JP2005084453A - 静電荷像現像用トナー、現像剤、現像装置、画像形成装置 - Google Patents

静電荷像現像用トナー、現像剤、現像装置、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】低温定着性に優れ、広範囲な定着温度領域を有する静電荷像現像用トナーを提供する。
【解決手段】少なくとも、有機溶媒中に、活性水素基を有する化合物(A)と反応可能な部位を有する重合体(B)を含む結着樹脂、着色剤、離型剤を溶解又は分散させ、該溶液又は分散液を水系媒体中で分散させ、該活性水素基を有する化合物と反応可能な部位を有する重合体を反応させた後、もしくは反応させながら、該有機溶媒を除去し、洗浄、乾燥して得られるトナーであり、前記化合物(A)が、分子中に少なくとも2つ以上の活性水素基と、少なくとも下記一般式(1)で表される構造を有することを特徴とする静電荷像現像用トナーである。
一般式(1): (X−O)nX(但し、Xは金属原子、nは繰り返し単位の数を示す。)
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真や静電記録などにおいて、感光体表面に形成された静電荷像を顕像化する静電荷像現像用トナー、及びトナーを用いた現像剤に関する。
電子写真法による画像形成は、米国特許第2,297,691号明細書、特公昭49−23910号公報、及び特公昭43−24748号公報等に各種の方法が記載されている様に、一般には光導電性物質を用いて作製された感光体に種々の手段により電気的潜像を形成し、次いで該潜像を現像剤を用いて現像した後、該現像剤による像を必要に応じて紙等に転写し、更に加熱、加圧あるいは溶剤蒸気等によって定着して行われるものである。
電気的潜像を現像する方式には、大別して、絶縁性有機液体中に各種の顔料や染料を微細に分散させた液体現像剤を用いる液体現像方式と、カスケード法、磁気ブラシ法、パウダークラウド法などのように天然又は合成樹脂にカーボンブラックなどの着色剤を分散して作製される乾式現像剤を用いる乾式現像方式があり、近年乾式現像方式が広く使用されている。
乾式現像方式で用いられている定着方式としては、そのエネルギー効率の良さから、加熱ヒートローラ方式が広く一般に用いられている。近年はトナーの低温定着化による省エネルギーを図るため、定着時にトナーに与えられる熱エネルギーは小さくなる傾向にある。1999年度の国際エネルギー機関(IEA)のDSM(Demand-side Management)プログラム中には、次世代複写機の技術調達プロジェクトが存在し、その要求仕様が公表され、30cpm以上の複写機については、前記待機時間が10秒以内、待機時の消費電力が10〜30ワット以下(複写速度で異なる)とするよう、従来の複写機に比べて飛躍的な省エネ化の達成が要求されている。この要求を達成するための方法の一つとして、加熱ヒートローラ等の定着部材を低熱容量化させて、トナーの温度応答性を向上させる方法が考えられるが、十分満足できるものではない。
前記要求を達成し待機時間を極小にするためには、トナー自体の定着温度を下げ、使用可能時のトナー定着温度を低下させることが必須の技術的達成事項であると考えられる。
こうした低温定着化に対応すべく、従来多用されてきたスチレン−アクリル系樹脂にかえて、低温定着性に優れ耐熱保存性も比較的良いポリエステル樹脂の使用が試みられている(例えば、特許文献1〜6参照。)。また、低温定着性の改善を目的にバインダー中に特定の非オレフィン系結晶性重合体を添加する試み(例えば、特許文献7参照。)、結晶性ポリエステルを用いる試み(例えば、特許文献8参照。)があるが、分子構造、分子量について最適化されているとはいえない。
また、これら従来公知の技術を適用してもDSM(Demand-side Management)プログラムの仕様を達成することは不可能であり、従来の技術領域よりさらに進んだ低温定着技術の確立が必要である。
更なる低温定着化のためには、樹脂そのものの熱特性をコントロールすることが必要となるが、ガラス転移温度(Tg)を下げすぎると耐熱保存性の悪化をまねき、分子量を小さくして樹脂のF1/2温度を下げすぎるとホットオフセット発生温度を低下させるなどの問題がある。このため、樹脂そのものの熱特性をコントロールすることにより低温定着性に優れかつホットオフセット発生温度の高いトナーを得るには至っていない。
一方において、トナーの製造方法には、大別して粉砕法と重合法とがある。
粉砕法では、上記の熱可塑性樹脂中に、着色剤、帯電制御剤、オフセット防止剤などを溶融混合して均一に分散させ、得られた組成物を粉砕、分級することによりトナーを製造している。粉砕法によれば、ある程度優れた特性を有するトナーを製造することができるが、トナー用材料の選択に制限がある。例えば、溶融混合により得られる組成物は、経済的に使用可能な装置により粉砕し、分級できるものでなければならない。この要請から、溶融混合した組成物は、充分に脆くせざるを得ない。このため、実際に上記組成物を粉砕して粒子にする際に、広範囲の粒径分布が形成され易く、良好な解像度と階調性のある複写画像を得ようとすると、例えば、トナー重量平均粒径を小さくせざるを得ず、粒径4μm以下の微粉と15μm以上の粗粉を分級により除去しなければならず、トナー収率が非常に低くなるという欠点がある。また、粉砕法では、着色剤や帯電制御剤などを熱可塑性樹脂中に均一に分散することが困難である。このような分散は、トナーの流動性、現像性、耐久性、画像品質などに悪影響を及ぼす。
近年、これらの粉砕法における問題点を克服するために、懸濁重合法によるトナーの製造方法が提案され、実施されている。静電荷像現像用のトナーを重合法によって製造する技術は公知であり、例えば懸濁重合法や乳化重合凝集法(例えば、特許文献9参照。)によってトナー粒子を得ることが行われている。
しかしながら、これらの製造方法では、低温定着性に優位なポリエステル樹脂をトナーにすることは出来ない。これらを解決するためにさらに、ポリエステル系樹脂からなるトナーを水中にて溶剤を用いて球形化したトナー(例えば、特許文献10参照。)やイソシアネート反応を利用したトナー(例えば、特許文献11参照。)等が提案されているが、低温定着性とトナー生産性を満足できるものではなかった。
特開昭60−90344号公報 特開昭64−15755号公報 特開平2−82267号公報 特開平3−229264号公報 特開平3−41470号公報 特開平11−305486号公報 特開昭62−63940号公報 特許第2931899号公報 特許第2537503号公報 特開平9−34167号公報 特開平11−149180号公報
上記問題点に鑑み、本発明は、低温定着性に優れ、広範囲な定着温度領域を有する静電荷像現像用トナーを提供することを課題とする。更には、この静電荷像現像用トナーを用い、高精細な画像を形成する、現像剤、現像装置、画像形成装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のことを特徴とする。
1.本発明は、静電荷像現像用トナーであって、少なくとも、有機溶媒中に、活性水素基を有する化合物(A)と反応可能な部位を有する重合体(B)を含む結着樹脂、着色剤、離型剤を溶解又は分散させ、該溶液又は分散液を水系媒体中で分散させ、該活性水素基を有する化合物と反応可能な部位を有する重合体を反応させた後、もしくは反応させながら、該有機溶媒を除去し、洗浄、乾燥して得られるトナーであり、前記化合物(A)が、分子中に少なくとも2つ以上の活性水素基と、少なくとも下記一般式(1)で表される構造を有する静電荷像現像用トナーである。
一般式(1): (X−O)nX(但し、Xは金属原子、nは繰り返し単位の数を示す。)
2.前記静電荷像現像用トナーは、前記化合物(A)の全活性水素基量をl、前記重合体(B)の活性水素基と反応可能な部位の全量をmとしたとき、l/m=0.5〜1.0となるように両者が配合されて製造されることを特徴とする。
3.前記静電荷像現像用トナーにおいて、前記化合物(A)は、一般式(1)の金属原子XがSiであることを特徴とする。
4.前記静電荷像現像用トナーにおいて、前記化合物(A)は、一般式(1)の繰り返し単位の数nが5〜100の整数であることを特徴とする。
5.前記静電荷像現像用トナーにおいて、前記化合物(A)は、分子量が300〜10000であることを特徴とする。
6.前記静電荷像現像用トナーは、ガラス転移点が40〜70℃であることを特徴とする。
7.前記静電荷像現像用トナーは、BET比表面積が1.0〜6.0m/gであることを特徴とする。
8.前記静電荷像現像用トナーは、体積平均粒子径(Dv)が3〜8μmであることを特徴とする。
9.前記静電荷像現像用トナーは、体積平均粒子径(Dv)と個数平均粒径(Dn)の比(Dv/Dn)が1.00〜1.25であることを特徴とする。
10.前記静電荷像現像用トナーは、平均円形度が0.90〜1.00であることを特徴とする。
11.前記静電荷像現像用トナーは、酸価が1〜30mgKOH/gであることを特徴とする。
12.前記静電荷像現像用トナーにおいて、前記結着樹脂は、ガラス転移点が30〜60℃であることを特徴とする。
13.前記静電荷像現像用トナーにおいて、前記結着樹脂は、酸価が1〜30mgKOH/gである ことを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
14.前記静電荷像現像用トナーにおいて、前記結着樹脂は、変性ポリエステル樹脂(i)と共に非変性ポリエステル樹脂(ii)を含有し、(i)/(ii)=5/95〜75/25(重量比)であることを特徴とする。
15.また、本発明は、前記いずれかの静電荷像現像用トナーを含有する現像剤である。
16.また、本発明は、前記現像剤を装填した現像装置である。
17.さらに、本発明は、像担持体と、現像手段とを少なくとも含んで一体に支持され、画像形成装置本体に着脱自在に形成されたプロセスカートリッジにおいて、前記現像手段が、前記現像剤を装填してなるプロセスカートリッジである。
18.さらに、本発明は、像担持体と、像担持体に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、像担持体上に形成された静電荷像をトナーを含む現像剤によって現像する現像手段と、像担持体上のトナー像を記録媒体上に転写する転写手段とを備える画像形成装置において、前記現像手段が前記現像装置である画像形成装置である。
本発明によれば、従来技術に比較して、初期の印字品質が良好で、連続印字での画質の安定性にも優れた低温定着トナーが提供できる。
以下に、本発明の実施の形態を説明する。
本発明の静電荷像現像用トナーは、少なくとも、有機溶媒中に、活性水素基を有する化合物(A)と反応可能な部位を有する重合体(B)を含む結着樹脂、着色剤、離型剤を溶解又は分散させ、該溶液又は分散液を水系媒体中で分散させ、該活性水素基を有する化合物と反応可能な部位を有する重合体を反応させた後、もしくは反応させながら、該有機溶媒を除去し、洗浄、乾燥して得られるトナーである。
<活性水素基を有する化合物(A)>
化合物(A)は、分子中に少なくとも2つ以上の活性水素基と、少なくとも下記一般式(1)で表される構造を有する。
一般式(1): (X−O)nX(但し、Xは金属原子、nは繰り返し単位の数を示す。)
金属原子(X)としては、Siが好ましい。XがSiの場合、高温での物性変化が非常に少ないため、低温定着性と耐高温オフセット性の両立に対し有利となる。好ましい化合物としては、例えば、ポリジメチルシロキサンの両末端にアミノ基や水酸基を有する化合物等が挙げられる。
繰り返し単位の数nは5〜100(但し、整数)であることが好ましい。このときの化合物(A)の分子量としては、300〜10000であることが好ましい。nが4以下で、分子量が300未満の化合物の場合、nが101以上で、分子量が10000を超える化合物の場合、定着下限温度は低下するが、ホットオフセット発生温度も低下してしまい定着温度幅を広く取ることが出来ない。
<化合物(A)と反応可能な部位を有する重合体(B)>
重合体(B)としては、イソシアネートやエポキシなどにより変性されたポリエステルプレポリマーを挙げることができる。これは、活性水素基を有する化合物(A)(アミン類など)と伸長反応し、離型幅(定着下限温度とホットオフセット発生温度の差)の向上に効果をおよぼす。このポリエステルプレポリマーの合成方法としては、ベースとなるポリエステル樹脂に、従来公知のイソシアネート化剤やエポキシ化剤などを反応させることで容易に合成することが出来る。イソシアネート化剤としては、脂肪族ポリイソシアネート(テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエートなど);脂環式ポリイソシアネート(イソホロンジイソシアネート、シクロヘキシルメタンジイソシアネートなど);芳香族ジイソシアネート(トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートなど);芳香脂肪族ジイソシアネート(α,α,α',α'−テトラメチルキシリレンジイソシアネートなど);イソシアヌレート類;前記ポリイソシアネートをフェノール誘導体、オキシム、カプロラクタムなどでブロックしたもの;およびこれら2種以上の併用が挙げられる。また、エポキシ化剤としては、エピクロロヒドリンなどをその代表例としてあげることが出来る。
イソシアネート化剤の比率は、イソシアネート基[NCO]と、ベースとなるポリエステルの水酸基[OH]の当量比[NCO]/[OH]として、通常5/1〜1/1、好ましくは4/1〜1.2/1、さらに好ましくは2.5/1〜1.5/1である。[NCO]/[OH]が5を超えると低温定着性が悪化する。[NCO]のモル比が1未満では、このポリエステルプレポリマーのウレア含量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化する。このポリエステルプレポリマー中のイソシアネート化剤の含有量は、通常0.5〜40重量%、好ましくは1〜30重量%、さらに好ましくは2〜20重量%である。0.5重量%未満では、耐ホットオフセット性が悪化するとともに、耐熱保存性と低温定着性の両立の面で不利になる。また、40重量%を超えると低温定着性が悪化する。
また、このポリエステルプレポリマー中の1分子当たりに含有するイソシアネート基は、通常1個以上、好ましくは、平均1.5〜3個、さらに好ましくは、平均1.8〜2.5個である。1分子当たり1個未満では、伸長反応後のウレア変性ポリエステルの分子量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化する。
<変性されていないポリエステル樹脂(ii)>
本発明においては、前記重合体(B)単独使用だけでなく、この重合体(B)と共に、非変性のポリエステル樹脂(ii)をトナーバインダー樹脂成分として含有させることもできる。(ii)を併用することで、低温定着性およびフルカラー装置に用いた場合の光沢性が向上し、単独使用より好ましい。(ii)としては、前記(B)のポリエステル成分と同様なポリオールとポリカルボン酸との重縮合物などが挙げられる。また、(B)と(ii)は少なくとも一部が相溶していることが低温定着性、耐ホットオフセット性の面で好ましい。従って、(B)のポリエステル成分と(ii)のポリエステル成分とは類似の組成が好ましい。(ii)を含有させる場合の(B)と(ii)の重量比は、通常5/95〜75/25、好ましくは5/95〜30/70、さらに好ましくは5/95〜25/75、特に好ましくは7/93〜20/80である。(B)の重量比が5%未満では、耐ホットオフセット性が悪化するとともに、耐熱保存性と低温定着性の両立の面で不利になる。
非変性ポリエステル樹脂(ii)のピーク分子量は、通常1000〜20000、好ましくは1500〜10000、さらに好ましくは2000〜8000である。1000未満では耐熱保存性が悪化し、10000を超えると低温定着性が悪化する。
(ii)の水酸基価は5mgKOH/g以上であることが好ましく、さらに好ましくは10〜120mgKOH/g、特に好ましくは20〜80mgKOH/gである。5未満では耐熱保存性と低温定着性の両立の面で不利になる。(ii)の酸価は好ましくは1〜30mgKOH/gである。酸価を持たせることで負帯電性となりやすく、さらに定着性が良好になる傾向がある。
本発明において、非変性ポリエステル樹脂(ii)のガラス転移点(Tg)は通常30〜60℃、好ましくは40〜55℃である。これは、トナーの耐熱保存性と低温定着性の両立が可能となる。重合体(B)の共存により、本発明の乾式トナーにおいては、公知のポリエステル系トナーと比較して、ガラス転移点が低くても耐熱保存性が良好な傾向を示す。
<有機溶媒>
有機溶媒は、トナー組成物を溶解、及び/又は分散可能な溶媒で有れば特に限定されるものではない。好ましいものとしては、その沸点が150℃未満の揮発性であることが除去が容易である点から好ましい。このような有機溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、アセトン、テトラヒドロフランなどを単独あるいは2種以上組合せて用いることができる。トナー組成物100部に対する有機溶媒の使用量は、通常40〜300部、好ましくは60〜140部、さらに好ましくは80〜120部である。
(着色剤)
着色剤としては、公知の染料及び顔料が全て使用でき、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ポグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びそれらの混合物が使用できる。着色剤の含有量はトナーに対して通常1〜15重量%、好ましくは3〜10重量%である。
本発明で用いる着色剤は樹脂と複合化されたマスターバッチとして用いることもできる。 マスターバッチの製造、またはマスターバッチとともに混練されるバインダー樹脂としては、ポリエステル樹脂の他にポリスチレン、ポリp−クロロスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の重合体;スチレン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体などのスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、エポキシ樹脂、エポキシポリオール樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックスなどが挙げられ、単独あるいは混合して使用できる。
マスターバッチはマスターバッチ用の樹脂と着色剤とを高せん断力をかけて混合、混練して得る事ができる。この際着色剤と樹脂の相互作用を高めるために、有機溶剤を用いる事ができる。またいわゆるフラッシング法と呼ばれる、着色剤の水を含んだ水性ペーストを樹脂と有機溶剤とともに混合混練を行い、着色剤を樹脂側に移行させ、水分と有機溶剤成分を除去する方法も好ましく用いられる。この方法は、着色剤のウェットケーキをそのまま用いる事ができるため乾燥する必要がない。混合混練するには3本ロールミル等の高せん断分散装置が好ましく用いられる。
(離型剤)
離型剤としてのワックスとしては公知のものが使用でき、例えばポリオレフィンワックス(ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなど);長鎖炭化水素(パラフィンワックス、サゾールワックスなど);カルボニル基含有ワックスなどが挙げられる。これらのうち好ましいものは、カルボニル基含有ワックスである。カルボニル基含有ワックスとしては、ポリアルカン酸エステル(カルナバワックス、モンタンワックス、トリメチロールプロパントリベヘネート、ペンタエリスリトールテトラベヘネート、ペンタエリスリトールジアセテートジベヘネート、グリセリントリベヘネート、1,18−オクタデカンジオールジステアレートなど);ポリアルカノールエステル(トリメリット酸トリステアリル、ジステアリルマレエートなど);ポリアルカン酸アミド(エチレンジアミンジベヘニルアミドなど);ポリアルキルアミド(トリメリット酸トリステアリルアミドなど);およびジアルキルケトン(ジステアリルケトンなど)などが挙げられる。これらカルボニル基含有ワックスのうち好ましいものは、ポリアルカン酸エステルである。
ワックスの融点は、通常40〜160℃であり、好ましくは50〜120℃、さらに好ましくは60〜90℃である。融点が40℃未満のワックスは耐熱保存性に悪影響を与え、160℃を超えるワックスは低温での定着時にコールドオフセットを起こしやすい。また、ワックスの溶融粘度は、融点より20℃高い温度での測定値として、5〜1000cpsが好ましく、さらに好ましくは10〜1000cpsである。1000cpsを超えるワックスは、耐ホットオフセット性、低温定着性への向上効果に乏しい。トナー中のワックスの含有量は通常1〜40重量%であり、好ましくは3〜30重量%である。
(帯電制御剤)
本発明のトナーは、必要に応じて帯電制御剤を含有してもよい。帯電制御剤としては公知のものが全て使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等である。具体的にはニグロシン系染料のボントロン03、第4級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業社製)、第4級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化学工業社製)、第4級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、第4級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるLR―147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、四級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。本発明において荷電制御剤の使用量は、バインダー樹脂の種類、必要に応じて使用される添加剤の有無、分散方法を含めたトナー製造方法によって決定されるもので、一義的に限定されるものではないが、好ましくはバインダー樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部の範囲で用いられる。好ましくは、0.2〜5重量部の範囲がよい。10重量部を越える場合にはトナーの帯電性が大きすぎ、主帯電制御剤の効果を減退させ、現像ローラとの静電的吸引力が増大し、現像剤の流動性低下や、画像濃度の低下を招く。これらの帯電制御剤はマスターバッチ、樹脂とともに溶融混練した後溶解分散させる事もできるし、もちろん有機溶剤に直接溶解、分散する際に加えても良いし、トナー粒子作製後トナー表面に固定化させてもよい。
(外添剤)
トナーの流動性や現像性、帯電性を補助するための外添剤としては、無機微粒子を好ましく用いることができる。この無機微粒子の一次粒子径は、5mμ〜2μmであることが好ましく、特に5mμ〜500mμであることが好ましい。また、BET法による比表面積は、20〜500m/gであることが好ましい。この無機微粒子の使用割合は、トナーの0.01〜5重量%であることが好ましく、特に0.01〜2.0重量%であることが好ましい。無機微粒子の具体例としては、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ペンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などを挙げることができる。
この他、高分子系微粒子、例えばソープフリー乳化重合や懸濁重合、分散重合によって得られるポリスチレン、メタクリル酸エステルやアクリル酸エステル共重合体やシリコーン、ベンゾグアナミン、ナイロンなどの重縮合系、熱硬化性樹脂による重合体粒子が挙げられる。
このような流動化剤は表面処理を行って、疎水性を上げ、高湿度下においても流動特性や帯電特性の悪化を防止することができる。例えばシランカップリング剤、シリル化剤、フッ化アルキル基を有するシランカップリング剤、有機チタネート系カップリング剤、アルミニウム系のカップリング剤、シリコーンオイル、変性シリコーンオイルなどが好ましい表面処理剤として挙げられる。
感光体や一次転写媒体に残存する転写後の現像剤を除去するためのクリーニング性向上剤としては、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムなど脂肪酸金属塩、例えばポリメチルメタクリレート微粒子、ポリスチレン微粒子などのソープフリー乳化重合などによって製造された、ポリマー微粒子などを挙げることかできる。ポリマー微粒子は比較的粒度分布が狭く、体積平均粒径が0.01〜1μmのものが好ましい。
本発明の静電荷像現像用トナーは以下の方法で製造することができるが、勿論これらに限定されることはない。
(水系媒体中でのトナー製造法)
本発明に用いる水性相には、予め樹脂微粒子を添加することにより使用する。水性相に用いる水は、水単独でもよいが、水と混和可能な溶剤を併用することもできる。混和可能な溶剤としては、アルコール(メタノール、2−プロパノール、エチレングリコールなど)、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類(メチルセルソルブなど)、低級ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)などが挙げられる。
トナー粒子は、水性相で、活性水素基を有する化合物(A)と、有機溶媒に溶解又は分散させた活性水素基と反応可能な部位を有する重合体(B)からなる分散体とを反応させて形成することにより得られる。
水性相で重合体(B)からなる分散体を安定して形成させる方法としては、水性相に有機溶媒に溶解又は分散させた重合体(B)からなるトナー原料の組成物を加えて、せん断力により分散させる方法などが挙げられる。有機溶媒に溶解又は分散させた重合体(B)と他のトナー組成物である(以下「トナー原料」と呼ぶ。)着色剤、着色剤マスターバッチ、離型剤、帯電制御剤、結着樹脂などは、水性相で分散体を形成させる際に混合してもよいが、あらかじめトナー原料を混合後、有機溶媒に溶解又は分散させた後、水性相にその混合物を加えて分散させたほうがより好ましい。また、本発明においては、着色剤、離型剤、帯電制御剤などの他のトナー原料は、必ずしも、水性相で粒子を形成させる時に混合しておく必要はなく、粒子を形成せしめた後、添加してもよい。例えば、着色剤を含まない粒子を形成させた後、公知の染着の方法で着色剤を添加することもできる。
分散の方法としては特に限定されるものではないが、低速せん断式、高速せん断式、摩擦式、高圧ジェット式、超音波などの公知の設備が適用できる。分散体の粒径を2〜20μmにするために高速せん断式が好ましい。高速せん断式分散機を使用した場合、回転数は特に限定はないが、通常1000〜30000rpm、好ましくは5000〜20000rpmである。分散時間は特に限定はないが、バッチ方式の場合は、通常0.1〜5分である。分散時の温度としては、通常、0〜150℃(加圧下)、好ましくは40〜98℃である。高温なほうが、重合体(B)からなる分散体の粘度が低く、分散が容易な点で好ましい。
重合体(B)を含むトナー組成物100部に対する水性相の使用量は、通常50〜2000重量部、好ましくは100〜1000重量部である。50重量部未満ではトナー組成物の分散状態が悪く、所定の粒径のトナー粒子が得られない。20000重量部を超えると経済的でない。
また、トナー組成物が分散された油性相を水性相に乳化、分散する際、必要に応じて、分散剤を用いることもできる。分散剤を用いたほうが、粒度分布がシャープになるとともに分散が安定である点で好ましい。分散剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リン酸エステルなどの陰イオン界面活性剤、アルキルアミン塩、アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミン脂肪酸誘導体、イミダゾリンなどのアミン塩型や、アルキルトリメチルアンモニム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、塩化ベンゼトニウムなどの4級アンモニウム塩型の陽イオン界面活性剤、脂肪酸アミド誘導体、多価アルコール誘導体などの非イオン界面活性剤、例えばアラニン、ドデシルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノエチル)グリシンやN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムベタインなどの両性界面活性剤が挙げられる。
また、フルオロアルキル基を有する界面活性剤を用いることにより、非常に少量でその効果をあげることができる。好ましく用いられるフルオロアルキル基を有するアニオン性界面活性剤としては、炭素数2〜10のフルオロアルキルカルボン酸及びその金属塩、パーフルオロオクタンスルホニルグルタミン酸ジナトリウム、3−[オメガ−フルオロアルキル(C6〜C11)オキシ]−1−アルキル(C3〜C4)スルホン酸ナトリウム、3−[オメガ−フルオロアルカノイル(C6〜C8)−N−エチルアミノ]−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、フルオロアルキル(C11〜C20)カルボン酸及び金属塩、パーフルオロアルキルカルボン酸(C7〜C13)及びその金属塩、パーフルオロアルキル(C4〜C12)スルホン酸及びその金属塩、パーフルオロオクタンスルホン酸ジエタノールアミド、N−プロピル−N−(2−ヒドロキシエチル)パーフルオロオクタンスルホンアミド、パーフルオロアルキル(C6〜C10)スルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキル(C6〜C10)−N−エチルスルホニルグリシン塩、モノパーフルオロアルキル(C6〜C16)エチルリン酸エステルなどが挙げられる。
商品名としては、サーフロンS−111、S−112、S―113(旭硝子社製)、フロラードFC−93、FC―95、FC−98、FC―129(住友3M社製)、ユニダインDS―101、DS―102、(ダイキン工業社製)、メガファックF―110、F―120、F―113、F―191、F―812、F−833(大日本インキ社製)、エクトップEF―102、103、104、105、112、123A、123B、306A、501、201、204(トーケムプロダクツ社製)、フタージェントF−100、F―150(ネオス社製)などが挙げられる。
また、カチオン界面活性剤としては、フルオロアルキル基を有する脂肪族1級、2級もしくは2級アミン酸、パーフルオロアルキル(C6〜C10)スルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩などの脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩、商品名としてはサーフロンS−121(旭硝子社製)、フロラードFC−135(住友3M社製)、ユニダインDS―202(ダイキン工業杜製)、メガファックF−150、F−824(大日本インキ社製)、エクトップEF―132(トーケムプロダクツ社製)、フタージェントF―300(ネオス社製)などが挙げられる。
また、水に難溶の無機化合物分散剤として、リン酸三カルシウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、コロイダルシリカ、ヒドロキシアパタイトなども用いる事が出来る。
また、高分子系保護コロイドにより分散液滴を安定化させても良い。例えばアクリル酸、メタクリル酸、α−シアノアクリル酸、α−シアノメタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマール酸、マレイン酸または無水マレイン酸などの酸類、あるいは水酸基を含有する(メタ)アクリル系単量体、例えばアクリル酸β−ヒドロキシエチル、メタクリル酸β−ヒドロキシエチル、アクリル酸β−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸β−ヒドロキシプロピル、アクリル酸γ−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸γ−ヒドロキシプロピル、アクリル酸3−クロロ2−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、ジエチレングリコールモノアクリル酸エステル、ジエチレングリコールモノメタクリル酸エステル、グリセリンモノアクリル酸エステル、グリセリンモノメタクリル酸エステル、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなど、ビニルアルコールまたはビニルアルコールとのエーテル類、例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルプロピルエーテルなど、またはビニルアルコールとカルボキシル基を含有する化合物のエステル類、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニルなど、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミドあるいはこれらのメチロール化合物、アクリル酸クロライド、メタクリル酸クロライドなどの酸クロライド類、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、エチレンイミンなどの窒素原子、またはその複素環を有するものなどのホモポリマーまたは共重合体、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシプロピレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシプロピレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルフェニルエステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエステルなどのポリオキシエチレン系、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース類などが使用できる。
尚、分散安定剤としてリン酸カルシウム塩などの酸、アルカリに溶解可能な物を用いた場合は、塩酸等の酸により、リン酸カルシウム塩を溶解した後、水洗するなどの方法によって、微粒子からリン酸カルシウム塩を除去する。その他酵素による分解などの操作によっても除去できる。
分散剤を使用した場合には、該分散剤がトナー粒子表面に残存したままとすることもできるが、伸長および/または架橋反応後、洗浄除去するほうがトナーの帯電面から好ましい。
化合物(A)の比率は、化合物(A)の全活性水素基量をl、重合体(B)の活性水素基と反応可能な部位の全量をmとしたとき、l/m=0.5〜1.0となるようにするのがよい。l/mが1.0を超えたり、0.5未満では、重合体(B)の反応物の分子量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化する。
重合体(B)と化合物(A)との反応時間は、重合体(B)の有する活性水素基と反応可能な部位の構造と活性水素基を有する化合物(A)の組み合わせによる反応性により選択されるが、通常10分〜40時間、好ましくは2〜24時間である。反応温度は、通常、0〜150℃、好ましくは40〜98℃である。また、必要に応じて公知の触媒を使用することができる。
得られた乳化分散体から有機溶媒を除去するためには、系全体を徐々に昇温し、液滴中の有機溶媒を完全に蒸発除去する方法を採用することができる。あるいはまた、乳化分散体を乾燥雰囲気中に噴霧して、液滴中の非水溶性有機溶媒を完全に除去してトナー微粒子を形成し、合わせて水系分散剤を蒸発除去することも可能である。乳化分散体が噴霧される乾燥雰囲気としては、空気、窒素、炭酸ガス、燃焼ガス等を加熱した気体、特に使用される最高沸点溶媒の沸点以上の温度に加熱された各種気流が一般に用いられる。スプレイドライアー、ベルトドライアー、ロータリーキルンなどにより、短時間の処理で十分目的とする品質が得られる。
乳化分散時の粒度分布が広く、その粒度分布を保って洗浄、乾燥処理が行われた場合、所望の粒度分布に分級して粒度分布を整えることができる。分級操作は液中でサイクロン、デカンター、遠心分離等により、微粒子部分を取り除くことができる。もちろん乾燥後に粉体として取得した後に分級操作を行っても良いが、液体中で行うことが効率の面で好ましい。得られた不要の微粒子、または粗粒子は再び混練工程に戻して粒子の形成に用いることができる。その際微粒子、または粗粒子はウェットの状態でも構わない。
用いた分散剤は得られた分散液からできるだけ取り除くことが好ましいが、先に述べた分級操作と同時に行うのが好ましい。
得られた乾燥後のトナーの粉体を離型剤微粒子、帯電制御性微粒子、流動化剤微粒子、着色剤微粒子などの異種粒子とともに混合を行ったり、混合粉体に機械的衝撃力を与えることによって、表面で固定化、融合化させ、得られる複合体粒子の表面からの異種粒子の脱離を防止することができる。
具体的手段としては、高速で回転する羽根によって混合物に衝撃力を加える方法、高速気流中に混合物を投入し、加速させ、粒子同士または複合化した粒子を適当な衝突板に衝突させる方法などがある。装置としては、オングミル(ホソカワミクロン社製)、I式ミル(日本ニューマチック社製)を改造して、粉砕エアー圧カを下げた装置、ハイブリダイゼイションシステム(奈良機械製作所社製)、クリプトロンシステム(川崎重工業社製)、自動乳鉢などがあげられる。
(現像剤)
本発明のトナーを二成分系現像剤に用いる場合には、磁性キャリアと混合して用いれば良く、現像剤中のキャリアとトナーの含有比は、キャリア100重量部に対してトナー1 〜10重量部が好ましい。磁性キャリアとしては、粒子径20〜200μm程度の鉄粉、フェライト粉、マグネタイト粉、磁性樹脂キャリアなど従来から公知のものが使用できる。
また、キャリアは樹脂等で被覆してもよく、該被覆材料としては、アミノ系樹脂、例えば尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂等があげられる。またポリビニルおよびポリビニリデン系樹脂、例えばアクリル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂およびスチレン−アクリル共重合樹脂等のポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル等のハロゲン化オレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂およびポリブチレンテレフタレート樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリフッ化ビニル樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリトリフルオロエチレン樹脂、ポリヘキサフルオロプロピレン樹脂、フッ化ビニリデンとアクリル単量体との共重合体、フッ化ビニリデンとフッ化ビニルとの共重合体、テトラフルオロエチレンとフッ化ビニリデンと非フッ化単量体とのターポリマー等のフルオロターポリマー、およびシリコーン樹脂等が使用できる。
また、必要に応じて、導電粉等を被覆樹脂中に含有させてもよい。導電粉としては、金属粉、カーボンブラック、酸化チタン、酸化錫、酸化亜鉛等が使用できる。これらの導電粉は、平均粒子径1μm以下のものが好ましい。平均粒子径が1μmよりも大きくなると、電気抵抗の制御が困難になる。
また、本発明のトナーはキャリアを使用しない一成分系の磁性トナー或いは、非磁性トナーとしても用いることができる。
トナーのガラス転移点は、40〜70℃が好ましく、より好ましくは45〜55℃である。40℃未満では、トナーの耐熱保存性が悪化し、70℃を超えると低温定着性が不十分となる。架橋及び/または伸長されたポリエステル樹脂の共存により、本発明のトナーにおいては、公知のポリエステル系トナーと比較して、ガラス転移点が低くても耐熱保存性が良好な傾向を示す。
トナーのBET比表面積は、1.0〜6.0m/gであることが好ましい。1.0m/g未満では、粗大粒子の存在や添加剤の内包により、また、6.0m/gを超えると微細粒子の存在、添加剤の浮き出し、表面の凹凸により、画質に影響が現れやすい。
トナーの酸価は、低温定着性、耐高温オフセット性に対して重要な指標となる。すなわち、トナー酸価が30.0mgKOH/gを超えると、変性ポリエステルの架橋及び/または伸長反応が不十分となり、耐高温オフセット性に影響がみられる。また、0.5mgKOH/g未満では、変性ポリエステルの架橋及び/または伸長反応が進みやすく、製造安定性に問題が生じる。
尚、酸価の測定方法は、JIS K0070に準拠した方法による。
トナーの体積平均粒径(Dv)は、3〜8μmが好ましく、個数平均粒径(Dn)との比(Dv/Dn)は1.25以下、好ましくは1.10〜1.25である。このようなトナーにより、耐熱保存性、低温定着性、耐ホットオフセット性のいずれにも優れ、とりわけフルカラー複写機などに用いた場合に画像の光沢性に優れ、更に二成分現像剤においては、長期にわたるトナーの収支が行われても、現像剤中のトナー粒子径の変動が少なくなり、現像装置における長期の攪拌においても、良好で安定した現像性が得られる。また、一成分現像剤として用いた場合においても、トナーの収支が行われても、トナーの粒子径の変動が少なくなると共に、現像ローラへのトナーのフィルミングや、トナーを薄層化する為のブレード等の部材へのトナーの融着がなく、現像装置の長期の使用(攪拌)においても、良好で安定した現像性及び画像が得られる。
一般的には、トナーの粒子径は小さければ小さい程、高解像で高画質の画像を得る為に有利であると言われているが、逆に転写性やクリーニング性に対しては不利である。また、本発明の範囲よりも体積平均粒子径が小さい場合、二成分現像剤では現像装置における長期の攪拌においてキャリアの表面にトナーが融着し、キャリアの帯電能力の低下を招いたり、一成分現像剤として用いた場合には、現像ローラへのトナーのフィルミングや、トナーを薄層化する為のブレード等の部材へのトナーの融着を発生させやすくなる。
逆に、トナーの粒子径が本発明の範囲よりも大きい場合には、高解像で高画質の画像を得ることが難しくなると共に、現像剤中のトナーの収支が行われた場合にトナーの粒子径の変動が大きくなる場合が多い。また、Dv/Dnが1.25よりも大きい場合も同様であることが明らかとなった。
また、Dv/Dnが1.05より小さい場合には、トナーの挙動の安定化、帯電量の均一化の面から好ましい面もあるが、トナーの帯電が不十分になる場合が見られ、また、クリーニング性を悪化させる場合があることが明らかとなった。
トナーは、特定の形状と形状の分布を有すことが重要であり、平均円形度が0.90未満で、球形からあまりに離れた不定形の形状のトナーでは、満足した転写性やチリのない高画質画像が得られない。なお、形状の計測方法としては粒子を含む懸濁液を平板上の撮像部検知帯に通過させ、CCDカメラで光学的に粒子画像を検知し、解析する光学的検知帯の手法が適当である。この手法で得られる投影面積の等しい相当円の周囲長を実在粒子の周囲長で除した値である平均円形度が0.90〜1.00のトナーが適正な濃度の再現性のある高精細な画像を形成するのに有効である事が判明した。この値はフロー式粒子像分析装置FPIA−2100(東亜医用電子株式会社製)により平均円形度として計測した。
本発明に係る現像装置を備えた画像形成装置の実施の形態を図1を参照して以下に説明する。図1は画像形成装置の断面を示しており、像担持体である感光体ドラム1の周囲に近接あるいは接触して、感光体ドラム1上に一様な電荷を帯電させる帯電ローラ2、感光体ドラム1上に静電潜像を形成するための露光手段である露光装置3、静電潜像を顕像化してトナー像とする現像装置4、トナー像を用紙に転写する転写ベルト6、感光体ドラム1上の残留トナーを除去するクリーニング装置8、感光体ドラム1上の残電荷を除電する除電ランプ9、帯電ローラ印加電圧及び現像剤のトナー濃度を制御するための光センサ10が配置されている。現像装置4には、本発明の現像剤が装填されている。
作像動作は次のように行われる。
感光体ドラム1は反時計回転方向に回転する。感光体ドラム1は除電光9により除電され、表面電位が0〜−150Vの基準電位に平均化される。次に帯電ローラ2により帯電され、表面電位が−1000V前後となる。次に露光装置3で露光され、光が照射された部分(画像部)は表面電位が0〜−200Vとなる。現像装置4によりスリーブ4a上のトナーが上記画像部分に付着する。トナー像が作られた感光体ドラム1は回転移動し、給紙部5より用紙先端部と画像先端部とが転写ベルト6で一致するようなタイミングで用紙が送られ、転写ベルト6で感光体ドラム1表面のトナー像が用紙に転写される。その後用紙は定着部7へ送られ、熱と圧力によりトナーが用紙に融着されてコピーとして排出される。
感光体ドラム1上に残った残留トナーはクリーニングブレード8により掻き落とされ、その後感光体ドラム1は除電光9により残留電荷が除電されてトナーの無い初期状態となり、再び次の作像工程へ移る。
また、感光体と現像手段とを少なくとも含んで一体に支持され、画像形成装置本体に着脱自在に形成されたプロセスカートリッジにおいて、現像手段に本発明の現像剤を装填してもよい。プロセスカートリッジは、この他に、帯電手段、クリーニング手段等を含んで構成することもできる。これにより、高精細の画像を提供できると共に、画像形成装置のメンテナンス性を向上させることができる。
以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、部は重量部を示す。
実施例、比較例とも共通する製造例を以下に示す。
〜有機微粒子エマルションの合成〜
(製造例1)
撹拌棒および温度計をセットした反応容器に、水683部、メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステルのナトリウム塩(エレミノールRS−30、三洋化成工業製)11部、スチレン83部、メタクリル酸83部、アクリル酸ブチル110部、過硫酸アンモニウム1部を仕込み、400回転/分で15分間撹拌したところ、白色の乳濁液が得られた。加熱して、系内温度75℃まで昇温し5時間反応させた。さらに、1%過硫酸アンモニウム水溶液30部を加え、75℃で5時間熟成してビニル系樹脂(スチレン−メタクリル酸−アクリル酸ブチル−メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステルのナトリウム塩の共重合体)の水性分散液[微粒子分散液1]を得た。[微粒子分散液1]をLA−920で測定した体積平均粒径は、105nmであった。[微粒子分散液1]の一部を乾燥して樹脂分を単離した。該樹脂分のTgは59℃であり、重量平均分子量は15万であった。
〜水相の調整〜
(製造例2)
水990部、[微粒子分散液1]83部、ドデシルジフェニルェーテルジスルホン酸ナトリウムの48.5%水溶液(エレミノールMON-7:三洋化成工業製)37部、酢酸エチル90部を混合撹拌し、乳白色の液体を得た。これを[水相1]とする。
〜低分子ポリエステルの合成〜
(製造例3)
冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応容器中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物229部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モル付加物529部、テレフタル酸208部、アジピン酸46部、およびジブチルチンオキサイド2部を入れ、常圧、230℃で8時間反応し、さらに10〜15mmHgの減圧で5時聞反応した後、反応容器に無水トリメリット酸44部を入れ、180℃、常圧で2時間反応し、[低分子ポリエステル1]を得た。[低分子ポリエステル1]は、数平均分子量2500、重量平均分子量6700、Tg43℃、酸価25mgKOH/gであった。
〜中間体ポリエステルの合成〜
(製造例4)
冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応容器中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物682部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物81部、テレフタル酸283部、無水トリメリット酸22部、およびジブチルチンオキサイド2部を入れ、常圧、230℃で8時間反応し、さらに10〜15mmHgの減圧で5時間反応した[中間体ポリエステル1]を得た。[中間体ポリエステル1]は、数平均分子量2100、重量平均分子量9500、Tg55℃、酸価0.5、水酸基価51であった。
次に、冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応容器中に、[中間体ポリエステル1]410部、イソホロンジイソシアネート89部、酢酸エチル500部を入れ100℃で5時間反応し、[プレポリマー1]を得た。[プレポリマー1]の遊離イソシアネート重量%は、1.53%であった。
〜マスターバッチの合成〜
(製造例5)
水1200部、カーボンブラック(Printex35:デクサ製)540部〔DBP吸油量=42ml/100mg、pH=9.5〕、 ポリエステル樹脂1200部を加え、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)で混合し、混合物を2本ロールを用いて150℃で30分混練後、圧延冷却しパルペライザーで粉砕、[マスターバッチ1]を得た。
〜油相の作製〜
(製造例6)
撹拌棒および温度計をセットした容器に、[低分子ポリエステル1]378部、カルナバWAX110部、帯電制御剤(サリチル酸金属錯体E-84:オリエント化学工業)22部、酢酸エチル947部を仕込み、撹拌下80℃に昇温し、80℃のまま5時間保持した後、1時問で30℃に冷却した。次いで容器に[マスターバッチ1]500部、酢酸エチル500部を仕込み、1時間混合し[原料溶解液1]を得た。
[原料溶解液1]1324部を容器に移し、ビーズミル(ウルトラビスコミル:アイメックス社製)を用いて、送液速度1kg/hr、ディスク周速度6m/秒、0.5mmジルコニアビーズを80体積%充填、3パスの条件で、カーボンブラック、WAXの分散を行った。次いで、[低分子ポリエステル1]の65%酢酸エチル溶液1324部加え、上記条件のビーズミルで1パスし、[顔料・WAX分散液1]を得た。[顔料・WAX分散液1]の固形分濃度(130℃、30分)は50%であった。
次に、実施例1〜4のトナー製造に用いる化合物(A)の製造例を以下に示す。
〜アミノ変性シリコーンの合成〜
(製造例7)
ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン25部とシクロトリシロキサン22.3部に水酸化カリウム(0.2wt%)、DMSO(1wt%)を加え、100〜120℃で24時間攪拌し、[シリコーン化合物1]を得た。[シリコーン化合物1]320部とメチルエチルケトン150部を撹拌棒および温度計をセットした反応容器で、50℃、5時間反応を行い、[シリコーン化合物2]を得た。[シリコーン化合物2]のアミン価は275であった。
(製造例8)
ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン25部とシクロテトラシロキサン120部に水酸化カリウム(0.2wt%)、DMSO(1wt%)を加え、100〜120℃で24時間攪拌し、[シリコーン化合物3]を得た。[シリコーン化合物3]125部とメチルエチルケトン15部を撹拌棒および温度計をセットした反応容器で、50℃、5時間反応を行い、[シリコーン化合物4]を得た。[シリコーン化合物4]のアミン価は87であった。
(製造例9)
ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン25部とシクロテトラシロキサン360部に水酸化カリウム(0.2wt%)、DMSO(1wt%)を加え、100〜120℃で24時間攪拌し、[シリコーン化合物5] を得た。[シリコーン化合物5]230部とメチルエチルケトン15部を撹拌棒および温度計をセットした反応容器で、50℃、5時間反応を行い、[シリコーン化合物6]を得た。[シリコーン化合物6]のアミン価は50であった。
(製造例10)
ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン25部とシクロテトラシロキサン720部に水酸化カリウム(0.2wt%)、DMSO(1wt%)を加え、100〜120℃で24時間攪拌し、[シリコーン化合物7]得た。[シリコーン化合物7]442部とメチルエチルケトン15部を撹拌棒および温度計をセットした反応容器で、50℃、5時間反応を行い、[シリコーン化合物8]を得た。[シリコーン化合物8]のアミン価は25であった。
(実施例1)
〜乳化、脱溶剤〜
[顔料・WAX分散液1]749部、[プレポリマー1]を115部、[シリコーン化合物2]4.2部を容器に入れ、TKホモミキサー(特殊機化製)で5,000rpmで1分間混合した後、容器に[水相1]1200部を加え、TKホモミキサーで、回転数13,000rpmで20分間混合し[乳化スラリー1]を得た。撹拌機および温度計をセットした容器に、[乳化スラリー1]を投入し、30℃で8時間脱溶剤した後、45℃で4時間熟成を行い、[分散スラリー1]を得た。[分散スラリー1]は、体積平均粒径5.86μm、個数平均粒径5.11μm(マルチサイザーIIで測定)であった。
[分散スラリー1]100部を減圧濾過した後、
(i)濾過ケーキにイオン交換水100部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数12 ,000rpmで10分間)した後濾過した。
(ii)(i)の濾過ケーキに蒸留水を100部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数12 ,000rpmで30分間)した後、減圧濾過した。
(iii)(ii)の濾過ケーキに10%塩酸100部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数12 ,000rpmで10分間)した後濾過した。
(iv)(iii)の濾過ケーキにイオン交換水300部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数12 ,000rpmで10分間)した後濾過する操作を2回行い[濾過ケーキ1]を得た。[濾過ケーキ1]を循風乾燥機にて45℃で48時間乾燥し、目開き75μmメッシュで篩い、[トナー1]を得た。
(実施例2)
実施例1での[シリコーン化合物2] 4.2部の代わりに[シリコーン化合物4]13.3部を使用した以外は実施例1と同様にして[トナー2]を得た。
(実施例3)
実施例1での[シリコーン化合物2] 4.2部の代わりに [シリコーン化合物6]23.8部を使用した以外は実施例1と同様にして[トナー3]を得た。
(実施例4)
実施例1での[シリコーン化合物2] 4.2部の代わりに [シリコーン化合物8]44.5部を使用した以外は実施例1と同様にして[トナー4]を得た。
次に、比較例1〜4のトナー製造に用いる化合物の製造例を以下に示す。
〜アミノ変性シリコーンの合成〜
(製造例11)
ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン25部とシクロテトラシロキサン1680部に水酸化カリウム(0.2wt%)、DMSO(1wt%)を加え、100〜120℃で24時間攪拌し、[シリコーン化合物9]得た。[シリコーン化合物9]1005部とメチルエチルケトン15部を撹拌棒および温度計をセットした反応容器で、50℃、5時間反応を行い、[シリコーン化合物10]を得た。[シリコーン化合物10]のアミン価は11であった。
〜ケチミンの合成〜
(製造例12)
撹拌棒および温度計をセットした反応容器に、イソホロンジアミン170部とメチルエチルケトン75部を仕込み、50℃で5時間反応を行い、[ケチミン化合物1]を得た。[ケチミン化合物1]のアミン価は418であった。
(製造例13)
撹拌棒および温度計をセットした反応容器に、重量平均分子量約2000、両末端に1級アミノ基を有するアミン化合物200部とメチルエチルケトン15部を仕込み、50℃で5時間反応を行い、[ケチミン化合物2]を得た。[ケチミン化合物2]のアミン価は55であった。
(比較例1)
実施例1での[シリコーン化合物2]4.2部の代わりに[シリコーン化合物10]100部を使用した以外は実施例1と同様にして[トナー5]を得た。
(比較例2)
実施例1での[シリコーン化合物2]4.2部の代わりに [ケチミン化合物1]2.9部を使用した以外は実施例1と同様にして[トナー6]を得た。
(比較例3)
実施例1での[シリコーン化合物2]4.2部の代わりに [ケチミン化合物2]20部を使用した以外は実施例1と同様にして[トナー7]を得た。
上記実施例1〜4、比較例1〜3で得られたトナー100部に疎水化シリカ0.7部と、疎水化酸化チタン0.3部をヘンシェルミキサーにて混合した。得られたトナーの物性値を表1に示した。
外添剤処理を施したトナー5重量%とシリコーン樹脂を被覆した平均粒子径が40μmの銅−亜鉛フェライトキャリア95重量%からなる現像剤を調製し、毎分A4サイズの用紙を45枚印刷できるリコー製imagio Neo 450を用いて、連続印刷して下記の基準で評価し、表1に併せて示した。
(評価項目)
(a)粒径
トナーの粒径は、コールターエレクトロニクス社製の粒度測定器コールターカウンターTAIIを用い、アパーチャー径100μmで測定した。体積平均粒径および個数平均粒径は上記粒度測定器により求めた。
(b)平均円形度
フロー式粒子像分析装置FPIA−2100(東亜医用電子株式会社製)により測定した。具体的な測定方法としては、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスフォン酸塩を0.1〜0.5ml加え、更に測定試料を0.1〜0.5g程度加える。試料を分散した懸濁液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、分散液濃度を3000〜1万個/μlとして前記装置によりトナーの形状及び分布を測定することによって得られる。
(c)Tg測定法
理学電機社製TG−DSCシステムTAS−100を使用した。まず、試料約10mgをアルミ製試料容器に入れ、それをホルダユニットにのせ、電気炉中にセットする。まず、室温から昇温速度10℃/minで150℃まで加熱した後、150℃で10分間放置、室温まで試料を冷却して10分放置、窒素雰囲気下で再度150℃まで昇温速度10℃/minで加熱してDSC測定を行った。Tgは、TAS−100システム中の解析システムを用いて、Tg近傍の吸熱カーブの接線とベースラインとの接点から算出した。
<特性の評価方法>
(A)粉体流動性
ホソカワミクロン製パウダーテスターを用いてかさ密度を測定した。流動性の良好なトナーほど、かさ密度は大きい。以下の4段階で評価した。
×:0.25未満
△:0.25〜0.30
○:0.30〜0.35
◎:0.35以上
(B)耐熱保存性
トナーを50℃×8時間保管後、42メッシュのふるいにて2分間ふるい、金網上の残存率をもって耐熱保存性とした。耐熱保存性の良好なトナーほど残存率は小さい。以下の4段階で評価した。
×:30%以上
△:20〜30%
○:10〜20%
◎:10%未満
(C) 定着特性
リコー製imagio Neo 450を用いて、普通紙及び厚紙の転写紙(リコー製 タイプ6200及びNBSリコー製複写印刷用紙<135>)にベタ画像で、1.0±0.1mg/cmのトナーが現像される様に調整を行い、定着ベルトの温度が可変となる様に調整を行って、普通紙でオフセットの発生しない温度を、厚紙で定着下限温度を測定した。定着下限温度は、得られた定着画像をパットで擦った後の画像濃度の残存率が70%以上となる定着ロール温度をもって定着下限温度とした。
(D)帯電特性
1)15秒攪拌Q/M
シリコーン樹脂コートフェライトキャリア(平均粒径50μm) 100部
試験トナー 4部
を内容積の3割までステンレス製ポットに入れ、100rpmの攪拌速度で15秒攪拌し、ブローオフ法により求めた。
2)10分攪拌Q/M
1)と同様に10分攪拌した時の帯電量を求めた。
Figure 2005084453
表1示すように、実施例1〜4で得られた本発明のトナーは、流動性が良好で、低温定着性に優れるとともに耐熱保存性も良好なトナーである。また、帯電特性も優れていることから、安定した画像品質を得ることができる。
本発明にかかる画像形成装置の概略構成図である。
符号の説明
1 感光体ドラム(像担持体)
2 帯電ローラ
3 露光装置
4 現像装置
6 転写ベルト
7 定着装置
8 クリーニングブレード

Claims (18)

  1. 静電荷像現像用トナーであって、
    少なくとも、有機溶媒中に、活性水素基を有する化合物(A)と反応可能な部位を有する重合体(B)を含む結着樹脂、着色剤、離型剤を溶解又は分散させ、該溶液又は分散液を水系媒体中で分散させ、該活性水素基を有する化合物と反応可能な部位を有する重合体を反応させた後、もしくは反応させながら、該有機溶媒を除去し、洗浄、乾燥して得られるトナーであり、
    前記化合物(A)が、分子中に少なくとも2つ以上の活性水素基と、少なくとも下記一般式(1)で表される構造を有することを特徴とする静電荷像現像用トナー。
    一般式(1): (X−O)nX(但し、Xは金属原子、nは繰り返し単位の数を示す。)
  2. 前記静電荷像現像用トナーは、前記化合物(A)の全活性水素基量をl、前記重合体(B)の活性水素基と反応可能な部位の全量をmとしたとき、l/m=0.5〜1.0となるように両者が配合されて製造される ことを特徴とする請求項1記載の静電荷像現像用トナー。
  3. 前記化合物(A)は、一般式(1)の金属原子XがSiである ことを特徴とする請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナー。
  4. 前記化合物(A)は、一般式(1)の繰り返し単位の数nが5〜100の整数である ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
  5. 前記化合物(A)は、分子量が300〜10000である ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
  6. 前記静電荷像現像用トナーは、ガラス転移点が40〜70℃である ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
  7. 前記静電荷像現像用トナーは、BET比表面積が1.0〜6.0m/gである ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
  8. 前記静電荷像現像用トナーは、体積平均粒子径(Dv)が3〜8μmである ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
  9. 前記静電荷像現像用トナーは、体積平均粒子径(Dv)と個数平均粒径(Dn)の比(Dv/Dn)が1.00〜1.25である ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
  10. 前記静電荷像現像用トナーは、平均円形度が0.90〜1.00である ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
  11. 前記静電荷像現像用トナーは、酸価が1〜30mgKOH/gである ことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
  12. 前記結着樹脂は、ガラス転移点が30〜60℃である ことを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
  13. 前記結着樹脂は、酸価が1〜30mgKOH/gである ことを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
  14. 前記結着樹脂は、変性ポリエステル樹脂(i)と共に非変性ポリエステル樹脂(ii)を含有し、(i)/(ii)=5/95〜75/25(重量比)である ことを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
  15. 請求項1ないし14のいずれかに記載の静電荷像現像用トナーを含有することを特徴とする現像剤。
  16. 請求項15に記載の現像剤を装填したことを特徴とする現像装置。
  17. 像担持体と、現像手段とを少なくとも含んで一体に支持され、画像形成装置本体に着脱自在に形成されたプロセスカートリッジにおいて、
    前記現像手段は、請求項15に記載の現像剤を装填してなることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  18. 像担持体と、像担持体に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、像担持体上に形成された静電荷像をトナーを含む現像剤によって現像する現像手段と、像担持体上のトナー像を記録媒体上に転写する転写手段とを備える画像形成装置において、
    前記現像手段は、請求項16に記載の現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
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