JP2015106169A - 家屋管理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 家屋の置かれた自然状況を示す気象情報と連携した正確な家屋判定と当該家屋に対する適切な措置を導き得る家屋管理装置の提供。【解決手段】 被管理家屋で生じる事象を取得する家屋情報取得手段と、家屋情報取得時における前記被管理家屋が置かれた場所の自然状況を取得する気象情報取得手段と、家屋情報と気象情報をリンクして保持すると共に、前記家屋情報から導かれる被管理家屋の諸症状及びその程度を示すストレス強度を保持する情報ステーションと、前記被管理家屋の各症状及び各症状に特徴的なストレス強度の閾値又はレベルを含むストレステーブルを備え、前記情報ステーションが保持する被管理家屋の諸症状及びストレス強度と前記ストレステーブルの諸症状及びストレス強度を照合することにより被管理家屋の現在又は将来の症状を判定する診断手段を備えてなることを特徴とする家屋管理装置。【選択図】 図1
Description
本発明は、無人家屋(住居、倉庫又は工場など)を無人監視する装置に関する。
近年、少子・高齢化の進行や人口の減少など社会構造や産業構造の変化等により無人家屋(新築・中古は問わない)が増加する傾向にあり、その無人家屋の増加が、ゴミの不法投棄や空き巣、更には、不審火や老朽化による倒壊などを誘発するとして、防犯・事故防止・景観維持等の観点から社会問題となっている。
家屋は、放置されることによって、湿気、埃、カビ、ダニなどが増殖し、著しく荒廃が進むと言われており、当該家屋及びそれが立っている土地を有効利用する上でも、無人家屋の維持や管理が重要となっている。
家屋は、放置されることによって、湿気、埃、カビ、ダニなどが増殖し、著しく荒廃が進むと言われており、当該家屋及びそれが立っている土地を有効利用する上でも、無人家屋の維持や管理が重要となっている。
無人家屋の維持管理手法としては、定期的な清掃や換気が有用であり、その手間を省く手法としてダニ等が繁殖することを防止すべく光半導体粉末からなる光触媒機能体を付着させるという手法もある(例えば、下記特許文献1参照)。
また、無人家屋を維持管理する上で、CCDカメラ、非常ボタン、音センサ、振動センサ、磁気センサ、電界センサ、赤外線センサ、超音波センサ、電圧・電流センサ、傾斜センサ、光センサ、歪センサ、マイクロフォンなどを任意に連接し、連動させて指定の連絡先までの通報を自動化する手法(例えば、下記特許文献2参照)が用いられている。
また、無人家屋を維持管理する上で、CCDカメラ、非常ボタン、音センサ、振動センサ、磁気センサ、電界センサ、赤外線センサ、超音波センサ、電圧・電流センサ、傾斜センサ、光センサ、歪センサ、マイクロフォンなどを任意に連接し、連動させて指定の連絡先までの通報を自動化する手法(例えば、下記特許文献2参照)が用いられている。
しかしながら、従来の手法は、自然環境下に置かれている家屋のセンサ情報を、気象状況を無視して機械的に監視センターへセンサ情報を上げることだけに留まり、家屋のセンサ情報を、当該家屋が置かれた自然状況を表す気象情報と連携させて監視センター等に上げ、判定し、メンテナンスの計画をたてる形態のもではなかった。
その様なセンサ情報に基づく判定にあっては、四季折々の気象に曝される我が国の家屋について、現在及び将来にむけた正確な判定を出すことは困難であり、家屋の保全・維持に向けて適切な措置を講じることも困難であると言う問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、家屋の置かれた自然状況を示す気象情報と連携した正確な家屋評価と当該家屋に対する適切な措置を導き得る家屋管理装置の提供を目的とする。
上記課題を解決すべく為された本発明による家屋管理装置は、被管理家屋で生じている事象を取得する家屋情報取得手段と、家屋情報取得時における前記無人家屋が置かれた場所の自然状況を取得する気象情報取得手段と、家屋情報と気象情報をリンクして保持すると共に、前記家屋情報から導かれる被管理家屋の諸症状及びその程度を示すストレス強度を保持する情報ステーションと、前記被管理家屋の各症状及び各症状に特徴的なストレス強度の閾値又はレベルを含むストレステーブルを備え、前記情報ステーションが保持する被管理家屋の諸症状及びストレス強度と前記ストレステーブルの諸症状及びストレス強度を照合することにより被管理家屋の現在又は将来の症状を判定する診断手段を備えてなることを特徴とする。
前記家屋管理装置は、前記被管理家屋の各症状及び各症状に特徴的な家屋情報の組合せを含むストレス要素テーブルを備え、前記情報ステーションが保持する被管理家屋の諸症状及び家屋情報と前記ストレス要素テーブルの諸症状及び家屋情報を照合することにより出力すべきストレスパラメータの分類(被管理家屋の状況又は症状)を判定する診断手段を備えた構成としても良い。
前記診断手段は、前記情報ステーションが保持する被管理家屋の諸症状及びストレス強度と前記ストレステーブルの諸症状及びストレス強度の照合の際に、前記情報ステーションのストレス強度に被管理家屋が置かれた個別のストレス要因に対応する補正パラメータを加える構成としても良い。
更に、家屋情報取得時における時期を取得する時期情報取得手段と、家屋情報と気象情報と時期情報をリンクして保持する情報ステーションと、前記メンテナンスの実施実績を保持する前記メンテナンス管理手段と、被管理家屋の築後年数等に応じたメンテナンス周期に関する一般データを保持する保守テーブルを備え、前記メンテナンスの実施実績又は前記保守テーブルに基づいて将来のメンテナンスの実施時期を予定し前記被管理家屋のメンテナンス計画を出力する保全手段を備える構成を採っても良い。
前記気象情報として、当該家屋が置かれた場所の環境、例えば、気圧、風速、気温、湿度、降水量又は震度を含めることができる。
尚、ここで一般データとは、当該分野又は更に細分化された部門において統計上確からしい情報として導かれたデータである。
また、前記メンテナンスの実効実績は、メンテナンスを実施した際の前記時期情報を含む。
尚、ここで一般データとは、当該分野又は更に細分化された部門において統計上確からしい情報として導かれたデータである。
また、前記メンテナンスの実効実績は、メンテナンスを実施した際の前記時期情報を含む。
本発明による家屋管理装置によれば、情報ステーションに蓄えられた家屋情報を家屋に生じる症状として統合するストレス要素テーブルを備え、気象情報、更には時期情報に基づいて補正した判定を行う診断手段を備えることによって、前記気象情報を加味した家屋のストレス判定が可能となり、前記家屋情報の原因を、台風や地震等の気象状況や季節等で補正しつつ、正確な情報に基づき正確な判定を得、正確な措置を採ることができる。
前記診断手段の判定を取得し、当該判定の重み順にメンテナンス実施の優先順位を定めたメンテナンス計画を出力するメンテナンス管理手段を備える構成とすれば、限られた予算やタイミングに配慮して、家屋の保全・維持を合理的に運用することができ、前記メンテナンスの実施実績を保持し、前記メンテナンスの実施実績に基づいて将来のメンテナンスの実施時期を予定し、前記メンテナンス計画に保全スケジュールを加入する保全手段を備えた構成とすれば、家屋が消耗するタイミングをその事案ごとに導くことによって、当該家屋に不具合が生じる前に、補修措置又は補強措置を施すことができ、家屋の寿命延長に寄与することとなる。
以下、本発明による家屋管理装置の実施の形態を図面に基づき説明する。
以下に例として示す家屋管理装置は、日々、被管理家屋Xのストレス状況を検知してその症状に応じたストレスパラメータを合算し、その合算値が所定の閾値を超えればメンテナンスの実施を要求し、メンテナンスの実施履歴を保存し解析することによって、前記メンテナンスの実施要求の発出基準の変更を要求するものである。
以下に例として示す家屋管理装置は、日々、被管理家屋Xのストレス状況を検知してその症状に応じたストレスパラメータを合算し、その合算値が所定の閾値を超えればメンテナンスの実施を要求し、メンテナンスの実施履歴を保存し解析することによって、前記メンテナンスの実施要求の発出基準の変更を要求するものである。
図1に示す例の家屋管理装置は、被管理家屋Xで生じている事象を取得する家屋情報取得手段1と、家屋情報取得時における前記被管理家屋Xが置かれた場所の自然状況を取得する気象情報取得手段2と、家屋情報取得時における時期を取得する時期情報取得手段3と、家屋情報と気象情報と時期情報をリンクして保持すると共に、前記家屋情報から導かれる被管理家屋Xの諸症状及びその程度を示すストレス強度を保持する情報ステーション4と、前記被管理家屋Xの各症状及び各症状に特徴的なストレス強度の閾値又はレベルを含むストレステーブル5と、前記情報ステーション4が保持する被管理家屋Xの諸症状及びストレス強度と前記ストレステーブル5の諸症状及びストレス強度を照合することにより被管理家屋の現在又は将来の症状を判定する診断手段6を備える。
この例では、更に、被管理家屋Xのメンテナンスの実施実績を保持する前記メンテナンス管理手段7と、被管理家屋Xのメンテナンス周期に関する一般データを保持する保守テーブル8と、前記メンテナンスの実施実績又は前記保守テーブル8に基づいて将来のメンテナンスの実施時期を予定し前記被管理家屋Xのメンテナンス計画を出力する保全手段9を備える。
前記家屋情報とは、家屋自体又は家屋内の情報であって、温度、湿度、におい、音、家屋の外観、家屋の内観、家屋にかかる応力、侵入物の存在や家屋の変色や温度分布等、機器やセンシング手段(家屋情報取得手段1:センサ)単体で検知できる事象である。
前記家屋情報取得手段1は、温度センサ、湿度センサ、においセンサ、音声センサ、傾斜センサ、加速度センサ、赤外線センサ、CCDカメラやサーモグラフィー等、及びそれらの出力を前記家屋情報に変換するインターフェース等で構成される。
家屋情報は、一日一回の検知を基準とし、気象情報等に応じて半日に一回、二日に一回という様に調整すればよい。
前記家屋情報取得手段1は、温度センサ、湿度センサ、においセンサ、音声センサ、傾斜センサ、加速度センサ、赤外線センサ、CCDカメラやサーモグラフィー等、及びそれらの出力を前記家屋情報に変換するインターフェース等で構成される。
家屋情報は、一日一回の検知を基準とし、気象情報等に応じて半日に一回、二日に一回という様に調整すればよい。
前記気象情報とは、家屋が置かれた地域の環境・気象情報であって、例えば、気圧、風速、風向、気温、湿度、降水量又は震度である。これらを環境パラメータとして取得・保持することによって、家屋情報取得時における気象状況や当該気象状況が前記家屋情報に与える影響と、家屋にかかる応力並びにその方向及び規模を、前記家屋情報の判定を行う際に参酌することができる。
前記気象情報取得手段2は、屋外に設置した温度計、湿度計、風力計、降水量計若しくは加速度センサ等、直接気象データが得る構成のものでも良いし、気象庁等から発せられる気象情報をデータ化するものでも良い。
前記気象情報取得手段2は、屋外に設置した温度計、湿度計、風力計、降水量計若しくは加速度センサ等、直接気象データが得る構成のものでも良いし、気象庁等から発せられる気象情報をデータ化するものでも良い。
前記時期情報取得手段3は、前記家屋情報及び気象情報の取得年月日及び時刻を取得するものであって、標準電波又はGPS衛星より送信される時刻情報を受信する等できるものを採用する。
前記情報ステーション4は、メモリー、ハードディスク或いは各種記録メディア等の記録装置で構成され、前記家屋情報、前記気象情報及び前記時期情報として取得された各データを保持するデータテーブルと、各データのインデックスをリンクして保持するインデックステーブルとを備え、前記家屋情報、前記気象情報及び前記時期情報は、同時に生じた事象として相互に参照することができる。
この例の診断手段6は、前記家屋情報及びその組合せから、家屋の一定の症状を導くエンコーダ10を備え(図1参照)、当該エンコーダ10は、前記被管理家屋Xに生じ得る症状と当該症状に特徴的な単数又は複数の家屋情報の組み合わせとを関連付けるストレス要素テーブル11を備え(例えば、図3参照。)、前記情報ステーション4が保持する被管理家屋Xの諸症状及び家屋情報と前記ストレス要素テーブル11の諸症状及び家屋情報を照合することにより前記被管理家屋Xの現在又は将来の症状を判定し、出力すべきストレスパラメータの存否及び分類を判定する。
前記ストレス要素テーブル11において組み合わされる家屋情報として、例えば、カビや汚れ(埃)の存在や腐食の発生という症状については、湿度センサから得た家屋情報に顕れた所見とにおいセンサから得た家屋情報に顕れた所見の組合せを設定することができ、火災の発生という症状については、温度センサから得た家屋情報に顕れた所見とサーモグラフィー画像から得た家屋情報に顕れた所見の組合せを設定することができる(例えば、図3参照。)。
即ち、前記の如く各症状の把握に有用な家屋情報を出力するものとして被管理家屋Xに設置された各センサは、各症状の際に顕在化する特徴に照らして定められた複数のセンサの組合せ(以下、「要件センサ」と記す。)を以って、それぞれカビセンサ、汚れセンサ、腐食センサ、又は火災センサなどの症状検知センサとして機能する。
この例の診断手段6においては、前記「要件センサ」全ての異常所見を以って各症状検出センサの異常検出とし、ストレスパラメータ‘1’を出力する。
この例の診断手段6においては、前記「要件センサ」全ての異常所見を以って各症状検出センサの異常検出とし、ストレスパラメータ‘1’を出力する。
前記被管理家屋Xに生じ得る症状には、それぞれメンテナンスを実施すべき閾値が設定され、その閾値の具体は、前記症状の具体とともに、前記ストレステーブル5に設定される。
前記診断手段6は、このストレステーブル5を参照し、前記閾値に対する大小によって各症状の内容や程度を判定する。
色彩や画像など値で直接示されない事象で取得するものにあっては、画像解析処理を適宜介在し、出来る限り色の波長や位置座標等の値で表現した上で、閾値を設定する様にする。
前記診断手段6は、このストレステーブル5を参照し、前記閾値に対する大小によって各症状の内容や程度を判定する。
色彩や画像など値で直接示されない事象で取得するものにあっては、画像解析処理を適宜介在し、出来る限り色の波長や位置座標等の値で表現した上で、閾値を設定する様にする。
前記ストレステーブル5は、必要に応じて小分類から大分類で適宜設定することができる。
前記エンコーダ10が出力したストレスパラメータ‘1’が累積され、前記図4乃至図6右欄のストレス強度に達した時、当該ストレス強度に相当する左欄の症状が被管理家屋Xに存在すると判定する。
前記エンコーダ10が出力したストレスパラメータ‘1’が累積され、前記図4乃至図6右欄のストレス強度に達した時、当該ストレス強度に相当する左欄の症状が被管理家屋Xに存在すると判定する。
前記診断手段6により判定される諸症状には、それぞれ症状の深刻さを決定する閾値が設定されている。
例えば、図4のストレステーブル5は、症状及び区分を問わず、既出のストレスパラメータの総和のみで判定する例であり、図5に示すストレステーブル5は、症状で閾値となるストレス強度を分類し、分類ごとにストレスパラメータを加算してその総和を以って判定する例であり、図6に示すストレステーブル5は、区分と症状の組み合わせで前記ストレス強度を分類し、分類ごとにストレスパラメータを加算してその総和を以って判定する例である。
例えば、図4のストレステーブル5は、症状及び区分を問わず、既出のストレスパラメータの総和のみで判定する例であり、図5に示すストレステーブル5は、症状で閾値となるストレス強度を分類し、分類ごとにストレスパラメータを加算してその総和を以って判定する例であり、図6に示すストレステーブル5は、区分と症状の組み合わせで前記ストレス強度を分類し、分類ごとにストレスパラメータを加算してその総和を以って判定する例である。
この例の前記診断手段6は、前記情報ステーション4が保持する被管理家屋Xの諸症状及びストレスパラメータの総和と前記ストレステーブル5の諸症状及びストレス強度の照合の際に、前記情報ステーション4が保持する被管理家屋Xのストレスパラメータの総和に被管理家屋Xが置かれた個別のストレス要因に対応する補正パラメータを加える補正手段12を備える。
この例における前記補正手段12は、前記被管理家屋Xのストレスパラメータの総和に対して、家屋情報取得時において被管理家屋Xが置かれた地域及び気象状態からなる気象情報と、季節からなる時期情報と、被管理家屋Xの構造からなる構造情報による補正を施すものである。
当該例では、前記気象情報、時期情報及び構造情報それぞれについて、前記被管理家屋Xのストレスパラメータの総和に加重すべきストレス補正値を割り当てた補正テーブル(例えば、図8参照)13を備えており、前記ストレスパラメータの分類を問わず、各分類のストレスパラメータの総和にそれぞれ補正値を加えることによって、環境の地域差や季節さ、更には構造の差異に対応する。
この例における前記メンテナンス管理手段7は、被管理家屋Xのメンテナンスの実施実績を前記情報ステーション4に保持すると共に、症状の深刻さが高い順に、それに応じたメンテナンスを実施する形態のメンテナンス計画を記した計画表を編集する。
その際、メンテナンス管理手段7は、前記情報ステーション4から前記診断手段6の判定実績を取得してメンテナンステーブル(例えば、図7参照。)14と照合し、前記症状についてメンテナンスを実施すべきか否かを判定すると共に、メンテナンスの実施を要する症状が複数存在する場合の優先順位を判定する。同じ優先順位のメンテナンスが複数存在する場合には、前記ストレスパラメータの総和が大きい症状を優先し、更に、前記ストレスパラメータの総和が等しいメンテナンスが複数存在する場合には、先に判定が出されたメンテナンスを優先する。
図7は、前記ストレス強度を以って、前記実施の要否及び実施の優先順位を示したメンテナンステーブル14の例であって、この例におけるメンテナンス管理手段7は、被管理家屋Xの所定の関連症状におけるストレスパラメータの総和が実施閾値以上となった場合をメンテナンスが必要な症状と判定する。
前記計画表は、時系列に、将来のメンテナンスの対象、内容及び日程、並びに過去のメンテナンスの対象、内容及び日程(実施履歴)を組み込んだものである。
前記メンテナンス管理手段7は、前記優先順位及び緊急性(例えば、図4参照。)に基づき、被管理家屋Xの将来のメンテナンスの時期を設定する。
前記メンテナンス管理手段7は、前記優先順位及び緊急性(例えば、図4参照。)に基づき、被管理家屋Xの将来のメンテナンスの時期を設定する。
また、前記保全手段9は、前記メンテナンス管理手段7で編集した前記メンテナンスの実施実績を解析することによって、同対象又は同内容のメンテナンスの実施時期又は実施周期を導き、保守テーブル8のメンテナンス周期を参照しつつ将来のメンテナンス実施時期を予定すると共に、前記将来のメンテナンス時期を気象情報に関する一般データ(気象実績テーブルなど)で補正し(メンテナンス作業に適さない時期に属する場合には、メンテナンス時期をメンテナンス作業が可能な時期まで前倒しする。)保全スケジュールとして前記計画表に加える(図2参照)。
尚、前記保守テーブル8とは、被管理家屋Xの構造及び建造地域に応じた耐用期間並びに築後年数に応じた不具合発生周期等に関する一般データをメンテナンスの実施周期等の形で保持するものであり(図9参照)、前記気象実績テーブル(図示省略)とは、地域ごとに、乾燥、冷温、積雪等によってメンテナンス作業に適さない不適時期の一般データを保持するものである。
この例の保全手段9は、過去のメンテナンスのインデックス(対象(区分)及び内容)が共通するものを抽出し、当該インデックスにかかるメンテナンスの実施周期を算出すると共に、前記保守テーブル8の一般データに当て嵌めて、未だ症状の所見が見受けられない(ストレスパラメータの総和の閾値に至らない)メンテナンス事項についての予定時期(仮保全スケジュール)を設定する。
更に当該保全手段9は、前記仮保全スケジュールの予定時期と前記気象実績テーブルを照合し、所要メンテナンスの不適期間に当てはまらない前記予定時期後における最寄りの時期を保全スケジュールとして定める。
前記保全スケジュールを前記計画表に加えることによって、被管理家屋Xの老朽化の進行を防止することができ、老朽化進行による倒壊や景観の悪化や不法投棄の誘発を抑制することができる。
本発明による家屋管理装置は、ストレス要素テーブル11及びストレステーブル5について、常に適正基準を保持する自己評価手段15を備えた構成を採ることができる。
前記自己評価手段15は、メンテナンスの実施による効果を、メンテナンス実施前後における前記情報ステーション4が保持する被管理家屋Xの諸症状及びストレスパラメータの総和を比較することによって評価する。
前記自己評価手段15は、メンテナンスの実施による効果を、メンテナンス実施前後における前記情報ステーション4が保持する被管理家屋Xの諸症状及びストレスパラメータの総和を比較することによって評価する。
その評価は、前記ストレス要素テーブル11で挙げられた要件センサの異常所見のうちで、どの異常所見が諸症状を把握する上で重く置かれるべきか、若しくはどの異常所見が諸症状の把握に寄与していないかを統計的処理を経て判定し、諸症状の把握に寄与していないセンサを導き、それをストレス要素テーブル11から省く処理を行うものであっても良い。
また、前記ストレステーブル5で挙げられたストレス強度に従って実施されたメンテナンスのうちで、どのストレス強度に従って実施された症状について、同じ症状の早期再発が発生しているかを統計的処理を経て判定し、再発周期の短いストレス強度について閾値を下げる処理を行うものであっても良い。
また、前記ストレステーブル5で挙げられたストレス強度に従って実施されたメンテナンスのうちで、どのストレス強度に従って実施された症状について、同じ症状の早期再発が発生しているかを統計的処理を経て判定し、再発周期の短いストレス強度について閾値を下げる処理を行うものであっても良い。
更に、前記自己評価手段15の処理に、前記要件センサの採否及びストレス強度の閾値(診断基準)の設定に関する修正傾向を、多くの被管理家屋Xの管理実績から得た効果診断情報から導かれる前記診断基準の一般データに近付ける傾向を与えた処理を加えても良い。前記修正傾向としては、例えば、所定期に亘って前記診断基準の修正が無い場合には、閾値の一定割合を前記一般データに近付け、若しくは採用する要件センサとして前記一般データにある要件センサを選択するといった手法が挙げられる。
尚、前記所定期としては、例えば、図9(B)に示す保守テーブル8におけるメンテナンスの実施周期以内で区分ごとに設定することが望ましい。
尚、前記所定期としては、例えば、図9(B)に示す保守テーブル8におけるメンテナンスの実施周期以内で区分ごとに設定することが望ましい。
この例における情報ステーション4は、被管理家屋Xと離隔した監視センターに置かれ、被管理家屋Xの家屋情報を収集するにあたり、被管理家屋Xに設置された家屋情報取得手段1の出力を一括収集する端末装置からWifiやインターネットを介して情報を得る手法を採っても良い。例えば、当該屋内に、各家屋情報取得手段1の検出値を表示する表示盤を設け、当該表示盤を含めて屋内画像を取得するCCDカメラを端末装置として用いれば、屋内画像と被管理家屋Xに設置したセンサの検出値を当該屋内画像におさめることができる。
前記情報ステーション4に収集された被管理家屋Xの情報は、前記監視センターから当該被管理家屋Xの所有者等の要求に応じて、その者のコンピュータや携帯端末で参照できるようにすることができる。
また、本発明による家屋管理装置は、被管理家屋Xに設置された機器の稼働状況を、前記情報ステーション4へ定期的に通報し、定時連絡の無いセンサが有る場合には、その内容とともに「機器保守要請」を出力する定時連絡手段(図示省略)を備える構成とすることもできる。
前記定時連絡手段を備えれば、日々正常な運用が証明され、運用の信頼性が増すこととなる。
尚、被管理家屋Xに設置する機器等の電源は、所謂太陽光発電システムを利用しても良いし、隣接家屋の協力を得て確保しても良い。
前記定時連絡手段を備えれば、日々正常な運用が証明され、運用の信頼性が増すこととなる。
尚、被管理家屋Xに設置する機器等の電源は、所謂太陽光発電システムを利用しても良いし、隣接家屋の協力を得て確保しても良い。
X 被管理家屋、
1 家屋情報取得手段、2 気象情報取得手段、3 時期情報取得手段、
4 情報ステーション、
5 ストレステーブル、6 診断手段、
7 メンテナンス管理手段、8 保守テーブル、9 保全手段、
10 エンコーダ、11 ストレス要素テーブル、
12 補正手段、13 補正テーブル、14 メンテナンステーブル、
15 自己評価手段、
1 家屋情報取得手段、2 気象情報取得手段、3 時期情報取得手段、
4 情報ステーション、
5 ストレステーブル、6 診断手段、
7 メンテナンス管理手段、8 保守テーブル、9 保全手段、
10 エンコーダ、11 ストレス要素テーブル、
12 補正手段、13 補正テーブル、14 メンテナンステーブル、
15 自己評価手段、
Claims (4)
- 被管理家屋で生じている事象を取得する家屋情報取得手段と、
家屋情報取得時における前記被管理家屋が置かれた場所の自然状況を取得する気象情報取得手段と、
家屋情報と気象情報をリンクして保持すると共に、前記家屋情報から導かれる被管理家屋の諸症状及びその程度を示すストレス強度を保持する情報ステーションと、
前記被管理家屋の各症状及び各症状に特徴的なストレス強度の閾値又はレベルを含むストレステーブルを備え、
前記情報ステーションが保持する被管理家屋の諸症状及びストレス強度と前記ストレステーブルの諸症状及びストレス強度を照合することにより被管理家屋の現在又は将来の症状を判定する診断手段を備えてなることを特徴とする家屋管理装置。 - 前記被管理家屋の各症状及び各症状に特徴的な家屋情報の組合せを含むストレス要素テーブルを備え、
前記情報ステーションが保持する被管理家屋の諸症状及び家屋情報と前記ストレス要素テーブルの諸症状及び家屋情報を照合することにより出力すべきストレスパラメータの分類を判定する診断手段を備えてなることを特徴とする家屋管理装置。 - 前記診断手段は、前記情報ステーションが保持する被管理家屋の諸症状及びストレス強度と前記ストレステーブルの諸症状及びストレス強度の照合の際に、前記被管理家屋のストレス強度に被管理家屋が置かれた個別のストレス要因に対応する補正パラメータを加重することを特徴とする前記請求項1又は請求項2のいずれかに記載の家屋管理装置。
- 家屋情報取得時における時期を取得する時期情報取得手段と、
家屋情報と気象情報と時期情報をリンクして保持する情報ステーションと、
前記メンテナンスの実施実績を保持する前記メンテナンス管理手段と、
被管理家屋のメンテナンス周期に関する一般データを保持する保守テーブルを備え、
前記メンテナンスの実施実績又は前記保守テーブルに基づいて将来のメンテナンスの実施時期を予定し前記被管理家屋のメンテナンス計画を出力する保全手段を備えることを特徴とする前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の家屋管理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013246382A JP2015106169A (ja) | 2013-11-28 | 2013-11-28 | 家屋管理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013246382A JP2015106169A (ja) | 2013-11-28 | 2013-11-28 | 家屋管理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015106169A true JP2015106169A (ja) | 2015-06-08 |
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ID=53436273
Family Applications (1)
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JP2013246382A Pending JP2015106169A (ja) | 2013-11-28 | 2013-11-28 | 家屋管理装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2015106169A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017120624A (ja) * | 2016-12-05 | 2017-07-06 | 株式会社L&F | 不動産管理システム |
JP2017194967A (ja) * | 2016-04-22 | 2017-10-26 | 株式会社日立製作所 | 保守有効性推定に基づく保守推奨システム |
ITUA20163974A1 (it) * | 2016-05-31 | 2017-12-01 | Consorzio Servizi Legno Sughero | Sistema e procedimento di monitoraggio strutturale di un edificio in legno |
KR101880054B1 (ko) * | 2017-10-19 | 2018-08-17 | (주)엘씨씨코리아 | 기후 데이터와 안전성 평가 알고리즘 기반 중소 규모 건축물의 건축물 안전성 평가 방법 및 건축물 안전성 평가 장치 |
-
2013
- 2013-11-28 JP JP2013246382A patent/JP2015106169A/ja active Pending
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