JP2005086694A - 基地局装置及びリソース割当方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高トラヒック時においても定期呼を発している端末装置に対して適切かつ優先的にリソースを割り当てることができるようにすること。
【解決手段】 無線端末装置116が待受時に定期的に出力する定期信号を検出する定期信号検出部1171、無線端末装置116の待ち受け、通信の開始及び終了時刻を記録するトラヒック記録部122、前記記録を元に定期的に発呼する定期呼を特定して管理する定期呼管理部1211及び定期呼のリソースを予約するリソース予約部1212を有し、トラヒック記録部122から定期呼を特定して定期呼管理部1211に登録し、定期呼の開始時刻が近づいたときにリソースの予約を行い、呼が発生したときに合致する定期呼があればそのリソースを割り当てる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線端末装置と無線通信を行う基地局装置に関し、自局のセル内に所属している無線端末装置の状態を管理して、前記セル内の所定の無線端末装置に対して優先的にリソースの割り当てを行うのに適した基地局装置に関するものである。
近年、携帯電話機の普及は目覚ましく、2001年には日本で最初にW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access;広帯域符号分割多重アクセス)規格の携帯電話サービスが始まっている。通信技術に関しても、ディジタル携帯電話機では音声及び低速のパケット通信のみだったが、W−CDMAの導入により、2002年現在で通信速度が384kbpsのベストエフォートのサービスが開始されるなど、広帯域伝送が可能になってきている。
また、この種の無線通信システムでは、W−CDMAだけでなく、無線通信システム全般に亘って通信形態の多様化が進んでいる。また、W−CDMAでは広帯域伝送を生かした様々なアプリケーションが提供されるため、基地局装置のセル内で発生するトラヒックの種類も、テレビ会議システム及び高速パケット伝送などの高速伝送の呼出割合が増えている。さらに、これまでの無線通信システムにおいては、無線端末装置間での人為的な操作による通信が主であったが、通信モジュールの低コスト化に伴って、物流及びテレメトリング等のように基地局装置とそのセル内に設置された無線端末装置(以下、これを「固定無線端末装置」と呼称する)との機械間で通信を行う無線通信システムへの応用例も増えている。
また、この種の無線通信システムにおいては、高周波数帯の利用により基地局装置1基あたりのセルが占める通信領域が狭くなる。このため、その無線通信網のサービスエリアの拡大のためには、多数の基地局装置が必要となり、基地局装置の導入コストが上昇する傾向にある。従って、この種の無線通信システムとしては、基地局装置の導入コストを抑えるために、数十チャネル程度のチャネル基板を収容した低費用で小容量の基地局装置を多数用いた無線通信システムが増加すると考えられる。
一方、基地局装置単位のトラヒックの性質を考える場合、大容量の基地局装置は、高い収容能力が要求されるトラヒック量が大きい場所に設置されるため、無線通信システム全体としてみたときは統計の大数の法則に従いトラヒックの変化もなだらかになると考えられる。しかし、基地局装置1基あたりのセルの縮小やトラヒック及び無線端末装置の多様化に伴い、1個の基地局装置のセルにおけるトラヒックの変化は相対的に大きくなる傾向にある。
このため、小容量の基地局装置においては、トラヒック量がその収容能力を使い切るほど大きくなる頻度が高くなると考えられる。従って、このような小容量の基地局装置では、そのセル内にある多数の無線端末装置からの呼出信号の中から、基地局装置にとってより重要な無線端末装置、例えば、前述した物流及びテレメトリング等の機械間の通信で用いられる固定無線端末装置からの呼出信号を選別し、この選別した呼出信号を出力している固定無線端末装置に対して優先的にサービスを提供することがこれまでよりも求められるようになってきている。
このような要望に応えることが可能な無線チャネル割当方法として、従来、複数のセルを移動しながら通信する無線端末装置(以下、これを「移動中無線端末装置」と呼称する)が、セル間を移動せずにセル内で静止している無線端末装置(以下、これを「静止無線端末装置」と呼称する)に干渉を与えないようにして、静止無線端末装置の強制切断を低減するようにした移動通信システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、この種の無線通信システムにおける無線チャネル割当方法として、無線端末装置の基地局装置からの距離、移動速度及び移動方向等の無線端末装置の状態を測定器で測定して、過去の無線端末装置の状態として記録更新しておき、この記録更新された過去の無線端末装置の状態に基づいてグループ分けのための閾値を決定し、またグループ分けのために使用される閾値を過去の無線端末装置の状態から順序統計に基づいて決定する無線チャネル割当方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−9464号公報 特開平8−9454号公報
しかしながら、従来の基地局装置においては、呼の発生を統計データに従って予測しているため、前記テレメトリングのような機械間の通信で定期的に発生する呼(以下、これを「定期呼」と呼称する)の確実な予測が困難になる。このため、従来の基地局装置では、前記統計データの傾向に従った呼が大量に発生した場合に、前記固定無線端末装置が発信する定期呼に対して優先的にリソースを割り当てることができなくなるおそれがある。
このような機械間の通信で発生する定期呼としては、例えば、プラントの制御信号及び防犯用の信号等が挙げられる。この機械間で通信する無線通信システムでは、通信データ量は少量であるが、データ通信が失敗すると大きな出費を強いられたり、場合によっては人命にかかわったりするおそれがある。従って、このような機械間の通信で発生する固定無線端末装置の定期呼に対しては、通常の無線端末装置の呼よりも優先してリソースを割り当てることが望まれる。
ところが、従来の基地局装置においては、過去の履歴情報に従って呼を分類し、その分類毎の呼の比率に応じてリソースの予約を行っているため、前記機械間の通信で発生する定期呼が通常の呼と同様に扱われている。
このため、従来の基地局装置では、例えば、ネットワークシステムを経由してガスの使用量を報告する検知器からなる固定無線端末装置が1時間毎に定期呼を発信していたとしても、この検知器を収容しているセル内で多くの呼が発生していて空きリソースが全くない場合には前記検知器が発している定期呼に対してリソースを割り当てることができず呼損が発生する。なお、このような呼損が発生した場合には、通常、前記定期呼を再発呼して前記検知器がガスの使用量を再度報告するものと考えられるが、このような報告の再送を行っても再送間隔分の報告遅れが必ず発生するため、この遅れによる不測の事態を招くおそれがある。
本発明は、以上の問題を鑑みなされたもので、高トラヒック時においても定期呼を発している無線端末装置に対して適切かつ優先的にリソースを割り当てることができる基地局装置及びリソース割当方法を提供することである。
請求項1記載の基地局装置は、自局セル内に収容されている無線端末装置と無線信号の送受信を行う無線通信部と、トラヒックを記録するトラヒック記録部と、前記無線端末装置が交信するネットワークシステムの要求に応じて前記無線端末装置に対する通信路の接続及び切断制御を行う接続制御部と、を有し、前記無線通信部は、前記無線端末装置が定期的に出力する定期信号を検出する定期信号検出部を備え、前記接続制御部は、前記トラヒック記録部の記録を解析して前記定期信号が所定の無線端末装置から定期的に発呼される定期呼か否かを判定し前記定期呼であれば内部の定期呼テーブルに前記定期呼を追加する定期呼管理部と、前記定期呼が発呼される時間が近づいたときに前記定期呼のリソースを予約するリソース予約部と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、高トラヒック時においても前記定期呼を発している前記無線端末装置に対して適切かつ優先的にリソースを割り当てることができる。
また、請求項2記載の基地局装置は、請求項1記載の発明において、前記定期呼管理部は、前記定期呼に対してリソースの予約を行ったにもかかわらず該当する呼が発生せずに予約したリソースを割り当てられなかった現象が複数回連続して発生した時に、該当する前記定期呼のデータを前記リソース予約部から削除する手段を具備する構成を採る。
この構成によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、前記トラヒックの記録を分析することにより得られた前記定期呼の量が増えすぎないようにすることができる。
また、請求項3記載の基地局装置は、請求項1または請求項2記載の発明において、前記無線端末装置の状態を管理する端末状態管理部を備え、前記端末状態管理部は、所定時間が経過したときに前記無線端末装置の状態を遷移させるタイムアウト時間が設定されており、前記無線端末装置の通信が切断されている状態が一定時間続いて前記タイムアウト時間に達した時に前記無線端末装置が自局セルから退出したと判断して、前記無線端末装置の状態を前記無線端末装置が自局セルから退出した状態のハンドオーバー中とし、前記リソースの状態を前記ハンドオーバー中の前記無線端末装置にリソースが割り当てられた状態のハンドオーバー予約中とするハンドオーバーの終了処理を行う手段を具備する構成を採る。
この構成によれば、請求項1または請求項2記載の発明の効果に加えて、電波状況の悪化によって通信が切断され、その後電波状況が好転して通信が再び可能になる場合に、前記無線端末装置を通信断の状態から復帰させることができる。
また、請求項4記載の基地局装置は、請求項3記載の発明において、前記ネットワークシステムの前記無線端末装置の登録を削除して前記無線端末装置の着信を不可能にするデタッチ処理に伴って前記無線端末装置が定期的に出力する前記定期信号が無くなった時に、前記端末状態管理部は、前記無線端末装置の状態を、前記無線端末装置がアタッチを行い着信可能になっている待受中の状態から、前記無線端末装置が信号を発生せず前記端末状態管理部に登録されていないアイドルの状態に遷移させる手段を具備する構成を採る。
この構成によれば、請求項3記載の発明の効果に加えて、前記無線端末装置の前記デタッチ(DETACH)処理と他のチャネル割り当て処理との区別ができない場合に、前記無線端末装置の前記待受中の状態を解除することが可能になるとともに、前記無線端末装置の通信状態が突然に圏外になって前記デタッチ処理が行えない場合においても、前記無線端末装置の状態を前記待受中の状態から前記アイドルの状態に遷移させることが可能になる。
また、請求項5記載の基地局装置は、請求項3または請求項4記載の発明において、前記定期信号検出部は、前記無線端末装置が出力する前記定期信号の消失の有無を検出し、前記定期信号の消失を検出した後の経過時間が前記タイムアウト時間に達したか否かを判定し、前記経過時間が前記タイムアウト時間に達した時に前記定期信号が消失したことを前記接続制御部に通知する手段を具備する構成を採る。
前記端末状態管理部における端末状態は、デタッチの前は待受中の状態、デタッチ実行中は通信中の状態及びデタッチの終了後は再び待受中の状態になるが、デタッチ終了後は前記無線端末装置が定期的に信号を出力しない。この構成によれば、請求項3または請求項4記載の発明の効果に加えて、前記無線通信部の前記定期信号検出部により前記無線端末装置が出力する前記定期信号の消失が検出される。そして、前記定期信号検出部は、前記定期信号の消失を検出した後、この検出後の経過時間が前記タイムアウト時間に達した時に前記定期信号が消失したことを前記接続制御部に通知する。これにより、前記接続制御部は、該当する前記無線端末装置の情報を前記端末状態管理部から削除することができる。
また、請求項6記載の基地局装置は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明において、前記リソース予約部は、前記定期呼管理部が備える定期呼テーブルのうち、まだ対応するリソースを予約していない前記定期呼の通信開始時刻の所定秒前に前記定期呼のリソース予約を行う手段を具備する構成を採る。
この構成によれば、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、前記定期呼のリソース予約を所定秒前に行うので、前記定期呼が通常よりも少し前の時間に発生した場合でも適切にリソースを割り当てられるようになる。
また、請求項7記載の基地局装置は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の発明において、前記定期呼管理部が備える定期呼テーブルに登録済みの前記定期呼の数が一定値未満であるか否かを判断する際に、前記トラヒック記録部が備えるテーブルに登録されている待受開始時刻と通信開始時刻とが一致しかつ待受終了時刻と通信終了時刻とが一致することを検索条件として前記定期呼を検索する手段を具備する構成を採る。
前記定期呼管理部が備える定期呼テーブルに登録する呼をさらに絞り込む際は、携帯電話機の呼のような人為的に発せられる呼ではなく、テレメトリングで用いられる固定無線端末装置のような機械的に発せられる定期呼のみを抽出して優先的に登録することが望まれる。このようなテレメトリングで用いられる固定無線端末装置は、通常、待ち受けによる電力消費を低減するために、通常、定期的に所定の情報を報告するタイミングでのみ通信回路の電源を投入し、報告後電源を再びOFFにする制御を行っている。また、このような固定無線端末装置においてもアタッチ(ATTACH;位置登録処理)及びデタッチが行われる。従って、基地局装置においては、この固定無線端末装置の待受開始時刻と通信開始時刻とが一致しかつ待受終了時刻と通信終了時刻と一致するものと考えられる。この構成によれば、前記定期呼テーブルに登録する定期呼をさらに絞り込む際の条件に、前記待受開始時刻と通信開始時刻とが一致しかつ待受終了時刻と通信終了時刻とが一致する(待受開始時刻=通信開始時刻かつ待受終了時刻=通信終了時刻)という条件を含めているので、請求項1から請求項6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、前記固定無線端末装置が行う定期呼を確実に抽出して収容できるようになる。
また、請求項8記載の基地局装置は、請求項1から請求項7のいずれかに記載の発明において、前記定期呼管理部は、前記定期呼の予約開始時刻に前記定期呼のリソースを予約できた後に前記リソースを予約できた前記定期呼が発呼せずにリソースの割り当てが実施されないケースが複数回連続して発生したときに、該当する定期呼の登録を削除する手段を具備する構成を採る。
この構成によれば、請求項1から請求項7のいずれかに記載の発明の効果に加えて、前記定期呼に対してリソースを予約した後に、発生が予測されていた定期呼が実際には発生しなかった場合に、予約したリソースを空きリソースに戻すことができる。
また、請求項9記載の基地局装置は、請求項1から請求項8のいずれかに記載の発明において、前記定期呼管理部の定期呼テーブルに前記定期呼が予約したリソースの定期呼番号を記録し、前記定期呼番号に基づいて前記定期呼が予約した前記リソースと前記定期呼との対応を取る手段を具備する構成を採る。
この構成によれば、請求項1から請求項8のいずれかに記載の発明の効果に加えて、所定の呼の予約時は割り当て可能な位置にリソース予約を行ったが、前記待受中に別の定期呼が前記位置に収容されてしまって、その後に予約対象の定期呼が発生したときに、この予約対象の定期呼にリソースを割り当てられなくなることを回避することができる。
また、請求項10記載のリソース割当方法は、自局セル内に収容されている無線端末装置と無線信号の送受信を行う無線通信部と、呼の発生及び切断等のトラヒックを記録するトラヒック記録部と、交換機能を有するネットワークシステムの要求に応じて前記無線端末装置に対する通信路の接続及び切断制御を行う接続制御部と、を有する基地局装置におけるリソース割当方法において、前記無線端末装置が定期的に出力する定期信号を検出する定期信号検出ステップと、前記トラヒック記録部の記録を解析して前記定期信号が所定の無線端末装置から定期的に発呼される定期呼か否かを判定し前記定期呼であれば内部の定期呼テーブルに前記定期呼を追加する定期呼管理ステップと、前記定期呼が発呼される時間が近づいたときに前記定期呼のリソースを予約するリソース予約ステップと、を具備するようにした。
この方法によれば、高トラヒック時においても前記定期呼を発している前記無線端末装置に対して適切かつ優先的にリソースを割り当てることができる。なお、ここでいうリソースとは、主にベースバンド信号の処理を行うために必要なハードウェアの処理能力を指すが、リソース割り当ての方式は、無線チャネルの送信電力やチャネルの割り当てに要する記憶領域等に関しても適用可能である。
また、請求項11記載のリソース割当方法は、請求項10記載の発明において、前記定期呼のリソースを予約できる前記定期呼テーブルの最大割り当て時間だけ前記定期呼の発生を待ち、前記最大割り当て時間内での前記定期呼に対するリソース割り当てに失敗した場合に前記定期呼を前記定期呼テーブルから削除する定期呼削除ステップを具備するようにした。
この方法によれば、請求項10記載の発明の効果に加えて、リソース割り当てに失敗した定期呼を前記定期呼テーブルから削除して予約したリソースを空きリソースに戻すことができ、リソースの無駄使いを無くすことができる。
また、請求項12記載の無線端末装置の状態管理方法は、自局セル内に収容されている無線端末装置と無線信号の送受信を行う無線通信部と、トラヒックを記録するトラヒック記録部と、交換機能を有するネットワークシステムの要求に応じて前記無線端末装置に対する通信路の接続及び切断制御を行う接続制御部と、を有し、前記無線通信部は、前記無線端末装置が定期的に出力する定期信号を検出する定期信号検出部を備え、前記接続制御部は、前記トラヒック記録部の記録を解析して前記定期信号が所定の無線端末装置から定期的に発呼される定期呼か否かを判定し前記定期呼であれば内部の定期呼テーブルに前記定期呼を追加する定期呼管理部と、前記定期呼が発呼される時間が近づいたときに前記定期呼のリソースを予約するリソース予約部と、を具備する基地局装置における無線端末装置の状態管理方法であって、前記基地局装置が前記ネットワークシステムからチャネルの設定要求の受信に基づいて前記チャネルが設定されているか解放されているかを判断するチャネル判断ステップと、前記チャネル判断ステップにおいてチャネルが設定されていると判定された場合に呼処理の種類を判定して前記端末状態管理部に前記無線端末装置のチャネライゼーションコードを登録し前記無線端末装置の状態を待受中とするアタッチ開始処理とリソースの割り当てを行い割り当てたリソースの状態を使用中とし前記端末状態管理部の前記無線端末装置の状態を通信中とする他のチャネル確保処理とを行う第1の処理ステップと、前記チャネル判断ステップにおいてチャネルが解放されていると判定された場合に前記無線端末装置がハンドオーバー中か否かを判断して前記端末状態管理部の状態をハンドオーバー中としリソース状態をハンドオーバー予約中とするハンドオーバーの終了処理と前記端末状態管理部の状態を待受中に戻しリソース状態を空きとするハンドオーバー以外の終了処理とを行う第2の処理ステップと、前記トラヒック記録部に前記処理した内容を記録する記録ステップと、を具備するようにした。
この方法によれば、前記呼処理の種類を判定して前記端末状態管理部に前記無線端末装置の状態を登録して管理することができる。
本発明によれば、高トラヒック時においても定期呼を発している無線端末装置に対して適切かつ優先的にリソースを割り当てることができるようになる。
本発明の骨子は、無線通信部の定期信号検出部により無線端末装置が定期的に出力する定期信号を検出し、接続制御部の定期呼管理部及びリソース予約部により、トラヒック記録部の記録を解析して前記定期信号が所定の無線端末装置から定期的に発呼される定期呼か否かを判定し、前記定期呼であれば内部の定期呼テーブルに前記定期呼を追加するとともに、前記定期呼が発呼される時間が近づいたときに前記定期呼のリソースを予約することである。
以下、本発明の一実施の形態に係る基地局装置について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、無線通信システム100は、基地局装置111のセル111aと、基地局装置112のセル112aと、でネットワークシステム113のサービスエリアを構成している。なお、基地局装置112は、基地局装置111と同じ内部構造を有しているので、ここでは基地局装置111の構成についてのみ説明することとする。
基地局装置111は、無線通信部117、信号処理部118、有線通信部119、端末状態管理部120、接続制御部121、トラヒック記録部122及びリソース状態管理部123を備えている。
ここで、W−CDMAにおける基地局装置ではレイヤ3信号の観測は行わないと仮定するため、この基地局装置111は、取得可能な情報を用いて擬似的に無線端末装置114、115、116の待ち受け状態を管理することによって、呼の発生の推定の精度を上げるようにしている。また、この基地局装置111は、特に規則的に発信を行いかつ省電力のため発信時のみ待ち受け状態になるような固定無線端末装置、例えばプラントの計測結果報告あるいはガス及び電気等の検針データの報告用の固定無線端末装置に呼を確実に収容させるようにしている。ここでは、無線端末装置116を前記固定無線端末装置として扱うこととする。
基地局装置111、112においては、トラヒックの記録を分析することにより得られた定期呼の量が増えすぎないようにするために、定期呼に対して予約を行ったにもかかわらず、該当する呼が発生せずに予約したリソースを割り当てられなかった現象が複数回連続して発生したときに該当する定期呼のデータを削除する処理を行うようにしている。また、基地局装置111、112においては、定期呼の数が増加したときには登録する定期呼の数を絞り込むために、単に通信の開始及び終了が一定間隔で行われるだけでなく、待ち受けの開始及び終了も一定間隔で行う固定無線端末装置116のみを定期呼として登録する処理を行うようにしている。
なお、基地局装置111、112においては、交信する無線端末装置114として、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access,広帯域符号分割多重アクセス)方式またはMC−CDMA(Multi−Carrier CDMA)の第三世代携帯電話機を想定している。その他の無線端末装置としては、GSM(Global System for Mobile communications),PHS(Personal Handy−phone System),PDC(Personal Digital Cellular)等の携帯電話機またはコードレス電話機なども適用可能である。
図1において、基地局装置111は、無線端末装置114を収容し、この無線端末装置114との無線信号の送受信を行い有線用の信号に変換する。ネットワークシステム113は、交換機能を有するネットワークシステムであって、専用線(ATM;Asynchronous Transfer Mode)を介して基地局装置111、112と接続している。
無線通信部117は、無線端末装置114と無線信号の送受信を行う。無線通信部117は、アンテナ、増幅器、送信用の電源及び制御プログラムを備えており、アンテナ及び無線端末装置114の送信電力制御並びに周波数の変調処理等を行う。また、無線通信部117は、無線端末装置114が定期的に出力する定期信号を検出する定期信号検出部1171を備えている。
接続制御部121は、ネットワークシステム113の要求に応じて、無線端末装置114に対する通信路の接続及び切断制御を行う。この接続制御部121は、基地局装置111の制御カード内のプログラムとして実装される。また、接続制御部121は、トラヒック記録部122の記録を解析して前記定期信号が機械間の通信で定期的に発生する呼である定期呼か否かを判定し、前記定期呼であれば内部の定期呼テーブルに前記定期呼を追加する定期呼管理部1211と、前記定期呼が発呼される時間が近づいたときにこの定期呼のリソースを予約するリソース予約部1212とを備えている。
信号処理部118は、無線端末装置114からの無線信号の符号変調処理及び有線信号への変換等の信号処理を行う。端末状態管理部120は、無線端末装置114の状態を管理する。有線通信部119は、ネットワークシステム113との信号の送受信を行う。リソース状態管理部123は、信号処理部118及び無線通信部117のリソースの状態を管理する。トラヒック記録部122は、呼の発生及び切断等のトラヒックを記録する。
図1において、基地局装置111は、その通信エリアであるセル111a内にある無線端末装置114(以下、これを「移動中無線端末装置114」とする)との無線信号の送受信を行い、この無線信号を有線用の有線信号に変換してネットワークシステム113と交信する。一方、基地局装置112は、その通信エリアであるセル112a内にある無線端末装置115(以下、これを「静止無線端末装置115」とする)及び固定無線端末装置116との無線信号の送受信を行い、それらの無線信号を有線用の信号に変換してネットワークシステム113と交信する。
なお、無線通信部117及び信号処理部118においては、それぞれベースバンド処理を行うハードウェアの処理能力、周波数及び送信電力などの無線通信に必要な資源をリソースと呼称することとする。基地局装置111、112は、接続制御部121が呼のチャネルを確保または解放するたびにリソースの割り当てまたは解放を行う。前記従来の基地局装置において割り当ての対象となるリソースは無線リソースであるが、ここではリソースをより一般化した形でのリソースの割り当て方式を記述する。また、リソースの大きさは離散値で定義され、これをリソース数と呼称することとする。例えば、パケット呼は高速であるので比較的大きいリソース数の空きリソースが必要であり、音声呼は低速であるので比較的小さいリソース数分のリソースを消費する。
ところで、図1に示すように、複数のセル111a、112a間を移動しながら通信する移動中無線端末装置114は、複数の基地局装置111、112と同時に通信を行ういわゆるセル間ハンドオーバーを行うため、無線通信システム100の全体として見た場合に、セル112a内に静止している静止無線端末装置115及び固定無線端末装置116の倍以上のリソースを消費する。そこで、この無線通信システム100においては、このような移動中無線端末装置114のセル間ハンドオーバーにより各基地局装置111、112の全てのリソースが消費されないように、静止無線端末装置115及び固定無線端末装置116に割り当てるリソースを予め確保するようにしている。
また、移動中無線端末装置114は、その移動により、静止無線端末装置115及び固定無線端末装置116よりも広範囲に亘って他の無線端末装置との干渉を引き起こす。このため、移動中無線端末装置114は、その近傍に存在する静止無線端末装置115及び固定無線端末装置116の無線通信の品質を低下させて静止無線端末装置115及び固定無線端末装置116の無線通信の強制切断を引き起こす可能性がある。このような移動中無線端末装置114が近づいたことにより静止無線端末装置115及び固定無線端末装置116の通信が突然中断されてしまうことは、静止無線端末装置115及び固定無線端末装置116の利用者が切断の原因を認識できないため、移動中無線端末装置114の通信が切断された場合に比べて問題が大きい。
そこで、この無線通信システム100における基地局装置111及び基地局装置112は、各々のセル111a、112a内にある各無線端末装置に割り当てるリソースを、移動中無線端末装置用と、静止無線端末装置用とに分け、移動中無線端末装置114の呼に対しては移動中無線端末装置用のリソースを、静止無線端末装置115及び固定無線端末装置116に対しては静止無線端末装置用及び固定無線端末装置用のリソースを優先して割り当てるようにしている。
特に、W−CDMAのような小セル構成のものである場合においては、各基地局装置111、112のセル111a、112a間を移動しない静止無線端末装置115及び固定無線端末装置116に対して優先的にリソースを割り当てるようにしている。つまり、この無線通信システム100における基地局装置111または基地局装置112は、ある無線端末装置からの発呼を受けると、リソースを移動中無線端末装置用と静止無線端末装置用及び固定無線端末装置用とに分け、移動中無線端末装置114と静止無線端末装置115及び固定無線端末装置116とが干渉を起こさないように、発呼している無線端末装置の種類に応じてリソースを割り当てるようにしている。
以下に、移動中無線端末装置114が、基地局装置111のセル111a内において発呼した後、基地局装置112へ移動した場合の処理を示す。このとき、静止無線端末装置115及び固定無線端末装置116には静止無線端末装置用のリソース及び固定無線端末装置用のリソースがそれぞれ割り当てられているものとする。
図1において、移動中無線端末装置114が発呼すると、基地局装置111は移動中無線端末装置114に対するリソースの割り当て処理を行う。この場合、発呼時において移動中無線端末装置114及び固定無線端末装置116はセル111aとセル112aとの間を移動していないので、この移動中無線端末装置114からの発呼は静止呼と判定され、基地局装置111は、この移動中無線端末装置114の呼を静止無線端末装置用のリソースに割り当てる。
次に、移動中無線端末装置114が基地局装置112のセル112aへ移動すると、基地局装置112は、移動中無線端末装置114が通信中にセルを変更したことを認識するので、移動中無線端末装置用のリソースを移動中無線端末装置114の呼に割り当てる。ここで、例えばリソースが周波数に対応していたとすると、移動中無線端末装置114は、新たに割り当てられた移動中無線端末装置用の周波数に切り替えを行う。なお、このとき、新たに割り当て可能な移動中無線端末装置用の空きリソースがない場合は、移動中無線端末装置114の呼は切断される。
一方、もとから基地局装置112の配下にある静止無線端末装置115及び固定無線端末装置116は、移動中無線端末装置114が自局のセル112aに入ってきても、前記処理により移動中無線端末装置114のリソースが移動中無線端末装置用のリソースに切り替わっているので、移動中無線端末装置114により干渉されることがなくなる。
また、各基地局装置111、112は、各々のセル111a、112a内の発呼量を一定間隔で測定し、この測定値が予め設定された閾値を超えた場合には静止呼無線端末装置用のリソースを増加させ、移動中無線端末装置用及び固定無線端末装置用のリソースを減少させる。逆に、前記測定値が前記閾値以下になった場合には移動中無線端末装置用のリソースを増加させ、静止無線端末装置用及び固定無線端末装置用のリソースを減少させる。このようにすることで、例えば、自局セル111a内での発呼量が少ない基地局装置111においては、移動中無線端末装置用のリソースが増加するので、他の基地局装置のセルから進入してきた無線端末装置に対して確実にリソースを割り当てることができるようになる。また、自局セル112a内の発呼量が多い基地局装置112においては、移動中無線端末装置用のリソースが減少するので、自局セル112a内にある静止無線端末装置115及び固定無線端末装置116に対して確実にリソースを割り当てることができる。従って、この基地局装置111、112によれば、その無線通信システム全体としてみたときの各無線端末装置の収容能力を向上させることが可能になる。
ところで、前記従来の基地局装置においては、前述したように、各々のセル内の発呼量を一定間隔で測定して得た過去の履歴情報に従って呼を分類し、その分類毎の呼の比率に応じてリソースの予約を行っているため、前述のテレメトリングのような機械間の通信で発生する定期呼が通常の呼と同様に扱われている。
このため、前記従来の基地局装置においては、自局のセル内で多くの呼が発生している高トラヒック時のような空きリソースが全くない場合に、前記定期呼に対してリソースを割り当てることができず呼損が発生するおそれが高い。
本発明の一実施の形態に係る基地局装置111、112は、このような高トラヒック時においても前述の定期呼を発している固定無線端末装置116に対して適切かつ優先的にリソースを割り当てることができるようにしたものである。
次に、図2を参照して、基地局装置111、112で管理する無線端末装置114、115、116の状態(以下、これを「端末状態」と呼称する)と、図3を参照して基地局装置111、112のリソース状態と、について説明する。
基地局装置111、112で管理する端末状態は、図2に示すように、「アイドル」状態201、「待受中」状態202、「通信中」状態203及び「ハンドオーバー(HO)直後」状態の4通りである。ここで、「アイドル」状態201とは、該当する無線端末装置が信号を発生していない状態、つまり端末状態管理部120に当該無線端末装置の情報が登録されていない状態をいう。また、「待受中」状態202とは、前記無線端末装置がアタッチ(ATTACH;位置登録処理)を行い着信可能になっている状態をいう。また、「通信中」状態203とは、自局セル内の無線端末装置毎に基地局装置111、112が割り当てる個別チャネルを基地局装置111、112が確保し、該当する無線端末装置と基地局装置111、112とがアタッチ以外の通信を行っている状態をいう。また、「ハンドオーバー(HO)直後」状態204とは、通信中に該当する無線端末装置の信号が検出できなくなった状態をいう。基地局装置111、112で管理する端末状態は、「ハンドオーバー(HO)直後」状態204に遷移後、所定時間が経過したときに端末状態を遷移させる予め設定したタイムアウト時間が経過すると、当該無線端末装置の信号が自局セルから消滅したと見なし、「アイドル」状態201になる。前記タイムアウト時間としては、後述の固定無線端末装置116が出力する定期信号の間隔(1秒〜30秒程度を想定する)の2〜3倍が望ましい。
基地局装置111のリソース状態は、図3に示すように、「空き」状態301、「定期呼予約中」状態302、「使用中」状態303及び「HO(ハンドオーバー)予約中」状態304の4通りである。ここで、「空き」状態301とは、リソースが使用可能な状態をいう。また、「定期呼予約中」状態302とは、移動中無線端末装置114、静止無線端末装置115及び固定無線端末装置116の数に応じて、それぞれ前記定期呼に対するリソースが予約された状態をいう。予約対象の呼が発生した場合、空きリソースがないときに初めて予約中のリソース(以下、これを「予約リソース」と呼称する)が割り当てられる。また、「使用中」状態303とは、当該リソースを使用して通信が行われている状態をいう。また、「ハンドオーバー(HO)予約中」状態304とは、「使用中」状態303で割り当てられていた呼の無線端末装置が通信中に何らかの理由で基地局装置111または基地局装置112から検出できなくなった前記無線端末装置にリソースが割り当てられた状態をいう。リソース状態は、この「ハンドオーバー(HO)予約中」状態304に遷移後、一定時間(前記タイムアウト時間)、基地局装置111または基地局装置112が同じ無線端末装置を検出できなかったら、タイムアウトとなり「空き」状態301に移行する。また、「ハンドオーバー(HO)予約中」状態304に遷移後、再び該当の前記無線端末装置を基地局装置111または基地局装置112から検出できるようになった場合は、再び「使用中」状態303に移行する。
次に、定期呼管理部1211の定期呼テーブルと、トラヒック記録部122のテーブルについて説明する。図4は、定期呼管理部1211が備える定期呼テーブル図である。図5は、トラヒック記録部122のテーブル図である。
定期呼管理部1211の定期呼テーブルは、図4に示すように、定期呼番号401、呼種別402、発生間隔403、待受開始時刻404、通信開始時刻405、通信終了時刻406、待受終了時刻407、次回予約時刻408、最大予約時間409、予約終了時刻410及び予約失敗回数411で構成されている。
図4において、定期呼番号401は、定期呼毎に一意に振られ、基地局装置111が定期呼を識別するためのものである。呼種別402は、定期呼のサービスを示す。発生間隔403は、定期呼が生起する間隔を示す。図4においては、発生間隔が60分と指定されているが、この発生間隔は、日、週または月単位でも実現可能である。待受開始時刻404は、定期呼を発信する無線端末装置がアタッチ処理を行う時刻を格納する。なお、この待受開始時刻は指定しないことも可能である。
通信開始時刻405は、定期呼を発信する無線端末装置が通信を開始する時刻を格納する。通信終了時刻406は、定期呼を発信する無線端末装置が通信を終了する時刻を格納する。なお、この通信終了時刻は指定しないことも可能である。待受終了時刻407は、定期呼を発信する無線端末装置の電源OFFなどにより定期的に出力する信号が消失する時刻を格納する。なお、この待受終了時刻は指定しないことも可能である。
次回予約時刻408は、定期呼の予約を行う時刻を指定する。なお、この次回予約時刻は指定しないことも可能である。最大予約時間409は、定期呼の予約を行う長さを指定する。予約終了時刻410は、定期呼の予約が終了する時刻を指定する。なお、この予約終了時刻は、指定しないことも可能である。予約失敗回数411は、予約を行ったが実際に定期呼の条件に合致する呼が発生しなかったために予約が失敗した回数を格納する。
トラヒック記録部122のテーブルは、図5に示すように、呼種別501、チャネライゼーションコード502、待受開始時刻503、通信開始時刻504、通信終了時刻505及び待受終了時刻506で構成されている。
図5において、呼種別501は、記録対象の呼の種類を示す。チャネライゼーションコード502は、記録対象の呼の無線端末装置を識別するためのコードを示す。待受開始時刻503は、記録対象の呼の無線端末装置がアタッチ処理を行った時刻を格納する。なお、ハンドオーバー時などは、この待受開始時刻を記録しないことも可能である。通信開始時刻504は記録対象の呼の無線端末装置が通信を開始した時刻を格納する。なお、ハンドオーバー時などは、この通信開始時刻を記録しないことも可能である。
通信終了時刻505は、記録対象の呼の無線端末装置が通信を終了した時刻を格納する。なお、ハンドオーバー時などは、この通信終了時刻を記録しないことも可能である。待受終了時刻506は、記録対象の呼の無線端末装置の電源OFFなどにより定期的に出力する信号が消失する時刻を格納する。なお、この待受終了時刻は記録しないことも可能である。なお、図4及び図5に示した各テーブルにおいては、簡略化のために時刻のみを記述したが、年月日のいずれかを追加しても本実施の形態に係る基地局装置の機能を実現可能である。
次に、図6に呼の時間変化を示した発信時における基地局装置111、112の動作を、図2及び図3の状態遷移図と、図7から図11に示すフローチャートを参照して説明する。
本一実施の形態に係る基地局装置111、112においては、定期呼の推定を行うために、(1)トラヒックの記録処理、(2)トラヒックの分析及び予約処理、(3)呼の割り当て処理が行われる。以下に、これらの処理を順に説明する。
(1)トラヒックの記録処理
トラヒックの記録は随時行われるが、ここでは、図6において、無線端末装置の利用者が、前記無線端末装置の電源ON、前記無線端末装置への発着信と呼接続、呼の切断及び電源OFFの4つの操作を行った場合に前記無線端末装置が実施する処理のうち、(1a)時刻t601〜t606の時点のチャネルの割り当て及び解放処理と、(1b)前記無線端末装置の電源をOFFしたときに定期信号消失を検出した後タイムアウトとなる時刻t607の時点のデタッチ処理とに分けて説明する。
(1a)チャネルの割り当て及び解放処理
まず、トラヒック記録部122の記録処理を、図6のタイミングチャートと図7に示すフローチャートを参照して説明する。このトラヒック記録の対象になるチャネルの割り当て及び解放を行う処理には、通常の通信に対する開始及び切断処理と、アタッチ及びデタッチのそれぞれの開始及び終了処理と、他セルから通信中に自局セルに進入した前記無線端末装置に対するハンドオーバーの開始及び終了処理とがある。
これらのいずれの処理の場合でも、前記無線端末装置からのネットワークシステム113に対するチャネル確保要求は、前記無線端末装置から基地局装置111に対して共通チャネルを介して出力される。この共通チャネルは、基地局装置111、112の起動時に開設する。前記無線端末装置からのチャネル確保要求に対して接続制御部121はチャネルの開設処理を行わず、このチャネル確保要求は、単に無線通信部117で受信され、信号処理部118が有線用の信号に変換されて、有線通信部119からネットワークシステム113に対して出力される。このチャネル確保要求を受けたネットワークシステム113は、基地局装置111、112に対してチャネル設定要求を出力する。これにより、図7のステップST701に示すように、基地局装置111、112がネットワークシステム113からチャネル設定要求を受信する。
この後、図7のステップST702においてチャネルが設定されているか解放されているかが判断される。ここで、チャネルが設定されていると判定された場合には、ステップST703において呼処理の種類を判定する。この判定の分岐によって、前記無線端末装置の動作毎に、通常の通信のアタッチ開始処理(ステップST704)と、他のチャネル確保処理(通信開始時、デタッチ開始時及びハンドオーバー開始時:ステップST705)とが行われる。
一方、ステップST702においてチャネルが解放されていると判定された場合には、ステップST706において前記無線端末装置がハンドオーバー中か否か判断される。この判定の分岐によって、前記無線端末装置のハンドオーバー以外の終了処理(ステップST707)と、ハンドオーバーの終了処理(ステップST708)とが行われる。
ステップST704のアタッチ開始処理では、端末状態管理部120に前記無線端末装置のチャネライゼーションコードを登録し、前記無線端末装置の状態を「待受中」とする。
また、ステップST705では、リソースの割り当てを行い、割り当てたリソースの状態を「使用中」、端末状態管理部120の状態を「通信中」とする(詳細は図11に示す個別チャネル確保動作のフローチャートで説明する)。
なお、ステップST707のハンドオーバー以外の終了処理では、端末状態管理部120の状態を「待受中」に戻し、リソース状態を「空き」とする。
一方、電波状況の悪化によって通信が切断され、その後電波状況が好転して通信が再び可能になる場合には、前記無線端末装置を通信断から復帰させる必要がある。そこで、ステップST708のハンドオーバーの終了処理では、通常のリソース解放と異なり、所定時間が経過したときに前記無線端末装置の状態を遷移させるタイムアウト時間が設定されており、前記無線端末装置の通信が切断されている状態が一定時間続いて前記タイムアウト時間に達した時に、前記無線端末装置が自局セルから退出したと判断する。そのためこの処理では、前記無線端末装置の状態を前記無線端末装置が自局セルから退出した状態の「ハンドオーバー中」とし、前記リソース状態を前記ハンドオーバー中の前記無線端末装置にリソースが割り当てられた状態の「ハンドオーバー予約中」とする。
また、上述のいずれの処理を行った場合でも、ステップST709において、トラヒック記録部122に、必要に応じて処理した内容を記録する。すなわち、図6に示す時刻t601のアタッチ開始処理では、図5に示すトラヒック記録部122のチャネライゼーションコード502と待受開始時刻503とを記録する。また、図6に示す時刻t603の通信開始処理では、図5に示すトラヒック記録部122の通信開始時刻504を記録する。
なお、前記無線端末装置の待受中における2回目以降の通信開始については、図5に示すチャネライゼーションコード502及び待受開始時刻503も併せて記録する。また、図6に示す時刻t604の通信終了処理では、図5に示すトラヒック記録部122の通信終了時刻504を記録する。
(1b)デタッチ処理
上述の(1a)チャネルの割り当て及び解放処理で説明した場合以外にも、定期信号が消失するときに、トラヒック記録部122によって記録が行われる。この定期信号は、デタッチ後前記無線端末装置が定期信号の出力を停止する場合あるいは電波状況が急激に悪くなった場合に消失する。
ここで、前記無線端末装置がデタッチした場合の処理について述べる。時刻t605において前記無線端末装置の電源がOFFになると、前記無線端末装置はデタッチ処理を行う要求を出力する。このデタッチ処理は、アタッチ処理とは逆に、ネットワークシステム113の前記無線端末装置の登録を削除し、ネットワークシステム113における基地局装置111または基地局装置112を経由する前記無線端末装置の着信を不可能にする処理である。従って、このデタッチ処理終了後は、前記無線端末装置が基地局装置111または基地局装置112に対する信号を出力しなくなる。また、このデタッチ処理においては、アタッチ処理と同様に前記無線端末装置とネットワークシステム113との通信に用いる個別チャネルが確保されるため、リソースを消費する。
ところで、基地局装置111、112においては、上述のデタッチ処理を他の通信と区別することができない。そこで、本実施の形態に係る基地局装置111、112は、デタッチ処理が終了したときではなく、デタッチ処理に伴って前記無線端末装置が定期的に出力する定期信号が無くなった時に、この無線端末装置の状態を「待受中」状態202から「アイドル」状態201に遷移させる(図2参照)。これにより、デタッチ処理と他のチャネル割り当て処理との区別ができない場合に、前記無線端末装置の「待受中」状態202を解除することが可能になるとともに、この無線端末装置の通信状態が突然に「圏外」になってデタッチ処理が行えない場合においても、この無線端末装置の状態を「待受中」状態202から「アイドル」状態201に遷移させることが可能になる。
なお、このデタッチ処理におけるリソース確保及びリソース解放時の処理は、図7のステップST705における通信開始時の処理と、図7のステップST707における通信終了時の処理と同様になるため、これらの説明は省略する。
図1において、端末状態管理部120における端末状態は、デタッチの前は「待受中」、デタッチ実行中は「通信中」、デタッチの終了後は再び「待受中」になる。しかし、デタッチ終了後は前記無線端末装置が定期的に信号を出力しないため、無線通信部117の定期信号検出部1171により前記無線端末装置が出力する定期信号の消失を検出する。定期信号検出部1171は、前記無線端末装置が出力する定期信号の消失を検出した後、直ちにタイムアウト時間が経過したか否かの判定を行い、この消失状態のまま前記タイムアウト時間が経過した時に定期信号が消失したことを接続制御部121に通知する。そして、接続制御部121は、該当する無線端末装置の情報を端末状態管理部120から削除する。
次に、図8を用いて、図6に示す時刻t606のデタッチ終了後、該当する無線端末装置からの定期信号が検出できずに前記タイムアウト時間になった時の基地局装置111、112の処理について説明する。
基地局装置111または基地局装置112は、図8に示すように、デタッチ終了後、定期信号が検出できずに前記タイムアウト時間になった時に呼のチャネルを解放する。そして、ステップST801に示すように、端末状態管理部120から前記無線端末装置のデータを削除する。また、リソース状態も「空き」の状態に変更する。
その後、ステップST802に示すように、トラヒック記録部122の対応する番号の部分に、待受終了時刻を記録して、通信終了時の処理を終了する。
(2)トラヒックの分析及び予約処理
前述の(1)トラヒックの記録処理では、呼の生起及び消滅時にトラヒックを記録する方法を示した。これに対し、本実施の形態に係る基地局装置111、112においては、随時(定期的または呼解放時など、本処理の起動契機は何でもよい)トラヒックの記録解析処理を行う。この基地局装置111または基地局装置112におけるトラヒックの記録解析処理では、(2a)定期呼リソース予約処理、(2b)ログ分析処理、(2c)リソース予約失敗判定及び解除処理を行う。
図9は、上述の(2a)定期呼リソース予約処理、(2b)ログ分析処理、(2c)予約リソース予約失敗判定及び解除処理の順に、処理の実施を判定するフローチャートである。以下に、これらの処理を順に説明する。なお、これらの処理の順番は変更してもかまわない。
(2a)定期呼リソース予約処理
定期呼のリソース予約は、図4に示した定期呼管理部1211が備える定期呼テーブルのうち、まだ対応するリソースを予約していない前記定期呼の通信開始時刻のn秒前(n≧0)に行う。ここで、定期呼のリソース予約をn秒前に行うのは、定期呼が通常よりも少し前の時間に発生した場合でも適切にリソースを割り当てられるようにするためである。ここでは、n=5とした場合を例にとって定期呼リソース予約処理の動作を説明する。
この定期呼リソース予約処理では、図9のステップST901で、定期呼管理部1211の管理対象となっている定期呼のうち、現在時刻より前の時刻になっている次回予約時刻408(図4参照)を持つ定期呼を検索する。そして、このステップST901における検索条件に合致した定期呼があれば、ステップST902の処理で、該当した全ての定期呼に対して、次回予約時刻408が早い順に呼種別402によって決まる所要リソース数分のリソースを予約する。
定期呼のリソースを予約するときは、ステップST902に示すように、予約するリソース数分の空きリソースの状態を「空き」から「定期呼予約中」状態に変更する。また、次の予約時刻を計算し、次回予約時刻408に格納する。図4に示すテーブルの場合は、次回予約時刻408である「15時59分55秒」になったときに定期呼に対するリソースの予約を行う。また、この場合の次回の予約時刻は、発生間隔403である「60分」後の「16時59分55秒」となるので、この時刻を次回予約時刻408としてテーブルに格納する。
一方、前記検索により予約した対象の定期呼が発生しなかった場合には、予約を終了させる時刻である予約終了時刻410を、元の次回予約時刻408に最大予約時間409を加算して求めてから、この値を予約終了時刻410としてテーブルに格納する。図4の場合は、元の次回予約時刻408が「15時59分55秒」で、最大予約時間409が「5分」であるから、予約終了時刻410は両者の和の「16時04分55秒」となるので、この時刻を予約終了時刻410としてテーブルに格納する。
なお、ステップST901で検索条件に合致する定期呼がない場合は、ステップST903以降の「ログ分析処理」に進む。
(2b)ログ分析処理
このログ分析処理は、定期呼管理部1211がトラヒック記録部122の記録から定期的に発生する呼を抽出して、定期呼管理部1211内部の定期呼テーブルに前記呼のデータを追加する処理である。
なお、このログ分析処理は計算量が大きくなるため、本実施の形態に係る基地局装置111、112では、このログ分析処理を一定時間毎に起動するようになっている。また、このログ分析処理は、チャネル割り当て時及びチャネル解放時など他の定期呼テーブル関連の処理と異なる契機で起動するようにしてもよい。
図9のステップST903で、現在時刻がログ分析処理の起動契機の時刻になっているか否かを確認し、起動契機の時刻であることが確認されたらステップST904でログの分析処理を行う。ここで、現在時刻がログ分析処理の起動契機の時刻でなければ、ステップST905以降の「リソース予約失敗判定及び解除処理」に進む。
また、このログ分析処理では、検索対象のキーとなる呼を抽出し、抽出した各々の呼について、呼の検索開始時刻から一定間隔おきにさかのぼっていき、検索対象と同じ種類の呼が連続して複数回発生していたときに定期呼と見なす。以下、図10に示すフローチャートを用いて、ログ分析処理の行程を詳細に説明する。
このログ分析処理においては、まず、図10のステップST1001に示すように、検索対象の呼の記録を抽出し、検索キーとする。例えば、1時間に1回のログ分析処理を起動する場合は、過去1時間分の呼を検索キーとする。図10において、ステップST1002は検索キー、ステップST1003は所定の検索間隔でループを開始することを示す。なお、ステップST1003に示す時間は一例であり、例えば、24時間または12時間などの時間を選択することも可能である。
ステップST1003のループでは、ステップST1004で、指定した時間間隔分のトラヒック記録をさかのぼって、連続して複数回検索キーと同じ種類の呼の記録が存在しているか否かを調べる。このステップST1004で、連続して複数回検索キーと同じ種類の呼の記録が存在していないと判定された場合には、ステップST1005からステップST1007までの処理を行わずに、ステップST1008に進み、所定の検索間隔でループを続行する。
ここで、図5に示すテーブルの場合には、まずチャネライゼーションコード502の呼を検索対象のキーとする。そして検索間隔を例えば1時間、30分、15分、10分、5分、2分と変化させていき、各々に関して記録をさかのぼる。すると、間隔を1時間としたときに、17時、16時、15時と連続して同じパケットの呼が発生していることが分かる。これは15時を起点として1時間おきに発生する定期呼ということになる。なお、ここでは同じ種類の呼が連続する回数を検索条件として定期呼か否かを判定したが、他にも直近10回の呼のうち同じ種類の呼が9回発生しているか否かなどの検索条件を使用して定期呼か否かを判定することも可能である。
本一実施の形態に係る基地局装置111、112では、前記定期呼の登録が増加しすぎないように上限の目安となる値を設定し、この上限値を超えたときは登録を抑制する処理を行う。すなわち、この基地局装置111、112においては、図10のステップST1005において、定期呼テーブルに登録済の定期呼の数が一定値未満か否かを調べる。ここで、登録済の定期呼の数が一定値未満ならば、ステップST1006で、定期呼テーブルに抽出した定期呼を追加し、抽出した定期呼をそのまま定期呼管理部1211に登録する。
この抽出した定期呼を定期呼テーブルに登録する場合は、次のようにして値を登録する。すなわち、図4において、定期呼番号401としては、定期呼毎に一意の番号を指定する。呼種別402としては、検索キーとした呼の種別を指定する。発生間隔403としては、ステップST1003のループで指定した間隔の値を指定する。待受開始時刻404としては、検索キーとした呼の待受開始時刻を指定する。通信開始時刻405としては、検索キーとした呼の通信開始時刻を指定する。通信終了時刻406としては、検索キーとした呼の通信終了時刻を指定する。待受終了時刻407としては、検索キーとした呼の待受終了時刻を指定する。次回予約時刻410としては、データを格納せず、読み出したデータを無効とする。最大予約時間409としては、「0」以上で、発生間隔403の値より小さい値を指定する。予約終了時刻410としては、データを格納せず、読み出したデータを無効とする。予約失敗回数411としては、「0」を設定する。
なお、ステップST1003の処理のように、検索間隔が「60」を割り切れる値のみの時は、待受開始時刻404から待受終了時刻407までは、図4に示したように、それぞれの時刻を「60」で割ったときの余りだけを指定してもよい。
また、本一実施の形態に係る基地局装置111では、定期呼テーブルに登録する呼をさらに絞り込むために、携帯電話機のような人為的に発せられる呼ではなく、テレメトリングで用いられる固定無線端末装置116のような機械的に発せられる定期呼のみを抽出して登録するようにしてもよい。
このようなテレメトリングで用いられる固定無線端末装置116としては、例えば、計測器などのようにセンター設備に報告する一方向の通信だけを行う待ち受けが不要のものがある。また、この固定無線端末装置116では、通常、待ち受けによる電力消費を低減するために、報告するタイミングでのみ通信回路の電源を投入し、報告後電源を再びOFFにする制御を行っている。また、固定無線端末装置116においては、アタッチ及びデタッチが行われるので、基地局装置111、112においては、この固定無線端末装置116の待受開始時刻と通信開始時刻とが一致し、かつ待受終了時刻と通信終了時刻とが一致するものと考えられる。従って、基地局装置111、112は、図10のステップST1005の条件に、前記待受開始時刻と通信開始時刻とが一致しかつ待受終了時刻と通信終了時刻とが一致する(待受開始時刻=通信開始時刻かつ待受終了時刻=通信終了時刻)という条件を含める。これにより、固定無線端末装置116が行う通信を確実に収容できるようになる。
図10のステップST1007は、ステップST1004で抽出した複数の呼の中から登録する定期呼を絞り込む処理である。すなわち、このステップST1007においては、呼の待受及び通信の両方の開始時間と終了時間とが一定間隔になっているか否かを条件として、ステップST1004で抽出した複数の呼の中から登録する定期呼の絞り込みを行う。このステップST1007において、呼の待受及び通信の両方の開始時間と終了時間とが一定間隔になっているときには、ステップST1006で、この呼(定期呼)を定期呼管理部1211に登録する。また、このステップST1007において、呼の待受及び通信の両方の開始時間と終了時間とが一定間隔になっていないときには、この呼の登録を行わずにステップST1008に進んでループを続行する。
このステップST1008とステップST1009は、それぞれステップST1003とステップST1002のループの終点を示す。以上のループが終了したらログの分析処理も完了する。
(2c)リソース予約失敗判定及び解除処理
ところで、定期呼に対してリソースを予約した後に、発生が予測されていた定期呼が実際には発生しなかった場合は、予約したリソースを空きリソースに戻す必要がある。そこで、本一実施の形態に係る基地局装置111、112では、リソース予約後、所定時間(t秒)経過してもリソースの割り当てが実施されなかった場合に、該当する定期呼に対して予約してあるリソースを解放するようにしている。
リソースの割り当てが実施されないケースとしては、次の2つがある。第1のケースは、定期呼の予約開始時刻にリソースは予約できたが、その後に予約対象の定期呼が発生しなかった場合である。第2のケースは、定期呼の予約開始時刻に空きリソースがない等の理由で予約できず、そのまま予約の終了時刻(予約開始時刻+最大予約時間)が過ぎた場合である。本一実施の形態に係る基地局装置111、112では、リソースの割り当てが実施されないケースがm回連続して発生したときに、該当する定期呼の定期呼管理部1211における登録を削除するようにしている。
このリソース予約失敗判定及び解除処理では、まず、図9のステップST905で、リソース予約部1212に予約されている定期呼のうち、現在時刻より前の予約終了時刻になっている定期呼の有無を判定する。そして、このステップST905における条件に合致した定期呼があれば、ステップST906で、予約していた定期呼のリソースを解放して「空き」状態にする。一方、ステップST905における条件に合致した定期呼がなければ、ステップST907で、現在時刻よりも予約終了時刻と最大予約時間との和が大きな定期呼の有無を判定する。そして、このステップST907における条件に合致した定期呼があれば、この定期呼の次回予約時刻が古いままなので、ステップST908で、次回予約時刻を計算して更新する。
また、ステップST906及びステップST908の処理後、ステップST909で、リソース割当の失敗はm回未満か否か判定する。ここで、リソース割当の失敗がm回未満ならば、該当する定期呼の定期呼管理部1211における登録を削除する回数にまだ到達していないため、ステップST910で予約失敗回数をカウントし、定期呼テーブルの処理を終了する。一方、リソース割当の失敗がm回に到達したら、ステップST911で、定期呼を定期呼管理部1211の内部にある定期呼テーブルから削除し、定期呼テーブルの処理を終了する。
また、ステップST905及びステップST907の処理においていずれの条件にも合致する定期呼がない場合は、そのまま定期呼テーブルの処理を終了する。なお、本一実施の形態に係る基地局装置111、112においては、前記第1のケース及び第2のケースのいずれの場合でも、ステップST910で予約失敗回数をカウントするようにしているが、前記ケース2の場合は、リソース割当の失敗の原因が基地局装置自身にあるため、その予約失敗回数をカウントアップしない場合もあり得る。
(3)呼の割り当て処理
呼の割り当て処理は、図7のステップST705において行われる処理である。ここでは、生起した呼の性質と定期呼テーブルのデータとを比較して合致するか否かを判定し、合致したら予め予約済みの定期呼用のリソースをその呼に割り当てる処理を行う。以下、図11に示す個別チャネル確保のためのフローチャートを用いて、チャネル確保時の処理について説明する。
このチャネル確保時の処理では、まず、図11のステップST1101で、定期呼テーブルに、発生した呼と性質が合致する定期呼が存在するか否かを判定する。つまり、定期呼テーブルのうち、発生した呼と発生時刻や呼種別が合致する定期呼を検索する。この際の検索のマッチングは、図4に示した呼種別402が合致することと、通信開始時刻405と通信終了時刻406とが定期呼に指定された値に含まれることである。なお、これらの時刻は多少ずれることもあるため、ここでは、これらの時刻と定期呼に指定された値とが正確に一致していなくてもよいこととし、所定間隔での一定割合のずれを許容するようにしている。例えば、図4の1時間の間隔の定期呼に対しては、「18時00分00秒」だけでなく、「17時59分58秒」及び「18時00分25秒」の呼も定期呼に属するものとする。そして、ステップST1101で、発生した呼と性質が合致する定期呼が定期呼テーブルにあれば、ステップST1102で、「定期呼予約」のリソースを発生した呼に割り当てる。ここで割り当てたリソースの状態は「使用中」となる。
なお、本一実施の形態に係る基地局装置111、112のように、無線通信部117及び信号処理部118のリソースが一様に存在する場合には、「定期呼予約」のリソースと定期呼との対応を取らなくても問題が生じることはない。しかしながら、例えば、信号処理部118が複数のカードで構成され、1個のカードで複数の呼を収容できない場合には、所要リソース数の大きい呼を収容できるカードが限定される。このような場合には、予約時は割り当て可能な位置にリソース予約を行ったが、待受中に別の定期呼が前記位置に収容されてしまって、その後に予約対象の呼が発生したときに、この予約対象の呼にリソースを割り当てられなくなるという問題が生じる。そこで、この基地局装置111、112では、前記定期呼テーブルに前記定期呼が予約したリソースの定期呼番号を記録しておく。そして、この定期呼番号に基づいて前記定期呼が予約した「定期呼予約」のリソースと前記定期呼との対応を取るようにしている。これにより、予約時と割り当て時とで前記定期呼に異なったリソースを割り当てることが無くなり、前述のような問題を回避することができる。
一方、図11のステップST1101で、発生した呼と性質が合致する定期呼が定期呼テーブルにないと判定された場合は、通常の割り当てと同様にリソース割当を行う。つまり、この場合には、ステップST1103で呼を収容可能な数の空きリソースがあるか否かを確認する。そして、空きリソース数が呼の所要リソース数を超えていれば、ステップST1104で空きリソースを呼に割り当てる。また、ステップST1103で呼を収容可能な数の空きリソースがないと判定された場合には、ステップST1105に進んで呼損とする。
なお、本一実施の形態に係る基地局装置111、112では、予測した通信開始時間の直前にリソースを予約しているが、例えば、待ち受け時に無線端末装置を推定して、この推定した無線端末装置に予めリソースを割り当てるようにしてもよい。
上述のように、本一実施の形態に係る基地局装置111、112においては、無線端末装置114、115、116の待受や通信の開始及び終了を記録するトラヒック記録部122を設け、記録したトラヒックを解析して一定間隔で発生する定期呼を定期呼管理部1211で抽出し、次回以降の定期呼の発生を予測したときにリソース予約部1212にリソースを予約し、実際に定期呼が発生したときに予約したリソースを割り当てるようにしている。これにより、トラヒックが大きくなる場合でも、一定間隔で定期的に発生する呼を基地局装置111、112に優先的に収容することが可能となる。
また、本一実施の形態に係る基地局装置111、112によれば、複数回連続して予約した後に割り当てに失敗した定期呼の登録を削除したり、登録した定期呼の数が一定値を超えたりしたときに登録できる定期呼を絞り込む処理を追加することによって、定期呼の管理に要する負荷を低減することも可能となる。
なお、本発明は、前述した一実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうるものである。
本発明に係る基地局装置は、高トラヒック時においても定期呼を発している無線端末装置に対して適切かつ優先的にリソースを割り当てることができるので、自局のセル内に所属している無線端末装置の状態を管理して前記セル内の所定の無線端末装置に対してリソースの割り当てを行う基地局装置等として有用である。
本発明の一実施の形態に係る基地局装置の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態に係る基地局装置と通信する無線端末装置の状態を示す状態遷移図 本発明の一実施の形態に係る基地局装置のリソースの状態を示す状態遷移図 本発明の一実施の形態に係る基地局装置の定期呼管理部が備える定期呼テーブル図 本発明の一実施の形態に係る基地局装置のトラヒック記録部内の管理テーブル図 本発明の一実施の形態に係る基地局装置と通信する無線端末装置のチャネル接続及び解放のタイミングを示すタイミングチャート 本発明の一実施の形態に係る基地局装置におけるリソース割当処理及び解放処理動作を示すフローチャート 本発明の一実施の形態に係る基地局装置の定期信号消失時の処理動作を示すフローチャート 本発明の一実施の形態に係る基地局装置のテーブル関係の処理動作を示すフローチャート 本発明の一実施の形態に係る基地局装置のログの分析処理動作を示すフローチャート 本発明の一実施の形態に係る基地局装置の個別チャネル確保処理動作を示すフローチャート
符号の説明
111、112 基地局装置
111a、112a セル
113 ネットワークシステム
114 移動中無線端末装置
115 静止無線端末装置
116 固定無線端末装置
117 無線通信部
118 信号処理部
119 有線通信部
120 端末状態管理部
121 接続制御部
122 トラヒック記録部
123 リソース状態管理部
1171 定期信号検出部
1211 定期呼管理部
1212 リソース予約部

Claims (12)

  1. 自局セル内に収容されている無線端末装置と無線信号の送受信を行う無線通信部と、トラヒックを記録するトラヒック記録部と、前記無線端末装置が交信するネットワークシステムの要求に応じて前記無線端末装置に対する通信路の接続及び切断制御を行う接続制御部と、を有し、
    前記無線通信部は、前記無線端末装置が定期的に出力する定期信号を検出する定期信号検出部を備え、
    前記接続制御部は、前記トラヒック記録部の記録を解析して前記定期信号が所定の無線端末装置から定期的に発呼される定期呼か否かを判定し前記定期呼であれば内部の定期呼テーブルに前記定期呼を追加する定期呼管理部と、前記定期呼が発呼される時間が近づいたときに前記定期呼のリソースを予約するリソース予約部と、を具備することを特徴とする基地局装置。
  2. 前記定期呼管理部は、前記定期呼に対してリソースの予約を行ったにもかかわらず該当する呼が発生せずに予約したリソースを割り当てられなかった現象が複数回連続して発生した時に、該当する前記定期呼のデータを前記リソース予約部から削除する手段を具備することを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
  3. 前記無線端末装置の状態を管理する端末状態管理部を備え、
    前記端末状態管理部は、所定時間が経過したときに前記無線端末装置の状態を遷移させるタイムアウト時間が設定されており、前記無線端末装置の通信が切断されている状態が一定時間続いて前記タイムアウト時間に達した時に前記無線端末装置が自局セルから退出したと判断して、前記無線端末装置の状態を前記無線端末装置が自局セルから退出した状態のハンドオーバー中とし、前記リソースの状態を前記ハンドオーバー中の前記無線端末装置にリソースが割り当てられた状態のハンドオーバー予約中とするハンドオーバーの終了処理を行う手段を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の基地局装置。
  4. 前記ネットワークシステムの前記無線端末装置の登録を削除して前記無線端末装置の着信を不可能にするデタッチ処理に伴って前記無線端末装置が定期的に出力する前記定期信号が無くなった時に、前記端末状態管理部は、前記無線端末装置の状態を、前記無線端末装置がアタッチを行い着信可能になっている待受中の状態から、前記無線端末装置が信号を発生せず前記端末状態管理部に登録されていないアイドルの状態に遷移させる手段を具備することを特徴とする請求項3記載の基地局装置。
  5. 前記定期信号検出部は、前記無線端末装置が出力する前記定期信号の消失の有無を検出し、前記定期信号の消失を検出した後の経過時間が前記タイムアウト時間に達したか否かを判定し、前記経過時間が前記タイムアウト時間に達した時に前記定期信号が消失したことを前記接続制御部に通知する手段を具備することを特徴とする請求項3または請求項4記載の基地局装置。
  6. 前記リソース予約部は、前記定期呼管理部が備える定期呼テーブルのうち、まだ対応するリソースを予約していない前記定期呼の通信開始時刻の所定秒前に前記定期呼のリソース予約を行う手段を具備することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の基地局装置。
  7. 前記定期呼管理部が備える定期呼テーブルに登録済みの前記定期呼の数が一定値未満であるか否かを判断する際に、前記トラヒック記録部が備えるテーブルに登録されている待受開始時刻と通信開始時刻とが一致しかつ待受終了時刻と通信終了時刻とが一致することを検索条件として前記定期呼を検索する手段を具備することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の基地局装置。
  8. 前記定期呼管理部は、前記定期呼の予約開始時刻に前記定期呼のリソースを予約できた後に前記リソースを予約できた前記定期呼が発呼せずにリソースの割り当てが実施されないケースが複数回連続して発生したときに、該当する定期呼の登録を削除する手段を具備することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の基地局装置。
  9. 前記定期呼管理部の定期呼テーブルに前記定期呼が予約したリソースの定期呼番号を記録し、前記定期呼番号に基づいて前記定期呼が予約した前記リソースと前記定期呼との対応を取る手段を具備することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の基地局装置。
  10. 自局セル内に収容されている無線端末装置と無線信号の送受信を行う無線通信部と、呼の発生及び切断等のトラヒックを記録するトラヒック記録部と、交換機能を有するネットワークシステムの要求に応じて前記無線端末装置に対する通信路の接続及び切断制御を行う接続制御部と、を有する基地局装置におけるリソース割当方法において、
    前記無線端末装置が定期的に出力する定期信号を検出する定期信号検出ステップと、
    前記トラヒック記録部の記録を解析して前記定期信号が所定の無線端末装置から定期的に発呼される定期呼か否かを判定し前記定期呼であれば内部の定期呼テーブルに前記定期呼を追加する定期呼管理ステップと、
    前記定期呼が発呼される時間が近づいたときに前記定期呼のリソースを予約するリソース予約ステップと、を具備するリソース割当方法。
  11. 前記定期呼のリソースを予約できる前記定期呼テーブルの最大割り当て時間だけ前記定期呼の発生を待ち、前記最大割り当て時間内での前記定期呼に対するリソース割り当てに失敗した場合に前記定期呼を前記定期呼テーブルから削除する定期呼削除ステップを具備することを特徴とする請求項10記載のリソース割当方法。
  12. 自局セル内に収容されている無線端末装置と無線信号の送受信を行う無線通信部と、トラヒックを記録するトラヒック記録部と、交換機能を有するネットワークシステムの要求に応じて前記無線端末装置に対する通信路の接続及び切断制御を行う接続制御部と、を有し、
    前記無線通信部は、前記無線端末装置が定期的に出力する定期信号を検出する定期信号検出部を備え、
    前記接続制御部は、前記トラヒック記録部の記録を解析して前記定期信号が所定の無線端末装置から定期的に発呼される定期呼か否かを判定し前記定期呼であれば内部の定期呼テーブルに前記定期呼を追加する定期呼管理部と、前記定期呼が発呼される時間が近づいたときに前記定期呼のリソースを予約するリソース予約部と、を具備する基地局装置における無線端末装置の状態管理方法であって、
    前記基地局装置が前記ネットワークシステムからチャネルの設定要求の受信に基づいて前記チャネルが設定されているか解放されているかを判断するチャネル判断ステップと、
    前記チャネル判断ステップにおいてチャネルが設定されていると判定された場合に呼処理の種類を判定して前記端末状態管理部に前記無線端末装置のチャネライゼーションコードを登録し前記無線端末装置の状態を待受中とするアタッチ開始処理とリソースの割り当てを行い割り当てたリソースの状態を使用中とし前記端末状態管理部の前記無線端末装置の状態を通信中とする他のチャネル確保処理とを行う第1の処理ステップと、
    前記チャネル判断ステップにおいてチャネルが解放されていると判定された場合に前記無線端末装置がハンドオーバー中か否かを判断して前記端末状態管理部の状態をハンドオーバー中としリソース状態をハンドオーバー予約中とするハンドオーバーの終了処理と前記端末状態管理部の状態を待受中に戻しリソース状態を空きとするハンドオーバー以外の終了処理とを行う第2の処理ステップと、
    前記トラヒック記録部に前記処理した内容を記録する記録ステップと、を具備することを特徴とする無線端末装置の状態管理方法。
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