JP2005067287A - コンクリートミキサー車 - Google Patents
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Abstract
【課題】 回転ドラムのドラム壁を断熱構造にすることによって、直射日光などによる熱を遮り、回転ドラム内の温度上昇をできるだけ防止し、適正な状態で生コンクリートを運搬することができるようにしたコンクリートミキサー車を提供する。
【解決手段】 生コンクリートを収容する回転ドラム2を備えているコンクリートミキサー車において、回転ドラム2のドラム壁23の外面に遮熱フィルム層4が形成されている。
【選択図】 なし
【解決手段】 生コンクリートを収容する回転ドラム2を備えているコンクリートミキサー車において、回転ドラム2のドラム壁23の外面に遮熱フィルム層4が形成されている。
【選択図】 なし
Description
本発明は、生コンクリートの運搬に使用されるコンクリートミキサー車に関する。さらに、詳しくは、回転ドラム内の温度変化を抑えることのできるコンクリートミキサー車に関する。
従来、コンクリートミキサー車は、生コンクリートを収容する回転ドラムを備え、この回転ドラムに生コンクリートを収容して、これを所定の工事現場に運搬するのに使用されている。通常、回転ドラムのドラム壁には、鉄板が用いられ、この鉄板が所定のドラム形状に成形されただけのドラム壁構造となっている。また、回転ドラムのドラム壁の内面には、スクリュー板が設けられている。
このようなコンクリートミキサー車では、夏期などの気温が高い季節に使用する場合、特に、炎天下、直射日光を浴びる厳しい日差しの中では、回転ドラムの内部が異常に高温になり、時には60℃近くになる場合もある。
また、コンクリートミキサー車の走行時には、回転ドラムは、ドラム壁の内面のスクリュー板によって、内部の生コンクリートを回転ドラムの奥底側へ向けて押す方向に回転しているため、回転ドラム内の熱気が外部に流出できず、回転ドラム内に熱気がこもってしまい、さらに内部の温度が上昇してしまう。
また、コンクリートミキサー車の走行時には、回転ドラムは、ドラム壁の内面のスクリュー板によって、内部の生コンクリートを回転ドラムの奥底側へ向けて押す方向に回転しているため、回転ドラム内の熱気が外部に流出できず、回転ドラム内に熱気がこもってしまい、さらに内部の温度が上昇してしまう。
このように、回転ドラムの内部が高温になると、これに収容された生コンクリートも高温になってしまい、水分の蒸発による水混合比の不適などが生じ、この生コンクリートをそのまま使用した場合には、適正な硬化ができず、コンクリートにクラックが発生しまうといった問題が生じる。
このような問題を解決するため、発泡樹脂を用いて断熱層を設けて回転ドラム内部が高温になるのを防ぐため、例えば、回転ドラムのドラム壁の外側にカバー壁を設けて、この壁間に設けられた空間にプラスチック材料を流し込んで加熱発泡させて、断熱層を設ける方法(例えば、特許文献1参照)や、予め発泡プラスチック材を成型加工した断熱材をドラム壁に取り付け、断熱材の外層をステンレス、鉄板で覆い、さらに、帯状シートや止めバンドで固定して断熱層を設ける方法(例えば、特許文献2参照)が考案されている。
しかし、このような方法は断熱層を設けるために、大がかりとなり、また、車体重量が重くなり、コンクリートミキサー車の燃費が悪くなるという問題がある。
しかし、このような方法は断熱層を設けるために、大がかりとなり、また、車体重量が重くなり、コンクリートミキサー車の燃費が悪くなるという問題がある。
解決しようとする課題は、新造のコンクリートミキサー車のみばかりか、既存のコンクリートミキサー車にも容易に施工することができる方法で得られ、かつ、直射日光などによる熱を遮り、回転ドラム内の温度上昇を防止し、適正な状態で生コンクリートを運搬できるコンクリートミキサー車が、従来なかったことである。
上記の課題を解決するために、本発明のコンクリートミキサー車は、生コンクリートを収容する回転ドラムを備えているコンクリートミキサー車において、上記回転ドラムのドラム壁の外面に遮熱フィルム層が形成されている。
遮熱フィルムとしては、雲母の表面に二酸化チタンを薄膜状に被覆した虹彩色パール顔料(A)を含有する層、熱線反射剤(B)を含有する層、熱線吸収剤(C)を含有する層、および、遮熱性カラー顔料(D)を含有する層からなる群から選ばれる少なくとも1種の遮熱層を、基材フィルムに積層したものが好ましい。
遮熱フィルムとしては、雲母の表面に二酸化チタンを薄膜状に被覆した虹彩色パール顔料(A)を含有する層、熱線反射剤(B)を含有する層、熱線吸収剤(C)を含有する層、および、遮熱性カラー顔料(D)を含有する層からなる群から選ばれる少なくとも1種の遮熱層を、基材フィルムに積層したものが好ましい。
本発明のコンクリートミキサー車にあっては、回転ドラムのドラム壁の外面に遮熱フィルム層が形成されているため、夏期においては直射日光などによる熱を接着層により固定した遮熱フィルム層によって遮り、また、冬期においては回転ドラム内の熱が外部に奪われるのを防止することができる。従って、回転ドラムの内部に収容された生コンクリートの温度上昇や温度低下を防止して、適正な状態で生コンクリートを運搬することができるという効果が得られる。また、遮熱フィルムを接着するだけなので、施工が非常に簡単であり、新造のコンクリートミキサー車のみばかりか、既存のコンクリートミキサー車にも容易に施工することができる。さらに、ステンレス、鉄板で遮熱する方法に比べ、車体重量が重くなることもなく、燃費が悪くなるということも起こらない。
本発明のコンクリートミキサー車では、回転ドラムのドラム壁の外面に遮熱フィルム層が形成されているため、直射日光などによる熱を遮熱フィルム層によって遮ることができる。したがって、ドラム壁を通して外部から回転ドラム内に熱が伝わるのを防止することができ、回転ドラム内が高温になるのを抑制することができる。これにより回転ドラム内に収容された生コンクリートの温度上昇が防止され、適正な状態で生コンクリートを運搬することができる。
以下、本発明のコンクリートミキサー車を図面により詳述する。図1は本発明のコンクリートミキサー車の一例を示す側面図である。
このコンクリートミキサー車は、前部に運転席1が設けられ、この運転席1の後側に生コンクリートを収容する回転ドラム2が設けられた車体構造となっている。
上記回転ドラム2は、前側の底部20が低く、後側の開口部21が高くなるように傾斜して設けられ、その開口部21には、投入ホッパ30および排出シュート31が取り付けられている。この回転ドラム2の駆動構造は、ドラム底面に回転駆動装置32の駆動軸33が連結されると共に、ドラム外周に突設された環状レール22が車体に取り付けられた左右のローラ(図示省略)によって支持されたものとなっている。
このコンクリートミキサー車は、前部に運転席1が設けられ、この運転席1の後側に生コンクリートを収容する回転ドラム2が設けられた車体構造となっている。
上記回転ドラム2は、前側の底部20が低く、後側の開口部21が高くなるように傾斜して設けられ、その開口部21には、投入ホッパ30および排出シュート31が取り付けられている。この回転ドラム2の駆動構造は、ドラム底面に回転駆動装置32の駆動軸33が連結されると共に、ドラム外周に突設された環状レール22が車体に取り付けられた左右のローラ(図示省略)によって支持されたものとなっている。
また、回転ドラム2のドラム壁23の内面にはスクリュウ板(図示省略)が取り付けられている。このスクリュウ板は、回転ドラム2と一体に回転するもので、コンクリートミキサー車の走行時には、回転ドラム2を正転させて、スクリュー板により内部の生コンクリートを回転ドラム2の奥底側へ向けて押しやり、また、生コンクリートの排出時には、回転ドラム2を逆転させて、スクリュー板により内部の生コンクリートを回転ドラムの開口部へ向けて押し出すようになっている。
そして、この回転ドラム2のドラム壁23の外面には、遮熱フィルム層4が形成されている。その断熱構造は、ドラム壁2の外周を囲むように遮熱フィルム層が設けられたものとなっている。その部分断面図を図2に示す。
なお、この断熱構造は、回転ドラム2の外面に接着層を設け、さらに接着層の表面に遮熱フィルム層を設ける構造となっている。
なお、この断熱構造は、回転ドラム2の外面に接着層を設け、さらに接着層の表面に遮熱フィルム層を設ける構造となっている。
ここで、遮熱フィルムとは、基材フィルムに少なくとも一層の遮熱層が積層されているフィルムである。
上記基材フィルムとしては、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ(メタ)クリル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸エステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体系樹脂などの樹脂が挙げられる。
これらのうち、透明性、加工性の面から、ポリエステル系樹脂を本発明の遮熱フィルムに好適に用いることができる。
上記基材フィルムとしては、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ(メタ)クリル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸エステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体系樹脂などの樹脂が挙げられる。
これらのうち、透明性、加工性の面から、ポリエステル系樹脂を本発明の遮熱フィルムに好適に用いることができる。
遮熱層としては、従来公知の遮熱機能を有する層ならどのようなものでもよいが、例えば、雲母の表面に二酸化チタンを薄膜状に被覆した虹彩色パール顔料(A)を含有する層、熱線反射剤(B)を含有する層、熱線吸収剤(C)を含有する層、遮熱性カラー顔料(D)を含有する層から選ばれた層が挙げられる。これらの層は、基材フィルムに複数層積層されてもよい。
上記(A)、(B)、(C)、(D)を含む遮熱層は、例えば、従来公知の、上記成分(A)、(B)、(C)、(D)を有効成分として含み、必要に応じて、塗膜形成樹脂、溶媒などを含む遮熱塗料を使用して、形成することができる。
このうち、虹彩色パール顔料(A)は、雲母を二酸化チタンで被覆し、二酸化チタン層の厚みを増して干渉の色を出したものであり、雲母に二酸化チタンを膜厚210〜395mμ程度で被覆したものである。近赤外光の一部を反射させ、過度の昇温を防止することができる。この虹彩色パール顔料の遮熱層における含有量は、層を形成する塗膜形成樹脂100重量部当たり、0.1〜20重量部の範囲が好ましく、特に0.5〜15重量部の範囲が好適である。この含有量が0.1重量部未満では温度上昇を抑制する効果が十分に発揮されず、一方、20重量部を超えると経済的に不利となる。
このうち、虹彩色パール顔料(A)は、雲母を二酸化チタンで被覆し、二酸化チタン層の厚みを増して干渉の色を出したものであり、雲母に二酸化チタンを膜厚210〜395mμ程度で被覆したものである。近赤外光の一部を反射させ、過度の昇温を防止することができる。この虹彩色パール顔料の遮熱層における含有量は、層を形成する塗膜形成樹脂100重量部当たり、0.1〜20重量部の範囲が好ましく、特に0.5〜15重量部の範囲が好適である。この含有量が0.1重量部未満では温度上昇を抑制する効果が十分に発揮されず、一方、20重量部を超えると経済的に不利となる。
熱線反射剤(B)としては、例えば、アルミン酸亜鉛、アルミニウム、ステンレス、ニッケル、錫、銀、銅、ブロンズ、酸化チタン、シラスバルーン、セラミックバルーン、およびガラスマイクロバルーンなどの少なくとも1種類以上が挙げられる。この熱線反射剤(B)の遮熱層における含有量は、層を形成する塗膜形成樹脂100重量部当たり、0.1〜20重量部の範囲が好ましく、特に0.5〜15重量部の範囲が好適である。この含有量が0.1重量部未満では温度上昇を抑制する効果が十分に発揮されず、一方20重量部を超えると経済的に不利となる。
熱線吸収剤(C)としては、例えば、アルミニウム系化合物、ジイモニウム系化合物、ベンゼンジチオール型アンモニウム系化合物、チオ尿素誘導体、シアニン系化合物、アントラキノン系化合物、およびポリメチン系化合物からなる群より選択された少なくとも1種類以上が挙げられる。この熱線吸収剤(C)の遮熱層における含有量は、層を形成する塗膜形成樹脂100重量部当たり、0.1〜20重量部の範囲が好ましく、特に0.5〜15重量部の範囲が好適である。この含有量が0.1重量部未満では温度上昇を抑制する効果が十分に発揮されず、また20重量部を超えると経済的に不利となる。
遮熱性カラー顔料(D)としては、例えば、780〜2,100nmの波長域における日射反射率が50%以上である白色顔料、780〜2,100nmの波長域における日射反射率が20%以上である青色顔料、780〜2,100nmの波長域における日射反射率が30%以上である赤色顔料、780〜2,100nmの波長域における日射反射率が20%以上である緑色顔料、780〜2,100nmの波長域における日射反射率が40%以上である黄色顔料、および、780〜2,100nmの波長域における日射反射率が8%以上である黒色顔料からなる群から選択される1種または2種以上の原色顔料を組み合わせた顔料を挙げることができる。本明細書において、顔料についての「日射反射率」とは、厚さ250μmのフィルムを試験片として分光光度計(日立製作所製、U−3500スペクトロフォトメーター)を用いて測定した。780〜2100μmの波長域における反射率をもとに、JIS A 5759に準拠して日射反射率を算出したという事を意味する。
この顔料(D)の遮熱層における含有量は、層を形成する塗膜形成樹脂100重量部当たり、0.1〜50重量部の範囲が好ましく、特に1〜25重量部の範囲が好適である。この含有量が0.1重量部未満では温度上昇を抑制する効果が十分に発揮されず、一方50重量部を超えると経済的に不利となる。
この顔料(D)の遮熱層における含有量は、層を形成する塗膜形成樹脂100重量部当たり、0.1〜50重量部の範囲が好ましく、特に1〜25重量部の範囲が好適である。この含有量が0.1重量部未満では温度上昇を抑制する効果が十分に発揮されず、一方50重量部を超えると経済的に不利となる。
遮熱性カラー顔料(D)としては、例えば、780〜2,100nmの波長域における日射反射率が50%以上である白色顔料、780〜2,100nmの波長域における日射反射率が20%以上である青色顔料、780〜2,100nmの波長域における日射反射率が30%以上である赤色顔料、780〜2,100nmの波長域における日射反射率が20%以上である緑色顔料、780〜2,100nmの波長域における日射反射率が40%以上である黄色顔料、および、780〜2,100nmの波長域における日射反射率が8%以上である黒色顔料からなる群から選択される1種または2種以上の原色顔料を組み合わせた顔料を挙げることができる。本明細書において、顔料についての「日射反射率」は、厚さ250μmのフィルムを試験片として分光光度計(日立製作所製、U−3500スペクトロフォトメーター)を用いて測定し、780〜2100μmの波長域における反射率をもとに、JIS A 5759に準拠して日射反射率を算出したということを意味する。
この顔料(D)の遮熱層における含有量は、層を形成する塗膜形成樹脂100重量部当たり、10〜500重量部の範囲が好ましく、特に50〜350重量部の範囲が好適である。この含有量が10重量部未満では温度上昇を抑制する効果が十分に発揮されず、一方500重量部を超えると経済的に不利となる。
この顔料(D)の遮熱層における含有量は、層を形成する塗膜形成樹脂100重量部当たり、10〜500重量部の範囲が好ましく、特に50〜350重量部の範囲が好適である。この含有量が10重量部未満では温度上昇を抑制する効果が十分に発揮されず、一方500重量部を超えると経済的に不利となる。
上記の(A)、(B)、(C)、(D)を含有する遮熱層を形成する塗膜形成用樹脂としては、アルキッド系、アクリル系、不飽和ポリエステル系、エポキシ系、ポリウレタン系、シリコーン系、塩化ビニル系、フッ素系、ポリエーテルサルフォン系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレート系などの樹脂が挙げられる。これらは単独で用いても2種以上併用してもよい。
上記遮熱層の厚さは、通常、50〜500μm、好ましくは100〜300μmである。50μmより薄いと遮熱効果が充分に発揮されず、一方、500μmを超えても厚みに対する遮熱効果の向上が得られないし、遮熱層の割れなどが生じる。
上記遮熱塗料を基材フィルムに積層する方法としては、従来公知の方法が使用でき、例えばロールコーター、リバースロールコーター、ナイフコーター、コンマコーター、ブレードコーター、バーコーター、グラビアコーター、カーテンコーター、アプリケーター、ダイコーター、エッジコーターなどを用いて塗布する方法が挙げられる。
上記遮熱塗料を基材フィルムに積層する方法としては、従来公知の方法が使用でき、例えばロールコーター、リバースロールコーター、ナイフコーター、コンマコーター、ブレードコーター、バーコーター、グラビアコーター、カーテンコーター、アプリケーター、ダイコーター、エッジコーターなどを用いて塗布する方法が挙げられる。
本発明の遮熱シートの厚さとしては、通常、50〜500μm、好ましくは100〜300μmである。50μm未満ではシートとしての充分な強度が得られず、一方500μmを超えると、硬くなりすぎて柔軟性が乏しくなり、上記遮熱シートを壁などに貼り付ける際の施工性が悪化するため、上記範囲が好ましい。
本発明の遮熱フィルムには、必要に応じて添加剤が添加されていてもよい。上記添加剤としては、例えば、可塑剤、安定剤などを挙げることができる。
本発明の遮熱フィルムには、必要に応じて添加剤が添加されていてもよい。上記添加剤としては、例えば、可塑剤、安定剤などを挙げることができる。
本発明において、遮熱シートは接着剤によって回転ドラム壁の外面に設けられる。接着剤は用いられる基材フィルムにより通常入手可能なものから適宜選択すればよく、また、接着方法についても、通常の方法で行うことができる。例えば、フィルム状物に粘着剤を塗布した後、乾燥する方法や、両面に粘着層を有するテープにて貼り付ける方法などのように行えばよい。
本実施例のコンクリートミキサー車では、回転ドラム2のドラム壁23の外面に、接着層により固定された遮熱フィルム層4が形成されているため、直射日光などによる熱を遮熱フィルム層4によって遮ることができる。したがって、ドラム壁23を通して外部から回転ドラム2内に熱が伝わるのを防止することができ、回転ドラム2内が高温になるのを抑制することができる。これにより回転ドラム2内に収容された生コンクリートの温度上昇が防止され、適正な状態で生コンクリートを運搬することができる。
また、冬期などの気温が低い季節で使用する場合、外部の冷気を遮熱フィルム層4によって遮ることができるため、ドラム壁23を通して回転ドラム2内の熱が外部に奪われるのを防止することができる。従って、遮熱フィルム層4による保温効果によって回転ドラム2内が低温になるのを抑制することができる。これにより回転ドラム2内に収容された生コンクリートの温度低下が防止され、適正な状態で生コンクリートを運搬することができる。
以上、本発明のコンクリートミキサー車について図面により説明したが、具体的な構成は、これに限定されるものではない。
以上、本発明のコンクリートミキサー車について図面により説明したが、具体的な構成は、これに限定されるものではない。
以下、実施例を挙げ、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例により何ら限定されるものではない。なお、実施例中の部および%は、特に断らない限り重量部および重量%である。また、実施例中における遮熱性能は、次にようにして評価した。
遮熱性能評価
コンクリートミキサー車の回転ドラムの外壁に接着剤を用いてフィルムを施工した。回転ドラムの上部の裏側(裏側)および上部から30cm下(内部)に温度センサーを設置して測定した。なお、太陽光の下に試験車両を駐車して測定を行った。
遮熱性能評価
コンクリートミキサー車の回転ドラムの外壁に接着剤を用いてフィルムを施工した。回転ドラムの上部の裏側(裏側)および上部から30cm下(内部)に温度センサーを設置して測定した。なお、太陽光の下に試験車両を駐車して測定を行った。
実施例1
図1に示すコンクリートミキサー車の回転ドラムの外壁に、接着剤を用い下記の遮熱フィルムを接着した。遮熱フィルム(リケンテクノス社製、商品名:ATTSU−9(YLイエロー))は、遮熱顔料が樹脂100重量部に対して、15重量部(酸化チタン、黄色顔料)、ガラスビーズ1重量部、まれる遮熱層が基材フィルム(塩化ビニル系樹脂)に積層されたものであった。遮熱層の厚さは250μm、遮熱シートの厚さは350μmであった。
その結果を表1に示す。
図1に示すコンクリートミキサー車の回転ドラムの外壁に、接着剤を用い下記の遮熱フィルムを接着した。遮熱フィルム(リケンテクノス社製、商品名:ATTSU−9(YLイエロー))は、遮熱顔料が樹脂100重量部に対して、15重量部(酸化チタン、黄色顔料)、ガラスビーズ1重量部、まれる遮熱層が基材フィルム(塩化ビニル系樹脂)に積層されたものであった。遮熱層の厚さは250μm、遮熱シートの厚さは350μmであった。
その結果を表1に示す。
本願発明のコンクリートミキサー車は、回転ドラム内の温度変化を抑えることができるため、夏季の炎天下でも、また冬季でも外気温に左右されず、問題なく使用することができる。
2 ........回転ドラム
4 ........遮熱フィルム層
23 ........回転ドラム壁
4 ........遮熱フィルム層
23 ........回転ドラム壁
Claims (2)
- 生コンクリートを収容する回転ドラムを備えているコンクリートミキサー車において、上記回転ドラムのドラム壁の外面に遮熱フィルム層が形成されていることを特徴とするコンクリートミキサー車。
- 遮熱フィルムが、雲母の表面に二酸化チタンを薄膜状に被覆した虹彩色パール顔料(A)を含有する層、熱線反射剤(B)を含有する層、熱線吸収剤(C)を含有する層、および、遮熱性カラー顔料(D)を含有する層からなる群から選ばれる少なくとも1種の遮熱層を、基材フィルムに積層したものである請求項1記載のコンクリートミキサー車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003296907A JP2005067287A (ja) | 2003-08-20 | 2003-08-20 | コンクリートミキサー車 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003296907A JP2005067287A (ja) | 2003-08-20 | 2003-08-20 | コンクリートミキサー車 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP (1) | JP2005067287A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2940073A3 (en) * | 2014-04-30 | 2016-01-27 | Es-Projects, besloten vennootschap met beperkte aansprakelijkheid | Composition of an insulating material, method for manufacturing an insulating material and use of such an insulating material |
-
2003
- 2003-08-20 JP JP2003296907A patent/JP2005067287A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2940073A3 (en) * | 2014-04-30 | 2016-01-27 | Es-Projects, besloten vennootschap met beperkte aansprakelijkheid | Composition of an insulating material, method for manufacturing an insulating material and use of such an insulating material |
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