JP2005097888A - アースドリル機の自動復帰システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 平行リンク機構を特定した元の動作状態に戻すことができるアースドリル機の自動復帰システムを提供すること。
【解決手段】 平行リンク機構6に関する動作状態を検出する検出器41と、平行リンク機構6の任意の動作状態を特定するための設定スイッチ43と、平行リンク機構6の自動停止を指示するための自動停止スイッチ44とが制御装置40に接続され、その制御装置40が、設定スイッチ43からの指示により検出器41から送信された状態信号に基づく平行リンク機構6の動作状態を記憶し、自動停止スイッチ44からの指示により、定期的に送信される検出器41からの状態信号と記憶された動作状態との比較を行い、その動作状態が一致したところでコントロールバルブ31を切り換え、平行リンク機構6の油圧シリンダ14の伸縮作動を制御、停止させるようにしたアースドリル機の自動復帰システム。
【選択図】 図2

Description

本発明は、起立したリーダを水平方向に移動させることが可能な平行リンク機構を有するアースドリル機であって、地面を掘削している途中にリーダを一旦移動させた後、再び元の掘削位置に戻す場合、平行リンク機構の状態を掘削時の状態に自動的に戻すようにしたアースドリル機の自動復帰システムに関する。
アースドリル機には、ブームに掘削ドリルを吊り下げるタイプのものの他、リーダを備えて作業装置を昇降させて地盤掘削を行うようにするものもある。そうした後者のリーダを備えたアースドリル機は、例えば図1に示すような平行リンク機構6を備え、作業装置を装着したリーダ5の位置を水平方向に調整する。なお、アースドリル機の詳細については後述する。
図1に示すようなアースドリル機では、地盤掘削作業中にバケット25内に掘削土が溜まると、一旦掘削作業を中断してバケット25内の掘削土を排出する排土工程が必要になる。それには、バケット25を地面より上に引き上げた後、アースドリル機本体を旋回させて機体横の地面や用意されているトラックへと排土が行われる。その際、平行リンク機構6を変形させてバケット25をアースドリル機本体から離した位置まで水平移動させることが行われる。そのため、再びバケット25を掘削中心に戻すには、アースドリル機の旋回と、平行リンク機構6によるリーダ5を水平方向に移動させ、バケット25を掘削中心に位置合わする、いわゆる杭芯合わせが必要になる。
特開2003−41614号公報 特開平08−170333号公報
ところで、バケット25の排土後に掘削中心に戻す杭芯合わせを行う場合、アースドリル機に乗って操作するオペレータが、目視によって単独でバケット25の位置を掘削中心に戻すことはは困難であった。すなわち、平行リンク機構6を動作させてバケット25を水平方向に移動させて行う位置決めは、オペレータ、バケット25及び掘削中心が一直線上に重なってしまい確認できないからである。そのため、位置合わせの作業は、アースドリル機の横に立って、バケット25と掘削中心の位置関係を確認する合図者が必要になり、オペレータは、その合図者に指示に従ってアースドリル機を操作し、バケット25を掘削中心に戻す杭芯合わせを行うようにしていた。従って、掘削作業中の排土は頻繁に行われるが、これまではオペレータがその都度、合図者の指示を受けなければならず、非常に煩わしい作業になっていた。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、平行リンク機構を特定した元の動作状態に戻すことができるアースドリル機の自動復帰システムを提供することを目的とする。
本発明に係るアースドリル機の自動復帰システムは、油圧シリンダの伸縮作動によってリーダを水平方向に移動させる平行リンク機構と、その油圧シリンダに作動油を供給するポンプと、そのポンプから前記油圧シリンダまでの流路上に接続されたコントロールバルブとを有し、オペレータが行う運転席からの操作によってコントロールバルブが切り換えられ、ポンプからの作動油によって油圧シリンダが伸縮することにより平行リンク機構が作動し、リーダの水平方向の位置決めが行われるアースドリル機であって、前記平行リンク機構に関する動作状態を検出する検出器と、前記平行リンク機構の任意の動作状態を特定するための設定スイッチと、平行リンク機構の自動停止を指示するための自動停止スイッチとが制御装置に接続され、その制御装置が、設定スイッチからの指示により検出器から送信された状態信号に基づく平行リンク機構の動作状態を記憶し、前記自動停止スイッチからの指示により、定期的に送信される検出器からの状態信号と記憶された動作状態との比較を行い、その動作状態が一致したところで前記コントロールバルブを切り換え、前記平行リンク機構の油圧シリンダの伸縮作動を制御、停止させるようにしたものであることを特徴とする。
また、本発明に係るアースドリル機の自動復帰システムは、前記ポンプが可変容量型ポンプであり、前記検出器の状態信号から得られる平行リンク機構の動作状態が、前記設定スイッチの指示によって記憶された平行リンク機構の動作状態に対して一定範囲内に近づいたところで、前記制御装置が、当該可変容量型ポンプの吐出流量を減少させるようにしたものであることを特徴とする。
また、本発明に係るアースドリル機の自動復帰システムは、前記検出器が、前記平行リンク機構を構成するフロントフレームの角度を検出する角度センサであること、又は平行リンク機構を動作させる前記油圧シリンダのストロークを検出するストロークセンサであることを特徴とする。
また、本発明に係るアースドリル機の自動復帰システムは、前記コントロールバルブが、供給されるパイロット圧によって切り換え可能なパイロット式のバルブであり、そのパイロット圧を供給する流路上にソレノイドバルブが接続され、前記制御装置が、そのソレノイドバルブを閉弁させてパイロット圧を遮断することにより、コントロールバルブが前記平行リンク機構の油圧シリンダと前記ポンプとの流路を遮断して、前記油圧シリンダの伸縮作動を停止させるようにしたものであることを特徴とする。
更に、本発明に係るアースドリル機の自動復帰システムは、前記コントロールバルブがソレノイドによって切り換え可能なバルブとしたものであることを特徴とする。
アースドリル機は、例えば、オペレータが運転席で操作レバーを操縦することによってコントロールバルブの切り換えを行い、ポンプからの作動油を油圧シリンダへ供給或いは遮断することにより、その油圧シリンダを伸縮を調整する。従って、平行リンク機構の動作状態、すなわち傾きが調整され、この平行リンク機構に連結されたリーダについて水平方向の位置決めがなされる。そして、本発明に係るアースドリル機の自動復帰システムでは、先ず平行リンク機構に関する復帰状態を特定するためにオペレータが設定スイッチを押すと、制御装置では、そのON信号によって検出信号から送信された状態信号に基づく平行リンク機構の動作状態が記憶される。次いで、平行リンク機構を元の状態に戻そうとする場合、オペレータが自動停止スイッチを押して運転席で操作レバーを操縦すると、制御装置では、自動停止スイッチからのON信号により、定期的に送信される検出器からの状態信号と記憶された動作状態との比較を行い、その動作状態が一致したところでコントロールバルブを自動的に切り換え、平行リンク機構の油圧シリンダの伸縮作動を停止させる。従って、平行リンク機構は、制御装置によって記憶された復帰状態に戻り、リーダの水平方向の位置決めがなされる。
また、本発明に係るアースドリル機の自動復帰システムでは、平行リンク機構を元の状態に戻そうとする場合、停止直前で可変容量型ポンプの切り換えを行うことにより、その吐出流量を減らして油圧シリンダの伸縮スピードを落とし、平行リンク機構の動作によるリーダの水平方向の移動スピードを減少させて停止させることができる。
また、本発明に係るアースドリル機の自動復帰システムでは、制御装置が、フロントフレームの角度を検出する角度センサや、油圧シリンダのストロークを検出するストロークセンサからの検出信号に基づいて、平行リンク機構の動作状態を確認する。
更に、本発明に係るアースドリル機の自動復帰システムでは、制御装置が、ソレノイドバルブを開閉させることによりコントロールバルブに供給するパイロット圧を制御し、これにより油圧シリンダの伸縮作動、すなわち平行リンク機構によるリーダの水平方向移動を自動停止させる。
よって、本発明に係るアースドリル機の自動復帰システムによれば、掘削を中断して排土を行う必要がある場合など、平行リンク機構について所定の動作状態を記憶しておくことで、排土後に再び掘削時の状態に戻す際、その記憶した動作状態で平行リンク機構の動作を自動停止させることができ、オペレータが合図者の指示を受けずに操作することができるようになる。
また、可変容量型ポンプを使用し、自動停止前に油圧シリンダの伸縮スピードを落とすことにより、リーダ及びそれに装着された作業装置などの水平方向の移動スピードを減少させて、停止した際の衝撃を緩和させ、更に精度良く停止させることができる。
次に、本発明に係るアースドリル機の自動復帰システムについて、その一実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。先ず図1は、アースドリル機を示した側面図である。アースドリル機1は、クローラによって走行可能な走行部2上に、キャブや油圧ユニットなどを備えた旋回可能なアースドリル機本体3を有する。アースドリル機本体3の前方には、平行リンク機構6を介して作業装置の昇降を支えるリーダ5が起立するように設けられている。その平行リンク機構6は、アースドリル機本体3に対してフロントアッパフレーム11とフロントロアフレーム12の一端がそれぞれ軸支され、他端にはリーダサポート13が軸支されている。すなわち、フロントアッパフレーム11及びフロントロアフレーム12は、両者が平行になるように両端が軸支され平行リンクが構成されている。
そして、フロントアッパフレーム11とアースドリル機本体3との間に起伏シリンダ14が軸支され、その伸縮作動により平行リンクがその形状を変化させるようにした平行リンク機構6が構成されている。リーダサポート13には、前方に突き出たブラケットにリーダ5が軸支され、同じくリーダサポート13上に一端が軸支されたステーシリンダ7にも軸支されて後方から支えられている。よって、リーダ5は、ステーシリンダ7の伸長作動によって図示するように起立した状態になり、ステーシリンダ7が収縮作動することによって図面右側の後方に倒伏した状態になるよう構成されている。
起立したリーダ5には、作業装置であるケリードライブ21が昇降可能に装着される。すなわち、リーダ5は、その左右両側にガイドパイプ16を軸線方向に有し、ケリードライブ21は、そのガイドパイプ15に対して摺動可能なガイドギブ22を挟み込むようにして装着される。ケリードライブ21は、中空軸から回転トルクを出力するものであり、その中空軸を貫通して回転トルクを受けるようにケリーバ23が装着される。そしえ、そのケリーバ3の上端にはガイドギブ24が設けられ、それがガイドパイプ15を摺動することにより、ケリーバ23がリーダ5と平行な状態で下降するようになっている。
ケリーバ23は、リーダ5の上端部に設けられたトップシーブ16を介して送られたワイヤロープ17によって吊設されている。そのワイヤロープ17は、アースドリル機本体3内のウインチから送り出されたものであり、ウインチの巻き送りや巻き戻しによってケリーバ23を下降方向に送り出し、或いはケリーバ23を引き上げるように構成されている。そして、アースドリル機1には、このケリーバ23の下端に、地盤を掘削しながらその掘削土を抱え込むバケット25が取り付けられている。
こうしたアースドリル機1には、掘削作業途中でバケット25を移動させた際、ケリーバ23の軸芯が再び掘削穴の杭芯位置に戻るようにした自動復帰システムが組み込まれている。図2は、アースドリル機の自動復帰システムを示したブロック図である。本実施形態の自動復帰システムは、リーダ5の水平方向の位置を制御するものであり、特に平行リンク機構6を構成するフロントアッパフレーム11の角度を検出し、起伏シリンダ14の伸縮制御を行うようにしたものである。
起伏シリンダ14は油圧シリンダであり、これに作動油を切り換えて送り込むため、油圧パイロット式のコントロールバルブ31が接続されている。コントロールバルブ31には可変容量型ポンプ32とタンク33とが接続され、起伏シリンダ14の伸縮に対する作動油の供給と排出とが行われるようになっている。コントロールバルブ31は油圧パイロット式であり、そのパイロットポート31a,31bにはリモコンバルブ34を介して不図示のポンプからパイロット圧が供給されるよう構成されている。リモコンバルブ34は、フロントフレームの起伏レバー35の操作によってそのパイロット圧が送られるようにしたものであり、接続されたパイロットポート31a,31bまでの流路36a,36bには、それぞれソレノイドバルブ37a,37bが接続されている。
このアースドリル機の自動復帰システムは、アースドリル機1に設けられた制御装置40に、フロントアッパフレーム11に取り付けられた角度センサ41が接続され、平行リンク機構6の角度情報が得られるようになっている。また、可変容量型ポンプ32は、アクチュエータ(ソレノイド)42の動作によって容量変更が可能なものである。そして、そのアクチュエータ42に制御装置40が接続され、ポンプの容量変更によって起伏シリンダ14へ送る作動油の流量調整が行われるようになっている。また、制御装置40はソレノイドバルブ37a,37bにも接続され、その開閉切り換えが行われるようになっている。
更に、運転席内には、平行リンク機構6をオペレータが直接操作するための起伏レバー45があり、その起伏レバー45には、オペレータが握るグリップの近い位置に杭芯リセットスイッチ43と自動停止スイッチ44とが設けられ、それぞれ制御装置40に接続されている。杭芯リセットスイッチ43は、制御装置40にスイッチON時の角度センサ41の値を記憶させるための信号を送るものであり、自動停止スイッチ44は、自動復帰を実行させる信号を送るものである。そして、制御装置40には、図5に示したフローチャートに従って自動復帰を実行するためのプログラムが格納されている。
次に、本実施形態に係るアースドリル機1の自動復帰システムに関し、その作用を説明する。そこで先ず、アースドリル機1では、次のようにしてアースドリル掘削作業が行われる。図3及び図4は、そのアースドリル掘削作業を示した図である。
アースドリル掘削作業は、先ずケーシング26が掘削箇所にチュービング装置27によって配置され、そのケーシング26内にバケット25が挿入される。それには先ず、アースドリル機1がクローラ2の走行によって作業位置に進み、そこで位置決めと反力取りのためチュービング装置27に連結される。そして、アースドリル機1では、ケーシング26内にバケット25が入るようにリーダ5の位置決めがなされる。すなわち、起伏シリンダ14の伸縮作動によって平行リンク機構6の傾きが調整され、リーダ5の水平方向の位置が決定される。また、ステーシリンダ7の伸縮作動によってリーダ5が垂直に起立した状態になるようにも調整される。
続いて、こうしてリーダ5の位置決めがされると、ケリーバ23がそのリーダ5に沿って垂直に下降し、下端のバケット25がケーシング26内に入って地盤の掘削が行われる。掘削によって出た掘削土はバケット25内に溜まり、それが一杯になったところでケリーバ23が引き上げられる。ケリーバ23の上昇はバケット25がケーシング26から出るまで引き上げられ、その後、バケット25が排土位置まで移動するようにクローラ2上でアースドリル機本体3が旋回する。例えば、今回の排土位置は、図4に示すようにアースドリル機1の後方である。そこで、アースドリル機本体3が180゜旋回してバケット25が後方まで運ばれ、そこでバケット25が開けられて中の掘削土が排出される。その後、逆方向に旋回して再びケーシング26内にバケット25が挿入できるように、掘削中心へ復帰させるための位置決めが行われる。
ところで、バケット25の排土を行う場合、アースドリル機本体3の旋回とともに平行リンク機構6の傾きを変えることにより、アースドリル機本体3からバケット25の距離を遠ざけたり近づけたりして広い範囲で排土が行われる。そのため、掘削中心への復帰は、アースドリル機本体3の旋回だけでなく平行リンク機構6による水平方向の位置決めも行う必要がある。ただし、旋回方向に関しては、図3に示す掘削状態でアースドリル機本体3がクローラ2側に対してピンでロックされるため、復帰の際には、排土のために一旦抜いたピンを再び同じ位置に入れるようにすればよい。従って、煩わしい復帰のための位置決めは、リーダ5の水平方向の位置決めであるが、本実施形態ではこれを図2に示す自動復帰システムによって自動的に行うようにしている。
本実施形態では、リーダ5を水平方向に移動させる平行リンク機構6の操作は、オペレータ自身による操作に加え、制御装置40によって行われる自動復帰がある。そこで、先ず、オペレータ自身による操作を図2を参照しながら説明する。
リーダ5を水平方向に移動させる場合、起伏シリンダ14を伸縮作動させて平行リンク機構6の傾きを変化させ、リーダ5が搭載されたリーダサポート13の位置が水平方向に調整される。起伏シリンダ14の伸縮は、可変容量型ポンプ32から送られる作動油によって行われ、その作動油の切り換えを行うリモコンバルブ34の切り換えは、不図示の油圧ポンプから送られるオイルのパイロット圧によって行われる。オペレータ自身が操作する時には、アクチュエータ42とソレノイドバルブ37a,37bはいずれも非通電状態で、可変容量型ポンプ32は流量最大の通常運転状態であり、ソレノイドバルブ37a,37bは開弁状態が維持されている。
そこで先ず運転席のオペレータによって、起伏レバー35が、起伏シリンダ14を伸長あるいは収縮させる所定方向に傾けられる。すると、流路36aあるいは流路36bにパイロット圧がかかり、コントロールバルブ31のパイロットポート31a又は31bが作用する。そのためコントロールバルブ31が切り換えられ、可変容量型ポンプ32から送り出された作動油が、起伏シリンダ14のピストンを一方から加圧することになり、伸長作動あるいは収縮作動が行われる。そして、逆にピストンへの加圧によって起伏シリンダ14から押し出された作動油がタンク33へと流れる。
運転席のオペレータによって起伏レバー35が逆方向に操作されれば、コントロールバルブ31が逆に切り換わり、起伏シリンダ14への作動油の流れが逆になって伸縮も逆になる。そして、起伏レバー35がニュートラルの位置に戻されると、パイロット圧が遮断され、コントロールバルブ31にもパイロット圧がかからないためニュートラル状態になる。従って、可変容量型ポンプ32から送り出される作動油はタンク33側へと流れ、起伏シリンダ14に接続された流路38が遮断される。従って、起伏シリンダ14は伸縮が停止し、平行リンク機構6の傾き、すなわちリーダ5の水平方向の位置決めが行われる。
続いて、制御装置40による自動復帰について説明する。特に、このオート操作は、排土を終えた後に再び状態へと戻すための操作である。ところで、アースドリル機1の平行リンク機構6は、その傾きをほぼ90度の範囲で変化させることができ、そのとき水平方向の移動範囲は約3mほどになる。一方、図3に示すような掘削状態の場合、平行リンク機構6の傾き(フロントアッパフレーム11と地軸とのなす角)は約30度ほどであり、傾きが1度ずれると水平方向に40mm程度ずれてしまう。そのため、排土を行った後、ケリーバ23の軸芯を再び掘削穴の杭芯位置に合わせる場合、水平方向のずれはかなり狭い範囲に制限され、今回は目標が±25mmであり、角度にすると±0.5゜程度の範囲で元の掘削状態に戻す必要がある。図5は、こうした杭芯合わせを実行する自動復帰システムのフローチャートで示した図である。そこで、以下にこのフローチャートに従った自動復帰について説明する。
制御装置40では、ポンプ微速解除と起伏シリンダ停止解除による初期設定が行われる(S11)。すなわち、可変容量型ポンプ32のアクチュエータ42とソレノイドバルブ37a,37bへの通電が遮断状態とされる(S101,S102)。このとき、アースドリル機1では、掘削作業が行われている。そして、制御装置40では、杭芯リセットスイッチ43のON/OFFが確認される(S12)。杭芯リセットスイッチ43は、杭芯位置でオペレータによって押されてON状態になる。すると、ON信号が制御装置40に送られてフラッグが立つ。続くS13では、S12のスイッチON状態がOFF状態から最初のものであるか否かかが、このフラッグにより確認される。
そして、最初のON確認であるときには(S13:YES)、平行リンク機構6のフレーム角度Aが記憶される(S14)。すなわち、制御装置40には角度センサ41から常に検出信号が送られ(S103)、そこで平行リンク機構6のフレーム角度がチェックされる。制御装置40では、杭芯リセットスイッチ43からのON信号が送信されると、その時点で確認されたフレーム角度Aが復帰時の角度として制御装置40に記憶される。オペレータは、排土を行った後に再び平行リンク機構6が掘削時の状態に戻るように、フレーム角度によってその状態を記憶しておく。
その後、更に杭芯リセットスイッチ43のON/OFFが確認される(S15)。オペレータの押し間違いがあった場合には、杭芯リセットスイッチ43がOFF状態に戻される(S15:OFF)。このときは再びS11に戻り、杭芯リセットスイッチ43がOFFのため(S12:OFF)、S11が繰り返される。
一方、杭芯リセットスイッチ43がONの場合には(S15:ON)、自動停止スイッチ44のON/OFF状態が確認される(S16)。自動停止スイッチ44は、バケット25の排土を終えた後、リーダ5を元の位置に復帰させる場合にオペレータに押されてON状態になる(S16:ON)。一方、復帰前の自動停止スイッチ44が押されていない段階では(S15:OFF)、S15に戻って杭芯リセットスイッチ43のON/OFFが確認される。
ところで、自動復帰といってもオペレータが起伏レバー35を操作し、前述したようにリモコンバルブ34からのパイロット圧によってコントロールバルブ31が切り換えられ、可変容量型ポンプ32からの作動油が供給された起伏シリンダ14が伸縮作動する。これにより平行リンク機構6の傾きが変化し、角度センサ41から送られた検出信号により(S104)、制御装置40では、時間経過によって変化する平行リンク機構6のフレーム角度Bが入力される(S17)。そして、このフレーム角度Bは、予め記憶されているフレーム角度Aとの比較が行われる(S18)。すなわち、フレーム角度A,Bの差の絶対値が算出され、その差が3゜未満であるかが確認される。
そこで、フレーム角度A,Bの差の絶対値が3゜以上であれば(S18:NO)S15に戻り、フレーム角度A,Bの差の絶対値が3゜未満であれば(S18:YES)、可変容量型ポンプ32が微速運転に切り換えられる(S19)。可変容量型ポンプ32の微速運転は、制御装置40からアクチュエータ42に通電が行われる。これにより、可変容量型ポンプ32では、起伏シリンダ14へ送る作動油の吐出流量が最小限に設定切り換えされる。こうした作動油の流量減少により、起伏シリンダ14の伸縮スピードは低下し、続く停止に備えられる。起伏シリンダ14は、平行リンク機構6によって支えられたリーダ5や作業装置を、その伸縮作動によって水平方向に移動させている。従って、バランスが悪く大きな荷重がかかったものを急停止させると、慣性によって大きな応力が作用する部分の負担が大きく、破損のおそれがあるため、その衝撃を軽減させる必要があるためである。また、停止前のスピードを落とすことにより精度良く停止させるためである。
そして、S19で移動スピードが低下した後、制御装置40ではフレーム角度A,Bの差が0になったか否か、すなわち元の掘削中心に到達したか否かが確認される(S20)。そこで、フレーム角度A,Bの差が0になるまでは確認が繰り返され(S20:NO)、差が0になったところで(S20:YES)制御装置40から起伏シリンダ14の伸縮作動を停止する停止信号が出される(S21)。すなわち、制御信号40によってソレノイドバルブ37a,37bが通電され、開弁状態から閉弁状態へと切り換えられる(S106)。従ってリモコンバルブ34を介して供給されるパイロット圧が止められ、コントロールバルブ31が切り換わり、可変容量型ポンプ32から起伏シリンダ14へ供給されている作動油の流れが遮断される。よって、起伏シリンダ14の伸縮が停止し、リーダ5の前後方向位置合わせが完了する。そして、自動停止スイッチ44が切られ(S22:OFF)S11に戻る。
よって、本実施形態に係るアースドリル機の自動復帰システムによれば、掘削を中断して排土を行う場合、平行リンク機構6について掘削時の動作状態が角度センサ41から送信された検出信号によって制御装置40で記憶され、排土後に再び掘削時の状態に戻す際、その記憶した動作状態で平行リンク機構6の動作を自動停止させることができ、オペレータが合図者の指示を受けずに操作することができるようになった。その際、オペレータは、これまで行ってきた起伏レバー35の操作に、杭芯リセットスイッチ43と自動停止スイッチ44との操作を加えただけの簡単な作業によって杭芯合わせを行うことができようになった。更に、本実施形態に係るアースドリル機の自動復帰システムによれば、可変容量型ポンプ32を使用し、自動停止前に油圧シリンダ14の伸縮スピードを落とすことにより、リーダ5及びそれに装着された作業装置などの水平方向の移動スピードを減少させて、停止した際の衝撃を緩和させることができる。また、リーダ5を精度良く停止させることができる。
以上、本発明に係るアースドリル機の自動復帰システムについてその一実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば前記実施形態では、角度センサ41を使用して平行リンク機構6の掘削時の動作状態を確認するようにしたが、この他にも油圧シリンダ14のストトークを検出するストロークセンサを使用して平行リンク機構6の動作状態を確認するようにしてもよい。
また、例えば前記実施形態では、コントロールバルブ31が、起伏レバー35の操作によって供給されるパイロット圧によって切り換え可能な油圧パイロット式のバルブであったが、この他にもソレノイドによって切り換え可能なバルブとし、起伏レバー35の操作に伴って送られる電気信号によって作動させるようにしてもよい。
アースドリル機を示した側面図である。 自動復帰システムの一実施形態を示したブロック図である。 アースドリル機の掘削可能時の状態を示した図である。 アースドリル機の排土時の状態を示した図である。 自動復帰システムの一実施形態においてそれを実行する場合のフローチャートで示した図である。
符号の説明
1 アースドリル機
2 クローラ
3 アースドリル機本体
5 リーダ
6 平行リンク機構
11 フロントアッパフレーム
12 フロントロアフレーム
21 ケリードライブ
23 ケリーバ
25 バケット
31 コントロールバルブ
32 可変容量型ポンプ
34 リモコンバルブ
35 起伏レバー
37a,37b ソレノイドバルブ
40 制御装置
41 角度センサ
42 アクチュエータ
43 杭芯リセットスイッチ
44 自動停止スイッチ

Claims (5)

  1. 油圧シリンダの伸縮作動によってリーダを水平方向に移動させる平行リンク機構と、その油圧シリンダに作動油を供給するポンプと、そのポンプから前記油圧シリンダまでの流路上に接続されたコントロールバルブとを有し、オペレータが行う運転席からの操作によってコントロールバルブが切り換えられ、ポンプからの作動油によって油圧シリンダが伸縮することにより平行リンク機構が作動し、リーダの水平方向の位置決めが行われるアースドリル機であって、
    前記平行リンク機構に関する動作状態を検出する検出器と、前記平行リンク機構の任意の動作状態を特定するための設定スイッチと、平行リンク機構の自動停止を指示するための自動停止スイッチとが制御装置に接続され、
    その制御装置は、設定スイッチからの指示により検出器から送信された状態信号に基づく平行リンク機構の動作状態を記憶し、前記自動停止スイッチからの指示により、定期的に送信される検出器からの状態信号と記憶された動作状態との比較を行い、その動作状態が一致したところで前記コントロールバルブを切り換え、前記平行リンク機構の油圧シリンダの伸縮作動を制御、停止させるようにしたものであることを特徴とするアースドリル機の自動復帰システム。
  2. 請求項1に記載するアースドリル機の自動復帰システムにおいて、
    前記ポンプが可変容量型ポンプであり、前記検出器の状態信号から得られる平行リンク機構の動作状態が、前記設定スイッチの指示によって記憶された平行リンク機構の動作状態に対して一定範囲内に近づいたところで、前記制御装置が、当該可変容量型ポンプの吐出流量を減少させるようにしたものであることを特徴とするアースドリル機の自動復帰システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載するアースドリル機の自動復帰システムにおいて、
    前記検出器は、前記平行リンク機構を構成するフロントフレームの角度を検出する角度センサであること、又は平行リンク機構を動作させる前記油圧シリンダのストロークを検出するストロークセンサであることを特徴とするアースドリル機の自動復帰システム。
  4. 請求項1又は請求項2に記載するアースドリル機の自動復帰システムにおいて、
    前記コントロールバルブは、供給されるパイロット圧によって切り換え可能なパイロット式のバルブであり、そのパイロット圧を供給する流路上にソレノイドバルブが接続され、前記制御装置が、そのソレノイドバルブを閉弁させてパイロット圧を遮断することにより、コントロールバルブが前記平行リンク機構の油圧シリンダと前記ポンプとの流路を遮断して、前記油圧シリンダの伸縮作動を停止させるようにしたものであることを特徴とするアースドリル機の自動復帰システム。
  5. 請求項1又は請求項2に記載するアースドリル機の自動復帰システムにおいて、
    前記コントロールバルブがソレノイドによって切り換え可能なバルブとしたものであることを特徴とするアースドリル機の自動復帰システム。
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