JP2005075397A - 充填包装機における包装フィルムのトリミング処理装置および包装フィルムのトリミング処理方法 - Google Patents
充填包装機における包装フィルムのトリミング処理装置および包装フィルムのトリミング処理方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 トリミング機構によって包装フィルムの余剰部分である耳部箇所を良好に取り除くとともに、吸引機構によって耳部を回収する際に騒音を極力低減することのできる充填包装機における包装フィルムのトリミング処理装置およびそのトリミング処理方法を提供するものである。
【解決手段】 充填包装機における包装フィルムのトリミング処理装置であって、縦シール機構5によってヒートシールされた縦シール部FHによる切り屑となる耳部FEをカットするトリミング刃11Aを備えたトリミング機構11と、このトリミング機構11の下流側にて切り屑となる耳部FEを吸引して回収する吸い込み口12Aを備えた吸引機構12と、充填包装機の起動時あるいは再起動時において吸引機構12による吸引力を高めに設定し、その後に吸引力を弱めるように設定する制御部13とを備えてなること。
【選択図】 図2
【解決手段】 充填包装機における包装フィルムのトリミング処理装置であって、縦シール機構5によってヒートシールされた縦シール部FHによる切り屑となる耳部FEをカットするトリミング刃11Aを備えたトリミング機構11と、このトリミング機構11の下流側にて切り屑となる耳部FEを吸引して回収する吸い込み口12Aを備えた吸引機構12と、充填包装機の起動時あるいは再起動時において吸引機構12による吸引力を高めに設定し、その後に吸引力を弱めるように設定する制御部13とを備えてなること。
【選択図】 図2
Description
本発明は、連続移送される包装フィルムを縦横に三方シールあるいは四方シールすることによって、液体や粉体あるいは粘稠物質などの被包装物を密封シールするようにした充填包装機に関し、特に充填包装機の縦シール機構によってヒートシールされた縦シール部の不要箇所である耳部(切り屑)などを取り除く充填包装機における包装フィルムのトリミング処理装置およびトリミング処理方法に関するものである。
従来より、たとえば液体や粉体あるいは粘稠物質などの被包装物を充填して密封シール包装袋としては、一般的に合成樹脂製のフィルムあるいはこれとアルミニウム箔などとを接合した積層物などの包装材料からなる包装フィルムを、縦横に三方シールあるいは四方シールすることによって包装袋を形成している。
従って、このような包装袋を得るために三方シールあるいは四方シールシールして包装する充填包装機としては、ロール状に巻かれたロールフィルムからフィルムが引き出し案内され、折返し機構によって二つ折りに折り返されたフィルムが縦シール機構のシール刃によって縦シールされ、次いで横シール機構の横シール刃により横シールが施されて袋状(包装袋の底部が形成された状態)となり、この袋状となった包装フィルム内に充填機構によって内容物が充填され、続いて前記横シール機構により袋口側が横シールされて小袋状の包装袋が形成された後、その包装袋を繋いだままで連続した状態にて送り出したり、あるいはカッター機構によって切断することによって一つずつに分離された包装袋を個々に搬出するようにしている。
ところで、前述した従来の充填包装機にあっては、縦シール機構や横シール機構により包装フィルムをヒートシールしつつ送り出しているが、ロール状に巻かれたロールフィルムの巻きムラやロールフィルムから引き出されたフィルムの張力変動などによって包装フィルムが偏って送られることがあり、このためフィルム折返し部による折返し位置が偏ったまま送られてしまうと、折り返された包装フィルムの端部同士を縦シール機構によってヒートシールした際、縦シール位置が所定の位置より変動してしまい、縦シール部によるフィルムの側縁のシール間隔がばらついたり、フィルムの端部同士が不揃いとなってしまう結果となったり、あるいは筒状に包装シールされた縦シール部箇所の端部に余剰部分が発生してしまうことがあるため、その縦シール部の耳部を取り除くことによって包装形態を良好に保つようにした包装装置が知られている。(たとえば、特許文献1を参照。)
特開平3−14408号公報
この場合、包装フィルムの端部である余分な部分、すなわち縦シール部箇所の耳部の箇所を耳カッタ(円板状カッタ)によって分離するようにしている。このため、分離された切り屑である包装フィルムの耳部は、時として製品である包装袋に静電気の作用によって付着してしまうことがあり、これにより切り屑となる耳部を取り除く作業に手間取ってしまうことがある。
この点を考慮するものとして、本願出願人は切り屑となる耳部を吸引機構によって吸い取る機構を提案している。(以下の特許文献2を参照。)
特開2001−240008号公報
このような特許文献2による充填包装機においては、包装フィルムの縦シール箇所に存在する余分な耳部となる箇所をトリミング機構(トリミング刃)によって裁断し、この裁断された切り屑となる耳部を吸引して回収する吸い込み口を備えた吸引機構にて吸い込むことによってゴミなどの発生を防ぐことができると同時に、前述した問題点であった静電気による包装袋への付着なども無くなるという効果が得られた。
しかしながら、トリミング機構によって分離される余剰部分(耳部)は、常時吸い寄せられながら回収されるため、ゴミの発生を防ぐことができるものの、吸引機構による騒音の問題が残されている。
そこで本発明は、従来の問題点に着目し、トリミング機構によって包装フィルムの余剰部分である耳部箇所を良好に取り除くとともに、吸引機構によって耳部を回収する際に騒音を極力低減することのできる充填包装機における包装フィルムのトリミング処理装置およびそのトリミング処理方法を提供するものである。
本発明は、前記課題を解決するため、請求項1に記載の通り、連続移送される包装フィルムの長手方向に沿って縦シールして筒状に形成する縦シール機構と、この筒状に形成された包装フィルム内に被包装物を充填する充填機構と、筒状に形成された包装フィルムの幅方向に沿って所定の間隔にて横シールすることによって包装袋を連続包装する横シール機構と、前記縦シール機構によってヒートシールされた縦シール部による切り屑となる耳部をカットするトリミング刃を備えたトリミング機構と、このトリミング機構の下流側にて前記切り屑となる耳部を吸引して回収する吸い込み口を備えた吸引機構と、前記充填包装機の起動時あるいは再起動時において前記吸引機構による吸引力を高めに設定し、その後に吸引力を弱めるように設定する制御部と、からなることを特徴とする充填包装機における包装フィルムのトリミング処理装置である。
また請求項2では、請求項1に記載の充填包装機における包装フィルムのトリミング処理装置において、前記制御部は、前記充填包装機の起動時あるいは再起動時において初期の吸引力を高めに設定し、所定の時間経過後に吸引力を弱めるように設定してなることを特徴とするものである。
また請求項3では、請求項1に記載の充填包装機における包装フィルムのトリミング処理装置において、前記制御部は、前記充填包装機の起動時あるいは再起動時において初期の吸引力を高めに設定し、前記包装フィルムの繰り出し量が所定の長さに達した時点にて吸引力を弱めるように設定してなることを特徴とするものである。
また請求項4では、請求項1に記載の充填包装機における包装フィルムのトリミング処理装置において、前記制御部は、前記充填包装機の起動時あるいは再起動時において初期の吸引力を高めに設定し、前記包装フィルムの切り屑となる耳部位置が前記吸い込み口を備えた吸引機構に達したことを検知した後に吸引力を弱めるように設定してなることを特徴とするものである。
また本発明は、前記課題を解決するため、請求項5に記載の通り、連続移送される包装フィルムを縦シール機構によりフィルムの長手方向に沿って縦シールして包装フィルムを筒状に形成する工程と、この筒状に形成された包装フィルム内に充填機構を介して被包装物を充填する工程と、筒状に形成され、前記被包装物が充填された包装フィルムの幅方向に沿って横シール機構を介して所定の間隔にて横シールして包装袋を連続包装してなる工程と、前記縦シール機構によってヒートシールされた縦シール部による切り屑となる耳部をトリミング刃を備えたトリミング機構によってカットする工程と、前記トリミング機構の下流側にて前記切り屑となる耳部を吸い込み口を備えた吸引機構によって吸引して回収する工程と、制御部を介して前記充填包装機の起動時あるいは再起動時において前記吸引機構による吸引力を高めに設定し、その後に吸引力を弱めるように設定してなる工程と、からなることを特徴とする充填包装機における包装フィルムのトリミング処理方法である。
また請求項6では、請求項5に記載の充填包装機における包装フィルムのトリミング処理方法において、前記制御部は、前記充填包装機の起動時あるいは再起動時において初期の吸引力を高めに設定し、所定の時間経過後に吸引力を弱めるように設定してなることを特徴とするものである。
また請求項7では、請求項5に記載の充填包装機における包装フィルムのトリミング処理方法において、前記制御部は、前記充填包装機の起動時あるいは再起動時において初期の吸引力を高めに設定し、前記包装フィルムの繰り出し量が所定の長さに達した時点にて吸引力を弱めるように設定してなることを特徴とするものである。
また請求項8では、請求項5に記載の充填包装機における包装フィルムのトリミング処理方法において、前記制御部は、前記充填包装機の起動時あるいは再起動時において初期の吸引力を高めに設定し、前記包装フィルムの切り屑となる耳部位置が前記吸い込み口を備えた吸引機構に達したことを検知した後に吸引力を弱めるように設定してなることを特徴とするものである。
本発明による充填包装機における包装フィルムのトリミング処理装置および包装フィルムのトリミング処理方法においては、トリミング刃を備えたトリミング機構によって連続移送される包装袋の縦シール部による切り屑となる耳部が良好に裁断(カット)されるとともに、そのカットされた耳部が吸い込み口を備えた吸引機構を介して吸引されて回収される。その際、制御部を介して充填包装機の起動時あるいは再起動時において吸引機構による吸引力を高め、その後に吸引力を弱めるように設定してなることにより、充填包装機の初期の作動時にトリミング機構によって切り屑となる耳部が裁断されながら吸引機構の吸い込み口から負圧を高めた状態にて吸い込まれる。その後、次々と帯状にカットされた切り屑となる耳部は吸引機構の吸い込み口から吸い込まれて回収されるが、一旦吸い込み口へと吸い込み導入された帯状の切り屑となる耳部は、吸引力が弱められたとしても吸い込み口を介して案内されながら良好に吸引される。この結果、初期の段階においては吸引機構によって切り屑の端部が良好に吸い寄せられ、また吸い込み口から連続的に負圧が高められた状態にて送り込まなくとも、耳部が吸い込み案内された後においては弱い負圧力(吸引力)にて簡単に吸い込み案内されるものであり、吸い込みによる騒音も抑えられるものとなり、しかも省電力化も可能となるものであり、これにより所期の目的を十分達成することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照にして説明する。本発明に係る第1実施形態における充填包装機の概略構成とその動作については、図1から図4を参照して述べる。
同図において、充填包装機の全体概要の構成として、1はその充填包装機の機台であって、その機台1の側方には保持枠2が設けられ、この保持枠2に包装フィルムFを巻回したフィルム巻反Rが着脱交換可能に設けられている。
またフィルム巻反Rから引き出し案内される包装フィルムFは、フィルム案内機構3を介して所定のテンションが付与されて一旦上方へと引き出し案内され、機台1の上部に設けたフィルム折返し機構4により包装フィルムFの長手方向に沿って二つ折りに折り返されて下方へ引き出し案内されるように構成されている。
この実施例では、この下方へ引き出し搬送される二つ折りに折り返されたフィルムFに縦シール機構5の一対の縦ヒートシールロール5Aにより、縦方向に各々折返し縁部と中間部と折返し端部同志(左右両縁部と中間部)とが縦ヒートシールされて縦シール部FHが形成され、次いで前記縦シール機構5の下方に配設された横シール機構6によって横ヒートシールされて横シール部FSが形成される。
この場合、横シール機構6の一対の横ヒートシールロール6Aにより横方向に所定間隔を置いて横ヒートシールされて横シール部FSが形成され、この横シール部FS箇所により先ず左右並設状態に二つの包装袋となる有底筒状の底部が形成され、これにより有底筒状に形成された包装フィルムF内に充填機構7のそれぞれの充填ノズル部7A,7Bから被包装物Wが充填され、続いて包装フィルムFを送り出した後に横シール機構6の横ヒートシールロール6Aにより包装フィルムFの袋口部となる箇所を横ヒートシールし、この横ヒートシールによる横シール部FSと前記縦シール部FHとによって包装フィルムFの四方がヒートシールされて被包装物Wが封止される。このようにして被包装物Wが充填されて四方がヒートシールされた包装袋Pは、次々と連続して繋がった連包状態で包装袋Pが下方へと連続搬送されるように構成されている。
またこの第1実施形態における充填包装機では、横シール機構6の下方に開封用ノッチNを形成するためのノッチ形成機構8が配設され、さらにこの下方側に位置して左右並設状態(横2列)の包装袋Pの中央の縦シール部FH部分を切り離すためのカッタ刃を備えたスリッタ機構9が配設され、さらにこの下方には、上下に繋がっている連包状態の包装袋Pの横シール部FSのほぼ中央部を切り離して搬出するカッタ刃を備えた切断機構10が配設されている。
また前記ノッチ形成機構8は、左右並設状態の包装袋Pの両端側に位置してそれぞれ設けられ、それぞれのノッチ形成機構8には、図2に示すように両端側に設けられた各縦シール部FH部分に開封用のノッチNを入れるための切り込み刃8Aが設けられ、連続移送される包装袋Pの両端側の縦シール部FHの所定の箇所に、包装袋Pの縦シール部FHの奥行き方向に向けて切り込みからなる開封用ノッチNが形成される。
また、横シール機構6とノッチ形成機構8との間に位置し、二つ折りに折り返された包装フィルムFの折返し両端縁部分に施された縦シール部FH箇所に、連続移送される包装袋Pの縦シール部FHによる切り屑となる耳部FEをカットするトリミング刃11Aを備えたトリミング機構11が設けられている。
また、トリミング機構11の下流側には、切り屑となる耳部FEを吸引して回収するための吸い込み口12Aを備えた吸引機構12が設けられ、この吸引機構12と隣接する下流側には、前述したように連続移送される包装袋Pの縦シール部FH箇所に切り込みからなる開封用ノッチNを形成するためのノッチ形成機構9が配置されている。
また、充填包装機の起動時あるいは再起動時において吸引機構12による吸引力を高めに設定し、その後に吸引力を弱めるように設定する制御部13が設けられている。この場合、第1実施形態における制御部13にはタイマー機構13Aが備えられ、充填包装機の起動時あるいは再起動時に吸引機構12による吸引力が高めに設定され、充填包装機の初期の作動時にトリミング機構11によって切り屑となる耳部FEが裁断されながら吸引機構12の吸い込み口12Aから負圧を高めた状態にて吸い込まれるように設けられるとともに、制御部13のタイマー機構13Aによって、充填包装機の起動時あるいは再起動時から所定の時間t1経過後に吸引機構12による吸引力を弱めるように設定している。
上記構成からなる本発明の充填包装機においては、従来の充填包装機とほぼ同様にしてフィルム巻反Rから引き出し案内されたフィルムFは、フィルム案内機構3を介して所定のテンションが付与されて一旦上方へ引き出し案内され、次いで機台1の上部側に配設したフィルム折返し機構4の折返しガイド4AによりフィルムFの長手方向に沿って二つ折りに折り返されて下方へ引き出し案内され、この下方へ引き出し搬送される二つ折りフィルムFに縦シール機構5の一対の縦ヒートシールロール5Aにより、縦方向に各々折返し縁部と中間部と折返し端部同志とがそれぞれ縦ヒートシールされて縦シール部FHが形成され、次いで縦シール機構5の下方に配設された横シール機構6によってヒートシールすることによって横シール部FSが形成され、これにより左右並設状態に四方シールされた二つの包装袋Pが製袋される。
この際、たとえば二つ折りに折り返された包装フィルムFの端縁部分同士が若干不揃いになってしまったとしても、トリミング機構11に設けられたトリミング刃11Aによって、不揃いとなって縦シール部FHの不要箇所となった耳部FE箇所が包装フィルムFの長手方向に沿って分離されて送り出され、連続移送される包装フィルムFの流れに合わせて切り屑である耳部FEが吸引機構12の吸いこみ口12Aによって吸引されながら回収され、これにより、次の工程によって形成される包装袋Pに切り取られた耳部FEが付着することもなく良品の包装袋Pが連続して生産される。
また、第1実施形態における充填包装機にあっては、充填包装機の起動時あるいは再起動時に充填包装機の操作パネルに設けられているスイッチの起動操作によって起動信号が入力されると、縦シール機構5や横シール機構6あるいは充填機構7などの各種機構がそれぞれ作動するとともに、制御部13を介して吸引機構12も作動するが、制御部13のタイマー機構13Aによって、充填包装機の起動時あるいは再起動時から所定の時間t1経過後に吸引機構12による吸引力を弱めるように設定されているため、充填包装機の初期の作動時にトリミング機構11によって切り屑となる耳部FEが裁断されながら吸引機構12の吸い込み口12Aから負圧を高めた状態にて吸い込まれる。その後、次々と帯状にカットされた切り屑となる耳部FEは吸引機構12の吸い込み口12Aから吸い込まれて回収されるが、一旦吸い込み口12Aへと吸い込み導入された帯状の切り屑となる耳部FEは、吸引力が弱められたとしても吸い込み口12Aを介して案内されながら良好に吸引される。この結果、初期の段階においては吸引機構12によって切り屑である耳部FEが良好に吸い寄せられ、また吸い込み口12Aから連続的に負圧が高められた状態にて送り込まなくとも、耳部FEが吸い込み案内された後においては弱い負圧力(吸引力)にて簡単に吸い込み案内されるものであり、これにより吸い込みによる騒音も抑えられるものとなり、しかも省電力化も可能となる。
また、吸引機構12と隣接する下流側に、連続移送される包装袋Pの縦シール部FHの奥行き方向に向けて切り込みからなる開封用ノッチNを形成するノッチ形成機構8を設けてなることによって、たとえば充填包装機の機械の停止後において、新たに包装フィルムFを縦横シール機構5,6へと繰り出してセットした後、充填包装機を稼動する際に、前記ノッチ形成機構8によって縦シール部FHの切り屑となる耳部FEを事前に切断することができるため、その切断された切れ端部分から吸引機構12の吸いこみ口12Aへと送り込むことが可能となり、縦シール部FHの耳部FEを取り除きながら回収することができる。
また、ノッチ機構8の下流側にて横シール機構6によってシールされた横シール部FSのほぼ中央を切断するカッター機構10を設けてなることにより、縦シール部FHの切り屑となる耳部FEとは別個にして、連続包装された包装袋Pをそれぞれ単一の小袋として分離して搬出することができるものであり、場合によってはカッター機構10を作動することなく連続した包装袋Pとして搬出するように切り換えることも可能としている。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものでなく本発明の要旨の範囲において種々の変形実施が可能であり、前述した第1実施形態による充填包装機における包装フィルムのトリミング処理装置およびトリミング処理方法では、一枚の包装フィルムFを半折り状態に引き出し案内し、この半折りに折り返された折返し端部と折り返されたフィルムFの中央部および折返し端縁(左右両縁部と中間部)とが対をなす縦シール機構5の三つの縦ヒートシールロール5Aにより縦方向に縦ヒートシールして二列に筒状に製袋された包装袋Pを成形するタイプを例にして、制御部13を介して充填包装機の起動時あるいは再起動時において吸引機構12による吸引力を高め、その後に吸引力を弱めるように設定する手段として、制御部13に設けたタイマー機構13Aによって、充填包装機の起動時あるいは再起動時から所定の時間t1経過後に吸引機構12による吸引力を弱めるように設定した例を述べたが、図5と図6に示すように、第2実施形態の充填包装機における包装フィルムのトリミング処理装置およびトリミング処理方法では、一枚の包装フィルムFを半折り状態に引き出し案内し、この半折りに折り返された包装フィルムFの折返し端部と、折り返された包装フィルムFの端縁(左右両端部)を二つの縦ヒートシールロールによってヒートシールし、次いで横シール機構によって包装フィルムFの縦横を四方シールして包装袋Pを成形するタイプの充填包装機において、制御部13を介して充填包装機の起動時あるいは再起動時において吸引機構12による吸引力を高め、その後に吸引力を弱めるように設定する手段として、充填包装機の起動時あるいは再起動時において初期の吸引力を高めに設定し、包装フィルムFの繰り出し量が所定の長さに達した時点にて吸引力を弱めるように設定しても良いものであり、たとえば図示はしないが、フィルム案内機構3に設けられた供給ローラや搬出ローラの回転数あるいはフィルム案内機構3を回転駆動するモータの回転数などをカウントして包装フィルムFの繰り出し量として換算するカウンタ機構13Bを備えた制御部13を設けてなることにより、この制御部13のカウンタ機構13Bによって包装フィルムFの繰り出し量として検出して、所定の包装フィルムFの長さに達した時点において吸引機構12による吸引力を弱めてなることにより、前述した第1実施形態と同様にして充填包装機の初期の作動時にトリミング機構11によって切り屑となる耳部FEが裁断されながら吸引機構12の吸い込み口12Aから負圧を高めた状態にて吸い込まれ、その後、次々と帯状にカットされた切り屑となる耳部FEは吸引機構12の吸い込み口12Aから吸い込まれて回収されるが、一旦吸い込み口12Aへと吸い込み導入された帯状の切り屑となる耳部FEは、吸引力が弱められたとしても吸い込み口12Aを介して弱い負圧力にて簡単に吸い込み案内されながら良好に吸引されるものであり、これにより吸い込みによる騒音も抑えられ、しかも省電力化も可能となる。
また、図7に示すように包装フィルムFを三方シールして包装袋Pを成形するもの、図8で示すように二枚からなるフィルムFを重ね合わせて引き出し案内し、この各包装フィルムFの両端縁を二つの縦ヒートシールロールによって縦方向にヒートシールしつつ包装フィルムFの四方をヒートシールして包装袋Pを成形するもの、あるいは図示はしないが縦シール機構に縦ヒートシールロールを多数設け、この縦ヒートシールロールと横シール機構によって四方シールされた横列単位で多数の包装袋を成形するものなどにおいて、それぞれ得られる包装袋Pの製作過程において包装袋Pに形成された縦シール部FHの余剰部分となる耳部FE箇所をカットし回収する機構を、本発明の充填包装機の機械装置に合わせて装備することにより、同様の効果を得ることができる。
たとえば図7と図8に示す充填包装機において、図9に示すように、第3実施形態の充填包装機における包装フィルムのトリミング処理装置およびトリミング処理方法として、制御部13を介して充填包装機の起動時あるいは再起動時において吸引機構12による吸引力を高め、その後に吸引力を弱めるように設定する手段として、制御部13は、充填包装機の起動時あるいは再起動時において初期の吸引力を高めに設定し、包装フィルムFの切り屑となる耳部FE位置が吸い込み口12Aを備えた吸引機構12に達したことを検知する耳部検出センサ14を設け、この耳部検出センサ14の検出信号に基づいて吸引力を弱めるように設定してなるように構成している。
従って、充填包装機の初期の作動時に包装フィルムFが繰り出されながら包装袋Pが製袋され、この包装袋Pの製袋工程と同期してトリミング機構11によって切り屑となる耳部FEが裁断されながら繰り出され、この繰り出された包装フィルムFの耳部FEが吸引機構12の吸い込み口12Aから負圧を高めた状態にて吸い込まれる。そして帯状にカットされた切り屑となる耳部FEは吸引機構12の吸い込み口12Aに設けられた耳部検出センサ14によって検出され、この検出信号に基づいて制御部13を介して吸引機構12による吸引力が弱められる。これにより前述した各実施形態とほぼ同様に吸い込みによる騒音を抑制することができる。
なお、包装フィルムFの縦シール部FH位置に対して切断する箇所を幅方向に移動調節する調整機構をトリミング機構11に設けたり、そのトリミング機構11の設置位置を任意に選択したり、吸引機構12の吸い込み口12Aの形状や大きさ、吸引力あるいはその取り付け位置などについては適宜に任意に設定すればよいものである。
F 包装フィルム
FE 耳部
FH 縦シール部
FS 横シール部
N 開封用ノッチ
P 包装袋
R フィルム巻反
W 被包装物
1 機台
2 保持枠
3 フィルム案内機構
4 フィルム折返し機構
5 縦シール機構
6 横シール機構
7 充填機構
8 ノッチ形成機構
9 スリッタ機構
10 切断機構
11 トリミング機構
11A トリミング刃
12 吸引機構
12A 吸い込み口
13 制御部
13A タイマー機構
13B カウンタ機能
14 耳部検出センサ
FE 耳部
FH 縦シール部
FS 横シール部
N 開封用ノッチ
P 包装袋
R フィルム巻反
W 被包装物
1 機台
2 保持枠
3 フィルム案内機構
4 フィルム折返し機構
5 縦シール機構
6 横シール機構
7 充填機構
8 ノッチ形成機構
9 スリッタ機構
10 切断機構
11 トリミング機構
11A トリミング刃
12 吸引機構
12A 吸い込み口
13 制御部
13A タイマー機構
13B カウンタ機能
14 耳部検出センサ
Claims (8)
- 連続移送される包装フィルムの長手方向に沿って縦シールして筒状に形成する縦シール機構と、この筒状に形成された包装フィルム内に被包装物を充填する充填機構と、筒状に形成された包装フィルムの幅方向に沿って所定の間隔にて横シールすることによって包装袋を連続包装する横シール機構と、前記縦シール機構によってヒートシールされた縦シール部による切り屑となる耳部をカットするトリミング刃を備えたトリミング機構と、このトリミング機構の下流側にて前記切り屑となる耳部を吸引して回収する吸い込み口を備えた吸引機構と、前記充填包装機の起動時あるいは再起動時において前記吸引機構による吸引力を高めに設定し、その後に吸引力を弱めるように設定する制御部と、からなることを特徴とする充填包装機における包装フィルムのトリミング処理装置。
- 前記制御部は、前記充填包装機の起動時あるいは再起動時において初期の吸引力を高めに設定し、所定の時間経過後に吸引力を弱めるように設定してなることを特徴とする請求項1に記載の充填包装機における包装フィルムのトリミング処理装置。
- 前記制御部は、前記充填包装機の起動時あるいは再起動時において初期の吸引力を高めに設定し、前記包装フィルムの繰り出し量が所定の長さに達した時点にて吸引力を弱めるように設定してなることを特徴とする請求項1に記載の充填包装機における包装フィルムのトリミング処理装置。
- 前記制御部は、前記充填包装機の起動時あるいは再起動時において初期の吸引力を高めに設定し、前記包装フィルムの切り屑となる耳部位置が前記吸い込み口を備えた吸引機構に達したことを検知した後に吸引力を弱めるように設定してなることを特徴とする請求項1に記載の充填包装機における包装フィルムのトリミング処理装置。
- 連続移送される包装フィルムを縦シール機構によりフィルムの長手方向に沿って縦シールして包装フィルムを筒状に形成する工程と、この筒状に形成された包装フィルム内に充填機構を介して被包装物を充填する工程と、筒状に形成され、前記被包装物が充填された包装フィルムの幅方向に沿って横シール機構を介して所定の間隔にて横シールして包装袋を連続包装してなる工程と、前記縦シール機構によってヒートシールされた縦シール部による切り屑となる耳部をトリミング刃を備えたトリミング機構によってカットする工程と、前記トリミング機構の下流側にて前記切り屑となる耳部を吸い込み口を備えた吸引機構によって吸引して回収する工程と、制御部を介して前記充填包装機の起動時あるいは再起動時において前記吸引機構による吸引力を高めに設定し、その後に吸引力を弱めるように設定してなる工程と、からなることを特徴とする充填包装機における包装フィルムのトリミング処理方法。
- 前記制御部は、前記充填包装機の起動時あるいは再起動時において初期の吸引力を高めに設定し、所定の時間経過後に吸引力を弱めるように設定してなることを特徴とする請求項5に記載の充填包装機における包装フィルムのトリミング処理方法。
- 前記制御部は、前記充填包装機の起動時あるいは再起動時において初期の吸引力を高めに設定し、前記包装フィルムの繰り出し量が所定の長さに達した時点にて吸引力を弱めるように設定してなることを特徴とする請求項5に記載の充填包装機における包装フィルムのトリミング処理方法。
- 前記制御部は、前記充填包装機の起動時あるいは再起動時において初期の吸引力を高めに設定し、前記包装フィルムの切り屑となる耳部位置が前記吸い込み口を備えた吸引機構に達したことを検知した後に吸引力を弱めるように設定してなることを特徴とする請求項5に記載の充填包装機における包装フィルムのトリミング処理方法。
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- 2003-08-29 JP JP2003306585A patent/JP2005075397A/ja active Pending
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JP2010042829A (ja) * | 2008-08-11 | 2010-02-25 | Daio Paper Corp | 包装装置及び包装方法 |
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