JP2005088592A - 微小電気機械システム装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 微小電気機械システム(「MEMS」)装置を用いて流体供給経路に沿って気泡を処理する方法およびシステムを提供する。
【解決手段】 流体を気化させるために通電されるように構成され、個々の抵抗器313が個々の噴射チャンバ内に配置されている第1の組の抵抗器と、前記流体を加熱するのに十分であるが、前記流体が噴射しないように共同して通電されるように構成され、前記噴射チャンバを補充する流体供給通路324に沿って配置されている第2の組の抵抗器とを備えている。
【選択図】 図7
【解決手段】 流体を気化させるために通電されるように構成され、個々の抵抗器313が個々の噴射チャンバ内に配置されている第1の組の抵抗器と、前記流体を加熱するのに十分であるが、前記流体が噴射しないように共同して通電されるように構成され、前記噴射チャンバを補充する流体供給通路324に沿って配置されている第2の組の抵抗器とを備えている。
【選択図】 図7
Description
本発明は、例えばプリントカートリッジまたはその他の流体送出装置等の微小電気機械システム(「MEMS」)装置を用いて流体供給経路に沿って気泡を処理する方法およびシステムに関する。
さまざまな流体送出または流体噴射装置において、気泡が存在する可能性がある。流体送出装置によっては、気泡が流体の流れを減少させおよび/または遮断して、装置の動作不良を引き起こしてしまうこともある。気泡を処理することによって、流体送出装置の性能および信頼性を高めることができる。このようなおよびその他の理由から、本発明が必要とされている。
本発明は、流体を気化させるために通電されるように構成され、個々の抵抗器が個々の噴射チャンバ内に配置されている第1の組の抵抗器と、前記流体を加熱するのに十分であるが、前記流体が噴射しないように共同して通電されるように構成され、前記噴射チャンバを補充する流体供給通路に沿って配置されている第2の組の抵抗器とを備えている。
図面を通して、同様の特徴および構成要素を参照するのに、可能な限り同じ構成要素を用いる。本明細書において示す概略図は説明の目的のためであり、縮尺率が正確ではない場合がある。
以下で説明する実施形態は、プリントカートリッジまたはその他の流体送出装置等の微小電気機械システム(「MEMS」)装置を用いて流体供給経路に沿って気泡を処理する方法およびシステムに関する。説明する実施形態のうちのいくつかは、プリント装置において用いるプリントカートリッジの流体供給経路に沿った気泡の処理の状況において提供される。そういうものとして、以下の説明においては「インク」という用語を用いるが、好適な実施形態においてその他の流体が利用される。
プリントカートリッジは、プリントヘッドに接続されたカートリッジ本体を通常備えている。インクは、カートリッジ本体からおよび/またはカートリッジ本体を通り、流体供給経路に沿って、プリントヘッド内の噴射チャンバに収容されたおよび/または近接する流体噴射素子へと供給されている。
実施形態によっては、流体供給経路は、1つまたは複数の流体供給チャネルを備えていてもよい。その例を、流体供給スロット(「スロット」)および流体供給通路(「通路」)の状況において説明する。一実施形態において、インクは、基材(substrate)内に形成されたスロットを通って1つまたは複数の通路に流入する。個々の通路は個々の噴射チャンバに補充することができ、個々の噴射チャンバは流体噴射素子を備え、この流体噴射素子は噴射チャンバから噴射ノズル(「ノズル」)を介してインクを噴射するのに十分通電することができるようになっている。
気泡は、プリント装置の動作の副産物としてインクに形成される可能性がある。例えば気泡は、プリント装置のプリントカートリッジにおける噴射プロセスの副産物として形成される可能性がある。
気泡は、スロットまたは通路(複数可)内等、流体供給経路に沿って蓄積すると、噴射チャンバのうちのいくつかまたはすべてへのインク流を遮断し、プリントヘッドの動作不良を引き起こしてしまう可能性がある。気泡を所望の方向に移動させて、そのような動作不良の可能性を減らすことができる実施形態もある。そのような例のひとつにおいて、気泡は、気泡がそのような動作不良を引き起こさないようにするよう設計された構造へと移動させられる。例えば、この構造は、気泡の槽の役割を果たしてもよい。他の例において、この構造は、気泡を流体供給経路および/またはプリントヘッドから排出する傾向がある構成を備えている。
気泡は、このような気泡の温度差マランゴニ対流(thermocapillary movement)を引き起こす、気泡を含むインクにおける温度勾配の生成によって、移動させることができる。実施形態によっては、気泡は、インクを気化することなく、したがってインクをプリントヘッドから噴射することなく、インクにおいて所望の温度勾配を作成するのに十分な強度(intensity)で選択的に抵抗器に通電することによって、処理される。
実施形態によっては、抵抗器は、所望の方向に気泡を移動させるよう設計された気泡移動パターンで通電してもよい。そのように所望の方向に気泡を移動させることによって、例えば、流体供給経路から外れて移動する可能性がより大きい領域へと気泡を移動させることができ、および/または、気泡が噴射チャンバのうちのいくつかまたはすべてにインク遮断を引き起こす可能性を減らす場所に気泡を配置することができる。
図1は、後述する気泡の処理を利用することができる例示的プリント装置を示す。本実施形態において、プリント装置はプリンタ100を備えている。ここに示すプリンタ100は、インクジェットプリンタの形態で実施されている。プリンタ100は、白黒および/またはカラーでプリントすることができるようになっている。「プリント装置」という用語は、プリントカートリッジ等の流体噴射装置または複数の流体噴出装置を用いてその機能のうちの少なくとも一部を果たす、なんらかのタイプのプリント装置および/または画像形成装置のことを言う。そのようなプリント装置の例は、プリンタ、ファクシミリ機、写真複写機等を含んでもよいがこれに限定するものではない。他の流体送出装置の例は、ラボオンチップ(Lab-On-A-Chip)等のさまざまなMEMS装置を含んでもよい。
図1aは、例示的プリント装置100のさまざまな構成要素を示す。プリント装置100は、媒体取扱い、整備、およびインク射出等のさまざまなプリント動作を制御するために、1つまたは複数のプロセッサ102として実施される1つまたは複数のコントローラを備えている。
プリント装置100は、電気的に消去・プログラム可能なリードオンリメモリ(EEPROM)104、ROM106(消去不可能)、およびランダムアクセスメモリ(RAM)108を有している。プリント装置100が、EEPROM104およびROM106を備えているものとして示すが、個々のプリント装置は、このようなメモリ構成要素のうちの1つのみを備えていてもよい。さらに、図示していないが、システムバスが、プリント装置100内のさまざまな構成要素同士を接続していてもよい。
プリント装置100は、また、ROM106上に記憶されるパーマネント(永久、permanent)メモリモジュールとして実施される、ファームウェア構成要素110を有している。ファームウェア110は、ソフトウェアと同様の方法でプログラムおよび試験され、プリント装置100とともに配布される。ファームウェア110は、プリント装置100内でのハードウェアの各動作を連係させるよう実施してもよく、そのような動作を実施するのに用いられるプログラミング構成を有している。
プロセッサ102は、さまざまな命令を処理して、プリント装置100の動作を制御し、他の電子および計算デバイスと通信している。メモリ構成要素であるEEPROM104、ROM106、およびRAM108は、構成情報、フォント、テンプレート、プリントしているデータ、およびメニュー構造情報等、さまざまな情報および/またはデータを記憶している。図示していないが、個々のプリント装置は、また、EEPROM104およびROM106の代わりに、またはそれに付け加えて、フラッシュメモリデバイスを備えていてもよい。
プリント装置100は、また、ディスクドライブ112、ネットワークインターフェース114、およびシリアル/パラレルインターフェース116を備えている。シリアル/パラレルインターフェース116は、いかなるタイプの好適なインターフェースを備えていてもよい。シリアル/パラレルインターフェース116の例としては、USBおよび/またはIEEE1394に準拠したインターフェースを備えていてもよい。ディスクドライブ112は、プリントしているデータ、その他プリント装置100が保持する情報の、さらなる記憶場所を提供している。プリント装置100は、RAM108とディスクドライブ112の両方を備えた状態で示されているが、個々のプリント装置は、そのプリンタの記憶の必要に応じて、RAM108とディスクドライブ112のどちらかを備えるようにしてもよい。例えば、プリント装置によっては、記憶容量の小さいRAM108を備え、ディスクドライブ112を備えないようにし、それによってプリント装置の製造コストを削減している。
ネットワークインターフェース114は、プリント装置100とデータ通信ネットワークとの接続を行なっている。ネットワークインターフェース114によって、共通のデータ通信ネットワークに結合した各装置が、プリントジョブ、メニューデータ、その他の情報をそのネットワークを介してプリント装置100に送ることができる。同様に、シリアル/パラレルインターフェース116によって、プリント装置100と、他の電子または計算デバイスとの間に、直接データ通信路が提供される。プリント装置100は、ネットワークインターフェース114およびシリアル/パラレルインターフェース116を備えた状態で示されているが、個々のプリント装置は、そのようなインターフェース構成要素を1つのみ含んでいてもよい。
プリント装置100は、ユーザインターフェースおよびメニューブラウザ118と、ディスプレイパネル120とを備えていてもよい。ユーザインターフェースおよびメニューブラウザ118によって、プリント装置100のユーザは、プリント装置のメニュー構造内を移動することができる。ユーザインターフェース118は、インジケータとして、または一連のボタン、スイッチ、その他プリント装置のユーザが操作する選択可能な制御装置として実施してもよい。ディスプレイパネル120は、プリント装置100のステータスに関する情報およびメニュー構造を通じて現在ユーザが利用できるオプションに関する情報を提供する、グラフィックディスプレイまたはテキスト(textual)ディスプレイであってもよい。
プリント装置100は、プリントジョブに対応するプリントデータに従って、紙、プラスチック、布地等のプリント媒体にインク(例えば、液体インク)を選択的に施すように構成されている機構を有するプリントユニット124も備えている。そのような機構は、1つまたは複数のプリントカートリッジ126を備えていてもよい。プリントユニットは、プリントカートリッジ126および/またはプリント媒体を互いに関して移動させるさまざまな好適な手段を備えていてもよい。プリントユニット124の機能は、プロセッサ102等のコントローラによって制御することができるようになっている。プロセッサ102等のコントローラは、そのような目的で記憶された命令を実行することができるようになっている。通常プロセッサ102は、プリントカートリッジ126に電気的に結合しているが、プリントカートリッジ126とは別個である。しかし、他の好適な実施形態は、例示的プリントカートリッジまたはその他のMEMS装置の構成要素として、プロセッサまたはその他の好適なコントローラを用いてもよい。
図2は、プリンタ100等の例示的なプリント装置において用いることができる、例示的なプリントカートリッジ126を示す。プリントカートリッジ126は、長軸xに沿って延在するプリントヘッド204と、カートリッジ本体206とで構成されている。プリントカートリッジ126上には単一のプリントヘッドを示しているが、他のプリントカートリッジは、単一のプリントカートリッジ上に多数のプリントヘッドを有していてもよい。好適なプリントカートリッジには、使い捨てにできるものもあれば、プリント装置に等しいかまたはそれを上回る有効寿命を有することができるものもある。当業者であれば、その他の例示的構成を理解しよう。
図3は、図2に示すプリントヘッド204の断面図を示す。この断面図は、プリントヘッド204の短軸に対応するy軸に沿って取られたものである。1つまたは複数のスロット304は、第1の基材表面310から、略反対側の第2の基材表面312へと、基材306を貫通している。スロット304は、いかなる好適な寸法を有してもよい。例えば、スロットは、x軸と平行に測定していかなる好適な長さを有してもよく、20,000ミクロンの範囲のスロットを備えた実施形態もある。同様に、y軸と平行に測定するいかなる好適なスロット幅を利用してもよく、100ミクロン〜200ミクロンの範囲のスロット幅を利用する実施形態が多い。これよりも小さい幅と大きい幅の両方もまた好適である。
基材306は、シリコン、ガリウムヒ素、ガラス、シリカ、セラミック、または半導体材料で形成されていてもよい。当業者であれば理解するように、基材306はさまざまな構成を備えていてもよい。現在のところ、厚さが675ミクロンの基材が利用されることが多いが、これよりも薄いおよび/または厚い基材を利用してもよい。例えば、現在の小型化に向かう傾向が継続する場合、将来の実施形態では、厚さが100ミクロン〜300ミクロン以下の基材を通常利用するかもしれない。
図4および図5は、プリントヘッド204の一部をより詳細に示す。図4は、図3と同様の断面図を示し、図5は、プリントヘッドの断面部分の正面図を示す。第1の表面310の上には、抵抗器313や電気トレース(図示せず)等のさまざまな電気的構成要素を形成することができる。個々の抵抗器313は、個々の電気トレースに電気的に接続され、個々の電気トレースによってそれぞれの抵抗器に電気エネルギーを選択的に供給することができる。抵抗器313およびトレースは、第1の表面310の上に配置された薄膜層314のスタックの一部であってもよい。
個々の抵抗器313は、個々の噴射チャンバ318内にまたは個々の噴射チャンバ318に近接して配置されている。実施形態によっては、1つ又はそれ以上の噴射チャンバ318は、少なくとも部分的に、バリアー層320およびオリフィス板322によって画定することができる。他の構成もまた可能である。図5においては、オリフィス板を取り除いて、下にある構成要素がよりよく見えるようにしている。インクは、チャネル330に沿ってスロット304から噴射チャンバ318へと、通路324を介して供給することができる。本実施形態において、通路324はバリアー層320内にパターニングされている。オリフィス板322内にはノズル326が形成されており、ノズル326は、個々の噴射チャンバ318に対応している。当業者であれば理解するように、これは好適な構成のひとつに過ぎない。
バリアー層320は、光によって画像形成可能な(photo-imagable)ポリマー基材等の、パターニング可能な材料で形成されている。一実施形態において、オリフィス板322は、ニッケル基材で形成されている。他の実施形態において、オリフィス板322は、バリアー層と同じ材料で形成されている。このようなさまざまな層は、前の各層の上に形成、堆積(deposited)、または取り付けてもよい。ここで与えられた構成は、可能な構成のひとつに過ぎない。例えば、他の実施形態において、オリフィス板322とバリアー層320とは一体である。
プリントカートリッジ126を使用できるよう配置すると、インクは、カートリッジ本体206(図2に示す)からプリントヘッド204のスロット304に流入することができる。スロット304からは、インクは、噴射チャンバ318に通じる通路324を通って移動することができる。抵抗器表面に隣接しかつ噴射チャンバ318内に収容されているインクのうちのいくらかを気化させるのに十分なように選択された第1の強度でそれぞれの抵抗器313に通電することによって、インクを噴射チャンバ318から選択的に噴射することができる。そのような気化によって、噴射チャンバ318内の圧力を、所望量のインクを吐出するのに十分増大させることができる。
プリントヘッド204は、個々の通路324を介して、噴射チャンバ318から吐出されるインクの代わりを補うように、噴射チャンバ318を補充するよう構成されている。しかし、1つまたは複数の気泡が通路324を遮断または閉塞させてしまい、噴射されるインクの代わりを補うことを妨げるかまたは遅くさせる可能性がある。そのような気泡は、インクによって所定位置に運ばれてしまう可能性や、インクからの「ガス放出」によって引き起こされる可能性や、および/または、インクの気化中に生成される可能性がある。
図6および図7は、他の例示的プリントヘッド204aの長軸に沿った図を示す。図6は、基材306aの第2の表面312aの上方からの図を示し、図7は、x軸と平行でかつ第1の表面310aおよび第2の表面312aと略直交する、スロット304aの長軸を通る図を示す。
抵抗器313a1〜313p2を、それぞれの通路および噴射チャンバとともに示す。図6および図7をわかりやすくするために、すべての通路および噴射チャンバに番号を付けているわけではなく、通路324a1と液通している関係にあるそれぞれの噴射チャンバ318a1内に配置された抵抗器313a1に関して例を示す。図6は、抵抗器、噴射チャンバ、および通路を破線で示し、基材306aの各部分によってこの図ではよく見えない場合があるということを示している。本実施形態において、個々の噴射チャンバはそれぞれ抵抗器を備えている。実施形態によっては、抵抗器を備えていないかまたはインクを噴射するのに用いるよう意図されておらず、その代わりに他の機能を提供する噴射チャンバもある。このようなチャンバは、「ダミーチャンバ」と呼ばれることもある。例えば、いくつかの実施形態のスロットの端にダミーチャンバを組み込んで、機能できる噴射チャンバのそれぞれにより均等な動作条件を提供してもよい。
図6および図7は、スロット304aの一部を占める気泡602を示す。ここで示すように、気泡602は、側壁604に当たった状態で位置し、通路324c2、324d2へのインク流を遮断しおよび/または減少させている。ここでは単一の気泡602を示すが、この説明には、複数の気泡がある場合にも等しく適用される。
上の説明は、インクを十分に気化させて噴射させるように選択された第1の強度で個々の抵抗器に通電できる方法の例を提供する。本実施形態において、個々の抵抗器313a1〜313p2は、気泡移動パターン内に、第1の強度よりも低い第2の強度で通電されていてもよく、この気泡移動パターンは、スロット304a内の気泡602を移動させるよう設計されている。この第2の強度は、主としてインクを加熱するが気化はさせないよう選択されている。実施形態によっては、第2の強度では、それぞれの噴射チャンバからいかなるインクも噴射されない。他の実施形態では、付随的に(incidental)インクが噴射されてもよい。
実施形態によっては、そのような気泡移動パターンにより数群になった(groups of)抵抗器に連続して通電して、流体供給チャネルを画定している壁から気泡を分離させている。本実施形態において、気泡移動パターンは、数群になった抵抗器に連続して通電して、側壁604から気泡602を分離し、気泡602を矢印pで示す所望の方向に、スロット304aの中心に向かって移動させている。この場所からは、とりわけ浮力により、気泡602はより容易に、全体として矢印qで示すように浮き上がってスロット304aから出ることができる。
この特定の実施形態において、抵抗器313c1、313d2に、その後313d1、313e2に、そして313e1、313f2に通電する。他の実施形態において、抵抗器313d2、313e2、313f2に連続して通電して気泡602を移動させてもよい。この通電が、他の要因とともに、スロット304a内に収容されているインクを通して温度勾配を作成しおよび/または移動させることによって、気泡を移動させ、それが今度は、温度差マランゴニ対流を引き起こすことができる。本実施形態において、温度勾配は気泡を矢印pで示す経路にほぼ沿って移動させる。その代わりに、またはそれに付け加えて、そのような通電は、浮力駆動による対流および/または表面張力の変化により引き起こされる気泡振動を引き起こす可能性があり、それによって気泡が取り除かれおよび/または移動する可能性がある。
他の好適な実施形態としては、スロット内で気泡を取り扱うよう設計された区域に気泡を移動させるよう設計されたパターンを利用するものがある。そのような区域の例としては、気泡がスロットの外に移動するのを促進するよう設計された区域および/または構造が含まれる。そのような例のひとつにおいて、スロット内の、スロットから気泡を排出することができる場所に、気泡が移動される。
図8および図9は、他の例示的プリントヘッド204bを示す。図8は、図8および図9のある紙面と垂直な方向に延びるプリントヘッドの長軸xを横切る断面図を示す。図9は、プリントヘッド204bを通る断面の正面図を示す。図9に示すように、オリフィス板322bを取り除いて、下にある構成要素がより容易に見えるようにしている。
図8および図9に示す実施形態において、プリントヘッド204bのインク流経路fを横切って、フィルター802が配置されている。プリントヘッドは基材306bを備え、基材306bは、第1の表面310bと第2の表面312bの間に基材306bを貫いて形成されるスロット304bを備えている。この特定の実施形態において、フィルター802は、基材の第1の表面310bと、それぞれの噴射チャンバ818a1〜818e2を補充するそれぞれの通路824a1〜824e2との間に配置され、インクが、プリントヘッド204bを通って移動するときにフィルターを通過するようになっている。フィルター802には開口部が形成され、フィルター802は、スロット304bとインク供給通路824a1〜824e2との間に境界を画定している。わかりやすくするために、すべての通路824a1〜824e2が具体的に示されているわけではなく、個々の通路は、それに対応して名付けた噴射チャンバ818a1〜818e2を補充する。
本実施形態において、フィルター802は、基材の第1の表面310bの上に配置された、ほぼ平らで光によって画像形成可能なポリマーフィルター層を備えている。光によって画像形成可能なポリマー層には、そこを通ってインクが流れることができる開口部が形成されている。この特定の実施形態において、光によって画像形成可能なフィルター層は、スロット304bの完成前に薄膜層314bの上にスピンオンされる。光によって画像形成可能なフィルター層は、パターニングおよびエッチングが行われて開口部を形成する。さらに、本実施形態において、エッチングの前に、光によって画像形成可能なフィルター層の上にバリアー層320bが配置される。当業者であれば、他の好適な構成を理解しよう。例えば、他のフィルターは、異なる材料を備えてもよく、および/または、他の開口部形状および/またはサイズを利用してもよい。そのような例のひとつにおいて、開口部が略正方形のステンレス鋼のフィルターを利用してもよい。
本実施形態において、開口部は、第1のサイズの開口部(「第1の開口部」)804と、第2のより大きなサイズの開口部(「第2の開口部」)806とを備えている。また、第1の開口部(複数可)804は、プリントヘッド204bのさまざまな構成要素に関して選択される断面積を有している。例えば、オリフィス板322bは、それぞれの噴射チャンバに対応する複数のノズルを有している。そのようなノズルのひとつを、826e1で示す。個々のノズルは、約15ミクロンの断面口径(cross-sectional bore diameter)d1を有していてもよい。したがって、第1の開口部(複数可)804は、ノズルの口径d1よりもわずかに小さい断面寸法d2を有して、ノズル内にとどまるかまたは他の方法でノズルを遮る可能性のある混入物質(コンタミナント、contaminant)を入らせなくしてもよい。
本実施形態において、第1の開口部(複数可)804の断面寸法は約14ミクロン以下である。この特定の実施形態において、第1の開口部(複数可)804は略円形であるので、断面寸法d2は直径である。
プリントヘッド204bをプリントに利用する場合、オリフィス板322bとフィルター802との間に気泡が生じおよび/またはとどまる可能性がある。ここで示すように、気泡602bは、通路824c1を介して、噴射チャンバ818c1に近接し噴射チャンバ818c1を遮断している。抵抗器のうちの1つまたは複数、813e1等を利用して、気泡602bを移動させインク流を回復することができる。本実施形態において、気泡602bを第2の開口部806に向かって移動させて、気泡がスロット304b内へと出ることができるようにしてもよい。
第2の開口部806の形状および場所は、いくつかの基準に基づいて決定してもよい。このような基準は、通常フィルター802とオリフィス板322bとの間に延びる距離d3を含むが、これに限定するものではない。本実施形態において、第2の開口部806の最少寸法d4は、フィルター802からオリフィス板322bまでの寸法d3よりも大きい。本実施形態において、ダイヤモンド形の第2の開口部806が利用され、この場合、最少寸法d4は幅であり、長さは寸法d5である。
この特定の実施形態において、第2の開口部806は幅が約20ミクロン〜30ミクロンであり、長さが約50ミクロン〜60ミクロンである。フィルター802からオリフィス板322bまでの寸法(距離)に関して第2の開口部の寸法をそのように構成することによって、気泡602bがスロット304b内へと通過するのを促進することができる。これは好適な例のひとつに過ぎず、他の好適な開口部は、寸法がこれより小さくても大きくてもよい。ここではダイヤモンド形の第2の開口部806を示すが、他の好適な実施形態は、長方形、円形、および/または不規則な形状を含むがこれに限定するものではない、他の幾何学的形状を利用してもよい。さらに、本実施形態においては単一の第2の開口部806のみを利用しているが、他の好適な実施形態は、第2の開口部を1つよりも多く利用してもよい。
図10および図11は、図8および図9に示すものと同様である他の実施形態を示す。図10および図11は、スロット304cの長軸に沿った図を示す。長軸は、x軸と略平行である。図10は第2の表面312cの上方から見ており、図11は第2の表面312cと直交する。
基材306cの第1の表面310cの下方には、フィルター802aが配置されている。フィルター802は、スロット304cの下方に配置された第1の開口部804aと第2の開口部806aとを備えている。複数の抵抗器1013a1〜1013p2を、それぞれの噴射チャンバおよび通路とともに示す。図10および図11をわかりやすくするために、すべての通路および噴射チャンバに番号を付けているわけではなく、通路1024a1と液通関係にあるそれぞれの噴射チャンバ1018a1内に配置された抵抗器1013a1に関して例を示す。説明の目的のために、図11は抵抗器1013a2〜1013p2をフィルターの下方に配置して示すが、実際には、より接近して、フィルター802aを含む平面上にあってもよい。
フィルター802aの下方で、抵抗器1013e2および関連する噴射チャンバに近接して、気泡602cが見える。気泡602cを第2の開口部806aに向かって移動させるよう設計された気泡移動パターンで、個々の抵抗器に通電することができる。
この気泡移動パターンを達成するのに、さまざまな好適なパターンを利用することができる。例えば、好適なパターンのひとつは、2つずつ組にした抵抗器に連続して通電して、流体を通して1つまたは複数の温度勾配を作成しおよび/または移動させて、いかなる気泡も第2の開口部806aに向かって移動させることを含む。そのような例のひとつにおいて、抵抗器の対1013f1、1013f2が、次に1013g1、1013g2が、そして次に1013h1、1013h2が通電される。このシーケンスの後に、抵抗器の対1013g1、1013g2が、次に1013h1、1013h2が、そして次に1013i1、1013i2が、等と続いて、気泡602cを第2の開口部806aに向かって徐々に移動させてもよい。
図12および図13は、気泡602cが第2の開口部806aにより接近して配置されているということを除いて、それぞれ図10および図11に示すものと同様の図を示す。
図12aおよび図13aは、それぞれ図12および図13に示す気泡602cを取り囲む領域の拡大図を示す。図12bおよび図13bに示すように、気泡602cは、いったん第2の開口部806aに近接すると、開口部806aを通って上にスロット304c内へと移動することができる。本例は、スロットの一端から中央に向かって抵抗器を連続して通電することのみを説明しているが、多くの他の好適な気泡移動パターンを利用することもできる。例えば、スロットの他端において同様のパターンを同時に利用して、両端から第2の開口部806aに向かって同時に気泡を移動させてもよい。
本実施形態に示すように、第2の開口部806aは、スロット304c内の略中心に配置されており、右側の気泡が中心に向かって移動することができるように、そして同様に、左側の気泡が中心に向かって移動することができるようになっている。すると気泡は、フィルター802aの第2の開口部806aを通過してスロット304cの外に移動することができる。すると気泡は、手助けなしで上向きにスロットの外に移動することができる、および/または、さらなる通電を利用して、気泡の所望の動きを促進してもよい。同様の好適な実施形態では、スロットの一端の近くに第2の開口部806aを配置して、その端に向かって気泡を移動させてもよい。
図14および図15は、2つのさらなる例示的プリントヘッド204d、204eの断面図を示す。図は、それぞれスロット304d、304eの短軸に沿って見ており、y軸と略平行である。
図14は、基材306dを貫いて形成されるスロット304dと、供給通路1424a、1424bとを示す。2つの通路1424a、1424bは、それぞれ噴射チャンバ1418a、1418bにインクを供給するよう構成されている。噴射チャンバはそれぞれ、オリフィス板322dに形成されているノズル1426a、1426bを通ってインクを噴射するよう構成されている。個々の噴射チャンバ1418a、1418bからの流体噴射は、それぞれ抵抗器1413a、1413bに通電することによって制御することができる。
噴射チャンバ内に配置されている抵抗器1413a、1413bに加えて、2つの通路1424a、1424bに沿って、いくつかのさらなる抵抗器1413c〜1413jが配置されている。
抵抗器1413a、1413bは、既知の薄膜技法を用いて形成してもよい。通路に沿って配置された抵抗器1413c〜1413jは、同じ薄膜技法を利用して抵抗器1413a、1413bと同時に形成してもよい。または、抵抗器1413a、1413bは、異なる時点においておよび/または異なる技法で形成してもよい。さらに、抵抗器1413c〜1413jは、抵抗器1413a、1413bと同一であってもよく、異なる構成を有してもよい。
いくつかの好適な実施形態を利用して、プリントヘッド204dにおいて気泡を処理することができる。例えば、そのような実施形態のひとつにおいて、抵抗器1413a、1413bを利用して、そのそれぞれの噴射チャンバ1418a、1418bから流体を噴射し、気泡を所望の方向に移動させるよう設計された気泡移動パターンで、抵抗器1413c〜1413iに通電することができる。他の例は、主としてインク噴射を引き起こすよう選択された第1の強度で、および、主としてインクを加熱はするがインク噴射を引き起こさないよう選択された第2のより低い強度で、抵抗器1413a、1413bに選択的に通電するよう構成されている。抵抗器1413a、1413bは、気泡移動パターンで抵抗器1413c〜1413iのうちの1つまたは複数と組み合わせて、第2のより低い強度レベルで選択的に通電することができる。
図15は、他の好適な実施形態を示す。本実施形態において、スロット304eに沿ってさらなる抵抗器1413k〜1413pが配置されている。さらなる抵抗器1413k〜1413pは、単独で、または図14に関して説明したもの等その他の抵抗器と組み合わせてのどちらかで、さまざまな気泡移動パターンで通電して、気泡の動きを促進してもよい。他の実施形態は、抵抗器をプリントヘッド内の他の場所に配置してもよい。
上述の実施形態は抵抗器を利用して気泡を移動させているが、他の実施形態は、プリントヘッドの他の電気的構成要素を、単独で、または1つまたは複数の抵抗器と組み合わせてのどちらかで、利用してもよい。そのような例のひとつにおいて、多くのプリントヘッド設計にトランジスタが組み込まれている。そのようなトランジスタの、流体供給経路に関する場所によって、そのようなトランジスタを、気泡を移動させる目的で経路内に収容されているインク内での温度勾配の作成および移動に寄与するような方法で、制御することができる。そのような例は、主として抵抗器以外の素子への通電を利用して流体噴射を達成するプリントヘッドについての気泡の処理を提供することができる。圧電結晶を用いて流体を噴射するそのようなプリントヘッドのひとつにおいて、そのような結晶を含むさまざまな電気的構成要素に通電して、主としてインクを噴射するのではなく主として気泡を所望の方向に移動させることができる。
複数の電気的構成要素に通電して気泡を移動させる例示的実施形態を述べたが、他の好適な実施形態は、単一の電気的構成要素を利用してもよい。例えば、単一の電気的構成要素に繰り返し通電して気泡を移動させてもよい。実施形態によっては、単一の電気的構成要素に繰り返し通電して、または単一の電気的構成要素を熱循環させて、流体供給チャネル内の特定の厄介な(troublesome)場所から気泡を移動させてもよい。
気泡移動パターンでの抵抗器および/またはその他の電気的構成要素の通電は、いかなる好適な方法で行ってもよい。そのような実施形態のひとつにおいて、コントローラまたはプロセッサ102等のプロセッサがさまざまな抵抗器への通電を引き起こして、所望の気泡移動パターンを達成してもよい。プロセッサは、その例を上述している好適なコンピュータ可読媒体上に記憶されているさまざまなコンピュータ可読命令の処理を含むがこれに限定するものではないものによって、そのような通電を引き起こしてもよい。コンピュータ可読命令は、プリント装置上に含まれていてもよく、ネットワーク接続を介して取り込まれてもよい。
気泡の処理は、さまざまな好適な構成において実施することができる。例えば、そのような実施形態のひとつにおいて、プリント装置は、時々プリントヘッドが適切に機能しているかどうかを調べるインク滴検出器を備えていてもよい。1つまたは複数の噴射チャンバにおけるインクの不足によって引き起こされるもの等、プリントヘッドが所望のパラメータ内で動作していないということを検出器が示す場合には、プロセッサが気泡移動パターンでの抵抗器への通電を引き起こして、そのような不足を引き起こす可能性のあるいかなる気泡を移動させてもよい。
他の実施形態において、プロセッサは、所与の時間の経過および/またはプリントした行またはページの数等の、1つまたは複数の好適なパラメータに基づいて、気泡移動パターンでの抵抗器への通電を引き起こしてもよい。例えば、好適な一実施形態は、予防措置として、時々さまざまな電気的構成要素に気泡移動パターンで単に通電してもよい。この特定の例は、プリントヘッド内での気泡の存在を判定しおよび/または気泡の場所を求めるいかなるシステムもなしに、動作することができる。
他の好適な実施形態は、その代わりに、またはそれに付け加えて、プリントヘッドに関するその他の条件を監視して、気泡を処理するのにいつおよびどのようなパターンで抵抗器に通電すればよいかを判定してもよい。例えば、温度等の動作条件は気泡形成に影響を及ぼす可能性があるので、いくつかの好適な実施形態は、気泡の処理の頻度をプリントヘッドまたはその一部の感知温度と相関させてもよい。さらに他の実施形態は、所与のプリントヘッド設計の特定の区域に気泡が集まる傾向を示すラボデータに基づいたフィードバックを基にして設計されてもよい。気泡移動パターンは、このデータに基づいて選択して、このような特定の区域から離れる向きでの気泡の動きを促進してもよい。
同様の実施形態において、そのようなフィードバックに基づいて抵抗器のうちの1つまたは複数を配置して、気泡の処理の有効性を最大にしてもよい。例えば、インク供給経路に沿って特定の領域に気泡が集まる傾向があると判定される場合には、1つまたは複数の抵抗器をその領域に配置して気泡の動きを促進してもよい。
説明した実施形態は、MEMS装置の流体供給経路に沿って気泡を処理する方法およびシステムを提供することができる。流体内で気泡を移動させおよび/または取り除くよう設計された気泡移動パターンで、1つまたは複数の抵抗器等の電気デバイスに通電することによって、気泡を処理することができる。そのような通電によって、さまざまな機構を利用して気泡を移動させることができる。気泡移動パターンで電気デバイスに通電することによって、気泡を流体供給経路に沿って所望の場所に移動させることができる。
発明の概念を、構造的特徴および方法の各段階に特有の文言で説明したが、特許請求の範囲は、説明した具体的な特徴または段階に必ずしも限定されるものではない、ということが理解されなければならない。むしろ、このような具体的な特徴および段階は、実施の形式として開示されている。
100 プリント装置
102 プロセッサ
110 ファームウェア
112 ディスクドライブ
114 ネットワークインターフェース
116 シリアル/パラレルインターフェース
118 UI/メニューブラウザ
120 ディスプレイパネル
124 プリントユニット
126 プリントカートリッジ
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124 プリントユニット
126 プリントカートリッジ
Claims (10)
- 流体を気化させるために通電されるように構成され、個々の抵抗器が個々の噴射チャンバ内に配置されている第1の組の抵抗器と、
前記流体を加熱するのに十分であるが、前記流体が噴射しないように協働して通電されるように構成され、前記噴射チャンバを補充する流体供給通路に沿って配置されている第2の組の抵抗器と
を備えている微小電気機械システム装置。 - 前記第2の組の抵抗器が気泡を移動させるように構成されている、請求項1に記載の微小電気機械システム装置。
- 前記第2の組の抵抗器は、パターン内に通電されるように構成されており、前記パターンは、前記流体供給通路に沿って温度勾配を移動させるよう設計されている、請求項1に記載の微小電気機械システム装置。
- プリントカートリッジを備えている、請求項1に記載の微小電気機械システム装置。
- 個々の噴射チャンバが該個々の噴射チャンバから流体を噴射するよう構成されている通電素子を備え、流体供給経路に沿って前記個々の噴射チャンバに前記流体を供給する手段と、
前記噴射チャンバからの流体噴射に依存しないようになっており、前記流体供給経路に沿って所望の方向に気泡を移動させる手段と
を備えている微小電気機械システム装置。 - 微小電気機械システム装置内に収容されているある量の流体に近接する1つまたは複数の電気的構成要素に通電するステップと、
前記通電することに応答して、該通電の前に存在していた気泡を、前記微小電気機械システム装置内で所望の方向に移動させるステップとを含み、
前記通電するステップは、それにより前記流体における温度勾配を形成するが前記流体を気化させないようにしている方法。 - 前記通電することは加熱することを含む、請求項6に記載の方法。
- 複数の電気的構成要素を連続して通電するステップと、
前記通電することに応答して、前記流体に沿って温度勾配を移動させて、前記気泡を所望の方向に移動させるステップとを含み、
前記通電するステップは、流体に含まれている気泡を移動させはするが前記流体を気化させはしないようにしている方法。 - 前記通電するステップは、微小電気機械システム装置によって画定される流体供給チャネルに近接して配置された複数の電気的構成要素に通電することを含む、請求項8に記載の方法。
- 前記通電するステップは、前記流体供給チャネルによって補充されるそれぞれの対の噴射チャンバ内に配置された複数の対の抵抗器に通電することを含む、請求項9に記載の方法。
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