JP2005066228A - カードポケット増設用具 - Google Patents

Abstract

【課題】
現在使用している財布を買い換えることなく、しかもその厚みを大幅に増加させずに、更に多くのカードを整然と収容することが可能なようにする。
【解決手段】
方形のカード収容部２の表裏面に、カードポケット４が列設され、カード収容部２の一側縁には方形の差込部３が設けられ、該差込部３を財布8における既存のポケット部１２に差込むことにより、財布8内に簡単に取り付けることができ、前記各カードポケット４の存在によって、財布8自体を新しく買い換えることなく、カードの収容可能枚数を増加させることができる。
【選択図】 図４

Description

本発明は、財布において、クレジットカード、キャッシュカード、プリペイドカードおよび会員カード等、種々のカードを収容するためのカードポケットを簡単に増やすことができるカードポケット増設用具に関する。

現代社会において日常使用されているカードとしては、クレジットカード、キャッシュカード、プリペイドカードの他、商品を購入したり、サービスの提供を受けた場合に一定のポイントサービスが受けられる会員カード等があり、また近年、種々の情報が記録されたＩＣカードも普及しつつある。このような状況の中で一人が所有するカードの枚数は増加する一方であるが、財布において、カードを収容するためのカードポケットの数は限られているため、該カードポケットが不足するのが通常である。そのため、財布の使用者は、一つのカードポケットに複数のカードを重ねて収容したり、或いはカードポケットにも収容し切れなくなったカードを全部札入れに重ねて収容したりしている。

しかしながら、前述したように、カードポケットや札入れに複数のカードを重ねて収容した場合、重ねたカード全部の厚さだけ財布が厚くなることから、財布が大きく膨れ上がり、財布の外観が崩れる上、鞄や服のポケットからの財布の出し入れも行い難くなり、また、カードを使用する時にも、重なったカードの中からその都度、必要なカードを見つけ出すのも難しくなり、そのため、店頭で商品を購入して代金を支払う際に、その店の会員カード等が見つからず、ポイントサービスが受けられないことも起こり得る。

そして、このような不都合を解消するためには、カードポケットの数が多い新たな財布に買い換えるか、或いはもう一つ別にカード収容用の財布や専用のカード入れを持つことが考えられるが、前者の場合、長年使った愛着のある財布を無用のものにするには精神的な抵抗があり、また後者の場合には、常に二つの財布等を持ち歩くことを余儀なくされる。

また、財布に着脱自在なクリップ部を備えた専用のカード入れも案出されている。
特開平１１−１１３６１８号公報

しかしながら、前述したカード入れは、一枚のカードの出し入れをスムーズに行うためのものであり、カード収容枚数を増やそうとする場合には、カードを重ねて収容することとなるため、従来と同様、重ねられたカードの厚さ分だけ財布が厚くなる上、カード入れが財布から容易に離れる構造であるため、カード入れを紛失しないように、注意する必要があった。更にまた、前記カード入れには、前述したようにクリップ部が存在するため、財布の厚みが部分的に更に増すという不都合もあった。

本発明の目的は、現在使用している財布を買い換えることなく、しかもその厚みを大幅に増加させずに、更に多くのカードを整然と収容することが可能なカードポケット増設用具を提供することにある。

請求項１記載のカードポケット増設用具は、表裏面のうちの少なくとも一面にカードを収容するカードポケットが列設されたカード収容部と、カード収容部の一側縁に設けられ、財布における既存のポケット部または札入れ部に差し込まれる差込部とを備え、前記差込部を既存のポケット部または札入れ部に差し込むことにより、財布に取り付け可能となされており、前記カード収容部と差込部との境界部分および／またはその近傍が折り曲げ自在となされているものである。

なお、本発明に係るカードポケット増設用具は、財布以外のものにも使用することができ、例えば、鞄類におけるポケット部、システム手帳におけるポケット部等に本発明に係るカードポケット増設用具の差込部を差し込んで使用することができる。

また、前記差込部は、財布の厚みに影響しないように、なるべく薄い板状のものとし、財布への差込み易さを考慮して、ある程度の形態保持性を有するのが好ましい。カード収容部についてもなるべく薄く形成するのが好ましい。

カードポケット増設用具の材質としては、例えば、合成樹脂、紙、革、人工皮革、布、或いはこれらを適宜組み合わせたもの等が用いられる。前記材質として合成樹脂を用いる場合には、カードポケット内のカードを外部から見易いように透明にするのが好ましい。また、カード収容部と差込部は、同じ材質であっても良いし、異なる材質としても良い。

請求項２記載の本発明は、前記請求項１記載のカードポケット増設用具について、カード収容部が複数設けられたことを特徴とするものである。

すなわち、差込部一つに対してカード収容部が複数設けられている。

請求項３記載の本発明は、前記請求項１または請求項２記載のカードポケット増設用具について、差込部の少なくとも一面に固定手段が設けられていることを特徴とするものである。

固定手段としては、例えば、両面テープ、面ファスナー等が挙げられる。

請求項４記載の本発明は、前記請求項１〜請求項３のうちのいずれか一項記載のカードポケット増設用具について、差込部が、その外縁を切除することにより、大きさが調整可能となされているものである。

具体的には、差込部を薄い合成樹脂や紙等、鋏で切れる材料で構成することにより、財布の使用者が、財布のポケット部等のサイズに丁度合う大きさに差込部を切ることができるようにするのである。

請求項５記載の本発明は、請求項１〜請求項４のうちのいずれか一項記載のカードポケット増設用具について、カード収容部および差込部が略方形であって、カード収容部は一万円札とほぼ同じ大きさとなされているか、または一万円札のほぼ半分の大きさで且つ縦長または横長の形状となされており、差込部は前記カード収容部の大きさ以下となされていることを特徴とするものである。

通常、財布は、大きく分けて三種類の形態となされ、先ず折り畳むタイプのものと、折り畳まない、いわゆる長財布に大別され、前記折り畳むタイプの財布は、更に折り畳んだ形状が、縦長のものと横長のものに分けられる。そして、前記いずれのタイプの財布も１万円が収容できる大きさとされる。

したがって、本発明のカードポケット増設用具は、前述したいずれのタイプの財布にも対応することができる。

請求項６記載の本発明は、請求項１〜請求項５のうちのいずれか一項記載のカードポケット増設用具について、カード収容部および差込部が略方形であって、カード収容部の表面にカードポケットが一列に設けられ、裏面には表面より少ない数のカードポケットが設けられることにより、裏面のカードポケットにチケットが収容可能となされていることを特徴とするものである。

請求項７記載の本発明は、請求項１〜請求項６のうちのいずれか一項記載のカードポケット増設用具について、カード収容部におけるカードポケット外面に、文字、図形および記号のうちの少なくとも一つが付されたことを特徴とするものである。

カード収容部におけるカードポケットの外面に、例えば、漫画等のキャラクターや映画のタイトルを描成することでキャラクター商品や映画関連グッズとしたり、或いは観光地等における地名、有名な建物、滝、湖等の景色といったものを描成することでお土産や記念品、粗品等としたり、コンサート、オリンピック、万国博覧会等のイベントの名称やロゴ、マスコット等を描成することでイベント関連グッズにするのである。

前記描成の手段としては、印刷、型押、刺繍、着色等が挙げられる。

請求項８記載の本発明は、請求項１〜請求項６のうちのいずれか一項記載のカードポケット増設用具について、カード収容部におけるカードポケット外面が広告媒体となされていることを特徴とするものである。

具体的には、カードポケットの外面に、企業、団体、商店等の広告主の名称、商品名、商号およびロゴ等を入れるものである。

本発明のカードポケット増設用具は、その差込部を財布のポケット等に差込むだけで財布に簡単に取付けられ、カード収容部に列設されたカードポケットによって、財布自体を新しく買い換えることなく、カード収容可能枚数を容易に増加させることができる。また、カード収納用として別途新たに財布等を購入して二つの財布等を持ち歩く必要もない。

また、本発明のカードポケット増設用具は、カード収容部において列設された各カードポケットにカードを順次入れることにより、各カードが整列されて収納され、すべてのカードが完全に重なった状態とならないため、財布の厚みが大幅に増加せず、最小限の厚みの増加に止めることができる。従って、本発明のカードポケット増設用具を財布に取付けた場合に該財布の外観が崩れることはない。

更に、本発明のカードポケット増設用具によれば、前述したように、各カードが整列された状態で収納されるので、カードの管理が容易となり、必要な時に必要なカードを即座に取り出すことができる。

また、差込部に固定手段を設けた本発明のカードポケット増設用具によれば、差込部が財布のポケット等の内部に固定されるため、差込部が移動したり、抜けたりすることが完全に防止される。

また、カード収容部におけるカードポケットの外面に文字、図形等により、キャラクター等を描成した本発明のカードポケット増設用具によれば、これが取り付けられた財布の趣向性を高めることができる。

この他、カード収容部におけるカードポケットの外面を広告媒体とした本発明のカードポケット増設用具によれば、これが取り付けられた財布の使用者に対して優れた広告効果が期待できる。

次に、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。

（実施形態１）

図１に示すように、本実施形態のカードポケット増設用具１は、合成樹脂製であって、いわゆる長財布用のものであり、縦長方形のカード収容部２と、カード収容部２の一側縁に設けられた同じく縦長方形の板状差込部３とからなり、カード収容部２は１万円札とほぼ同じ大きさであり、差込部３はカード収容部２より若干小さい大きさである。カード収容部２と差込部３との境界部分には、折り曲げ線４１が形成されて、カード収容部２と差込部３との境界部分で当該カードポケット増設用具１が二つ折りとなされる。

カード収容部２の表面には、本実施形態では、１０個のカードポケット４が当該カード収容部２の上部から下方へ一列に設けられている。これらカードポケット４の左右縁および下縁は、カード収容部２の板状主体２Ａに対して熱融着、接着その他の方法により固定されている。また、最下部のカードポケット４外面は、銀行の広告媒体５とされている。

図２に示すように、カード収容部２の板状主体２Ａの裏面にも前記と同様に、カードポケット４が設けられている。また、この他、図３に示すように、カード収容部２の主体２Ａの裏面に、表面よりも少ない数とした数個の長いチケット用カードポケット６を設けることもあり、更に差込部３の中央には両面テープ７を貼着することにより、財布への固定性を強化することもある。また、最下部のカードポケット６には、旅行会社の広告媒体１０が付されている。

図４に示すように、本実施形態のカードポケット増設用具１は、その差込部３を長財布８の右半部にある既存のカードポケット９および定期券入れ１１の裏面におけるポケット部１２に差込むことにより、長財布８内に取付けられる。この場合、差込部３の外縁を鋏等で適宜切除して差込部３の大きさを調整することも可能である。そして、カードポケット増設用具１が長財布８内に取付けられた状態において、カードポケット増設用具１は、長財布８の開閉に伴い、前記折り曲げ線４１に沿って適宜折り曲げられる。

本実施形態のカードポケット増設用具１によれば、カード収容部２の表裏面に設けられたカードポケット４によって、合計２０枚のカードが更に収納可能となる。

また、本実施形態では、差込部３は縦長方形の板状としたが、図５に示すように、枠状の差込部１３としても良い。

（実施形態２）

図６に示すように、本実施形態のカードポケット増設用具２１は、一万円札のほぼ半分の大きさの横長形状となされたカード収容部２２と、カード収容部２２の一側縁に設けられ、カード収容部２２よりも若干小さい横長方形の板状差込部２３とからなり、カード収容部２２の表面には、本実施形態では、３個のカードポケット２４が当該カード収容部２２の上部から下方へ一列に設けられ、最下部のカードポケット２４外面は、電器店の広告媒体２５とされている。

そして、図７に示すように、前記カード収容部２２は、一枚の差込部２３に対して２枚設けられている。また、カード収容部２２と差込部２３との境界部分および差込部２３における前記境界部分近傍に折り曲げ線４２Ａ・４２Ｂが形成されて、当該カードポケット増設用具２１が二つ折りになされる。この場合、カードポケット増設用具２１は、二本の折り曲げ線４２Ａ・４２Ｂに沿って折り曲げられるため、財布に厚みがある状態でもカードポケット増設用具２１は、容易に折り畳まれ得る。

本実施形態のカードポケット増設用具２１は、図８に示すように、二つ折りタイプの財布２６で、左右半部が横長方形となされたものに対応する。すなわち、財布２６の右半部における既存のカードポケット２７裏面のポケット２８に、本実施形態のカードポケット増設用具２１の差込部２３を差込むことにより、カードポケット増設用具２１が財布２６内に取り付けられる。

本実施形態では、各カード収容部２２の裏面にも表面と同様にカードポケット２４が設けられている。

（実施形態３）

図９に示すように、本実施形態のカードポケット増設用具３１は、一万円札のほぼ半分の大きさの縦長形状となされたカード収容部３２と、カード収容部３２の一側縁に設けられ、カード収容部３２よりも若干小さい縦長方形の板状差込部３３とからなり、カード収容部３２の表面には、３つのカードポケット３４が当該カード収容部３２の上部から下方へ一列に設けられ、最下部のカードポケット３４外面には、キャラクター３５が描成されている。また、カード収容部３２の裏面にも前記表面と同様にカードポケット３４が設けられている。

そして、本実施形態のカード収容部３２は、前記実施形態２と同様、２枚設けられている。また、折り曲げ線５１Ａ・５１Ｂも同様に形成されている。

本実施形態のカードポケット増設用具３１は、図１０に示すように、二つ折りタイプの財布３６で、左右半部が縦長方形となされたものに対応する。すなわち、財布３６における既存のカードポケット３７裏面のポケット３８に、本実施形態のカードポケット増設用具３１の差込部３３を差込むことにより、カードポケット増設用具３１が財布２６内に取り付けられる。

本実施形態のカードポケット増設用具は、主として財布に用いられるが、アタッシュケースやセカンドバッグ、或いはシステム手帳等、種々のものに使用できる可能性があり、用途の拡大が期待できる。

実施形態１に係るカードポケット増設用具の表面図である。 同実施形態のカードポケット増設用具の縦断面図である。 同実施形態の変形例を示す裏面図である。 同実施形態のカードポケット増設用具の取付状態を示す表面図である。 同実施形態の他の変形例を示す表面図である。 実施形態２に係るカードポケット増設用具の表面図である。 同実施形態のカードポケット増設用具の斜視図である。 同実施形態のカードポケット増設用具の取付状態を示す表面図である。 実施形態３に係るカードポケット増設用具の表面図である。 同実施形態のカードポケット増設用具の取付状態を示す表面図である。

符号の説明

１・２１・３１ カードポケット増設用具
２・２２・３２ カード収容部
３・２３・３３ 差込部
４・２４・３４ カードポケット

Claims (8)

1. 表裏面のうちの少なくとも一面にカードを収容するカードポケットが列設されたカード収容部と、カード収容部の一側縁に設けられ、財布における既存のポケット部または札入れ部に差し込まれる差込部とを備え、前記差込部を既存のポケット部または札入れ部に差し込むことにより、財布に取り付け可能となされており、前記カード収容部と前記差込部との境界部分および／またはその近傍が折り曲げ自在となされている、カードポケット増設用具。
2. カード収容部が複数設けられた、請求項１記載のカードポケット増設用具。
3. 差込部の少なくとも一面に固定手段が設けられた、請求項１または請求項２記載のカードポケット増設用具。
4. 差込部は、その外縁を切除することにより、大きさが調整可能となされている、請求項１〜請求項３のうちのいずれか一項記載のカードポケット増設用具。
5. カード収容部および差込部が略方形であって、カード収容部は一万円札とほぼ同じ大きさとなされているか、または一万円札のほぼ半分の大きさで且つ縦長または横長の形状となされており、差込部は前記カード収容部の大きさ以下となされている、請求項１〜請求項４のうちのいずれか一項記載のカードポケット増設用具。
6. カード収容部および差込部が略方形であって、カード収容部の表面にカードポケットが一列に設けられ、裏面には表面より少ない数のカードポケットが設けられることにより、裏面のカードポケットにチケットが収容可能となされている、請求項１〜請求項５のうちのいずれか一項記載のカードポケット増設用具。
7. カード収容部におけるカードポケット外面に、文字、図形および記号のうちの少なくとも一つが付された、請求項１〜請求項６のうちのいずれか一項記載のカードポケット増設用具。
8. カード収容部におけるカードポケット外面が広告媒体となされている、請求項１〜請求項６のうちのいずれか一項記載のカードポケット増設用具。
   

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