JP2005101986A - 無線中継装置 - Google Patents

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一泰 山根
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Abstract

【課題】 携帯電話や簡易式携帯電話などで好適に用いられる無線中継装置において、設置方向への制約を少なくする。
【解決手段】 アンテナ22と23、無線回路24と25、およびベースバンド回路26と27をそれぞれ等しい構成とし、前記ベースバンド回路26,27とそれぞれ1チップで構成するなどして、制御部も28と29の2つ設ける。相互に等しい構成の前記制御部28,29には、基地局と通信するための制御ソフトウェア41および端末局と通信するための制御ソフトウェア42を格納しておき、設置方向に応じて、アンテナ22と23とのどちらが基地局側を向き、どちらが端末局側を向いているのかによって、前記制御ソフトウェア41,42を使い分けする。したがって、設置工事にあたっては、前記各通信回路の設置方向への制約が少なくなり、高い自由度で設置を行うことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、PHS(Personal Handy phone System)等の無線通信システムで好適に実施され、レピータと称される無線中継装置に関する。
前記PHS(第二世代コードレス電話システム)のような公衆無線通信システムの基地局は屋外に設置されていることが一般的であり、たとえばオフィスや商業施設等の屋内では、場所によっては基地局からの電波が到達しにくく、端末局を使用できないという状況になることがある。特に、微弱電波で、周波数が高く直進性の高い前記PHSの場合は顕著である。このような状況に対処するために、図6で示すように、たとえば特許文献1に示すような無線中継装置1を建物の窓際等に設置し、基地局2および端末局3からの電波を受信・増幅し、他方へ向けて再度送信するということが従来から行われている。
図7は、典型的な従来技術の無線中継装置11の電気的構成を示すブロック図である。基地局から到来する無線信号はアンテナ12を介して無線回路13で受信処理されて高周波信号がベースバンド信号に変換され、ベースバンド回路14にて復号処理される。また逆に、基地局向けに送出される信号については、ベースバンド回路14にて符号化処理された後、無線回路13にてベースバンドから高周波への信号変換が施され、アンテナ12から無線信号として送出される。また、端末局側の無線信号についても、上述の基地局側処理と全く同様に、アンテナ15、無線回路16、ベースバンド回路17を用いて処理される。
一方、制御部18が設けられており、この制御部18は、各回路ブロックの動作制御を行うと同時に、前記ベースバンド回路14もしくはベースバンド回路17で復号処理されたデータ信号を解釈し、たとえば当該データ信号に必要な変換処理を加えて他方のベースバンド回路へ中継したり、また定められたシーケンスに従って応答メッセージを作成し、受信先のベースバンド回路へ返信したりする。
図8は、その従来技術の無線中継装置11の外観形状を示す斜視図である。図8で示すように、該無線中継装置11は、水平方向断面がI字状に形成され、そのI字の上辺部分51と下辺部分52とに、平面状の前記アンテナ12,15が埋込まれており、前記上辺部分51と下辺部分52との接続部分55は、アンテナ12,15間の混信を避けるために、前記PHSで30cm程度の長さに形成されている。これに前記接続部分55には、参照符56で示すLEDなどによるインジケータや、参照符57で示すようなマークを設けておき、施工設定時に前記LEDを点滅させるなどして、アンテナ12,15の向き調整を行わせるようになっている。
特許第3266342号公報
上述のように構成される無線中継装置11では、設置工事にあたって、設置方向への制約が大きいという問題がある。このため、たとえば窓に向かって、右側の壁面用と、左側の壁面用とに個別の無線中継装置を準備しておく必要がある。そうでなければ、最も良好な感度が得られる場所に設置することができない可能性がある。したがって、該無線中継装置11の種類が増え、該無線中継装置11自体および設置工事のコストが嵩むという問題がある。また、基地局に向けるべきアンテナの近傍に、前記インジケータ56を設けたり、シールマーク57など貼って、どちらのアンテナを基地局に向けるべきかを表示をしておく必要があり、このような工夫をわざわざ施すことでも、部品点数が多くなってコストが嵩むという問題がある。
さらにまた、施工者やユーザに、設置工事時に面倒なアンテナ向き調整などをさせると、商品の魅力が薄れ、購買意欲が薄れる危険性がある。すなわち、電話会社の負担で、ネットワークに接続された大掛かりな基地局を設置するのとは異なり、中継装置の利点は、事業所や商業施設などが独自の判断で購入し、設置するだけで、通信品質を向上し、集客などに寄与させられることにあり、設置工事が煩雑になったり、設置場所の制約が大きくなると、購入を諦める可能性が高くなる。
本発明の目的は、設置方向への制約を少なくすることができる無線中継装置を提供することである。
本発明の無線中継装置は、一方の無線通信装置から他方の無線通信装置への通信を中継するために用いられ、それぞれの無線通信装置には対応する通信回路が臨み、各通信回路を制御する制御手段は、前記各通信回路毎に個別の制御ソフトウェアを使用するようにした無線中継装置において、前記各通信回路毎に個別に対応して前記制御手段を設け、該制御手段は、予め両方の通信回路のための制御ソフトウェアを格納しており、相互に異なる制御ソフトウェアを選択使用することを特徴とする。
上記の構成によれば、携帯電話や簡易式携帯電話などで好適に用いられ、基地局と端末局とのように、一方の無線通信装置から他方の無線通信装置への通信を中継するために用いられる無線中継装置において、たとえば屋外側の無線通信装置と屋内側の無線通信装置とのように、それぞれの無線通信装置には対応する通信回路(特にアンテナ)が臨む構成では、前記屋外側には一方の通信回路を、前記屋内側には他方の通信回路を向けるという設置上の制約が生じる。
そこで本発明では、前記各通信回路毎に個別に対応して制御手段を設け、その制御手段には、予め両方の通信回路のための制御ソフトウェアを格納しておく。そして、制御すべき通信回路が臨む(通信相手の)無線通信装置に対応した制御ソフトウェアを、前記各制御手段で選択して使用する。
したがって、設置工事にあたっては、前記各通信回路の設置方向への制約が少なくなり、共通の該無線中継装置を使用しても、高い自由度で設置を行うことができる。これによって、該無線中継装置自体および設置工事のコストを削減することができるとともに、高い通信品質を得ることもできる。
また、本発明の無線中継装置は、外部入力手段をさらに備え、前記制御手段は、前記外部入力手段からの入力結果に応答して、前記選択使用する制御ソフトウェアを決定することを特徴とする。
上記の構成によれば、各通信回路が、前記基地局と端末局とのように、どちらの無線通信装置に臨んでいるのかを判断するために、外部入力手段を設けておく。そして、設置工事時に、作業者がこの外部入力手段から設定作業を行い、前記制御手段は、その入力結果に応答して、前記選択使用する制御ソフトウェアを決定する。
したがって、制御ソフトウェアの選択設定を具体的に実現することができる。
さらにまた、本発明の無線中継装置では、前記制御手段は、起動プログラムを有し、起動時に前記各通信回路に通信環境の調査を行わせ、その調査結果に応答して、前記選択使用する制御ソフトウェアを決定することを特徴とする。
上記の構成によれば、各通信回路が、前記基地局と端末局とのように、どちらの無線通信装置に臨んでいるのかを判断するために、前記制御手段には起動プログラムを格納しておく。そして、設置後の初起動時や、移設後の初起動時、さらにはシステムリセット時などに、前記制御手段はこの起動プログラムを実行し、前記各通信回路に、それぞれどれだけの基地局が検出されるかなどの通信環境の調査を行わせ、その調査結果に応答して、たとえば基地局が多く検出された方の通信回路に対応した制御手段は該基地局と通信するための制御ソフトウェアを使用し、前記基地局の検出が少なかった方の通信回路に対応した制御手段は該端末局と通信するための制御ソフトウェアを使用するなど、各制御手段で選択使用する制御ソフトウェアを決定する。
したがって、前記通信環境に応じて自動的に使用すべき制御ソフトウェアを決定することができ、設置工事時に煩雑な設定作業を無くすことができる。
また、本発明の無線中継装置は、一方の無線通信装置から他方の無線通信装置への通信を中継するために用いられ、それぞれの無線通信装置には対応する通信回路が臨み、各通信回路を制御する第1の制御手段は、前記各通信回路毎に個別の制御ソフトウェアを使用するようにした無線中継装置において、前記各通信回路毎に個別に対応して設けられ、初期状態では前記制御ソフトウェアが書込まれていない前記第1の制御手段と、予め両方の通信回路のための制御ソフトウェアを格納しており、各第1の制御手段に、対応する無線通信装置に応じた相互に異なる制御ソフトウェアを書込む第2の制御手段とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、携帯電話や簡易式携帯電話などで好適に用いられ、基地局と端末局とのように、一方の無線通信装置から他方の無線通信装置への通信を中継するために用いられる無線中継装置において、たとえば屋外側の無線通信装置と屋内側の無線通信装置とのように、それぞれの無線通信装置には対応する通信回路(特にアンテナ)が臨む構成では、前記屋外側には一方の通信回路を、前記屋内側には他方の通信回路を向けるという設置上の制約が生じる。
そこで本発明では、前記各通信回路毎に個別に対応して第1の制御手段を設けるとともに、初期状態では制御ソフトウェアが書込まれていないその第1の制御手段に制御ソフトウェアを書込む第2の制御手段を設ける。そして、この第2の制御手段には、予め両方の通信回路のための制御ソフトウェアが格納されており、制御すべき通信回路が臨む(通信相手の)無線通信装置に対応した制御ソフトウェアを、前記各第1の制御手段に書込む。
したがって、設置工事にあたっては、前記各通信回路の設置方向への制約が少なくなり、共通の該無線中継装置を使用しても、高い自由度で設置を行うことができる。これによって、該無線中継装置自体および設置工事のコストを削減することができるとともに、高い通信品質を得ることもできる。
さらにまた、本発明の無線中継装置は、外部入力手段をさらに備え、前記第2の制御手段は、前記外部入力手段からの入力結果に応答して、前記第1の制御手段に書込むべき制御ソフトウェアを決定することを特徴とする。
上記の構成によれば、各通信回路が、前記基地局と端末局とのように、どちらの無線通信装置に臨んでいるのかを判断するために、外部入力手段を設けておく。そして、設置工事時に、作業者がこの外部入力手段から設定作業を行い、前記第2の制御手段は、その入力結果に応答して、前記第1の制御手段へ書込むべき制御ソフトウェアを決定する。
したがって、制御ソフトウェアの書込みを具体的に実現することができる。
また、本発明の無線中継装置では、前記第2の制御手段は、起動プログラムを有し、起動時に前記各通信回路に通信環境の調査を行わせ、その調査結果に応答して、前記第1の制御手段に書込むべき制御ソフトウェアを決定することを特徴とする。
上記の構成によれば、各通信回路が、前記基地局と端末局とのように、どちらの無線通信装置に臨んでいるのかを判断するために、前記第2の制御手段には起動プログラムを格納しておく。そして、設置後の初起動時や、移設後の初起動時、さらにはシステムリセット時などに、前記第2の制御手段はこの起動プログラムを実行し、前記各通信回路に、それぞれどれだけの基地局が検出されるかなどの通信環境の調査を行わせ、その調査結果に応答して、たとえば基地局が多く検出された方の通信回路に対応する第1の制御手段には該基地局と通信するための制御ソフトウェアを書込み、前記基地局の検出が少なかった方の通信回路に対応する第1の制御手段には該端末局と通信するための制御ソフトウェアを書込むなど、各制御手段へ書込むべき制御ソフトウェアを決定する。
したがって、前記通信環境に応じて自動的に第1の制御手段に書込むべき制御ソフトウェアを決定することができ、設置工事時に煩雑な設定作業を無くすことができる。
さらにまた、本発明の無線中継装置は、基地局と端末局との間の無線信号を中継する装置において、前記各通信回路のアンテナが、前記基地局と端末局とのいずれに向けられるべきかを識別するための識別手段を廃することを特徴とする。
上記の構成によれば、前記携帯電話や簡易式携帯電話などの無線中継装置として実施され、前記基地局と端末局との間で無線信号を中継する装置において、2つの通信回路は、当初はどちらの局に対応したものではなく、上述のように制御ソフトウェアの格納の仕方によって対応する局を決定するので、設置方向への制約が少なくなり(設置方向を意識しなくてもよくなり)、アンテナの設置方向を示す識別手段を廃することができる。
これによって、部品点数を減らすことができるとともに、ハウジング表面の空いたスペースを、たとえば商標マークを入れるなどの別の用途に用いることが可能となるばかりでなく、ハウジング表面のデザインをすっきりさせるようデザイン設計することもできる。
本発明の無線中継装置は、以上のように、携帯電話や簡易式携帯電話などで好適に用いられ、基地局と端末局とのように、一方の無線通信装置から他方の無線通信装置への通信を中継するために用いられる無線中継装置において、たとえば屋外側の無線通信装置と屋内側の無線通信装置とのように、それぞれの無線通信装置に対応する通信回路(特にアンテナ)毎に個別に対応して制御手段を設け、その制御手段には、予め両方の通信回路のための制御ソフトウェアを格納しておき、制御すべき通信回路が臨む(通信相手の)無線通信装置に対応した制御ソフトウェアを、前記各制御手段で選択して使用する。
それゆえ、設置工事にあたっては、前記各通信回路の設置方向への制約が少なくなり、共通の該無線中継装置を使用しても、高い自由度で設置を行うことができる。これによって、該無線中継装置自体および設置工事のコストを削減することができるとともに、高い通信品質を得ることもできる。
また、本発明の無線中継装置は、以上のように、携帯電話や簡易式携帯電話などで好適に用いられ、基地局と端末局とのように、一方の無線通信装置から他方の無線通信装置への通信を中継するために用いられる無線中継装置において、たとえば屋外側の無線通信装置と屋内側の無線通信装置とのように、それぞれの無線通信装置に対応する通信回路(特にアンテナ)毎に個別に対応して第1の制御手段を設けるとともに、初期状態では制御ソフトウェアが書込まれていないその第1の制御手段に制御ソフトウェアを書込む第2の制御手段を設け、制御すべき通信回路が臨む(通信相手の)無線通信装置に対応した制御ソフトウェアを、前記各第1の制御手段に書込む。
それゆえ、設置工事にあたっては、前記各通信回路の設置方向への制約が少なくなり、共通の該無線中継装置を使用しても、高い自由度で設置を行うことができる。これによって、該無線中継装置自体および設置工事のコストを削減することができるとともに、高い通信品質を得ることもできる。
以下に、PHSにおいて用いられる本発明による無線中継装置について、図面を用いながら説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の第1の形態の無線中継装置21の電気的構成を示すブロック図である。この無線中継装置21も、前述の図6で示す無線中継装置1のように、基地局2と多くの端末局3との間の無線信号を中継する。本発明の無線中継装置は、通信相手先となる無線通信装置が、上述のように基地局と端末局とのような2種類に限定されず、たとえば端末局側がPDC方式とCDMA方式とのように、合計3種類以上であってもよい。また、通信回線の接続形態も、前記携帯電話などのような多元接続に限らず、単一の無線通信装置と、常に同じ回線を用いて通信するものであってもよい。すなわち、該無線中継装置の設置時に設置方向を考慮する必要のあるものであればよい。
この無線中継装置21は、2つのアンテナ22,23、無線回路24,25、ベースバンド回路26,27および制御部28,29を備えるとともに、単一のDPRAM(Dual Port RAM)30を備えて構成される。前記DPRAM30とは、アドレス、データバス、コントロール信号などを2系統有し、2つの制御部(CPU等)で記憶領域を共有できる半導体素子のことである。
以下、便宜上、アンテナ22側を基地局とし、アンテナ23側を端末局として説明する。前記基地局から到来する無線信号はアンテナ22を介して無線回路24で受信され、高周波信号からベースバンド信号へ復調処理され、さらにベースバンド回路26にてデータの復号処理が行われ、その復号データが制御部28にて解析される。このとき、受信メッセージが端末局へ中継送信すべきメッセージであれば、DPRAM30を介して制御部29へメッセージが渡され、ベースバンド回路27にてデータの符号化処理が行われ、無線回路25にてベースバンド信号から高周波信号への変調処理が行われた後、アンテナ23から端末局へ向けて無線信号が送信される。また、前記制御部28での解析の結果、受信メッセージに対する応答メッセージを基地局へ送信すべきであれば、当該メッセージを該制御部28で生成し、ベースバンド回路26にてデータの符号化処理を行い、無線回路24でベースバンド信号から高周波信号への変調処理を行い、アンテナ22を介して基地局へ向けて無線信号を送信する。
一方、無線信号が端末局から到来した際には、アンテナ23を介して無線回路25で受信され、高周波信号からベースバンド信号へ復調処理され、さらにベースバンド回路27にてデータの復号処理が行われ、その復号データが制御部29およびDPRAM30を介して制御部28に渡され、解析処理が行われる。この解析結果に応じた動作は、前述の通りであるので省略する。
注目すべきは、本発明では、前記ベースバンド回路26と制御部28とを、同様に前記ベースバンド回路27と制御部29とを、それぞれ1チップで形成するなどして、2つの局に個別に対応する各無線回路24,25に、それぞれ制御部28,29を設けていることである。そして、この無線中継装置21では、このように制御部28,29を2つ備える構成を採るとともに、2つの制御部28,29には、基地局との通信を行う第1の制御ソフトウェア41と、端末局との通信を行う第2の制御ソフトウェア42とが、それぞれ共通に搭載されていることである。
したがって、前述の無線中継装置11の制御部18では、詳しく説明していないけれども、基地局との通信を行う制御部と、端末局との通信を行う制御部とには、相互になる制御ソフトウェアが必要になり、図示していないが、それぞれ適切な制御ソフトウェアが使用されている。これに対して、この無線中継装置21の制御部28,29には、基地局用の制御ソフトウェア41と、端末局用の制御ソフトウェア42との2つの制御ソフトウェアが、共に搭載されている。
前記基地局側と端末局側とで、アンテナ22および無線回路24は、アンテナ23および無線回路25とそれぞれ同一構成であり、したがって2つの制御部28,29に共通の制御ソフトウェアを搭載することで、前述のように1チップで構成されるベースバンド回路26および制御部28と、ベースバンド回路27と制御部29とに、同一チップを共用することができる。これによって、チップコストを大幅に削減することができる。
そして、従来の無線中継装置11では、設置方向を明示するために、前記図8に示すように、LEDなどによるインジケータ56や、マーク57を設けているのに対して、本発明の無線中継装置21では、前記のように制御部28,29に2つの制御ソフトウェア41,42を共に搭載しておくことで、該無線中継装置21の設置方向は、施工設定時の設定で任意に選択できるようになっている。具体的には、基地局が存在する屋外側にアンテナ22,23の任意の一方を向け、端末局が存在する屋内側に任意の他方を向け、設定によって基地局と通信するのか、または端末局と通信するのかを自由に切換えることができる。
これによって、設置工事にあたっては、設置方向への制約が少なくなり、共通の該無線中継装置21を使用しても、高い自由度で設置を行うことができる。たとえば、窓に向かって、右側の壁面用と、左側の壁面用とに個別の無線中継装置を準備しておくような必要がなくなる。これによって、該無線中継装置21自体および設置工事のコストを削減することができるとともに、天井や壁面等に設置される該無線中継装置21を、最も良好な感度が得られる場所に簡単に設置することができる。
また、前記インジケータやマークなどが不要になり、これによってもまたコストを削減することができるとともに、該無線中継装置21のハウジング表面の空いたスペースを、商標マークを入れるなどの他の用途に用いることが可能となるばかりでなく、ハウジング表面のデザインをすっきりさせるようデザイン設計することもできる。
[実施の形態2]
図2は、本発明の実施の第2の形態の無線中継装置61の電気的構成を示すブロック図である。この無線中継装置61は、前述の無線中継装置21に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この無線中継装置61では、2つの制御部68,69には前記制御ソフトウェア41,42が予め搭載されておらず、代りに、前記制御ソフトウェア41,42を搭載し、その適切な方を、前記施工設定時にこれらの制御部68,69に書込む制御部62が設けられていることである。
このようにしてもまた、設置工事にあたって、設置方向への制約が少なくなり、共通の該無線中継装置61を使用しても、高い自由度で設置を行うことができる。また、制御部68,69における制御ソフトウェア41,42の格納領域を必要最小限にすることができるとともに、該制御ソフトウェア41,42を制御部62のみで一括管理できるので、該制御ソフトウェア41,42のバージョンアップや不具合への対応が容易になる。
[実施の形態3]
図3は、本発明の実施の第3の形態の無線中継装置71の電気的構成を示すブロック図である。この無線中継装置71は、前述の無線中継装置21に類似している。注目すべきは、この無線中継装置71では、2つの制御部28,29の一方(図3では制御部28側)には、外部入力可能なようにプルアップ抵抗72およびスイッチ73が設けられており、その制御部28,29の一方が前記スイッチ73の状態に応じて、選択すべき制御ソフトウェア41,42を切換えることである。前記施工設定時に、作業者がこのスイッチ73から設定作業を行い、前記制御部28,29の一方は、その入力結果に応答して、選択すべき制御ソフトウェア41または42を決定する。
具体的には、この図3で示すように、スイッチ73のOFFで制御部28の入力ポートにHighが、スイッチ73のONでLowが入力されるような回路構成で、かつ入力がHighのとき基地局側を制御する制御ソフトウェア41を該制御部28に、端末局側を制御するソフトウェア42を制御部29に選択させ、仮に該無線中継装置71を設置した際にアンテナ22が屋外側を向いてしまった場合に施工者がスイッチ73をOFF設定にすれば、屋外側に近い該アンテナ22を制御する制御部28に基地局側を制御する制御ソフトウェア41を選択させ、アンテナ23を制御する制御部29に端末局側を制御する制御ソフトウェア42を選択させることができる。
こうして、該無線中継装置71の設置時状況に応じた制御部28,29の基地局側または端末局側の通信制御権の選択を実現することができる。具体的には、電源コードの引出し方向の制限や、装置の表示を使用者が視認できるようにするため等の設置時の拘束条件によって、アンテナ22,23のいずれが屋外(基地局)側を向くかが決定されることがあるので、この場合に屋外側に近い方のアンテナを制御する制御部に対して基地局側を制御する制御ソフトウェア41を選択使用するようにスイッチ73を設定するものである。
同様に、図4の無線中継装置81のように、前記無線中継装置61の構成に、前記プルアップ抵抗72およびスイッチ73を設け、2つの制御部68,69に書込むべき制御ソフトウェア41または42を決定するようにしてもよい。こうして、制御ソフトウェア41,42の書込みを具体的に実現することができる。
[実施の形態4]
図5は、本発明の実施の第4の形態の無線中継装置の設置起動時における立ち上げ処理の状態遷移の一例を示すフローチャートである。この立ち上げ処理は、前記制御ソフトウェア41,42を切換えて使用する前記制御部28,29や制御部62に予め格納されており、電源が投入された時点、予め定める時間間隔(たとえば24時間毎)および/または同期している基地局の同期外れが検出された時点などに行われる。
ステップS51で初期化処理が行われ、ステップS52でPHSに関するキャリアサーチが行われる。関連する制御キャリアが検出されればステップS53に移り、1または複数の同期先の候補となる基地局のモニタが行われる。同期先の(中継対象となる)候補基地局があれば、ステップS54で受信電界強度レベルや妨害の有無などから前記同期(中継)先の基地局を決定し、ステップS55で同期(中継)動作の起動処理が行われ、ステップS56で動作可能と判定されると、中継すべき無線信号の待機状態となる。
そして、本実施の形態では、前記ステップS53では、同期先候補とする他基地局を選定するに先立ち、候補基地局のモニタ処理を行うことを利用して、このモニタ処理で多くの基地局が観測できた側のアンテナが屋外の方向を向いていると想定できるので、そのアンテナを基地局との無線信号のやりとりを行うアンテナとした方が良いと判断し、この判断に基づき2つの制御部38,39;68,69の各々で実行する制御ソフトウェアを選択したり、書込んだりする。
このように構成することによって、通信環境に応じて、自動的に使用すべき制御ソフトウェアを決定することができ、設置工事時に煩雑な設定作業を無くすことができる。すなわち、該無線中継装置を、見通しの良さそうな所に、電源線を確保し、取り付け金具等で機械的に固定するだけで設置工事を終了することができ、さらに施工性を高めることができる。なお、設置状況の判断処理については、制御部28,29の場合は、いずれで実行しても構わない。
本発明の実施の第1の形態の無線中継装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の第2の形態の無線中継装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の第3の形態の無線中継装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の第3の形態の無線中継装置の他の例の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の第4の形態の無線中継装置の設置起動時における立ち上げ処理の状態遷移の一例を示すフローチャートである。 無線中継装置による再送信の様子を説明するための図である。 典型的な従来技術の無線中継装置の電気的構成を示すブロック図である。 従来技術の無線中継装置の外観形状を示す斜視図である。
符号の説明
1 無線中継装置
2 基地局
3 端末局
11 無線中継装置
12,15 アンテナ
13,16 無線回路
14,17 ベースバンド回路
18 制御部
21,61,71,81 無線中継装置
22,23 アンテナ(通信回路)
24,25 無線回路(通信回路)
26,27 ベースバンド回路(通信回路)
28,29;68,69 制御部
30 DPRAM
41,42 制御ソフトウェア
51 上辺部分
52 下辺部分
55 接続部分
56 インジケータ
57 マーク
62 制御部
72 プルアップ抵抗
73 スイッチ

Claims (7)

  1. 一方の無線通信装置から他方の無線通信装置への通信を中継するために用いられ、それぞれの無線通信装置には対応する通信回路が臨み、各通信回路を制御する制御手段は、前記各通信回路毎に個別の制御ソフトウェアを使用するようにした無線中継装置において、
    前記各通信回路毎に個別に対応して前記制御手段を設け、該制御手段は、予め両方の通信回路のための制御ソフトウェアを格納しており、相互に異なる制御ソフトウェアを選択使用することを特徴とする無線中継装置。
  2. 外部入力手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記外部入力手段からの入力結果に応答して、前記選択使用する制御ソフトウェアを決定することを特徴とする請求項1記載の無線中継装置。
  3. 前記制御手段は、起動プログラムを有し、起動時に前記各通信回路に通信環境の調査を行わせ、その調査結果に応答して、前記選択使用する制御ソフトウェアを決定することを特徴とする請求項1記載の無線中継装置。
  4. 一方の無線通信装置から他方の無線通信装置への通信を中継するために用いられ、それぞれの無線通信装置には対応する通信回路が臨み、各通信回路を制御する第1の制御手段は、前記各通信回路毎に個別の制御ソフトウェアを使用するようにした無線中継装置において、
    前記各通信回路毎に個別に対応して設けられ、初期状態では前記制御ソフトウェアが書込まれていない前記第1の制御手段と、
    予め両方の通信回路のための制御ソフトウェアを格納しており、各第1の制御手段に、対応する無線通信装置に応じた相互に異なる制御ソフトウェアを書込む第2の制御手段とを含むことを特徴とする無線中継装置。
  5. 外部入力手段をさらに備え、
    前記第2の制御手段は、前記外部入力手段からの入力結果に応答して、前記第1の制御手段に書込むべき制御ソフトウェアを決定することを特徴とする請求項4記載の無線中継装置。
  6. 前記第2の制御手段は、起動プログラムを有し、起動時に前記各通信回路に通信環境の調査を行わせ、その調査結果に応答して、前記第1の制御手段に書込むべき制御ソフトウェアを決定することを特徴とする請求項4記載の無線中継装置。
  7. 基地局と端末局との間の無線信号を中継する装置において、前記各通信回路のアンテナが、前記基地局と端末局とのいずれに向けられるべきかを識別するための識別手段を廃することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の無線中継装置。
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