JP2005084722A - 道路交通状況の解析装置および予測装置 - Google Patents

道路交通状況の解析装置および予測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005084722A
JP2005084722A JP2003312746A JP2003312746A JP2005084722A JP 2005084722 A JP2005084722 A JP 2005084722A JP 2003312746 A JP2003312746 A JP 2003312746A JP 2003312746 A JP2003312746 A JP 2003312746A JP 2005084722 A JP2005084722 A JP 2005084722A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
road
road traffic
toll
traffic situation
inflow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003312746A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4074234B2 (ja
Inventor
Yoshikazu Oba
義和 大場
Yosuke Hirata
洋介 平田
Hideki Ueno
秀樹 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2003312746A priority Critical patent/JP4074234B2/ja
Publication of JP2005084722A publication Critical patent/JP2005084722A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4074234B2 publication Critical patent/JP4074234B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】有料道路における道路交通状況のシミュレーションを行い、該有料道路における交通状況を精度良く解析すること。
【解決手段】本発明の道路交通状況解析装置10によれば、有料道路の料金収受システムから車両の有料道路における出発地と目的地とを含むOD情報を取得するOD情報取得部12と、有料道路の路側に設置されたインフラセンサの計測結果を取得する道路交通情報取得部16と、OD情報と計測結果とを用いてシミュレータに入力するパラメータを調整する道路交通シミュレータ調整部20と、パラメータを用いてシミュレータによって道路交通状況を模擬する道路交通シミュレーション部22と、所定条件における道路交通状況を解析するための解析条件を設定する解析ケース設定部24と、解析条件においてシミュレータによって道路交通状況を解析する道路交通状況解析部26とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、有料道路の料金収受システムによって取得された情報と、路側に設置されたインフラセンサからの情報とに基づいて、有料道路を走行する車両による道路交通状況を解析および予測する装置に関する。
従来、道路交通状況の解析や、予測を行う場合には、以下に示す様に、(1)関数式を用いる方法や、(2)マクロ交通シミュレーションによる方法や、(3)ミクロ交通シミュレーションによる方法等が適用されている。
(1)関係式を用いる方法
この方法は、道路における車両の交通量、速度、密度等の関係を状態方程式等の数式で表し、この数式を用いて交通量、速度、密度の予測値を演算する方法である。関数式を用いる方法の詳細については非特許文献1に記載されている。
(2)マクロ交通流シミュレーションによる方法
この方法は、道路における車両の通行状態である道路交通流を流体とみなし、対象とする路線を複数の区間に分割する。そして、各区間に流入する交通量と、各区間から流出する交通量とを、交通量と密度、速度との関係からなる道路特性に適合するように演算し、これを繰り返すことによって道路交通状況を演算する方法である。マクロ交通流シミュレーションによる方法の詳細については非特許文献2に記載されている。
(3)ミクロ交通流シミュレーションによる方法
この方法は、道路を通行する車両1台1台の挙動を模擬し、道路交通全体の状況を演算する方法である。ミクロ交通流シミュレーションによる方法の詳細については非特許文献3に記載されている。
上記(1)から(3)の中でも、(2)マクロ交通シミュレーションによる方法や、(3)ミクロ交通シミュレーションによる方法を用いるケースが多い。また、(2)マクロ交通流シミュレーションで取り扱われているモデルであるブロック密度法を改良し、車両1台1台の属性を持たせ、離散化した車両を扱うことができるハイブリッドブロック密度法もまた開発され、利用されている。このハイブリッドブロック密度法の詳細については、非特許文献4に記載されている。
松井寛著「高速道路交通流の動的記述モデル」交通工学、Vol.18,No.2,1983年 赤羽弘和、大口敬、小根山裕之著「交通シミュレーションモデル開発の系譜」交通工学、vol.37,No.5,2002年(特に、ブロック密度法、インプットアウトプット法を参照) 尾崎晴男著「やさしい交通シミュレーション3.交通流のミクロシミュレーション」交通工学、Vol.32,No.6,1997年 桑原雅夫、吉井稔雄、堀口良太著「ブロック密度法を用いた交通流の表現方法について」交通工学、Vol.32,No.4,1997年 越正毅編著「交通工学通論」技術書院(6〜13頁) (社)交通工学研究会編「やさしい交通シミュレーション」丸善株式会社(第6章シミュレーション技術総覧(125頁、138頁)) 森津秀夫、宇陀正志、日暮一正著「ミクロ交通シミュレーションの適用と再現性の検証における一考察」第1回ITSシンポジウム予稿集、663頁〜668頁,2002年
しかしながら、このような従来の道路交通状況の解析や予測を行う方法では、以下のような問題がある。
すなわち、上述したような各方法は、道路交通計画を評価するためのシミュレーションによる解析や、既存の道路の交通現象を再現するための解析や、道路交通管制のための短期的将来における道路交通状況の予測等に用いられている。
したがって、上述したような各方法によって得られる結果によって道路交通状況をいかに正しく再現することができるか否かが重要となる。このような再現性を評価するために、道路に設置されたインフラセンサによって交通流、オキュパンシ、平均速度等が計測されたり、人的作業によって各車両の出発地点/到着地点調査(出発地点(origin)と到着地点(destination)に関する情報を「OD情報」という。)等の交通情報が収集されている。そして、これら計測や収集作業の結果に基づいて、解析結果や予測結果の再現性の検証がなされている。なお、オキュパンシとは、車両の時間的な占有率を示すパラメータである。
しかしながら、人的作業による交通情報の収集は容易ではなく、特にOD情報に関しては多大な時間と収集員の手間とを要するにもかかわらず、その収集が困難であり、精度良い検証を行うことができない。このため、検証結果に基づく修正をシミュレーションモデルに反映することができず、上述したような各方法による道路交通状況の解析や予測には精度上の限界があるという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、有料道路に設置されている料金収受システムから得られる情報と、有料道路の路側に設置され交通量を計測するインフラセンサから得られる情報とを用いて該有料道路における道路交通状況のシミュレーションを行い、もって、該有料道路における交通状況を精度良く解析および予測する道路交通状況の解析装置および予測装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
すなわち、請求項1の発明は、有料道路を走行する車両による道路交通状況を解析する装置において、有料道路の料金収受システムから車両の有料道路における出発地と目的地とを含む出発地/目的地情報を取得する出発地/目的地情報取得手段と、有料道路の路側に設置されたインフラセンサの計測結果を取得する計測結果取得手段と、出発地/目的地情報取得手段によって取得された出発地/目的地情報と計測結果取得手段によって取得された計測結果とを用いて道路交通状況シミュレータに入力するパラメータを調整するパラメータ調整手段と、パラメータ調整手段によって調整されたパラメータを用いて道路交通状況シミュレータによって道路交通状況を模擬する道路交通状況模擬手段と、所定条件における道路交通状況を解析するための解析条件を設定する解析条件設定手段と、解析条件設定手段によって設定された解析条件において道路交通状況シミュレータによって道路交通状況を解析する道路交通状況解析手段とを備えている。
従って、請求項1の発明の道路交通状況の解析装置においては、以上のような手段を講じることにより、有料道路に備えられた料金収受システムからオンラインで自動入手した出発地/目的値情報であるOD情報を利用し、パラメータ調整した交通流シミュレーションを実行することによって、効率良くかつ高い信頼性で道路交通状況を解析することが可能となる。
また、このように実測されたOD情報を利用することから、解析においては、OD情報を固定したままパラメータを調整することができるので、効率良くパラメータ調整を行うことが可能である。
請求項2の発明は、有料道路を走行する車両による道路交通状況を解析する装置において、有料道路の料金収受システムから料金所における単位時間あたりの車両の流入出量である流入出交通量情報を取得する流入出交通量情報取得手段と、有料道路の路側に設置されたインフラセンサの計測結果を取得する計測結果取得手段と、流入出交通量情報取得手段によって取得された流入出交通量情報と計測結果取得手段によって取得された計測結果とを用いて道路交通状況シミュレータに入力するパラメータを調整するパラメータ調整手段と、パラメータ調整手段によって調整されたパラメータを用いて道路交通状況シミュレータによって道路交通状況を模擬する道路交通状況模擬手段と、所定条件における道路交通状況を解析するための解析条件を設定する解析条件設定手段と、解析条件設定手段によって設定された解析条件において道路交通状況シミュレータによって道路交通状況を解析する道路交通状況解析手段とを備えている。
従って、請求項2の発明の道路交通状況の解析装置においては、以上のような手段を講じることにより、有料道路に備えられた料金収受システムからオンラインで自動入手した流入出交通量情報を利用し、パラメータ調整した交通流シミュレーションを実行することによって、効率良くかつ高い信頼性で道路交通状況を解析することが可能となる。
請求項3の発明は、インフラセンサを、有料道路を走行する車両を感知し、有料道路における交通量とオキュパンシとを計測する車両感知器とした請求項1または請求項2の発明の道路交通状況の解析装置である。
従って、請求項3の発明の道路交通状況の解析装置においては、以上のようにインフラセンサとして車両感知器を用いることにより、有料道路における交通量、オキュパンシ、および車両の平均速度を計測し、これら計測結果を、道路交通状況の解析に用いることができる。
請求項4の発明は、インフラセンサを、有料道路を走行する車両を感知し、有料道路における交通量とオキュパンシと各車両の平均速度とを計測する一対の車両感知器とした請求項1または請求項2の発明の道路交通状況の解析装置である。
従って、請求項4の発明の道路交通状況の解析装置においては、以上のようにインフラセンサとして一対の車両検知器を用いることにより、有料道路における交通量、オキュパンシ、および各車両の平均速度をより精度良く計測することができる。
請求項5の発明は、請求項1または請求項2の発明の道路交通状況の解析装置において、インフラセンサは、有料道路を走行する車両を撮像する撮像部と、撮像手段によって撮像された画像に基づいて有料道路における交通量および車両空間密度と、各車両の平均速度とを計測する計測部とを備えている。
従って、請求項5の発明の道路交通状況の解析装置においては、以上のようなに、インフラセンサに撮像部を備えることによって、この撮像部によって撮像された画像に基づいて有料道路を走行する交通量、車両空間密度、および各車両の平均速度を精度良く計測することができる。
請求項6の発明は、有料道路を走行する車両による道路交通状況を予測する装置において、有料道路の料金収受システムから車両の有料道路における出発地と目的地とを含む出発地/目的地情報を取得する出発地/目的地情報取得手段と、有料道路の路側に設置されたインフラセンサの計測結果を取得する計測結果取得手段と、出発地/目的地情報取得手段によって取得された出発地/目的地情報と計測結果取得手段によって取得された計測結果とを用いて道路交通状況シミュレータに入力するパラメータを調整するパラメータ調整手段と、パラメータ調整手段によって調整されたパラメータを用いて道路交通状況シミュレータによって道路交通状況を模擬する道路交通状況模擬手段と、所定条件における道路交通状況を予測するための解析条件を設定する解析条件設定手段と、解析条件設定手段によって設定された解析条件と出発地/目的地情報取得手段によって取得された出発地/目的地情報とに基づいて道路交通状況を予測するために必要な将来の出発地/目的地を予測する出発地/目的地情報予測手段と、解析条件設定手段によって設定された解析条件と出発地/目的地情報予測手段によって予測された出発地/目的地とに基づいて道路交通状況シミュレータによって道路交通状況を予測する道路交通状況予測手段とを備えている。
従って、請求項6の発明の道路交通状況の予測装置においては、以上のような手段を講じることにより、有料道路に備えられた料金収受システムからオンラインで自動入手した出発地/目的値情報であるOD情報を利用し、パラメータ調整した交通流シミュレーションを実行することによって、OD情報を予測し、この予測したOD情報を利用することによって、将来における道路交通状況を精度良く予測することが可能となる。
請求項7の発明は、請求項6の発明の道路交通状況の予測装置において、出発地/目的地情報取得手段によって取得された出発地/目的地情報を保存する出発地/目的地情報保存手段を更に備え、出発地/目的地情報予測手段は、出発地/目的地情報保存手段に保存された過去の出発地/目的地情報から、解析条件設定手段によって設定された解析条件に類似した出発地/目的地情報を検索し、この検索した出発地/目的地情報に基づいて出発地/目的地を予測する。
従って、請求項7の発明の道路交通状況の予測装置においては、以上のような手段を講じることにより、過去のOD情報の中から解析条件に類似したOD情報を検索することによってOD情報を予測する。更に、この予測したOD情報に基づいて、将来における道路交通状況を効率良く予測することが可能となる。
請求項8の発明は、有料道路を走行する車両による道路交通状況を予測する装置において、有料道路の料金収受システムから料金所における単位時間あたりの車両の流入出量である流入出交通量情報を取得する流入出交通量情報取得手段と、有料道路の路側に設置されたインフラセンサの計測結果を取得する計測結果取得手段と、流入出交通量情報取得手段によって取得された流入出交通量情報と計測結果取得手段によって取得された計測結果とを用いて道路交通状況シミュレータに入力するパラメータを調整するパラメータ調整手段と、パラメータ調整手段によって調整されたパラメータを用いて道路交通状況シミュレータによって道路交通状況を模擬する道路交通状況模擬手段と、所定条件における道路交通状況を予測するための解析条件を設定する解析条件設定手段と、解析条件設定手段によって設定された解析条件と流入出交通量情報取得手段によって取得された流入出交通量情報とに基づいて道路交通状況を予測するために必要な将来の流入出交通量を予測する流入出交通量予測手段と、解析条件設定手段によって設定された解析条件と流入出交通量予測手段によって予測された流入出交通量とに基づいて道路交通状況シミュレータによって道路交通状況を予測する道路交通状況予測手段とを備えている。
従って、請求項8の発明の道路交通状況の予測装置においては、以上のような手段を講じることにより、有料道路に備えられた料金収受システムからオンラインで自動入手した流入出交通量情報を利用し、パラメータ調整した交通流シミュレーションを実行することによって、将来における道路交通状況を効率良く予測することが可能となる。
請求項9の発明は、請求項8の発明の道路交通状況の予測装置において、流入出交通量情報取得手段によって取得された流入出交通量情報を保存する流入出交通量情報保存手段を更に備え、流入出交通量予測手段は、流入出交通量保存手段に保存された過去の流入出交通量情報から、解析条件設定手段によって設定された解析条件に類似した流入出交通量情報を検索し、この検索した流入出交通量情報に基づいて流入出交通量を予測する。
従って、請求項9の発明の道路交通状況の予測装置においては、以上のような手段を講じることにより、過去の流入出交通量情報の中から解析条件に類似したものを検索することによって、流入出交通量情報を予測する。更に、この予測した流入出交通量情報に基づいて、将来における道路交通状況を効率良く予測することが可能となる。
請求項10の発明は、インフラセンサを、有料道路を走行する車両を感知し、有料道路における交通量とオキュパンシとを計測する車両感知器とした請求項6乃至9のうち何れか1の発明の道路交通状況の予測装置である。
従って、請求項10の発明の道路交通状況の予測装置においては、以上のようにインフラセンサとして車両感知器を用いることにより、有料道路における交通量、オキュパンシ、および車両の平均速度を計測し、これら計測結果を、道路交通状況の予測に用いることができる。
請求項11の発明は、インフラセンサを、有料道路を走行する車両を感知し、有料道路における交通量とオキュパンシと各車両の平均速度とを計測する一対の車両感知器とした請求項6乃至9のうち何れか1の発明の道路交通状況の予測装置である。
従って、請求項11の発明の道路交通状況の予測装置においては、以上のようにインフラセンサとして一対の車両検知器を用いることにより、有料道路における交通量、オキュパンシ、および各車両の平均速度をより精度良く計測することができる。
請求項12の発明は、請求項6乃至9のうち何れか1の発明の道路交通状況の予測装置において、インフラセンサは、有料道路を走行する車両を撮像する撮像部と、撮像手段によって撮像された画像に基づいて有料道路における交通量および車両空間密度と各車両の平均速度とを計測する計測部とを備えている。
従って、請求項12の発明の道路交通状況の予測装置においては、以上のように、インフラセンサに撮像部を備えることによって、この撮像部によって撮像された画像に基づいて有料道路を走行する交通量、車両空間密度、および各車両の平均速度を精度良く計測することができる。
以上説明したように、本発明によれば、有料道路に設置されている料金収受システムから得られる情報と、有料道路の路側に設置され交通量を計測するインフラセンサから得られる情報とを用いて、該有料道路における道路交通状況のシミュレーションを行い、該有料道路における交通状況を精度良く解析および予測する道路交通状況の解析装置および予測装置を実現することができる。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施例1]
本発明の第1の実施の形態を図1から図3を用いて説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る道路交通状況解析装置の一例を示す機能ブロック図である。
すなわち、本実施の形態に係る道路交通状況解析装置10は、高速道路等の有料道路を走行する車両による道路交通状況を解析する装置であって、OD情報取得部12と、OD情報保存部14と、道路交通情報取得部16と、道路交通情報保存部18と、道路交通状況シミュレータ調整部20と、道路交通シミュレーション部22と、解析ケース設定部24と、道路交通状況解析部26とを備えている。
OD情報取得部12は、有料道路の料金所に備えられている料金収受システムから、各車両の有料道路における出発地/目的地情報(以下、「OD情報」と称する。)をオンラインで自動的に取得する。すなわち、料金収受システムは、各車両の入口料金所ID、出口料金所ID、入口料金所通過時刻、出口料金所通過時刻等を取得する。このような情報を含むものがOD情報である。したがって、OD情報を参照することにより、入口料金所IDに基づいて、車両が有料道路に流入した料金所として出発地が把握され、出口料金所IDに基づいて、車両が有料道路から流出した料金所として目的地が把握される。
現在普及しつつあるETC(ノンストップ料金収受システム)等を利用し、このようなOD情報をオンラインで自動的に取得するようにしても良い。また、既に広く普及している磁気式通行券を用いた料金収受システムであっても、磁気式通行券データを取り込む入力装置を各料金所に設置することで、上述したOD情報をオンラインで自動取得するようにしても良い。
OD情報取得部12は、このようにして取得したOD情報をOD情報保存部14へと出力する。
OD情報保存部14は、メモリやHDD等の記憶媒体であり、OD情報取得部12から出力されたOD情報を保存する。このOD情報は、最も近い過去(例えば当日分または一昨日分)をメモリに保存し、更に遠い過去(例えば過去6ヶ月分)をHDDに保存しておくのが好ましい。OD情報は、道路交通シミュレーション部22に備えられた道路交通状況シミュレータの検証や、将来におけるOD情報の予測に利用するため、できれば多く保存しておく方が良い。このようにしてOD情報保存部14に保存されたOD情報は、道路交通状況シミュレータ調整部20、道路交通シミュレーション部22、および道路交通状況解析部26からの要求に応じて読み出されるようにしている。
道路交通情報取得部16は、有料道路の路側に設置されたインフラセンサから、計測結果を取得する。インフラセンサとしては、ループコイルや超音波センサが用いられている車両感知器や、撮像機能付センサ等があげられる。現状、インフラセンサとしては、車両感知器が設置されているケースが多い。
車両感知器は、感知エリアを走行する車両を感知し、該感知エリアにおける通過交通量、該感知エリアを走行する車両の平均速度、該感知エリアにおけるオキュパンシ(密度に比例する値)を測定することが可能である。オキュパンシとは、上述したように、車両の時間的な占有率を示すパラメータである。このようなオキュパンシを車両感知器によって測定する場合、車両感知器によって車両が感知される時間がオキュパンシに相当する。
車両感知器は、単独でも上述したような測定が可能であるが、ダブルヘッドと呼ばれる一対の車両検知器で測定することによってより精度良く測定することも可能である。
撮像機能付センサは、撮像部と計測部とを備えている。撮像部は、撮像エリアを走行する車両の画像を撮像する。一方、計測部は、撮像部に撮像された画像に基づいて、該撮像エリアにおける交通量、車両空間密度、および車両の平均速度を計測する。撮像部が撮像する画像は静止画でも動画でもよい。静止画を撮像する場合には、撮像部によって、一定の時間間隔で該撮像エリアの静止画を撮像するようにしておき、計測部では、連続して撮像された複数の画像内における同一車両の場所からこの時間間隔中に移動した距離を把握し、車両の平均速度を計測する。撮像部が動画を撮像する場合には、計測部は、撮像された動画に基づいて、撮像エリアを走行する車両の単位時間あたりの移動距離を把握することができるので、容易に車両の平均速度を計測することができる。なお、撮像エリアにおける交通量、車両空間密度については、動画であっても静止画であっても容易に把握することができる。
道路交通情報取得部16は、このようにしてインフラセンサから計測結果を取得すると、この計測結果を道路交通情報保存部18へと出力する。
道路交通情報保存部18は、メモリやHDD等の記憶媒体であり、道路交通情報取得部16から出力された計測結果を保存する。この計測結果は、最も近い過去(例えば当日分または一昨日分)をメモリに保管し、更に遠い過去(例えば過去6ヶ月分)をHDDに保存しておくのが好ましい。このようにして道路交通情報保存部18に保存された計測結果は、道路交通状況シミュレータ調整部20、道路交通シミュレーション部22、および道路交通状況解析部26からの要求に応じて読み出されるようにしている。
道路交通シミュレーション部22は道路交通状況シミュレータを備えており、OD情報保存部14からのOD情報と、道路交通情報保存部18からの計測結果とを用いて道路交通状況シミュレータによって道路交通状況を解析する。道路交通状況シミュレータに適用されているシミュレーションモデルとしては、例えば[背景技術]で説明したミクロ交通シミュレーションが好適である。
ミクロ交通シミュレーションは、道路を走行する車両1台1台の挙動を模擬するものであり、車両1台1台にOD情報を持たせることによってシミュレーションを行う。車両1台1台についての最高速度や加減速性能等のパラメータを設定することも可能である。詳細については、例えば非特許文献6(第6章シミュレーション技術総覧(125頁、138頁))では、加減速決定のためのパラメータや希望速度が設定可能であるMITSIMや、希望速度および車種別加速度等が設定可能であるNETSIMが紹介されている。
このようなミクロ交通シミュレーションでは、具体的には、図2に示すように、有料道路29における入口料金所(例えば図2中に示す料金所B)の通過時刻に、入口料金所にてOD情報を有した車両27を発生させ、目的地である出口料金所(例えば図2中に示す料金所C)を目標に走行させるようなシミュレーションを行う。また、OD情報に含まれる入口料金所通過時刻と出口料金所通過時刻に基づいて車両27の走行所要時間を把握し、この走行所要時間と走行距離とから、該車両27の平均速度を得る。このようにして得た平均速度を車両27の希望速度Vとして設定し、車両27を走行させるようにしても良い。この様にすることによって、精度良いシミュレーションを可能としている。
しかしながら、道路交通状況をシミュレーションする場合には、非特許文献7にも記載されているように、一般的に、対象道路に対して、様々なパラメータを調整する必要があることが知られている。
そこで、道路交通状況シミュレータ調整部20は、OD情報保存部14に保存されているOD情報と、道路交通情報保存部18に保存された計測結果とを読み出し、読み出したOD情報と計測結果とを用いて、道路交通シミュレーション部22の道路交通状況シミュレータに入力するパラメータを調整し、調整したパラメータを道路交通状況シミュレータに入力する。道路交通シミュレーション部22の道路交通状況シミュレータによってミクロ交通シミュレーションを行う場合には、車両の加速度や、ドライバの反応遅れ時間等のパラメータも必要であると考えられるが、道路交通状況シミュレータ調整部20では、これらパラメータは用いず、上述したようにOD情報と計測結果とを用いてパラメータを調整する。
本実施の形態では、このように、OD情報取得部12によって取得されたOD情報を用いてパラメータを調整することが可能である。このように、各車両の現実のOD情報に基づいてパラメータを調整することができるために、再現性の高いパラメータ調整を可能としている。
調整の方法としては、道路交通シミュレーション部22が道路交通状況シミュレータを用いて行うOD情報を利用したシミュレーションを、検証データに対応する時間帯、及び区間において実行し、これが現実と同等であるか否かを比較しながら調整を進めて行く。具体的には、対象路線をいくつかの区間に分割し、それぞれの区間の密度や交通量、平均速度の推移が現実と大きく離れていないかを確認し、差が大きい場合はパラメータを調整する。この場合、関連する項目を調整したり、あまり変更したくないパラメータは調整の優先順位を下げるなどして調整を進める。この様に、OD情報を利用することで、再現性が高いシミュレーション結果が得られるようなパラメータ調整を行うことを可能としている。
例えば、現実には、渋滞しているのに、渋滞していないシミュレーション結果が得られた場合、この不一致の原因は、一般的に人間の反応遅れ時間によるものと考えられている。すなわち、人間の反応遅れ時間が渋滞を引き起こす一因と考えられているために、ドライバの反応遅れを調整してシミュレーションを行うことにより、現実とシミュレーションとの乖離を小さくできる筈である。なお、OD情報に関しては、ここでは現実の値を取得できるため、パラメータとして調整せず、取得したOD情報をそのままシミュレーションに用いる。
解析ケース設定部24は、道路交通状況解析部26において所定条件における道路交通状況を解析するための解析条件を設定し、設定した解析条件を道路交通状況解析部26へと出力する。例えば、ある料金所を入口閉鎖した場合の道路交通状況を解析したい場合は、入口閉鎖したい料金所と、入口閉鎖する時間帯とを設定する。また、仮に交通事故等の突発事象が発生し、車線が閉鎖された場合の道路交通状況を解析したい場合は、車線閉鎖の位置と閉鎖車線、閉鎖時間帯を設定する。このような解析条件の設定に関しては、設定ファイルにて設定する方法や、解析条件設定用のGUIを作成し、このGUIにて設定する方法等により行う。
道路交通状況解析部26は、解析ケース設定部24によって設定された解析条件において、道路交通シミュレーション部22に備えられた道路交通状況シミュレータを用いて道路交通状況をシミュレーションする。この場合、道路交通状況シミュレータ調整部20によって、道路交通状況シミュレータのパラメータの調整がなされている。
このシミュレーション結果に基づいて、解析対象路線をいくつかの区間に分割し、それぞれの区間の密度や交通量、および平均速度を解析する。これによって、渋滞推移や走行所要時間推移等を確認する。
次に、以上のように構成した本実施の形態に係る道路交通状況解析装置の動作について図3に示すフローチャートを用いて説明する。
本実施の形態に係る道路交通状況解析装置10では、まず、料金所に備えられている料金収受システムからOD情報がOD情報取得部12によって取得される(S1)。
現状、料金収受システムでは磁気式通行券が利用されていることが多いが、この磁気式通行券に記載されている各車両の入口料金所ID、出口料金所ID、入口料金所通過時刻、出口料金所通過時刻、車種等の情報を読み取り、OD情報取得部12に送信する装置を料金収受システムに設置することによって、これらのOD情報がオンラインでかつ自動的にOD情報取得部12に送信される。
そして、OD情報取得部12では、送信されたOD情報のうち、入口料金所IDから、車両が有料道路に流入した料金所である出発地の情報が取得される。また、出口料金所IDから、車両が有料道路から流出した料金所である目的地の情報が把握される。
料金収受システムからのOD情報は、上述したように磁気式通行券からの情報に限られるものではなく、現在普及しつつあるETC(ノンストップ料金収受システム)からであっても、ETCによって取得された情報をOD情報取得部12に送信する装置を設置することによって同様にオンラインでかつ自動的にOD情報がOD情報取得部12へと送信される。
この様にしてOD情報取得部12によって取得されたOD情報は、OD情報取得部12からOD情報保存部14へと出力され、OD情報保存部14に保存される(S2)。
一方、有料道路の路側にはインフラセンサが備えられているが、このインフラセンサによる計測結果は、道路交通情報取得部16によって取得される(S3)。インフラセンサとしては、車両感知器や、撮像機能付センサ等があげられ、具体的には、感知エリアにおける通過交通量、感知エリアを走行する車両の平均速度、感知エリアにおけるオキュパンシ等が計測される。
道路交通情報取得部16によって取得された計測結果は、更に道路交通情報取得部16から道路交通情報保存部18へと出力され、道路交通情報保存部18に保存される(S4)。
次に、道路交通シミュレーション部22では、OD情報保存部14からのOD情報と、道路交通情報保存部18からの計測結果とを用いて道路交通状況シミュレータによって道路交通状況のシミュレーションが行われる(S5)。道路交通状況シミュレータに適用されているシミュレーションモデルとしては、例えば車両1台1台の挙動を時々刻々模擬するミクロ交通シミュレーションがあり、ミクロ交通シミュレーションを用いた場合には、車両1台1台についての最高速度や加減速性能等のパラメータを設定することができる。
このようにミクロ交通シミュレーションは、車両1台1台が自立して走行するように作成されたシミュレータであるため、図2に示すように、入口料金所通過時刻に入口料金所(例えば図2中に示す料金所B)にてOD情報を有した車両27を発生させ、発生させた車両27を、目的地である出口料金所(例えば図2中に示す料金所C)を目標に走行させることによって、車両1台1台にOD情報を持たせたシミュレーションが行われる。
OD情報に含まれる入口料金所通過時刻と出口料金所通過時刻とに基づいて、車両の走行所要時間がわかるため、この走行所要時間と走行距離とから、該車両の平均速度が得られる。これを車両27の希望速度Vとして設定し、車両27を走行させることも可能である。上述したような手法によって、精度良いシミュレーションが行われる。
上述したように、ミクロ交通シミュレーションにおいては、希望速度、加減速性能等といった調整可能なパラメータが存在する。これらは、非特許文献7にも記載されているように、一般的に、対象道路に応じて、パラメータ調整を行う必要があることが知られている。そこで、本実施の形態では、OD情報保存部14に保存されているOD情報と、道路交通情報保存部18に保存された計測結果とに基づいて、道路交通状況シミュレータ調整部20によってこのようなパラメータ調整が行われる(S6)。
ミクロ交通シミュレーションを行う場合、車両の加減速特性、希望速度の他に、ドライバの反応遅れ時間等のパラメータが考えられる。これらは、インフラセンサからの計測情報と、料金収受システムからのOD情報とが用いられることによってパラメータ調整が行われる。このOD情報は、OD情報取得部12によってオンラインで自動的に取得されるために、このOD情報を利用することによって、再現性の高いパラメータ調整がなされる。
この様に、料金収受システムからのOD情報を利用することで、調整するパラメータが少なくなり、効率良くパラメータ調整が行われる。そして、解析ケース設定部24では、道路交通状況解析部26において所定条件における道路交通状況を解析するための解析条件が設定される(S7)。この設定された解析条件は、解析ケース設定部24から更に道路交通状況解析部26へと出力される。
解析ケース設定部24で設定される解析条件としては、以下に示すようなものがある。例えば、ある料金所を入口閉鎖した場合の道路交通状況を解析したい場合には、入口閉鎖したい料金所と、入口閉鎖する時間帯とが設定される。また、交通事故等の突発事象が発生し、車線が閉鎖された場合の道路交通状況を解析したい場合には、車線閉鎖の位置と閉鎖車線、および閉鎖時間帯が設定される。
道路交通状況解析部26では、解析ケース設定部24によって設定された解析条件において、道路交通シミュレーション部22に備えられた道路交通状況シミュレータを用いて道路交通状況のシミュレーションが行われる(S8)。なお、道路交通状況シミュレータのパラメータは、ステップS6で説明したように、道路交通状況シミュレータ調整部20によって既に調整がなされている。
ステップS8でなされたシミュレーションの結果に基づいて、解析対象路線がいくつかの区間に分割され、それぞれの区間の密度や交通量、および平均速度が解析される(S9)。これによって、渋滞推移や走行所要時間推移等が確認される。
上述したように、本実施の形態に係る道路交通状況解析装置においては、上記のような作用により、有料道路に設置されている料金収受システムから得られるOD情報と、有料道路の路側に設置されたインフラセンサからの計測結果とを用いたシミュレーションによって、該有料道路における道路交通状況を解析することができる。
また、このように料金収受システムから実際のOD情報がオンラインで自動的に取得できることから、シミュレーションを行う場合に、OD情報を固定したパラメータ調整が可能となり、これによって効率良く、かつ精度の良いシミュレーションを実現することが可能となる。
[実施例2]
本発明の第2の実施の形態を図4から図5を用いて説明する。
図4は、本実施の形態に係る道路交通状況解析装置の一例を示す機能ブロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
すなわち、本実施の形態に係る道路交通状況解析装置28は、第1の実施の形態に係る道路交通状況解析装置10の変形例であって、道路交通状況解析装置10におけるOD情報取得部12に代えて料金所流入出交通量取得部30を、OD情報保存部14に代えて料金所流入出交通量保存部32をそれぞれ備えた構成としている。
料金所流入出交通量取得部30は、有料道路の料金収受システムから、料金所における単位時間あたりの車両の流入出量である流入出交通量情報を取得する。すなわち、料金収受システムは、料金所を通過する車両の通過台数をカウントすることによって、単位時間あたりの通過交通量を取得する。これに基づいて、料金所毎に、入口料金所として流入してくる台数と、出口料金所として流出する台数とを把握する。これら料金収受システムによって取得された情報は、第1の実施の形態において説明したように、オンラインで自動的に料金所流入出交通量取得部30によって取得されるようにしている。料金所流入出交通量取得部30は、このようにして取得した流入出交通量情報を料金所流入出交通量保存部32へと出力する。
料金所流入出交通量保存部32は、メモリやHDD等の記憶媒体であり、料金所流入出交通量取得部30から出力された流入出交通量情報を保存する。この流入出交通量情報は、最も近い過去(例えば当日分または一昨日分)をメモリに保存し、更に遠い過去(例えば過去6ヶ月分)をHDDに保存しておくことが好ましい。流入出交通量情報は、道路交通シミュレーション部22に備えられた道路交通状況シミュレータの検証や、OD情報の予測に利用するため、できれば多く保存しておく方が良い。このようにして料金所流入出交通量保存部32に保存された流入出交通量情報は、道路交通状況シミュレータ調整部20、道路交通シミュレーション部22、および道路交通状況解析部26からの要求に応じて読み出されるようにしている。
道路交通シミュレーション部22は道路交通状況シミュレータを備えており、料金所流入出交通量保存部32からの流入出交通量情報と、道路交通情報保存部18からの計測結果とを用いて道路交通状況シミュレータによって道路交通状況を解析する。
具体的には、流入交通量情報をもとに、各料金所にて単位時間あたりの流入交通量に相当する車両を発生させ、走行させるようなシミュレーションを行う。また、このシミュレーションによって得られた単位時間あたりの流出交通量を満たすように、有料道路を走行している車両を出口料金所から流出させるようなシミュレーションを行う。
この場合、出口料金所では、単位時間あたりに該当料金所に到着した車両から順に流出させることで、各車両はOD情報を持つことなく、各料金所の流入出台数を考慮したシミュレーションを行うようにしている。
道路交通状況シミュレータ調整部20は、料金所流入出交通量保存部32に保存されている流入出交通量情報と、道路交通情報保存部18に保存された計測結果とを読み出し、読み出した流入出交通量情報と計測結果とを用いて、道路交通シミュレーション部22の道路交通状況シミュレータに入力するパラメータを調整し、調整したパラメータを道路交通状況シミュレータに入力する。このパラメータ調整もまた、各車両のOD情報を持つことなく行うようにしている。
道路交通状況解析部26は、第1の実施の形態で説明したように動作することによって、解析ケース設定部24によって設定された解析条件に基づいて、道路交通シミュレーション部22に備えられた道路交通状況シミュレータを用いて道路交通状況をシミュレーションするが、このシミュレーションにおいてもまた、各車両のOD情報を持つことなく行うようにしている。
次に、以上のように構成した本実施の形態に係る道路交通状況解析装置の動作について図5に示すフローチャートを用いて説明する。
本実施の形態に係る道路交通状況解析装置28では、まず、料金所に備えられている料金収受システムから、単位時間あたりにおける流入出交通量情報が料金所流入出交通量取得部30によって取得される(S11)。
この様にして料金所流入出交通量取得部30によって取得された流入出交通量情報は、料金所流入出交通量取得部30から料金所流入出交通量保存部32へと出力され、料金所流入出交通量保存部32に保存される(S12)。
一方、有料道路の路側にはインフラセンサが備えられているが、図3のフローチャートに示すステップS3の動作と同様にして、このインフラセンサによる計測結果は、道路交通情報取得部16によって取得される(S13)。
道路交通情報取得部16によって取得された計測結果は、図3のフローチャートに示すステップS4の動作と同様にして、更に道路交通情報取得部16から道路交通情報保存部18へと出力され、道路交通情報保存部18に保存される(S14)。
次に、道路交通シミュレーション部22では、料金所流入出交通量保存部32からの流入出交通量情報と、道路交通情報保存部18からの計測結果とが用いられ、道路交通状況シミュレータによって道路交通状況のシミュレーションが行われる(S15)。
具体的には、流入交通量情報をもとに、各料金所にて単位時間あたりの流入交通量に相当する車両を発生させ、走行させるようなシミュレーションが行われる。また、このシミュレーションによって得られた単位時間あたりの流出交通量を満たすように、有料道路を走行している車両を出口料金所から流出させるようなシミュレーションが行われる。この場合、出口料金所では、単位時間あたりに該当料金所に到着した車両から順に流出する。これによって、各車両は、OD情報を持つことなく、各料金所の流入出台数が考慮されたシミュレーションが行われる。
なお、第1の実施の形態でも説明した通りミクロ交通シミュレーションにおいては、一般的に、対象道路に応じて、パラメータ調整を行う必要があることが知られている。そこで、本実施の形態では、料金所流入出交通量保存部32に保存されている流入出交通量情報と、道路交通情報保存部18に保存された計測結果とに基づいて、道路交通状況シミュレータ調整部20によってこのようなパラメータ調整が行われる(S16)。
この様に、料金収受システムからの流入出交通量情報を利用することで、調整するパラメータが少なくなり、効率良くパラメータ調整が行われる。そして、解析ケース設定部24では、図3のフローチャートのステップS7で説明した動作と同様に、道路交通状況解析部26において、所定条件における道路交通状況を解析するための解析条件が設定される(S17)。この設定された解析条件は、解析ケース設定部24から更に道路交通状況解析部26へと出力される。
この解析ケース設定部24で設定される解析条件としては、以下に示すようなものがある。例えば、ある料金所を入口閉鎖した場合の道路交通状況を解析したい場合には、入口閉鎖したい料金所と、入口閉鎖する時間帯とが設定される。また、交通事故等の突発事象が発生し、車線が閉鎖された場合の道路交通状況を解析したい場合には、車線閉鎖の位置と閉鎖車線、および閉鎖時間帯が設定される。
道路交通状況解析部26では、解析ケース設定部24によって設定された解析条件において、道路交通シミュレーション部22に備えられた道路交通状況シミュレータを用いて道路交通状況のシミュレーションが行われる(S18)。なお、道路交通状況シミュレータのパラメータは、ステップS16で説明したように、道路交通状況シミュレータ調整部20によって既に調整がなされている。
ステップS18でなされたシミュレーションの結果に基づいて、解析対象路線がいくつかの区間に分割され、それぞれの区間の密度や交通量、および平均速度が解析される(S19)。これによって、渋滞推移や走行所要時間推移等が確認される。
上述したように、本実施の形態に係る道路交通状況解析装置においては、上記のような作用により、有料道路に設置されている料金収受システムから得られる流入出交通量情報と、有料道路の路側に設置されたインフラセンサからの計測結果とを用いたシミュレーションによって、該有料道路における道路交通状況を解析することができる。
流入出交通量情報は、料金収受システムからオンラインで自動的に取得できることから、シミュレーションを行う場合に、流入出交通量情報を固定したパラメータ調整が可能となり、これによってOD情報を利用することなく、効率良く、かつ精度の良いシミュレーションを実現することが可能となる。
[実施例3]
本発明の第3の実施の形態を図6から図8を用いて説明する。
図6は、第3の実施の形態に係る道路交通状況予測装置の一例を示す機能ブロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
すなわち、本実施の形態に係る道路交通状況予測装置34は、第1の実施の形態に係る道路交通状況解析装置10の変形例であって、道路交通状況解析装置10における解析ケース設定部24に代えて予測ケース設定部36を、道路交通状況解析部26に代えて道路交通状況予測部40を備えるとともに、OD情報予測部38を更に備えた構成としている。
予測ケース設定部36は、道路交通状況予測部40においてなされる道路交通状況の予測ケースを設定する。例えば、時刻tにおいて時刻t以降にある料金所を閉鎖した場合の道路交通状況を予測したい場合には、予測開始時刻t、予測終了時刻t、閉鎖する料金所、および閉鎖時間帯を設定する。これらの設定に関しては、設定ファイルに記述する方法や、設定用のGUIを作成し、これを用いて設定する方法等が考えられる。そして、予測ケース設定部36は、このようにして設定した予測ケースを、OD情報予測部38と道路交通状況予測部40へと出力する。
OD情報予測部38は、OD情報保存部14に保存されているOD情報を用いて、予測ケース設定部36で設定された予測ケースに基づいて、道路交通状況予測部40によってなされる予測に必要なOD情報を予測する。
具体的な予測方法としては、OD情報保存部14に保存されている過去のOD情報を平均化する等の統計的手法や、過去のOD情報を曜日等で分類し、同じ傾向を示す日のデータを用いる等の方法がある。この場合、時刻tから時刻tにおける料金所Aから料金所Bまでの交通量はQABという様に表すものとする。また、出入料金所の通過時刻から走行所要時間を演算することも可能である。よって、走行所要時間も時系列データとして取り扱うことによって予測する。
また、OD情報保存部14に保存された過去のOD情報から、予測ケース設定部36によって設定された予測ケースに類似したOD情報を検索し、この検索したOD情報に基づいてOD情報を予測するようにしてもよい。具体的には、予測当日の予測時点までのOD情報を利用し、過去のOD情報の推移パターンと比較し、予測当日に最も類似したOD情報を抽出し、このOD情報に基づいてOD情報を予測する。更に詳しくは、予測当日のOD情報を時間的推移パターンとみなし、過去の時間的推移パターンとの二乗誤差を演算し、その合計が最小となるようなOD情報を選出する。また、このように選出したOD情報を使用し、予測対象時間帯(期間)の部分を予測値とする方法や、これを予測当日の予測時点と連続して接続するように補正係数を乗算したものを予測値として使用する方法等がある。
OD情報予測部38は、このように行った予測結果であるOD情報を、道路交通状況予測部40へと出力する。
道路交通状況予測部40は、OD情報保存部14に保存されたOD情報と、道路交通情報保存部18に保存された道路交通情報と、OD情報予測部38によって予測されたOD情報と、予測ケース設定部36によって設定された予測ケースとに基づいて、道路交通シミュレーション部22が備えている道路交通状況シミュレータを用いて道路交通状況を予測する。
道路交通シミュレーション部22が備えている道路交通状況シミュレータに適用されているシミュレーションモデルとしては、例えばミクロ交通シミュレーションが好適である。
シミュレーションモデルにミクロ交通シミュレータを使用した場合、時刻t〜時刻tまでの予測をする場合、時刻tまでのOD情報と道路交通情報とを利用し、1時点先(時刻(t+1))の道路交通状況を予測演算する。更に、時刻(t+1)は未来になるため、時刻(t+1)におけるOD情報の予測値を使用し、これを満たすように車両を発生させる。
具体的には、その概念を図7に示すように、時間単位あたりの流入交通量を基に、各料金所(例えば図7中に示す料金所B)において時間単位あたりの流入交通量と同等の車両27を発生させ、走行させる。発生した車両は、目的地として出口料金所の情報を有しているため、そのまま走行すれば、出口料金所(例えば図7中に示す料金所C)に到着する。車両27の走行方法としては、OD情報として走行所要時間を予測した結果を使用し、走行距離と走行所要時間とから、入口料金所から出口料金所までの平均走行速度を演算する。これを希望速度Vとして車両に設定する。なお、この際に、希望速度Vにランダムである幅を持たせるようにしても良い。
そして、単位時間あたりの流出交通量を満たすように、有料道路29を走行している車両27を出口料金所から流出させる。この場合、出口料金所では、単位時間あたりに当該料金所に到着した車両27から順に流出させるようにすることで、各車両27はOD情報を持つことなく、各料金所の流入出台数を考慮したシミュレーションがなされる。
次に、以上のように構成した本実施の形態に係る道路交通状況予測装置の動作について図8に示すフローチャートを用いて説明する。
図8のフローチャートに示すステップS1からステップS6は、図3のフローチャートに示すステップS1からステップS6と同一であるので、ここではその説明を省略する。
次に、予測ケース設定部36によって、道路交通状況予測部40においてなされる道路交通状況の予測ケースが設定される(S21)。本実施の形態に係る道路交通状況予測装置34によってなされる道路交通状況の予測は、道路交通管制システムにおける短期間の将来における予測に適用される場合等が考えられる。
この場合、例えば、時刻tにおいて時刻t以降にある料金所を閉鎖した場合の道路交通状況を予測するケースや、時刻tにおいて時刻t以降に突発事象が発生し、ある地点の車線を閉鎖してしまった場合の道路交通状況を予測するケース等が考えられる。また、将来的に、道路交通状況シミュレータの能力が、複数経路の取り扱いが可能となった場合には、経路誘導情報が出された場合における道路交通状況を予測するようなケースも考えられる。
まず、料金所を閉鎖する場合には、予測開始時刻t、予測終了時刻t、閉鎖する料金所(閉鎖するブースの数)、料金所閉鎖の時間帯(期間)が設定される。車線閉鎖の場合もこれに準ずることとなり、突発事象発生位置が指定される。また、経路誘導情報が出された場合の予測に関しては、誘導する経路、誘導情報提供時間帯(期間)、誘導情報提供位置等が設定される。
このようにして予測ケースが設定されると、次にOD情報予測部38によって、OD情報保存部14に保存されているOD情報が用いられ、予測ケース設定部36で設定された予測ケースにおいて、道路交通状況予測部40によってなされる予測に必要なOD情報が予測される(S22)。
次に、道路交通状況予測部40では、予測ケース設定部36によって設定された予測ケースにおいて、OD情報保存部14に保存されたOD情報と、道路交通情報保存部18に保存された道路交通情報と、OD情報予測部38によって予測されたOD情報とに基づいて、道路交通シミュレーション部22が備えている道路交通状況シミュレータによって道路交通状況がシミュレーションされる(S23)。なお、道路交通状況シミュレータのパラメータは、ステップS6において、道路交通状況シミュレータ調整部20によって既に調整がなされている。
道路交通状況シミュレータのシミュレーションモデルとしてミクロ交通シミュレーションが適用され、このミクロシミュレーションによって時刻t〜時刻tまでの予測をする場合、時刻tまでのOD情報と道路交通情報とが利用され、1時点先(時刻(t+1))の道路交通状況の予測演算がなされる。更に、時刻(t+1)は未来になるため、時刻(t+1)におけるOD情報の予測値が使用され、これを満たすように車両が発生される。
つまり、料金所Aについて考える場合、出口料金所が料金所*(*はA以外の料金所)の車両の単位時間当たりの流入交通量QA*Iが予測されるため、単位時間当たりの流入交通量がQA*Iとなるように、出口料金所*という情報を持たせた車両がランダムに発生される。
このようにして車両を発生させる場合には、走行所要時間予測値と距離情報とから平均速度が演算され、演算された平均速度が希望速度として設定される。なお、この場合に、希望速度にランダムである幅を持たせるようにしても良い。このようにして発生した車両は、到着地点として出口料金所の情報を有しているため、そのまま走行すれば、出口料金所に到着する。
ステップS23でなされたシミュレーションの結果に基づいて、解析対象路線がいくつかの区間に分割され、それぞれの区間の密度や交通量、および平均速度が予測される(S24)。これによって、渋滞推移や走行所要時間推移等の道路交通状況がリアルタイムで予測される。
上述したように、本実施の形態に係る道路交通状況予測装置においては、上記のような作用により、料金収受システムからOD情報を取得できるために、道路交通状況シミュレーションのパラメータ調整時に、OD情報を固定したパラメータ調整ができる。この結果、効率良く、かつ高い信頼性で道路交通状況を予測することが可能となる。上述したような手法によって、精度良いシミュレーションが行われる。
また、OD情報保存部14に保存された過去のOD情報から、予測ケース設定部36によって設定された予測ケースに類似したOD情報を検索し、この検索したOD情報に基づいてOD情報を予測することができる。これによって、効率良くOD情報を予測することも可能となる。
[実施例4]
本発明の第4の実施の形態を図9から図10を用いて説明する。
図9は、第4の実施の形態に係る道路交通状況予測装置の一例を示す機能ブロック図であり、図6と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
すなわち、本実施の形態に係る道路交通状況予測装置42は、第3の実施の形態に係る道路交通状況予測装置34の変形例であって、道路交通状況予測装置34におけるOD情報取得部12に代えて料金所流入出交通量取得部30を、OD情報保存部14に代えて料金所流入出交通量保存部32を、OD情報予測部38に代えて料金所流入出交通量予測部44を備えた構成としている。
料金所流入出交通量取得部30および料金所流入出交通量保存部32の構成については、第2の実施の形態で説明した通りである。
料金所流入出交通量予測部44は、予測ケース設定部36で設定された予測ケースにおいて、料金所流入出交通量保存部32に保存された流入出交通量情報を用い、道路交通状況予測部40によってなされる予測に必要な将来の流入出交通量情報を予測する。予測の方法としては、過去のデータの平均を演算する等の統計的手法や、過去のデータを曜日等で分類し、同じ傾向を表す日のデータを用いる等の方法がある。流入出交通量情報の予測結果としては、例えば、時刻t〜tまでの料金所Aの流入交通量情報および流出交通量情報をQおよびQという様に予測すればよい。料金所流入出交通量予測部44は、このように行った予測結果を、道路交通状況予測部40へと出力する。
次に、以上のように構成した本実施の形態に係る道路交通状況予測装置の動作について図10に示すフローチャートを用いて説明する。
図10のフローチャートに示すステップS11からステップS16は、図5のフローチャートに示すステップS11からステップS16と同一であるので、ここではその説明を省略する。また、図10のフローチャートに示すステップS21は、図8のフローチャートに示すステップS21と同一であるので、ここではその説明を省略する。そして、ステップS21において設定された予測ケースは、料金所流入出交通量予測部44および道路交通状況予測部40へと出力される。
次に、料金所流入出交通量予測部44では、ステップS21で設定された予測ケースにおいて、料金所流入出交通量保存部32に保存された流入出交通量情報が用いられ、道路交通状況予測部40によってなされる予測に必要な将来の流入出交通量情報が予測される(S31)。予測された流入出交通量情報は、料金所流入出交通量予測部44から道路交通状況予測部40へと出力される。
そして道路交通状況予測部40では、予測ケース設定部36によって設定された予測ケースにおいて、料金所流入出交通量保存部32に保存された流入出交通量情報と、道路交通情報保存部18に保存された道路交通情報と、料金所流入出交通量予測部44によって予測された流入出交通量情報とに基づいて、道路交通シミュレーション部22が備えている道路交通状況シミュレータによって道路交通状況がシミュレーションされる(S32)。なお、道路交通状況シミュレータのパラメータは、ステップS16において、道路交通状況シミュレータ調整部20によって既に調整がなされている。
道路交通状況シミュレータとしてミクロ交通シミュレーションを行う場合には、その概念を図7に示すように、ステップS11において取得された時間単位あたりの流入交通量を基に、各料金所(例えば図7中に示す料金所B)において時間単位あたりの流入交通量と同等の車両27を発生させ、走行させる。そして、ステップS11において取得された単位時間あたりの流出交通量を満たすように、有料道路29を走行している車両27を出口料金所(例えば図7中に示す料金所C)から流出させる。この場合、出口料金所では、単位時間あたりに当該料金所に到着した車両27から順に流出させるようにすることで、各車両はOD情報を持つことなく、各料金所の流入出台数を考慮したシミュレーションがなされる。
このようにしてステップS32においてなされたシミュレーションの結果に基づいて、解析対象路線がいくつかの区間に分割され、それぞれの区間の密度や交通量、および平均速度が予測される(S33)。これによって、渋滞推移や走行所要時間推移等の道路交通状況が、OD情報を用いることなく、リアルタイムで予測される。
上述したように、本実施の形態に係る道路交通状況予測装置においては、上記のような作用により、各料金所の料金収受システムから得られる単位時間あたりの流入出交通量を利用することによって、OD情報を必要とせず、各料金所の流入出台数を考慮した道路交通状況を予測することが可能となる。
また、料金所流入出交通量情報保存部32に保存された過去の流入出交通量情報から、予測ケース設定部36によって設定された予測ケースに類似した流入出交通量情報を検索し、この検索した流入出交通量情報に基づいて流入出交通量情報を予測することができる。これによって、効率良く流入出交通量情報を予測することも可能となる。
(その他の実施の形態)
上記第1乃至第4の実施の形態では、料金収受システムが設けられている有料道路に本発明の道路交通状況解析装置および道路交通状況予測装置を適用する場合を例に説明したが、本発明の道路交通状況解析装置および道路交通状況予測装置は、料金収受システムが設けられている有料道路に適用される場合に限られるのではなく、料金収受システムが設けられていない有料道路についても適用可能である。
例えば、料金収受システムに代えて、ETCに使用されているような路車間通信システムを路上に複数設置し、この路車間通信システムによって測定される車両の通過情報に基づいてOD情報や流入出交通量情報を取得するようにしてもよい。
あるいは、料金収受システムに代えて、AVIシステム(自動車輌認識システム)を有料道路に適用し、このAVIシステムによって測定される任意の2地点の通過地点、通過時刻情報に基づいてOD情報や流入出交通量情報を取得するようにしてもよい。
また、特に第2および第4の実施の形態においては、料金収受システムに代えて、料金所に車両感知器等、料金所を通過する車両をカウントするセンサを適用し、このセンサによって測定されるカウント数に基づいて流入出交通量情報を取得するようにしてもよい。
このようにしてOD情報を取得することによっても、第1の実施の形態に係る道路交通状況解析装置および第3の実施の形態に係る道路交通状況予測装置と同様の作用効果を奏することができる。同様に、このようにして流入出交通量情報を取得することによっても、第2の実施の形態に係る道路交通状況解析装置および第4の実施の形態に係る道路交通状況予測装置と同様の作用効果を奏することができる。
また、道路交通シミュレーション部22において適用される道路交通状況シミュレータは、勿論ミクロ交通流シミュレータに限定されるものではなく、OD情報や流入出交通量情報を取り扱うことができるシミュレーションモデルであれば、マクロ交通流シミュレータ等別のシミュレーションモデルによるシミュレータを使用することも可能である。
更に、第1および第3の実施の形態では、料金収受システムからオンラインでOD情報を、第2および第4の実施の形態では、料金収受システムからオンラインで流出入交通量情報をそれぞれ取得する場合について説明したが、上記実施の形態は、このように料金収受システムからオンラインで情報を取得する場合に限定されるものではなく、オンラインで取得した情報を一旦ハードディスク等の記憶媒体に格納し、この格納した情報を必要に応じて使用するようなオフラインによる利用も可能である。
更にまた、本発明の第3および第4の実施の形態に係る道路交通状況予測装置の適用例として、本発明の第3および第4の実施の形態に係る道路交通状況予測装置を道路交通管制システムに組み込むことによって、道路交通管制システムの道路交通状況予測機能として利用することが可能である。
以上、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
第1の実施の形態に係る道路交通状況解析装置の一例を示す機能ブロック図。 第1の実施の形態に係る道路交通状況解析装置によってなされる道路交通状況シミュレーションの概念図。 第1の実施の形態に係る道路交通状況解析装置の動作を示すフローチャート。 第2の実施の形態に係る道路交通状況解析装置の一例を示す機能ブロック図。 第2の実施の形態に係る道路交通状況解析装置の動作を示すフローチャート。 第3の実施の形態に係る道路交通状況予測装置の一例を示す機能ブロック図。 第3の実施の形態に係る道路交通状況予測装置によってなされる道路交通状況シミュレーションの概念図。 第3の実施の形態に係る道路交通状況予測装置の動作を示すフローチャート。 第4の実施の形態に係る道路交通状況予測装置の一例を示す機能ブロック図。 第4の実施の形態に係る道路交通状況予測装置の動作を示すフローチャート。
符号の説明
10,28…道路交通状況解析装置、12…OD情報取得部、14…OD情報保存部、16…道路交通情報取得部、18…道路交通情報保存部、20…道路交通状況シミュレータ調整部、22…道路交通シミュレーション部、24…解析ケース設定部、26…道路交通状況解析部、27…車両、29…有料道路、30…料金所流入出交通量取得部、32…料金所流入出交通量保存部、34,42…道路交通状況予測装置、36…予測ケース設定部、38…OD情報予測部、40…道路交通状況予測部、44…料金所流入出交通量予測部

Claims (12)

  1. 有料道路を走行する車両による道路交通状況を解析する装置において、
    前記有料道路の料金収受システムから、前記車両の前記有料道路における出発地と目的地とを含む出発地/目的地情報を取得する出発地/目的地情報取得手段と、
    前記有料道路の路側に設置されたインフラセンサの計測結果を取得する計測結果取得手段と、
    前記出発地/目的地情報取得手段によって取得された出発地/目的地情報と、前記計測結果取得手段によって取得された計測結果とを用いて、道路交通状況シミュレータに入力するパラメータを調整するパラメータ調整手段と、
    前記パラメータ調整手段によって調整されたパラメータを用いて前記道路交通状況シミュレータによって前記道路交通状況を模擬する道路交通状況模擬手段と、
    所定条件における前記道路交通状況を解析するための解析条件を設定する解析条件設定手段と、
    前記解析条件設定手段によって設定された解析条件において、前記道路交通状況シミュレータによって前記道路交通状況を解析する道路交通状況解析手段と
    を備えた道路交通状況の解析装置。
  2. 有料道路を走行する車両による道路交通状況を解析する装置において、
    前記有料道路の料金収受システムから、料金所における単位時間あたりの車両の流入出量である流入出交通量情報を取得する流入出交通量情報取得手段と、
    前記有料道路の路側に設置されたインフラセンサの計測結果を取得する計測結果取得手段と、
    前記流入出交通量情報取得手段によって取得された流入出交通量情報と、前記計測結果取得手段によって取得された計測結果とを用いて、道路交通状況シミュレータに入力するパラメータを調整するパラメータ調整手段と、
    前記パラメータ調整手段によって調整されたパラメータを用いて前記道路交通状況シミュレータによって前記道路交通状況を模擬する道路交通状況模擬手段と、
    所定条件における前記道路交通状況を解析するための解析条件を設定する解析条件設定手段と、
    前記解析条件設定手段によって設定された解析条件において、前記道路交通状況シミュレータによって前記道路交通状況を解析する道路交通状況解析手段と
    を備えた道路交通状況の解析装置。
  3. 前記インフラセンサを、前記有料道路を走行する車両を感知し、前記有料道路における交通量とオキュパンシとを計測する車両感知器とした請求項1または請求項2に記載の道路交通状況の解析装置。
  4. 前記インフラセンサを、前記有料道路を走行する車両を感知し、前記有料道路における交通量とオキュパンシと前記各車両の平均速度とを計測する一対の車両感知器とした請求項1または請求項2に記載の道路交通状況の解析装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の道路交通状況の解析装置において、
    前記インフラセンサは、
    前記有料道路を走行する車両を撮像する撮像部と、
    前記撮像手段によって撮像された画像に基づいて前記有料道路における交通量および車両空間密度と、前記各車両の平均速度とを計測する計測部と
    を備えている道路交通状況の解析装置。
  6. 有料道路を走行する車両による道路交通状況を予測する装置において、
    前記有料道路の料金収受システムから、前記車両の前記有料道路における出発地と目的地とを含む出発地/目的地情報を取得する出発地/目的地情報取得手段と、
    前記有料道路の路側に設置されたインフラセンサの計測結果を取得する計測結果取得手段と、
    前記出発地/目的地情報取得手段によって取得された出発地/目的地情報と、前記計測結果取得手段によって取得された計測結果とを用いて、道路交通状況シミュレータに入力するパラメータを調整するパラメータ調整手段と、
    前記パラメータ調整手段によって調整されたパラメータを用いて前記道路交通状況シミュレータによって前記道路交通状況を模擬する道路交通状況模擬手段と、
    所定条件における前記道路交通状況を予測するための解析条件を設定する解析条件設定手段と、
    前記解析条件設定手段によって設定された解析条件と、前記出発地/目的地情報取得手段によって取得された出発地/目的地情報とに基づいて、前記道路交通状況を予測するために必要な将来の出発地/目的地を予測する出発地/目的地情報予測手段と、
    前記解析条件設定手段によって設定された解析条件と、前記出発地/目的地情報予測手段によって予測された出発地/目的地とに基づいて、前記道路交通状況シミュレータによって前記道路交通状況を予測する道路交通状況予測手段と
    を備えた道路交通状況の予測装置。
  7. 請求項6に記載の道路交通状況の予測装置において、
    前記出発地/目的地情報取得手段によって取得された出発地/目的地情報を保存する出発地/目的地情報保存手段を更に備え、
    前記出発地/目的地情報予測手段は、前記出発地/目的地情報保存手段に保存された過去の出発地/目的地情報から、前記解析条件設定手段によって設定された解析条件に類似した出発地/目的地情報を検索し、この検索した出発地/目的地情報に基づいて前記出発地/目的地を予測するようにした道路交通状況の予測装置。
  8. 有料道路を走行する車両による道路交通状況を予測する装置において、
    前記有料道路の料金収受システムから、料金所における単位時間あたりの車両の流入出量である流入出交通量情報を取得する流入出交通量情報取得手段と、
    前記有料道路の路側に設置されたインフラセンサの計測結果を取得する計測結果取得手段と、
    前記流入出交通量情報取得手段によって取得された流入出交通量情報と、前記計測結果取得手段によって取得された計測結果とを用いて、道路交通状況シミュレータに入力するパラメータを調整するパラメータ調整手段と、
    前記パラメータ調整手段によって調整されたパラメータを用いて前記道路交通状況シミュレータによって前記道路交通状況を模擬する道路交通状況模擬手段と、
    所定条件における前記道路交通状況を予測するための解析条件を設定する解析条件設定手段と、
    前記解析条件設定手段によって設定された解析条件と、前記流入出交通量情報取得手段によって取得された流入出交通量情報とに基づいて、前記道路交通状況を予測するために必要な将来の流入出交通量を予測する流入出交通量予測手段と、
    前記解析条件設定手段によって設定された解析条件と、前記流入出交通量予測手段によって予測された流入出交通量とに基づいて、前記道路交通状況シミュレータによって前記道路交通状況を予測する道路交通状況予測手段と
    を備えた道路交通状況の予測装置。
  9. 請求項8に記載の道路交通状況の予測装置において、
    前記流入出交通量情報取得手段によって取得された流入出交通量情報を保存する流入出交通量情報保存手段を更に備え、
    前記流入出交通量予測手段は、前記流入出交通量保存手段に保存された過去の流入出交通量情報から、前記解析条件設定手段によって設定された解析条件に類似した流入出交通量情報を検索し、この検索した流入出交通量情報に基づいて前記流入出交通量を予測するようにした道路交通状況の予測装置。
  10. 前記インフラセンサを、前記有料道路を走行する車両を感知し、前記有料道路における交通量とオキュパンシとを計測する車両感知器とした請求項6乃至9のうち何れか1に記載の道路交通状況の予測装置。
  11. 前記インフラセンサを、前記有料道路を走行する車両を感知し、前記有料道路における交通量とオキュパンシと前記各車両の平均速度とを計測する一対の車両感知器とした請求項6乃至9のうち何れか1に記載の道路交通状況の予測装置。
  12. 請求項6乃至9のうち何れか1に記載の道路交通状況の予測装置において、
    前記インフラセンサは、
    前記有料道路を走行する車両を撮像する撮像部と、
    前記撮像手段によって撮像された画像に基づいて前記有料道路における交通量および車両空間密度と、前記各車両の平均速度とを計測する計測部と
    を備えている道路交通状況の予測装置。
JP2003312746A 2003-09-04 2003-09-04 道路交通状況の解析装置および予測装置 Expired - Lifetime JP4074234B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003312746A JP4074234B2 (ja) 2003-09-04 2003-09-04 道路交通状況の解析装置および予測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003312746A JP4074234B2 (ja) 2003-09-04 2003-09-04 道路交通状況の解析装置および予測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005084722A true JP2005084722A (ja) 2005-03-31
JP4074234B2 JP4074234B2 (ja) 2008-04-09

Family

ID=34413913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003312746A Expired - Lifetime JP4074234B2 (ja) 2003-09-04 2003-09-04 道路交通状況の解析装置および予測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4074234B2 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007041782A (ja) * 2005-08-02 2007-02-15 Toshiba Corp 道路交通状況把握システム
JP2008059181A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Toshiba Corp 道路交通管制訓練装置及び道路交通管制訓練システム
JP2009259158A (ja) * 2008-04-21 2009-11-05 Toyota Central R&D Labs Inc 交通状態シミュレーション装置及びプログラム
JP2010067180A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Toshiba Corp 交通状況予測システム
JP2011138432A (ja) * 2009-12-29 2011-07-14 Toshiba Corp 道路交通管制支援情報作成システム
JP2011198132A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Metropolitan Expressway Co Ltd 交通状況の予測演算装置、予測演算プログラム及び予測演算方法
JP2013210941A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 I-Transport Lab Co Ltd 交通流予測装置、交通流予測方法及び交通流予測プログラム
JP2013257667A (ja) * 2012-06-11 2013-12-26 Toshiba Corp 交通管制システムおよび交通管制システムの情報提供方法
JP2015184967A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 トヨタ自動車株式会社 移動速度予測装置及び移動速度予測方法
CN108364471A (zh) * 2018-04-24 2018-08-03 浙江方大智控科技有限公司 基于智能交通灯od信息检查的货运规划管理方法及系统
KR101977805B1 (ko) * 2018-12-20 2019-05-14 한국건설기술연구원 교통정보 수집장치의 유지관리와 성능평가를 위한 돌발상황 시나리오 구현 시스템 및 방법
CN110245423A (zh) * 2019-06-14 2019-09-17 重庆大学 一种高速公路收费站间流量关系分析方法
CN112133105A (zh) * 2019-06-24 2020-12-25 株式会社日立制作所 交通流预测辅助装置以及交通流预测辅助方法
CN114973671A (zh) * 2022-05-23 2022-08-30 浙江数智交院科技股份有限公司 公路网od数据处理方法、装置、设备及存储介质
CN115174270A (zh) * 2022-09-05 2022-10-11 杭州安恒信息技术股份有限公司 一种行为异常检测方法、装置、设备及介质
CN115731713A (zh) * 2022-11-30 2023-03-03 广东联合电子服务股份有限公司 一种预测异常车辆高速出口及时间的方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100969481B1 (ko) 2008-06-03 2010-07-14 주식회사 포스코아이씨티 교통흐름 시뮬레이션 장치 및 이를 포함하는 교통흐름시뮬레이션 시스템

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007041782A (ja) * 2005-08-02 2007-02-15 Toshiba Corp 道路交通状況把握システム
JP2008059181A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Toshiba Corp 道路交通管制訓練装置及び道路交通管制訓練システム
JP2009259158A (ja) * 2008-04-21 2009-11-05 Toyota Central R&D Labs Inc 交通状態シミュレーション装置及びプログラム
JP2010067180A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Toshiba Corp 交通状況予測システム
US8532965B2 (en) 2008-09-12 2013-09-10 Kabushiki Kaisha Toshiba Method and system for traffic simulation of road network
JP2011138432A (ja) * 2009-12-29 2011-07-14 Toshiba Corp 道路交通管制支援情報作成システム
JP2011198132A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Metropolitan Expressway Co Ltd 交通状況の予測演算装置、予測演算プログラム及び予測演算方法
JP2013210941A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 I-Transport Lab Co Ltd 交通流予測装置、交通流予測方法及び交通流予測プログラム
JP2013257667A (ja) * 2012-06-11 2013-12-26 Toshiba Corp 交通管制システムおよび交通管制システムの情報提供方法
JP2015184967A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 トヨタ自動車株式会社 移動速度予測装置及び移動速度予測方法
CN108364471A (zh) * 2018-04-24 2018-08-03 浙江方大智控科技有限公司 基于智能交通灯od信息检查的货运规划管理方法及系统
CN108364471B (zh) * 2018-04-24 2023-07-07 浙江方大智控科技有限公司 基于智能交通灯od信息检查的货运规划管理方法及系统
KR101977805B1 (ko) * 2018-12-20 2019-05-14 한국건설기술연구원 교통정보 수집장치의 유지관리와 성능평가를 위한 돌발상황 시나리오 구현 시스템 및 방법
CN110245423A (zh) * 2019-06-14 2019-09-17 重庆大学 一种高速公路收费站间流量关系分析方法
CN110245423B (zh) * 2019-06-14 2023-01-31 重庆大学 一种高速公路收费站间流量关系分析方法
CN112133105A (zh) * 2019-06-24 2020-12-25 株式会社日立制作所 交通流预测辅助装置以及交通流预测辅助方法
CN112133105B (zh) * 2019-06-24 2023-05-02 株式会社日立制作所 交通流预测辅助装置以及交通流预测辅助方法
CN114973671A (zh) * 2022-05-23 2022-08-30 浙江数智交院科技股份有限公司 公路网od数据处理方法、装置、设备及存储介质
CN114973671B (zh) * 2022-05-23 2024-03-12 浙江数智交院科技股份有限公司 公路网od数据处理方法、装置、设备及存储介质
CN115174270A (zh) * 2022-09-05 2022-10-11 杭州安恒信息技术股份有限公司 一种行为异常检测方法、装置、设备及介质
CN115174270B (zh) * 2022-09-05 2022-11-29 杭州安恒信息技术股份有限公司 一种行为异常检测方法、装置、设备及介质
CN115731713A (zh) * 2022-11-30 2023-03-03 广东联合电子服务股份有限公司 一种预测异常车辆高速出口及时间的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4074234B2 (ja) 2008-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4074234B2 (ja) 道路交通状況の解析装置および予測装置
Dowling et al. Guidelines for calibration of microsimulation models: framework and applications
Iryo-Asano et al. Modeling pedestrian crossing speed profiles considering speed change behavior for the safety assessment of signalized intersections
Asakura et al. Incident detection methods using probe vehicles with on-board GPS equipment
Nagle et al. Accuracy of networkwide traffic states estimated from mobile probe data
JP6061383B2 (ja) 交通情報推定装置、コンピュータプログラム及び交通情報推定方法
Aljamal et al. Real-time estimation of vehicle counts on signalized intersection approaches using probe vehicle data
JP5398522B2 (ja) 道路交通管制支援情報作成システム
KR102329826B1 (ko) 인공지능 기반 교통신호 제어 장치 및 방법
So et al. Estimating performance of traffic signals based on link travel times
Al-Jameel Developing a simulation model to evaluate the capacity of weaving sections
JP3556536B2 (ja) 交通流解析システム
Cetin et al. Using probe vehicle trajectories in stop-and-go waves for inferring unobserved vehicles
Mamdoohi et al. Machine Learning and Reverse Methods for a Deeper Understanding of Public Roadway Improvement Action Impacts during Execution
JP3753423B2 (ja) 走行所要時間予測装置及び方法
Richardson et al. Network stratification method by travel time variation
Anderson et al. Optimization-based queue estimation on an arterial traffic link with measurement uncertainties
JP3883098B2 (ja) 走行所要時間予測装置
Detering et al. Requirements for precise simulation models for traffic flow optimizing adas
JP4426253B2 (ja) 代表区間旅行時間予測装置及び代表区間旅行時間予測方法ならびにそのプログラム
Cetin et al. What Is an Effective Way to Measure Arterial Demand When It Exceeds Capacity?
Wang Real-Time Traffic Performance Measurement of Signalized Intersections Using Connected Vehicle Data: A Simulation-Based Study
Forbush Automated delay estimation at signalized intersections: phase I concept and algorithm development
Aljamal Real-time estimation of traffic stream density using connected vehicle data
Chang et al. Dynamic data regulation for fixed vehicle detectors

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080124

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110201

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4074234

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120201

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120201

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130201

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140201

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term