JP2005084499A - ブレードとそれを備えた画像形成装置及びブレードの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 現像ローラの外周面に安定した厚みのトナーの薄層を形成することが可能であり、さらには、画像形成装置の薄型化、小型化を図ることが可能なブレードとそれを備えた画像形成装置及びブレードの製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明の現像ブレード33は、画像形成装置の現像ローラ上にトナー層を形成するためのブレードであり、ブレード本体となる金属板41と、この金属板41の長手方向に沿った一方の端部に形成される被覆層42とにより構成され、この被覆層42は、粉体43と結合材用合成樹脂44とを含む複合材からなることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ブレードとそれを備えた画像形成装置及びブレードの製造方法に関し、特に詳しくは、電子写真方式によるプリンタ、複写機等の画像形成装置、特に、1成分現像方式による画像形成装置に用いて好適なブレード、このブレードを備えた画像形成装置、このブレードを製造するための方法に関するものである。
従来、電子写真方式によるプリンタ、複写機等の画像形成装置、特に、1成分現像方式による画像形成装置においては、既に様々な提案がなされており(例えば、特許文献1〜3参照)、近年においては、より小型なもの、より高機能のものがますます求められている。
図5は、従来の1成分現像方式による画像形成装置の一例を示す断面図であり、符号1は感光ドラム、2は帯電ローラ、3は転写ローラ、4はレーザ露光ユニット、5は現像ユニットである。この現像ユニット5は、箱状のユニット本体6と、このユニット本体6内に配置される現像ローラ7、現像ブレード8、供給ローラ9及び攪拌翼10と、このユニット本体6内に貯留されるトナー11により構成されている。なお、12は印刷用紙(画像形成媒体)である。
上記の現像ブレード8は、図6に示すように、リン青銅あるいはステンレススチール等からなる板状のもので、矩形状の板本体21の一方の側端部22をL字型に折り曲げたものである。この現像ブレード8は、、図7に示すように、その側端部22を、現像ローラ7の回転方向と逆向きになるように配置して現像ローラ7の外周面に当接させることにより、この現像ブレード8の剪断力により現像ローラ7の外周面に形成されるトナー層13の厚みを制御するようになっている。
この画像形成装置では、まず、帯電ローラ2により、所定の回転速度にて回転する感光ドラム1の外周面を、現像ユニット5により現像可能な静電潜像が得られる表面電位となるまで帯電させる。
この感光ドラム1の外周面では、回転に伴いレーザ露光ユニット4により画像形成領域が露光される。この露光過程では、感光ドラム1の表面上の露光部分は、電荷の放電によりその表面電位を失う。これにより、感光ドラム1上には、露光部分及び非露光部分それぞれに所定の表面電位が形成され、したがって、これらの表面電位の差により、いわゆる静電潜像が形成される。
一方、現像ユニット5では、トナー11は攪拌翼10により攪拌される間に摩擦により帯電されるが、この帯電したトナー11は、供給ローラ9により現像ローラ7に向かって搬送され、それが有する電荷のクーロン力により静電潜像が形成された現像ローラ7の外周面に付着し、トナー層13が形成される。この際、現像ブレード8の側端部22が現像ローラ7の外周面に当接しているので、この現像ブレード8の剪断力によりトナー層13の厚みが規制され、ほぼ一定の厚みのトナー層13が現像ローラ7の外周面に形成される。
ここでは、現像ブレード8は現像ローラ7の回転方向に対し逆向きに当接されているので、静的な線圧が、例えば、大凡30g/cmと低く設定された場合であっても、動的に大きな圧力が得られる。したがって、現像ローラ7の外周面に形成されるトナー層13の厚みを所定の厚みに制御することができる。
これにより、現像ローラ7の外周面に付着するためのクーロン力が強く、しかも、現像に十分な帯電量を有するトナーだけが、現像ローラ7の外周面に選択的に付着することとなり、例えば、大凡20μmの厚みのトナー層13が安定して形成される。
この現像ローラ7の外周面に形成されたトナー層13は、静電潜像が形成された感光ドラム1に回転しつつ接触することにより、このトナー層13のトナー11が感光ドラム1の静電潜像に選択的に移動し、トナー11による可視像が形成される。
このトナー11による可視像は、感光ドラム1の回転に伴い転写ローラ3の方向へ移動するが、同時に、この感光ドラム1と転写ローラ3との間に印刷用紙12が搬送されるので、感光ドラム1上のトナー11による可視像は、印刷用紙12上に転写される。
その後、この印刷用紙12を図示しない定着器を通過させることで、この印刷用紙12上に転写されたトナー11による可視像は、所定の温度にて加熱されて溶融し、印刷用紙12上に定着される。
以上により、一連の印刷動作が完了する。
特開昭61−156167号公報 特開昭62−75563号公報 特開平05−346006号公報
ところで、従来の画像形成装置では、感光ドラム1と供給ローラ9を現像ローラ7を挟むように配置する必要があり、また、この現像ブレード8は、現像ローラ7の回転方向に対し逆向きに取り付ける必要がある。さらに、この現像ブレード8にバネ性を持たせるために安定した線圧が実現可能な、ある程度の自由長が必要になる。したがって、この現像ブレード8の自由長の分、現像ユニット5の高さが高くなってしまうという問題点があった。
そこで、現像ブレード8を、現像ローラ7の外周面に、その回転方向に沿って接触する様に配置すれば、この問題点は解決される様にみえるが、この場合、トナー11の圧力により現像ブレード8が現像ローラ7の外周面から容易に浮き上がってしまうために、トナー層13の厚みを安定して制御することができない。
このトナー層13の厚みは、現像ブレード8の線圧とトナー11の圧力とのバランスにより決定されるので、例え、現像ブレード8の線圧を増加させてトナー層13の厚みを制御したとしても、現像ブレード8の線圧の部分的なバラツキ、供給ローラ9から供給されるトナー11の量、等によりトナー層13の厚みにバラツキや変動が生じることとなる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、現像ローラの外周面に形成されるトナーの薄層の厚みのバラツキや変動を抑制することで、現像ローラの外周面に安定した厚みのトナーの薄層を形成することが可能であり、さらには、画像形成装置の薄型化、小型化を図ることが可能なブレードとそれを備えた画像形成装置及びブレードの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は次のようなブレードとそれを備えた画像形成装置及びブレードの製造方法を提供した。
すなわち、本発明のブレードは、画像形成装置の現像ローラ上にトナーの薄層を形成するためのブレードであって、ブレードの少なくとも前記現像ローラとの接触部は、粉体と結合材用合成樹脂とを含む複合材からなることを特徴とする。
このブレードでは、少なくとも前記現像ローラとの接触部を、粉体と結合材用合成樹脂とを含む複合材としたことにより、このブレードの前記現像ローラとの接触部の摩擦係数が高くなり、トナーの圧力に抗することが可能になる。これにより、このブレードが前記現像ローラから浮き上がってしまう虞が無くなり、このブレードの線圧の部分的なバラツキが無くなり、その結果、現像ローラ上に形成されるトナーの薄層の厚みが安定した均一なものとなる。
前記粉体の平均粒径は、前記トナーの平均粒径の0.5倍以上かつ2倍以下であることが好ましい。
前記複合材の表面粗さは、前記粉体の平均粒径の0.2倍以上かつ2.0倍以下が好ましい。
前記結合材用合成樹脂は、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂から選択された1種であることが好ましい。
前記粉体は、金属粉体、無機粉体、合成樹脂粉体の群から選択された1種であることが好ましい。
前記金属粉体は、ステンレススチール粉末、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる粉末、クロムまたはクロム合金からなる粉末、ニッケルまたはニッケル合金からなる粉末、のいずれか1種を含むことが好ましい。
前記無機粉体は、ガラス粉末、酸化珪素粉末、炭化珪素粉末、酸化アルミニウム粉末、酸化チタン粉末、酸化ジルコニウム粉末、のいずれか1種を含むことが好ましい。
前記合成樹脂粉体は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、のいずれか1種を含むことが好ましい。
前記複合材は、前記粉体(A)と前記結合材用合成樹脂(B)それぞれの混合前の体積比(A:B)が1:4〜4:1であることが好ましい。
本発明の画像形成装置は、ローラ本体の少なくとも外周面が弾性体により形成され、この外周面にトナーの薄層が形成される現像ローラと、本発明のブレードとを備えてなることを特徴とする。
前記ブレードは、前記現像ローラにその回転方向に沿って接触する様に配置するのが好ましい。
この画像形成装置では、画像形成装置の現像ローラ上に本発明のブレードを配置したことにより、前記現像ローラ上にトナーの圧力に抗して本発明のブレードを接触させることが可能になり、このブレードが前記現像ローラから浮き上がってしまう虞が無くなる。これにより、現像ローラ上に、厚みが均一に安定したトナーの薄層が容易に形成される。
これにより、印刷用紙上に転写される画像がより精緻なものとなり、画像の品質が向上する。
また、前記現像ローラ上に本発明のブレードを接触させることにより、これら現像ローラ及びブレードを含む高さが抑制される。これにより、画像形成装置全体の薄型化、小型化が可能になる。
本発明のブレードの製造方法は、画像形成装置の現像ローラ上にトナーを薄層状に形成するためのブレードの製造方法であって、ブレード本体の少なくとも前記現像ローラとの接触部に、粉体と結合材用合成樹脂とを含む混合物を塗布し、次いで、この混合物に硬化処理を施して複合材とし、この複合材の少なくとも前記現像ローラとの接触部を研磨し、この複合材に含まれる前記粉体の一部を露出させることを特徴とする。
前記混合物は、前記粉体(A)と前記結合材用合成樹脂(B)とを、それぞれの体積比(A:B)が1:4〜4:1となるように量り取り、その後混合したものが好ましい。
このブレードの製造方法では、硬化処理を施して得られた複合材の少なくとも前記現像ローラとの接触部を研磨し、この複合材に含まれる前記粉体の一部を露出させることにより、前記複合材の表面粗さを所定の範囲に制御したブレードが容易に得られる。
本発明のブレードによれば、ブレードの少なくとも前記現像ローラとの接触部を、粉体と結合材用合成樹脂とを含む複合材としたので、このブレードの前記現像ローラとの接触部においては、この現像ローラの回転に起因するトナーの動的圧力分布とのバランスが良好なものとなり、このブレードが前記現像ローラから浮き上がってしまう虞も無い。したがって、現像ローラ上に形成されるトナーの薄層の厚みを安定した均一なものとすることができる。
本発明の画像形成装置によれば、ローラ本体の少なくとも外周面が弾性体により形成され、この外周面にトナーの薄層が形成される現像ローラと、本発明のブレードとを備えたので、前記現像ローラ上にトナーの圧力に抗して本発明のブレードを接触させることができ、このブレードが前記現像ローラから浮き上がってしまう虞が無くなる。したがって、現像ローラ上に、厚みが均一に安定したトナーの薄層を容易に形成することができる。
したがって、印刷用紙上に転写される画像を精緻なものとすることができ、画像の品質を向上させることができる。
また、前記現像ローラ上に本発明のブレードを接触させるのみでよいので、これら現像ローラ及びブレードを含む高さを低く抑えることができ、その結果、画像形成装置全体を薄型化、小型化することができる。
本発明のブレードの製造方法によれば、硬化処理を施して得られた複合材の少なくとも前記現像ローラとの接触部を研磨し、この複合材に含まれる前記粉体の一部を露出させるので、このブレードと前記現像ローラとの接触部におけるブレードの浮き上がりが無く、しかも、安定した均一な厚みのトナーの薄層を形成することが可能なブレードを容易に作製することができる。
本発明のブレードとそれを備えた画像形成装置及びブレードの製造方法の各実施形態について、図面に基づき説明する。
なお、係る実施形態は、本発明の実施態様の一部を示すものであり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
「第1の実施形態」
図1は本発明の第1の実施形態の画像形成装置を示す断面図、図2は同画像形成装置の現像ブレードを示す斜視図、図3は同現像ブレードの断面構造を示す断面図であり、これらの図において、図5〜図7に示す従来の画像形成装置と同一の構成要素については同一の符号を付してある。
図において、符号31は現像ユニットであり、この現像ユニット31は、箱状のユニット本体32と、このユニット本体32内に配置される現像ローラ7、現像ブレード33、供給ローラ9及び攪拌翼10と、このユニット本体32内に貯留されるトナー11により構成されている。
この現像ブレード33は、少なくとも外周部が弾性体により形成される現像ローラ7の外周面に、その回転方向と順方向(回転方向に沿って)に接触する様に配置されるもので、ブレード本体となる金属板41と、この金属板41の長手方向に沿った一方の端部に形成される被覆層42とにより構成されている。
この金属板41は、ステンレススチール、燐青銅等のバネ性及び耐食性を有する薄板により構成されている。
また、被覆層42は、金属板41の長手方向に沿った一方の端部、すなわち、少なくとも現像ローラ7との接触部を含む領域に形成されるもので、図3に示すように、粉体43と結合材用合成樹脂44とを含む複合材である。
この粉体43は、現像ローラ7に対して耐摩耗性を有するものであればよく、金属粉体、無機粉体、合成樹脂粉体の群から選択された1種が好適である。
この金属粉体としては、耐食性を有する金属粉体が好ましく、例えば、ステンレススチール粉末、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる粉末、クロムまたはクロム合金からなる粉末、ニッケルまたはニッケル合金からなる粉末、のいずれか1種が好適である。
また、無機粉体としては、セラミックス等の無機材料をボールミル等を用いて粉砕し微粉化したものや、共沈法、ゾル・ゲル法、噴霧熱分解法等によりほぼ球状に微粒子化したものが好適に用いられ、例えば、ホウ珪酸、ホウ珪酸亜鉛、ホウ珪酸鉛等からなるガラス粉末、酸化珪素(SiO)粉末、炭化珪素(SiC)粉末、酸化アルミニウム(アルミナ:Al)粉末、酸化チタン(チタニア:TiO)粉末、酸化ジルコニウム(ジルコニア:ZrO)粉末、のいずれか1種が好適である。
また、合成樹脂粉体としては、現像ローラ7に対して耐摩耗性を有する必要があるために、比較的硬度の高い材料、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、のいずれか1種が好適である。
これらの金属粉体、無機粉体、合成樹脂粉体は、それぞれを単体で用いてもよく、また、比重の近い2種類以上の粉体を混ぜて用いてもよい。
この粉体43の粒子形状は、特に限定されるものではないが、ユニット本体32内のトナー11が無くなった場合に、現像ローラ7に直接接触することを考慮すると、現像ローラ7の外周面が摩耗し難い形状が好ましく、球形に近い形状が好ましい。
この粉体43の平均粒径は、ユニット本体32内に貯留されるトナー11の平均粒径の0.2倍以上かつ2倍以下であることが好ましく、より好ましくは、トナー11の平均粒径と略同等である。
例えば、トナー11の平均粒径を10μmとすると、粉体43の平均粒径は5〜20μm、また、トナー11の平均粒径を20μmとすると、粉体43の平均粒径は10〜40μmである。
この被覆層42中の粉体43の含有量は、硬化した被覆層42の表面粗さに粉体43の形状が現れる程度が好ましい。
この被覆層42を構成する複合材は、粉体(A)と結合材用合成樹脂(B)とを含む混合物を加熱処理して得られるもので、これら粉体(A)と結合材用合成樹脂(B)それぞれの混合前の体積比(A:B)は1:4〜4:1である。
この被覆層42の表面粗さは、10点平均粗さ(Rz)で粉体43の平均粒径の0.2倍以上かつ2.0倍以下が好ましい。
結合材用合成樹脂44は、耐久性に優れたもので、しかも、粉体43として合成樹脂粉体を用いた場合に、この合成樹脂粉体より硬度が低いものが好ましく、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂から選択された1種が好ましい。
本実施形態の画像形成装置では、この現像ブレード33を、被覆層42の一部を現像ローラ7の外周面に、その回転方向に沿って(回転方向と順方向に)接触する様に配置させるのみでよいので、この現像ブレード33を現像ローラ7上にトナー11の圧力に抗して接触させることが可能になり、この現像ブレード33が現像ローラ7から浮き上がってしまう虞が無くなる。これにより、現像ローラ7上に、厚みが均一に安定したトナー層13が容易に形成される。
また、現像ブレード33の線圧が大凡30g/cmと従来のものと同程度であっても、現像ブレード33を現像ローラ7の外周面に、その回転方向に沿って(回転方向と順方向に)接触する様に配置させることができる。この場合、トナー層13は、層厚が20μm程度の安定した薄層が得られた。
また、現像ローラ7上に現像ブレード33を直接接触させることにより、現像ブレード33はほぼ水平方向に配置されることとなり、これら現像ローラ7及び現像ブレード33を含む高さが抑制される。これにより、ユニット本体32の高さを概略、現像ローラ7の直径とほぼ同程度とすることが可能になり、現像ユニット画像形成装置全体の薄型化、小型化が可能になる。
次に、この現像ブレード33の製造方法について説明する。
まず、ブレード本体となる金属板41を用意する。
また、結合材用合成樹脂44の原料となるウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等の液状樹脂(あるいは粉末状樹脂)と、粉体43と、必要に応じて架橋材等を混合し、塗布用混合材とする。
この場合、粉体(A)及び結合材用合成樹脂(B)は、それぞれの体積比(A:B)が1:4〜4:1となるように量り取る必要がある。
次いで、ディップ法、スプレーコート法、ローラ法、刷毛塗り法等の塗布方法により、この塗布用混合材を金属板41の長手方向に沿った一方の端部に塗布する。
塗布用混合材が塗布された金属板41を、室温(25℃)あるいはそれ以上の温度で乾燥させた後、大気雰囲気中にて所定時間、加熱処理(硬化処理)して塗布用混合材を硬化させ、粉体43と結合材用合成樹脂44とを含む複合材からなる被覆層42とする。
加熱条件としては、塗布用混合材に含まれる樹脂が硬化するのに十分な温度及び時間であればよく、例えば、ウレタン樹脂の場合では140℃にて30分、エポキシ樹脂の場合では室温(25℃)にて24時間等である。
次いで、この被覆層42の表面を研磨し、この被覆層42に含まれる粉体43の一部を露出させる。研磨法としては、通常のバフ研磨の他、化学的機械的研磨(CMP)等が用いられる。
この研磨により、被覆層42の表面粗さは、10点平均粗さ(Rz)で粉体43の平均粒径の0.5倍以上かつ2.0倍以下の範囲となる。
以上により、本実施形態の現像ブレード33が得られる。
以上説明したように、本実施形態の現像ブレード33によれば、ブレード本体となる金属板41の長手方向に沿った一方の端部に、粉体43と結合材用合成樹脂44とを含む複合材からなる被覆層42を形成したので、この現像ブレード33の現像ローラ7との接触部においては、この現像ブレード33が現像ローラ7から浮き上がってしまう虞が無くなり、したがって、現像ローラ7上に形成されるトナー11の薄層の厚みを安定した均一なものとすることができる。
また、本実施形態の画像形成装置によれば、現像ブレード33を現像ローラ7の外周面に、その回転方向に沿って(回転方向と順方向に)接触する様に配置したので、現像ローラ7上に厚みが均一に安定したトナー層13を容易に形成することができる。
また、これら現像ローラ7及び現像ブレード33を含む高さを抑制することができるので、画像形成装置全体の薄型化、小型化を図ることができる。
本実施形態の現像ブレード33の製造方法によれば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等の液状樹脂(あるいは粉末状樹脂)と、粉体43とを混合して得られた塗布用混合材を、金属板41の端部に塗布し、加熱処理(硬化処理)して被覆層42とし、この被覆層42の表面を研磨し、この被覆層42に含まれる粉体43の一部を露出させるので、線圧の部分的なバラツキが無く、しかも、安定した均一な厚みのトナー層13を形成することが可能な現像ブレード33を容易に作製することができる。
「第2の実施形態」
図4は本発明の第2の実施形態の画像形成装置の現像ブレードを示す斜視図であり、本実施形態の現像ブレード51が上述した第1の実施形態の現像ブレード33と異なる点は、第1の実施形態の現像ブレード33では、ブレード本体となる金属板41の長手方向に沿った一方の端部に被覆層42を形成したのに対し、本実施形態の現像ブレード51では、ブレード本体となる金属板41の現像ローラ7に接触する側の面の一部(接触領域)に被覆層42を形成した点である。
本実施形態の現像ブレード51においても、第1の実施形態の現像ブレード33と全く同様の効果を奏することができる。
第1及び2の実施形態の画像形成装置では、1成分現像方式による画像形成装置について説明したが、本発明は、1成分現像方式に限らず、多成分現像方式に対しても適用可能である。
例えば、多色のトナーを有する現像ユニットを複数個用い、色を重ねることによりカラー画像を得るカラープリンタにおいては、現像ユニットを高さ方向に複数個重ねて配置することが可能になり、薄型化、省スペース化、小型化が可能になる。よって、小型のカラープリンタを実現することができる。
本発明の第1の実施形態の画像形成装置を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の現像ブレードを示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態の現像ブレードの断面構造を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の現像ブレードを示す斜視図である。 従来の画像形成装置を示す断面図である。 従来の現像ブレードを示す斜視図である。 従来の現像ブレードの動作を示す説明図である。
符号の説明
7 現像ローラ
11 トナー
12 印刷用紙(画像形成媒体)
13 トナー層
31 現像ユニット
32 ユニット本体
33 現像ブレード
41 金属板
42 被覆層
43 粉体
44 結合材用合成樹脂
51 現像ブレード

Claims (13)

  1. 画像形成装置の現像ローラ上にトナーの薄層を形成するためのブレードであって、
    ブレードの少なくとも前記現像ローラとの接触部は、粉体と結合材用合成樹脂とを含む複合材からなることを特徴とするブレード。
  2. 前記粉体の平均粒径は、前記トナーの平均粒径の0.5倍以上かつ2倍以下であることを特徴とする請求項1記載のブレード。
  3. 前記複合材の表面粗さは、前記粉体の平均粒径の0.2倍以上かつ2.0倍以下であることを特徴とする請求項1または2記載のブレード。
  4. 前記結合材用合成樹脂は、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂から選択された1種であることを特徴とする請求項1、2または3記載のブレード。
  5. 前記粉体は、金属粉体、無機粉体、合成樹脂粉体の群から選択された1種であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載のブレード。
  6. 前記金属粉体は、ステンレススチール粉末、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる粉末、クロムまたはクロム合金からなる粉末、ニッケルまたはニッケル合金からなる粉末、のいずれか1種を含むことを特徴とする請求項5記載のブレード。
  7. 前記無機粉体は、ガラス粉末、酸化珪素粉末、炭化珪素粉末、酸化アルミニウム粉末、酸化チタン粉末、酸化ジルコニウム粉末、のいずれか1種を含むことを特徴とする請求項5記載のブレード。
  8. 前記合成樹脂粉体は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、のいずれか1種を含むことを特徴とする請求項5記載のブレード。
  9. 前記複合材は、前記粉体(A)と前記結合材用合成樹脂(B)それぞれの混合前の体積比(A:B)が1:4〜4:1であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項記載のブレード。
  10. ローラ本体の少なくとも外周面が弾性体により形成され、この外周面にトナーの薄層が形成される現像ローラと、
    請求項1ないし9のいずれか1項記載のブレードとを備えてなることを特徴とする画像形成装置。
  11. 前記ブレードは、前記現像ローラにその回転方向に沿って接触する様に配置してなることを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  12. 画像形成装置の現像ローラ上にトナーを薄層状に形成するためのブレードの製造方法であって、
    ブレード本体の少なくとも前記現像ローラとの接触部に、粉体と結合材用合成樹脂とを含む混合物を塗布し、次いで、この混合物に硬化処理を施して複合材とし、この複合材の少なくとも前記現像ローラとの接触部を研磨し、この複合材に含まれる前記粉体の一部を露出させることを特徴とするブレードの製造方法。
  13. 前記混合物は、前記粉体(A)と前記結合材用合成樹脂(B)とを、それぞれの体積比(A:B)が1:4〜4:1となるように量り取り、その後混合してなることを特徴とする請求項12記載のブレードの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008090160A (ja) * 2006-10-04 2008-04-17 Canon Chemicals Inc 現像剤量規制ブレード及びこれを用いた現像装置
JP2018045153A (ja) * 2016-09-15 2018-03-22 株式会社東芝 現像装置及び画像形成装置

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