JP2005075711A - カーボンナノチューブの配向方法及び配向したカーボンナノチューブ - Google Patents

カーボンナノチューブの配向方法及び配向したカーボンナノチューブ Download PDF

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Abstract

【課題】 CNTを基材に対して水平に配向させる適切な方法を提供する。
【解決手段】 基材10上の凹部のパターン、又はカーボンナノチューブに対する親和性を有する材料のパターン上に、このパターンに対して平行にカーボンナノチューブ(CNT)を配向させることを特徴とする、CNTの配向方法とする。またこのようなパターンに対して平行に配向しているカーボンナノチューブ(CNT)とする。
【選択図】 図1

Description

本発明はカーボンナノチューブ(以下では、「CNT」とする。)の配向方法に関する。
平面ディスプレイ(FED)、マイクロ波電子管等のための電子放出素子、マイクロエレクトロニクス分野での配線などの用途のために、配向したCNTが注目されている。その理由としては、CNTが極めて細い先端構造を有するので電子放出源として使用すると高い電子密が得られること、またCNTが軸方向に大きい熱及び電気伝導性を有すること等がある。また、配向したCNTは、チューブ間に多くの吸着サイトを有するので、水素やメタンの吸着材料としても有望視されている。
特許文献1では、基材に垂直に配向している電界放出素子用のCNTを得るために、CNTを分散させたペーストをスルーホールに通すことを提案している。
また特許文献2では、基材に垂直に配向している電界放出素子用のCNTを得るために、CNTとVIII族及びI族金属とを含有する電着液から、CNTをカソードに電着させることを提案している。
また更に、特許文献3及び4では、基材に垂直に配向している電界放出素子用のCNTを得るために、耐熱性基材表面に酸化鉄等の触媒物質を堆積させ、この触媒物質を含炭素気体に露出させて、基材に垂直にCNTの束を成長させることを提案している。
非特許文献1では、LB法(Langmuir-Blodgett technique)によって、CNTの光学的に均一な被膜を得ることを示している。ここでは化学的に分散させたシングルウォールCNTを含有する分散液に対して水平に基材を浸漬し、そしてこの分散液に対して基材を垂直にして分散液から引き出すことを繰り返して、基材に水平に配向したCNTの被膜を基材上に作ることを提案している。
また非特許文献2では、MgO(110)基材の(100)面でのへき開によって得られる凹部に、C60フラーレンを配列させることを提案している。またここでは、C60フラーレンの配列のために、金のような金属とC60フラーレンとの親和性も利用できることを開示している。
特許文献1〜4で示されているように、従来は電界放出素子のために基材に垂直にCNTを配向させる方法が検討されていた。また特許文献1〜4及び非特許文献1の方法を使用する場合、ナノオーダーではCNTは必ずしも充分に配向しているとは言えず、特に特許文献1の方法では、CNTを含有するペーストを通過させるスルーホール径はCNT径に比べてはるかに大きく(実施例ではCNT径がおよそ20nmであるのに対して、スルーホール径は25μm)、従ってCNTの移動範囲の拘束が充分ではない。
またトランジスタ等のマイクロデバイスの材料としてCNTを利用する場合、数本のみのCNTが必要とされることがあり、また基材に対して水平に配置されたCNTが必要とされることもある。しかしながら、特許文献1〜4並びに非特許文献1及び2の方法は、このような用途に利用することが困難である。
また更に、CNTを水素又はメタンの吸着用途に使用する場合には、CNTが互いに接触しないように間隔をあけて配置し、水素又はメタン吸着に利用できるCNTの表面積を増大させることが好ましいが、上記文献記載の方法ではこれを達成できない。
特開2001−93404号公報 特開2000−251614号公報 特開2002−530805号公報 特開2002−338221号公報 Yeji Kim et al.、フラーレンナノチューブ総合シンポジウム、47(P) Nobuyuki Iwata et al.、フラーレンナノチューブ総合シンポジウム、97(P)
本発明では、CNTを基材に対して水平に配向させる適切な方法を提供する。
本発明のCNTの配向方法は、カーボンナノチューブを含有する分散液から、基材上の凹部のパターン又はカーボンナノチューブに対する親和性を有する材料のパターン上に、このパターンに対して平行にカーボンナノチューブを配置することを特徴とする。尚、本明細書の記載において、用語「親和性」は、化学的結合をもたらす反応の反応性だけでなく、反応を伴わない結合性も含む概念である。
これによれば、基材に対して平行な特定の方向で、CNTを配向させることができる。また特に比較的破損しやすいSWCNT(シングルウォールカーボンナノチューブ)の場合には、互いに間隔を空けて配置することによって相互の接触による破損を抑制できる。
本発明の1つの態様では、CNTを配向させるパターンが基材上の凹部、特に略V字構造部である。
この態様によれば、基材の物理的な形状によって、CNTを基材に対して平行な特定の方向に配向させることができる。
本発明の1つの態様では、CNTを配向させる凹部が結晶上のへき開面である。
結晶のへき開によって得られる凹部は数ナノ程度のものが利用可能であるので、一般に直径が数ナノ程度であるSWCNTの配列のために適当である。
本発明の1つの態様では、CNTを配向させるパターンが、CNTとの親和性が大きい材料のパターン、例えば金のような金属材料又はπ電子系を有するポリマー材料のパターンであり、特にこのCNTとの親和性が大きい材料のパターンが基材上の凹部内に配置されている。またCNTを配向して配置させるパターン以外の箇所が、分散液中のCNT以外の材料との大きい親和性を有するようにすることができる。
この態様によれば、CNTとパターンを形成する材料との親和性を利用して、CNTを配向させることができる。また特にCNTとパターンを形成する材料とが化学的結合を形成する場合、CNTの配向及びその固定を促進できる。またCNTを配向して配置させるパターン以外の箇所が、分散液中のCNT以外の材料との親和性を有するようにした場合には、CNTの配向を更に促進できる。
本発明の1つの態様では、使用するCNTが表面に官能基を有するCNT、例えば−OH基を有するCNT、−SH基を有するCNT、又は分散し易いようにされたCNTである。この場合には、基材上のパターンがこれらの官能基に対して親和性の材料、特に基材上の凹部内に配置されているこれらの材料のパターンであってよい。
この態様によれば、分散液へのCNTの分散を促進すること、及び/又はCNTの配向を更に促進し、安定化することができる。
本発明の1つの態様では、CNTの長さが1μm以下、特に0.5μm以下、より特に0.1μm以下である。
この態様によれば、比較的剛直なCNTの筒状の形態を維持できるので、CNTが屈曲して基材のパターン上に乗りにくくなることを防ぐことができる。
本発明の1つ態様では、CNTを配向させた後で、パターン上のCNT以外のCNTを分散媒によって除去する。
この態様によれば、配向したCNT上に積層したCNTを除去して、基材上にCNTの単一層を形成することができる。この場合、官能化等によってCNTが分散媒に分散し易いようにして、パターン上の第1層目のCNT以外の不要なCNTを分散媒で洗い流すことができる。またCNTとパターンとの間に親和性がある場合には、積層したCNTの除去を抑制できる。
本発明の1つの態様では、CNTを配向させるときに、基材上のパターンに対して平行な方向の磁場を付与する。
この態様によれば、CNTの配向が促進される。これは、CNTが反磁性体であり、CNTの軸に平行な方向の反磁性磁化率が、軸に垂直な方向の反磁性磁化率よりも小さいので、CNTを磁界中に配置すると、磁場を排除するようにして(すなわち反磁性磁化が最低になるようにして)、磁場と平行な方向でCNTが安定化することによると考えられる。
本発明の1つの態様では、CNTを配向させるときに、基材上のパターンに対して平行な方向の電場を付与する。
この態様によれば、CNTの配向が促進される。これは、電場付与による電気泳動速度が電気泳動をする物質の形状に依存すること(CNTの軸方向での電気泳動速度がCNTの垂直方向での電気泳動速度よりも大きくなる)、電場の影響でCNTに双極子モーメントが励起されること等によると考えられる。また、CNTの表面に存在するマイナスイオンの移動速度も、CNTの配向に貢献することが考えられる。
本発明の1つの態様では、パターン上のCNT以外のCNTを分散媒によって除去した後で、パターン上のCNTの上部に熱伝導性材料、例えば金属の蒸着膜を提供する。
CNTは軸方向の伝熱性が銅の約10倍であるが、CNT間の伝熱性は高くない。従ってパターン上のCNTの上部に熱伝導性材料、例えば金属の蒸着膜を提供してCNT同士を互いにつなぐと、CNT間の伝熱性を改良できる。
本発明の1つの態様では、パターン上のCNTに、フッ素化CNT、フラーレン等の他の材料を配置することによって、又はパターン上に配置された複数のCNTが有する官能基を互いに架橋させることによって、パターン上のCNTの相対的な位置を固定化する。またこのようにして得られたCNTの層に、更にCNTの層を積層させることもできる。
本発明の1つの態様では、パターン上のCNT以外のCNTを分散媒によって除去した後で、パターン上のCNTとは異種の材料、例えばフラーレンを、パターン以外の箇所に提供する。この場合に、パターン以外の箇所に予めエッチング処理を行っておくこともできる。
本発明の1つの態様では、CNTの配向後に、基材上の凸部又は基材を除去する。
この態様によれば、最終形状において基材上の凸部が不要である場合に、エッチングなどによって、この凸部を除去することができる。また最終形状において基材が不要である場合に、樹脂のような有機系基材の場合には酸化燃焼させて、無機系基材の場合にはフッ素などで溶解させて基材を除去することができる。
本発明の1つの態様では、CNTを分散媒に分散させ、CNTを配置することを意図した凹部のパターンを有する基材をこの分散液に入れ、特にパターンが液面と該平行になるようにして、分散液から基材を引き上げる又はこの分散液の液面を下げることによって、CNTを基材の凹部内に配列させる。尚、基材の引き上げ又は液面の低下の際には、随意に基材に振動、特に超音波振動を与えて、凹部内へのCNTの配置を促進できる。
この態様によれば、液面での分散液の流れを利用して、基材の凹部内へのCNTの配置を促進できる。
本発明の1つの態様では、CNTを分散媒に分散させ、CNTに対して親和性の材料のパターンを有する基材をこの分散液に入れ、親和性によってCNTがパターン上に配置された後で、分散液から基材を引き上げる又はこの分散液の液面を下げることによって、CNTを基材のパターン上に配列させる。ここでは上記と同様に、振動を伴って基材を引き上げることもできる。
この態様によれば、パターンを構成する材料のCNTに対する親和性を利用して、基材のパターン上へのCNTの配置を促進できる。
また本発明は、基材上の凹部のパターン又はカーボンナノチューブに対する親和性を有する材料のパターン上に、このパターンに対して平行に配向して配置されているカーボンナノチューブである。
このパターンに対して平行に配向しているカーボンナノチューブは、上記記載の方法によって得ることができる。
本発明によれば、CNTを基材に対して水平に配向させることができる。
以下では図を参照して本発明の方法の実施形態を具体的に説明するが、これらの説明及び図は本発明の方法の説明のためのものであり、本発明はこれらに限定されるものではない。
CNTとしては、HiPco法SWCNT、すなわち高圧の一酸化炭素を反応させて作った単層CNTを使用できる。また基材としては任意の材料を使用できるが、例えばマイカ、炭化ケイ素、ポリマー材料、シリコン、金又は任意の他の金属材料等を考慮することができる。
図2で示すような、基材20上の凹部22の形成のためには、マイクロエレクトロニクス分野で使用される任意の微細加工技術、例えばリソグラフィー技術、エッチング技術などを利用できる。ここで図2の凹部22の幅及び高さはCNTが1本のみ入るような幅及び高さに限定されるものではなく、複数本のCNTが保持されるようなものでも当然によい。
基材上の凹部として使用できる結晶のへき開面としては、SiやMgOのへき開面がある。例えばMgOの(110)面を12時間にわたって1,000℃でアニール処理し、表面にノコギリ状の凹凸を生じさせたものを利用できる。このようにして得られるMgOのへき開面を利用した凹部は、図1で示されている。図1では、MgO基材10の(100)へき開面によって得られる凹凸の凹部に、CNTが配置されている。ここでは面11が(100)面を示し、矢印12、13及び14はそれぞれ(001)面、(110)面及び(010)面の法線ベクトルを示している。尚、図1の凹部の幅及び高さはCNTが1本のみ入るような幅及び高さに限定されるものではなく、複数本のCNTが保持されるようなものでも当然によい。尚、この図1に示す凹部にはCNTに対する親和性を有する材料19が配置されている。
図3で示すようなCNTと親和性の大きい材料、例えば金、π原子を有するポリマー等のパターン32の基材30上への提供は、マイクロエレクトロニクス分野で使用される任意の微細加工技術、例えばリソグラフィー技術、蒸着技術、スパッタリング、エッチング技術等によって行うことができる。また荷電粒子線への露出によって基材の表面に活性化されたパターンを作り、ここにCNTと親和性の高い材料32を配置することもできる。CNTはこのようなCNTと親和性の高い材料のパターン又は基材上の部分32上に、親和力によってパターンに平行に配向させる。
CNTの表面に官能基を提供するためには、例えば硝酸などの強酸の存在下でCNTに超音波処理を行って、CNTの表面に存在する欠陥部分にOH基を与えることができる。
また金などの金属のパターンに対して大きい親和性を有するメルカプト基をCNT表面に与えることもできる。これは例えば、CNT表面にあるCOOH基やOH基をSH基に変えることによって行う。具体的には、例えば表面に−COOH基を有する単層CNTと塩化チオニルと少量のDMF(N,N−ジメチルホルムアミド)とを、不活性ガス雰囲気において70℃で24時間還流させた後、遠心分離器にかけて沈殿物を分離して回収する。この操作によれば、CNTの表面−COOH基は−COCl基にされている。その後、回収されたCNTをTHFにて洗浄・回収し、再度THFに分散させた単層CNTに4−アミノチオフェノールを滴下する。この操作によれば、CNTの表面の−COCl基はCONH−C64−SH基にされている。
またメルカプト基をCNT表面に与えるためには例えば、表面に−OH基を有する単層CNTを、亜硫酸水溶液とアンモニア水溶液とを含有する水溶液に加え、これを150℃で8時間にわたって還流した後で未反応成分を除去する。この操作によれば、CNTの表面−OH基は−NH2基にされている(Buckerer反応)。その後、得られたCNTをジクロロメタン中に分散させ、5−カルボキシ−1−ペンタンチオールと反応させる。この操作によれば、CNTの表面の−NH2基は−NHCO−C510−SH基にされている。
CNTの表面の官能基と親和性の高い材料のパターンを基材上に形成するためには、リソグラフィー技術、エッチング技術、蒸着技術などを利用できる。また基材の表面に活性化されたパターンを作るためには、荷電粒子線への基材の露出を利用することができる。
また更に、図4で示すように、例えばマイカである基材40に金のようなCNTに対する親和性が大きい材料の表面42を与え、部分的に他の材料44、例えばポリマーで被覆して、CNTを配向させる凹部のパターン46を得ることもできる。より具体的にはメルカプロパノールの自己組織化単分子膜で金表面を被覆して、このポリマーで覆われていない金の縞状領域を得ることができる。
CNTの長さを切断するためには、任意の方法を用いることができるが、例えば硝酸:硫酸=3:1の混酸中においてCNTに24時間にわたって超音波処理(400W)を行い、その後で0.2μmでのフィルターでろ過、NaOH(0.1N)での洗浄、イオン交換水での2回の洗浄、H22:H2SO4=1:4の混合液での1時間にわたる70℃での還流、0.2μmフィルターでのろ過、イオン交換水での洗浄、0.2μmフィルターでのろ過を行い、そしてメタノールに分散させ、遠心分離を行い、上澄み中から略1μm以下の長さに切断されたCNTを得ることができる。
このCNTを基材上で配向させ、及び/又は配向しなかったCNTを除去する媒体としては、CNTを分散させる任意の分散媒を使用でき、例えばメタノール、エタノール、2−プロパノールのようなアルコール、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、二硫化炭素、(ジ)クロロベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)を使用できる。
CNTを配向させるときにパターンに沿って電界又は磁界を付与してCNTの配向を促進する場合、例えばCNTを配向させるパターンに平行に電極間電圧Vpp=15V、5MHzの電圧を印加すると良好な配向結果が得られる。
図5で示すように、基材50のパターン上のCNTにフラーレン等の他の材料を配置する場合、これはCNTの表面の官能基と、フラーレンの表面の官能基との反応を利用して行うことができる。
基材上の凹部にCNTを配置する場合、図6(a)で示すように、CNTをメタノールのような分散媒62に分散させ、CNTを配置することを意図した凹部のパターンを有する基材60をこの分散液に入れる。その後図6(b)で示すように、凹部のパターンが液面と該平行になるようにして、分散液62から基材60を引き上げる又はこの分散液62の液面を下げることによって、基材上での分散媒の流れを利用してCNTを基材60の凹部内に配列させることができる。
CNTに対する親和性を有する材料のパターンにCNTを配置する場合にも、これと同様にして行うことができるが、配置されたCNTの位置を維持するために、流下する分散液によってCNTが流されないようにして、例えば流下する分散液に対してCNTが垂直になるようにして、分散液62から基材60を引き出してもよい。
以下に本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1>
(a)CNT
CNTとてしは、HiPco法SWCNT、すなわち高圧の一酸化炭素を反応させて作った単層CNTを使用する。またこのHiPco法SWCNTは、CNT表面へのOH基の提供及び略1μm以下の長さへの切断のために、硝酸:硫酸=3:1の混酸中において24時間にわたって超音波処理(400W)を行し、その後で0.2μmでのフィルターでろ過、NaOH(0.1N)での洗浄、イオン交換水での2回の洗浄、H22:H2SO4=1:4の混合液での1時間にわたる70℃での還流、0.2μmフィルターでのろ過、イオン交換水での洗浄、0.2μmフィルターでのろ過を行い、そしてメタノールに分散させ、遠心分離を行い、上澄み中から、OH基を有し且つ略1μm以下の長さに切断されたHiPco法SWCNTを得る。
(b)基材及び基材上のパターン
基材としては、酸化マグネシウム(MgO)を用いる。これは立方晶系結晶で岩塩構造を示す。この基材上にCNTを配向させるパターンを得るために、MgOの(110)面を12時間にわたって1,000℃でアニール処理して、表面に図2に示すようなノコギリ状の凹凸を生じさせる。その後、この凹部に金を蒸着させる。
(c)基材上のパターンへのCNTの配置
上記でのようにして得られるOH基を有するHiPco法SWCNTを、メタノールに分散させ、この分散液中に図6(a)のようにして上記MgO基材を入れ、図6(b)のようにして斜めに分散液から引き出す。
<実施例2>
(a)CNT
CNTとしては、実施例1(a)と同様にして得られるOH基を有するHiPco法SWCNTを用いる。
(b)基材及び基材上のパターン
基材としては、金被覆を有するマイカ基材を用いる。この基材にメルカプトプロパノールを作用させて、自己組織化単分子膜によって図4に示すような1.4nm幅の凹部を有するの縞構造を得る。尚、この凹部では金表面が露出している。
(c)基材上のパターンへのCNTの配置
実施例1(c)と同様にして、金表面が露出している縞状の凹部に、HiPco法SWCNTを配置する。
本発明で使用できるパターンの第1の実施態様及びそこに配置されたCNTを表す斜視図である。 本発明で使用できるパターンの第2の実施態様を表す斜視図である。 本発明で使用できるパターンの第3の実施態様を表す斜視図である。 本発明で使用できるパターンの第4の実施態様を表す斜視図である。 本発明で使用できるパターンの第5の実施態様、そこに配置されたCNT及びこのCNT上に配置されたフラーレンを表す斜視図である。 本発明でCNTを配向させる方法を説明する図である。
符号の説明
10,20,30,40,50,60…基材
19,32…CNTに対する親和性を有する材料
22,46…凹部
42…金層
44…メルカプトプロパノールの自己組織化単分子膜
62…分散液
CNT…カーボンナノチューブ

Claims (2)

  1. カーボンナノチューブを含有する分散液から、基材上の凹部のパターン又はカーボンナノチューブに対する親和性を有する材料のパターン上に、このパターンに対して平行にカーボンナノチューブを配置することを特徴とする、CNTの配向方法。
  2. 基材上の凹部のパターン、又はカーボンナノチューブに対する親和性を有する材料のパターン上に、このパターンに対して平行に配向して配置されているカーボンナノチューブ。
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