JP2005087959A - 流体供給装置 - Google Patents

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悟 長野
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知 原田
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Abstract

【課題】 シリンダ内におけるグリス等の流体の滞留を防止でき、先に充填された流体から供給できる流体供給装置を得る。
【解決手段】 本グリス供給装置10では、シリンダ24の底部に空隙94を介して整流板80を設けると共に、ピストン46に整流板54を設けている。ピストン46が下降すると、整流板54の錐台部60の斜面がグリスGを押し分けてグリスGをシリンダ本体26の内周部側へ流動させる。また、ピストン46に押し下げられたグリスGは、整流板80の錐台部86の斜面によって押し分けられ、これにより、シリンダ本体26の内周部側へグリスGが流動させられる。このように、ピストン46の下降に伴いグリスGがシリンダ本体26の中心側から外側へ流動させられることで、シリンダ本体26の内周部近傍でのグリスGの滞留を防止又は効果的に抑制できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、流体、特に、グリス等の粘性流体を適宜に供給するための流体供給装置に関する。
モータの駆動軸やギヤ等の回転部材を軸支するための軸受部分やその近傍等には、回転部材の回転を円滑にするためにグリスが塗布される。このような回転部材やその軸受部分に対するグリスの塗布には、例えば、下記特許文献1に開示されているようなグリス塗布装置が用いられる。以下、特許文献1に開示されているグリス塗布装置について簡単に説明する。
グリス塗布装置は一対の支柱を介して台板上に固定された架構を備えている。この架構には一対の支柱の対向方向に沿ってスライド可能なツール搭載ベースが設けられており、このツール搭載ベースにグリスタンクが支持されている。
グリスタンクは上方へ向けて開口した筒形状に形成されており、その内側にはグリスが充填されている。また、グリスタンクの上方開口端はキャップを介してエアー配管が接続されており、圧縮空気が上方からグリスタンクに供給されると、その圧力でグリスタンク内に設けられたパッドが下降する。下降したパッドはグリスタンク内のグリスを押圧し、これにより、グリスタンクの下端部に形成された吐出口及びこの吐出口に設けられた中空針からグリスが吐出され、中空針の下方に配置されたワークにグリスが塗布される構成となっている。
特開平8-10677号公報
ところで、上記のグリス塗布装置の構造では、パッド等のピストンからの圧力でグリスタンク内のグリスが押圧されるが、グリスタンクの開口径方向中央側に吐出口が設けられていることで、グリスタンクの内周壁近傍のグリスよりも中央側のグリスの方が吐出口から出やすい。
このため、グリスタンクの内周壁近傍、特に、グリスタンクの底部側における内周壁近傍でグリスが滞留しやすく、古く劣化したグリスがいつまでも残ると言う問題がある。
本発明は、上記事実を考慮して、シリンダ内におけるグリス等の流体の滞留を防止でき、先に充填された流体から供給できる流体供給装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る流体供給装置は、有底筒状に形成されて内部に充填された流体を底部に形成された供給部から外部へ供給可能なシリンダと、前記シリンダの内部で摺動可能に設けられたピストンと、前記シリンダの内側に設けられ、前記底部側への前記ピストンの摺動に伴う前記流体の流れの向きを、前記シリンダの径方向中央側から外側へ整流する整流手段と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係る流体供給装置では、シリンダの内部に設けられたピストンをシリンダの底部側へ向けて摺動させると、シリンダ内に充填されているグリス等の流体がピストンにより押圧される。このように、流体がピストンに押圧されることで、流体はシリンダの底部に設けられた供給部からシリンダの外部に供給される。
ここで、本発明に係る流体供給装置では、シリンダの内部に整流手段が設けられており、ピストンからの押圧力を受けてシリンダの内部で移動する流体は、整流手段によってシリンダの径方向中央側(軸心部側)から外側(すなわち、シリンダの内周部側若しくは内壁側)へ流される。
このように、シリンダの内周部側へ流体が半ば強制的に流されることで、整流手段を設けない構成であればシリンダの内周部の近傍で滞留する流体が後続の流体に押され、シリンダの底部、ひいては供給部へ向けて流される。
このように、本発明に係る流体供給装置では、ピストンが幾度となくシリンダの底部側へ摺動しているにも関わらず、シリンダの内周部近傍にて流体が滞留し続けることを防止できる。このため、例えば、シリンダ内に充填される流体がグリス等である場合には、シリンダ内でグリス等が長期に亘り滞留し続けることによる劣化を防止できる。
なお、請求項1に記載の本発明において、整流手段はシリンダの底部側へのピストンの摺動に伴い、ピストンに押圧される流体をシリンダの径方向中央側(軸心側)から外側(シリンダの内周部側)へ整流できる構造であれば、その具体的な構成に限定されるものではない。また、整流手段の具体的な取付部位等に関しても、特に限定されるものではなく、シリンダの底部は内壁の一部等に整流手段を取り付けてもよいし、また、ピストンに整流手段を取り付けてもよい。
また、請求項1に記載の本発明に係る流体供給装置にて供給される流体に関しても特に限定するものではないが、上述したように、単純なシリンダ−ピストン構造ではシリンダの内周部近傍や、内周部の底部近傍部分に流体が滞留しやすい構成に対して本発明が極めて効果的である点を考慮すると、空気や単純な水等の粘性の低い流体の供給用として用いるよりも、グリス等の粘性の高い粘性流体を供給するための粘性流体供給装置として用いる方がより一層賢著な効果を得ることができる。
請求項2に記載の本発明に係る流体供給装置は、請求項1に記載の本発明において、前記シリンダの底部近傍で、前記供給部よりも前記ピストン側で前記供給部を覆う整流部材を前記整流手段とする、ことを特徴としている。
請求項2に記載の本発明に係る流体供給装置では、シリンダの内部において供給部は整流手段を構成する整流部材により覆われている。したがって、シリンダの底部側へ移動するピストンからの圧力が付与されて供給部へ向かおうとする流体は、整流部材に当たり整流部材を回避することで流れの向きがシリンダの内周部側に変えられる。
さらに、整流部材を回避する如く流れの向きが変えられた流体は、整流部材とシリンダの内周部との間を通過して、更に、整流部材とシリンダの底部との間を通過することで供給部に達し、供給部からシリンダの外部に排出される。
このようにして、流体がシリンダの底部の内周部近傍を強制的に通過させられることで、シリンダの内周部の近傍で滞留する流体が後続の流体に押され、シリンダの底部、ひいては供給部へ向けて流される。
請求項3に記載の本発明に係る流体供給装置は、請求項1に記載の本発明において、底面側から頂部側へ向けて漸次外径寸法が小さくなる略錐形状に形成され、前記シリンダの底部及び当該底部側へ向いた前記ピストンの端面の何れか一方に前記底面が対向した状態で、前記何れか一方に固定され、前記シリンダの底部側への前記ピストンの摺動により前記シリンダの底部及び前記ピストンの前記端面の何れか他方に接近する整流部材を前記整流手段とした、ことを特徴としている。
請求項3に記載の本発明に係る流体供給装置では、整流手段を構成する整流部材が底面から頂部側へ向けて漸次外径寸法が小さくなる略錐形状(略円錐形状又は略三角錐や略四角錐等の略多角錐形状で、換言すれば、底面側から頂部側へ向けて縮径される略テーパ状)に形成される。
この整流部材は、底面側がシリンダの底部及びこの底部側へ向いたピストンの端面の何れか一方に底面が対向した状態で、前記何れか一方に固定される。このため、ピストンがシリンダの底部側へ摺動すると、整流部材がシリンダの底部及びこの底部側へ向いたピストンの端面の何れか他方に接近する。
シリンダの底部に整流部材が取り付けられている場合には、ピストンからの圧力を受けて移動しようとする流体は、整流部材の斜面によりその移動方向がシリンダの軸心側から外側へ変えられる(換言すれば、相対的に整流部材の斜面が流体を押し分け、これにより、流体がシリンダの軸心側から外側へ流動する)。
これに対して、ピストンの端面に整流部材が取り付けられている場合には、ピストンがシリンダの底部側へ摺動することで、整流部材の斜面が流体を押し分け、これにより、流体がシリンダの軸心側から外側へ流動する。
このように、整流部材がシリンダの底部及びピストンの端面の何れに設けられていても、シリンダの内周部側へ流体が半ば強制的に流され、整流部材を設けない構成であればシリンダの内周部の近傍で滞留する流体が、後続の流体によって押されてシリンダの底部、ひいては供給部へ向けて流される。
なお、本発明における整流部材は、シリンダの底部及びピストンの何れに設けられていてもよいし、また、シリンダの底部及びピストンの各々に設けてもよい。
また、整流部材の底面に対する斜面の傾斜角度に関しては特に限定されるものではないが、流体をシリンダの軸心側から外側へ向けて流すと言う観点からすれば、整流部材の底面に対する斜面の傾斜角度は大きいほどよい。但し、整流部材の底面に対する斜面の傾斜角度が大きいほど底面から頂部までの寸法も長くなるため、シリンダの大きさ等を考慮して適宜に整流部材の底面に対する斜面の傾斜角度や寸法等は適宜に設定すればよい。
請求項4に記載の本発明に係る流体供給装置は、請求項3に記載の本発明において、前記頂部を前記底面に対して略平行な平面とした、ことを特徴としている。
請求項4に記載の本発明に係る流体供給装置では、整流部材の頂部が底面に対して略平行な平面であるため、例えば、整流部材をピストン及びシリンダの底部の何れか一方に設けた構成で、ピストンをシリンダの底部側へ接近移動させることでピストン及びシリンダの底部の何れか他方に整流部材が接触しても、頂部の平面に当接することになる。
また、整流部材をピストン及びシリンダの底部の双方にそれぞれ設けた構成で、ピストンをシリンダの底部側へ接近移動させることで整流部材同士が接触しても互いの頂部の平面同士が接触することになる。
このように、互いに面同士が接触するため、整流部材やピストン、シリンダの底部に傷が付いたり破損したりすることを防止できる。
以上説明したように、本発明に係る流体供給装置では、シリンダ内における流体の不要な滞留を防止又は効果的に軽減でき、先にシリンダに貯留された流体から順次外部に供給できる。
<本実施の形態の構成>
図4には本発明の一実施の形態に係る流体供給装置としてのグリス供給装置10の全体構成が正面図により示されている。この図に示されるように、本グリス供給装置10は、略平板状に形成された基台12を備えている。基台12上にはガイドブロック14がボルト等の締結手段によって一体的に固定されている。ガイドブロック14は略ブロック状又は略円柱形状に形成されている。
また、ガイドブロック14には、ガイドブロック14の側面にて開口した有底の嵌挿孔16が形成されている。嵌挿孔16にはパイプ18が嵌挿されている。パイプ18の一端には外径寸法がパイプ18の本体部分よりも充分に大径のフランジ部20が同軸的に形成されている。フランジ部20には吐出制御管22が取り付けられている。
一方、ガイドブロック14上にはシリンダ24を構成するシリンダ本体26が設けられている。シリンダ本体26は上下方向両端が開口した円筒形状に形成されている。シリンダ本体26の下端に対応してガイドブロック14には円板部28が形成されている。
円板部28は外径寸法がシリンダ本体26の内径寸法よりも極僅かに小さい程度に形成されており、シリンダ本体26の下端部に嵌挿されている。円板部28がシリンダ本体26の下端部に嵌挿されることで、シリンダ本体26の下端部を閉止しており、これにより、シリンダ24は実質的に有底の筒状となっている。
また、円板部28には有底の円孔30が形成されている。円孔30には円板32が嵌挿され、ボルト等の締結手段によって円板部28、すなわち、ガイドブロック14に円板32が一体的に連結されている。円板32の略中央には供給部としての吐出口34が形成されている。
吐出口34は円板32の厚さ方向両端で開口している。円孔30の底部側での吐出口34の開口端に対向して、ガイドブロック14には吐出孔36が形成されている。吐出孔36の一端部は円孔30の底部で開口し、上記の吐出口34に連通している。これに対して、吐出孔36の他端は上記の嵌挿孔16の内周部にて開口している。吐出孔36の他端に対応して上記のパイプ18には開口が形成されており、この開口を介してパイプ18の内部と吐出孔36とが連通している。
一方、シリンダ本体26の上端部は蓋体38が設けられている。蓋体38は、例えば、略円柱形状又は略方形状のブロック状に形成されている。蓋体38には略円板状の円板部40が形成されている。円板部40は外径寸法がシリンダ本体26の上端部における内径寸法よりも極僅かに小さい程度とされており、円板部40がシリンダ本体26の上端部に嵌挿されることでシリンダ本体26の上端部が閉止されている。
また、蓋体38には空気誘導孔42が形成されている。空気誘導孔42はその一端が蓋体38の外周面にて開口していると共に、蓋体38の内部で屈曲し、他端は円板部40の端面にて開口している。空気誘導孔42の一端は図示しないパイプ等を介して圧力供給手段としてのポンプに接続されており、ポンプが作動することで、空気誘導孔42を介してシリンダ本体26内に空気を送り込み、又は、シリンダ本体26内の空気を吸引する構造となっている。
さらに、シリンダ本体26の内部には円板状のピストン46がシリンダ本体26の軸方向(上下方向)に沿って摺動可能に収容されており、空気誘導孔42を介したシリンダ本体26内への空気の供給及び空気の吸引に伴うシリンダ本体26内の圧力の変動に応じてピストン46がシリンダ本体26内にて上下に摺動する構造となっている。また、ピストン46の略中央には、円孔48がピストン46に対して同軸的に形成されている。
円孔48にはシャフト50の一端側が嵌挿された状態でシャフト50がピストン46に一体的に固定されている。シャフト50はシリンダ本体26の軸方向に沿って長手方向とされていると共に、その長手方向に沿って中空で且つ両端が開口したパイプ状とされている。シャフト50の他端側は蓋体38を貫通してシリンダ24の外部に延出されている。
シリンダ24の外部に延出されたシャフト50には流体補充手段を構成するグリス供給管52の一端が接続されている。グリス供給管52の他端は直接又は間接的にグリス供給管52と共に流体補充手段を構成する図示しないポンプ並びにグリス貯留タンクに接続されており、ポンプが作動することでグリス貯留タンクに貯留されている流体又は粘性が比較的高い粘性流体としてのグリスGがグリス供給管52を介してシャフト50内に供給される構造となっている。
一方、シャフト50の一端側には整流手段又は整流部材としての整流板54が設けられている。図2に示されるように、整流板54は円板部56を備えている。円板部56はシリンダ本体26の内周形状と相似形状の平面視略円形で、本実施の形態において、その外径寸法はシリンダ本体26の内径寸法の約9割程度の大きさとされている。円板部56の一方の端面には、各々が略ブロック状の複数(本実施の形態では4個)の脚部58が形成されている。各脚部58は円板部56の中心周りには所定角度毎(本実施の形態では略90度毎)に形成されている。
これに対して、円板部56の他方の面の側には錐台部60が形成されている。錐台部60は外周形状が円板部56と相似形の円形であるが、円板部56から離間するにつれて漸次外径寸法が小さくなる円錐形状とされている。したがって、錐台部60の外周面は略テーパ状の斜面とされている。また、錐台部60の先端、すなわち、頂部62は円板部56の端面に平行な平面とされている。
さらに、整流板54にはその厚さ方向に貫通する複数のボルト挿通孔64が形成されている。ボルト挿通孔64は、大径孔66と小径孔68とにより構成されている。大径孔66は一端が頂部62にて開口した有底孔とされており、その内径寸法はボルト挿通孔64に挿通される図示しないボルトの頭部よりも大きい。
これに対して、小径孔68は内径寸法がボルト挿通孔64に挿通される図示しないボルトの頭部よりも小さく且つボルトの本体部分である雄ねじ部よりも大きい。また、小径孔68の一端は、脚部58の底面にて開口していると共に、他端が大径孔66の底部にて開口し、大径孔66に対して同軸的に形成されている。
大径孔66側からボルト挿通孔64に挿通されたボルトは、シャフト50の端面に形成された雌ねじ孔に螺合する。これにより、シャフト50に整流板54が同軸的且つ一体的に固定される構成となっている。また、上記のように、整流板54をシャフト50に固定した状態では、シャフト50の端面に脚部58の端面が当接する。これにより、円板部56の端面とシャフト50の端面との間に空隙70が形成されている。
一方、上述した円孔30に嵌め込まれた円板32上には、整流手段又は整流部材としての整流板80が設けられている。図3に示されるように、整流板80は円板部82を備えている。円板部82はシリンダ本体26の内周形状と相似形状の平面視略円形で、本実施の形態において、その外径寸法はシリンダ本体26の内径寸法の約9割程度の大きさとされている。
円板部82の一方の端面には、各々が略ブロック状の複数(本実施の形態では4個)の脚部84が形成されている。各脚部84は円板部82の中心周りには所定角度毎(本実施の形態では略90度毎)に形成されている。
これに対して、円板部82の他方の面の側には錐台部86が形成されている。錐台部86は外周形状が円板部82と相似形の円形であるが、円板部82から離間するにつれて漸次外径寸法が小さくなる円錐形状とされている。したがって、錐台部86の外周面は略テーパ状の斜面とされている。また、錐台部86の先端、すなわち、頂部88は円板部82の端面に平行な平面とされている。
さらに、整流板80にはその厚さ方向に貫通する複数(本実施の形態では2個)のボルト挿通孔90が頂部88を介して互いに対向する如く形成されている。ボルト挿通孔90は整流板54のボルト挿通孔64と同様に大径孔66と小径孔68とにより構成されている。但し、ボルト挿通孔64の大径孔66は頂部62にて開口していたのに対し、ボルト挿通孔90の大径孔66は錐台部86の斜面にて開口している。
大径孔66側からボルト挿通孔90に挿通されたボルトは、円板部28に貫通形成された透孔92を通過して、円孔30の端面にて開口した雌ねじ孔に螺合する。これにより、円板部28、すなわち、シリンダ24の底部に整流板80が同軸的且つ一体的に固定される構成となっている。また、このように整流板80を円板部28に固定した状態では、円板部28の端面に脚部84の端面が当接する。これにより、円板部28の端面と円板部82の端面との間に空隙94が形成されている。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本グリス供給装置10では、シリンダ本体26内の円板部28とピストン46との間ににグリスGが充填されている状態で、圧力供給手段としての図示しないポンプを作動させると図示しないパイプ等を介して空気誘導孔42に空気が供給される。空気誘導孔42を通過した空気はシリンダ本体26内の円板部40とピストンとの間に供給される。シリンダ本体26の上端は円板部40により閉止されているため、シリンダ本体26内に空気が供給されることでシリンダ本体26内の内圧が上昇する。このように、シリンダ本体26内の内圧が上昇すると、上昇した内圧がピストン46を押し下げる。
ピストン46が押し下げられることで、ピストン46と円板部28との間に充填されたグリスGがピストン46によって押圧される。このとき、ピストン46が押し下げられることでシャフト50及び整流板54も共に下降する。ピストン46と共に整流板54が下降することで、グリスGは押し下げられると共に、整流板54の錐台部60の斜面によりグリスGが押し分けられる。
これにより、図1の矢印G1に示されるように、グリスGは圧縮されつつシリンダ本体26の中央側から外側へと流れる。外側へ流れたグリスGは整流板54の外周部近傍、すなわち、シリンダ本体26の内周部のピストン46近傍部分のグリスGをシリンダ24の下方(すなわち、円板部28側)で且つシリンダ本体26の中央側へと押して流動させる。
また、ピストン46の下降により圧縮されたグリスGは吐出口34へ向かい、吐出口34から吐出孔36及びパイプ18を介してシリンダ24の外部へ出ようとする。しかしながら、円板32上には整流板80が設けられ、吐出口34は上側から整流板80により覆われているため、整流板80を迂回しなくては吐出口34に向かうことができない。しかも、整流板80もまた整流板54と同様に錐台部86が形成されているため、圧縮されて下降しようとするグリスGは錐台部86の斜面により押し分けられる。
これにより、図1の矢印G2に示されるように、シリンダ本体26の中央側から外側へとグリスGが流れる。外側へ流れたグリスGは、図1の矢印G3に示されるように、円板部28の外縁近傍、すなわち、シリンダ24の内周部の底部側のグリスGを整流板80と円板部28との間の空隙94に押し込むように流動させる。このようにして空隙94を通過したグリスGは吐出口34から吐出孔36及びパイプ18を介してシリンダ24の外部に供給される。
ここで、上記のように、本グリス供給装置10では、整流板54、80がグリスGを押し分けてシリンダ本体26の中央側から外側へと流動させることで、シリンダ本体26の内周部近傍、特に、シリンダ本体26の内周部近傍のうち、更に、円板部28の外周縁近傍(すなわち、シリンダ24の底部近傍)やピストン46の外周部近傍にグリスGが滞留し続けることを防止又は効果的に抑制できる。
一方、例えば、上記のようにしてシリンダ24内のグリスGが外部に供給されることで、シリンダ24内に残るグリスGが一定量を下回ると、流体補充手段を構成する図示しないポンプが作動し、このポンプと共に流体補充手段を構成するグリス貯留タンクからグリス供給管52へ流される。グリス供給管52へと流されたグリスGはシャフト50の内部を通過してシリンダ24の内部に供給される。
ここで、本グリス供給装置10では、ピストン46とシリンダ24の底部(すなわち、円板部28)との間においてグリスGがピストン46側(すなわち、吐出口34とは反対側)からシリンダ24の内部に供給される。したがって、基本的には、それまでシリンダ24内に充填されていたグリスGとピストン46との間(すなわち、それまでシリンダ24内に充填されていたグリスGを介して吐出口34とは反対側)に新たにシリンダ24内に充填される。
これにより、シリンダ24の内部では、底部(すなわち、円板部28)側から古いグリスGが溜まることになり、吐出口34からは古いグリスGから吐き出され易くなる。これによっても、古いグリスGがシリンダ24の内部で滞留し続けることを防止又は効果的に抑制できる。
さらに、上記のように、グリス供給管52からシャフト50の内部を通過してシリンダ24の内部に供給されたグリスGは、後続のグリスGに押し下げられる。しかしながら、シャフト50の端面には空隙70を介して整流板54が対向しているため、シリンダ本体26内に供給されたグリスGは、シリンダ本体26の下方(すなわち、円板部28側)へ移動するために整流板54を迂回する。
これにより、グリスGはシリンダ本体26内の中央(軸心)側から外方へと流れ、シリンダ本体26の内周部と整流板54の外周部との間を通過した後に下方へ流れる。このように、シリンダ24内に新たにグリスGが供給されることで、整流板54の外周部近傍、すなわち、シリンダ本体26の内周部のピストン46近傍部分のグリスGをシリンダ24の下方(すなわち、円板部28側)へ押し出す。したがって、これによってもシリンダ本体26の内周部のピストン46近傍部分におけるグリスGの滞留を防止又は効果的に抑制できる。
なお、本実施の形態では、整流板54、80の形状を頂部62、88が平面の略円錐台形状としたが、整流板54、80の形状を頂部が角部となる円錐形状としてもよく、このような構造とした場合でも、これまでに説明した作用と同等の作用を奏し、同様の効果を得ることができる。
しかしながら、本実施の形態では、整流板54、80の形状を、頂部62、88が平面の略円錐台形状としたことで、仮に、ピストン46が下降して整流板54と整流板80とが当接しても、頂部62、88はそれぞれが平面であるため、当接時の荷重により傷が付いたり、ましてや破損することがないと言う効果がある。
また、本実施の形態では、整流板54、80の底面に対する錐台部60、86の斜面が成す角度θ1、θ2に関して特に説明していないが、基本的に角度θ1、θ2については可能な限り大きいことが好ましい。
さらに、上記の空隙70、94の大きさや、シリンダ本体26の内周部と整流板54、80の外周部との間の隙間の大きさに関しても特に限定するものではないが、空隙70、94やシリンダ本体26の内周部と整流板54、80の外周部との間の隙間は可能な限り小さいことが好ましい。
また、本実施の形態では、整流板54、80の双方を設ける構成であったが、本発明の観点からすれば、整流板54、80の何れか一方だけを設ける構成としてもよい。
さらに、本実施の形態では、シリンダ本体26の内周形状が円形であったが、シリンダ本体26の内周形状は円形でなくてもよい。但し、この場合には、整流板54、80の外周形状はシリンダ本体26の内周形状と相似形状であることが好ましい。
本発明の一実施の形態に係る流体供給装置の動作を示す要部の正面断面図である。 ピストンに設ける整流手段を一部破断した斜視図である。 シリンダの底部に設ける整流手段を一部破断した斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る流体供給装置の全体構成の概略を示す正面断面図である。
符号の説明
10 グリス供給装置(流体供給装置)
24 シリンダ
28 円板部(底部)
34 吐出口(供給部)
46 ピストン
52 グリス供給管(流体補充手段)
54 整流板(整流部材、整流手段)
62 頂部
80 整流板(整流部材、整流手段)
84 頂部
G グリス(流体、粘性流体)

Claims (4)

  1. 有底筒状に形成されて内部に充填された流体を底部に形成された供給部から外部へ供給可能なシリンダと、
    前記シリンダの内部で摺動可能に設けられたピストンと、
    前記シリンダの内側に設けられ、前記底部側への前記ピストンの摺動に伴う前記流体の流れの向きを、前記シリンダの径方向中央側から外側へ整流する整流手段と、
    を備える流体供給装置。
  2. 前記シリンダの底部近傍で、前記供給部よりも前記ピストン側で前記供給部を覆う整流部材を前記整流手段とする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の流体供給装置。
  3. 底面側から頂部側へ向けて漸次外径寸法が小さくなる略錐形状に形成され、前記シリンダの底部及び当該底部側へ向いた前記ピストンの端面の何れか一方に前記底面が対向した状態で、前記何れか一方に固定され、前記シリンダの底部側への前記ピストンの摺動により前記シリンダの底部及び前記ピストンの前記端面の何れか他方に接近する整流部材を前記整流手段とした、
    ことを特徴とする請求項1に記載の流体供給装置。
  4. 前記頂部を前記底面に対して略平行な平面とした、
    ことを特徴とする請求項3に記載の流体供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102135230A (zh) * 2010-01-15 2011-07-27 Skf公司 润滑装置和用于运行润滑装置的方法

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