JP2005114300A - 冷却装置用の制御装置及び信号入力機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 冷蔵ショーケース1には、電源オン/オフ接点5aと連動する冷非切換接点5bを有する電源スイッチ5と庫内温度を測定する測温抵抗体2とが設けられている。ショーケース1への電源供給が切断されているときは冷非切換接点5bはオンであり測温抵抗体2と抵抗器19が並列に接続されているが、ショーケース1への電源供給が開始されると、冷非切換接点5bがオフとなり測温抵抗体2と並列に接続されていた抵抗器19が取り外されることとなる。これにより検出データは急激に上昇し、CPU16は、非冷状態から冷却状態となったと判断して、温度警報機能を所定時間無効とする。
【選択図】 図1
Description
そこで、このような無用な警報を的確に回避するために、非冷状態から冷却状態への切換操作が行われた後所定時間内は、温度警報機能を無効とすることが提案されている(特許文献1)。
この図において、1は冷却装置(ここでは、冷蔵ショーケースであるとする。)、30はアナログ信号入力機器、40は接点信号入力機器、50は複数の冷却装置の状態などを管理する上位制御機器である。
ショーケース1において、2はショーケース1の庫内温度を測定するために設置された測温抵抗体、3はショーケース1の供給電源、4はショーケース1の電源回路、5はショーケース1の電源スイッチであり、電源スイッチ5は前記供給電源3の前記ショーケース電源回路4への供給を制御する電源オン/オフ接点5aと、該電源オン/オフ接点5aと連動し、電源オン/オフ接点5aがオンとなったときにオフとなり、オフとなったときにオンとなる冷非切換接点5bとからなる。
このように構成された接点信号入力機器40において、前記冷非切換接点5bのオン/オフに応じて、前記絶縁素子43内の発光ダイオードの発光が制御され、それに応じてフォトトランジスタの導通が制御される。これにより、冷非切換接点5bがオンのときには入力ポート46に電源電位が供給され、オフのときには接地電位が供給されることとなる。前記CPU47は、入力ポート46のデータを読み込み、冷却状態であるか非冷状態であるかを表示部48で表示するとともに、前記通信部49を介して上位制御機器50に伝送する。
上位制御装置50は、その管理下にある冷却装置に接続されたアナログ信号入力機器や接点信号入力機器から伝送された測温抵抗素子や圧力センサなどの各種センサによる測定信号や各種接点信号を受信し、それらの状態を記録するとともに、測定された庫内温度があらかじめ定めた上限設定値と下限設定値の間にないときには警報を発生するようになされている。そして、前記接点信号入力機器40から伝送される冷非切換接点の状態を示す情報に基づいて、非冷状態においては、温度警報機能を無効とし、非冷状態から冷却状態に切り換えられてから所定時間は温度警報機能を無効として無用な警報を回避するようになされている。
しかしながら、これらの制御装置においては、入力信号形態は、アナログ信号(温度や各種信号を処理する電流入力)と接点信号とがあり、従来の技術では、アナログ信号と接点信号は別々の専用入力手段で処理していたため、冷非切換スイッチの状態を入力したい場合は、温度センサ入力手段の他に接点入力手段が必要となるという問題があった。
また、前記冷却装置の運転が開始されたとき、前記警報の通知を所定時間だけ無効とした後に有効とし、前記冷却装置の運転が停止されたとき、前記警報の通知を無効とするものである。
さらに、前記制御装置は、前記冷却装置の庫内温度があらかじめ設定した値となるように前記冷却装置を制御するものとされている。
さらにまた、本発明の他の信号入力機器は、第1及び第2の入力端子と、前記第1の入力端子と接地との間の電圧を増幅する増幅器と、該増幅器の出力をデジタルデータに変換するアナログデジタル変換器と、該アナログデジタル変換器の出力が入力される処理装置とを有し、前記第1の入力端子と前記第2の入力端子の間に測温抵抗体及び抵抗器と接点との直列回路が並列に接続され、前記第2の入力端子は接地に接続されており、前記処理装置は、前記アナログデジタル変換器の出力が所定時間に所定量以上変動したことにより、前記接点がオンあるいはオフされたことを検出するようになされているものである。
この図において、ショーケース1、測温抵抗体2、ショーケースの供給電源3、ショーケースの電源回路4、電源オン/オフ接点5aと冷非切換接点5bを有するショーケース1の電源スイッチ5は、いずれも、前記図4に示したものと同一のものであり、説明は省略する。
また、10は信号入力機器、20は前記図4における上位制御機器50と同様の上位制御機器である。
また、前記第1の入力端子11aと前記第3の入力端子11cとの間には所定の抵抗値を有する抵抗器19が接続されており、前記第1の入力端子11aは測温抵抗体入力回路12の定電流源13の一端と増幅器14の非反転入力に接続されている。そして、前記第2の入力端子11bと前記増幅器14の反転入力は接地に接続されている。
前記測温抵抗体入力回路12の出力はA/D変換器15に入力され、該A/D変換器15の出力データはCPU16に入力される。CPU16には、表示部17と通信部18が接続されており、通信部18は前記上位制御機器20と接続されている。
一方、ショーケース1の電源が投入されたときは、警報が有効(警報機能を動作)とされる。すなわち、ショーケース1の電源スイッチ5がオンにされると冷非切換接点5bがオフとなり、温度センサ(測温抵抗体)2と並列に接続された抵抗器19が切り離され、測温抵抗体入力回路12に入力される電圧データが瞬時に上昇する。その変化をCPU16が検出したときに、CPU16は警報を有効とする。ただし、前述と同様に、無用な警報を回避するために、あらかじめ設定した所定時間の間は警報機能を無効とする。
図示するように、この実施の形態においては、前記抵抗器19をショーケース1側に、前記冷非切換接点5bと直列に設け、該抵抗器19と冷非切換接点5bとの直列回路を前記測温抵抗体2と並列に、信号入力機器10の入力端子11a,11bに接続するようにしている。
この実施の形態においても、前述した実施の形態と同様に、冷非切換接点5bが導通状態となったときに測温抵抗体2に抵抗器19が並列に接続され、測温抵抗体2と抵抗器19の合成抵抗が測温抵抗体入力回路12に入力され、前記図1の場合と同様に動作する。
このように、この実施の形態によれば、11aと11bの2つの入力端子ですむ。
図3において、(a)はショーケース1の庫内温度、(b)は前記信号入力機器10の検出データの例を示しており、縦軸は温度、横軸は共通の時間軸である。なお、ここでは、測温抵抗体2として白金センサー(Pt1000)を使用し、抵抗器19の抵抗値を5kΩとした。
ここで、初期状態では、ショーケース1及び制御装置(信号入力機器10)のいずれも電源が投入されておらず、庫内温度は20℃であるとする。また、制御装置は、起動時には非冷モードとされ、温度の監視を行わない(無効とする)ようになされている。そして、冷却装置の冷却が開始されたときに監視モード(通常モード)となり、庫内温度を監視して、上限警報設定値を超えたとき、又は下限警報設定値よりも低くなったときに警報を発生するようになされている。
そして、マスクタイマーは、その設定時間を経過すると庫内温度が目標設定値の近傍となる時間に設定されており、図示するように、マスクタイマーの設定時間が経過した後は、通常の監視動作が行われる。
CPU16は、この検出データの急速な低下を検出して、前記冷非切換接点5bが導通状態となったこと、すなわち、前記ショーケース1の電源がオフとされ非冷状態となったと判断し、監視を行わない非冷モードに移行する。なお、この検出データの急速な低下も、所定時間内に所定値以上検出値が低下したこと、具体的には、所定サンプルの間に検出値が所定値(例えば20℃)以上低下したことにより検出する。
図示するように、時刻(5)に検出値が上限警報設定値を上回ったときは、前記マスクタイマーの動作を開始させる。そして、その設定時間を経過した時刻(6)においても、検出値が上限警報値を上回っている場合には、警報を発生する。
また、本発明の信号入力機器によれば、接点信号用の入力端子を別途設けることなく、測温抵抗体用の入力端子からの入力信号により、接点のオン/オフを検出することができる。
また、上記においては、信号入力機器10は、冷非切換接点5bのオン/オフを検出するようにしていたが、他の接点のオン/オフについても同様の手法を適用することができる。
さらにまた、図1及び図2に示した実施の形態における信号入力機器10においては、1点の温度センサーを接続する実施の形態を示したが、これに限られることはなく、複数のセンサーを接続するようにしてもよい。例えば、8チャンネルのA/D変換器を備えて、8点のセンサーや接点信号を接続するようにすることもできる。
Claims (5)
- 冷却装置の庫内温度等を計測する温度センサを備え、温度計測値が異常値となったときに警報を通知するようになされた冷却装置用の制御装置であって、
前記温度計測値が所定時間に所定量以上変動したときに、前記冷却装置の運転の開始又は停止があったものと判断して、前記警報の通知を無効又は有効とする手段を有することを特徴とする冷却装置用の制御装置。 - 前記冷却装置の運転が開始されたとき、前記警報の通知を所定時間だけ無効とした後に有効とし、前記冷却装置の運転が停止されたとき、前記警報の通知を無効とすることを特徴とする請求項1記載の冷却装置用の制御装置。
- 前記制御装置は、前記冷却装置の庫内温度があらかじめ設定した値となるように前記冷却装置を制御するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷却装置用の制御装置。
- 第1、第2及び第3の入力端子と、
前記第1の入力端子と前記第3の入力端子との間に接続された抵抗器と、
前記第1の入力端子と接地の間の電圧を増幅する増幅器と、
該増幅器の出力をデジタルデータに変換するアナログデジタル変換器と、
該アナログデジタル変換器の出力が入力される処理装置とを有し、
前記第1の入力端子と前記第2の入力端子の間に測温抵抗体が接続され、
前記第2の入力端子は接地に接続され、
前記第2の入力端子と前記第3の入力端子の間に接点が接続されており、
前記処理装置は、前記アナログデジタル変換器の出力が所定時間に所定量以上変動したことにより、前記接点がオンあるいはオフされたことを検出するようになされていることを特徴とする信号入力機器。 - 第1及び第2の入力端子と、
前記第1の入力端子と接地との間の電圧を増幅する増幅器と、
該増幅器の出力をデジタルデータに変換するアナログデジタル変換器と、
該アナログデジタル変換器の出力が入力される処理装置とを有し、
前記第1の入力端子と前記第2の入力端子の間に測温抵抗体及び抵抗器と接点との直列回路が並列に接続され、
前記第2の入力端子は接地に接続されており、
前記処理装置は、前記アナログデジタル変換器の出力が所定時間に所定量以上変動したことにより、前記接点がオンあるいはオフされたことを検出するようになされていることを特徴とする信号入力機器。
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