JP2005114663A - 追跡システム及び移動体追跡装置及びプログラム及び受信センサ - Google Patents

追跡システム及び移動体追跡装置及びプログラム及び受信センサ Download PDF

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Abstract

【課題】 移動体に取り付けた発信機からの電波を受信し、電波の到来角度に基づいて発信機の位置を特定し、移動体を追跡する追跡システムに係り、電波を受信する受信センサから、追跡の処理を行う移動体追跡装置へのデータ転送量を削減し、システムの負荷を軽減することを課題とする。
【解決手段】 移動体追跡装置は、発信機の位置に基づいて測定する受信センサを決め、受信センサに測定する発信機を指示する。受信センサ側では、測定する発信機の指示を受け、測定対象発信機選択部35は、アンテナ31で受信した電波の受信データのうち、指示された発信機が発信した電波の受信データを選択し、測角処理部36は、選択された受信データに基づいて、発信した発信機を特定し、当該電波の到来角度を検出する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、移動体に取り付けた発信機からの電波を受信し、電波の到来角度に基づいて発信機の位置を特定し、移動体を追跡する追跡システムに係り、電波を受信する受信センサから、追跡の処理を行う移動体追跡装置へのデータ転送量を削減し、システムの情報処理及び通信負荷を軽減する技術に関する。
競走馬トレーニングセンター等で、競走馬(移動体の例)に電波発信機を取り付け、その電波を複数の受信センサで受信し、受信した電波により電波発信機の位置情報を算出し、競走馬の位置や速度を提供するサービスを行うシステムが提案されている。
例えば、特開平11−248830号公報には、競走体(競走馬に相当)の進路妨害や技術の向上を目的とするコース取り(速度解析を含む)等を解析するための走行経路計測装置が開示されている。
この装置では、受信機により受信された電波から競走体の識別情報を抽出し、その識別情報に係る競走体を特定する一方、受信機により受信された電波の到来方位からその競走体の方位角を計測し(測角処理)、その計測結果に基づいて競走体の位置及び速度を追尾している(測位追尾処理)。
上述の測角処理と測位追尾処理は処理負荷が高く、更に、受信センサから移動体追跡装置へのデータの転送量が大きく、システム構築に係るコストを高める要因となっている。従って、処理を効率化し、データ転送量を削減することによる全体の処理負担を軽減することが求められている。
特開平11−248830号公報
本発明は、上記した従来技術の欠点を除くためになされたものであって、その目的とするところは、測角の対象を予め選別することにより測角処理の負担を軽減するとともに、データ転送量を削減することである。
本発明に係る追跡システムは、
移動体追跡装置と当該移動体追跡装置に接続する複数の受信センサを有し、発信機の位置を時間的に連続する軌跡として管理する追跡システムであって、
前記複数の受信センサは、(1)から(3)の要素を有し、
(1)発信機から発信された電波を受信するアンテナ
(2)前記アンテナで受信した電波の受信データに基づいて、発信した発信機を特定し、当該電波の到来角度を検出する測角処理部
(3)前記発信した発信機を特定する情報と当該発信機の電波の到来角度を対応付けて含める受信センサ計測情報を送信する計測情報送信部
前記移動体追跡装置は、(4)から(7)の要素を有し、
(4)前記複数の受信センサから、それぞれに前記受信センサ計測情報を受信する計測情報受信部
(5)前記複数の受信センサのうち、少なくとも2つの受信センサから受信したそれぞれの前記受信センサ計測情報に含まれる発信機を特定する情報により共通と判定される発信機について、それぞれの電波の到来角度と、当該の受信センサの位置関係に基づいて、当該発信機の位置を算出し、当該発信機の位置を時間的に連続する軌跡として記憶する測位追尾処理部
(6)前記軌跡に基づいて発信機の予測位置を特定し、発信機の予測位置に対応して当該発信機の測定に適した受信センサを判定する発信機別測定受信センサ判定部
(7)前記測定に適した受信センサに対して、当該測定に係る発信機を特定する測定対象発信機指示を送信する測定対象発信機指示送信部
前記複数の受信センサは、更に(8)と(9)の要素を有することを特徴とする追跡システム
(8)前記測定対象発信機指示を受信する測定対象発信機指示受信部
(9)前記アンテナで受信した電波の受信データのうち、前記測定対象発信機指示で特定される発信機が発信した電波の受信データを選択し、当該選択した受信データを電波の到来角度を検出する対象とする測定対象発信機選択部。
本発明においては、測角の対象である発信機をその予測位置に基づいて選別することにより測角処理の負担を軽減するとともに、データ転送量を削減することができる。
実施の形態1.
以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。図1は、追跡システムの全体構成を示す図である。複数の受信センサ3が、伝送路2を介して移動体追跡装置1に接続されている。受信センサ3は、発信機4から受信した電波をデータに変換し、移動体追跡装置1に送信するように構成されている。移動体追跡装置1は、各受信センサ3から受信したデータに基づいて、発信機4の位置を算出し、速度や移動方向を解析するように構成されている。
図2は、受信センサの配置を示す図である。この例では、内側と外側にコース(走路)が設けられている。そして、複数の受信センサ3が、コースの境界領域に設置さている。受信センサ3は、コースに沿って所定間隔(例えば、60m程度)で設置されている。各受信センサ3は、コース内を移動する発信機4から電波を受信する。尚、通常受信センサ3の設置間隔は、発信機4と受信センサ3の伝送距離の性能に適した距離が選択される。また、計測の精度を高める必要があるエリアについて、受信センサ3を密に配置することも有効である。
次に、受信センサ3の構成について説明する。図3は、受信センサの構成(その1)を示す図である。受信センサ3は、電波の到来方向を特定するために、例えば円形アレー形のアンテナを用いる。図中、受信アンテナ31は、円形アレー形のアンテナを構成する素子である。受信アンテナ31は、電波を受信し、アナログ信号を出力する。アナログ−デジタル変換部32は、アナログ信号をデジタル信号に変換し、出力する。フィルタ処理部33は、デジタル信号をフィルタリングする。測定対象発信機指示受信部34は、移動体追跡装置1から測定対象発信機指示を受信するように構成されている。測定対象発信機指示は、当該受信センサ3で測定する発信機を指示する情報である。
測定対象発信機選択部35は、各フィルタ処理部33から入力される発信機からの受信データのうち、測定対象発信機指示で特定される発信機からの受信データを抽出し、それ以外の受信機からの受信データを測角処理の対象から除外するように構成されている。測角処理部36は、発信機毎に各フィルタ処理部33から得られたデジタルデータ群に基づいて、発信機からの電波の到来角度を算出し、角度候補群を出力するように構成されている。計測情報送信部37は、発信機毎に算出した候補角度群を、受信センサ計測情報として移動体追跡装置1に送信するように構成されている。
次に、受信センサによる処理について説明する。
図4は、受信センサの処理フロー(その1)を示す図である。まず、測定対象発信機指示受信部34により測定対象発信機指示受信処理(S401)を行う。測定対象発信機指示受信部34は、移動体追跡装置1から測定対象発信機指示を受信する。
図5は、測定対象発信機指示の例を示す図である。測定対象発信機毎にレコードを設け、測定対象発信機固有の周波数501とスロット番号502の項目を有し、それぞれ対応付けられている。周波数501とスロット番号502は、発信機を特定する発信機特定情報の例である。この例に拠らず、周波数のみで発信機を識別し、スロット分割しない場合には、周波数のみを発信機特定情報としてもよい。また、単一の周波数を用い、スロットのみで発信機を識別する場合には、
、あるいは、スロット番号のみを発信機特定情報としてもよい。また、周波数あるいはスロット番号以外に発信機識別コードを設け、このコードで発信機を識別する場合には、このコードを発信機特定情報とする。つまり、発信機特定情報は、発信機を特定できる情報であれば足りる。
また、この例では、終止コードとしてNULLを用い、発信機を識別する情報を直接列挙したデータを伝達する構成としているが、他の方法によって発信機を特定できるようにしてもよい。例えば、移動体追跡装置1と受信センサ3で、予め発信機のリスト(共通のもの)を記憶し、そのリスト上の発信機について、測定対象とするか否かのONあるいはOFFの情報のみをそのリストの順に従って列挙したマップデータを伝達してもよい。このような場合には、受信センサ3は、それぞれの発信機が測定対象であるか否かを、リストの順に従ってマップデータのONあるいはOFFの情報により判断する。
次に、図4に示すように、測定対象発信機選択部35により選択対象発信機選択処理(S402)を行う。測定対象発信機選択部35は、各フィルタ処理部33から入力される発信機からの受信データ(周波数、スロット番号、デジタルデータ群)のうち、測定対象発信機指示で特定される発信機からの受信データ(同上)を選択し、選択した受信データ(同上)のみからなる出力データを生成する。
上述の処理の為に、測定対象発信機選択部35は、各フィルタ処理部からデータを入力する。まず、各フィルタ処理部の出力データについて説明する。図6は、フィルタ処理部の出力データの例を示す図である。
ヘッダとして、タイムスタンプ601と受信アンテナID602を備え、周波数603とスロット番号604の組み合せ毎にレコードを設け、それぞれ対応するデジタルデータ群605を有している。デジタルデータは、電波の到来角度を特定するためのデータ(例えば、相関行列)である。周波数603とスロット番号604の組み合せは、発信機4を特定する発信機特定情報の例である。この例では、複数の発信機4をそれぞれ識別するために、各周波数をスロット分割し、発信機4毎に固有の周波数とスロット番号の組み合せを割り当て、発信機4は、当該周波数とスロット番号に従って電波を送出するように構成されている。
尚、前述の通り、発信機4毎に異なる周波数を割り当て、スロット分割を行わず、周波数のみによって発信機4を特定してもよい。その場合には、当該周波数うに従って電波を送出する。また、各発信機4で共通の周波数を用い、スロット分割を行ない、スロット番号のみによって発信機4を特定してもよい。その場合は、当該スロット番号で特定されるスロットに電波を送出する。
そして、測定対象発信機選択部35は、各フィルタ処理部の出力データをまとめたデータを、入力データとして用いる。
図7は、測定対象発信機選択部の入力データの例を示す図である。同じタイムスタンプにかかるデータを収集すると、図示した構成となる。
測定対象発信機選択部35は、測定対象発信機指示(図5)に従って、受信データの選択を行う。選択の結果として、出力データを生成する。図8は、測定対象発信機選択部の出力データの例を示す図である。タイムスタンプ801と受信アンテナID802のヘッダ以外、選択された測定対象の発信機を特定する周波数803及びスロット番号804と、それらに対応するデジタルデータ群805のみから構成されている。
測定対象発信機選択部35は、入力データ(図7)について、受信アンテナID(素子ID)毎に、各レコードの周波数とスロット番号の組み合せ(発信機特定情報)が、測定対象発信機指示に含まれる周波数とスロット番号の組み合せ(発信機特定情報)のいずれかと一致するか判定する。そして、一致する組み合せのレコードのみを出力データ(図8)に含める。すべての受信アンテナID(素子ID)について、上述の処理を行う。尚、タイムスタンプと受信アンテナID(素子ID)のヘッダ部分も、同様にコピーする。
次に、図4に示すように、測角処理部36により測角処理(S403)を行う。この処理により、測角処理部36は、図3に示すように測定対象発信機選択部の出力データ(図8)を入力し、このデータに含まれる発信機特定情報に係る各発信機について、電波の到来角度の候補群を算出し、それらの角度候補群を含む発信機角度情報を生成し、出力する。
測角処理部36は、各受信アンテナ31で受信したデータの位相差に基づいて、電波の到来方向を算出する。但し、計測精度を上げるためには、素子間隔を広げなければならないが、アレーアンテナの素子間隔が広い場合には偶像が生じる。従って、通常その直径と位相差の関係から一つの角度を特定できるわけではなく、複数の角度候補が出力される。つまり、発信元からの真の角度以外に、偶像を想定させる偽の角度も出力される。
測角処理部36は、各タイムスタンプ毎に、タイムスタンプと受信センサIDを付して、発信機角度情報を出力する。図9は、発信機角度情報の例を示す図である。発信機角度情報は、周波数901とスロット番号902の組み合せ(発信機特定情報)毎にレコードを設け、各レコードは、複数の角度候補903〜912の項目を有している。通常、入力レベルの高い角度候補から順に並べられる。入力レベルの高い角度候補は、真の角度である確立が高いことを考慮し、優先的に処理させるためである。
このように、測角処理部36は、指示された測定対象の発信機についてのみ測角の動作を行う。つまり、たとえ指示されていない発信機からの電波を受信した場合であっても、指示されていない発信機からの電波については測角の動作を行わないように制御されている。
図4に示すように、計測情報送信部37により計測情報送信処理(S404)を行う。
図3に示すように、計測情報送信部37は、受信センサIDとタイムスタンプと発信機角度情報を対応付けて、受信センサ計測情報として、伝送路2を介して移動体追跡装置1へ送出する。送出のタイミングは、移動体追跡装置1からの要求に応じて送出する形態や、自発的に送出する形態が考えられる。
受信センサ3は、上述の処理を、タイムスタンプ毎に繰り返すように構成されている。
続いて、移動体追跡装置1の構成について説明する。図10は、移動体追跡装置1の構成を示す図である。移動体追跡装置1は、計測情報受信部101、発信機別角度情報抽出部102、測位処理部103、追尾処理部104、発信機別測定受信センサ判定部105、受信センサ別測定対象発信機抽出部106、及び測定対象発信機指示送信部107の各要素を有している。計測情報受信部101は、各受信センサ3から前述の受信センサ計測情報を受信するように構成されている。発信機別角度情報抽出部102は、異なる受信センサから受信した受信センサ計測情報群から、特定の発信機に係る角度情報群を抽出するように構成されている。測位処理部103は、角度情報群から発信機の位置の候補を算出するように構成されている。追尾処理部104は、移動後の発信機の位置を予測し、発信機の位置の候補の中から真の位置を特定することによって、移動に伴う発信機の位置を追尾するように構成されている。
発信機別測定受信センサ判定部105は、軌跡に基づいて発信機の予測位置(この例では、前回の位置座標を近似値として用いている。)を特定し、当該発信機からの電波を受信するのに適した受信センサ群を、発信機の予測位置に基づいて特定するように構成されている。受信センサ別測定対象発信機抽出部106は、受信センサ毎に測定対象とする発信機の特定情報を抽出するように構成されている。測定対象発信機指示送信部107は、各受信センサに対して測定対象とする発信機の特定情報を送信するように構成されている。測位処理部103と追尾処理部104は、一体として、発信機の位置を判定し、その位置を時間的に連続する軌跡を記憶する測位追尾処理部としてとらえることができる。
移動体追跡装置1の処理について説明する。図11は、移動体追跡処理の全体処理フロー(その1)を示す図である。移動体追跡装置1は、タイムスタンプ毎に以下の処理(S1102〜S1113)を繰り返す(S1101)。
計測情報受信部101は、各受信センサについて、計測情報受信処理(S1103)を繰り返す(S1102)。すべての受信センサについて処理した時点でループ処理を終了する(S1104)。計測情報受信処理(S1103)は、受信センサIDを指定して、各受信センサ3に対して受信センサ計測情報を要求し、応答として受信センサ計測情報を受信する。この例によらず、受信センサ3側から自発的に送信された受信センサ計測情報を、受動的に受信するようにしてもよい。
いずれの場合であっても、移動体追跡装置1は、予めすべての受信センサIDを記憶しており、その受信センサIDにより受信センサ計測情報の不足を判定することができるように構成され、すべての受信センサIDから漏れなく受信センサ計測情報を収集する。
上述のように、特定のタイムスタンプに関する受信センサ計測情報をすべて受信した時点で、各発信機について以下の処理を繰り返す(S1105)。移動体追跡装置1は、予め発信機に割り当てられた周波数とスロット番号の組み合せ(発信機特定情報)を記憶しており、その周波数とスロット番号の組み合せ(発信機特定情報)により、すべての発信機について漏れなく処理を行うように構成されている。
S1106からS1108の処理により、発信機の位置を特定するが、その概念について説明する。図12は、2つの受信センサの候補角度と位置候補座標の関係を示す図である。
発信機4から発信された電波は、この例では3つないし5つ程度の受信センサ3で受信される。この図は、そのうちの2つの受信センサ3に着目している。各受信センサの位置は、予め特定されているので、受信センサ3に対する発信機4の方向をそれぞれに得られれば、三角測量の方法に従って処理することにより、発信機4の位置を算出することができる。しかし、前述のように、測角処理では真の角度を特定できず、複数の角度候補を得るに止まる。従って、それぞれの角度候補の組み合せ分だけ測位処理を行い、それぞれに位置の候補を得ることになる。図中、受信センサ3を中心とする放射状の線は、受信センサ3のそれぞれの角度候補方向における点の集合である。そして、この線の交点が、位置の候補となる。測位処理では、これらの位置の候補を算出することになるので、その処理負荷が非常に高い。追尾処理では、これらの位置候補の中から、真の位置を判定する。追尾処理では、たとえば、移動体の運動モデルに基づいて当該タイムスタンプにおける発信機の位置を予測し、その近隣の位置候補を真の位置と判定する。
発信機の位置を特定するために、まず図11に示すように発信機別角度情報抽出処理(S1106)を行う。図13は、発信機別角度情報抽出処理フローを示す図である。
周波数とスロット番号のすべての組み合せ(すべての発信機特定情報)について以下の処理を繰り返す(S1301)。当該周波数とスロット番号の組み合せ、及び受信センサ計測情報群で共通の当該タイムスタンプを発信別角度情報テーブルに記憶する(S1302)。これらは、発信別角度情報テーブル(図14)のヘッダに格納される。
ここで、本処理により生成される発信機別角度情報テーブルの構成について説明する。図14は、発信機別角度情報テーブルの例を示す図である。ヘッダとして、周波数1401とスロット番号1402の組み合せ(発信機特定情報)、タイムスタンプ1403を備え、続いて当該発信機からの電波を受信した受信センサ毎にレコードを設け、それぞれ受信センサID1404と角度候補群1405〜1414の項目を有する。周波数とスロット番号のすべての組み合せ(発信機特定情報)について、このようなテーブルが生成される。
図13に示すように、ヘッダを生成したのち(S1302)、すべての受信センタの受信センサ計測情報(タイムスタンプ共通)について以下の処理を繰り返し(S1303)、当該発信機に係る角度候補群を受信センサIDともに抽出する。
まず、当該タイムスタンプが一致する発信機角度情報を選択し(例えば、図9)、そこから当該周波数とスロット番号の組み合せが一致するレコードを検索する(S1304)。当該レコードが存在する場合は(S1305)、発信機角度情報の送信元を示す受信センサID(受信センサ計測情報として、当該発信機角度情報とともに受信した受信センサID)と、当該レコードから読み出した角度候補群を発信別角度情報テーブルに記憶する(S1306)。検索の結果、該当するレコードが存在しない場合には(S1305)、次の処理に移行する。このように、すべての受信センサの受信センサ計測情報について処理した時点で(S1307)、当該周波数とスロット番号の組み合せに対する処理を終了する。
このように、周波数とスロット番号のすべての組み合せについて処理した時点で(S1308)、全体の処理を終了する。
そして、この発信機別角度情報テーブルに基づいて、測位処理部103により図11に示した測位処理(S1108)を行う。この処理では、発信機位置候補情報を生成する。
図15は、発信機位置候補情報の例を示す図である。ヘッダとして、周波数とスロット番号の組み合せ及びタイムスタンプを有し、位置候補座標群を含んでいる。
測位処理として、具体的には、まず周波数とスロット番号の組み合せ及びタイムスタンプを発信機別角度情報テーブル(図14)から読み込み、発信機位置候補情報(図15)にコピーする。その後、発信機別角度情報テーブルに含まれる2つの受信センサに係る角度候補群に含まれる角度候補同士を順次組み合せ、それぞれの角度候補の組み合せについて、三角測量の方法に従って処理し、位置候補座標を算出する。算出した位置候補座標を順次発信機位置候補情報に格納する。
次に、追尾処理部104による図11に示した追尾処理(S1108)について詳述する。図16は、追尾処理部の構成例を示す図である。追尾処理部104は、予測位置座標算出部161、相関判定部162、位置座標登録部163、及び発信機軌跡情報記憶部164により構成されている。
図17は、追尾処理フローを示す図である。まず、予測位置座標算出部161により予測位置座標算出処理(S1701)を行う。この処理では、発信機の軌跡に基づいて、当該タイムスタンプにおける発信機の位置を予測する。発信機の軌跡は、発信機軌跡情報記憶部164で管理されている。例えば、前回の位置に至る移動ベクトルを算出し、その移動ベクトルを前回の位置座標に加えることにより、予測位置を算出する。その他、移動体の運動モデルを想定し、そのモデルに従って予測位置を算出する方法などもある。
図18は、発信機軌跡情報の例を示す図である。ヘッダとして、周波数1801とスロット番号1802の組み合せ(発信機特定情報)を有し、タイムスタンプ毎にレコードを設け、当該タイムスタンプ1803と位置座標1804を対応付けている。このようなテーブルが、周波数とスロット番号のすべての組み合せ(すべての発信機特定情報)について設けられている。
続いて、相関判定部162により相関判定処理(S1702)を行う。予測位置座標と、位置候補座標群の近似度合いを順次算出し、所定の基準以上に近似する位置候補座標を相関有りと判定する。例えば、予測位置座標と位置候補座標の距離を算出し、両者の距離が所定の予測誤差の範囲で許容されるかを判定する。予測誤差の範囲で許容される場合に、相関有りと判定する。
位置座標登録部163は、相関有りと判定された位置候補座標がある場合に(S1703)、当該位置候補座標を、タイムスタンプとともに発信機軌跡情報記憶部164に追加する。尚、複数の位置候補座標が相関有りと判定された場合には、最も相関の高い位置候補座標、例えば両者の距離が最も近い位置候補座標を軌跡に加える(S1704)。
相関有りと判定された位置候補座標がない場合には(S1703)、位置座標登録部163は、予測位置座標をタイムスタンプとともに発信機軌跡情報記憶部164に追加する(S1705)。位置の計測に失敗していると想定されるので、予測位置座標を用いて軌跡の欠落を補うためである。
次に、図11の発信機別測定受信センサ判定処理(S1111)について詳述する。この処理では、発信機毎に、測角処理及び測位処理するのに適した受信センサ群(当該発信機から発信された電波を受信し、受信データを用いる受信センサ群)を選択するが、その際にセルの概念を用いる。
図19は、セルの構成例を示す図である。図に示すように、発信機が存在しうる全体領域(例えば、コース)を複数の小領域に分割している。この例では、座標軸に平行の線で分断された矩形を小領域としているので、この領域をセル1900と呼んでいる。そして、各セルは、セル番号で識別でき、矩形対角座標1901、1902により、それぞれのセルの範囲を特定できる。
尚、この例では、小領域として同じ大きさと形状のセル群を用いたが、セルの大きさや形状がそれぞれに異なってもかまわない。また、小領域は、矩形以外の形状(三角形、扇形、円形等)でもかまわない。あるいは、フレームやドーナツ状のように、切り抜かれた形状でもかまわない。複数の形状を重ね合わせた形状でもかまわない。つまり、全体領域中の各座標が、いずれの小領域に属するか判定可能な形態であればかまわない。他の形状を用いる場合には、矩形対角座標に代えて、頂点、線分の端点や長さ、中心、半径、直径、曲率、あるいは角度等の図形上の特徴となるデータを用いる。また、形状が混在する場合には、あわせて形状種別を用いることが有効である。
図20は、発信機別測定受信センサ判定部の構成例を示す図である。発信機別測定受信センサ判定部105は、予測位置セル判定部201、セル情報記憶部202、受信センサ選択部203、セル別適合受信センサ記憶部204、及び発信機別測定受信センサテーブル生成部205により構成されている。
続いて、発信機別測定受信センサ判定部105による図11の発信機別測定受信センサ判定処理(S1111)について説明する。図21は、発信機別測定受信センサ判定処理フローを示す図である。図22は、セル情報記憶部の例を示す図である。セル毎にレコードを設け、セル番号と矩形対角座標の項目を対応付けている。
各発信機について以下の処理を繰り返す(S2101)。まず、予測位置セル判定部201により、予測位置セル判定処理(S2102)を行う。この処理より、次の測定時に発信機が属すると予測されるセルを判定する。この例では、当該タイムスタンプにおける発信機の予測位置として、前回のタイムスタンプにおける発信機の位置を用いる。タイムスタンプの間隔中に移動する距離が、セルの大きさに対して微小であるため、このように前回の計測位置を予測位置の近似値として用いることができる。具体的には、追尾処理部104に含まれる発信機位置情報(例えば、図18)のうち、当該周波数とスロット番号で特定される発信機位置情報から前回(最新タイムスタンプ)の位置座標を読み込み、更にセル情報記憶部202から矩形対角座標を順次読み込み、そのセルの範囲に当該位置座標が含まれるかの判定を繰り返す。当該位置座標が含まれるセルを判定した場合には、セル情報記憶部202で当該矩形対角座標と対応付けられているセル番号を読み込み、予測位置セルのセル番号とする。
この例によらず、予測位置を算出し、その位置に基づいてセルを判定してもよい。その場合には、前述の図16の予測位置座標算出部161による処理を行い、その結果を予測位置として用いることが有効である。
続いて、受信センサ選択部203により図21に示す受信センサ選択処理(S2103)を行う。この処理では、予測位置セルのセル番号に対応付けられている受信センサID群をセル別適合受信センサ記憶部204から読み込む。
図23は、セル別適合受信センサ記憶部の構成例を示す図である。セル毎にレコードを設け、セル番号2301と受信センサID群2302の項目を対応付けている。このように、セル別適合受信センサ記憶部204は予めセル毎に適合する受信センサID群を記憶している。受信センサ群は、当該セル中の発信機の測位処理の精度が高くなるものが選択されるている。通常は、セルに近い受信センサ3を優先し、更に、組み合せとしてセルに向かう線同士が交わる角度がある程度大きくなる受信センサ同士を選択する。受信センサID群は、2つ以上の受信センサIDの組み合せであれば有効である。予備の測定データも取得するために、3つ以上の受信センサIDを組み合せてもよい。
そして、発信機別測定受信センサテーブル生成部205により図21に示す発信機別測定受信センサテーブル生成処理(S2104)を行う。この処理では、発信機毎に、発信機別測定受信センサテーブルを生成する。図24は、発信機別測定受信センサテーブルの例を示す図である。まず、当該発信機を特定する周波数とスロット番号を、発信機別角度情報テーブルに書き込み、更に、受信センサ選択処理(S2103)で得た受信センサID群を同テーブルに書き込む。
そして、すべての発信機について発信機別測定受信センサテーブルを生成した時点で、処理を終了する(S2105)。
次に、図11の受信センサ別測定対象発信機抽出処理(S1112)について詳述する。この処理では、前述の発信機別測定受信センサテーブル群に基づいて、受信センサ毎に、次の測定対象とする発信機を特定する周波数とスロット番号の組み合せ群を格納する受信センサ別測定対象発信機テーブルを生成する。
図25は、受信センサ別測定対象発信機抽出処理フローを示す図である。また、図26は、受信センサ別測定対象発信機テーブルの例を示す図である。受信センサID2601のヘッダの他、測定対象となる発信機を特定する周波数2602とスロット番号2603の組み合せのレコード2651〜2653が設けられている。この例では、NULLが終始コードであり、終始コードの前のレコードまで有効な組み合せが格納されている。
受信センサ別測定対象発信機抽出処理(S1112)では、図25に示すように、各
受信センサについて以下の処理を繰り返す(S2501)。
まず、受信センサ別測定対象発信機テーブルの受信センサIDの項目に、当該受信センサのIDを設定し(S2502)、すべての発信機別測定受信センサテーブルから、受信センサID群の項目に当該受信センサIDが含まれるものを検索する(S2503)。そして、検索した発信機別測定受信センサテーブルの周波数とスロット番号を、受信センサ別測定対象発信機テーブルの周波数とスロット番号の項目に設定する(S2504)。これらの処理を、すべての受信センサについて処理した時点で終了する(S2505)。
そして、図11の測定対象発信機指示送信処理(S1113)では、図10の測定対象発信機指示送信部107で、すべての受信センサ別測定対象発信機テーブルについて、ヘッダの受信センサIDにより特定される受信センサを送信先として、周波数とスロット番号の組み合せ群を測定対象発信機指示として送信する。
上述のように、移動体追跡装置1は、競走馬トレーニングセンター等に設置された受信センサ3群から情報を収集し、それぞれ独自に移動する発信機4群の軌跡を管理する。
実施の形態2.
上述の実施の形態では、受信センサ3で測角処理を行う例を示したが、本実施の形態では、移動体追跡装置1側で測角処理を行う例について説明する。
図27は、受信センサの構成(その2)を示す図である。計測情報送信部37は、測定対象発信機選択部の出力データ(図8)に、受信センサIDを加えて、受信センサ計測情報を生成し、伝送路2を介してこれを移動体追跡装置1に送信するように構成されている。
図28は、移動体追跡装置の構成を示す図である。図10に示した移動体追跡装置1に対して、測角処理部108が追加されている。計測情報受信部101は、各受信センサ3から前述の受信センサ計測情報を受信するように構成されている。測角処理部101は、各受信センサ計測情報を入力し、それぞれに含まれる周波数とスロット番号の組み合せ毎に測角処理を行う。つまり、各受信アンテナ31で受信した発信機4からのデータの位相差に基づいて、電波の到来方向(計測角度)を算出するように構成されている。
図29は、移動体追跡処理の全体処理フロー(その2)を示す図である。S2804で測角処理を行い、発信機角度情報を生成する。
本実施の形態では、移動体追跡装置1で測角処理を集中して処理するので、受信センサ3の構成を単純化し、システム全体のコスト削減を図ることができる。
上述の例では、発信機別測定受信センサ判定処理(S1111)で、2つの受信センサIDの組み合せを特定したが、上述の例によらず、測位処理で3つ以上の受信センサの角度候補群を用いる場合は、発信機別測定受信センサ判定処理(S1111)で、その数に応じた受信センサIDの組み合せを特定する。
計測された角度候補の信頼性に関してほぼ1つに絞れる場合、つまり先頭の角度候補を真の角度として扱える場合には、発信機別角度情報抽出処理(S1106)及び測位処理(S1107)では、測角処理で得られる1つの角度(先頭の角度候補に相当)についてのみ処理すれば足りる。その結果、位置座標は一つに特定されるので、追尾処理(S1108)における予測位置に基づく位置候補の絞込みは必要なくなり、追尾処理部104は、当該位置座標を登録する位置座標登録部163と、発信機の軌跡を記憶する発信機軌跡情報記憶部164のみで足りる。
移動体追跡装置1と受信センサ3は、コンピュータとして構成することが可能であり、各要素はプログラムにより処理を実行することができる。また、プログラムを記憶媒体に記憶させ、記憶媒体からコンピュータに読み取られるようにすることができる。
また、移動体追跡装置1と受信センサ3には、各情報やテーブルを記憶する記憶領域が用意されている。
追跡システムの全体構成を示す図である。 受信センサの配置を示す図である。 受信センサの構成(その1)を示す図である。 受信センサの処理フロー(その1)を示す図である。 測定対象発信機指示の例を示す図である。 フィルタ処理部の出力データの例を示す図である。 測定対象発信機選択部の入力データの例を示す図である。 測定対象発信機選択部の出力データの例を示す図である。 発信機角度情報の例を示す図である。 移動体追跡装置の構成を示す図である。 移動体追跡処理の全体処理フロー(その1)を示す図である。 2つの受信センサの候補角度と位置候補座標の関係を示す図である。 発信機別角度情報抽出処理フローを示す図である。 発信機別角度情報テーブルの例を示す図である。 発信機位置候補情報の例を示す図である。 追尾処理部の構成例を示す図である。 追尾処理フローを示す図である。 発信機軌跡情報の例を示す図である。 セルの構成例を示す図である。 発信機別測定受信センサ判定部の構成例を示す図である。 発信機別測定受信センサ判定処理フローを示す図である。 セル情報記憶部の例を示す図である。 セル別適合受信センサ記憶部の例を示す図である。 発信機別測定受信センサテーブルの例を示す図である。 受信センサ別測定対象発信機抽出処理フローを示す図である。 受信センサ別測定対象発信機テーブルの例を示す図である。 受信センサの構成(その2)を示す図である。 移動体追跡装置の構成を示す図である。 移動体追跡処理の全体処理フロー(その2)を示す図である。 受信センサの処理フロー(その2)を示す図である。
符号の説明
1 移動体追跡装置、2 伝送路、3 受信センサ、4 発信機、31 受信アンテナ、32 アナログ−デジタル変換部、33 フィルタ処理部、34 測定対象発信機指示受信部、35 測定対象発信機選択部、36 測角処理部、37 計測情報送信部、101 計測情報受信部、102 発信機別角度情報抽出部、103 測位処理部、104 追尾処理部、105 発信機別測定受信センサ判定部、106 受信センサ別測定対象発信機抽出部、107 測定対象発信機指示送信部、108 測角処理部、161 予測位置座標算出部、162 相関判定部、163 位置座標登録部、164 発信機軌跡情報記憶部、201 予測位置セル判定部、202 セル情報記憶部、203 受信センサ選択部、204 セル別適合受信センサ記憶部、205 発信機別測定受信センサテーブル生成部。

Claims (9)

  1. 移動体追跡装置と当該移動体追跡装置に接続する複数の受信センサを有し、発信機の位置を時間的に連続する軌跡として管理する追跡システムであって、
    前記複数の受信センサは、(1)から(3)の要素を有し、
    (1)発信機から発信された電波を受信するアンテナ
    (2)前記アンテナで受信した電波の受信データに基づいて、発信した発信機を特定し、当該電波の到来角度を検出する測角処理部
    (3)前記発信した発信機を特定する情報と当該発信機の電波の到来角度を対応付けて含める受信センサ計測情報を送信する計測情報送信部
    前記移動体追跡装置は、(4)から(7)の要素を有し、
    (4)前記複数の受信センサから、それぞれに前記受信センサ計測情報を受信する計測情報受信部
    (5)前記複数の受信センサのうち、少なくとも2つの受信センサから受信したそれぞれの前記受信センサ計測情報に含まれる発信機を特定する情報により共通と判定される発信機について、それぞれの電波の到来角度と、当該の受信センサの位置関係に基づいて、当該発信機の位置を算出し、当該発信機の位置を時間的に連続する軌跡として記憶する測位追尾処理部
    (6)前記軌跡に基づいて発信機の予測位置を特定し、発信機の予測位置に対応して当該発信機の測定に適した受信センサを判定する発信機別測定受信センサ判定部
    (7)前記測定に適した受信センサに対して、当該測定に係る発信機を特定する測定対象発信機指示を送信する測定対象発信機指示送信部
    前記複数の受信センサは、更に(8)と(9)の要素を有することを特徴とする追跡システム
    (8)前記測定対象発信機指示を受信する測定対象発信機指示受信部
    (9)前記アンテナで受信した電波の受信データのうち、前記測定対象発信機指示で特定される発信機が発信した電波の受信データを選択し、当該選択した受信データの電波の到来角度を検出する対象とする測定対象発信機選択部。
  2. 移動体追跡装置と当該移動体追跡装置に接続する複数の受信センサを有し、発信機の位置を時間的に連続する軌跡として管理する追跡システムであって、
    前記複数の受信センサは、(1)と(2)の要素を有し、
    (1)発信機から発信された電波を受信するアンテナ
    (2)前記アンテナで受信した電波の受信データを含む受信センサ計測情報を送信する計測情報送信部
    前記移動体追跡装置は、(3)から(7)の要素を有し、
    (3)前記複数の受信センサから、それぞれ前記受信センサ計測情報を受信する計測情報受信部
    (4)それぞれの前記受信センサ計測情報に含まれる前記受信データに基づいて、発信した発信機を特定し、当該電波の到来角度を検出する測角処理部
    (5)前記複数の受信センサのうち、少なくとも2つの受信センサから受信したそれぞれの前記受信センサ計測情報により特定された共通の発信機について、それぞれの電波の到来角度と、当該の受信センサの位置関係に基づいて、当該発信機の位置を算出し、当該発信機の位置を時間的に連続する軌跡として記憶する測位追尾処理部
    (6)前記軌跡に基づいて発信機の予測位置を特定し、発信機の予測位置に対応して当該発信機の測定に適した受信センサを判定する発信機別測定受信センサ判定部
    (7)前記測定に適した受信センサに対して、当該測定に係る発信機を特定する測定対象発信機指示を送信する測定対象発信機指示送信部
    前記複数の受信センサは、更に(8)と(9)の要素を有することを特徴とする追跡システム
    (8)前記測定対象発信機指示を受信する測定対象発信機指示受信部
    (9)前記アンテナで受信した電波の受信データのうち、前記測定対象発信機指示で特定される発信機が発信した電波の受信データを選択し、当該選択した受信データを前記受信センサ計測情報に含める対象とする測定対象発信機選択部。
  3. 発信機別測定受信センサ判定部は、軌跡に含まれる最新の位置を発信機の予測位置とすることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の追跡システム。
  4. 複数の受信センサに接続し、発信機の位置を時間的に連続する軌跡として管理する移動体追跡装置であって、以下の要素を有することを特徴とする移動体追跡装置
    (1)前記複数の受信センサから、それぞれに、電波を発信した発信機を特定する情報と当該発信機の電波の到来角度を対応付けて含める受信センサ計測情報を受信する計測情報受信部
    (2)前記複数の受信センサのうち、少なくとも2つの受信センサから受信したそれぞれの前記受信センサ計測情報に含まれる発信機を特定する情報により共通と判定される発信機について、それぞれの電波の到来角度と、当該の受信センサの位置関係に基づいて、当該発信機の位置を算出し、当該発信機の位置を時間的に連続する軌跡として記憶する測位追尾処理部
    (3)前記軌跡に基づいて発信機の予測位置を特定し、発信機の予測位置に対応して当該発信機の測定に適した受信センサを判定する発信機別測定受信センサ判定部
    (4)前記測定に適した受信センサに対して、当該測定に係る発信機を特定する測定対象発信機指示を送信する測定対象発信機指示送信部。
  5. 複数の受信センサに接続し、発信機の位置を時間的に連続する軌跡として管理する移動体追跡装置であって、以下の要素を有することを特徴とする移動体追跡装置
    (1)前記複数の受信センサから、それぞれに、当該受信センサのアンテナで受信した電波の受信データを含む受信センサ計測情報を受信する計測情報受信部
    (2)それぞれの前記受信センサ計測情報に含まれる前記受信データに基づいて、発信した発信機を特定し、当該電波の到来角度を検出する測角処理部
    (3)前記複数の受信センサのうち、少なくとも2つの受信センサから受信したそれぞれの前記受信センサ計測情報により特定された共通の発信機について、それぞれの電波の到来角度と、当該の受信センサの位置関係に基づいて、当該発信機の位置を算出し、当該発信機の位置を時間的に連続する軌跡として記憶する測位追尾処理部
    (4)前記軌跡に基づいて発信機の予測位置を特定し、発信機の予測位置に対応して当該発信機の測定に適した受信センサを判定する発信機別測定受信センサ判定部
    (5)前記測定に適した受信センサに対して、当該測定に係る発信機を特定する測定対象発信機指示を送信する測定対象発信機指示送信部。
  6. 複数の受信センサに接続し、発信機の位置を時間的に連続する軌跡として管理する移動体追跡装置となるコンピュータに、以下の手順を実行させるためのプログラム
    (1)前記複数の受信センサから、それぞれに、電波を発信した発信機を特定する情報と当該発信機の電波の到来角度を対応付けて含める受信センサ計測情報を受信する手順
    (2)前記複数の受信センサのうち、少なくとも2つの受信センサから受信したそれぞれの前記受信センサ計測情報に含まれる発信機を特定する情報により共通と判定される発信機について、それぞれの電波の到来角度と、当該の受信センサの位置関係に基づいて、当該発信機の位置を算出し、当該発信機の位置を時間的に連続する軌跡として記憶する手順
    (3)前記軌跡に基づいて発信機の予測位置を特定し、発信機の予測位置に対応して当該発信機の測定に適した受信センサを判定する手順
    (4)前記測定に適した受信センサに対して、当該測定に係る発信機を特定する測定対象発信機指示を送信する手順。
  7. 複数の受信センサに接続し、発信機の位置を時間的に連続する軌跡として管理する移動体追跡装置となるコンピュータに、以下の手順を実行させるためのプログラム
    (1)前記複数の受信センサから、それぞれに、当該受信センサのアンテナで受信した電波の受信データを含む受信センサ計測情報を受信する手順
    (2)それぞれの前記受信センサ計測情報に含まれる前記受信データに基づいて、発信した発信機を特定し、当該電波の到来角度を検出する手順
    (3)前記複数の受信センサのうち、少なくとも2つの受信センサから受信したそれぞれの前記受信センサ計測情報により特定された共通の発信機について、それぞれの電波の到来角度と、当該の受信センサの位置関係に基づいて、当該発信機の位置を算出し、当該発信機の位置を時間的に連続する軌跡として記憶する手順
    (4)前記軌跡に基づいて発信機の予測位置を特定し、発信機の予測位置に対応して当該発信機の測定に適した受信センサを判定する手順
    (5)前記測定に適した受信センサに対して、当該測定に係る発信機を特定する測定対象発信機指示を送信する手順。
  8. 発信機の位置を時間的に連続する軌跡として管理する移動体追跡装置に接続する受信センサであって、以下の要素を有することを特徴とする受信センサ
    (1)発信機から発信された電波を受信するアンテナ
    (2)当該受信センサで測定する発信機を特定する測定対象発信機指示を受信する測定対象発信機指示受信部
    (3)前記アンテナで受信した電波の受信データのうち、前記測定対象発信機指示で特定される発信機が発信した電波の受信データを選択し、当該選択した受信データを電波の到来角度を検出する対象とする測定対象発信機選択部
    (4)電波の到来角度を検出する対象である受信データに基づいて、発信した発信機を特定し、当該電波の到来角度を検出する測角処理部
    (5)前記発信した発信機を特定する情報と当該発信機の電波の到来角度を対応付けて含める受信センサ計測情報を送信する計測情報送信部。
  9. 発信機の位置を時間的に連続する軌跡として管理する移動体追跡装置に接続する受信センサであって、以下の要素を有することを特徴とする受信センサ
    (1)発信機から発信された電波を受信するアンテナ
    (2)当該受信センサで測定する発信機を特定する測定対象発信機指示を受信する測定対象発信機指示受信部
    (3)前記アンテナで受信した電波の受信データのうち、前記測定対象発信機指示で特定される発信機が発信した電波の受信データを選択し、当該選択した受信データを前記受信センサ計測情報に含める対象とする測定対象発信機選択部
    (4)前記対象とされた受信データを含む受信センサ計測情報を送信する計測情報送信部。
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