JP2005067664A - シリンジ用液状樹脂充填装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 半導体パッケージの封止に用いられる液状封止樹脂等の液状樹脂をシリンジに充填する際、磁性物質の混入した液状樹脂のシリンジへの充填を未然防止し得るシリンジ用液状樹脂充填装置を提供する。
【解決手段】 液状樹脂ストックタンク5から供給される液状樹脂をシリンジ3内に充填する注入ノズル7を有する一方、移送ホース11と、注入ノズル7とが吐出口8を終端とする液状樹脂流路14を形成するシリンジ用液状樹脂充填装置において、液状樹脂流路14を通過する液状樹脂中の磁性物質を検出する磁性物質検出手段を設けたので、磁性物質の混入した液状樹脂がシリンジへ充填される前に、液状樹脂中の磁性物質の混入を発見でき、磁性物質の混入した液状樹脂がシリンジへ充填されることを未然に防止し得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体パッケージの封止に用いられる液状封止樹脂等の液状樹脂をシリンジ(注入器)に充填するシリンジ用液状樹脂充填装置に関するものである。
液状封止樹脂等の粘度が高い(例えば30〜500Pa・s)液状樹脂をシリンジに充填するシリンジ用液状樹脂充填装置として、複数本のシリンジが配置される真空雰囲気室と、真空雰囲気室の外部に配置され液状樹脂がストックされた液状樹脂ストックタンクと、液状樹脂ストックタンクと移送ホースによって接続されると共に真空雰囲気室内にあってシリンジの上方に配置され、液状樹脂ストックタンクから供給される液状樹脂をシリンジ内にシリンジ上端の上端開口部から注入して充填する注入ノズルとを具備しており、液状樹脂ストックタンク内の液状樹脂を注入ノズルに供給し、さらに、注入ノズルから液状樹脂をシリンジに注入して充填するシリンジ用液状樹脂充填装置が知られている(特開2001−2190号公報、特開2002−326607号公報参照。)。
一方、かかるシリンジ用液状樹脂充填装置は、半導体パッケージ用液状封止樹脂の充填に使用されるものであり、充填する液状樹脂に磁性物質(多くの場合、鉄系導電性金属粉)が混入することは、導電性金属粉混入による半導体パッケージの回路短絡に起因する不良の原因となるため許されない。
しかし、従来のシリンジ用液状樹脂充填装置には、かかる鉄系導電性金属粉等の磁性物質の混入を発見、防止するに足りる機能を具備するものは知られていない。
特開2001−2190号公報 特開2002−326607号公報
本願発明は、上記従背景技術に鑑みて発明されたものであり、その課題は、半導体パッケージの封止に用いられる液状封止樹脂等の液状樹脂をシリンジに充填する際、液状樹脂中の磁性物質の混入を発見し、かかる磁性物質混入液状樹脂のシリンジへの充填を未然防止し得るシリンジ用液状樹脂充填装置を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明のシリンジ用液状樹脂充填装置にあっては、上端開口部と下端注出口とを有する複数本のシリンジが配置される真空雰囲気室と、前記真空雰囲気室の外部に配置された液状樹脂ストックタンクと、前記真空雰囲気室内の前記シリンジの上方に配置され、前記液状樹脂ストックタンクから供給される液状樹脂を前記シリンジ内に前記上端開口部から注入、充填する注入ノズルとを有する一方、立設された前記注入ノズルの下端に前記液状樹脂の吐出口を有する円筒状のノズル本体と、前記ノズル本体の側面から延出され、その先端に前記液状樹脂ストックタンクと連結した移送ホースが接続される分岐管と、前記ノズル本体の内壁に摺接しながら上下動可能であるプランジャーとを具備し、前記移送ホースと、前記注入ノズルとが前記吐出口を終端とする液状樹脂流路を形成するシリンジ用液状樹脂充填装置において、前記液状樹脂流路を通過する液状樹脂中の磁性物質を検出する磁性物質検出手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項2に係る発明のシリンジ用液状樹脂充填装置にあっては、請求項1記載のシリンジ用液状樹脂充填装置において、前記液状樹脂流路に液状樹脂供給制御手段を有することを特徴とするものである。
請求項3に係る発明のシリンジ用液状樹脂充填装置にあっては、請求項2記載のシリンジ用液状樹脂充填装置において、前記磁性物質検出手段により得られた磁性物質検出情報に基づき、前記液状樹脂供給制御手段により前記液状樹脂流路を通過する液状樹脂の供給を停止し得ることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明のシリンジ用液状樹脂充填装置にあっては、請求項3記載のシリンジ用液状樹脂充填装置において、前記液状樹脂供給制御手段により前記液状樹脂流路を通過する液状樹脂の供給を停止した後、前記磁性物質検出手段を通過した前記液状樹脂流路中の液状樹脂を除去し得ることを特徴とするものである。
請求項1に係る発明のシリンジ用液状樹脂充填装置にあっては、上端開口部と下端注出口とを有する複数本のシリンジが配置される真空雰囲気室と、前記真空雰囲気室の外部に配置された液状樹脂ストックタンクと、前記真空雰囲気室内の前記シリンジの上方に配置され、前記液状樹脂ストックタンクから供給される液状樹脂を前記シリンジ内に前記上端開口部から注入、充填する注入ノズルとを有する一方、立設された前記注入ノズルの下端に前記液状樹脂の吐出口を有する円筒状のノズル本体と、前記ノズル本体の側面から延出され、その先端に前記液状樹脂ストックタンクと連結した移送ホースが接続される分岐管と、前記ノズル本体の内壁に摺接しながら上下動可能であるプランジャーとを具備し、前記移送ホースと、前記注入ノズルとが前記吐出口を終端とする液状樹脂流路を形成するシリンジ用液状樹脂充填装置において、前記液状樹脂流路を通過する液状樹脂中の磁性物質を検出する磁性物質検出手段を設けたことを特徴とするので、磁性物質の混入した液状樹脂がシリンジへ充填される前に、液状樹脂中の磁性物質の混入を発見し得るという優れた効果を奏する。
請求項2に係る発明のシリンジ用液状樹脂充填装置にあっては、請求項1記載のシリンジ用液状樹脂充填装置において、前記液状樹脂流路に液状樹脂供給制御手段を有することを特徴とするので、請求項1記載の発明の効果に加えて、磁性物質の混入した液状樹脂がシリンジへ充填されることを防止し得るという優れた効果を奏する。
請求項3に係る発明のシリンジ用液状樹脂充填装置にあっては、請求項2記載のシリンジ用液状樹脂充填装置において、前記磁性物質検出手段により得られた磁性物質検出情報に基づき、前記液状樹脂供給制御手段により前記液状樹脂流路を通過する液状樹脂の供給を停止し得ることを特徴とするので、請求項2記載の発明の効果に加えて、磁性物質の混入した液状樹脂がシリンジへ充填されることを未然に防止し得るという優れた効果を奏する。
請求項4に係る発明のシリンジ用液状樹脂充填装置にあっては、請求項3記載のシリンジ用液状樹脂充填装置において、前記液状樹脂供給制御手段により前記液状樹脂流路を通過する液状樹脂の供給を停止した後、前記磁性物質検出手段を通過した前記液状樹脂流路中の液状樹脂を除去し得ることを特徴とするので、請求項3記載の発明の効果に加えて、磁性物質の混入した液状樹脂がシリンジへ充填されることを確実に未然防止し得るという優れた効果を奏する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。尚、本発明のシリンジ用液状樹脂充填装置は、下記の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
ここで、図1は、本発明のシリンジ用液状樹脂充填装置の一実施形態の構成を示す斜視図である。すなわち、本発明のシリンジ用液状樹脂充填装置にあっては、上端開口部1と下端注出口2とを有する複数本のシリンジ3が配置される真空雰囲気室4と、この真空雰囲気室4の外部に配置された液状樹脂ストックタンク5と、真空雰囲気室4内のシリンジ3の上方に配置され、液状樹脂ストックタンク5から供給される液状樹脂6をシリンジ3内に上端開口部1から注入、充填する注入ノズル7とを有する一方、立設された前記注入ノズル7の下端に液状樹脂6の吐出口8を有する円筒状のノズル本体9と、このノズル本体9の側面から延出され、その先端に液状樹脂ストックタンク5と連結した移送ホース11が接続される分岐管10と、ノズル本体9の内壁12に摺接しながら上下動可能であるプランジャー13とを具備し、前記移送ホース11と、前記注入ノズル7とが前記吐出口8を終端とする液状樹脂流路14(図2参照)を形成するシリンジ用液状樹脂充填装置において、前記液状樹脂流路14を通過する液状樹脂6の中の磁性物質を検出する磁性物質検出手段15を設けたものである。
以下、これを、さらに詳細に説明する。
本発明の実施形態に係るシリンジへの液状樹脂のシリンジ用液状樹脂充填装置は、図1に示すように、真空雰囲気室4と、液状樹脂ストックタンク5と、注入ノズル7とを具備している。真空雰囲気室4は、アクリル樹脂板等で作製されたものであり、開閉自在に設けた出し入れ口(図示せず)を閉じると密閉状態になるようにしてある。真空雰囲気室4は、その側面に排気筒16が設けてあり、この排気筒16に真空ポンプ17が接続してある。また、真空雰囲気室4は、その側面に真空計18を備えており、真空雰囲気室4内の真空度を測定可能としている。また、真空雰囲気室4は、真空ポンプ17及び真空計18と接続している制御器19によって、真空ポンプ17の動作を制御することにより、真空雰囲気室内4の真空度を所定の真空度に保持できるようにしている
また、真空雰囲気室4内には、上端開口部1と下端注出口2とを設けて形成された複数本のシリンジ3が配置される。これらのシリンジ3は、シリンジスタンド20の上面に縦方向及び横方向に配列して保持されている。これら、各シリンジ3は、その上端開口部1を上に、下端注出口2を下にして保持されている(図2参照)。シリンジスタンド20は、計量秤(図示せず)の上に載置されており、シリンジ3内に注入された液状樹脂6を計量できるようになっている。シリンジスタンド20は、上記計量秤と共に、スタンド移動装置21によって、水平方法及び垂直方向に移動可能としている。
また、このシリンジ用液状樹脂充填装置において、液状樹脂6がストックされる液状樹脂ストックタンク5は、下部がテーパー形状になっており、その下端に樹脂出口22が設けてあり、この樹脂出口22から液状樹脂6を送り出すようにしている。液状樹脂ストックタンク5の外周には、液状樹脂6の温度を調整する温度調整装置23が付設されている。液状樹脂ストックタンク5の樹脂出口22には、移送ホース11の一端が接続されており、移送ホース11の他端は注入ノズル7の分岐管10(図2参照)に接続されている。この注入ノズル7は、真空雰囲気室4内にあってシリンジ3の上方に配置されている。
注入ノズル7は、液状樹脂ストックタンク5から供給された液状樹脂6を、下端に形成した吐出口8(図2参照)から吐出して、シリンジ3の上端開口部1からシリンジ3内に注入する。注入ノズル7及びシリンジ3は、真空雰囲気中に配置されるので、液状樹脂6に空気が巻き込まれることなしに、液状樹脂6をシリンジ3内に充填することができる。
また、注入ノズル7は、図2に示すように、立設されていて、その下端に液状樹脂6の吐出口8を形成している円筒状のノズル本体9と、ノズル本体9の側面から延出され、その先端に前記移送ホース11が接続される分岐管10と、ノズル本体9の内壁12に摺接しながら上下動可能であるプランジャー13とを備えている。プランジャー13は、プランジャー駆動用シリンダー26によって、ノズル本体9の内壁12に摺接しながら上下動できるようにしている。なお、プランジャー13がノズル本体9の内壁12に摺接する部分は、円筒形状としている。
そして、プランジャー13の先端部27が分岐管10の出口30より上方位置に達するまでプランジャー13を上昇させたときには、ノズル本体9と分岐管10とが連通し、プランジャー13の先端部27が吐出口8に達する位置までプランジャー13を下降させたときには、プランジャー13の側面で分岐管10の出口30が閉塞される。なお、分岐管10の先端側が、移送ホース11から液状樹脂6が供給される供給口24となり、分岐管10のノズル本体9側が出口30となる。
さらに、本実施形態のシリンジ用液状樹脂充填装置においては、移送ホース11と、注入ノズル7とが吐出口8を終端とする液状樹脂流路14を形成し、この液状樹脂流路14を通過する液状樹脂6の中の磁性物質を検出する磁性物質検出手段15である磁気センサ15aを液状樹脂流路14の一部である移送ホース11の外側に周設している。上述したように、本発明のシリンジ用液状樹脂充填装置は、主として、半導体パッケージ用液状封止樹脂の充填に使用されるものであり、充填する液状樹脂に磁性物質(多くの場合、鉄系導電性金属粉)が混入することは、導電性金属粉混入による半導体パッケージの回路短絡に起因する不良の原因となるため、かかる磁性物質、或いは、かかる磁性物質の混入した液状樹脂6が、シリンジ3に充填されることは、確実に回避することが必要とされる。この点、本実施形態のシリンジ用液状樹脂充填装置は、磁気センサ15aを具備するので、かかる磁性物質、或いは、かかる磁性物質の混入した液状樹脂6の存在を充填前に使用者に通報し、磁性物質の混入による半導体パッケージ等の上記トラブルを未然防止し得ることとなる。このように、本実施形態のシリンジ用液状樹脂充填装置においては、磁性物質の混入した液状樹脂がシリンジへ充填される前に、液状樹脂中の磁性物質の混入を発見することができることとなる。かかる磁気センサ15aとしては、移送ホースの内径が、約10mm程度、液状樹脂6の移送速度を10m/分程度を想定すると、磁性物質である鉄系導電性金属粉の粒子径20μm程度のものを検知し得るものが好ましい。かかる磁気センサ15aを使用することにより、液状樹脂流路14を通過する液状樹脂6の全量について磁性物質の混入の有無を連続的に検知することができる。
一方、注入ノズル7の分岐管10の先端に位置する供給口24(図2参照)近傍の移送ホース11には液状樹脂供給制御手段25である液状樹脂供給ピンチバルブ25aを設けている。液状樹脂供給ピンチバルブ25aは、前後自在に移動する断面視が略矩形状の押片28と、その対向面に配置されたプレート29とで、移送ホース11を挟んで、液状樹脂6の供給を制御するピンチコック式のものである。この液状樹脂供給ピンチバルブ25aによれば、上記プランジャー13による液状樹脂6のシリンジ3への供給の制御とは別に、液状樹脂6の供給の制御を行うことができ、特に、液状樹脂6の供給の緊急停止が、必要な場合等に有効である。本実施形態では、後述するように、上記磁性物質検出手段15である磁気センサ15aにより得られた磁性物質検出情報と連動して、液状樹脂6の供給の緊急停止ができるので、上記した液状樹脂6中の磁性物質の管理が容易にできることとなる。この結果、本実施形態のシリンジ用液状樹脂充填装置においては、磁性物質の混入した液状樹脂がシリンジへ充填されることを防止し得ることとなる。
以下、本実施形態のシリンジ用液状樹脂充填装置を用いて、液状樹脂6をシリンジ3内に注入して充填する際の動作等について、図3乃至図5に基づいて説明する。
まず、通常の充填動作においては、この液状樹脂供給ピンチバルブ25aを開放した状態で、主として、プランジャー13を上下動することにより、所定量の液状樹脂6を上記計量秤で秤量しつつ、シリンジ3内に注入して充填することができる(図3参照)。
一方、かかる充填動作の最中に、液状樹脂6中に磁性物質31の混入した場合(図4(a)参照)、本実施形態のシリンジ用液状樹脂充填装置磁性物質検出手段15である磁気センサ15aの検知エリア内に入り、これが、磁気センサ15aにより検知されると(図4(b)参照)、磁気センサ15aにより得られた磁性物質検出情報に基づき、液状樹脂供給制御手段25である液状樹脂供給ピンチバルブ25aにより液状樹脂流路14を通過する液状樹脂6の供給を停止することとなる(図4(c)参照)。この場合、例えば、磁気センサ15aにより得られた磁性物質検出情報に対応した出力信号を受け、上記液状樹脂供給制御手段25である液状樹脂供給ピンチバルブ25aの開閉度を制御する信号を出力するように構成できる。制御方法は、特に制限されないが、公知のフィードバック制御技術を利用できる。その結果、磁性物質の混入した液状樹脂がシリンジへ充填されることを未然に防止し得ることとなる。
また、本実施形態のシリンジ用液状樹脂充填装置にあっては、前記液状樹脂供給制御手段25である液状樹脂供給ピンチバルブ25aにより前記液状樹脂流路14を通過する液状樹脂6の供給を停止した後、磁性物質検出手段15である磁気センサ15aを通過した液状樹脂流路14の中の液状樹脂を除去することができる。具体的には、図5に示すような、除去方法が可能である。すなわち、磁気センサ15aにより得られた磁性物質検出情報に基づき、液状樹脂供給制御手段25である液状樹脂供給ピンチバルブ25aにより液状樹脂流路14を通過する液状樹脂6の供給を停止した(図5(a)参照)後、スタンド移動装置21を移動させることにより真空雰囲気室4内に設置した異物パン32に、液状樹脂供給ピンチバルブ25aの開閉操作により、ノズル本体9の吐出口8を経由して、磁性物質31の混入した液状樹脂6を廃棄することができるというものである(図5(b)、(c)、(d)参照)。この結果、磁性物質31の混入した液状樹脂6がシリンジ3へ充填されることを確実に未然防止し得ることとなる。
なお、ノズル本体9、分岐管10及びプランジャー13等の材質は、磁性物質検出手段15の機能を確保し得る限度において、鉄、ステンレス等の金属であっても良いが、耐久性を有し、且つ、磁性を有しない点等を考慮すると、フッ素樹脂などのプラスチック類であることが好ましい。
また、本実施形態においては、磁性物質検出手段15として磁気センサ15aを使用し、これを液状樹脂流路14を構成する移送ホース11に設置する一方、液状樹脂供給制御手段25として液状樹脂供給ピンチバルブ25aを使用し、これを液状樹脂流路14を構成する移送ホース11に設置したが、磁性物質検出手段15、或いは、液状樹脂供給制御手段25を液状樹脂流路14を構成する注入ノズル7に設置しても良く制限されない。
また、本実施形態においては、磁気センサ15aにより得られた磁性物質検出情報のデータ等を記憶、管理し、さらに、かかるデータを前段の工程にフィードバックし、例えば、前段の工程における金属部の磨耗度の管理に活用する等のより高度な品質管理を実現するため、パーソナルコンピュータ等の電子計算機33を接続可能としているが、かかる機能は、例えば、制御器19に委ねることも可能である。
さらに、本実施形態における液状樹脂6中の、磁性物質31の高度な管理をより有意義なものとするため、液状樹脂ストックタンク5にフィルタ(図示せず)を設け、粗大な異物を除去すること等は当然に可能である。かかるフィルタは、例えば、PTFE製の多孔質素材等に代表される付着樹脂の剥離性に優れた耐溶剤性、非導電性素材で、構成することが好ましい。
本願発明の一実施形態であるシリンジ用液状樹脂充填装置の構成を示す斜視図である。 同シリンジ用液状樹脂充填装置の構成の要部を示す断面図である。 同シリンジ用液状樹脂充填装置において、液状樹脂6の充填動作の各ステップを示すもので、(a)〜(c)は、前記各ステップの概略を示す断面図である。 液状樹脂6中に磁性物質31が混入した場合の液状樹脂供給停止に至る動作の各ステップを示すもので、(a)〜(c)は、前記各ステップの概略を示す断面図である。 磁性物質31の混入した液状樹脂6の廃棄動作の各ステップを示すもので、(a)〜(e)は、前記各ステップの概略を示す断面図である。
符号の説明
1 上端開口部(シリンジ3)
2 下端注出口(シリンジ3)
3 シリンジ
4 真空雰囲気室
5 液状樹脂ストックタンク
6 液状樹脂
7 注入ノズル
8 吐出口(ノズル本体9)
9 ノズル本体
10 分岐管(注入ノズル7)
11 移送ホース
12 内壁(ノズル本体9)
13 プランジャー
14 液状樹脂流路
15 磁性物質検出手段
15a 磁気センサ
16 排気筒
17 真空ポンプ
18 真空計
19 制御器
20 シリンジスタンド
21 スタンド移動装置
22 樹脂出口(液状樹脂ストックタンク5)
23 温度調整装置(液状樹脂ストックタンク5)
24 供給口(分岐管10)
25 液状樹脂供給制御手段
25a 液状樹脂供給ピンチバルブ
26 プランジャー駆動用シリンダー
27 先端部(プランジャー13)
28 押片(液状樹脂供給ピンチバルブ25)
29 プレート(液状樹脂供給ピンチバルブ25)
30 出口(分岐管10)
31 磁性物質
32 異物パン
33 電子計算機

Claims (4)

  1. 上端開口部と下端注出口とを有する複数本のシリンジが配置される真空雰囲気室と、前記真空雰囲気室の外部に配置された液状樹脂ストックタンクと、前記真空雰囲気室内の前記シリンジの上方に配置され、前記液状樹脂ストックタンクから供給される液状樹脂を前記シリンジ内に前記上端開口部から注入、充填する注入ノズルとを有する一方、立設された前記注入ノズルの下端に前記液状樹脂の吐出口を有する円筒状のノズル本体と、前記ノズル本体の側面から延出され、その先端に前記液状樹脂ストックタンクと連結した移送ホースが接続される分岐管と、前記ノズル本体の内壁に摺接しながら上下動可能であるプランジャーとを具備し、前記移送ホースと、前記注入ノズルとが前記吐出口を終端とする液状樹脂流路を形成するシリンジ用液状樹脂充填装置において、前記液状樹脂流路を通過する液状樹脂中の磁性物質を検出する磁性物質検出手段を設けたことを特徴とするシリンジ用液状樹脂充填装置。
  2. 前記液状樹脂流路に液状樹脂供給制御手段を有することを特徴とする請求項1記載のシリンジ用液状樹脂充填装置。
  3. 前記磁性物質検出手段により得られた磁性物質検出情報に基づき、前記液状樹脂供給制御手段により前記液状樹脂流路を通過する液状樹脂の供給を停止し得ることを特徴とする請求項2記載のシリンジ用液状樹脂充填装置。
  4. 前記液状樹脂供給制御手段により前記液状樹脂流路を通過する液状樹脂の供給を停止した後、前記磁性物質検出手段を通過した前記液状樹脂流路中の液状樹脂を除去し得ることを特徴とする請求項3記載のシリンジ用液状樹脂充填装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112758881A (zh) * 2021-01-25 2021-05-07 文彪 一种保健品加工用灌装设备及其灌装方法

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