JP2005110834A - 血流計および血流量の測定方法 - Google Patents

血流計および血流量の測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
従来の血流計の測定においては、静脈の血流を阻止された生体の一部中で、血液はカフよりも心臓から遠い抹消側で、カフの圧力が加わっていない部分に溜まる傾向があり、血流量を正確に測定できないという欠点があった。本発明は、このような課題を解決するために、生体に危害を加えることなく正確に、血流量を直接的に測定する装置及び方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
本願発明は、上記目的を達成するために、生体の一部1を収納して密閉空間とする収納部11と、生体の一部の一部分の周囲を締め付ける圧迫部12と、収納部の内部の気圧を測定する圧力測定部13と、気体を収納部との間で移動させる気体槽14と、を含む血流計である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、美容および健康維持を目的とし、生体に危害を与えることなく、簡易にかつ正確に血流量を測定する血流計及び血流量の測定方法に関する。
美容および健康維持目的の血流測定技術が注目されている。特に、高齢化の進展とともに、高齢者であっても美しく、満足度の高い生活を望む傾向は年々強くなりつつある。このような需要に応えて、皮膚の毛細血管に働きかけて血流を増大させて、美しく若々しい素肌の維持を目指す化粧品の開発が進み、血流計及び血流量の測定方法が注目されている。従来から、生体に手術などを施すことなく外部から血液の流量を測定する血流計としては、皮膚にレーザー光線を照射し、血球により反射されドップラー効果により波長が変化したレーザー光線を受信し、その波長の変化から血流を測定する方法が広く開発されてきた(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、この方法は血流の相対的な速度を測定するものであり、血流量を直接測定できない欠点があった。一方、血流量を直接測定する血流計もある(例えば、特許文献2参照。)。
以下、特許文献1に述べられている血流計について説明する。図15に従来の血流計の構成概念断面図を示す。図15において、生体の一部100を囲むようにカフ101を設置し、さらにカフ101と生体100の間に流体貯留袋104を設置する。カフ101は圧力供給パイプ102により圧力供給ポンプ103と接続されている。流体貯留袋104は流体供給パイプ105により流体供給ポンプ106に接続されている。
従来の血流計の動作を説明する。圧力供給ポンプ103によりカフ101に10mmhgの圧力を加え、さらに、流体供給ポンプ106により流体貯留袋104に流体を一定速度で注入する。この過程において、流体貯留袋104へ流入する流体量とカフ101内の圧力の関係を測定し、測定データとして記憶する。この測定データはカフ101の内側の流体貯留袋104へ流入する流体量の増加分とカフ101内の圧力の上昇分の関係を与える。ここで、流体貯留袋104に流入する流体は生体の一部100へ流入する血液を模擬している。以上の操作の後、カフ101の圧力を開放し、流体貯留袋104の流体を流体ポンプ106側へ排出する。次に、圧力供給ポンプ103により再びカフ101に、生体の一部100の静脈の血流を止める程度の圧力を加える。この状態においては、生体の一部100の動脈の血流は止められていないので動脈の血液は流れるが、静脈による血液の還流は阻止されているので、生体の一部100の心臓より遠い抹消側に血液が溜まり、カフ101の下の生体の一部100も膨張し、カフ101の中の圧力が上昇する。このカフ101の中の圧力の上昇分から先に記憶していたデータを基に、血流量を測定する。
以上の従来の血流計の測定においては、静脈の血流を阻止された生体の一部100の中で、血液はカフ101よりも心臓から遠い抹消側で、カフ101の圧力が加わっていない部分に溜まる傾向があり、カフ101が圧力を印加しているカフ101の直下には溜まりにくいために、カフ101の直下の生体の一部100の体積の変化は血流量に正確に対応しないために、血流量を正確に測定できないという欠点があった。
特開平11−285476号公報 (第(1)頁〜第(5)頁、第5図) 特開2002−330936号公報 (第(1)頁〜第(18)頁)
本発明は、このような課題を解決するために、生体に危害を与えることなく正確に、血流量を直接的に測定する装置及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願第1発明は、生体の一部を収納して密閉空間とする収納部と、該生体の一部の一部分の周囲を締め付ける圧迫部と、前記収納部の内部の気圧を測定する圧力測定部と、気体を該収納部との間で移動させる気体槽と、
を含む血流計である。
本願第2発明は、生体の一部を収納する収納部と、該生体の一部の一部分の周囲を締め付けて該収納部を密閉空間とする圧迫部と、前記収納部の内部の気圧を測定する圧力測定部と、気体を該収納部との間で移動させる気体槽と、を含む血流計である。
本願第1発明または本願第2発明により、生体に危害を与えることなく、血流量を直接的に測定できる血流計を提供できる。
本願第1発明または本願第2発明の血流計は、前記圧力測定部で測定する気圧と、前記気体槽の所定の圧力と、前記気体槽の所定の体積とから、生体の血流量を算出する算出部を、さらに含むことがある。
本願第1発明または本願第2発明の血流計は、前記圧迫部を、前記生体の一部の動脈の血流を止めないでかつ静脈の血流を止める圧力で、前記生体の一部の一部分の周囲を締め付ける圧迫部とすることがある。
本発明により、さらに、より高精度に、血流量を直接的に測定できる血流計を提供できる。
本願第1発明または本願第2発明の血流計は、前記圧迫部を、前記圧迫部の内部の気圧を調整することによって前記生体の一部の一部分の周囲を締め付ける圧力を可変する圧迫部とすることがある。
本発明により、さらに、確実に、血流量を直接的に測定できる血流計を提供できる。
本願第1発明または本願第2発明の血流計は、前記圧迫部を、前記圧迫部と前記生体の一部との接触部位に弾力性材料を用いた圧迫部とすることがある。
本発明により、さらに、快適な状態で、血流量を直接的に測定できる血流計を提供できる。
本願第1発明または本願第2発明の血流計は、前記圧迫部と前記生体の一部との接触部位の形状を、前記生体の一部の輪郭に沿う形状とすることがある。
本発明により、さらに、装着が容易で、血流量を直接的に測定できる血流計を提供できる。
本願第1発明または本願第2発明の血流計は、前記収納部の内部の容量を可変可能もしくは前記収納部の内部の容量が複数のサイズを有することがある。
本発明により、種々の大きさの前記生体の一部に対応して、血流量を計測する血流計を提供することができる。
本願第1発明または本願第2発明の血流計は、前記気体槽を、前記気体槽の内部の気体を前記収納部の内部に放出する放出機構を有する気体槽とすることがある。
本発明により、さらに、簡易に、血流量を直接的に測定できる血流計を提供できる。
本願第1発明または本願第2発明の血流計は、前記気体槽を、前記収納部の内部の気体を前記気体槽の内部に吸入する吸入機構を有する気体槽とすることがある。
本発明により、さらに、簡易に、血流量を直接的に測定できる血流計を提供できる。
本願第1発明または本願第2発明の血流計は、前記気体槽を、前記収納部の内部と前記気体槽の内部とを遮断または導通させる弁を有する気体槽とすることがある。
本発明により、さらに、小型で、血流量を直接的に測定できる血流計を提供できる。
本願第1発明または本願第2発明の血流計は、前記気体槽を、前記収納部の内部と前記気体槽の内部とを遮断または導通させる弁、および前記気体槽の内部の気体を前記収納部の内部に放出する放出機構を有する気体槽とすることがある。
本発明により、さらに、より高精度に、血流量を直接的に測定できる血流計を提供できる。
本願第1発明または本願第2発明の血流計は、前記気体槽を、前記収納部の内部と前記気体槽の内部とを遮断するまたは導通させる弁、および前記収納部の内部の気体を前記気体槽の内部に吸入する吸入機構を有する気体槽とすることがある。
本発明により、さらに、より高精度に、血流量を直接的に測定できる血流計を提供できる。
本願第1発明または本願第2発明の血流計は、前記収納部を、さらに相対血流計を備える収納部とすることがある。
本発明により、さらに、より確実に、血流量を直接的に測定できる血流計を提供できる。
本願第1発明または本願第2発明の血流計は、前記気体槽を、少なくとも前記放出機構または前記吸入機構を動かす動力源に信号を与えて前記放出機構および前記吸入機構のいずれかを動かすことによって前記気体槽と前記収納部との間での気体の移動を制御する制御部を有する気体槽とすることがある。
本発明により、さらに、操作が少なく容易に、血流量を直接的に測定できる血流計を提供できる。
なお、本願第1発明または本願第2発明において可能な構成は、可能な限り組み合わせて適用することができる。
本願第3発明は、少なくとも、収納部に生体の一部を収容して該収納部を密閉空間とし、該収納部に収容した該生体の一部の一部分を圧迫する第1の手順と、密閉空間とした該収納部の内部の気圧を2度の時間で測定する第2の手順と、気体を気体槽と該収納部との間で移動させ、かつ該移動の前後に該収納部の内部の気圧を測定する第3の手順と、を順に含む血流量の測定方法である。
本願第4発明は、少なくとも、収納部に生体の一部を収容し、該収納部に収容した該生体の一部の一部分を圧迫して該収納部を密閉空間とする第1の手順と、密閉空間とした該収納部の内部の気圧を2度の時間で測定する第2の手順と、気体を気体槽と該収納部との間で移動させ、かつ該移動の前後に該収納部の内部の気圧を測定する第3の手順と、を順に含む血流量の測定方法である。
本発明により、生体に危害を与えることなく、血流量を直接的に測定できる血流量の測定方法を提供できる。
本願第3発明または本願第4発明は、前記第2の手順において前記2度の時間で測定した気圧および前記第3の手順において測定した前記収納部の内部の気圧から生体の血流量を算出する第4の手順を、さらに含むことがある。
本発明により、さらに、高精度に、血流量を直接的に測定できる血流量の測定方法を提供できる。
本願第3発明または本願第4発明は、前記第1の手順において、前記生体の一部の動脈の血流を止めないでかつ静脈の血流を止める圧力で前記生体の一部の一部分の周囲を締め付ける手順を含むことがある。
本発明により、さらに、確実に、血流量を直接的に測定できる血流量の測定方法を提供できる。
本願第3発明または本願第4発明は、前記第1の手順において、前記圧迫部の内部の気圧を調整することによって前記生体の一部の一部分の周囲を締め付ける圧力を可変する手順を含むことがある。
本発明により、さらに、簡易に、血流量を直接的に測定できる血流量の測定方法を提供できる。
本願第3発明または本願第4発明は、前記第3の手順において、気体を前記気体槽と前記収納部との間で移動させる手順を、前記気体槽の内部の気体を前記収納部の内部に放出する手順とすることがある。
本発明により、さらに、簡易に、血流量を直接的に測定できる血流量の測定方法を提供できる。
本願第3発明または本願第4発明は、前記第3の手順において、気体を前記気体槽と前記収納部との間で移動させる手順を、前記収納部の内部の気体を前記気体槽の内部に吸入する手順とすることがある。
本発明により、さらに、簡易に、血流量を直接的に測定できる血流量の測定方法を提供できる。
本願第3発明または本願第4発明は、前記第3の手順において、気体を前記気体槽と前記収納部との間で移動させる手順を、遮断されていた前記気体槽の内部と前記収納部の内部とを導通させる手順とすることがある。
本発明により、さらに、より高精度に、血流量を直接的に測定できる血流量の測定方法を提供できる。
本願第3発明または本願第4発明は、前記第3の手順において、気体を前記気体槽と前記収納部との間で移動させる手順を、遮断されていた前記気体槽の内部と前記収納部の内部とを導通させて前記気体槽の内部の気体を前記収納部の内部に放出する手順とすることがある。
本発明により、さらに、より高精度に、血流量を直接的に測定できる血流量の測定方法を提供できる。
本願第3発明または本願第4発明は、前記第3の手順において、気体を前記気体槽と前記収納部との間で移動させる手順を、遮断されていた前記気体槽の内部と前記収納部の内部とを導通させて前記収納部の内部の気体を前記気体槽の内部に吸入する手順とすることがある。
本発明により、さらに、より高精度に、血流量を直接的に測定できる血流量の測定方法を提供できる。
なお、本願第3発明または本願第4発明において可能な構成は、可能な限り組み合わせて適用することができる。
以上説明したように、本発明によれば生体に危害を加えることなく血流量を直接に測定することが可能となり、容易に、かつ高精度に血流量を測定し、その血流に適した化粧品を選択するための情報を提供できる。
以下、本願発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1に本願発明の実施の形態の血流計の構成を示す。図1には、すべての断面図が示されている。図1において本願発明の実施の形態の血流計は収納部11、圧迫部12、圧力測定部13、気体槽14、により構成する。図1において、圧力測定部13は収納部11とパイプ17により接続し、前記収納部11の内部の圧力を測定する。気体槽14は、気体槽14と収納部11との間で、空気などの気体が相互に移動させることが可能なように収納部11とパイプ18により接続する。図1および以下の説明においては、電源またはスイッチなど通常の技術において実現可能な構成要素は図面の煩雑さを避けるために表示していない。図1においては、生体の一部1の一例として手指の場合を示しているが、これは本願発明が手指により血流量を測定する血流計及び血流量の測定方法に限定されることを意味するのではなく、足の指、あるいは腕などによっても、同様に血流量を測定できる。図1において、圧迫部12は生体の一部1を締め付けることができるものであればよく、例えばベルトなどでも良いが、図1においては一例として通常使用されることの多い空気圧により圧迫するカフにより構成する場合を示している。また、図1に示すように、圧迫部12は、外部に用意した圧力を供給する空気ポンプ15とパイプ16により接続する。また、圧迫部12は挿入部19の内側に設けられており、生体の一部1の周囲を締め付けることが可能なように、適当な幅がある。また、空気ポンプ15により圧迫部12に空気を送り、生体の一部1を圧迫したときに、収納部11と生体の一部1との間が完全に密閉空間となるのが高精度に血流量を測定する上で望ましいが、収納部11の内部の気圧が、外気圧に影響されない程度の極わずかな隙間が開いても許容される。圧迫部12の具体的な実現方法の一例としては図1に示す圧迫部12をゴムなどの柔軟で、かつ生体の一部1の表面に対する密着性の良い材料によって製作したカフにより実現でき、血流量の測定過程における気圧の測定の誤差が少なくなり、さらに、高精度に、血流量を直接的に測定できる。
また、生体の一部1を挿入する挿入部19の内側に生体の一部1と密着するものを設けて、生体の一部1を収納部11に収納するだけで収納部11と生体の一部1との間が密閉空間となるようにしてもよい。生体の一部1と密着する具体的なものは、ゴムなどの柔軟で、かつ生体の一部1の表面に対する密着性の良い材料を挿入部19の内周に設ければよい。この場合は、圧迫部12には、生体の一部1の周囲を締め付ける役割のみを持たせることができ、圧迫部12をベルトにするなど、簡単な構成とすることが可能である。この場合も、収納部11と生体の一部1との間が完全に密閉空間となるのが高精度に血流量を測定する上で望ましいが、収納部11の内部の気圧が、外気圧に影響されない程度の極わずかな隙間が開いても許容される。
本願発明の実施の形態の血流計の動作を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の動作について、図1、図2、図3を用いて説明する。空気ポンプ15から前記パイプ16を通じて圧迫部12に圧力を加えて、生体の一部1の周囲を圧迫する。生体の一部1の表面に近い位置には静脈があり、深部には動脈があるので、圧迫により、生体の一部1の表面に近い位置にある静脈の血流を弱めることができる。さらに、圧迫部12が生体の一部1の周囲を圧迫する圧力を適切に調整することにより、静脈の血流を止めて、かつ動脈の血流を止めない状態に保つことができる。このような状態においては、動脈の血液は前記生体の一部1の心臓から遠い抹消側へ通常の流速で流れるが、静脈による血液の還流が弱められまたは阻止されているので、生体の一部1の抹消側、すなわち収納部11に収納されている生体の一部1に血液が滞留し体積が膨張する。このような生体の一部1の体積の膨張は収納部11の内部の気圧を上昇させる。
以上の過程において圧力測定部13により測定する収納部11の内部の気圧の変化を図2に示す。図2において、縦軸は収納部11の内部の気圧、横軸は時間であり、また圧迫部12が生体の一部1の圧迫を開始した時点を横軸の原点としている。圧迫部12が生体の一部1の圧迫を開始すると収納部11の内部の気圧は直線的に上昇する。このとき、図2において、上昇過程の中の時点tとtにおける前記収納部11の内部の気圧の測定値をそれぞれP、Pとして示している。さらに時間が経過すると、収納部11の内部にある生体の一部1の中に滞留できる血液の量は最大値に達し、その膨張は飽和して体積は最大値となり、収納部11の内部の気圧の上昇が飽和した状態における収納部11の内部の気圧の測定値をPとして図2に示している。ここで、例えば、気体槽14の外部から、気体槽14の内部の気体を収納部11の内部に放出する。ここで、図3に、気体槽14の内部の気体を収納部11の内部に放出するための気体槽14の具体的な構造例を示す。図3において、気体槽14およびパイプ18には、部分断面図を含んでいる。図3においては、気体槽14をシリンダー状にして、内部にピストン20を設置し、ピストン20を矢印39の方向に押し出すことによって、気体槽14の内部の気体はパイプ18を通じて、図1に示す収納部11の内部に放出される。ここで、ピストン20を押し出す方法は、手動によるもの、空気圧、油圧等種々のものが適用可能であるが、例えば、図4に示す方法によって、ピストン20を押し出してもよい。
図4に、気体槽14のピストン20を押し出す操作を行うための気体槽14の具体的な構造例を示す。図4において、気体槽14およびパイプ18には、部分断面図を含んでいる。図3においては、気体槽14をシリンダー状にして、内部にピストン20を設置し、前記ピストン20をピストン棹21により回転体22に可動的かつ機械的に接続している。図4の構成において、回転体22が矢印42の方向へ回転すると、ピストン20は矢印41の方向へ動く。
上記方法により、ピストン20を押し出すことによって気体槽14の内部の容積を小さくする方向へ移動し、気体槽14の内部の気体は、パイプ18を通じて図1に示す収納部11の内部に放出される。このように気体槽14の内部の気体を収納部11の内部に放出すると、収納部11の内部の気圧は上昇する。この時点の収納部11の内部の気圧の測定値をPとして、図2に示している。以上に述べた血流量の測定過程における各種測定値から、下記の数式により、生体の一部1に滞留する血液量が直線的に増加している時点tから時点tの間の生体の一部1の体積の単位時間当たりの変化、すなわち生体の一部1へ単位時間当たりに流入する血液量Rが算出できる。
数式1において、Pは時点tにおける前記収納部11の内部の気圧、Pは時点tにおける前記収納部11の内部の気圧、Pは生体の一部1に滞留する血液量が最大になった時の前記収納部の内部の気圧、Pは前記気体槽14の内部の気体を前記収納部11の内部に放出した時点の前記収納部11の内部の気圧、Vは前記気体槽14の内部から前記収納部11の内部に放出した気体の体積をそれぞれ示している。
Figure 2005110834
以上の動作により、時点t、tにおける収納部11の内部の気圧P、P、時点tとtの間の時間、および生体の一部1に滞留する血液量が最大になった時点の収納部11の内部の気圧P、を測定し、さらに気体槽14の内部の気体を収納部11の内部に放出した時点の収納部11の内部の気圧Pを測定し、かつ気体槽14の内部から収納部11の内部に放出された気体の体積を測定すれば、数式1により、生体の一部1に流入する血流量を測定することができる。
以上の説明においては、前記生体の一部1に滞留する血液量が最大になり、収納部11の内部の気圧が一定になった時点で収納部11の内部の気圧P2を測定して気体槽14の内部の気体を収納部11の内部に放出しているが、生体の一部1の膨張による収納部11の内部の気圧の上昇は、気体槽14の内部の気体を放出するのに要する時間に比べて緩やかであるので、時点t以後の収納部11の内部の気圧が上昇している途中において気体槽14の内部の気体を放出して、かつ気圧P2を測定しても、上記の血流量の測定には影響しない。また、このように収納部11の内部の気圧が上昇している途中において気体槽14の内部の気体を放出し、気圧を測定する場合、気体槽14の内部の気体を放出するのを時点tに行い、収納部11の内部の気圧の測定値Pで収納部11の内部の気圧の測定値P2を兼ねることもできる。さらに、以下に述べる説明においても、説明の煩雑さを避けるために、気体槽14の内部の気体を放出、気体槽14の内部に気体を吸入、または気体槽14の内部と収納部11の内部とを導通させる時点を前記収納部11の内部の気圧が一定になった時点として説明しているが、これらにおいても時点t1以後で収納部11の内部の気圧が上昇している途中において気体槽14の内部から気体を放出、気体槽14の内部に気体を吸入、または気体槽14の内部と収納部11の内部とを導通させても、血流量の測定に影響がない点は同様である。以上述べたように、本願発明の実施の形態の血流計により、生体の一部1を圧迫し、生体の一部1の抹消側に滞留する血液による前記生体の一部1の膨張量を気圧の変化として測定し、生体に危害を与えることなく血流量を直接に測定できる。
(実施の形態2)
本願発明の他の実施の形態について添付の図を参照して説明する。本願発明の実施の形態の血流計は、前記圧力測定部で測定する気圧と、前記気体槽の所定の圧力と、前記気体槽の所定の体積とから、生体の血流量を算出する算出部を、さらに含む血流計である。
本願発明の実施の形態の血流計の構成を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の構成を図5に示す。図5には、略すべての断面図が示されているが、圧力測定部は部分断面図および算出部は平面図について示されている。図5に示す本願発明の実施の形態の血流計の構成は、先に図1を参照して説明した本願発明の実施の形態の血流計に、さらに算出部30を加えた構成であり、算出部30は信号線により圧力測定部13と接続されている。図5に示す算出部30の具体的な構成としては、例えば内部に演算回路、記憶回路、電源回路等を備えており、算出部30の記憶回路は、測定開始前に、例えば数式1に示した血流量の算出式を記憶している。さらに、本願発明の実施の形態の血流計の算出部30は圧力測定部13が測定する気圧の測定結果を、以下の動作の説明において述べるように処理する機能を有する。
本願発明の実施の形態の血流計の動作を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の動作は、先に説明した本願発明の実施の形態の血流計の動作と類似しており、異なる点は図5に示す算出部30の動作のみであるので、算出部30の動作を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の動作を図1、図2、図3、図4により説明した本願発明の実施の形態の血流計の測定を一例として説明する。本願発明の実施の形態の血流計の算出部30は、例えば、外部からの指示に従って、圧力測定部13が測定する収納部11の内部の気圧の測定値P、P、P、PおよびP、Pを測定した時点t、t、を記憶する。また、あらかじめ気体槽14の内部の気体の体積Vを記憶させておく。ここで、気体槽の体積Vは略気体槽の容積と等しいので、Vを気体槽の容積として記憶させておく。これらの記憶したデータをもとに数式1に示す血流量の算出式により、血流量を算出する。以上、述べたように、本願発明の実施の形態の血流計は、さらに、圧力測定部で測定する気圧と、気体槽の所定の圧力と、気体槽の所定の体積と、から生体の血流量を算出する算出部を含む血流計であり、測定した気圧のデータおよび与えられた容積のデータから、血流量を算出するので、容易に、血流量を直接的に測定できる。
(実施の形態3)
本願発明の他の実施の形態について添付の図を参照して説明する。本願発明の実施の形態の血流計では、前記圧迫部が、前記生体の一部の動脈の血流を止めないでかつ静脈の血流を止める圧力で、前記生体の一部の周囲を締め付ける圧迫部である。
本願発明の実施の形態の血流計の構成を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の構成は、先に図1を参照して説明した実施の形態の血流計の構成と同様であるが、本願発明の実施の形態の血流計は、圧迫部12が、生体の一部1の動脈の血流を止めないでかつ静脈の血流を止める圧力で、生体の一部1の周囲を締め付ける圧迫部である点が特徴である。本願発明の実施の形態の血流計の前記圧迫部12の具体的な実現方法は、例えば収納部11の中の生体の一部1に静脈と動脈の各々の脈流を区別して測定する測定器(図に表示せず)を設置して、収納部11が生体の一部1を圧迫する圧力を、生体の一部1の動脈の血流を止めないで、静脈の血流を止める圧力に調節することによって実現できる。ここで、生体の一部1の動脈と静脈の各々の脈流を区別して測定する測定器の具体的な実現方法としては、例えば次のような方法がある。生体の一部1の脈流を聴診器などにより音響的に観測する場合、動脈と静脈の両方の脈流を観測できる。一方、生体の一部1に、例えば上記特許文献2に示されているレーザー光線を生体に放射して、生体内の赤血球により散乱されたレーザー光線を生体外で受光し、受光したレーザー光線がドップラー効果により周波数が変化する割合を測定し、赤血球の流速を計測する血流計を設置する場合、生体の一部1の表面に近い静脈の血流を観測できる。これらの2種類の脈流を測定する測定器を前記生体の一部1に設置すれば、音響的に動脈の脈流が測定されている状態で、かつ、レーザー光線により静脈の脈流が測定されない状態を検知すれば、動脈の血流を止めないで、静脈の血流を止めた状態を検知できる。
本願発明の実施の形態の血流計の動作を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の動作は、先に図1、図2、図3、図4を参照して説明した実施の形態の血流計と同様である。以上述べたように、本願発明の実施の形態の血流計は、圧迫部12が、生体の一部1の動脈の血流を止めないで、静脈の血流を止める圧力で前記生体の一部1の周囲を締め付けて、血流量を測定するので、さらに、より高精度に、血流量を直接的に測定できる。
(実施の形態4)
本願発明の他の実施の形態について添付の図を参照して説明する。本願発明の実施の形態の血流計では、前記圧迫部が、前記圧迫部の気圧を調整することによって前記生体の一部の一部分の周囲を締め付ける圧力を可変する圧迫部である。
本願発明の実施の形態の血流計の構成を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の構成は、先に図1を参照して説明した実施の形態の血流計の構成と同様であるが、本願発明の実施の形態の血流計は、前記圧迫部が、圧迫部12の気圧を調整することによって生体の一部1の周囲を締め付ける圧力を可変する圧迫部である点が特徴である。このような本願発明の実施の形態の血流計の圧迫部を具体的に実現する方法としては、例えば図1に示すように圧迫部12に前記パイプ16を通じて接続されている空気ポンプ15を通常の血圧測定に使用される手動の可変圧力の空気ポンプとする方法がある。圧迫部12を可変圧力とし、かつ生体の一部1に前述の動脈と静脈の各々の脈流を区別して測定する測定器(図に表示せず)を設置した場合、生体の一部1を圧迫する過程において、空気ポンプ15により圧迫部12へ供給する圧力を変化させながら、前述したように生体の一部1の動脈と静脈の各々の脈流を区別して測定する測定器(図に表示せず)により、生体の一部1の動脈と静脈の各々の脈流を区別して測定し、圧迫部12が、前記生体の一部1の動脈の血流を止めないで、静脈の血流を止めるのに適した圧力に達した圧力を検知することにより、圧迫部12の圧迫する圧力を適正な値に設定できる。
本願発明の実施の形態の血流計の動作を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の動作は、先に図1、図2、図3、図4を参照して説明した実施の形態の血流計と同様である。以上述べたように、本願発明の実施の形態の血流計は圧迫部12の気圧を調整することによって生体の一部1の周囲を締め付ける圧力を可変する圧迫部であるので、生体の一部1を圧迫する圧力を高精度に調節できるため、さらに、確実に、血流量を直接的に測定できる。
(実施の形態5)
本願発明の他の実施の形態について添付の図を参照して説明する。本願発明の実施の形態の血流計では、前記圧迫部が、前記圧迫部と前記生体の一部との接触部位に弾力性材料を用いた圧迫部である。
本願発明の実施の形態の血流計の構成を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の構成は、先に図1を参照して説明した実施の形態の血流計の構成と同様であるが、本願発明の実施の形態の血流計は、圧迫部12が、圧迫部12と生体の一部1との接触部位に弾力性材料を用いた圧迫部である点が特徴である。このような本願発明の実施の形態の血流計の前記圧迫部12は、具体的には、例えばゴム材料等により図1に示す圧迫部12を構成することにより実現できる。このような生体の一部1との接触部位に弾力性材料を用いた圧迫部は使用感が良く、かつ収納部11の内部の空気の流出防止にも有効である。
本願発明の実施の形態の血流計の動作を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の動作は、先に図1、図2、図3、図4を参照して説明した実施の形態の血流計と同様である。以上述べたように、本願発明の実施の形態の血流計は、生体の一部1との接触部位に弾力性材料を用いた圧迫部を有するため、さらに、快適な状態で、血流量を直接的に測定できる。
(実施の形態6)
本願発明の他の実施の形態について添付の図を参照して説明する。本願発明の実施の形態の血流計では、前記圧迫部の前記生体の一部との接触部位の形状が、前記生体の一部の輪郭に沿う形状である。
本願発明の実施の形態の血流計の構成を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の構成は、先に図1を参照して説明した実施の形態の血流計の構成と同様であるが、本願発明の実施の形態の血流計は、圧迫部12の生体の一部1との接触部位の形状が、生体の一部1の輪郭に沿う形状である点が特徴である。図1に示す例においては、本願発明の実施の形態の血流計の圧迫部12は生体の一部1との接触部位の断面形状が手指の断面形状に沿う形状である。このような本願発明の実施の形態の血流計の圧迫部12の具体的な実現方法は、例えば図1の場合について説明すれば、手指の断面形状を測定して、ゴムなどの柔軟な材料により、圧迫部12の内面が手指の形状に沿うようなリング状の圧迫部として構成することにより実現できる。
本願発明の実施の形態の血流計の動作を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の動作は、先に図1、図2、図3、図4を参照して説明した実施の形態の血流計と同様である。以上述べたように、本願発明の実施の形態の血流計は、生体の一部1との接触部位が生体の一部1の輪郭に沿う形状の圧迫部であるため、さらに、容易に生体の一部1を装着して、血流量を直接に測定できる。
(実施の形態7)
本願発明の他の実施の形態について添付の図を参照して説明する。本願発明の実施の形態の血流計では、前記収納部の内部の容量を可変可能もしくは前記収納部の内部の容量が複数のサイズを有する。
本願発明の実施の形態の血流計の構成を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の構成は、先に図1を参照して説明した実施の形態の血流計の構成と同様であるが、本願発明の実施の形態の血流計は、収納部11の内部の容量を可変可能もしくは収納部11の内部の容量が複数のサイズを有する点が特徴である。図1に示す例においては、本願発明の実施の形態の血流計の収納部11は、生体の一部1である指を収納できるだけの容量を持っているが、この容量をより大きくすることによって腕、足等、指よりも大きな生体の一部1で血流量を測定することができる。または、この容量をより小さくすることによって、足の指、赤ん坊の指等、成人の指に比して小さい生体の一部1に、より適したものとすることができる。このように、収納部11の内部の容量を可変可能もしくは収納部11の内部の容量が複数のサイズを有することで、種々の生体の一部1で血流量を測定することができ、例えば生体にできた怪我等を避けて血流量を測定することができる。また、収納部11の内部の気圧を計測する上でも、生体の一部1の膨張量にあった容量とするのが望ましい。
また、収納部11の内部の容量を可変可能とする具体的な実現方法は、例えば図6に示すように、収納部11をプラスティック等の柔軟な板状のものを丸めたものとして備えれば、図6において板状の収納部を矢印37の方向に動かすことによって、収納部11の容量が可変可能となる。ここで、図6に備える収納部には、収納部11の内部の空気が漏れないように、ゴム35によってシールドされているのが望ましい。また、収納部の長さ方向には、空気供給パイプ34に取り付けた風船33を収納部に押し込み、矢印36の方向に動かすことによって、収納部11の容量が可変可能となる。収納部11の内部を密閉空間とするには、風船33を収納部11の内部の圧力よりも高圧で膨らませばよい。このとき、収納部11の生体の一部を挿入する挿入部19には圧迫部が備えられているので、収納部11は、風船33と圧迫部とによって密閉空間を保つことが可能である。
本願発明の実施の形態の血流計の動作を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の動作は、先に図1、図2、図3、図4を参照して説明した実施の形態の血流計と同様である。以上述べたように、本願発明の実施の形態の血流計は、収納部11の内部の容量を可変可能もしくは収納部11の内部の容量が複数のサイズを有することで、生体の一部1の大きさを問わず、血流量を精度よく測定できる。
(実施の形態8)
本願発明の他の実施の形態について添付の図を参照して説明する。本願発明の実施の形態の血流計では、前記気体槽が、前記気体槽の内部の気体を前記収納部の内部に放出する放出機構を有する気体槽である。
本願発明の実施の形態の血流計の構成を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の構成は、先に図1を参照して説明した実施の形態の血流計の構成例と同様であるが、本願発明の実施の形態の血流計は、気体槽14が、気体槽14の内部の気体を収納部11の内部に放出する放出機構を有する気体槽である点が特徴である。本願発明の実施の形態の血流計の気体槽14は、例えば先に説明した図3または図4に示す本願発明の実施の形態の血流計の気体槽14と同様な構成によって実現できる。
図3において、気体槽14はピストン20を矢印39の方向に押し出すことによって、気体槽14の内部の気体をパイプ18を通じて、収納部11の内部に放出することができる。また、図4において、回転体22が回転してピストン20を矢印41の方向に動かすことにより気体槽14の内部の気体を、パイプ18を通じて収納部11の内部に放出することができる。なお、図4では、回転体22が、図4において時計回りに回転してピストン20が矢印41の方向に運動するクランク機構を示しているが、ピストン棹21を回転体22の軸に対して反対に設ければ、回転体22が図4において反時計回りに回転することによりピストン20が矢印41の方向に運動するクランク機構とすることができることは言うまでもない。
本願発明の実施の形態の血流計の動作を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の動作は、先に図1、図2、図3、図4を参照して説明した実施の形態の血流計と同様である。以上述べたように、本願発明の実施の形態の血流計の気体槽14は、内部の気体を収納部11の内部に放出する放出機構を有する気体槽であり、さらに、簡易に、血流量を直接的に測定できる。
(実施の形態9)
本願発明の他の実施の形態について添付の図を参照して説明する。本願発明の実施の形態の血流計では、前記気体槽が、前記収納部の内部の気体を前記気体槽の内部に吸入する吸入機構を有する気体槽である。
本願発明の実施の形態の血流計の構成を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の構成は、先に図1を参照して説明した実施の形態の血流計の構成と同様であるが、本願発明の実施の形態の血流計は、気体槽14が、収納部11の内部の気体を気体槽14の内部に吸入する吸入機構を有する気体槽である点が特徴である。本願発明の実施の形態の血流計の気体槽14の吸入機構は、例えば図3に示す構成によって実現できる。ここで、図3に、収納部11の内部の気体を気体槽14の内部に吸入するための吸入機構を有する気体槽14の具体的な構造例を示す。図3は、気体槽14およびパイプ18には、部分断面図を含んでいる。図3においては、気体槽14をシリンダー状にして、内部にピストン20を設置し、ピストン20を矢印40の方向に動かすことによって、パイプ18を通じて、図1に示す収納部11の内部の気体が気体槽14の内部に吸入される。ここで、ピストン20を動かす方法は、手動によるもの、空気圧、油圧等種々のものが適用可能であるが、例えば、図7に示す方法によって、ピストン20を動かしてもよい。
図7に、気体槽14のピストン20を矢印43の方向に動かすための気体槽14の具体的な構造例を示す。図7は、気体槽14およびパイプ18には、部分断面図を含んでいる。図7に示す気体槽14の吸入機構の構成は図4により説明した本願発明の実施の形態の血流計の気体槽14の構成と同様であるが、図7に矢印44で示すように回転体22の回転の方向が図4と逆方向であり、かつ前記気体槽14の前記ピストン20の移動方向も図4に示す場合と逆方向である点が異なる。回転体22を図7において反時計回りに回転することにより、ピストン20は動く。なお、図7では、回転体22が、図7において反時計回りに回転することによりピストン20が矢印43の方向に運動するクランク機構を示しているが、ピストン棹21を回転体22の軸に対して反対に設ければ、回転体22が図7において時計回りに回転することによりピストン20が矢印43の方向に運動するクランク機構とすることができることは言うまでもない。
図3および図7に示す本願発明の実施の形態の血流計の前記気体槽14の吸入機構としてのピストン20は、前記気体槽14の容積が小さくなる状態の位置にある。ピストン20は、血流の測定途中の適切な時点で、気体槽14の容積が増大する方向へ動くことにより、パイプ18を通じて図1に示す収納部11の内部の空気を気体槽14の内部へ吸入する機能を有する。
本願発明の実施の形態の血流計の動作を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の動作を図1、図3、図8を参照して説明する。図1において、本願発明の実施の形態の血流計の空気ポンプ15からパイプ16を通じて圧迫部12に圧力を加えて、生体の一部1の静脈の血流を止め、かつ動脈の血流を止めない圧力で生体の一部1を圧迫する。このような状態においては、収納部11の内部にある生体の一部1に血液が滞留し、体積が膨張するため収納部11の内部の気圧は上昇する。以上の過程において圧力測定部13により測定する収納部11の内部の気圧の変化を図8に示す。図8において、縦軸は収納部11の内部の気圧、横軸は時間であり、また圧迫部12が生体の一部1の圧迫を開始した時点を横軸の原点としている。圧迫部12が生体の一部1の圧迫を開始すると、収納部11の内部の気圧は直線的に上昇する。このとき、図8において、直線的な気圧の上昇過程の中で時点tとtにおける収納部11の内部の気圧の測定値をそれぞれP、Pとして示している。さらに時間が経過すると、収納部11の内部にある生体の一部1の中に滞留できる血液の量は最大値に達し、その膨張は飽和して体積は最大値となり、収納部11の内部の気圧の上昇が飽和した状態における収納部11の内部の気圧の測定値をPとして図8に示している。この状態で、図3に示す気体槽14の吸入機構によりパイプ18を通じて、気体槽14の内部へ図1に示す収納部11の空気を吸入する。このように、収納部11の内部の気体を気体槽14の内部に吸入すると、収納部11の内部の気圧は低下する。この状態で測定した収納部11の内部の気圧を、図8において気圧Pとして示している。以上に述べた血流量の測定の過程における各種測定値から、数式2により、生体の一部1に滞留する血液量が直線的に増加している時点tから時点tの間の生体の一部1の体積の単位時間当たりの変化、すなわち生体の一部1へ単位時間当たりに流入する血液量Rが算出できる。
数式2において、Pは時点tにおける収納部11の内部の気圧、Pは時点tにおける収納部11の内部の気圧、Pは生体の一部1に滞留する血液量が最大になった時の収納部の内部の気圧、Pは収納部11の内部の気体を気体槽14の内部に吸入した時点の収納部11の内部の気圧、Vは収納部11の内部から気体槽14の内部に吸入した気体の体積をそれぞれ示している。
Figure 2005110834
以上の動作により、時点t、tにおける収納部11の内部の気圧P、P、時点tとtの間の時間、および生体の一部1に滞留する血液量が最大になった時点の収納部11の内部の気圧Pを測定し、さらに収納部11の内部の気体を気体槽14の内部に吸入した時点の収納部11の内部の気圧Pを測定し、かつ収納部11の内部から気体槽14の内部に吸入された気体の体積Vを測定すれば、数式2により、生体の一部1に流入する血流量を測定することができる。以上述べたように、本願発明の実施の形態の血流計は、収納部11の内部の気体を気体槽14の内部に吸入する吸入機構を有する気体槽を操作して、さらに、簡易に、血流量を直接的に測定できる。
(実施の形態10)
本願発明の他の実施の形態について添付の図を参照して説明する。本願発明の実施の形態の血流計では、前記気体槽が、前記収納部の内部と前記気体槽の内部とを遮断または導通させる弁を有する気体槽である。
本願発明の実施の形態の血流計の構成を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の構成は、先に図1を参照して説明した実施の形態の血流計の構成と同様であるが、本願発明の実施の形態の血流計は、気体槽14が、収納部11の内部と気体槽14の内部とを遮断または導通させる弁を有する気体槽である点が特徴である。
本願発明の実施の形態の血流計の気体槽の構成例を図9に示す。図9には、部分断面図を含んでいる。図9において、弁25は、例えば、気体槽14とパイプ18の接続部に設置し、構造は、例えばねじ込み型弁の場合、回転により気体槽14と収納部11とを遮断または導通させる機能を有する。
本願発明の実施の形態の血流計の動作を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の動作を図8、図9により説明する。本願発明の実施の形態の血流計の動作は、先に図8により説明した本願発明の実施の形態の血流計の動作と類似であるので、異なる点のみを説明する。本願発明の実施の形態の血流計の動作において、圧迫部12が生体の一部1を圧迫する過程で、次に述べる3の場合のいずれかの時点において、弁25を閉鎖して気体槽14の内部と収納部11の内部とを遮断する。第1の場合は弁25を閉鎖する時点が図8に示す時点tより前の場合、第2の場合は弁25を閉鎖する時点が図8に示す時点tとtの間の場合、第3の場合は弁25を閉鎖する時点が図8に示す時点tより後の場合、である。また、弁25は図8に示す気圧がPに達した時点で開放する。この時点で弁25を開放し、気体槽14の内部と収納部11の内部とを導通させると、気体槽14の内部の気圧は収納部11の内部より気圧が低いので、収納部11の内部の気圧は図8に示すように低下して、この時点における収納部11の内部の気圧の測定値Pは気圧Pよりも低くなる。以上に述べた、弁25を閉鎖した時点が異なる3のそれぞれの場合について、血流量の測定過程における各種測定値から、血流量Rを算出する。
Figure 2005110834
Figure 2005110834
Figure 2005110834
上記、数式3、数式4、数式5は、それぞれ弁25を閉鎖する時点が異なる場合の血流量Rの算出式である。数式3、数式4、数式5において、数式3は時点tより前に気体槽を閉鎖した場合の血流量の算出式、数式4は時点t とtの間に気体槽を閉鎖した場合の血流量の算出式、数式5は時点tより後に気体槽を閉鎖した場合の血流量の算出式をそれぞれ示す。また、数式3、数式4、数式5において、Pは時刻tにおける収納部11の内部の気圧、Pは時刻tにおける収納部11の内部の気圧、Pは生体の一部1に滞留する血液量が最大になった時点の収納部11の内部の気圧、Pは気体槽14に備えた弁25を開放した時点の収納部11の内部の気圧、Pは弁25を閉鎖した時点の収納部11の内部の気圧、Vは気体槽14の容積、Rは単位時間当たりの血流量をそれぞれ示す。
これらの算出式により、生体の一部1に滞留する血液量が直線的に増加している時点tから時点tの間の生体の一部1の体積の単位時間当たりの変化、すなわち生体の一部1へ単位時間当たりに流入する血液量Rが算出できる。以上の動作において、時点t、tにおける収納部11の内部の気圧P、Pおよび前記生体の一部1に滞留する血液量が最大になった時点の収納部11の内部の気圧Pを測定し、さらに、弁25を閉鎖した時点の収納部11の内部の気圧Pを測定し、気体槽14の弁25を開放した時点の収納部11の内部の気圧Pを測定し、かつ収納部11へ開放した気体槽14の容積Vを別途測定すれば、数式3、数式4、数式5それぞれに示す算出式により、血流量Rを測定することができる。以上述べたように、本願発明の実施の形態の血流計は、気体槽14が、収納部11の内部と気体槽14の内部とを遮断または導通させる弁を有することによって、さらに、容易に、血流量を直接的に測定できる。
(実施の形態11)
本願発明の他の実施の形態について添付の図を参照して説明する。本願発明の実施の形態の血流計では、前記気体槽が、前記収納部の内部と前記気体槽の内部とを遮断または導通させる弁、および前記気体槽の内部の気体を前記収納部の内部に放出する放出機構を有する気体槽である。
本願発明の実施の形態の血流計の構成を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の構成は、先に図1を参照して説明した実施の形態の血流計の構成と同様であるが、本願発明の実施の形態の血流計は、気体槽14が、収納部11の内部と気体槽14の内部とを遮断または導通させる弁25、および気体槽14の内部の気体を前記収納部11の内部に放出する放出機構を有する気体槽である点が特徴である。本願発明の実施の形態の血流計の気体槽の構成例を図10または図11に示す。図10または図11において、弁25は、例えば図9により説明した弁25と同様でもよい。本実施の形態による放出機構として、例えば、実施の形態8によって示したピストン、またはピストンおよびクランク機構からなるものを適用することができる。
本願発明の実施の形態の動作を図1、図2、図10または図11により説明する。本願発明の実施の形態の血流計の動作は、図2により、先に説明した本願発明の実施の形態の血流計の動作と類似であるので、異なる点のみを説明する。
本願発明の実施の形態の血流計の動作において、圧迫部12が生体の一部1を圧迫する過程で、次に述べる3の場合のいずれかの時点において、弁25を閉鎖して気体槽14の内部と収納部11の内部とを遮断する。第1の場合は弁25を閉鎖する時点が図2に示す時点tより前の場合、第2の場合は弁25を閉鎖する時点が図2に示す時点tとtの間の場合、第3の場合は弁25を閉鎖する時点が図2に示す時点tより後の場合、である。また、図2に示す気圧がPに達した時点で弁25を開放して気体槽14の内部と収納部11の内部とを導通させると同時に、実施の形態9で説明したように、図10または図11に示す放出機構としてのピストン20を押し出すことによって、気体槽14の内部の気体を収納部11の内部に放出する。これにより、収納部11の内部の気圧は図2に示すように上昇して、この時点における収納部11の内部の気圧の測定値Pは気圧Pよりも高くなる。
以上に述べた、弁25を閉鎖した時点が異なる3のそれぞれの場合について、血流量の測定過程における各種測定値から、血流量Rを算出する。
Figure 2005110834
Figure 2005110834
Figure 2005110834
上記、数式6、数式7、数式8は、それぞれ弁25を閉鎖する時点が異なる場合の血流量Rの算出式である。数式6、数式7、数式8において、数式6は時点tより前に弁25を閉鎖した場合の血流量の算出式、数式7は時点t とtの間に弁25を閉鎖した場合の血流量の算出式、数式8は時点tより後に弁25を閉鎖した場合の血流量の算出式をそれぞれ示す。また、数式6、数式7、数式8において、Pは時刻tにおける収納部11の内部の気圧、P1は時刻tにおける収納部11の内部の気圧、Pは生体の一部1に滞留する血液量が最大になった時点の収納部11の内部の気圧、Pは気体槽14の内部の気体を収納部11の内部に放出した時点の収納部11の内部の気圧、Pは弁25を閉鎖した時点の収納部11の内部の気圧、Vは気体槽14の容積、V´は収納部11の内部に放出した気体槽14の内部の気体の体積、Rは単位時間当たりの血流量をそれぞれ示す。
以上の動作において、時点t、tにおける収納部11の内部の気圧P、P、および生体の一部1に滞留する血液量が最大になった時点の収納部11の内部の気圧Pを測定し、さらに、弁25を閉鎖した時点の収納部11の内部の気圧Pを測定し、気体槽14の内部の気体を収納部11の内部に放出した時点の収納部11の内部の気圧Pを測定し、かつ気体槽14の内部から収納部11の内部に放出した気体の体積V´を別途測定すれば、数式6、数式7、数式8それぞれに示す算出式により、血流量Rを測定することができる。以上述べたように、本願発明の実施の形態の血流計は、収納部11の内部と気体槽14の内部とを遮断または導通させる弁25、および気体槽14の内部の気体を収納部11の内部に放出する放出機構により、さらに、容易に、高精度に血流量を直接的に測定できる。
(実施の形態12)
本願発明の他の実施の形態について、添付の図を参照して説明する。本願発明の実施の形態の血流計では、前記気体槽が、前記収納部の内部と前記気体槽の内部とを遮断するまたは導通させる弁、および前記収納部の内部の気体を前記気体槽の内部に吸入する吸入機構を有する気体槽である。
本願発明の実施の形態の血流計の構成を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の構成は、先に図1を参照して説明した実施の形態の血流計の構成と同様であるが、本願発明の実施の形態の血流計は、気体槽14が、収納部11の内部と気体槽14の内部とを遮断または導通させる弁25、および収納部11の内部の気体を気体槽の内部に吸入する吸入機構を有する気体槽である点が特徴である。
本願発明の実施の形態の血流計の気体槽の構成例を図10または図12に示す。図10または図12において、弁25は、例えば図9により説明した前記弁25と同様でもよい。本実施の形態による吸入機構として、例えば、実施の形態9によって示したピストン、またはピストンおよびクランク機構からなるものを適用することができる。
本願発明の実施の形態の血流計の動作を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の動作は図8と類似であるので、図8を参照して、異なる点のみを説明する。
本願発明の実施の形態の血流計の動作において、圧迫部12が前記生体の一部1を圧迫する過程で、次に述べる3の場合のいずれかの時点において、弁25を閉鎖して気体槽14の内部と収納部11の内部とを遮断する。第1の場合は弁25を閉鎖する時点が図8に示す時点tより前の場合、第2の場合は弁25を閉鎖する時点が図8に示す時点tとtの間の場合、第3の場合は弁25を閉鎖する時点が図8に示す時点tより後の場合、である。また、弁25は図8に示す気圧がPに達した時点で開放して気体槽14の内部と収納部11の内部とを導通させる。この時点で弁25を開放して気体槽14の内部と収納部11の内部とを導通させると同時に、実施の形態10で説明したように、図10または図12に示す吸入機構としてのピストン20を動かすことにより、収納部11の内部の気体を気体槽14の内部に吸入する。これにより、収納部11の内部の気圧は図8に示すように低下して、この時点における収納部11の内部の気圧の測定値Pは気圧Pよりも低くなる。
以上に述べた、弁25を閉鎖した時点が異なる3のそれぞれの場合について、血流量の測定過程における各種測定値から、血流量Rを算出する。
Figure 2005110834
Figure 2005110834
Figure 2005110834
上記、数式9、数式10、数式11は、それぞれ弁25を閉鎖する時点が異なる場合の血流量Rの算出式である。数式9、数式10、数式11において、数式9は時点tより前に弁25を閉鎖した場合の血流量の算出式、数式10は時点t とtの間に弁25を閉鎖した場合の血流量の算出式、数式11は時点tより後に弁25を閉鎖した場合の血流量の算出式をそれぞれ示す。また、数式9、数式10、数式11において、Pは時刻tにおける収納部11の内部の気圧、P1は時刻tにおける収納部11の内部の気圧、Pは生体の一部1に滞留する血液量が最大になった時点の収納部11の内部の気圧、Pは収納部11の内部の気体を気体槽14の内部に吸入した時点の収納部11の内部の気圧、Pは弁25を閉鎖した時点の収納部11の内部の気圧、Vは気体槽14の容積、V´は収納部11の内部から気体槽14の内部に吸入した気体の体積、Rは単位時間当たりの血流量をそれぞれ示す。
以上の動作において、時点t、tにおける収納部11の内部の気圧P、P、および生体の一部1に滞留する血液量が最大になった時点の収納部11の内部の気圧Pを測定し、さらに、弁25を閉鎖した時点の収納部11の内部の気圧P4を測定し収納部11の内部の気体を気体槽14の内部に吸入した時点の収納部11の内部の気圧Pを測定し、かつ収納部11の内部から気体槽14の内部に吸入した気体の体積V´を別途測定すれば、数式9、数式10、数式11それぞれに示す算出式により、血流量Rを測定することができる。以上述べたように、本願発明の実施の形態の血流計は、収納部11の内部と気体槽14の内部とを遮断または導通させる弁25、および収納部11の内部の気体を気体槽14の内部に吸入する吸入機構により、さらに、容易に、より高精度に血流量を直接的に測定できる。
(実施の形態13)
本願発明の他の実施の形態について添付の図を参照して説明する。本願発明の実施の形態の血流計では、前記収納部が、さらに相対血流計を備える収納部である。
本願発明の実施の形態の血流計の構成を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の構成は、図14に一例を示すように、例えば先に図1を参照して説明した実施の形態の血流計の収納部11にさらに相対血流計32を備える構成である。図14は、すべての断面図が示されている。ここで、相対血流計32が測定した結果は収納部11の外部から観測可能な状態に設置することが好ましいが、図14に示す構成例においては、相対血流計32の一部が収納部11の外部に露出した構成の場合を示している。相対血流計32の具体的な構成は、例えば、前述のレーザー光線による血流計でも良い。レーザー光線による血流計は血流の流速を測定できるが、血流量を直接に測定できない相対的な血流計である。
本願発明の実施の形態の血流計の動作を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の動作は、先に図1を参照して説明した本願発明の実施の形態の血流計の動作と類似しており、異なる点は図14に示す相対血流計32の動作のみであるので、相対血流計32の動作を説明する。先に説明した本願発明の実施の形態の血流計の血流量の測定過程において、図14に示す相対血流計32により、収納部11に収納された生体の一部1の表面に近い血流の速度の変化を測定できるので、収納部11に収納された前記生体の一部1の静脈の血流が止まったことを確認できる。従って、本願発明の実施の形態の血流計は、収納部11にさらに血流計32を備えることにより、生体の一部1の静脈の血流が止まったことを確認し、確実に血流量を測定できる特徴がある。以上述べたように、本願発明の実施の形態の血流計は収納部11にさらに備えた相対血流計により、前記生体の一部1の静脈の血流が止まったことを確認できるので、より確実に、血流量を直接的に測定できる。
(実施の形態14)
本願発明の他の実施の形態について添付の図を参照して説明する。本願発明の実施の形態の血流計では、前記気体槽が、少なくとも前記放出機構または吸入機構を動かす動力源に信号を与えて前記放出機構および前記吸入機構のいずれかを動かすことによって前記気体槽と前記収納部との間での気体の移動を制御する制御部を有する気体槽である。
本願発明の実施の形態の血流計の構成を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の構成は、図13に示すように、先に図1を参照して説明した実施の形態の血流計の気体槽14に、気体の移動を制御する制御部31が接続された構成である。図13は、略断面図を示しているが、気体槽14には部分断面図を含み、制御部31は平面図を示している。制御部31は、例えば外部からの信号による指示を受けて、気体槽14の弁25を閉鎖、あるいは開放して気体槽14または収納部11の内部の気体の移動を制御する、あるいは気体槽14が収納部11へ気体槽14の空気を放出し、あるいは吸入して、気体槽14または収納部11の内部の気体の移動を制御する機能を有する。制御部31の機能は以下の本願発明の実施の形態の血流計の動作の中で説明する。
本願発明の実施の形態の血流計の動作を説明する。本願発明の実施の形態の血流計の動作は、先に図1を参照して説明した本願発明の実施の形態の血流計の動作と類似しており、異なる点は図13に示す制御部31の動作のみであるので、制御部31の動作を説明する。制御部31は前述の血流量の測定過程において、例えば外部からの信号による指示により図2に示す気圧がP2となった状態で、気体槽14の放出機構としてのピストン等を制御して、気体槽14の内部の気体を収納部11の内部に放出する。以上の例に述べたように、制御部31は、少なくとも前記放出機構または吸入機構を動かす動力源に信号を与えて前記放出機構および前記吸入機構のいずれかを動かすことによって前記気体槽と前記収納部との間での気体の移動を制御する。以上述べたように、制御部を有する本願発明の血流計は、簡易な操作により、血流量を直接的に測定できる。
(実施の形態15)
本願発明の他の実施の形態について説明する。本願発明の実施の形態の血流量の測定方法は、少なくとも、収納部に生体の一部を収容して該収納部を密閉空間とし、該収納部に収容した該生体の一部の一部分を圧迫する第1の手順と、密閉空間とした該収納部の内部の気圧を2度の時間で測定する第2の手順と、気体を気体槽と該収納部との間で移動させ、かつ該移動の前後に該収納部の内部の気圧を測定する第3の手順と、を順に含む血流量の測定方法である。
本願発明の実施の形態の血流量の測定方法は、例えば、本願発明の実施の形態1において述べた血流計を用いて、同様に実施の形態1において述べた血流計の動作と同様にして血流量を測定する方法である。したがって、実施の形態1で示した通り、この測定方法により、生体に危害を与えることなく血流量を直接的に測定できる。
(実施の形態16)
本願発明の実施の形態の血流量の測定方法は、少なくとも、収納部に生体の一部を収容し、該収納部に収容した該生体の一部の一部分を圧迫して該収納部を密閉空間とする第1の手順と、密閉空間とした該収納部の内部の気圧を2度の時間で測定する第2の手順と、気体を気体槽と該収納部との間で移動させ、かつ該移動の前後に該収納部の内部の気圧を測定する第3の手順と、を順に含む血流量の測定方法である。
本願発明の実施の形態の血流量の測定方法は、例えば、本願発明の実施の形態1において述べた血流計を用いて、同様に実施の形態1において述べた血流計の動作と同様にして血流量を測定する方法である。したがって、実施の形態1で示した通り、この測定方法により、生体に危害を与えることなくかつ高精度に血流量を直接的に測定できる。
(実施の形態17)
本願発明の他の実施の形態について説明する。本願発明の実施の形態の血流量の測定方法は、前記第2の手順において前記2度の時間で測定した気圧および前記第3の手順において測定した前記収納部の内部の気圧から生体の血流量を算出する第4の手順を、さらに含む血流量の測定方法である。
本願発明の実施の形態の血流量の測定方法は、例えば、本願発明の実施の形態2において述べた血流計を用いて、同様に実施の形態2において述べた血流計の動作と同様にして血流量を測定する方法である。したがって、実施の形態2で示した通り、この測定方法により、さらに容易に血流量を直接的に測定できる。
(実施の形態18)
本願発明の他の実施の形態について説明する。本願発明の実施の形態の血流量の測定方法は、前記第1の手順において、前記生体の一部の動脈の血流を止めないでかつ静脈の血流を止める圧力で前記生体の一部の一部分の周囲を締め付ける手順を含む血流量の測定方法である。
本願発明の実施の形態の血流量の測定方法は、例えば、本願発明の実施の形態3において述べた血流計を用いて、同様に実施の形態3において述べた血流計の動作と同様にして血流量を測定する方法である。したがって、実施の形態3で示した通り、この測定方法により、さらにより高精度に血流量を直接に測定できる。
(実施の形態19)
本願発明の他の実施の形態について説明する。本願発明の実施の形態の血流量の測定方法は、前記第1の手順において、前記圧迫部の内部の気圧を調整することによって前記生体の一部の周囲を締め付ける圧力を可変する手順を含む血流量の測定方法である。
本願発明の実施の形態の血流量の測定方法は、例えば、本願発明の実施の形態4において述べた血流計を用いて、同様に実施の形態4において述べた血流計の動作と同様にして血流量を測定する方法である。したがって、実施の形態4で示した通り、この測定方法により、さらに確実に、血流量を直接に測定できる。
(実施の形態20)
本願発明の他の実施の形態について説明する。本願発明の実施の形態の血流量の測定方法は、前記第3の手順において、気体を前記気体槽と前記収納部との間で移動させる手順が、前記気体槽の内部の気体を前記収納部の内部に放出する手順である血流量の測定方法である。
本願発明の実施の形態の血流量の測定方法は、例えば、本願発明の実施の形態8において述べた血流計を用いて、同様に実施の形態8において述べた血流計の動作と同様にして血流量を測定する方法である。したがって、実施の形態8で示した通り、この測定方法により、さらに簡易に、血流量を直接的に測定できる。
(実施の形態21)
本願発明の他の実施の形態について説明する。本願発明の実施の形態の血流量の測定方法は、前記第3の手順において、気体を前記気体槽と前記収納部との間で移動させる手順が、前記収納部の内部の気体を前記気体槽の内部に吸入する手順である血流量の測定方法である。
本願発明の実施の形態の血流量の測定方法は、例えば、本願発明の実施の形態9において述べた血流計を用いて、同様に実施の形態9において述べた血流計の動作と同様にして血流量を測定する方法である。したがって、実施の形態9で示した通り、この測定方法により、さらに、簡易に、血流量を直接に測定できる。
(実施の形態22)
本願発明の他の実施の形態について説明する。本願発明の実施の形態の血流量の測定方法は、前記第3の手順において、気体を前記気体槽と前記収納部との間で移動させる手順が、遮断されていた前記気体槽の内部と前記収納部の内部とを導通させる手順である血流量の測定方法である。
本願発明の実施の形態の血流量の測定方法は、例えば、本願発明の実施の形態10において述べた血流計を用いて、同様に実施の形態10において述べた血流計の動作と同様にして血流量を測定する方法である。したがって、実施の形態10で示した通り、この測定方法により、さらに簡易に血流量を直接に測定できる。
(実施の形態23)
本願発明の他の実施の形態について説明する。本願発明の実施の形態の血流量の測定方法は、前記第3の手順において、気体を前記気体槽と前記収納部との間で移動させる手順が、遮断されていた前記気体槽の内部と前記収納部の内部とを導通させて前記気体槽の内部の気体を前記収納部の内部に放出する手順である血流量の測定方法である。
本願発明の実施の形態の血流量の測定方法は、例えば、本願発明の実施の形態11において述べた血流計を用いて、同様に実施の形態11において述べた血流計の動作と同様にして血流量を測定する方法である。したがって、実施の形態11で示した通り、この測定方法により、さらに簡易に、血流量を直接に測定できる。
(実施の形態24)
本願発明の他の実施の形態について説明する。本願発明の実施の形態の血流量の測定方法は、前記第3の手順において、気体を前記気体槽と前記収納部との間で移動させる手順が、遮断されていた前記気体槽の内部と前記収納部の内部とを導通させて前記収納部の内部の気体を前記気体槽の内部に吸入する手順である血流量の測定方法である。
本願発明の実施の形態の血流量の測定方法は、例えば、本願発明の実施の形態12において述べた血流計を用いて、同様に実施の形態12において述べた血流計の動作と同様にして血流量を測定する方法である。したがって、実施の形態12で示した通り、この測定方法により、さらに簡易に、血流量を直接に測定できる。
本発明は、美容および健康維持を目的とし、生体に危害を与えることなく、簡易にかつ正確に血流量を測定する血流計及び血流量の測定方法に関する。
実施の形態1などの血流計の構成を示す概略図である。 実施の形態1などの血流計の収納部の内部の気圧の変化を示す概略図である。 実施の形態1などの血流計の気体槽の構成例を示す概略図である。 実施の形態1などの血流計の気体槽の構成例を示す概略図である。 実施の形態2の血流計の構成を示す概略図である。 実施の形態7などの血流計の収納部の構成例を示す概略図である。 実施の形態9などの血流計の気体槽の構成を示す概略図である。 実施の形態9などの血流計の収納部の内部の気圧の変化を示す概略図である。 実施の形態10などの血流計の気体槽の弁の構成例を示す概略図である。 実施の形態11などの血流計の気体槽の構成例を示す概略図である。 実施の形態11の血流計の放出機構の構成例を示す概略図である。 実施の形態12の血流計の吸入機構の構成例を示す概略図である。 実施の形態14の血流計の構成を示す概略図である。 実施の形態13の血流計の構成を示す概略図である。 従来の血流計の構成を示す概略図である。
符号の説明
1 生体の一部
11 収納部
12 圧迫部
13 圧力測定部
14 気体槽
15 空気ポンプ
16 パイプ
17 パイプ
18 パイプ
19 挿入部
20 ピストン
21 ピストン棹
22 回転体
25 弁
30 算出部
31 制御部
32 相対血流計
33 風船
34 空気供給パイプ
35 ゴム
100 生体の一部
101 カフ
102 圧力供給パイプ
103 圧力供給ポンプ
104 流体貯留袋
105 流体供給パイプ
106 流体供給ポンプ

Claims (25)

  1. 生体の一部を収納して密閉空間とする収納部と、
    該生体の一部の一部分の周囲を締め付ける圧迫部と、
    前記収納部の内部の気圧を測定する圧力測定部と、
    気体を該収納部との間で移動させる気体槽と、
    を含む血流計。
  2. 生体の一部を収納する収納部と、
    該生体の一部の一部分の周囲を締め付けて該収納部を密閉空間とする圧迫部と、
    前記収納部の内部の気圧を測定する圧力測定部と、
    気体を該収納部との間で移動させる気体槽と、
    を含む血流計。
  3. 前記圧力測定部で測定する気圧と、前記気体槽の所定の圧力と、前記気体槽の所定の体積とから、生体の血流量を算出する算出部を、さらに含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の血流計。
  4. 前記圧迫部は、前記生体の一部の動脈の血流を止めないでかつ静脈の血流を止める圧力で、前記生体の一部の一部分の周囲を締め付ける圧迫部であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の血流計。
  5. 前記圧迫部は、前記圧迫部の内部の気圧を調整することによって前記生体の一部の一部分の周囲を締め付ける圧力を可変する圧迫部であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の血流計。
  6. 前記圧迫部は、前記圧迫部と前記生体の一部との接触部位に弾力性材料を用いた圧迫部であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の血流計。
  7. 前記圧迫部と前記生体の一部との接触部位の形状が、前記生体の一部の輪郭に沿う形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の血流計。
  8. 前記収納部の内部の容量を可変可能もしくは前記収納部の内部の容量が複数のサイズを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の血流計。
  9. 前記気体槽は、前記気体槽の内部の気体を前記収納部の内部に放出する放出機構を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の血流計。
  10. 前記気体槽は、前記収納部の内部の気体を前記気体槽の内部に吸入する吸入機構を有する気体槽であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の血流計。
  11. 前記気体槽は、前記収納部の内部と前記気体槽の内部とを遮断または導通させる弁を有する気体槽であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の血流計。
  12. 前記気体槽は、前記収納部の内部と前記気体槽の内部とを遮断または導通させる弁、および前記気体槽の内部の気体を前記収納部の内部に放出する放出機構を有する気体槽であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の血流計。
  13. 前記気体槽は、前記収納部の内部と前記気体槽の内部とを遮断するまたは導通させる弁、および前記収納部の内部の気体を前記気体槽の内部に吸入する吸入機構を有する気体槽であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の血流計。
  14. 前記収納部は、さらに相対血流計を備える収納部であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の血流計。
  15. 前記気体槽は、少なくとも前記放出機構または前記吸入機構を動かす動力源に信号を与えて前記放出機構および前記吸入機構のいずれかを動かすことによって前記気体槽と前記収納部との間での気体の移動を制御する制御部を有する気体槽であることを特徴とする請求項9から請求項13のいずれか1項に記載の血流計。
  16. 少なくとも、
    収納部に生体の一部を収容して該収納部を密閉空間とし、該収納部に収容した該生体の一部の一部分を圧迫する第1の手順と、
    密閉空間とした該収納部の内部の気圧を2度の時間で測定する第2の手順と、
    気体を気体槽と該収納部との間で移動させ、かつ該移動の前後に該収納部の内部の気圧を測定する第3の手順と、
    を順に含む血流量の測定方法。
  17. 少なくとも、
    収納部に生体の一部を収容し、該収納部に収容した該生体の一部の一部分を圧迫して該収納部を密閉空間とする第1の手順と、
    密閉空間とした該収納部の内部の気圧を2度の時間で測定する第2の手順と、
    気体を気体槽と該収納部との間で移動させ、かつ該移動の前後に該収納部の内部の気圧を測定する第3の手順と、
    を順に含む血流量の測定方法。
  18. 前記第2の手順において前記2度の時間で測定した気圧および前記第3の手順において測定した前記収納部の内部の気圧から生体の血流量を算出する第4の手順を、さらに含むことを特徴とする請求項16または請求項17に記載の血流量の測定方法。
  19. 前記第1の手順において、前記生体の一部の動脈の血流を止めないでかつ静脈の血流を止める圧力で前記生体の一部の一部分の周囲を締め付ける手順を含むことを特徴とする請求項16、請求項17または請求項18に記載の血流量の測定方法。
  20. 前記第1の手順において、前記圧迫部の内部の気圧を調整することによって前記生体の一部の一部分の周囲を締め付ける圧力を可変する手順を含むことを特徴とする請求項16、請求項17または請求項18に記載の血流量の測定方法。
  21. 前記第3の手順において、気体を前記気体槽と前記収納部との間で移動させる手順が、前記気体槽の内部の気体を前記収納部の内部に放出する手順であることを特徴とする請求項16、請求項17または請求項18に記載の血流量の測定方法。
  22. 前記第3の手順において、気体を前記気体槽と前記収納部との間で移動させる手順が、前記収納部の内部の気体を前記気体槽の内部に吸入する手順であることを特徴とする請求項16、請求項17または請求項18に記載の血流量の測定方法。
  23. 前記第3の手順において、気体を前記気体槽と前記収納部との間で移動させる手順が、遮断されていた前記気体槽の内部と前記収納部の内部とを導通させる手順であることを特徴とする請求項16、請求項17または請求項18に記載の血流量の測定方法。
  24. 前記第3の手順において、気体を前記気体槽と前記収納部との間で移動させる手順が、遮断されていた前記気体槽の内部と前記収納部の内部とを導通させて前記気体槽の内部の気体を前記収納部の内部に放出する手順であることを特徴とする請求項16、請求項17または請求項18に記載の血流量の測定方法。
  25. 前記第3の手順において、気体を前記気体槽と前記収納部との間で移動させる手順が、遮断されていた前記気体槽の内部と前記収納部の内部とを導通させて前記収納部の内部の気体を前記気体槽の内部に吸入する手順であることを特徴とする請求項16、請求項17または請求項18に記載の血流量の測定方法。
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