JP2005109875A - 映像処理装置 - Google Patents

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周悟 山下
Mineki Taoka
峰樹 田岡
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俊哉 飯沼
Akihiro Maenaka
章弘 前中
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Abstract

【課題】 良好なコントラストの映像を得ることが可能な映像処理装置を提供する。
【解決手段】 この映像処理装置では、強調特性カーブの存在範囲を上限線および下限線で囲まれる菱形の領域に設定し、ヒストグラムにカット・クリップ処理を施し、累積頻度を算出し、累積頻度の最大値が上記上限線に位置するように累積頻度を正規化し、正規化された累積頻度および所定の規則に基づいて強調特性カーブが上記領域内に入るように強調特性カーブを算出する。したがって、コントラスト強調を所定範囲内で確実に行うことができ、コントラスト強調が強くなり過ぎることを防止することができる。
【選択図】 図6

Description

この発明は映像処理装置に関し、特に、映像のコントラスト強調を行なう映像処理装置に関する。
映像のコントラスト強調は、輝度の入出力特性を変えることにより実現される。すなわち、図14に示すように、本来はYout=Yinとなる入出力特性Aを所定の関数Yout=f(Yin)で表される入出力特性Bに変換し、コントラストを強調する。この入出力特性Bによれば、明るい部分はより明るくなり、暗い部分はより暗くなる。コントラストを強調する入出力特性(コントラスト強調特性)は、入力映像から取得した輝度に対する頻度のヒストグラムに基づき、所定のアルゴリズムによって生成される(たとえば特許文献1参照)。
特開平10−210323号公報
しかし、従来のコントラスト強調方法では、映像によってはコントラストが強調され過ぎることがあった。また、動画では強調特性を急激に変えるとガタツキやブレが発生することがあった。さらに、強調特性カーブの傾きがYout=Yinよりも大きい場合は、Youtには現れることが無い値が発生したり(Yinの値は1しか変わっていないのにYoutの値が2以上変わる箇所を指し、簡単のため、以下、輝度のギャップと呼ぶ)、強調特性カーブの傾きがYout=Yinよりも小さい場合は、Yin値が1違うのにYout値は同じになる箇所(簡単のため、以下、輝度の重なりと呼ぶ)が発生する問題があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、良好なコントラストの映像を得ることが可能な映像処理装置を提供することである。
この発明に係る映像処理装置は、入力輝度と出力輝度の関係を示すコントラスト強調特性曲線に基づいて入力映像のコントラストを強調するコントラスト強調部と、入力映像に基づいて輝度に対する頻度のヒストグラムを生成するヒストグラム計測部と、ヒストグラム計測部で生成されたヒストグラムに基づいてコントラスト強調特性曲線を算出しコントラスト強調部に与える強調特性算出部とを備え、強調特性算出部は、コントラスト強調特性曲線が上限曲線および下限曲線で囲まれた予め定められた範囲内に入るように算出する。
この発明に係る他の映像処理装置は、入力輝度と出力輝度の関係を示すコントラスト強調特性曲線を保持し、保持したコントラスト強調特性曲線に基づいて入力映像のコントラストを強調するコントラスト強調部と、入力映像に基づいて輝度に対する頻度のヒストグラムを各フィールド毎に生成するヒストグラム計測部と、ヒストグラム計測部で生成されたヒストグラムに基づいてコントラスト強調特性曲線を各フィールド毎に算出し、コントラスト強調部に保持されたコントラスト強調特性を算出したコントラスト強調特性曲線に所定の速さで変化させる強調特性算出部と、強調特性算出部によって算出された複数のコントラスト強調特性を比較し、比較結果に基づいて所定の速さを制御する制御部とを備えたものである。
この発明に係るさらに他の映像処理装置は、入力映像のコントラストを強調するコントラスト強調部と、コントラスト強調部によってコントラスト強調された映像に空間的低域フィルタ処理を施すフィルタ部と、入力映像のエッジを強調するエッジ強調部と、フィルタ部の出力映像とエッジ強調部の出力映像とを加算する加算器とを備えたものである。
この発明に係る映像処理装置では、コントラスト強調特性曲線が上限曲線および下限曲線で囲まれた予め定められた範囲内に入るように算出されるので、コントラスト強調を予め定められた範囲内で確実に行うことができ、コントラスト強調が強くなり過ぎることを防止することができる。
この発明に係る他の映像処理装置では、強調特性算出部によって算出された複数のコントラスト強調特性を比較し、比較結果に基づいてコントラスト強調部に保持されたコントラスト強調特性を変化させる速さを制御するので、動画においても安定した良好なコントラストを得ることができる。
この発明に係るさらに他の映像処理装置では、コントラスト強調部によってコントラスト強調された映像に空間的低域フィルタ処理を施すともに、コントラスト強調部に並列にエッジ強調部を設けたので、コントラスト強調された映像における輝度のギャップや重なりの発生を効果的に抑制することができる。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による映像処理装置の構成を示すブロック図である。図1において、この映像処理装置は、ヒストグラム計測部1、強調特性算出部2およびコントラスト強調部3を備える。ヒストグラム計測部1は、入力映像に基づいて輝度に対する頻度のヒストグラムを生成する。強調特性算出部2は、ヒストグラム計測部1で生成されたヒストグラムに基づいてコントラスト強調特性を算出する。コントラスト強調部3は、強調特性算出部2で生成されたコントラスト強調特性に基づいて入力映像を処理し、コントラストが強調された映像を出力する。
以下、強調特性算出部2におけるコントラスト強調特性の算出方法について詳細に説明する。まず、ユーザによってコントラスト強調特性カーブの存在範囲が設定される。強調特性カーブの存在範囲は、図2に示すように、γ=1すなわちYout=Yinの直線を対角線とする菱形の領域に設定される。ユーザは、強調特性カーブの上限を17のポイントAREA_UP[0]、AREA_UP[1]、…、AREA_UP[16]で指定する。強調特性算出部2は、17のポイントを補間して強調特性カーブの上限線AREA_UPを描画する。なお、図2では、この上限線AREA_UPとγ=1の直線は、γ=1の直線を底辺とする上向きの二等辺三角形となっているが、AREA_UPの取る値によりその形状が種々変わることは自明である。またユーザは、強調特性カーブの下限を17のポイントAREA_BM[0]、AREA_BM[1]、…、AREA_BM[16]で指定する。強調特性算出部2は、17のポイントを補間して強調特性カーブの下限線AREA_BMを描画する。なお、図2では、この下限線AREA_BMとγ=1の直線は、γ=1の直線を底辺とする下向きの二等辺三角形となっているが、AREA_BMの取る値によりその形状が種々変わることは自明である。したがって、上限線AREA_UPおよび下限線AREA_BMは、図2では上記菱形を構成し、一般的には閉曲線を構成する。コントラスト強調を強くしたい場合は、γ=1の直線から遠ざかるように上限線AREA_UPおよび下限線AREA_BMを設定する。逆に、コントラスト強調を弱めたい場合は、γ=1のカーブに近づけるよう上限線AREA_UPおよび下限線AREA_BMを設定する。
次に、強調特性カーブの基本特性を設定する。ヒストグラム法では、強調特性カーブは頻度が多い輝度で傾きが急になり、頻度が少ない輝度で傾きが緩やかになる。有効頻度上限CLIP_UPおよび有効頻度下限CLIP_BMは、強調特性カーブへ頻度をどの程度反映させるかを調整するパラメータである。有効頻度上限CLIP_UPは、強調特性カーブへ反映させる頻度の上限を指定するものである。有効頻度上限CLIP_UPの設定値を大きくすると強調特性カーブは頻度が多い所で急峻に変化し、その設定値を小さくすると強調特性カーブに対する頻度の大小の影響が弱くなる。有効頻度下限CLIP_BMは、強調特性カーブへ反映させる頻度の下限を指定するものである。有効頻度下限CLIP_BMの設定値を大きくすると、強調特性カーブは頻度の増減を反映し難くなり、一定の傾きをもつ直線に近くなる。逆に、有効頻度下限CLIP_BMの設定値を小さくすると、頻度が多い輝度で強調特性カーブの傾きが急になり、頻度が少ない輝度で強調特性カーブの傾きは緩やかになる。
また、下位カット輝度CUT_MIN以下の輝度に属する頻度は必ず所定値に設定される。所定値としては、有効頻度下限CLIP_BMよりも小さな値、たとえば有効頻度下限CLIP_BMの半分の値を設定する。なお、本実施例では、図3に示すように、所定値は0としている。下位カット輝度CUT_MINを大きくすると、入出力特性変換後の低輝度部がより低い輝度になる。なお、この機能は、シネマスコープ画像において黒部分の強調特性カーブへ影響を抑える効果もある。上位カット輝度CUT_MAXは、CUT_MAX異常の輝度に属する頻度を所定値に設定する。所定値としては、有効頻度下限CLIP_BMよりも小さな値、たとえば有効頻度下限CLIP_BMの半分の値を設定する。なお、本実施例では、図3に示すように、所定値は0としている。上位カット輝度CUT_MAXは、ヒストグラム上の最大輝度からどれくらい最小輝度方向に離れるかを指定する。上位輝度に対する頻度ヒストグラムの頻度を0として強調特性カーブを作ることで、画像内での高輝度部が早くピーク輝度に近づくようにされている。また、この機能は、映像内の白文字およびカメラ・フラッシュ等の強調特性カーブへの影響を軽減する。なお、上位カット輝度CUT_MAXを適応する起点となる最大輝度は、ノイズなどの影響を取り除くため、ヒストグラム上である値以下の頻度は除外するようにして求めた最大輝度(以下、簡単のため、小頻度除外最大輝度と呼ぶ)を用いても良い。
強調特性カーブの基本特性は、CLIP_UPおよびCLIP_BM、さらにはCUT_MINとCUT_MAXによりほぼ決まる。図4は、CUT_MIN=16,CUT_MAX=32,CLIP_UP=80,CLIP_BM=20とした処理例である。頻度の上限が80に制限され、頻度の下限が20に制限され、輝度が16以下の頻度は0にされ、小頻度除外最大輝度224よりも32だけ低い192の輝度までの頻度がカウントされる。
次に、図5に示すように、カット処理とクリップ処理を施したヒストグラムに対して低輝度から順に累積加算処理を行い、さらにヒストグラムの最大輝度max_levにおける累積頻度を強調特性カーブ上限AREA_UPに正規化する。累積頻度から強調カーブの導出は、累積頻度カーブが強調範囲に収まるようにすることを基本とする。この仕組みは、累積頻度の増分の貸し借りによって実現する。すなわち図6に示すように、強調範囲を越える場合は、超えた頻度を貸しとし増分を抑え、強調範囲を下回る場合は下回る頻度を借りとする。そして、貸し借りは、できるだけ早く帳消しにする方針で進める。なお、貸し借りは各階調における傾き制限でも発生する。傾き制限は、図7に示すように、各階調において増加する頻度の上限FMAX_INCと下限FMIN_INCを設けることによって実現する。
ヒストグラム上の頻度に対しカット・クリップ処理を行なった後の輝度iに対する頻度をh[i]とし、h[i]を全輝度に対し累積加算した累積頻度TCNT(=TCNT=Σh[i])を用い、輝度iに対する正規化後の累積加算頻度h′[i]を表すと、次式となる。
Figure 2005109875
ここで、AreaUp[x]は、輝度iに対する上限線AREA_UP上の輝度値とする。また、max_levは小頻度最大輝度値からCUT_MAXを引いた輝度値を示す。なお、入出力輝度は8ビット(輝度値0〜255)としている。具体的には、低輝度i=1から高輝度に向かって進める。輝度iに対する出力輝度値
f[i]は、区分iでの貸し(+)、借り(−)をRent[i]とし、関数Limitを導入すると次式で表される。
Figure 2005109875
図8は、強調特性カーブを算出する動作を示すフローチャートである。ステップS1においてカット・クリップ処理を行ない、ステップS2において累積頻度の算出を行ない、ステップS3において正規化し、ステップS4において入出力特性の算出処理を行なう。
図9は、強調特性カーブを例示する図である。前述した手順で算出された入出力特性値f[i]は、補間されて滑らかな曲線となる。例えば、図9では入力輝度1,2,3,...,31に対する値等が補間により決定される。
この実施の形態1では、上限線AREA_UPおよび下限線AREA_BMで囲まれる範囲に強調特性カーブを収めるので、コントラスト強調をある範囲内で確実に行うことができ、強すぎるコントラスト強調を避けることができる。また、黒つぶれ、白とび等のコントラスト強調に伴う弊害を少なくでき、かつ有効なダイナミックレンジを確保できる。
また、ヒストグラムの最大輝度max_levにおける累積頻度を強調特性カーブ上限AREA_UPに正規化するので、ダイナミックレンジを常に最大にするようなアルゴリズムとは異なり、画像が異なっても画像内の最大輝度近辺では画像間の輝度の大小関係は保持されるので、画像本来がもつ画面全体の明るさの大小関係に矛盾を生じさせる確率を低下させることができる。なお、本実施例では、累積頻度h′[i]を輝度値max_levに対する上限線上の値に正規化しているが、最大輝度近辺での画像間の輝度の大小関係を維持可能であれば上限線上の値にこだわる必要はない。たとえば、AreaUp[max_lev]の代りに、(255−AreaUp[max_lev])/2+AreaUp[max_lev]としてもよい。
[実施の形態2]
静止画に対するコントラスト強調は実施の形態1で示した方法で良いが、動画に対しては時間的に強調特性が急激に変化しないようにする必要がある。何故なら、各フィールド毎に決定される強調特性を直接反映すると、各フィールドの強調特性の差により強調映像がガタついたりブレたりして見えることになるからである。特に、インタレース映像では第1フィールドと第2フィールドとでは強調特性が異なることが多く、この傾向が顕著となる。
時間的な安定化に要求される機能は、単に強調特性をゆっくりと変化させる機能だけではない。シーン変化時には、シーン変化直後に新しいシーンで算出した強調特性を真の強調特性とする必要がある。一旦、シーン変化により強調特性を特性すると、ヒストグラムに大きな変動がない限りなるべく強調特性を変化させない方が良い。しかし、パーン画像においてヒストグラムが大きく変化している場合や、更には、画像自体の明るさが急峻に変化している場合は、強調特性を素早く追随する必要がある。
図10は、この発明の実施の形態2による映像処理装置の構成を示すブロック図である。図10を参照して、この映像処理装置が図1の映像処理装置と異なる点は、シーン変化検出部4および時間的安定化データ保持部5が追加されている点である。シーン変化検出部4は、ヒストグラム計測部1で生成されたヒストグラムに基づいてシーン変化があったか否かを検出し、検出結果を示す信号を強調特性算出部2に与える。具体的には、シーン変化検出部4は、1フィールド前の総輝度と2フィールド前の総輝度の差がある値以上になれば、シーンが変わったと判断する。なお、総輝度はカット・クリップ処理後の累積頻度TCNT=Σh[i]で代用しても良い。
時間的安定化データ保持部5は、強調特性算出部2で生成された強調特性が大きく変化したかどうかを検出し、その検出結果に基づいてコントラスト強調部3の強調特性を変化させる。具体的には、時間的安定化データ保持部5は、コントラスト強調部3に保持されている1フィールド前の安定化後の入出力特性f′と、新しく算出された瞬時強調特性とを比較し、比較結果に基づいて次式のようにコントラスト強調部3の入出力特性f′を変更する。
Figure 2005109875
ここで、repl(i)部は図11のイメージとなり、各iに対するrepl(i)部は時間的安定化データ保持部5に書き込まれる。repl(i)部のMSBが変化するとf′(i)のLSBが変化する。repl(i)部は、シーン変化時、および|f′(i)-f(i)|>th_vの場合は0クリアされる。
図12は、時間的安定化処理を示すフローチャートである。ステップS11においてシーン変化の有無を検出し、シーン変化があった場合はステップS12において瞬時強調特性を真の強調特性すなわちコントラスト強調部3の強調特性とし、シーン変化が無い場合はステップS13において強調特性算出部2で算出された強調特性の差が大きいか否かを検出する。強調特性算出部2で算出された強調特性の差が大きい場合はステップS14においてコントラスト強調部3の強調特性を素早く変化させ、強調特性算出部2で算出された強調特性の差が小さい場合はステップS15においてコントラスト強調部3の強調特性をゆっくり変化させる。
この実施の形態2では、強調特性算出部2で算出された強調特性が大きく変化した場合はコントラスト強調部3の強調特性を素早く変化させ、強調特性算出部2で算出された強調特性の変化が小さい場合はコントラスト強調部3の強調特性をゆっくり変化させる。したがって、動画においても安定した良好なコントラストを得ることができる。
[実施の形態3]
上述のように入出力特性をYin=Youtから変化させると、出力輝度には入出力特性の傾きに関係して、表現できない出力輝度レベル(輝度のギャップ)や、入力輝度が違うのに出力輝度が同じとなる入力輝度レベル(輝度の重なり)が原理上発生する。すなわち、傾きが1より大きくなると表現できない出力輝度レベルができる。また、傾きが1より小さくなると入力輝度が違うのに出力輝度が同じとなる入力輝度レベルが発生する。この現象による弊害は、輝度が緩やかに変化するグラデーションの絵柄において、入出力特性を時間的に変化させた場合に視認することができる。
この弊害を緩和するために、図13に示すように、コントラスト強調部3にエッジ強調部6を並列に接続し、コントラスト強調後の映像に対してエッジ強調成分を付加することによって、輝度のギャップや重なりの発生率を若干ではあるが下げることができる。すなわち、コントラスト強調では入力と出力は1対1対応で変化するが、エッジ強調では周辺画素の影響を受け輝度が変化するため、発生率が下がる。
また、より強力に輝度のギャップや重なりの発生を抑えるため、コントラスト強調部3の後段に、適応的LPF(低域フィルタ)部7を設けてもよい。
適応的LPF部7では、入力画像の輝度差が小さい箇所では、コントラスト強調を行った後に空間的LPF処理を施す。例えば、輝度差検出部8で入力画像のある3x3画素の範囲に対し輝度差が5未満なら、コントラスト強調部3の出力において位置的に対応する画素を中心とし3x3画素の平均値を処理画素の値にする。これにより、輝度差が小さい部分ではコントラスト強調によるギャップや重なりは解消される反面、出力画像が若干ボケることになる。しかし、エッジ強調部6でのエッジ強調度を強めることにより補償することができる。適応的LPF部7およびエッジ強調部6の出力は、加算器9によって加算される。なお、図13中の太線は3ライン分の輝度信号が各回路に並列に入ることを表している。すなわち、コントラスト強調部3、適応的LPF部7に至る経路では入力画像3ラインが同時に処理され、適応的LPF部7にて中央の1ライン分のみが出力される。また、輝度検出部8およびエッジ強調部6の同様に3ラインが同時に処理される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1による映像処理装置の構成を示すブロック図である。 図1に示した映像処理装置における強調特性カーブの存在範囲の設定を示す図である。 図1に示した映像処理装置におけるカット・クリップ処理を示す図である。 カット・クリップ処理を例示する図である。 図1に示した映像処理装置における累積頻度および正規化を示す図である。 図1に示した映像処理装置における入出力特性の算出処理を示す図である。 図6に示した入出力特性の算出処理における傾き制限を示す図である。 図1に示した映像処理装置における強調特性カーブの算出方法を示すフローチャートである。 図1に示した映像処理装置によって生成された強調特性カーブを例示する図である。 この発明の実施の形態2による映像処理装置の構成を示すブロック図である。 図10に示した時間的安定化データ保持部の動作を示す図である。 図10に示した映像処理装置における時間的安定化方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3による映像処理装置の構成を示すブロック図である。 従来のコントラスト強調方法を説明するための図である。
符号の説明
1 ヒストグラム計測部、2 強調特性算出部、3 コントラスト強調部、4 シーン変化検出部、5 時間的安定化データ保持部、6 エッジ強調部、7 適応的LPF部、8 輝度差検出部、9 加算器。

Claims (6)

  1. 映像処理装置であって、
    入力輝度と出力輝度の関係を示すコントラスト強調特性曲線に基づいて入力映像のコントラストを強調するコントラスト強調部、
    入力映像に基づいて輝度に対する頻度のヒストグラムを生成するヒストグラム計測部、および
    前記ヒストグラム計測部で生成されたヒストグラムに基づいてコントラスト強調特性曲線を算出し前記コントラスト強調部に与える強調特性算出部を備え、
    前記強調特性算出部は、前記コントラスト強調特性曲線が上限曲線および下限曲線で囲まれた予め定められた範囲内に入るように算出する、映像処理装置。
  2. 前記強調特性算出部は、
    前記ヒストグラムのうちの前記コントラスト強調特性曲線の算出に使用する範囲を所定の範囲に限定する限定部、
    前記限定部によって限定されたヒストグラムの範囲の累積頻度を算出する累積頻度算出部、
    前記累積頻度算出部で算出された累積頻度を正規化する正規化部、および
    前記正規化部によって正規化された累積頻度および所定の規則に基づいて、前記予め定められた範囲内に入るように前記コントラスト強調特性曲線を算出する曲線算出部を含む、請求項1に記載の映像処理装置。
  3. 前記コントラスト強調部は、前記コントラスト強調特性曲線を保持し、
    前記ヒストグラム計測部は、各フィールド毎に前記ヒストグラムを生成し、
    前記強調特性算出部は、各フィールド毎に前記コントラスト強調特性曲線を算出し、前記コントラスト強調部に保持されたコントラスト強調特性を算出したコントラスト強調特性曲線に所定の速さで変化させ、
    前記映像処理装置は、さらに、前記強調特性算出部によって算出された複数のコントラスト強調特性を比較し、比較結果に基づいて前記所定の速さを制御する制御部を備える、請求項1または請求項2に記載の映像処理装置。
  4. さらに、前記コントラスト強調部によってコントラスト強調された映像に空間的低域フィルタ処理を施すフィルタ部、
    前記入力映像のエッジを強調するエッジ強調部、および
    前記フィルタ部の出力映像と前記エッジ強調部の出力映像とを加算する加算器を備える、請求項1から請求項3のいずれかに記載の映像処理装置。
  5. 映像処理装置であって、
    入力輝度と出力輝度の関係を示すコントラスト強調特性曲線を保持し、保持したコントラスト強調特性曲線に基づいて入力映像のコントラストを強調するコントラスト強調部、
    入力映像に基づいて輝度に対する頻度のヒストグラムを各フィールド毎に生成するヒストグラム計測部、
    前記ヒストグラム計測部で生成されたヒストグラムに基づいてコントラスト強調特性曲線を各フィールド毎に算出し、前記コントラスト強調部に保持されたコントラスト強調特性を算出したコントラスト強調特性曲線に所定の速さで変化させる強調特性算出部、および
    前記強調特性算出部によって算出された複数のコントラスト強調特性を比較し、比較結果に基づいて前記所定の速さを制御する制御部を備える、映像処理装置。
  6. 映像処理装置であって、
    入力映像のコントラストを強調するコントラスト強調部、
    前記コントラスト強調部によってコントラスト強調された映像に空間的低域フィルタ処理を施すフィルタ部、
    前記入力映像のエッジを強調するエッジ強調部、および
    前記フィルタ部の出力映像と前記エッジ強調部の出力映像とを加算する加算器を備える
    、映像処理装置。
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