JP2005081507A - 圧力コントロールシステム及び研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の圧力コントローラを用いて複数の圧力制御対象部の圧力制御を行なう場合に、複数の圧力コントローラの個体差をなくすことができる圧力コントロールシステムを提供する。
【解決手段】 複数の圧力制御対象部10−1,10−2,10−3,10−4,10−5に加圧流体を供給する複数の圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5と、基準となる圧力を有した加圧流体を供給するマスター圧力コントローラ2と、マスター圧力コントローラからの加圧流体が供給されるとともに圧力コントローラからの加圧流体が供給される複数の校正チャンバ6,6−1,6−2,6−3,6−4,6−5と、マスター圧力コントローラからの加圧流体と圧力コントローラからの加圧流体との差圧を検出する差圧検出部12,14と、差圧検出部の差圧をゼロにするように圧力コントローラの出力を調整する演算部1とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の圧力コントローラを用いて複数の圧力制御対象部の圧力制御を行なう場合に、複数の圧力コントローラの個体差をなくすことができる圧力コントロールシステムに関するものである。また本発明は、研磨対象物である半導体ウェハ等の基板を保持して研磨面に押圧する基板保持装置及び該基板保持装置を備えた研磨装置に関するものである。
近年、半導体デバイスがますます微細化され素子構造が複雑になり、またロジック系の多層配線の層数が増えるに伴い、半導体デバイスの表面の凹凸はますます増え、段差が大きくなる傾向にある。半導体デバイスの製造では薄膜を形成し、パターンニングや開孔を行う微細加工の後、次の薄膜を形成するという工程を何回も繰り返すためである。
半導体デバイスの表面の凹凸が増えると、薄膜形成時に段差部での膜厚が薄くなったり、配線の断線によるオープンや配線層間の絶縁不良によるショートが起こったりするため、良品が取れなかったり、歩留まりが低下したりする傾向がある。また、初期的に正常動作をするものであっても、長時間の使用に対しては信頼性の問題が生じる。更に、リソグラフィ工程における露光時に、照射表面に凹凸があると露光系のレンズ焦点が部分的に合わなくなるため、半導体デバイスの表面の凹凸が増えると微細パターンの形成そのものが難しくなるという問題が生ずる。
従って、半導体デバイスの製造工程においては、半導体デバイス表面の平坦化技術がますます重要になっている。この平坦化技術のうち、最も重要な技術は、化学的機械的研磨(CMP(Chemical Mechanical Polishing))である。この化学的機械的研磨は、研磨装置を用いて、シリカ(SiO)等の砥粒を含んだ研磨液を研磨パッド等の研磨面上に供給しつつ半導体ウェハなどの基板を研磨面に摺接させて研磨を行うものである。
この種の研磨装置は、研磨パッドからなる研磨面を有する研磨テーブルと、半導体ウェハを保持するためのトップリング又はキャリアヘッド等と称される基板保持装置とを備えている。このような研磨装置を用いて半導体ウェハの研磨を行う場合には、基板保持装置により半導体ウェハを保持しつつ、この半導体ウェハを研磨テーブルに対して所定の圧力で押圧する。このとき、研磨テーブルと基板保持装置とを相対運動させることにより半導体ウェハが研磨面に摺接し、半導体ウェハの表面が平坦かつ鏡面に研磨される。
このような研磨装置において、研磨中の半導体ウェハと研磨パッドの研磨面との間の相対的な押圧力が半導体ウェハの全面に亘って均一でない場合には、半導体ウェハの各部分に印加される押圧力に応じて研磨不足や過研磨が生じてしまう。そのため、基板保持装置の半導体ウェハの保持面をゴム等の弾性材からなる弾性膜で形成し、弾性膜の裏面に空気圧等の流体圧を加え、半導体ウェハに印加する押圧力を全面に亘って均一化することも行われている。
また、上記研磨パッドは弾性を有するため、研磨中の半導体ウェハの外周縁部に加わる押圧力が不均一になり、半導体ウェハの外周縁部のみが多く研磨される、いわゆる「縁だれ」を起こしてしまう場合がある。このような縁だれを防止するため、半導体ウェハの外周縁をガイドリング又はリテーナリングによって保持すると共に、ガイドリング又はリテーナリングによって半導体ウェハの外周縁側に位置する研磨面を押圧する構造を備えた基板保持装置も用いられている。
ところで、半導体ウェハの表面に形成される薄膜は、成膜の際の方法や装置の特性により、半導体ウェハの半径方向の位置によって膜厚が異なる。即ち、半径方向に膜厚分布を持っている。このため、上述したような従来の半導体ウェハの全面を均一に押圧し研磨する基板保持装置では、半導体ウェハの全面に亘って均一に研磨されるため、上述した半導体ウェハの表面上の膜厚分布と同じ研磨量分布を得ることができない。そこで、半導体ウェハに対して部分的に異なった圧力を加え、膜厚の厚い部分の研磨面への押圧力を膜厚の薄い部分の研磨面への押圧力より大きくすることにより、その部分の研磨レートを選択的に高め、これにより、成膜時の膜厚分布に依存せずに基板の全面に亘って過不足のない研磨を可能とする研磨装置も提案されている。
しかしながら、半導体ウェハの被研磨面の裏面側に位置する複数の圧力室に供給される加圧空気などの流体の圧力をそれぞれ制御し、半導体ウェハに印加される圧力をゾーン(領域)毎に制御する場合、圧力室と同数の圧力コントローラを設け、各圧力コントローラを各圧力室に1対1に対応させ、各圧力コントローラにより各圧力室の圧力を所望の値にする必要がある。この場合、各圧力コントローラは、自身のフィードバック制御を行なうことができるが、他の圧力コントローラとの間での制御は何ら行なわれない。すなわち、各圧力コントローラは、他の圧力コントローラとの個体差を解消することはできない。そのため、各圧力コントローラを制御することにより、同一圧力の流体を各圧力室に供給しようとしても、圧力コントローラの個体差分、各圧力コントローラから出力される圧力に差異があるため、各圧力室を同一圧力に保つことができないという問題があった。その結果、半導体ウェハの全面を均一に研磨することができないという問題があった。
また、二つの圧力室間に所定の圧力差を設け、半導体ウェハ上の膜厚の厚い部分の研磨面への押圧力を膜厚の薄い部分の研磨面への押圧力より大きくすることにより、その部分の研磨レートを選択的に高めようとする場合にも、圧力コントローラの個体差分、二つの圧力コントローラから出力される圧力差に誤差分が加わり、二つの圧力室間に所定の圧力差を設けることができないという問題があった。その結果、半導体ウェハの各ゾーン(領域)を所望の研磨レートで研磨することができないという問題があった。
上述の例では、圧力コントローラの個体差について、研磨装置を例に挙げて説明したが、複数の圧力コントローラを用いて複数の圧力制御対象部の圧力制御を行なう場合に、圧力コントローラの個体差により同様の問題点があった。すなわち、各圧力コントローラの個体差により、各圧力制御対象部の圧力を所望の圧力に制御することができないという問題があった。
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたもので、複数の圧力コントローラを用いて複数の圧力制御対象部の圧力制御を行なう場合に、複数の圧力コントローラの個体差をなくすことができる圧力コントロールシステムを提供することを目的とする。
また本発明は、研磨対象物である半導体ウェハ等の基板を保持して研磨面に押圧する際に、基板の被研磨面の裏面側に位置する複数の圧力室に供給される加圧空気などの加圧流体の圧力を所望の圧力に正確に制御することができる基板保持装置及び該基板保持装置を備えた研磨装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の圧力コントロールシステムは、複数の圧力制御対象部に加圧流体を供給する複数の圧力コントローラと、基準となる圧力を有した加圧流体を供給するマスター圧力コントローラと、前記複数の圧力コントローラに対応して設けられ、前記マスター圧力コントローラからの加圧流体が供給されるとともに圧力コントローラからの加圧流体が供給される複数の校正チャンバと、前記各校正チャンバ内に設けられ、前記マスター圧力コントローラからの加圧流体と前記圧力コントローラからの加圧流体との差圧を検出する差圧検出部と、前記差圧検出部からの信号を受け、前記マスター圧力コントローラからの加圧流体と前記圧力コントローラからの加圧流体との差圧をゼロにするように前記圧力コントローラの出力を調整する演算部とを備えたことを特徴とする。
本発明の圧力コントロールシステムによれば、マスター圧力コントローラから基準となる圧力を有した加圧流体が校正チャンバに供給され、圧力コントローラから加圧流体が校正チャンバに供給され、校正チャンバ内の差圧検出部においてマスター圧力コントローラからの加圧流体と圧力コントローラからの加圧流体との差圧が検出され、差圧検出部にて検出された差圧は演算部に入力され、演算部において前記差圧がゼロとなるように圧力コントローラの出力が調整される。すなわち、マスター圧力コントローラの出力を基準に複数の圧力コントローラの圧力の校正を行なうことができる。
本発明の1態様によれば、前記差圧検出部は、前記校正チャンバ内に設けられ前記マスター圧力コントローラからの加圧流体と前記圧力コントローラからの加圧流体とを仕切るダイヤフラムと、該ダイヤフラムの変位を検出するセンサとからなる。
本発明の1態様によれば、前記マスター圧力コントローラと各校正チャンバとの間には密閉バルブが設けられ、該密閉バルブを閉じることにより、前記マスター圧力コントローラからの加圧流体を前記校正チャンバに封止可能である。
本発明の1態様によれば、前記密閉バルブが閉じている間、前記校正チャンバからの加圧流体のリークの有無を検出するリークセンサを備えている。
本発明の基板保持装置は、基板を保持して研磨面に押圧する基板保持装置において、前記圧力コントロールシステムと、前記基板を保持する上下動可能なトップリング本体と、前記トップリング本体の内部に形成された複数の圧力室と、前記複数の圧力室と前記圧力コントロールシステムの複数の圧力コントローラとをそれぞれ接続する流体路とを備えたことを特徴とする。
本発明の基板保持装置によれば、マスター圧力コントローラの出力を基準として複数の圧力コントローラの圧力の校正を行なうことができるため、基板の被研磨面の裏面側に位置する複数の圧力室に供給される加圧流体の圧力を所望の圧力に制御することができる。
本発明の1態様によれば、前記複数の流体路に設置され該流体路を流れる流体の流れの状態を検知するセンサを備えている。
本発明の1態様によれば、前記複数の圧力室のうち境界部により隔てられた隣接する二つの圧力室にそれぞれ流体を供給する二つの流体路に、それぞれ前記センサが設置されている。
本発明の研磨装置は、研磨面を有する研磨テーブルと、前記基板保持装置とを備えたことを特徴とする。
本発明の研磨装置によれば、基板の被研磨面の裏面側に位置する複数の圧力室に供給される加圧流体の圧力を所望の圧力に制御することができるため、基板をゾーン(領域)毎に研磨面に所望の圧力で押圧することができる。
本発明の圧力コントロールシステムによれば、マスター圧力コントローラの出力を基準に複数の圧力コントローラの圧力の校正を行なうことができるため、複数の圧力コントローラの個体差をなくし、複数の圧力コントローラの圧力をそれぞれ所望の圧力に正確に制御することができる。
本発明の基板保持装置によれば、研磨対象物である半導体ウェハ等の基板の被研磨面の裏面側に位置する複数の圧力室に供給される加圧流体の圧力を所望の圧力に正確に制御することができ、基板に印加される圧力をゾーン(領域)毎に正確に制御することができる。
本発明の研磨装置によれば、基板に印加される圧力をゾーン(領域)毎に正確に制御することができるため、基板をゾーン(領域)毎に研磨面に所望の圧力で押圧することができるため、基板の被研磨面の各ゾーンの研磨レートを所望の値にすることができる。したがって、基板の全面を均一に押圧することにより、基板の全面の研磨レートを均一にすることができ、また基板に対して部分的に異なった圧力を加えたり減じたりすることで、その部分の研磨レートを選択的に制御することもできる。
以下、本発明に係る圧力コントロールシステムの実施形態について図1を参照して説明する。
図1は本発明の圧力コントロールシステムの全体構成を示すブロック図である。本発明の圧力コントロールシステムは、マスター圧力コントローラの出力を基準に複数の圧力コントローラの圧力の校正を行なうことにより、複数の圧力コントローラの圧力をそれぞれ所望の圧力に正確に制御する装置である。図1に示すように、本発明の圧力コントロールシステムCSは、演算部1と、1つのマスター圧力コントローラ2と、複数の圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5とを備えている。マスター圧力コントローラ2および複数の圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5の入力側は、それぞれ、レギュレータR1,R2,R3,R4,R5,R6を介して圧縮空気源4に接続されている。レギュレータR1,R2,R3,R4,R5,R6は、圧縮空気源4からマスター圧力コントローラ2および各圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5へ圧縮空気を送る際に、圧力が高すぎて圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5内のセンサなどが破壊されるのを防止するために設けられている。例えば、圧力コントローラの出力範囲が0〜50kPaの場合、入力側圧力は0.15MPa±0.05MPaに設定されている。また、レシピに対応する圧力を設定するため、マスター圧力コントローラ2および圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5には内部に圧力センサを内蔵し、出力側の圧力を測定し、その結果をもとにフィードバック制御をしている。
マスター圧力コントローラ2の出力側は、流体路5を介して複数の校正チャンバ6−1,6−2,6−3,6−4,6−5に接続されている。流体路5は、主流体路5aと分岐流体路5b−1,5b−2,5b−3,5b−4,5b−5とから構成されている。主流体路5aには、残圧排気バルブEVが設置されており、分岐流体路5b−1,5b−2,5b−3,5b−4,5b−5には、それぞれ密閉バルブCV−1,CV−2,CV−3,CV−4,CV−5、残圧排気バルブEV−1,EV−2,EV−3,EV−4,EV−5および流量計FM−1,FM−2,FM−3,FM−4,FM−5が設置されている。
圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5の出力側は、流体路9−1,9−2,9−3,9−4,9−5を介して、それぞれ、第1圧力制御対象部10−1,第2圧力制御対象部10−2,第3圧力制御対象部10−3,第4圧力制御対象部10−4,第5圧力制御対象部10−5に接続されるとともに校正チャンバ6−1,6−2,6−3,6−4,6−5に接続されている。流体路9−1,9−2,9−3,9−4,9−5には、それぞれ遮断バルブSV−1,SV−2,SV−3,SV−4,SV−5および大気開放バルブLV−1,LV−2,LV−3,LV−4,LV−5が設置されている。
次に、演算部について説明する。
演算部1は、ホストコンピュータ11と通信する機能を持ち、ホストコンピュータ11からレシピを受け取り、そのレシピに従い各圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5に、圧力設定値としての信号を送ることができる。そして、演算部1は、実際に出力した圧力をホストコンピュータ11に送ることができる。
また、演算部1は、校正チャンバ6−1,6−2,6−3,6−4,6−5内のセンサの出力を0(ゼロ)にするように各圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5を制御することができる。演算部1においては、PID制御でもいいし、ファジィやニューロといった制御方法を用いることもできる。さらに、演算部1は、マスター圧力コントローラ2と各圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5の間にある残圧排気バルブEV−1,EV−2,EV−3,EV−4,EV−5、密閉バルブCV−1,CV−2,CV−3,CV−4,CV−5、大気開放バルブLV−1,LV−2,LV−3,LV−4,LV−5、および遮断バルブSV−1,SV−2,SV−3,SV−4,SV−5の開閉もコントロールすることができる。更に、流量計FM−1,FM−2,FM−3,FM−4,FM−5の出力に基づき、必要に応じてトップリング101による研磨を止める等の処理を行なうこともできる。なお、演算部1は圧力コントローラの数を簡単に増減できるようにモジュール化されていることが望ましい。また演算部1はデバイスネット等にも対応していることが望ましい。
次に、校正チャンバについて説明する。
校正チャンバ6−1,6−2,6−3,6−4,6−5は2つの圧力ポートを持ち、一方の圧力ポートがマスター圧力コントローラ2に接続され、他方の圧力ポートが各圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5に接続されている。マスター圧力コントローラ2と圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5から出力された圧力は、耐腐食性に富んだ材料(SUS316やハステロイ、テフロン(登録商標)、セラミック等)で構成されたダイヤフラム12で仕切られている。すなわち、各校正チャンバ6−1,6−2,6−3,6−4,6−5はダイヤフラム12により二つのサブチャンバ13A,13Bに仕切られており、一方のサブチャンバ13Aにはマスター圧力コントローラ2からの圧力流体が供給され、他方のサブチャンバ13Bには圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5からの圧力流体が供給される。ダイヤフラム12には、センサ14が取り付けられており、このセンサ14は、腐食や発塵を考慮し、マスター圧力コントローラ2側に取付けられている。マスター圧力コントローラ2から出力された圧力と圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5から出力された圧力に差がある場合、ダイヤフラム12は変形し、ダイヤフラム12に取付けられたセンサ14から電気信号として演算部1に出力する。すなわち、ダイヤフラム12とセンサ14は、マスター圧力コントローラからの加圧流体と圧力コントローラからの加圧流体との差圧を検出する差圧検出部を構成する。電気信号への変換の方法としては、変位を静電容量方式によって電気量に変換する方法や、歪を歪ゲージを利用して電気抵抗に変換する方法がある。なお、ダイヤフラム12に生じた力を検出するのであれば、圧力とダイヤフラムの面積に力は比例するので、力平衡式と呼ばれる方法を利用しても良い。
図2は、校正チャンバの一例を示す断面図である。図2においては、校正チャンバを符号6として示す。校正チャンバ6は2つの圧力ポート6a,6bを持ち、一方の圧力ポート6aがマスター圧力コントローラ2に接続され、他方の圧力ポート6bが各圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5に接続されている。校正チャンバ6はSUS316、ハステロイ、セラミック又はテフロン(登録商標)からなるダイヤフラム12により二つのサブチャンバ13A,13Bに仕切られており、一方のサブチャンバ13Aにはマスター圧力コントローラ2からの圧力流体が供給され、他方のサブチャンバ13Bには圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5からの圧力流体が供給される。ダイヤフラム12には、移動電極15が取り付けられており、移動電極15に対向して測定電極16が設けられている。測定電極16はハウジング17に固定されている。また、測定電極16に隣接して参照電極18が設置されている。なお、ハウジング17内には信号増幅用のアンプ19が配置されている。
上述の構成において、マスター圧力コントローラ2から出力された圧力と圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5から出力された圧力に差がある場合、ダイヤフラム12は変形し、移動電極15と上部の測定電極16の間の静電容量は変化するが、移動電極15と参照電極18の間の静電容量はほとんど変化しない。そこで、移動電極15と測定電極16の間の静電容量と移動電極15と参照電極18の間の静電容量の差から圧力差を求めることができる。
本発明の場合、マスター圧力コントローラ2から出力された圧力を密閉バルブCV−1,CV−2,CV−3,CV−4,CV−5を閉じ校正チャンバ6−1,6−2,6−3,6−4,6−5内に封止することによって成り立つため、常にリークしていないことを監視していることが望ましい。そのため、本発明では校正チャンバ6−1,6−2,6−3,6−4,6−5と密閉バルブCV−1,CV−2,CV−3,CV−4,CV−5の間にリークチェック用の流量計FM−1,FM−2,FM−3,FM−4,FM−5を挿入し監視している。これら流量計FM−1,FM−2,FM−3,FM−4,FM−5は、マスター圧力コントローラ2に内蔵された圧力センサの出力値が設定値と同じになったという信号で密閉バルブCV−1,CV−2,CV−3,CV−4,CV−5が閉じ、その閉じたという信号をトリガーにリークチェックを開始する。そして、流量計FM−1,FM−2,FM−3,FM−4,FM−5は、密閉バルブCV−1,CV−2,CV−3,CV−4,CV−5が開となるまで、リークの監視を継続する。もし、リークが発生した場合には、圧力制御対象部の装置(例えば、研磨装置(CMP装置))に信号を送り、適切な処理が行なわれる。
次に、制御用の各バルブについて説明する。
密閉バルブCV−1,CV−2,CV−3,CV−4,CV−5と校正チャンバ6−1,6−2,6−3,6−4,6−5の間には残圧排気バルブEV−1,EV−2,EV−3,EV−4,EV−5が配置され、更に、密閉バルブCV−1,CV−2,CV−3,CV−4,CV−5とマスター圧力コントローラ2の間にも残圧排気バルブEVが配置されている。これらの残圧排気バルブEV,EV−1〜EV−5は、設定圧力が変更になった場合に開き、大気開放する。一方、各圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5と校正チャンバ6−1,6−2,6−3,6−4,6−5の間には、遮断バルブSV−1,SV−2,SV−3,SV−4,SV−5と大気開放バルブLV−1,LV−2,LV−3,LV−4,LV−5が配置されている。マスター圧力コントローラ2が圧力を校正チャンバ6−1,6−2,6−3,6−4,6−5に充填中は大気開放バルブLV−1,LV−2,LV−3,LV−4,LV−5は開いている。これは、校正チャンバ6−1,6−2,6−3,6−4,6−5内のダイヤフラム12の変形による容積変化に伴う圧力変化の影響を防ぐためである。そして、応答性を良くするため、各機器間を接続する流体路は最短距離で配管されている。
次に、図1に示す圧力コントロールシステムの作用を説明する。
まず、ホストコンピュータ11から演算部1にレシピが送られる。このときの各バルブの状態は、密閉バルブCV−1,CV−2,CV−3,CV−4,CV−5と残圧排気バルブEV,EV−1,EV−2,EV−3,EV−4,EV−5と遮断バルブSV−1,SV−2,SV−3,SV−4,SV−5および大気開放バルブLV−1,LV−2,LV−3,LV−4,LV−5は開の状態になっている。各バルブが開になっているのは、各校正チャンバ6−1,6−2,6−3,6−4,6−5内のダイヤフラム12に余分な圧力をかけないためである。次に、演算部1は、ホストコンピュータ11から送られてきたレシピに従いマスター圧力コントローラ2と各圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5に指令を送ると同時に残圧排気バルブEV,EV−1,EV−2,EV−3,EV−4,EV−5と遮断バルブSV−1,SV−2,SV−3,SV−4,SV−5を閉じる。
各圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5は演算部1から送られたレシピに従い出力を開始する。演算部1は圧力の応答時間を短くするために、レシピの中で最も圧力の低い圧力コントローラに対応した校正用チャンバに圧力を供給し、マスター圧力コントローラ2に内蔵されるか、または校正チャンバとの間に設けられたフィードバック用圧力センサ20の出力が安定した後、圧力が供給された校正用チャンバに対応した密閉バルブを閉じる。これにより、マスター圧力コントローラ2より出力された圧力が校正チャンバに封止される。密閉バルブを閉じている間、閉じている密閉バルブに対応した流量計が働きリークチェックをしている。前記密閉バルブが閉じられたあと、2番目に低い圧力を要求されている圧力コントローラに対応した校正チャンバに圧力を供給していく。この手順で、順次、各校正チャンバに所定圧力の流体を封止する。もし、複数の圧力コントローラに同じ圧力が要求されている場合には、対応した校正チャンバへの圧力の供給は同時に行なわれる。
密閉バルブが閉じられると、直ちに、大気開放バルブが閉じ遮断バルブが開く。そして、圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5から出力された圧力は、流体路9−1,9−2,9−3,9−4,9−5で接続されたゾーン(第1圧力制御対象部10−1,第2圧力制御対象部10−2,第3圧力制御対象部10−3,第4圧力制御対象部10−4,第5圧力制御対象部10−5)に供給されると同時に、圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5の出口で分岐され、校正チャンバ6−1,6−2,6−3,6−4,6−5にも供給される。この時点では、ダイヤフラム12を境にマスター圧力コントローラ側と圧力コントローラ側で圧力に差があるため、ダイヤフラム12に取付けられたセンサ14が、ダイヤフラム12の変位を検知し電気信号として演算部1に出力する。その信号を受け取った演算部1は、ダイヤフラム12の変位を0(ゼロ)にするよう圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5の出力を調整する。この場合、校正チャンバ6−1,6−2,6−3,6−4,6−5内のセンサ14に個体差があっても、変位量0は0なので、個体差は発生しない。圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5により、各圧力制御対象部10−1,10−2,10−3,10−4,10−5に長時間同圧を供給し続ける場合には、上述の動作をあるインターバルで繰返し行なえばよい。
以上のように、本発明の圧力コントロールシステムによれば、マスター圧力コントローラ2から正確な圧力を校正チャンバ6−1,6−2,6−3,6−4,6−5にそれぞれ供給し、圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5の圧力を校正チャンバ6−1,6−2,6−3,6−4,6−5に導き、マスター圧力コントロール側と圧力コントロール側で圧力に差がある場合には、校正チャンバ6−1,6−2,6−3,6−4,6−5内のダイヤフラム12が変位するため、このダイヤフラム12の変位を0(ゼロ)にするように、圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5の出力を調整する。すなわち、マスター圧力コントローラ2の出力を基準に複数の圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5の圧力の校正を行なうことができるため、複数の圧力コントローラの個体差をなくすことができ、複数の圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5の圧力をそれぞれ所望の圧力に正確に制御することができる。
次に、本発明に係る圧力コントロールシステムCSを用いた基板保持装置及び研磨装置の実施形態について図3乃至図7を参照して詳細に説明する。本発明の基板保持装置は、図1に示す圧力コントロールシステムCSを備えており、圧力コントロールシステムCSにより基板保持装置内の複数の圧力室に供給される加圧流体の圧力を正確に制御できるように構成している。すなわち、圧力コントロールシステムCSの圧力制御対象部は複数の圧力室である。
図3は本発明の基板保持装置を備えた研磨装置の全体構成を示す断面図である。ここで、基板保持装置は、被研磨物である半導体ウェハ等の基板を保持して研磨テーブル上の研磨面に押圧する装置である。図3に示すように、本発明に係る基板保持装置を構成するトップリング101の下方には、上面に研磨パッド201を貼付した研磨テーブル200が設置されている。また、研磨テーブル200の上方には研磨液供給ノズル202が設置されており、この研磨液供給ノズル202によって研磨テーブル200上の研磨パッド201上に研磨液Qが供給されるようになっている。
なお、市場で入手できる研磨パッドとしては種々のものがあり、例えば、ロデール社製のSUBA800、IC−1000、IC−1000/SUBA400(二層クロス)、フジミインコーポレイテッド社製のSurfin xxx−5、Surfin 000等がある。SUBA800、Surfin xxx−5、Surfin 000は繊維をウレタン樹脂で固めた不織布であり、IC−1000は硬質の発泡ポリウレタン(単層)である。発泡ポリウレタンは、ポーラス(多孔質状)になっており、その表面に多数の微細なへこみ又は孔を有している。
また、上述した研磨パッドに限らず、例えば、固定砥粒により研磨面を形成してもよい。固定砥粒は、砥粒をバインダ中に固定し板状に形成したものである。固定砥粒を用いた研磨においては、固定砥粒から自生した砥粒により研磨が進行する。固定砥粒は砥粒とバインダと気孔により構成されており、例えば砥粒には平均粒径0.5μm以下のCeO又はSiO又はAlを用い、バインダにはエポキシ樹脂やフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂又はMBS樹脂やABS樹脂などの熱可塑性樹脂を用いる。このような固定砥粒は硬質の研磨面を構成する。また、固定砥粒には、上述した板状のものの他に、薄い固定砥粒層の下に弾性を有する研磨パッドを貼付して二層構造とした固定砥粒パッドも含まれる。
図3に示すように、トップリング101は自在継手部110を介してトップリング駆動軸111に接続されており、トップリング駆動軸111はトップリングヘッド210に固定されたトップリング用エアシリンダ211に連結されている。このトップリング用エアシリンダ211によってトップリング駆動軸111は上下動し、トップリング101の全体を昇降させると共にトップリング本体102の下端に固定されたリテーナリング103を研磨パッド201に押圧するようになっている。
トップリング用エアシリンダ211は流体路131及びレギュレータR7を介して圧縮空気源4に接続されており、レギュレータR7によってトップリング用エアシリンダ211に供給される加圧空気の空気圧等を調整することができる。これにより、トップリング101を上下動可能とし、かつリテーナリング103が研磨パッド201を押圧する押圧力を調整することができる。
また、トップリング駆動軸111はキー(図示せず)を介して回転筒212に連結されている。この回転筒212はその外周部にタイミングプーリ213を備えている。トップリングヘッド210にはトップリング用モータ214が固定されており、上記タイミングプーリ213は、タイミングベルト215を介してトップリング用モータ214に設けられたタイミングプーリ216に接続されている。従って、トップリング用モータ214を回転駆動することによってタイミングプーリ216、タイミングベルト215、及びタイミングプーリ213を介して回転筒212及びトップリング駆動軸111が一体に回転し、トップリング101が回転する。なお、トップリングヘッド210は、フレーム(図示せず)に回転可能に支持されたトップリングヘッドシャフト217によって支持されている。
以下、本発明に係る基板保持装置を構成するトップリング101についてより詳細に説明する。図4は本発明の基板保持装置を構成するトップリングを示す縦断面図である。
図4に示すように、基板保持装置を構成するトップリング101は、内部に収容空間を有する円筒容器状のトップリング本体102と、トップリング本体102の下端に固定された環状のリテーナリング103とを備えている。トップリング本体102は金属やセラミックス等の強度及び剛性が高い材料から形成されている。また、リテーナリング103は、剛性の高い樹脂材又はセラミックス等から形成されている。
トップリング本体102は、円筒容器状のハウジング部102aと、ハウジング部102aの円筒部の内側に嵌合される環状の加圧シート支持部102bとを備えている。トップリング本体102のハウジング部102aの下端にはリテーナリング103が固定されている。このリテーナリング103の下部は内方に突出している。なお、リテーナリング103をトップリング本体102と一体的に形成することとしてもよい。
トップリング本体102のハウジング部102aの中央部の上方には、上述したトップリング駆動軸111が配設されており、トップリング本体102とトップリング駆動軸111とは自在継手部110により連結されている。この自在継手部110は、トップリング本体102及びトップリング駆動軸111とを互いに傾動可能とする球面軸受機構と、トップリング駆動軸111の回転をトップリング本体102に伝達する回転伝達機構とを備えており、トップリング駆動軸111からトップリング本体102に対して互いの傾動を許容しつつ押圧力及び回転力を伝達する。
球面軸受機構は、トップリング駆動軸111の下面の中央に形成された球面状凹部111aと、ハウジング部102aの上面の中央に形成された球面状凹部102dと、両凹部111a,102d間に介装されたセラミックスのような高硬度材料からなるベアリングボール112とから構成されている。一方、回転伝達機構は、トップリング駆動軸111に固定された駆動ピン(図示せず)とハウジング部102aに固定された被駆動ピン(図示せず)とから構成される。トップリング本体102が傾いても被駆動ピンと駆動ピンは相対的に上下方向に移動可能であるため、これらは互いの接触点をずらして係合し、回転伝達機構がトップリング駆動軸111の回転トルクをトップリング本体102に確実に伝達する。
トップリング本体102とトップリング本体102に一体に固定されたリテーナリング103との内部に画成された空間内には、環状のホルダーリング105と、トップリング本体102内部の収容空間内で上下動可能な概略円盤状のチャッキングプレート(上下動部材)106とが収容されている。このチャッキングプレート106は金属材料から形成されていてもよいが、研磨すべき半導体ウェハがトップリングに保持された状態で、渦電流を用いた膜厚測定方法でその表面に形成された薄膜の膜厚を測定する場合などにおいては、磁性を持たない材料、例えば、エポキシガラス、フッ素系樹脂やセラミックスなどの絶縁性の材料から形成されていることが好ましい。
ホルダーリング105とトップリング本体102との間には弾性を有する加圧シート113が張設されている。この加圧シート113は、一端をトップリング本体102のハウジング部102aと加圧シート支持部102bとの間に挟み込み、他端をホルダーリング105とチャッキングプレート106との間に挟み込んで固定されている。トップリング本体102、チャッキングプレート106、ホルダーリング105、及び加圧シート113によってトップリング本体102の内部に圧力室121が形成されている。図4に示すように、圧力室121にはチューブ、コネクタ等からなる流体路9−5が連通されており、圧力室121は流体路9−5に配置された圧力コントローラ3−5およびレギュレータR5を介して圧縮空気源4に接続されている(図3参照)。なお、加圧シート113は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポリウレタンゴム、シリコンゴムなどの強度及び耐久性に優れたゴム材によって形成されている。
なお、加圧シート113がゴムなどの弾性体である場合に、加圧シート113をリテーナリング103とトップリング本体102との間に挟み込んで固定した場合には、弾性体としての加圧シート113の弾性変形によってリテーナリング103の下面において好ましい平面が得られなくなってしまう。従って、これを防止するため、本実施形態では、別部材として加圧シート支持部102bを設けて、これをトップリング本体102のハウジング部102aと加圧シート支持部102bとの間に挟み込んで固定している。なお、リテーナリング103をトップリング本体102に対して上下動可能としたり、リテーナリング103をトップリング本体102とは独立に押圧可能な構造としたりすることもでき、このような場合には、必ずしも上述した加圧シート113の固定方法が用いられるとは限らない。
チャッキングプレート106の外周縁部には、トップリング101によって保持される半導体ウェハWの外周縁部に当接する環状のエッジメンブレン(弾性膜)107が設けられている。このエッジメンブレン107の上端は、チャッキングプレート106の外周縁部と環状のエッジリング104との間に挟み込まれており、これにより、エッジメンブレン107がチャッキングプレート106に取付けられる。
図4に示すように、半導体ウェハWがトップリング101に保持された際に、エッジメンブレン107の内部には圧力室122が形成されるようになっている。この圧力室122には、チューブ、コネクタ等からなる流体路9−4が連通されており、圧力室122はこの流体路9−4に配置された圧力コントローラ3−4およびレギュレータR4を介して圧縮空気源4に接続されている(図3参照)。なお、エッジメンブレン107は、加圧シート113と同様に、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポリウレタンゴム、シリコンゴム等の強度及び耐久性に優れたゴム材によって形成されている。また、エッジメンブレン107を形成するゴム材としては、硬度(duro)が20〜70のものが好適に使用される。
半導体ウェハWを研磨する際、トップリング101の回転に伴い半導体ウェハWも回転するが、上述したエッジメンブレン107だけでは半導体ウェハWとの接触範囲が小さく、回転トルクを伝達しきれないおそれがある。このため、半導体ウェハWに当接して、半導体ウェハWに十分なトルクを伝達する環状の中間エアバッグ119がチャッキングプレート106の下面に固定されている。この中間エアバッグ119は、エッジメンブレン107の径方向内側に配置され、半導体ウェハWに十分なトルクを伝達するだけの接触面積をもって半導体ウェハWと接触する。中間エアバッグは、プロファイルコントロールを行うためのものである。
中間エアバッグ119は、半導体ウェハWの上面に当接する弾性膜191と、弾性膜191を着脱可能に保持するエアバッグホルダー192とから構成されている。エアバッグホルダー192は、チャッキングプレート106の下面に形成された環状溝106aにねじ(図示せず)を介して固定されている。中間エアバッグ119を構成する弾性膜191の上端は、環状溝106aとエアバッグホルダー192との間に挟まれており、これにより、弾性膜191がチャッキングプレート106の下面に着脱可能に取付けられる。
半導体ウェハWがトップリング101に保持された際に、中間エアバッグ119の内部には、弾性膜191とエアバッグホルダー192とによって圧力室124が形成されるようになっている。この圧力室124には、チューブ、コネクタ等からなる流体路9−2が連通されており、圧力室124はこの流体路9−2に配置された圧力コントローラ3−2およびレギュレータR2を介して圧縮空気源4に接続されている(図3参照)。なお、弾性膜191は、加圧シート113と同様に、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポリウレタンゴム、シリコンゴム等の強度及び耐久性に優れたゴム材によって形成されている。
エッジメンブレン7、中間エアバッグ119、半導体ウェハW、及びチャッキングプレート106によって画成される環状の空間は、圧力室123として構成されている。この圧力室123にはチューブ、コネクタ等からなる流体路9−3が連通しており、圧力室123はこの流体路9−3に配置された圧力コントローラ3−3およびレギュレータR3を介して圧縮空気源4に接続されている(図3参照)。
また、中間エアバッグ119、半導体ウェハW、及びチャッキングプレート106によって画成される円形の空間は、圧力室125として構成されている。この圧力室125にはチューブ、コネクタ等からなる流体路9−1が連通しており、圧力室125はこの流体路9−1に配置された圧力コントローラ3−1およびレギュレータR1を介して圧縮空気源4に接続されている(図3参照)。なお、上記流体路9−1,9−2,9−3,9−4,9−5は、トップリングヘッド210の上端部に設けられたロータリージョイント(図示せず)を介して各圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5および各レギュレータR1〜R5に接続されている。
エッジメンブレン107の外周面とリテーナリング103との間には、わずかな間隙Gがあるので、エッジリング104とチャッキングプレート106に取付けられたエッジメンブレン107等の部材は、トップリング本体102及びリテーナリング103に対して上下方向に移動可能で、フローティングする構造となっている。チャッキングプレート106には、その外周縁部から外方に突出する突起106cが複数箇所に設けられており、この突起106cがリテーナリング103の内方に突出している部分の上面に係合することにより、上記チャッキングプレート106等の部材の下方への移動が所定の位置までに制限される。
ここで、図5(a)乃至図5(c)を参照して中間エアバッグ119について詳細に説明する。図5(a)乃至図5(c)は、図4の中間エアバッグを示す拡大断面図である。
図5(a)に示すように、本実施形態における中間エアバッグ119の弾性膜191は、外方に張り出したつば191aを有する中間当接部191bと、つば191aとの間に環状の凹部193を形成しつつ、つば191aの基部191cから外方に延びる延出部191dと、エアバッグホルダー192を介してチャッキングプレート106に接続される接続部191eとを有している。延出部191dの外方端部は、つば191aの先端よりも内方に位置しており、この延出部191dの外方端部から上方に向かって上記接続部191eが延びている。これらのつば191a、中間当接部191b、接続部191e、延出部191dは弾性を有する同一の材料で一体に形成されている。また、中間当接部191bの中央部には開口191fが形成されている。
このような構成とすることで、半導体ウェハWを中間エアバッグ119の中間当接部191bに密着させた後(図5(b)参照)、チャッキングプレート106を上方に持ち上げて研磨を行う場合には、接続部191eによる上向きの力が延出部191dによって横方向あるいは斜め方向の力に変換されてつば191aの基部191cに加えられることとなる(図5(c)参照)。従って、つば191aの基部191cに加わる上向きの力を極めて小さくすることができ、中間当接部191bには過剰な上向きの力が加わることがない。このため、基部191cの近傍に真空が形成されることがなく、つば191aを除く中間当接部191bの全面において均一な研磨レートを実現することができる。この場合において、接続部191eの厚さやつば191aの長さを径方向内側と外側とで変えてもよく、また延出部191dの長さも径方向内側と外側で変えることもできる。更に、研磨される半導体ウェハ上の膜種や研磨パッドの種類により、つば191aの厚みを変えてもよい。半導体ウェハに伝えられる抵抗、研磨トルクが大きい場合は、つば191aのねじれを防ぐため、厚くするのが好ましい。
次に、図6(a)乃至図6(c)を参照して、エッジメンブレン107について詳細に説明する。図6(a)は本実施形態に係るエッジメンブレンの全体構成を示す断面図であり、図6(b)及び図6(c)は図4に示す基板保持装置の部分断面図である。
本実施形態に係るエッジメンブレン(弾性膜)107は、半導体ウェハWの外周縁部に当接する環状の当接部108と、この当接部108から上方に延びてチャッキングプレート106に接続される環状の周壁部109とを備えている。この周壁部109は、外周壁部109aと、外周壁部109aよりも径方向内側に配置された内周壁部109bとから構成されている。当接部108は、周壁部109(外周壁部109a及び内周壁部109b)から径方向内側に向かって張り出した形状を有している。外周壁部109aと内周壁部109bとの間に位置する当接部108の部位には、周方向に延びる切れ目118が設けられ、これにより、当接部108は外周壁部109aと内周壁部109bとの間において外側当接部108aと内側当接部108bとに分断されている。
図6(b)及び図6(c)に示すように、外周壁部109a及び内周壁部109bは、環状のエッジリング104の外周面及び内周面に沿って上方に延び、それぞれの上端がチャッキングプレート106とエッジリング104の上面との間に挟みこまれている。エッジリング104はねじ(図示せず)によりチャッキングプレート106に固定されており、これにより、エッジメンブレン7がチャッキングプレート106に着脱可能に取付けられる。上述した流体路9−4はエッジリング104の内部を鉛直方向に貫通し、エッジリング104の下面で開口している。従って、エッジリング104、エッジメンブレン107、及び半導体ウェハWにより画成された環状の圧力室122は流体路9−4に連通し、流体路9−4、圧力コントローラ3−4及びレギュレータR4を介して圧縮空気源4に接続されている。
周壁部109は上下方向に、即ち、半導体ウェハWに対して略垂直方向に伸縮自在な伸縮部140を有している。より具体的には、周壁部109を構成する外周壁部109aは、上下方向に伸縮自在な伸縮部140aを有しており、この伸縮部140aは、外周壁部109aの一部が周方向に沿って内方に折り曲げられた後、さらに外方に折り返された構成を有している。この伸縮部140aは、外側当接部108a近傍に位置し、エッジリング104よりも下方の位置に設けられている。また、周壁部109を構成する内周壁部109bにも上下方向に伸縮自在な伸縮部140bが設けられている。この伸縮部140bは、内周壁部109bの下端近傍の部位が周方向に沿って内方に折り曲げられた形状を有している。このような伸縮部140a,140bを外周壁部109a及び内周壁部109bにそれぞれ設けたことにより、当接部108(外側当接部108a及び内側当接部108b)の形状を保持した状態で外周壁部109a及び内周壁部109bを大きく伸縮させることができる。従って、図6(c)に示すように、チャッキングプレート106が上昇したときに、このチャッキングプレート106の動きに伸縮部140a,140bが追従して伸張し、エッジメンブレン7と半導体ウェハWとの接触範囲を一定に維持することができる。
上述したチャッキングプレート106の上方の圧力室121及びチャッキングプレート106の下方の圧力室122,123,124,125には、各圧力室に連通される流体路9−1,9−2,9−3,9−4,9−5を介して加圧空気等の加圧流体を供給する、あるいは大気圧や真空にすることができるようになっている。即ち、流体路9−1〜9−5に設置された圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5によってそれぞれの圧力室121〜125に供給される加圧流体の圧力を調整することができる。これにより各圧力室121〜125の内部の圧力を各々独立に制御する又は大気圧や真空にすることができるようになっている。
ここで、図3及び図4に示すように、各圧力室125,124,123,122に接続された流体路9−1,9−2,9−3,9−4には、各流体路9−1〜9−4を通って各圧力室125,124,123,122に供給される流体の流れ状態を検知するセンサS1,S2,S3,S4がそれぞれ設けられている。
次に、各圧力室125,124,123,122と各センサS1,S2,S3,S4との関係について詳述する。
上記各センサS1,S2,S3,S4は、流体の流れの方向を検知できるようになっている。すなわち、各センサS1,S2,S3,S4は、各流体路9−1,9−2,9−3,9−4を流れる流体(加圧空気)が各圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4側から各圧力室125,124,123,122側に流れるのか、あるいは各圧力室125,124,123,122側から各圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4側に流れるのかを検知できるように構成されている。
また各センサS1,S2,S3,S4は、各流体路9−1,9−2,9−3,9−4を流れる流体の流速を検知できるように構成されている。そして、各センサS1,S2,S3,S4は、各流体路9−1,9−2,9−3,9−4を流れる流体の流速を検知できるため、各流体路9−1,9−2,9−3,9−4の流路面積を乗ずることにより各流体路9−1,9−2,9−3,9−4を流れる流体の流量も検知できるようになっている。なお、この演算はセンサS1〜S4の内部で行う構成にしても良いし、研磨装置を制御するための制御装置(図示せず)の演算部で行うように構成してもよい。
上述のセンサS1〜S4の構成において、各圧力室125,124,123,122に異なった圧力の加圧流体(圧縮空気)が供給された場合に、異なった圧力の境界部でリークが発生した際、隣接した二つの圧力室間において、加圧流体は圧力が高い圧力室側から圧力が低い圧力室側に流れることになる。この場合、圧力の高い側の圧力コントローラから加圧流体は供給され、圧力の低い側の圧力コントローラは加圧流体を大気へ放出することになる。
図7(a)及び図7(b)は、中間エアバッグ119が正常に作動している場合と、中間エアバッグ119が破損した場合の動作を示す説明図である。図7(a)に示すように、中間エアバッグ119が正常に作動している場合には、圧力室123及び圧力室124内の各圧力が設定圧力に到達すれば流体路9−3,9−2を流れる流体の流量はそれぞれゼロになる。しかしながら、図7(b)に示すように、中間エアバッグ119が破損した場合には、加圧流体は圧力が高い圧力室124側から圧力が低い圧力室123側に流れることになる。この場合、圧力の高い側の圧力コントローラ3−2から加圧流体は供給され、圧力の低い側の圧力コントローラ3−3は加圧流体を大気に放出することになる。すなわち、異なった圧力の加圧流体が供給される隣接する二つの圧力室の境界部でリークが発生した際には、加圧流体は、圧力の高い側から圧力の低い側へ決まった方向で、かつ同一の流量で流れる。
通常の半導体ウェハへの加圧または減圧は同時に行われるため、隣接する圧力室に供給される流体の流れ方向は常に同一であるし、流量もそれぞれ異なっている。従って、隣接する二つの圧力室に加圧流体を供給する流体路において、圧力設定の高い側と低い側にそれぞれ流体の流れ方向と流量を検知できるセンサを設けることにより流体のリークを監視することが可能である。すなわち、設置された二つのセンサが圧力の高い方から低い方への流体の流れと同一流量を検知すれば、リークが発生していると判定することができる。この場合、リークの判定には、二つのセンサにより流体の流れ方向だけ検知してもよく、また同一流量だけ検知してもよいが、安定したリークの検知には、これらの両方を監視することが望ましい。
上述のような方法を用いれば、微小リークを検知することが可能になる。従来、メンブレンの寿命は経験的に十分な安全率を見込んで決められていたが、実際に微小亀裂が生じ、そこからの微小リークを検知した時点を寿命と判断することができる。これは、微小亀裂が成長し、大きな「穴」や破断に至るまでには少なからず時間が必要だからである。この場合の微小リークとは、圧力コントローラがフィードバック回路により圧力を補正できる程度の流量を示す。
また、流体の流れ方向を検知できない通常の流量計でも、半導体ウェハに対して押圧力の高低が定まっていれば、リークした際の流体の流れ方向は常に同じであるので、その流れ方向にならって流量計を設置すれば検知可能である。
以上のように本発明は、リークが起こりうる境界部の両側に、それぞれセンサを設置し、リーク発生時と通常の加圧時との流体の流れの状態の相違を利用することで、安定したリーク検知を可能としたものである。
次に、図3及び図4に示す圧力コントロールシステムCSを有したトップリング101を備えた研磨装置の全体の動作について説明する。
上記構成の研磨装置において、半導体ウェハWの搬送時には、トップリング101の全体を半導体ウェハWの移送位置に位置させる。圧力室123及び/又は圧力室124及び/又は圧力室125を流体路9−3及び/又は流体路9−2及び/又は流体路9−1を介して真空源に接続し、圧力室123及び/又は圧力室124及び/又は圧力室125を真空引きするとともに流体路9−5を介して真空源に接続された圧力室121を真空にする。この圧力室123及び/又は圧力室124及び/又は圧力室125の吸引作用によりトップリング101の下端面に半導体ウェハWが真空吸着される。そして、圧力室121の吸引作用により半導体ウェハWともどもチャッキングプレート106をトップリング本体102の内側底面102eに接触するまで上昇させる。次に、半導体ウェハWを吸着した状態でトップリング101を移動させ、トップリング101の全体を研磨面(研磨パッド201)を有する研磨テーブル200の上方に位置させる。なお、半導体ウェハWの外周縁はリテーナリング103によって保持され、半導体ウェハWがトップリング本体102とリテーナリング103で形成される下向き凹の凹部開口100に収容され、保護されている。
次いで、圧力室123及び/又は圧力室124及び/又は圧力室125による半導体ウェハWの吸着を解除し、それとほぼ同時に、圧力室121の吸着を解除するとともにトップリング駆動軸111に連結されたトップリング用エアシリンダ211を作動させてトップリング101を研磨テーブル200に貼着された研磨パッド201に、所定の圧力で下降接触させる。接触後、トップリング101の下端に固定されたリテーナリング103を所定の押圧力で研磨テーブル200の研磨面に押圧すると同時に、圧力室121に加圧流体を供給してチャッキングプレート106を下降させ、エッジメンブレン107及び中間エアバッグ119を半導体ウェハWに対して押圧する。これにより、エッジメンブレン107及び中間エアバッグ119の下面を半導体ウェハWの上面に確実に密着させることができる。この状態で、圧力室122〜125にそれぞれ所定の圧力の加圧流体を供給し、チャッキングプレート106を上昇させると共に、半導体ウェハWを研磨テーブル200の研磨面に押圧する。
このとき、各圧力室121〜125に供給される流体の圧力は、図1に示すホストコンピュータ11に設定されて記憶されており、ホストコンピュータ11から演算部1に各設定圧力が送られ、その結果、演算部1から各圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5に各設定圧力が送られる。各圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5は、レシピが送られてきた最初の時点では、その圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5の精度で各圧力室125,124,123,122,121に設定圧力を印加する。その後、図1に説明した方法で、マスター圧力コントローラ2によって各圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5の圧力の校正を行なう。この校正は、図1の実施形態において説明したように、設定圧力が小さい圧力コントローラから行なうことが応答性の点から望ましい。そして、校正が完了すると、各圧力コントローラ3−1,3−2,3−3,3−4,3−5は、設定圧力に正確に調整された圧力の加圧流体を各圧力室125,124,123,122,121に供給する。これにより、半導体ウェハWに印加される圧力をゾーン(領域)毎に正確に制御することができる。
このとき、チャッキングプレート106の上昇に追従してエッジメンブレン107の伸縮部140a,140bが伸張するため、エッジメンブレン107の下面(当接部108)と半導体ウェハWの外周縁部との接触範囲が一定に維持される。そして、予め研磨液供給ノズル202から研磨液Qを流すことにより、研磨パッド201に研磨液Qが保持され、半導体ウェハWの研磨される面(下面)と研磨パッド201との間に研磨液Qが存在した状態で研磨が行われる。
このように、本実施形態に係るトップリング(基板保持装置)101によれば、エッジメンブレン107と半導体ウェハWの外周縁部との接触範囲が一定に維持されるので、半導体ウェハWの外周縁部での押圧力の変化を防止することができる。従って、半導体ウェハWの外周縁部を含む全面を均一な押圧力で研磨面に押圧することができる。その結果、半導体ウェハWの外周縁部での研磨レートの低下を防止することができ、さらには、外周縁部の径方向内側に位置する領域での研磨レートの局所的な上昇を防止することができる。具体的には、直径200mmの半導体ウェハの場合では半導体ウェハの外周縁部から約20mmに位置する領域、直径300mmの半導体ウェハの場合では半導体ウェハの外周縁部から約25mmに位置する領域での研磨レートの上昇が防止できる。
また、エッジメンブレン107の当接部108に周方向に延びる切れ目118を設けたことにより、周壁部109(外周壁部109a及び内周壁部109b)の下方への伸張性を向上させることができる。従って、圧力室122に供給される加圧流体の圧力を下げた場合でも、エッジメンブレン107と半導体ウェハWとの接触範囲を良好に保つことができ、より少ない押圧力で半導体ウェハWを押圧することができる。
ここで、半導体ウェハWの圧力室122,123,124,125の下方に位置する部分は、それぞれ圧力室122〜125に供給される加圧流体の圧力で研磨面に押圧される。従って、圧力室122〜125に供給される加圧流体の圧力を圧力コントローラ3−4,3−3,3−2,3−1によりそれぞれ制御することにより、半導体ウェハWの全面を均一な力で研磨面に押圧することができ、半導体ウェハWの全面に亘って均一な研磨レートを得ることができる。また、同様に、圧力コントローラ3−5によって圧力室121に供給される加圧流体の圧力を調整し、リテーナリング103が研磨パッド201を押圧する押圧力を変更することができる。このように、リテーナリング103が研磨パッド201を押圧する押圧力と各圧力室122〜125が半導体ウェハWを研磨パッド201に押圧する押圧力を適宜調整することにより、半導体ウェハWの研磨プロファイルを制御することができる。なお、半導体ウェハWには、中間エアバッグ119の当接部を介して流体から押圧力が加えられる部分と、加圧流体の圧力そのものが半導体ウェハWに加わる部分とがあるが、これらの部分に加えられる押圧力は同一圧力である。
上述のようにして、各圧力室121〜125に供給する正確に制御された加圧流体により、リテーナリング103の研磨パッド201への押圧力と半導体ウェハWの研磨パッド201への押圧力とを正確に制御して半導体ウェハWの研磨が行われる。
上述の研磨中において、圧力室122〜125に供給される加圧流体がそれぞれ異なった圧力で、半導体ウェハWが部分的に異なった押圧状態にあるときに、圧力室122〜125に供給している流体路9−1〜9−4に備えられたセンサS1〜S4のうち隣接する二つの圧力室用の二つのセンサがある定まった流体の流れ方向を検知したときに、隣接する圧力室122〜125を隔てている境界部(メンブレン)に破損等が起きたと判定される。したがって、このとき、トップリング101により半導体ウェハWを真空吸着してトップリング101を研磨面から上昇させる等の操作により、半導体ウェハWの研磨を中止する。また、センサS1〜S4のうち隣接する二つの圧力室用の二つのセンサが同一の流量の流体の流れを検知したときに、隣接する圧力室122〜125を隔てている境界部(メンブレン)に破損等が起きたと判定される。したがって、このとき、半導体ウェハWの研磨を中止する。
そして、研磨が終了した際は、圧力室122への加圧流体の供給を止め、圧力室を大気圧に開放すると同時に、圧力室123及び/又は圧力室124及び/又は圧力室125に負圧を形成することにより、半導体ウェハWをトップリング101の下端面に再び真空吸着させる。この時、圧力室121内の圧力を大気圧に開放するか、もしくは負圧にする。これは、圧力室121の圧力を高いままにしておくと、チャッキングプレート106の下面によって半導体ウェハWが研磨面に局所的に押圧されることになってしまうためである。
上述のように半導体ウェハWを吸着させた後、トップリング101の全体を半導体ウェハの移送位置に位置させ、圧力室123及び/又は圧力室124及び/又は圧力室125による真空吸着を解除する。そして、流体路9−3から半導体ウェハWに流体(例えば、加圧流体もしくは窒素と純水を混合したもの)を噴射して半導体ウェハWをリリースする。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
本発明の圧力コントロールシステムの全体構成を示すブロック図である。 校正チャンバの一例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る基板保持装置を備えた研磨装置の全体構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るトップリングを示す縦断面図である。 図5(a)乃至図5(c)は、図4の中間エアバッグを示す拡大断面図である。 図6(a)は本発明の実施形態に係るエッジメンブレンの全体構成を示す断面図であり、図6(b)及び図6(c)は図4に示す基板保持装置の部分断面図である。 図7(a)は中間エアバッグが正常に作動している場合、図7(b)は中間エアバッグが破損した場合の動作を示す説明図である。
符号の説明
1 演算部
2 マスター圧力コントローラ
3−1,3−2,3−3,3−4,3−5 圧力コントローラ
4 圧縮空気源
5 流体路
5a 主流体路
5b−1,5b−2,5b−3,5b−4,5b−5 分岐流体路
6,6−1,6−2,6−3,6−4,6−5 校正チャンバ
6a,6b 圧力ポート
9−1,9−2,9−3,9−4,9−5 流体路
10−1,10−2,10−3,10−4,10−5 圧力制御対象部
11 ホストコンピュータ
12 ダイヤフラム
13A,13B サブチャンバ
14 センサ
15 移動電極
16 測定電極
17 ハウジング
18 参照電極
19 アンプ
20 フィードバック用圧力センサ
100 凹部開口
101 トップリング
102 トップリング本体
102a ハウジング部
102b 加圧シート支持部
102c シール部
102d 球面状凹部
102e 内側底面
103 リテーナリング
104 エッジリング
104a 収容溝
105 ホルダーリング
106 チャッキングプレート(上下動部材)
106c 突起
107 エッジメンブレン(弾性膜)
108 当接部
108a 外当接部
108b 外周壁部
109 周壁部
109a 外周壁部
109b 内周壁部
110 自在継手部
111 トップリング駆動軸
111a 球面状凹部
112 ベアリングボール
113 加圧シート
118 切れ目
119 中間エアバッグ
121,122,123,124,125 圧力室
140,140a,140b 伸縮部
145 押圧部材
146,146a,146b 溝
148 肉厚部
150 補強部材
151 洗浄液路
153 連通孔
160 センサチップ
161 ヒータ
162 温度センサ
171 折り曲げ箇所
172 結合箇所
191 弾性膜
191a つば
191b 中間当接部
191c 基部
191e 接続部
191f 開口
192 エアバッグホルダー
193 凹部
196 硬質部材
197 硬質の材料
200 研磨テーブル
201 研磨パッド
202 研磨液供給ノズル
210 トップリングヘッド
211 トップリング用エアシリンダ
212 回転筒
213,216 タイミングプーリ
214 トップリング用モータ
215 タイミングベルト
217 トップリングヘッドシャフト
280 通孔
280a 第1開口部(流体供給口)
280b 第2開口部
280c 第3開口部
290 補強部材
CS 圧力コントロールシステム
CV−1,CV−2,CV−3,CV−4,CV−5 密閉バルブ
EV,EV−1,EV−2,EV−3,EV−4,EV−5 残圧排気バルブ
FM−1,FM−2,FM−3,FM−4,FM−5 流量計
G 間隙
LV−1,LV−2,LV−3,LV−4,LV−5 大気開放バルブ
Q 研磨液
R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7 レギュレータ
S1,S2,S3,S4 センサ
SV−1,SV−2,SV−3,SV−4,SV−5 遮断バルブ
W 半導体ウェハ

Claims (8)

  1. 複数の圧力制御対象部に加圧流体を供給する複数の圧力コントローラと、
    基準となる圧力を有した加圧流体を供給するマスター圧力コントローラと、
    前記複数の圧力コントローラに対応して設けられ、前記マスター圧力コントローラからの加圧流体が供給されるとともに圧力コントローラからの加圧流体が供給される複数の校正チャンバと、
    前記各校正チャンバ内に設けられ、前記マスター圧力コントローラからの加圧流体と前記圧力コントローラからの加圧流体との差圧を検出する差圧検出部と、
    前記差圧検出部からの信号を受け、前記マスター圧力コントローラからの加圧流体と前記圧力コントローラからの加圧流体との差圧をゼロにするように前記圧力コントローラの出力を調整する演算部とを備えたことを特徴とする圧力コントロールシステム。
  2. 前記差圧検出部は、前記校正チャンバ内に設けられ前記マスター圧力コントローラからの加圧流体と前記圧力コントローラからの加圧流体とを仕切るダイヤフラムと、該ダイヤフラムの変位を検出するセンサとからなることを特徴とする請求項1記載の圧力コントロールシステム。
  3. 前記マスター圧力コントローラと各校正チャンバとの間には密閉バルブが設けられ、該密閉バルブを閉じることにより、前記マスター圧力コントローラからの加圧流体を前記校正チャンバに封止可能であることを特徴とする請求項1又は2記載の圧力コントロールシステム。
  4. 前記密閉バルブが閉じている間、前記校正チャンバからの加圧流体のリークの有無を検出するリークセンサを備えたことを特徴とする請求項3記載の圧力コントロールシステム。
  5. 基板を保持して研磨面に押圧する基板保持装置において、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の圧力コントロールシステムと、
    前記基板を保持する上下動可能なトップリング本体と、
    前記トップリング本体の内部に形成された複数の圧力室と、
    前記複数の圧力室と前記圧力コントロールシステムの複数の圧力コントローラとをそれぞれ接続する流体路とを備えたことを特徴とする基板保持装置。
  6. 前記複数の流体路に設置され該流体路を流れる流体の流れの状態を検知するセンサを備えたことを特徴とする請求項5記載の基板保持装置。
  7. 前記複数の圧力室のうち境界部により隔てられた隣接する二つの圧力室にそれぞれ流体を供給する二つの流体路に、それぞれ前記センサが設置されていることを特徴とする請求項6記載の基板保持装置。
  8. 研磨面を有する研磨テーブルと、
    請求項5乃至7のいずれか1項に記載の基板保持装置とを備えたことを特徴とする研磨装置。
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