JP2005071213A - 非接触データ通信システム、リーダ・ライタ装置、非接触識別タグ、リーダ・ライタ装置制御プログラム及び非接触識別タグ制御プログラム - Google Patents

非接触データ通信システム、リーダ・ライタ装置、非接触識別タグ、リーダ・ライタ装置制御プログラム及び非接触識別タグ制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】非接触識別タグの偽造及び偽造された非接触識別タグの利用を防止するのに好適な非接触データ通信システム、リーダ・ライタ装置、非接触識別タグ及びこれらを制御するプログラムを提供する。
【解決手段】非接触データ通信システム1は、リーダ・ライタ装置2と、複数の非接触識別タグ3と、複数の荷物4と、を含んだ構成となっており、リーダ・ライタ装置2は、データ受信部2aと、データ送信部2bと、制御部2cと、表示部2gと、を含んだ構成となっており、非接触識別タグ3は、データ通信部3aと、データ制御部32と、データ記憶部33と、を含んだ構成となっており、データ制御部32により、リーダ・ライタ装置2から受信した証明用データから第1及び第2の暗号化データを生成し、第1の暗号化データを記憶後に第2の暗号化データを生成すると、第1及び第2の暗号化データを比較して両者が一致したときにリーダ・ライタ装置2に応答を返す。
【選択図】 図1

Description

本発明は、非接触識別タグを利用したデータ通信に係り、特に、荷物の識別等の対象物の識別などにおいて用いられる非接触識別タグの偽造及び偽造された非接触識別タグの利用を防止するのに好適な非接触データ通信システム、リーダ・ライタ装置、非接触識別タグ、リーダ・ライタ装置制御プログラム及び非接触識別タグ制御プログラムに関する。
従来、パチスロ機等のROM(Read Only Memory)に記憶されたプログラムを不正なものに書換えたり、前記ROMを不正なプログラムの記憶されたROMに交換するなどの不正行為によって、不当なものとなったROMを発見するための技術として、例えば、特許文献1に開示されている封印シールがある。
この封印シールは、平面形状が略長方形状に形成されたシールフィルムと、このシールフィルムの一方面に配置されたICチップおよび送受信アンテナとを備えている。ICチップは、RFID検査機との間におけるデータ通信を制御するためのものであり、内蔵された情報記憶部には、セキュリティーデータが格納されている。送受信アンテナは、例えば銅からなる金属膜をコイル状に形成したループアンテナであり、そのループ外に両端が引き出されてICチップに接続されている。そして、封印シールを剥がすと、アンテナ及びシート片はシールフィルムの粘着面に粘着して剥がれるが、シート片上に設けられたICチップは粘着層に残る。そのため、アンテナとICチップは切り離された状態となり、RFID検査機との間で正常な通信が行えなくなる。つまり、RFID検査機によって通信が行えないことを確認することで、封印シールが故意に剥がされるなど不正が発生したことを容易に発見することが可能である。
特開2000−334154号公報
しかしながら、上記特許文献1の封印シールは、比較的単純な構成であり、且つ、セキュリティーデータが生データのままで記憶されているため、簡易に偽造されてしまう恐れがある。また、封印シールを偽造された場合に、RFID検査機側にセキュリティーデータとの照合を行う以外の偽造を見抜く手段が無いため、単純に、RFID検査機からの呼びかけにセキュリティデータを応答するようにしておくことで、ROMが不当なものに交換されたことを発見出来ない恐れがある。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、非接触識別タグの偽造及び偽造された非接触識別タグの利用を防止するのに好適な非接触データ通信システム、リーダ・ライタ装置、非接触識別タグ及びこれらを制御するプログラムを提供することを目的としている。
〔発明1〕
上記目的を達成するために、発明1の非接触データ通信システムは、リーダ・ライタ装置と、非接触識別タグと、を含んで構成される非接触データ通信システムであって、
前記リーダ・ライタ装置は、前記非接触識別タグとのデータ通信を可能とする第1のデータ通信手段と、前記非接触識別タグに前記第1のデータ通信手段を介して証明用データを送信する証明用データ送信手段と、前記非接触識別タグに駆動電力生成用の電磁波を送信する駆動電力生成用電磁波送信手段と、を備え、
前記非接触識別タグは、前記リーダ・ライタ装置とのデータ通信を可能とする第2のデータ通信手段と、前記リーダ・ライタ装置から前記第2のデータ通信手段を介して受信した前記証明用データを、暗号化して第1の暗号化データを生成する第1の暗号化データ生成手段と、前記第1の暗号化データを記憶する暗号化データ記憶手段と、前記第1の暗号化データの記憶後において、前記リーダ・ライタ装置から前記証明用データを受信したときに、当該証明用データを暗号化して第2の暗号化データを生成する第2の暗号化データ生成手段と、前記暗号化データ記憶手段に記憶された前記第1の暗号化データと前記第2の暗号化データ生成手段によって生成された前記第2の暗号化データとを比較する暗号化データ比較手段と、前記駆動電力生成用電磁波送信手段によって送信された駆動電力生成用の電磁波から駆動電力を生成する駆動電力生成手段と、を備え、
前記第1の暗号化データの記憶後において、前記第2のデータ通信手段は、前記暗号化データ比較手段の比較結果に基づき、前記第1の暗号化データと前記第2の暗号化データとが一致したときだけ、前記リーダ・ライタ装置に対して応答を行うようになっていることを特徴としている。
このような構成であれば、前記リーダ・ライタ装置は、第1のデータ通信手段によって、前記非接触識別タグとのデータ通信が可能であり、証明用データ送信手段によって、前記非接触識別タグに前記第1のデータ通信手段を介して証明用データを送信することが可能であり、駆動電力生成用電磁波送信手段によって、前記非接触識別タグに駆動電力生成用の電磁波を送信することが可能であり、前記非接触識別タグは、第2のデータ通信手段によって、前記リーダ・ライタ装置とのデータ通信が可能であり、第1の暗号化データ生成手段によって、前記リーダ・ライタ装置から前記第2のデータ通信手段を介して受信した前記証明用データを暗号化して第1の暗号化データを生成することが可能であり、暗号化データ記憶手段によって、第1の暗号化データを記憶することが可能であり、第2の暗号化データ生成手段によって、前記第1の暗号化データの記憶後において、前記リーダ・ライタ装置から前記証明用データを受信したときに、当該証明用データを暗号化して第2の暗号化データを生成することが可能であり、暗号化データ比較手段によって、前記暗号化データ記憶手段に記憶された前記第1の暗号化データと前記第2の暗号化データ生成手段によって生成された前記第2の暗号化データとを比較することが可能であり、前記第2のデータ通信手段は、前記第1の暗号化データの記憶後において、前記暗号化データ比較手段の比較結果に基づき、前記第1の暗号化データと前記第2の暗号化データとが一致したときだけ、前記リーダ・ライタ装置とのデータ通信を行うことが可能であり、駆動電力生成手段によって、前記駆動電力生成用電磁波送信手段によって送信された駆動電力生成用の電磁波から駆動電力を生成することが可能である。更に、前記第1の暗号化データの記憶後において、前記第2のデータ通信手段は、前記暗号化データ比較手段の比較結果に基づき、前記第1の暗号化データと前記第2の暗号化データとが一致したときだけ、前記リーダ・ライタ装置に対して応答を行う。
従って、非接触識別タグに記憶されるデータは暗号化されたデータであり、また、リーダ・ライタ装置側でこの暗号化されたデータを読み取って照合するような構成では無いため、単純に、リーダ・ライタ装置からの呼びかけに暗号化されたデータを応答するだけでは動作を模倣することが出来ないようになっている。また、リーダ・ライタ装置側では、非接触識別タグからの応答の有無や応答されるデータ内容から簡易に偽造を見抜くことが可能である。また、一致したときに応答を行う構成であるため偽のリーダ・ライタ装置からの不当なデータ変更等を防ぐことが可能である。
ここで、非接触識別タグとは、RFID(Radio Frequency IDentification)システムにおいて用いられるもので、一般にデータキャリアなどとも呼ばれている。その形状には、ラベル型、カード型、コイン型、スティック型等の様々なものがある。これらの形状はアプリケーションと密接な関係があり、例えば、人が持つものは、カード形あるいはラベル形をキーホルダ形状に加工したものがある。また、半導体のキャリアIDとしてはスティック形が主流となっている。なお、リネン関連の服に縫い込まれるものはコイン形が主流となっている。
また、RFIDシステムとは、媒体に電波・電磁波を用いたIDシステムであり、非接触識別タグが、(1) 携帯容易な大きさであること、(2) 情報を電子回路に記憶すること、(3) 非接触通信により交信することの3つの特徴を備えている。
従って、RFIDシステムは、非接触識別タグを持つ人・物・車などと、その情報とを一元化させる目的で使用される。つまり、人・物・車がある場所で随時、必要な情報を取り出すことができ、かつ必要に応じて新たな情報を書き込むことができる。
また、RFIDシステムの代表的な種類としては、主に、交流磁界によるコイルの相互誘導を利用して非接触識別タグとの交信を行なう電磁結合方式、 主に、250kHz以下、あるいは、13.56MHz帯の長・中波帯の電磁波を利用して非接触識別タグとの交信を行なう電磁誘導方式、リーダ/ライタ側のアンテナと非接触識別タグ間で、2.45GHz帯のマイクロ波によりデータ交信を行なうマイクロ波方式、光の発生源としてLEDを、受光器としてはフォトトランジスタ等を配置し、光の空間伝送を利用して非接触識別タグとの交信を行なう光方式の4つがある。
また、アクセス方式は、主に、シングルアクセスモード、FIFO(First In First Out)アクセスモード、マルチアクセスモード、セレクティブアクセスモードの4つがある。
シングルアクセスモードは、アンテナ交信領域内に存在する非接触識別タグは1個であり、複数の非接触識別タグがアンテナの交信領域内にあると交信エラーとなり、交信できなくなる。
FIFOアクセスモードは、アンテナの交信領域内に順番に入ってくる非接触識別タグと順番に交信することができる。交信を終了した非接触識別タグにはアクセス禁止処理を行なうので、交信終了したタグがアンテナの交信領域内に複数存在しても、新たなタグが1個だけアンテナの交信領域内に入ってくれば交信ができる。同時に非接触識別タグが交信領域内にはいると、交信エラーとなり交信できなくなる。アクセス禁止された非接触識別タグは、交信領域外にでると再び交信が可能となる。
マルチアクセスモードは、アンテナの交信領域内に複数の非接触識別タグが存在しても、全ての非接触識別タグと交信ができる。
セレクティブアクセスモードは、交信領域内にある複数の非接触識別タグのうち、特定の非接触識別タグと交信ができるもので、交信領域内の非接触識別タグに番号を割り当てるコマンドと、割り当てた番号をもとに、特定の非接触識別タグとの交信を行なうコマンドで実現される。
〔発明2〕
また、発明2の非接触データ通信システムは、発明1の非接触データ通信システムにおいて、前記非接触識別タグは、所定物に当該非接触識別タグを取り付け可能な取り付け手段と、当該取り付け手段によって前記所定物に取り付けられた前記非接触識別タグが、当該所定物から取り外された場合に、そのことを検出する取り外し検出手段と、当該取り外し検出手段の検出結果に基づき所定の情報を表示する所定情報表示手段と、を備えることを特徴としている。
つまり、荷物等の所定物に取り付けられた非接触識別タグが取り外されたことを検出して、そのことを表示するようにすることで、一度取り外された非接触識別タグを目視によって容易に発見する(あるいは見分ける)ことが可能となる。これにより、偽造の防止に加え、非接触識別タグを剥がして、他の荷物に取り付けようとしても容易に発見することが可能である。
〔発明3〕
また、発明3の非接触データ通信システムは、発明2の非接触データ通信システムにおいて、前記非接触識別タグは、前記取り外し検出手段の検出結果を前記第2のデータ通信手段を介して前記リーダ・ライタ装置に通知する検出結果通知手段を備えることを特徴としている。
つまり、リーダ・ライタ装置は、非接触識別タグと通信することによって、荷物等の所定物から非接触識別タグが取り外されたことを検出することが可能となり、迅速な対応が可能となる。
〔発明4〕
また、発明4の非接触データ通信システムは、発明2又は3の非接触データ通信システムにおいて、前記取り外し検出手段は、電圧を監視可能な電圧監視回路を備えており、前記非接触識別タグを構成する回路の配線の一部が前記電圧監視回路に接続されており、前記非接触識別タグが前記所定物から取り外されたときに前記配線が断線するようになっており、当該断線によって変化する電圧値を検出することで、前記非接触識別タグが、前記所定物から取り外されたことを検出するようになっていることを特徴としている。
つまり、前記取り外し検出手段は、電圧を監視可能な電圧監視回路を備えており、前記非接触識別タグを構成する回路の配線の一部が前記電圧監視回路に接続されており、前記非接触識別タグが前記所定物から取り外されたときに前記配線が断線するようになっており、当該断線によって変化する電圧値を検出することで、前記非接触識別タグが、前記所定物から取り外されたことを検出することが可能である。
従って、電圧値の変化によって、簡易に非接触識別タグが取り外されたことを検出することが可能である。
〔発明5〕
また、発明5のリーダ・ライタ装置は、発明1の非接触データ通信システムに適用可能なリーダ・ライタ装置であって、
前記非接触識別タグとのデータ通信を可能とする第1のデータ通信手段と、前記非接触識別タグに前記データ通信手段を介して証明用データを送信する証明用データ送信手段と、前記非接触識別タグに駆動電力生成用の電磁波を送信する駆動電力生成用電磁波送信手段と、を備えることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明1の非接触データ通信システムに適用可能なリーダ・ライタ装置であり、その作用効果は重複するので記載を省略する。
〔発明6〕
また、発明6の非接触識別タグは、発明1の非接触データ通信システムに適用可能な非接触識別タグであって、
前記リーダ・ライタ装置とのデータ通信を可能とする第2のデータ通信手段と、前記リーダ・ライタ装置から受信した前記証明用データを暗号化して第1の暗号化データを生成する第1の暗号化データ生成手段と、前記第1の暗号化データを記憶する暗号化データ記憶手段と、前記第1の暗号化データの記憶後において、前記リーダ・ライタ装置から前記証明用データを受信したときに、当該証明用データを暗号化して第2の暗号化データを生成する第2の暗号化データ生成手段と、前記暗号化データ記憶手段に記憶された前記第1の暗号化データと前記第2の暗号化データ生成手段によって生成された前記第2の暗号化データとを比較する暗号化データ比較手段と、前記駆動電力生成用電磁波送信手段によって送信された駆動電力生成用の電磁波から駆動電力を生成する駆動電力生成手段と、を備え、
前記第2のデータ通信手段は、前記暗号化データ比較手段の比較結果に基づき、前記第1の暗号化データと前記第2の暗号化データとが一致したときだけ、前記リーダ・ライタ装置に対して応答を行うようになっていることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明1の非接触データ通信システムに適用可能な非接触識別タグであり、その作用効果は重複するので記載を省略する。
〔発明7〕
また、発明7のリーダ・ライタ装置制御プログラムは、発明5のリーダ・ライタ装置を制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
前記非接触識別タグとのデータ通信を可能とする第1のデータ通信ステップと、前記非接触識別タグに証明用データを送信する証明用データ送信ステップと、前記非接触識別タグに駆動電力生成用の電磁波を送信する駆動電力生成用電磁波送信ステップと、を備えることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明5のリーダ・ライタ装置を制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
〔発明8〕
また、発明8の非接触識別タグ制御プログラムは、発明6の非接触識別タグを制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
前記リーダ・ライタ装置から受信した前記証明用データを暗号化して第1の暗号化データを生成する第1の暗号化データ生成ステップと、前記第1の暗号化データを記憶する暗号化データ記憶ステップと、前記第1の暗号化データの記憶後において、前記リーダ・ライタ装置から前記証明用データを受信したときに、当該証明用データを暗号化して第2の暗号化データを生成する第2の暗号化データ生成ステップと、前記暗号化データ記憶ステップにおいて記憶された前記第1の暗号化データと前記第2の暗号化データ生成ステップにおいて生成された前記第2の暗号化データとを比較する暗号化データ比較ステップと、前記リーダ・ライタ装置とのデータ通信を可能とする第2のデータ通信ステップと、を備え、
前記第1の暗号化データの記憶後において、前記第2のデータ通信ステップにおいては、前記暗号化データ比較ステップの比較結果に基づき、前記第1の暗号化データと前記第2の暗号化データとが一致したときだけ、前記リーダ・ライタ装置に対して応答を行う処理を実行するようになっていることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明6の非接触識別タグを制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
本発明は更に以下の態様を採り得る。
(1)
所定物に当該非接触識別タグを取り付け可能な取り付け手段と、当該取り付け手段によって前記所定物に取り付けられた前記非接触識別タグが、当該所定物から取り外された場合に、そのことを検出する取り外し検出手段と、当該取り外し検出手段の検出結果に基づき所定の情報を表示する所定情報表示手段と、を備えることを特徴とする発明6記載の非接触識別タグ。
(2)
前記取り外し検出手段の検出結果を前記第2のデータ通信手段を介して前記リーダ・ライタ装置に通知する検出結果通知手段を備えることを特徴とする上記(1)記載の非接触識別タグ。
(3)
前記取り外し検出手段は、電圧を監視可能な電圧監視回路を備えており、前記非接触識別タグを構成する回路の配線の一部が前記電圧監視回路に接続されており、前記非接触識別タグが前記所定物から取り外されたときに前記配線が断線するようになっており、当該断線によって変化する電圧値を検出することで、前記非接触識別タグが、前記所定物から取り外されたことを検出するようになっていることを特徴とする上記(1)又は上記(2)記載の非接触識別タグ。
(4)
上記(1)記載の非接触識別タグを制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
前記取り付け手段によって前記所定物に取り付けられた前記非接触識別タグが、当該所定物から取り外された場合に、そのことを検出する取り外し検出ステップと、当該取り外し検出ステップの検出結果に基づき所定の情報を表示する所定情報表示ステップと、を備えることを特徴とする発明8記載の非接触識別タグ制御プログラム。
(5)
上記(2)記載の非接触識別タグを制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
前記取り外し検出ステップの検出結果を前記第2のデータ通信手段を介して前記リーダ・ライタ装置に通知する検出結果通知ステップと、を備えることを特徴とする上記(4)記載の非接触識別タグ制御プログラム。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図10は、本発明に係る非接触データ通信システムを運送会社の荷物の管理に適用した実施の形態を示す図である。
まず、本発明に係る非接触データ通信システムの概略構成を図1に基づいて説明する。図1は、本発明に係る非接触データ通信システムの概略構成を示す図である。
図1に示すように、非接触データ通信システム1は、リーダ・ライタ装置2と、複数の非接触識別タグ3と、複数の荷物4と、を含んだ構成となっている。
リーダ・ライタ装置2は、荷物4に取り付けられた非接触識別タグ3との間でデータ通信を行い、荷物の送り先情報や持ち主の情報等の荷物の管理情報を送信したり、非接触識別タグ3に偽造防止のための証明用データを送信したり、非接触識別タグ3から送信される不正使用情報などを受信したりする。更に、受信した情報を表示部に表示する処理なども行う。
非接触識別タグ3は、当該非接触識別タグ3を荷物4に取り付けるための取り付け機能を備えており、更に、リーダ・ライタ装置2との間で識別ID番号を用いた非接触のデータ通信を行うことが可能である。ここで、前記識別ID番号と取り付け対象の荷物4とは一対一に対応付けされる。更に、非接触識別タグ3は、リーダ・ライタ装置2から上記証明用データを受信すると、これを暗号化して第1の暗号化データを生成することが可能であり、第1の暗号化データを生成すると、これを記憶部に記憶する処理を行う。そして、第1の暗号化データを記憶した後に、再び、リーダ・ライタ装置から前記証明用データを受信すると、当該証明用データを暗号化して第2の暗号化データを生成する。更に、これら第1の暗号化データと第2の暗号化データを比較し、これらが一致したデータであったときのみ、リーダ・ライタ装置2に対して応答をするようになっている。
更に、非接触識別タグ3は、当該非接触識別タグ3が荷物4から取り外されたことを検出し、非接触識別タグ3が荷物から取り外されると、これを検出してリーダ・ライタ装置2に通知すると共に、表示部にそのことを示す情報を表示するようになっている。なお、識別ID番号は、非接触識別タグ3毎にそれぞれ固有のものであり、当該非接触識別タグ3の後述するデータ記憶部33に記憶されている。
荷物4は、運送会社において取り扱うもので、客からの依頼に応じて配達する荷物であり、これら一つ一つに非接触識別タグ3が取り付けられている。
更に、図2に基づき、リーダ・ライタ装置2の構成を説明する。図2は、リーダ・ライタ装置2の詳細構成を示すブロック図である。
図2に示すように、リーダ・ライタ装置2は、データ受信部2aと、データ送信部2bと、制御部2cと、操作部2dと、RAM(Random Access Memory)2eと、ROM(Read Only Memory)2fと、表示部2gと、を含んだ構成となっている。
データ受信部2aは、非接触識別タグ3からの情報を非接触で受信するものである。これにより、荷物4に関連した管理情報や非接触識別タグ3が取り外されたことを示す情報等を取得することが可能である。
データ送信部2bは、偽造された非接触識別タグ3の利用を防止するための証明用データ、管理情報等の非接触識別タグ3に記憶された情報を取得するためのコマンド、非接触識別タグ3と荷物4とを対応付けるための管理情報等を、当該非接触識別タグ3に非接触で送信するものである。ここで、本実施の形態においては、情報送信時の搬送波を非接触識別タグ3への電力供給に利用する。
ここで、本実施の形態におけるリーダ・ライタ装置2と非接触識別タグ3との間のデータ通信は、主に、250kHz以下、あるいは、13.56MHz帯の長・中波帯の電磁波を利用して交信を行なう電磁誘導方式を利用し、且つ、交信領域内にある複数の非接触識別タグのうち、特定の非接触識別タグと交信ができるセレクティブアクセスモードを利用している。
制御部2cは、図示しないCPU(Central Processing Unit)により、ROM2fに記憶された制御プログラムを実行することにより、リーダ・ライタ装置2の動作を統括制御するものである。その制御内容としては、まず、非接触識別タグ3からのデータの受信や、非接触識別タグ3へのデータの送信などの、データ受信部2a及びデータ送信部2bを用いた電磁誘導方式によるデータ通信処理の制御がある。更に、操作部2dの操作内容に応じて制御プログラム実行時に用いる設定値の変更処理等の制御、表示部2gに非接触識別タグ3から取得した情報等の所定情報の表示処理制御などを行う。
操作部2dは、電源の投入と切断、プログラムのリセットなどを行うためのスイッチ等の操作機能、非接触識別タグ3に書込む情報内容の設定部等を備えたものである。
RAM2eは、制御部2cのCPUにより、ROM2fに記憶された制御プログラムを実行する際に必要なデータを一時記憶するためのメモリである。
ROM2fは、リーダ・ライタ装置2を統括制御するための、制御プログラムの記憶された読み取り専用のメモリである。
表示部2gは、液晶等の表示領域を備え、非接触識別タグ3から取得した情報、リーダ・ライタ装置2の現在の設定内容、処理の実行状況などを表示する機能を備えたものである。
更に、図3に基づき、非接触識別タグ3の構成を説明する。図3は、非接触識別タグ3の詳細構成を示すブロック図である。
図3に示すように、非接触識別タグ3は、データ通信部3aと、制御部3bと、データ記憶部33と、取り外し検出部35と、電気泳動表示装置37と、電源生成部38と、コイルアンテナ39と、を含んだ構成となっている。
データ通信部3aは、データ受信部30と、データ送信部31と、コイルアンテナ39と、を含んだ構成となっている。
データ受信部30は、コイルアンテナ39を介して電磁誘導方式により電磁波を受信し、更に、当該受信した電磁波を復調して、電磁波に含まれるデータ信号と搬送波とを分離しデータ信号を抽出する機能を備えるものである。
データ送信部31は、データ記憶部33によって記憶された所定データを、電磁誘導方式によってリーダ・ライタ装置2に送信するために、データ制御部32からの各種データを変調し、コイルアンテナ39を介して送信する機能を備えるものである。
コイルアンテナ39は、リーダ・ライタ装置2から送信されるデータを含んだ電磁波を電磁誘導方式で受信するためのものである。
制御部3bは、データ制御部32と、電圧監視部34と、表示処理部36と、を含んだ構成となっており、図示しないCPUによりこれら各部に対応する制御プログラムを実行することによって、非接触識別タグ3の各部の動作を制御するものである。なお、本実施の形態においては、CPU及び制御プログラムにより非接触識別タグ3の動作を制御する構成としているが、これに限らず、これらの動作をロジック回路により制御する構成としても良い。
データ制御部32は、データ通信部3aにおけるデータの送受信の制御、受信したデータの記憶処理等の制御を行うものである。更に、リーダ・ライタ装置2から受信した証明用データを暗号化して第1の暗号化データを生成する処理、当該第1の暗号化データをデータ記憶部33に記憶する処理、当該データ記憶部33に第1の暗号化データが記憶された後に、再度、リーダ・ライタ装置2から証明用データを取得すると、当該証明用データを暗号化して第2の暗号化データを生成する処理、当該生成された第2の暗号化データとデータ記憶部33に記憶された第1の暗号化データとを比較する処理、当該比較結果に基づきリーダ・ライタ装置2に対する応答を行う処理等を行うものである。ここで、本実施の形態において、証明データそのものは一時的に記憶するだけで保存はしない。
データ記憶部33は、データ制御部32からの命令に応じて、リーダ・ライタ装置2から受信した管理情報などの所定データを自己の備えるメモリに記憶する機能を備えるものである。ここで、本実施の形態においては、上記した制御プログラムも記憶している。また、上記したメモリは、EEPROM(Electrically erasable programmable read only memory)やFeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)等の一度記憶した情報を電力の供給が断たれた後も保持可能な不揮発性メモリである。
電圧監視部34は、非接触識別タグ3における、所定回路の電圧を監視するものである。
表示処理部36は、データ制御部32からの命令に応じて、電気泳動表示装置37に所定情報を表示する制御を行うものである。
取り外し検出部35は、一度荷物4に取り付けられた非接触識別タグ3が取り外されたときに、このことを電圧監視部34において電圧の変化として検出するための機構を備えたものである。
電気泳動表示装置37は、電気泳動現象を利用した表示装置である。
ここで、電気泳動式の表示装置の動作原理である電気泳動現象とは、液相分散媒中に微粒子を分散させた分散液に電界を印加したときに、分散によって自然に帯電した粒子(電気泳動粒子)がクーロン力により泳動する現象である。この電気泳動式表示装置は、表示画像保持性能(以下、「メモリ性」と称する。)を有しており、電解の印加により一度表示された画像を保持することが可能である。
電源生成部38は、リーダ・ライタ装置2から受信した電磁波から電源を生成して上記各部に供給するものである。
更に、図4に基づき、電圧監視部34及び取り外し検出部35による取り外し検出の仕組みを説明する。図4は、電圧監視部34及び取り外し検出部35による取り外し検出の仕組みを示す図である。
図4に示すように、取り外し検出部35は、第1の検出用抵抗部35aと、第2の検出用抵抗部35bと、を含んだ構成となっている。更に、第1の検出用抵抗部35aの配線の一方は電源に接続され、もう一方は第2の検出用抵抗部35bに接続される。第2の検出用抵抗部35bからの配線は、その一方が回路のグランド部に接続され、もう一方が第1の検出用抵抗部35aに接続される。そして、第1の検出用抵抗部35a及び第2の検出用抵抗部35bの接続部から伸びる配線が電圧監視部34に接続されている。
つまり、電圧監視部34によって、第1の検出用抵抗部35a及び第2の検出用抵抗部35bによって分圧された接続部の電圧E3を監視する。
更に、図5及び図6に基づき、非接触識別タグ3の詳細な構成を説明する。図5(a)は、非接触識別タグの回路構成を示す図であり、図5(b)は、図5(a)におけるA−A断面図であり、図6(a)は、図5(a)の非接触識別タグ3を荷物4に取り付けたときのA−A断面図であり、図6(b)は、図6(a)の断面図において非接触識別タグ3が荷物4から取り外された状態を示す図である。
図5(a)に示すように、非接触識別タグ3の回路構成は、基板300b上に、当該基板300bの周形状に沿って一筆書きに金属の渦巻線を形成することでコイルアンテナ39が形成されている。ここで、本実施の形態において、このコイルアンテナ39は、金属インクを用いたインクジェット法によって形成される。
更に、基板300bの中央には制御部3bがICチップとして実装され、更に、電気泳動表示装置37が実装されている。制御部3bからは、配線300aによって、図5(b)に示すように、取り外し検出回路部300が形成されている。この取り外し検出回路部300には、配線300aと導電可能な状態で第1の検出用抵抗部35aの配線300dが当該配線300aと接するように形成されている。なお、図中300cは、非接触識別タグ3を荷物4に取り付けるための粘着部である。
つまり、図6(a)に示すように、非接触識別タグ3は、粘着部300cによって荷物4に取り付けられる。このとき、第1の検出用抵抗部35aの粘着部300eは、他の粘着部300cとは切り離し可能な状態で形成されている。そして、図6(b)に示すように、荷物4から非接触識別タグ3を取り外すと、配線300dと配線300aとの接部は粘着部300eの粘着力より弱い結合力によって接するように形成されているため、第1の検出用抵抗部35aは、配線300d及び粘着部300eごと、非接触識別タグ3の本体から切り離されて荷物4上に残るようになっている。
このようにして、非接触識別タグ3が荷物4から取り外されることで、図4に示す回路から、第1の検出用抵抗部35aが切り離されることになる。従って、第1の検出用抵抗部35a及び第2の検出用抵抗部35bによって分圧されていた電圧が分圧されなくなるため電圧E3が変化することになる。この電圧の変化が電圧監視部34によって検出され、荷物4から非接触識別タグ3が取り外されたことが検出されることになる。
更に、非接触データ通信システム1のより具体的な動作を説明する。
ここで、本実施の形態は、本発明に係る非接触データ通信システム1を、運送会社の荷物管理に適用するもので、荷物から非接触識別タグが取り外されたり、不当な非接触識別タグが荷物に貼られていたりしていないかなどを管理する。
まず、荷物4には、予め非接触識別タグ3を取り付けておく。そして、次に、荷物管理を行うための初期設定を行う。初期設定においては、まずリーダ・ライタ装置2の操作部2dにおいて、運送する荷物4にそれぞれ取り付けられた非接触識別タグ3に送信する情報を設定する。ここで、設定する情報としては、上記した偽造防止用の証明用データ、荷物の送り主情報、荷物の種類、荷物の送り先情報、荷物の運送予定日などがある。また、本実施の形態において、証明用データは、例えば、「ABCD12345」等のローマ字と数字の組み合わせなどの文字列であり、文字列が特に意味を成す言葉となっていなくとも良い。これらの設定が終了すると、データ送信部2bを介してそれぞれ対象のID番号を有した非接触識別タグ3に設定情報を送信する。
一方、非接触識別タグ3は、リーダ・ライタ装置2から初期設定情報の含まれた信号を受信すると、その電源生成部38において受信した信号の搬送波から駆動電力を生成し当該非接触識別タグ3の各部に供給する。そして、電源生成部38によって電力を供給されたデータ制御部32は、受信したデータが初期設定情報データであると確認すると、当該データから証明用データを抽出する。更に、抽出した証明用データを暗号化して第1の暗号化データを生成し、当該生成された第1の暗号化データをデータ記憶部33によって不揮発性メモリに記憶する。そして、非接触識別タグ3は、データ制御部32の制御によって第1の暗号化データを記憶し、証明用データそのものは破棄する。更に、リーダ・ライタ装置2から送信される他の情報については、そのままデータ記憶部33によって不揮発性のメモリに記憶する。
更に、前記記憶した情報に基づき情報表示処理部36によって、電気泳動表示装置37に、荷物の種類、荷物の送り先、荷物の運送予定日などを文字画像でそれぞれ表示する。そして、最後に、これら一連の処理が実行された旨を示す応答信号をデータ送信部31を介してリーダ・ライタ装置2に送信する。これにより、初期設定が完了する。この初期設定処理は、取り付け対象の荷物4に対応した各非接触識別タグ3毎に設定内容が異なる。
ここで、電気泳動表示装置37の特性から、情報の表示の維持には電力を必要としないため、一度表示された情報はその表示が維持される。また、非接触識別タグ3は、リーダ・ライタ装置2から送信される電磁波を受信する度に、電源生成部38において受信信号の搬送波から駆動電力を生成し非接触識別タグ3の各部に供給するようになっている。従って、以降は、駆動電力の供給処理の記載は省略する。
更に、初期設定の終了後に、リーダ・ライタ装置2から送信されたコマンドやデータ信号等を含む電磁波を受信すると、データ制御部32により、まず復調により分離された受信波のデータ部分から証明用データを抽出する。
データ制御部32は、証明用データを抽出すると、データ記憶部33に第1の暗号化データが記憶されているか否かを確認し、記憶されていることを確認すると、証明用データを暗号化して第2の暗号化データを生成する。
ここで、本実施の形態においては、第1の暗号化データの生成及び第2の暗号化データの生成において用いられる暗号化手法は同一のものであり、更に、リーダ・ライタ装置2から受信する証明用データも毎回同一のものであるとする。但し、本実施の形態において、リーダ・ライタ装置2から送信される証明用データは、各非接触識別タグ3毎に異なるものとする。また、暗号化手法としては、暗号鍵方式などの公知の技術を用いることとする。
そして、データ制御部32は、第2の暗号化データを生成すると、当該第2の暗号化データと第1の暗号化データとを比較し、更に、当該比較結果が、第1の暗号化データと第2の暗号化データとが一致する結果となったときに、受信波に含まれるコマンド等に対する応答をリーダ・ライタ装置2に返す。一方、前記比較結果が、第1の暗号化データと第2の暗号化データとが一致しない結果となったときには、一切の応答を返さない。
ここで、リーダ・ライタ装置2は、非接触識別タグ3から、応答が無かったり、不明なデータ(例えば、第1の暗号化データそのものなど)が返信されてきた場合は、制御部2cによって、該当する荷物4に、他の荷物4用の非接触識別タグ3が貼られている、偽造された非接触識別タグ3が貼られているなどの可能性があると判断し、そのことを表示部2gに表示する。
更に、例えば、悪意のある者等により荷物4から非接触識別タグ3が取り外された場合の動作を説明する。荷物4から非接触識別タグ3が剥がされると、上記図6(b)に示すように、その本体から第1の検出用抵抗部35aが切り離される。そして、非接触識別タグ3は、この状態のときにリーダ・ライタ装置2から電磁波を受信すると、電圧監視部34では、電圧E3の変化が検出され、その旨がデータ制御部32に通知される。データ制御部32では、この通知を受けると、非接触識別タグ3が荷物4から取り外されたと判断し、表示処理部36に命令を送信して取り外されたことを示す情報を電気泳動表示装置37に表示させる。
ここで、表示内容としては、表示部に大きく×印を表示したり、表示部全面が赤色などの目立つ色になるような画面を表示したりするなど、目視で非接触識別タグ3の状態が簡単に解るものを表示する。
更に、非接触識別タグ3は、荷物4から取り外されたことを示す情報及び自己のID番号を制御部3bの制御によりデータ送信部31を介してリーダ・ライタ装置2に返信する。ここで、本実施の形態においては、非接触識別タグ3は、剥がされたことを検出した場合、上記した暗号化処理を行わずに省略して、上記取り外されたことを示す情報及び自己のID番号の送信処理を行うようになっている。
一方、リーダ・ライタ装置2は、非接触識別タグ3から上記取り外されたことを示す情報及びそのID番号を受信すると、制御部2cにおいて、応答のあったID番号の非接触識別タグ3が荷物4から取り外されたと判断し、表示部2gによって、その旨を表示する。リーダ・ライタ装置2のオペレータは、表示された情報を見て、非接触識別タグ3が荷物4から外れて落ちた状態であるか、あるいは、一度取り外された非接触識別タグ3が誤って(あるいは不正に)使用されているかなどを目視で確認する作業を行う。
更に、図7に基づき、リーダ・ライタ装置2の非接触識別タグ3への初期設定情報の送信処理の流れを説明する。図7は、リーダ・ライタ装置2の非接触識別タグ3への初期設定情報の送信処理を示すフローチャートである。
図7に示すように、まずステップS100に移行し、操作部2dにより初期設定情報の設定処理が完了したか否かを判定し、完了したと判定された場合(Yes)はステップS102に移行し、そうでない場合(No)は完了するまで待機する。
ステップS102に移行した場合は、上記初期設定情報を、制御部2cによって、データ送信部2bを介して非接触識別タグ3に向けて送信してステップS104に移行する。
ステップS104では、制御部2cにおいて、非接触識別タグ3からの応答を受信したか否かを判定し、受信したと判定された場合(Yes)はステップS106に移行し、そうでない場合(No)はステップS110に移行する。
ステップS106に移行した場合は、制御部2cにおいて、上記受信した応答内容を解析してステップS108に移行する。
ステップS108では、制御部2cによって、表示部2gに、上記解析結果に応じた情報を表示するか又は応答の無かったことを示す情報を表示して処理を終了する。
ここで、制御部2cは、解析結果から、受信した応答が、意味のないデータ、剥がされたことを示すデータ、正常な応答データ等であると解るので、これらに応じた情報の表示を行う。
一方、ステップS104において、非接触識別タグ3からの応答が無くステップS110に移行した場合は、制御部2cにおいて、応答の無い時間が所定時間を超えたか否かを判定し、超えたと判定された場合(Yes)はステップS108に移行し、そうでない場合(No)はステップS104に移行する。
更に、図8に基づき、リーダ・ライタ装置2の非接触識別タグ3への初期設定情報の設定完了後のデータ通信処理の流れを説明する。図8は、リーダ・ライタ装置2の非接触識別タグ3への初期設定情報の設定完了後のデータ通信処理を示すフローチャートである。
図8に示すように、まずステップS200に移行し、制御部2cによって、非接触識別タグ3に向けて、対象の非接触識別タグのID番号、証明用データ及びコマンドを含むデータをデータ送信部2bを介して送信しステップS202に移行する。
ステップS202では、制御部2cにおいて、送信したデータに対する非接触識別タグ3からの応答を受信したか否かを判定し、受信したと判定された場合(Yes)はステップS204に移行し、そうでない場合(No)はステップS208に移行する。
ステップS204に移行した場合は、制御部2cにおいて、上記受信した応答内容を解析してステップS206に移行する。
ステップS206では、制御部2cによって、表示部2gに、上記解析結果に応じた情報を表示するか又は応答の無かったことを示す情報を表示して処理を終了する。
ここで、制御部2cは、解析結果から、受信した応答が、意味のないデータ、剥がされたことを示すデータ、正常な応答データ等であると解るので、これらに応じた情報の表示を行う。
一方、ステップS202において、非接触識別タグ3からの応答が無くステップS208に移行した場合は、制御部2cにおいて、応答の無い時間が所定時間を超えたか否かを判定し、超えたと判定された場合(Yes)はステップS206に移行し、そうでない場合(No)はステップS202に移行する。
更に、図9に基づき、非接触識別タグ3の取り外し検出処理の流れを説明する。図9は、非接触識別タグ3の取り外し検出処理を示すフローチャートである。ここで、本フローチャートは、電源生成部38によって、受信波から駆動用電力を生成し、各部に供給した後の動作の流れである。
図9に示すように、まずステップS300に移行し、電圧監視部34において、電圧E3の変化が検出されたか否かを判定し、検出されたと判定された場合(Yes)はステップS302に移行し、そうでない場合(No)はステップS308に移行する。
ステップS302に移行した場合は、データ制御部32において、非接触識別タグ3が荷物4から取り外されたと判断し、ステップS304に移行する。
ステップS304では、表示処理部36によって、非接触識別タグ3が荷物4から取り外されたことを示す情報を、電気泳動表示装置37に表示してステップS306に移行する。
ステップS306では、データ制御部32によって、データ送信部31を介して、データ記憶部33から読み出したID番号及び非接触識別タグ3が荷物4から取り外されたことを示す情報をリーダ・ライタ装置2に送信して処理を終了する。
一方、ステップS300において、電圧の変化が検出されずステップS308に移行した場合は、通常のデータ通信処理へと移行して処理を終了する。
更に、図10に基づき、非接触識別タグ3における取り外し検出処理後のデータ通信処理の流れを説明する。図10は、非接触識別タグ3における取り外し検出処理後のデータ通信処理を示すフローチャートである。
図10に示すように、まずステップS400に移行し、データ制御部32において、リーダ・ライタ装置2からのデータを受信したか否かを判定し、受信したと判定された場合(Yes)はステップS402に移行し、そうでない場合(No)は受信するまで待機する。
ステップS402に移行した場合は、データ制御部32において、受信したデータが初期設定用情報であるか否かを判定し、初期設定用情報であった場合(Yes)はステップS404に移行し、そうでない場合(No)はステップS418に移行する。
ステップS404に移行した場合は、データ制御部32において、受信データ中から証明用データを抽出してステップS406に移行する。
ステップS406では、データ制御部32において、抽出された証明用データを暗号化して第1の暗号化データを生成しステップS408に移行する。
ステップS408では、データ制御部32によって、データ記憶部33の不揮発メモリに上記生成された第1の暗号化データを記憶する処理を行いステップS410に移行する。
ステップS410では、データ制御部32において、証明用データを破棄してステップS412に移行する。
ステップS412では、データ制御部32において、データ記憶部33の不揮発メモリに証明用データ以外の初期設定用データを記憶する処理を行いステップS414に移行する。
ステップS414では、データ制御部32において、記憶処理が終了したか否かを判定し、終了したと判定された場合(Yes)はステップS416に移行し、そうでない場合(No)はステップS412に移行する。
ステップS416では、データ制御部32において、初期設定用情報の設定処理が終了したことを示す応答信号を、データ送信部31を介してリーダ・ライタ装置2に向けて送信してステップS400に移行する。
一方、ステップS402において、受信したデータが初期設定用情報ではなく、ステップS418に移行した場合は、データ制御部32において、受信データ中から証明用データを抽出してステップS420に移行する。
ステップS420では、データ制御部32において、データ記憶部33の不揮発メモリに第1の暗号化データが記憶されているか否かを判定し、記憶されていると判定された場合(Yes)はステップS422に移行し、そうでない場合(No)はステップS436に移行する。
ステップS422に移行した場合は、データ制御部32において、上記抽出して証明用データから第2の暗号化データを生成してステップS424に移行する。
ステップS424では、データ制御部32において、上記生成した第2の暗号化データとデータ記憶部33の不揮発メモリに記憶された第1の暗号化データとを比較しステップS426に移行する。
ステップS426では、データ制御部32において、上記比較結果から第1の暗号化データと第2の暗号化データとが一致したか否かを判定し、一致したと判定された場合(Yes)はステップS428に移行し、そうでない場合(No)はステップS434に移行する。
ステップS428に移行した場合は、データ制御部32の制御によって、受信したデータに基づき通常の処理を行いステップS430に移行する。
ステップS430では、データ制御部32において、処理が終了したか否かを判定し、終了したと判定された場合(Yes)はステップS432に移行し、そうでない場合(No)はステップS428に移行して処理を続行する。
ステップS432に移行した場合は、データ制御部32によって、データ送信部31を介して処理の正常終了を示す応答信号をリーダ・ライタ装置2に向けて送信しステップS400に移行する。
一方、ステップS426において、第1の暗号化データと第2の暗号化データとが一致せずステップS434に移行した場合は、データ制御部32において、リーダ・ライタ装置2への応答を行わずステップS400に移行する。
また、ステップS420において、データ記憶部33の不揮発メモリに第1の暗号化データが記憶されておらず、ステップS436に移行した場合は、データ制御部32において、そのことを示す応答信号を、データ送信部31を介して、リーダ・ライタ装置2に向けて送信しステップS400に移行する。
以上、非接触識別タグ3は、データ制御部32において、リーダ・ライタ装置2から受信した初期設定用情報に含まれる証明用データを暗号化して第1の暗号化データを生成し、これをデータ記憶部33の不揮発メモリに記憶することが可能である。但し、取得した証明用データ自体は破棄する。更に、非接触識別タグ3は、データ制御部32において、第1の暗号化データを記憶後に、再び、リーダ・ライタ装置2から証明用データを含むデータを受信したときに、証明用データを暗号化して第2の暗号化データを生成し、当該第2の暗号化データと前記記憶された第1の暗号化データとを比較し、当該比較結果により両者が一致したときは、リーダ・ライタ装置2に応答を返し、そうでないときは応答を返さないようにすることが可能である。
また、非接触識別タグ3は、電圧監視部34及び取り外し検出部35によって、荷物4に取り付けられた非接触識別タグ3が取り外されたことを検出し、更に、そのことを示す情報を電気泳動表示装置37に表示することが可能である。
また、非接触識別タグ3は、荷物4に取り付けられた非接触識別タグ3が取り外されたことを検出したときに、そのことを示す情報をリーダ・ライタ装置2に送信することが可能であり、且つ、リーダ・ライタ装置2は、非接触識別タグ3が取り外されたことを示す情報を表示部2gによって表示することが可能である。
ここで、図2に示す、制御部2cの制御によって、データ受信部2a及びデータ送信部2bを介して行われる非接触識別タグ3とのデータ通信処理は、発明1の第1のデータ通信手段に対応し、制御部2cの制御によって、データ送信部2bを介して行われる証明用データの送信処理は、発明1の証明用データ送信手段に対応し、制御部2cの制御によって、データ送信部2bを介して行われる搬送波の送信による駆動電力生成用の電磁波の送信処理は、発明1の駆動電力生成用電磁波送信手段に対応する。
また、図3に示す、データ制御部32の制御によって、データ受信部30及びデータ送信部31を介して行われるリーダ・ライタ装置2とのデータ通信処理は、発明1、3及び6のいずれかの第2のデータ通信手段に対応し、データ制御部32における第1の暗号化データの生成処理は、発明1又は6の第1の暗号化データ生成手段に対応し、データ制御部32における第2の暗号化データの生成処理は、発明1又は6の第2の暗号化データ生成手段に対応し、データ制御部32、データ記憶部33によって行われる第1の暗号化データの不揮発メモリへの記憶処理は、発明1又は6の暗号化データ記憶手段に対応し、データ制御部32における第1の暗号化データと第2の暗号化データとの比較処理は、発明1又は6の暗号化データ比較手段に対応する。
また、図3に示す、電圧監視部34及び取り外し検出部35による、荷物4から非接触識別タグ3が取り外されたことを検出する処理は、発明2乃至4のいずれかの取り外し検出手段に対応し、表示処理部36及び電気泳動表示装置37による情報の表示処理は、発明2の所定情報表示手段に対応し、電源生成部38は、発明1又は6の駆動電力生成手段に対応し、図5及び図6に示す、粘着部300c及び300eは、発明2の取り付け手段に対応する。
なお、上記実施の形態においては、1つのタグに対して証明用データとして1種類のデータを送信し、且つ、第1の暗号化データ及び第2の暗号化データの生成において同一の暗号化手法を用いているが、これに限らず、例えば、第1の暗号化データを生成する際の証明用データ及び暗号化手法と、第2の暗号化データを生成する際の証明用データ及び暗号化手法と、を両者の生成結果が同じ暗号化データとなるように、それぞれ異なる証明用データ及び異なる暗号化手法とするなど(暗号化手法についは、手法は同一で暗号化用キーを異なるものとしても良い)、別の構成としても良い。
本発明に係る非接触データ通信システムの概略構成を示す図である。 リーダ・ライタ装置2の詳細構成を示すブロック図である。 非接触識別タグ3の詳細構成を示すブロック図である。 電圧監視部34及び取り外し検出部35による取り外し検出の仕組みを示す図である。 (a)は、非接触識別タグの回路構成を示す図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。 (a)は、図5(a)の非接触識別タグ3を荷物4に取り付けたときのA−A断面図であり、(b)は、(a)の断面図において非接触識別タグ3が荷物4から取り外された状態を示す図である。 リーダ・ライタ装置2の初期設定情報の送信処理を示すフローチャートである。 リーダ・ライタ装置2の初期設定完了後のデータ通信処理を示すフローチャートである。 非接触識別タグ3の取り外し検出処理を示すフローチャートである。 非接触識別タグ3における取り外し検出処理後のデータ通信処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…非接触データ通信システム、2…リーダ・ライタ装置、2a…データ受信部、2b…データ送信部、2c…制御部、2d…操作部、2e…RAM、2f…ROM、2g…表示部、3…非接触識別タグ、3a…データ通信部、3b…制御部、30…データ受信部、31…データ送信部、32…データ制御部、33…データ記憶部、34…電圧監視部、35…取り外し検出部、35a…第1の検出用抵抗部、35b…第2の検出用抵抗部、36…表示処理部、37…電気泳動表示装置、38…電源生成部、39…コイルアンテナ、300…取り外し検出回路部、300a、300d…配線部、300b…基板、300c、300e…粘着部

Claims (8)

  1. リーダ・ライタ装置と、非接触識別タグと、を含んで構成される非接触データ通信システムであって、
    前記リーダ・ライタ装置は、前記非接触識別タグとのデータ通信を可能とする第1のデータ通信手段と、前記非接触識別タグに前記第1のデータ通信手段を介して証明用データを送信する証明用データ送信手段と、前記非接触識別タグに駆動電力生成用の電磁波を送信する駆動電力生成用電磁波送信手段と、を備え、
    前記非接触識別タグは、前記リーダ・ライタ装置とのデータ通信を可能とする第2のデータ通信手段と、前記リーダ・ライタ装置から前記第2のデータ通信手段を介して受信した前記証明用データを、暗号化して第1の暗号化データを生成する第1の暗号化データ生成手段と、前記第1の暗号化データを記憶する暗号化データ記憶手段と、前記第1の暗号化データの記憶後において、前記リーダ・ライタ装置から前記証明用データを受信したときに、当該証明用データを暗号化して第2の暗号化データを生成する第2の暗号化データ生成手段と、前記暗号化データ記憶手段に記憶された前記第1の暗号化データと前記第2の暗号化データ生成手段によって生成された前記第2の暗号化データとを比較する暗号化データ比較手段と、前記駆動電力生成用電磁波送信手段によって送信された駆動電力生成用の電磁波から駆動電力を生成する駆動電力生成手段と、を備え、
    前記第1の暗号化データの記憶後において、前記第2のデータ通信手段は、前記暗号化データ比較手段の比較結果に基づき、前記第1の暗号化データと前記第2の暗号化データとが一致したときだけ、前記リーダ・ライタ装置に対して応答を行うようになっていることを特徴とする非接触データ通信システム。
  2. 前記非接触識別タグは、所定物に当該非接触識別タグを取り付け可能な取り付け手段と、当該取り付け手段によって前記所定物に取り付けられた前記非接触識別タグが、当該所定物から取り外された場合に、そのことを検出する取り外し検出手段と、当該取り外し検出手段の検出結果に基づき所定の情報を表示する所定情報表示手段と、を備えることを特徴とする請求項1記載の非接触データ通信システム。
  3. 前記非接触識別タグは、前記取り外し検出手段の検出結果を前記第2のデータ通信手段を介して前記リーダ・ライタ装置に通知する検出結果通知手段を備えることを特徴とする請求項2記載の非接触データ通信システム。
  4. 前記取り外し検出手段は、電圧を監視可能な電圧監視回路を備えており、前記非接触識別タグを構成する回路の配線の一部が前記電圧監視回路に接続されており、前記非接触識別タグが前記所定物から取り外されたときに前記配線が断線するようになっており、当該断線によって変化する電圧値を検出することで、前記非接触識別タグが、前記所定物から取り外されたことを検出するようになっていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の非接触データ通信システム。
  5. 請求項1記載の非接触データ通信システムに適用可能なリーダ・ライタ装置であって、
    前記非接触識別タグとのデータ通信を可能とする第1のデータ通信手段と、前記非接触識別タグに前記データ通信手段を介して証明用データを送信する証明用データ送信手段と、前記非接触識別タグに駆動電力生成用の電磁波を送信する駆動電力生成用電磁波送信手段と、を備えることを特徴とするリーダ・ライタ装置。
  6. 請求項1記載の非接触データ通信システムに適用可能な非接触識別タグであって、
    前記リーダ・ライタ装置とのデータ通信を可能とする第2のデータ通信手段と、前記リーダ・ライタ装置から受信した前記証明用データを暗号化して第1の暗号化データを生成する第1の暗号化データ生成手段と、前記第1の暗号化データを記憶する暗号化データ記憶手段と、前記第1の暗号化データの記憶後において、前記リーダ・ライタ装置から前記証明用データを受信したときに、当該証明用データを暗号化して第2の暗号化データを生成する第2の暗号化データ生成手段と、前記暗号化データ記憶手段に記憶された前記第1の暗号化データと前記第2の暗号化データ生成手段によって生成された前記第2の暗号化データとを比較する暗号化データ比較手段と、前記駆動電力生成用電磁波送信手段によって送信された駆動電力生成用の電磁波から駆動電力を生成する駆動電力生成手段と、を備え、
    前記第2のデータ通信手段は、前記暗号化データ比較手段の比較結果に基づき、前記第1の暗号化データと前記第2の暗号化データとが一致したときだけ、前記リーダ・ライタ装置に対して応答を行うようになっていることを特徴とする非接触識別タグ。
  7. 請求項5記載のリーダ・ライタ装置を制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記非接触識別タグとのデータ通信を可能とする第1のデータ通信ステップと、前記非接触識別タグに証明用データを送信する証明用データ送信ステップと、前記非接触識別タグに駆動電力生成用の電磁波を送信する駆動電力生成用電磁波送信ステップと、を備えることを特徴とするリーダ・ライタ装置制御プログラム。
  8. 請求項6記載の非接触識別タグを制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記リーダ・ライタ装置から受信した前記証明用データを暗号化して第1の暗号化データを生成する第1の暗号化データ生成ステップと、前記第1の暗号化データを記憶する暗号化データ記憶ステップと、前記第1の暗号化データの記憶後において、前記リーダ・ライタ装置から前記証明用データを受信したときに、当該証明用データを暗号化して第2の暗号化データを生成する第2の暗号化データ生成ステップと、前記暗号化データ記憶ステップにおいて記憶された前記第1の暗号化データと前記第2の暗号化データ生成ステップにおいて生成された前記第2の暗号化データとを比較する暗号化データ比較ステップと、前記リーダ・ライタ装置とのデータ通信を可能とする第2のデータ通信ステップと、を備え、
    前記第1の暗号化データの記憶後において、前記第2のデータ通信ステップにおいては、前記暗号化データ比較ステップの比較結果に基づき、前記第1の暗号化データと前記第2の暗号化データとが一致したときだけ、前記リーダ・ライタ装置に対して応答を行う処理を実行するようになっていることを特徴とする非接触識別タグ制御プログラム。
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