JP2005101768A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像形成装置の種類や画像形成時に行われる画像処理に配慮し、合成した画像の復号を容易にすることができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】 処理対象となった画像データに対して、埋め込みの対象となった付加情報に基づく付加画像データを合成し、合成画像データを生成する画像処理装置であって、制御部11が、合成画像データの媒体上への形成条件に関する情報を取得し、取得した情報に基づき、付加情報の符号化方法を決定し、当該決定した符号化方法で付加情報を符号化し、当該符号化した付加情報に基づいて、画像データに合成される付加画像データが生成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像データに付加情報を埋め込む画像処理装置に関する。
近年、付加的な情報を、視覚的には容易に識別できない態様で画像データ(処理対象の画像データ)に合成するといった、いわゆる電子すかし技術が研究され、実用化されている。こうした電子すかしを合成した画像データは、後に読み取って復号され、文書の認証など、所定の処理に供されている。
特開2002−374402号公報 特開2002−218207号公報
しかしながら、紙媒体に形成した画像データには、プリントおよびスキャンによるD/A,A/D変換、色変換、スクリーンによる2値化処理、プリンタおよびスキャナの解像度の違いによって生じる解像度変換、スキャン時のスキュー(傾き)に加えてノイズや、プリンタおよびスキャナの機械的動作に伴う画素位置のずれ(面内むら)など、種々の画質劣化要因があり、合成された情報を安定して読み取ることができない。
そこで、情報を「0」又は「1」の二進数で符号化する場合に、「0」,「1」の各符号について、図10に示すような2種類のパターン画像の各々を対応づけておき、符号化して得た符号列について、それに含まれる各符号に対応するパターン画像を順次選択して所定順序に配列し、付加画像を得て、これを合成すると、上記紙媒体などにおける画質劣化に対する耐性を獲得できる。
すなわち、図10に示したパターン画像は、図11に示すように、符号「1」を意味する基本パターン(A)と、符号「0」を意味する基本パターン(B)とを定義しておき、これらの各要素の値(画素値)に図11(C)に示す(1)式または(2)式のような式(これらの式においてCは埋め込み強度、αは減衰率であり、利用者等によって予め指定されているとする)によって定義される値を乗じて得たものである。なお、(1)、(2)式でX,Yは、パターン画像の中心を(X,Y)=(0,0)としたときの各画素の座標(X,Y)の値である。
この乗算の結果、図11(A),(B)のそれぞれに基づいて、図10に示した各パターン画像が生成される。なお、図3では、図示の都合上、濃度の違いをハッチングの違いによって示している。これらのパターン画像は、
(1)双方のパターン画像の対応する画素同士を加算した結果は、いずれも同じ所定値(例えば「0」)になる、
(2)各々のパターン画像中の全画素を加算した結果は、いずれも同じ所定値(例えば「0」)になる、
(3)各々のパターン画像は、画像の中心部を通り、その方向が異なる、2つの画素値の不連続線(エッジと呼ぶ)を有する。図10の例では、縦横に直交してエッジが形成されている、
(4)各々のパターン画像の持つ画素値の絶対値は中心でもっとも大きく、中心から離れるほど小さくなる、
という特徴を有している。このように面積を持ったパターンによって符号を表現することで各画質劣化要因に対する耐性を獲得する一方、合成後に画像の濃度が大きく変化することが防止され((1),(2)の特徴による)、パターン画像の検出が容易で復号処理が簡便となり((2),(3)の特徴による)、かつパターン間でのエッジの発生が防止されて((4)の特徴による)、その存在が視覚的に目立たないようになる。
このパターン画像を合成した画像を、復号する際は、パターン画像内のエッジによって仕切られた各象限に相当する合成後の画素値の和(第1から第4象限についてR1からR4)を算出し、例えば、R1>R2かつR1>R4かつR3>R2かつR3>R4の場合に符号「1」であると判定する。すなわち、各象限ごとの画素値群の和の比較によって復号を行うことができる。
ところで、プリンタ等の画像形成装置では、諧調を表現するため、所定の単位領域内のドット(トナーやインクを載せるドット)の数を増減させる、スクリーン処理と呼ばれる技術が用いられている。ここで、スクリーン処理の前後で人間の肉眼に感じられる差異が小さくなるようドットのサイズを小さくしている。
このスクリーン処理は、その処理の対象となった画像が高周波成分の少ない、いわば「平坦な」画像であれば、上記単位領域内の平均化と同様の処理が行われているのと同じ結果になる。このため、スクリーン処理を経て形成された画像を肉眼よりも精度の高いスキャナで読み取った場合、元の画像にあった細かな情報は失われてしまう。
例えば図10(A)に示したパターンを用いた場合、合成を受ける画像のうち、このパターンの右上1/4(第一象限)に対応する部分と、左下1/4(第三象限)に対応する部分とでは画素値が増加し、左上1/4(第二象限)に対応する部分と、右下1/4(第四象限)に対応する部分とでは画素値が減少するはずであるが、スクリーン処理における単位領域のサイズが大きくなると、平均化と同様の効果が生じることにより、画素値を増減させた効果が減少して、復号の処理の負担が大きくなる。
また、このスクリーン処理の内容はプリンタ等の画像形成装置の種類によっても異なるし、さらに、スクリーン処理だけでなく、他の画像処理によっても、復号の処理の負担が大きくなる場合が想定される。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、画像形成装置の種類や画像形成時に行われる画像処理に配慮し、合成した画像の復号を容易にすることのできる画像処理装置を提供することを、その目的の一つとする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、処理対象となった画像データに対して、埋め込みの対象となった付加情報に基づく付加画像データを合成し、合成画像データを生成する画像処理装置であって、前記合成画像データの媒体上への形成条件に関する情報を取得する手段と、前記取得した情報に基づき、付加情報の符号化方法を決定し、当該決定した符号化方法で前記付加情報を符号化する符号化手段と、を含み、前記符号化した付加情報に基づいて、前記画像データに合成される付加画像データが生成されることを特徴としている。
ここで前記符号化した付加情報には、所定特徴量に基づいて決定された、前記符号化方法を特定する情報が含まれてもよい。また、前記形成条件に関する情報には、画像形成に用いられる装置の種類に関する情報が含まれてもよいし、画像形成前の画像処理に関する情報が含まれることとしてもよい。この場合に、前記画像処理に関する情報は、疑似諧調処理方法に用いられるスクリーン情報を含んでもよい。
さらに、前記付加画像データは、付加情報を符号化して得た符号列に含まれる各符号について、それぞれ対応するパターン画像を選択して、所定の順序に配列して得た画像データであることとしてもよい。ここで、前記複数種類のパターン画像の各々は、当該パターン画像内の画素値の総和が、略所定の値になるよう設定され、かつ互いに異なる符号に対応付けられた種類のパターン画像同士について、対応する画素値を加算したときに、略前記所定の値になるよう設定された画像であって、各パターン画像は、その略中央を通る複数の仮想的な境界線の両側に相当する画素値が互いに、不連続となるよう設定されていることとしてもよい。
また、上記従来例の問題点を解決するための本発明は、コンピュータに、処理対象となった画像データに対して、埋め込みの対象となった付加情報に基づく付加画像データを合成し、合成画像データを生成させる画像処理方法であって、前記合成画像データの媒体上への形成条件に関する情報を取得する工程と、前記取得した情報に基づき、付加情報の符号化方法を決定し、当該決定した符号化方法で前記付加情報を符号化する工程と、を含み、前記符号化した付加情報に基づいて付加画像データを生成し、前記画像データに合成することを特徴としている。
さらに、上記従来例の問題点を解決するための本発明は、コンピュータを用いて、処理対象となった画像データに対して、埋め込みの対象となった付加情報に基づく付加画像データを合成し、合成画像データを生成する画像処理プログラムであって、前記コンピュータに、前記合成画像データの媒体上への形成条件に関する情報を取得する手順と、前記取得した情報に基づき、付加情報の符号化方法を決定し、当該決定した符号化方法で前記付加情報を符号化する手順と、前記符号化した付加情報に基づいて、前記画像データに合成される付加画像データを生成する手順と、を実行させることを特徴としている。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る画像処理装置1は、図1に示すように、制御部11と記憶部12と操作部13と表示部14と入出力部15とを含んで構成されており、画像形成装置としてのプリンタ2に接続されている。
制御部11は、記憶部12に格納された画像処理プログラムに従って動作しており、処理対象となった画像データに対して埋め込みの対象となった付加情報に基づく付加画像データを合成し、合成画像データを生成する処理を行う。この処理の具体的内容については、後に詳しく述べる。
記憶部12は、制御部11によって実行されるプログラムを保持する、コンピュータ可読な記録媒体を含む。また、この記憶部12は、制御部11による画像処理の過程で生じる種々のデータを格納するワークメモリとしても動作する。本実施の形態では、さらにプリンタ2のドライバプログラムを格納しており、このドライバプログラム内に、プリンタ2の機種を表す情報が保持されている。
操作部13は、キーボードやマウス等であり、利用者の操作を受けて、その操作内容を制御部11に出力する。表示部14は、制御部11から入力される指示に従って、利用者に対して情報を提示する。入出力部15は、外部から入力されるデータを制御部11に出力する。また、この入出力部15は、制御部11から入力される指示に従ってデータをプリンタ2に出力する。
ここで、制御部11の処理の具体的な内容について述べる。制御部11は、処理対象となった画像データを記憶部12に格納し、以下に説明するプログラムに従って、この画像データに付加画像データを合成し、合成して得た画像データを入出力部15を介してプリンタ2に出力する。また、この制御部11は、例えばプリンタドライバの処理として、ユーザの指示操作に基づいて画像形成の際に行われるべき画像処理を指定する情報をプリンタ2に対して出力するようにしてもよい。
制御部11によって実行される画像処理プログラムは、機能的には図2に示すように、画像形成条件取得部21と、符号化方法決定部22と、符号化部23と、付加画像生成部24と、合成部25とを含んで構成されている。
画像形成条件取得部21は、記憶部12からプリンタドライバの設定情報を取得して、画像形成に係る条件として、プリンタ2の種類に関する情報や、画像形成前の画像処理に関する情報(例えば、疑似諧調処理方法に用いられるスクリーン情報)などを取得する。
符号化方法決定部22は、画像形成条件取得部21が取得した情報に基づき、付加画像データの元となる情報(付加情報)の符号化方法を定めて、符号化方法を特定する情報を出力する。具体的には、この記憶部2が、図3に示すように、プリンタ2の機種識別子ごとに、各プリンタ2において選択的に適用可能なスクリーン処理の種類に関するスクリーン処理識別子を関連づけ、このスクリーン処理識別子ごとに、符号化方法を特定する情報と、符号化識別子(C)とを関連づけたテーブルを記憶しており、符号化方法決定部22は、画像形成条件取得部21が取得した情報のうち、プリンタ2の種類に関する情報と、スクリーン処理に関する情報とに基づき、それらに関連づけられた符号化識別子と、符号化方法を特定する情報とを、このテーブルから取得して出力する。ここで、符号化方法を特定する情報は、例えばBCH符号のパラメータ(情報記号数k,符号長n,ハミング距離の最小値dのそれぞれ)などでよいので、以下、符号化方法を特定する情報が、このBCH符号のパラメータである場合について説明する。
符号化部23は、符号化方法決定部22から順次入力された符号化方法に基づいて付加情報を符号化して出力する。また、この符号化部23は、どの符号化方法を用いたかを表す、符号識別子の情報を含む属性情報を生成する。この属性情報は、予め定められた符号化方法で符号化される。
具体的に、この符号化部23が生成する符号列の論理的なフォーマットの例は、図4に示すようなものとなる。すなわち、この論理的フォーマットでは先頭部分から、符号識別子Cと、付加情報Dとが含まれている。
付加画像生成部24は、属性情報や付加情報を符号化して得られた符号列の入力を符号化部23から受けて、これらに対応する付加画像データを生成する。具体的に、この付加画像生成部24は、図5に示すように、各符号に対応する複数のパターン画像を作成するパターン画像作成部26と、当該符号列を構成する各符号に対応するパターン画像を選択しつつ出力するパターン選択部27と、選択されたパターン画像を配列するパターン配列部28とを含んでなる。
パターン画像作成部26は、各符号に対応する、複数のパターン画像のデータを作成して出力する。このパターン画像作成部26が出力するパターン画像は、図10及び図11に示したように、符号「0」と「1」とのそれぞれに対応するパターン画像でよい。
パターン選択部27は、付加情報の符号化結果である符号列を参照しながら、パターン画像作成部26が出力する複数のパターン画像のうち、符号列に含まれる各符号に対応するパターン画像を順次(符号列の順に)選択して出力する。
パターン配列部28は、パターン選択部27が出力したパターン画像を、処理対象となった画像データ内に配列する。具体的に配列の順序は、図6に示すように、ラスタスキャンと同じ順(左から右へ走査して得たラインを、上から下へ走査する順)となる。また、このパターン配列部28は、生成したパターン画像の各行、及び/又は各列の所定位置(例えばそれらの先頭)に、所定の符号(又は符号列)からなる同期パターンを形成する。この同期パターンは、復号時の処理で用いられる。
合成部25は、付加画像生成部24が生成した付加画像を、処理対象となった画像データ上の対応する領域に合成する。すなわち、合成部25は、記憶部12に格納されている処理対象の画像データの対応する画素値に、付加画像の画素値を加算して出力する。ここで加算値が画素値の最大値(例えば255)を超えたときには、その値を最大値に設定し、加算値が画素値の最小値(例えば0)を下回ったときには、その値を最小値に設定する。
制御部11は、こうして付加画像を合成した後の画像データを、プリンタドライバの処理により、入出力部15を介してプリンタ2に出力する。この際、画像処理を指定する情報等も併せて出力してもよい。そしてプリンタ2が、当該画像データの入力を受けて、画像データによって表される画像を、用紙等の媒体上に形成することとなる。
[復号の処理]
次に、こうして媒体上に形成された画像から付加情報を復号する方法について説明する。なお、付加情報を復号する装置も、図1に示した画像処理装置1を用いて実現できる。すなわち、図示しないスキャナで、媒体上に形成された画像を読み取って画像データを得、この画像データを制御部11において処理して復号を行えばよいので、以下、図1に示した画像処理装置1を用いて復号の処理を行う場合を例として説明する。
この復号の処理を行うための制御部11のプログラムは、機能的には図7に示すように、画像データ保持部31と、傾き補正部32と、セルサイズ推定部33と、セル位置検出部34と、付加情報識別部35と、付加情報復号部36とを含む。
図示しないスキャナにて読み取られた画像データは、画像データ保持部31によって記憶部12内に保持される。なお、ここでスキャナ等から入力される画像データに圧縮が行われているときには、当該圧縮された画像データを、元の画像データ(ビットマップのデータ)に伸長ないし復元する。傾き補正部32は、広く知られた方法によって、画像データ保持部31が保持している画像データの傾きを補正する。
セルサイズ推定部33は、傾き補正後の画像データから付加画像の単位であるセルのサイズを推定する。具体的に付加画像が図11に示したような、エッジを含むものである場合、このエッジを検出することにより、エッジ間隔に基づいてセルサイズを推定する。すなわち、画素値が急激に変化する高周波成分のみを抽出したエッジ抽出画像を生成し、このエッジ抽出画像に関する自己相関関数のピーク位置からセルサイズを推定する。この処理により、印刷から読み取りまでの過程で画像データのサイズが変化し、セルのサイズが変化しても、復号処理を遂行できるようになっている。
セル位置検出部34は、推定されたセルサイズに基づき、画像データから付加画像を表す各パターンの位置(すなわちセルの位置)を検出する。このセル位置の検出は、例えば、図11に示した各符号を表すパターン画像のうち、いずれか一方のパターン画像における極性情報(図11(A)又は(B)を参照)に対応して、例えば「−1」を黒、「1」を白とした2値パターンを生成し、これをマスクとしてセルサイズに従ってマトリクス状に配列したマスク画像データを生成する。そしてマスク画像データと、画像データ保持部31で保持している画像データとの間で相関演算を行い、当該相関演算の結果が極大又は極小となる点を抽出し、それらを画像データの水平、垂直方向に投影する。すると、図11に示したようにパターン画像中央部に2つのエッジの交点がある場合、略中央部に相関演算結果の極大、極小が現れるので、当該極大極小位置の投影位置を中心として、推定して得たセルサイズの±1/2だけ水平又は垂直方向に移動した位置がセル間の境界位置として画定できることとなる。
なお、ここでいずれか一方のパターン画像に対応するマスク画像を生成しているだけなのは、図11のパターン画像は、その極性が互いに逆となっているからである。
付加情報識別部35は、後述する付加情報復号部36によって制御され、セルサイズ推定部33とセル位置検出部34とによって、その位置及び大きさが推定されたセルに埋め込まれている付加画像を識別する。具体的に、この付加画像の識別は次のように、パターンに含まれるエッジに沿った線で分割された、4つの領域の画素値の総和の大小関係に基づいて行う。
図11のパターン画像は、その中心部を通過し、水平・垂直の各方向に直交するエッジによって4つの領域に分割されているので、これに対応して付加情報識別部35は、セルサイズ推定部33及びセル位置検出部34によって画定された各セルに含まれるセル画像のそれぞれを、図8(a)に示すような領域R1からR4に分割し、各領域R1からR4内のそれぞれの画素値の合計(SP1からSP4)を算出する。なお、セルの幅や高さが奇数である場合は、図8(b)に示すように、セルの中心を通り、高さ方向(幅が奇数の場合)並びに幅方向(高さが奇数の場合)に延びる画素を除いて、上述の領域R1からR4に分割すればよい。
そして、このSP1からSP4の大小関係からそのセルに合成されているパターン画像が表す符号が「1」であるか「0」であるか(又は判別不能となっているか)を判定する。具体的には、
(1)((SP1>SP2) && (SP1>SP4) && (SP3>SP2) && (SP3>SP4))であれば、符号は「1」である。なお、「&&」は、AND条件、すなわち前後の条件を「且つ」で結んだ条件を意味する。
(2)(1)でなく、((SP2>SP1) && (SP3>SP2) && (SP4>SP1) && (SP4>SP3))であれば、符号は「0」である。
といったように、複数の条件を適合することによってセル内に合成されているパターン画像が表す符号の判定が行われる。
図9(a)は、付加情報識別部35におけるパターン画像の識別処理の一例を表す説明図である。この図9(a)では、比較的値の小さい側にハッチングを施している。パターン画像の合成前のセル内の画素がどこも略同じ値(いわば画像が平坦)など、一定の値の範囲にあるのであれば、符号「1」を表すパターン画像を合成した場合には、R1とR3との部分での画素値が大きくなり、R2とR4との部分での画素値が小さくなるので、印刷やスキャンを経た後でも((SP1>SP2) && (SP1>SP4) && (SP3>SP2) && (SP3>SP4))の条件が成立している蓋然性が高く、上記の条件による判断が可能となっているのである。
なお、処理対象画像データに高周波成分が含まれ、これがいずれかのセル内にある場合、このセルでは、付加画像の合成後の画素値が、上記条件を満足しているとは限らないことになる。そこで、例えば図9(b)に示すように、セル上部の画素値が比較的小さい値であり、セル下部の画素値が比較的大きい値であったような場合に対応して、上記条件(1)でも(2)でもなく、((SP1>SP4) && (SP3>SP2) && (SP3>SP4))が成り立っている場合、そのセル内のパターン画像は符号「1」を表すものであると判定してもよい。同様に、セル上部の画素値が比較的大きい値であり、セル下部の画素値が比較的小さい値であったような場合や、セルの左右で画素値の高低が変化する場合等に対応して、それぞれ条件を定めてもよい。
付加情報識別部35は、こうして各セルを順次ラスタスキャンの順に識別し、対応する符号を順次出力していく。付加情報復号部36は、付加情報識別部35が順次出力する符号の列に基づいて付加情報を復号して出力する。具体的にこの付加情報復号部36は、まず付加情報識別部35が出力する符号列から、同期パターンに相当する部分を検出する。例えば同期パターンが、付加画像データの合成された領域の1行目と1列目と(先頭列及び先頭行)に符号「1」を連続させたものである場合、当該部分は符号「1」の連続する部分として検索することができる。また、縦方向の境界も、縦方向に符号「1」の連続する部分として検索することができる。こうして、付加情報復号部36は、付加情報識別部35が出力する符号列を、パターンの配列された順序に並べ替える。
次に付加情報復号部36は、並べ替えた後の符号列の先頭から復号を開始する。すなわち、本実施の形態では、この符号列の先頭は、属性情報となっているので、この属性情報を符号化した部分について、予め定められた(属性情報の)符号化方法に対応する復号方法で復号を行い、そこに含まれる符号識別子Cを取得する。
その後、この付加情報復号部36は、当該符号識別子Cによって示される符号化方法に対応する復号方法で、属性情報の後に引き続く付加情報部分Dを復号することになる。
[動作]
本実施の形態の画像処理装置1は、上述のように構成されており、次のように動作する。なお、図3に示したテーブルは、予め実験によって定めればよい。具体的には、機種及びスクリーン処理を特定する情報ごとに、復号時の誤り率の統計値(平均や、分散)を利用して目標誤り率を定め(例えば平均値から分散値の2倍(2σ)だけ大きい誤り率を目標誤り率として定めてもよい)、この目標誤り率の誤りを訂正(又は検出)可能な符号を当該機種及びスクリーン処理を特定する情報に関連づけて設定すればよい。
そして、画像処理装置1は、画像形成装置であるプリンタ2の種類やそれに対する画像処理の設定(スクリーン処理のパラメータを特定する情報など)を取得し、上記のように設定されたテーブルを参照しながら符号化方法(誤り訂正・検出能力)を決定して、付加情報の符号化を行い、各符号化された付加情報に基づく画像(付加画像データ)を、処理対象となった画像データに合成する動作を行う。これにより、画像形成装置の種類や画像形成時に行われる画像処理に配慮し、合成した画像の復号を容易にすることができるようになる。
[変形例]
ここまでの説明では、処理対象となった画像データ内に、図6に示すようにパターン画像が配列されるものとしていたが、これに代えて、複数のブロック(マクロブロックB)に分割してパターン画像を配列するようにしてもよい。この場合、各マクロブロック内の配列はラスタスキャンと同じ順とし、マクロブロック間は、予め定められた順序で配列するものとすればよい。例えばマクロブロックの各行ごとに、左側のマクロブロックへのパターンの配列が完了した後に、順次右側のマクロブロックへパターンを配列するようにし、1行分の各マクロブロックへのパターンの配列が完了したら、次の行の左端のマクロブロックからパターンの配列を続けることとすればよい。この場合、各マクロブロック内のパターンの左端列又は/及び上端列に同期パターンを配列することにすればよい。
また、ここまでの説明では、機種やスクリーン処理の内容に基づいて符号化方法が定められる場合を例として述べてきたが、これに限られるものではない。例えば、復号の処理に影響するものであれば、例えば処理対象となった画像データの内容(高周波成分の割合)等に基づいて定めてもよい。この場合、上述のごとく複数のマクロブロックに分けて配列するときには、各マクロブロック内に対応する処理対象の画像データの内容を利用して、各マクロブロックごとに符号化方法を変更するようにしてもよい。さらに、画像形成前の画像処理として復号の処理に影響する処理が行われる場合は、符号化方法の選択の際に、当該画像処理の内容も参照することとしてもよい。また、ここでの例では、BCH符号を用いることとしたが、他の符号化方法であっても、同様の処理を遂行できる。
またここでの画像処理プログラムは、例えばアプリケーションや、アプリケーションに対する補助ソフトウエア(例えばいわゆるプラグインソフトウエア)として実現できるほか、プリンタドライバソフトウエアに組み込んでもよい。
本発明の実施の画像処理装置の一例を表す構成ブロック図である。 本発明の実施の画像処理装置における符号化処理の一例を表す機能ブロック図である。 符号化方法の設定例を表す説明図である。 生成されるデータの構造例を表す説明図である。 本発明の実施の画像処理装置における符号化処理例の一部の処理を表す機能ブロック図である。 パターンの配列例を表す説明図である。 本発明の実施の画像処理装置における復号処理の例を表す機能ブロック図である。 セルの分割例を表す説明図である。 画素の高低の例を表す説明図である。 付加画像データの生成に用いるパターンの例を表す説明図である。 パターンの生成例を表す説明図である。
符号の説明
11 制御部、12 記憶部、13 操作部、14 表示部、15 入出力部、21 画像形成条件取得部、22 符号化方法決定部、23 符号化部、24 付加画像生成部、25 合成部、26 パターン画像作成部、27 パターン選択部、28 パターン配列部、31 画像データ保持部、32 傾き補正部、33 セルサイズ推定部、34 セル位置検出部、35 付加情報識別部、36 付加情報復号部。

Claims (9)

  1. 処理対象となった画像データに対して、埋め込みの対象となった付加情報に基づく付加画像データを合成し、合成画像データを生成する画像処理装置であって、
    前記合成画像データの媒体上への形成条件に関する情報を取得する手段と、
    前記取得した情報に基づき、付加情報の符号化方法を決定し、当該決定した符号化方法で前記付加情報を符号化する符号化手段と、
    を含み、
    前記符号化した付加情報に基づいて、前記画像データに合成される付加画像データが生成されることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記符号化した付加情報には、所定特徴量に基づいて決定された、前記符号化方法を特定する情報が含まれることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像処理装置であって、
    前記形成条件に関する情報には、画像形成に用いられる装置の種類に関する情報が含まれることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
    前記形成条件に関する情報には、画像形成前の画像処理に関する情報が含まれることを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項4に記載の画像処理装置であって、
    前記画像処理に関する情報は、疑似諧調処理方法に用いられるスクリーン情報を含むことを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
    前記付加画像データは、付加情報を符号化して得た符号列に含まれる各符号について、それぞれ対応するパターン画像を選択して、所定の順序に配列して得た画像データであることを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項6に記載の画像処理装置において、
    前記複数種類のパターン画像の各々は、当該パターン画像内の画素値の総和が、略所定の値になるよう設定され、かつ互いに異なる符号に対応付けられた種類のパターン画像同士について、対応する画素値を加算したときに、略前記所定の値になるよう設定された画像であって、各パターン画像は、その略中央を通る複数の仮想的な境界線の両側に相当する画素値が互いに、不連続となるよう設定されていることを特徴とする画像処理装置。
  8. コンピュータに、処理対象となった画像データに対して、埋め込みの対象となった付加情報に基づく付加画像データを合成し、合成画像データを生成させる画像処理方法であって、
    前記合成画像データの媒体上への形成条件に関する情報を取得する工程と、
    前記取得した情報に基づき、付加情報の符号化方法を決定し、当該決定した符号化方法で前記付加情報を符号化する工程と、
    を含み、
    前記符号化した付加情報に基づいて付加画像データを生成し、前記画像データに合成することを特徴とする画像処理方法。
  9. コンピュータを用いて、処理対象となった画像データに対して、埋め込みの対象となった付加情報に基づく付加画像データを合成し、合成画像データを生成する画像処理プログラムであって、前記コンピュータに、
    前記合成画像データの媒体上への形成条件に関する情報を取得する手順と、
    前記取得した情報に基づき、付加情報の符号化方法を決定し、当該決定した符号化方法で前記付加情報を符号化する手順と、
    前記符号化した付加情報に基づいて、前記画像データに合成される付加画像データを生成する手順と、
    を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008083941A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Fuji Xerox Co Ltd 情報埋込装置、情報埋込プログラム、情報埋込システム、情報読取装置、情報読取プログラム、及び情報読取システム
JP2008199425A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Toyohashi Univ Of Technology パターン画像への情報埋め込み方法および情報読み込み方法ならびにパターン画像への情報埋め込み装置および情報読み込み装置

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