JP2005091117A - 分散検査装置及びホスト検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 分散設置された装置や施設で検査して、高度の検査や高い質の処置を実現する検査装置を提供する。
【解決手段】
ホスト検査装置が連絡されたネットワークシステムに、接続可能に形成された分散検査装置であって、前記分散検査装置は、被検体の遺伝子情報を検査する検査部と、前記検査部での検査結果情報と前記被検体に対応する被検体IDとをネットワークを介して前記ホスト検査装置に送信する送信部と、前記送信した検査結果情報に対応した前記ホスト検査装置からの評価情報をネットワークから受信する受信部と、前記受信した情報を出力する出力部と、を有する分散検査装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、検査装置に関する。
高齢化社会,およびゲノム情報の解読進行に伴い,従来の検査センターにおける集中一括検査から,各市町村の小病院1や被験者の自宅といった末端の医療現場における分散型の検査、すなわちPOC(Point−of−Care)テスティングへと検査形態が移行しつつある。特開平9−101998号公報には、テレビ対話装置を備えた在宅医療システムが開示されている。これはまず、被験者の自宅に設置された検査機で血圧、脈拍などの情報を採取し、デジタル公衆回線を介して当該情報を医療機関に送信する。次に前記医療機関内のデータ処理装置によって当該情報が判定され、異常がある場合は前記医療機関内のテレビ対話装置と被験者宅内のテレビ対話装置との接続により医療指導が行われるものである。また特開平10−28678号公報では、被験者の自宅に設置された検査機と、大学病院乃至監視センタ内の管理装置とを通信回線を介して結び、前記検査機によって採取された糖尿検査データを精度よくモニタする在宅健康管理サービスが開示されている。
特開平9−101998号公報
特開平10−28678号公報
しかしながら、前記公知例は糖尿病や高血圧などの在宅医療に限られた検査システムであるため、高度の分析を要するシステムには十分でない。
例えば、血液検査に代表される病院内でのPOCテスティングには適用できない。病院内でのPOCテスティングとは、従来、大型の自動検査装置(大病院内)を用いて行われていた血液検査等を、小型の検査装置により簡便に行うものである。
これまで、高度の分析を要する検査及びそれを用いた相談・診断処理などは大規模の病院などに通院などする必要があり、被検体の負担が大きかった。
本発明は、分散設置された装置や施設で検査して、高度の検査や高い質の処置を実現する検査装置に関する。
本発明は前記課題を解決することができる検査装置等を構成する。
これらの検査装置やサーバを備える全体システムとしては、例えば以下の形態を備えることが考えられる。
ネットワークに連絡して、被検体の検査を行う分散検査装置と、前記分散検査施設での検査結果が連絡されて前記検査結果の評価を行うホスト検査装置と、を有し、前記分散検査装置は、被検体の遺伝子情報を検査する検査部と、前記検査検査部での検査結果情報と前記被検体に対応する被検体IDとをネットワークを介して前記第二の施設に送信する第一の送信部と、前記送信した検査結果情報に対応した前記第二の施設からの評価情報をネットワークから受信する第一の受信部と、前記受信した情報を出力する出力部と、を有し、前記ホスト検査装置は、前記分散検査装置からの検査結果情報を受信する第二の受信部と、遺伝子情報データベースと、前記検査結果情報と対応する遺伝子情報を遺伝子情報データベースから読み出して比較する比較部と、前記比較結果を前記分散検査装置にネットワークを介して送信する第二の送信部と、前記被験者IDと対応する前記検査結果情報を蓄積する被検体データベースと、を備える分散型検査システムである。
また、本発明は以下の形態を有する。
(1)ネットワークシステムに接続可能に形成された分散検査装置であって、前記分散検査装置は、被検体の遺伝子情報を検査する検査部と、前記検査部での検査結果情報と前記被検体に対応する被検体IDとをネットワークを介して前記ホスト施設に送信する送信部と、前記送信した検査結果情報に対応した前記ホスト検査装置からの評価情報をネットワークから受信する受信部と、前記受信した情報を出力する出力部と、を有することを特徴等する分散検査装置である。
例えば、このネットワークシステムは、検査結果情報を受信するホスト受信部と、遺伝子情報データベースと、前記検査結果情報と対応する遺伝子情報を遺伝子情報データベースから読み出して比較する比較部と、前記比較結果を送信するホスト送信部と、前記被験者IDと対応する前記検査結果情報を蓄積する被検体データベースと、を備えるホスト検査装置への接続部を介して連絡している。
(2)また、(1)において、前記ネットワークは、サービスプロバイダに連絡されている。
例えば、前記分散型検査装置は、生体から採取される被検体が導入される反応セルと、前記反応セルに供給される試薬が貯蔵される試薬貯蔵部と、前記反応セルと前記試薬貯蔵部とを連絡する試薬ノズル部と、を有する検査チップを設置する検査チップ設置部と、前記試薬貯蔵部の前記試薬を前記試薬ノズル部に排出させる流体を前記分析チップ試薬貯蔵部に供給する供給機構と、前記反応セルでの反応を検出する検出部とを有し、前記ホスト検査装置に前記検査結果情報の送信に対応して、前記検査チップの消費情報を前記サービスプロバイダに送信される。また、前記サービスプロバイダは前記送信情報の記憶部を有することを特徴とする。
また、(1)、(2)において、前記遺伝子情報データベースは、前記検査結果情報に基き更新されることを特徴とする。
また、(1)において、例えば、前記検査結果は複数箇所の被検査体の遺伝子情報を含むものである。
(3)前記何れかの形態において、前記ネットワークには複数の施設が接続され、前記分散検査装置は、前記検査結果情報と前記ホスト検査装置で処理された情報を送信する施設情報とを、前記ホスト検査装置に送信することを特徴とする分散検査装置である。
このように、検査装置を用いて検査を行う医療施設から、その検査情報を通信回線を介して被験者が指定する他の医療施設に送信することを特徴とする。
(4)前記何れかの形態において、受信部は、前記送信した検査結果情報に対応した前記ホスト検査装置からの評価情報と前記被検体データベースに蓄積された前記被検体の検査結果情報を受信する。
これにより、ホスト検査装置の過去の記録情報を送信するので、ホスト検査装置が複数の分散検査装置に連絡されており、被検体が過去に他の分散検査装置で検査した場合やホスト検査装置で検査した場合であっても、被検体及びその関係者が相談する病院や機関を選択して所望のデータが集まるようにすることができる。
(5)検査結果情報を受信するホスト受信部と、遺伝子情報データベースへの連絡と、前記検査結果情報と対応する遺伝子情報を遺伝子情報データベースから読み出して比較する比較部と、前記比較結果を送信するホスト送信部と、を備えるホスト検査サーバが連絡されたネットワークシステムに、接続可能に形成された分散検査サーバであって、
前記分散検査サーバは、被検体の遺伝子情報を検査する検査部からの情報が入力される検査情報入力部と、被検体に対応する被検体IDの記録部と、前記検査情報入力部での検査結果情報と前記IDとをネットワークを介して前記ホスト施設に送信する送信部への連絡部と、前記送信した検査結果情報に対応した前記ホスト検査装置からの評価情報をネットワークから受信する受信部と、前記受信した情報の記録部と、前記受信した情報を出力する出力部への連絡部と、を有することを特徴等する分散検査サーバである。
(6)なお、ホスト検査サーバは、例えば、前記被験者IDと対応する前記検査結果情報を蓄積する被検体データベースを有する。
(7)被検体が導入される反応セルを有する検査チップを設置する検査チップ設置部と、前記反応セルで被検体の遺伝子情報を検査する検査部と、
前記検査部での検査結果情報と前記被検体に対応する被検体IDとをネットワークを介して前記ホスト施設に送信する送信部と、を備える分散検査装置が連絡されたネットワークシステムへの接続部を備えたホスト検査装置であって、
前記ホスト検査装置は、前記分散検査装置からの検査結果情報を受信するホスト受信部と、遺伝子情報データベースへの接続部と、前記検査結果情報と対応する遺伝子情報を遺伝子情報データベースから読み出して比較する比較部と、前記比較結果を前記分散検査装置にネットワークを介して送信するホスト送信部と、前記被験者IDと対応する前記検査結果情報を蓄積する被検体データベースと、を備えることを特徴とするホスト検査装置である。
例えば、前記遺伝子情報データベースは、前記検査結果情報に基き更新される。
(8)前記(7)において、前記検査結果は複数箇所の被検査体の遺伝子情報を含み、検査結果の遺伝子配列と前記遺伝子情報データベースに蓄積された対象個所についての遺伝子配列とを比較することを特徴とするホスト検査装置である。例えば、少なくとも、平均値或いは多数値に対する差を比較する。
(9)前記(7)(8)において、前記ネットワークは、サービスプロバイダに連絡されており、前記ホスト受信部は、前記分散検査装置から送信された検査結果情報、被検体ID、検査情報と消耗検査チップ情報を伴った情報を受信し、前記ホスト送信部は、前記ホスト検査装置は前記受信した情報をサービスプロバイダへ送信し、前記受信情報がサービスプロバイダに送信されるまでの間に、少なくとも被験体のID情報を除去する個人情報管理部を備えることを特徴とするホスト検査装置である。
検査装置の消耗品を扱うサービスプロバイダが、検査装置を使用する医療施設から、検査で消費した消耗品情報を通信回線を介して受信し、消耗品を迅速に補充することができるようにする。
特に、分散型検査装置を備えた検査施設から受信した消耗品情報を対応するデータベースとの情報に基づいて評価した消耗品情報を、個人情報を除去したのち検査装置の消耗品を扱うサービスプロバイダに送信するようにすることがセキュリティーを確保する点で好ましい。
(10)前記(7)〜(9)において、前記比較結果に基づくコメントの入力部を有し、前記ホスト送信部は前記比較結果と前記コメントを前記分散検査装置に送信することを特徴とするホスト検査装置である。
(11)前記(7)〜(10)において、前記ホスト受信部で受信した前記検査結果情報が、ホスト検査装置での処理結果の送信先を選択した送信先情報を有する場合に、前記比較結果を前記選択された送信先(例えばネットワークに連絡される他の分散検査装置等)に送信するホスト検査装置である。
(12)被検体が導入される反応セルを有する検査チップを設置する検査チップ設置部と、前記反応セルで被検体の遺伝子情報を検査する検査部を備えた検査装置からの検査情報を入力する入力部と前記検査情報の記録部と、前記被検体に対応する被検体IDの記録部と、を備える分散検査サーバが連絡しうるネットワークシステムへの接続部を備えたホスト検査サーバであって、
前記ホスト検査サーバは、前記分散検査サーバからの検査結果情報と前記被検体に対応する被検体IDを受信するホスト受信部と、遺伝子情報データベースへの連絡部と、前記検査結果情報と対応する遺伝子情報を遺伝子情報データベースから読み出して比較する比較部と、前記比較結果に対応するコメントが入力される入力部と、前記比較結果と前記コメントを前記分散検査サーバへ送信するホスト送信部と、を備えることを特徴とするホスト検査サーバである。
ホスト検査装置は検査装置を用いて検査を行う複数の分散型検査装置を備えた施設に対して、通信回線を介して接続された遺伝子配列などのデータベースを有する医療施設であり、前記検査施設から検査情報を受信する機構と、前記受信された検査情報を対応する前記データベースの情報とに基づいて評価した評価情報を前記検査施設に送信し、前記検査情報をデータベースに記録することができるものであることが好ましい。
この取り扱いが容易で迅速な分析ができる小型の分散検査装置が市町村の小病院等のネットワークに連絡する分散配置された施設や装置に配置されれば、被験体は遠方にある数少ない大病院への通院及びその回数が減らすことができ、肉体的負担が大きく減少する。
そして、POCテスティングでの血液検査により個人の遺伝情報が把握できれば、被験者の遺伝情報に合わせた調剤を行い薬の副作用を抑えるテーラーメイド医療が実現することとなる。そのためには、小型の検査装置を小病院に設置するだけでなく、日々蓄積されてゆくゲノム情報を検査結果の判定に加え、検査精度を向上させるシステムであることが望ましい。
このような、小型検査装置を核とした分散型検査システムを構築して、病院間で被験者の検査データを交信することで、検査精度の向上、あるいは被験者の肉体的負担が軽減できるシステムとなり、好ましい。
なお、前述のホスト検査装置或いはホスト検査サーバのデータベースは、装置或いはサーバ自体にデータベースを記録する記録部を有する場合の他に、他の情報機関に記録されたデータベースへの接続機構を備えている形態であってもよい。
本発明により、分散設置された装置や施設で検査して、高度の検査や高い質の処置を実現する検査装置を提供できる。
以下に本発明の一例としての形態を詳述する。このため、本発明は、本実施例及び対応する図面等に開示した内容に限定するものではなく、公知技術などに基づいて同じ作用を得ることができる変形形態を許容するものである。
また、以降では、各施設や装置を簡便に分かりやすくするために総称(一例として病院等)を用いて説明する。
本発明の実施例1として、被験者が近隣の小病院に行き、遺伝子配列を検査する例を説明する。
(POCテスティングサービスシステム)
図1は、小型検査装置を用いたPOCテスティング向けのサービスシステムの全体構成を示す図である。本実施例は、ディスポーザブルな検査チップを備えた小型検査装置10を用いて、従来大病院2で行われていた検査を簡便・迅速に行う小病院1と、既往の臨床DBや日々更新される遺伝子DBを有する大病院2と、小型検査装置10やディスポーザブルな検査チップを提供するサービスプロバイダ3とを通信回線4を介して接続可能に構成したものである。分散検査装置あるいは分散検査サーバを備えた小病院1と、連絡する小病院1を複数備え、いわゆるホスト検査装置あるいはホスト検査サーバとしての大病院2は通信回線4を介して連絡可能になっている。また、検査チップなどを提供するサービスプロバイダ3も同様である。
小病院1は、大型検査装置を所有しない市町村の開業医院や企業・学校の診療所等である。小病院1の医師が小型検査装置10を用いて被験者の検査を行い、小型検査装置10内の情報送信機能を用いて検査情報11(医療機関名称、診療科名称、担当医名称、被験者ID、検査年月日、検査項目、試薬名称、検査結果、消耗品情報)を大病院2に送信する。ここで検査結果とは、検査項目に対応する遺伝子配列(例えば癌などの特定の症状の場合は、癌の発症に関連すると推測される遺伝子配列)(SNPs:塩基配列中、1 塩基のみ異なる多型。30億塩基対のヒトゲノム中に数十万個のSNPsが存在するといわれ,現在も毎週何千個の単位で発見されている)を解析した結果である。
また前記消耗品とは、検査に必要な試薬を予め内蔵したディスポーザブル検査チップである。
大病院2は、臨床データを豊富に有する大学病院等であることができる。大病院2内の大病院サーバ20により検査情報11は編集され、大病院サーバ20内から抽出されたDBが添付されて検査結果表が作成される。検査結果表の一例を図2に示す。被験者が検査を受けた医療機関名称、診療科名称、担当医師名称は実名、あるいはこれらはコード番号などIDとしての機能を有していればよい。被験者IDは、被験者が小病院1にて検査を受けるときに取得し、被験者の氏名や住所などの情報は記載されない。被検者と被験者IDとの関係は小病院1記録されていることができる。これにより、被験者の特定は小病院の医師のみが可能であり、ネットワークを介して検査データを送受信した場合であってもプライバシーが守られる。さらに、検査年月日、検査項目、試薬名称と続く。検査項目、試薬名称については検査チップに固有のものであるから、消耗品情報から容易に抽出可能である。さらに検査結果表の右側には被験者の検査結果(本実施例では特例領域の遺伝子配列)と、参照DB(標準の遺伝子配列)が記載される。
この検査結果表が大病院サーバ20から診療部21に送付される。診療部21の医師は、既往の臨床DBを元に検査結果表を検討し、臨床DBと診療コメントを付記した治療アドバイス12を作成して小病院1内の小型検査装置10に送信する。治療アドバイス12の一例を図3に示す。大病院の名称、診療科名称、担当医師名称は実名、あるいはコード番号でもよい。さらに被験者ID、検査項目、そして検査結果と続く。検査結果を元に、診療部21では、関連する臨床DBを参考データとして添付する。関連する臨床DBには遺伝子情報の母数との差異或は生活習慣に対する病気の発症率などのDBを備えることが好ましい。医師或は専門家の被験者の検査結果に対応するコメントが入力される。或は食生活のアドバイスや、症例に関連する薬剤の被験者への副作用等を記載する。副作用の影響により薬を処方する際の情報をして有効に使用することができる。
この治療アドバイスを小病院1が受け取ることで、患者の遺伝体質に合わせた精度の高い治療が可能となる。小病院1は大病院2に対してアドバイス提供料を支払う。
大病院サーバ20とサービスプロバイダ3内のプロバイダサーバ30は通信回線4を介して接続されており、大病院サーバ20からプロバイダサーバ30へ消耗品ファイル13が送信される。消耗品ファイル13とは、小病院1における検査チップの消費状況に、DBの更新情報を付加したものである。例えば、遺伝子の塩基配列と疾病(癌や糖尿病といった成人病)との関連は、DBの蓄積と共に明らかとなってくるため、DBの情報がサービスプロバイダ3に提供されることで、サービスプロバイダ3は検査チップに内蔵する試薬の内容(例えば遺伝子解析用の試薬であれば、プライマーの塩基配列)を改良し、より精度の高い検査チップを提供することが可能となる。そこで、サービスプロバイダ3は大病院2からの情報提供に対して情報提供料を支払う。なお、大病院サーバ20からプロバイダサーバ30へ消耗品ファイル13が送信される際、被験者の個人情報は大病院サーバ20内で消去する。
サービスプロバイダ3内のプロバイダサーバ30は、通信回線4を介して小型検査装置10とも接続されており、小型検査装置10の消耗品情報14について大病院2を介することなく入手することも可能である。プロバイダサーバ30に受信された消耗品情報14はサービス部31へ迅速に送付される。サービス部31はこの情報に基づき試薬を調整し、検査チップに試薬を内蔵する。そしてサービス部31は試薬内蔵の検査チップ15を冷凍あるいは冷蔵した状態で小病院11に提供する。分析チップを常温より冷却することで、試薬の失活を防止することができるためである。小病院1は補充された検査チップ15を検査前に常温に戻すだけで検査が可能となるので、無駄な消耗品を抱えることなく、また試薬の活性維持に労力を割くことなく検査を行うことができる。
(小型検査装置の構成)
小型検査装置の構成を図4、図5を用いて説明する。図4は検査装置の構成図、図5は検査チップの詳細図である。
検査装置の例としては、生体から採取される被検体が導入される反応セルと、前記反応セルに供給される試薬が貯蔵される試薬貯蔵部と、前記反応セルと前記試薬貯蔵部とを連絡する試薬ノズル部と、を有する検査チップを設置する検査チップ設置部と、
前記試薬貯蔵部の前記試薬を前記試薬ノズル部に排出させる流体を前記分析チップ試薬貯蔵部に供給する供給機構と、前記反応セルに対向して前記反応セルで生じる光を検出する検出部と、検査情報を送受信する機構と、を有する。
検査チップとしては、基板と、前記基板に形成され、生体から採取される被検体が導入される反応セルと、前記反応セルに供給される試薬が貯蔵される試薬貯蔵部と、前記反応セルと前記試薬貯蔵部とを連絡し、前記試薬貯蔵部に貯蔵される前記試薬が前記反応セルに流れる流路を構成する試薬ノズル部と、前期試薬貯蔵部に連絡し、前記試薬を前記試薬貯蔵部から前記試薬ノズル部に流動させる流体を前記試薬貯蔵部に供給する流体供給経路と、を有する。
なお、本チップは試薬貯蔵部と、試薬貯蔵部と反応セルを連絡する試薬ノズルとを複数備えている。
本検査装置は大きく分けて,検査チップ110を設置するための基板100、検査チップ110、検査チップ110内での反応を光学的に検出する光検出器120、検査チップ焼却機構130、情報送受信機構140の5つの構成要素から成る。
基板100は,微量の流体(本実施例では、1回の送液量が0.1μL)を送液する4つのポンプ101-i(i=1、2、3、4),ポンプから出た流体が流れる4本の基板流路102-i(i=1、2、3、4)、検査チップ110の反応セル113を配置する領域に形成する検査チップ110の温度を最適化するための温度制御機構103、検査チップ110を吸着させるための吸着溝104から構成される。なお、本実施例では4種類の塩基(A,T,G,C)に対応した4種類の試薬(dATP,dTTP,dGTP,dCTP)を扱うため、ポンプ101-iや基板流路102-iの数が4であるが、検査用途に応じてそれらの数を変更することができる。温度制御機構103にペルチェを使用した場合、印加電流の向きを変えるだけで検査チップ110の昇温・冷却操作を簡便に行うことができる。ポンプ101-iの形態は特に限定されるものでなく、シリンジポンプやダイヤフラムポンプを使用することができる。
基板100上に置く検査チップ110には,1検査分のみの微量試薬(dATP,dTTP,dGTP,dCTP)を予め内蔵しておき、検体ごとにチップを交換して廃棄するようなディスポーザブルなチップとして使用する。これにより、試薬を用いた精度の高い検査を簡便に行うことが出来る。すなわち、検査者は試薬の調整・分注を行う手間を省くことができ、時間が短縮されるだけでなく、汚染を防ぐことも出来る。検査チップ110の構造として、4種類の試薬をそれぞれ保管する4つの試薬槽111-iと、基板100流路から送られた流体を各試薬槽111-iに連絡する4本の検査チップ流路112-i(i=1、2、3、4)を有する。基板の基板流路102−iに接続される領域を備え、被験者のDNAサンプルと試薬が反応する反応セル113と、反応セル113と4つの試薬槽111-iを連結する4本のdNTPノズル114-i(i=1、2、3、4)から構成される。なお上述のように、検査チップ流路112-iや試薬槽111-i、dNTPノズル114-i、および反応セル113の数は検査用途に応じて変更することが出来る。
ディスポーザブルな検査チップ110の材料として、加工費用が高いガラスよりも、廃棄処理性に優れるほうが好ましい。例えば、基板は有機材料を主構成要素とする。また、樹脂のほうが好ましい。樹脂の種類は特に限定されるものではないが、本実施例では以下の優れた特性を有するポリジメチルシロキサン(PDMS:ダウコーニングアジア社製,シルポット184)を使用した。
・生体適合性良好(通常のシリコンゴムは生理的に不活性)
・サブミクロンの精度で型の転写が可能(硬化前は低粘度で流動性に富むため,
複雑な形状の細部まで良好に浸透)
・ 低コスト(マイクロデバイス材料のパイレックスガラスより安価)
・ 焼却により容易に廃棄可能
この検査チップ110を基板100の上に置き、基板100を固定する。そして、検査チップ流路112−iと基板流路102−iを連絡させる。具体的には、基板100の吸着溝104を真空排気用ポンプ105により真空引きすることにより,検査チップ110は基板100に吸着することができる。このように真空チャックを行うことで,基板流路102-iと検査チップ流路112-iが確実に接続され、流体の漏れを防止する一方で、検査チップ110は基板100に対して容易に着脱可能となる。
光検出器120は、光検出器120受光面が反応セル113に対向して配置する(例えば、反応セル113の上にくるよう配置する)。光検出器120としてはCCDカメラ、光電子倍増管、フォトダイオード等を使用できるが、装置を小型化するにはフォトダイオードが好ましい。
チップ焼却機構130は、特に形式が限定されるものではなく、1000〜1200℃程度まで昇温可能な小型電気炉等がよい。本実施例における検査チップ110の材料、ポリジメチルシロキサンは焼却時に有害なダイオキシンや硫化水素が発生しないため、ダイオキシン対策として1500℃付近まで昇温する必要がなく、また脱硫装置も不要である。なお、チップ焼却機構130を設けずに検査装置のさらなる小型化を図り、サービスプロバイダ3が使用済みの検査チップを回収してもよい。
本実施例においては遺伝子の塩基配列を検査対象としたが、抗原抗体反応による感染症の有無や、血液中の蛋白濃度、あるいはアレルギー反応の有無が検査可能である。
例えば、検査チップの反応セルに被験者の血液を充填し、試薬槽から試薬(例えば、B型肝炎ウィルス診断であればHBs抗体、B型肝炎ウィルス診断であればHCV抗体)を反応セルに注入すると、血液内のウイルスそのもの(抗原)が抗体と反応して凝集する。この凝集反応を光検出器により検出することで、被検者の感染症の有無を検査することが出来る。
また、反応セルに血清を充填し、例えば、特表平9−504732号公報に記載の血液分析用の試薬を試薬槽から反応セルに注入した時の比色を吸光光度計により測定することで、血液中の蛋白質、酵素などの濃度を検査することができる。
このように、検査装置は共通で、検査対象に応じた試薬を内蔵した検査チップ110を用意するだけで、様々な検査が簡便・迅速に行えるようになる。検査チップ110を基板100上に置いて簡便な光検出器120を組み合わせるだけの、小型で可搬な検査装置を提供することが出来る。さらにディスポーザブルな検査チップ110に予め1検査分のみの試薬を内蔵しておくことで、試薬を用いた精度の高い検査が簡便に行える、POCテスティングに好適な環境を作ることができる。
(大病院サーバ)
大病院2内の大病院サーバ20の構成を図6に示す。大病院サーバ20は、小病院1から送信された検査情報を記録、編集し、大病院2内の診療部21やサービスプロバイダ3に編集した情報を送信するためのものである。図4に示されるように、大病院2サーバは情報入出力部210、記憶部220、情報管理部230などがパスで接続された構成となっている。
情報入出力部210には、モニタ、キーボード、マウスなどがI/O装置を介して接続されている。
記憶部220は、ハードディスク等より構成され、臨床DB(Data Base)221、登録DB222、被験者DB223より構築されている。臨床DB221には、既往の臨床データが蓄積されている。登録DB222には、解読された遺伝子の配列情報や遺伝子と疾病との相関、あるいはインフルエンザや花粉アレルギーの流行情報など、アップデイトに更新されるデータが蓄積される。例えば、各検査項目に対応する遺伝子情報が蓄積され、母数のデータにおける特定箇所の遺伝子配列の平均値、或は多数値、などとの相違する場合の疾病の発生率などの関連を示す情報があることが好ましい。被験者DB223には、小病院1で検査を受けた被験者の個人情報(被験者ID、検査を受けた病院名称、検査年月日、検査項目等)が蓄積される。これにより、被験者の症状が悪化して大病院2に来院した場合、個人情報を把握しているため、大病院2は速やかな対応が可能となる。
情報管理部230は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)などより構成され、情報記録手段231、DB抽出手段232、検査結果表作製手段233、消耗品ファイル13作製手段234、個人情報管理手段235より構築されている。情報記録手段231は、小病院1の小型検査装置10から送信された検査情報を記憶部220内の各DBに記録する手段である。DB抽出手段232は、被験者の検査結果や消耗品情報にDBのデータを付加するためにデータを抽出する手段である。具体的には、被験者が遺伝子検査を受けた時に、被験者の遺伝子配列と疾病との相関を遺伝子DBと比較するために、前記登録DB221から必要な領域の遺伝子データを抽出する。
検査結果表作製手段233は、被験者の検査情報に前記DBから抽出したデータを付加してファイル化し、診療部21の医師が検査結果を迅速に検討できるようにする手段である。作製される検査結果表の一例を図5に示す。これにより、S32の送信データを受信した場合、情報入出力部210で取り込まれる。被験者が検査を受けた医療機関名称、診療科名称、担当医師名称は実名、あるいはコード番号でもよい。被験者IDは、被験者が小病院1にて検査を受けるときに取得し、被験者の氏名や住所などの情報は記載されない。さらに、検査年月日、検査項目、試薬名称と続く。検査項目、試薬名称については検査チップに固有のものであるから、消耗品情報から容易に抽出可能である。さらに検査結果表の右側には被験者の検査結果(本実施例では特例領域の遺伝子配列)と、参照DB(標準の遺伝子配列)が記載される。
消耗品ファイル作製手段234は、消耗品情報(検査チップの消費状況)にDBの更新情報を付加した消耗品ファイル13を作製し、プロバイダサーバ30へ消耗品ファイル13を送信する手段である。
個人情報管理手段235は、大病院2サーバからプロバイダサーバ30へ消耗品ファイル13が送信される際、被験者の個人情報を除去する手段である。
このように、情報を入出力する手段と、臨床データ遺伝子配列などデータを記憶するデータベースと、検査装置の検査情報をデータベースに記録する情報記録手段と、検査情報や消耗品情報に対応するデータベースの情報をデータベースから抽出する手段と、前記抽出データを付加した検査情報や消耗品情報を表にまとめる手段と、プロバイダサーバに消耗品情報を送信する前に被験者の個人情報を消去する個人情報管理手段とを備えていることにより、セキュリティーを確保したシステムとすることができる。
(プロバイダサーバ)
サービスプロバイダ3内のプロバイダサーバ30の構成を図7に示す。プロバイダサーバ30は、小病院1や大病院2から送信された消耗品情報を記録、編集し、サービスプロバイダ3内のサービス部31に編集した情報を送信するためのものである。図6に示されるように、プロバイダサーバ30は情報入出力部240、記憶部250、情報管理部260などがパスで接続された構成となっている。
情報入出力部240については、前記の大病院2サーバの構成要素と同様である。
記憶部250は、ハードディスク等より構成され、顧客DB251、登録DB252より構築されている。顧客DB252には、小型検査装置10や検査チップのユーザ(本実施例では小病院1)の情報、消耗品の使用状況等が蓄積されている。登録DB252には、大病院2から提供された遺伝子の配列情報や遺伝子と疾病との相関、あるいは流行病の種類、地域性など、アップデイトに更新されるデータが蓄積される。
情報管理部260は、CPUやRAMなどより構成され、情報記録手段261、DB抽出手段262、消費傾向演算手段263より構築されている。情報記録手段261は、小型検査装置10や大病院2サーバから送信された消耗品情報を記憶部250内の各DBに記録する手段である。DB抽出手段262は、顧客情報や更新される医療データを前記DBから抽出する手段である。消費傾向演算手段263は、前記DBを元に、インフルエンザや花粉アレルギー等の流行病の地域差、時期のずれをデータ化し、検査チップに内蔵する試薬の生産・調合ラインを最適化する手段である。これにより、検査チップの不必要な在庫がなくなり、疾病流行に適応した検査形態を提供することが可能となる。
このように、サービスプロバイダのサーバは、情報を入出力する手段と、顧客データやインフルエンザや花粉アレルギー等の流行病の更新データなどを記憶するデータベースと、被験者や医療施設から通信回線を介して送信された消耗品情報を前記データベースに記録する手段と、顧客データや更新される医療データをデータベースから抽出する手段と、前記データベースを元に、流行病の地域差、時期のずれをデータ化し、検査チップに内蔵する試薬の生産・調合ラインを最適化する消費傾向演算手段とを備えていることにより、検査チップなどの消耗品の消耗状況に迅速に対応したサービスを提供ができる。
(POCテスティングの流れ)
被験者が近隣の小病院1に行き、従来大病院2で行われていた遺伝子検査等を小病院1で行うPOCテスティングの流れを図8に示す。なお、情報の送受信は、小病院1、大病院2、そしてサービスプロバイダ3の間で行われるため、3者の間で予めサービス契約が締結されているものとする。
まず、小病院1では被験者のIDを小型検査装置10に登録する(S1)。保険証に記載された被験者の氏名や住所など個人情報は登録しない。次に小型検査装置10により15分〜30分程度で被験者の検査を行い(S2)、検査情報(検査結果、被験者ID、消耗品情報)を大病院2の大病院サーバ20に送信する(S3)。検査情報に消耗品情報が含まれない場合は、消耗品情報をサービスプロバイダ3のプロバイダサーバ30に送信する(S4)。
小病院1の小型検査装置10から送信された検査情報は、通信回線4を介して大病院2サーバに受信され、情報管理部230の情報記録手段231によって記憶部220のDBに記録される(S5)。次に、DB抽出手段232によって登録DBの更新データを抽出し(S6)、被験者の検査結果に登録DBの更新データを付加した検査結果表を検査結果表作製手段233により作成する(S7)。そしてこの検査結果表を診療部21に送信する(S8)。さらに、消耗品ファイル作製手段234によって消耗品情報に登録DB222の更新情報を付加した消耗品ファイル13を作製し、サービスプロバイダ3のプロバイダサーバ30へ消耗品ファイル13を送信する(S9)。
診療部21では大病院サーバ20から送信された検査結果表を検討し(S10)、治療アドバイスを小型検査装置10に送信する(S11)。
小病院1では、小型検査装置10が受信した治療アドバイスを記録し(S12)、被験者の治療に役立てる。小型検査装置10は、治療アドバイス提供に対する対価を大病院2に送付するよう信号を発する(S13)。そして大病院2の診療部21では対価を受領した時に信号を発する(S14)。
サービスプロバイダ3では、小型検査装置10ないしは大病院2サーバから送信された消耗品情報を情報管理部260の情報記録手段261によって記憶部250のDBに記録する(S15)。次に、大病院サーバ20から送信された消耗品ファイル13に対して対価を大病院2に送付するよう信号を発する(S16)。そして大病院2の大病院サーバ20では対価を受領した時に信号を発する(S17)。サービスプロバイダ3ではさらに、消耗品を小病院1に送付するよう信号を発する(S18)。そして小病院1の小型検査装置10では消耗品を受領した時に信号を発する(S19)。最後に、小型検査装置10では消耗品の代金をサービスプロバイダ3に送付するよう信号を発し(S20)、サービスプロバイダ3のプロバイダサーバ30は代金を受領した時に信号を発する(S21)。
このように、本実施例における小型検査装置10を核としたPOCテスティングサービスの体制を敷くことにより、被験者は遠方の大病院2まで足を運ぶことなく、従来大病院2で行われるレベルの検査・治療を近隣の小病院1で受けることが可能となる。また遺伝子DBの蓄積により、被験者の遺伝体質に合わせた副作用の少ない薬の処方が可能となる。
小病院1にとっては、小型検査装置10を導入(サービスプロバイダ3から購入あるいはレンタル)することで、大病院2並みの検査が簡便・迅速に行えるようになるため、癌や糖尿病といった成人病の健診を通じて顧客を獲得することが可能となる。また大病院2との提携により治療精度が向上する利点を有する。さらに消耗品である検査チップが消費した分だけ補充されるシステムであるため、無駄に在庫を抱えることなく、また試薬の活性維持に労力を割くことなく検査を行うことができる。
いっぽう大病院2にとって、検査結果に対するアドバイスや消耗品情報に付加価値を与えることで、小病院1やサービスプロバイダ3から情報提供料を受領できるだけでなく、臨床データの蓄積という病院にとっての財産を得ることができる。さらに、被験者の症状が悪化した場合、小病院1からの紹介で被験者は大病院2に来院することになるから、潜在的な顧客を獲得することが可能となる。
サービスプロバイダ3にとって、ユーザ(本実施例では小病院1)の検査チップ消耗状況に応じて検査チップに試薬を内蔵すればよいので、検査チップの不必要な在庫がなくなる利点を有する。また消耗品情報に関して大病院2を介することで、流行病の疾病流行に応じて検査チップに内蔵する試薬の生産・調合ラインを最適化でき、より精度の高い検査形態を提供できる。
なお、前述した小病院1での前述の検査結果としてのデータとしては、好ましくは、所定の長さ(ある程度長い)塩基配列である。これにより、複数の情報を含むためより高精度の検査の実効を図ることができる。
また、大病院2の記憶部220に蓄積されるデータとしては、送信される検査結果と比較する母集団データとしては、多数の人の遺伝情報から特定の場所の遺伝子配列であることができる。これを検査結果と比較することにより、母集団と比較した場合の違いを見る。これにより、対象とする特定疾病へのかかりやすさや発症率の程度を推定することができる。或は、許容できる範囲の差異であれば、許容状態範囲であると判断することもできる。
具体的には、検査結果として遺伝子測定値(特定個所:疾病対応)は、DBに蓄積された特定個所(特定疾病の可能性大)の配列との比較を行う。複数箇所の測定値のうち母DATAから抽出した平均値・多数値・選択値に対して差のある個所に基づいて判断する。例えばこれらの差が大きい場合は、疾病になる可能性低い、差が小さければ可能性大と判断することができる。
また、特定物質に対するアレルギなどの反応性についても、遺伝子測定値を特定個所(アレルギ・薬効等の可能性大)の配列との比較を行う。差が大きい場合は、アレルギなどの反応性の可能性小、差が小さい場合は、アレルギ可能性大と判断することも考えられる。
また、これらの遺伝子測定値は、DATAベースの母DATAとして利用されることにより、比較値が変化する余地が有り、より高精度の検査を行うことができる。
このため、更新される母DATAに基づいて定められる比較対象値(多数値・平均値・選択値)と測定値を比較して、差異の程度を元に特定疾病や特定対象物に対する反応性の可能性を判断することができ、精度良い遺伝子起因の疾病判断が容易に(小病院でも)できる。
また、本システムにより、個人情報漏洩防止しつつ、高精度の判断を可能とする。また、高精度のDATABASE構築できる。
測定結果の母DBをサービスプロバイダが保持して更新作業を行う場合、小病院から氏名IDや測定値を含むデータが大病院に送信され、そこで、前述のコメントと共に小病院に返信されるが、それと共に、測定値(氏名DATA削除)をサービスプロバイダに送信してそこで母DBの更新を行うことができる。
そして、サービスプロバイダから更新母DATA情報が大病院に送信されるようにする。小病院からの測定値を更新母DATAと比較して判断し小病院に送信する結果に反映されることができる。
サービスプロバイダは、複数の大病院とネットワークを介して接続しており、複数の大病院から母DATA用情報を入手できる。DATA提供者は氏名DATA削除なのでプライバシ問題防ぐ。DATA提供者は高精度の母DATAを元にした診察・判断を受けることができ医療の質を向上できる。大病院は高精度の母DATAを元にした診察が可能で提供サービスの質を向上できる。
また、他の形態としては、小病院から氏名IDや測定値の情報をサービスプロバイダに送信し、氏名IDや測定値及び更新母DATA情報を大病院に送信する。そして、大病院では小病院からの測定値を更新母DATAと比較して判断し、小病院に送信することができる。
サービスプロバイダへの氏名IDが連絡されることになるが、流れが簡単で・速い処理・効率的な対応ができる。更新DBDATAを測定値とともに効率的に大病院に送付でき最新DBに基づく判断可能である。
或は、小病院から→氏名IDに対応する送信用IDを作り、送信用IDと測定値をサービスプロバイダに送信し、サービスプロバイダから送信用IDと測定値と更新母DATA情報を大病院に送信される。一方で、小病院から送信用IDと氏名IDとの関係DATAを大病院に送信される。大病院では小病院からの測定値を更新母DATAと比較して判断し、送信用IDと氏名IDから特定した小病院へ結果を送信する。これにより、前記の2の作用効果を得つつ、セキュリティを高めることができる。
前記検査チップは、以下のように使用されることが好ましい。
生体から採取される被検体が導入される反応セルと、前記反応セルに供給される試薬が貯蔵された試薬貯蔵部と、前記反応セルと前記試薬貯蔵部とを連絡し、前記試薬貯蔵部に貯蔵される前記試薬が前記反応セルに流れる流路を構成する試薬ノズル部と、を有する検査チップを提供する工程と、前記提供された検査チップの前記試薬貯蔵部の試薬を冷却して凝固する工程と、前記凝固した試薬を貯蔵する前記検査チップを搬送する工程と、前記搬送さえた前記検査チップを昇温して前記試薬を融解する工程と、前記反応セルに生体から採取された被検体が導入され、前記試薬と混合される工程と、前記混同により生じる反応を検知する工程と、を有する。
本実施例により、病院間で被験者の検査データを交信し、検査精度の向上、あるいは被験者の肉体的負担が軽減できる分散型検査システムおよびそれを実現するための検査装置を提供することができる。
次に実施例2を説明する。
実施例2は、基本的には実施例1と同様の形態を有することができるが、実施例1では、被験者が近隣の小病院1に行って検査を受け、その検査結果に応じた治療も小病院1内で受けるものであった。本実施例では、被験者がまず大病院2で検査を受け、その後の検査や治療は被験者が希望する近隣の小病院1にて行われる事例を、図9を用いて説明する。なお、実施例1と同じ構成要素については同一の符号を用い、詳細の説明は省略する。
(POCテスティングサービスシステム)
本実施例も実施例1と同様に、既往の臨床DBや日々更新される遺伝子DBを有する大病院2と、大型検査装置を所有しない小病院1と、小型検査装置10やディスポーザブルな検査チップを提供するサービスプロバイダ3とを通信回線4を介して接続可能に構成したものである。
大病院2の検査技師が小型検査装置10を用いて被験者の検査を行い、小型検査装置10内の情報送信機能を用いて検査情報(検査結果、被験者ID、消耗品情報)を大病院サーバ20に送信する。大病院サーバ20により検査情報は編集され、その編集済み検査情報は大病院サーバ内20から抽出されたDBと共に診療部21に送付される。診療部21の医師は既往の臨床DBや日々更新される遺伝子DBを元に検査情報を検討し、検査情報に今後の治療方針を付記して、大病院2とサービス契約(小型検査装置10の所有が前提)されている小病院1の中から被験者が希望する小病院1の小型検査装置10に前記検査情報22を送信する。これにより、以下に示す小病院に被検者が通院した際に行っても良い。
小病院1は、被験者が来院した時、前記検査情報22を元に検査・治療を続行する。そして一定の期間(例えば被験者の来院回数3回)毎に検査・治療の経過23を小型検査装置10から大病院2の大病院2サーバに送信する。被験者の検査情報23は大病院サーバ20の記憶部220のDBに記録され、一定期間ごとに大病院2の診療部21に送信される。そして診療部21から適宜治療アドバイスが小病院1の小型検査装置10に送信される。小病院1は大病院2に対してアドバイス提供料を支払う。
大病院2ないし小病院1と、サービスプロバイダ3との消耗品情報の送受信の方法は実施例1と同様である。
(POCテスティングの流れ)
被験者がまず大病院2で検査を受け、その後の検査や治療は被験者が希望する近隣の小病院1にて行われるPOCテスティングの流れを図10に示す。なお、大病院2、小病院1、サービスプロバイダ3の間で予めサービス契約が締結されているものとする。
まず、大病院2では被験者のIDを小型検査装置10に登録した後、小型検査装置10により15分〜30分程度で被験者の検査を行う(S31)。そして検査情報(検査結果、被験者ID、消耗品情報)を大病院2サーバに送信する(S32)。
送信された検査情報は大病院2サーバに受信され、情報管理部230の情報記録手段231によって記憶部220のDBに記録される(S33)。次に、DB抽出手段232によって登録DB222の更新データを抽出し、被験者の検査結果に登録DB222の更新データを付加した検査結果表を作成する(S34)。そしてこの検査結果表を診療部21に送信する(S35)。さらに、消耗品ファイル作製手段234によって消耗品情報に登録DB222の更新情報を付加した消耗品ファイル13を作製し、サービスプロバイダ3のプロバイダサーバ30へ消耗品ファイル13を送信する(S36)。
診療部21では大病院2サーバから送信された検査結果表を検討する(S37)。そして検査結果表に今後の治療方針を付記し、大病院2とサービス契約されている小病院1の中から被験者が希望する小病院1の小型検査装置10に前記検査結果表を送信する(S38)。
小病院11は、被験者が来院した時、前記プロセスによる検査結果がある場合には、前記検査結果表を元に検査・治療を行う(S39)。また、一定の期間毎或は必要に応じて検査・治療の経過を小型検査装置10から大病院2の大病院サーバ20に送信する(S40)。また消耗品の消費情報をサービスプロバイダ3のプロバイダサーバ30に送信する(S41)。
小病院1から送信された被験者の検査情報は大病院2サーバの記憶部220のDBに記録される(S42)。そして情報管理部230の検査結果作製手段233により新規の検査結果表が作成され、一定期間ごとに大病院2の診療部21に送信される(S43)。
診療部21において検査結果表が検討され、治療アドバイスが適宜小病院1の小型検査装置10に送信される(S44)。
小型検査装置10は、治療アドバイス提供に対する対価を大病院2に送付するよう信号を発する(S45)。そして大病院2の診療部21では対価を受領した時に信号を発する(S46)。
サービスプロバイダ3では、小型検査装置10ないしは大病院サーバ20から送信された消耗品情報を情報管理部260の情報記録手段261によって記憶部250のDBに記録する(S47)。次に、大病院サーバ20から送信された消耗品ファイル13に対して対価を大病院2に送付するよう信号を発する(S48)。そして大病院2の大病院サーバ20では対価を受領した時に信号を発する(S49)。サービスプロバイダ3ではさらに、消耗品を小病院1と大病院2に送付するよう信号を発する(S50)。そして小病院1ないし大病院2の小型検査装置10では消耗品を受領した時に信号を発する(S51)。最後に、小型検査装置10では消耗品の代金をサービスプロバイダ3に送付するよう信号を発し(S52)、サービスプロバイダ3のプロバイダサーバ30は代金を受領した時に信号を発する(S53)。
実施例1と比較して、被験者は大病院2で検査を受けたという充足感が得られる。大病院2にとっては、アレルギー疾患のような軽度の症状ながら長期間の通院が必要となる被験者を小病院1に分散させることができる。また手術後の患者を早期に退院させ小病院1において術後の経過をモニタする形態も可能になり、慢性的なベッド不足を解消することができる。小病院1にとっても、更なる顧客の増加を見込むことができ、またサービスプロバイダ3にとっても大病院2に小型検査装置10が配置される利点を有する。
次に実施例3を説明する。
基本的には実施例1と同様の形態を備えることができるが、本実施例では、被験者の自宅に設置された小型検査装置10を用いて、被験者が自ら検査を行い、その検査結果を近隣の小病院1に送信して治療アドバイスを受ける、小型検査装置10を核とした在宅医療の事例を、図11を用いて説明する。
(POCテスティングサービスシステム)
本実施は、小型検査装置10を設置した被験者自宅5と、被験者近隣の小病院1と、既往の臨床DBや日々更新される遺伝子DBを有する大病院2と、小型検査装置10やディスポーザブルな検査チップを提供するサービスプロバイダ3とを通信回線4を介して接続可能に構成したものである。
被験者はサービスプロバイダ3から貸与された小型検査装置10を自宅5に設置し、自身の尿や血液の検査を小型検査装置10により行う。そして小型検査装置10内の情報送信機能を用いて検査情報(検査結果、被験者ID)11を小病院1の小型検査装置10に送信する。また消耗品情報14をサービスプロバイダ3に送信することで、消費した分だけ検査チップ15がサービスプロバイダ3より補充される。詳細は実施例1と同様である。
小病院1では、小型検査装置10で受信した検査情報11を元に、食事メニューなどの健康アドバイス32を被験者自宅5に送信する。また被験者の遺伝情報に基づいたさらに詳細な健康アドバイスを提供するため、検査情報11を小病院1の小型検査装置10から大病院2の大病院サーバ20に送信する。
大病院2では大病院サーバ20により検査情報11は編集され、その編集済み検査情報は大病院サーバ20内から抽出されたDBと共に診療部21に送付される。診療部21の医師は既往の臨床DBや日々更新される遺伝子DBを元に検査情報を検討し、治療アドバイス12を小型検査装置10に送信する。
小病院11はこの治療アドバイス12を元に、個人体質にあわせたより精度の高い健康アドバイス32を被験者に送信することができる。
被験者は送信された健康アドバイスに対する質問や、診察の予約等を自宅5の小型検査装置10から行うことができる。
(POCテスティングの流れ)
被験者がまず自宅で検査を行い、その後の検査や治療は被験者が希望する近隣の小病院1にて行われるPOCテスティングの流れを図12に示す。なお、被験者、小病院1、大病院2、サービスプロバイダ3の間で予めサービス契約が締結されているものとする。
これにより、検査装置を用いて検査を行う被験者宅から、その検査情報を通信回線を介して医療施設に送信することができるようにする。
まず、被験者自宅5では被験者が自らのIDを小型検査装置10に登録し(S61)、小型検査装置10により15分〜30分程度で自身の検査を行う(S62)。そして検査情報(検査結果、被験者ID)を小病院1の小型検査装置10に送信する(S63)。さらに消耗品情報をサービスプロバイダ3のプロバイダサーバ30へ送信する(S64)。
送信された検査情報は小病院1の小型検査装置10に受信される(S65)。小病院1の医師がこの検査情報を元に健康アドバイスをすぐさま被験者自宅5に返信することもできるが、ここでは被験者の個人体質にあわせたより精度の高い健康アドバイスを提供するため、前記検査情報を小型検査装置10から大病院2の大病院サーバ20に送信する(S66)。
大病院サーバ20では情報管理部230の情報記録手段231によって記憶部220のDBに記録される(S67)。次に、DB抽出手段232によって登録DB222の更新データを抽出し、被験者の検査結果に登録DB222の更新データを付加した検査結果表を作成する(S68)。そしてこの検査結果表を診療部21に送信する(S69)。診療部21では大病院サーバ20から送信された検査結果表を検討する(S70)。そして治療アドバイスを小病院1の小型検査装置10に送信する(S71)。
小病院1は、治療アドバイス提供に対する対価を大病院2に送付するよう信号を発する(S72)。そして大病院2の診療部21では対価を受領した時に信号を発する(S73)。小病院1は前記治療アドバイスを元に、より精度の高い健康アドバイスを被験者自宅5の小型検査装置10に送信する(S74)。小型検査装置10では健康アドバイスへの対価を小病院1に送付するよう信号を発し(S75)、小病院1の小型検査装置10は代金を受領した時に信号を発する(S76)。
サービスプロバイダ3では、被験者自宅5の小型検査装置10から送信された消耗品情報を情報管理部260の情報記録手段261によって記憶部250のDBに記録する(S77)。そして消耗品を被験者自宅5に送付するよう信号を発する(S78)。被験者自宅5の小型検査装置10では、消耗品を受領した時に信号を発する(S79)。最後に、小型検査装置10では消耗品の代金をサービスプロバイダ3に送付するよう信号を発し(S80)、サービスプロバイダ3のプロバイダサーバ30は代金を受領した時に信号を発する(S81)。
このように、ディスポーザブルな検査チップを用いて簡便に検査が行え、かつ情報の送受信機能を備えた小型の検査装置を在宅医療の現場に配置することで、被験者にとって肉体的・経済的な負担が少なく、かつ個人体質にあわせた精度の高い医療サービスが実現する。
実施例1における検査システムの全体構成図である。 検査結果表の構成を示す図である。 治療アドバイスの構成を示す図である。 小型検査装置10の装置構成の一例を示す斜視図である。 小型検査装置10の検査チップの構成を示す拡大図である。 大病院2の大病院2サーバの構成を示すブロック図である。 サービスプロバイダ3のプロバイダサーバ30の構成を示すブロック図である。 実施例1における検査システムの流れを示すフローチャート図である。 実施例2における検査システムの全体構成図である。 実施例2における検査システムの流れを示すフローチャート図である。 実施例3における検査システムの全体構成図である。 実施例3における検査システムの流れを示すフローチャート図である。
符号の説明
1...小病院、2...大病院、3...サービスプロバイダ、4...通信回線、5...被験者自宅、10...小型検査装置、20...大病院サーバ、21...診療部、30...プロバイダサーバ、31...サービス部、100...基板、101-i...ポンプ、102-i...基板流路、103...温度制御機構、104...吸着溝、105...真空排気用ポンプ、106...検査チップ底板、110...検査チップ、111-i...試薬槽、112-i...検査チップ流路、113...反応セル、114-i...試薬ノズル、210...情報入出力部、220...記憶部、221...臨床DB、222...登録DB、223...被験者DB、230...情報管理部、231...情報記録手段、232...DB抽出手段、233...検査結果表作成手段、234...消耗品ファイル作成手段、235...個人情報管理手段、240...情報入出力部、250...記憶部、251...顧客DB、252...登録DB、260...情報管理部、261...情報記録手段、262...DB抽出手段、263...消費傾向演算手段

Claims (12)

  1. 被検体に対応する被検体IDと検査結果情報を含む情報を受信するホスト受信部と、遺伝子情報データベースへの連絡部と、前記検査結果情報と対応する遺伝子情報を遺伝子情報データベースから読み出して比較する比較部と、前記比較情報を送信するホスト送信部と、前記被験者IDと対応する前記検査結果情報を蓄積する被検体データベースと、を備えるホスト検査装置が連絡されたネットワークシステムに、接続可能に形成された分散検査装置であって、
    前記分散検査装置は、
    前記被検体の遺伝子情報を検査する検査部と、
    前記検査部での検査結果情報と前記被検体IDとをネットワークを介して前記ホスト検査装置に送信する送信部と、
    前記送信した検査結果情報に基いて前記ホスト検査装置で処理された評価情報をネットワークから受信する受信部と、前記受信した情報を出力する出力部と、を有することを特徴等する分散検査装置。
  2. 請求項1において、
    前記ネットワークは、サービスプロバイダに連絡されており、
    前記分散型検査装置は、
    生体から採取される被検体が導入される反応セルと、前記反応セルに供給される試薬が貯蔵される試薬貯蔵部と、前記反応セルと前記試薬貯蔵部とを連絡する試薬ノズル部と、を有する検査チップを設置する検査チップ設置部と、
    前記試薬貯蔵部の前記試薬を前記試薬ノズル部に排出させる流体を前記分析チップ試薬貯蔵部に供給する供給機構と、
    前記反応セルでの反応を検出する検出部とを有し、
    前記ホスト検査装置に前記検査結果情報の送信に対応して、前記検査チップの消費情報を前記サービスプロバイダに送信されることを特徴とする分散検査装置。
  3. 請求項1において、前記遺伝子情報データベースは、前記検査結果情報に基き更新されることを特徴とする分散検査装置。
  4. 請求項1において、前記ネットワークには複数の施設が接続され、
    前記分散検査装置は、前記検査結果情報と前記ホスト検査装置で処理された情報を送信する施設情報とを、前記ホスト検査装置に送信することを特徴とする分散検査装置。
  5. 請求項1において、
    前記受信部は、送信した検査結果情報に対応した前記ホスト検査装置からの評価情報と前記被検体データベースに蓄積された前記被検体の検査結果情報を受信することを特徴とする分散検査装置。
  6. 検査結果情報を受信するホスト受信部と、遺伝子情報データベースへの連絡部と、前記検査結果情報と対応する遺伝子情報を遺伝子情報データベースから読み出して比較する比較部と、前記比較結果を送信するホスト送信部と、を備えるホスト検査サーバが連絡されたネットワークシステムに、接続可能に形成された分散検査サーバであって、
    前記分散検査サーバは、
    被検体の遺伝子情報を検査する検査部からの検査結果情報が入力される検査情報入力部と、被検体に対応する被検体IDの記録部と、
    前記検査結果情報と前記IDとをネットワークを介して前記ホスト施設に送信する送信部への連絡部と、
    前記送信した検査結果情報に対応した前記ホスト検査装置からの評価情報をネットワークから受信する受信部と、前記受信した情報の記録部と、前記受信した情報を出力する出力部への連絡部と、を有することを特徴等する分散検査サーバ。
  7. 被検体が導入される反応セルを有する検査チップを設置する検査チップ設置部と、前記反応セルで被検体の遺伝子情報を検査する検査部と、
    前記検査部での検査結果情報と前記被検体に対応する被検体IDとをネットワークを介して前記ホスト施設に送信する送信部と、を備える分散検査装置が連絡されたネットワークシステムへの接続部を備えたホスト検査装置であって、
    前記ホスト検査装置は、前記分散検査装置からの検査結果情報を受信するホスト受信部と、遺伝子情報データベースへの接続部と、前記検査結果情報と対応する遺伝子情報を遺伝子情報データベースから読み出して比較する比較部と、前記比較結果を前記分散検査装置にネットワークを介して送信するホスト送信部と、前記被験者IDと対応する前記検査結果情報を蓄積する被検体データベースと、を備えることを特徴とするホスト検査装置。
  8. 請求項7において、前記検査結果は複数箇所の被検査体の遺伝子情報を含み、検査結果の遺伝子配列と前記遺伝子情報データベースに蓄積された対象個所についての遺伝子配列とを比較することを特徴とするホスト検査装置。
  9. 請求項7において、
    前記ネットワークは、サービスプロバイダに連絡されており、
    前記ホスト受信部は、前記分散検査装置から送信された検査結果情報、被検体ID、検査情報と消耗検査チップ情報とを情報を受信し、
    前記ホスト送信部は、前記ホスト検査装置で前記受信した情報をサービスプロバイダへ送信し、
    前記受信情報がサービスプロバイダに送信されるまでの間に、少なくとも被験体のID情報を除去する個人情報管理部を備えることを特徴とするホスト検査装置。
  10. 請求項7において、前記比較結果に基づくコメントの入力部を有し、前記ホスト送信部は前記比較結果と前記入力されたコメントを前記分散検査装置に送信することを特徴とするホスト検査装置。
  11. 請求項7において、前記ホスト受信部で受信した前記検査結果情報が、ホスト検査装置での処理結果の送信先を選択した送信先情報を有する場合に、前記比較結果を前記選択された送信先に送信するホスト検査装置。
  12. 被検体が導入される反応セルを有する検査チップを設置する検査チップ設置部と、前記反応セルで被検体の遺伝子情報を検査する検査部を備えた検査装置からの検査情報を入力する入力部と前記検査情報の記録部と、前記被検体に対応する被検体IDの記録部と、を備える分散検査サーバが連絡しうるネットワークシステムへの接続部を備えたホスト検査サーバであって、
    前記ホスト検査サーバは、前記分散検査サーバからの検査結果情報と前記被検体に対応する被検体IDを受信するホスト受信部と、遺伝子情報データベースへの接続部と、前記検査結果情報と対応する遺伝子情報を遺伝子情報データベースから読み出して比較する比較部と、前記比較結果に対応するコメントが入力される入力部と、前記比較結果と前記コメントを前記分散検査サーバへ送信するホスト送信部と、を備えることを特徴とするホスト検査サーバ。
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