JP2005067755A - 自動供給装置 - Google Patents

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Kunihide Ashizawa
邦秀 芦澤
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Abstract

【課題】チップLEDやチップコンデンサなどの小型電子部品(パーツ)をフィーダから次のステージに供給するときの位置ずれをなくして、ステージ上でパーツの位置ずれを修正する工程を必要としないような自動供給装置を提供することである。
【解決手段】チップLED21を送給するフィーダ22と、このフィーダ22の先端部からチップLED21を吸着してロータリテーブル24に搬送するパーツ供給ユニット23とを備える自動供給装置において、前記パーツ供給ユニット23は、前記フィーダ22によって送給されるチップLED21の少なくとも前面50を吸着して位置決めする吸着ヘッド35を備えている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チップ部品、例えばチップLEDやチップコンデンサなどの小型電子部品(パーツ)を整列させながら送給するフィーダと、このフィーダの先端からパーツを吸着して、次のステージに搬送するパーツ供給ユニットとを備える自動供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の自動供給装置として、例えばパーツ供給ユニットを備えたものが知られている(非特許文献1を参照)。
【0003】
【非特許文献1】
熊谷英樹著「続・実践自動化機構図解集 よくわかるメカと制御」第2章 FAシステムへのアプローチ 3.簡単なステージ型自動機の構成 P22,P23」 日刊工業新聞社 1994年10月20日 初版1刷発行
【0004】
図14乃至図16は、従来のこの種の自動供給装置において、パーツ供給ユニットにおける搬送工程を示したものである。パーツ供給ユニットの先端には吸着ヘッド1が取り付けられ、この吸着ヘッド1の中心部には上下方向に貫通する真空吸引孔2が開設されている。前記吸着ヘッド1は、直線状に配設されたフィーダ3の先端部とロータリテーブル4との間を移動する。その際、フィーダ3の先端部に送給されたパーツ、例えばチップLED5の上面を吸着ヘッド1の下面に吸着し、そのままロータリテーブル4の上方まで搬送し、ロータリテーブル4の周縁部に沿って複数設けられたステーション6の上面に載置するものである。前記フィーダ3には凹溝レールが形成されており、この凹溝レールの上部には先端部分を除いて蓋体7が被せられている。また、フィーダ3の先端にはストッパ壁8が形成される。そして、このストッパ壁8の下端部およびそれより少し手前のフィーダ3の底壁には真空吸引孔9,10がそれぞれ設けられている。また、ストッパ壁8の近傍にはパーツがストッパ壁8に到達したか否かを検出する光電センサ12が凹溝レールの両側に配置されている。さらに、ロータリテーブル4の各ステーション6にも中心部を上下方向に貫く真空吸引孔11が開設されている。
【0005】
次に、前記パーツ供給ユニットによるパーツ搬送の工程を図14及び図15の(a)〜(e)に基づいて説明する。先ず、(a)に示されるように、フィーダ3の先端部まで送給された先頭のチップLED5aは、ストッパ壁8の基端部に設けられた真空吸引孔9に吸着され、2番目のチップLED5bは、手前の真空吸引孔10に吸着されている。このとき、チップLED5a,5b間には僅かな隙間tが形成される。この隙間tは吸着ヘッド1によるチップLED5の安定搬送に必要となるものである。即ち、仮に隙間tがないとすると、チップLED5aは、チップLED5bによってストッパ壁8に押え付けられてしまい、吸着ヘッド1でチップLED5aを吸い上げるのが妨げられたり、不安定になったりするからである。特に、チップ部品にバリがあると非常に不安定になる。(a),(b)に示されるように、吸着ヘッド1をチップLED5aのすぐ真上まで降ろした時に真空吸引孔9を解除する一方、吸着ヘッド1は真空吸引孔2での吸着を開始する。そして、吸着ヘッド1の下面にチップLED5aの上面を吸着し、(c)に示されるように、その位置で吸着ヘッド1を上昇してチップLED5aを吸い上げる。次いで、(d)に示されるように、吸着ヘッド1をロータリテーブル4のステーション6の真上まで水平移動させ、さらにその位置で吸着ヘッド1を下降してステーション6の上面にチップLED5aを載置する。そして更に、吸着ヘッド1の真空吸引孔2の吸引を解除することで、チップLED5aはステーション6の上面に吸着され、フィーダ3からロータリテーブル4へのチップLED5aの供給が完了する。
【0006】
一方、フィーダ3上からはチップLED5aがなくなるため、光電センサ12がオフとなる。このタイミングで真空吸引孔10が吸引を停止し、同時に真空吸引孔9が吸引を開始すると、チップLED5bが前進移動を始める。そして、(e)に示されるように、チップLED5bが真空吸引孔9の近くまで進むと、その吸引力によってストッパ壁8に吸着される。チップLED5bは、前記真空吸引孔9の吸引力によって加速されるために、フィーダ3の振動による送りより速いスピードでストッパ壁8に吸い寄せられ、同時に光電センサ12がオンとなる。そして、このタイミングで真空吸引孔10が吸引を開始し、次のチップLED5cの移動を止める。前述したように、チップLED5bは、フィーダ3による送りより速く移動する一方、その後のチップLED5cは通常のフィーダ3の送り速さで移動するため両者間が離れて、これが結果的に隙間tとなって残ることになる。このように、(a)〜(e)の動作を繰り返すことによって、フィーダ3の先端部に次々に給送されるチップLED5をロータリテーブル4上に供給していく。
【0007】
前記ロータリテーブル4は間欠的に回転し、回転方向に設置した検査部においてチップLED5の電気的特性を測定する。図17に示したように、この検査ではチップLEDの前後両面をプローブ電極13a,13bで挟み込み、該プローブ電極13a,13bをチップLED5の側面電極に接触させて通電を図るものである。測定済みのチップLED5は、ロータリテーブル4の回転に伴って回収位置まで移動して回収される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したチップLED5のようないわゆるチップ形パーツは、その外形が一般的には1〜1.6mmと小さく、またコンデンサや抵抗器では0.4〜1mmとさらに小さい。一方、パーツを給送する際のフィーダ3の振幅は0.3mm前後あるので、このフィーダ3の振幅の振れがパーツが供給される位置精度に直接影響することになる。即ち、図16に示されるように、フィーダ3が振幅Sで前後方向に振動すると、前後方向にずれた状態でチップLED5を吸着ヘッド1に吸着してしまうことになり、さらにそのままロータリテーブル4のステーション6の上に載置することから、チップLED5が前後方向にずれた状態の姿勢で検査部に送られることになる。この検査部では、図17に示したように、ステーション6に載置されたチップLED5を前後方向からプローブ電極13a,13bで挟んで電気特性の検査を行うものであり、前述したように、ステーション6に載置した時のチップLED5に前後方向のずれが生じていると、ステーション6からの出張量d1、d2が前後で異なってくる。そのために、一方の電極13aの方がチップLED5に最初に当たってしまい、チップLED5が反対側に押し戻されたり、跳ね飛ばされる等のトラブルが発生する。この場合、パーツが比較的大きいと問題は少ないが、チップLED5のように小さくなると、パーツの長さ寸法に対して、フィーダ3の振幅Sの比が大きくなるので、上記トラブルが発生し易くなる。そのために、従来にあっては電気特性の検査を行う前にチップLED5の位置を修正する工程を設け、ステーション6上におけるチップLED5の位置を修正してから、上記の検査を行うようにしており、検査工程が煩雑になると共に、装置構造が複雑になるといった問題があった。
【0009】
また、上述した従来の自動供給装置では、フィーダ3の先端部とロータリテーブル4との間を、図18に示されるように、上下方向のストロークS1,S3と水平方向のストロークS2との組み合わせによって吸着ヘッド1が移動する。そのために、吸着ヘッド1はチップLED5を搬送する度に、ストロークS1→ストロークS2→ストロークS3へと移動方向を変換しなければならず、それに伴う供給時間のロスが大きいものとなっていた。さらに、ストロークS1はフィーダ3のストッパ壁8を越えるために移動距離が大きくなり、そのことも供給時間をロスする原因となっていた。
【0010】
さらに、従来の方式ではチップLED5aを供給するのに3つの吸引孔の相互の動作が必要となる。つまり図14及び図15において、吸着ヘッド1の真空吸引孔2及びフィーダ3の真空吸引孔9,10のそれぞれが微妙なタイミングにより前述の隙間tを作ることで、チップLED5を分離供給しているが、これらの動作が複雑であるがゆえに、信頼性に乏しく、また、切り替えるタイミングの多いことが装置の高速化への妨げにもなっている。
【0011】
そこで、本発明の第1の目的は、チップLEDやチップコンデンサなどの小型電子部品(パーツ)をフィーダから次のステージに供給するときの位置ずれをなくして、ステージ上でパーツの位置ずれを修正する工程をなくすことである。また、本発明の第2の目的は、吸着ヘッドにパーツを吸着する際に、パーツ同士が接触していても容易に分離できるようにし、パーツ供給に関係する真空吸引孔の数を減らして、装置の制御や構造を簡単にすることにある。さらに、本発明の第3の目的は、吸着ヘッドのストロークによる供給時間のロスをできるだけ少なくすることで、供給時間の短縮を図り処理性能を大幅アップできるようにした自動供給装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る自動供給装置は、パーツを送給するフィーダと、このフィーダの先端部からパーツを吸着して次のステージに搬送するパーツ供給ユニットとを備える自動供給装置において、前記パーツ供給ユニットは、前記フィーダによって送給されるパーツの少なくとも前面を吸着して位置決めする吸着ヘッドを備えていることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項2に係る自動供給装置は、パーツを送給するフィーダと、このフィーダの先端部からパーツを吸着して次のステージに搬送するパーツ供給ユニットとを備える自動供給装置において、前記パーツ供給ユニットは、前記フィーダによって送給されるパーツの前面及び側面を吸着して位置決めする吸着ヘッドを備えていることを特徴とする。
【0014】
さらに、本発明の請求項3に係る自動供給装置は、パーツを送給するフィーダと、このフィーダの先端部からパーツを吸着して次のステージに搬送するパーツ供給ユニットとを備える自動供給装置において、前記パーツ供給ユニットは、前記フィーダによって送給されるパーツの前面、側面及び上面を吸着して位置決めする吸着ヘッドを備えていることを特徴とする。
【0015】
これらの発明によれば、フィーダから次のステージのパーツを搬送する際、パーツを所定の位置に供給することができるので、検査工程でのトラブルを回避できると共に、従来のような検査工程前でのパーツの位置ずれを修正する必要がない。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明に係る自動供給装置の実施の形態を説明する。図1及び図2に示されるように、本発明に係る自動供給装置20は、ホッパ(図示されず)から投入されたチップLED21を整列させながら一方向に送給する直線状のフィーダ22と、このフィーダ22の先端部からチップLED21を一つずつ吸着搬送するパーツ供給ユニット23と、パーツ供給ユニット23から供給されたチップLED21を検査するために間欠的に回転するロータリテーブル24とを備え、検査が終了したチップLED21は、ロータリテーブル24から順次回収される。なお、前記ロータリテーブル24は、本発明における次のステージに相当する。
【0017】
前記ロータリテーブル24の上面には、その周縁部に沿ってチップLED21を載置するためのステーション26が等間隔に多数設けられている。また、各ステーション26には、上面に開口を有する真空吸引孔27が設けられている。この真空吸引孔27は、ステーション26のほぼ中心部を上下に貫通し、外部の真空装置(図示されず)に連結されている。
【0018】
本発明の自動供給装置20には、チップLED21の検査装置28が併設されている。この検査装置28は、前記ロータリテーブル24上に供給されたチップLED21の電気的特性を測定するためのものであり、ロータリテーブル24上に設置された一対のプローブ電極29と、ロータリテーブル24の脇に配置されるコントローラ(図示されず)とを備える。前記プローブ電極29は、コントローラによって制御されており、前記ステーション26の上面に載置されたチップLED21を検査位置において両側から挟み込み、チップLED21の側面電極に接する。そして、プローブ電極29によってチップLED21の導通が図られ、コントローラによるチップLED21の電気的特性が測定される。
【0019】
また、この実施形態に係る自動供給装置20には、前記検査装置28のほぼ反対側にチップLED21の分離回収装置30が設置されている。この分離回収装置30は、前記測定済みのチップLED21を、その電気的特性に基づいて分類したのち回収するためのもので、検査済みのチップLED21をステーション26からシュータ31内に吹き落とす際に分類する。
【0020】
前記フィーダ22は、図示外のホッパから前記ロータリテーブル24までの間をまっすぐに延び、チップLED21を一列に整列させながら先端部に向かって漸次送給する凹溝レール22aと、その上方を覆う蓋体22bとを備える。フィーダ22に前後方向の振動が与えられることで、チップLED21の送給を可能としている。凹溝レール22aの先端部は、従来のような前方を遮るストッパ壁を設けることなく、そのままストレートに落ちている。また、凹溝レール22aの先端部付近では、底壁に真空吸引孔32が開設されている。この真空吸引孔32は外部の真空装置(図示されず)に接続されている。
【0021】
一方、パーツ供給ユニット23は、前記フィーダ22の先端部に送給されたチップLED21を吸着するための吸着ヘッド35と、この吸着ヘッド35を支持するアーム部36と、吸着ヘッド35をフィーダ22の先端部とロータリテーブル24との間で往復運動させる駆動手段とを備える。駆動手段にはカム機構37が設けられており、前記吸着ヘッド35に所定の動きを与えている。この実施形態におけるカム機構37は、上下方向の動きを規制する第1カム38と、水平方向の動きを規制する第2カム39との組み合わせであり、これら2種類のカム38,39によって、上下方向及び水平方向の動きを同時に規制して、吸着ヘッド35に特徴的な動きを与えている。
【0022】
前記吸着ヘッド35の先端形状は、図2に示されるように、前記フィーダ22の先端部と対向する位置に空間部40を有する形状をしている。この空間部40は吸着ヘッド35の下部をL形に切欠いて形成したもので、垂直の前縦壁41と水平の天井壁42とによって内周面を形成している。また、これら前縦壁41と天井壁42とが直交する空間部40の角部には、斜め上方に向かって延びる真空吸引孔43が開設されている。この真空吸引孔43の大きさ及び数量は特に限定されない。なお、上記空間部40内にはチップLED21を吸着した時に光を遮ってスイッチオンする光電センサ45が設けられている。また、吸着ヘッド35にはフィーダ22に向かって水平方向に突出するストッパピン44が設けられる。このストッパピン44は、後述するように、フィーダ22の先端部で吸着トラブルが発生した時に、チップLED21が凹溝レール22aから落下するのを有効に防止するものである。
【0023】
次に、上記構成からなる自動供給装置を用いて、小型電子部品としてのチップLED21を、フィーダ22からロータリテーブル24に供給する際の一連の動作を、図3乃至図10に基づいて説明する。
【0024】
図3に示されるように、先ずチップLED21はホッパ(図示されず)からフィーダ22に供給され、フィーダ22の凹溝レール22aに沿って連続的に送給され、先頭のチップLED21aが、凹溝レール22aの底壁に開設された真空吸引孔32に吸着されることで、全体の送給が停止される。
【0025】
次いで、図4に示されるように、吸着ヘッド35がフィーダ22の先端部付近まで下降する。その場合、吸着ヘッド35の空間部40がフィーダ22の先端部と近い位置で向かい合い、且つ先頭のチップLED21aに対して空間部40がやや斜め上方に位置するように設定される。この設定の少し前のタイミングでこの吸着ヘッド35に設けられた真空吸引孔43が吸引を開始し、一方でフィーダ22の真空吸引孔32でのチップLED21aの吸着が解除される。その結果、フィーダ22の先頭のチップLED21aは、吸着ヘッド35の真空吸引孔43に急激に引き寄せられて空間部40内に収容される。特に、真空吸引孔43が空間部40の角部に開設されていることから、図5および図6に示されるように、チップLED21aの前面50及び上面51が空間部40の前縦壁41及び天井壁42にそれぞれ密着した状態で吸着されることになる。このように、チップLED21aの二面が空間部40の内周面に密着されることから、フィーダ22で送給される際に、振動による前後方向の振幅による前後方向のズレが生じたとしても、吸着ヘッド35に吸着されると同時にチップLED21aの姿勢が矯正され位置決めされることになる。
【0026】
このように、フィーダ22の先頭にあるチップLED21aは、吸着ヘッド35の空間部40内へほぼ水平方向に移動して吸着されると共に、その吸着方向がフィーダ22によるパーツの送給方向とがほぼ一致しているので、従来のようにチップLED21bとの間に隙間tを設けなくても、無理なくチップLED21aを吸着することができ、従来のような隙間tを作るための複雑な制御が不要となる。
【0027】
フィーダ22の先頭のチップLED21aが吸着ヘッド35に吸引されることで、2番目以降のチップLEDは、フィーダ22の振動によって漸次先端部側に移動し、2番目のチップLED21bが真空吸引孔32の真上まで進んだ時に、又は寸前に真空吸引孔32の吸引が開始されて、図7に示されるような状態でチップLED21bの送給が停止される。真空吸引孔32における吸引の開始と解除のタイミングは、LEDチップ21aの吸着によって光電センサ45が遮られてオンすると、直ちに真空吸引孔32の吸引が開始され、チップLED21bが図7に示されるような位置か又はチップLED21bの端部が真空吸引孔32の縁に掛かった状態で吸着保持される。また、真空吸引孔32の解除されるタイミングは、吸引ヘッド35がパーツの供給を完了し、図2の位置に戻った時になる。
【0028】
また、前記光電センサ45のスイッチがオンすることで、吸着ヘッド35が前述のカム機構37に基づいて移動する。この時の吸着ヘッド35の移動は、図7及び図8に示されるようなロータリテーブル24側への水平方向の移動と、ステーション26上への下方向の移動であり、水平方向のストロークS4と、下方向のストロークS5を有する。この移動ストロークは、上記した従来のそれに比べて短縮されるので、チップLED21をフィーダ22からロータリテーブル24に供給するための処理時間を大幅にアップできることになる。
【0029】
図9は、カム機構37による吸着ヘッド35の動きと、その時の光電センサ45及び真空吸引孔32,43のオン・オフの関係を示したものである。吸着ヘッド35にチップLED21aが吸着されるまでの間は、第1カム38及び第2カム39ともに吸着ヘッド35の動きに関与しない(第1領域)。次いで、吸着ヘッド35にチップLED21aが吸着された直後に、第2カム39の作用によって吸着ヘッド35はロータリテーブル24側に移動する。このとき、第1カム38は吸着ヘッド35の動きに関与しない(第2領域)。次いで、吸着ヘッド35をステーション26の上方まで移動すると、第1カム38が吸着ヘッド35の動きに関与して、吸着ヘッド35をステーション26の上面まで下降する(第3領域)。なお、ここまでの吸着ヘッド35の動きは、第1カム38による上下移動と第2カム39による水平移動との組み合わせによって、吸着ヘッド35に滑らかな運動を付与する。
【0030】
上記吸着ヘッド35の移動によって、図7に示したように、ロータリテーブル24のステーション26の上面にチップLED21aの下面が接すると、真空吸引孔43の吸引が停止され、ステーション26側の真空吸引孔27の吸着力によってチップLED21aがステーション26の上面に保持される。このとき、図7に示されるように、吸着ヘッド35の側面から突出するストッパピン44の先端が、フィーダ22の先端部に位置する2番目のチップLED21bの前面近傍に位置する。これによって、フィーダ22の真空吸着孔32が詰まるなど、吸引トラブルが生じた時に、フィーダ22の先端からチップLED21bが落下するのを有効に防止することができる。なお、上記の供給ストロークが短い場合には、上記のようなストッパピン44を設けなくても、図10に示したように、吸着ヘッド35の側面を利用して、チップLED21bの落下を防止することも可能である。
【0031】
上述のようして、ステーション26の上面に吸着されたチップLED21aは、前後方向に位置決めされた状態で載置されるので、そのまま検査装置28のプローブ電極29をチップLED21aの電極端子に接触させても正確な電気特性を得ることができる。
【0032】
検査が終了したチップLED21aは、ロータリテーブル24の回転に伴って回収位置まで達し、分類回収装置30に内に導かれる。
【0033】
なお、上記の実施形態では吸着ヘッド35の空間部40の角部に真空吸引孔43を設けた場合について説明したが、図11に示したように、前縦壁41及び天井壁42のそれぞれに真空吸引孔43a,43bを設けることも可能である。
【0034】
図12及び図13は、本発明に係る吸着ヘッド35aの他の実施形態を示したものである。この吸着ヘッド35aは、先の実施形態における前縦壁41及び天井壁42に側壁46を加えたものである。このように、空間部40を3方向の壁41,42,46で囲うことで、チップLED21の前面50及び上面51のみならず側面52が吸着されることになり、チップLED21のX,Y,Z方向の全てを位置決めすることができる。なお、この実施形態では前面50、上面51及び側面52の3者が交差する角部に吸着ヘッド35aの真空吸引孔43cが開設されている。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る自動供給装置によれば、パーツの少なくとも前面を吸着ヘッドに吸着することで、フィーダの振れの影響を受けることなく、パーツの位置決めがなされる。そのために、位置決めされたパーツを次のステージに供給することができるので、ステージ上でパーツの位置を修正する必要がなく、ステージ上での処理性能が大幅アップされ、構造も簡単になる。
【0036】
また、本発明に係る自動供給装置によれば、パーツをフィーダから次のステージに供給する際の吸着ヘッドのストロークがほぼ最短距離をとるようにしたので、パーツを供給する際のロス時間が極めて少ないものとなり、供給時間の短縮を図ることができる。
【0037】
また、本発明に係る自動供給装置によれば、パーツを吸着する時、フィーダによるパーツの送給方向と同じ方向にパーツを吸着するので、隣接するパーツによる引っ掛かりがなく、パーツの供給の信頼性が上がると共に、装置の制御や構造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動供給装置の概略平面図である。
【図2】本発明に係る自動供給装置の主要部分を示す断面図である。
【図3】パーツが送給されたフィーダの先端部を示す断面図である。
【図4】パーツを吸着する時のフィーダと吸着ヘッドとの位置関係を示す断面図である。
【図5】吸着ヘッドにパーツが吸着された時の断面図である。
【図6】パーツの前面と上面が吸着されたときの状態を示す断面図である。
【図7】パーツをフィーダからロータリテーブルに供給する時のパーツの移動軌跡を示す断面図である。
【図8】吸着ヘッドが移動するときのストロークを模式的に示した図である。
【図9】カム機構の吸着ヘッドの移動に対する関与を示す図である。
【図10】吸着ヘッドにストッパピンを設けない場合の例を示す断面図である。
【図11】吸着ヘッドの2箇所の真空吸引孔を設けた場合の例を示す断面図である。
【図12】本発明に係る吸着ヘッドの他の実施形態を示す斜視図である。
【図13】前記図12における吸着ヘッドの平面図である。
【図14】従来における自動供給装置の吸着手段の前半を示す説明図である。
【図15】前記吸着手段の後半を示す説明図である。
【図16】フィーダの振動によってパーツがステーション上で位置ずれを生じている状態を示す説明図である。
【図17】パーツにプローブ電極を当てて検査する時の状態を示す説明図である。
【図18】従来における吸着ヘッドの移動ストロークを模式的に示した図である。
【符号の説明】
20 自動供給装置
21 チップLED(パーツ)
22 フィーダ
23 パーツ供給ユニット
24 ロータリテーブル(ステージ)
26 ステーション
35 吸着ヘッド
37 カム機構
38 第1カム
39 第2カム
40 空間部
41 前縦壁
42 天井壁
43 吸着ヘッドの真空吸引孔
44 ストッパピン
46 側壁
50 パーツの前面
51 パーツの上面
52 パーツの側面

Claims (6)

  1. パーツを送給するフィーダと、このフィーダの先端部からパーツを吸着して次のステージに搬送するパーツ供給ユニットとを備える自動供給装置において、
    前記パーツ供給ユニットは、前記フィーダによって送給されるパーツの少なくとも前面を吸着して位置決めする吸着ヘッドを備えていることを特徴とする自動供給装置。
  2. パーツを送給するフィーダと、このフィーダの先端部からパーツを吸着して次のステージに搬送するパーツ供給ユニットとを備える自動供給装置において、
    前記パーツ供給ユニットは、前記フィーダによって送給されるパーツの前面及び側面を吸着して位置決めする吸着ヘッドを備えていることを特徴とする自動供給装置。
  3. パーツを送給するフィーダと、このフィーダの先端部からパーツを吸着して次のステージに搬送するパーツ供給ユニットとを備える自動供給装置において、
    前記パーツ供給ユニットは、前記フィーダによって送給されるパーツの前面、側面及び上面を吸着して位置決めする吸着ヘッドを備えていることを特徴とする自動供給装置。
  4. 前記吸着ヘッドは、パーツを吸着するための1又は2以上の吸引孔を備えている請求項1乃至3のいずれか記載の自動供給装置。
  5. 前記吸着ヘッドは、フィーダの先端部に送給されたパーツがフィーダから落下するのを防止するためのストッパ部を備えている請求項1乃至3のいずれかに記載の自動供給装置。
  6. 前記パーツ供給ユニットは、パーツを吸着した後に、吸着ヘッドを水平方向及び下方向の順に連続運動させるカム機構を備えている請求項1乃至3のいずれかに記載の自動供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009051583A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 Shibuya Kogyo Co Ltd 電子部品のピックアップ方法と装置

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