JP2005070131A - 表示装置 - Google Patents

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貴 秋山
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Abstract

【課題】照度検出センサは、液晶セルに関係なく、直接に周囲の照度を検出するものであるために、液晶セルに入射する光量を正確に計ることができなかった。
【解決手段】一対の透明基板5、6間に液晶層11を介在させて液晶セル1を構成して、この液晶セル1を駆動回路3により駆動・制御するようにした表示装置であって、受光素子12を、その受光部12aを前面側の透明基板5の端面部5aに対向させて配置し、受光部12と端面部5aとの間に透明な接着部材13を介在し、前面側の透明基板5に入射して当該透明基板5内を反射を繰り返しながら伝播した外光を受光素子12で検出するようにしたものである。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器の動作状態や機器からの情報を表示するための表示装置に関するものであり、表示するための電気光学変換部材としては、消費電力が少ない、小型、軽量、薄型化が得られる、寿命が長い方であるとの特徴を有する液晶、他の電気光学変換部材としては、明るい発光ダイオード(LED)、明るいが寿命が短いエレクトロルミネッセンス(EL)がある。本発明はELにも用いることができるが、以下の本発明の説明では液晶表示装置を用いて、本発明の説明を行う。
【0002】
【従来の技術】
従来の表示装置の一例である液晶表示装置(液晶ユニット)としては、図15に示すように液晶セル50を保持した液晶フレーム51に照度検出センサ52を配置した構成のものがある。そして、この表示装置(液晶ユニット)においては、照度検出センサ52は、直接に周囲の照度を検出し、この照度に応じて白色半導体発光装置53(例えば、発光ダイオードの白色LEDや赤色、 青色、 緑色のLEDを用いる)への供給電力を調整するようにしている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−21821号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の表示装置(液晶ユニット)にあっては、照度検出センサ52は、液晶セル50側に配置してあり、液晶セル50に入射する光そのものに関係なく、直接に周囲の照度を検出するものであるために、液晶セル50に入射する光量自体を正確に計ることができなかった。また、照度検出センサ52と液晶セル50とのそれぞれの配置及び取付け構造を別々に検討する必要があり、表示装置及びこの表示装置を用いた機器(例えば、携帯電話)等のデザインに制約があるという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点に着目して成されたものであって、その第1の目的とするところは、照度検出センサが、液晶セルに入射する光量を正確に検出することができる表示装置を提供することである。
【0006】
また、本発明の第2の目的とするところは、照度検出センサが、液晶セルに入射する光量を正確に検出し、この外光の受光量に基づいてバックライトの輝度を制御することが可能になり、半透過型、透過型にかかわらず、液晶セルの表示面の輝度を最適状態に維持することができる表示装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための本発明は、少なくとも一方の基板が透明基板よりなる一対の前記基板間に電気光学変換部材を封止した表示セルを有する表示装置において、少なくとも一方の前記透明基板の面部と照度検出センサの受光部を対向させて配置し、前記表示セル外から前記透明基板に入射して前記透明基板内を伝搬する外光を前記照度検出センサで検出することを特徴とする。
さらに、前記面部が、前記透明基板の側面部であり前記側面部に前記照度検出センサが配設されることを特徴とする。
さらに、一方の前記透明基板が、他方の前記基板の端面部より延出して部品搭載部を形成し前記部品搭載部の前記側面部に前記照度検出センサが配設されることを特徴とする。
さらに、前記照度検出センサが、一対の前記基板の側面部であり基板間に跨り配設されたことを特徴とする。
さらに、前記照度検出センサが配設される前記面部は、前記透明基板の平面部であることを特徴とする。
さらに、前記透明基板上の一方の面に配設された前記照度検出センサの受光部と対向するこの透明基板上の他方の平面部に、この透明基板の外からの外光を遮光し前記透明基板内を伝搬する外光を反射する機能を有する部材を設けたことを特徴とする。
さらに、前記照度検出センサが配設される前記透明基板は、視認側に配設されることを特徴とする。
さらに、前記照度センサの前記受光部とこの受光部が対向する前記透明基板の前記面部の間には、透明な接着部材が配設されることを特徴とする。
さらに、前記透明基板に接続されるフレキシブルプリント回路基板には、前記照度検出センサが実装されることを特徴とする。
【0008】
さらに、前記表示セルの視認側と反対側に配設されたバックライトを有し、前記照度検出センサの検出信号に基づいて前記バックライトの輝度を制御するバックライト輝度制御手段を有することを特徴とする。
さらに、前記照度検出センサが前記外光を検出する外光受光期間と、前記バックライトの光量を受光するバックライト受光期間とを異なる期間とし、それぞれの期間で検出した検出信号値に基づいて前記バックライトの輝度を制御する前記バックライト制御手段を有することを特徴とする。
さらに、前記照度検出センサが前記外光を検出するサンプリング期間に前記バックライトを消灯する制御をなす前記バックライト輝度制御手段を有することを特徴とする。
【0009】
【作用】
液晶セルの前方から入射した外光が、少なくとも一方の透明基板の内部を反射を繰り返しながら伝播し、この透明基板より出射した外光を照度検出センサが受光するようになるために、液晶セルに入射する光量と透明基板の内部を伝播する光量が略比例することから、液晶セルに入射する光量を正確に検出することができる。
【0010】
液晶セルの前方から入射した外光が、少なくとも一方の透明基板の内部を反射を繰り返しながら伝播し、この透明基板の端面部より出射した外光を照度検出センサが受光するようになるために、液晶セルに入射する光量と透明基板の内部を伝播する光量が略比例することから、液晶セルに入射する光量を正確に検出することができる。
【0011】
対向する透明基板の一方の透明基板の他方の透明基板より延出する延出部分である部品搭載部であって、一方の透明基板の延出した部分である端部の上であり且つ他方の透明基板の端面部に、その受光部側を対向させて照度検出センサを配置するようにすれば、液晶セルのデッドスペース(無駄な空隙)を照度検出センサの配置場所にすることができて、新たな実装箇所が不要になり、この液晶セルを用いた製品のデザインやコストへの影響を無くすことができる。
【0012】
照度検出センサは、視認者から見た場合、液晶セルの視認側に一致するために、液晶セルの受光視野角が一致した入射光が受光できる。
【0013】
照度検出センサの受光部と透明基板との間には、透明な接着部材が介在するようになるために、照度検出センサと透明基板との屈折率の差が減少して界面での屈折が減少し、より多くの外光を受光することができる。
【0014】
照度検出センサをフレキシブルプリント回路基板に実装することにより、フレキシブルプリント回路基板を照度検出センサの配置場所にすることができて、新たな実装箇所が不要になる。
【0015】
液晶セルの前方から入射した外光が、少なくとも一方の透明基板の内部を反射を繰り返しながら伝播し、この透明基板から出射した外光を照度検出センサが受光するようになるために、液晶セルに入射する光量と透明基板の内部を伝播する光量が略比例することから、液晶セルに入射する光量を正確に検出することができ、この外光受光量に基づいて、バックライト輝度制御手段がバックライトの輝度を制御することが可能になり、半透過型、透過型の表示装置にかかわらず、液晶セルの表示面の輝度を最適状態に維持することができる。
【0016】
外光受光量とバックライト光量とをそれぞれ独立させて測定することができ、これらの外光受光量とバックライト光量により液晶セルの表示面の輝度がどのようになっているかがわかる。このために、バックライト輝度のばらつきを修正して、このバックライト輝度を一定にすることができる。また、外光が明るい場所にはバックライトの輝度を下げているので、不要な電力を削減し、低消費電力にすることができる。
【0017】
照度検出センサが外光受光量を検出するサンプリング期間はバックライトの消灯期間であるために、照度検出センサは外光のみを確実に検出することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
(第1の実施の形態)
図1乃至図3に本発明に係る表示装置における第1の実施の形態を示す。
【0020】
この表示装置は、液晶セル1と、液晶セル1が有する液晶層11を駆動するための表示駆動手段である駆動回路3と、照度検出センサとしての受光素子12とを備えている。
【0021】
図3において、液晶セル1は、枠状のシール材11aを介して互いに接合された前面側(視認側)及び背面側の一対の透明基板5、6を有しており、これらの透明基板5、6の内面には、それぞれ互いに対向する領域により複数の画素領域を形成する透明な電極7、8が設けてある。背面側の透明基板6は、前面側の透明基板5より、その長手方向の長さ寸法が大きくしてあり、この背面側の透明基板6の、前面側の透明基板5の端辺より延出してはみ出した部分である延出部が部品搭載部6Aに成されている。
前記枠状のシール材11a内には電気光学変換部材である液晶が封止されている。
【0022】
そして、背面側の透明基板6の内面には、反射または散乱反射層9とカラーフィルタ10とが搭載してあり、一対の透明基板5、6間のシール材11aで囲まれた領域に液晶層11が設けてある。カラーフィルタ10は、複数の画素領域にそれぞれ対応させて、例えば赤、緑、青の複数の色のカラーフィルタであり、上記した電極8は、カラーフィルタ10の上に形成してある。
本発明の実施形態としては、反射または散乱反射層を用いた反射型表示装置を用いて説明をするが、図1の構成の外光Fに対して反対側の表示装置の面側にバクライトを配設した構成を有する透過型表示装置(この表示装置は、反射層や反射板を有さない)、また反射層9の下方であり図1の構成の外光Fに対して反対側の表示装置の面側にバックライトを配設し、且つ反射層9として反射層に穴を明けた半透過反射性の反射層或いは誘電体多層膜を用いる半透過反射性の反射層あるいは表示装置とバックライトの間に半透過反射板を設けた等の構成により得られる半透過反射型表示装置にも本発明は用いることができる。
すなわち、本発明は、透過型、半透過型、透過型の表示装置に用いることができ、本発明の効果が得られる。
【0023】
なお、この液晶セル(例えば、パッシブのマトリックス液晶セル)1においては、背面側の透明基板6の内面に設けられた電極8は、行方向に沿わせて互に平行に形成された複数本の走査電極であり、視認者側であり且つ視認側である前面側の透明基板5の内面に設けられた電極7は、列方向に沿わせて互いに平行に形成された複数本の信号電極である。そして、前面側の透明基板5の外面には前面側の偏光板23が配置してあり、背面側の透明基板6の外面には背面側の偏光板24が配置してある。本発明の第1の実施の形態では、表示装置としてX−Yマトリックスのパッシブ液晶表示装置を示したが、アクティブ液晶表示装置及び発光型表示装置としてもよい。
【0024】
一方の透明基板である背面側の透明基板5には、他方の基板である前面側の透明基板5の端面部5aより延出して部品搭載部6Aが形成されている。
本発明は、一方の基板である背面側の基板と、他方の基板である前面側の基板を共に透明基板としたが、背面側の基板は透明基板でなくても良い。
背面側の透明基板6の部品搭載部6Aには、図3に示すように前面側(視認側)の透明基板5の端面部5aに、その受光部12a側を対向させて受光素子12が搭載してあり、この受光素子12の受光部12aと前面側の透明基板5の端面部5aとは、透明樹脂(エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂等)から成る接着部材13を介して接着してある。
【0025】
また、前面側の透明基板5より背面側の透明基板6を延出して形成した延出部分である部品搭載部6Aには、図2に示すように駆動ICで構成される駆動回路3と、透明基板5、6のインターフェイスになる、すなわち、液晶セル1外の回路と接続する外部接続回路であるフレキシブルプリント回路基板(FPC)14とがそれぞれ実装してあり、このフレキシブルプリント回路基板(FPC)14の端部には、駆動回路3を迂回するリード配線部15が形成してあり、このリード配線部15に受光素子12が接続してある。なお、リード配線部15を用いず、受光素子12を部品搭載部6Aの上の配線(図示せず)と接続し、この配線とフレキシブルプリント回路基板(FPC)14とを接続してもよく、駆動IC(駆動回路)を経由してフレキシブルプリント回路基板(FPC)14に接続してもよい。
【0026】
次に、上記のように構成された表示装置の動作を説明する。
【0027】
液晶セル1がノーマリブラックの場合、液晶層11の液晶分子が初期配向状態にあるときに、外光Fは、図3に点線で示すように、液晶セル1の前面側の偏光板23から入射し、前面側の透明基板5と液晶層11とを透過して散乱反射層9に入射して、この散乱反射層9で反射される。そして、この散乱反射層9により反射された光は、液晶層11と、前面側の透明基板5とを順に透過して前面側の偏光板23から出射せず、その光の出射領域、つまり電極7、8間に、駆動回路3の制御によりオフ(OFF)電圧が印加された画素領域(液晶分子が初期配向状態にある画素領域)が暗表示になる。
【0028】
また、駆動回路3の制御により電極7、8間にオン(ON)電圧が印加され、液晶セル1の前面側の偏光板23から入射し、前面側の透明基板5と液晶層11とを透過して散乱反射層9に入射した光が、この散乱反射層9で反射されて液晶層11と透明基板5と前面側の偏光板23を通して出射し明表示になる。
【0029】
ここで、液晶セル1の前方から入射した外光Fの一部イは、図3に実線で示すように、前面側の透明基板5と電極7の界面ロで反射されて前面側の透明基板5を透過して、この透明基板5と偏光板23の界面ニで反射され、また、電極7と液晶層11の界面ハで反射されて電極7と透明基板5と偏光板23とを透過して、この偏光板23と空気層との界面ホで反射される。
【0030】
また、外光Fの一部イは、前面側の透明基板5と液晶層11とを透過して液晶層11とカラーフィルタ10の界面ヘで反射され、また、散乱反射層9(ト)で反射される。このように、反射光は各界面ロ、ハ、ニ、ホ、へと散乱反射層9(ト)とで反射され、この反射を繰り返して前面側の透明基板5の内部を伝播し端面部5aから出射し、接着部材13を透過して受光素子12の受光部12aへ出射する。この受光素子12は外光を検出して、この外光受光量に比例する検出信号を出力する。
【0031】
この検出信号は、例えば、液晶セル1が、図14に示すように、携帯電話25に組み込まれている場合には、この携帯電話25におけるキーパッド26の点灯制御の入力信号として用い、外光量が大きい場合にはキーパッド26を消灯するようにする。
【0032】
上記した本発明における第1の実施の形態によれば、液晶セル1の前方から入射した外光Fの一部イが、前面側の透明基板5の内部を、反射を繰り返しながら伝搬し、この前面側の透明基板5の端面部5aに出射した外光を受光素子12が受光するようになるために、液晶セル1に入射する光量と透明基板5の内部を伝播する光量が略比例することから、液晶セル1に入射する光量を正確に検出することができる。
【0033】
また、本発明における第1の実施の形態によれば、看視者の視認側である前面側の透明基板5の端面部5aに、その受光部12a側を対向させて、背面側の透明基板6の部品搭載部6Aに受光素子12が配置してあるために、液晶セル1のデッドスペース(無駄な空隙)を受光素子12の配置場所にすることができて、新たな実装箇所が不要になり、この液晶セル1を用いた製品のデザインやコストへの影響を無くすことができる。
【0034】
また、本発明における第1の実施の形態によれば、受光素子12の受光部12aと前面側の透明基板5の端面部5aとは、透明樹脂(エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂等)から成る接着部材13を介して接着してあるために、受光素子12と前面側の透明基板5との屈折率の差が減少して界面での屈折や反射が減少し、より多くの外光を受光することができる。
【0035】
(第2の実施の形態)
図4に本発明に係る表示装置における第2の実施の形態を示す。
【0036】
上記した本発明における第1の実施の形態の場合、受光素子12が直接に背面側の透明基板6の部品搭載部6Aに実装され、しかも、フレキシブルプリント回路基板(FPC)14の端部には、駆動回路3を迂回するリード配線部15が形成してあり、このリード配線部15に受光素子12が接続してあるが、本発明における第2の実施の形態では、FPC14の端部は、図2に示したリード配線部15が形成されることなく、背面側の透明基板6の部品搭載部6Aに接続してあり、このFPC14の端部に、その受光部12a側を前面側の透明基板5の端面部5aを対向させて受光素子12が実装してある。
【0037】
そして、受光素子12の受光部12aと前面側の透明基板5の端面部5aとは、透明樹脂(エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂等)から成る接着部材13を介して接着してあり、他の構成及び作用は、上記した本発明における第1の実施の形態と同様である。
また、一方の透明基板である背面側の透明基板5には、他方の基板である前面側の透明基板5の端面部5aより延出して部品搭載部6Aが形成されている。
本発明は、一方の基板である背面側の基板と、他方の基板である前面側の基板を共に透明基板としたが、背面側の基板は透明基板でなくても良い。
【0038】
本発明における第2の実施の形態によれば、透明基板5、6のインターフェイスに用いられるフレキシブルプリント配線板(FPC)14に受光素子12を実装するようにしたことにより、FPC14を照度検出センサとしての受光素子12の配置場所にすることができて、受光素子12の新たな実装箇所が不要になる。
【0039】
(第3の実施の形態)
図5に本発明に係る表示装置における第3の実施の形態を示す。
【0040】
この表示装置にあっては、前面側の透明基板5は、背面側の透明基板6より、その長手方向の長さ寸法が大きくしてあり、この前面側の透明基板5の、背面側の透明基板6の端辺より延出してはみ出した端側部分が部品搭載部5Aに成されている。
一方の透明基板である背面側の透明基板5には、他方の基板である前面側の透明基板5の端面部より延出して部品搭載部5Aが形成されている。
本発明は、一方の基板である背面側の基板と、他方の基板である前面側の基板を共に透明基板としたが、背面側の基板は透明基板でなくても良い。
【0041】
そして、この部品搭載部5Aには、フレキシブルプリント配線板(FPC)14の端部が接続してあり、このFPC14に、その受光部12a側を前面側の透明基板5の端面部5aを対向させて受光素子12が実装してある。
【0042】
そして、受光素子12の受光部12aと前面側の透明基板5の端面部5aとは、透明樹脂(エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂等)から成る接着部材13を介して接着してあり、他の構成及び作用は、上記した本発明における第1の実施の形態と同様である。
【0043】
(第4の実施の形態)
図6に本発明に係る表示装置における第4の実施の形態を示す。
【0044】
この表示装置にあっては、上記した本発明における第3の実施の形態と同じように前面側の透明基板5の、背面側の透明基板6の端辺より延出してよりはみ出した端側部分が部品搭載部5Aに成されており、この部品搭載部5Aに受光素子12が、その受光部12a側を前面側の透明基板5の平面部である面部5dに透明樹脂よりなる接着部材13を介して取り付けてある。
このように図6では、一方の基板である前面側の透明基板5と他方の基板である背面側が透明基板6あるいは不透明基板よりなる一対の前記基板間に電気光学変換部材である液晶(液晶層11)を封止した表示セルである液晶表示セルを有する表示装置である液晶表示装置において、少なくとも一方の前記透明基板である前面側の透明基板6の看視者側と反対側の透明基板6の面上の面部である平面部と照度検出センサである受光素子12の受光部12aを対向させて配置し、前記表示セル外から前記透明基板に入射して前記透明基板内を伝搬する外光Fを前記照度検出センサで検出している。
また図6では、部品搭載部5Aには、フレキシブルプリント配線板(FPC)14の端部が接続してあり、このFPC14の液晶セル1側の端部には、駆動回路を迂回するリード配線部(いずれも図示せず)が形成してあり、このリード配線部に受光素子12が接続してある。なお、他の構成は、上記した本発明における第1の実施の形態と同様である。 また、透明基板5を透過した光を正確に測定するためには、図6で示すように受光素子12に対向した反対側の基板面に反射性遮光性部材(テープ等)27を貼るようにしてもよい。この遮光性反射性部材は、前記基板面側が反射機能を有し、前記基板と反対側の面が遮光機能を有した板状あるいはフィルム状部材である。さらに、遮光性反射性部材として、両面反射機能を有する部材でも良いが、遮光性反射性部材の方が光り検出のデータの信頼性は高い。また、遮光性反射性部材として、塗料を用いても良い。
【0045】
この場合、液晶セル1の前方から入射した外光Fの一部イは、図6に実線で示すように、前面側の透明基板5と電極7の界面ロで反射されて前面側の透明基板5を透過して、この透明基板5と偏光板23の界面ニで反射され、また、電極7と液晶層11の界面ハで反射されて電極7と透明基板5と偏光板23とを透過して、この偏光板23と空気層との界面ホで反射される。
【0046】
また、外光Fの一部イは、前面側の透明基板5と液晶層11とを透過して液晶層11とカラーフィルタ10の界面ヘで反射され、また、散乱反射層9(ト)で反射される。このように、反射光は各界面ロ、ハ、ニ、ホ、へと散乱反射層9(ト)とで反射され、この反射を繰り返して前面側の透明基板5の内部を伝播し、この透明基板5の面部5dに出射して受光素子12の受光部12aに入射する。この場合も、上記した本発明における第1の実施の形態1の場合と同様に、駆動回路3は液晶層11の駆動・制御を行う。
【0047】
(第5の実施の形態)
本発明に係る表示装置における第5の実施の形態を図7乃至図11に示す。
【0048】
この表示装置は、半透過型の液晶セル1と、この液晶セル1の背後に配置されたバックライト2と、液晶セル1の液晶層11を駆動するための駆動回路3と、バックライト2の輝度を制御するためのバックライト輝度制御手段であるバックライト制御装置4とを備えている。
【0049】
液晶セル1は、本発明の第1の実施の形態の液晶セルにおいて、散乱反射層9 に属する散乱半透過反射層を用い、 他の構成を第1の実施の形態と同構成にしたものであり、同じ符号を付して説明を省略する。
【0050】
この液晶セル1における背面側の透明基板6の部品搭載部6Aには、図7に示すように駆動ICで構成される駆動回路3と、バックライト制御装置4と、フレキシブルプリント配線板(FPC)14がそれぞれ実装してあり、このFPC14の端部には、駆動回路3を迂回するリード配線部15が形成してあり、このリード配線部15に受光素子12が接続してある。
【0051】
バックライト制御装置4は、図9に示すように、検出部4Aと信号処理部4Bとにより構成してある。検出部4Aは、照度検出センサである受光素子12で構成してあり、この受光素子12は、上記した本発明における第1の実施の形態の場合と同様に、部品搭載部6Aに、その受光部12aを前面側の透明基板5の端面部5aに対向させて配置してあり、受光部12aと端面部5aとの間には透明樹脂の接着部材13が介在させてある。
【0052】
信号処理部4Bは、受光素子12の検出信号S1を入力して増幅する増幅器16と、この増幅器16が増幅した検出信号S1をデジタル信号S2に変換するアナログ/デジタル(A/D)変換器17と、このデジタル信号S2を入力し演算処理する制御部18と、アルゴリズム1をルックアップテーブルとして格納するメモリROM19と、制御部18で演算処理するために必要な一時的なデータを格納するメモリRAM20と、制御部18から出力された制御信号S3をアナログ信号に変換するデジタル/アナログ(D/A)変換器21と、このアナログ信号である制御信号S4に基づいて白色半導体発光装置2−1への供給電力を制御してバックライト輝度(cd/平方cm)を制御するバックライト駆動回路22とを備えている。白色半導体発光装置2−1の他の例としては、赤のLED、青のLED、緑のLED、蛍光管であってもよい。
【0053】
メモリROM19内のルックアップテーブルは、入力されたデジタル信号S2を元に参照し制御信号S3を出力する。この関係をアルゴリズム1に示す。
【0054】
アルゴリズム1は、図10に示すように、周囲の照度(明るさ)とバックライト輝度(cd/平方cm)との関係が初期状態の時点f1から照度が増加して時点f2に至るまで照度に比例させてバックライト輝度(cd/平方cm)を増加し、照度が時点f2から時点f3に至るまでバックライト輝度(cd/平方cm)を一定にし、照度が時点f3から次第に落ちるにしたがって、バックライト輝度(cd/平方cm)を減少させるようにする。また、この手順の逆を行う手順を用いてもよい。すなわち、周囲が明るくない状態(周囲の照度の度合が小さい状態)ではバックライト輝度(cd/平方cm)を大きくし、周囲が明るくなるにつれて(周囲の照度の度合が大きくなるにつれて)、バックライト輝度(cd/平方cm)を暗くするようにした手順である。
【0055】
上記のように構成された表示装置の制御は、液晶セル1がノーマリホワイトの場合には、 電極7、8間にオフ(OFF)電圧が印加された場合の画素領域(液晶分子が初期配向状態にある画素領域)がバックライトの光が透過して明表示になり、電極7、8間にオン(ON)電圧が印加された場合の画素領域が、バックライト2の光が前面側の偏光板23で遮断されて暗表示になる。このように、画素領域が明表示と暗表示となって、画像が表示される。
【0056】
次に、バックライト2の制御方法を説明する。
【0057】
上記したように、液晶セル1の前方から入射した外光Fの一部イは、図8に実線で示すように、前面側の透明基板5と電極7の界面ロで反射されて前面側の透明基板5を透過して、この透明基板5と偏光板23の界面ニで反射され、また、電極7と液晶層11の界面ハで反射されて電極7と透明基板5と偏光板23とを透過して、この偏光板23と空気層との界面ホで反射される。
【0058】
また、外光Fの一部イは、前面側の透明基板5と液晶層11とを透過して液晶層11とカラーフィルタ10の界面ヘで反射され、また、散乱反射層9(ト)で反射される。このように、反射光は各界面ロ、ハ、ニ、ホ、へと散乱反射層9(ト)とで反射され、この反射を繰り返して前面側の透明基板5の内部を伝播し端面部5aから出射し、接着部材13を透過して受光素子12の受光部12aへ出射する。この受光素子12は外光を検出して、この外光受光量に比例する検出信号を出力する。
【0059】
受光素子12は外光を検出して、この外光受光量に相当する検出信号S1を出力する。この時、受光素子12は、バックライト光も受光してしまうため、外光のみを受光する必要がある。この場合、制御部18は、受光素子12が外光受光量を検出するサンプリング期間、バックライト駆動回路22に消灯制御信号S5を出力してバックライト2を消灯させる。この消灯制御信号S5には点灯と消灯の制御をするだけでなく、輝度をリニヤに調整する機能を持たせてもよい。
【0060】
したがって、図11の(1)に示すように、バックライト2は点灯、消灯を繰り返す。また、パルス幅を変えたり、点灯、消灯の時間比及びその繰返し周期及び繰返し数を変化させる。これにより、サンプリング期間では外光のみを検出することができる。
【0061】
このように検出された検出信号(外光受光量)S1は、例えば図11の(2)に示すようには段階状に変化する波形になる。なお、図11の(1)におけるサンプリング時点a、b、c、d、e、fが図11の(2)におけるサンプリング時点a´、b´、c´、d´、e´、f´に対応する。
【0062】
上記したように受光素子12が外光受光量を検出し、この検出信号S1は増幅器16により増幅され、アナログ/デジタル(A/D)変換器17によりデジタル信号S2に変換されて制御部18に入力される。
【0063】
制御部18は、その演算処理部において、メモリROM19が格納しているアルゴリズム(手順)1を読み出し、また、メモリRAM20から外光受光量データを読み出して、アルゴリズム(手順)1にしたがって処理を実行する。
【0064】
すなわち、外光受光量の大きさは周囲の照度(明るさ)の度合である。したがって、演算処理部に取り込まれた外光受光量データとアルゴリズム(手順)1とに基づいてバックライト輝度(cd/平方cm)が決定される。
【0065】
このバックライト輝度(cd/平方cm)は演算処理部において信号化されて出力される。この出力信号S3はデジタル/アナログ(D/A)変換器21で変換されて制御信号S4としてバックライト駆動回路22に入力される。このバックライト駆動回路22は制御信号S4に基づいて白色半導体発光装置2−1への供給電力を制御してバックライト輝度(cd/平方cm)を制御する。
【0066】
すなわち、図10のアルゴリズム(手順)1に示すように、周囲が明るくない状態(周囲の照度の度合が小さい状態)ではバックライト輝度(cd/平方cm)を大きくし、周囲が明るくなるにつれて(周囲の照度の度合が大きくなるにつれて)、バックライト輝度(cd/平方cm)を暗くするように制御が行われる。
【0067】
また、信号処理部4Bは、外光受光期間とバックライト受光期間のそれぞれ異なる期間で、受光素子12で外光受光量を測定させ、外光受光期間で測定した外光受光量とバックライト受光期間で測定したバックライト受光量とに基づいてバックライト輝度(cd/平方cm)を制御することも可能である。
【0068】
すなわち、上記したように外光受光期間とバックライト受光期間のそれぞれ異なる期間で、受光素子12が外光受光量を検出し、それぞれの検出信号S1−1、S1−2は増幅器16により増幅され、アナログ/デジタル(A/D)変換器17によりデジタル信号S2−1、S2−2に変換されて制御部18に入力される。制御部18は、外光受光期間とバックライト受光期間のそれぞれ異なる期間で受光した外光受光量データをメモリRAM20に随時書き込み格納する。
【0069】
制御部18は、その演算処理部において、メモリROM19が格納しているアルゴリズム(手順)1を読み出し、また、メモリRAM20から外光受光量データを読み出して、アルゴリズム(手順)1にしたがって処理を実行してバックライト輝度(cd/平方cm)が決定される。
【0070】
このバックライト輝度(cd/平方cm)は演算処理部において信号化されて出力される。この出力信号S3’はデジタル/アナログ(D/A)変換器21で変換されて制御信号S4’としてバックライト駆動回路22に入力される。このバックライト駆動回路22は制御信号S4’に基づいて白色半導体発光装置2−1への供給電力を制御してバックライト輝度(cd/平方cm)を制御する。
【0071】
上記した本発明における第5の実施の形態によれば、液晶セル1の視認側である前方から入射した外光の一部イが、前面側の透明基板5の内部を反射を繰り返しながら伝播し、この前面側の透明基板5の端面部5aに出射するようになり、この出射した外光を受光素子12が受光するようになるために、液晶セル1に入射する光量と透明基板5を伝播する光量が略比例することから、液晶セル1に入射する光量を正確に検出することができる。
【0072】
また、本発明における第5の実施の形態によれば、上記したように受光素子12が外光受光量を検出し、この検出信号S1がデジタル信号に変換されて制御部18に入力され、この制御部18は、その演算処理部において、メモリROM19が格納しているアルゴリズム(手順)1を読み出し、また、メモリRAM20から外光受光量データを読み出して、アルゴリズム(手順)1にしたがって処理を実行するために、この外光受光量データとアルゴリズム(手順)1に基づいてバックライト輝度(cd/平方cm)を決定することができ、半透過型の表示装置における液晶セル1の表示面の輝度を最適状態に維持することができる。
【0073】
また、本発明における第5の実施の形態によれば、受光素子12が外光受光量を検出するサンプリング期間はバックライト2の消灯期間であるために、受光素子12は外光のみを受光することができる。
【0074】
また、本発明における第5の実施の形態によれば、外光受光期間とバックライト受光期間のそれぞれ異なる期間で、受光素子12で外光受光量を測定させ、外光受光期間で測定した外光受光量とバックライト受光期間で測定したバックライト受光量とに基づいてバックライト輝度(cd/平方cm)を制御するようにしたことにより、外光受光量とバックライト光量とをそれぞれ独立させて測定することができ、これらの外光受光量とバックライト光量により半透過型の表示装置における液晶セル1の表示面の輝度がどのようになっているかを判明することができる。このために、バックライト輝度のばらつきを修正して、このバックライト輝度を一定にすることができる。また、外光が明るい場所にはバックライトの輝度を下げているので、不要な電力を削減し、低消費電力にすることができる。
【0075】
(第6の実施の形態)
図12に本発明に係る表示装置の第6の実施の形態を示す。
【0076】
この表示装置は、透過型の液晶セル31と、この液晶セル31の背後に配置されたバックライト32と、液晶セル31が有する液晶層40を駆動するための駆動回路33と、バックライト32を制御するバックライト制御装置とを備えている。
【0077】
このバックライト制御装置は、上記した本発明の実施の形態5におけるバックライト制御装置4と同構成であるために、このバックライト制御装置4でバックライトの制御を説明する。そして、バックライト制御装置4の信号処理部4BのメモリROM19には、図13に示すアルゴリズム2をルックアップテーブルとして格納してある。また、バックライト32、駆動回路33は、上記した本発明における第5の実施の形態におけるバックライト2、駆動回路3と同構成である。
【0078】
液晶セル31は、枠状のシール材31aを介して互いに接合された前面側(視認側)及び背面側の一対の透明基板35、36を有しており、これらの透明基板35、36の内面には、それぞれ互いに対向する領域により複数の画素領域を形成する透明な電極37、38が設けてある。背面側の透明基板36は前面側の透明基板35より、その長手方向の長さ寸法が大きくしてあり、この背面側の透明基板36の、前面側の透明基板35の端辺より延出してはみ出した端側部分が部品搭載部36Aに成されている。
【0079】
そして、背面側の透明基板36の内面には、カラーフィルタ39が搭載してあり、一対の透明基板35、36間のシール材31aで囲まれた領域に液晶層40が設けてある。なお、上記した電極37、38は、上記した本発明における第1の実施の形態1における電極7、8と同構成である。
【0080】
そして、図12に示すように、前面側(視認側)及び背面側の透明基板35、36の、部品搭載部36Aとは反対側の端面部35c、36cには、照度検出センサである受光素子41が、一対の前記基板の側面部である端面部35cと端面部36cの基板間に跨り配設されてなる。
受光素子41が、その受光部41a側を端面部35c、36cに対向させて配置してあり、この受光素子41の受光部41aと前面側及び背面側の透明基板35、36の端面部35c、36cとは、透明樹脂(エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂等)から成る接着部材42を介して接着してある。そして、前面側の透明基板35の外面には前面側の偏光板45が配置してあり、背面側の透明基板36の外面には背面側の偏光板46が配置してある。
【0081】
そして、背面側の透明基板36の部品搭載部36Aには駆動回路33とバックライト制御装置とフレキシブルプリント配線板(FPC)43とがそれぞれ実装してあり、このFPC43の端部は駆動回路33及びバックライト制御装置に接続してある。
【0082】
アルゴリズム2は、図13に示すように、周囲の照度(明るさ)とバックライト輝度(cd/平方cm)との関係が初期状態の時点f1−1から照度が増加して時点f2−1に至るまで照度に比例させてバックライト輝度(cd/平方cm)を増加し、この時点f2−1から照度が増加してもバックライト輝度(cd/平方cm)を一定にし、また、逆に照度が減少するとバックライト輝度(cd/平方cm)を減少させる手順である。
【0083】
そして、液晶セル1の前方から入射した外光Fの一部イは、図12に実線で示すように、前面側の透明基板35と電極37の界面ロで反射されて前面側の透明基板35を透過して、この透明基板35と偏光板45の界面ニで反射され、また、電極37と液晶層40の界面ハで反射されて電極37と透明基板35と偏光板49とを透過して、この偏光板49と空気層との界面ホで反射される。
【0084】
また、外光Fの一部イは、前面側の透明基板35と液晶層40とを透過して液晶層40とカラーフィルタ39の界面チで反射され、カラーフィルタ39と背面側の透明基板36との界面リで反射される。また、反射光は、カラーフィルタ39と液晶層40と電極37と前面側の透明基板35とを透過して、この前面側の透明基板35と偏光板45の界面ニ及びこの偏光板45と空気層の界面ホで反射され、また、外光Fの一部イは、背面側の透明基板36と偏光板46との界面ヌ、偏光板46とバックライト32との界面ルで反射されるように、各界面ロ、ハ、ニ、ホ、チ、リ、ヌ、ルで反射され、これらの反射を繰り返して、前面側及び背面側の透明基板35、36の内部を伝播し、これらの透明基板35、36の端面部35B、36Bから出射し、接着部材42を透過して受光素子41の受光部41aに入射する。
【0085】
受光素子41が、上記した本発明における第5の実施の形態の場合と同様にして外光受光量を検出する。この場合、制御部18は、メモリROM19より消灯データを読み出して、その演算処理部(図示せず)において、受光素子41が外光受光量を検出するサンプリング期間、バックライト駆動回路22に消灯制御信号S5を出力してバックライト32を消灯させる。したがって、図11の(1)に示すように、バックライト32は点灯、消灯を繰り返し、バックライト光量はパルス波状に変化する。
【0086】
そして、受光素子41が外光受光量を検出するサンプリング期間はバックライト32の消灯期間であるために、図11の(2)に示すように外光受光量は段階状に変化する波形になる。
【0087】
検出信号S1は増幅器16により増幅され、アナログ/デジタル(A/D)変換器17によりデジタル信号S2に変換されて制御部18に入力される。制御部18は、外光受光量データをメモリRAM20に随時書き込み格納する。
【0088】
制御部18は、その演算処理部において、メモリROM19が格納しているアルゴリズム(手順)2を読み出し、また、メモリRAM20から外光受光量データを読み出して、アルゴリズム(手順)2にしたがって処理を実行する。
【0089】
すなわち、演算処理部に取り込まれた外光受光量データとアルゴリズム(手順)2とに基づいてバックライト輝度(cd/平方cm)が決定される。
【0090】
このバックライト輝度(cd/平方cm)は演算処理部において信号化されて出力される。この出力信号S3はデジタル/アナログ(D/A)変換器21で変換されて制御信号S4としてバックライト駆動回路22に入力される。このバックライト駆動回路22は制御信号S4に基づいて白色半導体発光装置2−1への供給電力を制御してバックライト輝度(cd/平方cm)を制御する。
【0091】
すなわち、図13のアルゴリズム(手順)2に示すように、周囲が明るくなるにつれて(周囲の照度の度合が大きくなるにつれて)、バックライト輝度(cd/平方cm)を増加して表示画像が良く見えるようにし、逆に、周囲が暗くなるにつれて(周囲の照度の度合が小さくなるにつれて)、バックライト輝度(cd/平方cm)を減少して表示画像が良く見えるように制御が行われる。
【0092】
本発明における第6の実施の形態によれば、上記したように受光素子41が外光受光量を検出し、この検出信号S1がデジタル信号に変換されて制御部18に入力され、この制御部18は、その演算処理部において、メモリROM19が格納しているアルゴリズム(手順)2を読み出し、また、メモリRAM20から外光受光量データを読み出して、アルゴリズム(手順)2にしたがって処理を実行するために、この外光受光量データとアルゴリズム(手順)2に基づいてバックライト輝度(cd/平方cm)を決定することができ、透過型の表示装置における液晶セル31の表示面の輝度を最適状態に維持することができる。
【0093】
本発明における第6の実施の形態によれば、受光素子41が外光受光量を検出するサンプリング期間はバックライト42の消灯期間であるために、受光素子41は外光のみを受光することができる。
【0094】
また、本発明における第6の実施の形態によれば、外光受光期間とバックライト受光期間のそれぞれ異なる期間で、受光素子41で外光受光量を測定させ、外光受光期間で測定した外光受光量とバックライト受光期間で測定したバックライト受光量とに基づいてバックライト輝度(cd/平方cm)を制御するようにしたことにより、外光受光量とバックライト光量とをそれぞれ独立させて測定することができ、これらの外光受光量とバックライト光量により透過型の表示装置における液晶セル31の表示面の輝度がどのようになっているかを判明することができる。このために、バックライト輝度のばらつきを修正して、このバックライト輝度を一定にすることができる。また、外光が明るい場所にはバックライトの輝度を下げているので、不要な電力を削減し、低消費電力にすることができる。
【0095】
なお、本発明では、アルゴリズム(手順)にしたがって制御を行ったが、 回路を節減してコストダウンを図る場合には、簡単にバックライト2(32)のオン・オフのアルゴリズム(手順)に変更してもよい。この場合には、制御部18の構成を簡略化することができる。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る表示装置によれば、液晶セルに入射する光量を正確に検出することができる。
【0097】
また、本発明に係る表示装置によれば、液晶セルのデッドスペース(無駄な空隙)を照度検出センサの配置場所にすることができて、新たな実装箇所が不要になり、この液晶セルを用いた製品のデザインやコストへの影響を無くすことができる。
【0098】
また、本発明に係る表示装置によれば、照度検出センサは、視認者から見た場合、液晶セルの視認側に一致するために、液晶セルの受光視野角が一致した入射光が受光できる。
【0099】
また、本発明に係る表示装置によれば、照度検出センサの受光部と透明基板との間に透明な接着部材が介在するようになるために、照度検出センサと透明基板との屈折率の差が減少して界面での反射又は屈折が減少し、より多くの外光を受光することができる。
【0100】
また、本発明に係る表示装置によれば、フレキシブルプリント配線板を照度検出センサの配置場所にすることができて、新たな実装箇所が不要になる。
【0101】
また、本発明に係る表示装置によれば、外光受光量に基づいて、バックライト輝度制御手段がバックライトの輝度を制御することが可能になり、半透過型、透過型の表示装置にかかわらず、液晶セルの表示面の輝度を最適状態に維持することができる。
【0102】
また、本発明に係る表示装置によれば、バックライト輝度のばらつきを修正して、このバックライト輝度を一定にすることができる。また、外光が明るい場所にはバックライトの輝度を下げているので、不要な電力を削減し、低消費電力にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示装置における第1の実施の形態の一部省略した概略的な斜視図である。
【図2】同表示装置の平面図である。
【図3】図2のX−X線に沿う断面図である。
【図4】本発明に係る表示装置における第2の実施の形態の縦断面図である。
【図5】本発明に係る表示装置における第3の実施の形態の縦断面図である。
【図6】本発明に係る表示装置における第4の実施の形態の縦断面図である。
【図7】本発明に係る表示装置における第5の実施の形態の平面図である。
【図8】図7のY−Y線に沿う断面図である。
【図9】同表示装置におけるバックライト制御装置のブロック図である。
【図10】アルゴリズム1を表す線図である。
【図11】(1)はバックライト光量と外光量との説明図である。(2)は外光受光量の説明図である。
【図12】本発明に係る表示装置における第6の実施の形態の縦断面図である。
【図13】アルゴリズム2を表す線図である。
【図14】携帯電話の斜視図である。
【図15】従来の表示装置の斜視図である。
【符号の説明】
1、31 液晶セル
2、32 バックライト
3 駆動回路(表示駆動手段)
4 バックライト制御装置(バックライト輝度制御手段)
4A 検出部
4B 信号処理部
5 前面側(視認側)の透明基板
6 背面側の透明基板
7、8 電極
9 散乱反射層(半透過散乱反射層)
10 カラーフィルタ
11、40 液晶層
12 受光素子(照度検出センサ)
12a 受光部
13 接着部材
14 フレキシブルプリント回路基板(FPC)
16 増幅器
17 アナログ/デジタル(A/D)変換器
18 制御部
19 メモリROM
20 メモリRAM
21 デジタル/アナログ(D/A)変換器
22 バックライト駆動回路
23、24,45、46 偏光板
33 駆動回路
35、36 透明基板

Claims (12)

  1. 少なくとも一方の基板が透明基板よりなる一対の前記基板間に電気光学変換部材を封止した表示セルを有する表示装置において、
    少なくとも一方の前記透明基板の面部と照度検出センサの受光部を対向させて配置し、前記表示セル外から前記透明基板に入射して前記透明基板内を伝搬する外光を前記照度検出センサで検出することを特徴とする表示装置。
  2. 前記面部が、前記透明基板の側面部であり前記側面部に前記照度検出センサが配設されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 一方の前記透明基板が、他方の前記基板の端面部より延出して部品搭載部を形成し前記部品搭載部の前記側面部に前記照度検出センサが配設されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記照度検出センサが、一対の前記基板の側面部であり基板間に跨り配設されたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記照度検出センサが配設される前記面部は、前記透明基板の平面部であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  6. 前記透明基板上の一方の面に配設された前記照度検出センサの受光部と対向するこの透明基板上の他方の平面部に、この透明基板の外からの外光を遮光し前記透明基板内を伝搬する外光を反射する機能を有する部材を設けたことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記照度検出センサが配設される前記透明基板は、視認側に配設されることを特徴とする請求項1〜6に記載の表示装置。
  8. 前記照度センサの前記受光部とこの受光部が対向する前記透明基板の前記面部の間には、透明な接着部材が配設されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一に記載の表示装置。
  9. 前記透明基板に接続されるフレキシブルプリント回路基板には、前記照度検出センサが実装されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一に記載の表示装置。
  10. 前記表示セルの視認側と反対側に配設されたバックライトを有し、前記照度検出センサの検出信号に基づいて前記バックライトの輝度を制御するバックライト輝度制御手段を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の表示装置。
  11. 前記照度検出センサが前記外光を検出する外光受光期間と、前記バックライトの光量を受光するバックライト受光期間とを異なる期間とし、それぞれの期間で検出した検出信号値に基づいて前記バックライトの輝度を制御する前記バックライト制御手段を有することを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
  12. 前記照度検出センサが前記外光を検出するサンプリング期間に前記バックライトを消灯する制御をなす前記バックライト輝度制御手段を有することを特徴とする請求項10または11に記載の表示装置。
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