JP2005095882A - 食品分解処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率的且つ迅速に食品廃棄物を処理することができる食品分解処理装置を提供する。
【解決手段】食品分解処理装置1は、包装された食品及び包装されていない食品をそれぞれ受け入れ、包装された食品を受け入れた場合には、食品を内容物たる食品と包装物とに分離して排出する一方、包装されていない食品を受け入れた場合には、そのまま排出する分離処理機構部40と、分離処理機構部40から排出された食品を受け入れ、食品を破砕して排出する破砕処理機構部70と、破砕処理機構部70から排出された破砕後の食品を受け入れ、食品を微生物によって分解する分解処理機構部10と、酸素溶存水を生成して少なくとも分解処理機構部10内に供給するとともに、分解処理機構部10内の水を回収し、この水に酸素を溶解させて新たな酸素溶存水を生成する水供給処理機構部100とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、生鮮食品や加工食品に係る廃棄物を、微生物によって分解させる食品分解処理装置に関する。
従来、上記食品分解処理装置として、特開平11−192473号公報、特開2001−340833号公報及び特開2002−192130号公報などに開示されたものが知られている。
これらの食品分解処理装置は、いずれも廃棄食品を収容する分解槽と、分解槽内に配設された攪拌機構と、分解槽内に配設され、微生物を担持した多数の菌床体と、分解槽内の温度を調節する温度調節手段などを備える。攪拌機構は、回転軸に攪拌子を突設した構造を有し、回転軸が軸中心に回転することによって、攪拌子が回転軸の軸中心に旋回移動し、分解槽内の廃棄食品及び菌床体が攪拌子によって回転軸の軸中心に攪拌され、内部に空気が供給される。
分解槽内の温度が温度調節手段によって適温に調節されると、菌床体に担持された微生物が活性化し、かかる微生物によって廃棄食品が分解される。
特開平11−192473号公報 特開2001−340833号公報 特開2002−192130号公報
ところが、上述した従来の食品分解処理装置では、微生物を活性化させて廃棄食品の分解を促進させるために、廃棄食品が攪拌され、当該廃棄食品内部に空気(酸素)が供給されるように構成されているものの、微生物により酸素が消費されて空気の酸素濃度が徐々に低下し、微生物を活性化させ難くなるという問題があった、即ち、廃棄食品を短時間で微生物分解することができなかった。
ところで、生鮮食品や加工食品に係る廃棄物は、家庭内で発生するものと、業務上発生するものとに大きく分けられ、更に、業務上発生する食品廃棄物は、ラップなどで包装されたものと、非包装のものとに分けられる。
例えば、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどでは、樹脂製のトレーに生鮮食品や加工食品を載せてラップ包装したり、野菜類をビニール袋やラップで包装して販売しており、これらが売れ残ると廃棄物として廃棄される。一方、レストランなどでは、食べ残しや売れ残りの料理など、殆どの食品が非包装の状態で廃棄される。
しかしながら、従来の食品分解処理装置では、包装から食品を取り出す手段が設けられていないため、包装された食品を処理するには、人手で包装を解いて食品を取り出し、当該分解処理装置に投入しなければならないという問題もある。業務上生じる食品廃棄物は、時に多量に上るため、これを一々人手で処理したのでは、効率的な処理を行うことができない。
また、非包装の食品であっても、例えば、野菜などをそのまま分解処理装置に投入すると、微生物と接する面積(体積当りの面積)が小さいため、これを分解するのに長時間を要することになる。逆に言えば、短時間で処理するためには、食品を出来るだけ細かく破砕して、微生物と接する面積(体積当りの面積)を増やす必要があるが、上記従来の食品分解処理装置では、食品を破砕する手段を備えていないため、人手で食品を細かく破砕しなければならず、この面からしても非効率であった。
また、レストランなどでは、当日生じた廃棄物を翌日の業務開始までに処理する必要があり、即ち、日々処理を終える必要があり、食品分解処理装置自体、更なる効率化、処理の迅速化が求められている。
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、従来に増して効率的且つ迅速に食品廃棄物を処理することができる食品分解処理装置の提供をその目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、
分解処理対象の食品を受け入れ、受け入れた食品を微生物によって分解する分解処理機構部と、
酸素ガスを前記分解処理機構部内に供給するガス供給処理機構部とを備えてなることを特徴とする食品分解処理装置に係る。
この発明によれば、廃棄すべき(分解処理対象の)食品が分解処理機構部内に投入されると、投入された食品が、当該分解処理機構部において、微生物により、例えば、二酸化炭素などの炭酸ガスや水などに分解される。分解処理機構部内には、ガス供給処理機構部から所定濃度の酸素ガスが供給されて雰囲気中の酸素濃度が一定水準に維持されており、当該酸素により微生物が活性化して食品の分解が促進される。雰囲気中の酸素濃度は、15%〜25%程度の範囲内に維持されることが好ましく、この範囲内であれば、微生物の活性化状態を最適にすることができる。尚、大気中の酸素濃度(約21%)と同程度に維持されると、更に好ましい。
尚、前記食品分解処理装置は、前記ガス供給処理機構部に代えて、水に酸素を溶解させた酸素溶存水を生成する生成手段、及び該生成手段によって生成された酸素溶存水を前記分解処理機構部内に供給する酸素溶存水供給手段を具備した水供給処理機構部を備えて構成されていても良く、このようにすれば、酸素溶存水に溶解している酸素により、微生物が活性化して食品の分解が促進される。この場合において、酸素溶存水中の酸素濃度は、25%〜40%程度の範囲内であることが好ましく、この範囲内であれば、微生物の活性化状態を最適にすることができる。
また、前記水供給処理機構部は、前記分解処理機構部から該分解処理機構部内の水を回収する回収手段を更に備え、前記生成手段は、前記回収手段によって回収された水に酸素を溶解させて前記酸素溶存水を生成するように構成されていても良く、このようにしても、上記と同様に、酸素溶存水に溶解している酸素により、微生物が活性化して食品の分解が促進される。また、分解処理機構部と水供給処理機構部との間で水が循環されるので、当該水が効率的に使用される。
また、前記生成手段は、密閉容器体と、前記密閉容器体内に接続した供給管を備え、該供給管を介し前記密閉容器体内に酸素ガスを供給して、該密閉容器体内部を大気圧以上の酸素ガス雰囲気にする酸素供給手段と、一端側が前記密閉容器体内に接続して該密閉容器体内で上下方向に配置され、上端面に吐出口が形成された第1給水管を備え、該第1給水管の吐出口から前記密閉容器体の天井方向に向けて水を吐出させる水供給手段と、前記密閉容器体内に接続して、該密閉容器体の底部に貯留された酸素溶存水を外部に供給する第2給水管と、前記密閉容器体の内面から内側に突出した第1制流部材及び/又は前記第1給水管の一端側外周面から外側に突出した板状の第2制流部材とを具備し、前記吐出口から、前記密閉容器体の天井方向に向けて水を吐出させるとともに、該吐出口から吐出され、前記密閉容器体の内面及び/又は前記第1給水管の外周面を伝って流動する水を、前記第1制流部材及び/又は第2制流部材の突出端から前記密閉容器体の内部空間中に流下させることにより、前記密閉容器体内部で水と酸素ガスとを気液接触させて前記酸素溶存水を生成するように構成されていることが好ましい。
この場合、前記水供給手段は、適宜外部から供給される水や、回収手段によって回収された水を、第1給水管の吐出口から吐出させるように構成され、前記酸素溶存水供給手段は、第2給水管から供給される酸素溶存水を前記分解処理機構部内に供給するように構成される。
このようにすれば、まず、酸素供給手段により、供給管を介して密閉容器体内に酸素ガスが供給され、当該密閉容器体内部が大気圧以上の酸素ガス雰囲気にされた後、水供給手段により、第1給水管内に水(酸素溶解前の水)が供給され、供給された水は、当該第1給水管内を流通した後、その吐出口から密閉容器体内に吐出される。
吐出された水は、天井方向に向けて噴水状(吐出口を中心として放射状)に噴き上げられ、天井面や内周面など密閉容器体の内面に衝突して、当該内面に沿って流動したり、跳ね返って密閉容器体の内部空間中を落下したり、第1給水管の外周面に沿って流動し、この後、密閉容器体の内面や第1給水管の外周面に沿って流動する水は、その流れが、各制流部材によりそれぞれ制御されて、当該各制流部材の突出端から前記密閉容器体の内部空間中に薄膜状且つ滝状に流下する。
そして、密閉容器体内を流動した水は、密閉容器体の底部に貯留されるが、このような酸素ガス雰囲気中の流動過程において当該水に接触した酸素が溶解し、当該水の酸素濃度が所定の濃度にまで高められる。
そして、密閉容器体の底部に貯留された水(酸素溶解後の水)は、密閉容器体内部の酸素ガス圧力によって第2給水管から密閉容器体外に供給され、供給された水は、酸素溶存水供給手段によって分解処理機構部内に供給される。
また、前記水供給処理機構部は、前記回収手段によって回収された水から、該水に含まれる固形物を分離する分離手段と、前記分離手段によって分離された固形物を前記分解処理機構部に戻す再投入手段とを更に備え、前記生成手段の水供給手段は、前記分離手段によって固形物が分離された水を前記吐出口から吐出させるように構成され、前記分解処理機構部は、内部の水を排水する複数の排水口を有し、前記食品を収容して微生物分解する分解槽と、前記排水口と連通して設けられ、該排水口を介して前記分解槽から排水された水を収容する排水槽とを備えるとともに、前記酸素溶存水供給手段からの酸素溶存水が前記分解槽内に供給され、前記再投入手段からの固形物が前記分解槽内に投入され、前記排水槽内の水が前記回収手段によって回収されるように構成されていても良い。
このようにすれば、分解処理機構部の分解槽内で食品の微生物分解が行われ、酸素溶存水供給手段から供給された酸素溶存水は、その後排水口から排水槽に排水される。尚、排水口は、通常、未分解の食品が通過し難く構成されているものの、その一部が水とともに排水槽側に排水される。
排水槽内の水は、回収手段によって回収された後、当該水に含まれる固形物(未分解の食品)が分離手段によって分離される。固形物が分離された水は、生成手段によって前記酸素溶存水とされた後、酸素溶存水供給手段によって分解槽内に再び供給される一方、分離された固形物は、再投入手段によって分解槽内に投入され、微生物分解される。
また、前記食品分解処理装置は、包装された食品を受け入れ、受け入れた包装食品を内容物たる食品と包装物とに分離して排出する分離処理機構部、又は、非包装の食品を受け入れ、該食品を破砕して排出する破砕処理機構部を更に備え、前記分解処理機構部は、前記分離処理機構部から排出された食品、又は、前記破砕処理機構部から排出された破砕後の食品を受け入れて微生物により分解するように構成されていても良い。
このようにすれば、廃棄すべき食品が包装された状態で分離処理機構部に投入されると、投入された包装食品が、当該分離処理機構部により内容物たる食品と包装物とに分離されて排出され、或いは、廃棄すべき非包装の食品が破砕処理機構部に投入されると、投入された非包装の食品が、当該破砕処理機構部により細かく破砕されて排出され、排出された分離後又は破砕後の食品が、分解処理機構部により受け入れられて微生物により分解される。
また、前記食品分解処理装置は、前記分離処理機構部及び破砕処理機構部の両方を備え、分離処理機構部によって包装食品を内容物たる食品と包装物とに分離し、分離した食品を破砕処理機構部によって細かく破砕し、破砕した食品を分解処理機構部により微生物分解するように構成されていても良い。
斯くして、本発明に係る食品分解処理装置によれば、酸素ガスや酸素溶存水を分解処理機構部に供給することで、当該酸素ガスや酸素溶存水中の酸素により、微生物をより活性化させて、微生物の活性化状態を食品を分解するのに最適な状態にすることができるので、従来に比べて、廃棄食品を効率的に分解処理することができる。尚、酸素溶存水を供給する方が、酸素ガスを供給する場合に比べ、より広範囲に渡って微生物を活性化させることができる点で好ましい。これは、酸素ガスは、分解処理機構部内に堆積した食品の表層部分にしか到達し難いのに対し、溶酸素存水は、堆積した食品間の全体に渡って侵入するため、広い範囲で微生物を活性化させることができるからである。
また、水供給処理機構部に回収手段を設けて、分解処理機構部と水供給処理機構部との間で水を循環させるようにすれば、水の使用量を減少させて水にかかる費用を減らすことができる。また、更に、排水槽から回収した水を固液分離し、分離した固形物(未分解の食品)を分解槽内に再投入するようにすれば、食品を完全に分解することができる。
また、酸素溶存水を生成する際には、水を吐出口から放射状に噴き上げて、当該水の酸素ガスとの接触面積を大きくするとともに、密閉容器体の内面や第1給水管の外周面に沿って流動する水の流れを、第1制流部材や第2制流部材により制御して、当該各制流部材の突出端から前記密閉容器体の内部空間中に薄膜状且つ滝状に流下させ、水膜の両面側から酸素ガスと接触させるようにしているので、また、更に、密閉容器体内部の酸素ガス圧力を高くしているので、当該水により多くの酸素を効率的に溶解させて、酸素が高濃度に溶解した酸素溶存水を生成することができる。そして、このような高濃度の酸素溶存水を分解処理機構部内に供給することで、微生物を更に活性化させ、食品の分解を更に効率的に行うことができる。
また、分離処理機構部や破砕処理機構部を設けるようにすれば、当該分離処理機構部によって、人手を要することなく、包装された食品を自動的に内容物たる食品と包装物とに分離することができるとともに、当該破砕処理機構部によって、微生物と接する体積当りの面積が小さい野菜などの食品であっても、これを自動的に細かく破砕することができるので、より効率的に分解処理を行うことができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について添付図面に基づき説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る食品分解処理装置の正断面図であり、図2は、同食品分解処理装置の平断面図であり、図3は、同食品分解処理装置を部分的に断面で示した背面図である。
これら図1乃至図3に示すように、本例の食品分解処理装置1は、食品とこれ以外のものとを分離する分離処理機構部40と、分離処理機構部40から排出された食品を破砕する破砕処理機構部70と、食品を微生物によって分解する分解処理機構部10と、破砕処理機構部70及び分解処理機構部10内に水(後述のように、酸素を溶解させた水(即ち、酸素溶存水)を供給するとともに、供給した水などを回収する水供給処理機構部100とを備える。以下、各部の詳細について説明する。
<分解処理機構部>
図1乃至図4に示すように、前記分解処理機構部10は、底面が半円状をした筒状の分解槽12と、長手方向が分解槽12の長手方向と同方向になるように分解槽12内に配置された回転軸14と、回転軸14を軸中心に回転自在に支持する軸受15,15と、回転軸14を矢示A方向に回転駆動する減速機16及び駆動モータ17と、分解槽12の下面にこれに沿って固設された樋状の排水タンク22と、分解槽12内の温度を調節する温度調節装置(図示せず)と、前記水供給処理機構部100から供給された水を分解槽12内に吐出する複数のノズル25と、分解槽12,軸受15,排水タンク22,減速機16などを支持する枠体11などから構成される。尚、図4は、図2における矢示I−I方向の側断面図である。
前記分解槽12は、短側面に形成された第1受容口28、及び上面に形成された第2受容口29を備え、第1受容口28を介して前記破砕処理機構部70から食品が投入され、第2受容口29を介し、水供給処理機構部100で後述のようにして固液分離された固形物(未分解の食品)が当該水供給処理機構部100から投入される。
また、分解槽12の排水タンク22が固設される部分12aは、多数の貫通孔が形成された所謂パンチングメタルや、網状の部材から構成され、各貫通孔や網目が、分解槽12内の水を排水タンク22に排水するための排水口として機能する。尚、貫通孔や網目の大きさは、未分解の食品が通過し難く、且つ分解槽12内の水を効率的に排出することができる範囲で、なるべく小寸法に設定することが好ましい。
また、排水タンク22の一方端側には、水供給処理機構部100に接続した排水管23が接続されており、排水タンク22内の水がこの排水管23から排水される。
前記回転軸14には、その外周面に、軸線方向に沿って予め定められた間隔で複数の主攪拌羽根18及び補助攪拌羽根20が立設されている。これら主攪拌羽根18及び補助攪拌羽根20は、その攪拌主面が回転軸14の軸線に対して傾きを持つように立設されており、更に、回転軸14の軸線方向に隣り合う主攪拌羽根18が、その攪拌主面の攪拌作用方向が前記軸線方向において相互に逆方向となるように配設され、同様に、補助攪拌羽根20も、回転軸14の軸線方向に隣り合うものの攪拌作用方向が前記軸線方向において相互に逆方向となるように配設されている。また、主攪拌羽根18は、回転軸14の外周面に想定される螺旋軌跡19上に順次配設され、同様に、補助攪拌羽根20も螺旋軌跡21上に順次配設されている。
前記ノズル25は、長手方向が分解槽12の長手方向と同方向になるように分解槽12内に配設された供給管26に固設されており、この供給管26を介して水供給処理機構部100から供給された水を分解槽12内に吐出する。また、供給管26は、分解槽12の内壁に固設された取付部材27を介して分解槽12内に取り付けられる。
前記温度調節装置(図示せず)は、分解槽12内の温度を適温に調節することができれば、どのような構成のものであっても良いが、温水を循環させる構造のものや遠赤外線ヒータを用いたものなどを例示することができる。また、前記駆動モータ17は、その回転速度を任意に設定することができるようになっている。
<分離処理機構部>
前記分離処理機構部40は、底面が半円状をした筒状の分離槽42と、長手方向が分離槽42の長手方向と同方向になるように分離槽42内に配置された回転軸44と、回転軸44を軸中心に回転自在に支持する軸受45,45と、回転軸44を回転駆動する駆動モータ53と、分離槽42の下面に配設された搬送装置58と、分離槽42,軸受45,駆動モータ53などを支持する枠体41などから構成される。
前記分離槽42は、その短側面から斜め上方に延設されたシュート部42aを備え、このシュート部42aの上部開口部が食品(食品そのものや、包装物で包装された食品)を投入するための投入口43となっており、この投入口43は蓋体54によって開閉され、その近傍には、シュート部42a(分離槽42)内に水又は消臭剤を噴射するノズル55が設けられている。
尚、前記ノズル55には、図示しない適宜供給源から加圧された水又は消臭剤が供給され、蓋体54を開けた際に、当該ノズル55から水又は消臭剤が自動的に噴射されるようになっている。また、ノズル55から噴射される水は、適宜供給手段から供給される通常の水を用いても良いが、水供給処理機構部100で生成される酸素溶存水を用いても良い。
また、分離槽42の前記シュート部42aとは反対側の端部は開口部(包装物排出口42c)となっており、この包装物排出口42cに排出ダクト56が接続され、排出ダクト56の下方には回収ボックス57が設置される。
また、分離槽42下面の搬送装置58と面する部分42bは、多数の貫通孔が形成された所謂パンチングメタルや、金網といった網状の部材などから構成され、各貫通孔や網目が、分離槽42内の食品を搬送装置58に排出するための食品排出口として機能する。
前記搬送装置58は、長手方向が分離槽42の長手方向と同方向となり、且つ前記食品排出口42bと対向するように、分離槽42の下面に固設され、上下がそれぞれ開口した筐体状の第1フレーム59と、軸線が分離槽42の長手方向と直交するように、第1フレーム59内の両端部近傍で当該第1フレーム59にそれぞれ回転自在に支持される2つの第1ローラ60,60と、各第1ローラ60,60間に掛け渡された第1搬送ベルト61と、長手方向が分離槽42の長手方向と直交するように第1フレーム59の下部に一方端側が固設され、上下がそれぞれ開口した筐体状の第2フレーム64と、軸線が分離槽42の長手方向と同方向になるように、第2フレーム64内の両端部近傍で当該第2フレーム64にそれぞれ回転自在に支持される2つの第2ローラ65,65と、各第2ローラ65,65間に掛け渡された第2搬送ベルト66などからなる。
また、搬送装置58は、第1ローラ60の一方側近傍の第1フレーム59下部に固定部材62aを介して配設され、出力軸にプーリ62bが固着された第1駆動モータ62と、前記一方の第1ローラ60の回転軸に固着されたプーリ60aと、これら各プーリ60a,62bに掛け渡された無端ベルト63と、第2ローラ65の一方側近傍の第2フレーム64下部に固定部材67aを介して配設され、出力軸にプーリ67bが固着された第2駆動モータ67と、前記一方の第2ローラ65の回転軸に固着されたプーリ65aと、これら各プーリ65a,67bに掛け渡された無端ベルト68とを備えている。
そして、第1駆動モータ62の回転動力が、プーリ62b,無端ベルト63及びプーリ60aを介して第1ローラ60の回転軸に伝達されると、当該第1ローラ60が軸中心に回転して、第1搬送ベルト61が矢示方向に回動し、同様に、第2駆動モータ67の回転動力が、プーリ67b,無端ベルト68及びプーリ65aを介して第2ローラ65の回転軸に伝達されると、当該第2ローラ65が軸中心に回転して、第2搬送ベルト66が矢示方向に回動する。尚、これら各駆動モータ62,67は、その回転速度を任意に設定することができるようになっている。
前記第1フレーム59の内壁と第1ローラ60の他方との間には、所定間隔の隙間が形成され、この隙間に面するように第2フレーム64が当該第1フレーム59の下部に固設されており、同様に、前記第2フレーム64の内壁と第2ローラ65の他方との間には、所定間隔の隙間が形成され、この隙間が前記破砕処理機構部70の案内部材94の上方に位置するように、当該第2フレーム64の他方端側が前記枠体41を突き抜けて設けられる。尚、第2フレーム64の他方端側は、前記枠体41及び案内部材94の蓋体95に取り付けられたカバー体69によって覆われている。
図1乃至図5に示すように、前記回転軸44の外周面には、その周方向等間隔に、矩形をした板状の第1羽根体46,48が立設され、同じく板状をした第2羽根体47,49が回転軸44及び第1羽根体46,48に固着されている。第1羽根体48は同じ第1羽根体46より長さが短くなっており、これら第1羽根体46,48は、それぞれ長手方向が回転軸44の軸線に対して傾きを持つように回転軸44に立設されている。また、第2羽根体47,49は、その幅方向が第1羽根体46,48と交差するように回転軸44及び第1羽根体46,48に固着されている。尚、図5は、図2における矢示II−II方向から見た回転軸44、第1羽根体46,48及び第2羽根体47,49を示す側面図である。
また、回転軸44の端部にはプーリ50が固着され、このプーリ50と、駆動モータ53の出力軸に固着されたプーリ51とに無端ベルト52が掛け渡されており、これらプーリ51,無端ベルト52及びプーリ50を介して駆動モータ53の回転動力が回転軸44に伝達され、これが軸中心に矢示B方向に回転駆動される。尚、駆動モータ53は、その回転速度を任意に設定することができるようになっている。
<破砕処理機構部>
図1及び図6に示すように、前記破砕処理機構部70は、上下が開口した円筒状の破砕槽73と、破砕槽73の上部開口部を閉塞する案内部材94と、破砕槽73内で、軸中心に回転可能に立設された回転軸76と、破砕槽73が載置,固定される取付板72と、回転軸76に係着された移動刃77及び送出体85と、移動刃77と送出体85との間に設けられた保持盤81と、送出体85の下方位置に配置された受板89と、回転軸76を軸中心に矢示C方向に回転駆動する駆動モータ93と、前記水供給処理機構部100から供給された水を破砕槽73内に吐出する複数のノズル96と、破砕槽73,取付板72,案内部材94などを支持する枠体71などから構成される。尚、図6は、破砕処理機構部70を示す縦断面図である。
前記破砕槽73は、上下が開口した円筒状の下部材75と、下部材75上に固着され、同じく上下が開口した円筒状の上部材73とから構成される。前記回転軸76は、この下部材75内に立設され、これに移動刃77がキー止めされる。
移動刃77は、図7に示すように、略半円板形状を有し、弦に当たる面が凸曲面部79と凹曲面部78とからなる、平面視S字形状に形成されている。また、送出体85は、図8に示すように、移動刃77と同じ形状の略半円板形状を有しており、弦に当たる面が凸曲面部87と凹曲面部86とからなる、平面視S字形状に形成され、移動刃77と180度位相が反転した状態で回転軸76にキー止めされている。
前記保持盤81は、移動刃77と送出体85との間に配置された状態で下部材75に固着されており、図9及び図10に示すように、上下空間を連通せしめる4つの切欠き部(連通部)82を有する。そして、この切欠き部82の近傍に、前記移動刃77と協働して切断,破砕作用をなす固定刃83が固着されている。
そして、送出体85の下方には前記受板89が設けられ、下部材75の、前記送出体85と同じ高さ位置に排出口90が形成され、これに案内ダクト91が接続されている。尚、案内ダクト91の他端は、前記分解槽12の第1の受容口28に接続されている。また、回転軸76は、カップリング91によって駆動モータ93の出力軸93aに連結され、当該駆動モータ93によって矢示C方向に回転駆動される。
前記案内部材94は、上部材74の上部開口部を閉塞し、一方端側が前記分解処理機構部10の上面に載置されるとともに、前記分離処理機構部40の搬送装置58の下方に配置されており、上部材74の上部開口部と連通する導入口94aと、両端部側から導入口94a側にかけて上面が傾斜して設けられる擂鉢状の凹部94bとを備える。
前記凹部94bは、蓋体95によって閉塞されており、この蓋体95には、前記第2フレーム64の内壁と第2ローラ65の他方との間に設けられた前記隙間と凹部94bとを、前記カバー体69内で連通させるための開口部95aが形成されている。
前記ノズル96は、適宜支持部材(図示せず)を介して上部材74内に配設された供給管97に固設されており、この供給管97を介して水供給処理機構部100から供給された水を上部材74(破砕槽73)内に吐出する。
<水供給処理機構部>
図1乃至図3並びに図11乃至図12に示すように、前記水供給処理機構部100は、網状の部材から構成され、前記分解処理機構部10からの排水に含まれる固形物(未分解の食品)を当該水から分離する円筒状の分離部材101と、前記排水を分離部材101に供給するための第1ポンプ106と、分離部材101によって分離された固形物を一時的に蓄積する蓄積管102と、蓄積管102内に蓄積された固形物を分解処理機構部10に戻すための第2ポンプ107と、分離部材101及び蓄積管102を収容し、当該分離部材101によって固形物が分離された水を貯留する貯留槽110と、水を蓄積する給水タンク119と、給水タンク119内の水に酸素を溶解させる酸素溶解装置130と、給水タンク119内の水を分解処理機構部10や破砕処理機構部70などに供給する第3ポンプ125と、貯留槽110,給水タンク119,酸素溶解装置130などを支持する枠体124などから構成される。尚、図11は、水供給処理機構部100を示す縦断面図であり、図12は、図11における矢示III方向の断面図である。
前記第1ポンプ106は、前記排水タンク22と分離部材101の上部とに接続する排水管23に接続されており、当該排水管23を介し排水タンク22内の排水を分離部材101内に流入させる。また、前記第2ポンプ107は、前記第2受容口29と蓄積管102の下端部とに接続する戻し管108に接続されており、当該戻し管108を介し蓄積管102内の固形物を第2受容口29から分解槽12内に供給する。
尚、蓄積管102の下端部と戻し管108との間には、シャッタ109が介装されており、このシャッタ109が閉じているときにはこれらが非連通状態となり、シャッタ109が開いているときにはこれらが連通状態となるようになっている。そして、このシャッタ109は、通常、閉じた状態にされ、一定間隔毎に開くように構成されており、シャッタ109が開いたときに、蓄積管102内の固形物が第2ポンプ107によって、分解槽12内に供給される。また、シャッタ109の開閉間隔は、所定の時間に蓄積管102内に蓄積される固形物の量などを基に適宜設定される。
前記分離部材101は、上部が閉塞する一方、下部が開口して蓄積管102の上端部に接続し、これと一体的に設けられ、前記蓄積管102は、その下端部が貯留槽110を貫通して当該貯留槽110外に突出しており、分離部材101及び蓄積管102は、貯留槽110の内壁に固設された支持部材103によって、これらの軸線が傾斜するように支持される。
そして、分離部材101内に供給された排水は、当該分離部材101の内周面に沿って流下する過程で、これに含まれる所定の大きさ以下の固形物及び水が分離部材101を通過して貯留槽110内に落下する一方、所定の大きさ以上の固形物は分離部材101に沿って落下して蓄積管102内に蓄積される。
また、分離部材101の上面には、給水タンク119に接続した供給管104が接続されて、この供給管104の先端部にはノズル105が固設されており、当該ノズル105は、この供給管104を介して給水タンク119から供給された水を分離部材101内に吐出する。
前記貯留槽110は、枠体124に固設された支持部材112によって支持され、上部が開口するとともに、当該開口部が蓋体111によって閉塞されており、貯留槽110内の水は、取付部材113を介して枠体124に取り付けられた第1及び第2のフィルタ114,115によって濾過されるようになっている。尚、貯留槽110は、この中に所定量以上の水が貯留されると、これが適宜外部に排出されるように構成されている。
貯留槽110と第1フィルタ114とは第1配管116により、第1フィルタ114と第2フィルタ115とは第2配管117により、第2フィルタ115と貯留槽110とは第3配管118によりそれぞれ接続されており、貯留槽110内の水は、第1配管116,第1フィルタ114,第2配管117,第2フィルタ115及び第3配管118を順次経由して貯留槽110に還流し、当該流動過程で第1及び第2のフィルタ114,115により所定の大きさの固形物(分離部材101で分離されなかった未分解の食品や異物など)がそれぞれ除去される。尚、第1フィルタ114の方が第2フィルタ115よりも大きい固形物を除去するように構成される。
前記給水タンク119は、貯留槽110に接続した取水管120を介して当該貯留槽110内の水を取水して蓄積する一方、適宜供給源(図示せず)からも当該給水タンク119内に水を供給可能に構成される。
前記酸素溶解装置130は、給水タンク119内の水を取水し、この水に酸素を溶解させて酸素溶存水を生成した後、生成した酸素溶存水を当該給水タンク119内に還流させるように構成されており、給水タンク119内の水の酸素溶解量を略一定の水準に維持する。
具体的には、図11乃至図17に示すように、酸素溶解装置130は、円筒状に形成され、密閉空間を有する容器体131と、容器体131内に酸素ガスを供給する酸素供給部132と、容器体131内部の酸素ガス圧力を検出する圧力検出器(図示せず)と、容器体131内に水(酸素を溶解させるべき水(給水タンク119内の水)を供給する水供給部133と、容器体131内部の水(酸素を溶解させた水)を給水タンク119内に還流させる(供給する)還流管(供給管)134と、容器体131内の上部位置に配置された第1,第2及び第3制流板135,136,137と、容器体131内の水位を検出する水位検出部138とを備えている。
前記容器体131の天井部は、外方に突出した球状の湾曲面に形成され、当該天井部には、容器体131内部と外部とを連通させる排気管139が設けられており、この排気管139には、通常、閉じた状態に制御される排気弁139aが設けられている。また、容器体131の下面は、適宜取付部材140上に載置,支持されている。
前記酸素供給部132は、酸素ガスを供給する酸素供給源132aと、一端側が酸素供給源132aに接続し、他端側が後述の第1給水管133aに接続した供給管132bと、供給管132bを介して酸素供給源132aから容器体131内に供給される酸素ガス流量を調整する供給弁132cとからなり、供給管132b及び第1給水管133aを介し容器体131内に酸素ガスを供給して、容器体131内部を大気圧以上の酸素ガス雰囲気にする。
前記酸素供給源133aは、例えば、酸素が充填された高圧酸素ボンベや、空気から酸素を抽出し、抽出した酸素を加圧して供給する酸素生成装置などから構成され、また、供給弁132cの開度は、前記圧力検出器(図示せず)によって検出される圧力値や、前記水位検出部138によって検出される水位が略一定となるように調整される。
前記水供給部133は、軸線が上下方向に沿って設けられるとともに、容器体131と同軸位置に配置され、上端面が容器体131の天井面と所定間隔を隔てて容器体131の上部側に配置される第1給水管133aと、一端側が容器体131の外周面から容器体131内に貫入されて、前記第1給水管133aの上端部と下端部との間に接続するとともに、他端側が給水タンク119に接続した第2給水管133bと、第2給水管133bに接続して、給水タンク119内の水を各給水管133b,133aを介し容器体131内に供給する給水ポンプ133eなどを備える。
前記第1給水管133aは、その上端面に開口し、前記天井方向に向けて水を吐出する吐出口133cを備えており、この吐出口133cの内径は、第1給水管133aの他の部分(内径D1)よりも小径に形成されている。また、第1給水管133aの下端部には、前記供給管132bの他端側が接続され、当該第1給水管133aの下端面は、封止部材133dによって適宜封止されている。
前記第2給水管133bには、図示しない逆止弁が設けられており、この逆止弁(図示せず)によって、容器体131内に供給される水が逆流したり、供給管132bから供給される酸素ガスが外部に漏れるのが防止されている。
前記還流管134は、その一端側が容器体131の底部外周面からその内部に貫入されるとともに、他端側が給水タンク119に接続されており、容器体131内部の底部に貯留した水(酸素を溶解させた水)を給水タンク119内に、当該容器体131内部の酸素ガス圧力によって還流させる。尚、還流管134は、その内径D2が各給水管133a,133bの内径D1と同径若しくはそれよりも小径に構成されており、前記一端面に開口し、水を還流させるための還流口134aを備えている。
前記第1,第2及び第3制流板135,136,137は、上下方向に所定間隔を隔てて配置された平板且つ環状の部材から構成されており、第1制流板135は、その外周面が容器体131の上部内周面に嵌挿,固定されるとともに、その内周面が第1給水管133aの上端部に外嵌され、第2制流板136は、その内周面が第1給水管133aの上端部に外嵌,固定されて、第1制流板135よりも下方に配置され、第3制流板137は、その外周面が容器体131の上部内周面に嵌挿,固定されて、第2制流板136よりも下方に配置されている。
前記第1制流板135は、その表裏に開口した扇状の4つの貫通穴135aを備えており、容器体131の内周面や第1給水管133aの外周面に沿って流動する水、容器体131の天井面に衝突して跳ね返ってきた水を制流して(水の流れを制御して)、当該第1制流板135の各貫通穴135aから容器体131の内部空間中に薄膜状且つ滝状に流下させる。
前記第2制流板136は、その外周面(端縁)がジグザグ状に形成されており、第1制流板135によって制流され流下した水や、第1制流板135の各貫通穴135aを通過した水を制流して、当該第2制流板136の外周部(突出端)から容器体131の内部空間中に薄膜状且つ滝状に流下させる。
前記第3制流板137は、その内周面(端縁)がジグザグ状に形成されており、第1制流板135や第2制流板136によって制流され流下した水や、第1制流板135の各貫通穴135aを通過した水を制流して、当該第3制流板137の内周部(突出端)から容器体131の内部空間中に薄膜状且つ滝状に流下させる。
前記水位検出部138は、ガラスや樹脂などの光透過性材料からなり、長手方向が上下方向に沿って容器体131の外周面に付設された導入管138aと、導入管138a近傍の容器体131外周面に上下に並設された2つの水位センサ138b,138cとから構成される。
前記導入管138aは、その上端部及び下端部が容器体131内と連通し、当該導入管138a内の液面位置が容器体131内の水位に応じて昇降するようになっており、前記水位センサ138b,138cが前記液面位置を検出する。
この水位検出部138によれば、容器体131内の水位が上昇して導入管138a内の液面位置が上昇し、これが上側の水位センサ138bによって検出されると、容器体131内の水位が上限を超えたと判断されて、供給弁132cの開度が調整され、酸素ガス供給量が増やされる。これにより、容器体131内の酸素ガス圧力が高くなって還流水量が多くなり、容器体131内の水位が下降する。
一方、容器体131内の水位が下降して導入管138a内の液面位置が下降し、これが下側の水位センサ138cによって検出されると、容器体131内の水位が下限を超えたと判断されて、供給弁132cの開度が調整され、酸素ガス供給量が減らされる。これにより、容器体131内の酸素ガス圧力が低くなって還流水量が少なくなり、容器体131内の水位が上昇する。
斯くして、この酸素溶解装置130によれば、まず、酸素供給源132aから供給管132b及び第1給水管133aを介して容器体131内に酸素ガスが供給され、容器体131内部が大気圧以上の酸素ガス雰囲気にされる。
ついで、給水ポンプ133eにより、給水タンク119内の水(酸素溶解前の水)が第2給水管133b内に供給されると、供給された水は、第2給水管133b内を流通した後、第1給水管133a内で、供給管132bから供給される酸素ガスと混合されて互いに接触しながら当該第1給水管133a内を流通し、その吐出口133cから酸素ガスとともに吐出される。
吐出された水は、天井方向に向けて噴水状(吐出口133cを中心として放射状)に噴き上げられるが(図17矢示C1参照)、噴き上げられる水は、吐出口133cの内径が第1給水管133aの他の部分よりも小径に形成されていることから、吐出時の圧力が高められてその流速が速くなり、勢い良く且つより広範囲の放射状に噴き上げられる。
そして、吐出口133cから噴き上げられた水は、容器体131の天井面や内周面に衝突して、当該天井面や内周面に沿って下方に流動したり(矢示C2参照)、跳ね返ったり(図示せず)、第1給水管133aの外周面に沿って下方に流動し(図示せず)、この後、第1制流板135により制流されて、当該第1制流板135の貫通穴135aから容器体131の内部空間中に薄膜状且つ滝状に流下する(矢示C3及びC4参照)。
ついで、第1制流板135により制流され流下した水や、跳ね返って第1制流板135の各貫通穴135aを通過した水は、第2制流板136により制流されて、当該第2制流板136の外周部から容器体131の内部空間中に薄膜状且つ滝状に流下する(矢示C5参照)。
この後、第1制流板135や第2制流板136により制流され流下した水や、跳ね返って第1制流板135の各貫通穴135aを通過した水は、第3制流板137により制流されて、第3制流板137の内周部から容器体131の内部空間中に薄膜状且つ滝状に流下し(矢示C6参照)、容器体131の底部に貯留される。
そして、このような、水の第1給水管133a内及び容器体131内の流動過程において、当該水に接触した酸素が溶解し、当該水の酸素濃度が所定の濃度にまで高められる。尚、酸素濃度は、微生物をより活性化させて、その活性化状態を食品分解に最適な状態とすべく、25%〜40%程度の範囲内であることが好ましい。
この後、容器体131に貯留された水(酸素溶解後の水)は、容器体131内部の酸素ガス圧力により、還流管134内を流通して給水タンク119内に還流する。
容器体131内に貯留された水の水位は、その上限又は下限を超えると、水位検出部138によって検出されるようになっており、水位が上限を超えた場合には、導入管138a内の液面位置が上側の水位センサ138bによって検出され、水位が下限を超えた場合には、これが下側の水位センサ138cによって検出される。
このようにして、水位が一定限度を超えたことが水位センサ138b,138cによって検出されると、供給弁132cの開度が調整されて、酸素ガス供給量が調整され、これにより、容器体131内の酸素ガス圧力が調整されて還流水量が調整され、容器体131内の酸素ガスと水との割合が一定の範囲内に維持される。
尚、各給水管133a,133b及び還流管134は、還流管134の内径D2が各給水管133a,133bの内径D1と同径若しくはそれよりも小径に形成されているので、容器体131内の水が還流し難くなっており(容器体131内に水が貯留され易くなっており)、容器体131の内部の酸素ガス圧力が、より高圧に高められるようになっている。
また、水に酸素が溶解すると、もともと含まれていた(溶解していた)窒素などの気体が、ヘンリーの法則に従って当該水から放出されるので、容器体131内の酸素ガス濃度が次第に低下して、水の酸素溶解量が低下する。このため、容器体131内の酸素ガス濃度を一定値以上に維持すべく、容器体131内の窒素などの気体を定期的に排出する。
具体的には、まず、供給弁132cを閉じ、容器体131内への酸素ガス供給を停止した後、排気管139の排気弁139aを開いて、容器体131内部と外部とを連通させる。これにより、容器体131内部の気体圧力が大気圧と同等の圧力まで低下し、容器体131内に貯留された水が還流管134から還流しなくなる。
ついで、各給水管133a,133bから容器体131内に水を更に供給して、当該容器体131内の水位を上昇させ、容器体131内の気体を排気管139から容器体131外部に排出する。
このようにして、酸素溶解装置130により、給水タンク119内の水に酸素が溶解せしめられ、酸素溶存水が生成される。
前記第3ポンプ125は、前記各供給管26,97,104に接続されており、供給管26を介して分解処理機構部10内に、供給管97を介して破砕処理機構部70内に、供給管104を介して分離部材101内に、給水タンク119内の酸素溶存水を供給する。
尚、図2中の符号2は操作盤であり、この操作盤2を操作することにより、駆動モータ17,53,62,67,83や、温度調節装置(図示せず)、第1ポンプ106、第2ポンプ107、第3ポンプ125、シャッタ109、酸素溶解装置130などの作動を制御する制御装置(図示せず)を介して当該駆動モータ17,53,62,67,83や、温度調節装置(図示せず)、第1ポンプ106、第2ポンプ107、第3ポンプ125、シャッタ109、酸素溶解装置130の作動が制御される。
以上の構成を備えた本例の食品分解処理装置1によれば、廃棄すべき食品(食品(野菜、スープ類やおじやなど液状食品、飯類、麺類など)そのものや、包装物で包装された食品)が分離処理機構部40に投入されると、食品と包装物とに分離され、食品は破砕処理機構部70に自動投入される。ついで、食品は、破砕処理機構部70において、細かく破砕された後、分解処理機構部10に自動投入され、当該分解処理機構部10において、微生物の分解作用により、例えば、二酸化炭素などの炭酸ガスや水などに分解される。尚、破砕処理機構部70及び分解処理機構部10内には、水供給処理機構部100によって酸素溶存水が随時供給されている。以下、各機構部おける具体的な処理について説明する。
<分離処理機構部>
分離処理機構部40では、まず、蓋体54が開けられて投入口43が開口され、この投入口43から様々な食品が投入され、投入後、蓋体54によって投入口43が閉じられる。そして、投入口43から投入された食品は、シュート部42a内を滑落して分離槽12内に導入され、当該食品が被包装食品である場合には、矢示B方向に回転駆動される第2の羽根体47,49と接触して包装が破損されるとともに、続いて第1羽根体46,48によって回転軸44の軸回りに攪拌される。これにより、食品の包装が解かれて、包装物とその内容物たる食品とが分離される。一方、前記投入された食品が食品そのものである場合には、当該食品は、矢示B方向に回転駆動される第1羽根体46,48によって回転軸44の軸回りに攪拌される。
そして、包装物と食品とは、第1羽根体46,48によって攪拌される際に、その攪拌主面(表面)によって回転軸44の軸線方向に押されて同軸線方向に移動し、その移動過程で、食品は前記食品排出口42bから排出され、矢示方向に回動される第1搬送ベルト61上に落下し、当該第1搬送ベルト61によって所定位置(第1搬送ベルト61の折り返し位置)まで搬送されると、同じく矢示方向に回動される第2搬送ベルト66上に前記隙間から落下する。この後、第2搬送ベルト66によって所定位置(第2搬送ベルト66の折り返し位置)まで搬送されると、前記隙間から前記破砕処理機構部70に排出される。一方、包装物は回転軸44の軸線延長方向に形成された包装物排出口42cから分離槽12外に排出され、排出ダクト56を通って回収ボックス57内に回収される。
また、蓋体54を開けて投入口43を開口させると、分離槽42内の腐敗臭(異臭)が外部に漏れ出る可能性があるが、本例では、蓋体54を開けた際に、ノズル55から水又は消臭剤が自動的に噴射されるように構成しているので、かかる噴射によって、腐敗臭が外部に漏れ出るのが防止される。
<破砕処理機構部>
破砕処理機構部70では、分離処理機構部40から排出された食品が、蓋体95の開口部95aから案内部材94の凹部94b上に落下し、当該凹部94b上を滑落して導入口94aから破砕槽73内に導入され、導入された食品は下方に落下して保持盤81上に載置される。
ついで、保持盤81上に載置された食品は、駆動モータ93によって矢示C方向に回転駆動される移動刃77の凹曲面部78によって移動刃77の回転方向に押され(叩かれ)、移動刃77と固定刃83との協働作用によって薄く切断,破砕され、その破砕片が保持盤81の切欠き部82を通って下方に落下する。
保持盤81の切欠き部82から下方に落下した破砕片は、保持盤81の下方で、移動刃77と180度位相が反転した状態で回転する送出体85によって、その回転方向に押され(叩かれ)て同方向に移動し、その際生じた遠心力によって排出口90から外部に排出され、案内ダクト91を通って分解処理機構部10に投入される。
また、ノズル96からは水供給処理機構部100から供給された酸素溶存水が吐出されており、これにより、破砕片の流動性が確保されるとともに、破砕片に水を含ませることで移動刃77や送出体85が空運転となるのが防止される。
<分解処理機構部>
分解処理機構部10では、破砕処理機構部70によって破砕された食品や破砕時に供給された酸素溶存水が第1受容口28から、水供給処理機構部100によって固液分離された固形物(未分解の食品)が第2受容口29から分解槽12内に投入される。食品(未分解の食品を含む)が分解槽12内に投入されると、回転軸14により矢示A方向に旋回駆動される主攪拌羽根18及び補助攪拌羽根20によって攪拌され、内部に空気が供給される。尚、分解槽12内の温度は温度調節装置(図示せず)によって適温に調節され、また、ノズル25からは水供給処理機構部100から供給された酸素溶存水が吐出されている。
このようにして、廃棄食品からなる堆積物に空気が供給されるとともに、酸素溶存水が供給され、これが適温に保持されると、空気中や酸素溶存水中の酸素により、当該廃棄食品に付着していた微生物や分解槽12内の雰囲気中の微生物が活性化し、活性化した微生物によって廃棄食品が、二酸化炭素などの炭酸ガスや水などに分解される。尚、食品は、破砕処理機構部70によって破砕された後、当該分解槽12内に投入されるので、どのような食品であっても、微生物と接する体積当りの面積が所定の値以上と大きくなっており、効率的に微生物分解される。
その際、主攪拌羽根18及び補助攪拌羽根20の攪拌主面が回転軸14の軸線に対して傾きを持つように設けられ、しかも回転軸14の軸線方向に隣り合う主攪拌羽根18及び補助攪拌羽根20は、それぞれ、その攪拌主面の攪拌作用方向が前記軸線方向において相互に逆方向となるように配設されているので、攪拌される廃棄食品は回転軸14の軸方向に沿った方向の作用力を受けて当該軸方向に波立つように移動し、かかる移動によって内部に空気や酸素溶存水が侵入し易くなり、微生物が活性化して食品の分解が促進される。
そして、分解槽12内の水は、排水口12aから排水タンク22内に排水され、また、随時ノズル25から吐出される新たな酸素溶存水によって、常に多量の酸素が微生物に供給される。
<水供給処理機構部>
水供給処理機構部100は、第3ポンプ125によって、給水タンク119内の酸素溶存水を破砕処理機構部70及び分解処理機構部10に供給する一方、当該破砕処理機構部70及び分解処理機構部10に供給した水を排水タンク22から第1ポンプ106を用いて回収し、回収した水に含まれる所定の大きさ以上の固形物(未分解の食品)を、分離部材101によって当該水から分離する。
固形物が分離された水は、貯留槽110に貯留され、貯留された水は、その一部が給水タンク119内に流入してこれに蓄積され、他の一部は、第1及び第2のフィルタ114,115により濾過されて細かな異物などが除去された後、貯留槽110内に還流する。また、給水タンク119内の水は、当該給水タンク119と酸素溶解装置130との間で循環されつつ、当該酸素溶解装置130によって酸素が溶解せしめられており、給水タンク119内の水の酸素溶解量が常に略一定の水準に維持される。
一方、分離された固形物は、蓄積管102に蓄積され、一定間隔毎に開くように構成されたシャッタ109が開いたときに、第2ポンプ107により分解処理機構部10に投入される。尚、分離部材101の上面のノズル105からは給水タンク119からの酸素溶存水が吐出されており、固形物が分離部材101の内面に付着したり、網目に詰まったりするのが防止される。
以上詳述したように、本例の食品分解処理装置1によれば、酸素溶存水を分解処理機構部10の分解槽12内に供給することで、当該酸素溶存水中の酸素により、微生物をより活性化させて、微生物の活性化状態を最適にすることができるので、従来に比べて、廃棄食品を効率的に分解処理することができる。
また、当該破砕処理機構部70及び分解処理機構部10と水供給処理機構部100との間で水(酸素溶存水)を循環させるようにしているので、水の使用量を減少させて水にかかる費用を減らすことができる。
また、排水タンク22から回収した水を固液分離し、固液分離された固形物(未分解の食品)を分解槽12内に再投入するようにしているので、食品を完全に分解することができる。
また、分離処理機構部40によって、人手を要することなく、包装された食品を自動的に内容物たる食品と包装物とに分離することができるとともに、破砕処理機構部70によって、微生物と接する体積当りの面積が小さい野菜などの食品であっても、これを自動的に細かく破砕することができるので、より効率的に分解処理を行うことができる。
また、上記酸素溶解装置130によって酸素溶存水を生成するようにしているので、次のような利点も備えている。
即ち、水を吐出口133cから放射状に噴き上げて、当該水の酸素ガスとの接触面積を大きくするとともに、各制流板135,136,137により水を制流して、当該各制流板135,136,137から容器体131の内部空間中に薄膜状且つ滝状に流下させ、水膜の両面側から酸素ガスと接触させるようにしているので、また、更に、容器体131内部の酸素ガス圧力を高くしているので、当該水により多くの酸素を効率的に溶解させて、酸素が高濃度に溶解した酸素溶存水を生成することができる。そして、このような高濃度の酸素溶存水を分解槽12などに供給することで、微生物を更に活性化させ、食品の分解を更に効率的に行うことができる。
また、容器体131内に各制流板135,136,137を設けているが、これによって水の落下流量が制限されることはないので、多量の水を効率的に処理することができるとともに、窒素などの気体排出時に、容器体131内の水位を迅速に上昇させて当該気体を迅速に排出することができる。
また、複数の制流板135,136,137を設けて、水の制流回数を多くすることにより、水の流動状態を変化させて当該水と酸素ガスとの接触回数を多くしているので、このことによっても、より効率的に酸素を溶解させることができる。
また、分離部材101や第1及び第2のフィルタ114,115で固形物などが除去された給水タンク119内の水を容器体131に供給しており、ゴミなどの異物が第1制流板135の各貫通穴135aや、各制流板135,136,137間に詰まることがないので、異物を除去する作業を行う必要がなく、維持コストを低くすることができるとともに、異物除去のために容器体131を分解可能に構成する必要がないことから、容器体131の構成を簡素化して、製造コストを低くし、且つ容器体131の気密性を高くすることができる。
また、第2制流板136の外周面及び第3制流板137の内周面を、ジグザグ状に形成しているので、当該外周面及び内周面の周長さを長くして、第2制流板136及び第3制流板137から薄膜状且つ滝状に流下する水の表面積を大きくして酸素ガスとの接触面積を大きくすることができ、当該水に更に多くの酸素を効率的に溶解させることができる。
また、容器体131の上部を、外方に突出した球状の湾曲面に形成しているので、吐出口133cから吐出され、容器体131の天井面に衝突した水を、当該天井面に沿わせて第1制流板135側に流動させ、当該第1制流板135により制流して容器体131の内部空間中に流下させることができ、当該水の酸素溶解量を高めることができる。
また、第1給水管133aの上端面を容器体131内の上部側に配置して、容器体131内の上部側で水を吐出口133cから吐出させるようにしているので、吐出口133cから吐出された後、容器体131の底部に貯留されるまでの水の流動距離を長くすることができ、当該水の酸素溶解量を更に高めることができる。
また、還流管134の内径D2を、各給水管133a,133bの内径D1と同径若しくはそれよりも小径に構成しているので、容器体131内に貯留される水を還流し難くして、容器体131内の酸素ガス圧力をより高圧にすることができ、当該酸素ガス雰囲気中を流動する水により多くの酸素を効率的に溶解させることができる。
また、容器体131内の酸素ガス圧力が何らかの理由により上昇しても、容器体131内の水位が下降し難くいので、当該水位が還流管134の還流口134aよりも下降して容器体131内の酸素ガスが還流管134から外部に漏れるといった不都合を効果的に防止することができる。
また、水と酸素ガスとを混合して互いに接触させ、酸素を水に溶解させながら、第1給水管133a内を吐出口133c側に向けて流動させているので、更に効率的且つ多量に酸素を水に溶解させることができる。
また、吐出口133cの内径を、第1給水管133aの他の部分よりも小径に構成しているので、吐出時の圧力を高めてその流速を速くすることができ、吐出口133cから吐出される水をより広範囲の放射状に広げて、より効率的且つ多量に酸素を水に溶解させたり、第1給水管133a内で水と混合された酸素を当該水に、更に効率的且つ多量に溶解させることができる。
また、第1給水管133aを容器体131と同軸位置に配置しているので、吐出口133cから吐出された水を、均等に分散させて容器体131内を流下させることができ、当該処理を効率的に行うことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の採り得る具体的な態様は何らこれに限定されるものではない。
上例では、主攪拌羽根18及び補助攪拌羽根20の攪拌主面を平面としたが、これをスクリューのように湾曲面としても良い。
また、上例では、食品に付着している微生物や分解槽12の雰囲気中の微生物により食品を分解するように構成したが、これに限られるものではなく、微生物を担持した複数の菌床体を分解槽12内に配設して、当該微生物により食品を分解させるように構成することもできる。
また、上例では、ノズル25から酸素溶存水を吐出するように構成したが、これに限られるものではなく、当該ノズル25から所定濃度の酸素ガスを吐出させるように構成しても良い。このようにすれば、分解槽12内の酸素濃度を一定水準に維持して、微生物を活性化させることができる。尚、雰囲気中の酸素濃度は、15%〜25%程度の範囲内に維持することが好ましく、この範囲内であれば、微生物の活性化状態を最適な状態にすることができる。また、大気中の酸素濃度(約21%)と同程度に維持すれば、更に好ましい。但し、酸素ガスは、分解槽12内に堆積した食品の表層部分にしか到達し難くいのに対し、酸素溶存水は、堆積した食品間の全体に渡って侵入するため、酸素溶存水の方がより広範囲に渡って微生物を活性化させることができる。
また、上例では、すべての食品を分離処理機構部40に投入するように構成したが、これに限られるものではなく、包装された食品のみを分離処理機構部40に投入し、包装されていない食品であって、野菜など、微生物と接する体積当りの面積が小さい食品については、破砕処理機構部70に直接投入し、また、包装されていない食品であって、液状食品(スープ類、おじやなど)、飯類、麺類といった体積当りの面積が大きい食品については、分解処理機構部10に直接投入するように構成しても良い。
また、上例では、食品分解処理装置1を、分離処理機構部40,破砕処理機構部70,分解処理機構部10及び水供給処理機構部100から構成したが、これに限られるものではなく、分解処理機構部10及び水供給処理機構部100から構成したり、分離処理機構部40,分解処理機構部10及び水供給処理機構部100から構成したり、破砕処理機構部70,分解処理機構部10及び水供給処理機構部100から構成することもできる。
また、更に、酸素溶存水を生成する際には、酸素溶解装置130に代えて、図18乃至図20に示すような酸素溶解装置150を用いることもできる。同図18に示すように、この酸素溶解装置150は、上記酸素溶解装置130における酸素供給部132、水供給部133、還流管134及び各制流板135,136,137が異なるものであり、酸素溶解装置130と同じ構成部分については同一の符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図18及び図19に示すように、酸素溶解装置150は、前記容器体131と、容器体131内に酸素ガスを供給する酸素供給部151と、前記圧力検出器(図示せず)と、容器体131内に給水タンク119内の水を供給する水供給部152と、容器体131内部の水を給水タンク119内に還流させる還流管153と、容器体131内の上部位置に配置された第1及び第2制流板154,155と、前記水位検出部138とを備える。
前記酸素供給部151は、前記酸素供給源132aと、一端側が酸素供給源132aに接続し、他端側が容器体131の上部に接続した供給管151aと、前記供給弁132cと、容器体131内部と外部とを連通させる排気弁151bとからなり、供給弁132cは所定の開度で開いた状態、排気弁151bは閉じた状態に、通常制御されている。
前記水供給部152は、一端側が容器体131の底部外周面からその内部に貫入され、容器体131内の中央部でL字状に屈曲して当該容器体131の上部側に向けて延設されるとともに、他端側が給水タンク119に接続した給水管152aと、給水管152aに接続して、当該給水管152aを介し給水タンク119内の水を容器体131内に供給する給水ポンプ133eなどを備える。
前記給水管152aは、その前記一端(上端)が容器体131内の天井面と所定間隔を隔てて配置され、当該上端面に開口した吐出口152bを備えており、当該吐出口152bは、容器体131内の天井方向を指向して開口し、当該天井方向に向けて水を吐出する。尚、給水管152aには、図示しない逆止弁が設けられており、この逆止弁(図示せず)によって、容器体131内に供給される水が逆流するのが防止されている。
前記還流管153は、その一端側が容器体131の底部外周面からその内部に貫入され、容器体131内でL字状に屈曲して当該容器体131の底面側に向けて延設されるとともに、他端側が給水タンク119に接続されており、容器体131内の底部に貯留した水を、当該容器体131内部の酸素ガス圧力によって給水タンク119内に還流させる。
また、還流管153は、その前記一端(下端)が容器体131の底面と所定間隔を隔てて配置されており、当該下端面に開口し、水を還流させるための還流口153aを備えている。また、還流管153は、その内径D2が給水管152aの内径D1と同径若しくはそれよりも小径に構成されている。
前記第1制流板154は、平板且つ環状の部材から構成され、その外周面が容器体131の上部内周面に嵌挿,固定されて、給水管152aの上端と略同じ高さ位置に配置されており、容器体131の内周面に沿って流動する水や、容器体131の天井面に衝突して跳ね返ってきた水を制流して、当該第1制流板154の内周部から容器体131の内部空間中に薄膜状且つ滝状に流下させる。
前記第2制流板155は、同じく平板且つ環状の部材から構成され、その内周面が給水管152aの上端側外周面に外嵌,固定されて、第1制流板154よりも下方に配置されており、給水管152aの外周面に沿って流動する水や、容器体131の天井面に衝突して跳ね返ってきた水を制流して、当該第2制流板155の外周部から容器体131の内部空間中に薄膜状且つ滝状に流下させる。
斯くして、この酸素溶解装置150によれば、まず、酸素供給部151によって容器体131内に酸素ガスが供給され、容器体131内部が大気圧以上の酸素ガス雰囲気にされる。ついで、給水ポンプ133eにより、給水タンク119内の水(酸素溶解前の水)が給水管152a内に供給されると、供給された水は、当該給水管152a内を流通した後、その吐出口152bから容器体131内に吐出される。
吐出された水は、天井方向に向けて噴水状(吐出口152bを中心として放射状)に噴き上げられ(図20矢示C11参照)、容器体131の天井面や内周面に衝突して、当該天井面や内周面に沿って下方に流動したり(矢示C12参照)、跳ね返ったり(図示せず)、給水管152aの外周面に沿って下方に流動する(矢示C13参照)。
容器体131の内周面に沿って流動する水は、この後、第1制流板154により制流されて、当該第1制流板154の内周部から容器体131の内部空間中に薄膜状且つ滝状に流下し(矢示C14参照)、給水管152aの外周面に沿って流動する水は、第2制流板155により制流されて、当該第2制流板155の外周部から容器体131の内部空間中に薄膜状且つ滝状に流下する(矢示C15参照)。
また、前記跳ね返った水の大部分は、各制流板154,155によって制流されることなく、容器体131の内部空間中を流下する。
そして、酸素ガス雰囲気中を流下した水は、容器体131の底部に貯留され、貯留された水(酸素溶解後の水)は、容器体131内部の酸素ガス圧力により、還流管153内を流通して給水タンク119内に還流する。
このように、この酸素溶解装置150によっても、水を吐出口152bから放射状に噴き上げることができるとともに、容器体131の内周面及び給水管152aの外周面に沿って流動する水を各制流板154,155から薄膜状且つ滝状に流下させることができるので、また、更に、容器体131内部の酸素ガス圧力を高くすることができるので、酸素が高濃度に溶解した水を生成することができるなど、上記酸素溶解装置130と同様の効果を得ることができる。
また、前記酸素溶解装置150において前記第2制流板155は、図21及び図22に示すような第2制流板156として構成されていても良い。
図20及び図21に示すように、前記第2制流板156は、平板且つ矩形状に形成されるとともに、その外周面がジグザグ状に形成され、その表裏に貫通した複数の貫通穴156aと、中央部に形成された嵌挿穴156bとを備えており、外周部から水を薄膜状且つ滝状に流下させるとともに、貫通穴156aから水を多数の水滴状にして滴下させる。
前記貫通穴156aは、嵌挿穴156bを中心とした同心円上に形成されており、内側に形成された貫通穴156aと、外側に形成された貫通穴156aとは、周方向に位置ずれしてそれぞれ穿設されている。
また、第2制流板156は、嵌挿穴156bの内周面が給水管152aの上端側外周面に外嵌,固定され、四隅部が容器体131の内周面に支持されて、第1制流板154から所定間隔を隔てた上方位置に配置されており、外周面と容器体131内周面との間には隙間156cが形成されている。
このように構成された第2制流板156及び第1制流板154を備えた酸素溶解装置では、次のようにして水が容器体131内を流動する。
即ち、放射状に噴き上げられた水(矢示C21参照)は、この後、容器体131の天井面や内周面に衝突して、当該天井面や内周面に沿って下方に流動したり(矢示C22参照)、跳ね返ったり(図示せず)、給水管152aの外周面に沿って下方に流動する(矢示C23参照)。
そして、給水管152aの外周面に沿って流動する水や、跳ね返ってきた水は、この後、第2制流板156により制流されて、当該第2制流板156の外周部から薄膜状且つ滝状に流下したり、当該第2制流板156の貫通穴156aから多数の水滴状になって滴下する(矢示C24参照)。
一方、容器体131の内周面に沿って流動する水や、跳ね返って隙間156cを通過した水、第2制流板156により制流され流下した水は、第1制流板154により制流されて、当該第1制流板154の内周部から薄膜状且つ滝状に流下する(矢示C25参照)。
このように各制流板154,156を構成,配置しても、吐出口152bから吐出された水を、各制流板154,156の内周部や外周部から薄膜状且つ滝状に流下させることができるとともに、貫通穴156aから多数の水滴状にして滴下させることができるので、酸素が高濃度に溶解した水を生成することができるなど、上記と同様の効果を得ることができる。
また、図23に示すように、前記酸素溶解装置130において、両端面が開口した筒状の制流部材141を、その軸線方向が上下方向に沿うように容器体131の天井面に配設しても、吐出口133cから吐出され、当該天井面に沿って流動する水を、制流部材141により制流して、当該制流部材141の内周下端部から容器体131の内部空間中に薄膜状且つ滝状に流下させることができる。尚、これは、図示はしないが、前記酸素溶解装置150についても、同様に適用することができる。
また、この場合において、前記制流部材141の内周面を平面視においてジグザグ状に形成すれば、上述のように、当該内周面の周長さを長くし、制流部材141から流下する水の表面積を大きくして酸素ガスとの接触面積を大きくすることができ、当該水に更に多くの酸素を効率的に溶解させることができる。
また、上例において、各制流板135,136,137,154,155,156の配置位置は、特に限定されるものではないが、容器体131内の上部位置に配置することが好ましい。例えば、制流板135,155,156を、第1給水管133aや給水管152aの上端に配設したり、吐出口133c,152bの内径を約3倍した値よりも小さい範囲内で、当該上端から下方に下がった位置に配設すると良く、また、制流板137,154を、吐出口133c,152bよりも上方位置に配設すると良い。
このようにすれば、各制流板135,136,137,154,155,156から流下した後、容器体131に貯留された水の水面に到達するまでの落下距離を長くすることができるので、より多くの酸素ガスを水と接触させて水に溶解させることができる。
また、各制流板135,136,137,154,155,156同士の位置関係について、どちらを上方側や下方側に配置しても良く、また、略同じ高さ位置に設けることもできる。
更に、各制流板135,136,137,154,155,156の形状、例えば、外周面や内周面の形状、貫通穴135a,156aの形状や形成位置などについても、特に限定されるものではない。ジグザグ状(鋸刃状)に形成された外周面や内周面の形状は、当該ジグザグ状に代えて、滑らかな曲線状であったり、矩形波状であったり、これら鋸刃状,曲線状及び矩形波状の組み合わせであっても良い。
また、制流板135,136,137,154,155,156の配置数は、何ら限定されるものではなく、当該制流板135,136,137,154,155,156の一部又は全部を設けずに構成したり、上例よりも多段に設けて構成することもできる。
また、給水管133a,152aの上端面は、容器体131内の上部側に設けられていることが好ましく、このようにすれば、容器体131内の上部側で水を吐出させることができるので、吐出口133c,152bから吐出された後、容器体131の底部に貯留されるまでの水の流動距離を長くして、水の酸素溶解量を更に高めることができる。
また、上例では、容器体131内に1本の給水管133a,133b,152aを設けたが、複数の給水管133a,133b,152aを設けることもできる。また、給水管133a,133b,152aの内径D1は、吐出口133cの部分を除いて一定に形成され、還流管134,153の内径D2は一定に形成されていたが、これらが適宜変化するように形成されていても良い。
また、上例では、容器体131の上部を、外方に突出した球状の湾曲面に形成したが、これに限られるものではなく、図示はしないが、内方に突出した球状の湾曲面に形成しても良い。このようにしても、容器体131の天井面に衝突した水を、当該天井面に沿って容器体131の内周面側、即ち、第1制流板135,154側に流動させ、当該第1制流部材135,154により制流して流下させることができるので、水の酸素溶解量を高めることができる。
また、酸素溶解装置130,150の構成は、一例を示したものであり、上記構成に限定されるものではなく、また、図17,図20及び図22を基に説明した水の流れ(C1〜C6,C11〜C15,C21〜C25)は、一例であり、かかる流れは、水の吐出量や吐出圧力などによって当然に変化する。
本発明の一実施形態に係る食品分解処理装置の正断面図である。 本実施形態に係る食品分解処理装置の平断面図である。 本実施形態に係る食品分解処理装置を部分的に断面で示した背面図である。 図2における矢示I−I方向の側断面図である。 図2における矢示II−II方向から見た回転軸、第1羽根体及び第2羽根体を示す側面図である。 本実施形態に係る破砕処理機構部を示した縦断面図である。 本実施形態に係る移動刃を示した平面図である。 本実施形態に係る送出体を示した平面図である。 本実施形態に係る保持盤及び固定刃を示した平面図である。 図9に示した保持盤及び固定刃の正面図である。 本実施形態に係る水供給処理機構部を示す縦断面図である。 図11における矢示III方向の断面図である。 本実施形態に係る酸素溶解装置の概略構成を示した縦断面図である。 図13における矢示IV−IV方向の断面図である。 図13における矢示V−V方向の断面図である。 図13における矢示VI−VI方向の断面図である。 本実施形態における水の流れを説明するための説明図である。 本発明の他の実施形態に係る酸素溶解装置の概略構成を示した縦断面図である。 図18における矢示VII−VII方向の断面図である。 本発明の他の実施形態における水の流れを説明するための説明図である。 本発明の他の実施形態に係る第2制流板などの概略構成を示した平面図である。 本発明の他の実施形態に係る第2制流板などの概略構成を示した断面図である。 本発明の他の実施形態に係る制流部材などの概略構成を示した縦断面図である。
符号の説明
1 食品分解処理装置
10 分解処理機構部
12 分解槽
22 排水タンク
23 排水管
25 ノズル
26 供給管
40 分離処理機構部
42 分離槽
58 搬送装置
70 破砕処理機構部
73 破砕槽
90 排出口
94 案内部材
96 ノズル
97 供給管
100 水供給処理機構部
101 分離部材
102 蓄積管
105 ノズル
108 戻し管
110 貯留槽
119 給水タンク
130 酸素溶解装置
131 容器体
132 酸素供給部
132b 供給管
133 水供給部
133a 第1給水管
133b 第2給水管
134 還流管
135 第1制流板
136 第2制流板
137 第3制流板

Claims (8)

  1. 分解処理対象の食品を受け入れ、受け入れた食品を微生物によって分解する分解処理機構部と、
    酸素ガスを前記分解処理機構部内に供給するガス供給処理機構部とを備えてなることを特徴とする食品分解処理装置。
  2. 分解処理対象の食品を受け入れ、受け入れた食品を微生物によって分解する分解処理機構部と、
    水に酸素を溶解させた酸素溶存水を生成する生成手段、及び該生成手段によって生成された酸素溶存水を前記分解処理機構部内に供給する酸素溶存水供給手段を具備した水供給処理機構部とを備えてなることを特徴とする食品分解処理装置。
  3. 前記水供給処理機構部は、前記分解処理機構部から該分解処理機構部内の水を回収する回収手段を更に備え、前記生成手段は、前記回収手段によって回収された水に酸素を溶解させて前記酸素溶存水を生成するように構成されてなることを特徴とする請求項2記載の食品分解処理装置。
  4. 前記生成手段は、
    密閉容器体と、前記密閉容器体内に接続した供給管を備え、該供給管を介し前記密閉容器体内に酸素ガスを供給して、該密閉容器体内部を大気圧以上の酸素ガス雰囲気にする酸素供給手段と、一端側が前記密閉容器体内に接続して該密閉容器体内で上下方向に配置され、上端面に吐出口が形成された第1給水管を備え、該第1給水管の吐出口から前記密閉容器体の天井方向に向けて水を吐出させる水供給手段と、前記密閉容器体内に接続して、該密閉容器体の底部に貯留された酸素溶存水を外部に供給する第2給水管と、前記密閉容器体の内面から内側に突出した第1制流部材及び/又は前記第1給水管の一端側外周面から外側に突出した板状の第2制流部材とを具備し、
    前記吐出口から、前記密閉容器体の天井方向に向けて水を吐出させるとともに、該吐出口から吐出され、前記密閉容器体の内面及び/又は前記第1給水管の外周面を伝って流動する水を、前記第1制流部材及び/又は第2制流部材の突出端から前記密閉容器体の内部空間中に流下させることにより、前記密閉容器体内部で水と酸素ガスとを気液接触させて前記酸素溶存水を生成するように構成され、
    前記酸素溶存水供給手段は、前記第2給水管から供給される酸素溶存水を前記分解処理機構部内に供給するように構成されてなることを特徴とする請求項2記載の食品分解処理装置。
  5. 前記水供給処理機構部は、前記分解処理機構部から該分解処理機構部内の水を回収する回収手段を更に備え、前記生成手段の水供給手段は、前記回収手段によって回収された水を前記吐出口から吐出させるように構成されてなることを特徴とする請求項4記載の食品分解処理装置。
  6. 前記水供給処理機構部は、前記回収手段によって回収された水から、該水に含まれる固形物を分離する分離手段と、前記分離手段によって分離された固形物を前記分解処理機構部に戻す再投入手段とを更に備え、前記生成手段の水供給手段は、前記分離手段によって固形物が分離された水を前記吐出口から吐出させるように構成され、
    前記分解処理機構部は、内部の水を排水する複数の排水口を有し、前記食品を収容して微生物分解する分解槽と、前記排水口と連通して設けられ、該排水口を介して前記分解槽から排水された水を収容する排水槽とを備えるとともに、前記酸素溶存水供給手段からの酸素溶存水が前記分解槽内に供給され、前記再投入手段からの固形物が前記分解槽内に投入され、前記排水槽内の水が前記回収手段によって回収されるように構成されてなることを特徴とする請求項5記載の食品分解処理装置。
  7. 包装された食品を受け入れ、受け入れた包装食品を内容物たる食品と包装物とに分離して排出する分離処理機構部、又は、非包装の食品を受け入れ、該食品を破砕して排出する破砕処理機構部を更に備えてなり、
    前記分解処理機構部は、前記分離処理機構部から排出された食品、又は、前記破砕処理機構部から排出された破砕後の食品を受け入れて微生物により分解するように構成されてなることを特徴とする請求項1乃至6記載のいずれかの食品分解処理装置。
  8. 包装された食品を受け入れ、受け入れた包装食品を内容物たる食品と包装物とに分離して排出する分離処理機構部と、前記分離処理機構部から排出された食品を受け入れ、該食品を破砕して排出する破砕処理機構部とを更に備えてなり、
    前記分解処理機構部は、前記破砕処理機構部から排出された破砕後の食品を受け入れて微生物により分解するように構成されてなることを特徴とする請求項1乃至6記載のいずれかの食品分解処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101923350A (zh) * 2009-06-12 2010-12-22 三星电子株式会社 机器人清洁器和控制该机器人清洁器的移动的方法

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