JP2005111803A - 目脂除去装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 押出金型を用いた成形時において、成形ラインを停止することなくダイリップ部から目脂を除去し、目脂が脱離して流出することを防止可能な目脂除去装置を提供する。
【解決手段】 押出金型のダイリップ部に取り付けて用いる目脂除去装置であって、ダイリップ部に発生する目脂が転移可能なテーパー部を内面に有する筒形である、好ましくはダイリップ部の樹脂吐出部外側と、目脂除去装置におけるダイリップ側のテーパー部内側との間隙が0.3〜2mmであり、ダイリップから吐出された溶融樹脂の外側の傾斜面と前記テーパー部内面とのなす角が2〜10度である。
【選択図】 図1
【解決手段】 押出金型のダイリップ部に取り付けて用いる目脂除去装置であって、ダイリップ部に発生する目脂が転移可能なテーパー部を内面に有する筒形である、好ましくはダイリップ部の樹脂吐出部外側と、目脂除去装置におけるダイリップ側のテーパー部内側との間隙が0.3〜2mmであり、ダイリップから吐出された溶融樹脂の外側の傾斜面と前記テーパー部内面とのなす角が2〜10度である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、目脂除去装置に関し、詳しくは押出金型を用いた成形時にダイリップ部に発生する目脂除去装置に関する。尚、本発明における押出金型とは、チューブなどを押し出した後に加圧や減圧して成形するブロー成形や真空成形に用いられる押出金型も含まれるものとする。
従来、押出金型を用いた成形時には、そのダイリップ部に目脂が発生し製品不良が発生することがある。上記目脂は樹脂成分が部分的に金型やシリンダ内で過度の熱履歴を受けることで発生するものと推定されるが、特にオレフィン系樹脂の高速押出成形においては目脂の発生が顕著である。
上記目脂が製品に付着して流出した場合、外観不良による製品歩留まりが悪化するだけでなく、万一市場に流出した場合には重大なクレームの要因になることもある。
このため、通常目脂取り作業を定期的に行う必要があり、例えば、ダイリップ部研磨を定期的に行い目脂を除去する方法が採られていた。
しかし、ダイリップ部研磨時には成形ラインを一旦停止する必要があり、停止時及び再運転時におけるロスが大きいため、成形ラインを停止することなく目脂を除去する方法が求められていた。
本発明の目的は、上記従来の問題点に鑑み、押出金型を用いた成形時において、成形ラインを停止することなくダイリップ部から目脂を除去可能であり、目脂が脱離して流出することを防止することができる目脂除去装置を提供することにある。
請求項1記載の目脂除去装置は、押出金型のダイリップ部に取り付けて用いる目脂除去装置であって、ダイリップ部に発生する目脂が転移可能なテーパー部を内面に有する筒形であることを特徴とする。
請求項2記載の目脂除去装置は、請求項1記載の目脂除去装置であって、ダイリップ部の樹脂吐出部外側と、目脂除去装置におけるダイリップ側のテーパー部内側との間隙が0.3〜2mmであり、ダイリップから吐出された溶融樹脂の外側の傾斜面と前記テーパー部内面とのなす角が2〜10度であることを特徴とする。
以下、本発明について図面を参照しつつ詳細に説明する。
本発明の目脂除去装置は、図1〜3に示すように、押出金型1のダイリップ部2に取り付けて用いられ、図3に示すようにダイリップ部2の先端部に発生する目脂3が転移可能なテーパー部4を内面に有する筒形の目脂除去装置5である。
本発明の目脂除去装置は、図1〜3に示すように、押出金型1のダイリップ部2に取り付けて用いられ、図3に示すようにダイリップ部2の先端部に発生する目脂3が転移可能なテーパー部4を内面に有する筒形の目脂除去装置5である。
上記目脂除去装置5の材質としては、特に限定されないが、テーパー部4において目脂3が転移し易い材料であることが好ましく、例えば鉄やアルミニウムが好適に用いられる。また、更にテーパー部4の表面に目脂を付着し易い樹脂をコーティングしてもよい。
上記「転移」とは、図3に示すように、ダイリップ部2に発生した目脂3がテーパー部4に付着し、押出の力によってダイリップ部2からテーパー部4に乗り移ることを意味する。
本発明によれば、上記テーパー部4が存在することによって、発生した目脂3がダイリップ部2の先端部から脱離して流出する替わりにテーパー部4に付着し転移することで、目脂3を除去することができる。
上記目脂除去装置5において、図2に示すようにダイリップ部2の樹脂吐出部外側6と、目脂除去装置5におけるダイリップ側のテーパー部内側7との間隙a(以下、「転移部クリアランス」ともいう)が0.3〜2mmであり、ダイリップから吐出された溶融樹脂8の外側の傾斜面9と前記テーパー部4内面とのなす角α(以下、「傾斜角」ともいう)が2〜10度であると、目脂の除去性能が向上する点で好ましい。
上記転移部クリアランスや傾斜角が小さすぎると、溶融樹脂8が振動した場合に、溶融樹脂8自体がテーパー部4に付着して成形不良が発生することがあり、転移部クリアランスや傾斜角が大きすぎると目脂3がテーパー部4に届かずに脱離して流出することがある。
上記目脂除去装置5をダイリップ部2に取り付ける方法としては、特に限定されず、クランプ10で固定するなど公知の方法が用いられる。また、取り付け取り外しを容易とするため、目脂除去装置5が上下二つ割りなど複数に分割されたものであってもよい。
本発明の目脂除去装置は、ダイリップ部に発生する目脂が転移可能なテーパー部を内面に有する筒形であることを特徴とするので、発生した目脂がダイリップ部から脱離して流出する替わりにテーパー部に付着し転移することで、成形ラインを停止することなくダイリップ部から目脂を除去し、目脂が脱離して流出することを防止することが可能となる。
ダイリップ部の樹脂吐出部外側と、目脂除去装置におけるダイリップ側のテーパー部内側との間隙が0.3〜2mmであり、ダイリップから吐出された溶融樹脂の外側の傾斜面と前記テーパー部内面とのなす角が2〜10度であると、上記効果は更に確実なものとなる。
以下に実施例および比較例を示すことにより、本発明を更に具体的に説明する。
尚、本発明は下記実施例のみに限定されるものではない。
尚、本発明は下記実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
オレフィン系樹脂の押出成形(押出樹脂温度220℃、押出量10.5kg/時、押出速度30m/分)において、図1及び図2に示すような上下二つ割りの目脂除去装置5(鋼製、傾斜角α=5度、転移クリアランスa=0.8mm)を用いて樹脂管を成形したところ、図3に示すように、発生した目脂3がテーパー部4に転移してダイリップ部2から除去され、目脂3の脱離による流出は発生しなかった。
オレフィン系樹脂の押出成形(押出樹脂温度220℃、押出量10.5kg/時、押出速度30m/分)において、図1及び図2に示すような上下二つ割りの目脂除去装置5(鋼製、傾斜角α=5度、転移クリアランスa=0.8mm)を用いて樹脂管を成形したところ、図3に示すように、発生した目脂3がテーパー部4に転移してダイリップ部2から除去され、目脂3の脱離による流出は発生しなかった。
(比較例1)
目脂除去装置5を用いなかったこと以外は実施例1と同様にして樹脂管を成形したところ、ダイリップ部2から目脂が脱離して流出し、製品不良が発生した。
目脂除去装置5を用いなかったこと以外は実施例1と同様にして樹脂管を成形したところ、ダイリップ部2から目脂が脱離して流出し、製品不良が発生した。
以上のように、本発明における実施例によれば、成形ラインを停止することなく目脂を除去することが可能で、製品不良の発生を防止できることが判明した。
1 押出金型
2 ダイリップ部
3 目脂
4 テーパー部
5 目脂除去装置
6 樹脂吐出部外側
7 テーパー部内側
8 溶融樹脂
9 傾斜面
10 クランプ
2 ダイリップ部
3 目脂
4 テーパー部
5 目脂除去装置
6 樹脂吐出部外側
7 テーパー部内側
8 溶融樹脂
9 傾斜面
10 クランプ
Claims (2)
- 押出金型のダイリップ部に取り付けて用いる目脂除去装置であって、ダイリップ部に発生する目脂が転移可能なテーパー部を内面に有する筒形であることを特徴とする目脂除去装置。
- ダイリップ部の樹脂吐出部外側と、目脂除去装置におけるダイリップ側のテーパー部内側との間隙が0.3〜2mmであり、ダイリップから吐出された溶融樹脂の外側の傾斜面と前記テーパー部内面とのなす角が2〜10度であることを特徴とする請求項1記載の目脂除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003348553A JP2005111803A (ja) | 2003-10-07 | 2003-10-07 | 目脂除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003348553A JP2005111803A (ja) | 2003-10-07 | 2003-10-07 | 目脂除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005111803A true JP2005111803A (ja) | 2005-04-28 |
Family
ID=34540713
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003348553A Pending JP2005111803A (ja) | 2003-10-07 | 2003-10-07 | 目脂除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005111803A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012014389A1 (ja) | 2010-07-26 | 2012-02-02 | 東洋製罐株式会社 | 押出ダイヘッド |
-
2003
- 2003-10-07 JP JP2003348553A patent/JP2005111803A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012014389A1 (ja) | 2010-07-26 | 2012-02-02 | 東洋製罐株式会社 | 押出ダイヘッド |
JP2012025079A (ja) * | 2010-07-26 | 2012-02-09 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 押出ダイヘッド |
US8985992B2 (en) | 2010-07-26 | 2015-03-24 | Toyo Seikan Kaisha, Ltd. | Extrusion die head |
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