JP2005088847A - 動力分配装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 走行用エンジンの出力を利用して車両に搭載された機器を作動するとともに発電/電動機を作動して発電し、エンジンを停止しているときには発電/電動機を電動機として作動することにより上記機器を作動させることができる動力分配装置を提供する。
【解決手段】 車両に搭載されたエンジンの動力によって車輪を駆動する駆動系から動力を取り出すための動力分配装置であって、該駆動系から動力を入力する入力機構と、該入力機構に入力された動力を車両に装備された機器に伝達する第1の動力伝達機構と、該第1の動力伝達機構に伝達された動力を発電/電動機に伝達する遊星歯歯車機構からなる第2の動力伝達機構とを具備しており、該遊星歯車機構からなる第2の動力伝達機構は、該第1の動力伝達機構に伝達された動力を該発電/電動機に伝達する際に増速機として機能するように入力要素と出力要素および制動要素が設定される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に搭載されたエンジンの動力によって車輪を駆動する駆動系から動力を取り出し、機器を作動するとともに発電/電動機を作動して発電し、エンジンが停止しているときには発電/電動機を電動機として作動することにより機器を作動することができる動力分配装置に関する。
近年、食料品等を冷凍または冷蔵状態で輸送する冷凍・冷蔵車が普及されてきている。この種冷凍・冷蔵車においては、冷凍装置のコンプレッサを駆動するための駆動源として、冷凍装置用に専用のエンジンを搭載する方式(例えば、特許文献1参照。)と、車両に搭載された走行用エンジンの出力を利用する方式(例えば、特許文献2参照。)とがある。
特開平5−39968号公報 特開平9−109664号公報
而して、冷凍装置のコンプレッサを駆動するための駆動源として冷凍装置用に専用のエンジンを搭載する方式は、専用のエンジンを搭載する必要があり、高価で重量が増加するとともに搭載スペースを要するという問題がある。
また、冷凍装置のコンプレッサを駆動するための駆動源として車両に搭載された走行用エンジンの出力を利用する方式は、専用のエンジンを搭載する必要がないという利点はあるが、次のような問題がある。近年、店舗配送車における店舗前でのエンジンのアイドリング騒音および排気ガスの排出を抑えるために、荷物を店舗に降ろしているときにはエンジンを停止している。しかるに、走行用エンジンの出力を利用して冷凍装置のコンプレッサを駆動する方式の冷凍・冷蔵車においては、エンジンを停止するとコンプレッサを駆動することができず、冷凍・冷蔵内の食品等の品質が劣化するという問題がある。
また、塵芥収集車や高所作業車等の作業車両も機器作動用の油圧ポンプを走行用エンジンの出力を利用して駆動しており、このような車両においてもエンジンを停止すると作業ができなくなるという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その主たる技術的課題は、走行用エンジンの出力を利用して車両に搭載された機器を作動するとともに発電/電動機を作動して発電し、エンジンを停止しているときには発電/電動機を電動機として作動することにより上記機器を作動させることができる動力分配装置を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するために、本発明によれば、車両に搭載されたエンジンの動力によって車輪を駆動する駆動系から動力を取り出すための動力分配装置であって、
該駆動系から動力を入力する入力機構と、該入力機構に入力された動力を車両に装備された機器に伝達する第1の動力伝達機構と、該第1の動力伝達機構に伝達された動力を発電/電動機に伝達する遊星歯歯車機構からなる第2の動力伝達機構とを具備しており、
該遊星歯歯車機構からなる第2の動力伝達機構は、該第1の動力伝達機構に伝達された動力を該発電/電動機に伝達する際に増速機として機能するように入力要素と出力要素および制動要素が設定される、
ことを特徴とする動力分配装置が提供される。
また、本発明によれば、車両に搭載されたエンジンの動力によって車輪を駆動する駆動系から動力を取り出すための動力分配装置であって、
該駆動系から動力を入力する入力機構と、該入力機構に入力された動力を車両に装備された機器に伝達する第1の動力伝達機構と、該第1の動力伝達機構に伝達された動力を発電/電動機に伝達する遊星歯車機構からなる第2の動力伝達機構とを具備しており、
該遊星歯歯車機構からなる第2の動力伝達機構は、該第1の動力伝達機構に伝達された動力を該発電/電動機に伝達する際に2段に切り換え可能な変速機として機能するように入力要素と出力要素および制動要素が設定される、
ことを特徴とする動力分配装置が提供される。
上記入力機構と第1の動力伝達機構との間には入力機構から第1の動力伝達機構側へだけ動力を伝達する一方向クラッチが配設することが望ましい。
本発明によれば、エンジンが作動している場合には、エンジンの動力を入力機構および第1の動力伝達機構を介して車両に搭載された機器に伝達し該機器を作動するとともに、第2の動力伝達機構を介して発電/電動機を作動することができる。このとき、第2の動力伝達機構が増速機として機能するので、エンジンの回転速度が遅いときにも発電/電動機を所定の発電出力が得られる回転速度以上で駆動することができる。また、エンジンが停止しているときには発電/電動機を電動機として作動することにより上記機器を作動させることができる。また、本発明によれば、第2の動力伝達機構は2段に切り換え可能な変速機として機能するように構成されているので、エンジンの動力によって発電/電動機を作動する際にエンジンの回転速度に応じて第2の動力伝達機構を2段に切り換えることにより、効率良く発電出力が得られる。
以下、本発明に従って構成された動力分配装置の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成された動力分配装置を冷凍・冷蔵車のコンプレッサーを駆動する装置に適用した概略構成ブロック図が示されている。図示の動力分配装置は、車両に搭載されたエンジン2の動力によって図示しない車輪を駆動する駆動系から動力を取り出すように構成されている。即ち、エンジン2の動力はクラッチ3、変速機4および図示しないプロペラシャフト、終減速機等を介して車輪に伝達される。このような車輪を駆動する駆動系から動力を取り出す動力分配装置5は、入力機構6と、第1の動力伝達機構7および第2の動力伝達機構8とを具備している。
入力機構6は入力軸61と該入力軸61に装着された歯車62とからなっており、歯車62が上記変速機4のカウンターシャフ41に装着された歯車42と噛み合うように構成されている。第1の動力伝達機構7は、上記入力軸61と同一軸線上に配設された駆動軸71と、該駆動軸71に装着された駆動歯車72と、駆動軸71と平行に配設された第1の出力軸73と、該第1の出力軸73に装着され上記駆動歯車72と噛み合う従動歯車74とからなっており、第1の出力軸73に電磁クラッチ10(CLT)を介して冷凍装置のコンプレッサー11が連結される。なお、上記入力軸61と駆動軸71との間には、入力軸61から駆動軸71へだけ動力を伝達する第1の一方向クラッチ75が配設されている。
上記第2の動力伝達機構8は遊星歯車機構からなっており、環歯車81と、該環歯車81の中心に配設された太陽歯車82と、該太陽歯車82と環歯車81の内歯歯車811に噛み合う複数の遊星歯車83とを含んでいる。この第2の動力伝達機構8を構成する複数の遊星歯車83は遊星キャリア84によって支持されており、該遊星キャリア84が駆動軸71に連結されている。一方、上記環歯車81と駆動軸71との間には、駆動軸71から環歯車81へだけ動力を伝達する第2の一方向クラッチ85が配設されている。なお、第2の一方向クラッチ85は、遊星キャリア84と環歯車81との間に配設し、遊星キャリア84から環歯車81へだけ動力を伝達するように構成してもよい。また、上記太陽歯車82の回転軸821には制動手段86(BRK)が配設されており、この制動手段86(BRK)は後述する制御手段によって制御される。なお、上記環歯車81の外周面には外歯歯車812が設けられており、この外歯歯車812に第2の出力軸87に装着された従動歯車88が噛み合っている。このように構成された図示の実施形態における第2の動力伝達機構8は、第1の動力伝達機構の駆動軸71に伝達された動力を第2の出力軸87に伝達する際に、遊星キャリア84が入力要素、環歯車81が出力要素、太陽歯車82が制動要素として設定されている。
以上のように構成された第2の動力伝達機構8の第2の出力軸87には、交流発電機および交流電動機として機能する発電/電動機12(G/M)が伝動連結される。発電/電動機12(G/M)が発電機として作動しているとき、発電された交流電力は整流器13によって直流に変換され、バッテリー14に充電される。一方、発電/電動機12(G/M)を電動機として作動する場合は、バッテリー14の直流電力をインバータ15(INV)によって交流に変換するとともに後述する制御手段によって周波数制御して発電/電動機12(G/M)に供給する。なお、電源として商用電源を使用する場合は、接続コード16を図示しないコンセントに差し込み、商用の交流電力を後述する制御手段によって周波数制御して発電/電動機12(G/M)に供給する。
図示の実施形態における動力分配装置は、制御手段100を具備している。制御手段100は、マイクロコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)101と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)102と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)103と、入力インターフェース104および出力インターフェース105とを備えている。このように構成された制御手段100の入力インターフェース105には、上記エンジン2の運転または停止を検出する始動スイッチ17(SW1)、冷凍装置の作動スイッチ18(SW2)、エンジン2の回転速度を検出するエンジン回転速度検出センサ19(ERS)等からの検出信号が入力される。一方、上記出力インターフェース105からは、上記制動手段86(BRK)、電磁クラッチ10(CLT)、インバータ15(INV)等に制御信号を出力する。
図示の実施形態における動力分配装置は以上のように構成されており、以下、その作用について説明する。
先ず、エンジン2が作動している状態について説明する。
エンジン2が作動していると、その動力はクラッチ3、変速機4および図示しないプロペラシャフト、終減速機等を介して車輪に伝達される。一方、変速機4に伝達された動力は、変速機4のカウンターシャフ41に装着された歯車42、歯車62、入力軸61、第1の一方向クラッチ75、駆動軸71、駆動歯車72、従動歯車74、第1の出力軸73、電磁クラッチ10(CLT)を介して冷凍装置のコンプレッサー11に伝達され、該コンプレッサー11を駆動する。
また、上述したように駆動軸71に伝達された動力は、遊星キャリア84、複数の遊星歯車83、環歯車81の内歯歯車811および太陽歯車82、環歯車81の外歯歯車812、従動歯車88、第2の出力軸87を介して発電/電動機12(G/M)に伝達され、該発電/電動機12(G/M)を駆動する。このとき、制動手段86(BRK)が除勢(OFF)され太陽歯車82の回転軸821が回転可能の状態である場合には、第2の一方向クラッチ85がないと複数の遊星歯車83は環歯車81に沿って公転するとともに自転することにより太陽歯車82を回転するだけとなってしまうが、第2の一方向クラッチ85の働きによって駆動軸71から環歯車81に動力が伝達される。この結果、遊星キャリア84と複数の遊星歯車83および環歯車81とからなる遊星歯車機構は一体で回転する。従って、遊星歯車機構は駆動軸71と同じ回転速度で第2の出力軸87に装着された従動歯車88を駆動することになる。一方、制動手段86(BRK)が付勢(ON)され太陽歯車82の回転軸821の回転が規制されると、複数の遊星歯車83は太陽歯車82の回りを公転しつつ自転する。この結果、複数の遊星歯車83と噛み合っている環歯車81は駆動軸71の回転速度より増速されて回転せしめられる。このとき、駆動軸71の回転速度より環歯車81の回転速度の方が速いので、第2の一方向クラッチ85は動力伝達せず空転する。
以上のようにエンジン2の動力によって駆動される発電/電動機12(G/M)は、発電機として作動する。この発電/電動機12(G/M)によって発電された交流電力は、整流器13によって直流に変換され、バッテリー14に充電される。なお、発電/電動機12(G/M)は所定回転速度以下では所定の電力を出力することができず、従って、所定の電力を出力するためには所定回転速度より高い回転速度で駆動する必要がある。しかるに、車両に搭載された走行用のエンジン2は作動範囲が広いため、発電/電動機12(G/M)の発電に必要な回転速度以下で作動している場合もある。なお、発電/電動機12(G/M)の回転速度を高くするためにはエンジン2から発電/電動機12(G/M)までの歯車伝動機構の歯車比を小さくすればよいが、このようにするとエンジン2が高速回転で作動すると発電/電動機12(G/M)が過回転してしまう。そこで、図示の実施形態における動力分配装置においては、制御手段100はエンジン2の回転速度が所定回転速度以下の場合には、制動手段86(BRK)が付勢(ON)して第2の動力伝達機構8を構成する遊星歯車歯車機構を増速機として機能させる。そして、エンジン2の回転速度が所定回転速度を越えたら、制動手段86(BRK)を除勢(OFF)することにより、第2の動力伝達機構8を構成する遊星歯車歯車機構を等速で駆動せしめる。
一方、エンジン2が停止された状態で冷凍装置を作動させる場合には、バッテリー14の電力によって発電/電動機12(G/M)を電動機として作動する。即ち、バッテリー14の直流電力をインバータ15(INV)によって交流に変換するとともに制御手段100によって周波数制御して発電/電動機12(G/M)に供給する。このように発電/電動機12(G/M)を電動機として作動する場合には、制動手段86(BRK)を付勢(ON)し太陽歯車82の回転軸821の回転が規制する。従って、発電/電動機12(G/M)は駆動され、その動力が第2の出力軸87、従動歯車88、環歯車81の外歯歯車812および内歯歯車811を介して複数の遊星歯車83に伝達され、該複数の遊星歯車83が環歯車81に沿って公転する。この結果、複数の遊星歯車83を支持している遊星キャリア84が回転され、駆動軸71、駆動歯車72、従動歯車74、第1の出力軸73、電磁クラッチ10(CLT)を介して冷凍装置のコンプレッサー11に伝達され、該コンプレッサー11を駆動する。なお、上記のように駆動軸71に伝達された動力は、第1の一方向クラッチ75を空転するだけで入力軸61側には伝達されない。
次に、上述した作動を制御する制御手段100の動作手順について、図2に示すフローチャートに基づいて説明する。
先ず、制御手段100はステップS1において、冷凍装置の作動スイッチ18(SW2)がONされているかチェックする。冷凍装置の作動スイッチ18(SW2)がONされていれば、冷凍装置のコンプレッサー11を駆動するする必要があるので、制御手段100はステップS2に進んで電磁クラッチ10(CLT)を付勢(ON)する。コンプレッサー11の電磁クラッチ10(CLT)を付勢(ON)したならば、制御手段100はステップS3に進んでエンジン2の始動スイッチ17(SW1)がONしているか否か、即ちエンジン2が作動状態であるか否かをチェックする。なお、エンジン2が作動している場合は上述したようにエンジン2の動力がクラッチ3、変速機4、変速機4のカウンターシャフと41に装着された歯車42、歯車62、入力軸61、第1の一方向クラッチ75、駆動軸71、駆動歯車72、従動歯車74、第1の出力軸73、電磁クラッチ10(CLT)を介して冷凍装置のコンプレッサー11に伝達され、該コンプレッサー11が駆動される。
一方、上記ステップS3において始動スイッチ17(SW1)がONしていなければ、即ちエンジン2が作動していなければ、冷凍装置のコンプレッサー11を電動駆動する必要があるので、制御手段100はステップS4に進んでインバータ14(INV)を作動し、更にステップS5に進んで第2の動力伝達機構8を構成する遊星歯車機構の制動手段86(BRK)を付勢(ON)する。この結果、上述したようにバッテリー14の直流電力がインバータ15(INV)によって交流に変換され発電/電動機12(G/M)に供給される。従って、発電/電動機12(G/M)の動力が第2の出力軸87、従動歯車88、環歯車81の外歯歯車812および内歯歯車811、複数の遊星歯車83、遊星キャリア84、駆動軸71、駆動歯車72、従動歯車74、第1の出力軸73を介して冷凍装置のコンプレッサー11に伝達され、該コンプレッサー11が駆動される。このように、図示の実施形態に於ける動力分配機は、エンジン2が作動は停止している状態においてもバッテリー14の電力により発電/電動機12(G/M)を電動機として作動することにより冷凍装置のコンプレッサー11を駆動することができる。なお、発電/電動機12(G/M)電動機として作動する場合には、接続コード16を図示しないコンセントに差し込み、電源として商用電源を利用することができる。
上記ステップS3において始動スイッチ17(SW1)がONしてれば、即ちエンジン2が作動状態であるならば、制御手段100はステップS6以下の充電制御を実行する。即ち、制御手段100はステップS6に進んでエンジン回転速度検出センサ19(ERS)からの検出信号を入力し、エンジン2の回転速度(N)が所定回転速度(N1)以下か否かをチェックする。エンジン2の回転速度(N)が所定回転速度(N1)以下である場合は発電/電動機12(G/M)の発電に必要な回転速度以下であるので、制御手段100はステップS7に進んで第2の動力伝達機構8を構成する遊星歯車機構の制動手段86(BRK)を付勢(ON)する。この結果、上述したように駆動軸71に伝達された動力は、遊星キャリア84、複数の遊星歯車83、環歯車81の内歯歯車811および太陽歯車82、環歯車81の外歯歯車812、従動歯車88、第2の出力軸87を介して発電/電動機12(G/M)に伝達され、該発電/電動機12(G/M)を駆動する。このとき、制動手段86(BRK)が付勢(ON)され太陽歯車82の回転軸821の回転が規制されているので、複数の遊星歯車83は太陽歯車82の回りを公転しつつ自転する。この結果、複数の遊星歯車83と噛み合っている環歯車81は駆動軸71の回転速度より増速されて回転せしめられる。従って、発電/電動機12(G/M)は駆動軸71の回転速度より増速された回転速度で駆動されるので、所定の発電を行うことができる。
一方、上記ステップS6においてエンジン2の回転速度(N)が所定回転速度(N1)より速い場合には、制御手段100はステップS8に進んで制動手段86(BRK)を除勢(OFF)する。この結果、上述したように第2の動力伝達機構8を構成する遊星歯車機構の回転軸821即ち太陽歯車82が回転可能となり、駆動軸71に伝達された動力は第2の一方向クラッチ85を介して環歯車81に伝達され、該環歯車81、遊星キャリア84、複数の遊星歯車83および環歯車81とからなる遊星歯車機構は一体で回転する。即ち、遊星歯車機構からなる第2の動力伝達機構8は、駆動軸71と同じ回転速度で発電/電動機12(G/M)を回転駆動する。従って、エンジン2が高速回転で作動している状態における発電/電動機12(G/M)の過回転が防止される。
以上のように第2の動力伝達機構8は2段変速機として機能するので、エンジン2の回転速度に応じて2段に切り換えることにより、発電/電動機12(G/M)を効率良く作動することができる。また、第2の動力伝達機構8を2段変速機として機能するように構成することにより、それぞれの装置の要求により比較的自由に歯車比を決定することができ、設計の自由度が高くなる。
次に、上記ステップS1において冷凍装置の作動スイッチ18(SW2)がONされていない場合について説明する。
冷凍装置の作動スイッチ18(SW2)がONされていなければ、冷凍装置のコンプレッサー11を駆動するする必要がないので、制御手段100はステップS9に進んで電磁クラッチ10(CLT)を除勢(OFF)する。そして、制御手段100はステップS10に進んでエンジン2の始動スイッチ17(SW1)がONしているか否か、即ちエンジン2が作動状態であるか否かをチェックする。ステップS10において始動スイッチ17(SW1)がONしていればエンジン2が作動状態であるので、制御手段100は上記ステップS6に進んでステップS6乃至ステップS8を実行する。この結果、上述したようにエンジン2の回転速度が所定回転速度以下の場合は上記第2の動力伝達機構8を構成する遊星歯車機構を増速機として機能せしめて発電/電動機12(G/M)を発電駆動する。一方、エンジン2の回転速度が所定回転速度より速い場合には、上記第2の動力伝達機構8を構成する遊星歯車機構が等速で発電/電動機12(G/M)を発電駆動する。このように、冷凍装置の作動スイッチ18(SW2)がONされていない(即ち、OFF)場合でも、エンジン2が作動している場合には発電/電動機12(G/M)は駆動され、その発電電力をバッテリー14に充電する。なお、上記ステップS10において、エンジン2の始動スイッチ17(SW1)がONしていなければ即ちエンジン2が作動していなければ、このルーチンは終了する。
以上、本発明を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲で種々の変形は可能である。例えば、図示の実施形態においては、本発明を冷凍・冷蔵車に適用し第1の出力軸73に電磁クラッチ10(CLT)を介して冷凍装置のコンプレッサー11を連結した例を示したが、本発明は第1の出力軸73に油圧ポンプを連結することにより作業車両に適用することもできる。また、図示の実施形態においては、遊星歯車機構からなる第2の動力伝達機構8は、遊星キャリア84を入力要素とし環歯車81を出力要素とするとともに太陽歯車82を制動する例を示したが、遊星キャリア84を入力要素とし太陽歯車82を出力要素とするとともに環歯車81を制動するように構成してもよい。また、環歯車81を入力要素とし太陽歯車82を出力要素とするとともに遊星キャリア84を制動するように構成してもよい。要するに、第1の動力伝達機構7に伝達されたエンジン2の動力によって発電/電動機12(G/M)を駆動する際に、遊星歯車機構からなる第2の動力伝達機構8が増速機として機能する構成にすればよい。
本発明に従って構成された動力分配装置を冷凍・冷蔵車のコンプレッサーを駆動する装置に適用した概略構成ブロック図。 図1に示す動力分配装置を構成する制御手段の動作手順を示すフローチャート。
符号の説明
2:エンジン
3:クラッチ
4:変速機
41:カウンターシャフト
42:歯車
5:動力分配装置
6:入力機構
61:入力軸
62:歯車
7:第1の動力伝達機構
71:駆動軸
72:駆動歯車
73:第1の出力軸
74:従動歯車
8:第2の動力伝達機構
81:環歯車
82:太陽歯車
83:遊星歯車
84:遊星キャリア
85:第2の一方向クラッチ
86:制動手段(BRK)
87:第2の出力軸
88:従動歯車
10:電磁クラッチ10
11:コンプレッサー
12:発電/電動機(G/M)
13:整流器
14:バッテリー
15:インバータ(INV)
16:接続コード
17:始動スイッチ17(SW1)
18:冷凍装置の作動スイッチ(SW2)
19:エンジン回転速度検出センサ(ERS)
100:制御手段

Claims (3)

  1. 車両に搭載されたエンジンの動力によって車輪を駆動する駆動系から動力を取り出すための動力分配装置であって、
    該駆動系から動力を入力する入力機構と、該入力機構に入力された動力を車両に装備された機器に伝達する第1の動力伝達機構と、該第1の動力伝達機構に伝達された動力を発電/電動機に伝達する遊星歯車機構からなる第2の動力伝達機構とを具備しており、
    該遊星歯歯車機構からなる第2の動力伝達機構は、該第1の動力伝達機構に伝達された動力を該発電/電動機に伝達する際に増速機として機能するように入力要素と出力要素および制動要素が設定される、
    ことを特徴とする動力分配装置。
  2. 車両に搭載されたエンジンの動力によって車輪を駆動する駆動系から動力を取り出すための動力分配装置であって、
    該駆動系から動力を入力する入力機構と、該入力機構に入力された動力を車両に装備された機器に伝達する第1の動力伝達機構と、該第1の動力伝達機構に伝達された動力を発電/電動機に伝達する遊星歯車機構からなる第2の動力伝達機構とを具備しており、
    該遊星歯歯車機構からなる第2の動力伝達機構は、該第1の動力伝達機構に伝達された動力を該発電/電動機に伝達する際に2段に切り換え可能な変速機として機能するように入力要素と出力要素および制動要素が設定される、
    ことを特徴とする動力分配装置。
  3. 該入力機構と該第1の動力伝達機構との間には、該入力機構から該第1の動力伝達機構側へだけ動力を伝達する一方向クラッチが配設されている、請求項1又は2記載の動力分配装置。
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