接着された上記仮表記用シートと上記第2接着部材が接着された上記仮表記用シートとの切り離しを容易にし仮表記用シートに形成された切り離し手段(104、124、128、129)と、
上記第1接着部材及び上記第2接着部材に接続され上記第1接着部材及び上記第2接着部材を上記表示体から剥離するために引っ張る剥離用部材(106)と、
上記第1接着部材及び上記第2接着部材の端部に設けられ、第1接着部材及び上記第2接着部材と上記剥離用部材とを連結する端部補強部材(105)と、
を備えたことを特徴とする仮表示シート。 - 上記第1接着部材及び上記第2接着部材は、上記仮表記用シートの両端部分にて上記仮表記用シートにおける上記表示体との接触面(101c、121c)に設けられ上記仮表記用シートに対しては剥離不可にて接着し上記表示体には剥離可能に接着する接着剤(102、103、122、123、142、143)である、請求項1記載の仮表示シート。
- 上記第1接着部材及び上記第2接着部材は、上記仮表記用シートの両端部分にて上記仮表記用シート及び上記表示体を覆って設けられ、上記仮表記用シートに対しては剥離不可にて接着し上記表示体には剥離可能に接着する接着テープ(111、132)である、請求項1記載の仮表示シート。
- 上記切り離し手段は、上記第1接着部材の延在方向(108a)に沿って上記仮表記用シートに設けたミシン目(104、124)である、請求項1から3のいずれかに記載の仮表示シート。
- 上記ミシン目は、上記第1接着部材と上記仮表記用シートとの境界部(101h,121h)に設けられる、請求項4記載の仮表示シート。
- 上記表示体が箱状体にてなり、上記第1接着部材及び上記第2接着部材、並びに上記第1接着部材及び上記第2接着部材に隣接する上記仮表記用シートの一部(121d,121e)が上記箱状体において上記延在方向に沿って延在する第1面(2c)に配置され、上記延在方向に沿って延在し上記第1面に直交する第2面(2a)、上記第1面に対向し上記延在方向に沿って延在する第3面(2d)、及び上記第2面に対向し上記延在方向に沿って延在する第4面(2b)を覆い上記仮表記用シートが配置されるとき、上記ミシン目は、上記第1面、又は上記第1面と上記第2面との境界に沿って設けられる、請求項4記載の仮表示シート。
- 上記仮表記用シートが上記第1接着部材の延在方向(108a)に沿って裂ける特性を有するとき、上記切り離し手段は、上記第1接着部材の剥離開始箇所(128a)の近傍で上記仮表記用シートに設けた切目(128)である、請求項1記載の仮表示シート。
- 請求項1から7のいずれかに記載の仮表示シートが貼付されたことを特徴とする表示体。
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2003
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