JP2005083299A - 内燃機関の潤滑油供給装置 - Google Patents

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【課題】 適切なタイミングで内燃機関の摺動部分にオイルを供給することで、摺動部分を効率良く潤滑する。
【解決手段】 シリンダ19内で往復運動を行うピストン18と、ピストン18の運動が伝達されて回転運動を行うクランクシャフト20と、クランクシャフト20の摺動部分に、クランクシャフト20の回転角に応じた所定のタイミングで潤滑油を供給する分配型オイルポンプ26と、を備える。クランクシャフト20の摺動部分に最も荷重のかかる所定のタイミングで潤滑油を供給することができるため、摺動部分に油膜切れによる焼き付きが生じてしまうことを確実に抑止できる。
【選択図】 図1

Description

この発明は内燃機関の潤滑油供給装置に関し、特に、ピストン、クランクシャフトなどの摺動部分に潤滑油を供給する装置に適用して好適である。
内燃機関のピストン、クランクシャフトなどの摺動部分には、オイル(潤滑油)が供給されている。例えば、実公昭63−49534号公報には、ピストンの裏面にオイルを噴射するオイルジェット機構が開示されている。また、特開平7−27127号公報には、クランクシャフトにオイルを供給する装置が開示されている。
実公昭63−49534号公報 特開平1−277612号公報 特開平7−27127号公報
しかしながら、ピストン、クランクシャフト、コンロッドなどの摺動部分にかかる荷重は、爆発行程が行われる所定のタイミングで最も大きくなり、摺動部分にかかる荷重は一定していない。そして、ピストン、クランクシャフト、コンロッドなどの摺動部分がオイルを最も必要とするのは、摺動部分に大きな荷重がかかるタイミングである。上記公報に記載されている方法では、ピストン、クランクシャフトの運動状態とは無関係にオイルを供給しているため、最も荷重のかかる爆発行程においてピストン、クランクシャフト、コンロッドなどの摺動部分に油膜切れが生じ、焼き付きが発生する場合がある。
また、ピストンの下降時は慣性によりピストンの上部にオイルが溜まるため、この状態でピストンに新たにオイルを供給してもピストンが実際に受け入れるオイルの量はごく僅かである。上記公報に記載されている方法では、ピストンの運動状態とは無関係にオイルを供給しているため、ピストンがオイルを殆ど受け入れないタイミングに供給したオイルは、十分に潤滑に関与することなくオイルパンへ戻ることとなる。
このように、上記公報に記載されている方法では、ピストン、クランクが最もオイルを必要としているタイミング以外においても常時オイルを供給しているため、オイルポンプの吐出量が必要以上に増大し、オイルポンプが大型化しているという問題がある。これにより、オイルポンプが占有スペースの増大、製造コストの上昇といった問題が生じる。
更に、上記公報に記載されているような通常のオイルの供給方法では、全気筒に同時にオイルを供給するために、シリンダブロックのシリンダヘッドボルトのネジ穴の下部に、気筒配列方向に延在するメインオイルホールを設けている。しかしながら、シリンダブロックにメインオイルホールを設けると、シリンダブロックの形状が複雑化するとともに強度が低下し、シリンダヘッドボルトのネジ穴とメインオイルホールが近接する箇所に亀裂が生じるなどの問題が生じる。特に、メインオイルホール内のオイルの流動抵抗を低減するためには、メインオイルホールの内径を大きくする必要があり、内径を大きくするとこれらの問題がより顕著に発生することとなる。これを防ぐためにはシリンダヘッドボルトのネジ穴を浅くしてメインオイルホールと離間させる必要があるが、ネジ穴を浅くするとシリンダヘッドボルトの締め付け力を十分に確保することが困難となり、シリンダヘッドとシリンダブロックの間からオイル漏れ、水漏れ、圧縮漏れ等が生じる要因となる。
この発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであり、適切なタイミングで内燃機関の摺動部分にオイルを供給することで、摺動部分を効率良く潤滑することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、シリンダ内で往復運動を行うピストンと、前記ピストンの運動が伝達されて回転運動を行うクランクシャフトと、前記クランクシャフトの摺動部分に、前記クランクシャフトの回転角に応じた所定のタイミングで潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、を備えたことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記潤滑油供給手段は、前記クランクシャフトの回転角に基づいて、前記所定のタイミングで各気筒における前記クランクシャフトの摺動部分に潤滑油を分配することを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記クランクシャフトは、前記ピストンとコンロッドを介して連結されるクランクピンと、回転軸であるクランクジャーナルとを備え、前記潤滑油供給手段は、爆発行程が行われるタイミングで、爆発行程が行われる気筒に対応した前記クランクピンの摺動部分と、当該クランクピンの両側の前記クランクジャーナルの摺動部分に集中的に潤滑油を供給することを特徴とする。
第4の発明は、上記の目的を達成するため、シリンダ内で往復運動を行うピストンと、
前記ピストンに前記ピストンの運動状態に応じた所定のタイミングで潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、を備えたことを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明において、前記潤滑油供給手段は、各気筒における前記ピストンの運動方向に基づいて、前記所定のタイミングで各気筒における前記ピストンに潤滑油を分配することを特徴とする。
第6の発明は、第4又は第5の発明において、前記潤滑油供給手段は、前記ピストンが上昇するタイミングで、前記ピストンの下側から前記ピストンへ潤滑油を供給することを特徴とする。
第7の発明は、第1〜第6の発明のいずれかにおいて、前記潤滑油供給手段は、潤滑油を吐出するプランジャと、前記クランクシャフトの回転に応じて回転し、所定の回転位置で前記プランジャ内のオイルを圧縮して前記プランジャから吐出させるフェースカムと、を含むことを特徴とする。
第1の発明によれば、クランクシャフトの回転角に応じた所定のタイミングで潤滑油を供給することで、クランクシャフトの摺動部分に最も荷重のかかる所定のタイミングで潤滑油を供給することが可能となる。従って、摺動部分に油膜切れによる焼き付きが生じてしまうことを確実に抑止することができる。また、摺動部分に必要なタイミングで潤滑油を効率良く供給することができるため、潤滑油の供給量を最小限に抑えることができ、潤滑油供給手段を簡素に構成することが可能となる。
第2の発明によれば、各気筒におけるクランクシャフトの摺動部分に潤滑油を分配することで、各気筒で行われている行程に対応させて潤滑油を供給することが可能となる。従って、各気筒で行われている行程に応じて、各気筒のクランクシャフトの摺動部分に最も荷重がかかるタイミングで潤滑油を供給することが可能となる。
第3の発明によれば、爆発行程が行われる気筒に対応したクランクピンの摺動部分と、その両側のクランクジャーナルの摺動部分に潤滑油を供給することで、最も荷重のかかる爆発行程においてクランクピン、クランクジャーナルの摺動部分に油膜切れによる焼き付きが生じてしまうことを抑止できる。
第4の発明によれば、ピストンの運動状態に応じた所定のタイミングで潤滑油を供給することで、ピストンの摺動部分にオイルが供給され易い所定のタイミングで潤滑油を供給することが可能となる。従って、摺動部分に油膜切れによる焼き付きが生じてしまうことを確実に抑止することができる。また、摺動部分に必要なタイミングで潤滑油を効率良く供給することができるため、潤滑油の供給量を最小限に抑えることができ、潤滑油供給手段を簡素に構成することが可能となる。
第5の発明によれば、各気筒におけるピストンの運動方向に基づいてピストンの摺動部分に潤滑油を分配することで、摺動部分にオイルが供給され易い方向にピストンが運動しているタイミングで潤滑油を供給することが可能となる。
第6の発明によれば、ピストンが上昇するタイミングでピストンへ潤滑油を供給するため、ピストンへ供給されていたオイルが慣性によりピストンの下側へ排出されるタイミングで、新たな潤滑油をピストンへ供給することが可能となる。
第7の発明によれば、摺動部分に向けて潤滑油を吐出するプランジャと、クランクシャフトの回転に応じて回転し、所定の回転位置でプランジャ内のオイルを圧縮して吐出させるフェースカムとを備えたことにより、クランクシャフトの回転角またはピストンの運動状態に応じた所定のタイミングで潤滑油を供給することができる。
以下、図面に基づいてこの発明のいくつかの実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。なお、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1にかかる内燃機関の潤滑油供給装置の構成を示す斜視図である。図1に示すように、内燃機関60は4気筒の機関であって、オイルパン10、オイルストレーナ12、オイルフィルター14、カムシャフト16、ピストン18、クランクシャフト20、コンロッド22、タイミングチェーン24などの部材を有して構成されている。
クランクシャフト20の近傍には、分配型オイルポンプ26が配置されている。分配型オイルポンプ26には、クランクシャフト20に結合されたギヤ45の回転がギヤ40,41を介して伝えられている。なお、クランクシャフト20の回転をチェーン駆動により分配型オイルポンプ26へ伝達してもよい。
図1中の矢印はオイルの循環する方向を示している。図1に示すように、オイルはオイルパン10からオイルストレーナ12、オイルフィルター14を経由して分配型オイルポンプ26へ送られる。分配型オイルポンプ26は、クランクシャフト20と同期して回転するギヤ40の回転に基づいて、所定のタイミングでクランクシャフト20に設けられた各クランクジャーナルへオイルを供給する。また、分配型オイルポンプ26は、カムシャフト16、ピストン18、タイミングチェーン24などの各部材へオイルを供給する。
図2は、ピストン18、クランクシャフト20、コンロッド22、分配型オイルポンプ26、シリンダブロック28の位置関係を示す断面図である。また、図3は各気筒#1〜#4のピストン18およびコンロッド22と、クランクシャフト20、シリンダブロック28を示す側断面図である。図2に示すように、クランクシャフト20にはクランクジャーナル20aとクランクピン20bが設けられており、シリンダ19に挿入された各気筒#1〜#4のピストン18は、コンロッド22を介してクランクシャフト20のクランクピン20bに連結されている。クランクジャーナル20aは、メタルベアリング(不図示)を介して、シリンダブロック28のバルクヘッド28aに設けられた軸受部28bとクランクキャップ32との間に回動可能に支持されている。バルクヘッド28aには、クランクジャーナル20aへオイルを供給するためのオイル通路28cが設けられており、オイル通路28cはシリンダブロック28の外側から軸受部28bに達している。分配型オイルポンプ26は、シリンダブロック28の外側に配置されており、各気筒#1〜#4に対応したオイルデリバリーパイプ44a〜44dによってオイル通路28cと接続されている。また、各気筒のピストン18の下部には、ピストン18へオイルを供給するためのオイルジェット29がそれぞれ設けられている。
図3に示すように、各気筒#1〜#4に対応した各クランクピン20bとその両側のクランクジャーナル20aは、油孔20c〜20fによって接続されている。オイル通路28cから軸受部28bにオイルが供給されると、クランクジャーナル20aは供給されたオイルによって潤滑される。また、クランクジャーナル20aに供給されたオイルは、クランクシャフト20の油孔20c〜20fを通り、各クランクピン20bに供給される。
各気筒#1〜#4に対応したクランクピン20bに接続された油孔20c〜20fは、互いに独立している。従って、シリンダブロック28のオイル通路28cから個別に各油孔20c〜20fへオイルを供給することで、各気筒#1〜#4に対応したクランクピン20bとその両側のクランクジャーナル20aへ個別にオイルを供給することが可能である。
図3は#1気筒が圧縮上死点位置にある状態を示しており、#1気筒に対応するクランクピン20bが最上部に位置している。この状態で爆発行程が行われると、#1気筒のコンロッド22が下側に押され、#1気筒のコンロッド22とクランクピン20bとの接触部(クランクピン20bの上部、図3中に矢印Aで示す)と、#1気筒のクランクピン20bの両側のクランクジャーナル20aとクランクキャップ32との接触部(クランクジャーナル20aの下部、図3中に矢印Bで示す)が大きな荷重を受ける。従って、#1気筒で爆発行程が行われるタイミングでは、#1気筒に対応したクランクピン20bと、その両側のクランクジャーナル20aに重点的に潤滑を行う必要がある。
一方、図3に示す状態では、#2〜#3気筒は爆発行程ではないため、#2〜#3気筒に対応したクランクピン20bと、その両側のクランクジャーナル20aが受ける荷重は比較的小さい。
このため、本実施形態の装置では、分配型オイルポンプ26により、爆発行程が行われる気筒に対応したクランクピン20bとその両側のクランクジャーナル20aの軸受部(摺動部)へ集中的にオイルを供給するようにしている。
図4は、分配型オイルポンプ26から各軸受部28bへオイルを供給する経路を示す模式図である。図4において、シリンダブロック28はオイルパン10側(下側)から見た
状態を示している。図4に示すように、オイル通路28cは、各気筒#1〜#4の両側の軸受部28bにそれぞれ到達するように設けられている。分配型オイルポンプ26に接続されたオイルデリバリーパイプ44a〜44dは、対応する気筒の両側の軸受部28bに到達するオイル通路28cと接続されている。従って、分配型オイルポンプ26からオイルデリバリーパイプ44a〜44dへ個別にオイルを供給することで、特定の気筒の両側の軸受部28bにオイルを供給することが可能である。オイルデリバリーパイプ44a〜44dは、各気筒で必要とされるオイルのみを供給するため、薄肉かつ細径のパイプで構成することができる。なお、オイルパン10からオイルストレーナ12、オイルフィルター14を経由して分配型オイルポンプ26へ到達する経路にかかる圧力は低負圧であるため、この経路についても薄肉パイプで構成することができる。
図5は、#1気筒のクランクピン20bに接続された油孔20cとオイル通路28cとの位置関係、および#2気筒のクランクピン20bに接続された油孔20dとオイル通路28cとの位置関係をそれぞれ示す模式図である。ここで、図5(A)に示すクランクピン20bは#1気筒に対応したクランクピン20bであり、図5(A)は#1気筒が爆発行程の開始直後にあるクランク角位置において、#1気筒のクランクピン20bに接続された油孔20cと、オイル通路28cとの位置関係を示している。また、図5(B)は、図5(A)と同じクランク角位置において、#2気筒のクランクピン20bに接続された油孔20dと、オイル通路28cとの位置関係を示している。
図5(A)に示すように、#1気筒の爆発行程の開始直後では、クランクジャーナル20aにおける油孔20cの角度位置とオイル通路28cの角度位置が一致する。従って、分配型オイルポンプ26から#1気筒に対応したオイルデリバリーパイプ44aへオイルを送ると、オイル通路28cを経由して#1気筒の両側の軸受部28bへオイルが送られ、クランクジャーナル20aにオイルが供給される。そして、クランクジャーナル20aに供給されたオイルは、油孔20cを通って#1気筒のクランクピン20bへ供給され、クランクピン20bとコンロッド22の摺動部(軸受部)を潤滑する。
この場合、#1気筒と#2気筒の間の軸受部28bにオイルが供給されることとなるが、図5(B)に示すように、#2気筒に対応したクランクピン20bに接続された油孔20dとオイル通路28cの角度位置は一致していない。従って、#1気筒と#2気筒の間の軸受部28bへ供給されたオイルは#2気筒に対応したクランクピン20bへ供給されることがなく、爆発行程が行われている#1気筒の両側のクランクジャーナル20aと、#1気筒のクランクピン20bに集中的にオイルを供給することが可能となる。
これにより、爆発行程においてクランクジャーナル20a、クランクピン20bが最も荷重を受ける部位に確実にオイルを供給することが可能となり、クランクジャーナル20a、クランクピン20bに油膜切れによる焼き付きが生じてしまうことを確実に抑止することができる。また、爆発行程が行われていない気筒に対応したクランクピン20bとその両側のクランクジャーナル20aは、残留しているオイルにより潤滑が可能であるため、爆発行程が行われている気筒に集中的にオイルを供給することで、全気筒のクランクジャーナル20a、クランクピン20bを潤滑することができる。従って、分配型オイルポンプ26のオイル供給能力を最小限に抑えることができ、オイルポンプの小型化を達成することが可能となる。
図6は、オイルの流れを示す模式図である。図6に示すように、オイルパン10に溜まったオイルは、分配型オイルポンプ26の作動により、オイルストレーナ12、オイルフィルター14を経由して分配型オイルポンプ26へ送られる。分配型オイルポンプ26では、爆発行程が行われている気筒に対応したオイルデリバリーパイプ44a〜44dへオイルを分配し、爆発行程が行われている気筒のクランクピン20bとその両側のクランクジャーナル20aへオイルを供給する。4気筒の内燃機関では、クランク角180°毎にそれぞれの気筒で爆発行程が行われるため、クランク角180°毎に分配型オイルポンプ26から各気筒#1〜#4へオイルが分配されることとなる。分配型オイルポンプ26から各気筒#1〜#4に供給されたオイルは、オイルパン10へ戻る。
また、分配型オイルポンプ26からは、カムシャフト16、ピストン18、タイミングチェーン24へオイルが供給される。この際、ピストン18へのオイルの供給は、図2に示すオイルジェット29から行う。
図7は、分配型オイルポンプ26とその周辺の構造を示す模式図である。分配型オイルポンプ26は、トロコイドポンプ34、フェースカム36、プランジャ38を有して構成されている。トロコイドポンプ34の回転軸34aにはギヤ40が設けられている。図1で説明したように、ギヤ40は、ギヤ41を介してクランクシャフト20に装着されたギヤ45と係合しており、ギヤ40及び回転軸34aはクランクシャフト20の回転と同期して回転する。
フェースカム36は、トロコイドポンプ34のプランジャ38側に設けられ、回転軸34aとともに回転する。フェースカム36の前面には、円周方向に沿ってスラスト位置が変動するカム面36aが設けられている。
プランジャ38はピストン38a、シリンダ38b、ワンウェイバルブ38cを有して構成されており、フェースカム36上に各気筒#1〜#4に対応したプランジャ38が気筒数配置されている。ピストン38aのフェースカム36側の端部にはローラー38dが設けられており、ピストン38aはバネ(不図示)によってフェースカム36側へ付勢されている。ワンウェイバルブ38cは、バネ38eによってピストン38a側へ付勢されており、プランジャ38の先端にはオイルデリバリーパイプ44a〜44dが接続されている。
トロコイドポンプ34とプランジャ38はオイルパイプ42によって接続されている。また、トロコイドポンプ34には、オイルジェット29、カムシャフト16、タイミングチェーン24等へオイルを供給するためのオイルパイプ46が接続されている。また、トロコイドポンプ34には、オイルフィルター14からトロコイドポンプ34へオイルを送るためのオイルパイプ48が接続されている。
図8は、フェースカム36に対するプランジャ38の配置を示す模式図であって、オイルデリバリーパイプ44a〜44d側からフェースカム36を見た図である。図8に示すように、フェースカム36の円周方向に設けられたカム面36a上に4つのプランジャ38が配置されている。4つのプランジャ38は、各気筒#1〜#4に対応したクランクジャーナル20a、クランクピン20bへオイルを供給するもので、フェースカム36の円周方向に角度90°の間隔で配置されている。また、図7及び図8に示すように、フェースカム36には、円周方向に1箇所、カム山36bが設けられている。
このように構成された分配型オイルポンプ26において、クランクシャフト20の回転と同期して回転軸34aが回転するとトロコイドポンプ34が作動する。これにより、オイルパイプ48からトロコイドポンプ34内に送られたオイルが、オイルパイプ42を通ってプランジャ38のシリンダ38b内へ送られる。また、トロコイドポンプ34からオイルパイプ46を通ってオイルジェット29、カムシャフト16、タイミングチェーン24等へオイルが供給される。
また、回転軸34aの回転に伴ってフェースカム36が回転し、プランジャ38のピストン38aはフェースカム36のカム面36aに倣ってスラスト方向に移動する。プランジャ38の位置とカム山33bの位置が一致していない状態では、ピストン38aが最もフェースカム36側に位置しているため、オイルパイプ42から送られたオイルがシリンダ38b内へ流入する。そして、フェースカム36が回転してプランジャ38の位置とカム山33bの位置が一致すると、ピストン38aがオイルデリバリーパイプ44a〜44d側へ移動し、シリンダ38b内のオイルが圧縮されてオイルの圧力が上昇する。
シリンダ36b内のオイルの圧力が、バネ38eがワンウェイバルブ38cを押す力を超えると、ワンウェイバルブ38cがオイルデリバリーパイプ44a〜44d側へ移動してワンウェイバルブ38cが開く。これにより、高圧のオイルがオイルデリバリーパイプ44a〜44dのいずれかに流れ、シリンダブロック28のオイル通路28cを経由して対応する気筒のクランクジャーナル20a、クランクピン20bにオイルが供給される。このように、ピストン38aでシリンダ38b内のオイルを圧縮することで、爆発行程に対応した気筒のクランクジャーナル20a、クランクピン20bへ高圧かつ大量のオイルを確実に供給することが可能である。
ここで、クランクシャフト20が2回転すると、フェースカム36が1回転するようにギヤ45とギヤ40のギヤ比が設定されている。従って、図8に示すように、角度90°間隔でフェースカム36上にプランジャ38を配置しておくことで、クランクシャフト20が180°回転する毎に各気筒に対応したプランジャ38から順次にオイルを吐出させることができる。4気筒の内燃機関では、#1→#3→#4→#2の順で爆発行程が行われるため、図8に示すように、フェースカム36の回転方向(矢印C方向)に対して、#1→#3→#4→#2の順で各気筒に対応したプランジャ38を配置しておく。これにより、各気筒での爆発行程に対応させて、各プランジャ38からオイルを吐出させることが可能となる。
なお、図7において、トロコイドポンプ34内に調圧弁を設けておき、トロコイドポンプ34内のオイルの圧力が所定値を超えた場合は、圧力をリリーフするためにオイルパイプ46へ送るオイル量を増加させるようにしてもよい。これにより、シリンダ38b内のオイルの圧力が必要以上に上昇して、フェースカム36のカム面36aとローラー38dとの接触部に焼き付きが生じてしまうことを抑止できる。
以上説明したように実施の形態1によれば、分配型オイルポンプ26から、爆発行程が行われる気筒に対応したクランクピン20bとその両側のクランクジャーナル20aに集中してオイルを供給することが可能となる。これにより、最も荷重がかかるクランクジャーナル20a、クランクピン20bの摺動部分にオイルを集中的に供給することができる。また、分配型オイルポンプ26のプランジャ38から高圧のオイルを供給することができるため、クランクジャーナル20a、クランクピン20bの摺動部分に油膜切れによる焼き付きが生じてしまうことを確実に抑止することができる。また、爆発行程が行われていない気筒に対応するクランクジャーナル20a、クランクピン20bにおいては、残留しているオイルにより潤滑が可能であるため、爆発行程が行われている気筒に集中してオイルを供給することで、分配型オイルポンプ26からのオイル吐出量を最小限に抑えることができる。従って、オイルポンプの小型化、製造コストの低減を実現することが可能となる。
また、オイルデリバリーパイプ44a〜44dから、クランクジャーナル20a、クランクピン20bへオイルを分配して供給することが可能となるため、シリンダブロック28に気筒配列方向に延在するメインオイルホールを設ける必要がなくなる。これにより、シリンダブロック28の形状を簡素に構成することが可能となり、シリンダヘッドボルトのネジ穴の近傍に亀裂が生じるなどの製造不良を確実に抑止するとともに、シリンダブロック28の軽量化を達成することができる。また、シリンダブロック28にメインオイルホールを設ける必要がなくなることで、シリンダヘッドボルトのネジ穴の深さを十分に深くすることができ、シリンダヘッドボルトの締め付け力を増大させることが可能となる。これにより、シリンダブロックとシリンダヘッドの間において、オイル漏れ、水漏れ、圧縮漏れ等が生じてしまうことを確実に抑止することが可能となる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2は、各気筒のピストン18の運動に同期させて、ピストン18へオイルを供給するものである。
図9は、ピストン18の構造を示す模式図であって、図9(A)はピストン18の上面図を、図9(B)はピストンの水平方向からの断面図を示している。図9(A)、図9(B)に示すように、ピストン18にはリング状のオイル溜まり18aが設けられており、オイル溜まり18aからピストン18の外周に向かってオイル孔18bが設けられている。また、オイル溜まり18aの下部には、オイル溜まり18aへオイルを供給するためのオイル供給孔18cと、オイル溜まり18aからオイルを排出するためのオイル排出孔18dが設けられている。
オイル供給孔18cは、オイルジェット29の上部に位置している。オイルジェット29から噴射されたオイルは、オイル供給孔18cからオイル溜まり18aに入り、オイル孔18bを通ってピストン18とシリンダ19の間に供給される。また、オイル溜まり18aに入った余剰なオイルはオイル排出孔18dから排出される。
ピストン18が往復運動する際に、ピストン18が上昇するタイミングでは、慣性によりオイル溜まり18a内のオイルに下向きの力がかかり、オイル溜まり18a内のオイルがオイル排出孔18dから流れ出す。従って、このタイミングでオイルジェット29からオイルを噴射すると、オイル供給孔18cからオイル溜まり18内へ冷却されたオイルを容易に供給することができる。
一方、ピストン18が下降するタイミングでは、慣性によりオイル溜まり18a内のオイルに上向きの力がかかる。このタイミングでは、オイル排出孔18dから殆どオイルが排出されないため、オイル溜まり18a内にオイルが溜まった状態となる。従って、ピストン18が下降するタイミングでは、オイルジェット29からオイルを噴射してもオイル溜まり18a内に新たにオイルを供給することはできない。
このため、本実施形態では、ピストン18が上昇するタイミングでオイルジェット29からオイルを噴射してオイル溜まり18a内にオイルを供給し、ピストン18が下降するタイミングではオイルジェット29からのオイル噴射を停止させるようにしている。これにより、ピストン18が上昇するタイミングにおいて、オイル溜まり18a内のオイルをオイル排出孔18dから排出すると同時に、オイル供給孔18cからオイル溜まり18a内に新たにオイルを供給することが可能となる。また、ピストンが下降するタイミングでは、オイルジェット29からのオイル噴射を停止させるため、無駄なオイル噴射を抑制することができ、分配型オイルポンプ26からのオイル吐出量を最小限に抑えることが可能となる。
図10は、ピストン18、クランクシャフト20、オイルジェット29、分配型オイルポンプ26、シリンダブロック28、の位置関係を示す断面図である。図10に示すように、分配型オイルポンプ26と各気筒のオイルジェット29とはオイルデリバリーパイプ50a〜50dによって接続されている。そして、オイルデリバリーパイプ50a〜50dから各気筒のオイルジェット29へオイルが送られる。
図11は、分配型オイルポンプ26から各オイルジェット29へオイルを供給する経路を示す模式図であって、図4と同様にシリンダブロック28をオイルパン10側(下側)から見た状態を示している。分配型オイルポンプ26は実施の形態1と同様に構成されており、分配型オイルポンプ26から噴射されたオイルは、オイルデリバリーパイプ50a〜50dを通って各気筒のピストン18の下部に設けられたオイルジェット29へ送られる。
図12及び図13に基づいて、ピストン18が上昇している気筒のオイルジェット29のみにオイルを供給する方法を説明する。図12は、各気筒でクランク角180°毎に行われる行程を示す模式図である。また、図13は、図8と同様にフェースカム36に対するプランジャ38の配置を示す模式図である。
図12に示すように、4気筒の内燃機関では、#1→#3→#4→#2の順で爆発行程が行われる。最初のクランク角180°の区間(行程1)では、#2気筒と#3気筒が圧縮行程または排気行程となり、次のクランク角180°の区間(行程2)では、#1気筒と#4気筒が圧縮行程または排気行程となる。以降、クランク角180°毎に#2及び#3気筒、#1及び#4気筒が交互に圧縮行程、排気行程となる。
ピストン18が上昇するのは、圧縮行程または排気行程であるため、クランクシャフト20が180°回転する毎に、#1及び#4気筒のオイルジェット29に対応したプランジャ38と、#2及び#3気筒のオイルジェット29に対応したプランジャ38とから交互にオイルを噴射させる必要がある。このため、実施の形態2では、図13に示すように、フェースカム36のカム面36a上に90°の間隔で2つのカム山36bを設け、フェースカム36の円周方向に、#2、#3、#1、#4の順で各気筒に対応したプランジャ38を角度90°間隔で配置している。
そして、クランクシャフト20が1回転するとフェースカム36が1回転するようにギヤ40とギヤ45のギヤ比を設定している。これにより、クランクシャフト20が180°回転すると、フェースカム36も180°回転することとなる。
図12に示す行程1では、#2及び#3気筒のオイルジェット29に対応したプランジャ38の位置とカム山36bの位置が一致する。従って、#2及び#3気筒に対応したプランジャ38からオイルが吐出され、#2及び#3気筒のオイルジェット29から上昇しているピストン18へオイルを供給することができる。
クランクシャフト20が180°回転して次の行程2が行われると、フェースカム36も180°回転し、#1及び#4気筒のオイルジェット29に対応したプランジャ38の位置とカム山36bの位置が一致する。従って、#1及び#4気筒に対応したプランジャ38からオイルが吐出され、#1及び#4気筒のオイルジェット29から上昇しているピストン18へオイルを供給することができる。以降、クランクシャフト20が180°回転する度に、#2及び#3気筒に対応したプランジャ38と、#1及び#4気筒に対応したプランジャ38とから交互にオイルを噴射させることができる。
なお、図11において、オイルデリバリーパイプ50aとオイルデリバリーパイプ50dには同時にオイルが供給されるため、オイルデリバリーパイプ50aとオイルデリバリーパイプ50dを共通にし、1つのプランジャ38から#1気筒及び#4気筒のオイルジェット29へオイルを供給してもよい。同様に、オイルデリバリーパイプ50bとオイルデリバリーパイプ50cを共通にし、1つのプランジャ38から#2気筒及び#3気筒のオイルジェット29へオイルを供給してもよい。これにより、プランジャ38の総数を減らすことができ、分配型オイルポンプ26の小型化、および製造コストの低減を達成することができる。
また、実施の形態1で説明したクランクシャフト20へのオイル供給と、実施の形態2のピストン18へのオイル供給を同時に行ってもよい。この場合、分配型オイルポンプ26に実施の形態1及び実施の形態2に対応した2つのフェースカム36を設け、双方のフェースカム36上にクランクシャフト20へオイルを供給するためのプランジャ38とピストン18へオイルを供給するためのプランジャ38をそれぞれ設けることで、クランクシャフト20とピストン18の双方へオイルを供給することが可能となる。
また、クランクシャフト20とピストン18へオイルを送るためのフェースカム36、プランジャ38を共通に構成し、圧縮、排気行程となる気筒のピストン18へオイルを供給するとともに、爆発行程となる気筒のクランクピン20b、クランクシャフト20aへオイルを供給してもよい。図14は、クランクシャフト20とピストン18へオイルを送るフェースカム36、プランジャ38を共通に構成した例を示す模式図である。
図14では、フェースカム36の円周方向に45°間隔で8個のプランジャ52a〜52fを設けている。各プランジャ52a〜52fの構成はプランジャ38と同様である。2つのプランジャ52aは#2,#3気筒のピストン18へオイルを供給し、2つのプランジャ52bは#1,#4気筒のピストン18へオイルを供給する。また、プランジャ52c,52d,52e,52fは、図14に示すように#4,#2,#1,#3の各気筒のクランクピン20bとその両側のクランクジャーナル20aへそれぞれオイルを供給する。
図14の例では、クランクシャフト20が180°回転する毎にフェースカム36が90°回転するようにギヤ40とギヤ45のギヤ比が設定されている。そして、フェースカム36のカム面36aには、円周方向に45°の角度を隔てて2つのカム山36bが設けられている。図14に示す状態からフェースカム36が矢印C方向に回転すると、2つのカム山36bによってプランジャ52aのピストンとプランジャ52cのピストンが同時に押され、プランジャ52a,52cからオイルが吐出される。この状態でクランクシャフト20の回転角は、図12に示す行程1の開始時に設定しておく。これにより、プランジャ52a,52cから吐出されたオイルを、行程1で圧縮、排気行程にある#2,#3気筒のピストン18へ供給するとともに、行程1で爆発行程にある#4気筒のクランクピン20b、クランクジャーナル20aへ供給することができる。
次の行程2の開始時には、行程1の開始時からフェースカム36が90°回転し、カム山36bによってプランジャ52bのピストンとプランジャ52dのピストンが同時に押される。これにより、行程2で圧縮、排気行程にある#1,#4気筒のピストン18へオイルを供給するとともに、行程2で爆発行程にある#2気筒のクランクピン20b、クランクジャーナル20aへオイルを供給することができる。以降同様に、クランクシャフトが180°回転する毎にフェースカム36が90°回転すると、圧縮、排気行程にあるピストン18と、爆発行程にある気筒に対応したクランクピン20b、クランクジャーナル20aにオイルを順次供給することができる。
以上説明したように実施の形態2によれば、ピストン18の運動方向に同期させてオイルジェット29からピストン18へオイルを供給するようにしたため、ピストン18のオイル溜まり18aからオイルが排出されるタイミングで、オイル溜まり18a内に新たにオイルを供給することが可能となる。従って、オイル溜まり18a内に冷却されたオイルを効率良く供給することが可能となり、ピストン18の潤滑、冷却を確実に行うことができる。これにより、ピストン18に亀裂が生じたり、トップリング部に焼き付きが生じてしまうことを確実に抑止することができる。また、ピストン18が下降するタイミングでは、オイルジェット29からのオイル噴射を停止させるため、無駄なオイル噴射を抑制することができ、オイルポンプのオイル供給能力を最小限に抑えることが可能となる。
また、実施の形態2においても、オイルデリバリーパイプ50a〜50dから、オイルジェット29へオイルを分配して供給することが可能となるため、シリンダブロック28に気筒配列方向に延在するメインオイルホールを設ける必要がなくなる。従って、実施の形態1と同様に、シリンダブロック28の形状を簡素にすることができ、シリンダヘッドの製造不良を確実に抑止するとともに、シリンダブロック28の軽量化を達成することができる。そして、シリンダヘッドボルトのネジ穴の深さを十分に深くすることができるため、シリンダヘッドボルトの締め付け力を増大させることが可能となる。
実施の形態1にかかる内燃機関の潤滑油供給装置の構成を示す斜視図である。 実施の形態1において、ピストン、クランクシャフト、コンロッド、分配型オイルポンプ、シリンダブロックの位置関係を示す断面図である。 各気筒#1〜#4のピストン及びコンロッドと、クランクシャフト、シリンダブロックを示す側断面である。 分配型オイルポンプから各軸受部へオイルを供給する経路を示す模式図である。 #1気筒、#2気筒に対応したクランクピンに接続された油孔と、オイル通路との位置関係を示す模式図である。 実施の形態1におけるオイルの流れを示す模式図である。 分配型オイルポンプとその周辺の構造を示す模式図である。 実施の形態1において、フェースカムに対するプランジャの配置を示す模式図である。 ピストンの構造を示す模式図である。 実施の形態2において、ピストン、クランクシャフト、オイルジェット、分配型オイルポンプ、シリンダブロック、の位置関係を示す断面図である。 分配型オイルポンプから各オイルジェットへオイルを供給する経路を示す模式図である。 各気筒でクランク角180°毎に行われる行程を示す模式図である。 実施の形態2において、フェースカムに対するプランジャの配置を示す模式図である。 クランクシャフトとピストンへオイルを送るためのフェースカム及びプランジャを共通に構成した例を示す模式図である。
符号の説明
18 ピストン
20 クランクシャフト
20a クランクジャーナル
20b クランクピン
26 分配型オイルポンプ
22 コンロッド
29 オイルジェット
36 フェースカム
38 プランジャ

Claims (7)

  1. シリンダ内で往復運動を行うピストンと、
    前記ピストンの運動が伝達されて回転運動を行うクランクシャフトと、
    前記クランクシャフトの摺動部分に、前記クランクシャフトの回転角に応じた所定のタイミングで潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給装置。
  2. 前記潤滑油供給手段は、前記クランクシャフトの回転角に基づいて、前記所定のタイミングで各気筒における前記クランクシャフトの摺動部分に潤滑油を分配することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の潤滑油供給装置。
  3. 前記クランクシャフトは、前記ピストンとコンロッドを介して連結されるクランクピンと、回転軸であるクランクジャーナルとを備え、
    前記潤滑油供給手段は、爆発行程が行われるタイミングで、爆発行程が行われる気筒に対応した前記クランクピンの摺動部分と、当該クランクピンの両側の前記クランクジャーナルの摺動部分に集中的に潤滑油を供給することを特徴とする請求項1又は2記載の内燃機関の潤滑油供給装置。
  4. シリンダ内で往復運動を行うピストンと、
    前記ピストンに前記ピストンの運動状態に応じた所定のタイミングで潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給装置。
  5. 前記潤滑油供給手段は、各気筒における前記ピストンの運動方向に基づいて、前記所定のタイミングで各気筒における前記ピストンに潤滑油を分配することを特徴とする請求項4記載の内燃機関の潤滑油供給装置。
  6. 前記潤滑油供給手段は、前記ピストンが上昇するタイミングで、前記ピストンの下側から前記ピストンへ潤滑油を供給することを特徴とする請求項4又は5記載の内燃機関の潤滑油供給装置。
  7. 前記潤滑油供給手段は、
    潤滑油を吐出するプランジャと、
    前記クランクシャフトの回転に応じて回転し、所定の回転位置で前記プランジャ内のオイルを圧縮して前記プランジャから吐出させるフェースカムと、
    を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の内燃機関の潤滑油供給装置。
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