JP2005070219A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アクティブマトリクス基板にカラーフィルタ層を設けるとともに、そのカラーフィルタ層を構成している着色層のうち吸収波長域が同一のもののみにスイッチング素子と画素電極との電気的接続のためのスルーホールを設けた液晶表示装置において、色純度に優れた黒色の表示を可能とすること。
【解決手段】本発明の液晶表示装置1は、アクティブマトリクス基板の透明基板101と画素電極110との間に、吸収波長域が互いに異なる第1乃至第3着色層109G,109B,109Rを含んだカラーフィルタ層が配置され、このカラーフィルタ層には、画素電極110をスイッチング素子102にそれぞれ電気的に接続するスルーホール109THが第1着色層109G中にのみ設けられ、第1乃至第3着色層109G,109B,109Rの面積S1,S2,S3は互いに等しいことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の液晶表示装置1は、アクティブマトリクス基板の透明基板101と画素電極110との間に、吸収波長域が互いに異なる第1乃至第3着色層109G,109B,109Rを含んだカラーフィルタ層が配置され、このカラーフィルタ層には、画素電極110をスイッチング素子102にそれぞれ電気的に接続するスルーホール109THが第1着色層109G中にのみ設けられ、第1乃至第3着色層109G,109B,109Rの面積S1,S2,S3は互いに等しいことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、液晶表示装置に係り、特にはアクティブマトリクス型の液晶表示装置に関する。
アクティブマトリクス基板にカラーフィルタ層を設けた液晶表示装置には、対向基板にカラーフィルタ層を設けた液晶表示装置と比較して、基板を貼り合わせる際の位置合わせが容易であるなどの利点がある。このような構造を採用した液晶表示装置では、通常、カラーフィルタ層は薄膜トランジスタ(以下、TFTという)などのスイッチング素子と画素電極との間に配置し、それらの電気的接続はカラーフィルタ層に設けたスルーホールを介して行っている。
ところで、近年の高精細化の要求に伴い、先のスルーホールにも高い寸法精度が要求されている。しかしながら、カラーフィルタ層は厚膜であるのに加え、カラーフィルタ層を構成している赤、緑、青色の着色層の成膜及びパターニングは別々に行われる。そのため、赤色着色層と、緑色着色層と、青色着色層とに同一寸法のスルーホールを形成することは難しい。
このような問題に関し、以下の特許文献1には、赤、緑、青色着色層の何れか1つのみにスルーホールを形成することが記載されている。この技術では、具体的には、赤、緑、青色着色層はストライプ状に形成せず、例えば、青色着色層及び赤色着色層を列方向に隣り合う画素間で分断し、それら青色着色層及び赤色着色層を分断している領域にまで緑色着色層を延在させる。すなわち、青色着色層及び赤色着色層はそれぞれ島状に形成するとともに、緑色着色層は格子状に形成する。そして、緑色着色層の行方向に延在した部分にのみスルーホールを設け、赤、緑、青色の画素の全てについて、画素電極とTFTとの電気的接続は緑色着色層に設けた先のスルーホールを介して行う。
この技術によれば、画素電極とTFTとを電気的に接続するためのスルーホールは緑色着色層のみに設けるため、スルーホールの寸法にばらつきが生じるのを抑制することができる。しかしながら、本発明者らは、本発明を為すに際し、カラーフィルタ層に先の構造を採用すると、暗表示時に黒色が緑色がかって見えることを見出している。
特開2001−337345号公報
本発明の目的は、アクティブマトリクス基板にカラーフィルタ層を設けるとともに、そのカラーフィルタ層を構成している着色層のうち吸収波長域が同一のもののみにスイッチング素子と画素電極との電気的接続のためのスルーホールを設けた液晶表示装置において、色純度に優れた黒色の表示を可能とすることにある。
本発明の第1側面によると、第1基板と、前記第1基板上で配列した複数の画素電極と、前記第1基板と前記複数の画素電極との間に介在するとともに吸収波長域が互いに異なる第1乃至第3着色層を含んだカラーフィルタ層と、前記第1基板と前記カラーフィルタ層との間に介在するとともに前記複数の画素電極に対応して配列した複数のスイッチング素子とを備えたアクティブマトリクス基板と、前記複数の画素電極と対向した第2基板と、前記第2基板に支持されるとともに前記複数の画素電極と対向した共通電極とを備えた対向基板と、前記アクティブマトリクス基板と前記対向基板との間に介在した液晶層とを具備し、前記カラーフィルタ層には、前記複数の画素電極を前記複数のスイッチング素子にそれぞれ電気的に接続する複数のスルーホールが前記第1着色層中にのみ設けられ、前記第1乃至第3着色層の面積S1,S2,S3は互いに等しいことを特徴とする液晶表示装置が提供される。
本発明の第2側面によると、第1基板と、前記第1基板上で配列した複数の画素電極と、前記第1基板と前記複数の画素電極との間に介在するとともに吸収波長域が互いに異なる第1乃至第3着色層を含んだカラーフィルタ層と、前記第1基板と前記カラーフィルタ層との間に介在するとともに前記複数の画素電極に対応して配列した複数のスイッチング素子とを備えたアクティブマトリクス基板と、前記複数の画素電極と対向した第2基板と、前記第2基板に支持されるとともに前記複数の画素電極と対向した共通電極とを備えた対向基板と、前記アクティブマトリクス基板と前記対向基板との間に介在した液晶層とを具備し、前記カラーフィルタ層には、前記複数の画素電極を前記複数のスイッチング素子にそれぞれ電気的に接続するための複数のスルーホールが前記第1着色層中にのみ設けられた液晶表示装置であって、前記表示装置の全画素を暗表示状態として前記表示装置の前面側から反射光のみを観察したときにおける前記第1乃至第3着色層の視認可能な部分の面積SRF1,SRF2,SRF3は互いに等しいことを特徴とする液晶表示装置が提供される。
上記液晶表示装置において、その表示装置の全画素を明表示状態として表示装置の前面から出力される透過光のみを観察したときにおける第1乃至第3着色層の視認可能な部分の面積STM1,STM2,STM3は互いに等しくてもよい。
第1着色層は複数の第1島状部で構成され、第2着色層は複数の第1島状部とそれぞれ隣り合った複数の第2島状部で構成され、第3着色層は複数の第1島状部を互いから分離するとともに複数の第2島状部を互いから分離する網状部で構成されていてもよい。
アクティブマトリクス基板は、第1基板とカラーフィルタ層との間に、複数本の走査線と、それらと交差した複数本の信号線と、複数の画素電極にそれぞれ電気的に接続された複数の蓄積容量素子を構成する複数本の参照配線とをさらに備えていてもよい。この場合、第1乃至第3着色層と複数本の参照配線との重複部の面積SOL1,SOL2,SOL3は互いに等しくてもよい。
アクティブマトリクス基板は複数の柱状スペーサをさらに備えていてもよい。
本発明によると、アクティブマトリクス基板にカラーフィルタ層を設けるとともに、そのカラーフィルタ層を構成している着色層のうち吸収波長域が同一のもののみにスイッチング素子と画素電極との電気的接続のためのスルーホールを設けた液晶表示装置において、それら着色層の面積を上記のように設定するため、色純度に優れた黒色の表示が可能となる。
以下、本発明の態様について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において、同様または類似する機能を有する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一態様に係る液晶表示装置を概略的に示す平面図である。図2は図1に示す液晶表示装置のII−II線に沿った断面図であり、図3は図1に示す液晶表示装置のIII−III線に沿った断面図である。また、図4は、図1乃至図3に示す液晶表示装置のカラーフィルタ層を示す平面図である。
この液晶表示装置1は、TN(Twisted Nematic)駆動方式のカラー型液晶表示装置であって、アクティブマトリクス基板10と対向基板20とを対向させ、それら基板10及び20間に液晶層30を介在させた構造を有している。これら基板10及び20間の周縁部には、液晶材料を注入するための注入口を除いて接着剤層(図示せず)が設けられており、その注入口は封止剤(図示せず)を用いて封止されている。また、この液晶表示装置1の両面には偏光板40がそれぞれ貼り付けられており、その背面側には図示しない光源が配置されている。
アクティブマトリクス基板10は、例えばガラス基板などの透明基板101を含んでいる。
透明基板101の対向基板20との対向面では、スイッチング素子102としてTFTが二次元的に配列している。TFT102は、ソース領域、ドレイン領域、及びチャネル領域が形成されたポリシリコン層やアモルファスシリコン層などの半導体層103と、ゲート絶縁膜104と、ゲート電極105Gとを含んでいる。ここでは、一例として、TFT102はnチャネルTFTであることとする。なお、本態様では、スイッチング素子102としてTFTを使用するが、スイッチング素子102は、後述する画素電極110への映像信号の供給/非供給を切り替えることが可能であればTFTでなくてもよい。例えば、スイッチング素子102は、ダイオードやMIM(Metal-Insulator-Metal)素子などであってもよい。
ゲート絶縁膜104上では、ゲート電極105Gに接続された走査線105SCと、走査線105SCに対して略平行に延在した参照配線105REFとが交互に配列している。参照配線105REFは、後述する画素電極110及び/またはソース電極107Sとともに蓄積容量素子を構成している。ゲート電極105Gと走査線105SCと参照配線105REFとは、同一工程で形成可能である。
ゲート電極105G、走査線105SC及び参照配線105REF、並びに、ゲート絶縁膜104のそれらからの露出部は、例えばシリコン酸化物層のような層間絶縁膜106で被覆されている。層間絶縁膜106及びゲート絶縁膜104には、TFT102のソース及びドレイン領域へと連通するスルーホールが設けられている。
層間絶縁膜106上には、走査線105SCの長さ方向に対して略直交する方向に延在した信号線107SGが、走査線105SCの長さ方向に対して略平行な方向に配列している。信号線107SGは、層間絶縁膜106及びゲート絶縁膜104に設けられたスルーホールを介してTFT102のドレイン領域に電気的に接続されている。すなわち、この例では、信号線107SGはドレイン電極を兼ねている。
層間絶縁膜106上には、さらに、ソース電極107Sが設けられている。ソース電極107Sは、層間絶縁膜106及びゲート絶縁膜104に設けられたスルーホールを介してTFT102のソース領域に電気的に接続されている。
信号線107SG及びソース電極107S並びに層間絶縁膜106のそれらからの露出部上には、例えばシリコン窒化物層のようなパッシベーション膜108が設けられている。パッシベーション膜108には、ソース電極105Sに連通するスルーホールが設けられている。
パッシベーション膜108上には、吸収波長域が互いに異なる複数種の着色層として赤色着色層109R、緑色着色層109G及び青色着色層109Bを含んだカラーフィルタ層109が設けられている。この例では、赤色着色層109R及び青色着色層109Bのそれぞれは複数の島状部で構成され、緑色着色層109Gは赤色着色層109Rの島状部を互いから分離するとともに青色着色層の島状部を互いから分離する網状部で構成されている。より詳細には、カラーフィルタ層109は、それぞれ赤色着色層109Rの1つの島状部と青色着色層109Bの1つの島状部とを走査線105SCの長さ方向に隣接させてなる島状部の組を走査線105SCの長さ方向と信号線107SGの長さ方向とに互いから離間するように配列するとともに、それら島状部の組の間の領域全体を緑色着色層109Gで占有させた構造を有している。
赤色着色層109R及び青色着色層109Bのそれぞれは、長靴状の形状を有しており、後述する画素電極110とほぼ正対するように及びパッシベーション膜に設けたスルーホール及びその近傍の領域を避けるように配置されている。赤色着色層109Rの島状部と青色着色層109Bの島状部とは、それぞれ信号線107SGの長さ方向に沿って配列するとともに、走査線105SCの長さ方向に沿って交互に配列している。
また、緑色着色層109Gは、略正方格子状の形状を有しており、後述する画素電極110及びパッシベーション膜に設けたスルーホールとほぼ正対するように配置されている。緑色着色層109Gには、パッシベーション膜に設けたスルーホールと連通するスルーホール109THが設けられている。なお、ここでは、画素にストライプ配列を採用しているため緑色着色層109Gを略正方格子状としているが、デルタ配列を採用する場合は、緑色着色層109Gを例えば略三角格子状としてもよい。
カラーフィルタ層109上では、ITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電材料からなる画素電極110が、走査線105SCの長さ方向と信号線107SGの長さ方向とに沿って互いから離間して配列している。各画素電極110は、緑色着色層109Gに設けられたスルーホール109TH及びパッシベーション膜に設けられたスルーホールを介して、ソース電極107Sに電気的に接続されている。
カラーフィルタ層109上には、さらに、樹脂などからなる柱状スペーサ111が設けられている。ここでは、一例として、柱状スペーサ111は、赤色着色層109R上であって信号線107の上方に配置している。
画素電極110上には、配向膜112が設けられている。配向膜112は、例えば、ラビング処理を施したポリイミド層である。
対向基板20は、例えばガラス基板などの透明基板201を含んでいる。透明基板201のアクティブマトリクス基板10との対向面には、ITOなどの透明導電材料からなる共通電極202と、配向膜112と同様の配向膜203とが順次積層されている。
さて、本態様に係る液晶表示装置1では、着色層109G,109B,109Rの面積S1,S2,S3を互いに等しくする。こうすると、色純度に優れた黒色の表示が可能となる。これについては、図4及び図5を参照しながら説明する。
図5は、従来の液晶表示装置で用いられているカラーフィルタ層の一例を概略的に示す平面図である。なお、このカラーフィルタ層は、上記特許文献1に記載されているのとほぼ同様の構造を有している。
図5に示すカラーフィルタ層109は、図4に示すカラーフィルタ層109と同様、それぞれ複数の島状部で構成された赤色着色層109R及び青色着色層109Bと、赤色着色層109Rの島状部を互いから分離するとともに青色着色層の島状部を互いから分離する格子状部で構成された緑色着色層109Gとを含んでいる。但し、図5に示すカラーフィルタ層109では、緑色着色層109Gの面積S1は、青色着色層109Bの面積S2や赤色着色層109Rの面積S3と比較して遥かに広い。
ところで、液晶表示装置1の前面側から液晶層30に入射した光の一部は、カラーフィルタ層109へとさらに入射し、その後、何れかの界面で反射されて液晶表示装置1の前面側へと出射する。このような反射光が表示色の色純度に与える影響は、透過光の光強度が最も小さい暗表示時において最大となる。そのため、図5に示すように、緑色着色層109Gの面積S1が青色着色層109Bの面積S2や赤色着色層109Rの面積S3と比較して遥かに広い場合、黒色が緑がかって見えることとなる。
これに対し、図4に示すように面積S1乃至S3を互いに等しくすると、全画素を暗表示状態として液晶表示装置1の前面から反射光のみを観察したときにおける着色層109G,109B,109Rの視認可能な部分の面積SRF1,SRF2,SRF3が互いにほぼ等しくなる。また、通常、液晶表示装置1の全画素を明表示状態として前面から出力される透過光のみを観察したときにおける着色層109G,109B,109Rの視認可能な部分の面積STM1,STM2,STM3は互いに等しい。そのため、緑色着色層109Gからの反射光の強度と青色着色層109Bからの反射光の強度と赤色着色層109Rからの反射光の強度との比は、緑色着色層109Gからの透過光の強度と青色着色層109Bからの透過光の強度と赤色着色層109Rからの透過光の強度との比とほぼ等しくなる。したがって、色純度に優れた黒色の表示が可能となる。
本態様では、参照配線105REFをソース電極107Sの下方に配置し、スルーホール109THは参照配線105REFの上方に位置させる。このような構造を採用した場合、着色層109G,109B,109Rの参照配線105REF上に位置した部分の形状は互いに異なることとなる。
一般に、参照配線105REFは遮光性であるので、着色層109G,109B,109Rの参照配線105REF上に位置した部分は、透過光には影響を与えず、反射光にのみ影響を与える。したがって、着色層109G,109B,109Rと参照配線105REFとの重複部の面積SOL1,SOL2,SOL3を互いに等しくすると、明表示時の色純度を損なうことなく、色純度に優れた黒色の表示が可能となる。
なお、着色層109G,109B,109Rに関して上述した各種面積の関係は、多少の誤差を許容する。すなわち、先の誤差に起因して生じる画質の低下が、観察者が表示画像を見て認識できない程度に小さければ、上述した各種面積の関係はそのような誤差を含んでいてもよい。
柱状スペーサ111が十分に光透過性である場合やその底面の面積が十分に小さい場合、着色層109G,109B,109Rに関して上述した各種面積の関係を考慮するに際し、柱状スペーサ111の存在は無視してもよい。他方、柱状スペーサ111が遮光性であるか或いは光透過性が低い場合、柱状スペーサ111の下地として用いる着色層109Rについて述べた面積SRF3,STM3,SOL3としては、柱状スペーサ111の底面の面積を差し引いたものを使用することが望ましい。
柱状スペーサ111は、着色層109G,109B,109Rのそれぞれの上に形成してもよく、或いは、着色層109G,109B,109Rの何れか1種の上のみに形成してもよい。
但し、緑、青、赤色の着色層109G,109B,109Rの成膜及びパターニングは別々に行われるため、緑色着色層109Gと、青色着色層109Bと、赤色着色層109Rとの間で膜厚を高い精度で一致させることは難しい。特に、隣り合う着色層を部分的に重ね合わせてカラーフィルタ層109に凸部を生じさせ、これら凸部を柱状スペーサ111の一部として利用する場合、それら凸部の高さを高い精度で一致させることは極めて困難である。そのため、柱状スペーサ111を着色層109G,109B,109Rのそれぞれの上に形成した場合、柱状スペーサ111の高さのばらつきを抑制することは難しく、ギャップムラに起因した表示不良が発生し易い。
これに対し、柱状スペーサ111を着色層109G,109B,109Rの何れか1種の上のみに形成すると、柱状スペーサ111の高さのばらつきを抑制することができ、ギャップムラに起因した表示不良が発生するのを防止することができる。
本態様では、アクティブマトリクス基板10と対向基板20との間のギャップを一定に維持するスペーサとして柱状スペーサ111を使用しているが、スペーサとしては粒状スペーサを使用してもよい。また、本態様では、柱状スペーサ111をアクティブマトリクス基板10に設けたが、柱状スペーサ111は対向基板20に設けてもよい。
但し、アクティブマトリクス基板10及び対向基板20との間のギャップを一定に維持するスペーサとしてそれら基板の何れかの対向面に柱状スペーサを形成した場合、スペーサとして粒状スペーサを使用した場合とは異なり、所望の位置にスペーサを配置することができる。そのため、柱状スペーサ111を画素電極110間の領域や配線の位置に配置することにより、高い開口率を実現することができる。特に、アクティブマトリクス基板10に柱状スペーサを設けた場合には、基板を貼り合わせる際の位置合わせも容易になる。
以下、本発明の実施例について説明する。
(実施例)
図1乃至図3に示す液晶表示装置1を以下の方法により作製した。なお、本例では、カラーフィルタ層109には図4に示す構造を採用した。
(実施例)
図1乃至図3に示す液晶表示装置1を以下の方法により作製した。なお、本例では、カラーフィルタ層109には図4に示す構造を採用した。
まず、ガラス基板101上に、通常の方法により、nチャネルTFT102、走査線105SC、参照配線105REFを形成した。
次に、それらの上に、シリコン酸化物からなる層間絶縁膜106を成膜した。続いて、この層間絶縁膜106に、TFT102のソース及びドレイン領域に連通するスルーホールを形成した。
次いで、層間絶縁膜106上に金属材料層を成膜し、これをパターニングすることにより、信号線107G及びソース電極107Sを形成した。
さらに、それらの上に、シリコン窒化物からなるパッシベーション膜108を成膜した。このパッシベーション膜108には、ソース電極107Sに連通するスルーホールを形成した。
次に、パッシベーション膜108上に、青色の顔料を分散させた紫外線硬化型アクリル樹脂レジストをスピナーを用いて塗布した。このようにして形成した塗膜の上方にフォトマスクを配置し、このフォトマスクを介して紫外線を照射した。露光後、アルカリ水溶液を用いて上記塗膜を現像することにより青色着色層109Bを得た。次いで、赤色の顔料を分散させた紫外線硬化型アクリル樹脂レジストを用いたこと以外は青色着色層109Bに関して説明したのとほぼ同様の方法により赤色着色層109Rを形成した。さらに、緑色の顔料を分散させた紫外線硬化型アクリル樹脂レジストを用いたこと以外は青色着色層109Bに関して説明したのとほぼ同様の方法により緑色着色層109Gを形成した。以上のようにして、カラーフィルタ層109を得た。
なお、本例では、着色層109G,109B,109Rの面積S1,S2,S3は互いに等しくした。また、本例では、着色層109G,109B,109Rと参照配線105REFとの重複部の面積SOL1,SOL2,SOL3も互いに等しくした。
次いで、上述した方法で得られたカラーフィルタ層109上に、マスクスパッタリング法を用いてITOを堆積させることにより画素電極110を形成した。これら画素電極110は、それぞれ着色層109Gに設けたスルーホール109THを介してソース電極107Sと電気的に接続した。
次に、基板101の画素電極110を形成した面に、紫外線硬化樹脂をスピナーを用いて塗布した。これにより得られた塗膜を乾燥させた後、塗膜の上方にフォトマスクを配置し、このフォトマスクを介して上記塗膜に紫外線を照射した。露光後、アルカリ水溶液を用いて上記塗膜を現像し、さらに、焼成することにより、十分に光透過性の柱状スペーサ111を形成した。本例では、柱状スペーサ111は、赤色着色層109R上にのみ配置した。
その後、基板101の画素電極110を形成した面にポリイミド膜を成膜し、これにラビング処理を施すことによりして配向膜112を形成した。以上のようにして、アクティブマトリクス基板10を完成した。
上述した方法でアクティブマトリクス基板10を作製する一方で、以下の方法により対向基板20を作製した。すなわち、まず、ガラス基板201上に、スパッタリング法を用いてITOを堆積させることにより共通電極202を得た。その後、共通電極202上にポリイミド膜を成膜し、これにラビング処理を施すことによりして配向膜203を形成した。以上のようにして、対向基板20を完成した。
次いで、対向基板20の配向膜203を形成した面の周縁部に接着剤を注入口が残されるように印刷し、枠状の接着剤層(図示せず)を形成した。さらに、アクティブマトリクス基板10から共通電極203に電圧を印加するための電極転移材(図示せず)を、アクティブマトリクス基板10と対向基板20との間であってそれらと接着剤層とにより囲まれた空間の外側に形成した。
その後、アクティブマトリクス基板10と対向基板20とを、それらの配向膜112及び203同士が対向するように及びそれらのラビング方向が直交するように貼り合わせ、さらに加熱して接着剤を硬化させることによりセルを形成した。このセル中に誘電率異方性が正の液晶材料を通常の方法により注入して液晶層30を形成した。さらに、注入口を紫外線硬化樹脂で封止し、ガラス基板101及び201のそれぞれに偏光板40を貼り付けた。以上のようにして、ノーマリホワイトの液晶表示装置1を完成した。
次に、この液晶表示装置1の表示特性などについて調べた。その結果、この液晶表示装置1では、全画素を明表示状態とした場合に色純度の極めて高い白色を表示することができ、全画素を暗表示状態とした場合には色純度の極めて高い黒色を表示することができた。また、この液晶表示装置1では、ギャップムラは十分に抑制されていた。
なお、この液晶表示装置1の全画素を明表示状態として前面から出力される透過光のみを観察したときにおける着色層109G,109B,109Rの視認可能な部分の面積STM1,STM2,STM3は互いに等しかった。また、この液晶表示装置1の全画素を暗表示状態として前面から反射光のみを観察したときにおける着色層109G,109B,109Rの視認可能な部分の面積SRF1,SRF2,SRF3も互いに等しかった。
(比較例)
カラーフィルタ層109に図5に示す構造を採用したこと以外は上記実施例で説明したのと同様の方法により液晶表示装置を作製した。すなわち、本例では、着色層109Gの面積S1を着色層109Bの面積S2や着色層109Rの面積S3よりも大きくした。また、本例では、着色層109Gと参照配線105REFとの重複部の面積SOL1を、着色層109Bと参照配線105REFとの重複部の面積SOL2や、着色層109Rと参照配線105REFとの重複部の面積SOL3よりも大きくした。
カラーフィルタ層109に図5に示す構造を採用したこと以外は上記実施例で説明したのと同様の方法により液晶表示装置を作製した。すなわち、本例では、着色層109Gの面積S1を着色層109Bの面積S2や着色層109Rの面積S3よりも大きくした。また、本例では、着色層109Gと参照配線105REFとの重複部の面積SOL1を、着色層109Bと参照配線105REFとの重複部の面積SOL2や、着色層109Rと参照配線105REFとの重複部の面積SOL3よりも大きくした。
この液晶表示装置についても、上記実施例と同様の条件のもとで表示特性などを調べた。その結果、この液晶表示装置では、全画素を明表示状態とした場合に色純度の十分に高い白色を表示することができたが、全画素を暗表示状態とした場合には表示される黒色は緑色がかっていた。
なお、この液晶表示装置の全画素を明表示状態として前面から出力される透過光のみを観察したときにおける着色層109G,109B,109Rの視認可能な部分の面積STM1,STM2,STM3は互いに等しかった。但し、この液晶表示装置1の全画素を暗表示状態として前面から反射光のみを観察したときにおける着色層109G,109B,109Rの視認可能な部分の面積SRF1,SRF2,SRF3は、面積SRF1が面積SRF2や面積SRF3よりも大きい関係にあった。
1…液晶表示装置、10…アクティブマトリクス基板、20…対向基板、30…液晶層、40…偏光板、101…透明基板、102…スイッチング素子、103…半導体層、104…ゲート絶縁膜、105G…ゲート電極、105REF…参照配線、105SC…走査線、106…層間絶縁膜106、107S…ソース電極、107SG…信号線、108…パッシベーション膜、109…カラーフィルタ層、109B…青色着色層、109G…緑色着色層、109R…赤色着色層、109TH…スルーホール、110…画素電極、111…柱状スペーサ、112…配向膜、201…透明基板、202…共通電極、203…配向膜。
Claims (6)
- 第1基板と、前記第1基板上で配列した複数の画素電極と、前記第1基板と前記複数の画素電極との間に介在するとともに吸収波長域が互いに異なる第1乃至第3着色層を含んだカラーフィルタ層と、前記第1基板と前記カラーフィルタ層との間に介在するとともに前記複数の画素電極に対応して配列した複数のスイッチング素子とを備えたアクティブマトリクス基板と、
前記複数の画素電極と対向した第2基板と、前記第2基板に支持されるとともに前記複数の画素電極と対向した共通電極とを備えた対向基板と、
前記アクティブマトリクス基板と前記対向基板との間に介在した液晶層とを具備し、
前記カラーフィルタ層には、前記複数の画素電極を前記複数のスイッチング素子にそれぞれ電気的に接続する複数のスルーホールが前記第1着色層中にのみ設けられ、
前記第1乃至第3着色層の面積S1,S2,S3は互いに等しいことを特徴とする液晶表示装置。 - 第1基板と、前記第1基板上で配列した複数の画素電極と、前記第1基板と前記複数の画素電極との間に介在するとともに吸収波長域が互いに異なる第1乃至第3着色層を含んだカラーフィルタ層と、前記第1基板と前記カラーフィルタ層との間に介在するとともに前記複数の画素電極に対応して配列した複数のスイッチング素子とを備えたアクティブマトリクス基板と、
前記複数の画素電極と対向した第2基板と、前記第2基板に支持されるとともに前記複数の画素電極と対向した共通電極とを備えた対向基板と、
前記アクティブマトリクス基板と前記対向基板との間に介在した液晶層とを具備し、
前記カラーフィルタ層には、前記複数の画素電極を前記複数のスイッチング素子にそれぞれ電気的に接続するための複数のスルーホールが前記第1着色層中にのみ設けられた液晶表示装置であって、
前記表示装置の全画素を暗表示状態として前記表示装置の前面側から反射光のみを観察したときにおける前記第1乃至第3着色層の視認可能な部分の面積SRF1,SRF2,SRF3は互いに等しいことを特徴とする液晶表示装置。 - 前記表示装置の全画素を明表示状態として前記表示装置の前面から出力される透過光のみを観察したときにおける前記第1乃至第3着色層の視認可能な部分の面積STM1,STM2,STM3は互いに等しいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液晶表示装置。
- 前記第1着色層は複数の第1島状部で構成され、前記第2着色層は前記複数の第1島状部とそれぞれ隣り合った複数の第2島状部で構成され、前記第3着色層は前記複数の第1島状部を互いから分離するとともに前記複数の第2島状部を互いから分離する網状部で構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の液晶表示装置。
- 前記アクティブマトリクス基板は、前記第1基板と前記カラーフィルタ層との間に、複数本の走査線と、それらと交差した複数本の信号線と、前記複数の画素電極にそれぞれ電気的に接続された複数の蓄積容量素子を構成する複数本の参照配線とをさらに備え、
前記第1乃至第3着色層と前記複数本の参照配線との重複部の面積SOL1,SOL2,SOL3は互いに等しいことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の液晶表示装置。 - 前記アクティブマトリクス基板は複数の柱状スペーサをさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003297494A JP2005070219A (ja) | 2003-08-21 | 2003-08-21 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003297494A JP2005070219A (ja) | 2003-08-21 | 2003-08-21 | 液晶表示装置 |
Publications (1)
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JP2005070219A true JP2005070219A (ja) | 2005-03-17 |
Family
ID=34403333
Family Applications (1)
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JP2003297494A Pending JP2005070219A (ja) | 2003-08-21 | 2003-08-21 | 液晶表示装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005070219A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100426088C (zh) * | 2005-06-23 | 2008-10-15 | 三菱电机株式会社 | 半透射型液晶显示装置 |
-
2003
- 2003-08-21 JP JP2003297494A patent/JP2005070219A/ja active Pending
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