JP2005098758A - 車両用表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
製造コストを低減でき、明るい環境においても警告表示が視認しやすい車両用表示装置の提供。
【解決手段】
車両用表示装置は、基板16に実装された表面実装型のLED17を備え、基板16と文字板15aとの間は、LED17の厚さより大きくなっている。更に、車両用表示装置は透光部材18を備えており、透光部材18は、LED17と対向する背面部18bと文字板15aから前面側に向けて突出する前端部18aとを有している。そして、透光部材18は、LED17の出射光Lを中央部18dに集光させるように、背面部18bが球面状に形成されている。また、車両用表示装置に筒状の保持部材を設け、この保持部材で出射光Lを反射させることにより中央部18dに集光させても良い。
【選択図】 図1
製造コストを低減でき、明るい環境においても警告表示が視認しやすい車両用表示装置の提供。
【解決手段】
車両用表示装置は、基板16に実装された表面実装型のLED17を備え、基板16と文字板15aとの間は、LED17の厚さより大きくなっている。更に、車両用表示装置は透光部材18を備えており、透光部材18は、LED17と対向する背面部18bと文字板15aから前面側に向けて突出する前端部18aとを有している。そして、透光部材18は、LED17の出射光Lを中央部18dに集光させるように、背面部18bが球面状に形成されている。また、車両用表示装置に筒状の保持部材を設け、この保持部材で出射光Lを反射させることにより中央部18dに集光させても良い。
【選択図】 図1
Description
本発明は、LED(発光ダイオード)を直接視認させずに警告表示部の視認性を高めた車両用表示装置に関するものである。
従来から、車両用空調装置として図4に示すようなメータ10が知られている。
このメータ10は、車速、エンジン回転数などの情報を表示するため、自動車や二輪車等の車両に設けられるものである。
また、メータ10は、残燃料表示部11と、車速表示部12と、回転数表示部13と、水温表示部14と、警告表示部15と、を備えている。
残燃料表示部11、車速表示部12、回転数表示部13、水温表示部14のそれぞれには、所定の目盛り等が印刷された文字板11a、12a、13a、14aが設けられている。
そして、指針11b、12b、13b、14bが、文字板11a、12a、13a、14aに沿って回動することにより、可変情報を表示することができるようになっている。
また、警告表示部15は、文字板15aと、文字板15a上に印刷された複数の標識図形部15bと、を備えている。
この警告表示部15は、主として警告(ワーニング)の有無を乗員に認識させるものであり、シートベルト非装着警告、半ドア警告、冷却水温上昇警告のように、点灯/消灯のみで認識させることができる情報を表示するようになっている。
このため、表示図形部15bの背面側にLEDを設け、このLEDを点灯させて標識図形部15b自体が点灯するように構成したものも一般に知られている。しかしながら、表示図形部15bを背面側から照明するようなメータでは、視認性が低くなってしまう場合があるという問題があった。すなわち、背面からの照射光を透過させて表示図形部15bを照明する構成のものでは、表示図形部15bが点灯した際の輝度が低く、日光が直接に照射されるような明るい環境下では視認しにくい、という問題があった。
そこで、特に二輪車や重機に設置され、直接に日射を受けやすいメータでは、図4に示したように、表示図形部15bに対応させて点灯部15cを設け、この点灯部15cを赤色等に発光させて視認性を向上させている(例えば、特許文献1参照。)。
この点灯部15cの構成の一例としては、図5(a)に示すようなものがあった。これは、保持部材1により文字板15aに円盤状の透光部材2を配設し、この透光部材2の中央部から膨出する球面部2aにより点灯部15cを構成したものである。
そして、このように構成されたものでは、文字板15aの背面側に設けられた基板16にバルブ3を取り付けると共に、バルブ3で透光部材2を照明し、これにより球面部2a(すなわち点灯部15c)を点灯させるようにしていた。
また、他の一例としては、図5(b)に示すようなものもあった。これは、点灯部15cが、半球状の前端部4aを備える円柱形状のLED(いわゆる砲弾形のLED)4の前端部4aにより構成されている。
すなわち、従来のメータ(車両用表示装置)では、砲弾形のLED4を基板16に設けると共にLED4の周囲に遮光部材5を設け、文字板15aから前端部4aを前面側に突出させる構成となっていた。そして、これにより、LED4を乗員に直接視認させ、視認性の向上を図っていた。
特開平11−235937号公報(第3頁、図1)
しかしながら、図5(a)に示したような、中央部に球面部2aを備える薄い円盤形の透光部材2をバルブ3で照明するものでは、球面部2aから出射する光が拡散してしまい、輝度が低下して視認性が低下してしまう、という問題があった。
ここで、文字板15aと基板16との距離を小さくして、バルブ3の前端3aで点灯部15cを構成することも考えられるが、基板16に実装する他の電子部品等の厚さを確保しなければならならず、バルブ3の前端3aで点灯部15cを構成することはできなかった。
また、図5(b)で示したように、砲弾形のLED4を用いる場合には、LED4から延びる二本の電極4bを、基板16に半田付けする必要あった。
このため、基板16に半田を供給した後にLED4を配置し加熱することにより半田付けを行う、いわゆるリフロー半田付け方法によって実装することができず、作業工数が増大してしまうという問題があった。
本発明は、このような従来のメータが有する課題を解決するためになされたものであり、作業工数を低減して製造コストの増大を抑制すると共に、日光が直射するような明るい環境においても警告表示が視認しやすい車両用表示装置の提供を目的としている。
前記課題を解決するため、請求項1に記載された発明は、基板に実装された表面実装型のLEDと、少なくとも前記LEDの厚さより大きな距離を隔てて前記基板の前面側に設けられた文字板と、前記LEDと対向する背面部と前記文字板から前面側に向けて突出する前端部とを有する透光部材と、を備え、前記透光部材は、前記背面部から入射した前記LEDの出射光を前記前端部の中央部に集光させることを特徴とする車両用表示装置である。
このように構成された請求項1に記載のものでは、表面実装型のLEDを備えるため、リフロー半田付け方法により前記基板に実装することができ、作業工数を低減して製造コストの増大を抑制することができる。
しかも、このように表面実装型のLEDを用いても、前記車両用表示装置であれば、前記透光部材が前記背面部から入射した前記LEDの出射光を前記中央部に集光させるため、前記文字板から前面側に向けて突出する前端部の中央部の輝度が高く、日光が直射するような明るい環境においても警告表示を乗員に視認させやすいものである。
また、請求項2に記載の発明は、前記背面部が球面状に形成され、該背面部で前記出射光を屈折入射させて前記中央部に集光させることを特徴とする車両用表示装置である。
このように構成された請求項2に記載のものでは、前記背面部が球面状に形成され、該背面部で前記出射光を屈折入射させて前記中央部に集光させるため、前記中央部の輝度が高く、日光が直射するような明るい環境においても乗員に警告表示を視認させやすい。
また、請求項3に記載された発明は、前記透光部材を保持すると共に前記LEDを囲うように配置される筒状の保持部材を設け、前記背面部から入射した前記LEDの出射光を、前記保持部材で反射させることにより前記中央部に集光させることを特徴とする車両用表示装置である。
このように構成された請求項3に記載のものでは、前記背面部から入射した前記LEDの出射光を、前記保持部材で反射させることにより前記中央部に集光させるため、前記中央部の輝度が高く、日光が直射するような明るい環境においても乗員に警告表示を視認させやすい。
本発明の車両用表示装置によれば、表面実装型のLEDを備えるため、リフロー半田付け方法により前記基板に実装することができ、作業工数を低減して製造コストの増大を抑制することができる。
しかも、このように表面実装型のLEDを用いても、本発明の車両用表示装置であれば、前記透光部材が前記背面部から入射した前記LEDの出射光を前記中央部に集光させるため、前記文字板から前面側に向けて突出する前端部の中央部の輝度が高く、日光が直射するような明るい環境においても警告表示を乗員に視認させやすいものである。
本発明を実施するための形態を、実施例1及び実施例2に基づいて説明する。
本発明の実施例1を、図を参照しつつ説明する。
なお、従来のメータと同一乃至均等なものについては、同一符号を付して説明する。
本発明の車両用表示装置としてのメータ10は、図4に示したように、車速、エンジン回転数などの情報を表示するため、自動車や二輪車等の車両に設けられるものである。
本実施例1においては、メータ10は、車両の燃料タンク内の残燃料量を表示するための残燃料表示部11と、走行速度を表示するための車速表示部12と、エンジンの回転数を表示するための回転数表示部13と、冷却水温度を表示するための水温表示部14と、主として所定の警告の有無を表示するための警告表示部15と、を備えている。
残燃料表示部11、車速表示部12、回転数表示部13、水温表示部14のそれぞれには、所定の目盛や記号、文字等が印刷された文字板11a、12a、13a、14aが設けられている。
そして、指針11b、12b、13b、14bが、文字板11a、12a、13a、14aに沿って回動することにより、メータ10はそれぞれの可変情報を表示することができるようになっている。
また、警告表示部15は、複数の標識図形部15b、15b・・が印刷された文字板15aと、文字板15aに設けられた開口部15d、15d・・から前面側に突出した点灯部15c、15c・・と、を備えている。
複数の点灯部15c、15c・・は、それぞれ標識図形部15b、15b・・に対応して設けられている。そして、乗員は、点灯部15cの点灯/消灯によりその近傍の標識図形部15bに該当する警告の有無を認識できるようになっている。このため、警告表示部15は、シートベルト非装着警告、半ドア警告、冷却水温上昇警告のように、点灯/消灯のみで認識させることができる車両情報を表示の対象としている。
なお、本実施例1では、図4に示したように、点灯部15cが点灯することにより、その直上の標識図形部15bの警告と認識できるような構成となっている。
そして図1(a)に示すように、メータ10は、電流の供給により発光するLED17と、LED17を実装する基板16と、LED17の直上に位置する透光部材18と、透光部材18を保持する保持部材19と、を備えている。
LED17は、いわゆる表面実装型の発光ダイオード(Surface Mount Device Light Emitting Diode)であり、薄厚のチップ形状を呈し、基板16の表面にそのフレームを直接半田付けできるものである。従って、LED17は、いわゆるリフロー半田付けが可能なLEDとなっている。
本実施例1では、乗員が気付きやすいように、LED17には赤色に発光するものが用いられている。
また、文字板15aは、このLED17の厚さより大きな距離を隔てて基板16の前面側に設けられている。
すなわち、メータ10では、例えば文字板11a、12a、13a、14aと重複する位置の基板16上に設けられたバルブ(図示せず)等のバックライト光源を用いて一定面積を照明させなければならないため、或いは、基板16上に他の電子部品を実装しなければならないため、基板16と文字板15aとの間には所定の間隔を設ける必要がある。
このため、メータ10では、基板16と文字板15aとの間隔が薄厚のLED17の厚さより大きく設定されており、LED17を文字板15aから前面側に臨ませて直接乗員に視認させることができないような構成となっている。
また、透光部材18は、半球状の前端部18aと、LED17と対向する球面状の背面部18bと、前端部18aと背面部18bの間に位置する円柱状の本体部18cとを備えており、略俵形状を呈している。
この透光部材18は、例えばアクリル樹脂やガラスなどの透明、或いは半透明な材料から形成され、光の透過が可能なものとなっている。
そして、透光部材18は、LED17を囲うように基板16上に配置された保持部材19に保持されて、開口部15dから前端部18aを前面側に向けて突出させるようになっている。すなわち、メータ10は、透光部材18の前端部18aによって点灯部15cを構成している。
更に、図1(b)に示すように、透光部材18は、LED17が発光した際、その出射光Lを背面部18bから入射させ、この入射したLED17の出射光Lを、前端部18aの中央部18dに集光させるようになっている。
この中央部18dは、図4に示したように、前端部18aの中心点のみによって構成されるものではなく、中心点近傍の一定領域を占有するものである。本実施例1では、中央部18dは、点灯部15cの直径の略1/2の直径を有する円形領域となっている。
そして、メータ10は、球面状に形成された背面部18bにより、出射光Lを屈折入射させて、出射光Lを中央部18dに集光させるようになっている。
図1(c)に示すように、本実施例1では、側面視で全長H=12(mm)、幅W=5(mm)の透光部材18の背面部18bを、曲率半径R=2.5(mm)に形成し、これにより、出射光Lを背面部18bで屈折入射させて中央部18dに集光させるようになっている。
このように、LED17の出射光Lが中央部18dに集光するように構成すれば、文字板15aから前面側に向けて突出する半球状の前端部18a(すなわち点灯部15c)の中央部18dをより高い輝度で発光させることができる。
このため、本発明のメータ10は、日光が直射するような明るい環境においても警告表示を視認させやすいものである。
しかも、メータ10のLED17は、薄厚のいわゆる表面実装型発光ダイオードであるため、リフロー半田付け方法を用いて基板16に実装することができる。
このため、従来の砲弾形のLEDを実装する場合と比し、基板16に実装するための作業工数を低減することができる。
従って、メータ10よれば、製造コストの増大を抑制することができる。
図2はこの発明の実施例2を示したものである。
なお、前記実施例1と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
図2(a)に示したように、本実施例2の透光部材118は、半球状の前端部18aと、略平面に形成された背面部118bと、前端部18aと背面部118bの間に位置する円柱状の本体部18cとを備え、概略砲弾形となっている。
また、本実施例2では、透光部材118を保持する円筒形の保持部材119が、光が反射しやすいように構成されている。
ここでは、保持部材119と透光部材118とが密着させられることにより、出射光Lの乱反射を低減させ、これにより光が反射しやすいように構成している。
更に、保持部材119は、その内面が滑らかな曲面となっており、また、白色等の光が反射しやすい色に形成されている。
そして、本実施例2のメータ10では、図2(b)に示すように、背面部18bから入射した出射光Lを、透光部材118を保持する保持部材119で反射させることにより、前端部18a(点灯部15c)の中央部18dを高い輝度で発光させるようになっている。
このように構成した場合、LED17の出射光Lが、文字板15aから前面側に向けて突出する半球状の前端部18a(すなわち点灯部15c)の中央部18dから、前面側に向ける指向性の高い光を出射することができ、これにより視認性を向上させることができる。
このように、本実施例2のメータ10では、円柱状の本体部18cの背面部118b形状を調整することで出射光Lの集光度合いを調整することができる。
従って、本実施例2のメータ10は、日光が直射するような明るい環境においても警告表示を視認させやすいものである。
しかも、メータ10のLED17は、薄厚のいわゆる表面実装型発光ダイオードであるため、リフロー半田付け方法を用いて基板16に実装することができる。
このため、従来の砲弾形のLEDを実装する場合と比し、基板16に実装するための作業工数を低減することができる。
従って、メータ10よれば、製造コストの増大を抑制することができる。
他の構成、および作用効果については、前記実施例1と同一乃至均等であるので説明を省略する。
以上、本発明を実施するための形態を、実施例1及び2によって説明してきたが、具体的な構成はこの実施例に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更があってもこの発明に含まれる。
例えば、実施例1の前端部18aは半球状となっているが、その形状は必ずしも半球状に限定されるものでなく、例えば図3(a)に示す前端部218aのように平面状に形成しても良い。
また、実施例2では、保持部材119と透光部材118とを密着させ、保持部材119で出射光Lを反射させて中央部18dに集光しているが、保持部材119と透光部材118との間に微少な隙間を設け、これにより乱反射を防止して中央部18dに集光するように構成しても良い。
また、実施例2では、保持部材119と透光部材118とを密着させ、保持部材119で出射光Lを反射させて中央部18dに集光しているが、保持部材119と透光部材118との間に微少な隙間を設け、これにより乱反射を防止して中央部18dに集光するように構成しても良い。
このようにしても、透光部材218の背面部218bを球面状に形成し、背面部218bで出射光Lを屈折入射させて中央部218dに集光させれば、中央部218dの輝度が高く、日光が直射するような明るい環境においても乗員に警告表示を視認させやすい。
更に、車両用表示装置の標識図形部15b、15b・・は、シートベルトの装着/非装着等に限定されず、点灯部15cの点灯/消灯により認識できる車両情報であれば自由に採用することができる。
そして、LED17の発色光は赤色に限定されず、所望の色を選択することができる。
10 メータ(車両用表示装置)
15a 文字板
16 基板
17 LED(表面実装型のLED)
18、118、218 透光部材
18a、218a 前端部
18b、118b、218b 背面部
18d、218d 中央部
119 保持部材
L 出射光
15a 文字板
16 基板
17 LED(表面実装型のLED)
18、118、218 透光部材
18a、218a 前端部
18b、118b、218b 背面部
18d、218d 中央部
119 保持部材
L 出射光
Claims (3)
- 基板に実装された表面実装型のLEDと、
少なくとも前記LEDの厚さより大きな距離を隔てて前記基板の前面側に設けられた文字板と、
前記LEDと対向する背面部と前記文字板から前面側に向けて突出する前端部とを有する透光部材と、を備え、
前記透光部材は、前記背面部から入射した前記LEDの出射光を前記前端部の中央部に集光させることを特徴とする車両用表示装置。 - 前記背面部が球面状に形成され、該背面部で前記出射光を屈折入射させて前記中央部に集光させることを特徴とする車両用表示装置。
- 前記透光部材を保持すると共に前記LEDを囲うように配置される筒状の保持部材を設け、
前記背面部から入射した前記LEDの出射光を、前記保持部材で反射させることにより前記中央部に集光させることを特徴とする車両用表示装置。
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Cited By (2)
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