JP2005067522A - バッテリ駆動式のホイールローダ、及びバッテリ駆動式の作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】 排気ガスを排出しないホイールローダ、及びコンパクトな電動機を備えた電気駆動式作業車両を提供する。
【解決手段】 ホイールローダにおいて、電気エネルギを蓄える蓄電装置(51)と、蓄電装置(51)に蓄えられた電気エネルギによって駆動される単数又は複数の電動機(47)とを備え、電動機(47)の回転を動力として走行し、かつ、作業機(32)が電動機(47)の回転を動力として駆動されることを特徴とするホイールローダ、及び作業機(32)を駆動する電動機(47)の回転軸(48)に装着されたフライホイール(16)とを備えたことを特徴とする作業車両。
【選択図】 図2

Description

本発明は、バッテリ駆動式のホイールローダ、及びバッテリ駆動式の作業車両に関する。
以下の説明においては、ホイールローダ等の建設機械、フォークリフト等の産業車両、さらには農業機械などの車両を、作業車両と総称する。
従来のホイールローダにおいては、ディーゼル等のエンジンによって車輪を駆動し、走行を行なうものが一般的である。このような場合、エンジンの動力によって油圧ポンプを駆動し、油圧ポンプから吐出される作動油によって作業機を動作させている。
また特許文献1によれば、車体に、エンジンと発電機とを搭載したホイールローダが知られている。そして、エンジンによって発電機を運転して発電し、その電力によって電動機を駆動し、車輪を駆動させて走行を行なっている。
またエンジンには、油圧ポンプが連結されている。エンジンの動力によって油圧ポンプを駆動し、油圧ポンプから吐出される作動油によって、ステアリングや、作業機を駆動している。
またフォークリフトにおいても、エンジンとバッテリとを用いて、作業を行なうものが知られている(例えば特許文献2参照)。図15は、特許文献2に開示されたフォークリフトの側面断面図、図16はその動力伝達機構の回路図を表している。
図15において、フォークリフト11は、車輪12を有する走行可能な車体13と、運転席14とを備えている。車体13の前部には、略垂直のマスト17とマスト17に沿って昇降自在のフォーク18とを備えた作業機32が、装着されている。
図15、図16に示すように、車体13の内部には、エンジン15が搭載されている。エンジン15の出力軸26には、フライホイール16が装着されている。またエンジン15の出力軸26は、トルクコンバータ19を介して油圧ポンプ20に連結されている。
そして、油圧ポンプ20から吐出された作動油によって昇降シリンダ21を作動させることにより、作業機32の昇降動作を行なっている。また、油圧ポンプ20から吐出された作動油によって、油圧モータ22を駆動し、車輪12を回転させて走行を行なっている。
また、このフォークリフト11は、例えば屋内での作業の際に、エンジン15を止めてバッテリ51による電気駆動が可能となっている。
即ち、電気駆動の際には、エンジン15を空転させる。そして、フライホイール16の周囲に配置された固定子23に、リターダ制御装置25を介してバッテリ51から回転磁界をかけることにより、フライホイール16の外周部に固定された回転子24を回転させている。この動力により、油圧ポンプ20を駆動している。
また、特許文献3に示すように、バッテリのみをエネルギ源として用いたフォークリフトも知られている。特許文献3において、フォークリフトはバッテリと電動機とを備えており、バッテリに蓄えられた電気エネルギによって、電動機を駆動する。そして、電動機によって走行及び作業機の昇降を行なっている。
特開平11−158937号公報 特開平6−80042号公報 特開2002−265191号公報
しかしながら、前記従来技術には、次に述べるような問題がある。
即ち、屋内において、特許文献1に示したようなエンジンを有するホイールローダによって積込等の作業を行なうと、エンジンから出た排気ガスが屋内に充満し、不快な匂いがたち込めるという問題がある。
また、近年の環境意識の高まりに鑑み、走行時や、屋外で積込等の作業を行なう場合にも、排気ガスを出さず、空気を汚さないホイールローダが求められている。
ところが特許文献1に示すように、従来技術によるホイールローダにおいては、必ずエンジンを搭載している。そのため、エンジンから出る排気ガスが、ホイールローダの近くの空気を汚してしまうという問題がある。
また、作業車両においては、走行時や軽作業時に必要な出力に比べ、重作業時に必要な出力が、一時的に大きくなることがある。これは、フォークリフトやホイールローダに限られるものではなく、作業車両全般について、成り立つ。
ところが、特許文献3に示したような、エンジンを搭載せずにバッテリのみによって駆動される作業車両においては、重作業時の電力に合わせて電動機を選択すると、電動機が大型化するという問題がある。
本発明は、上記の問題に着目してなされたものであり、排気ガスを排出しないホイールローダ、及びコンパクトな電動機を備えた電気駆動式作業車両を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明に関わるホイールローダは、
電気エネルギを蓄える蓄電装置と、
蓄電器に蓄えられた電気エネルギによって駆動される単数又は複数の電動モータとを備え、
電動モータの回転を動力として走行し、
かつ、作業機が電動モータの回転を動力として駆動されている。
また本発明に関わる作業車両は、
電気エネルギを蓄える蓄電装置と、
蓄電器に蓄えられた電気エネルギによって駆動される単数又は複数の電動モータと、
電動モータの回転を動力として走行する車両と、
電動モータの回転を駆動力として駆動される作業機と、
作業機を駆動する電動モータの回転軸に装着されたフライホイールとを備えている。
電気エネルギによって、ホイールローダの作業及び走行を行なっているので、作業時及び走行時に排気ガスが出ず、作業環境における雰囲気がクリーンになる。
また、フライホイールによって、走行時や軽作業時に回転エネルギを蓄積し、重作業時に蓄積した回転エネルギを放出することにより、小さな定格出力の電動機を用いても、重負荷の作業が可能となっている。
以下、図を参照しながら、本発明に関わる実施形態を詳細に説明する。
図1は、一般的なホイールローダ27の側面図を示している。図1において、ホイールローダ27の車体は、前輪33を有する前部車体28と、後輪34を有する後部車体29とに分かれている。前部車体28と後部車体29とは、連結軸30によって連結されており、ステアリングシリンダ31の伸縮によって、水平面内で互いに揺動自在となっている。
後部車体29の上部には、オペレータが搭乗する運転席14が搭載され、その前方にはステアリング操作を行なうハンドル57が屹立している。
また、前部車体28の前部には、作業機32が付設されている。作業機32は、前部車体28の上部にブームピン36を介して基端部を取着された一対のブーム35,35と、ブーム35,35の先端部にバケットピン39を介して取着されたバケット38とを備えている。
前部車体28とブーム35,35の中ほどとの間に取着された、一対のブームシリンダ37,37を伸縮することにより、ブーム35,35がブームピン36を中心として上下方向に揺動される。
また作業機32は、ピン44を介して中ほどをブーム35,35の間に取着された第1リンク41と、第1リンク41の先端部に、ピン45を介して基端部を取着された第2リンク42とを備えている。第2リンク42の先端部は、ピン46を介してバケット38に取着されている。
前部車体28と、第1リンク41の基端部との間に取着されたバケットシリンダ40を伸縮させることにより、バケットピン39を中心としてバケット38が揺動される。
このようなホイールローダ27において、まず第1実施形態について説明する。
図2に、第1実施形態に関わるホイールローダ27の動力伝達機構の概略図を示す。図2に示すように、ホイールローダ27は、エネルギ源としてのバッテリ51と、バッテリ51によって駆動される電動機47とを備えている。
電動機47の回転軸48には、作業機32及びステアリング(図示せず)を駆動する作業用油圧ポンプ49と、前後輪33,34を駆動する走行用油圧ポンプ50とが接続されている。
第1実施形態においては、作業用油圧ポンプ49から吐出される作動油によって、作業機32及びステアリングを駆動して作業を行なっている。以下、作業機32及びステアリングを操作する機構を、作業用動力伝達機構52と呼ぶ。
また、走行用油圧ポンプ50から吐出される作動油によって、前後輪33,34を駆動して走行を行なっている。以下、走行を行なう機構を、走行用動力伝達機構53と呼ぶ。
まず、作業機32及びステアリングを動作させる、作業用動力伝達機構52について説明する。図3に、第1実施形態に関わるホイールローダ27の、作業用動力伝達機構52の回路図を示す。
図3において、電動機47の回転軸48には、作業機32及びステアリングを駆動する作業用油圧ポンプ49が接続されている。作動油は、オイルタンク64から汲み出されて、作業用油圧ポンプ49から吐出され、プライオリティバルブ54によって、ステアリング回路55と作業機回路56とに分割される。
ステアリング回路55は、ハンドル57の回転角に応じた開度で開閉するステアリングバルブ58を備えている。作動油は、ステアリングバルブ58を介して、ステアリングシリンダ31を作動させる。これにより、前部車体28が後部車体29に対して所望の向きに回動し、ステアリングが切られる。
尚、パワーステアリングのためのハンドポンプ等は、記載を省略している。
また作業機回路56は、バケット操作レバー60及びブーム操作レバー61の操作量に応じた開度で開閉する、バケットバルブ62及びブームバルブ63を備えている。作動油は、バケットバルブ62及びブームバルブ63を介して、バケットシリンダ40及びブームシリンダ37,37をそれぞれ作動させる。これにより、作業機32が操作レバー60,61の操作量に基づいて操作される。
尚、作動油のフィルタや、シリンダの破損を防ぐためのリリーフバルブ等は、記載を省略している。
次に、ホイールローダの走行を行なう走行用動力伝達機構53について説明する。
図4に、第1実施形態に関わるホイールローダ27の走行用動力伝達機構53の回路図を示す。第1実施形態においては、電動機47によって走行用油圧ポンプ50を回転させ、作動油を吐出させる。そして、作動油によって走行用油圧モータ67を回転させ、前輪33及び後輪34を駆動して走行を行なっている。これを、HST(Hydro Static Transmission)方式と呼ぶ。これにより、トランスミッションやトルクコンバータを必要とせず、コンパクトな構成で無段階の変速が可能である。
図4に示すように、走行用動力伝達機構53は、電動機47に接続された走行用油圧ポンプ50と、走行用制御回路69とを備えている。
走行用制御回路69は、前後進の選択を行なう前後進切換レバー68の指示に基づき、ポンプ用制御信号79を出力する。ポンプ用制御信号79により、走行用油圧ポンプ50の、図示しない斜板の角度が変更される。これにより、走行用油圧ポンプ50から吐出される作動油の向きが決定され、走行用油圧モータ67は、作動油の流れる向きに応じた向きに回転する。
また走行用制御回路69は、アクセルペダル75の踏角度に基づき、モータ用制御信号80を出力する。モータ用制御信号80により、走行用油圧モータ67の図示しない斜板の角度が変更される。これにより、走行用油圧モータ67の、回転速度が制御される。
尚、走行用制御回路69から電気信号が出力されるように説明したが、走行用制御回路69から例えば油圧を出力し、これによって走行用油圧ポンプ50及び走行用油圧モータ67の斜板の角度を変更するようにしてもよい。
走行用動力伝達機構53は、閉回路となっており、図示しないチャージポンプから、不足した作動油が補充されるようになっている。
走行用油圧モータ67の回転は、走行用油圧モータ回転軸78からトランスファ70を介して、前後のプロペラシャフト73,74にそれぞれ伝達される。前後のプロペラシャフト73,74の回転は、それぞれ前後のデファレンシャル71,72を介して、左右の前後輪33,34に分配され、ホイールローダ27を走行させる。
以上説明したように、第1実施形態によれば、ホイールローダ27において、バッテリ51及び電動機47により、作業用油圧ポンプ49と走行用油圧ポンプ50とを駆動し、これらによって作業機32及びステアリングと、前後輪33,34とを駆動している。
これにより、ホイールローダ27にエンジン15が搭載されなくなるため、従来技術においてエンジン15から排出されていた排気ガスが出なくなり、作業環境における雰囲気がクリーンになる。
さらに、従来からある建設機械における、作業用動力伝達機構52及び走行用動力伝達機構53と、部品の大部分を共通化することが可能である。これにより、部品の共通化による生産コストの低減や、車体の改造価格の低減を図ることができる。
また、HST方式を用いて走行用動力伝達機構53を駆動しているので、トルクコンバータやトランスミッションが不要であり、コンパクトな構成となっている。
尚、上記説明においては、1個の電動機47によって、作業用及び走行用の油圧ポンプ49,50を駆動するように説明したが、これに限るものではない。例えば、作業用油圧ポンプ49と走行用油圧ポンプ50とを、それぞれ別の電動機によって駆動してもよい。
次に、第2実施形態について、説明する。
図5に、第2実施形態に関わるホイールローダ27の、動力伝達機構の概略図を示す。図5に示すように、第2実施形態に関わるホイールローダ27は、バッテリ51と、2個の電動機76,77とを備えている。尚、電動機76,77ごとにそれぞれ専用のバッテリ51を備えていてもよい。
第1の電動機76は、作業機32と図示しないステアリングを駆動する作業用電動機76である。作業用動力伝達機構52の構成は、第1実施形態と全く同様であり、作業用油圧ポンプ49を駆動することにより、作業機32及び図示しないステアリングを駆動する。
第2の電動機77は、前後輪33,34を、直接駆動する走行用電動機77である。
図5に示すように、走行用電動機77の回転は、トランスファ70を介して、前後のプロペラシャフト73,74にそれぞれ伝達される。前後のフロントプロペラシャフト73の回転は、それぞれ前後のデファレンシャル71,72を介して、左右の前後輪33,34に分配され、ホイールローダ27を走行させる。
以上説明したように第2実施形態に関わるホイールローダ27によれば、作業用電動機76によって作業用油圧ポンプ49を駆動し、走行用電動機77によって前後輪33,34を直接駆動している。
これにより、第1実施形態と同様に、バッテリ51のみを動力源としているので、排気ガスが出ず、作業雰囲気がクリーンになる。また、トルクコンバータ及びトランスミッションが不要であるので、コンパクトな構成となっている。
尚、上記の第1、第2実施形態の説明に示した動力伝達機構52,53は、あくまでも一例であって、これらに限られるものではない。
また、上記の説明においては、走行用電動機77を1個だけ設け、その回転を前後輪33,34に分配するように説明したが、これに限られるものではない。例えば、前部車体28と後部車体29とに、走行用電動機77をそれぞれ1個ずつ配置し、前部車体28の走行用電動機77によって前輪33を、後部車体29の走行用電動機77によって後輪34を、それぞれ駆動するようにしてもよい。これにより、プロペラシャフト73,74が不要となり、走行用動力伝達機構53の構成が簡単になる。
また、各前後輪33,34に、4つの走行用電動機77を1個ずつ付設するようにしてもよい。
次に、第3実施形態について説明する。
ホイールローダ27等の建設機械を含む作業車両においては、走行や軽作業時に必要なエネルギに比べて、掘削や積込などの重作業時に必要なエネルギが、大きくなっている。
図6に、ホイールローダ27の作業時の動作を、上方から見た平面図を示す。ここでは、積込対象を、土砂81として説明する。
図6に示すようにホイールローダ27は、まず、バケット38に荷を積載しない状態で、バケット38の角度を合わせ、出発地点82から土砂81の山に向かって前進する。これを、空荷前進工程(S11)と呼ぶ。
そしてホイールローダ27は、土砂81にぶつかったところでさらに前進し、前後輪33,34の駆動力によって、バケット38を土砂81に食い込ませる。そして、なおも前進し、バケット38を適当な角度に合わせながら、土砂81を掘削してバケット38に積み込むことを繰り返す。これを、掘削工程(S12)と呼ぶ。
バケット38に、所望量の土砂81が積み込まれると、ホイールローダ27はバケット38を少しずつ上昇させて土砂81をバケット38内に安定に積み込みながら、徐々に後進する。これを、積荷後進工程(S13)と呼ぶ。
ホイールローダ27は、出発地点82の近傍で停止して向きを変え、土砂81をバケット38に積んだ状態で、ダンプトラック83等の運搬機械に向かって前進する。これを、積荷前進工程(S14)と呼ぶ。
そして、バケット38の土砂81をダンプトラック83の荷台に降ろすと、ホイールローダ27は後進して出発地点82に戻る。これを、空荷後進工程(S15)と呼ぶ。
このようにホイールローダ27は、S11〜S15に示すように、V字型の軌道を描いて作業を行なうので、この一連の工程をVシェイプ運転と呼ぶ。Vシェイプ運転は、通常20〜30秒程度を要し、ダンプトラック83の荷台が満杯になるまで、繰り返し行なわれる。
図7に、Vシェイプ運転のパターンに要する、ホイールローダ27のエネルギ消費の推移を示す。
図7において、横軸が時間tであり、縦軸がエネルギ消費Wである。図7に示すように、エネルギ消費は、掘削工程(S12)と、積荷前進工程(S14)の一部において、非常に大きくなっている。
従って、電動機47のみを動力として、掘削工程(S12)及び積荷前進工程(S14)を行なおうとするならば、定格出力W2を有する大型の電動機47及びバッテリ51を搭載する必要があり、ホイールローダ27が大型化する。
第3実施形態においては、このような問題に鑑み、定格出力がW1程度の比較的小型の電動機47を用いて、Vシェイプ運転を行なうための手段を提供している。
図8に、第3実施形態に関わるホイールローダ27の動力伝達機構の概略図を示す。尚、第3、第4実施形態については、ホイールローダ27を例にとって説明するが、すべてのバッテリ駆動式の作業車両に対して応用が可能である。
図8に示すように、ホイールローダ27は、エネルギ源としてのバッテリ51と、バッテリ51によって駆動される電動機47とを備えている。電動機47の回転軸48には、第1実施形態と同様に、作業機32及びステアリングを駆動する作業用油圧ポンプ49と、前後輪33,34を駆動する走行用油圧ポンプ50とが接続されている。
走行用動力伝達機構53及び作業用動力伝達機構52の構成は、第1実施形態と同様である。そして、電動機47の回転軸48には、電動機47と油圧ポンプ49,50との間に、フライホイール16が装着されている。
従来技術(例えば特許文献2)においては、フライホイール16は、エンジン15の出力軸に装着されている。これは、エンジン15の回転のばらつきを補って、出力軸を常に一定の回転数で回転させるためのものである。
しかしながら、第3実施形態においては、電動機47の回転軸48にフライホイール16を装着することにより、軽作業時や高速走行時又は巡行走行時に、フライホイール16に回転エネルギを蓄積することが可能となっている。そして、作業機32の負荷が大きくなった場合に、電動機47の出力に蓄積した回転エネルギを補給し、重作業を行なうようにしている。
以下、その作用について説明する。動力伝達機構の構成は、第1実施形態と同様であるので、図3、図4を参照する。
まず空荷前進工程(S11)において、アクセルペダル75を踏み込むと、電動機47は、所定の回転数へと増速する。これにより、走行用油圧ポンプ50の回転数が上昇し、作動油を走行用油圧モータ67へと送り込む。それとともに、フライホイール16の回転数が上昇し、回転エネルギが蓄えられる。
尚、フライホイール16の回転数をω、回転慣性をJとすると、蓄積される回転エネルギは、(J・ω)/2で表される。
走行用油圧モータ67の回転は、走行用動力伝達機構53を介して、前後輪33,34に伝わり、前後輪33,34が回転する。これにより、ホイールローダが走行する。
このとき、前後輪33,34が回転を始めたことにより、駆動反力に比例したトルクが、走行用動力伝達機構53を通じて走行用油圧モータ67へと戻る。これにより、走行用油圧ポンプ50と走行用油圧モータ67との間の、油圧配管内の作動油の圧力が高まる。
尚、油圧配管は、途中に図示しないリリーフバルブを備えており、作動油の圧力が所定値を越えると、作動油はドレンを通じてオイルタンク64に戻る。これにより、油圧配管の損傷が避けられる。
前記駆動反力に起因する作動油圧力の増加は、走行用油圧ポンプ50の軸トルクとして現れる。走行用油圧ポンプ50は、電動機47によって一定回転数で回転させられているので、走行用油圧ポンプ50が一定回転数を保ったままの状態で、電動機47のトルクが上昇する。その結果、走行用油圧ポンプ50の吐出圧力がさらに高まり、前記駆動反力による、要求トルクと平衡する。
この状態においては、ホイールローダ27は一定の前進力で加速している状態となる。
次に掘削工程(S12)においては、作業者は操作レバー60,61を操作して、バケット38を土砂81をすくう角度に調整する。そして、ホイールローダ27は、一定の前進力を保ったまま、土砂81に対して突っ込む。
バケット38が土砂81に衝突すると、バケット38には大きな衝撃力が加わる。この衝撃力により、リンク41,42、シリンダ37,40及びバルブ62,63を介して、駆動時と逆方向に作動油の圧力が伝搬する。この圧力は、作業用油圧ポンプ49に、反力トルクとして帰還する。
これと同時に、バケット38が土砂81に衝突したとき、ホイールローダ27は前後輪33,34の接地圧を通じて、前進方向と逆方向に大きな衝撃力を受ける。この衝撃力により、反力トルクが、前記走行用動力伝達機構53を通じて、走行用油圧モータ67へと戻る。
従って、掘削工程(S12)における、作業用油圧ポンプ49及び走行用油圧ポンプ50の吐出側の圧力は非常に大きなものとなり、これに抗して電動機47の定格出力を越えるエネルギが要求される。即ち、電動機47が過負荷状態となり、油圧ポンプ49,50の回転数が低下しようとする。
ところが、第3実施形態においては、空荷前進工程(S11)において、予め電動機47によってフライホイール16を回転させ、回転エネルギを蓄積している。従って、フライホイール16の慣性によって、油圧ポンプ49,50は回転数を維持(又は回転数の低下を緩和)する。
即ち、フライホイール16に蓄えられた回転エネルギが放出され、エネルギの不足を補うことができる。
これは、積荷前進工程(S14)において、負荷が大きくなり、電動機47の定格出力W1を越えた場合でも同様である。即ち、予め積荷後進工程(S13)において、フライホイール16を回転させて回転エネルギを蓄積しておくことにより、電動機47の定格出力W1を越えた場合に、これを補うことができる。
図9に、Vシェイプ運転時の電動機47の回転数Nと、電動機47のトルクとの関係をグラフで示す。図9において、横軸が回転数、縦軸がトルクである。また、二点鎖線で示したラインが、電動機47の定格出力であり、一点鎖線で示したラインが、油圧ポンプ49,50の瞬時出力である。
図9にプロットで示したように、電動機47の定格出力を越えても、フライホイール16からエネルギが補給されることで、油圧ポンプ20はより高い瞬時出力を得ることが可能となっている。
従って、フライホイール16の回転慣性をどのように決定するかは、掘削工程(S12)における消費エネルギを、どの程度と見積もるかによって決定される。即ち、掘削工程(S12)における消費エネルギが、電動機47の定格エネルギよりもかなり大きいようであれば、フライホイール16の回転慣性Jを、大きくする必要がある。
即ち、ホイールローダ27の掘削時間をTとし、その間に掘削工程によって電動機47の定格エネルギW1のm倍の動力を消費すると仮定すると、次に示すような数式が成り立つ。
m・W1・T=(1/2)・J・{ω−(ω−Δω)
ここで、ωは掘削時のフライホイール16の設定回転数であり、Δωは、フライホイール16がエネルギを放出した後の、回転数の低下分である。
一般的には、ホイールローダ27の1回の掘削時間は数秒程度であり、長くても十数秒であるので、一例としてTをほぼ10秒として計算する。また、mの値としては、1.5〜2.5が好ましく、例えば2として計算すると、次の数式が成り立つ。
2・W1・10=(1/2)・J・{ω−(ω−Δω)
この数式に基づいて、フライホイール16の回転慣性Jを定めるとよい。
尚、回転慣性Jを大きくし過ぎると、フライホイール16の回転数を上げるために必要な時間が長くなるために、作業時間が長くなってしまう。従って、掘削工程(S12)における消費エネルギ、電動機47の定格エネルギW1、及び作業時間を考慮して、フライホイール16の回転慣性Jを定める必要がある。
このとき、電動機47を偏平型にすると、低回転数領域での大きなトルクを得るのに適した形状となる。このようにすれば、回転慣性Jの大きなフライホイール16に対しても、回転数の低い状態から高回転数に至るまでの時間を、短縮することが可能である。
また、土砂81をバケット38に積み込む掘削工程(S12)の途中において、蓄積された回転エネルギを消費し尽くして、フライホイール16の回転数が下がってしまうことがある。
このような場合には、作業を一時中断して電動機47の回転数を上げ、フライホイール16に回転エネルギを再蓄積させる。そして、改めて作業機32を動作させることにより、再蓄積した回転エネルギを用いて、大きな出力を得ることができる。
そして、掘削作業時にフライホイール16の回転数が下がってしまったような場合においては、次以降の掘削作業時には、フライホイール16の回転数をより大きく設定することで、より大きな出力または長時間にわたる充分な出力を得ることができる。即ち、電動機47の負荷をモニタリングすることで、作業負荷の状態をモニタリングでき、フライホイール16の設定回転数を適宜調節することなども考えられる。
この技術は、ホイールローダ27に限らず、各種の電動建設機械に応用が可能である。即ち、電動建設機械においては、出力変化が激しいために、電動機47に必要とされる出力が大きく変動する。そのため、従来においては、定格出力の大きな電動機47を用いる必要があった。
第3実施形態においては、フライホイール16によって予め回転エネルギを蓄積しておくことで、定格出力の比較的小さな電動機47を用いたとしても、出力変動を補うことが可能となっている。
また、建設機械のみならず、フォークリフト等の電動作業車両全般に対しても応用が可能である。
次に、第4実施形態について説明する。
図10に第4実施形態に関わるホイールローダ27の動力伝達機構の概略図を示す。
図10に示すように、第4実施形態においては、電動機47の回転数を上げるための出力増強信号を送る、出力増強スイッチ84が設けられている。
例えば、空荷前進工程(S11)や積荷後進工程(S13)において、オペレータが出力増強スイッチ84をオンにすると、電動機47に出力増強信号が送られ、回転数が上昇する。その結果、フライホイール16の回転数が上昇し、フライホイール16に、より大きな回転エネルギを蓄積することができる。
図11に、第4実施形態における、電動機47の回転数Nとトルクとの関係の推移を示す。図11において、横軸が回転数N、縦軸がトルクである。また、二点鎖線で示したラインが、電動機47の定格出力であり、一点鎖線で示したラインが、油圧ポンプ49,50の瞬時出力である。
図11に示したように、空荷前進工程(S11)において電動機47に出力増強信号が入力されると、電動機47の回転数NがN1からN2まで上昇し、フライホイール16に回転数Nの2乗に比例したエネルギが蓄えられる(矢印A1)。
そして、掘削工程(S12)において、バケット38を土砂81に突っ込ませると、前述したように掘削反力が生じるために、電動機47の回転数NはN2のままで、トルクが急激に増加する(矢印A2)。
このトルクにより、電動機47は定格以上の出力を要求される。この不足分を、フライホイール16が、蓄積されたエネルギを放出することで、補っている(矢印A3)。これにより、フライホイール16はその回転数Nを次第に減じていく。
そして、回転数が所定値N1になると、フライホイール16からのエネルギ補給は停止し、電動機47のみによって駆動される。
これは、積荷後進工程(S13)及び積荷前進工程(S14)においても、同様である。
尚、出力増強信号によって電動機47の回転数Nを上昇させるとともに、走行用油圧モータ67の図示しない斜板の角度を調整し、回転数Nが上昇しても、ホイールローダ27の速度が変わらないようにしてもよい。
或いは、オペレータが出力増強スイッチ84をオンにするのではなく、図示しないコントローラから電動機47に、自動的に出力増強信号を送るようにしてもよい。
次に、第5実施形態について説明する。
図12に、第5実施形態に関わるホイールローダ27の動力伝達機構の概略図を示す。
走行用動力伝達機構53及び作業用動力伝達機構52の構成は、第2実施形態と同様であり、走行用電動機77及び作業用電動機76を備えている。そして、作業用電動機76の回転軸85には、作業用電動機76と作業用油圧ポンプ49との間に、フライホイール16が装着されている。
このような構成によれば、空荷前進工程(S11)や、積荷後進工程(S13)等の、作業機32の無作業時又は軽作業時に、作業用電動機76を、高回転数で回転させておく。これにより、フライホイール16に、回転エネルギが蓄積される。
そして、掘削工程(S12)や積荷前進工程(S14)等の重作業時には、第3実施形態と同様に、作業機32に大きな負荷がかかるため、作業用油圧ポンプ49の回転数が低下しようとする。これを、フライホイール16の回転による慣性力で補うことにより、作業用油圧ポンプ49は回転数を維持(又は回転数の低下を緩和)することができる。
以上説明したように、第3〜第5実施形態において、電動機47と油圧ポンプ49,50との間にフライホイール16を付設したことにより、電動機47の定格出力を小さくすることができる。従って、従来技術のエンジン15に比較して高価な、バッテリ51と電動機47の価格を低減し、原価低減に寄与することが可能である。
尚、上記各実施形態の電動機47の説明において、特にホイールローダ27に用いる場合には、偏平型の電動機47を用いるのが望ましい。これは、第3実施形態において説明した理由に限られるものではない。
即ち、ホイールローダ27の車体は、前部車体28と後部車体29とに分割されているため、大型のバッテリ51及び電動機47を搭載することが困難である。電動機47を偏平型とすることにより、バッテリ51と電動機47との設置容積を小さくすることが可能であり、ホイールローダ27への搭載が容易となる。
また、上記の説明において、バッテリ51の代わりにキャパシタを用いてもよく、バッテリ51とキャパシタとを組み合わせてもよい。即ち、電気を蓄えられる蓄電装置であればよい。
さらには、バッテリ51は1台と限られるものではない。例えば複数の電動機47に対して、1台ごとに個別のバッテリ51を接続するようにしてもよく、何台かの電動機47を、1個のバッテリ51に接続した組み合わせを、複数組備えてもよい。
次に、本発明をホイールローダに応用した場合の、バッテリ51の搭載について、詳細に説明する。
図13にバッテリ51を搭載したホイールローダの側面図、図14にバッテリ51の平面図(B矢視図)を示す。図13、図14に示すように、ホイールローダ27においては、その後部車体29に、複数個のバッテリ51が搭載されている。
例えばフォークリフトにおいては、車体中央部付近の座席の下方等に、大型又は多数のバッテリ51を、搭載することが可能である。これにより、バッテリ51が大容量となるので、バッテリ51の充電(又は交換)間隔が長くなる。例えば夜のうちに充電を行なうと、翌日は終日充電(又は交換)をすることなく、作業を行なうことも可能である。
しかしながら、ホイールローダ27においては、図1に示すように、車体が前部車体28と後部車体29とに分割されている。そして、前部車体28には作業機32が装着されており、作業時に土砂が降りかかったり激しい振動が加わったりする過酷な環境にあるため、バッテリ51を搭載することは困難である。
従って、ホイールローダ27においては、バッテリ51は、図13、図14に示すように、後部車体29に搭載するのが望ましい。
また、ホイールローダ27においては、前部車体28に作業機32が装着されているため、掘削や積込時に車体が前方に傾くことがある。これを避けるために、後部車体29には、カウンタウェイト(図示せず)が搭載されていることが多い。
バッテリ51は、重量が大きいために、これを後部車体29に搭載することにより、カウンタウェイトが不要になるか、或いは数を減らすことが可能となる。
また図13に示すように、ホイールローダ27の後部車体29が車体の前後方向に細長い形状になっているため、バッテリ51は、複数個を立体的に積み重ねるのが望ましい。即ち、大型のバッテリ51を少数搭載するよりも、小型のバッテリ51をこのように多数搭載したほうが、より多くの容量のバッテリ51を搭載することができ、充電(又は交換)間隔を長くすることが可能となる。
尚、バッテリ51を立体的に積み重ねることから、バッテリはどのような姿勢にも搭載可能で、かつ保水等の保守作業の不要な、密閉型のシール式バッテリが好適である。
また、フォークリフトが工場や倉庫で用いられるのに対し、ホイールローダ27においては、屋外や畜舎等での作業が想定されている。これらの場所では、バッテリ51を交換する場合に、クレーン等の吊り上げ装置を用いることが難しい。
従って、バッテリ51を、容易に交換できるような構造にすることが望ましい。
例えば、バッテリ51を1つ(又は幾つかずつ)にまとめてユニット化し、車両の前後に伸びる、レールのようなガイド86上に搭載するのが好適である。そして、バッテリ51を、ガイド86を滑らせて後部車体29の後方へ引き出して台車等で運搬するようにすれば、吊り上げ装置がなくても、交換が可能である。
一般的なホイールローダの側面図。 第1実施形態に関わるホイールローダの動力伝達機構の概略図。 第1実施形態に関わるホイールローダの作業用動力伝達機構の回路図。 第1実施形態に関わるホイールローダの走行用動力伝達機構の回路図。 第2実施形態に関わるホイールローダの動力伝達機構の概略図。 ホイールローダの作業時の動作を示す平面図。 ホイールローダのエネルギ消費の推移を示す説明図。 第3実施形態に関わるホイールローダの動力伝達機構の概略図。 電動機の回転数とトルクとの関係を示すグラフ。 第4実施形態に関わるホイールローダの動力伝達機構の概略図。 電動機の回転数とトルクとの関係を示すグラフ。 第5実施形態に関わるホイールローダの動力伝達機構の概略図。 バッテリを搭載したホイールローダの側面図。 バッテリの平面図。 従来技術に関わるフォークリフトの側面断面図。 従来技術に関わるフォークリフトの動力伝達機構の回路図。
符号の説明
11:フォークリフト、12:車輪、13:車体、14:運転席、15:エンジン、16:フライホイール、17:マスト、18:フォーク、19:トルクコンバータ、20:油圧ポンプ、21:昇降シリンダ、22:油圧モータ、23:固定子、24:回転子、25:リターダ制御装置、27:ホイールローダ、28:前部車体、29:後部車体、30:連結軸、31:ステアリングシリンダ、32:作業機、33:前輪、34:後輪、35:ブーム、36:ブームピン、37:ブームシリンダ、38:バケット、39:バケットピン、40:バケットシリンダ、41:第1リンク、42:第2リンク、44:ピン、45:ピン、46:ピン、47:電動機、48:回転軸、49:作業用油圧ポンプ、50:走行用油圧ポンプ、51:バッテリ、52:作業用動力伝達機構、53:走行用動力伝達機構、54:プライオリティバルブ、55:ステアリング回路、56:作業機回路、57:ハンドル、58:ステアリングバルブ、60:バケット操作レバー、61:ブーム操作レバー、62:バケットバルブ、63:ブームバルブ、64:オイルタンク、65:ポンプ用サーボシリンダ、66:モータ用サーボシリンダ、67:走行用油圧モータ、68:前後進切換レバー、69:走行用油圧制御回路、70:トランスファ、71:前デファレンシャル、72:後デファレンシャル、73:前プロペラシャフト、74:後プロペラシャフト、75:アクセルペダル、76:作業用電動機、77:走行用電動機、78:走行用油圧モータ回転軸、79:ポンプ用制御信号、80:モータ用制御信号、81:土砂、82:出発地点、83:ダンプトラック、84:出力増強スイッチ85:回転軸、86:ガイド。

Claims (2)

  1. ホイールローダにおいて、
    電気エネルギを蓄える蓄電装置(51)と、
    蓄電装置(51)に蓄えられた電気エネルギによって駆動される単数又は複数の電動機(47)とを備え、
    電動機(47)の回転を動力として走行し、
    かつ、作業機(32)が電動機(47)の回転を動力として駆動される
    ことを特徴とするホイールローダ。
  2. 走行する車体(28,29)と作業機(32)とを備えた作業車両において、
    電気エネルギを蓄える蓄電装置(51)と、
    蓄電装置(51)に蓄えられた電気エネルギによって駆動される単数又は複数の電動機(47)と、
    電動機(47)の回転を動力として走行する車体(28,29)と、
    電動機(47)の回転を駆動力として駆動される作業機(32)と、
    作業機(32)を駆動する電動機(47)の回転軸(48)に装着されたフライホイール(16)とを備えた
    ことを特徴とする作業車両。
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