JP2005101706A - 非接触データキャリアおよびその共振回路調整方法 - Google Patents
非接触データキャリアおよびその共振回路調整方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005101706A JP2005101706A JP2003329650A JP2003329650A JP2005101706A JP 2005101706 A JP2005101706 A JP 2005101706A JP 2003329650 A JP2003329650 A JP 2003329650A JP 2003329650 A JP2003329650 A JP 2003329650A JP 2005101706 A JP2005101706 A JP 2005101706A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data carrier
- antenna
- contact data
- resonance circuit
- resonance frequency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Details Of Aerials (AREA)
Abstract
【課題】小型化が求められる非接触データキャリアは、面積と共にインダクタンスが小さくなる一方で、小さな面積の中で静電容量を大きくすることが求められている。しかし、小さな面積の中で大きな静電容量を設けるのは困難である。小型でなおかつ共振周波数を容易に調整することができる非接触データキャリアを提供する。
【解決手段】非接触データキャリアは、基材13と、基材13に配置したIC15と、基材13に固着され、IC15と接続されたアンテナ1とを備え、アンテナ1上に誘電体フィルム14を貼付けた構成であり、アンテナ1上に誘電体フィルム14を貼付ける長さを変えることにより、アンテナ配線間の浮遊容量を変化させ、共振周波数を調整する。
【選択図】図2
【解決手段】非接触データキャリアは、基材13と、基材13に配置したIC15と、基材13に固着され、IC15と接続されたアンテナ1とを備え、アンテナ1上に誘電体フィルム14を貼付けた構成であり、アンテナ1上に誘電体フィルム14を貼付ける長さを変えることにより、アンテナ配線間の浮遊容量を変化させ、共振周波数を調整する。
【選択図】図2
Description
本発明は、電磁誘導結合方式により電気的接点不要でデータキャリアと無線通信を行う非接触データキャリアおよびその共振回路調整方法に関する。
近年、電気的接点がなく、電磁誘導結合方式等を利用して電源電圧を供給し、同時にデータの送受信を行う非接触データキャリアの開発が行われている。磁気カードや接触型ICカードなどのデータキャリアと異なり、接点が存在しないため、腐食、汚れや接点の磨耗による通信不良がなく、静電気や水に対しても耐性がある。同時にリーダライタに接点やデータキャリア挿抜のための機構を必要とせず、メンテナンスフリーであることを特徴とする。メモリ容量の大きさとセキュリティの観点から、個人のID、または物流、商品管理の分野で大きな市場が期待されている。
図5は従来の非接触データキャリアのブロック図を示す。
非接触型データキャリアは、電波を送受信するためのコイル状のアンテナ1と、同調用のコンデンサ2と、アンテナ1の両端に生じる交流電流を整流回路3で整流し、各回路に直流電圧を供給する電源回路4と、リーダライタからの情報信号を受信して復調するための受信回路5と、応答信号を変調してリーダライタへ送るための送信回路6と、情報を格納したメモリ7と、これら電源回路4、受信回路5、送信回路6、メモリ7を制御する制御回路8とからなる。
情報信号および応答信号は、搬送波の周波数で変調され、リーダライタおよび非接触データキャリアは、効率良く電波を送受信できるようにアンテナ1のインダクタンス、またはコンデンサの静電容量を調整し、共振周波数が搬送波の周波数と一致するようにしている。
非接触データキャリア内でのコンデンサの形成方法としては、エッチングもしくは導電印刷によって、パターンの導電面が誘電体材料を挟んで対向するよう平面平板を形成するのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。もしくは、ICに静電容量を内蔵している場合もある。
特開平11−353440号公報
従来、非接触データキャリアの共振周波数を調整するにあたり、あらかじめ静電容量を大きく設定しておき、静電板を切断し静電容量を小さくしていくことで共振周波数を調整していた。
小型化が求められるタグ用途としては、面積と共にインダクタンスが小さくなる一方で、小さな面積の中で静電容量を大きくすることが求められている。しかし、静電容量は並行平板の面積に比例するため、小さな面積の中で大きな静電容量を設けるのは困難である。
この課題を解決するために、本発明の非接触データキャリアは、アンテナ導体部の近傍に誘電体材料を配置したことを特徴とする。
また、発明の非接触データキャリアの共振回路調整方法は、アンテナ導体部の近傍に配置した誘電体材料の配置する位置もしくは量を調整して静電容量を増減させ、共振周波数を変化させることを特徴とする。
また、発明の非接触データキャリアの共振回路調整方法は、共振周波数を測定して、その測定値をフィードバックして誘電体材料の配置する位置もしくは量を調整することを特徴とする。
本発明の非接触データキャリアおよびその共振回路調整方法では、アンテナの近傍に誘電体材料を配置することで共振回路を構成する所望とする静電容量を設けることができ、非接触データキャリアの同調補正を容易に、しかも精度よく微調整を行うことができる。また、並行平板を形成する必要がないため、非接触データキャリアの小型化が可能になる。また、非接触データキャリアそのものを物理的に破壊することがないため、再調整が容易である。
図1に非接触データキャリアの等価回路を示す。
非接触データキャリアは、アンテナのインダクタンス9と、アンテナの抵抗12と、ICの内蔵容量10およびアンテナ配線間の浮遊容量11により共振回路を構成する。浮遊容量11はアンテナ配線間を横切る磁束の面積と、磁束が横切る物質の誘電率に比例するため、アンテナ近傍に存在する物質により浮遊容量11の値は変わる。
よって、アンテナの近傍に配置する誘電体材料の誘電率、厚み、面積を選ぶことで、浮遊容量11を制御し、結果として共振周波数を調整することができる。
以下、本発明の非接触データキャリアおよびその共振回路調整方法の実施形態について、図2から図4を参照して説明する。
(実施形態1)
図2は本発明の第1の実施形態における非接触データキャリアおよび共振回路調整方法を示す構成図である。図2において、非接触データキャリアは、基材13と、基材13に配置したIC15と、基材13に固着され、IC15と接続されたアンテナ1とを備え、アンテナ1上に誘電体フィルム14を貼付けた構成であり、アンテナ1上に誘電体フィルム14を貼付ける長さを変えることにより、アンテナ配線間の浮遊容量を変化させ、共振周波数を調整する。
図2は本発明の第1の実施形態における非接触データキャリアおよび共振回路調整方法を示す構成図である。図2において、非接触データキャリアは、基材13と、基材13に配置したIC15と、基材13に固着され、IC15と接続されたアンテナ1とを備え、アンテナ1上に誘電体フィルム14を貼付けた構成であり、アンテナ1上に誘電体フィルム14を貼付ける長さを変えることにより、アンテナ配線間の浮遊容量を変化させ、共振周波数を調整する。
(実施形態2)
図3は本発明の第2の実施形態における非接触データキャリアおよび共振回路調整方法を示す構成図である。図3において、非接触データキャリアは、アンテナ1上に、例えばディスペンサ17を用いて、溶融した誘電体樹脂16を塗布した構成であり、塗布する誘電体樹脂16の長さ、量を変えることにより、アンテナ配線間の浮遊容量を変化させ、共振周波数を調整する。
図3は本発明の第2の実施形態における非接触データキャリアおよび共振回路調整方法を示す構成図である。図3において、非接触データキャリアは、アンテナ1上に、例えばディスペンサ17を用いて、溶融した誘電体樹脂16を塗布した構成であり、塗布する誘電体樹脂16の長さ、量を変えることにより、アンテナ配線間の浮遊容量を変化させ、共振周波数を調整する。
(実施形態3)
図4は本発明の第3の実施形態における非接触データキャリアの共振回路調整方法を示す構成図である。図4において、非接触データキャリアは、アンテナ1上を含む非接触データキャリア上の全面にあらかじめ誘電体フィルム14を貼り付けておき、所望の共振周波数となるようアンテナ1上の誘電体フィルム14を剥がすことで共振周波数を調整する。
図4は本発明の第3の実施形態における非接触データキャリアの共振回路調整方法を示す構成図である。図4において、非接触データキャリアは、アンテナ1上を含む非接触データキャリア上の全面にあらかじめ誘電体フィルム14を貼り付けておき、所望の共振周波数となるようアンテナ1上の誘電体フィルム14を剥がすことで共振周波数を調整する。
(実施形態4)
上記第1〜3の実施の形態に示した本発明の共振回路調整方法において、アンテナの近くに共振周波数を測定する装置を設置し、測定した共振周波数をディスペンサ17等のアンテナ上に誘電体材料を配置もしくは取除く装置にフィードバックすることで、所望の共振周波数へ自動調整を可能とする。
上記第1〜3の実施の形態に示した本発明の共振回路調整方法において、アンテナの近くに共振周波数を測定する装置を設置し、測定した共振周波数をディスペンサ17等のアンテナ上に誘電体材料を配置もしくは取除く装置にフィードバックすることで、所望の共振周波数へ自動調整を可能とする。
本発明の非接触データキャリアおよび共振回路調整方法は、小さな面積の中で大きな静電容量を設ける必要がある非接触データキャリアについて有用な技術であり、各種ID確認、金融取引あるいは商品管理等のシステム用に利用可能である。
1 アンテナ
9 アンテナのインダクタンス
10 ICの内蔵容量
11 浮遊容量
12 アンテナの抵抗
13 基材
14 誘電体フィルム
15 IC
16 誘電体樹脂
17 ディスペンサ
9 アンテナのインダクタンス
10 ICの内蔵容量
11 浮遊容量
12 アンテナの抵抗
13 基材
14 誘電体フィルム
15 IC
16 誘電体樹脂
17 ディスペンサ
Claims (3)
- アンテナ導体部の近傍に誘電体材料を配置したことを特徴とする接触データキャリア。
- アンテナ導体部の近傍に配置した誘電体材料の配置する位置もしくは量を調整して静電容量を増減させ、共振周波数を変化させる非接触データキャリアの共振回路調整方法。
- 共振周波数を測定して、その測定値をフィードバックして誘電体材料の配置する位置もしくは量を調整することを特徴とする請求項1記載の非接触データキャリアの共振回路調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003329650A JP2005101706A (ja) | 2003-09-22 | 2003-09-22 | 非接触データキャリアおよびその共振回路調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003329650A JP2005101706A (ja) | 2003-09-22 | 2003-09-22 | 非接触データキャリアおよびその共振回路調整方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005101706A true JP2005101706A (ja) | 2005-04-14 |
Family
ID=34458841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003329650A Pending JP2005101706A (ja) | 2003-09-22 | 2003-09-22 | 非接触データキャリアおよびその共振回路調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005101706A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007034385A (ja) * | 2005-07-22 | 2007-02-08 | Nec Tokin Corp | 無線タグ装置 |
US7671747B2 (en) | 2006-01-31 | 2010-03-02 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Wireless tag and method of reading data from a wireless tag |
WO2016147293A1 (ja) * | 2015-03-16 | 2016-09-22 | 三菱電機エンジニアリング株式会社 | 共振型電力伝送システム及び共振器 |
-
2003
- 2003-09-22 JP JP2003329650A patent/JP2005101706A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007034385A (ja) * | 2005-07-22 | 2007-02-08 | Nec Tokin Corp | 無線タグ装置 |
US7671747B2 (en) | 2006-01-31 | 2010-03-02 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Wireless tag and method of reading data from a wireless tag |
WO2016147293A1 (ja) * | 2015-03-16 | 2016-09-22 | 三菱電機エンジニアリング株式会社 | 共振型電力伝送システム及び共振器 |
JPWO2016147293A1 (ja) * | 2015-03-16 | 2017-06-01 | 三菱電機エンジニアリング株式会社 | 共振型電力伝送システム及び共振器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10146965B2 (en) | Method and system for optimized reading of a radio frequency communication transponder with the aid of a passive resonant circuit | |
US7119693B1 (en) | Integrated circuit with enhanced coupling | |
US8814056B2 (en) | Antenna device, RFID tag, and communication terminal apparatus | |
US6611199B1 (en) | Capacitively powered portable communication device and associated exciter/reader and related method | |
EP1544784B1 (en) | Antenna device and communication device using antenna device | |
EP2190060A2 (en) | Radio frequency identification (RFID) tag and manufacturing method thereof | |
JP2001043340A (ja) | 複合icカード | |
WO2004029870A1 (ja) | 通信機能付きの電子機器 | |
WO2006019587A1 (en) | Radio frequency identification tag having an inductively coupled antenna | |
EP2461425A1 (en) | Antenna device and communication device | |
WO2011004267A1 (en) | Dual polarized uhf antenna | |
JP2003332820A (ja) | Icカード用のブースタアンテナ | |
JP3649374B2 (ja) | アンテナ装置及びカード状記憶媒体 | |
US20050104796A1 (en) | Device for shielding a transponder, method for producing a corresponding shielding and transponder provided with said shielding | |
WO2002099764A1 (en) | Capacitively powered data communication system with tag and circuit carrier apparatus for use therein | |
JPH11203435A (ja) | 非接触icカード | |
JP2004240899A (ja) | ハイブリッド型非接触icカード | |
JP2005101706A (ja) | 非接触データキャリアおよびその共振回路調整方法 | |
JP2000216715A (ja) | 非接触情報媒体を利用する通信システム及びかかる通信システムに使用される通信補助装置 | |
JP4859020B2 (ja) | 無線タグ装置 | |
JP2001209772A (ja) | 非接触伝達機構付icカード | |
JP2011180846A (ja) | 非接触通信システム及びこれに用いられる誘導コイル装置 | |
JP2007074139A (ja) | 通信装置 | |
JP2006287660A (ja) | アンテナ装置 | |
JP2003132329A (ja) | 非接触式icカード |