JP2005070257A - 文字コード表現用の線字ディスプレイ - Google Patents

文字コード表現用の線字ディスプレイ Download PDF

Info

Publication number
JP2005070257A
JP2005070257A JP2003298334A JP2003298334A JP2005070257A JP 2005070257 A JP2005070257 A JP 2005070257A JP 2003298334 A JP2003298334 A JP 2003298334A JP 2003298334 A JP2003298334 A JP 2003298334A JP 2005070257 A JP2005070257 A JP 2005070257A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
character
characters
braille
line
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003298334A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenta Nakamura
謙太 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2003298334A priority Critical patent/JP2005070257A/ja
Publication of JP2005070257A publication Critical patent/JP2005070257A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrically Operated Instructional Devices (AREA)

Abstract

【課題】
わが国を含む16ビット文字圏において、視覚障害者に情報の自立をもたらす。
【解決手段】
視覚障害者が扱いうる文字として、従来の点字に代わり、16本の線を文字の構成要素として文字コードを表現する線字を提案し、また、そのためのディスプレイを提供する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、従来の点字のように、主に視覚障害者が触知によって使用する凸凹の組み合わ
せによる文字表現手段の一種であり、具体的には、情報処理装置に接続され、複数の線状
の突起の出没として表現される文字(線字)を出力する線字ディスプレイの文字表現手段
に関するものである。
情報処理装置に接続して情報を点字として読み取るための点字ディスプレイ装置が、従来
から視覚障害者に利用されてきた。この種の装置は、6点または8点を1マスとし、各点
にピンを配置してピンを突き出す機構によって点字を表現してきた。
英字文化圏に属する諸国においては墨字の種類が少ないので、視覚障害者が点字を使用し
ても、情報密度において晴眼者と差は生じず、墨字と点字の間に障壁は無い。更に具体的
には、英字文化圏の諸国においては、墨字で書かれた本をスキャナで読み込んでOCRソ
フトでテキストファイル変換するだけで、即、点字出力ができるので、コンピュータが普
及した現代においては、墨字で書かれた本を点訳して読むために晴眼者に依存する必要が
無く、その意味で、パソコンが普及した今日では事実上、英字文化圏の視覚障害者は文字
情報の自立を得ることが可能となっている。
しかし、表音文字(仮名)に加えて表意文字(漢字)を併用する我が国の言語体系におい
ては、墨字と点字の間には大きな障壁が存在している。例えば、墨字を点訳した際、点字
においては表意文字(漢字)が使えないために、意味が分かりにくい。更に、漢字の読み
については、文章によって音読みと訓読みを使い分ける必要があるし、漢字仮名混じり文
である日本語を表音文字である点字で表現するため、「分かち書き」という作業が必要と
される。我が国の言語体系においては、墨字と点字の間に、このような大きな障壁がある
ため、点字を書いたり点訳したりするのは晴眼者に依存せざるをえない部分が多分にある
。これは、視覚障害者の情報の自立を著しく阻害する要因となっている。
従来技術である点字は、情報密度を高くできないという欠点がある。情報密度が低いため
に、文章表現が冗長となり、墨字の本一冊を点訳すると何冊にも分冊せざるを得ない。文
字コードとして、日本語の墨字は16ビットで扱われている。文字の情報密度は高いのが理
想的と理解されつつも点字において6点または8点が用いられてきたのは、二つの理由が
考えられる。一つ目の理由は、指先の触知によって認識しうる点字表現は、6ビット(6
点)または8ビット(8点)が限界であると考えられること。もう一つの理由は、点字が
欧米人(すなわち英字文化圏の人)によって考案されたことである。広く知られているよ
うに、パソコンで扱う文字が8ビット文字を基本としているのは、英字文化圏の人が考案
したからである。英字文化圏の人にとっては、文字の表現は8ビットで十分だったからだ
。点字が6ビットまたは8ビット表現であるのも、同様に、点字の考案者が英字文化圏の
人であったことと無関係ではない。視覚障害者用の文字としての点字は、最初から16ビッ
ト文字の表現を考慮していなかったのである。
また、情報処理機器からの文字情報の提供において、従来から音声出力という手段も多用
されているが、耳の酷使が原因で難聴になる人もいる。耳というのは、視覚障害者にとっ
て極めて重要な感覚器官であり、外出の際の周囲情報収集における依存度の高さは言うま
でもない。加齢や酷使によって聴覚機能が衰える可能性もあることから、耳に過剰な負担
を与えないことも大切なことである。
よって本発明の目的は上述の点に鑑み、習熟度合いに応じて情報密度を高めることができ
る文字体系と、それを用いる視覚障害者用ディスプレイの提供を通じて、晴眼者に依存せ
ずに情報処理機器を用いてあらゆる墨字の本を読むことを可能にし、我が国を含む16ビッ
ト文字圏の視覚障害者に情報の自立をもたらすことにある。
かかる目的を達成するために本発明では、視覚障害者が利用する文字として、文字を構成
する要素に「点」ではなく、「線」を用い、16ビット文字を16本の線の有無の組み合わせ
として表現することにより、文字パターンに16ビットの情報を盛り込み、全ての16ビット
文字を表現することを可能にする。また、そのためのディスプレイを提供する。
以下、その手段を用いる根拠について説明する。
墨字を構成する要素が「点」ではなく、「線」を主体としているのは、書きやすさのみな
らず、文字の構成要素として「点」よりも「線」の方が、パターンの識別が容易だからと
思われる。このような、パターン識別における(点に対する)線の優位性は、視覚のみな
らず、触覚においても同様であると思われる。なぜなら、数学的に見て、線は「向き」や
「長さ」などの情報を含み、本質的に点よりも情報量が多く、それがパターン識別におけ
る線の優位性の原因であると思われるからである。
前述のように、文字の情報密度は高いのが理想的と理解されつつも点字において6点また
は8点が用いられてきたのは、指先の触知によって認識しうる点字表現は、6点(6ビッ
ト)または8点(8ビット)が限界であることを示唆している。だがこれは、文字の構成
要素として「点」を用いるから、8ビット程度でパターン識別の限界に達してしまうので
あり、ここで、点ではなく線を用いることにより「向き」や「長さ」の要素を積極的に活
用して文字パターンを構成したならば、さらに構成要素の数を増やしても、パターン識別
が可能になる。
何故、今まで「点」が用いられてきたのか?その原因の一つとして挙げられるのは、前述
したように、点字は英字文化圏の人によって考案されたので、最初から16ビット文字の表
現を考慮しておらず、そのため文字構成要素は「点」で十分だったのである。そのような
歴史的経緯が理解されず、16ビット文字圏における視覚障害者用の文字について、点を構
成要素とすることによって生じる弊害が放置されてきたのである。
本発明を用いれば、慣れないうちは平仮名のみを用い、上達するに従い、漢字も使えるよ
うになることを目指せるので、習熟レベルに応じて文字の難易度を使い分けることができ
る。したがって、幼い子供からの学習が可能であり、かつ習熟レベルが上がるにつれて、
漢字を用いて情報密度を上げていくことにより、幼稚園児から大学生・社会人に至るまで
、上達のレベルに応じた使いこなしが可能になる。初めて出会った漢字については、下に
ルビを振るなどすれば学習の助けになる。このことは、晴眼者の漢字学習の際に用いる手
法と何ら変わりは無い。本発明によれば、16ビット文字ならすべて表現可能なので、習熟
次第で、晴眼者に劣らぬ情報量を扱うことが可能になる。
これは、視覚障害者に高度な社会参加の道が開かれることを意味している。墨字と(本発
明で提供する)線字は、文字コードを通じて本質的にバリアフリーが達成されているため
、例えば、文章の執筆あるいは編集作業に携わるといった形での高度な社会参加が可能に
なり、社会の生産性向上に寄与する。また、視覚障害者と晴眼者の間に存在する情報格差
が格段に減少し、視覚障害者の尊厳に貢献する。
また、本発明は16ビットの文字コードをそのまま線字に変換するので、コンピュータとの
極めて優れた親和性が大きな特徴である。したがって、墨字で書かれた本をスキャナで読
み込んでOCRソフトでテキストファイルに変換すれば、そのまま線字出力ができるため
、あらゆる墨字の本を、他者の力を借りることなく、線字に変換・出力できる。すなわち
、視覚障害者に情報の自立をもたらしうる。
また、本発明による線字ディスプレイの大きな特徴の一つとして、図の表示に適している
ということが挙げられる。例えば周辺の案内地図などを表示する際など、水平線・垂直線
・斜線を組み合わせて効率的に図を表示できる。
本発明に基づく線字ディスプレイは、コンピュータに接続されたスキャナおよびOCRソ
フトとの連携によって最大限の効果を発揮する。すなわち、あらゆる墨字の書籍は、スキ
ャナおよびOCRソフトを通すことにより、線字に変換できるので、晴眼者の手を借りる
必要が無く、視覚障害者に情報の自立をもたらしうる。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。図4は、情報処理装置に接続されたデ
ィスプレイの表示面において、16本の線状の突起が出没する位置に線状の穴が設けられて
いる状態を示している。それらの穴から線状突起を突出す方法の一例として、従来の点字
ディスプレイにおけるピン突出機構を利用した場合を図5に示している。ここで、突出さ
れる線状突起は図5で示すように、突出ピンの上端に突出板が一体化されており、突出板
の先端は尖った形状をしている。突出板の先端がこのように尖った形状をしているのは、
触知した時に、そのシャープエッジによって「線」を認識しやすくするためである。
また、図4に示すように、ディスプレイの表示面において、文字パターンが表示される位
置の近辺にインデックスを設けることが望ましい。このインデックスは表示面に固定され
た半球または円錐状の突起である。ここにおいてインデックスは、文字の上下左右の位置
関係を明確にする役割と、隣の文字との区別を明確にする役割がある。文字間隔が十分に
あり、隣の文字との区別に支障を来さないならば、文字1個ごとにインデックスを設けず
に、1行に1個のインデックスあるいは1ページに1個のインデックスを設けるだけでも
よい。図4では、インデックス形状の一例として、半球と円錐を示している。
文字は16進数で指定されている文字コード(例えば16ビットのJISコード)を2進数に
変換して16本の線状突起の出没として文字パターンが表現される。図1において、16本の
線状突起を2進化された16ビットの文字コードに対応させるため、ビット番号を割り振っ
ている。ここでは、インデックスに最も近い位置から順番に左回りにビット番号を割り当
てている。
図2は、片仮名で「ディスプレイ」と表示した例を示している。各文字を16進数・16ビッ
トのJISコードで表し、それを2進数へ変換して線状突起の出没パターンとして表現し
た。図2の下方では、このパターンをより分かりやすく表現している。
これらの文字パターンは、少なくとも平仮名・片仮名・英字・数字に関するかぎり、簡単
な規則性さえ知っていれば、比較的少ない練習で識別が可能になる。JISコードでは、
片仮名の場合、上8ビットは25で共通しているので、8〜15ビット(四角で囲まれた領域
)で表現されるパターンは片仮名に共通する。したがって、先ず最初に四角で囲まれた領
域のパターンを識別して、文字の種類を判別することができる。図3は文字の種類に対応
するパターンを示している。図3の文字種類識別パターンを判別して片仮名であることが
判明すると、次に0〜7ビット(四角を構成する部分)のパターンを識別して文字を特定
すればよい。
図7は、これまで説明した本発明の概略を分かりやすくまとめた図である。
本発明の応用として、例えば、デジカメと組み合わせた携帯型の線字表示器を持ち歩けば
、街中での看板や標識に対しても、デジカメで取り込んだ画像からOCRソフトで文字を
抽出することにより、線字データとして閲覧することができる。
更に、16ビット文字圏の国は日本だけではない。本発明は、中国・台湾を含む漢字文化圏
全般に適用しうるので、それら16ビット文字圏に属する国々を含めると、文字の問題に苦
しむ視覚障害者はかなり多いと想像される。
2進化された文字コードの各ビットに対応させるべく、16本の線状突起に対して割り振られた番号を示す図 16進数で規定されている文字コードを2進数に変換して16本の線状突起の凸凹として表現した一例を示した説明図 文字の種類を識別するための線状突起パターンを示した説明図 本発明に基づく線字ディスプレイにおいて、16本の線状突起を出没させるために表面の板に設けられた穴の形状およびインデックス(突起)を示す図 従来から用いられている点字ディスプレイのピン突き出し機構を利用して、板の側端を突き出すことにより線状突起の出現を行う場合の方法を示した説明図 本発明に基づく線字ディスプレイにおいて、表面の板に設けられるインデックス(突起)の形状の一例を示す図 本発明の概要を、まとめて分かりやすく示した図

Claims (1)

  1. 2進数化された文字コードを、1文字につき16本の線状の突起の有無の組み合わせで構成
    されるパターンとして表現する文字表現形式を扱うことを第1の特徴とし、情報処理機器
    に接続され、使用者が触覚する平面上において、上記文字表現形式に則った文字表現を、
    16本の線状の突起の出没の組み合わせで構成されるパターンとして、出力することを第2
    の特徴とする表示装置

JP2003298334A 2003-08-22 2003-08-22 文字コード表現用の線字ディスプレイ Pending JP2005070257A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003298334A JP2005070257A (ja) 2003-08-22 2003-08-22 文字コード表現用の線字ディスプレイ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003298334A JP2005070257A (ja) 2003-08-22 2003-08-22 文字コード表現用の線字ディスプレイ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005070257A true JP2005070257A (ja) 2005-03-17

Family

ID=34403858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003298334A Pending JP2005070257A (ja) 2003-08-22 2003-08-22 文字コード表現用の線字ディスプレイ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005070257A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006016427A1 (ja) * 2004-08-10 2006-02-16 Kochi University 触覚により解読するための文字の表示方法および装置
JP2012068970A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Kiyomi Hamamoto 情報入出力装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006016427A1 (ja) * 2004-08-10 2006-02-16 Kochi University 触覚により解読するための文字の表示方法および装置
JPWO2006016427A1 (ja) * 2004-08-10 2008-05-01 国立大学法人高知大学 触覚により解読するための文字の表示方法および装置
JP4649618B2 (ja) * 2004-08-10 2011-03-16 国立大学法人高知大学 触覚により解読するための文字の表示方法および装置
JP2012068970A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Kiyomi Hamamoto 情報入出力装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6292768B1 (en) Method for converting non-phonetic characters into surrogate words for inputting into a computer
KR101036903B1 (ko) 한글을 이용한 다언어 문자 입출력 장치
CN103995600B (zh) 一种盲文汉字转换装置及其方法
Lüpke Escaping the tyranny of writing: West African regimes of writing as a model for multilingual literacy
Singh et al. Automated conversion of English and Hindi text to Braille representation
Coulmas Writing systems and language contact in the Euro-and Sinocentric worlds
US20220156457A1 (en) Artificial intelligence assisted recognition method and device
WO2007123297A1 (en) Multimedia digital cood printing apparatus and printing method
KR101946207B1 (ko) 점자 출력 장치
JP2005070257A (ja) 文字コード表現用の線字ディスプレイ
Parekh et al. Gujarati braille text recognition: a review
DeFrancis How efficient is the Chinese writing system?
KR20180017556A (ko) 전자펜을 이용한 받아쓰기 방법
US20070020591A1 (en) Methods and aids for teaching Arabic to the blind
US20200105263A1 (en) Method for graphical speech representation
Zsolnay Seen Not Heard: Composition, Iconicity, and the Classifier Systems of Logosyllabic Scripts
Park Script and world
Richter Towards a Broad Concept of Punctuation
Dixon Eight-dot braille
John Recognition of Documents in Braille
Vyas et al. Optical Gujarati Braille recognition: a review
Waghela et al. Braille Keyboard and Printer Interfaced
JP2005196197A (ja) 点線合成文字
JP2008139835A (ja) 発音学習法
Sengole Raj Braille convertor