JP2005107797A - 住宅モニタリングシステム、モニタリングデータ管理装置、モニタリングデータ管理方法並びにモニタリングデータ管理プログラム - Google Patents

住宅モニタリングシステム、モニタリングデータ管理装置、モニタリングデータ管理方法並びにモニタリングデータ管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 住宅の環境履歴を蓄積することによって、客観的な中古住宅査定評価を実施する。
【解決手段】 住宅内外の温度データを検出するための複数の温度センサが検出した温度データを受信して記録し、記録した温度データの送信を行う住宅環境情報一時保存装置1と、住宅環境情報一時保存装置1から受信した温度データを加工するモニタリングデータ管理装置3とを備え、温度センサは、温度センサ固定手段に少なくとも一つの温度センサは住宅外部に露出し、他の温度センサのうち少なくとも一つの温度センサは住宅内部に露出するように、互いに所定の間隔をおいて固定され、モニタリングデータ管理装置3は、温度データを受信する受信手段と、温度データを記憶する記憶手段と、温度データに基づいて温度差情報を作成する加工手段と、加工した前記温度差情報を出力する出力手段とを備え、出力手段より出力された温度差情報を住宅の査定価格に反映させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、住宅モニタリングシステム、モニタリングデータ管理装置、モニタリングデータ管理方法並びにモニタリングデータ管理プログラムに係り、特に住宅各所に設けられたセンサより住宅内外のデータを定期的に収集し、収集したデータを長期間蓄積し、当該蓄積したデータを加工して、中古住宅売買時に査定価格に反映させる情報として提供することが可能な住宅モニタリングシステム、モニタリングデータ管理装置、モニタリングデータ管理方法並びにモニタリングデータ管理プログラムに関する。
近年、センサ技術及びIT技術の向上により、住宅内及び家電機器にセンサを設置し、センサから送信された情報を利用して、住宅の異常を検知したり、各種家電機器の中央集中管理を実施する技術が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2002−140774号公報(第3頁乃至第5頁、図2)
特開2003−174686号公報(第5頁乃至第6頁、図1)
特許文献1の住宅管理方法は、住宅に建物の環境変化を測定するセンサ群を設けて、住宅の経年変化や自然災害による住宅の構造変化を監視して、異常を発見するためのシステムである。特許文献1の住宅管理方法によると、建物にセンサ用光ファイバを設置して、センサの検出信号をホストコンピュータに送信する。ホストコンピュータが受信した検出信号は、ホストコンピュータ内の監視部において、過去の検出信号と比較され、変化が著しければ、何らかの事故が発生したと判断して住宅の所有者等に警報を発する。
特許文献2の集中情報管理システムは、遠隔制御を活用してマルチメディア対応の多数の宅内情報機器を集中管理するためのシステムである。特許文献2の集中情報管理システムにおいては、温度センサ等のセンサからの測定値は、集中制御監視手段に送信される。
各種センサから受信した測定値は、基準値と比較処理されて各種家電機器の集中管理に利用される。例えば、温度センサから送信されてきた温度データは、温度基準値と比較されて、集中冷暖房システムの自動調整のために利用される。
しかしながら、特許文献1に記載の住宅管理方法においては、各センサが検出するデータは住宅に発生した異常を検知して警報を発するためのものであり、特許文献2の集中情報管理システムにおいては、各種センサが検出するデータは、家電機器等の集中管理を行うためのものである。そのため、各種センサが検出したデータは、住宅の耐久期間である数十年に渡って長期的に蓄積されるものではなく、住宅の査定価格に反映させるためのものではない。
一般的に、中古住宅が売買される際には、不動産業者、不動産鑑定士、土地家屋調査士等により、売買の対象となる中古住宅の査定が行われている。
中古住宅の査定を行う際には、築年数、敷地面積、土地面積、間取り、住宅の状態、立地条件、近隣中古住宅の取引事情等が考慮される。
しかし、住宅の状態を検査する際には、壁紙の状態、屋根の状態、床の状態等、外観的に検査可能である項目は考慮されるが、外観的に検査不可能である項目に関しては考慮されないことが多い。
例えば、同程度の築年数の中古住宅であっても、住人の生活状態によって住宅の状態は異なる。
一例を挙げると、換気に留意している家と換気に留意していない家とでは、結露が発生する回数が異なり、外観的には相違が認められなくても、建物躯体内の老朽具合に相違が認められると考えられる。
同様に、過剰な暖房を好む家と温度調整に留意している家とでは、結露の発生回数が異なり、外観的には相違が認められなくても、建物躯体内の老朽具合に相違が認められると考えられる。
また、水漏れの発生回数、地震等により応力が加わった回数等の相違によっても同様のことが言える。
このような事情が考慮されないで中古住宅の査定が行われた場合、適正な査定が行われているとは考え難く、中古住宅の売主及び中古住宅の買主双方にとって不利益である。
そのため、中古住宅が置かれてきた状況の履歴を長期間に渡り蓄積し、これらの情報を考慮した査定を行うことができれば、正当な査定結果を得ることが可能となる。
また、買主にとっても、中古住宅購入の際に住宅の履歴情報を認識することが可能となるため、中古住宅購入時の不安が軽減される。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、住宅の環境履歴を蓄積することによって、客観的な中古住宅査定評価を実施することが可能な住宅モニタリングシステム、モニタリングデータ管理装置、モニタリングデータ管理方法並びにモニタリングデータ管理プログラムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、客観的な中古住宅査定評価を実施することによって、中古住宅の売主及び買主共に納得できる中古住宅取引を可能とし、中古住宅市場の活性化を図る住宅モニタリングシステム、モニタリングデータ管理装置、モニタリングデータ管理方法並びにモニタリングデータ管理プログラムを提供することにある。
前記課題は、請求項1に記載の住宅モニタリングシステムによれば、住宅の温度データを蓄積し、住宅供給業者が中古住宅売買時に前記住宅の査定に用いる住宅内外の温度データを記録及び出力し、前記温度データを前記住宅の査定に用いるための住宅環境情報管理システムであって、前記住宅内外の温度データを検出するための複数の温度センサと、複数の前記温度センサが検出した前記温度データを受信して記録し、記録した前記温度データの送信を行う住宅環境情報一時保存装置と、該住宅環境情報一時保存装置から受信した前記温度データを加工するモニタリングデータ管理装置と、を備え、複数の前記温度センサは、温度センサ固定手段に、少なくとも一つの温度センサは住宅外部に露出し、他の前記温度センサのうち、少なくとも一つの温度センサは住宅内部に露出するように、互いに所定の間隔をおいて固定され、前記モニタリングデータ管理装置は、前記温度データを受信する受信手段と、中古住宅売買時に蓄積した情報を提示するために、前記温度データを記憶する記憶手段と、前記温度データに基づいて温度差情報を作成する加工手段と、加工した前記温度差情報を出力する出力手段と、を備えることにより解決される。
このように構成されているため、住宅内外の温度データを収集し、モニタリングデータ管理装置に長期的に保存することが可能となる。
この温度データを利用すると、結露の発生要因を解析するための一助となるため、住人がその住宅でどのような生活をしていたのかを推認することが可能となる。
このため、モニタリングデータ管理装置に蓄積された情報を、住宅の査定価格に反映させることが可能となり、より適正な査定評価を行うことが可能となる。
例えば、温度データより結露が発生しやすい状態で生活を行っていたと推認された場合には、住宅躯体内の老朽化が進んでいると解析し、査定価格に反映させることが可能となる。
このため、住宅の売主・買主共に、適正な査定価格の利益を得ることが可能となり、中古住宅市場の活性化を図ることができる。
このとき、前記温度センサ固定手段は、情報コンセントボックスであると、住宅に温度センサを設置することが容易となり好適である。
住宅には通常、情報コンセントボックスが設置されているので、この情報コンセントボックスに温度センサを設置すれば、新たに温度センサを支持する部材を導入する必要がなくなる。
また、情報コンセントボックスから引き出されるケーブル類は、配線ボックスへと延びているため、配線ボックスに住宅環境情報一時保存装置を設置すれば、温度センサから延びているケーブルは、ケーブル類と共に配線ボックスへと導くことができるため、配置スペースの問題が生じない。
更に、情報コンセントボックスと温度センサを一体としてユニット化することにより、情報コンセントボックスを設置する際に同時に温度センサを配置することが可能となり、施工が容易になる。
また、ユニット化することにより大量生産が可能となり製造・施工コストを低減させることが可能となる。
更に、このとき、複数の前記温度センサからの温度データを出力するケーブルは、前記情報コンセントボックスに配設される情報を伝達するケーブルと一体としてケーブルカバーで被覆され、前記情報コンセントボックスから引き出されているので、複数のケーブルが一体となって、情報コンセントボックスから配線ボックスへと延びる。
このため、施工が容易となり、壁体内等でケーブルが煩雑に絡み合う等の問題が解消する。
さらに、前記解決課題は、請求項3に記載のモニタリングデータ管理装置によれば、住宅の温度データを蓄積し、住宅供給業者が中古住宅売買時に前記住宅の査定に用いる住宅内外の温度データを記録及び出力し、前記温度データを前記住宅の査定に用いるためのモニタリングデータ管理装置であって、該モニタリングデータ管理装置の動作を規定したプログラムを格納する記憶装置と、外部から情報を受け入れる入力装置と、前記記憶装置又は/及び前記入力装置から受け取った情報を用いて演算し、演算した結果を前記記憶装置に渡す中央演算処理装置と、を備え、温度センサ固定手段に互いに所定の間隔をおいて固定され、少なくとも一つは住宅外部に突出し、少なくとも一つは住宅内部に突出するよう配設された複数の温度センサからの信号を受信する住宅環境情報一時保存装置と接続され、前記住宅環境情報一時保存装置から、前記温度データを受信する受信手段と、中古住宅売買時に蓄積した情報を提示するために、前記温度データを記憶する記憶手段と、受信した前記温度データに基づいて温度差情報を作成する加工手段と、加工した前記温度差情報を出力する出力手段と、を備えることにより解決される。
このように、構成されているため、モニタリングデータ管理装置により、長期間にわたり蓄積された住宅内外の温度差情報を閲覧することが可能となり、住宅の査定評価に役立てることができる。
このとき、前記温度センサ固定手段は、情報コンセントボックスであると、住宅に温度センサを設置することが容易となり好適である。
このように構成されていることにより、上述のとおり配置スペースの問題の解消、施工の容易化、コストの低減を図ることができる。
また、前記解決課題は、請求項5に記載のモニタリングデータ管理方法によれば、住宅の温度データを蓄積し、住宅供給業者が中古住宅売買時に前記住宅の査定に用いる住宅内外の温度データを記録及び出力し、前記温度データを前記住宅の査定に用いるためのモニタリングデータ管理方法であって、温度センサ固定手段に互いに所定の間隔をおいて固定され、少なくとも一つは住宅外部に突出し、少なくとも一つは住宅内部に突出するよう配設された複数の温度センサからの信号を受信する住宅環境情報一時保存装置が、前記温度データを複数の前記温度センサより収集するデータ収集手順と、収集した前記温度データを記憶手段に登録する登録手順と、登録された前記温度データを送信するデータ送信手順と、を備え、前記住宅環境情報一時保存装置から受信した前記温度データを加工し、加工した前記温度データを出力するモニタリングデータ管理装置が、送信された前記温度データを受信する受信手順と、中古住宅売買時に蓄積した情報を提示するために、前記温度データを記憶する記憶手順と、受信した前記温度データに基づいて温度差情報を作成する加工手順と、加工した前記温度差情報を出力する出力手順と、を備えることにより解決される。
このように構成されていることにより、温度センサからの温度情報を確実に取得することができ、必要なときには、モニタリングデータ管理装置から、温度差情報を容易に閲覧することができる。
このとき、前記温度センサ固定手段は、情報コンセントボックスであると、住宅に温度センサを設置することが容易となり好適である。
このように構成されていることにより、上述のとおり配置スペースの問題の解消、施工の容易化、コストの低減を図ることができる。
更に、前記解決課題は、請求項7に記載の発明によれば、住宅の温度データを蓄積し、住宅供給業者が中古住宅売買時に前記住宅の査定に用いる住宅内外の温度データを記録及び出力し、前記温度データを前記住宅の査定に用いるモニタリングデータ管理装置に、
温度センサ固定手段に互いに所定の間隔をおいて固定され、少なくとも一つは住宅外部に突出し、少なくとも一つは住宅内部に突出するよう配設された複数の温度センサからの信号を受信する住宅環境情報一時保存装置より、前記温度データを収集するデータ収集手順と、中古住宅売買時に蓄積した情報を提示するために、前記温度データを記憶する記憶手順と、収集した前記温度データに基づいて温度差情報を作成する加工手順と、加工した前記温度差情報を出力する出力手順とを実行させるプログラムにより解決される。
このように構成されているため、住宅供給業者は、住宅の査定を行う際に、温度情報を閲覧することができ、査定価格に温度情報データを反映させ、より適正な査定評価を行うことが可能となる。
本発明によれば、住宅内に設置した各種センサによって、住宅の環境を反映する各種環境情報データを検出し、各種センサが検出した各種データは、住宅環境情報一時保存装置に蓄積される。
また、住宅環境情報一時保存装置に蓄積されたデータは、定期的に、住宅供給業者等が管理するモニタリングデータ管理装置に送信され、蓄積される。
特に、室内温度と外気温度を計測して、温度差情報履歴を提示することが可能であるため、この温度差情報履歴により、住人がどのように住宅を利用していたのかを解析することが可能となる。
例えば、冬季に室内温度と外気温度の差が顕著な場合には、過剰な暖房を行っていた可能性が高く、継続的に結露が発生していたことを推認する情報の一つとなる。
このように、本発明によるシステムを利用すれば、温度履歴等の住宅の環境情報履歴を蓄積することが可能となるので、住宅を中古販売する場合の査定価格にこの環境情報履歴を反映させることが可能となる。
また、中古住宅の査定に本システムにおける環境情報履歴を反映させることが可能となるため、外観上認識できない情報を査定に盛込むことができ、中古住宅の資産価値を向上させることが可能となる。よって、住宅を丁寧に使用してきた住人にとっては、自己の住宅が客観的な査定を受けることが可能となるため有利である。
更に、中古住宅の買主にとっても、客観的に査定された住宅を購入することができ、住宅の環境情報履歴を閲覧することもできるため、住宅購入時の不安が軽減される。
このように、本システムを利用すると、中古住宅の売主及び買主双方にとって有利な情報が提供されるため、安心して中古住宅を売買することが可能となり、中古住宅市場が活性化される。
また、住宅を建築する際に、センサ類をユニット化して組込むことができるため、専門業者による施工の不要であり、大量生産が可能となる。このため、施工費用等のコストを軽減することが可能となる。
更に、住宅環境情報一時保存装置は顧客の住宅側に設置されており、住宅環境情報一時保存装置に備えられたデータは、住宅供給業者が所有するモニタリングデータ管理装置へダウンロードされ、蓄積されるため、客観的な情報の提供が可能となる。
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する構成、部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で各種改変することができるものである。
なお、本明細書中で「コンピュータ」とは、演算装置を備えた情報端末すべてを含む意味である。例えば、スーパーコンピュータ、汎用コンピュータ、オフィスコンピュータ、制御用コンピュータ、ワークステーション、パソコンのほか、携帯情報端末、演算装置を備えた携帯電話、ウェアラブルコンピュータ、電子ペーパー等をも含む。
また、住宅供給業者2とは、住宅の建築、販売、管理等を行う者であり、一般的な住宅メーカーを含む。
本実施形態は、住宅内外に設置された温度センサ21、湿度センサ22、結露センサ23、水漏れセンサ24、震度センサ25、VOC(Volatile Organic Compounds)センサ26より出力された住宅環境情報データ(以下単に「データ」と記す)を定期的に記憶し、記憶されたデータを、データ送信指令を受けて出力する住宅環境情報一時保存装置としてのデータロガー1から定期的に各種データを受信して、各種データの加工、蓄積、表示を行うモニタリングデータ管理装置3に関するものである。
図1は、本実施形態に係る住宅モニタリングシステムの構成図である。
住宅モニタリングシステムは、温度センサ21、湿度センサ22、結露センサ23、水漏れセンサ24、震度センサ25、VOCセンサ26、モニタリングデータ管理装置3、配線ボックス41、データロガー1、を主要構成とする。
図1のデータロガー1は、住宅一戸につき一つ設置されるものである。各種センサ21乃至26は、必要に応じて複数設置されていてもよい。
温度センサ21は、住宅内外の温度を測定するためのもので、公知の非接触式温度センサが用いられている。
非接触式センサは、公知の放射温度計等であり、赤外線や赤外線の光量子を測定する。
しかし、温度センサ21は、非接触式温度計に限られるものではなく、接触式温度計を使用してもよい。
本実施形態においては、温度センサ21は、室内温度センサ21a、壁内温度センサ21b、外気温度センサ21cの3個の温度センサで構成される。
室内温度センサ21a、壁内温度センサ21b、外気温度センサ21cは、情報コンセントボックス120に取付けられ、情報コンセントボック120と共に住宅内の適所に配設される。配設場所は、特に限定されず、通常の住宅に配設される公知の情報コンセントボックスの配設場所と同様である。
室内温度センサ21a、壁内温度センサ21b、外気温度センサ21cの詳細な設置方法は、後述する。
湿度センサ22は、住宅内の湿度を測定するためのもので、公知のインピーダンス変化型湿度センサが用いられている。
この湿度センサ22は、湿度の変化によるセンサ材料の電気伝導率変化に伴う抵抗値変化を検出することにより湿度を測定するものである。
しかし、湿度センサはインピーダンス変化型湿度センサに限られるものではなく、静電容量変化型湿度センサ等の他の公知の湿度センサを使用してもよい。
湿度センサ22は、温度センサ21が設置されている情報コンセントボックス付近に設置される。
結露センサ23は、住宅内の結露の発生を検知するためのもので、公知の電気抵抗式結露センサが用いられている。
しかし、結露センサは、電気抵抗式結露センサに限られるものではなく、水晶振動子式結露センサ、光学式結露センサ等の他の公知の結露センサを使用してもよい。
結露センサ23は、住宅内の、窓付近、ベランダ付近、外界との境界となっている壁面等、結露の発生確率が高い場所に設置される。
水漏れセンサ24は、住宅内に水漏れが発生したことを検知するためのもので、公知の電極線式水漏れセンサが使用されている。
水漏れセンサ24は、配水管下部等の水漏れが発生する確率が高い場所に設置される。
震度センサ25は、住宅に地震による応力が加わったことを検知するためのものであり、公知の非サイズモ系機械式震度センサが用いられている。
しかし、震度センサは、非サイズモ系機械式振動センサに限られるものではなく、公知の非サイズモ系電気式震度センサ、公知のサイズモ系機械式震度センサ、公知のサイズモ系電気式震度センサ等の震度センサ等を使用してもよい。
震度センサ25は、住宅の基礎部分等、生活振動ができる限り反映されることのない場所に設置される。
VOCセンサ26は、空気中に浮遊する揮発性有機化学物質を測定するためのものであり、公知の超高感度熱線型半導体式VOCセンサが使用されている。
VOC(volatail organic compound)とは、揮発性有機化学物質のことであり、シックハウス症候群の原因となる物質であると考えられている。
揮発性有機化学物質とは、明確な定義はないが、一般にWHOによる沸点に基づく分類で、沸点約50℃から約260℃の有機物質を指す。
VOCとは、例えば、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエン、キシレン、クロロホルム、エチルベンゼン等の物質であり、シックハウス症候群の原因物質であると考えられている物質は、約70種類存在するといわれている。これらの物質は、樹脂製品、接着剤・粘着剤、塗料・インキ、香料・芳香剤、合成繊維、合成皮革、防カビ剤、木材保存剤、洗浄剤・漂白剤、可塑剤、防虫剤・殺虫剤・防蟻剤等に含まれる。
しかし、VOCセンサは、超高感度熱線型半導体式VOCセンサに限られるものではなく、公知の高分子薄膜式VOCセンサ等を使用してもよい。
本実施形態においては、VOCとしてホルムアルデヒド濃度を検出し蓄積する構成とした。
VOCセンサ26は、住宅内壁面下部に設置される。
モニタリングデータ管理装置3は、公知のコンピュータであり、データの受信、加工、蓄積、出力を行い、住宅供給業者2に設置される。
モニタリングデータ管理装置3の簡略構成とデータロガー1との接続状態を図2に示す。
モニタリングデータ管理装置3は、CPU32、HDD33、RAM34、ROM35、通信装置36、記憶媒体装置37、不図示のキーボード及び表示装置等を備える。
このモニタリングデータ管理装置3は、インターネット回線18を介してデータロガー1と接続され、データロガー1に蓄積されたデータは、毎月1日午前0時にモニタリングデータ管理装置3へダウンロードされる。
ただし、送信タイミングは毎月1回と限られるものではなく、データロガー1のデータ蓄積能力に応じて適宜変更することが可能である。
モニタリングデータ管理装置3のROM35には、モニタリングデータ管理プログラムが格納されている。
このモニタリングデータ管理プログラムは、データロガー1よりダウンロードしたデータを加工、蓄積、表示するためのものである。
通信装置36は、インターネット回線18を介してデータの送受信を行うためのものである。
なお、本実施形態においては、情報通信網としてインターネット回線18を利用したが、LAN、WANによりモニタリングデータ管理装置3とデータロガー1を接続したプライベートの情報通信網、専用線による通信、その他の公衆情報通信網によるものであってもよい。
配線ボックス41は、公知の配線ボックスであり、住宅の室内の一箇所に設置されている。なお、配線ボックス41は、プライバシー保護のため施錠可能となっている。
図1の配線ボックス41は、配線ボックス41の蓋を開けた状態を模式的に示している。
データロガー1は、公知のデータロガーであり、住宅内外に設置された各種センサから出力されるデータを定期的に収集して記憶し、データ送信指令を受けて、記憶したデータを出力する。データロガー1は、配線ボックス41の予備空間に配設される。
なお、このデータロガー1が特許請求の範囲の住宅環境情報一時保存装置に相当する。
データロガー1の構成とモニタリングデータ管理装置3との接続状態を図2に示す。
データロガー1は、データの演算・制御を行う中央演算処理装置としてのCPU11、記憶装置であるメモリ12、RAM13、ROM14、温度センサ21、湿度センサ22、結露センサ23、水漏れセンサ24、震度センサ25、VOCセンサ26との間のインターフェイスであるセンサインターフェイス15、インターネット回線18を介してデータを送受信するための通信装置16を備えている。
CPU11は、ROM13に記憶されているプログラムにしたがって各種の処理を実行し、各機能構成群の動作管理や各信号の入出力制御など、所定の処理を実行するための中枢的役割を担うものである。
メモリ12、ROM13、RAM14は、記憶装置である。
メモリ12には、各データが記憶される。
例えば、メモリ12には、センサインターフェイス15を通じて温度センサ21、湿度センサ22、結露センサ23、水漏れセンサ24、震度センサ25、VOCセンサ26から受信した各データが蓄積される。
本実施形態では、少なくとも過去1ヶ月分のデータが格納可能なメモリ12が搭載されたデータロガー1が使用されている。
ROM13には、データロガー1が実行する各種のプログラムが格納されている。
RAM14には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
センサインターフェイス15は、温度センサ21、湿度センサ22、結露センサ23、水漏れセンサ24、震度センサ25、VOCセンサ26との間のインターフェイスである。
データロガー1は、接続端子1aに接続したケーブルによって、公知のパーソナルコンピュータであるコンピュータ31と接続することが可能である。コンピュータ31では、データロガー1に蓄積されたデータをモニターすることが可能である。住宅に不具合が生じた場合には、コンピュータ31をデータロガー1に接続することにより、データロガー1に蓄積されたデータを閲覧することが可能であり、住宅管理及び査定価格算出に利用される。
次に、本実施形態のデータロガー1を用いて、ある住宅の住宅環境情報を示すデータを収集する動作と、モニタリングデータ管理装置3を用いて、データロガー1が収集したデータを受信して、受信したデータを加工・蓄積・表示させる動作、について説明する。
(データロガー1がデータを収集・送信する動作、及びテーブル構成について)
本実施形態のデータロガー1は、温度センサ21、湿度センサ22、VOCセンサ26からのデータ、結露センサ23、水漏れセンサ24、震度センサ25からの検知信号を常時受信する。
CPU11は、午前0時より10分毎に温度センサ21、湿度センサ22、VOCセンサ26から受信しているデータを規定する数値信号に変換して、メモリ14の住宅環境情報テーブル300に記録する。
同様に、CPU11は、結露センサ23、水漏れセンサ24、震度センサ25より検出信号を受信している場合には、後述する住宅環境情報テーブル300に「1」を記録し、検出信号を受信していない場合には「0」を記録する。
このようにして、データロガー1のメモリ12には、温度センサ21、湿度センサ22、結露センサ23、水漏れセンサ24、震度センサ25、VOCセンサ26から送信される住宅環境情報に関するデータが10分毎に記録される。
メモリ12の住宅環境情報テーブル300を図3に示す。
年月日301には、データ収集日が記録され、時間302には、データ収集時間が記録される。本実施形態では各センサからの情報は10分毎に記録される。
温度A303には室内温度センサ21aからのデータ、温度B304には壁内温度センサ21bからのデータ、温度C305には外気温度センサ21cからのデータが記録される。
湿度306には湿度センサ22からのデータが記録される。
結露307には結露センサ23からのデータが記録される。
結露307には、結露センサ23が結露を検出した場合には「1」が、結露センサ23が結露を検出していない場合には「0」が記録される。
水漏れ308には、水漏れセンサ24からのデータが記憶される。
水漏れ308には、水漏れセンサ24が水漏れを検出した場合には「1」が、水漏れセンサ24が水漏れを検出していない場合には「0」が記録される。
震度309には、震度センサ25からのデータが記憶される。
震度309には、震度センサ25が振動を検出した場合には「1」が、震度センサ25が振動を検出していない場合には「0」が記録される。
しかし、本実施形態においては「0」か「1」を記録する構成としたが、振動の程度を8段階式の「震度」として表示するよう構成しても良い。
VOC濃度310には、VOCセンサ26からのデータが記録される。
例えば、2003年9月30日の午前0時20分の時点では、室内温度25.5℃、壁内温度18.6℃、外気温度17.5℃、湿度50%、結露が発生、水漏れなし、振動無し、VOC濃度0.07ppm、であったことが記憶されている。
これらのテーブル300に記憶された情報は、モニタリングデータ管理装置3からのデータ送信指令を受けて、モニタリングデータ管理装置3へ送信される。
(モニタリングデータ管理装置3を用いて、データロガー1が収集したデータを受信して、受信したデータを加工・蓄積・表示させる動作、及びテーブル構成について)
データロガー1とモニタリングデータ管理装置3は、インターネット回線18を介して接続されている。
毎月1日午前0時になると、モニタリングデータ管理装置3は、データロガー1へデータ送信指令を送信する。
データロガー1は、このデータ送信指令を受信すると、記憶しているデータをモニタリングデータ管理装置3へ送信する。この送信されたデータは、一定の加工を施され、モニタリングデータ管理装置3のHDD33内モニタリングテーブル400に記録される。
まず、HDD33のモニタリングデータテーブル400の構成を図4に示す。
年月日401には、データ収集日が記録される。
時間402には、各データを加工した時間帯が記録される。
温度A403には室内温度センサ21aからのデータ、温度B404には壁内温度センサ21bからのデータ、温度C405には外気温度センサ21cからのデータの各時間平均値が記録される。
本実施形態では各温度センサから10分毎に集められたデータが1時間分平均されて記憶される。すなわち、各時間0分、10分、20分、30分、40分、50分に収集された6点の温度データの平均値が記憶されることとなる。
湿度406には湿度センサ22からのデータの各時間の平均値が記録される。平均値の算出・記憶方法は温度A403、温度B404、温度C405と同様である。
結露407には結露センサ23が各時間内に作動したか否かが、記憶される。本実施形態では、該当する時間帯に、結露センサ23が作動していた場合には、結露データに「1」を、結露センサ23が作動しなかった場合には、結露データに「0」を記憶する。
水漏れ408には、水漏れセンサ24が各時間内に作動したか否かが記憶される。記憶内容に関しては、結露センサと同様である。
震度409には、震度センサ25が作動したか否かが記憶される。記憶内容に関しては、結露センサと同様である。
VOC濃度310には、VOCセンサ26からのデータの各時間の平均値が記録される。平均値の算出・記憶方法は温度A403、温度B404、温度C405と同様である。
例えば、2003年9月30日の午前0時から午前1時の時間帯では、平均室内温度20.3℃、平均壁内温度19.5℃、平均外気温度18.2℃、平均湿度40.2%、結露が発生なし、水漏れ発生なし、振動検出なし、平均VOC濃度0.05ppm、であったことが記憶されている。
ただし、データ記憶方法はこれに限られることはなく、データを加工せずに全て記憶しても良いし、2時間分、1日分、1週間分というようにデータを平均する期間を変更してもよい。
次に、モニタリングデータ管理装置3に表示される画面構成について説明する。
住宅供給業者等がモニタリングデータ管理プログラムを立ち上げると、表示画面に図5に示すモニタリングデータ管理プログラムの初期画面500が表示される。
初期画面500は、モニタリングデータを表示する期間を指定するための画面である。
初期画面500には、期間指定欄501、決定ボタン502、メインメニュー508が表示されている。
メインメニュー508は、前頁ボタン503、次頁ボタン504、印刷ボタン505、戻るボタン506、終了ボタン507で構成されている。
期間指定欄501は、モニタリングデータを表示する期間を表示する期間を指定する欄である。この期間指定欄501にモニタリングデータを表示させようとする期間を入力し、決定ボタン502を選択すると、図6の選択画面600が表示される。
メインメニュー508の、前頁ボタン503は、表示すべきグラフ又は表が複数ページ存在する場合に、現在表示されているページの1ページ前のページを表示させるためのボタンである。
次頁ボタン504は、表示すべきグラフ又は表が複数ページ存在する場合に、現在表示されているページの1ページ後のページを表示させるためのボタンである。
印刷ボタン505は、モニタリングデータ管理装置3に接続されたプリンター等から表示されている画面をプリントアウトするためのボタンである。
戻るボタン506は、画面を前画面に戻すためのボタンであり、終了ボタン507は、モニタリングデータ管理プログラムを終了させるためのボタンである。
メインメニュー508を構成する各ボタン503乃至507は、選択不可能な状態である場合には、画面上では表示色が薄く表示されている。
例えば、初期画面500には、前ページ及び次ページが存在せず、戻るべき前画面も存在しないので、前頁ボタン503、次頁ボタン504、戻るボタン506は薄い色で表示され、選択することができないようになっている。
図6の選択画面600は、表示させたいグラフ又は表を選択するための画面である。
選択画面600には、温度・湿度・結露グラフボタン601、VOC濃度グラフボタン602、結露・水漏れ・震度検出回数表ボタン603、メインメニュー508が表示されている。
温度・湿度・結露グラフボタン601は、1年分の温度データ、湿度データ、結露データのグラフを表示するためのボタンである。
VOC濃度グラフボタン602は、1年分のVOC濃度グラフを表示するためのボタンである。
結露・水漏れ・震度検出回数表ボタン603は、結露、水漏れ、震度が検出された回数の一覧表を表示するためのボタンである。
メインメニュー508を構成する各ボタンは、前述と同様である。
選択画面600では、前ページ及び次ページが存在しないので、前頁ボタン503及び次頁ボタン504は、薄い色で表示され、選択することができないようになっている。
選択画面600で、温度・湿度・結露グラフボタン601を選択すると、画面には図7の温度・湿度・結露グラフ画面700が表示される。
温度・湿度・結露グラフ画面700には、温度・湿度・結露グラフ701、メインメニュー508が表示されている。
温度・湿度・結露グラフ701には、湿度折れ線705、室内温度折れ線702、壁体内温度折れ線703、外気温度折れ線704、が表示されており、横軸に示す各月の平均データ値がグラフ上にプロットされている。
縦軸は2軸あり、左側縦軸706には温度が、右側縦軸707には湿度が目盛られている。
よって、湿度折れ線705のデータを読む場合には、右側縦軸707の目盛を読み、室内温度折れ線702、壁体内温度折れ線703、外気温度折れ線704のデータを読む場合には、左側縦軸706の目盛を読む。
各データは、黒色のマーク(中空丸印、中空三角印、黒丸、バツ)でプロットされるが、結露が、例えば1ヶ月に10回以上検出された場合には、その月の各データの表示マークの色を、赤色に変えて表示する。
このように構成されていることで、各温度データ、湿度データ、結露発生状況を一画面で認識することができる。
メインメニュー508を構成する各ボタンは、前述と同様である。
温度・湿度・結露グラフ画面700では、前ページ及び次ページが存在しない場合には、前頁ボタン503及び次頁ボタン504は、薄い色で表示され、選択することができないようになっている。
前頁ボタン503が選択可能な場合に、前頁ボタン503を選択すると、前年度の温度・湿度・結露グラフが表示される。
次頁ボタン504が選択可能な場合に、次頁ボタン504を選択すると、次年度の温度・湿度・結露グラフが表示される。
本実施形態では、温度及び湿度の平均データ値を1ヶ月分毎にプロットする構成としたが、温度及び湿度の平均データ値をプロットする間隔はこれに限られるものではなく、2ヶ月毎、1年毎等、どのような間隔であっても良い。
また、本実施形態では、一画面に1年分のグラフを表示する構成としたが、一画面に表示する期間はこれに限られるものではなく、2年分、10年分等、どのような期間分を表示しても良い。
この温度・湿度・結露グラフを参照すれば、結露発生の要因を解析する情報の一つとなる。
結露とは、物体表面で湿度が100%以上になったとき、水蒸気が凝集する現象である。
住宅においては、一般的に、暖房等の影響で室内温度が高くなり外気温との温度差が大きくなった場合に、室外と室内の境界に存在する窓や壁等に水滴が発生する。これは、窓や壁等で、室内の暖かい空気が急激に冷却され、空気の飽和水蒸気量が急激に減少するために起こるものである。
また、冬季の夜間等の外気温が低いときに、高気密性の住宅を長時間閉め切っていた場合にも、住宅内部の住人が発散する水蒸気により室内が高湿度となるために結露が発生する場合がある。
よって、例えば、特定の月に室内温度と外気温との温度差が一定値を超えた状態が数年間継続すれば、結露が発生したのは、その季節における住人の部屋の使用方法に問題があったことを推認する情報の一つとなり得る。
このように、本実施形態の温度・湿度・結露グラフを作成することにより、結露が多発した季節の外気温、壁内温度、室内温度、湿度を認識でき、結露の発生した要因を解析することが可能となるものである。
また、壁内温度を外気温及び室内温度と比較することによって、住宅の気密性を推認する情報となる。
選択画面600で、VOC濃度グラフボタン602を選択すると、画面には図8のVOC濃度グラフ画面800が表示される。
VOC濃度グラフ画面800には、VOC濃度グラフ801、メインメニュー508が表示されている。
VOC濃度グラフ801は、ホルムアルデヒド濃度折れ線802、ホルムアルデヒド基準値線803、が表示されており、横軸に示す各月の平均データ値がプロットされている。
縦軸にはVOC濃度が目盛られおり、ホルムアルデヒド濃度折れ線802のデータを読む場合には、縦軸の目盛を読む。
ホルムアルデヒド基準線803は、ホルムアルデヒド濃度が、0.08ppmの値に設定されている。この値は、厚生労働省が定めるホルムアルデヒドの室内濃度基準値である。
データは、黒色のマークでプロットされるが、各月のホルムアルデヒド濃度の平均データ値がホルムアルデヒド基準線を越えて検出された場合には、ホルムアルデヒド基準線を越えた月のデータ表示マークの色を赤色に変えて表示する。
このように構成されていることで、ホルムアルデヒド濃度の月間推移を認識することができる。
メインメニュー508を構成する各ボタンは、前述と同様である。
VOC濃度グラフ画面800では、前ページ及び次ページが存在しない場合には、前頁ボタン503及び次頁ボタン504は、薄い色で表示され、選択することができないようになっている。
前頁ボタン503が選択可能な場合に、前頁ボタン503を選択すると、前年度のVOC濃度グラフが表示される。
次頁ボタン504が選択可能な場合に、次頁ボタン504を選択すると、次年度のVOC濃度グラフが表示される。
本実施形態では、VOC濃度の平均データ値を1ヶ月分毎にプロットする構成としたが、VOC濃度の平均データ値をプロットする間隔はこれに限られるものではなく、2ヶ月毎、1年毎等、どのような間隔であっても良い。
また、本実施形態では、一画面に1年分のグラフを表示する構成としたが、一画面に表示する期間はこれに限られるものではなく、2年分、10年分等、どのような期間分を表示しても良い。
更に、本実施形態においては、VOCとしてホルムアルデヒドを検出する構成としたが、VOCの種類としてはこれに限られるものではなく、一般にVOCと称呼されるどの物質を選択してもよいし、複数の物質をグラフに併せて表示してもよい。また、VOCと称呼される物質の総和を表示するように構成してもよい。
一般的に、ホルムアルデヒド濃度は、0.10ppm以上で臭気を感じ、0.25ppm以上であると呼吸にわずかな抵抗を感じ、0.50ppm以上では、目や喉に刺激を感じるといわれている。
通常、ホルムアルデヒドは、壁紙、接着剤、塗料等の建材、家具類に多量含まれるが、揮発性物質であるため、時間経過と共に、徐々に室内拡散濃度は低下する。また、十分な換気を行うことによりホルムアルデヒドの室内拡散濃度の減少速度は速くなる。
よって、本実施形態のVOC濃度グラフを作成することにより、ホルムアルデヒド濃度の推移を認識することが可能となる。
例えば、数ヶ月でホルムアルデヒド濃度が基準値より大幅に低下したような場合は、住人による換気が十分に行われと考えられ、数年経過してもホルムアルデヒド濃度が低下せず、基準値を超過しているような場合には、住人の生活の仕方、住宅の建材等に何らかの原因があると考えられる。
また、ある時点で急激にホルムアルデヒド濃度が上昇したような場合には、住人がリフォーム等を行い、その際にホルムアルデヒド含量の高い建材等を使用した可能性が考えられる。
選択画面600で、結露・水漏れ・震度検出回数表ボタン603を選択すると、画面には図9の結露・水漏れ・震度検出回数表画面900が表示される。
結露・水漏れ・震度検出回数表画面900には、結露・水漏れ・震度検出回数表901、メインメニュー508が表示されている。
結露・水漏れ・震度検出回数表901には、結露、水漏れ、震度の総発生回数と各月の発生回数が表示される。
この発生回数は、モニタリングデータテーブル400で「1」が記録された回数を各項目毎に集計した回数である。
表示年度欄902には、作表対象年度が記載されている。
結露・水漏れ・震度検出回数表901には、結露903、水漏れ904、震度905の項目が表示され、各項目毎1年分の発生総回数906及び各月毎の発生回数が表示される。
例えば、図9の例によれば、2002年度は、結露が総計20回発生し、2002年1月には、結露が5回、水漏れ0回、震度1回が検出されたことがわかる。
メインメニュー508を構成する各ボタンは、前述と同様である。
結露・水漏れ・震度検出回数表画面900では、前ページ及び次ページが存在しない場合には、前頁ボタン503及び次頁ボタン504は、薄い色で表示され、選択することができないようになっている。
前頁ボタン503が選択可能な場合に、前頁ボタン503を選択すると、前ページの結露・水漏れ・震度検出回数表901が表示される。
次頁ボタン504が選択可能な場合に、次頁ボタン504を選択すると、次ページの結露・水漏れ・震度検出回数表901が表示される。
次に、モニタリングデータ管理装置3の処理を示す。
図10は、データロガー1よりモニタリングデータ管理装置3へデータをダウンロードして、モニタリングデータテーブル400に記憶させるまでの処理を示すフローチャートであり、図11は、モニタリングデータ管理装置3で各データのグラフ又は表を表示させるまでの処理を示すフローチャートである。
図10、図11のフローチャートの処理は、モニタリングデータ管理装置3のCPU32で制御されている。
各月の1日午前0時0分であることをCPU32が認識することにより一連の処理はスタートする。
処理がスタートすると、ステップS101でデータロガー1へデータ送信指令信号が送信される(ステップS101)。データロガー1は、このデータ送信指令信号を受信すると、蓄積されている各データをモニタリングデータ管理装置3へ送信する。
次いで、ステップS102で、データロガー1から送信されてくるデータのダウンロードが終了したか否かを判断する(ステップS102)。
ダウンロードが終了していないと判断した場合(ステップS102:No)、ステップS103で所定時間、例えば1分が経過したか否かを判断する(ステップS103)。
ステップS103で所定時間、例えば1分が経過していないと判断した場合(ステップS103:No)、処理はステップS102に戻り、ダウンロードが終了したかどうかを再度判断する(ステップS102)。
ステップS103で所定時間、例えば1分が経過したと判断した場合(ステップS103:Yes)、ステップS104で警告を発して、処理は終了する。
所定時間、例えば1分が経過したにもかかわらず、ダウンロードが終了ないということは、ダウンロードを開始して十分な時間が経過しているにも係らずダウンロードが終了しない場合であり、何らかの異常が発生している可能性が高いため警告を発し、処理を終了することとしたものである。
この警告は、モニタリングデータ管理装置3の画面にエラー表示を行ってもよいし、ブザー等を鳴らして行ってもよい。
ステップS102でダウンロードが終了したと判断した場合(ステップS102:Yes)、ステップS105で1時間毎に各データの平均値を演算する(ステップS105)。
次いで、ステップS106で演算値であるデータ平均値をモニタリングデータテーブル400に記憶する(ステップS106)。
図11は、モニタリングデータ管理装置3で各データのグラフ又は表を表示させるまでの処理を示すフローチャートである。
モニタリングデータ管理プログラムが立ち上り、初期画面500の期間指定欄501に指定期間が入力され、決定ボタン502が選択されると、一連の処理がスタートする。
処理がスタートすると、ステップS111で選択画面600が表示される(ステップS111)。
次いで、ステップS112で温度・湿度・結露グラフボタン601が選択されたか否かを判断する(ステップS112)。
温度・湿度・結露グラフボタン601が選択されたと判断した場合(ステップS112:Yes)、ステップS113で温度・湿度・結露グラフ701の作成・表示を行い(ステップS113)、処理を終了する。
ステップS112で温度・湿度・結露グラフボタン601が選択されていないと判断した場合(ステップS112:No)、ステップS114でVOC濃度グラフボタン602が選択されたか否かを判断する(ステップS114)。
VOC濃度グラフボタン602が選択されたと判断した場合(ステップS114:Yes)、ステップS115でVOC濃度グラフ801の作成・表示を行い(ステップS115)、処理を終了する。
ステップS114でVOC濃度グラフボタン602が選択されていないと判断した場合(ステップS114:No)、ステップS116で結露・水漏れ・震度発生回数表ボタン603が選択されたか否かを判断する(ステップS116)。
結露・水漏れ・震度発生回数表ボタン603が選択されたと判断した場合(ステップS116:Yes)、ステップS117で結露・水漏れ・震度発生回数表901の作成・表示を行い(ステップS117)、処理を終了する。
ステップ116で結露・水漏れ・震度発生回数表ボタン603が選択されていないと判断した場合(ステップS116:No)、ステップS118で戻るボタン506が選択されたか否かを判断する(ステップS118)。
ステップS118で戻るボタン506が選択されたと判断した場合(ステップS118:Yes)、ステップS119で初期画面500を表示して(ステップS119)処理を終了する。
ステップS118で戻るボタン506が選択されていないと判断した場合(ステップS118:No)、ステップS120で終了ボタン507が選択されたか否かを判断する(ステップS120)。
終了ボタン507が選択されたと判断した場合(ステップS120:Yes)、処理は終了する。
終了ボタン507が選択されていないと判断した場合(ステップS120:No)、処理はステップS112に戻り、再度、温度・湿度・結露グラフボタン601が選択されたか否かを判断する(ステップS112)。
ステップS113で作成される温度・湿度・結露グラフ、ステップS115で作成されるVOC濃度グラフ、ステップS117で作成される結露・水漏れ・震度発生回数表は、住宅売却時に、住宅供給業者がその住宅の査定価格を算出する際に利用されるものである。
住宅には、戸建住宅、マンション及びアパート等の集合住宅等が考えられるが、それらの住宅が中古市場に流通する際の査定価格は一定の算出方法により決定される。
マンション等の集合住宅を売却する際には、一般的に下記のような方法で査定価格が算出される。
まず、データベースに、予め販売事例のある中古マンションの物件名、所在地、専有面積、築年数、取引価格、販売単価、取引年月のデータと共に、査定の条件格差を比較するために格差値のデータを登録しておく。
条件格差の比較データの格差値としては次のように設定する。尚、下記2乃至14の格差値については「1.交通」の格差値に準じてプラス、0又はマイナスの格差値を設定しておくものとする。
1.交通、最寄りの電車駅又はバス停までの徒歩時間(10分→0、9分以下→+1.5/分、11分以上→−1.5/分)、最寄りの電車駅までのバス乗車時間(10分→−10、9分以下→+1/分、11分以上→−1/分)
2.周辺環境(優劣)、3.土地の権利(権利内容別)、4.築年数(築後経過年数)、5.建物外観(外観仕上げ方法)、6.間取り(優劣)、7.収納(優劣)、8.階層 (階層別)、9.開口の方位(角部屋、中部屋別窓の向き)、10.日照・通風の阻害度(程度別)、11.バルコニーの広さ(面積別)、12.管理員の形態(常勤、通勤、巡回、なし)、13.共用部の管理(優劣)、14.設備等(トランクルーム付き、オートロック、駐車場付、専用庭)の各項目の格差値をマンションの売却事例物件毎に入力しておく。
売却マンションの査定にあたっては査定マンションについて上記1乃至14の各項目の格差値を評価する。
そして、100に事例マンションの格差値の合計x0を加えた値を事例マンションの評価点y0(y0=100+x0)とし、100に査定マンションの格差値の合計x1を加えた値を査定マンションの評価点y1(y1=100+x1)とし、事例マンションの単価に査定マンションの評価点と事例マンションの評価点の比(y1/y0)と、査定マンションの専有面積との積算値を査定価格とする。
また、戸建住宅の場合には、土地の査定と建物の査定を別個に実施し、土地の査定額と建物の査定額を合計したものが、戸建住宅の一次査定価格とされる。
土地に関しては、通常その地域の相場の坪単価に、売却しようとする戸建住宅に付随した土地の坪数を乗じて算出される。
土地単価が坪α万円で売却予定の土地がβ坪であったとすると、土地の査定額は、(α×β万円)となる。
建物に関しては、次のような算出方法で査定額が計算される。
まず、売却予定の住宅の「再調達価格」を算出する。
「再調達価格」は、当初の新築建物と同一の建物を現時点で新築した場合の価格であり、「新築時取得価格」を物価変動率により加味補正して算出するものである。
具体的には、物価変動率としては「契約年別建築費倍率」を用いる。
「契約年別建築費倍率」とは、住宅の経年に伴う老朽化を加味して新築時の価格を補正し、現在の建物価格を算出するための係数である。この係数は過去に売買された中古住宅価格より統計的に算出されたものである。
「再調達価格」は、その住宅を新築した際の価格である「新築時取得価格」と「契約年別建築費倍率」とを掛算して算出される。
更に前記「再調達価格」を減価償却する方法としては、「現価率」で補正して、「建物基本現価」を算出する。
「現価率」は、1−((1×0.9)÷流通耐用年数×築年数)で算出される。
このように算出された「再調達価格」と「現価率」を乗じて(「再調達価格」×「現価率」)、「建物基本原価(当初新築部分)」が算出される。
尚、当該建物において増築している場合には、当該建物を新築した時点で増築部分を増築したものと仮定して、同様の算出方法で「増築部価格」を算出する。
更に前記「増築部価格」を、実際に増築した時点からの減価償却すなわち「増築部現価率」で補正して、「増築部基本現価」を算出する。
「増築部現価率」は、1−((1×0.9)÷流通耐用年数×増築後年数)で算出される。
このように算出された「増築部価格」と「増築部現価率」を乗じて(「増築部価格」×「増築部現価率」)、「増築部基本原価」が算出される。
この場合、建物全体の「建物基本原価」は、当初の新築部分の建物基本現価と増築部基本現価とを合算した数値となる(「建物基本現価」=「建物基本原価(当初新築部分)」+「増築部基本原価」)。
尚、複数回に亘って増築した場合には、同様に計算する。
ここで個別不動産の「建物基本原価」に建物の履歴要素を加味補正するため、「調整率」(「間取り調整率」、「リフォーム調整率」、「ロングライフ可変率」(間取り変更・増築の自由度))と「調整価格」(「リフレッシュ調整」(建物属性ファイルに記録された履歴情報から屋根・外壁等の劣化を評価して算出した減価額))等が挙げられる。
実際のシステムでは、時代の趨勢等に依って、要素の項目やその評価点付けを改訂して、実情に合致するシステムとして運営することになる。「間取り調整率」の算出では、収納面積率、通風、採光、動線計画、地域性、時代性、シルバーケア等の評価項目を評価する。
間取り調整率を算出するための照合基準(各評価項目と評価点設定)は、例えば、収納面積については、収納面積合計を延床面積で割算した収納面積率に対応する点数がその評価点(標準的な7%〜8%を評価点0に設定、以下同様)になる。
同様に収納面積以外の要素についても、評価点を得て、各評価点を合算して「評価合計」を算出する。更に「評価合計」に100を加算し、それを100で割算して「間取り調整率」(小数表示)が算出される((評価合計+100)÷100)。
同様に、「リフォーム調整率」、「ロングライフ可変率」についても、同様にそれぞれの照合基準に照合して、それらの数値(小数表示)を得る。
最後に、前記「建物基本原価」に「調整率」を掛け算し、更に「調整価格」(「リフレッシュ調整価格」)を引き算して、売却の「想定建物価格」を算定する。
「調整価格」とは、建物の屋根防水、外壁仕上げの劣化状態、屋根・外壁のリフォーム工事の実施状況、等を点数制で評価したものであり、項目毎に減価額が定められ、該当する項目があれば「建物基本原価」より減額する。例えば、「屋根が防水加工されていない場合には、50万円減額」等が定められている。
以上、一般的には、戸建住宅の査定価格は、このように算出した「土地価格」と「想定建物価格」を合計することにより算出される。
しかし、このように算出された査定価格には、例えば、室内温度と外気温度の温度差履歴や結露発生回数等の、住宅環境情報履歴が加味されていない。
よって、査定員が外部から目視したり、設計資料を参照することにより把握できる項目は査定価格に反映されているが、住宅躯体内の劣化の可能性まで十分に考慮されているとは考えにくい。
例えば、結露の発生回数が多い住宅であれば、躯体内部が劣化している可能性が高いことが考えられ、壁の色を頻繁に塗り替えた住宅であれば、外観上は美しいが、VOC濃度が高く、子供やお年寄りを家族に含む家庭には不向きであることが考えられる。
しかし、本システムによれば、住宅を査定する際に、これらの情報を加味することが可能となる。
住宅情報データには、減額基準が設けられており、これらの減額総額が、一般的な住宅査定額から減額される。
査定額への反映方法の一例を下記に示す。
結露発生回数が、全データ収集回数の75%を超えていた場合には、躯体内の老朽化の可能性を加味して、一般的な査定額の2%を減額、全データ収集回数の50%〜75%の場合には一般的な査定額の1%を減額、全データ収集回数の25%〜50%の場合には一般的な査定額の0.5%を減額、それ以下であれば減額なしとして査定評価に反映される。
同様にVOC濃度は、基準値超過回数が全データ収集回数の75%を超えていた場合には、躯体内の老朽化の可能性を加味して、一般的な査定額の2%を減額、全データ収集回数の50%〜75%の場合には一般的な査定額の1%を減額、全データ収集回数の25%〜50%の場合には一般的な査定額の0.5%を減額、それ以下であれば減額なしとして査定評価に反映される。
また、水漏れ回数及び震度検出回数は、全データ収集回数の30%を超えていた場合には、躯体への影響を加味して、一般的な査定額の3%を減額、全データ収集回数の20%〜30%の場合には一般的な査定額の2%を減額、全データ収集回数の10%〜20%の場合には一般的な査定額の1%を減額、それ以下であれば減額なしとして査定評価に反映される。
このように、本システムにより、査定額に新たな住宅環境履歴情報を加味することが可能となるため、より適正な住宅の査定評価が可能となり、中古住宅市場の活性化を図ることが可能となる。
次に、本実施形態に用いられる、温度センサの設置状態を説明する。
図12は、情報コンセントボックス120の設置状態の説明図であり、図14は情報コンセントボックス120の斜視図である。
なお、図12においては、説明のため温度センサからの出力ケーブルを点線で記載しているが、他のケーブル類は図示を省略してある。
本実施形態に係る情報コンセントボックス120は、コンセントプレート121、本体122、温度センサ支持体123、を主要構成とし、コンセントプレート121には室内温度センサ21a、本体122には壁内温度センサ21b、温度センサ支持体123には外気温度センサ21cが設置される。
コンセントプレート121は、樹脂製の板体であり、公知のコンセントププレートからなる。
コンセントプレート121には、図示しない電話回線用及びLANケーブル接続用のモジュラージャック取付孔、室内温度センサ取付孔が形成されている。
コンセントプレート121の室内温度センサ取付孔には、室内温度センサ21aが配設される。室内温度センサ21aは、コンセントプレート121の室内側の面にセンサ部を露出させた状態で配設される。
本体122は、コンセントプレート122側に開口面を有する筺体であり、壁内温度センサ取付孔が形成されている。本体122は、内部にモジュラージャック及びケーブル類が収納されている。
本体122の外壁側の面122aには、温度センサ配設用の取付孔が形成されており、この取付孔に壁内温度センサ21bが配設される。壁内温度センサ21bは、本体122の外壁側の面122aにセンサ部を露出させた状態で配設される。
また、外壁Wa側の面122aの中央部付近には、温度センサ21cの出力ケーブルである室外温度ケーブル124cを本体122内に引き込むための引き込み孔122bが形成されている。
温度センサ支持体123は、中空の円筒体である。
温度センサ支持体123の一端は、引き込み孔122bを覆う状態で、外壁Wa側の面122aに固定される。すなわち、温度センサ支持体123の中空部と引き込み孔122bは連通した状態となるため、室外温度ケーブル124cは、温度センサ支持体123の中空部から、引き込み孔122bを貫通して本体122内部に引き込まれる。
また、他端である室外端部123aは、外壁Waに設けられた取付孔より露出している。
なお、温度センサ支持体123は、温度センサ固定手段に相当する。
外気温度センサ21cは、室外端部123aよりセンサ部を露出させた状態で、温度センサ支持体123の中空部内壁に固定されている。
室内温度センサ21a及びモジュラージャックが取付けられたコンセントプレート121は、壁内温度センサ21bと、外気温度センサ21cを固定した温度センサ支持体103が取付けられた本体122の開口面を覆った状態で固定され、内壁Wbに設けられた配設口にコンセントプレート121が室内に露出する状態で設置される。
温度センサ支持体123は、住宅供給業者が供給する住宅の壁厚さに適合するよう複数の種類が設けられるものである。住宅供給業者が供給する住宅の壁厚は規格化されている場合が多いため、温度センサを配設した情報コンセントボックス120はユニット化し、大量生産することが可能である。このため、生産コストの軽減及び施工の容易化を図ることができる。
次に、情報コンセントボックス120から引き出されるケーブル124を説明する。
図13は、情報コンセントボックス120から突出するケーブル124の断面図である。
図13に示すように、室内温度センサ21aの室内温度ケーブル124a、壁内温度センサ21bの壁体内温度ケーブル124b、室外温度センサ21cの室外温度ケーブル124c、電話線124d、LANケーブル124eは、ケーブルカバー124fで纏められ、一本のケーブル124として情報コンセントボックス120から引き出されている。
本システムは、例えば、住宅供給業者2が、自社の住宅を購入した顧客に対するアフターサービスとして利用することが考えられる。
本システムを利用して、住宅の環境情報履歴を長期間蓄積し、住宅売買時に蓄積した情報を加工して提示することにより、住宅査定時にこれらの情報を参照することが可能となる。このように、本システムを使用することにより、より適正で客観性の高い住宅査定を行うことが可能となり、住宅の資産価値を高め、中古住宅市場の活性化を図ることが可能となる。
このことは、自社製品の価値を高めるとともに、宣伝効果を向上させることにもつながる。
本発明の一実施形態に係る住宅モニタリングシステムの構成図である。 本発明の一実施形態に係るデータロガーとモニタリングデータ管理装置の結合状態の説明図である。 本発明の一実施形態に係るデータロガーのテーブル構成図である。 本発明の一実施形態に係るモニタリングデータ管理装置のテーブル構成図である。 本発明の一実施形態に係るモニタリングデータ管理装置の初期画面である。 本発明の一実施形態に係るモニタリングデータ管理装置の選択画面である。 本発明の一実施形態に係るモニタリングデータ管理装置の温度・湿度・結露グラフ表示画面である。 本発明の一実施形態に係るモニタリングデータ管理装置のVOC濃度グラフ表示画面である。 本発明の一実施形態に係るモニタリングデータ管理装置の結露・水漏れ・震度検出回数表表示画面である。 本発明の一実施形態に係るモニタリングデータ管理装置により実行される処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るモニタリングデータ管理装置により実行される処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る情報コンセントボックスの設置状態を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る情報コンセントボックスから突出するケーブルの断面図である。 本発明の一実施形態に係る情報コンセントボックスの斜視図である。
符号の説明
1 データロガー
1a 接続端子
2 住宅供給業者
3 モニタリングデータ管理装置
11 CPU
12 メモリ
13 RAM
14 ROM
15 センサインターフェイス
16 PCインターフェイス
21 温度センサ
21a 室内温度センサ
21b 壁内温度センサ
21c 外気温度センサ
22 湿度センサ
23 結露センサ
24 水漏れセンサ
25 震度センサ
26 VOCセンサ
31 コンピュータ
32 CPU
33 HDD
34 RAM
35 ROM
41 配線ボックス
120 情報コンセントボックス
121 コンセントプレート
122 本体
123 温度センサ支持体
124 ケーブル
124a 室内温度ケーブル
124b 壁内温度ケーブル
124c 外気温度ケーブル
124d 電話線
124e LANケーブル
124f ケーブルカバー
300 住宅環境情報テーブル
400 モニタリングデータテーブル
500 初期画面
600 選択画面
700 温度・湿度・結露グラフ画面
701 温度・湿度・結露グラフ
800 VOC濃度画面
801 VOC濃度グラフ
900 結露・水漏れ・震度検出回数表画面
901 結露・水漏れ・震度検出回数表
Wa 外壁
Wb 内壁

Claims (8)

  1. 住宅の温度データを蓄積し、住宅供給業者が中古住宅売買時に前記住宅の査定に用いる住宅内外の温度データを記録及び出力し、前記温度データを前記住宅の査定に用いるための住宅環境情報管理システムであって、
    前記住宅内外の温度データを検出するための複数の温度センサと、複数の前記温度センサが検出した前記温度データを受信して記録し、記録した前記温度データの送信を行う住宅環境情報一時保存装置と、該住宅環境情報一時保存装置から受信した前記温度データを加工するモニタリングデータ管理装置と、を備え、
    複数の前記温度センサのうち少なくとも一つの温度センサは住宅外部に露出し、他の前記温度センサのうち少なくとも一つの温度センサは住宅内部に露出するように、互いに所定の間隔をおいて温度センサ固定手段に固定され、
    前記モニタリングデータ管理装置は、
    前記温度データを受信する受信手段と、
    中古住宅売買の際、蓄積した情報を提示するために、前記温度データを記憶する記憶手段と、
    前記温度データに基づいて温度差情報を作成する加工手段と、
    加工した前記温度差情報を出力する出力手段と、を備え、
    前記出力手段より出力された前記温度差情報を住宅の査定価格に反映させることを特徴とする住宅モニタリングシステム。
  2. 前記温度センサ固定手段は、情報コンセントボックスであることを特徴とする請求項1に記載の住宅モニタリングシステム。
  3. 住宅の温度データを蓄積し、住宅供給業者が中古住宅売買時に前記住宅の査定に用いる住宅内外の温度データを記録及び出力し、前記温度データを前記住宅の査定に用いるためのモニタリングデータ管理装置であって、
    該モニタリングデータ管理装置の動作を規定したプログラムを格納する記憶装置と、
    外部から情報を受け入れる入力装置と、
    前記記憶装置又は/及び前記入力装置から受け取った情報を用いて演算し、演算した結果を前記記憶装置に渡す中央演算処理装置と、を備え、
    温度センサ固定手段に互いに所定の間隔をおいて固定され、少なくとも一つは住宅外部に露出し、少なくとも一つは住宅内部に露出するよう配設された複数の温度センサからの信号を受信する住宅環境情報一時保存装置と接続され、
    前記住宅環境情報一時保存装置から、前記温度データを受信する受信手段と、
    中古住宅売買時に蓄積した情報を提示するために、前記温度データを記憶する記憶手段と、
    受信した前記温度データに基づいて温度差情報を作成する加工手段と、
    加工した前記温度差情報を出力する出力手段と、を備えることを特徴とするモニタリングデータ管理装置。
  4. 前記温度センサ固定手段は、情報コンセントボックスであることを特徴とする請求項3に記載のモニタリングデータ管理装置。
  5. 住宅の温度データを蓄積し、住宅供給業者が中古住宅売買時に前記住宅の査定に用いる住宅内外の温度データを記録及び出力し、前記温度データを前記住宅の査定に用いるためのモニタリングデータ管理方法であって、
    互いに所定の間隔をおいて温度センサ固定手段に固定され、少なくとも一つは住宅外部に露出し、少なくとも一つは住宅内部に露出するよう配設された複数の温度センサからの信号を受信する住宅環境情報一時保存装置が、
    前記温度データを複数の前記温度センサより収集するデータ収集手順と、収集した前記温度データを記憶手段に登録する登録手順と、登録された前記温度データを送信するデータ送信手順と、を備え、
    前記住宅環境情報一時保存装置から受信した前記温度データを加工し、加工した前記温度データを出力するモニタリングデータ管理装置が、送信された前記温度データを受信する受信手順と、中古住宅売買時に蓄積した情報を提示するために、前記温度データを記憶する記憶手順と、受信した前記温度データに基づいて温度差情報を作成する加工手順と、加工した前記温度差情報を出力する出力手順と、
    を備えたことを特徴とするモニタリングデータ管理方法。
  6. 前記温度センサ固定手段は、情報コンセントボックスであることを特徴とする請求項5に記載のモニタリングデータ管理方法。
  7. 住宅の温度データを蓄積し、住宅供給業者が中古住宅売買時に前記住宅の査定に用いる住宅内外の温度データを記録及び出力し、前記温度データを前記住宅の査定に用いるモニタリングデータ管理装置に、
    互いに所定の間隔をおいて温度センサ固定手段に固定され、少なくとも一つは住宅外部に露出し、少なくとも一つは住宅内部に露出するよう配設された複数の温度センサからの信号を受信する住宅環境情報一時保存装置より、前記温度データを収集するデータ収集手順と、中古住宅売買時に蓄積した情報を提示するために、前記温度データを記憶する記憶手順と、収集した前記温度データに基づいて温度差情報を作成する加工手順と、加工した前記温度差情報を出力する出力手順と、を実行させるためのプログラム。
  8. 複数の前記温度センサからの温度データを出力するケーブルは、
    前記情報コンセントボックスに配設される情報を伝達するための情報伝達用ケーブルと一体としてケーブルカバーで被覆され、前記情報コンセントボックスから引き出されていることを特徴とする請求項2に記載の住宅モニタリングシステム。
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