JP2005111592A - 被覆コルゲート管カッター及び被覆コルゲート管の切断方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 管本体を切断する機能と、被覆を切断する機能とを兼ね備え、管本体の凹凸ピッチに応じて必要長さの被覆を的確に剥ぎ取ることができる被覆コルゲート管カッター等を提供する。
【解決手段】 このカッター1は、本体10に本刃41(管本体切断用)と副刃55(被覆切断用)との双方を備えているので、1つのカッター1で管本体TBの切断と被覆TCの切断とを行なうことができる。したがって、現場においては、作業に応じて工具を持ち換える必要がないので、作業の煩雑さを低減できる。さらに、スライドアーム50を本体10に対してスライドさせて、本刃41と副刃55の間隔Lを管Tの凹凸ピッチの整数倍にセットできる。そのため、管本体TBの凹凸ピッチを正確に設定することが可能であり、必要長さの被覆TCを的確に剥ぎ取ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被覆コルゲート管を長手方向垂直断面において切断する際に用いる被覆コルゲート管カッター、及び、そのようなカッターを用いて被覆コルゲート管を切断する方法に関する。
特許文献1(実公平3−19344号公報)を例に採って背景技術を説明する。
図6は、特許文献1に開示された被覆管用被覆剥ぎ具を示す斜視図である。
この特許文献1には、図6に示すような剥ぎ具100が開示されている。この剥ぎ具100は、略C字状をした本体103を備えている。この本体103のC字端部には、一端にガイド体105が設けられ、他端に2個の押圧ローラー107が設けられている。ガイド体105は、この例ではV字ブロックからなり、本体103に対して固定されている。一方、2個の押圧ローラー107は、それぞれ弾性材や金属材からなり、本体103に組み付けられた移動体109に回転可能に取り付けられている。
移動体109は、ハンドル111を回すことで、押圧ローラー107をガイド体105に対して近づける又は離れる方向(図中矢印X方向)にスライド移動可能となっている。移動体109の先端部において、押圧ローラー107の横には、被覆コルゲート管Tの被覆TCを切断する刃113が設けられている。この刃113は、移動体109に固定される切断部113bと、この切断部113bの先端から略直角に折れ曲がった当接ガイド部113aとを有する略L字状の部材である。さらに、本体103には、ストッパー115が設けられている。このストッパー115が管本体TBの端面に当たると、本体103の管長手方向への移動が阻止される。
この剥ぎ具100は、本体103の内側において、ガイド体105と押圧ローラー107との間に被覆コルゲート管Tを挟み込む。この際、被覆コルゲート管Tのサイズに合わせて移動体109をスライド移動させ、ガイド体105と押圧ローラー107間の間隔を調節する。この後、被覆コルゲート管Tの周りに本体103を旋回させると、刃113の当接ガイド部113aが管Tの被覆TCに食い込むとともに、刃113の切断部113bの先端で被覆TCに切り込みが入る。そして、当接ガイド部113aが被覆TCに当接した状態で、切断部113bにより被覆TCが連続的に切られてリボン状の切り屑が出る。なお、この剥ぎ具100は、本体103に設けたストッパー115が管本体TBの端面に当たるとそれ以上の旋回が阻止されるので、ストッパー115の長さに応じて被覆TCの剥ぎ取り長さを調整できる。
実公平3−19344号公報
通常、被覆コルゲート管は、30mや60m等の長さのものがコイル状に巻かれており、現場にて必要な長さ分(例えば5m分等)を切り出して使用される。ここで、前述した特許文献1の剥ぎ具100は、被覆コルゲート管Tの被覆TCを剥ぐことはできるが、管本体TBをも切断し得るものではない。そのため、現場作業においては、コイル状に巻かれた元管から必要分の長さの管を切り出すための工具(切断用カッター)と、切り出した後に被覆を剥ぐための工具(剥ぎ具)との2種類が必要である。しかし、現場作業において使用する工具が多種にわたることは当然に好ましくなく、管本体を切断する役割と、被覆を剥ぐ役割とを兼ね備えた被覆コルゲート管カッターが求められている。
さらに、被覆コルゲート管の管本体は被覆で覆われているため、この被覆の上から管本体の凹凸ピッチを判断しにくく、作業者がピッチ数を数え間違うことが多い。このような数え間違いがあると、必要長さの被覆を剥ぐことができず、作業をやり直さなければならなかったり、逆に必要以上の長さの被覆を剥いでしまったりすることとなる。そのため、被覆コルゲート管カッターは、管本体の凹凸ピッチに応じて、必要長さの被覆を的確に剥ぎ取れる機能を有していることが望ましい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、被覆コルゲート管の管本体を切断する機能と、被覆を切断する機能とを兼ね備え、管本体の凹凸ピッチに応じて必要長さの被覆を的確に剥ぎ取ることができる被覆コルゲート管カッターを提供することを目的とする。
さらに、そのようなカッターを用いて被覆コルゲート管を切断する方法を提供することを目的とする。
本発明の被覆コルゲート管カッターは、被覆コルゲート管を長手方向垂直断面において切断するためのカッターであって、 該カッターを前記被覆コルゲート管の外面に取り付ける取付手段と、 前記被覆コルゲート管の管本体を切断する管本体切断刃(本刃)と、 前記被覆コルゲート管の被覆を切断する被覆切断刃(副刃)と、 前記本刃と前記副刃を、管長手方向に間隔L(被覆剥き長さ)だけ隔てて位置させる刃間隔調整手段と、を備え、 前記本刃と前記副刃との間隔Lが、前記コルゲート管の凹凸ピッチの整数倍(n倍)にセットされることを特徴とする。
このカッターは、管本体切断刃(本刃)と被覆切断刃(副刃)との双方を備えているので、1つのカッターで管本体の切断と被覆の切断とを行なうことができる。したがって、現場においては、作業に応じて工具を持ち換える必要がないので、作業の煩雑さを低減できる等の利点がある。さらに、刃間隔調整手段を用いると本刃と副刃の間隔Lをコルゲート管の凹凸ピッチの整数倍(n倍)にセットできるので、管本体の凹凸ピッチを正確に設定することが可能であり、作業者が被覆の上からピッチを数えなくても、必要長さの被覆を的確に剥ぎ取ることができる。
なお、整数倍(n倍)は厳密な整数である必要はなく、本刃と副刃をほぼコルゲート管の凹凸の底の位置に合わせられる程度でよい。
本発明の被覆コルゲート管カッターにおいては、前記取付手段が、前記被覆コルゲート管の複数のサイズに対応可能であり、 前記刃間隔調整手段が、該被覆コルゲート管のサイズに対応する凹凸ピッチのn倍にセットされるものとすることができる。
この場合、複数のサイズ(例えば8A、10A、15A等)の被覆コルゲート管に対して、1つのカッターで切断を行なうことができる。
なお、被覆コルゲート管のサイズによっては、前記nが異なることもある。
本発明の被覆コルゲート管カッターにおいては、前記副刃が、前記被覆コルゲート管の被覆に切り込む位置(出位置)と、該被覆から外側に離れた位置(退位置)との間で進退可能となっているものとすることができる。
この場合、被覆のみを切断するときには副刃を進出させ、管本体を切断するときには副刃を退避させることができる。
本発明の被覆コルゲート管カッターにおいては、前記取付手段が、 前記被覆コルゲート管を挟み込む管挟持部を有する本体と、 該本体の管挟持部の内側に取り付けられた、前記被覆コルゲート管の外面を受ける受けローラー、及び、前記被覆コルゲート管の外面に押し当てる押し当てローラーからなる一対の回転ローラーと、 前記本体に設けられた、前記押し当てローラーを前記被覆コルゲート管の外面に近づく位置と外面から離れる位置との間で進退させる進退機構と、を備えることができる。
この場合、進退機構を操作して、本体の管挟持部内側の両回転ローラー間に多様なサイズの被覆コルゲート管を挟み込むことができる。被覆コルゲート管を挟み込んでセットした後、本体を管周方向に沿って旋回させる際には、両回転ローラーが管の外面に接しつつ回転する。
本発明の被覆コルゲート管カッターにおいては、さらに前記進退機構に前記本刃が取り付けられていることができる。
この場合、進退機構を操作して押し当てローラーを進退させると同時に本刃が進退することとなる。そのため、押し当てローラーによる本体への管のセットと、管本体の切断のための本刃のセットとを同時に行なうことができる。
本発明の被覆コルゲート管カッターにおいては、前記副刃が、前記本体から延び出るアームに支持されており、 該アームに、前記副刃を前記被覆コルゲート管の外面に近づく位置と外面から離れる位置との間で進退させる副刃進退機構が設けられており、 さらに、前記副刃を前記被覆コルゲート管の外面から離れる位置でロックするロック機構が設けられていることができる。
この場合、前述した副刃を進退させる機構を、アームを介して本体と一体的に設けることができる。さらに、ロック機構を用いると、副刃の不使用時に、刃先で管に傷がつくことを防止できる。
本発明の被覆コルゲート管カッターにおいては、前記刃間隔調整手段が、前記本体と前記アームとの間に設けられたスライド機構からなるものとすることができる。
この場合、スライド機構を操作して、本刃と副刃の間隔Lを簡単に設定することができる。
被覆コルゲート管の切断方法は、被覆コルゲート管の外面に取り付ける取付手段と、 前記被覆コルゲート管の管本体を切断する管本体切断刃(本刃)と、 前記被覆コルゲート管の被覆を切断する被覆切断刃(副刃)と、 前記本刃と前記副刃を、管長手方向に間隔L(被覆剥き長さ)だけ隔てて位置させる刃間隔調整手段と、を備えるカッターを用いて、前記被覆コルゲート管を長手方向垂直断面において切断する方法であって、 前記カッターの本刃と副刃との間隔Lを、前記刃間隔調整手段を用いて前記コルゲート管の凹凸ピッチの整数倍(n倍)にセットした後、前記被覆コルゲート管に前記カッターの取付手段を取り付け、該被覆コルゲート管の被覆を前記副刃で切断するとともに、該被覆コルゲート管の管本体を前記本刃で切断することを特徴とする。
本発明によれば、被覆コルゲート管の管本体を切断する機能と、被覆を切断する機能とを兼ね備え、管本体の凹凸ピッチに応じて必要長さの被覆を的確に剥ぎ取ることができる被覆コルゲート管カッター等を提供できる。
発明を実施するための形態
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る被覆コルゲート管カッターの正面断面図である。
図2(A)は同カッターの側面図であり、図2(B)は図2(A)のA−A線断面図である。
図3は、同カッターの副刃近傍を詳細に示す図である。(A)は副刃退避時の状態を示す側面図であり、(B)は副刃進出時の状態を示す断面図である。
図4は、同カッターの平面図(図1の上面図)である。
図5は、同カッターの裏面図(図1の下面図)である。
なお、以下の説明において、上・下(先端側・基端側)及び左・右とは、図1に矢印で示す上(先端側)・下(基端側)及び左・右方向を意味するものとする。
図1〜図4に示す被覆コルゲート管カッター(以下、単にカッターという)1は、本体10を備えている。この本体10は、鋳鉄製等であって、コ字状をした管挟持部11(特に図2(A)参照)と、この管挟持部11の下側(基端側)に設けられた把持部15(特に図1参照)とが一体形成されてなる。本体10表面には、必要に応じて塗装を施すことができる。
図1及び図2(A)に示すように、本体10の管挟持部11の上端部内側には、軸心の平行な2つの受けローラー21が設けられている。各受けローラー21は、樹脂製等であって、管挟持部11の上端部に形成された内凹部13に配置されている。各受けローラー21は、それぞれシャフト25に回転可能に外嵌している。シャフト25は、管挟持部11の内凹部13の両側部に形成された貫通孔13a内に挿通されている。このシャフト25の左端にはボルト頭部25Bが形成されているとともに、右端側外周面にはメネジ25aが切られている。シャフト25は、内凹部13の両側部の貫通孔13a内に挿通された状態で、メネジ25aにワッシャ25Wを介してナット25Nが締め付けられて固定されている。
図1に最もよく示すように、本体10の把持部15には、スライド機構(進退機構)30が設けられている。このスライド機構30は、スライドバー31を備えている。このスライドバー31は断面四角形状をしており、把持部15内に形成された孔16にスライド可能に内挿されている(図2(B)参照)。スライドバー31の下端側内部には、メネジ孔32が形成されている。このメネジ孔32には、送りネジ33が噛み合っている。この送りネジ33の下端側には、フランジ部33a、ネジ頭部33b及び固定部33cが形成されている。さらに、本体10の把持部15の下端側には、有底筒状をしたキャップ35が螺合している。このキャップ35の底面には、貫通孔35aが形成されている。
図1に示すような、本体10の把持部15、スライドバー31、送りネジ33及びキャップ35の組み付け状態において、送りネジ33のフランジ部33aはキャップ35の貫通孔35a内端に当たり、送りネジ33のネジ頭部33b(及び固定部33c)はキャップ35の貫通孔35a内を通って外側(下側)に突出している。そして、キャップ35の外側において、送りネジ33の固定部33cには、有底筒状をしたハンドル37が固定されている。これら送りネジ33とハンドル37とは、ハンドル37の貫通孔37a内に送りネジ33の固定部33cが内挿された状態で、ハンドル37の外側から送りネジ33の固定部33cに固定ビス37Bが締め付けられて結合されている。
このようなスライド機構30は、ハンドル37を人手で掴んで回すと、これに結合されている送りネジ33が同時に回転する。すると、この送りネジ33に噛み合っているスライドバー31が把持部15の孔16に沿ってスライドする。スライドバー31は、ハンドル37の正逆回転に応じて、進出作動(図1中上側への移動)、並びに、退避作動(図1中下側への移動)する。
図1に最もよく示すように、スライドバー31の上端部は、本体10の把持部15よりも上側に突出している。そして、このスライドバー31の上端部には、被覆コルゲート管Tの管本体TBを切断する管本体切断刃(本刃)41と、スライド機構30の進出作動に伴い被覆コルゲート管Tの外面に押し当てられる押し当てローラー43とが取り付けられている。
本刃41は、ステンレス製等の円盤の外周端部にわたって切刃41aが形成されたものである。この本刃41は、スライドバー31の上端部に形成された切欠き(二股状の中央切欠き)34内に配置されている。
押し当てローラー43は、発泡ゴム製等であって、スライドバー31の上端部を挟んで左右両側に1個ずつ設けられている。スライドバー31の上端部、本刃41及び押し当てローラー43は、それぞれシャフト45に外嵌している。このシャフト45は、スライドバー31の上端部に形成された貫通孔31a内に挿通されている。シャフト45の左端にはボルト頭部45Bが形成されているとともに、右端側外周面にはメネジ45aが切られている。シャフト45は、スライドバー31の貫通孔31a内に挿通された状態で、メネジ45aにワッシャ45Wを介してナット45Nが締め付けられ固定されている。そして、このシャフト45により、ボルト頭部45Bとスライドバー31上端部間、並びに、ナット45N(ワッシャ45W)とスライドバー31上端部間のそれぞれに、押し当てローラー43が回転可能に支持されている。なお、シャフト45と両押し当てローラー43との間には、それぞれスリーブ46が介装されている。
図1及び図4にわかり易く示すように、本体10の管挟持部11の上端部外面には、凹溝14が形成されている。この凹溝14には、長穴50Aを有するスライドアーム50が嵌め込まれている。スライドアーム50は、凹溝14内を図1中左右方向にスライド可能である。凹溝14の底部には、本実施例では4つのピン孔14a〜14dと、1つのネジ孔14Aが形成されている。
各ピン孔14a〜14dは、被覆コルゲート管Tの管径に対応した凹凸ピッチに基づいて形成されており、ピン孔14aが管径8A及び10A用、ピン孔14bが管径15A用、ピン孔14cが管径20A用、ピン孔14dが管径25A用となっている。各ピン孔14a〜14dには、スライドアーム50下面に設けられたピン52が挿入可能となっている(図1参照)。
一方、ネジ孔14Aは、ピン孔14dの隣りに形成されている。このネジ孔14Aには、ノブ付きネジ28のネジ部28aが螺合している。このノブ付きネジ28のネジ部28aは、スライドアーム50の長穴50Aに挿通された状態で、凹溝14のネジ孔14Aに螺合する。ノブ付きネジ28が充分に締め付けられた状態では、スライドアーム50が凹溝14内に固定される。そして、ノブ付きネジ28を緩め、ピン52が各ピン孔から外れた状態としたとき、凹溝14内でスライドアーム50がスライド可能となる。
スライドアーム50の自由端側(図1、図4の左側)には、上下に延びるスリーブ部51が形成されている。このスリーブ部51の下端側には、スライド部材53が摺動可能に内挿されている。スライド部材53の下端には、被覆コルゲート管Tの被覆TCを切断する被覆切断刃(副刃)55が設けられている。
図1及び図3(B)に示すように、スリーブ部51の上端側には、ネジキャップ57が嵌め込まれている。このネジキャップ57には、スライド部材53上端の連結バー部53aが挿入されている。そして、ネジキャップ57とスライド部材53間には、バネ59が介装されている。このバネ59により、スライド部材53及びその下端の副刃55が下側(被覆コルゲート管T外面側)に向けて付勢される。さらに、図2及び図3(A)に示すように、スリーブ部51の左側面には、平行な2つのガイド61、62が固定されている。ガイド61は、ガイド62よりも短く形成されている。
これら2つのガイド61、62間には、ストッパー部材63が挟持されている。このストッパー部材63には、係合段部63aが形成されている(図3(A)参照)。ストッパー部材63の上端には、ネジ63Sでグリップ65が取り付けられている。さらに、ストッパー部材63の下端は、ボルト63Bでスライド部材53下端に連結されている(図1参照)。このストッパー部材63は、ボルト63Bを支点として、スライド部材53に対して若干スイング可能となっている。
グリップ65を人手で掴んで、ストッパー部材63及びこれに連結されているスライド部材53を持ち上げると、ネジキャップ57とスライド部材53間のバネ59が縮む。そして、図3(A)に示すように、ストッパー部材63を若干スイングさせて(傾かせて)ガイド61上端に係合段部63aを引っ掛けると、バネ59が縮んだ状態でストッパー部材63及びスライド部材53がスリーブ部51に保持される。このとき、副刃55は退避状態となり、被覆コルゲート管Tの外面には当たらない。この状態から、ストッパー部材63の係合段部63aとガイド61上端との係合を解除すると、図3(B)に示すように、バネ59の付勢力でスライド部材53及びストッパー部材63が下がり、副刃55が進出状態となって被覆コルゲート管Tの被覆外面に当たる。
次に、前述の構成を有するカッター1の使用方法について述べる。
(1)元管の切断箇所を特定する。
通常、被覆コルゲート管は、30mや60m等の長さのものがコイル状に巻かれており、現場にて必要な長さ分(例えば5m分等)を切り出して使用される。そこで、まずコイル状の元管から必要長さの管を引き出し、切断する箇所にペン等でしるしを付ける。
(2)元管のしるしを付けた箇所にカッター1を取り付け、粗切りを行なう。
元管のしるしを付けた箇所に、本体10の管挟持部11を跨がせるようにして取り付ける。そして、本体10の把持部15下端のハンドル37を人手で掴んで回し、送りネジ33に噛み合っているスライドバー31を進出させる。スライドバー31がある程度進出すると、管挟持部11上端側の受けローラー21と、スライドバー31上端の押し当てローラー43との間隔が縮まり、これら両ローラー21、43間で被覆コルゲート管Tが挟み込まれることとなる。
この操作により、両ローラー21、43表面が管の被覆外面に当たり、本刃41が被覆にめり込んだ状態とした後は、本体10全体を管の周方向に旋回させる。このとき、本体10の旋回に伴い、両ローラー21、43は、それぞれシャフト25、45を中心として、管の被覆外面に摺接しつつ回転する。本体10の旋回を大体2〜3回行なうと、本刃41によって管の被覆が切断される。
そして、さらにハンドル37を回してスライドバー31を若干進出させ、本刃41の刃41aが管本体に当たるようにしながら、本体10の旋回を大体10〜15回行うと、コイル状の元管から必要長さの管が切断(粗切り)される。粗切りが完了した後は、ハンドル37を前述とは逆に回してスライドバー31を後退させ、両ローラー21、43の間隔を広げて、元管からカッター1を一旦取り外す。
なお、この(2)の工程中、副刃55は図3(A)に示すような退避状態としておく。
これら(1)、(2)の作業は、従来のカッターを用いる場合と同様である。(2)の工程で述べた粗切り作業は、コイル状の元管から必要長さの管を引き出した状態で行なうため、管の切断端面にめくれ(ばり)やへこみ等の形状不良が起こり易い。このような形状不良があると、管接続時のシール性を損なう可能性が高いので、通常、切断端面近傍を切り落とす仕上げ切りを行なう。以下に述べる本実施例では、管端部から3山分を仕上げ切りで切り落とすものとし、切り落とした後の端部から7山分の被覆を切断する場合を例に採って説明する。
(3)元管から切り出した被覆コルゲート管端部の被覆の切断を行なう。
元管から切り出した被覆コルゲート管Tに再びカッター1を取り付ける前に、スライドアーム50の固定位置を調整する。図1に示す例では、スライドアーム50のピン52が凹溝14のピン孔14dに係合した場合(被覆コルゲート管Tの管径25A用)が示されている。前述の通り、スライドアーム50の固定状態では、ノブ付きネジ28が充分に締め付けられて、スライドアーム50が凹溝14内に固定される。次いで、図1に示すように、被覆コルゲート管Tの端面から切り捨て山分(この例では3山分)内側に本刃41が当たるようにセットする。この後は、(2)と同様に、ハンドル37を回して受けローラー21と押し当てローラー43との間に被覆コルゲート管Tを挟み込む。但し、この(3)の工程では、スライド機構30のスライドバー31は、両ローラー21、43が管Tの被覆TCを押さえ、本刃41が被覆に若干当たる程度に進出させる。
ここで、前述した通り、本体10の凹溝14内のピン孔14dは、被覆コルゲート管Tの管径25Aに対応した凹凸ピッチに基づいて形成されている。そのため、カッター1の管Tへのセット完了時には、本刃41が3山の次の谷に位置し、副刃55が10山の次の谷に位置し、両刃41、55間の間隔Lが凹凸ピッチの7倍となるように設定される(図1参照)。つまり、副刃55により7山分(10山−3山)の被覆が切断される位置と、本刃41による仕上げ切りで管T端部から3山分を切断する位置に、両刃41、55がセットされる。
このようにして、カッター1の管Tへのセットが完了した後は、グリップ65を人手で掴んでガイド61上端とストッパー部材63の係合段部63aとの係合を解除し、副刃55を進出させた状態で(図3(A)→図3(B))、本体10全体を管の周方向に旋回させる。本体10の旋回を大体1〜2回行なうと、バネ59で付勢されている副刃43により、管Tの被覆TC(管T端面から10山分の被覆)が切断される。このとき、本刃41は被覆TCに若干当たる程度に設定されているので、本刃41では被覆TCは切断されない。
(4)被覆コルゲート管端部の仕上げ切りを行なう。
副刃55による被覆TCの切断が完了した後は、グリップ65を人手で掴んで持ち上げ、ガイド61上端に係合段部63aを引っ掛けて、副刃55を後退させる(図3(B)→図3(A))。そして、(2)の手順と同様に、ハンドル37を回してスライドバー31を進出させ、本刃41の切刃41aが管本体TBに当たるようにしながら、本体10の旋回を大体10〜15回程度行い、管本体TBの端部の3山分を切断(仕上げ切り)する。このような仕上げ切りが完了した後は、管Tからカッター1を外し、管本体TBから被覆TCを取り外す。
このように、本実施例のカッター1は、本体10に本刃41(管本体TB切断用)と副刃55(被覆TC切断用)との双方を備えているので、1つのカッター1で管本体TBの切断と被覆TCの切断とを行なうことができる。したがって、現場においては、作業に応じて工具を持ち換える必要がないので、作業の煩雑さを低減できる。さらに、スライドアーム50を本体10に対してスライドさせて、本刃41と副刃55の間隔Lを管Tの凹凸ピッチの整数倍(前述の例では7倍)にセットできる。そのため、管本体TBの凹凸ピッチを正確に設定することが可能であり、必要長さの被覆TCを的確に剥ぎ取ることができる。
本発明の一実施例に係る被覆コルゲート管カッターの正面断面図である。 図2(A)は同カッターの側面図であり、図2(B)は図2(A)のA−A線断面図である。 同カッターの副刃近傍を詳細に示す図である。(A)は副刃退避時の状態を示す側面図であり、(B)は副刃進出時の状態を示す断面図である。 同カッターの平面図(図1の上面図)である。 同カッターの裏面図(図1の下面図)である。 特許文献1に開示された被覆管用被覆剥ぎ具を示す斜視図である。
符号の説明
T 被覆コルゲート管
TB 管本体 TC 被覆
1 カッター 10 本体
11 管挟持部 14 凹溝
14a〜14d ピン孔 14A ネジ孔
15 把持部 21 受けローラー
28 ノブ付きネジ 30 スライド機構
31 スライドバー 33 送りネジ
35 キャップ 37 ハンドル
41 本刃 43 押し当てローラー
50 スライドアーム 51 スリーブ部
52 ピン 53 スライド部材
55 副刃 57 ネジキャップ
59 バネ 61、62 ガイド
63 ストッパー部材 63a 係合段部
65 グリップ

Claims (8)

  1. 被覆コルゲート管を長手方向垂直断面において切断するためのカッターであって、
    該カッターを前記被覆コルゲート管の外面に取り付ける取付手段と、
    前記被覆コルゲート管の管本体を切断する管本体切断刃(本刃)と、
    前記被覆コルゲート管の被覆を切断する被覆切断刃(副刃)と、
    前記本刃と前記副刃を、管長手方向に間隔L(被覆剥き長さ)だけ隔てて位置させる刃間隔調整手段と、
    を備え、
    前記本刃と前記副刃との間隔Lが、前記コルゲート管の凹凸ピッチの整数倍(n倍)にセットされることを特徴とする被覆コルゲート管カッター。
  2. 前記取付手段が、前記被覆コルゲート管の複数のサイズに対応可能であり、
    前記刃間隔調整手段が、該被覆コルゲート管のサイズに対応する凹凸ピッチのn倍にセットされることを特徴とする請求項1記載の被覆コルゲート管カッター。
  3. 前記副刃が、前記被覆コルゲート管の被覆に切り込む位置(出位置)と、該被覆から外側に離れた位置(退位置)との間で進退可能となっていることを特徴とする請求項1又は2記載の被覆コルゲート管カッター。
  4. 前記取付手段が、
    前記被覆コルゲート管を挟み込む管挟持部を有する本体と、
    該本体の管挟持部の内側に取り付けられた、前記被覆コルゲート管の外面を受ける受けローラー、及び、前記被覆コルゲート管の外面に押し当てる押し当てローラーからなる一対の回転ローラーと、
    前記本体に設けられた、前記押し当てローラーを前記被覆コルゲート管の外面に近づく位置と外面から離れる位置との間で進退させる進退機構と、
    を備えることを特徴とする請求項1、2又は3記載の被覆コルゲート管カッター。
  5. さらに前記進退機構に前記本刃が取り付けられていることを特徴とする請求項4記載の被覆コルゲート管カッター。
  6. 前記副刃が、前記本体から延び出るアームに支持されており、
    該アームに、前記副刃を前記被覆コルゲート管の外面に近づく位置と外面から離れる位置との間で進退させる副刃進退機構が設けられており、
    さらに、前記副刃を前記被覆コルゲート管の外面から離れる位置でロックするロック機構が設けられていることを特徴とする請求項4又は5記載の被覆コルゲート管カッター。
  7. 前記刃間隔調整手段が、前記本体と前記アームとの間に設けられたスライド機構からなることを特徴とする請求項6記載の被覆コルゲート管カッター。
  8. 被覆コルゲート管の外面に取り付ける取付手段と、
    前記被覆コルゲート管の管本体を切断する管本体切断刃(本刃)と、
    前記被覆コルゲート管の被覆を切断する被覆切断刃(副刃)と、
    前記本刃と前記副刃を、管長手方向に間隔L(被覆剥き長さ)だけ隔てて位置させる刃間隔調整手段と、
    を備えるカッターを用いて、前記被覆コルゲート管を長手方向垂直断面において切断する方法であって、
    前記カッターの本刃と副刃との間隔Lを、前記刃間隔調整手段を用いて前記コルゲート管の凹凸ピッチの整数倍(n倍)にセットした後、前記被覆コルゲート管に前記カッターの取付手段を取り付け、該被覆コルゲート管の被覆を前記副刃で切断するとともに、該被覆コルゲート管の管本体を前記本刃で切断することを特徴とする被覆コルゲート管の切断方法。
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