JP2005101690A - 中継装置及び中継方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明の目的は、分割されたパケットを受信し、その分割されたパケットの形態のままで、QoS等を含む転送処理を可能にし、パケットの転送速度を速くすることである。
【解決手段】
本発明は、分割されたパケットの内、レイヤー3及び4の情報が揃う先頭パケットをパケット識別手段4により識別して、フロー検索処理手段5がQoS等の転送処理を含む取扱情報をフローテーブル1から検索するとともに、検索結果を記憶手段2に記憶させて、後に、レイヤー3の情報しか保有しない残りの分割パケットが、記憶手段2から先頭パケットが検索したのと同じ情報を引き出すことによって、分割されたままでパケット処理手段6により、個別に同じ処理を受けられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、送信端末と受信端末の間に構成されているIP(Internet Protocol)ネットワーク上で、データ(パケット)を中継する中継装置及びその方法に係り、特に、IPネットワークによって転送可能な最大パケット長が最大転送単位MTU(Maximaum Transfer Unit)として定められているため、パケット長がMTUを越える場合は、複数のパケット(フラグメントパケット:Fragment Packet)に分割されて伝送される。本発明は、このように複数パケットに分割された場合であっても、分割前のパケット情報を利用した中継処理と同等の処理を複数パケットに分割されたまま行うことができる技術に関するものである。
近年のインターネット等にみられるようにデータ通信が高速化、高品質化が進むにつれ、当然ながら、ネットワーク間を結び、データを中継する中継装置にも同様の要求が高まってきている。
異種端末機器、異種ネットワーク間でデータを伝送するには、共通のルールにしたがって中継する。その一つの制約がパケットのフラグメント化である。つまり、異なるネットワーク間を伝送するパケットを中継するとき、ネットワーク毎に、MTUが定められ、それを越えるパケット長のパケットは分割して送信される(フラグメント化)。このようにパケットを分割して送信する場合は、ソフトウェア処理で中継するため、中継パフォーマンスが低下することが指摘されている。
このように分割されたパケットであっても、QoS処理等による品質確保が要求される。従来、中継装置は、分割されて送られてきたパケットを先頭分割パケットから最終分割パケットまで全て受領してから、分割されたパケットに付される識別情報をもとに、本来の一つのデータに再構築したうえで、転送先決定や転送優先度決定等の処理を行い、その後、再び分割して、受領した状態に戻して、次のネットワーク或いは中継装置に転送していた。
データの分割及びその処理、転送について、以下に、更に詳述する。
先ず、通信を行うデータ構造としては、国際標準化機構(ISO)が定めた異機種間のデータ通信を行うためのネットワーク構造の設計方針(OSI:Open Systems Interconnetion)に基づいて、端末(コンピュータ)による通信構造を7階層に分け、各層を機能モジュール化した「OSI参照モデル」が知られている。
例えば、OSI参照モデルのレイヤー3(L3:第3層)、レイヤー4(L4:第4層)に注目してみると、レイヤー3(ネットワーク層とも呼ばれる。)は、所定のプロトコルを用いてネットワーク同士の通信を行うものであって、ネットワーク上の全端末にアドレスを割り当て、データの伝送経路の選択、パケットサイズの変更などが行われる。レイヤー4(トランスポート層とも呼ばれる。)は、データ伝送の内容に関わり、信頼性を確保するためのものであって、例えば、ネットワークを通して送られてきたデータの整序、誤り訂正、再送要求、QoS処理等が行われる。
上記のMTUによるパケット(データ含む)分割及びデータの階層構造からして、MTUによるパケット分割はレイヤー3で、QoS処理等の転送処理はレイヤー4で行われる。この様子について図5を用いて説明する。
図5(b)がネットワークの流れを示す図で、図5(a)が分割されるパケットのフレームを示す図である。また、ここでは、各レイヤーで処理すべき情報、及び転送もしくは伝送すべきアドレス情報をヘッダ情報と言い、そのヘッダ情報が入っているパケット領域をヘッダと言う。IDはパケット毎に付される識別情報であり、同じパケットから分割された場合は、同じIDが付される。また、L3ヘッダに含まれる0又は1の符号は一種のフラグであって、前者が後続データ無しを意味し、後者が後続データ有りを意味する。
図5(b)において、L4パケットのパケット長は、630より大きく1500より小さいものとして説明する。L4パケットは、MTU=1500のネットワーク100を介して中継装置110へ送られる。中継装置110は、L4パケットがL4ヘッダ及びL3ヘッダを所有しているので、つまり、QoS処理や分割するに必要な条件があるので、L4パケットのまま(1フレーム)でQoS処理を含む転送処理を行う。次に、次段の転送先のネットワーク120が、MTU=630と小さくなり、L4パケットのパケット長がMTUを越えてしまうので、図5(a)のように、先頭パケット、中間パケット及び最終パケットに分割する。この分割数は、MTUとパケット長により、2からn個となる。
図5(a)で、分割された先頭分割パケットには、L4ヘッダが入るが、他の分割された中間分割パケット、最終分割パケットには入らない。IDを含むL3ヘッダ及びIDは、各分割パケットに一部の情報を除き共通に入る。先頭分割パケットと中間分割パケットのそれぞれには、フラグ=1がたって、後続データ有りを示すが、最終分割パケットのフラグは0である。このようにパケットの分割は、レイヤー3で行われるため、L4ヘッダが、先頭分割パケットに残される。
再び、図5(b)へ戻って、ネットワーク120を介して、分割パケットを受領した中継装置130は、受領した分割パケット、つまり先頭分割パケット、中間分割パケット及び最終分割パケットをID及びフラグ等を基に組み合わせて、L4パケットを再構築する。そして、QoS処理を含む転送処理を行う。L4パケットの再構築をしないで、つまり中間分割パケット及び最終分割パケットそのままでは、それらにL4ヘッダが添付されていないので、QoSを含む転送処理ができないためである。そして再度、隣りのネットワークのMTUに合わせて分割して隣りのネットワークへ転送される。
したがって、このように、分割パケットを転送処理するための時間、つまりは、そのために中継装置130の中で、先頭分割パケットから最終分割パケットまで全ての分割パケットを受領するまでの時間、分割パケットをL4パケットに再構築する時間、及びそれをさらに分割パケットに分割する時間がかかり、中継装置としての転送処理速度が遅くなっていた。さらに、転送処理が遅くなることにより、中継装置においてパケットが滞留し、転送処理を行いきれずにパケットロスが発生し、伝送品質の劣化を招く恐れがあった。
ここで、中継装置全般、特にQoSを含む転送処理について説明しておく。図6は、IPネットワーク網を中継する中継装置110(ルータ、或いはスイッチとも呼ばれる。)である。大きく分けて、中継する伝送ルート(経路)を形成する伝送ルート形成管理部110a及び伝送ルート形成管理部110aで形成された伝送ルートに従って、実際にデータを転送するパケット伝送管理部11bで構成される。
マルチキャストプロトコルにおける動作を例に説明すると、伝送ルート形成管理部110aは、例えば、全ネットワーク網、端末等のアドレスを管理していて、所定のプロトコルにしたがって、受信端末(データの宛先になる。)が特定の送信端末(データの送信元になる。)に対して、所望のデータ要求を参加メッセージと呼ばれる所定のフォーマットで要求し、その要求を受けて中継装置が次の中継装置、ネットワークを探し、それを中継装置毎に送信元まで繰り返してたどり着くことにより、伝送ルートを形成する(ルーティングと呼ばれる)ものである。そのときに、各中継装置は、そのルーティングにより、そのデータの送信元、宛先(L3ヘッダ情報の一部)の各アドレス、各ポート番号及びデータの転送先情報等の情報をパケット伝送管理部110bに伝えておく。上記参加メッセージが送信端末が所属するネットワークまで届いて、全伝送ルートが確立すると、送信端末からデータが送られてくるので、パケット伝送管理部110bは、伝送ルート形成管理部110aから受けた情報にしたがって、処理し転送する。
上記転送先を決定するときに、参加メッセージで要求される品質要求QoSの一形態として帯域保証することがある。例えば、中継装置は、方々のネットワークからのデータを中継するため、最大帯域180kbpsのネットワークに、帯域100kbpsのデータ、帯域80kbpsのデータ、及び帯域60kbpsのデータを同時間に重ねて伝送すると帯域容量がオーバしてデータ伝送の品質が悪化する。そこで、伝送ルート形成管理部110aは、それを満たす所定の演算のもとに転送先を決定し、必要な転送先を確保するようパケット伝送管理部110bに予約する等のQoS情報を出す。パケット伝送管理部110bは、このQoS情報にしたがったパケット処理を行う。
これら、具体的な、ルーティンング及び帯域保証によるQoS処理等については、本発明の出願人と同一出願人が出願した特願2002−334899(本出願時点で未公開)に記載されている。
図6の中継装置の構成において、データの転送を直接行うパケット伝送管理部110bは、ほとんどハードウェアで構成されていた。しかし、上記のように、パケットが分割された場合は、その中継処理として、中継装置内部のCPUによって、先頭分割パケットから最終分割パケットまでの全ての分割パケットを受領するまで待つ処理と、全ての分割パケットを一つのパケットに再構築するためのソフトウェア処理と、そのパケットを再度分割するためのソフトウェア処理とが行われるため、パフォーマンスが悪くなることが指摘されていたが、まさしく上記中継装置130で行われるL4パケットの再構築、再分割の各処理がそのソフトウェア処理に該当するため、それによっても転送速度が遅くなる。
本発明は、上記、分割されたパケットを受信し、その分割されたパケットの形態のままで、QoS等を含む転送処理(中継処理)可能な構成にし、分割されたパケットの転送速度を速くできる中継装置及び中継方法を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は、図5(a)における分割パケットのL3及びL
4ヘッダ情報が揃う先頭パケットのQoS等含む転送処理を行う。そして、先頭パケットで処理した内容を記憶手段に記憶しておき、中間パケット及び最終パケットを受信し、識別できた時点で、記憶手段に記憶しておいた処理内容を適用することにより、各分割パケット毎に、転送処理を行えることに着眼して構成した。
具体的には、請求項1記載の発明は、データを複数に分割され、分割されたそれぞれのデータには同一の識別情報及び同一の共通の情報が付され、さらに分割された先頭のデータに特定の情報が付されて、それぞれが独立した分割パケットとして伝送され、それらの各分割パケットを受信して中継処理する中継装置において、
予め、前記中継処理の取扱を定めた取扱情報を前記識別情報、前記共通の情報及び特定の情報に対応させて記憶するフローテーブルと、受信したパケットのデータに付されているヘッダ情報により、該受信したパケットが先頭の分割パケットであるか又は該先頭以外の他の分割パケットであるかを検出するパケット識別手段と、記憶手段と、前記パケット識別手段が前記先頭の分割パケットを検出した場合は、前記先頭の分割パケットのヘッダ情報に含まれる共通の情報及び特定の情報を基に前記フローテーブルから前記取扱情報を検索して出力し、かつ検索した該取扱情報を前記識別情報及び前記共通の情報で検索可能に対応づけて前記記憶手段に記憶させ、その後、前記パケット識別手段が前記他の分割パケットを検出した場合は、該他の分割パケットのヘッダ情報に含まれる識別情報及び共通の情報を基に前記取扱情報を検索して出力するフロー検索処理手段と、前記フローテーブル又は前記記憶手段から出力された前記取扱情報を受けて、前記受信した各分割パケットを前記取扱情報にしたがって共通に処理するパケット処理手段と、前記パケット処理手段で処理された分割パケットを前記取扱情報にしたがった転送先へ転送する転送手段とを備えた。
請求項2記載の発明は、予め、パケットの識別情報、該パケットのデータの送信元アドレスと該データの宛先アドレスと伝送プロトコルを特定する情報とを含む下位層情報、該データを送信元で取り扱うアプリケーション及び該データを宛先で取り扱うアプリケーションを特定するための情報を含む上位層情報、並びに転送するときの取扱情報とを対応づけて記憶するフローテーブルと、受信したパケットのデータに付されているヘッダ情報により、該受信したパケットが、分割されたパケットであって先頭の分割パケットであるか又は該先頭以外の他の分割パケットであるかを検出するパケット識別手段と、記憶手段と、前記パケット識別手段が前記先頭の分割パケットを検出した場合は、前記先頭の分割パケットのヘッダ情報に含まれる前記下位層情報及び上位層情報を基に前記フローテーブルから前記取扱情報を検索して出力し、かつ検索した該取扱情報を前記パケットの識別情報及び前記下位層情報で検索可能に前記記憶手段に記憶させ、一方、前記パケット識別手段が前記他の分割パケットを検出した場合は、該他の分割パケットのヘッダ情報に含まれるパケットの識別情報及び下位層情報を基に前記記憶手段から該当する前記取扱情報を検索して有れば出力するフロー検索処理手段と、前記フローテーブル又は前記記憶手段から出力された前記取扱情報にしたがって前記受信した各分割パケットを処理するパケット処理手段と、前記パケット処理手段で処理された分割パケットを前記取扱情報にしたがった転送先へ転送する転送手段とを備えた。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記フロー検索処理手段は、前記パケット識別手段が前記他の分割パケットを検出した場合であって、該他の分割パケットのヘッダ情報に含まれるパケットの識別情報及び下位層情報を基に前記記憶手段から該当する前記取扱情報を検索して、無い場合は、待機し、前記先頭の分割パケットが検出されて前記取扱情報が前記記憶手段に記憶された段階で、前記他の分割パケットのヘッダ情報に含まれるパケットの識別情報及び下位層情報を基に前記記憶手段から該当する前記取扱情報を検索して出力する構成とした。
請求項4記載の発明は、予め、パケットの識別情報、該パケットのデータの送信元アドレスと該データの宛先アドレスと伝送プロトコルを特定する情報とを含む下位層情報、該データを送信元で取り扱うアプリケーション及び該データを宛先で取り扱うアプリケーションを特定するための情報を含む上位層情報、並びに転送するときの取扱情報とを対応づけて記憶するフローテーブルと、一連のパケットが分割され、その分割されたパケットの先頭の分割パケット又は該先頭以外の他の分割パケットを受信する受信インタフェースと、受信したパケットのデータに付されているヘッダ情報により、該受信したパケットが前記先頭の分割パケットであるか又は前記他の分割パケットであるかを検出するパケット識別手段と、記憶手段と、前記パケット識別手段が前記先頭の分割パケットを先に検出した場合はそのままの順で、前記他の分割パケットを先に検出した場合は該他の分割パケットを待機させておいて、前記先頭の分割パケットを検出したときに、前記先頭の分割パケットのヘッダ情報に含まれる下位層情報及び上位層情報を基に前記フローテーブルから前記取扱情報を検索して出力し、かつ検索した該取扱情報を前記パケットの識別情報及び前記下位層情報で検索可能に前記記憶手段に記憶させ、その後、前記パケット識別手段が前記他の分割パケットを検出した場合又は前記待機させた前記他の分割パケットがある場合は、それらの前記他の分割パケットのヘッダ情報に含まれるパケットの識別情報及び下位層情報を基に前記記憶手段から該当する前記取扱情報を検索して出力するフロー検索処理手段と、前記フローテーブル又は前記記憶手段から出力された前記取扱情報にしたがって、前記受信した各分割パケットを処理するパケット処理手段と、前記パケット処理手段で処理された分割パケットを前記取扱情報にしたがった転送先へ転送する転送手段とを備えた。
請求項5記載の発明は、予め、パケットの識別情報、該パケットのデータの送信元アドレスと該データの宛先アドレスと伝送プロトコルを特定する情報とを含む下位層情報、該データを送信元で取り扱うアプリケーション及び該データを宛先で取り扱うアプリケーションを特定するための情報を含む上位層情報、並びに転送するときの取扱情報とを対応づけて記憶するフローテーブルを準備する段階と、受信したパケットのデータに付されているヘッダ情報により、該受信したパケットが先頭の分割パケットであるか又は該先頭以外の他の分割パケットであるかを検出するパケット識別段階と、前記パケット識別段階で前記先頭の分割パケットを検出した場合は、前記先頭の分割パケットのヘッダ情報に含まれる下位層情報及び上位層情報を基に前記フローテーブルから前記取扱情報を検索して出力し、かつ検索した該取扱情報を前記パケットの識別情報及び前記下位層情報を基に検索可能に前記記憶手段に記憶させる第1のフロー検索処理段階と、前記パケット識別段階で前記他の分割パケットを検出した場合は、該他の分割パケットのヘッダ情報に含まれるパケットの識別情報及び下位層情報を基に前記記憶手段から該当する取扱情報を検索して有れば出力する第2のフロー検索処理段階と、前記第1又は第2のフロー処理段階で検索し出力した取扱情報を受けて、該取扱情報にしたがって、前記受信した各分割パケットを処理するパケット処理段階と、前記パケット処理手段で処理された分割パケットを前記取扱情報にしたがった転送先へ転送する転送段階とを備えた。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記第2のフロー検索処理段階は、前記他の分割パケットのヘッダ情報に含まれるパケットの識別情報及び下位層情報を基に前記記憶手段を検索して該当する取扱情報が無い場合は、前記第1のフロー検索段階で先頭のパケットが検出されて前記記憶手段に前記取扱情報が記憶される迄待機し、前記取扱情報が記憶された後に、前記他の分割パケットのヘッダ情報に含まれるパケットの識別情報及び下位層情報を基に前記記憶手段を検索して該当する取扱情報を検索して出力する段階である構成とした。
上記のように、請求項1、請求項2、請求項4及び請求項5記載の本発明においては、先頭分割パケットを識別した場合は、前記フローテーブルから先頭分割パケットのヘッダ情報を基に取扱情報を検索して出力し、かつこの取扱情報を記憶手段に記憶させる一方、中間分割パケット又は最終分割パケットを検出した場合は、前記記憶手段に記憶された該当する取扱情報を検索して出力させ、パケット処理手段が、上記のフローテーブル又は記憶手段から検索され出力された取扱情報を受ける都度、その取扱情報にしたがって処理できる構成としたことから、各分割パケット毎に独立して処理できるので、従来のように最終分割パケットまでの全てのパケットを受領するまで待つ必要がないので転送速度が向上する効果がある。また、従来のようにパケットを再構築する必要がないので、処理速度が速くなる効果がある。
さらには、従来のように全てのパケットを受領するまで待つ必要がなく転送速度が向上したので、滞留によるパケットロスの恐れが少なくなった。
請求項3、請求項4及び請求項6記載の発明は、受信する分割パケットの順序が、先頭の分割パケットより中間或いは最終の分割パケットが先に受信した場合であっても対応できる効果がある。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は一実施形態として本発明の機能ブロツクを示す図、図2は図1の機能ブロックで取扱うパケットの構成(フレーム)を示す。なお、本発明を用いることができる中継装置には、帯域制御装置等の名称で呼ばれるものが含まれる。帯域制御装置とは、ネットワークの途中に介在して、重要なトラフィックを優先して伝送したり、パケット(データ)を所定手順で並べ直して送出タイミングを揃えて伝送する等を行う装置である。
先ず、図2を基に、本発明に係る中継装置で取扱うパケットを説明する。図2は、他のネットワーク上の送信元側の上位の中継装置等で分割、或いは分割されないで入力されるパケットのフレームを示している。図2において上から順に、分割されていないノーマルパケット、そのノーマルパケットを三分割した場合の先頭のデータを含む先頭分割パケットのフレーム、それに続く中間のデータを含む中間分割パケット、さらに残りのデータを含む最終分割パケットである。ここでは、パケットが三分割されるパケットで説明するが、二分割、多数分割であっても、構成、動作において同等である。
中継装置としては、図2中のいずれのパケットも取扱う。つまり、分割されているパケット、分割されていないパケット、双方を扱う。しかも、その各パケットが到来する順序は、バラバラである可能性がある。バラバラに各パケットが到来しても中継装置は、QoS等の処理が適切に行えるように取扱う。
図2中のL2、L3、L4は、それぞれレイヤー2、レイヤー3、レイヤー4を示す。図2の各レイヤーのヘッダには、それぞれのレイヤーに属する情報であって、本発明に関与する主な情報について記載してある。ID(識別情報)の欄には、パケット識別情報が付され、ノーマルパケット及び先頭分割パケットでは、任意に付される。中間及び最終の分割パケットには、先頭分割パケットと同じIDが付される。MF(モアフラグメント)の欄には、データが連続する後続のデータがあるかどうかを示し、0は無し、1は有りを示す。したがって、ノーマルパケット及び最終分割パケットはMF=0、先頭分割パケット及び中間分割パケットは、MF=1である。OFF(オフセット)の欄は、0がデータのスタートパケットであることを示し、>0は、スタートのパケットではないことを示す。PROの欄は、伝送に必要なプロトコル(特許請求の範囲で言うところの伝送プロトコル)を示し、この例では、TCP/IP(TCP:Transmission Control Protocol、パケットを正しく届けるためのプロトコル。)である。なお、TCP/IPは、パケットを構成するレイヤー3のフレームがIPフレームであり、レイヤー4のフレームがTCPフレームであることを示している。
さらに図2において、SIP(送信元アドレス:Source IP address)、DIP(宛先アドレス:Destination IP address)は、L3ヘッダに在るが、それぞれ、データの送信元端末、宛先の端末のアドレスを示す。L3ヘッダのPRO欄で示されるプロトコル種別が、TCP又はUDP(User Datagram Protocol)のとき、L4ヘッダにSP(送信元ポート:Source Port)、DP(送信先ポート:Destination Port)を識別する番号が存在することを明示している。
上記のSIP、DIP、PROの各欄の情報は、図2の先頭分割パケット、中間分割パケット、最終分割パケットの例でも分かるように、パケットが分割された場合であっても共通に、かつ同一の情報がヘッダ情報として入る。これらは、特許請求の範囲記載の「共通の情報」に該当する。
上記のSP、DPは、特許請求の範囲に記載の「特定の情報」或いは「データを送信元で取り扱うアプリケーションを特定するための情報」及び「データを宛先で取り扱うアプリケーションを特定するための情報」に該当し、プロトコルTCP又はUDPと共にアプリケーションを特定する情報として用いられる。
このアプリケーションについて説明する。インターネット上で、例えば、送信元は、「ホームページを開設」、「データファイルの提供」及び「ムービーの提供」を行っているとすれば、送信元は「ホームページの開設」、「データファイルの提供」及び「ムービーの提供」のそれぞれに応じたアプリケーション(例としてソフト)を展開させている。そして送信元では、それらの情報(データ)を多重化して送る。一方、宛先(受信側)においても、それに対応したアプリケーション、例えば「ホームページ閲覧」、「データ検索・閲覧」及び「ムービー閲覧」を準備して、送信元から情報(データ)を受けたときは、対応したアプリケーションにより処理する。したがって、互いのアプリケーションを特定する必要がある。例えば、送信元の「ホームページの開設」アプリケーションをポート番号SP「1025」、そのホームページにアクセスして閲覧するための「ホームページ閲覧」アプリケーションをポート番号DP「21」というようにして、図2のL4ヘッダ情報に含める。
簡単に纏めて言うなら、TCP/IP及びUDP/IPでは、IPアドレスをもつ装置間の通信において、複数の“アプリケーション間の通信”を多重化してデータを転送している。
したがって、本中継装置が、図2のパケットを受領して処理するためには、SIP、DIP、プロトコル、SP及びDP等により、他のレイヤー3及び4のパケットとを識別したうえで処理する必要がある(なお、図4(a)に示すフローテーブル1の検索キー全てが必要とは限らない)。例えば、図4(a)では、VID(=VLAN ID=Virtual Local Area Network ID)が001のパケットと002のパケットの例でそれぞれSIP、DIP、プロトコル、SP、DPが異なる。しかし、上記したようにデータの内容によっては(パケットによっては)、SIP,DIPが同じでSP、DPが異なる場合もある。
以下、動作を行う構成を下記する。
先ず、フローテーブル1には、従来技術で説明した、例えば図6に示される伝送ルート形成管理部110aがルーティングして求めた転送先等の転送先関連情報、及び帯域保証に必要な帯域情報を含むQoS処理情報を含む取扱情報(図4(a)の取扱情報を参照)を、ID(識別情報)、SIP、DIP、SP、DP及びプロトコル並びにそれらの組み合わせ等を検索キー情報(図4(a)の検索キー情報を参照)により検索可能に、対応させてテーブル化して記憶している。なお、IDは、検索キーとしては、必ずしも必要ではなく、後で記憶手段2へ記憶する情報(図4(b)参照)として必要になる。上記転送先等の転送先関連情報、及び帯域保証に必要な帯域情報を含むQoS処理情報を含む取扱情報は、特許請求の範囲の「取扱情報」の一例に相当する。
また、帯域保証に必要な帯域情報を含むQoS関連情報には、ここでは、パケットを下位の中継装置へ送るための自己の出力ポート情報IDや優先順等が含まれる。つまり、転送手段7はデータを一旦バッファに取り込むが、バッファは下位のネットワークに接続されるポートとも関係し、そのポートに接続にされるネットワークの帯域容量、混雑度によっては、データとの関係品質を確保できない恐れがあるので、品質確保するために、上記の伝送ルート形成管理部110aが、ルーティング時に予め品質保証可能なバッファを含むポートを識別情報、或いは転送の優先度を付して、フローテーブルに記憶している(例えば、図4(a)のQID、Priority)。
なお、図4における転送関連情報のOut Port及びPriority(優先順)は、ユニキャストプロトコルの場合の転送情報であって、前者は自己の出力ポート、後者は出力の際の優先順番である。また、図4(a)の検索キーのVIDもユニキャストプロトコルの場合に用いられる。なお、ユニキャストプロトコルの外には、マルチキャスト、ブロードキャスト等のプロトコルがある。本発明は、これらのプロトコルには区別なく適用できるので、これらの詳細説明はしない。ここで重要なことは、転送処理にに必要な取扱情報が検索可能に書き込まれていることである。このような取扱情報を後記するパケット処理手段6が受けて、例えば、QIDで示されるバッファを用いて転送処理し、又は/及びQoS関連情報のPriorityで示される優先順位で転送処理することによって、帯域保証等が可能になる。
図1で、受信インタフェース3は、上記の図2のようなパケットを受けて、ヘッダ情報とデータに分けて、ヘッダ情報をパケット識別手段4へ、データを転送手段7へ送り転送手段7が有するバッファ(不図示)へ入力する。
パケット識別手段4は、ヘッダ情報を検索して、少なくとも「SIP+DIP+プロトコル+SP+DP」が揃った組(L4ヘッダ情報を含む組)、つまり図2からしてノーマルパケット或いは先頭分割パケットの組か、「ID+SIP+DIP+プロトコル」が揃った組(L4ヘッダ情報がなく、L3ヘッダ情報を含む組)、つまり図2からして中間分割パケット或いは最終分割パケットの組に識別して、それを出力する。なお、パケット識別手段4は、受けたヘッダ情報から、上記したID、MF、オフセットの各値から、ノーマルパケット、先頭分割パケット、中間分割パケット(一つに限らず、0もありうるし、多数ある場合もある。)、及び最終分割パケットに識別してもよい。
フロー検索処理手段5は、パケット識別手段4から受ける情報によって、次のような検索処理を行う。
(1)パケット識別手段4「SIP+DIP+プロトコル+SP+DP」を含む情報を受けた場合
この場合は、フロー検索処理手段5は、「SIP+DIP+プロトコル+SP+DP」を検索キーとしてフローテーブル1を検索し、図4(a)における転送関連情報及びQoS関連情報(帯域保証等の処理情報)を含む取扱情報を検索して出力し、ヘッダ情報と共にパケット処理手段6へ送付する。
一方、フロー検索処理手段5は、受信したパケットのヘッダ情報の中でMF=0である場合は、ノーマルパケットであり、そのまま何もしないが、MF=1である場合は、後続のデータが有ることを示すので受信したパケットが先頭分割パケットであるため、上記のフローテーブル1から検索した取扱情報を、検索キー「ID+SIP+DIP+プロトコル」で検索可能に記憶手段2へ書き込み、記憶させる(図4(b)を参照)。「ID+SIP+DIP+プロトコル」で検索可能にする理由は、後に、中間分割パケット及び最終分割パケットのL3のヘッダ情報で検索できるようにするためであり、IDがあるのは、同一パケットから分割されていれば、同一識別情報が付されているから確認できるためである。プロトコルは、必ずしも必要としない。図4(a)のフローテーブル1と図4(b)記憶手段2(フラグメントテーブル)の内容とから分かるように両者における、取扱情報は同じである。
(2)パケット識別手段4「ID+SIP+DIP+プロトコル」を含む情報を受けた場合
この場合は、フロー検索処理手段5は、「ID+SIP+DIP+プロトコル」を検索キーにして記憶手段2を検索し、帯域保証等を行うためのQoS関連情報を含む取扱情報を検索出力としてヘッダ情報と共に、パケット処理手段6へ送付する。つまり、中間分割パケット又は最終分割パケットも、先頭分割パケットがフローテーブル1から受領したと同じ取扱情報を、記憶手段2から受け取ることができる。したがって、いずれの分割パケットも同じ取扱情報にしたがって独立して処理できる効果がある。その取扱情報にQoS情報があれば帯域保証等の品質管理もされることになる。
ただし、フロー検索処理手段5は、「ID+SIP+DIP+プロトコル」により、記憶手段2を検索しても、該当する情報がなかった場合は、未だ、先頭分割パケットが到来していないので検索作業を待機(aging)状態にし、先頭分割パケットを受領してその先頭分割パケットで検索した検索出力が記憶手段2に記憶された後に、記憶手段2を検索する。実際には、所定時間t毎に、記憶手段2に先頭分割パケットによる検索出力が書き込まれたかどうか検知している。このような待機時間を設けることにより、パケットが到来する順序が違っても、パケット毎に個別に処理できる効果がある。それとともに、順序が異なったパケットを正しく順序を入れ替えることもできる。
ここで、フロー検索処理手段5は、ヘッダ情報のMFが1であるか0であるかを読みとり、MF=1である場合は、受領したのが中間分割パケットで、かつ、この中間分割パケットに続くデータを保有する他の中間パケット又は最終パケットが存在することを知ることができるので、記憶手段2に記憶されている情報を消さないで、他の中間分割パケット又は最終分割パケットのために保持しておく。MF=0である場合は、受領したパケットが最終分割パケットであり、これが最後であれば不要であるが、中間分割パケットが最終分割パケットより遅く到来する場合を考え、最終分割パケット(MF=0)が到来したあと一定期間、記憶手段2の当該情報にアクセスがなく使用されなかった場合に、記憶手段2の該当する情報を消去することとして、記憶容量を節約している。
なお、分割パケットの入れ替えを考慮せず、記憶容量をさらに節約したい場合には、最終分割パケット処理後、前記情報を直ちに消去する構成としてもよい。
なお、分割パケットが順序が異なって到来する例としては、(a)先頭分割パケットと中間分割パケットが入れ替わる場合、(b)最終分割パケットと中間分割パケットが入れ変わる場合、及び(c)中間分割パケット同士が入れ替わる場合がある。(a)については、すでに説明した通りの動作で対応できる。(b)の場合も上記のように、最終分割パケットを受領後も、一定期間、記憶手段2の情報を使用できる構成としたことから対応できる。(c)これも、中間分割パケット同士の順序違いに係わらず処理できる。
記憶手段2は、中間分割パケット、最終分割パケットのために設けられたフラグメントテーブルであるが、フローテーブル1及び記憶手段2(フラグメントテーブル)は、それぞれメモリ等で実現されるが、物理的に同一メモリで領域を分けて使用してもよい。
パケット処理手段6は、フロー検索処理手段5から検索して出力される取扱情報及びヘッダ情報を受けて、受けた順にそのその取扱情報の内容に沿って、帯域保証のためのQoS等の処理を行い、必要であれば該当するパケットのヘッダ情報の書き換えを行って、ヘッダ情報を転送手段7へ送る。したがって、パケット処理手段6は、受領したパケット毎に、そのパケットがノーマルパケット、先頭分割パケット、中間分割パケット及び最終分割パケットであるかどうかに関係なく、それぞれ独立して処理できる特徴がある。
転送手段7は、バッファ等を有し、パケット処理手段6から送付されるヘッダ情報及び取扱情報等を受けて、受信インタフェース3から受領したデータにヘッダ情報を付して、QoS処理情報等に含まれるポートIDに該当するバッファ等を通して、取扱情報にしたがって下位の中継装置へ転送する。
なお、上記した各要部、つまり、前記受信インタフェース3、パケット識別手段4、フロー検索処理手段5、パケット処理手段6及び転送手段7をハードウェアで構成することができる。つまり、情報、データ等は、二値情報で取り扱うことができるので、ゲート素子等で構成した論理回路、カウンタ、タイマー(クロック発生器)等で構成できる。ソフトウェアで行っていた従来部分をハードウェアにしたことにより、その分処理速度が速くなる効果がある。
図3は、本発明の動作フローを示すものである。ほぼ、上記構成の説明の中で説明しているが、念のため、簡単に以下に説明する。
ステップS1:先ず、予め、例えば伝送ルート形成管理部110a等からルーティング情報(送信元アドレスSIP、宛先アドレスDIP、送信元ポート番号SP、送信先ポート番号DP、QoS情報等)をフローテーブルに記憶しておく。
ステップS2:受信インタフェース3は、受信したパケットのデータを転送処手段7へ、ヘッダ情報を識別手段4へ送付する。
ステップS3:パケット識別手段4は、受信したパケットのヘッダ情報に「SIP+DIP+プロトコル+SP+DP」があればノーマルパケット或いは先頭分割パケットと判断し、「SP+DP」がなく「ID+SIP+DIP+プロトコル」があれば、中間分割パケット或いは最終分割パケットと識別し、判断する。なお、上記のように判断する代わりに、L3ヘッダのPRO欄に示されるプロトコル種別がTCP又はUDPで且つOFF=0のときは、ノーマルパケット或いは先頭分割パケットと判断し、L3ヘッダのPRO欄に示されるプロトコル種別がTCP又はUDPで且つOFF≠0のときは、中間分割パケット或いは最終分割パケットと判断するようにしても良い。
ステップS4:受信パケットがノーマルパケット或いは先頭分割パケットと判断されたときは、フロー検索処理手段5が、ヘッダ情報の「SIP+DIP+プロトコル+SP+DP」を基に、フローテーブル1から該当する取扱情報(図4(a)参照)を検索して、検索出力として、ヘッダ情報と共にパケット処理手段6へ出力する。
ステップS5、S6、S7:受信パケットがノーマルパケット或いは先頭分割パケットと判断されたときは、ノーマルパケットと先頭分割パケットとに分けて処理するために、さらにヘッダ情報からMFの値を調べ、MF=1であれば、上記検索出力(取扱情報)を「ID+SIP+DIP+プロトコル」で検索可能に記憶手段2に記憶する(S5−MF=1、S6)(図4(b)参照)。MF=0で在れば、その記憶手段2の取り扱い作業は終了する(S5−MF=0、S7)。
ステップS8、S9、S10:フロー検索処理手段5が、ヘッダ情報に含まれる「ID+SIP+DIP+プロトコル」を基に、記憶手段2から該当する取扱情報を検索して、あれば検索出力として、ヘッダ情報とともにパケット処理手段6へ出力する(S8、S9−Yes)。記憶手段2に該当する取扱情報が無い場合(S9−No)は、ステップS4、S5(MF=1)及びS6が行われるまで、待機し(S10)、検索して(S8)、あれば検索して、検索した取扱情報をヘッダ情報と共に出力する(S9―Yes)。
ステップS11、S12、S7:受信パケットが中間分割パケット或いは最終分割パケットと判断されたときは、さらに中間分割パケットと最終分割パケットとに分けて処理するために、さらにヘッダ情報からMFの値を調べ、MF=1であれば、記憶手段2の記憶内容を保持するために、記憶手段2の取り扱い作業は終了する(S11−MF=1、S7)。MF=0で在れば、一定期間アクセスがなかった場合に、その記憶手段2に記憶されている該当情報を消去する(S11−MF=0、S12)。一定期間にアクセスがあれば、再び次の一定期間アクセスがあったかどうかチェックして、無ければ消去して、在れば、再々、一定期間待機する。これは、上記したように、最終分割パケットと中間分割パケットが順序が入れ替わって到来した場合に、中間分割パケットを救うために設けた期間である。
ステップS13:パケット処理手段6は、取扱情報にしたがってQoS処理内容を実施し、必要によってはヘッダ情報を書き換えて、転送手段7へ送る。
ステップS14:ヘッダ情報を該当するデータに付して、そのパケットを、取扱情報の転送先関連情報にしたがって、次の中継装置へ転送する。
(ステップS13及びS14は、ほぼ同時に行われてもよい。)
上記、図1の構成は、機能ブロックを示したものであり、実現手段としては、それぞれの各要部を組み合わせて大きなブロックとしたり、分けたりして実現できるが、いずれにおいても、実現による違いは、本発明の範疇である。同様に図3の動作フローにおける動作ブロック及び流れの実現による違いは、本発明の要旨において均等の範疇である。
本発明の機能ブロックを示す図である。 本発明が取り扱うパケットの構成を説明するための図である。 本発明の動作フローを説明するための図である。 本発明におけるフローテーブル及び記憶手段の内容を示す図である。 従来技術を説明するための図である。 従来の中継装置の概要を説明するための図である。
符号の説明
1 フローテーブル
2 記憶手段
3 受信インタフェース
4 パケット識別手段
5 フロー検索処理手段
6 パケット処理手段
7 転送手段

Claims (6)

  1. データを複数に分割され、分割されたそれぞれのデータには同一の識別情報及び同一の共通の情報が付され、さらに分割された先頭のデータに特定の情報が付されて、それぞれが独立した分割パケットとして伝送され、それらの各分割パケットを受信して中継処理する中継装置において、
    予め、前記中継処理の取扱を定めた取扱情報を前記識別情報、前記共通の情報及び特定の情報に対応させて記憶するフローテーブル(1)と、
    受信したパケットのデータに付されているヘッダ情報により、該受信したパケットが先頭の分割パケットであるか又は該先頭以外の他の分割パケットであるかを検出するパケット識別手段(4)と、
    記憶手段(2)と、
    前記パケット識別手段が前記先頭の分割パケットを検出した場合は、前記先頭の分割パケットのヘッダ情報に含まれる共通の情報及び特定の情報を基に前記フローテーブルから前記取扱情報を検索して出力し、かつ検索した該取扱情報を前記識別情報及び前記共通の情報で検索可能に対応づけて前記記憶手段に記憶させ、その後、前記パケット識別手段が前記他の分割パケットを検出した場合は、該他の分割パケットのヘッダ情報に含まれる識別情報及び共通の情報を基に前記取扱情報を検索して出力するフロー検索処理手段(5)と、
    前記フローテーブル又は前記記憶手段から出力された前記取扱情報を受けて、前記受信した各分割パケットを前記取扱情報にしたがって共通に処理するパケット処理手段(6)と、
    前記パケット処理手段で処理された分割パケットを前記取扱情報にしたがった転送先へ転送する転送手段(7)とを備えた中継装置。
  2. 予め、パケットの識別情報、該パケットのデータの送信元アドレスと該データの宛先アドレスと伝送プロトコルを特定する情報とを含む下位層情報、該データを送信元で取り扱うアプリケーション及び該データを宛先で取り扱うアプリケーションを特定するための情報を含む上位層情報、並びに転送するときの取扱情報とを対応づけて記憶するフローテーブル(1)と、
    受信したパケットのデータに付されているヘッダ情報により、該受信したパケットが、分割されたパケットであって先頭の分割パケットであるか又は該先頭以外の他の分割パケットであるかを検出するパケット識別手段(4)と、
    記憶手段(2)と、
    前記パケット識別手段が前記先頭の分割パケットを検出した場合は、前記先頭の分割パケットのヘッダ情報に含まれる前記下位層情報及び上位層情報を基に前記フローテーブルから前記取扱情報を検索して出力し、かつ検索した該取扱情報を前記パケットの識別情報及び前記下位層情報で検索可能に前記記憶手段に記憶させ、一方、前記パケット識別手段が前記他の分割パケットを検出した場合は、該他の分割パケットのヘッダ情報に含まれるパケットの識別情報及び下位層情報を基に前記記憶手段から該当する前記取扱情報を検索して有れば出力するフロー検索処理手段(5)と、
    前記フローテーブル又は前記記憶手段から出力された前記取扱情報にしたがって前記受信した各分割パケットを処理するパケット処理手段(6)と、
    前記パケット処理手段で処理された分割パケットを前記取扱情報にしたがった転送先へ転送する転送手段(7)とを備えた中継装置。
  3. 前記フロー検索処理手段は、前記パケット識別手段が前記他の分割パケットを検出した場合であって、該他の分割パケットのヘッダ情報に含まれるパケットの識別情報及び下位層情報を基に前記記憶手段から該当する前記取扱情報を検索して、無い場合は、待機し、前記先頭の分割パケットが検出されて前記取扱情報が前記記憶手段に記憶された段階で、前記他の分割パケットのヘッダ情報に含まれるパケットの識別情報及び下位層情報を基に前記記憶手段から該当する前記取扱情報を検索して出力することを特徴とする請求項2記載の中継装置。
  4. 予め、パケットの識別情報、該パケットのデータの送信元アドレスと該データの宛先アドレスと伝送プロトコルを特定する情報とを含む下位層情報、該データを送信元で取り扱うアプリケーション及び該データを宛先で取り扱うアプリケーションを特定するための情報を含む上位層情報、並びに転送するときの取扱情報とを対応づけて記憶するフローテーブル(1)と、
    一連のパケットが分割され、その分割されたパケットの先頭の分割パケット又は該先頭以外の他の分割パケットを受信する受信インタフェース(3)と、
    受信したパケットのデータに付されているヘッダ情報により、該受信したパケットが前記先頭の分割パケットであるか又は前記他の分割パケットであるかを検出するパケット識別手段(4)と、
    記憶手段(2)と、
    前記パケット識別手段が前記先頭の分割パケットを先に検出した場合はそのままの順で、前記他の分割パケットを先に検出した場合は該他の分割パケットを待機させておいて、前記先頭の分割パケットを検出したときに、前記先頭の分割パケットのヘッダ情報に含まれる下位層情報及び上位層情報を基に前記フローテーブルから前記取扱情報を検索して出力し、かつ検索した該取扱情報を前記パケットの識別情報及び前記下位層情報で検索可能に前記記憶手段に記憶させ、その後、前記パケット識別手段が前記他の分割パケットを検出した場合又は前記待機させた前記他の分割パケットがある場合は、それらの前記他の分割パケットのヘッダ情報に含まれるパケットの識別情報及び下位層情報を基に前記記憶手段から該当する前記取扱情報を検索して出力するフロー検索処理手段(5)と、
    前記フローテーブル又は前記記憶手段から出力された前記取扱情報にしたがって、前記受信した各分割パケットを処理するパケット処理手段(6)と、
    前記パケット処理手段で処理された分割パケットを前記取扱情報にしたがった転送先へ転送する転送手段(7)とを備えた中継装置。
  5. 予め、パケットの識別情報、該パケットのデータの送信元アドレスと該データの宛先アドレスと伝送プロトコルを特定する情報とを含む下位層情報、該データを送信元で取り扱うアプリケーション及び該データを宛先で取り扱うアプリケーションを特定するための情報を含む上位層情報、並びに転送するときの取扱情報とを対応づけて記憶するフローテーブルを準備する段階(S1)と、
    受信したパケットのデータに付されているヘッダ情報により、該受信したパケットが先頭の分割パケットであるか又は該先頭以外の他の分割パケットであるかを検出するパケット識別段階(S3)と、
    前記パケット識別段階で前記先頭の分割パケットを検出した場合は、前記先頭の分割パケットのヘッダ情報に含まれる下位層情報及び上位層情報を基に前記フローテーブルから前記取扱情報を検索して出力し、かつ検索した該取扱情報を前記パケットの識別情報及び前記下位層情報を基に検索可能に前記記憶手段に記憶させる第1のフロー検索処理段階(S4、S5、S6)と、
    前記パケット識別段階で前記他の分割パケットを検出した場合は、該他の分割パケットのヘッダ情報に含まれるパケットの識別情報及び下位層情報を基に前記記憶手段から該当する取扱情報を検索して有れば出力する第2のフロー検索処理段階(S8,S9)と、
    前記第1又は第2のフロー処理段階で検索し出力した取扱情報を受けて、該取扱情報にしたがって、前記受信した各分割パケットを処理するパケット処理段階(S13)と、
    前記パケット処理手段で処理された分割パケットを前記取扱情報にしたがった転送先へ転送する転送段階(S14)とを備えたことを特徴とする中継方法。
  6. 前記第2のフロー検索処理段階は、前記他の分割パケットのヘッダ情報に含まれるパケットの識別情報及び下位層情報を基に前記記憶手段を検索して該当する取扱情報が無い場合は、前記第1のフロー検索段階で先頭のパケットが検出されて前記記憶手段に前記取扱情報が記憶される迄待機し、前記取扱情報が記憶された後に、前記他の分割パケットのヘッダ情報に含まれるパケットの識別情報及び下位層情報を基に前記記憶手段を検索して該当する取扱情報を検索して出力する段階(S8、S9、S10)であることを特徴とする請求項5記載の中継方法。

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