JP2005111710A - 印刷装置および印刷方法並びに印刷装置用のプログラム - Google Patents

印刷装置および印刷方法並びに印刷装置用のプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 XHTML文書などのようなオブジェクトを所定の書式により階層的に記述した記述文書をより適正に印刷する。
【解決手段】 CSS文書を解析したスタイルオブジェクトにおけるページサイズがプリンタに設定された用紙サイズより大きいときには、用紙サイズをページサイズとして設定し(S415)、用紙サイズから求められる要素の最大サイズによりスタイルオブジェクトのサイズを制限し(S420,S425)、設定したページサイズや制限されたサイズを用いてレイアウトして(S430〜S450)、印刷する。この結果、ページサイズが印刷サイズより大きいときに生じる不都合、例えば、印刷すべき内容の一部が印刷されないといった不都合を回避することができる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、印刷装置および印刷方法並びに印刷装置用のプログラムに関する。
従来、この種の印刷装置としては、SVG文書を解析して印刷するプリンタとHTML文書をSVG文書に変換するフォーマッティングサーバとにより構成されたプリンタシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このシステムでは、HTML文書を受け付けると、フォーマッティングサーバにより受け付けたHTML文書をSVG文書に変換し、この変換したSVG文書をプリンタで解析して印刷する。
特開2002−91726号公報(図1,第5頁)
しかしながら、上述のプリンタシステムでは、プリンタとフォーマッティングサーバとから構成されていることから大型化し、家庭のリビングなどの限られたスペースに設置する場合には不向きである。また、HTML文書を受け付けたときには、フォーマッティングサーバによりSVG文書に変換すると共にこの変換したSVG文書を解析して印刷するから、変換や解析に時間を要し、迅速な印刷を行なうことができない。さらに、予め印刷サイズが設定されてレイアウトされた文書を異なるサイズの印刷用紙がプリンタにセットされているときには、一部が印刷されないなどの予期しない印刷を行なってしまうことがある。
本発明の印刷装置および印刷方法は、HTML文書やこれを拡張したXHTML文書などのようなオブジェクトを所定の書式により階層的に記述した記述文書をより適切に印刷することを目的の一つとする。また、本発明の印刷装置および印刷方法は、HTML文書やこれを拡張したXHTML文書などのようなオブジェクトを所定の書式により階層的に記述した記述文書をより迅速に解析して印刷することを目的の一つとする。本発明の印刷装置用のプログラムは、印刷装置に所定の書式により階層的に記述した記述文書の解析や印刷をより適正に迅速に行なわせることを目的とする。
本発明の印刷装置および印刷方法並びに印刷装置用のプログラムは、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の印刷装置は、
印刷可能なオブジェクトを所定の第1書式により階層的に記述した記述文書を解析して紙などの媒体に印刷する印刷装置であって、
前記媒体のサイズを設定するサイズ設定手段と、
データを記憶するデータ記憶手段と、
記述文書におけるオブジェクトの階層的な木構造を解析すると共に該解析した木構造を前記データ記憶手段に記憶させる構造解析手段と、
オブジェクトの印刷時の様式について所定の第2書式により記述した様式文書を解析すると共に該解析結果としての様式データを前記データ記憶手段に記憶させる様式解析手段と、
記述文書が指定されたとき、該指定された記述文書に対応する木構造の解析を前記構造解析手段に指示すると共に該指定された記述文書に記述された様式文書に対応する様式データの解析を前記様式解析手段に指示し、前記解析された木構造と前記解析された様式データとの関連付けを行なう解析指示手段と、
レイアウト作成指示がなされたとき、前記解析されて前記データ記憶手段に記憶された木構造と該木構造に関連付けられた様式データと前記サイズ設定手段により設定された前記媒体のサイズとに基づいてオブジェクトの前記媒体へのレイアウトをページ毎に作成すると共に該作成したページ毎のレイアウトを前記データ記憶手段に記憶させるレイアウト作成手段と、
印刷実行指示がなされたとき、前記データ記憶手段に記憶されたページ毎のレイアウトに基づいてオブジェクトを取得すると共にレイアウトして印刷する印刷実行手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の印刷装置では、記述文書が指定されたときには、まず、指定された記述文書に対応する木構造を解析すると共に記述文書に記述された様式文書に対応する様式データを解析し、この解析した木構造と解析した様式データとの関連付けを行なう。続いて、レイアウト作成指示がなされたときに、解析されてデータ記憶手段に記憶された木構造とこの木構造に関連付けられた様式データとサイズ設定手段により設定された媒体のサイズとに基づいてオブジェクトの媒体へのレイアウトをページ毎に作成する。そして、印刷実行指示がなされたときに、データ記憶手段に記憶されたページ毎のレイアウトに基づいてオブジェクトを取得すると共にレイアウトして印刷する。このように、媒体のサイズに基づいて印刷装置でレイアウトして印刷するから、木構造と様式データに基づいてレイアウトされたものをそのまま印刷する際に生じる予期しない不都合、例えばページサイズが媒体のサイズより大きいことにより一部が印刷されないといった不都合などを回避することができる。この結果、より適正に印刷することができる。ここで、記述文書としては、例えばXHTML言語などのマークアップ言語により記述されてなるものとすることもできる。また、印刷可能なオブジェクトとしては、テキスト,画像,表などが含まれる。印刷装置としては、例えば、カラーインクジェットプリンタを用いることができる。
こうした本発明の印刷装置において、前記様式データはページサイズを含み、前記レイアウト作成手段は、前記様式データに含まれるページサイズが前記サイズ設定手段により設定された媒体のサイズより大きいときには、前記ページサイズに代えて前記設定された媒体のサイズを用いてレイアウトする手段であるものとすることもできる。こうすれば、媒体のサイズに応じたレイアウトを行なって印刷することができる。
この態様の本発明の印刷装置において、前記様式データはオブジェクトのサイズを含み、前記レイアウト作成手段は、前記様式データに含まれるオブジェクトのサイズが前記サイズ設定手段により設定された媒体のサイズに対応する最大オブジェクトサイズより大きいときには、前記オブジェクトのサイズに代えて最大オブジェクトサイズを用いてレイアウトする手段であるものとすることもできる。こうすれば、媒体のサイズに応じてオブジェクトをレイアウトして印刷することができる。
また、本発明の印刷装置において、前記解析指示手段は、記述文書が指定されたときに該指定の前に指定された他の記述文書に対する印刷処理を実行しているときには、該印刷処理の実行に拘わらず、前記構造解析手段による前記他の記述文書における木構造の解析が終了した以降に該指定された記述文書に対する木構造の解析を前記構造解析手段に指示する手段であるものとすることもできる。こうすれば、前に指定された他の記述文書の印刷処理が完全に終了してから指定された記述文書の解析を開始するものに比して、迅速に解析して印刷することができる。
さらに、本発明の印刷装置において、前記解析指示手段は、前記データ記憶手段に記憶された木構造を指定して前記レイアウト作成手段に前記レイアウト作成指示を行なう手段であるものとすることもできる。この場合、前記レイアウト作成手段は前記レイアウトの作成を完了した以降に前記解析指示手段に所定の終了信号を出力する手段であり、前記解析指示手段は前記所定の終了信号を受け付けた以降に該所定の終了信号に係る木構造の次に解析された木構造を指定して前記レイアウト作成指示を行なう手段であるものとすることもできる。こうすれば、解析指示手段によるレイアウト作成指示によりレイアウトを作成することができる。
あるいは、本発明の印刷装置において、前記レイアウト作成手段は、レイアウトの作成が完了したページ毎に前記印刷実行指示を前記印刷実行手段に行なう手段であるものとすることもできるし、1ページ分のレイアウトの作成が完了したときに前記印刷実行指示を前記印刷実行手段に行なう手段であるものとすることもできる。こうすれば、1ページ分の解析が終了した時点で印刷実行指示を行なうから、迅速に印刷することができる。
また、本発明の印刷装置において、前記様式解析手段は前記解析にかかる様式文書を識別する識別情報を該様式文書を解析して得られる様式データに関連付けて前記データ記憶手段に記憶させる手段であり、前記解析指示手段は、前記指定された記述文書に記述された様式文書に対応する様式データの解析を前記様式解析手段に指示する際には、前記指定された記述文書に記述された様式文書の識別情報に基づいて前記データ記憶手段に該様式文書に対応する様式データが記憶されているか否かを判定し、前記データ記憶手段に該様式文書に対応する様式データが記憶されていないときには該様式文書の解析を前記様式解析手段に指示すると共に該指示に基づいて解析された様式データと前記解析された木構造との関連付けを行ない、前記データ記憶手段に該様式文書に対応する様式データが記憶されているときには該対応する様式データと前記解析された木構造との関連付けを行なう手段であるものとすることもできる。こうすれば、様式文書に対応する様式情報がデータ記憶手段に記憶されているときには様式文書の解析を行なわないから、常に様式文書を解析するものに比して、迅速に解析処理を終了することができる。この結果、印刷を実行することができる。
本発明の印刷方法は、
紙などの媒体のサイズを設定するサイズ設定手段を有し、印刷可能なオブジェクトを所定の書式により階層的に記述した記述文書を解析して前記媒体に印刷する印刷装置における印刷方法であって、記述文書が指定されたとき、
(a)前記指定された記述文書におけるオブジェクトの階層的な木構造を解析し、
(b)前記指定された記述文書に記述された様式文書を解析してオブジェクトの印刷時における様式データを作成し、
(c)前記解析された木構造と前記解析された様式データとを関連付けを行ない、
(d)レイアウト作成指示がなされたとき、前記解析された木構造と該木構造に関連付けられた様式データと前記サイズ設定手段により設定された媒体のサイズとに基づいてオブジェクトの前記媒体へのレイアウトをページ毎に作成し、
(e)印刷実行指示がなされたとき、前記作成したページ毎のレイアウトに基づいてオブジェクトを取得すると共にレイアウトして印刷する
ことを要旨とする。
この本発明の印刷方法では、記述文書が指定されたときには、まず、指定された記述文書に対応する木構造を解析すると共に記述文書に記述された様式文書に対応する様式データを解析し、この解析した木構造と解析した様式データとの関連付けを行なう。続いて、レイアウト作成指示がなされたときに、解析された木構造とこの木構造に関連付けられた様式データとサイズ設定手段により設定された媒体のサイズとに基づいてオブジェクトの媒体へのレイアウトをページ毎に作成する。そして、印刷実行指示がなされたときに、データ記憶手段に記憶されたページ毎のレイアウトに基づいてオブジェクトを取得すると共にレイアウトして印刷する。このように、媒体のサイズにも基づいてレイアウトして印刷するから、木構造と様式データに基づいてレイアウトされたものをそのまま印刷する際に生じる予期しない不都合、例えばページサイズが媒体のサイズより大きいことにより一部が印刷されないといった不都合などを回避することができる。この結果、より適正に印刷することができる。
本発明の印刷装置用のプログラムは、
装着された紙などの媒体のサイズを設定するサイズ設定部を有し、印刷可能なオブジェクトを所定の書式により階層的に記述した記述文書が指定されたときに該指定された記述文書を解析して媒体に印刷する印刷装置に用いられるプログラムであって、
(a)前記指定された記述文書におけるオブジェクトの階層的な木構造を解析するモジュールと、
(b)前記指定された記述文書に記述されたオブジェクトの印刷時の様式を記述した様式文書を解析して様式データを作成するモジュールと、
(c)前記解析された木構造と前記解析されて作成された様式データとの関連付けを行なうモジュールと、
(d)レイアウト作成指示がなされたときに前記解析された木構造と該木構造に関連付けられた様式データと前記サイズ設定部により設定された媒体のサイズとに基づいてオブジェクトの前記媒体へのレイアウトをページ毎に作成するモジュールと、
(e) 印刷実行指示がなされたときに前記作成されたページ毎のレイアウトに基づいてオブジェクトを取得して印刷可能にレイアウトするモジュールと、
を備えることを要旨とする。
この本発明の印刷装置用のプログラムによれば、印刷装置にインストールすることにより、記述文書が指定されたときには、まず、指定された記述文書に対応する木構造を解析すると共に記述文書に記述された様式文書に対応する様式データを解析し、この解析した木構造と解析した様式データとの関連付けを行なう。続いて、レイアウト作成指示がなされたときに、解析された木構造とこの木構造に関連付けられた様式データとサイズ設定手段により設定された媒体のサイズとに基づいてオブジェクトの媒体へのレイアウトをページ毎に作成する。そして、印刷実行指示がなされたときに、データ記憶手段に記憶されたページ毎のレイアウトに基づいてオブジェクトを取得すると共にレイアウトして印刷する。このように、媒体のサイズにも基づいてレイアウトして印刷するから、木構造と様式データに基づいてレイアウトされたものをそのまま印刷する際に生じる予期しない不都合、例えばページサイズが媒体のサイズより大きいことにより一部が印刷されないといった不都合などを回避することができる。この結果、より適正に印刷することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのカラーインクジェットプリンタ20の構成の概略を示す構成図である。実施例のカラーインクジェットプリンタ20は、図示するように、コンピュータ10やデジタルテレビ12,デジタルカメラ14などと接続してデジタル画像(以下、画像という)の入力を司る入力インターフェース22と、入力インタフェース22に入力される画像の形式に基づいてデータの出力先を割り振る信号処理部24と、マークアップ言語としてのXHTML(eXtensible Hyper Text Markup Language)により記述されたXHTML文書を解析して要素の木構造としてのDOM(Document Object Model)ツリーを作成してメモリ50に書き込むと共にCSS(Cascading Style Sheets)により記述されたCSS文書を読み込んでスタイルオブジェクトを作成してフラッシュメモリ52に書き込む解析部30と、解析部30により作成されたDOMツリーとスタイルオブジェクトとを用いてXHTML文書に記述された要素(オブジェクト)としての画像やテキストを印刷用の印刷用のページ毎にレイアウトしてページボックスとしてメモリ50に書き込むレイアウタ38と、レイアウタ38によりレイアウトして得られるページボックスを用いてRBGデータとしての印刷用画像を描画するレンダリングプラグイン(以下、RPIという)40と、描画されたRGB(Red Green Blue)データの印刷用画面をCMYK(Cyan Magenta Yellow Black)データに変換する色変換部42と、変換されたCMYKデータを誤差拡散処理などの画像処理を行なって2値化する2値化部44と、2値化されたCMYKの各データを図示しない印刷ヘッドを備える印刷実行部48にバンド単位で出力するために一時的にデータを蓄えるイメージバッファ46と、各種設定を行なう操作部60とを備える。
信号処理部24は、入力された信号が直ちに印刷可能な印刷用データの場合には印刷実行部48のイメージバッファ46にデータを出力し、RGBデータの場合にはメモリ50の印刷用画面格納領域に出力し、XHTML文書で記述されたファイルの場合には解析部30に出力する。
解析部30は、XHTML文書の解析を指示することによりDOMツリーを作成するコア32と、コア32からの指示に基づいてXHTML文書を解析するXMLパーサー34と、作成されたDOMツリーのlinkタグ内の初期化処理により依頼されたCSS文書を解析するCSSプラグイン(以下、CSSPIという)36とから構成されている。
操作部60は、プリンタ正面に配置された液晶ディスプレイ61と、その横に設けられた二つの操作ボタン62と、内部にワンチップとして構成されたCPU63,ROM64,ディスプレイコントローラ(以下、LCDCという)65,メモリ66と、を備える。この操作部60により設定する内容としては、例えば、装着されている印刷用紙の種類やサイズ,インクの種類などであり、設定は、操作ボタン62の操作に基づいてROM64に予め記憶された処理プログラムが起動され、この処理プログラムにより液晶ディスプレイ61に表示されるメニューに従って行なわれる。例えば、用紙サイズの設定の場合、メニューから用紙サイズを選択し、液晶ディスプレイ61にトグルして表示される「A4縦」や「B5縦」などから選択することにより設定するのである。こうして設定した内容は、メモリ66に書き込まれる。なお、実施例では、操作部60による設定を行なわなくても、デフォルトとして、例えば印刷用紙の種類としては「普通紙」,用紙サイズとしては「A4縦」,インクの種類としては「顔料系」などが設定されている。こうした操作部60による設定処理は、本発明の中核をなさないからこれ以上の説明については省略する。
次に、こうして構成された実施例のカラーインクジェットプリンタ20の動作、特にXHTML文書を印刷する際の動作について説明する。図2は、解析部30により実行される解析レイアウト指示処理の一例を示すフローチャートである。この処理は所定時間毎(例えば、8msec毎)に繰り返し実行される。解析レイアウト指示処理が実行されると、まず、XHTML文書を特定するためのURL(Uniform Resouce Locator)の指定があるか否かを判定し(ステップS100)、URLの指定があるときにはそのURLをメモリ50に領域設定されたURL格納用バッファ領域に格納し(ステップS110)、URLの指定がないときには次の処理に進む。URL指定は、例えば、操作者がデジタルテレビ12で表示された印刷可能な項目のうちカラーインクジェットプリンタ20で印刷しようとする項目を選択したときデジタルテレビ12からのカラーインクジェットプリンタ20に出力されることにより行なうものとすることができるし、コンピュータ10から単にURLを選択してカラーインクジェットプリンタ20に印刷要求することによっても行なうことができる。なお、コンピュータ10からのURL指定では、コンピュータ10によってもXHTML文書の解析やレイアウト,色変換や2値化などを行なうことができるが、コンピュータ10によってはこうした処理を一切行なわず、URLだけをカラーインクジェットプリンタ20に送信する場合となる。
続いて、メモリ50のURL格納用バッファ領域にURLが格納されているか否かを判定すると共に(ステップS120)、XHTML文書を現在解析中であるか否かを判定する(ステップS130)。XHTML文書を現在解析中であるか否かの判定は、この解析レイアウト指示処理と同時に並列に解析部30自信によって行なっているか否かを判定することにより、例えば解析開始時と解析終了時にフラグ操作するものとすればフラグを調べることにより行なうことができる。URLが格納されており、現在XHTML文書の解析中ではないときには、メモリ50のURL格納用バッファ領域に格納されている最初のURLを読み出してそのURLにより特定されるXHTML文書の解析を開始し(ステップS140)、URLが格納されていないときやURLが格納されていても現在XHTML文書を解析している最中のときには次の処理に進む。XHTML文書の解析は、図3に例示する解析処理に基づいて行なわれる。この解析処理ではURLにより特定されるXHTML文書が解析されてDOMツリーが作成され、XHTML文書に記述されたCSS文書を解析してスタイルオブジェクトが作成され、DOMツリーについてはその識別情報としてDOMツリーIDが付与されてメモリ50のDOMツリー用格納領域に記憶され、スタイルオブジェクトについてはその識別情報としてスタイルオブジェクトID(実施例では、CSS文書名)が付与されてフラッシュメモリ52に記憶される。解析処理の詳細については後述する。
次に、レイアウタ38によってレイアウトが行なわれている最中であるか否かを判定し(ステップS150)、レイアウタ38によるレイアウトが行なわれていないときにはメモリ50のDOMツリー用格納領域に格納されたDOMツリーのうち最初のDOMツリーをDOMツリーIDを用いて指定してレイアウタ38にレイアウト開始指示を出力し(ステップS160)、この解析レイアウト指示処理を終了し、レイアウタ38によってレイアウトが行なわれている最中であるときにはレイアウト開始指示を出力せずに解析レイアウト指示処理を終了する。ここで、レイアウタ38によってレイアウトが行なわれている最中であるか否かの判定は、レイアウタ38からレイアウト終了の信号を入力したか否かにより行なうことができる。レイアウト終了の信号の受信についてはレイアウタ38の処理を説明する際に詳述する。
こうした解析レイアウト指示処理は、前述したように繰り返し実行されるから、解析部30ではURLが指定される毎にXHTML文書の解析中であるか否かに拘わらずに指定されたURLをメモリ50のURL格納用バッファ領域に格納する。また、メモリ50のURL格納用バッファ領域にURLが格納されているときには、レイアウタ38によるレイアウトの実行中であるか否かに拘わらずにXHTML文書の解析を順次行なう。従って、メモリ50のURL格納用バッファ領域には複数のURLが格納される場合が生じ、DOMツリー用格納領域に複数のDOMツリーが格納される場合が生じ、フラッシュメモリ52に複数のスタイルオブジェクトが格納される場合が生じる。実施例では、複数のURLを格納することができるようにURL格納用バッファ領域が設定されており、複数のDOMツリーを格納することができるようにDOMツリー用格納領域が設定されており、複数のスタイルオブジェクトを格納することができるようにフラッシュメモリ52の容量が確保されている。
次に、解析部30により実行される解析処理について説明する。解析処理は、前述したように図3に例示するフローチャートに基づいて行なわれる。説明の容易のために具体例として図4に例示するXHTML文書を用いて説明する。図5は、この具体例のXHTML文書により用いられているJPEG形式として格納された5つの画像の一例を示す。解析レイアウト指示処理によりURLを指定して解析開始の指示がなされると、URLにより特定されるXHTML文書を読み出し(ステップS200)、読み出したXHTML文書を解析してDOMツリーを作成する(ステップS210)。このとき、作成するDOMツリーには識別情報としてDOMツリーID(例えば、URLにDOMを付して作成したIDなど)を付与する。XHTML文書の読み出しは、具体的には、コア32がURLを指定してXMLパーサー34に解析依頼することによりXMLパーサー34が行なう。XHTML文書の解析およびDOMツリーの作成は、具体的には、XMLパーサー34がXHTML文書を最初から順に解析して各要素を作成すると共にDOMツリーに登録することにより行なう。なお、要素の作成はコア32に対して行ない、要素の登録はメモリ50のDOMツリー用格納領域に関連付けて格納することにより行なう。図4に例示したXHTML文書を解析して作成されたDOMツリーを図6に示す。
こうしてDOMツリーを作成すると、XHTML文書に指定されたCSS文書名をスタイルオブジェクトIDとするスタイルオブジェクトがフラッシュメモリ52に記憶されているか否かを検索する(ステップS220)。スタイルオブジェクトが記憶されていないときには、XHTML文書に指定されたCSS文書を読み出して解析し、スタイルオブジェクトを作成する(ステップS250)。CSS文書の読み出しは、具体的には、DOMツリーのlinkタグ内の初期化処理内の依頼により依頼されたCSSPI36が行なう。CSS文書の解析およびスタイルオブジェクトの作成は、具体的には、CSSPI36がCSS文書を最初から順に解析して各ルールをフラッシュメモリ52に格納することにより行なう。この際、CSS文書名をスタイルオブジェクトIDとすると共にこのスタイルオブジェクトIDとスタイルオブジェクトを作成した日時とをフラッシュメモリ52に格納したスタイルオブジェクトに関連付けて格納する。図7に具体例のXHTML文書により指定されたCSS文書の一例を示し、図8にこのCSS文書を解析して作成されたスタイルオブジェクトの一例を示す。
一方、XHTML文書に指定されたCSS文書名をスタイルオブジェクトIDとするスタイルオブジェクトがフラッシュメモリ52に記憶されているときには、そのスタイルオブジェクトが格納された日時が所定期間内であるか否かを判定する(ステップS240)。ここで、所定期間としては、例えば1日や3日,1週間,1ヶ月など種々の期間を用いることができる。このように、スタイルオブジェクトが格納された日時が所定期間内であるか否かを判定するのは、CSS文書が更新などにより書き替えられる場合があるからである。スタイルオブジェクトが格納された日時が所定期間内ではないときには、スタイルオブジェクトが記憶されていないときには、XHTML文書に指定されたCSS文書を読み出して解析し、スタイルオブジェクトを作成する(ステップS250)。この際、作成したスタイルオブジェクトは、対応するCSS文書名をスタイルオブジェクトIDとしてフラッシュメモリ52に記憶されるから、同一のスタイルオブジェクトIDと共にフラッシュメモリ52に記憶されているスタイルオブジェクトは新たに解析されたスタイルオブジェクトにより上書きされることになる。
こうしてスタイルオブジェクトを作成するか、所定期間内に格納された対応するスタイルオブジェクトがフラッシュメモリ52に格納されているときには、作成したDOMツリーと対応するスタイルオブジェクトとの関連付け処理を実行し(ステップS260)、URL格納用バッファ領域から解析の対象のURLを削除して(ステップS270)、解析処理を終了する。
次に、レイアウタ38の処理について説明する。図9は、解析部30によりDOMツリーを指定してレイアウト開始指示がなされたときにレイアウタ38により実行されるレイアウト描画指示処理の一例を示すフローチャートである。レイアウト描画指示処理が実行されると、レイアウタ38は、まず、指定されたDOMツリーに基づいてレイアウトを開始する(ステップS300)。レイアウトは、図10に例示するレイアウト処理により実行される。説明の都合上、ここで、レイアウト処理について説明する。
レイアウト処理では、レイアウタ38は、まず、操作部60から設定されている用紙サイズを取得すると共に(ステップS400)、DOMツリーに関連付けられたスタイルオブジェクトからページサイズを取得し(ステップS405)、取得した用紙サイズとページサイズとを比較する(ステップS410)。ページサイズが用紙サイズより大きいときには、適正なレイアウトができないと判断し、用紙サイズをページサイズとして設定する(ステップS415)。そして、用紙サイズからレイアウト可能な要素の最大サイズを設定すると共にスタイルオブジェクトのサイズを設定した最大サイズに制限する(ステップS425)。最大サイズは、例えば用紙サイズから上下左右のマージンをとった後の上下左右のサイズとして設定することができる。スタイルオブジェクトのサイズの制限は、例えば図8に示す「StyleRule」の「width」や「height」が最大サイズを超えているときには「width」と「height」との比率を保持したまま最大サイズ内となるよう「width」と「height」とを変更することにより行なう。このように、比率を保持することにより、縦方向だけ或いは横方向だけが制限されることによる予期しない変形を回避することができる。なお、ステップ410で用紙サイズがページサイズ以上のときにはページサイズの設定や要素の最大サイズの制限は行なわれない。こうした用紙サイズとページサイズとに基づく処理を終了すると、次に、DOMツリーの各要素に対してその要素の特性に従って要素ボックスを作成する(ステップS430)。例えば、要素が画像であればイメージボックスを作成し、要素がテキストであればテキストボックスを作成するのである。続いて、ページサイズに基づいてページ毎に対応するページボックスを作成し(ステップS435)、そのページボックスの下にbodyタグ内の要素ボックスをレイアウトできなくなるまで順にレイアウトする(ステップS440〜S450)。要素ボックスのレイアウトは、イメージボックスの場合には最大サイズに制限された画像サイズに基づいて行を作成してイメージボックスを登録することにより行なわれる。画像サイズによりイメージボックスをレイアウトすることができないときにはステップS445でレイアウト不可の判定がなされ、次ページに対応するページボックスが作成される(ステップS435)。また、要素ボックスがテキストボックスの場合には、要素ボックスのレイアウトは、行に入るだけのテキストボックスを生成して行に登録し、残余のテキストについては、行を作成し、作成した行に入るだけのテキストボックスを作成して登録することを繰り返すことにより行なわれる。なお、ページの最終行にテキストボックスを登録しても、テキストのすべてを登録できないときには、ステップS445でレイアウト不可の判定がなされ、次ページに対応するページボックスが作成され、残余のテキストを同様にしてテキストボックスとして行に登録する。図11に具体例のDOMツリーを用いてレイアウトした際の各ページのページボックスを示す。こうしてすべての要素ボックスをレイアウトすると、指定されたDOMツリーをメモリ50のDOMツリー用格納領域から削除して(ステップS455)、レイアウト処理を終了する。このように、レイアウト処理を終了するときに用いたDOMツリーをメモリ50のDOMツリー用格納領域から削除することにより、DOMツリー用格納領域に不要なDOMツリーが格納された状態が継続されるのを回避することができる。この結果、解析部30によって作成される新たなDOMツリーの格納領域を確保することができる。
レイアウト描画指示処理(図9)の説明に戻る。レイアウトを開始すると、最初のページ分のレイアウトが完了するのを待って(ステップS310)、レイアウトが完了したページを指定してRPI40に描画開始指示を出力する(ステップS320)。ページ分のレイアウトが完了したか否かの判定は、次ページに対応するページボックスが作成されたか否かにより、1ページだけしかないときにはレイアウト処理が終了したか否かにより行なうことができる。描画開始指示されたRPI40は、図12に例示する描画処理を実行し、ページボックスに従ってテキストや画像をメモリ50の印刷用画像格納領域を用いてRGBデータとして描画し(ステップS500)、描画が終了したときに色変換部42に色変換指示を出力すると共に(ステップS510)、描画終了をレイアウタ38に出力する。なお、画像の描画については、画像ファイルを読み出し、ファイル形式によっては展開等を行なって描画する。図13に具体例の印刷結果の一例を示す。図中の破線はbodyタグ内のdivタグの領域を示し、画像の上部および左側部の「12cm」はCSS文書により記述された画像サイズを示す。実際の印刷結果には、こうしたdivタグの領域や画像サイズは表示されないのは言うまでもない。
描画開始指示を出力した後はそのページの描画が終了するのを待って(ステップS330)、そのページに対応するページボックスを削除する(ステップS340)。このように、ページの描画が終了する毎にそのページに対応するページボックスを削除することにより、ボックス用格納領域に不要なページボックスが格納された状態が継続されるのを回避することができる。こうしてページボックスを削除すると、次ページがあるか否かを判定し(ステップS350)、次ページがあるときにはステップS310の処理に戻る。即ち、次ページに対するページ分のレイアウトが完了しているか否かを判定し、レイアウトが完了していないときには完了するまで待ってレイアウトが完了したページを指定してRPI40に描画開始指示を出力するのである。こうしてすべてのページを描画し、次ページがなくなると、レイアウト終了を解析部30に出力して(ステップS360)、レイアウト描画指示処理を終了する。このように、レイアウタ38からレイアウト終了の信号を解析部30に出力することにより、解析部30は、レイアウタ38によるレイアウトの最中であるか否かを判定することができる。
以上説明した実施例のカラーインクジェットプリンタ20によれば、CSS文書を解析したスタイルオブジェクトにおけるページサイズが操作部60により設定された用紙サイズより大きいときには、用紙サイズをページサイズとして設定し、用紙サイズから求められる要素の最大サイズによりスタイルオブジェクトのサイズを制限し、設定したページサイズや制限されたサイズを用いてレイアウトして印刷することができる。この結果、ページサイズが印刷サイズより大きいときに生じる不都合、例えば、印刷すべき内容の一部が印刷されないといった不都合を回避することができる。従って、XHTML文書をより適正に印刷することができる。
また、実施例のカラーインクジェットプリンタ20によれば、URLが指定される毎にXHTML文書の解析中であるか否かに拘わらずに指定されたURLをメモリ50のURL格納用バッファ領域に格納することができる。また、メモリ50のURL格納用バッファ領域にURLが格納されているときには、レイアウタ38によるレイアウトの実行中であるか否かに拘わらずにXHTML文書の解析を順次行なうことができる。この結果、レイアウタ38によるレイアウトの実行中であるか否かに拘わらず、URLの指定を格納し、URLにより特定されるXHTML文書を読み込んで解析することができる。したがって、印刷を完了する毎にURLにより特定されるXHTML文書を読み込んで解析して印刷するものに比して、迅速に解析して印刷することができる。
さらに、実施例のカラーインクジェットプリンタ20によれば、XHTML文書に指定されたCSS文書名をスタイルオブジェクトIDとするスタイルオブジェクトがフラッシュメモリ52に記憶されており、そのスタイルオブジェクトが格納された日時が所定期間内のときには、CSS文書の解析してスタイルオブジェクトを作成することなしに、その後の処理を実行するから、常にCSS文書を解析してスタイルオブジェクトを作成するものに比して、解析処理を迅速に終了することができる。この結果、迅速に印刷することができる。しかも、スタイルオブジェクトがフラッシュメモリ52に記憶されていても、そのスタイルオブジェクトが格納された日時が所定期間を超えているときにはCSS文書を解析してスタイルオブジェクトを作成するから、所定期間を経過したスタイルオブジェクト、即ち古いスタイルオブジェクトを用いて印刷するのを回避することができる。
ここで、実施例のカラーインクジェットプリンタ20では、操作部60がサイズ設定手段に相当し、メモリ50やフラッシュメモリ52がデータ記憶手段に相当し、XMLパーサー34が構造解析手段に相当し、CSSPI36が様式解析手段に相当し、コア32が解析指示手段に相当し、レイアウタ38がレイアウト作成手段に相当し、RPI40と色変換部42と2値化部44とイメージバッファ46と印刷実行部48とが印刷実行手段に相当する。
実施例のカラーインクジェットプリンタ20では、CSS文書を解析したスタイルオブジェクトにおけるページサイズが操作部60により設定された用紙サイズより大きいときには用紙サイズをページサイズとして設定すると共に用紙サイズから求められる要素の最大サイズによりスタイルオブジェクトのサイズを制限するものとしたが、要素の最大サイズによるスタイルオブジェクトのサイズの制限を行なわないものとしても構わない。
実施例のカラーインクジェットプリンタ20では、メモリ50のURL格納用バッファ領域にURLが格納されているときには、メモリ50のDOMツリー用格納領域に格納されているDOMツリーの数に拘わらずに、XHTML文書の解析を順次行なうものとしたが、メモリ50のDOMツリー用格納領域に格納されているDOMツリーが所定数のときには所定数未満となるまで次のXHTML文書の解析を保留するものとしてもよい。所定数としては例えば値2をとすることができる。こうすれば、メモリ50のDOMツリー用格納領域を小さくすることができる。
実施例のカラーインクジェットプリンタ20では、メモリ50のURL格納用バッファ領域にURLが格納されているときには、XHTML文書の解析を終了次第、直ちに次のXHTML文書を解析するものとしたが、XHTML文書の解析を終了した以降であれば如何なるタイミングで次のXHTML文書を解析するものとしてもよい。
実施例のカラーインクジェットプリンタ20では、URLが指定される毎にXHTML文書の解析中であるか否かに拘わらずに指定されたURLをメモリ50のURL格納用バッファ領域に格納すると共にメモリ50のURL格納用バッファ領域にURLが格納されているときにはレイアウタ38によるレイアウトの実行中であるか否かに拘わらずにXHTML文書の解析を順次行なうものとしたが、レイアウトの実行中などの印刷処理を実行しているときにはXHTML文書の解析を行なわないものとしてもよい。この場合、URLの受け付けも印刷処理が終了したときに行なうものとしても差し支えない。
実施例のカラーインクジェットプリンタ20では、スタイルオブジェクトがフラッシュメモリ52に記憶されていても、そのスタイルオブジェクトが格納された日時が所定期間を超えているときにはCSS文書を解析してスタイルオブジェクトを作成し、格納されているスタイルオブジェクトに上書きするものとしたが、電源が投入されたタイミングなどの所定のタイミングで所定期間より前にフラッシュメモリ52に格納されたスタイルオブジェクトを検索して削除するものとしてもよい。この場合、スタイルオブジェクトがフラッシュメモリ52に記憶されていれば、そのスタイルオブジェクトが格納された日時が所定期間内であるか否かを判定することなく、フラッシュメモリ52に記憶されているスタイルオブジェクトと解析したDOMツリーとの関連付け処理を行なうものとすればよい。
実施例のカラーインクジェットプリンタ20では、フラッシュメモリ52に記憶するスタイルオブジェクトの数については何ら制限をしないものとしたが、フラッシュメモリ52に記憶するスタイルオブジェクトの数を、例えば5個や10個などのように制限を設けるものとしてもよい。この場合、制限数のスタイルオブジェクトが記憶されている状態で新たなスタイルオブジェクトを記憶するときには、記憶されているスタイルオブジェクトのうち格納した日時が最も古いものを削除するものとすればよい。
実施例のカラーインクジェットプリンタ20では、XHTML文書に指定されたCSS文書名をスタイルオブジェクトIDとするスタイルオブジェクトがフラッシュメモリ52に記憶されており、そのスタイルオブジェクトが格納された日時が所定期間内のときには、CSS文書の解析してスタイルオブジェクトを作成することなしに、その後の処理を実行するものとしたが、常にXHTML文書に指定されたCSS文書を解析するものとしても差し支えない。
実施例のカラーインクジェットプリンタ20では、記述文書としてXHTMLにより記述されたXHTML文書を解析して印刷するものとしたが、他のマークアップ言語により記述された記述文書を解析して印刷するものとしてもよい。また、マークアップ言語以外の言語により記述された文書を解析して印刷するものとしても差し支えない。
実施例のカラーインクジェットプリンタ20では、入力インターフェース22に接続される機器としてコンピュータ10やデジタルテレビ12やデジタルカメラ14などを記載したが、如何なる機器を接続するものとしても差し支えない。
実施例では、XHTML文書を解析して印刷する本発明の印刷装置としてカラーインクジェットプリンタを用いたが、カラーレーザプリンタやモノクロのインジェットプリンタやレーザプリンタなどの種々のプリンタを用いるものとしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、印刷機器産業に利用可能である。
実施例のカラーインクジェットプリンタ20の構成を例示する構成図。 解析レイアウト指示処理の一例を示すフローチャート。 解析処理の一例を示すフローチャート。 具体例のXHTML文書の一例を示す説明図。 具体例のXHTML文書に記述された画像の一例を示す説明図。 具体例のDOMツリーの一例を示す説明図。 具体例のCSS文書の一例を示す説明図。 具体例のスタイルオブジェクトの一例を示す説明図。 レイアウト描画指示処理の一例を示すフローチャート。 レイアウト処理の一例を示すフローチャート。 具体例のページボックスの一例を示す説明図。 描画処理の一例を示すフローチャート。 具体例の印刷結果の一例を示す説明図。
符号の説明
10 コンピュータ、12 デジタルテレビ、14 デジタルカメラ、20 カラーインクジェットプリンタ、22 入力インターフェース、24 信号処理部、30 解析部、32 コア、34 XMLパーサー、36 CSSPI、38 レイアウタ、40 RPI、42 色変換部、44 2値化部、46 イメージバッファ、48 印刷実行部、50 メモリ、52 フラッシュメモリ、60 操作部、61 液晶ディスプレイ、62 操作ボタン、63 CPU、64 ROM、65 ディスプレイコントローラ(LCDC)、66 メモリ。

Claims (15)

  1. 印刷可能なオブジェクトを所定の第1書式により階層的に記述した記述文書を解析して紙などの媒体に印刷する印刷装置であって、
    前記媒体のサイズを設定するサイズ設定手段と、
    データを記憶するデータ記憶手段と、
    記述文書におけるオブジェクトの階層的な木構造を解析すると共に該解析した木構造を前記データ記憶手段に記憶させる構造解析手段と、
    オブジェクトの印刷時の様式について所定の第2書式により記述した様式文書を解析すると共に該解析結果としての様式データを前記データ記憶手段に記憶させる様式解析手段と、
    記述文書が指定されたとき、該指定された記述文書に対応する木構造の解析を前記構造解析手段に指示すると共に該指定された記述文書に記述された様式文書に対応する様式データの解析を前記様式解析手段に指示し、前記解析された木構造と前記解析された様式データとの関連付けを行なう解析指示手段と、
    レイアウト作成指示がなされたとき、前記解析されて前記データ記憶手段に記憶された木構造と該木構造に関連付けられた様式データと前記サイズ設定手段により設定された前記媒体のサイズとに基づいてオブジェクトの前記媒体へのレイアウトをページ毎に作成すると共に該作成したページ毎のレイアウトを前記データ記憶手段に記憶させるレイアウト作成手段と、
    印刷実行指示がなされたとき、前記データ記憶手段に記憶されたページ毎のレイアウトに基づいてオブジェクトを取得すると共にレイアウトして印刷する印刷実行手段と、
    を備える印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置であって、
    前記様式データは、ページサイズを含み、
    前記レイアウト作成手段は、前記様式データに含まれるページサイズが前記サイズ設定手段により設定された媒体のサイズより大きいときには、前記ページサイズに代えて前記設定された媒体のサイズを用いてレイアウトする手段である
    印刷装置。
  3. 請求項2記載の印刷装置であって、
    前記様式データは、オブジェクトのサイズを含み、
    前記レイアウト作成手段は、前記様式データに含まれるオブジェクトのサイズが前記サイズ設定手段により設定された媒体のサイズに対応する最大オブジェクトサイズより大きいときには、前記オブジェクトのサイズに代えて最大オブジェクトサイズを用いてレイアウトする手段である
    印刷装置。
  4. 前記解析指示手段は、記述文書が指定されたときに該指定の前に指定された他の記述文書に対する印刷処理を実行しているときには、該印刷処理の実行に拘わらず、前記構造解析手段による前記他の記述文書における木構造の解析が終了した以降に該指定された記述文書に対する木構造の解析を前記構造解析手段に指示する手段である請求項1ないし3いずれか記載の印刷装置。
  5. 前記解析指示手段は、前記データ記憶手段に記憶された木構造を指定して前記レイアウト作成手段に前記レイアウト作成指示を行なう手段である請求項1ないし4いずれか記載の印刷装置。
  6. 請求項5記載の印刷装置であって、
    前記レイアウト作成手段は、前記レイアウトの作成を完了した以降に前記解析指示手段に所定の終了信号を出力する手段であり、
    前記解析指示手段は、前記所定の終了信号を受け付けた以降に該所定の終了信号に係る木構造の次に解析された木構造を指定して前記レイアウト作成指示を行なう手段である
    印刷装置。
  7. 前記レイアウト作成手段は、レイアウトの作成が完了したページ毎に前記印刷実行指示を前記印刷実行手段に行なう手段である請求項1ないし6いずれか記載の印刷装置。
  8. 前記レイアウト作成手段は、1ページ分のレイアウトの作成が完了したときに前記印刷実行指示を前記印刷実行手段に行なう手段である請求項1ないし7いずれか記載の印刷装置。
  9. 請求項1ないし8いずれか記載の印刷装置であって、
    前記様式解析手段は、前記解析にかかる様式文書を識別する識別情報を該様式文書を解析して得られる様式データに関連付けて前記データ記憶手段に記憶させる手段であり、
    前記解析指示手段は、前記指定された記述文書に記述された様式文書に対応する様式データの解析を前記様式解析手段に指示する際には、前記指定された記述文書に記述された様式文書の識別情報に基づいて前記データ記憶手段に該様式文書に対応する様式データが記憶されているか否かを判定し、前記データ記憶手段に該様式文書に対応する様式データが記憶されていないときには該様式文書の解析を前記様式解析手段に指示すると共に該指示に基づいて解析された様式データと前記解析された木構造との関連付けを行ない、前記データ記憶手段に該様式文書に対応する様式データが記憶されているときには該対応する様式データと前記解析された木構造との関連付けを行なう手段である
    印刷装置。
  10. 前記記述文書は、マークアップ言語により記述されてなる請求項1ないし9いずれか記載の印刷装置。
  11. 前記マークアップ言語は、XHTML言語である請求項10記載の印刷装置。
  12. 前記オブジェクトは、テキスト,画像,表の少なくとも一つを含む請求項1ないし11いずれか記載の印刷装置。
  13. カラーインクジェットプリンタである請求項1ないし12いずれか記載の印刷装置。
  14. 紙などの媒体のサイズを設定するサイズ設定手段を有し、印刷可能なオブジェクトを所定の書式により階層的に記述した記述文書を解析して前記媒体に印刷する印刷装置における印刷方法であって、記述文書が指定されたとき、
    (a)前記指定された記述文書におけるオブジェクトの階層的な木構造を解析し、
    (b)前記指定された記述文書に記述された様式文書を解析してオブジェクトの印刷時における様式データを作成し、
    (c)前記解析された木構造と前記解析された様式データとを関連付けを行ない、
    (d)レイアウト作成指示がなされたとき、前記解析された木構造と該木構造に関連付けられた様式データと前記サイズ設定手段により設定された媒体のサイズとに基づいてオブジェクトの前記媒体へのレイアウトをページ毎に作成し、
    (e)印刷実行指示がなされたとき、前記作成したページ毎のレイアウトに基づいてオブジェクトを取得すると共にレイアウトして印刷する
    印刷方法。
  15. 装着された紙などの媒体のサイズを設定するサイズ設定部を有し、印刷可能なオブジェクトを所定の書式により階層的に記述した記述文書が指定されたときに該指定された記述文書を解析して媒体に印刷する印刷装置に用いられるプログラムであって、
    (a)前記指定された記述文書におけるオブジェクトの階層的な木構造を解析するモジュールと、
    (b)前記指定された記述文書に記述されたオブジェクトの印刷時の様式を記述した様式文書を解析して様式データを作成するモジュールと、
    (c)前記解析された木構造と前記解析されて作成された様式データとの関連付けを行なうモジュールと、
    (d)レイアウト作成指示がなされたときに前記解析された木構造と該木構造に関連付けられた様式データと前記サイズ設定部により設定された媒体のサイズとに基づいてオブジェクトの前記媒体へのレイアウトをページ毎に作成するモジュールと、
    (e) 印刷実行指示がなされたときに前記作成されたページ毎のレイアウトに基づいてオブジェクトを取得して印刷可能にレイアウトするモジュールと、
    を備えるプログラム。
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